2024年度の友達おすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の友達成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番の2024年度の友達おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 2024年度の友達アニメランキング1位
終末トレインどこへいく?(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (182)
468人が棚に入れました
郊外のとある町。 ここはどこにでもある、ごくごくありふれた田舎……ではなかった。 住民たちに大きな異変が起きているのだ。 だけどそんな中でも千倉静留には、強い思いがあった。 行方がわからない友達に、もう一度会いたい! 静留たちは放置されて動かなくなっていた電車で、生きて帰ってこられるかどうかもわからない外の世界へと出ていく。 走り出した終末トレインの終点には、いったい何がある?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最終話でセリフで説明したのは失敗。もっと放り投げてほしかった。

 さて、最終話まで見ました。

 で、内容なんですけど…うーん、最終話の前半の2人で話し合った場面の内容は考察すればわかることです。見下していることを含め、ちゃんと描けていましたよ?なぜ、セリフにしてしまったのか?というのが最大のがっかりです。そして、和解の感情に説得力がいまいちかなあと思います。そこは余韻としてしこりを残しつつ、これからでいいんじゃないでしょうか。
 結末の方向性に不満はありませんが、かなり幻惑されている感じが薄まったかな。

 それと「終末」感が無くなってしまいました。不穏な感じは残りましたが、もうちょっと不穏にできなかったかな、と思います。12話でちょっとわかりやすさに迎合したかなと思います。水島監督らしく、もっと放り投げるような最後を期待しただけに、残念でした。

 11話までの出来は非常に良かったと思います。11話までで終了しても私は納得していました。その点ではこの1クール、かなり楽しませてもらったし、話もたためたし最後の作画レベルはかなり良かったので、この作品自体は挑戦的な作品として、高く評価します。

 まあ、ストーリーは11話までは5ですが最終話で4にせざるを得ないでしょう。キャラ、作画、音楽、声優は4.5とします。

 ただ、完全に戻りきらない意味に何か気づきがあって、発見するものがあれば、終末感を感じるものがあれば、評価を変える可能性はあります。




1話 なにこれ?メチャメチャ面白いんですけど?

{netabare} 現代の最先端のSFはどうあるべきでしょうか?設定や世界は科学的である必要はありません。メチャメチャでいいんです。その設定や世界観の中に含意があればいいし、人間が描ければいいと思います。

 その意味で24年冬のオリジナルSFがこじんまりと分かりやすくありきたりな世界観になっていた後、この作品が出てきたのはいいですね。

 大人になると動物になるという社会的なアナロジー、そして、情報の隔絶、ディストピアと組み合わせることで、かなりぶっ飛んでいますが面白い世界を構築しました。
 ただ、世界観的には最先端の物理学は情報物理学だし量子コンピュータの仕組みを考えると、7Gという情報空間で物理が影響を受けるという発想はSF的な意味では、現象としては滅茶苦茶ですけど、発想はそれほど荒唐無稽ではないと思います。JKが登場する意味も大人になる前という意味で、上手く理屈をつけましたね。

「アリスとテレスのまぼろし工場」をどことなく彷彿とさせる第1回でした。出落ちで無ければいいのですが。ちょっとスタッフ的には失礼ながら心配ですが…1話を見る限りではメチャメチャ面白かったので、今期の期待枠ができました。 {/netabare}


2話 さて「終末」の意味はやはり不穏なものとなるのでしょうか。

{netabare}  7Gが意識の反映だとすれば前に進むしかない状況というのは、多分ヒロイン静留が戻りたくない、という潜在意識が反映したのではないでしょうか。

 そもそも、「終末」トレインですからね。死出の旅なんでしょうか。水面を渡る電車って「千と千尋」にもありましたが、死後の世界に向かうイメージですよね。高麗川=「三途の河」と取れば、死の世界に入り込むということにもなりますし。

 夜空の描き方も幻想的で不穏ですよね。2話の冒頭のシーンの感じから言って「中富葉香」を探す旅とは…ちょっとインナースペースというか、一筋縄ではいかない仕込みがある気がします。

