吸血鬼で戦闘なおすすめアニメランキング 17

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの吸血鬼で戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の吸血鬼で戦闘なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.7 1 吸血鬼で戦闘なアニメランキング1位
傷物語Ⅲ 冷血篇(アニメ映画)

2017年1月6日
★★★★☆ 4.0 (525)
3513人が棚に入れました
〈III 冷血篇〉は暦と怪異の別れを描く

ドラマツルギー、エピソード、そしてギロチンカッター―
怪異の専門家・忍野メメの助力も得て、3人の強敵との戦いに勝ち抜いた阿良々木暦。

彼はついに、吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの
四肢を奪い返すことに成功する。
すべては、普通の人間に戻るため……。

しかし再びキスショットのもとを訪れた暦は、吸血鬼という存在、
その恐るべき本質を知ることになるのだった。
決して取り返しのつかいない自分の行為を悔やみ、そしてその顛末に困惑する暦。
後悔にさいなまれる彼の前に現れたのはほかでもない、暦の「友人」羽川翼だった。
そして彼女が暦に告げた、ある提案とは……。

声優・キャラクター
神谷浩史、坂本真綾、堀江由衣、櫻井孝宏、入野自由、江原正士、大塚芳忠
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

怪異譚の始まり 夜のお伽噺

シャフト制作。

怪異譚の始まりがここにある、
化物語の前日譚、こよみヴァンプ最終章。

吸血鬼との邂逅、羽川翼との出会い、
独特でダークな映像と会話の妙がある、
全編を通じて陽が登らない夜のお伽噺である。
劇伴「鉄血篇エンドロール」「スパシーボ!」必聴です。
不穏な音に痺れますね。

ここまで登場人物が少ないのに、
どうして映画が成立するのか、
ほんとに不思議なシリーズです。

忍野メメの真骨頂でしょう。
{netabare}どちらかが死ぬぐらいなら、
お互いが苦しむことを選択する。
苦しみを分かち合い、そうやって生きていく。
これは傷を舐め合う血の物語なのです。{/netabare}

人間側の正義と化物側の正義、
それぞれの倫理の対立、そして阿良々木暦の覚悟、
私もまた今日を生きていこうと誓う。

これがシリーズの始まりである。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

21世紀の千夜一夜物語 第一幕の終演 良心の問題

2017年公開の劇場版アニメ 傷物語第3章 完結

原作 西尾維新 総監督 新房昭之 監督 尾石達也 制作 シャフト

2009年化物語冒頭で描かれたキスショットの壮絶な物語がようやく完結。
ついに物語シリーズは時系列的完成を見た記念碑的作品です。
初めて物語シリーズが世に出たのは、2005年の「ひたぎクラブ」で、
化物語の刊行は翌年2006年、「傷物語」は2008年に執筆刊行されたようです。

化物語の最終話(2010年)で傷物語制作発表されていたのにもかかわらず、
発表は2016年~2017年ということで、その間に大量の続編放送がありました。
わずか1年間の物語に、まるでシェエラザードの千夜一夜物語のような多様な語りで視聴者を虜にしたシリーズですが、
まずは一区切り、終わってはいませんが。

阿良々木暦が「ドラマツルギー」「エピソード」「ギロチンカッター」を倒したため、
今回の登場人物は非常に少ない。

阿良々木暦 CV神谷浩史
羽川翼   CV堀江由衣
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード CV坂本真綾
忍野メメ  CV櫻井孝宏

そして、化物語につながる物語の最終章が始まるわけです。
他人を救うための自己犠牲で負った傷は現実はともかく、物語内では勲章です。
この作品は10年近く前に書かれた前作品の序章と言う位置づけの、
あまり挑戦的な作風ではありませんが、自己犠牲という名の良心を問われる物語です。
しかし、グロに次ぐグロ、その先にある心の優しさなどまともな感覚ではないとも取れます。

人は人を食らう人ならざるものを許すという感覚を持つことが出来るのか?
その答えは「化物語」から続く長い一年間で考えされされることになります。

シェエラザード(シェヘラザード)は7世紀ササン朝ペルシアの女性。
ペルシアのシャフリアール王は処女を集めてハレムを造り関係したのちに殺していた。
シェヘラザードは王のハレムに志願し、王の閨で一つの物語を語ると夜が明けた。
彼女は千一夜のあいだ物語を語り続け、王の子を3人作り、王は人の優しさを学んだという。
これは、「千夜一夜物語」の外枠物語で「シンドバット」や「アリババと七人の盗賊」などは内枠物語。

追記
大人気の羽川翼と阿良々木暦の乳に触る触らないのシーンですが、
吉川英治の「宮本武蔵」の巌流島の戦い直前の武蔵とお通の発情シーンを思い出したのは私だけでしょうか?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

化物語の前日譚の「第3弾」に該当する本作は「赤く濡れて黒く乾いた血の物語…決して癒えない僕たちの大事な傷の物語…」

ここまであっという間…気が付いたら第3弾に到達してしまった気がします。
これまで視聴してきた2作はどちらも1時間そこそこ…
実質2時間ちょっとしか経っていないのだから当然といえば当然なのですが、内容の濃密さが余計に体感時間を加速させるのでしょう…

阿良々木 暦とキスショットは可能性の低いと思っていた賭けに勝利しました。
これもキスショットの持つ吸血鬼としての能力が結果的に功を奏した訳ですが…

キスショットが歩んできた道程…
時折見せるキスショットの本気の笑顔がとても印象的だったと思います。

でも、心に沸々を湧き上がる違和感が払拭できない…というか徐々に大きくなっていくんです。
それは化物語で最初に見た忍とのギャップです。

本作に登場するキスショットは大人…けれど、化物語に登場する忍はどうみても子供…
そう、容姿にギャップが有り過ぎるんです。

だから本作の一番の見どころは、傷物語がどの様に化物語に繋がっていくのか…という点に尽きると思います。
でも物語の展開上その予兆は一切無く…心の折れるような出来事が突然やってくるんです。
心の準備なんてしている余裕は微塵もありませんでした。

少なくてもこれまで間違った事をしているとは思わなかった…
振り返っても決して間違った行いは無かったと思います。
唯一違うとすれば、たまたま立場が違っただけ…
ただそれだけ…
なのに、僅かなその違いはその後の道筋を真逆に違えるに十分足り得た…という事実だけが取り残されてしまうんです。
そしてその事実は一人の人間が背負うにはあまりに重すぎました…
だから自分の良心への呵責に悩まされるかは別にしても、逃げてもきっと誰も文句は言わなかったと思います。

ううん、正直軸足はだいぶそっち側に向いていたように思います。
だから思います…
彼の友人である彼女は心底優しいと…
言っていることだけなら残酷にも捉えられるその一言一句の裏には、彼の未来に禍根を残したくない、という何とも彼女らしい優しさが感じられるではありませんか…

だから彼女も全力全開で彼に挑みました。
言い方はとてもソフトだったけれど、微塵の隙間もなく否応なしに納得せざるを得ないロジックが展開されたと思います。
彼女の言動の理由は、それがお互いがお互いのままでいられる唯一無二だときっと知っていたから…
ちょっぴりへたれだったのは間違いなく彼の方…
でも、勝機ゼロの戦いに向かおうと決意させてもらったのは事実です。

次の瞬間、画面いっぱいに広がる死闘…死闘…死闘…
その死闘を見ていて思いました…
「これじゃ誰も報われない」という事を…
だからこんな感じでは絶対終わって欲しくないと思っていました。
だって私の愛すべきキャラ像とかけ離れていましたから…
こんな風に壊して欲しくないよ…

阿良々木 暦とキスショットが紡ぐ決意と懇願の物語…
そして死闘の裏に潜む真実に気付いたのは彼女…
どこまで行ったら立ち止まれるのだろう…
どれだけ血を流したら優しさに気付くのだろう…
今言わなきゃ絶対後悔する事を悟った彼女は事態に対して身を呈する事を厭いませんでした。

本懐は遂げられなかったのかもしれない…
この結末は残酷だったのかもしれない…
でも、彼の目から溢れる無色透明な血液は、彼の優しさの証だったと信じています。
だから一緒に歩んでいくと決意した…
ラストの笑顔にそんな彼の強い意志を感じた気がします。
きっとこれ以上無い最高の形で化物語に繋がったと思います。

この作品を視聴したら、化物語がもう一度見たくなりました。
化物語に登場するキャラをもう一歩深掘りしながら視聴できる事に喜びが感じられると思うから…
視聴して良かった…待って良かったと思えた作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

59.4 2 吸血鬼で戦闘なアニメランキング2位
怪物王女(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (192)
1254人が棚に入れました
不慮の事故で死亡した平凡な中学生の少年・日和見日郎(ヒロ)は、現場に居合わせた少女「姫」によって仮初めの命を与えられ蘇生した。しかし、それが原因で凄惨な戦いに巻き込まれることとなる。姫は「怪物」を統べる王族の王女であり、兄弟姉妹達の王位争いの渦中にいたのだ。「血の戦士」として王女に仕える立場となったヒロは、姫の命を狙って次々と現われる怪物達や、姫と敵対する者達との戦いを続ける中で、次第に姫の隠れた素顔とその境遇、そして不可思議な世界の姿を知っていく。

声優・キャラクター
川澄綾子、緒乃冬華、皆口裕子、河原木志穂、甲斐田裕子、能登麻美子、清水愛、森永理科、堀内賢雄、内田夕夜、東地宏樹、名村幸太朗、平田広明、大原さやか、川本成、千田光男、加藤亮夫、宗矢樹頼、竹本英史、室園丈裕、川島得愛、土田大、高塚正也、間宮康弘、松本大

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ふがー(面白かった)

「怪物くん」のオマージュ的作品。
パロディネタもいくつか盛り込まれています。



内容は、
主人公いきなり死亡。
怪物の王女様が復活させて自分の眷属に。
平凡な主人公が王女様と彼女の兄弟姉妹との王位継承争いに巻き込まれる!というお話です。

ジャンルはシリアスでありコメディ。
何気に面白いです。



王位継承争いすなわち殺しあい。
兄弟間とはいえ、様々な勢力が出てきたりして盛り上がります。
その一端が人狼と吸血鬼。
特に吸血鬼の令裡の動向は注目して頂きたい。
彼女が物語のキーマンかもしれませんので。
あ、それとどんなに風が吹いても、どんな角度からのカメラワークからも、決して露にならないスカートの下は永遠の謎です。



壮絶な日々のなかで目を引いたのが王女・姫の第1家臣である人造人間のフランドル。
『ふが』の2文字で会話を成立させる驚異の性能。
どちらかというと聞き手が凄いですけど。
いつも口をポカーンと開けてるイメージの締まりのない表情が何とも魅力的。
『ふが』を聴くために観ていたと言っても過言ではないレベルで、何だかとても癒される存在でした。

フランドルの声を担当するのは河原木志穂さん。
当時はふがふが言いながら一方でスクイズの西園寺世界を演じていた模様。
こういう背景みたいのも面白いですよね。



最後に、姫とヒロの関係性が絶妙で特に姫がヒロのことをどう思っているのかは口で表さずとも何となく感じることが出来ます。
戦闘ではほぼ戦力にならない彼をいつまでも自分の下に置いとくわけですからね。お察しです。

ヒロもヒロで何か力になりたいと、敵に立ち向かう様子はぐっじょぶ。
"身代わり"の一芸は彼にしか出来ないはずです。



OP「BLOOD QUEEN」 歌-美郷あき
ED「跪いて足をお嘗め」 歌-ALI PROJECT

名前からして存在感のあるエンディングテーマ。
曲調も謎の中毒性があり、映像もなかなか強烈。
あのダンスは必ずと言っていいほど脳裏に焼き付くでしょう。


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ストーリー自体は単純なので理解しやすく入り込みやすいです。
ただ、キャラデザからも感じる独特すぎる雰囲気は人を選ぶかもしれません。これに酔うことが出来ればそれは楽しめたと思っていいんじゃないでしょうか。
どうやら私は酔いしれることに成功したようです。


ふがー(完)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

タイトルなし

コメディなのかシリアスなのか
どことなく80年代のテイストを醸し出す
「怪物くん」を知ってる世代なら懐かしく見れる

このアニメは川澄綾子さん演じる姫の「フフン」を聞ければいい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

エンディングが超怖いけど、作品は結構おもしろいです。はじめはどうなるか結構ドキドキする展開が多いいです。

ストーリー

ごく普通の中学生の 日和見日郎 通常 ヒロ は姉と離れ離れになってしまいましたが、あるお嬢様の力によって(メイド、執事として)一緒に暮らせるようになりました。そんな日常の始まりの日にヒロはそのお屋敷に向かっていた所、超大荷物をワゴン車で運んでいる子供とその上にあるお嬢様がいました。けれど、工事現場の下で、タイヤが壊れてしまいました。なので、お嬢様がそのタイヤの姿を見ようとした瞬間に頭上から、鉄の棒が降って着ました。そんなのは見てられないヒロは自分を犠牲にしてまでそのお嬢様を助けました。そして死んでしまいました。果たして、主人公の運命は!

私の感想

古いので、結構画質があれでしたが、内容は結構楽しめました。主人公が本当は無敵なのに超残念な所が笑えました。あいつは何がしたいのかが分かりませんでした。もし、私があの状態でしたら、体が不死身な事を利用し戦うと思います。

そして何よりこの作品で笑えたのは姫がある意味弱い事です。あれだけ強がっているのに戦いになるとあまり強くないなんて・・・まあ、本当は戦わない立場にいると思いますがww

この作品で一番おもしろいっと思った所は戦ううちに仲間が少しづつですが、増えていく所です。私はそのシステムがかなり魅力的だと思いました。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

アニメでは鉄の棒が振ってきてヒロは死んでしまいましたが、原作ではフランドルの曳く荷車とワゴン車に巻き込まれて死んでしまいました。あんなにあっけなくワゴン車に引かれるなんて・・・ アニメでは助けたのに災難ですねww 

オープニング

「BLOOD QUEEN」
はじめはタイトルコールで始まります。しかし、私的には少し長すぎると思います。しかし、曲に合わせると結構ちょうどいいです。そして、そのあと、姫のキャラクター紹介っと成ります。そのすぐ後、フランドルの紹介が出ます。その紹介はのバックグラウンドは魔界のようで結構かっこいいです。そして、その後日和見姉弟、リザ・ワイルドマンっといった感じでキャラクター紹介がでます。その後、それぞれの能力をもっとかっこよく出ているので、そちらのキャラクター紹介も結構気に入っています。

エンディング

「跪いて足をお嘗め」
正直一言で怖い曲です。全体的に怖いです。怖さでたとえるなら、(実際は体験した事がないけど)超ヤンデレの幼馴染がいるのに他の女の子に告白をされ、その事を知られた時のように怖いです。なんといいますか・・ この作品にぴったりなんですが、もう少しおだやかにしてほしいですね(苦笑)まあ、このエンディングのクオリティは最高なので、悪くはありません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

74.0 3 吸血鬼で戦闘なアニメランキング3位
怪物事変(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (308)
1120人が棚に入れました
古来よりこの世の影に潜み、人に見つからぬよう、人と関わり合って生きる“怪物"(けもの)という存在。彼らの多くは人間の世界に適応し、社会に交じり生活していた。しかし現代では、人と必要以上に深く関わろうとするケースが多数報告されるようになっていた。探偵事務所を営む隠神は、そんな“怪物"たちが起こす怪事件のうちの一つを追い、片田舎のとある村を訪れる。そしてそこで夏羽という少年に出会う—

声優・キャラクター
藤原夏海、花江夏樹、村瀬歩、諏訪部順一、小野大輔、花守ゆみり、花澤香菜、下野紘

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

家族愛と友情を描いた半妖の子供たちの物語

この物語では登場する妖怪たちを怪物(けもの)と呼びます。
そしてこの物語に登場する怪物と人間との間に生まれた子供たちは、家族や友達をとても大切にしています。
もしかして、私たち人間よりも家族や友達を大切にしているようです。
だから、この物語を見ると、けっこう感動します。

主人公の夏羽(かばね)は人間と怪物との間に生まれた半妖の子供。
夏羽が13歳になったとき、村で家畜の変死体が相次いで発見されます。
犯人は別の怪物でしたが、この事件で村に居づらくなった夏羽は探偵の隠神(いぬがみ)に引き取られ、東京で暮らすことになります。
東京の探偵事務所には、夏羽と同じように半妖の男の子が二人いました。
一人は蜘蛛の母親をもつ織(しき)、もう一人は雪男の一族に生まれた晶(あきら)です。

夏羽は両親の顔を知りません。夏羽の望みは親を捜し出すことでした。
織は母親の消息が不明であり、母を見つけたいと願っていました。
晶は生き別れになった兄を捜しています。

