ヒロトシ さんの感想・評価
4.0
ドリーマーズ・アゲン
まず最初に本作でファンネリア・アムの声を担当されていた本多知恵子さんが先月お亡くなりになった事に謹んで哀悼の意を表したいと思います。
ネタバレレビューを読む
ヒロトシ さんの感想・評価
4.0
まず最初に本作でファンネリア・アムの声を担当されていた本多知恵子さんが先月お亡くなりになった事に謹んで哀悼の意を表したいと思います。
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えたんだーる さんの感想・評価
4.2
個人的な評価だが、サンライズ制作の富野監督作品の中では、最も若いアニメ好きに訴求できそうな作品。(これがダメなら富野作品は諦めた方が良い。)
本作自身がというよりは永野 護氏のFSS(ファイブ・スター・ストーリーズ)の元ネタとしての知名度の方が高いかも。
FSSのMH(モーターヘッド)の源流となる、本作ではHM(へヴィーメタル)と呼ばれるロボット型兵器が多数出てくる。
ご都合主義的に火薬兵器や実体剣がない世界観なので、ビーム兵器の撃ち合いとビームサーベルによる格闘戦によるカッコいい戦闘となるのは本作の見所。
HMのデザインも、主人公機エルガイムをはじめ名前ありキャラが乗る専用機は概ねカッコいい。これらのメカデザインは今でも充分戦えるレベルだろう。
富野監督作品なので基本シリアスな中にちょいちょいギャグとスケベ(?)シーンが挟まれるが、これらが苦手な人にも許容できる量だと思う。
OP/EDもカッコいいし作中BGM、特に戦闘シーンのそれはかなりノれる。
ゲームのスパロボなどでもエルガイムや主人公ダバはお馴染みかと思うので、古いサンライズ作品を見るなら本作がお勧めである。
しゅりー さんの感想・評価
3.2
ガンダムの富野監督が1984年に制作したロボットアニメです。
前番組が「聖戦士ダンバイン」、後番組が「機動戦士Ζガンダム」と
富野監督のロボットアニメ枠が全盛期の頃に制作されました。
本作のメカデザインは後に「ファイブスター物語(FSS)」を制作される永野護さんが担当されました。
エルガイムを筆頭にスタイリッシュなメカの数々は斬新で素晴らしい。
やられメカからライバルメカまでどのメカにもどこかで見せ場があり、
ロボット好きとしてはとても楽しめました。
最終話で前半主役機に見せ場があるのも好印象です。
個人的にはバスターランチャーという両手で抱える大火力ビーム兵器が大好きでした。
音楽面で特筆すべき点は2曲のOPテーマでしょう。
前半と後半でOPテーマが変更されるロボットアニメはエルガイムが最初期ではないでしょうか?
前半OP「エルガイム-Time for L-GAIM-」
後半OP「風のノー・リプライ」
どちらも疾走感があり、OP演出もカッコイイです。
EDテーマの「スターライト・シャワー」はOPとは逆に落ち着いたバラードでこちらも良曲です。
さて本編ですが簡単なあらすじを書きますと、
独裁政治を行う巨悪オルドナ・ポセイダルと反乱軍との争いに、
立身出世のために田舎から旅立った青年、ダバ・マイロードが巻き込まれていくという
ある種、王道的なモノです。
本編中のメカや世界観、ダバの出生に秘密があることなど、
スターウォーズによく似た要素が見え隠れするのもそうした印象を深める要因かもしれません。
王道的な展開に相応しく魅力的なキャラやメカが多数登場しますが、
他の富野監督のアニメ程印象に残るエピソードはないように思えました。
普通にロボットアニメとして観る分にはそれでもおもしろいですが、
今観ると作画が気になる部分が多いです。
また、主人公側が隕石落としの作戦を実行してしまったりするので、
最近の倫理観的にはアウトな部分が多少あるかもしれません。
メカデザインが好きな方、スパロボ等のゲームで気になった方にオススメします。
えたんだーる さんの感想・評価
4.1
== [初回視聴時レビュー: 以下、追記あり] ==
原作は台湾で作られたコンピュータRPGらしいです。本アニメを観るまで全く知りませんでしたけど。
古代中国っぽい舞台においてロボット(的な物)やアンドロイド(的な物)、光線や電撃を発する武器や舞空術的なものがあったりと何となく藤崎版『封神演義』や『霊剣山』あるいは『剣王朝』といった感じの世界観ですね。
モブの民衆は雑に死にそうな感じや、自分を襲ってきた化け物をいざ退治してみたらその肉を食おうとかそこら辺はいかにも中華メンタルですね。機関獣(ロボット的な物)の作画は今時な3DCGでした。ゲーム原作だったら既にモデリングされていたかも?