 それとゴーヤとか、1話で澁澤龍彦の「黒魔術の手帖」が何の意味があるかは気になります。澁澤はスルーしてたんですけど、わざわざ1話のEdにクレジットがあるんですよね。思わず買ってしまいました。

 EDソングが「ユリイカ」でソクラテスの「わかった」ですけど、その内容はどうも友達との仲違いというかそんな歌詞です。どういう意味なんでしょうね。あと映像ではつり革のシーンって、何か見えない人が乗っている感じもして不気味です。

 追記 途中でもらった地図で2駅目がキノコのマークになっていました。つまり、あの地図の通り話が進むのでしょう。

 それと、始めに到着の時間について話をしていたら、電車のスピードが上がってしまいました。食事の心配をしていたらゴーヤが育ちました。で、やはり戻ろうと言う話が出ると津波が起きましたね。{/netabare}


3話 キノコが何のアナロジーかはもちろん考えますが、時間経過が?

{netabare}  いや、面白いです。今回もあっという間でした。

 キノコがなんのアナロジーかですね…まあスマホの電波の様に見えなくはないですが。何も考えなくなるというのは良いとして、その比喩が1,2年の命というのとぴったり重なるかは微妙ですね。むしろドラッグかな、という気もしますね。

 ゴーヤが苦手=明るさ、光り、生い茂る、成長と反対概念のキノコですから、ネガティブな生活の何かとも取れますし。ミストサウナはキノコの育成のためでしょうけど、サウナで整うとかいう不健康な流行もありますしね。

 ここで気になるのはたしか設定は7Gから2年経過後の話だったと思うのですが、1,2年で死ぬというのに、まだ沢山の人間が東吾野にはいました。これは時間経過に何かトリックがあるのでしょうか?それとも7G以降である程度の時間経過後にキノコが生えるようになったんでしょうか。この辺は次話以降に要確認です。

 それと、あの黒髪短髪の子のお尻に生えたのが何かが気になります。キノコなのか来週の話なのか。来週は地図によると狐の絵みたいな感じでしたけど。

 1夜だけ寝て、そこに地元の人間とドラマがあって、電車で旅立つのは999を思い出します。そんな感じで進むのでしょうか。もしかしたら銀河鉄道の夜の方なら、やっぱり死に向かう旅です。つまり、各駅ではいろんな死の選択を見せられることになるのかもしれません。

 最終的にはどうなるんでしょうね。どうもヒロインと葉香という子の仲違い…都会に出たい葉香と地元に残りたいヒロインの仲違いの結果、そのマインドが距離を生んだという話だとは思いますが、それだけだと露骨すぎますよね。じいさんの手術も気になるし。どうなるんでしょうか?

 終末…誰の終末=死なんでしょうね? {/netabare}


4話 地図の意味が何となくわかるよう説明してくれる回でした。

{netabare}  地図の読み方は、〇印が意思疎通ができない、□が意思疎通ができる、みたいですね。そうなると稲荷山公園駅の◇がどういう意味か。敵対なのか情報なのか。
 駅にいるのはその駅が象徴するものの感じです。稲荷山公園には自衛隊入間基地があります。その前のお地蔵さんのところは仏子というらしいです。となると胃腸のところは病院、ゴルフボールのところはゴルフ場があるのでしょう。つまり、出てくるものにはみんな意味があるよ、というメッセージです。

 こどものころの会話でキノコが食べられるようになる、というセリフがありました。Tシャツの柄がなぜかキノコでした。なぜあの子だけ幼児退行するのか。子供のころの何かとつながってきそうです。

 雲の形がはじめ逆向きの積乱雲でしたよね。ありそうで見たことがないイメージに関心しました。普通空気の層の上にのっかるので下が平になります。星のイメージなども含め、仕掛けがいろいろありますね。

 これだけいろいろあると、吾野柔術とか結構セリフが出てきますので、どこかで何かありそうです。それとシリウス、約束の星ですね。多分後で「ああ、なるほど」という種まきがいっぱいあるんでしょう。それを楽しむとこの作品は面白そうですね。