この物語は、別の見方をすれば、家族を見つける物語でもあります。
だから、単なる妖怪アニメではありません。物語の内容が結構しっかりしていて要所要所で感動する話があります。

意外とお勧めできる内容です。


ところで、
この物語に登場する晶という男の子ですが、
晶は、この物語に登場するすべての女性よりも奇麗で可愛い。それに笑顔が眩しい。
晶の笑顔にとても癒されます。
私は男の趣味はないはずなのですが…。私の頭がおかしくなったのかなぁ?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

良い意味でのマイナー感と丁寧な作りのショタアニメ。ボ卿「君たちは実に可愛いですね」。

 薄い本が欲しい…、そう思わせてくれる作品はあまりないのですが、本作は珍しく終始そう思わせてくれるキャラ力があった。



 薄い本が欲しくなるのは、私としては媚び過ぎてはアカンし、かつ作風が明るすぎだったり、全体的にそういう風には見たくないキャラや関係性だとそうは思わない。


 本作は、全体的な作風のダークさ+マイナー感と、同時にキャラがデザインも含めてしっかり生きた物になっているし、関係性を1クールかけてしっかり構築しているし、キャラクター性の土台をしっかり据えるのに使っているのが好感が持てる。


 キャラクターデザイン的に、いかにも腐女子に媚びました的なセンスだとゲンナリな私ですが、本作は王道なオーソドックスなスタイルを抑えつつ、ちゃんとセンスを感じられるバランスがなかなかのもの、原作の絵が上手いんだろうが、キャラクターデザインの人が地味にセンスあるからこそ出来る芸当だろう。


 本作は珍しくショタキャラが多い作品だが、みんな被らないで一人一人が弱さや駄目さも含めて可愛らしい。エグいそれぞれのバックグラウンドも単なる味付けじゃなく、キャラクター性に落とし込めているから◎。


 主役のカバネの悟りキャラ、というか心がまだ存在していないような状態から、みんなとの関係性の中で心が出来ていく過程は王道でまた良し!。やたら感動げじゃなく、ちょっとギャグっぽく描く照れ隠し感もいいじゃないか。


 少ない女子キャラのコンと綾の存在も無碍にできない。コンは大谷育江さん感があって花守さんの新たな一面を見たし、綾のメスガキ感の素晴らしさは薄い本必至!。



 全体的に見ると傑作ではないが、良心的に丁寧に作られてる感じが好感を持たせる佳作である。まだセットアップだから本格的に物語が動いていくであろう2期が早く見たい。


 数少ない大きな不満点は、石田さんをあんまり大したことない悪役に使ったこと。天下の石田さんやで!、全ての黒幕か、最強クラスの敵に使わんかい!。子安さんとかもだが、お歴々を安く使わんといて。ヤングさんじゃないが「しょ〜もない役で呼ぶんやないぞ!」。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

現代社会を舞台にした伝奇物。読みは「かいぶつ」じゃないよ、「けもの」だよ!

==[下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。]==
原作漫画の掲載誌は「ジャンプSQ(スクエア)」だったかと思います。第1話でアニメ化されてる部分の原作は既読です。たぶん、放送クールのどこか途中で未読箇所に入るんじゃないかと思います。

作中では「怪物(けもの)」と呼ばれていますが、要は妖怪変化の類ですね。そういった物が原因と思われる事件を扱う、表向きは探偵ということになっている隠神(いぬがみ)さんに拾われた日下夏羽(くさか かばね)くんが主人公です。

第1話は夏羽の故郷に依頼を受けた隠神がやってきて、いろいろあって探偵事務所に合流するまでの話ですね。

作品の性質上バトル要素はありますが、基本的には普通に格闘や武器を使用しての戦いになるので「目からビーム」みたいなことにはなりません。

作画やキャストの演技などアニメとしての出来はアニメ化の要求レベルはちゃんとクリアしていると思います、というかまあまあ良かった方でしょうか。

流血とかは多少あるので、そういうのが苦手な人には向かないかも。
==[第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。]==

2021.3.29追記:
最終話まで視聴終了。タイトル回収したところで、想定に反してアニメ化部分は全て原作既読(単行本だとたぶん6巻の途中くらい)でしたがペース配分的にシリーズ構成なども適切で、アニメ化自体の出来は大変良かったと思います。

怪しい原作改変などもなく、アニメを観た人が原作を読んでもキャラクターデザインなども含めて違和感は全くないと思います。

状況としてタイトルの「怪物事変」を含めて事情がいろいろわかったところで夏羽たちが東京を離れることになるという、話の区切りとしてはなかなか良いタイミングで1クール終了の原作付きアニメ作品としてはほぼ満点の出来だと思います。

特に何の予定も聞いていませんが2期目も問題なく制作できる終わり方でしたし、原作の販促アニメとしても文句なしです。まあ、もうちょっと続くと派手なアクションシーンとかもあったんでしょうが、それはそれ。

余談: 直接関係ないけど本作と同一クールのEX-ARMとか原作からアニメ化の出来を比べられるとめっちゃかわいそう…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

77.1 4 吸血鬼で戦闘なアニメランキング4位
陰の実力者になりたくて!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (461)
1458人が棚に入れました
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』 みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!? 主人公でも、ラスボスでもない。 普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。 この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。 これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……? ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

中二病を極めし者

【紹介】
古代文字とか、二つ名とか、古の遺跡とか、黒マント集団とか、コロシアムとか、戦ってる最中に雷鳴とか、炎に包まれるとか、選ばれし血とか、アトミックとかエモいよね・・・?
横文字の言葉とか、それっぽく発音できたら超カッコいいよね?
そんな中二病の男子が憧れる「カッコいい」が詰まったアニメ

【感想】
最初は中二病の夢の塊に話を後からくっつけた感じっていう印象だったけど、実は中二病の本質をよくとらえた作品で、突き抜けたこだわりが感じられて良い作品でした

主人公は中二病から卒業できず周囲から浮いていることに寂しさを感じているところがあって、彼の夢が現実になったファンタジー異世界にきても浮かれっぱなしってこともなく、周りが中二病設定に合わせてくれていると勘違いしているなど、どこか現実的な思考を捨てきれてない部分があるんです、でも周りが合わせてくれてるんじゃなくて、自然と中二病的においしい展開になっているだけ
この中二病にツゴウノイイ世界は、中二病を拒絶する世界に寂しさを感じている主人公へのプレゼントみたいなものなのかなって思った

私には中二病の感覚がわからなくて主人公の気持ちに共感できないし、まったくカッコいいと思えないけど、主人公のアイデンティティがぶれずにしっかりしているのは凄いと思ったし、まじめとふまじめの緩急がちょうどよくて面白いアニメでした!

【主人公が陰の実力者にこだわる意味とは?】{netabare}
陰の実力者って主人公のアイデンティティを作るのに結構よく考えられた設定だと思いました

まず、なんで主人公が「影の実力者」にこだわるのかっていうと、自分に自信がないからなんですよね

中二病男子は妄想の世界では最強・・・でも現実世界ではだれにも注目されないただのモブ・・・つまり現実の自分に自信がなくて物語の主人公になる度胸が彼にはないのです

人々からの賞賛を、ヒロインからの愛を、敵からの憎悪を、真正面から受け止める自信がない、人と向き合うのが怖くて仕方ない、みんなの中心に立って主役になる自分がイメージできない、だから影の実力者じゃないとダメなんです

女性キャラの扱いにも主人公の劣等感が見えている部分があって・・・

シャドーガーデンは掘り下げがほとんどされてない地味な主人公の手下、彼女たちの役割は人々に知られないモブ主人公の活躍を見届けること、目立つのは嫌だけど、ちゃんと見てくれる人がいないと心が満たされないのでしょうね

これに対して姫様達の役割は主人公のステータス、勲章っていうのかな?
「姫」「強い」「美少女」「高嶺の花」と絵にかいたような「勝ち組」で「ハイスペック」、たくさん掘り下げてとても魅力的に描いていますが、そんな魅力的な女性が主人公に惚れて、でも主人公は特に興味を示さないことでそのハイスペックな女性を踏み台にして主人公の立場・価値が高くなっているんですよ、これで両想いになったら「対等」になってしまいますから

「美少女と両想いになってイチャイチャしたい」
男性なら誰もが思い描きそうな夢

だけど彼は女の子とのイチャイチャよりもカッコいい自分が優先だった
え?それってただ子どもなだけなんじゃないの?

違うんですよ

彼は第一話から「周りはどんどん中二病を卒業していったけど自分だけは中二病のまま」っていうことをモノローグで語って寂しがっていました

つまり彼はまだ子どもなんじゃなくて、それが彼の価値観なのです
それが中二病にどっぷりつかった彼の生き様だった
そういう確かな自分を持った主人公を一貫して描き切っているところが個性的で素晴らしい作品だと思いました

わたしにも中二の心があればもっと楽しめてたかなー?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

He is atomic!!!

……スキー用品ではありません。
(学生時代にアトミックのスキー板を持ってました。)

なろう原作、ラノベ原作とも未読でコミカライズ版のみ読んでいます。

男爵家の長男シド・カゲノーとして異世界に転生した、元日本人男子高校生が主人公。

転生前から厨二病的な能力やシチュエーションに憧れ、他者を圧倒できる力を持ちながら自身は表舞台に出ない「影の実力者」になることを目指し、影の実力者シャドウとしてふるまおうとするシド少年。

そんなシドの妄想から生まれ、単にその役を演じているだけのつもりのシドの想いとは裏腹に、それぞれの出会いからシャドウを信奉する七人の女性たちである「七陰(しちかげ)」を筆頭とする秘密結社「シャドウガーデン」が結成され、彼女たちは謎の「ウロボロス教団」との戦いに身を投じるのであった…。


字面だけ見るとシリアス味も感じますが、厨二病的なシド(シャドウ)の振る舞いと、すれ違っているはずなのに絶妙に噛み合う七陰たちとの会話を笑い飛ばすコメディー寄りなアニメとして観ることができます。

七陰以外にも王女など様々な女性キャラが多数出てきて若干ハーレム風味もありますが、シド自身があまり女性に関心を示さないキャラなのでそこが鼻につくことはあまりないと思います。

七陰を始めとするシャドウガーデン幹部にはギリシャ文字によるコードネームがあり頭は切れるがドジっ子のガンマ、能筋の獣人デルタ、わけのわからない物を開発するイプシロンなど様々なキャラがいますが、私がお気に入りなのは普段は小説家として活躍するベータさんですね。

2023.2.17追記:
最終回20話まで観終わりました。あえて誰のことかは書きませんが、EDクレジットで役名が変えられていたのに笑ってしまいました。特に放送直後の発表はなかったですが続編が作られそうな雰囲気ですし私としても作って欲しいです。

アニメでシャドウガーデン本拠地の様子が描かれていたのはなかなか良かったですね。作中で一番身勝手なキャラはシド本人じゃなくてお姉さんかもしれない…(笑)。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シャドウ様の叡智にテンプレの嗜み方を諭される

同名原作小説(web版、ラノベ版共に未読)の連続アニメ化作品の1期目(全20話)

【物語 4.0点】
常に視聴者の存在を意識してキャッチボールを成立させるための思案が重ねられる。
視聴者がま~たテンプレかwと呆れる前に、一歩先回りして、
シャドウ様の妄想ロールプレイにより、ポジティブに転換する仕掛けが巧妙。


異世界の魔剣士学園や、武術大会の裏で暗躍する勢力による一騒動だの、
もう何度目の再提供か?ってくらいのお約束展開。

新鮮味を与えるのが、転生の原因が{netabare} 魔法など未知なる力の体得を探求した末の交通事故死{/netabare} などという、
狂気を感じる位ピュアな中二病主人公少年・シャドウことシド・カゲノウ。

転生異世界にて起こる数々のテンプレを、ここが“陰の実力者ムーブ”を決める絶好機。
或いはカモフラージュたる華麗な“モブムーブ”を見せてやる。
などと待ってました~♪とばかりにお約束をエンジョイする主人公の姿を眺める内に、
コイツ頭おかしいだろうwと私も不思議と笑顔にさせられますw


【作画 4.0点】
アニメーション制作・Nexus

舞台設定は剣と魔法の封建貴族社会や教会が残る近代化前後といった風情。
が、一方で“悪魔憑き”に関する、高度な魔法科学技術に基づく薬剤が裏で流通していたり。
我々の世界の常識に照らしても、馬車と列車が共存するこの異世界が、
いびつな文明発達をしてきたことが作画、背景からも伝わって来て、
技術を秘匿する闇の勢力の野望など陰謀論が盛り上がりますw

シャドウ様が転生前の現代社会の知識を“陰の叡智”と称して“シャドウガーデン”配下の美女たちに“テキトーに”(※テキトーなのが肝w)伝え、
それが“ミツゴシ商会”のデパート風店舗などに具現化して一人歩き。
その文化侵略の様子も明快に伝わって来ました。

アクションシーンなども高密度で上々。
黒、白、赤、あとは“例のあれ”の美しい?紫など、
見せ場では、敢えて色彩を絞って表現する演出も◯


【キャラ 4.0】
主人公シャドウことシド・カゲノウは無双ハーレム主人公の一種。
この異世界を裏で支配する黒幕を闇に葬り去る俺という妄想を配下にテキトーに吹聴する内に、
異世界裏社会の方がシャドウの妄想設定に追い付いてしまうのがポイント。

シャドウ様がぶち上げた陰の組織・シャドウガーデン。
だがシャドウが組織立ち上げ時に行ったのは、最初に助けた悪魔憑きの美少女にアルファと命名した上で妄想の概要を伝えたくらい。
あとはシャドウガーデンも、ベータだのガンマだの“七陰”と呼ばれる幹部の美女も、
“ナンバーズ”と呼ばれる美女も、
アルファたちがシャドウ様の“叡智”を拡大解釈して、いつの間にか拡大、増殖していく。

連れてくる美女もまたことごとく巨乳ばかりでw
スタイル抜群の美女たちが、スライムの黒スーツ(破壊や魔力喪失で消滅するw)を身にまとい居並ぶ姿は壮観。
(いや、一部、スライム虚乳もいたような……。いえ何も見てません。抹殺しないで下さいw)


シャドウガーデンの女キャラたちは数が多すぎて覚えきれませんがw
これもキャラ濫造、掘り下げ不足との不満を抱く前に、
知らぬ間に増えたハーレム美女という形で、シャドウ様の妄想ストーリーが大事になって行く演出の補強材料へとポジティブ転換されてしまう。
これもまた視聴者心理の先を読んだ妙手。


シャドウガーデンの広がりと共に、王室、貴族のプリンセス、令嬢も絡み、
ツンデレコンプレックス属性に、クーデレ属性にと、ハーレムは一層たわわに。

ラスト。オリアナ王国の王女ローズが、{netabare} ナンバーズの666番に転落する衝撃もまたプリンセス転落劇の定番ですが、
美女666人もおるんかいwとの笑撃に上書きされ美味しく頂けました。
表と裏両方を知ることになる彼女。{/netabare}
今後の視点の興味深さという意味では一番注目したいヒロインです。


【声優 4.5点】
主人公シャドウ役の山下 誠一郎さん。
異世界転生後の赤子ボイスから、モブに身をやつした軽口から、
威厳のある陰の実力者プレイボイス、ここがロールプレイの好機と色めきだつモノローグまで。
幅広い演技で、シリアスにもコメディにも貢献する大車輪の活躍。

普段は{netabare} 金貨にワン!と飛びつく{/netabare} など小物感丸出しのモブなシド・カゲノウなのに、
シャドウ様として決める時は{netabare} 「アイ・アム・アトミック」{/netabare} などとキザに囁く。
あとは、{netabare} 自称最強に真の最強とは何かを教え諭す時の「レッスン1、レッスン2」とかw{/netabare}
見せ場で英語の発音が流暢でノリノリなのが、ホント可笑しかったですw

一方シャドウ様がモブ剣士として変身した{netabare} ジミナ・セーネン(ドエム・ケツハットほどじゃないがテキトーなネーミングだw){/netabare} 役には、緑川光さんのリリーフも仰ぐ。
ただ、ここもモブの裏に見え隠れする凄みなどもカバーする好リリーフ。
今後もどんな変身バリエーションを、どのキャストが救援するのか、楽しみな要素です。


シャドウがモブの隠れ蓑に活用したダチの“天然モブ”同級生剣士コンビのヒョロとジャガ。
特にこれまで数々の無双ハーレム主人公を演じて来た松岡 禎丞さんが、
ヒョロ役で{netabare} ギャンブル転落劇{/netabare} という合せ技も絡めながら、見事なモブプレイを決めているのがツボでしたw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
ストリングスとコーラスによるダークな楽曲群でシャドウ様の陰の実力者プレイを好アシスト。
ここも重たくなり過ぎず、電子音もアレンジすることで視聴者もプレイをエンジョイできるエンタメ性を確保。

