剣道部 さんの感想・評価
3.0
全体的には、そこまで悪いわけではないが、、、
[文量→中盛り・内容→酷評系]
【総括】
第27作目となる、テレビスペシャル。つい2日前に放送でしたね。
話の筋としては、監獄に捕らえられた死刑囚(義賊)を、ルパン達が救いだそうとして、、、というもの。
あまりトンデモ要素もなく、見易い作品だったと思います(止め絵の多さは気になりましたが)。
実は私にとって、3年ぶりくらいに観るルパンで、新声優陣は初になります。個人的には、あんまり違和感なかったです。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一応、ルパンらしい体裁は整っていたと思います。ルパン王道の王国モノ。一時期のイロモノ作品群に比べると、良い意味で、「普通」。
OPの松崎しげるさん、なかなか格好良い面白かったし、私の好きな五右衛門が活躍するのも嬉しかった。あと、私は最初、フィネガーが王子だと思ってましたが、見事に騙されました(笑) そういうところは、良かったです。
ただ、一言で言えば、「うっすら漂う違和感」がありました。
細かいことで言えば、進入に成功した時にニヤリと笑う五右衛門とか、スッピン(帽子なし)をわりと平気でさらし続ける次元とか。カチーンと凍るところとか、やや子供向けって感じだなと。
ただ、一番の違和感は、「ルパンを逮捕しようとしない銭形」。
これまでも、一時的にルパンと銭形が共闘することは何度もありましたが、そんな時でも銭形の第一目標はあくまで、「ルパンの逮捕」。隙あらばいつでもルパンを逮捕しようとするのが(そしてそれを分かった上で更に上をいくのが、)この二人の関係性だと思います。
でも今回は本当に共闘してるし、ルパンを平気で見逃す。出口が閉じていく監獄から後輩刑事と二人だけ逃げる銭形なんて見たくなかったな~。
あと、本作のテーマの1つに、「仲間」ってのがあると思いますが、なんだか不粋。「オレたち仲間だろ」なんて言われると、興醒めです。あの3人(4人)は、それを口にせず(むしろ互いに罵り合いながらも)、芯の部分で通じあっているから格好良いんであって。
フィネガーだって、なんか最後にイイ人っぽくなり、よく分かりませんでした。無理やりっぽいなと。あんなに憎んでいるのに、峰打ちで殺さんしね。
テレビスペシャルだからしょうがないけど、なんか色々、対象年齢低いな~と。もちっと大人のルパンが観たいな~(あ、小林清志さんが御元気そうだったのが、本作で一番嬉しかったことです。どの作品が最後になってしまうか分からないと御本人もおっしゃっているようですが、個人的には、小林さんが望まれるなら、どこまででもやってほしいと思っています)。
{/netabare}