 そうそう後の駅に河童がいますね。きのこの件は尻から引っこ抜いたら魂が抜かれる尻子玉とか関係するのでしょうか。あるいはこのアキラという子は考えすぎで、死に対する恐怖が強いのかも。退行というよりも逃避の可能性もあります。


ポイント メモ 2話まで再視聴
1話
21年3か月で動物になる。なるほど…255か月か…2の8乗‐1あるいは8ビットですね。キノコの1年か2年も2の4乗から5乗、16から32という数字と関係あるのかな?

練馬の国のアリスの登場人物が動物。シズルの家のコップがこの作品のキャラ
ギンバイカの意味 ギンバイカを包んでいた新聞にヨウカの写真がある。
黒魔術の手帳・澁澤竜彦の本の意味は?
コメが6回取れる。
稲荷山公園にいい医者がいる…というセリフの時、JKたちは聞いていなかったが…?(4話に関連)
なぞ電力、エネルギー
「シズルってそういう人だったんだ」というセリフ
ゼンジロウの素性とウニャウニャ手術婚、ボンタロウって?7Gは物理法則を破壊する。
クズリが父?
宇宙と星のモチーフが多用される。
EDがなぜユリイカなのか?
吾野柔術


2話 再視聴ポイント
冒頭、クラスメイトは5人以外にもっといっぱいいる。

池袋までどれくらいかかる?→電車が加速
食べ物の心配→ゴーヤが繁殖
戻ろうというと、津波がくる。→つまり、思考が現実になるという設定は間違いないと思われる。

パスタをはかる器具。食べ物が減っている?
Tシャツ柄が「練アリ」で「なんか家にあった」らしい。
問題はパンツ
霧が出たタイミングは?喧嘩中?なぜ、地図を持った人が来た?(流れ的にはポンスケ?)
西武池袋線以外は消えてしまった?池袋はあり得ないことになっている。何も信じちゃだめ。

ゼンジロウは吾野を出られない。ヨウカ・ハムスターの身内?ヨウカの写真が少し不穏。{/netabare}


5話 JKが双発ヘリのメインローターに縛られている図は本邦初?こういう見たことがない絵柄こそアニメの醍醐味です。

{netabare} なんか戦闘機とか無駄にすごかったですね。いまどきF4ファントムは飛んでない気がしますが、F2、C2などとと戦闘シーンはとても良かったです。
 それと双発ヘリのローターにJkが縛り付けられている図は本邦で初めての絵柄の気がします。非常に新鮮でした。こういう発想は素晴らしいと思います。ガリバー旅行記を意識しているのか澁澤龍彦でSMを意識しているのかわかりませんけど。

 全体として新鮮な絵柄でアニメの特性を生かした面白い回だったと思います。5話で気が付いたのは、モールス信号は、スイッチバックしたんだから線路はもうつながってない気もするんですけど、うまく接触してるんでしょうか?

 考察をしようと思いましたが、思ったより早めに種明かしが進むので、ほどほどにしておきます。21年3か月、澁澤龍彦、キノコ、ゴーヤ、練馬の国のアリス、キンバイカ、モールス信号等々気になる要素はたくさんあるんですどね。

 それよりもやっぱり「終末」の意味とヨウカとシズルの関係性です。池袋が恐ろしい、思ったことが現実になる、ということと絡めるとやっぱりかなり衝撃的な結末になるのかな、という気もします。{/netabare}


6話 心の距離が吾野と池袋の距離?