BGMで一番インパクトがあったのはベートーヴェン「月光」
何だかんだ{netabare} 17話の「月光」を奏でるシャドウ様のプレイが一番カッコよかったですし。{/netabare}


OP主題歌はOxT「HIGTEST」
サビの裏声が入り混じった大石 昌良さんのボーカルに表と裏の二面性を感じるテクニカルな楽曲。

OxTは『オーバーロード』シリーズの主題歌も担当していますが、
『陰実』放送前に『オバロ』とのコラボ画像を公開したプロモーションが印象的。
『陰実』とか『オバロ』のパクリでしょ?との声がデカくなる前に、
シャドウ様とアインズ様の蜜月ぶりをアピールして、共通点がある異世界転生物としてポジティブに上書きする、これまた先回りの妙手。
本シリーズには企画プロデュースにも実力者がおられるようで。
OxTには今後も両シリーズの主題歌提供で盛り上げて欲しいです。


ED主題歌はキャラソン「Darling in the Night」を、
シャドウガーデン・七陰の面々が持ち回りで担当。
明るい曲調でシャドウ様への感謝の意を伝える。

正直、私は、EDや、“逆転生学園物”風のOPアニメーションで、
シャドウガーデンにはこんな美女キャラもいたんだ
と確認、整理していた面も多々ありw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24

65.4 5 吸血鬼で戦闘なアニメランキング5位
BLOOD THE LAST VAMPIRE -ブラッドザ・ラスト・ヴァンパイア(アニメ映画)

2000年11月18日
★★★★☆ 3.6 (187)
849人が棚に入れました
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)は2000年から展開された、Production I.G制作のメディアミックス作品群。少女と怪物が繰り広げる戦いを描いたホラーアクション作品。
【ストーリー】1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハリウッド映画の監督たちに影響を与えた作品

セーラー服を着た少女が怪物相手に日本刀を振り回しぶった切る。
怪物は翼手と呼ばれるヴァンパイア、そして少女の正体は?
という2000年に公開されたホラーアクション作品。

企画協力に押井守氏 制作はProduction I.G。
パッケージジャケットを観ていただければおわかりのように、
主人公 小夜はものすごく筋肉質で、口元もへの字で表情も強張った感じ。
可愛いってキャラからは程遠いタフウーマン。

個人的にはこの作品の後 2005年に放送された『BLOOD+』の小夜のほうが好みだが
こちらの小夜のほうが好みという人もいるかもしれない。
その『BLOOD+』と話は繋がっていないものの、予習として観るのはおススメ。

とにもかくにも、彼女の強さは圧倒的な迫力。
無駄のない動きで、怪物たちを叩き斬る姿はなかなかのもの。
舞台となるのは1966年の日本。
ベトナム戦争の最中である横田基地内のアメリカンスクールに
転校してきた小夜が、謎の組織による監視のもと、怪物を倒すべく探索するという物語。

登場人物の多くがアメリカ人という設定なので、セリフは英語。
主人公である小夜の声は流暢な英語を話し、ハリウッド映画界でも活躍している
数少ない日本人女優の工藤夕貴。ちなみに英語のセリフは字幕つき。
そのせいもあるが、全体の雰囲気からアメリカ映画を観ているような錯覚をしかけた。

1話完結の映画スタイルなので、話の内容はシンプルそのもの。
若干物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれない。

が、ジェームス・キャメロン、クゥエンティン・タランティーノ、
ウォシャウスキー兄弟など、ハリウッドを代表する映画監督達に
多大な影響を与えた作品なので、観る価値はあると思う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 39
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大好物です(^^♪

結論から言ってしまうと、
ダークファンタジーで、
ホラーな猟奇譚で、
吸血鬼の物語なので、
{netabare}もちろん、大好きな作品です!

そしてそれだけでなく、
ひと息つけるシーンも、ギャグも一切なしで、
陰鬱で凄惨な展開で押しまくるスタイル、
たまりません!!

本当は元々ホラーは苦手なんですけど、
吸血鬼を、強く脆く、哀れな生き物として描く感触が絶妙。
その吸血鬼を、駆逐し殲滅し殺戮するサヤの、
滅びゆく彼らに立ち会うときの表情と憐憫、
死に逝くモノへの哀悼と共鳴。

そして。
サヤはあっさりと、
謎の存在として表舞台からは消えてしまって、
でも
その生きて来た痕跡だけは残して。

たっぷりの余韻と、
不思議なカタルシス。

全部が、いいです。
緻密な演出も、
独特の世界観も、
暗くて激しい作画も、
美しく悲しいアクションも、
大好物なのでした。
それはもう、{/netabare}とてもとても。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

BLOODシリーズの原点にして、最高にクールなこの劇場版は、押井カラーの暗さ残しつつ、神山健治脚本が、シンプルでスピーディで上出来なアクションホラーで、

本編自体が短いから、息つく暇もないぐらいの早さで、
ベトナム戦争当時の東京郊外の夜の闇の中、
異形のヴァンパイアと太刀もつ小夜の肉弾戦が、
リアルかつグロテスクに繰り広げられる。

日本刀を振り回す、決して美形でない女の子(?)が好きなら、
そして当然だけど、血が飛び散るのがOKなら、
これは一度は見ておかないと。

何しろ、私の場合、最初に大スクリーンでこれ見ちゃったせいで、
のちの、このシリーズの実写版もTVアニメ版も、
全然心に響かないぐらい、
強いインパクトをくれた傑作で、
最近では、意外と公開当時ほどには評価されていないのが残念。

特にTVアニメ版では、
{netabare}主人公にいろいろ伏線盛り過ぎたうえに、
TVスタイルに小奇麗なキャラデザになっちゃって、
さらには当然のように日本刀とか血とかに意味づけしたりで、
アニメ的お約束な中二設定しまくって、{/netabare}
まあ随分とシラけさせられた。

作品中では、日本刀を使う旨味が実によく描かれているのが秀逸で、
サーベルや銃の攻撃が点の殺傷力であるのに対して、
{netabare}日本刀の強みである、線または面の攻撃力、すなわち、
敵の急所を突けなくても、切り払うことで破断面積が多く稼げるならば、
結局失血死に至らしめられる、という、
戦国殺法=実際、日本刀での斬撃には、腿とか腕とかを狙って刃こぼれを抑えながら敵を出血で撃退する、というのがあって、
この殺法にのっとった、大量出血をさせることによって敵を殲滅する殺し方が、
ヴァンパイア相手には有効だというところがきれいに描かれていて、
これが活劇としてもみごとに作画に反映されて、{/netabare}
画面を引き締めてくれるので余計に気持ちいい。

ほとんど唯一のギャグシーンである、
{netabare}「Fake!!」って小夜が叫ぶシーンも、
対敵中でのんびりしてる間もないんで、
見てるこっちも一緒になって前のめりになる始末で、{/netabare}
まあとにかく、オチも含めて、スタイリッシュでクールなんである。

実写版やTVシリーズ見た方には、
ぜひこの世界観を味わって頂きたい作品。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

64.5 6 吸血鬼で戦闘なアニメランキング6位
BLOOD-C(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (895)
4423人が棚に入れました
古くから湖への信仰が残る風光明美な町にある浮島神社。そんな浮島神社の巫女 更衣小夜(きさらぎ さや)は、神主である父親 更衣唯芳(きさらぎ ただよし)と二人暮らしをしている。小夜は 私立・三荊(さんばら)学園に通う高校2年生で普段はクラスメイト達との学園生活をめいいっぱい楽しんでいるのだが、一方で、父の命を受け ある「務め」を果たしていた。それは、『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること--。『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』から守るため、大好きな父親のため、浮島神社に伝わるという御神刀を手に独り、戦う。果たして小夜に待ち受ける運命とは!?

声優・キャラクター
水樹奈々、藤原啓治、野島健児、浅野真澄、福圓美里、阿部敦、鈴木達央、宮川美保

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

期待していたシリーズなだけに

制作はProduction I.G、ストーリー&キャラクター原案はCLAMP 
というアニメオリジナル作品で、BLOODシリーズとしては
12年前に公開された『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
7年前にTV放送された『BLOOD+』に次ぐ3作目。

ただ、「小夜という名前の少女が日本刀で怪物を倒していく」
というシリーズ共通の基本設定は同じものの、
ストーリーに関連はなく、1作ごとにまったく別物。

個人的には、前作の「BLOOD+」がとても好きだったので、
今作もかなり期待して視聴したのだけれど、物語が進むにつれ、
どんどん肩透かしを食らったような感覚に陥り、
疑問点や不満な点がたくさん残っていくことに、苛立ちさえ覚えた。
一応、終盤でそのあたりの疑問は一気に解かるものの、無理やり感は否めなかった。
全12話、なんだかもったいない。

グロは自分的に許容範囲だったし、バトルシーンはもっと激しくても良かったくらい。
でも血しぶき、血糊ドロドロ、手足吹っ飛ぶっていうような光景が
苦手な人にはオススメできない。

とりあえず、いくら傷の治りが早い小夜であっても、
なんで一度帰宅しているのに夜にわざわざ学校の制服着て
「古きもの」と呼ばれる怪物を倒しにいくのか、とか
ボロボロズタズタに制服が破れたりするのに、翌朝何ともないっていうのは
そのままなんだろうなぁと思うと残念。
せっかく巫女なのだから、和装で闘うのもカッコ良さそうなのに。
他にも設定的なツッコミどころが満載だった。
TVアニメ版終了後半年以上経って公開された劇場版のほうで
それは解決してるのだろうか?まだ観ていないのでなんともいえない。

とか思いつつも、バトルでの伏線めいたセリフやカットが気になり、
小夜を取り巻く人間達の謎だけはどうしても解き明かしたくて、最後まで見届けたが
終盤の小夜があまりにかわいそうで胸が痛んだ。
また、神主の更衣唯芳についても、もう少し丁寧に描いて欲しかった。

とにかく全体的に残念な印象が強く、去年2012年6月に公開された劇場版を
観たいという気力がいまいち湧かないのだが、観たら何かが納得できるのかもと
思いたい期待感もあり、もうすぐ(今月末)レンタル開始になるようだし
恐る恐る観てみようかと思っている。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主役とメインキャストとエキストラと衝撃の真実。

DVD借りに行き借りようと思ったのが無かったので
タイトルはよく知っていたこの作品借りました。

グロイんだろうなとは思ってましたが
まさかここまでひどいとは・・完全になめてました^^:
とてもとてもグロイです。
R指定とかないの?ってくらいです。

すっかりなめてましたがグロさだけではなく
このストーリーの真実にも驚かされました。

衝撃!!そも文字が頭をグルグルまわっていますっ。

序盤はまぁ楽しく生活していて、敵が現れたら戦い・・
傷つきその繰り返しでした。

だんだん死者もでてきます。

しかし後半急展開。
学校に敵がきて地獄絵図となりました。恐ろしい。

さらに終盤最終回前の11話でまたもや急展開。このお話で真実が明かされます。
ラスト2話では殺され方がもうとんでもなくひどかったです。
グロイだけではでは片付けられない^^;

ここまで衝撃を与えられるとは思いませんでした。
評価も物語は4,5にしましたが、
悪魔でもこういうカラクリの作品をよく作ったなという点での評価です。
気持ちのいい物語では決してなかったです。

この作品のED「純潔パラドックス」水樹奈々
この曲どこかで聴いた事があったので改めて聴いたらすごく気に入りました♪♪

最後に・・グロイのがダメ方オススメできません。
ラストなんかはトラウマになってもおかしくないです^^;
どんなにグロくて残酷でも大丈夫な方、このカラクリを観てみてもいいかもです。
不自然だと思う点や変だと感じた点が最後には、だからか・・かと思えます・・。

読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

残酷で、かなりグロくて、衝撃の作品でした。
耐性に自信ある私でもちょっと心臓ドキドキしましたっ。
ですが劇場版も借りに行く予定ですっw
読んでくださりありがとうございましたヽ(*´∪`*)ノ"

投稿 : 2024/11/09
♥ : 52

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

約定を守れ

ネタバレしないように書きたいけど

オチが酷い、何この展開は…

基本サヤが例によって刀でバケモノである「古きモノ」と戦う、延々と
しかしこれにはある秘密が…

グロ度高めです、ぼかしや天からの光が入ります

1クールなので短めですが、あのオチがなぁ〜

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

69.4 7 吸血鬼で戦闘なアニメランキング7位
ストライク・ザ・ブラッド Ⅱ OVA Vol.4(OVA)

2017年5月24日
★★★★☆ 3.7 (95)
657人が棚に入れました
<作品紹介>
世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、再び始まる! !
三雲岳斗氏による電撃文庫の人気作品がTVシリーズに続き、OVAシリーズとして帰ってきた! !

魔族特区“絃神島"。そこに暮らす少年・暁古城(あかつき こじょう)は、
伝説の中にしか存在しないはずといわれている世界最強の吸血鬼“第四真祖"であった。
その彼の監視および抹殺の任務を命じられた少女・姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)は、
古城をめぐっておこる様々な戦いを、彼と共に乗り越えていった。
そして新たな物語は、アルディギア王国を巻き込んだ事件の後、
場所は“絃神島"の隣に作られた新たなリゾート施設“ブルーエリジアム"から始まる---
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

咎神の騎士篇のⅡとⅢ

相変わらずの主人公最強系ハーレム作品。

咎神の騎士篇の解決篇。
{netabare}Ⅱの終盤。古城と雪菜が登場する当たりから、物語が加速していきます。{/netabare}
今更ながら・・・。{netabare}そういえば、浅葱って古城が第四真祖だってことを知らなかったねぇ。{/netabare} すっかり忘れていた。(笑)

姫柊雪菜は相変わらず可愛い。

そう言えば、雪菜役の種田梨沙さんの復帰が発表されましたね。
(『体調を考慮しながら・・・』って事らしいけど)
益々のご活躍を期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

OVA2期を締めくくる物語は「咎神の騎士篇」です。

OVA2期の最終章となる本作品…
Vol.3以上に登場人物が増えるのが特徴です。

Vol.3のラストに登場した全裸の少女も気になるところですが、個人的に気になったのは浅葱ご一行様…
この物語の舞台が絃神島じゃないこと…も気になる要因ではあるのですが、最大の原因はご一行様の面子です。
コンピューターにはめっぽう強い浅葱ですが、道中次々と現れるのは魔獣の群れなんです。
コンピューター捌きで魔獣に太刀打ちすることはできません。
そしてそんな浅葱の心強いパートナーが、浅葱と同じく人工島管理公社に雇われているフリーランスのプログラマーで、そのパートナーの名は、くのちゃん演じるリディアーヌ・ディディエ…通称「戦車乗り」呼ばれる少女…

確かに戦車という分厚い装甲の中は安全かもしれません。
でも相手が悪い…だって魔獣ですもん…
事実絶体絶命のピンチが浅葱を直撃するのですが、そこで登場しピンチを救ったのが、イブリスベールという褐色の肌の少年…
それだけじゃありません…
この神縄湖周辺に凡そ似つかわしくないディミトリエ・ヴァトラーも登場するからビックリです。
しかも、トビアスとキラというヴァトラーの側近を務める貴族の吸血鬼まで一緒…

獅子王機関に自衛隊…
それにヴァトラーまで引っ張り出すなんて、この神縄湖に隠された秘密が気になりますよね。
でも、次の瞬間、翼竜に乗った謎の騎士が襲い掛かってきたのを見てハッキリした事が一つ…
隠された秘密とか、儀式とか…今回の一件にはそれ以上の思惑や策略が張り巡らされていたということです。

高まる緊張感…
でもストブラはそれで終わる作品じゃありませんよね。
戦闘シーンもさることながら、このVol.4は戦闘の合間の休息シーンもなかなかです。
特に、山小屋みたいな場所での休息中、唯里が思わず突っ込まざるを得なかった古城と雪菜の掛け合い…
これまで二人を追いかけてきた私ですら「あれ、こんなにだったっけ?」と思いましたから…
そんな光景を始めて目にする唯里の反応はごく自然だったし、叫びたくなるのも理解できますよ。

物語の内容については伏せておきますが、着々と古城が眷獣を使いこなせるようになっている、とだけ付け加えておきます。
そして物語は次の布石を残しながら終幕に向けて動いていきます。
物語は一応キリの良いところで終わりましたが、半端無く気になる布石を残して終わったので、早速続きが気になっています。

3期…「見ない」という選択肢はありませんが、いつ視聴するかはまた悩みそうです…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

ひき さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

3期はまだかな。

いろんな新しいキャラ、設定が出てくるが今いち説明不足の感あり、
今後の物語の中できっとわかってくるのだろうが…。
それを抜きにしてもやっぱり面白かった。
那月ちゃんの大人バージョンが良かった、また出てきてほしい。
浅葱のことなどまだまだ謎が多いので、3期はあると思っているが、
いつになるんだろうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

72.0 8 吸血鬼で戦闘なアニメランキング8位
薄桜鬼 碧血録[へっけつろく] 第2期(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (557)
2908人が棚に入れました
幕末、文久三年から物語は始まる。主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘。父・綱道は京で仕事をしており離れて生活をしていた。ある日、父との連絡が取れなくなり心配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

美青年軍団「新選組」~旅立ちと別れ・・そして終焉~

~壱・前置き~
始めに言わせてもらうと、1期は新選組の「栄光」、2期の碧血録は「退廃」といった感じで涙無しでは観られませんでした。
皆様のレビューを拝見させてもらいましたが、「恋愛色」が強くなって萎えた方も多いみたいですね。
でもそればっかりは仕方ないですよ、原点に帰ってみて!
しつこいですが、これはあくまで【乙女ゲーム目線の新選組】です\_(*・ω・)ハイ、ココチューモク!!
ガチの 新選組が観たい方は違う作品を観た方がいいと思います。
なので、と言うのもおかしいかもしれませんが、「乙女の私」は見事にハマっちゃいましたねヾ(*´∀`)ノ
歴史モノは堅苦しくて、ちょっとぉ・・という乙女にも全然観やすい作品だと思います♫
はい、もちろん1期に引き続き連続2周視聴です!(ちなみに1期は12話、碧血録は全10話ですよ)
そして、ずっと泣いてました。
2周目でも号泣してました、MADとか観て号泣してました。゚(PД`q*)゚。 ww
こんなに泣いた作品久しぶりですねー、あ〇花以来ですかねぇ?碧血録は涙無しでは観られませんよ!