そしてアニメ制作スタジオは『霊剣山』でも実績のあるDEENだそうです。
爆死をも予感させる原作と制作体制でしたが、少なくとも第1話を観た限りでは作画はまずまず(『霊剣山』第1話にはたぶん勝ってる)なのと、ストーリー的な掴みが悪くなかったのでしばらく観てみようかと思います。
== [初回視聴時レビュー、ここまで] ==
2018.10.16追記:
第3話まで視聴。第2話が回想回で、この回を観ると主要キャラの生い立ちがわかります。かくして幼馴染みだった姉妹と近所のお兄ちゃんは、それぞれの生死がわからないままお互いに相手が死んだと思って生き別れに。
そして第3話で時系列的に元に戻って、ここでの戦いで当面の主要装備やおおよその性能がわかります。
良い意味で普通なシリーズ構成と脚本で、わりと面白いです。
実現テクノロジーの違いはあれど帝国側の兵器は現代の局地戦用陸戦兵器とおおよそ近いレベル、姉妹側は超古代文明によるオーバーテクノロジー感溢れる装備だけど少人数ということで、パワーバランス的にはなかなか良い感じです。
別途組織された反乱軍に姉妹が参加する形になるのはOPでほぼほぼネタばれしてますが、普通に戦記物になりそうで楽しみです。
2018.12.04追記:
第10話まで視聴終了。澄(ちょう)が釗(しょう)絡みの一件で動揺する中、太白帝国では謀反の影が…。
飛びぬけてはいないですが、ストーリー的には安定感はあります。いろいろありましたが、水滴刑は無駄に(いや、無駄じゃない(笑))作画が良かった気がします。
2018.12.25追記:
第13話(最終回)を視聴終了。特に気になる設定的な矛盾などは感じないまま、無難に観終えることができました。まあ、軒轅剣(けんえんけん)の刃で瓦礫をぶっ叩くのはどうかと思わなくもないですが、「神剣的なものだから大丈夫」と思えば大した問題ではありません。
征天(せいてん)はもろに「飛行戦艦」的なもので、黒火砲の発射に関する演出はほぼ「波動砲」でしたね。松本メーターの代わりに風水羅盤っぽいものが付いていたのが中華風味ではありましたが(笑)。
いわゆる「おれたた(俺たちの戦いはまだこれからだ)エンド」でしたが、続編やスピンオフはいろいろ作れそうな「正しいおれたたエンド」だったと思います。戦記物として実質的な戦いの期間が短くて物足りなさもある気はしますが、個人的には期待していた以上に楽しめてまあまあ満足でした。
元毛玉 さんの感想・評価
3.4
なんの前情報も無く、OPが奈々姫だったのでリアタイ視聴しました。
お話のざっくり概要
戦闘用のからくり機械っぽいものを使って帝国が世界征服しようとするお話
主人公は妹と幼馴染と一緒に帝国に村を襲われて命からがら生き延びた
旅芸人として日々の糧を稼いでいたけど、途中で能登さんをゲットだぜ!