{netabare}  2人が仲違いしていること、宇宙が何かを象徴していることは初期から比較的わかりやすかったと思います。吾野と池袋の距離感と宇宙が取り巻く世界観はボタンを押した葉香の世界感で、電車がつまり静留ということなんだと思います。

 なぜ、静留がここまで露骨に性格が悪いかなんですけど、これは「我々」のことかなと思います。周囲を取り巻く友人たちはある程度まともですけど、やはりどこか性格の悪さと表現しています。一人でなんでもできるといいながら、結局は何もできないことなんでしょう。

 犬が吐くというのはなんでしょうね?静留の自分の身の回りのものはいつまでもいてくれるという恒常性バイアスなんでしょうか。
 自分と他人とは能力も考え方も違うということが理解できない、幼児性や自分勝手はしつこいくらいに表現されています。

 この性格の悪さ、他人への無理解が電車と絡めてどういう話になるのか、楽しみです。

 清瀬だとゾンビはなんでしょうね?昔結核療養所があったから?{/netabare}


7話 チャタレイ夫人とエロに弱いゾンビから読み取れることは?

{netabare} ゾンビが作品に出てきた場合、基本的には資本主義的な世界で意思を失った「生ける屍」ではあると思います。
 そのゾンビがJKとエロに弱いなら、それは生殖をあきらめた人間…つまり令和の時代の我々ということでしょうけど、ドラッグストアの感じを見るとJKとオタク男子に見えなくはないです。

 それが考えすぎかというとそうでもなくてアキラが読み上げていたのは「チャタレイ夫人の恋人」ですね。チャタレイ夫人の恋人は子供ができない貴族の夫人が労働者階級の男と通じて妊娠する話です。
 つまり、男の不妊と性と階級の話ですから、わざわざこの作品を選択した以上は、そういう読み取り方をするのが自然でしょう。思いのほか教養が試されている気もしますが、チャタレイを知らなくてもエロスとタナトスで読み取れるものはあります。

 もう1つの可能性として表現の自由のことかもしれません。というのはチャタレイ夫人の恋人は確かわいせつ表現で裁判があった作品です。このご時世でアニメのエロ表現の風当たりがひどいですから、こっちの方が自然かもしれません。あるいは両方ともとれます。

 つまり、この作品には風刺がやはり入っているんでしょう。本作の設定から言ってSNSは含まれるでしょう。電車の上の歌は出典がわかりませんが、調べてみましょうか。ただ、調べなくても昔は庶民の生活文化にユーモアとしてエロを楽しんでいた、という事だとは思います。規制するから不健全になるという事かな。

 で、女王が出てきました。なるほど…なかなか面白くなってきました。{/netabare}


8話 死を強く感じる不穏な感じに加えて社会・大衆批判を感じますが…

{netabare}  大泉学園ですからイコール撮影所でフィクションの世界という何かが含んでいる気がします。アリスですから「不思議の国のアリス」でトランプではなく将棋ということでしょう。

 そこは良いとして、この作品気になるのが澁澤龍彦もそうですけど、SMあるいは拷問などのイメージが強いです。あるいは自死も含まれます。墓もありました。凍らされている子は首に縄を巻いていました。復活できると思っていた魔法少女たちはみな死んでしまいました。

 冒頭の東久留米の賽の河原のようなイメージのところで、かゆみが発症しました。かゆみって、難しいですが賽の河原つながりだとダンテの神曲に痒みで苦しむ地獄があるみたいです(貨幣の偽造とか虚偽。つまり嘘をついたことがあるということ?)。ですので地獄を表現したのかなあという気もします。加えて次のひばりが丘ですが、団地というか墓地というか…多分もっともいやな出来事が思い出されるという感じでした。離婚、いじめ、暴力、別離等々ですね。

 どちらも、濃厚なネガティブイメージが漂います。その続きとしての練馬の国のアリスです。どう見ても死の世界ですよね。ブタはもちろん大衆のことですから自分で戦うことも判断することもできません。これはイコールゾンビだと思います。7G回線=ネットワークだとすると、つまり大衆とSNSそれは生きているといえるのか?という哲学的な問題。自分の過去の嫌なことと向き合うということ。

 ルールの上で戦う…ルールを変更されるとは社会なんでしょう。あの犬は社長のイメージですので将棋は会社のカリカチュアで、部下=コマですね。そしてルール内では社長は強いけど個人としては弱いと読めます。
 あるいは大泉学園の撮影所をもっとクローズアップすると日本の実写は死んだとも取れます。