~弐・物語~
ストーリーは1期に引き続き史実を忠実に。
鳥羽伏見の戦い後~五稜郭の戦い(らへん)まで描かれてます。
そして、今更ながらですが土方を中心にした「新選組」を描いた事はこういう事だったのかと思いしらされました、まじで今更ですが(。・`Д・´)
近藤中心だったら流山で終了しちゃいますもんね(確か大河ドラマがそうだった)
そこにうまい事千鶴を絡めて恋愛モノで、感動モノにしていったなぁーと思います。
あたかも、歴史上に「雪村千鶴」という人物が居たかのようでしたよ(実際居たら大変なことになりますがね、色々と)
さらーっと調べてみましたが、本当歴史と色々一致するんですよね。すごい細かい言動とか、設定とか。1期にも同じ事が言えますが。
wikiとか読んでると「うは(゚∀゚*)あそこのシーン!」とか興奮しちゃいますw

~参・登場人物とか、声とか、manaの暴走とか~
で、タイトルから読み取ってもらえると思いますが
みなさん、旅立たれます、色々な意味で。
とりあえず、隊士の生き様が凄まじく格好良かった!(顔じゃないよ?まぁ、顔も好きですがw)
声ですが、みなさん30代後半以降の方を起用されてます。
また若手とは違う雰囲気で演技の素晴らしさが際立ってました!

史実通り労咳を患っていた、沖田。碧血録になると寝込む事が多く、出番が極端に減りますが、宿場町を1人で守る そーじはとんでもなく格好良かった!やばいわぁ、仁王様!惚れるわぁ、白髪萌えるわぁ (*´∀`*) w
声は、森久保祥太郎さん。うーん、今まで何気によく聞いた声だったけど、その中でも一番素敵に演じられてました!(NARUTOのシカマルも好きですが)そーじの意地悪な感じがよく出てました♫

こちらは微妙に史実通り?
新選組を離隊し、永倉と共にするのかと思いきや、原田は江戸に残りライバル?不知火と共にとある計画を鎮圧。左之さんは最後まで人を思いやれて、優しくて、素敵過ぎやろ(*´ω`*) すげー包容力を感じた!やばいっ!惚れたっw
声は、遊佐浩二さん!遊佐さんのキャラは好きになる事多いんですよ(*´ω`*)大人の男で、優しい左之さんが遊佐さんなんてなんてmana得ww

こちらは史実通り、会津戦争中勝てる戦ではないと判断し、大鳥圭介と共に仙台に渡る新選組でしたが、会津に残った斎藤。
約束を守り、誠の旗の元 刀を振りかざす斎藤さん、やばいわぁ、男やわぁ(●´ω`●)ニマァ
声は、鳥海浩輔さん。冷静沈着で物静かな斎藤さんにぴったりでした!
鳥海さんが決めた事らしいですが「何故(なにゆえ)」と「副長」しばりで斎藤さんらしさを表現されたそうです。

こちらは史実とは違い、薄桜鬼独自の話。山南と藤堂。
山南さんはよく分からん人やったな。史実通りだったら、脱走して切腹だったけど薄桜鬼の山南さんは色々やらかしたけど、結局最後も頭脳派で良い人やった(/∀\*))キャハ♪"
声は飛田展男さん。山南さんの謎な感じ(いつも何か含みのあるしゃべり方)+落ちついた感じがよく出てました!

藤堂は、史実通りだったら油小路事件で切られてましたが、
薄桜鬼のへーすけは、愛嬌あってやんちゃでちっちゃくて一見manaの好きなタイプやったなw最後まで、何者にも臆さず一番に敵に立ち向かい、笑顔をたやさんへーすけは可愛・・
否、格好良かった(*ゝω・)b
声は吉野裕行さん。いつも明るくて、元気なへーすけにぴったりな子供っぽい声でしたねっ♫拗ねたりする所が特に良かったっす!w

最後、土方。もう何も言えねぇw
「土方ルート」で描かれた作品だけあって、土方さんが素敵過ぎました!
新選組という、とてつもない組織を背負いながら最後まで誠の信念を貫き通していた土方さん。鬼の副長でしたが、優しさも持ち合わせて、結構史実とも重なる部分が多かったのではないでしょうか。
声は三木眞一郎さん。もぉね、この方本当演技うまいっすよね!怒鳴ったり、叫んだりする所がすさまじく威力がありました。土方さんは三木さんにしか出来ないですよ( `・∀・´)b

忘れてはいけない、千鶴。
実際居た人物ではありませんが、本当に強くて、芯が通ってて、一途で。だけど少し抜けてたりして。そして、恋する千鶴は、めっちゃ可愛いかったですよ(*´ω`*)
声は桑島法子さん。千鶴のほわーんとした雰囲気とかがよく出てました。とにかく可愛いかったんです♫

~肆・音楽~
またまたOP・EDが素晴らしく良い!はい、今回も飛ばさず、むしろ今も1期の曲と共にリピートしまくりです♫
OPは、疾走感があるけど、和テイストで薄桜鬼の世界感に合った曲です!
歌い手は、1期に引き続き「吉岡亜衣加さん」この方の歌い方もまた和テイスト♪
EDですがね、こいつが厄介なんですよ!
まぁ、私の涙は半分EDに持ってかれたってのが真実です(´;ω;`)
こちらも1期に引き続き「maoさん」・・え?ドラえもんOPの人だと!ちゃちゃ入れんじゃねぇよww色々と台無しじゃねぇか!っと、とある情報筋からのおふざけは\(・д\)(/д・)/オイトイテ

私が思うに1期のEDは碧血録のEDだった方が良かったんじゃないかなって思いました。歌詞がまるで碧血録の最終回のようで・・脳内変換して観てたら、もう嗚咽モノでしたよ。ゴミ箱に大量のティッシュの山でしたΣ(゚Д゚)
かと言って碧血録のEDも最高に泣かせますから、是非ティッシュは箱ごと用意しましょうね!

~伍・最後に~
今回、和装から洋装にフルモデルチェンジです(*´∀`)
いやぁ、洋装いいっす!髪の毛とか切っちゃうし、美青年に更に磨きがかかりま・・Σ(゚Д゚)
って、ちゃうちゃう(ヾノ・∀・`)新選組と言ったら、浅葱色の羽織やろ!!
う~ん、難しい選択・・・・・・

えっと、切実にすいません、書きたい事が多過ぎて無駄に長くなりました。
が、当初抱いていたイメージはかなりの勢いで覆された事は確かです。
それは私が女子だからかは分かりませんがね。

夏から始まる「黎明録-れいめいろく-」ですが、どうも主人公が変わる模様。しかも男。
まぁ、碧血録で色々と完結しちゃったんでまた新しい世界観になる事でしょう!

夏楽しみ(・∀・)ニヤニヤ・・・・ 

H24.6.4

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

福島の桃は変わらず美味い

ゲーム原作 2010年の作品


…と1期と変わらず1クール。3か月置いての本編ですから今でいう分割2クールみたいなもん。この後3期4期と続いており各々2012年2016年とやや間を置いての放送だった模様。

Youtubeの期間限定にそのままついていってる感じですが、そもそもOVA発売記念みたいですね。
乙女ゲー原作なのに男も楽しめるイケメンわんさかアニメの第2期です。ゲームのタイトルよく見たら

 薄桜鬼〜新選組奇譚〜

サブタイトルにあるように奇譚なんですよ奇譚。今更ですけど…
さんざん俺TUEEEしてた鬼さんが薩長側なもんですから、その鬼さんとはどうしても敵対せざるを得ない新選組の隊士たち。背後に列強がいてさらに人外さんもつかれた日には幕府軍にとって無理ゲーもいいところなわけでございまして、それでも誠を貫く新選組さんに震える本作。
京都でのいざこざが1期でしたら、いよいよ宮さまが新政府軍につき名実とも賊軍となった旧幕府軍の敗走が2期では描かれます。
ほら鳥羽伏見の戦いから始まる戊辰戦争的なやつ。歴史上薩長(鹿児島と山口)イメージ強めな新政府軍ですけど、会津攻めは土佐藩も出張ってきてましたね。土佐藩士板垣退助が攻め入ってきてましたもん。

歴史で言うなら新選組案件の終着点って{netabare}五稜郭{/netabare}になりますよね。きちんとキリのいいところで2期は終了してました。
戊辰戦争前後の新選組ですから主要キャストがバッタバッタと斃れていくのは既定路線です。それが安っぽくなってなければよい。及第点でした。

そしてここで中締めです。キリのいいところまでやった手前、今後の3期4期へ続く場合のイメージがわきません。北海道に留まり爺さんになるまでアイヌの金塊探しでもするつもりでしょうか。

中締めとしては丁度よく一区切りとなる2期でした。
アフターは気になるは気になるんですけど、前のめりになるほどの代物ではないので悩みます。



※閑話休題

■愛しき日々

会津ががっつり敗れたのがとどめとなり奥州諸藩も白旗をあげた経緯もあって、ひそかに「会津よゴメン」と思わなくもない旧仙台(伊達)藩出身の私。
ついでにうちら東北が賊軍呼ばわりされるのも少し気に障るのよね。禁門の変なんぞ、御所(皇居@京都)に発砲して狼藉働いたのは薩長じゃねーの?と不敬を無問題にしていることに違和感を覚えます。
さておき、体を張って“誠”を示した会津は誇り高き民であり末裔の福島県民にもきっと受け継がれていることと思われ敬意を払いたい方々です。よって、、、がんばれ!福島!

時節柄(2021年夏)、福島が注目されてる国際的なイベントやってますが今度は討ち死にとならないように全面支援したい心持ちだったりします。
有ること無いこと攻撃してくるわかりやすい敵国もあれば、「あなたのため」と言って平気で刺してくる国内一定層の存在も頭痛いところ。150年経っても内憂外患の構図は変わらず。

そんな150年くらいの年月なら人外さんぴんぴんしてるのできっと「こいつら変わんねーな」と往時を思いだして呆れてるかもしれません。
ただし今度の会津は討ち死にしなくてもよさそうですけどね。「桃うまい」と言ってくれたソフトボールの監督さん(米)サンキューです。※2020東京五輪ネタ

{netabare}桜と桃だからって、意見の違う方々に『人間失格』と言うつもりはないのであしからず…{/netabare}



視聴時期:2021年7月 期間限定配信

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2021.08.01 初稿
2021.11.03 タイトル修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

勢いが落ちてしまった…。

薄桜鬼は一期はとても好きな作品として紹介させて頂きました♪
しかし、碧血録に関しては、一期の勢いが失われていたのがとても残念…。
歴史を忠実に再現したこともあって、この二期では新撰組の良さがほとんど見れなかったのがマイナス評価。

個人的にはこの二期の最大の見所は、沖田にあったと思います!!
ただ、相変わらず使用曲はカッコいいし、絵も綺麗なところは評価できるかと!!
もう少し、オリジナリティを追求すれば、かなりの良作になったであろう、少し心残りな作品!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

63.7 9 吸血鬼で戦闘なアニメランキング9位
ストライク・ザ・ブラッド OVA 前篇(OVA)

2015年11月25日
★★★★☆ 3.7 (185)
1081人が棚に入れました
いつものように登校している古城と雪菜。そこへ突然現れたのは何者かに追われているラ・フォリアだった。彼女を追ってきた大男と刃を交える雪菜。本格的な戦いが始まるかと思われた時ラ・フォリアは衝撃的な発言をする「お父様、この方が私が初めてをささげた第四真祖、暁古城です! 」ラ・フォリアは父ルーカスから結婚相手を決めるよう言われていたため、その相手に古城を選ぶと宣言。それを認めないルーカスだが、そこにラ・フォリアの母ポリフォニアが現れ、詳しい話をするために古城と雪菜をパーティーに招待することに。だがそのパーティー会場には、浅葱や矢瀬、凪沙や紗矢華まで招待されていた。どうやら古城と関係のある人物を招待したようなのだが…古城をめぐり女性陣のある意味熱いバトルが展開される!?

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、葉山いくみ
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エロ、戦い、エロ、エロ

[文量→一言・内容→感想系]

【総括】
う~ん、エロゲか?(笑)

ストライク・ザ・ブラッドの美味しいどこ取りというか、ストーリー性を廃して、キャラの魅力とエロ要素に特化した、ファンサービスのOVAですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
主人公が簡単に操られ、ほぼスター状態でエロをむさぼり食うなんて、、、素敵すぎるアニメっすねw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヒロインの皆さま・・・ご無沙汰でした^^

この作品は本編の後日譚となっています。視聴者は登場人物や各種設定を全て理解している前提で制作されているので、本編を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

「凪のあすから」「東京レイヴンズ」「ゴールデンタイム」「キルラキル」など、最強の2クール作品が一挙に放送された2014年冬アニメ・・・本編はこの最強の一画をなす作品だと思っています。
あにこれの総合得点も現時点で79.0点と高い点数をたたき出している事からもこの作品の人気が伺えます。

それもそのはず・・・最強の2クール作品の中でも頭一つ分ヒロインのキャラデザの可愛らしさが抜きん出ていましたから・・・そしてその中でも中学生なのに、中学生らしからぬ雰囲気を持つ姫柊雪菜ちゃんがCVの種田さんとの相性も良く抜群過ぎ・・・(//∇//)
個人的には煌坂のツンデレも私の中ではど真ん中・・・
見た目は金髪派手系娘ですが、内助の功で古城を影から支える浅葱も中々・・・
いや、時折大胆なラ・フォリアの存在を忘れちゃ駄目でしょう・・・

これだけ魅力的なヒロインが数多く登場するこの作品・・・ハーレム系が苦手な人は難しいかもですが、私はハーレム系の作品がどちらかというと好みなので、目一杯本編を堪能させて貰いました。

そのOVAが制作されたんです・・・
これは見ない訳にはいきません。今期の作品の視聴数は少なくはありませんが、本編を復習のために一巡してOVAの視聴に臨みました^^;

本編のラストで不思議な少女を見ましたが、このOVAは未だそこまで時間が経過しておらず物語は朝の平凡な一幕から・・・古城と姫柊の登校シーンから始まりまるのですが、OVA2話という事もあり一気に物語が動くので・・・ヒロインが全員集合するまで多くの時間は必要ありませんでした。

今回は戦王領域とアルディギア王国の調印式が絃神島で行われる・・・という事で、戦王領域から煌坂が・・・アルディギア王国からラ・フォリアが訪れる事になった訳ですが、ラ・フォリアの大胆発言を発端に・・・物語がややこしくなっていきます^^;

ここで明らかになるのが、古城がどれだけのヒロインに「お手付き」をしてきたか・・・という事です。
本編では流れるように物語が展開されていくので、あまり気にとめませんでしたが、改めてその顔ぶれと人数を見てみると・・・古城君は「鬼畜」とか「変態」とか言われても仕方ありませんね^^;