してからは反乱軍に身を投じる事になる。
作画は悪くないけど、動かない。戦闘シーンとか割と止めスライドが多くて
その辺りはマイナスかなーと。
ただ、なぜかは分からないけど戦闘じゃないシーンですごく気合入れてた所がありました。
ネタバレレビューを読む
声優は有名所も多く、安定して聴いていられました。
ナレーションはさすがですね。能登さんは最高だ。(個人の感想です)
キャラはメイン以外はかなり薄かったかなぁ…
仮に二次創作する際にセリフや行動が明確にイメージできない感じです。
メイン3人もその思考に至った経緯がいまいち希薄なので
あんまり感情移入できない感じでした。
決してつまらない訳では無くて、それなりに楽しんで見てました。
ただキャラや、そのキャラの感情の経緯がいまいちで
そういうストーリーに動かされている感が拭えなかったです。
そこと戦闘シーンが良くなれば化けた可能性があるだけに少し残念。
Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
この作品の原作は、台湾の大宇資訊股份有限公司(ソフトスター)が開発したゲームだったみたいですね。
しかもこのシリーズはとても長寿で、1990年に第1弾が発売されてから今年で28周年を迎え、本編・外伝合わせて12作品もリリースされているそうです。
この人気を受け、様々なメディアミックスに展開されているとか…
そして、今回テレビ東京と台湾企業の共同制作により遂にアニメ化が実現したんだそうです。
私は原作未プレイの上、メディアミックス展開についてもアニメ完走後にwikiをチラ見して知りました。
作品のジャケットを初見した時、日本発のアニメ作品では無いことはピンときましたが、起用されている声優陣に、奈々様、くぎゅ、上坂さん、能登さんに松岡さんと錚々たる顔ぶれが並んでいるのを知り視聴を決めた作品です。
本作の主人公は、奈々様演じる14歳の苻 殷(フ イン)
殷は、くぎゅ演じる13歳の妹の寧と一緒に旅芸人をしながら生きるための日銭を稼いでいました。
ですが二人は元々旅芸人ではありませんでした。
元々…3年前までは一遊牧民の集落で暮らしていたんです。
その頃、殷と寧の他に松岡さん演じる釗(ショウ)という17歳の男の子と3人は仲の良い幼馴染だったんです。
殷と寧にとって釗は優しいお兄さん…
物心が付き、釗に対する殷と寧の気持ちが恋心だと気付いた頃…
太白帝国によって故郷の村が焼かれ、釗は奴隷として連行されてしまいました。
それだけじゃありません…
村が焼かれた際、妹の寧は太白帝国の軍勢に両腕を切り落とされ失ってしまったのでした。
運良く生き延びた殷と寧の二人は、旅芸人として生きていくことを決め…今に至ります。
そんな二人は、旅の途中で訪れた廃村で不思議な竹筒を見付けました。
殷が竹筒に触れると竹筒は光を放ち、中から木甲術仕掛けの少女型人形の雲(ユン)と、伝説の剣・軒轅剣が現れたのです。
こうして二人は抗う力を手に入れた頃…奴隷として連行された釗は、太白帝国の主力兵器である機関獣を独学で勉強していたところ、彼の才能に太白帝国の皇帝・澄(チョウ)が目を付け、太白帝国の機関師に抜擢されたのです。
村を襲い、自分達から釗を引き離しただけでなく、妹の両腕を切り落とした太白帝国を殷は絶対に許すことができません。
だから妹と一緒に新しく得た力を太白帝国に反旗を翻す反抗軍の一員として行使することに迷いはありませんでした。
しかし、釗は太白帝国のために尽くすことでしか生きる道はありません。
こうしてお互いが敵対する関係となり…物語が動いていきます。
この物語の主人公は姉の殷です。
公式HPでの紹介されているので間違いは無いのですが、運命に一番翻弄されたのは妹の寧です。
殷と寧…釗に抱いていた気持ちが複雑なのはお互いに分かっていました。
自分の事も大切…けれど、同じくらい相手の事も大切なんです。
妹を幸せにしてあげたい姉の気持ち…
自分の事をいつも大切にしてくれる姉に幸せになって欲しい妹の気持ち…
どちらの気持ちも痛いほど分かります。
きっと危ういながらも心のバランスを保つのはお互い可能だったと思います。
但し、お互いが五体満足だったなら…ですけど。
そう、寧には姉から自立しなければ…というもう一つの枷も自身に課していたんです。
課した枷は一つだけだったかもしれない…
けれど、その枷はこれまでの生き様を否定するほど大きく重い鎖…
この枷が導く物語…ここでただ一つ言える事は、くぎゅが妹役に抜擢された理由が良く分かった、ということです。
そう言えるくらい、くぎゅの演技は鬼懸かっていたと思います。
そして、太白帝国の釗の周りでも様々な陰謀や思いが蠢き始めます。
国家が大きくなればなるほど一枚岩になるのは難しいんですよね。
そんなこの物語の顛末の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、奈々様の「嘆きの華」
エンディングテーマは、9nineさんの「願いの花」
どちらも良い曲なので、通勤途中に繰り返し聞いています。
1クール全13話の物語でした。
物語としては一応ある節目までは描かれたと思います。
ですが、原作がまだ続いているからなのでしょうか。
物語は完結せず、「私たちの戦いはこれからだ!」という場面で終幕します。
続きが気になる方はゲームで…ということなのでしょうか。
しかし、12作品ものゲームを追える気が到底しないんですけど…
今回のラストを本作品の顛末と位置付けても良いのかもしれません。
これまでハオライナーズ枠の作品を視聴してきた方なら抵抗なく視聴できる作品だと思いました。
私は堪能させて頂きましたよ!