 その他、ミニチュア自衛隊の回を思い起こすと、要するに戦う力がない軍隊が無能に支配されていた構図です。強烈な社会批判を感じます。ゾンビ回と魔法少女を合わせて考えると、オタクに対する批判も感じます。

 チャタレイ夫人もそうですけど、実は澁澤龍彦も「サド侯爵」でわいせつ表現裁判を受けていますので、表現の自由の話も入っていそうです。
 他には例えば東吾野の動物になった大人たちが本来人間の弱肉強食性を表しているのかもしれません。

 これらの批判の上に、女子高生たちの心の闇が組み合わさった時、どういう話になるのか。練馬の国のアリスだとすると女王様は結局意味がないことを繰り返して夢オチになるのか。ちょっと緊迫感がでてきました。今回はモールス信号もなかったし、どうなるんでしょうね?

 そうそう、つまり社会批判ですから、スウィフトのガリバー旅行記をやりたいのかなという気もします。ヘリの構図がそのものですもんね。

追記 そうか賽の河原ですから4人はもう死んでいるという事?生きているふりをしているという嘘をついているから痒いのかな。あるいは地獄めぐりのイメージなのかもしれません。{/netabare}


9話 つまり情報世界内の宇宙…ビッグバン特異点ということ?

{netabare} クオークにダークマター、134億年に膨張ですからね。宇宙論です。つまり、特異点=ビッグバンを起こす可能性があるという話だと理解しました。ヨウカの行ったことがある範囲がヨウカにとっての宇宙ということで、世界が閉じたのでしょう。なので西に向かっても戻ってきてしまう、という感じなのでしょう。

 もし、ヨウカとシズル達が出会うとビッグパンが起きる=もとに戻るのか新しい世界が生まれるのか、という話だと思うと納得はできます。9話だけ見れば。21年3か月=255か月で動物になる、というのは桁数がオーバーフローするということでしょうから、多分コンピュータかネットワーク上の情報世界を意図しているのだと思います。

 あとは、今まで積み上げた話と同リンクするか、ですね。基本ヨウカのイメージが世界観に反映しているのだと思いますが…もう9話なのでもうとっとですね。面白くなってきました。 {/netabare}


10話 なんかもうメチャクチャですけど…

{netabare} リアルタイムで見ると見終わると深夜0時なので頭がクラクラ来ます。一番のカオス回のような説明が進んだような…茶碗蒸しとは何か?お父さんとなぜここであったのか?とか真剣に考えてもいいんですけど…もう、結末を素直に見ようかな。

 ヨウカのインナースペースが実体化したのか、むしろシズルなのかわからないですけど、狭い世界に閉じ込められた話ですからね。グリッドマン的な何かなんでしょうか。過去回で茶碗蒸しがだれかの好物とかいうセリフがあるなら話は早いですけどね。
 
 あの黒い男が1話のカラスだということは気が付きましたが、トキワ荘で思考を放棄したくなりました。創作論・表現論とかでいろいろ牽強付会はできますけど、もう考察はいいかなあ。頭がクリアな時間帯にもう1回みるかもしれませが…うーん。
 いったい「終末トレイン」のあの世のような感じと7Gが象徴するところをどうまとめるんでしょう。{/netabare}


11話 ここにきて最高に面白い。橋が伸びるシーンに心がざわつきました。

{netabare} デパートとは資本主義的欲望の究極。ファッションや名画の押しつけがありました。その欲望…つまり価値観はどこから来るのか。押しつけです。

 7GとはSNSによる欲望の刷り込みなのか、あるいは欲望の現実化なのか。今回のヨウカのごはんにも「何でゴーヤ?」がありました。9話でもやってましたね。つまり、郷愁があるわけでしょう。キノコのおかずがありましたが、3話と何か関係あるのか。ポチとカラスの関係は?

 フクロウは…イケフクロウ?