そして今回の調印式に対して別の思惑が蠢いていること・・・これも物語の展開から徐々に明らかになっていくのですが、その輩・・・とんでもないカードを使ってくるんです。
予兆は・・・あったと思います。
だって態度が・・・絶対有り得ないですもん。

こうして物語は後半に続いていきます。
内容的に「良いところ」で切れるので、続きが気になって仕方ありません。
引き続き後篇を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

常夏の島、王室外交に安寧無しw

※DVDレンタル前後編通じての感想。

原作ライトノベルは未読。

私は、アニメ鑑賞の際、どちらかと言うとネタバレ回避、
時にHPレベルの基本情報すら入れずに視聴する方。
そのクセ、季節とのリンクも重視したりするワガママな質で、
シリーズ物などでも夏のエピソードと思って
冬だったりしたら落ち込んだりする困った性格w

その点、このシリーズはどこに首を突っ込んでもどーせ常夏なので安心?ですw
どーせ薄着の美少女がハーレム主人公の周りに寄って来て、
どーせ“不可抗力”のHイベントが発生し、
どーせ第四真祖の力を発揮せざるを得ない厄介事まで漏れなく付いて来る。

正直、1期TVアニメ版を視聴していた時は、頭空っぽにして楽しみつつも、
吸血鬼物ならではの深みがあまり感じられないとか、
しょーもないハーレム中二バトルのテンプレを並べただけとか、
そんな感想を抱いたりもしていました。

けれど、OVAに展開してまで、シリーズのお約束を貫き通している、
本作の変態紳士ぶり……いやw勇姿を目の当たりにすると、
まいった(笑)とか、エラい!(笑)とか、
失笑も揉み解され、諦観と賛辞の笑いに変わって来ますw

OVAと言うと、ともすれば、劇場版になり損ねた小企画とか、
続編をTVアニメ展開できなかったシリーズの都落ちとか、中継ぎとか、
ネガティブな捉え方をしてしまいがちですが……。

本作の場合は、OVAこそ『ストブラ』が進むべき真の楽園♪
TVアニメ画面を覆う邪魔な湯気など蹴散らせ~♪とばかりに、
エロハーレムバトルの過激な王道ど真ん中を驀進する清々しさすら感じます。

今回も、{netabare}北欧の王室一同のご来訪とのことで、
少しは頭が冷えた方々が状況をコントロールしてくれるかと思いきや
(いや……そんなには思ってはないですがw)
仕掛けた鍵無しスイートルームの間取りからしてラブコメの波動が暴走気味で、
暑さで頭が沸騰しているとしか思えませんw

“監視役”曰く“いやらしい人”であるらしい先輩も、
諸般の事情によりさらにいやらしくなってしまいますしw

その解決方法に至っては、もはや付けるクスリがございませんw{/netabare}

私としては、正常な展開は諦めて、ごちそうさまでしたと降参する他ないですw

本作の続きもOVAで展開している『ストブラ』
手に負えない厄介事は、今後とも是非「絃神島(いとがみじま)」とOVAに隔離して楽しみたい。
相変わらず頭の中、年中サマータイムな、
期待した約束事は欠かさず陳列してくる、ある意味、安定したシリーズ作です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

62.6 10 吸血鬼で戦闘なアニメランキング10位
NOBLESSE ノブレス(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (89)
320人が棚に入れました
820年に及ぶ長い眠りから目を覚ましたカディス・エトラマ・デ・ライジェル。彼は高貴なる血と精神を持つ貴族の守護者、「NOBLESSE」である。忠実な執事であるフランケンシュタインは、ライジェルを守るため、自身が運営する私立芸欄(イェラン)高等学校に入学させた。その後しばらく学校で同じクラスの生徒と交わり、素朴で平穏な日常を過ごしていたライジェルだったが…世界征服をもくろむ謎の組織「ユニオン」は、ある目的の為に改造人間を送り込んで、少しずつライジェル達の身辺を脅かすようになる。守るべき人たちのため、自らの絶対的な力を使わなければならなくなっていくライジェル…その時、世界が、動き始める――。

声優・キャラクター
新垣樽助、平川大輔、大西弘祐、若山晃久、茅野愛衣、中澤まさとも、大塚剛央、岩崎諒太、浜田洋平

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

彼らの高貴とは

漫画原作、原作は未読、あらすじは割愛

韓国漫画原作なのでキムチなんか死んでも食わねぇ!K-POPが流れていたら即座にチャンネルを変える!というほどアレルギーのある方はお帰りくださいw

1話から見始めると若干?な部分があると思うので配信などで見れる0話からの視聴を推奨します。

〜見終わって〜
すごい面白かったというわけではありませんが、韓国原作だからといって毛嫌いするほど悪い作品ではなかったと思います。前半は出てくる敵の小物臭のせいで少々間延びした感がありましたが、中〜終盤に登場するキャラは魅力的に描かれているものが多かったですし、物語としてもまぁ綺麗にまとまったかなという印象です。ライのシュールギャグも好みによるとは思いますが、個人的にはあり寄りのありでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

経験上、この作品は絶対につまらない、、、はずなのに、なぜ、ちょっと面白いんだ(笑)?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
タイトルも、設定も、キャラデザも、ストーリーも、全てが全て、「絶対に面白くない」はずなのに、どこか憎めない作品。

ジャンルは(wiki的には)ダークファンタジーらしいが、個人的にはギャグと感じた。

「NOBLESSE」という絶対強者種(ほほヴァンパイアの真祖)がユニオンという改造人間達が争うという、物凄いB級感漂う設定。作画もキャラも安い。

全体として、女性向けって感じがしますね。

レビューでは、私の心の揺れ(これ、ギャグ?ギャグなんだよね?ギャグで良いんだよね?ネェってば!って感)を書きます(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これまで、1300以上アニメを観てきて、トップレベルに評価が難しい作品でした。

これが「格好良いバトルアニメを狙ってこの仕上がり」なら☆1で噴飯ものなんだけど、「すかしによるギャグアニメ」として作ってるなら☆3な(普通に見られる)んだよな~。

例えるならば、NON STYLEの井上さんみたいな感じ(笑)

もしかしたら、原作は「格好良さ」を求めて作られたが、そのままアニメにしては、クソ寒いダサダサアニメになってしまうから、アニメ制作陣が上手く料理(演出)したのだろうか。または、ビギナーズラックなのだろうか?

まあとにかく、そこは最後まで分からなかったので、最後は自分の感覚に従おうかと。

なんか不思議と面白かった。まあ、それで良いや。

ある意味で私は、こういうアニメに出会うために毎クール20前後もアニメを観ているのではないだろうか?

本当に効率が良いのは、リアタイ視聴よりも、1クール遅れで、信頼のおけるレビュワーの評価を見ながらの決め打ちだろう。でも、それでは、「普通はつまんないけど自分等楽しめる」アニメには出会えないのだ。(まあ、とはいはえ☆3だから、別に良作とは言わない。オッズが50倍の馬が三連単の3位に入ってきてくれたようなもんですw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
B級感だな~。乙女向け? ウルヴァリン(笑) 携帯電話のクダリ、笑えた(笑) なんか、安っぽくて逆に観られた(笑)

2話目 ☆3
だから教師、竹刀を持つな。一応、ギャグということで良いんだよね? 理事長、潔癖(笑)? ノブレスが盲目的に人間を守ろうとする設定はなかなか面白い。

3話目 ☆3
何だろう、安いのに、なんか不思議と観られるんだよな、不思議と(笑)  

4話目 ☆3
強化人間なのに、情報の聞き出し方が古典的w やけに陣営と絡むな。

5話目 ☆3
隊長、強いな。これ、ハッカーとロン毛は仲間になる流れか。

6話目 ☆3
ブラッディフィールド、、、ダセェ(笑) まあ、良い話でまとめるよな。

7話目 ☆4
ガッチリ日常系をやった後に、記憶の消去を申し出て、そこに消される側もちゃんと納得して消されるのは、なんだか新鮮な展開だった。

8話目 ☆3
結構貴族っていっぱいいるんだな。ピンキリってところか。フランケン博士、予想より強いな。

9話目 ☆3
ロードとナイジェルの関係。血の契約。なんかよく分からんが、良い話。

10話目 ☆3


11話目 ☆3


12話目 ☆2
ブラットフィールド、、、ダサい(笑) だめだよ、格好つけたら(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

その力、絶大。

この作品の原作は未読です。
韓国発の漫画なので視聴するか悩みましたが、アニメーション制作がProduction I.Gさんだったので、きっと期待する何かがあるのだと信じて視聴に臨みました。

完走後にwikiをチラ見してビックリ…
原作は2007年から2019年まで連載されており、全544話もあるんだそうです。
よく1クールに収めたと感心します。


全世界累計閲覧数46億回突破!
約11年間連載され、韓国だけではなく世界を唸らせた、ダークアクションファンタジー!
2018年からLINEマンガを通じて配信され、日本でも絶大な人気を得た話題作。

820年の眠りから目覚めた、
高貴なる血と精神を持つ貴族の守護者「NOBLESSE」のカディス・エトラマ・デ・ライジェル。

永き眠りから目覚めたライジェルが手にしたものは、平穏な日常だった―。
だが、その日常を壊す、恐ろしい魔の手が迫っていた。

絶対的な力を持つ「NOBLESSE」× 世界征服を狙う謎の組織「ユニオン」×人間を守り支配する「貴族」
魅力的なキャラクターたちによる、時空を超えたダークアクションファンタジー、『ノブレス』。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今期は私的にハマって視聴した作品があったので、視聴の優先順位は決して高くありませんでしたが、悪くは無かったと思います。
物語も1クールでしっかり纏まっていましたし、流石Production I.Gさんだけあってバトルシーンの動きは半端ありませんでしたし…

それに、声優陣も米澤さん、かやのんにあやちとベテラン声優さんが起用されていた点も高ポイントです。

キャラデザは、超がつくほどのイケメンと一般人のギャップが大きいと思いましたが、全然許容範囲内で問題の無いレベル…

つまり大きな加点はありませんでしたが、減点も無い作品だったと思います。

物語は、前半が日本の学校編で、後半がルケドニアの貴族編と大きく2つに分かれています。
個人的には後半の貴族編の方が面白かったかな。
ソウルウェポンという代々貴族の家主が所有する武器などでの戦闘シーンは圧巻ですから…

この作品には今回の作品の導入編に相当するOVA「NOBLESSE:Awakening」が制作されています。
今でもdアニメやYouTubeで配信されているので、気になる方はチェックされることをお勧めします。

オープニングテーマは、ジェジュンさんによる「BREAKING DAWN Produced by HYDE」
エンディングテーマは、OH MY GIRLさんによる「Etoile」

1クール全13話の物語でした。
この作品のタイトル「NOBLESSE」の意味は最終話で回収されました。
伏線もしっかり回収されましたし、キチンと腑に落ちる作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

62.4 11 吸血鬼で戦闘なアニメランキング11位
Phantom in the Twilight(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (82)
376人が棚に入れました
イギリス・ロンドンにある、夜しか営業していない謎めいた喫茶店「カフェ・フォービドゥン」。イケメン揃いのその店の従業員には、大きな秘密があった。紅茶を愛する吸血鬼、陽気な人狼の料理人、無口なキョンシーのウエイター。そう、彼らは人の社会に暮らす、人ならざるものだったのだ。その「カフェ・フォービドゥン」に、ある日、ひとりの少女が迷い込んでくる。彼女の名は、バイルー・トン。なんと、彼女の曾祖母は「カフェ・フォービドゥン」の初代オーナーで、伝説の術者だった! トンが巻き込まれたトラブルに「カフェ・フォービドゥン」の面々が関わる中、彼女とイケメン従業員たちとの間に様々な絆が生まれていき...... 。

声優・キャラクター
花澤香菜、櫻井孝宏、岡本信彦、杉田智和、山下大輝、諏訪部順一、小山力也、石見舞菜香、小野友樹、堀江由衣、鳥海浩輔、乃村健次
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

豪華食材(声優)をヒネりなく調理しました

2018.09.25記


人間と化け物との交流の話。

その化け物の設定なんですが、人間の思念それも恐怖や不安といったものが実体化したものを指し『アンブラ』というくくりで言われてます。いわば影。
化け物はもともと人間が生み出したもの、という設定も使い古されてますが、味付け次第でまだまだ面白い展開がのぞめる設定でしょう。


軽くあらすじ的なものに触れると、
大学進学を機に故郷中国からロンドンへやってきたバイルー・トンとその友達シンヤオのJD2人がアンブラ騒ぎに巻き込まれるところからスタート。
シンヤオと離ればなれになったトンが行きついた先はイケメン3人が経営するカフェ「フォービドゥン」。だが実はこの3人、それぞれ吸血鬼・狼男・キョンシーというアンブラ達。ただし私たちが想像するような人間の敵の立ち位置ではなく人間とアンブラとの平和的共存を掲げている連中でした。そして、このカフェの創設者が実はトンのひいおばあちゃんリージャンさんだよん、という導入部分です。
なお、こういった平和的共存を掲げている組織が世界各地にあって、と公式には掲載されてますが尺の都合か作中にはこの人たち以外は出てきません。組織の名称は「トワイライツ」、おそらくロンドン支部か本部みたいなものがカフェなんでしょう。


そつなく観れます。

途中、敵対する組織が出てきたり、アンブラと人間との関わり方を問いかける回があったり{netabare}(ミュージシャンとの恋のやつ){/netabare}、黒幕が登場して謎が解き明かされてく過程を後半に持ってきたりと、あまり期待して無かった割には及第点をあげられる作品にはなってます。

イケメンかどうかは作画の好き好きにもよりますが、櫻井孝宏、杉田智和、岡本信彦とイケボお墨付きの面々が配置されてます。やや女性向けの配役かもしれませんが、それほど傾斜しているわけでもないので視聴者の性別は問わないと思います。
ヒロインは花澤香菜さんだったりと声優さんの演技に引っ張られた部分はあるにせよ、作画・劇半・物語の展開と致命的な崩壊はなくそれこそそつなく纏めましたよ、というのが本作の印象です。



さて、以下余談。

視聴中やたらとCMで制作会社の紹介が入ってました。
気になって調べてみるとこの「Happy Elements」社。中国資本でその日本法人が本作の制作にあたっているようです。
その観点で見れば、ヒロインがChineseだったり登場人物にキョンシー入れたりと大陸での展開を視野に入れたマーケティングだと納得できますし、脚本もある程度意識したものになっているのが垣間見え、たいへん興味深いところです。

それは黒幕の行動目的にさらっと表れていました。※ネタバレ注意
{netabare}
Q:なぜ黒幕ヘイシンは執拗にトンのアンブラ化を促そうとするのか?
A:自身の不老不死のためにトンをアンブラ化させて食らうため
{/netabare}
{netabare}古来より権力者は不老不死への憧憬が強く(始皇帝とか有名ですよね)、その実現手段を求めあれやこれや物語が作られてきた歴史があります。物語だけではなく行動に移した歴代皇帝は枚挙にいとまがありません。
また、グロではありますが食人へのハードルも低かったというのも大きいです。たぶん読まないでしょうし軽くしか触れませんが、最後の遣唐使である円仁の書『入唐求法巡礼行記』に詳しかったりします。そこから脈々と現代でもってやつです。{/netabare}

ちょっと例としてはよくなかったかもしれませんが、ここではdisる意図はなく、ジャパニメーションとしてのノウハウを蓄積しながら、ターゲットとする地域・国を意識した修正を戦略的に行っているものと感じられ、そこはなかなかやるなぁということを言いたいわけです。


もちろん全世界共通の普遍のテーマ的な題材もあるでしょう。そのような中で、

「きっとこうだからこの国では受け入れられやすいんだな」

という部分が垣間見えると、それはそれで面白い経験ができるかもしれません。
今後も外国資本のジャパニメーションはそんな側面もあるのかな?という視点を持ちながら鑑賞してみようかなと思った次第です。


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2019.03.08追記
《配点を修正》


櫻井孝宏氏にヴァンパイア役は良く似合う。
たまにはクセ球のイケメンヴァンパイアも見てみたい。例えば木村昴さんとか蒼井翔太さんとか。
資本が潤沢だと声優の配役だけはド安定、物語その他はちょっと…というのが多すぎますよね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

予想以上に楽しめました!