 天文学をやりたい、勉強をしたい。それをシズルに否定されたんでしょう。どこまで説明するかわかりませんが、とにかく面白い。最高です。橋のシーンで謎の感動がありました。

 最終回を見た後でもう一回見たいですね。

 なお、最近やっとスピンオフやっているのに気が付きました。「わんわんトレインどこへゆく」です。そのサブタイトルなんですけど、

お金と愛どっちが大切
無人島に行くなら何を持っていく
ケーキのイチゴいつ食べる
宝くじ当たったらどうする
タイムマシンで行くなら未来?過去?
占いの結果 信じる? 信じない?

です。この質問の共通項は?単純な2択も多いです。JKが好む話題というのか…ネットの底の浅い質問というか…ここからも大衆批判の匂いがしています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

西武池袋線は最高だ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.29

 監督が暴走したのを何とか制作スタッフみんなで作品にまとめた感じのアニメでした。7Gって監督のことか!?

 西武池袋線沿線住人の私としては、大泉学園駅とか出てくるだけで大喜びですよ!ただ、狂った世界が舞台なので、聖地にはならない感じが…。

 ハチャメチャやり過ぎロードムービー系のアニメは最近少ないので、たまには良いかなぁと楽しく視聴いたしました。この手の話は、伏線の回収とか考察とかゴチャゴチャ言うのは野暮な感じなので、レビューしにくいです。

 一つ、好き嫌いが分かれそうなのは、登場人物達の性格が悪くて馬鹿な所ですね。

 主人公の静留はもちろんガチの性悪ですが、葉香も、「静留ちゃんなんて、人外魔境の東吾野で何も成せない、何者にもなれないまま、腐っていく口先だけのカスだと馬鹿にしていた!」とか言い出すし、青春のぶつかり合いにしては辛辣過ぎます。幼馴染に吐く台詞では無い様な…。

 主人公達が馬鹿なので、色々な事象に対して後手に回って事態が悪化し、最終的に全て肉体言語(暴力)で解決します。この粗暴でやましい感じが好き嫌いの別れ目になりそうです。

 ただ、ぽん太郎の持っていた拳銃が中折れ式のリボルバー(ムスカ大佐の愛銃、エンフィールドかな?)だったり、西武新宿線の復活を何よりも願っているモブが登場したり、装甲列車が活躍したりと、ピンポイントにマニア心をくすぐります。

 制作スタッフが楽しんで作っている感じはヒシヒシと伝わってきたのは高評価です。覇権は取れそうもありませんが、佳作以上の出来ではあったと思います。
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 6話まで観ました。2024.05.08

 突然四人娘達がギスギスし始めます。静留が葉香の夢に対してそこまで言うか?位の駄目出しをしたので、葉香が池袋へ行ってしまったとか今更言い出して静留を吊し上げます。

 静留の言動が異常かどうかは何とも言えません。青春ものでは大体巧妙に避ける場合が多い、主人公達が通っている高校のレベルが不明だからです。

 みんながアホキャラの黒ギャルと同レベルなら、葉香の夢は誇大妄想ですが、吾野史上最高の天才である可能性もあります。

 みんな同じ制服を着ていますが、世界崩壊後だからかもしれませんし、葉香だけ埼玉天才学園の生徒なのかもしれません。

 情報が無いので何とも言えない上に、静留の行動を誰も止めません。どう考えてもメイドインアビスのリコがレグ無しでアビスの底へ潜る位の自殺行為なんですが、何故、みんなイキナリ酷薄なサイコパスになる?

 シナリオの都合でキャラに異常行動をさせると、収拾がつかなくなります。このアニメ、カツカツで作っているらしいので、この先の展開が非常に心配です。
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 初回観てのレビューです。2024.04.02

 何と舞台は吾野駅!西武池袋線練馬駅へ向かって冒険が始まります!沿線住人は観るっきゃ無い!