アニメオリジナル作品。

第1話視聴後は、正直、「逆ハーレム系アニメかな?」くらいにしか思っていなかったけど・・・。
第2話視聴後の感想は「意外と面白いじゃないか!」
以降、最終話までしっかり楽しめました。

ヒロインが中国人設定なのは斬新というか何と言うか(笑)。

舞台は現在のロンドン。
ひょんなことから、『カフェ・フォービドゥン』にやってきた中国人留学生のバイルー・トン。
ところが、『カフェ・フォービドゥン』にはいろいろと秘密があって・・・。
{netabare}『カフェ・フォービドゥン』の初代オーナーは、トンの曾祖母のシャー・リージャン。
『カフェ・フォービドゥン』のリーダー・ヴラッド・ガーファンクルはヴァンパイア。
キッチン担当のルーク・ボーエンは人狼。
ホール担当のトウリュウはキョンシー。
あと、正体不明のウェイン・キングって少年(?)もいる。{/netabare}

豪華な声優陣の名演が光る作品でもある。

ところで、今期、花澤香菜さん主演の作品を、何作品見たんだろう?

【ひとりごと】
同クールで、{netabare}ヴァンパイアと人狼{/netabare}が揃って登場する作品を2つも視聴する羽目になるとは!
しかも、どちらも、{netabare}人狼の兄弟が物語の一つの軸{/netabare}になっていて、どちらもヒロインが{netabare}好奇心旺盛でお転婆で、しかも可愛い{/netabare}・・・。

その上、どちらも面白い作品って!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

最近の『オトメイト』系アニメより、ずっとマシ!ほんとマシ!!

2018.07.19

[ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-]の記憶も新しい「Happy Elements」原作のオリジナルアニメ。中国展開も前提にしているので色々なところで『中華要素』が入ってます。

現代の英国(イギリス)。
固苦しかった本国(中国)を出て、親友のムー・シンヤオと共に曾祖母が移り住んでいた憧れの英国に留学生としてやってきた少女、バイルー・トン。
しかし英国に着くなり、イキナリひったくりに会ってしまう。しかもひったくり犯は「輪郭が見えても体が透明」という光学迷彩かプレデターみたいな奴。
トンの必死の追跡も空しく、ひったくり犯を見失い、日も暮れ、シンヤオにもはぐれて迷子になり、途方にくれるも曾祖母のおまじない(手持ちメモ帳にシンボルを描き、紙飛行機にして飛ばすと自分が望む解決の『道(ヒント)』を示す)を使い、辿り着いたのは三人の青年が運営する深夜営業のカフェ「フォービドゥン」。
そこは曾祖母と何かしら関りがあるらしく三人の青年(ブラッド、ルーク、トウリュー)はひったくり犯捜索に協力するという。身支度を整え察しがついたハイドパークに颯爽と向かうブラッドたち。
店で待機するように言われていたにもかかわらず、いてもたってもいられないトンは後追いでハイドパークにやって来た。
そこで彼女は、この世ならざるものを目撃してしまう・・・


{netabare}
アンブラ:作品世界における「影」に生きる人外全般の意。モンスター系の妖怪、妖精、悪霊以外にも「Fate」の英霊みたく童話(または強い想念?邪念?)から顕現したモノもいるようです。
そのアンブラで構成された秘密結社「トワイライト」。その理念は人間との「共生」。しかし人に仇なすアンブラに対しては出来るだけ説き伏せ、止む無きときは討伐するという『ゲゲゲの鬼太郎』のようなスタンス。

メンバーは、普段は深夜カフェ「フォービドゥン」の店員たち。
ヴラッド・ガーファンクル:紅茶マイスターで数百年(?)生きてる『吸血鬼』。トンの曾祖母、リージャンとの出会いにより吸血をしない誓いをたてる。民間伝承の通り様々な制約(弱点)あり。やや高慢。
リージャンとのいきさつも気になるところですが、トンをやたら突き放したがるのは影の世界に関わりをさせたくないからなのでしょう。
吸血鬼なのに功夫(カンフー)使い(主に「発勁」)というのは目新しくて面白いですね。

ルーク・ボーエン:調理担当。人当たりの良い気さくなお兄さんで『人狼』。堅物ヴラッドのツッコミ役。

トウリュウ:ホール・接客担当で、1世紀にわたり生きた『キョンシー』。(って死んでる奴やん!)主な武器は手持ちバルカン砲(M61?)。無数に飛び出る薬莢が気持ちイイ!他にも近代自動小銃があるようですね。かつての主人・リージャンに深い忠義をたてている。

ウェイン・キング:実体を持たず過去の記憶が無い『少年幽霊』。様々な「家電」に憑依可能で、今風にスマホ&PCに憑依して情報収集担当。普段は少年マネキンに憑依。

「フォービドゥン」の初代オーナーにしてトンの曾祖母、シャー・リージャン(現在は故人。恐らく手練れの『導士』なのでしょう)。
リージャンは『その筋』では伝説的になってるようですね。
様々なアンブラは、それぞれ固有の弱点しか有効打にならない(吸血鬼にはただの木の杭ではなく『白樺の杭』。人狼には鉛の弾より『銀の弾丸』など。)と思われてましたが、
リージャンは『全てのアンブラ』に対し有効な『秘術』を持っていたようです。
ヴラッドを拘束するのに結構手こずったようなのですが・・・1話観たあと、気になってweb comicを読んでみました。TV放映の前日譚になってまス。
{netabare}
リージャン「うーん…まさか本当にあなたが協力してくれるなんてね」

ヴラッド「お前から誘っておいてなんだその言い草は」

リージャン「結構すんなり了承してくれたわね。ひねくれてそうだけど案外お人よし?それとも意外と情に厚いのかしら?」

ヴラッド「フン!そんなわけがあるか」

リージャン「それにあの時だってあなたが本気出せば勝てたんじゃないのかしら? あ!」

ヴラッド「なんだ」

リージャン「もしかして、私に惚れた?」{/netabare}

なんてヤリトリもあり、本編でそんな回想が生かされるかちょっと期待。(ヴラッドの「守れなかった」というセリフも気になりマス)
{/netabare}

本作ヒロイン、バイルー・トン。「花より男子」の「牧野つくし」のごとく、真っ直ぐな正義感のある活発なアクティブ少女。
思いたったら即行動する姿勢は、物語をドンドン進めていくので見ていて面白いですね。

物語は様々な怪事件、アンブラ殲滅を目論む秘密結社「ミッドナイトサン」の暗躍など見どころ有りそうな気がします。



当初は「また逆ハーレムものかよ・・・」と見くびっていましたが、これなら一般視聴者でも良さげな印象です。

とにかく、
美形男子超過剰すぎる人数の『オトメイト』系アニメより、いい塩梅のキャスティング。
美形男子が浮ついたセリフを惜しみなく吐く『オトメイト』系アニメより、真面な男子キャラ。
ロマンス演出を無理くり入れる『オトメイト』系アニメより、丁寧で真面なストーリー。
女子受け狙いの傾いた不自然さのある『オトメイト』系アニメより、自然な雰囲気。

タイトルが英語で「phantom in the twilight」という表記で憶えにくいことや、制作がイマイチ信用が「?」なライデンフイルムなので、作中ギクシャクするトコロもありますが
本当に、ホント~に『オトメイト』系アニメより良い方向に進んで欲しいものです。(って、どんだけ『オトメイト』にアンチなんだか。

2018.09.25【視聴終わって】
予感はしてましたが終盤に近付くにつれ、粗くなってくる作画。色んなアンブラ事件と遭遇していくかと期待してたのですが、トンとシンヤオの「能力開花」にストーリーが重点視され、ややもたついた展開がチョット残念。謎のまま終わった、
・ロンドン塔の「あの人」
・もう一人の「トン」?
も説明なかったし・・・と、未消化気味。続ける伏線なのだろうか?
そんな感じで『不満』はあるものの、「主役イケメン5人未満」辺りがドラマとして一番安定しているのではないかと私は思います。(同時期のショタ系からミドルまで30人以上出てくる「アレ」や、毎話違うイケメンが過剰に出てくる「アレ」とかに比べて)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

74.0 12 吸血鬼で戦闘なアニメランキング12位
血界戦線 & BEYOND(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (405)
2152人が棚に入れました
かつて紐育と呼ばれた街は、わずか一晩で消失した。そこに出現した街「ヘルサレムズ・ロット」。濃い霧の向こうに広がる「異世界」と現世を繋ぐこの地は、さまざまな思惑を持った者たちが跋扈する、「地球上で最も剣呑な街」へと生まれ変わった。そんな混沌とした街の均衡を守るべく、人知れず活動続ける者たち。ブレングリート流血闘術を使う強面の紳士、クラウス・V・ラインヘルツをリーダーに、顔に傷を持つクラウスの右腕・スティーブン、銀髪のチンピラ、ザップ・レンフロと半人半魚のツェッド、不可視の人狼、チェイン・皇と隻眼の淑女、K・K。そして「神々の義眼」を持つ青年レオ……。騒動が巻き起こるとき、そこには必ず秘密結社・ライブラが姿を見せる。路地に響き渡る狂騒と、不埒な怪物たち。愛すべき深淵と、繰り返すカタストロフィ。終わることのない日常茶飯事が今、再び幕を開ける。そして、さらにそのBeyondへ……。

声優・キャラクター
小山力也、阪口大助、中井和哉、宮本充、小林ゆう、緑川光、折笠愛、銀河万丈、宮野真守、藤原啓治、内田雄馬、水樹奈々
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

HELLO、MICHELLA

異界と呼ばれる別世界へ繋がる、
大穴が開いた混沌の街ヘルサレムズロッド。
秘密結社ライブラの知られざる活動記録。

一難去ってまた一難、
相変わらずの主人公レオナルドウォッチ。
墜落王フェムトの悪巧みで大騒動に発展。
楽しくて騒々しい、お祭り騒ぎ再び!!

お洒落で粋な音楽と芸達者な声優たち、
不埒な怪物たちとの決闘の数々、
コミカルな演出と一癖あるキャラクターたち、
そして愛すべきカタストロフィ、
アニメの楽しさとは本来こういう事でしょう。

2話視聴追記。
ブレングリード流血闘術、
{netabare}999式久遠棺封縛獄発動!!
今回は演出が冴えわたっていましたね。
クラウス渋すぎ、新キャラも良し。{/netabare}

最終話視聴追記。
格段に構成力が増して只々楽しい。
挫折が人を創るのでしょう、
{netabare}勇敢にも前へ踏み出したその1歩が、
この街のたくさんの命を救っているのです。{/netabare}

最終話、ちょっと感動しました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

具体的にどこがどうとは説明できないけれど前作より好き

<2024/5/16 追記>
視聴完了、録画、Blu-rayにコピー済み
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(4.5→4.2)

この2期が好きでした。
↓レビューに書いた通り、わかりやすいし没入感もあった
3期やってほしいなぁ
100点満点換算だと80点

<2017/12/27追記>
最終回観終えました。

新八演ずるレオが最後頑張った。
神々のメガネが大活躍。

やっぱり一期よりはっきり良いですね。
何やってるかわかるし、お話がスッと頭に入ってくるし。
原作が良いので素直に楽しめました。

キャラクター一人一人の掘り下げも嬉しかった。
(つか一期では原作のそういう回をほとんどやらないで、絵ヅラでカッコ良さそうな回だけやってた印象が)

というわけで感想を一言で言うなら「監督って大事」でした。

<2017/10/14初レビュー>
前作視聴済みです。

かつてニューヨークと呼ばれた深い霧に包まれ化け物が跋扈する街「ヘルサレムズ・ロット」が舞台です。
なんとなく「ザ・ビッグオー」な感じ。

そんな「ヘルサレムズ・ロッド」での化け物どもと秘密結社ライブラの闘いを描いています。

主人公のレオは{netabare}「神々の義眼」と呼ばれる特殊な眼{/netabare}を持つ少年。この街に住み、ピザ屋の配達の傍、秘密結社ライブラで働いています。
中の人は新八です。
なのでツッコミキャラです。
メガネの代わりに{netabare}神々の義眼{/netabare}です。
そして弱いです。

ライブラの他の面々は皆桁違いに強く、技の名前を熱く叫びながら敵を一撃で屠っていきます。
シャイニング・フィンガー的なノリで。

でもレオは例外。
新八なので弱くてヘタレです。
皆に助けられながら、時折根性見せたりもします。
そんなところも新八っぽい。

見どころはちょっと不思議でおしゃれでクトゥルフな感じの世界観と熱いバトル、そして時々新八他が見せる根性だったり人情だったり。
こういうのかなり好きです。

特に今期は良い。

前作はただでさえわかりにくい世界観やシナリオを尚更わかりにくく仕上げてる。
繰り返し観てもなかなか頭に入ってこなかった。

今作は具体的にどこがどう違うとか説明できないのですが、一回でするっと入ってきました。

監督替わったせいだろうな 笑

<2017/10/20追記>
第2話を観て
また新キャラ出てきました。
色気ゼロな感じの女医さんルシアナ。
三年前にクラウス達が出会った時は立ち寝で爆睡してました。

そんなルシアナさんとクラウス達は{netabare}三年ぶりに再会。
新八と大怪我して全身の骨が砕けたザップと一緒です。
再会したルシアナさんは分裂できるようになっていました。
分裂すると子供になっていきます。
でも合体するとお姉さんっぽくなります。

そんなところへ血の眷属(吸血鬼)がペットを連れて襲ってきます。
クラウスが新八と連携して撃退。{/netabare}
そして今日のMVPはザップなのでした。

こう書くとさっぱり分からないけれど、なぜかすんなり頭に入ってきました。
面白かった。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
現時点では4.3!
やっぱ前作より全然面白い!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

異常がこの街のBGM

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
厨二系バトルものとして、かなり完成度が高い作品。個人的には1期よりも更に好きでした♪

レビュータイトルは、1話の次回予告から。この作品に、あの街に、ぴったりだと思ったので。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ノリと勢いで我々視聴者を圧倒してくれた1期は、主人公のレオ君の物語でした。アニオリ展開を交えつつ、かなりクオリティの高い「痛格好良い」作品となっていました。

一方、2期にあたる本作は、レオ君の所属する組織、「ライブラ」の面々を主役にした、サイドストーリーの集合体のような構成になっています。1期では、「なんか分からないけど格好良くて強い人達だな」と思っていたライブラの面々のキャラが深まり、作品にグッと深みを与えていました。

でも、最終話(2話またぎ)ではちゃんとレオ君を主人公に据え、熱いバトルで彼の成長を見せてくれるというニクイ展開に感心。視聴後にこんなにスッキリするアニメも珍しいです。

個人的に、圧倒的に面白かったのが10話のK.K回。つかK.K、そんなキャラだったんかい(笑) コメディ要素が強くて素直に笑えたし、その中に熱いバトルや切ない展開もあり、何度でも観たくなる良回でした。あぁ、人妻に萌えてしまった(笑)

他にも、スティーブンの黒(恐)格好良さも最高だし、チェインの残念な乙女さも最高でしたね♪

このように、サブキャラが深まった一方で、メインのストーリーは全くと言ってよいほど進行しませんでした。

もし3期があるのなら(絶対あってほしい!)、足場は固めたと思うので、いよいよ「血界の眷属」との本格的な対決や、「ヘルサレムズ・ロット」の真実など、ストーリー的にも魅せてほしいな~と思っとります!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
御新規様に翻弄感を味わってほしくて、あえて説明省いてるのかな? グロいな~。ギャグにはしてるけどね。相変わらずの厨二感。まあ、突き抜けてるからいいけどね。ドタバタの中でキャラ紹介ですね。EDが一番に期待されるなか、次週に持ち越しですか。歌だけ聞かせてワンクッション作戦?

2話目
過去編含め、なかなか面白い。ラブ臭?(笑) 新キャラ、活躍しそうだね、医者だし♪

3話目
ザップ、ダメ男w 乳首をとるなや。ホームパーティなんて、別世界の出来事。あっ、半分別世界かw ヤバい裏社会。スティーブンの怖さ、格好いいな。バーのクダリ、チェイン可愛かったが、その後の生首電球は怖かったわ。てか、Cパートw

4話目
次長死ね~w 1期以来の登場w チェイン、片付けられない女だったのかw 汚部屋をスティーブンに見られたくないという乙女心が、現世との楔。良いね♪

5話目
ギルベルト回。底が知れないな。ガンダムとか乗ったら戦況を変えられるな(笑) 最後、誘い断るんかいw

6話目
良くわからんかった。相手は小者なのに、なんか大袈裟な悪事ができるの? 虫は偶然?

7話目
ツェット回。相手によって怒り方変えんのかよ。は格好良かった。

8話目
レオの友達系の話、好き♪

9話目
ちゃんと落ちまで決まっていて良かった。

10話目
タチコマかな?(笑) スティーブン、腹黒いわ(笑) K.KがKOされてるw 父親、メッチャ良い人がやん(笑) K.k、メッチャウケる(笑) こんなキャラだったんかい(笑) 結末も良い。娘を見て、一瞬動きを止めたブラッドブロード。歌も良かった。

11話目
2話跨ぎ。アニオリっぽい? 分かんないけど。

12話目
熱いな~。レオ君の純粋な肉弾戦。クラウスさんの必要以上の強力な攻撃にも、心が震えた。ここまでおちゃらけた作風の2期も、最後は熱い展開で閉め、異常な日常に落とし込む。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

63.3 13 吸血鬼で戦闘なアニメランキング13位
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (98)
262人が棚に入れました
時は、明治64年。舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。国家は、独自のエネルギー源、"龍脈"を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。

声優・キャラクター
三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ストーリーで持っていく感じ(キャラデザは最近のはやりのそれではありません)

== [下記は第3話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

とりあえずここまでの3話では毎話誰かしら死んでますね。流血場面もけっこうあるので、その意味ではバイオレンス作品です。

舞台となる時代とかまったく違うんですけど、キャラクターデザインとか世界観とかはちょっと「バジリスク」シリーズを彷彿とさせるものがあります。キャラデザは個人的な好みからは離れているので当初視聴意欲は低めだったのですが、別に作画がダメということもなくストーリーもけっこう面白く感じたので観続けている状況です。

バジリスクは「忍術」の名の下に「そんなハズあるかい!」と突っ込みどころ多数な様々な技や謎のオーバーテクノロジーが披露されていましたが、本作では「龍脈」と「青い血」がそれを担っている感じです。明治維新を迎えずに徳川慶喜の治世が続いているらしいですが、そこは概ねの時代感覚の目安ぐらいに思ってあまり真面目に考えない方が良いかもしれないです。

とりあえず徳川慶喜の世をひっくり返そうとする反体制派組織「クチナワ」があって、逆に体制維持のために暗躍する「鵺」という秘密組織があります。主人公の雪村咲羽(ゆきむら さわ)は「青い血の一族」の者で、ある目的を果たすために「鵺」に所属して処刑人として働いているといった感じのお話です。

話の柱は「青い血の一族」に関する謎と、徳川幕府の行く末といったところでしょうか。またストーリーのあちらこちらで「敵討ち」的な構図もできています。そんなわけで、今後の話も楽しみになってきました。
== [第3話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.26追記:
最終話まで視聴終了してましたが、更新が遅れていました。地味な話だったなあ。私はわりと好きですけど、人気はたぶん出ません。

終盤で出てきた竹道凛子さんが一番ヤバい人でした。
History repeats itself.(歴史は繰り返す)

余談その1:
雪村咲羽(ゆきむら さわ)
月城真琴(つきしろ まこと)
花風エレーナ(はなかぜ えれーな)

鵺(ぬえ)の処刑人の三人で雪月花。きっとみんな本名じゃないんでしょうね。

余談その2:
密かにブシロード関連情報会社所属の声優が多くキャスティングされていて、主題歌はRAS(RAISE A SUILEN)が歌っていました。

とはいえ、WEISS SCHWARTZ「擾乱ブースターパック」とかが出ることはたぶんありません(笑)。いや、絶対にない!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

悲しみに満ちた世界

全12話

徳川家が政権を握っている明治時代、青い血に不思議な能力をもつ一族の生き残りである主人公の雪村 咲羽(ゆきむら さわ)は、徳川政権の反体制派を処刑する組織の一員として一族の仇であるある人物を探し続けているお話です。

お話もですが、作画も暗く重いですね。

序盤で目的は果たせますが、ここからが長かったです。

お話は二転三転して、どのように終わるのか見当がつきませんでした。

最後まで観て悲しさや切なさが残った作品でしたね。
{netabare}
咲羽は何となく最後は亡くなるのだろうと思いましたが、まさかというか定番というか後ろから刺されて亡くなるということでした。

Cパートで大きくなった浅陽とエレーナの娘が一緒にいましたが、咲羽たちの意思を受け継いだのでしょうね。
{/netabare}
OP・EDともにRAISE A SUILENさんが歌っています。

最後に、咲羽役は三森すずこさん、インタビューで「魂を削って演じています」と言われているように迫真の演技でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ…

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
みもりん、Raychell、そして『BanG Dream!』の「Poppin' Party」のメンバーとしてキーボードを担当している市ヶ谷有咲を演じている伊藤彩沙さんが出演されていると知り視聴を決めた作品です。

伊藤彩沙さんのプロフィールを見ると、2013年に放送された「ふたりはミルキィホームズ」の主人公・明神川アリス役で声優デビューされたと記載されていました。
もう8年も前になるんですね…懐かしさを感じます。
そして少しビックリしたのが、明神川アリスと一緒に「ミルキィホームズ フェザーズ」を結成したもう一人の主人公常盤 カズミのCVがあいみんだったこと…

今でこそ二人とも「Poppin' Party」のメンバーとしてブレイクしていますが、お二人の接点がまさか「ミルキィホームズ」あるとは想像していなかったので…
お二人はもう随分と長い付き合いになるんですね。


時は、明治64年。

舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。

国家は、独自のエネルギー源、”龍脈”を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。

しかし、そんな華やかな都市の裏で、
革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。

その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。

幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

擾乱…初めて目にする単語でしたが、ググってみるとwiki先生に記載されていました。
レビューのタイトルにも記載しましたが、「大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ」のことを擾乱と言うんだそうです。

擾乱とは気象上の用語というより、私たちの人生そのもの、と言っても過言ではないと思いました。
私たちは常に大きな流れの上で生活しています。
数日前より始まった東京オリンピックも一つの大きな流れだと思いますし、社会や経済の在り方についても同様のことが言えると思います。

一方、自身の身の回りの生活を見てみると、大きな流れに乗ってはいるものの、各個人や家庭環境の差によって、日々の生活は千差万別です。
日々の生活を積み重ねる上で発生する微かなうねりが、正に擾乱と言えるのではないかと思いました。
時に流され…時に抗って…そしてこれこそが「生きている証」なのではないでしょうか。

そう考えると、主人公である雪村 咲羽(CV:みもりん)の思考と行動は常に一貫していました。
生まれながらにして特殊な能力を持つ一族に生まれたが故に翻弄されましたが、目標を持って、物事に筋道やケジメを付けながら進めようとしている様は、規模や結果こそ異なりますが、まるで私たちの仕事と同じじゃありませんか…

完走して振り返って思うこと…
雪村 咲羽や中村 浅陽の生き方にもしっかりと擾乱が感じられたように思います。
最終話で葛原 仁の在り方に一抹の疑問を感じましたが、それがラストの浅陽への布石と思えば納得でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「EXIST」
エンディングテーマは、「Embrace of light」
どちらもRAISE A SUILENさんの楽曲です。

最近、『BanG Dream!』の皆さん、大活躍なのではないでしょうか。
RAISE A SUILENさんは、2020年秋アニメとして放送された「‎アサルトリリィbouquet」のオープニングも歌っていましたし、21年夏アニメでも「Poppin'Party」の楽曲が主題歌に採用されていますよね。
元々アニメの作品の中だけじゃ勿体ないと思っていたので個人的には喜ばしい傾向です。

1クール全12話の物語でした。
処刑人を題材とした作品なので、華やかさこそありませんでしたが、じっくり腰を据えて視聴できる作品だと思いました。
個人的にはもっと咲羽と浅陽の仲睦まじい姿を見たかったですけどね…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

53.6 14 吸血鬼で戦闘なアニメランキング14位
BLADE ブレイド(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (47)
220人が棚に入れました
吸血鬼ハンターのブレイドが、母を殺した吸血鬼たちに復讐を挑む。ブレイドは自身も吸血鬼とのハーフとして生まれつき、それによる優れた身体能力が大きな武器でもあるが、その反面度々吸血衝動に苛まれ苦悩することになる。

声優・キャラクター
大塚明夫、坂本真綾、磯部勉、阪脩
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Exciting!

マーベル・コミックの『ブレイド』を原作としたマッドハウス制作アニメ

実写映画版を観る前にこちらを観てしまいましたが、
アベンジャーズなどマーベル系やアメコミ好きな私は楽しめました。
アクションはあまり動かず静止画が多いかな・・最終回はよく動いてました!
ブレイド登場シーンなど画面が「赤」に染まるシーンが多くてちょっと観てて目が痛くなりました・・(笑)
{netabare}色彩効果的に考えると、赤は興奮作用があって、
ブレイドの持つ強いエネルギーと太陽の光さえ克服した
半分ヴァンパイアの血と心の奥底に眠る想いや復讐を意味するのかも、と思います{/netabare}
血の描写が多く、真っ赤な画面は夜中に観るとさすがに怖いので録画して昼間に観てました。

アニメは1クールで全12話。
ジャンル;ハードボイルド・スーパーヒーロー・シリアス

<ざっくりとしたあらすじ>
出産直前にヴァンパイアに襲われた娼婦から産まれたブレイドは
ヴァンパイアと人間のハーフの伝説の「デイ・ウォーカー」となった。
母を襲ったヴァンパイアに復讐するために、形見の銀のナイフと剣を手に
「ヴァンパイア・ハンター」として戦う話。

<にわか的なただの感想や気づいたこと> {netabare}
アジア舞台なので、エリック(ブレイド)が奈良で柳生流の剣術を修行して
和風な剣使いしてたり不思議。背中に刺す剣かっこよすぎ!
エリックの過去や他のそれぞれのキャラの過去がよく練られていて
あまりの悲惨さに何とも言えない気持ちになった。

ヴァンパイア・ハンターのマコトが悲しすぎる(´;ω;`)
エリックとくっつくと期待しちゃった。
最後の場面でマコトの形見のナックルを手にして戦うブレイドに鳥肌。

諸悪の根源ディーコン・フロストがとことんマッドで狂ってる
共感さえしない極めた悪なのが何とも・・
悪の闇が濃い分エリックの真っ直ぐさと正義が輝いて見えた(*´ω`*){/netabare}

<余談>{netabare}
ミュータント登場回がありまして、ピンときました。
やはり調べたら、同じマーベル作品なのでアニメ版ウルヴァリンから
X-MEN所属のミュータントのローガンとブレイドの同門で
ウルヴァリンにも登場した美影桔梗が引き続き登場していたようです。{/netabare}

評判はあまり・・のようですが、
ブレイドの過去や今時珍しいハードボイルドを味わえるアニメなので
アメコミが好きな方や妥協しないハードボイルドなヒーローの生き様を見たい方にはオススメしたいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ハードボイルドなおっさん(65点)

全12話。
マーベル・コミック『ブレイド』が原作。原作未読。

個人的満足点:65点
アニメ系統:ハードボイルドバトル

吸血鬼と人間のハーフとして生まれることとなった主人公が
母を殺した吸血鬼に復讐心を抱き“ヴァンパイアハンター”
となり悪の吸血鬼たちと戦うといった話。

話の作りは単純明快であまり考えずに見ることができる。
王道といえば王道な作り。
母の仇を討つために戦うといった設定も実に分かりやすい。

主人公も最近のアニメにはめずらしく
ハードボイルドに設定されているのである意味新鮮味すら感じる。
話の内容も終始シリアスに進行する。
1話からブレが無いのは好感がもてる。

一方、バトルシーンがなんともお粗末な印象を受けた。
あの止め絵は演出なのかもしれないが
バトル物ならもう少し動いてもいい気がした。

音楽は作風にはマッチしていて良かったのではないだろうか。
歌が無いのが少々残念ではあるが、それもまた演出と考えれば許せる範囲。

個人的には全体的にはまあまあいいんじゃないって印象だった。
あにこれでは恐らく人気ないだろうとも思うし
今の若い人にも受けないだろうとも思う。

そういうわけでお勧めはしないが、興味があればどうぞ。


とまあ、色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

ハードボイルドなおっさんがかっこいいんだよ!


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以下、各話の感想。
ネタバレが含まれている場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
吸血鬼と人間のハーフである主人公が
母の仇をうつといった展開のようだ。
絵柄的には好きではないが、
主人公ブレイドがハードボイルドでかっこいい。
なかなか期待できるかも。

2話視聴。
ブレイド今回もハードボイルドぶりを発揮。
そして、刑事さんがよかった。
しぶい。
シリアスな展開にハードボイルドなキャラ達。
今後の展開でどうもっていくのだろう。
展開しだいでは楽しめそうだ。

3話視聴。
ノアが渋くかっこよかった。
セリフ回しがなんか好きだわ。
ブレイドの過去も少し明かされた。
地味に面白いかな。

4話視聴。
ブレイドの過去がかなり明かされた。
ブレイドが背負っている闇がベタだがいい感じ。
これ結構面白いんだが、人気はなさそう。
やはり絵柄が受け付けがたいんだろうと思う。
ストーリーはしっかりしてそうなので継続視聴したい。

5話視聴。
二の太刀キターw
以上w

6話視聴。
そろそろワンパターン化してきた印象。
もう1つ動きが欲しい感じ。
というところで来週何か動きそうな気配。
来週ぐっと動いてくれればまだまだ面白ろそう。

7話視聴。
さすがおっさんw
こういう恋沙汰にはうといw
そこがまたいいのではあるが。
頼りになる相棒、そうだよなw

8話視聴。
おっさん柳生流だったのかよw
兄妹弟子との対決はどうなるのか。
来週はおっさんの師匠の話が出てきそうだ。
これは興味深い。

9話視聴。
師匠。
バンパイアになってなお弟子に技を伝えるとは。
ついに三の太刀修得。
しかし、ブレイドピンチ。
残りもあとわずか、最後まで楽しませてくれそう。

10話視聴。
4本牙が元人間だったとは!
そして、まことががががががが。
まさか、まさか。
どうなるんだ。
さあ、クライマックス。

11話視聴。
まことぉぉぉぉぉ
なんという切なさ。。。
このシリアスな展開悪くないよ。
来週4本牙倒して終わりって感じだろうけど。
どんな閉め方してくれるのか楽しみ。

12話視聴。
いやー実にストレートな終わり方だった。
最後のセリフに思わず吹いたw
なんか、はずかしーって感じでw
最終話の戦闘は結構動いてたんでちょっとびっくりした。
毎回これぐらいやってほしいね。
まあ、結構面白かったよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

だんちょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

期待してなかった分、結構面白かったw

全12話。

映画版があるらしいが未視聴。

スパイダーマンやX-MEN等で有名なマーベル・コミック作品。読んだことはありません。

アメコミは苦手ですが、主人公のおっさんはちょっと格好いいかもw
しかしバトルアニメと思われるが少し動きが弱い気がします。結構静止画で誤魔化してる感が・・・ それともこういう演出なのだろうか?アメコミなのだか初っ端から刀で切り捨てたときに『一の太刀・残月』とか出ちゃってますが(((( ;゚д゚))))アワワワワ
アメコミを日本風にアレンジしてるんでしょうか?
内容は吸血鬼を退治するヴァンパイアハンターのお話みたいですね。
まぁ王道的なバトルアニメって感じで好感触です。

やはり作画がちょっと微妙な感じがしますが結構面白いと思うんですがね。
あにこれ内では人気ないですね(;・∀・)

他の方のレビュー見るとアニメにした意味なしとの意見がちらほら・・・

映画版知らない私は素直に楽しめましたが、恐らく映画のほうが面白いのかな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

59.8 15 吸血鬼で戦闘なアニメランキング15位
ネギま!?(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (188)
1300人が棚に入れました
「サウザンド・マスター(千の呪文を操る魔法使い)」の異名を持つ英雄だった父親を持つ10歳の少年、ネギ・スプリングフィールド。
英ウェールズの魔法学校を卒業した彼が、「マギステル・マギ(立派な魔法使い)」になるための修行として与えられた課題は、「日本の学校で先生をすること」であった。
ひとり異国に渡り麻帆良学園都市にやって来たネギは、いきなり女子中等部2-A(後に進級して3-A)の担任を任されることとなる。31人の年上の女生徒相手に最初は戸惑いながらも、着任初日に魔法のバレた神楽坂明日菜をはじめ、様々なイベントや事件を通して女生徒達と強い信頼で結ばれていく。
ネギは彼女たちに支えられながら、父・ナギの足跡を追って成長していく。

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これはもう完全に別物w

原作が好きなので見たところ、面影が殆どない。
キャラの設定の違いなんてザラで
世界観やストーリー等ほぼ別物の仕上がり。
作品の大半がギャグで占められており
原作とのキャラの違いなどの楽しみ方もある。
それでも、オリジナルならではの悪くないストーリーと
なかなかの作画によってある程度の質にはなっている。

しかしこれは原作ファンは納得しないだろうw
前作とも繋がってないし
これは別物として見るのが正解だと思う
むしろファンじゃない人が
いきなりこれを見た方が楽しめると思う

<新房×シャフト>らしく
原作無視のやりたい放題(良い意味で)
前作より数段良くなってます

面白いといえば面白いけど
パクティオーシステムが
かなり変わってたが
あれはあれで好きだった

色々書いたが原作や前作を知らない人は
充分楽しめる作品だと思う
これはこれで別物として観れば面白かった

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

シャフトの、ネギま用いたオリジナルアニメ。原作の先入観抜きにしても微妙。

週刊少年マガジンの人気漫画「魔法先生ネギま!」…を元にした、シャフト・新房監督による全26話。2期に当たります。
同じシャフト・新房作品の「ぱにぽに」に近い作風、深夜ではなく夕方アニメ。
終盤や一部以外は原作に忠実な1期に対し、2期はほぼ別物です。
(アイドルマスターとゼノグラシア…よりはまだ原作寄り)

…私は原作ファンの拘りはないので、完全オリジナルは良くも悪くも思わんのですが、どちらにせよ微妙でした。

{netabare}『物語』
女の子だけの中学生31人のクラスに、イギリスからやってきた10歳の子供先生ネギ・スプリングフィールドが担任に!実はネギ先生は魔法使いで魔法の修行の為云々…
は1期同様。
麦人さんのナレーション解説多用でコミカルに設定説明しつつ、魔法絡みのドタバタコメディーが主流でした。

コメディーの雰囲気は「ぱにぽに」っぽいのですが、全員満遍なく出番作る構成が、コメディーの面白味よりもキャラ紹介に注力。
キャラの可愛さや魅力に依存する作風で、各キャラの印象が広く薄い。
定番ネタの、いいんちょがまき絵に「あなたは佐々木まき絵失格です!」連呼はゆるふわ的に面白くない。
明日菜のチュパカブラへの執念はまぁまぁ面白いような。

中途半端にシリアスバトル多いのも難。
本作独自の「ネオ・パクティオーカード」(生徒それぞれがネギ先生と契約、3種類の変身できる)はバトル的にもコメディー的にも悪くはないギミックでした。
ランダムでスカを引くと戦力外、これにより、その回でスポット当たる子以外を戦力外にするご都合主義と、シリアス緩和するコメディーを両立。
コメディー寄りな作風ならば上手いです。ただ、シリアス路線だと、中途半端。
…大勢と落下中に契約キスするシーンは名場面ではありました。

中盤以降、クラス全員が異世界に閉じ込められる展開に。
それでも呑気に日常系コメディーな雰囲気は悪くは無いです。
ネタも、まき絵失格以外はまぁまぁ。タカミチとエヴァ主従のラーメン茶道とかは好きでした。
…終盤シリアスに、なんとなく解決して終わり。

総じて、コメディーの雰囲気はまぁまぁ良かったものの、まぁまぁ止まりでした。
シリアスは原作設定知っている人向け、予備知識が無い人には入り辛いのでは。
さりとて原作ファンだとキャラ設定の食い違いが目に付くと、どちらにせよ苦しい。
この路線ならいっそ、完全お気楽な魔法日常系でワイワイ楽しくやってくれていい。
あるいは、バトルを真面目にやるか。
…2クールという尺もマイナス。
異世界編が冗長過ぎる。ギャグにキレのあるタイプではない(それ自体は作風の持ち味なので悪い面ばかりではない)ので、2クールは飽きます。
本作のOVA短編は結構面白いのを見るに、続き物ではない短編連続の方が合っていた気がします。


『作画』
シャフト特有の演出多用でそこそこの面白味はありました。
作画は1期後半>2期>>>1期前半
ゆるいコメディーとしては十分ありなんですが、萌えは乏しい。
事あるごとにキャラ名表示するのは分かり易くてグッド。

『声優』
1期同様で豪華。麦人さんの解説が光った。
満遍なく出番ある構成上、好演された方も多いです。
ネギ父は子安さんの方が良かったなぁ。

『音楽』
良曲っぽいけれど作風に合っていないのは「みなみけ2期」と似ている。
特にマイナスは無し。


『キャラ』
…原作の先入観をなるべく抜いての所感。キャラ崩壊は別に良くも悪くも思わんです。
ネギ先生は魔法使いだけど、子供相応に頼りなかった印象。
コメディー面では可もなく不可もなく、シリアス面では微妙。

少女たちは満遍なく描かれる為、近年よくある「美少女たくさんで時々異能バトル」する系統(バトルガールハイスクール、ひなろじ等)…と思いきや「ハイスクール・フリート」の方に近い感じ、ただし個性的で尖ったキャラ多い反面、萌え的には微妙。
ぽっちゃり系の料理少女・四葉五月が地味に印象的でした。
吸血鬼主従、おっとりお嬢様と百合剣士、ネットアイドル辺りも。
この他満遍なく見せ場と個性はあるも、よく覚えてないです。
…いや、原作知っているので、主力キャラ全員かわいいのですけど。
1期で強い魅力を感じた宮崎のどか辺りは、2期では多少可愛い少女Aな感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オープニングの「1000%SPARKING!」が最高過ぎるんですけど…

この作品は、「魔法先生ネギま!」の続編に位置する作品です。
続編に位置する作品ではあるのですが、物語は1期と同じネギが麻帆良学園の先生に就任するところから始まります。
あれ、時間軸が1期と一緒…と思ったら、この作品は完全オリジナルストーリーなのだそうです。
そのため、この作品から視聴しても内容は通ると思いますが、より深くこの作品を堪能した方は前期からの視聴をお勧めします。

でも1期とは正直「似て非なるもの」という表現が一番しっくりくるような気がします。
登場人物は一緒なのですが、作風が完全に別物なんです。
1期のアニメーション制作会社はXEBECさんですが、今期はシャフトさんなんです。
なので、序盤からシャフトさんらしさで溢れています。

まずキャラ設定が1期とはだいぶ違っていました。
1期では、生徒たちが辛く苦しい十字架を背負っていましたが、今期ではその設定は殆どなかったと思います。

もちろん痛みや苦しみが伴わない訳ではありません。
ですが、内部から…というよりむしろ外部からの痛みの方が強かった気がします。

そして、今期の設定で面白かったのが敵と遭遇して仮契約者の能力をネギが開放する際、能力を決定付ける3枚のカードがランダムに引かれるのですが、そのカードの内容が特徴的…
選ばれるのは「アーマーカード」「コスプレカード」「スカカード」のうちどれか1枚です。

アーマーカードはレアカードとも呼ばれる最強のカードで、このカードを引くと仮契約者の能力が最大限発揮されるのです。
このアーマーカードの効力があまりに凄いので、戦闘時に能力を開放する時は当然このカードの出現を期待してしまいます。

それがコスプレカードなら…まだましかも。
キャラが変身しただけで仮契約者の能力がそのまま発揮されるから…

でもスカカードは面白いのですが戦闘には全くいただけません…
このカードを引くとカードに描かれたきぐるみの姿に変身するだけでなく、2頭身・能力の大幅ダウンに精神まで幼児退行してしまうのですから…

ピンチに陥った時、
「先生…私を使って…!」
「分かりました…我に示せ、秘められた力を…契約発動っ」
球体の魔法陣の様なモノが仮契約者の胸の前で回りだしたその中から1枚のカードを引き出します。
関係者の期待の表情も相まって相当格好良いシーンに仕上がっています。

場面は最高潮に…というところでいきなり2頭身が出てきたら誰だってガックリくると思います。
仮契約者とはいえまだ中学生…怖いという気持ちも多分にあると思います。

それでも先生のために…とありったけの勇気を振り絞った結果がスカだったら生徒の気持ちに対しても失礼だと思います。
実はこれが相当面白いのですけどね。

今度もネギはたくさんのピンチに晒されます。
ネギにとって精神的にはきっと今期の方が辛かったと思いますが、幾度となく訪れるピンチを乗り越えられたのはクラス全員のおかげ…
今期彼の前に立ち塞がった困難とは…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングはクラスメイトが歌う「1000%SPARKING!」
シャフトさんならではの遊び心と、物語シリーズなどに続いている源泉が感じられます。
そしてこのオープニングアニメの格好良さが半端ありませんでした。
こんな言葉では表現し尽くせないほどの良さがありました。

1クールが終わって第13話からオープニング曲が新しくなったのですが、放送されたのはたった2話だけ…第15話からはまた「1000%SPARKING!」に戻っていました。
どういう大人の事情があったかは分かりませんが、それだけ人気が高かったのだと思います。

2クール全26話の物語でした。
他にもOVAなどが制作されたようですが、ソースを持っていないのでようやく「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」のお視聴に漕ぎ着ける事できました。
公式HPをチラ見したところ、これまでの登場人物も出てくるみたいなので視聴が楽しみです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

65.2 16 吸血鬼で戦闘なアニメランキング16位
魔女と野獣(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (111)
345人が棚に入れました
はじまりは17人の「起源の魔女」。 全ての力をその身に受け継いだものが、現代も世界各地に存在する。 そこに現れたのは、棺桶を背負う男と、獣の目をした少女。 少女は魔女に呪われた過去があり、呪いを解くためにある魔女を探している。 2人の前に現れる魔女は追い求めた獲物か。 そして魔女の呪いを解く方法とは――。 これは悪しき魔女を追い求めた復讐劇。 「獣」が「魔女」を捕らえたとき、物語は大きく動き出す。 華麗にして苛烈なダークファンタジーがここに開幕!!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ダークファンタジーの魅力

しっかり世界観を作りこんだダークファンタジーで雰囲気でていて話も面白かった!
ただ、気軽には見れないアニメなのでオススメはしづらい

ホラーでグロテスクでシリアスなダークファンタジー
絵は綺麗だし雰囲気出てるけどずーっと暗くて重い話、わかりやすい魅力はなくて集中して真剣に見ないと面白さがわからないのと、抑揚がなくて盛り上がるところがないのでかなり人を選ぶ作品
グロくて残虐なシーンが濃い

キャラデザはカッコいいし、ダーク・シリアスな雰囲気も魅力的、時々崩れることあるけど作画も綺麗でアクションもいい
作者の死生観や世界観の説明を一生懸命淡々とした口調あるいは興奮した口調で話してくれるけど、長話嫌いな人には苦痛かも

評判悪いし人気なさそうだけど、2期あるかなー?
あるなら見たい

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

最初の雰囲気は良かったのに

とても気合の入った作画にシリアス寄りの演出。
魔女に恨みを持つ二人組が、各地の魔女を倒し、復讐を果たす物語、
かと思ったが、そんな単純な物語ではなかった。

最初は良かったが、中盤失速?
止め絵が多くなり、アクションシーンの迫力も大幅減。
キャラクターのデザインは良いのだが、どうにも流れがギクシャクしてしまう。
2話かけて事件を解決する展開が続くが、
散発的に魔女事案を解決しているだけ。
仇である起源の魔女は1話だけ登場したのみ。
最終回の最後に、起源の魔女を追って階層世界に行くが、結局これからなの?
もう少し頑張って欲しかったなあ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

単純な魔女狩り行脚でも無い、なんとも軸の定まらないアニメでした。

 最終話(12話)まで観ました。2024.04.06

 作画は良くないです。止め絵でも、主人公のギドの顔すらシーン事に違うなど、かなりヤバい感じでした。休止を挟んだら、まぁまぁになりましたが…。

 魔女は基本的にサイコパスで、人間とは別のヤバい生物、フリーレンの魔族みたいなもんだよ!と、最初の方で語られていましたが、味方にも魔女がいたり、保護の対象になったりで世界観が一定しません。

 聖騎士団、魔術師協会、処刑人、警察など、色々な勢力が出てきますが、持て余し気味でした。どいつもこいつも魔術を使い、強いので魔女との差も不明です。

 魔術も対価が大した事無く、其の辺の市民でも魔道具的なモノを使って強力な魔術を使えるので、悪い意味で魔術バトルに緊張感がありませんでした。

 どうせ後出しジャンケンでどうとでもなるんだろ?という印象が最後までつきまといました。

 ダークな雰囲気の割に、スーパーサイヤ人が普通に生活していて、直ぐに楽しい脳筋バトルになる感じなので、物語に没入感が決定的に欠如しています。

 呪いを解きたいギドも、正体が意味不明なので、視聴者的には今のママが一番良い状態です。そのため物語の先も気になりません。

 TSのままでええやん?僕の考えたキン消しみたいな元の姿に戻ってどうするの?しかもナニコレ?ゾンビか人造人間なのか?普段、どうやって暮らしているの?キャラデザがぶっ飛び過ぎです。

 ギドの相棒のアシャフも、作中イケメン扱いされていますが、アンガールズの田中がキモメンで、千原ジュニアがイケメンとされているお笑い界の謎ルール並に説得力がありません。どっちもキモメン寄りじゃね?

 なんともチグハグ感しか無い不思議なアニメでした。ギドは今時珍しいギスギスイライラヤンキー少女キャラだったので、もう少し上手く活躍させてやれたら面白くなったのでは?と、残念に思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

61.1 17 吸血鬼で戦闘なアニメランキング17位
闇の末裔(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (65)
377人が棚に入れました
冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」。その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課は、死者に関するトラブルを専門に扱う機関である。そこに所属する職員は、「死神」と呼ばれている。召喚課に所属する昼行灯・都筑麻斗は、新パートナーである黒崎密と九州地区を担当していた。都筑を付け狙う外科医・邑輝一貴の起こす数々の事件で、次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく。それに伴い、事件の被害者も増えていっている。
闇の末裔本編は、幻想界編と鎌倉編の同時進行の途中で連載休止となっているが、邑輝の友人である壬生織也と邑輝の幼馴染で彼女の櫻井寺右京の短編が2話、ふろく本として発行されている。2冊目のふろく本にて、京都編で行方不明になった邑輝が織也の元へと返されている。

声優・キャラクター
三木眞一郎、浅野まゆみ、森川智之、関俊彦、白鳥由里、西村知道、速水奨、井上和彦

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

閻魔大王の下で働く死神たちの物語

12年前 WOWOWにて放送された全13話の作品で、
原作は、『花とゆめ』で連載された、松下容子氏による漫画作品。
まったく予備知識もなく観始め、少女コミックっぽい作画だなぁと
思っていたので納得だった。

冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」
その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課で働く
都筑麻斗とパートナーである黒崎密という「死神」たちが主人公。
つまり彼らは一度、この世で死んでいる人たちというわけ。

そして死神たちは単独行動をせず、2人1組となって仕事をするため、
パッケージのようなイラストになるのだろうけれど、
一見するとBLモノと間違われそうだよねぇw
ただ・・BLではないが、そういうジャンルがお好きな方には
かなりの率で好まれそうな展開はあった。

また、死神とはいえ、死者に関するトラブルを専門に扱う機関なので、
一般的に知られている死神とは、少し意味合いが違う。

舞台は九州を中心に、京都などまわり、実在する場所や建物が登場。
だいたいは4話ごとの物語としてまとまっているので観やすかった。
主な内容としては、主人公の都築を付け狙う外科医 
邑輝一貴の起こす数々の事件を中心に、
次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく・・というもの。

作画は、個人的にはそんなに好みではなかったのだが、
こういう雰囲気の絵は、けっこう好きな方も多いかも。

おそらく、原作ではもっと壮大な展開がありそうで、
人物に関してもTVアニメでは描ききれていなかった感じがしたが、
設定の面白さはあったので、けっこう惹き込まれた。

ちなみにOP・・・ TO DESTINATIONによる「EDEN」という曲が
L'Arc~en~Cielの唄い方にそっくりだなぁって思っていたら、
この曲がOPになった数年後、L'Arc~en~Cielがこの曲を唄っていたw
ストーリーにもぴったりで、けっこう好きな一曲です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

よると さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作アニメにしては完成度が高かったです

原作アニメは失敗する作品もありますが、このアニメは完成度が高かったです。
まず作画が綺麗です。
犬耳都筑さんが出て来ます(そんなことどうでもいいか〜)

原作は未完なためにアニメも途中の京都編までしかやらないですが、アニメはここで終わってよかったかなって思います。

でも、OPED曲はあまり好みじゃないですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

りおんぱん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

犬都築はなしだな~

冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」
その中で閻魔庁の召喚課は死者に関するトラブル扱う機関
通称「死神」と呼ばれている
都筑麻斗は新パートナー黒崎密と九州地区を担当していく


~感想~
原作は未読

肩書きは面白そうだけどもそれに似合った内容の物語ではないと思う
残念と思う点は多々あり…
召喚課があまりにも無能・無力なこと
悪党が野放しのまま
都築達が失敗ばかりのくせに無反省であること
編ごとのヒロインが誰も彼も悲惨な最期を遂げ何一つ救いがないこと
少しキャラクターに優しい話もあってもいいかなって思う
何より物語は中途半端で終わってそれっきりに。
原作が中断してしまったことが大きな要因かもしれませんが
オリジナルストーリーで完結させるべきだったと思う
基礎設定が面白いのに生かしきれていないよでもったいない気がします

少女漫画が原作ですがBLまではいかなくても
かなり強い傾向が出ているので苦手な方は要注意!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3
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