 謎現象による文明崩壊後の女子高生達の活躍に期待大です。ちょっと、色々と狙い過ぎな感じもしますが、1話を観る限り、おもしろそうです。

 川越ボーイズ・シングみたいにブッコケないことを心から願っております。

 登場人物の女子高生達が少しウザい感じなのがちょっと引っかかりますが、変に百合とか恋愛とかブチ込まなければ、傑作の予感すらします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

がたんごとんがたんごとん、、、この物語はどこに行く?

EMTスクエアードのオリジナルで四話目まで見たところ。お話が読めないので音楽以外は暫定評価

7Gのせいで狂ってしまった世界の中で、四人の女子高生が行方不明になってる友人を探して西武池袋線の電車に乗って吾野から池袋に向かい、その停車駅で起こる不思議な事件の巻き込まれていくというもの

この世界では、駅ごとの区間が異常に長くなり、一駅ごとに全く異なった状態になってる。例えば、吾野は一定年齢以上になると動物に変身するし、東吾野は人々はキノコに乗っ取られ、武蔵横手駅ではヤギ人間が、高麗駅ではニンジンが襲ってくる、東飯能駅ではゴルフボールの雨が降る

とかなり異常な世界を進んでいくんだけど、これはストーリー展開が読めない。私はこんな変なお話は大好きなので、どんなふうに風呂敷をたたむのかに興味あるし、たとえつまらない終わり方でもいい。作者たちが何かをやってるのは確かだと思うので推してはいる

それで、今のところはそれぞれの登場人物の性格と関係の説明というところ。あまり考えずに突き進んじゃうシズル、冷静なところはあるけどお尻にキノコを生やしちゃったアキラ、ギャルで物事をはっきりいうエリサ、みんなの関係がギスギスしたときに仲をとりもつナデコ。それぞれキャラが分かりやすいのはいい

でも、その女子高生達がお化け屋敷を進んでいってるだけ、という見方もできる。四話目で未だに東吾野でもらってしまった寄生きのこを飯能まで引きずっているところがちょっとどうだろう

そろそろお話が大きく動いて何かもっと大きな脅威や世界の秘密がわかってきてほしいような気がする。それともこのままお化け屋敷を進んでいくだけなのか、その点どうなるのかな?まぁ、期待はしてます

あっ、最後に、すごくいいのがOPとED。特にEDは秀逸で今季ベスト。電車の中の電気が消えた状態でみんなの顔が見えないところがとても不安されるし、音楽もそれにマッチして何かを暗示してるようでとてもいい。そもそもこの電車、架線もないところを走り続けているよね。いったいどういう原理で走り続けられているのか、、、

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

67.2 2 2024年度の友達アニメランキング2位
義妹生活(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (138)
382人が棚に入れました
高校生・浅村悠太は父・太一の再婚をきっかけに、同い年の少女・綾瀬沙季とその母・亜季子と一つ屋根の下で暮らしていくこととなる。 互いに両親の不仲と離婚を経験しているがゆえに、男女関係に慎重な価値観の二人は、義理の兄妹として適切な距離感を保とうと約束する。 「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」 考えを述べあい、すり合わせを重ねることで、互いを理解していく悠太と沙季。 新たな生活に居心地の良さを感じはじめた時、二人の関係はゆっくりと、しかし確実に、変化をはじめて………… これは、いつか恋に至るかもしれない物語。 “他人”が“家族”へ、そしてその先へ。 少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

キャラ全員が同じ人みたいな印象。終わってみれば演出が不快です。

 最後まで見られたのでその点は評価してもいいかなと思います。で、評価ですが本作で気になったのは2点。演出に内容(心理)が伴っていない気がしたのと、1人の独白をずっと聞いているような印象です。特に演出については作品を正確に読み取らせようという姿勢ではなく、ミステリアスなイメージ作りでしかなく正直これはどうよ?と思います。

 あのサイコロの目というか点字みたいなサインが何だったのかも私は読みとれていませんでした。沙季は音楽を聴いている=心を閉ざしている、現国が分からない=人の心が読めないという自閉症的な感じはしたものの、それがストーリーとリンクしているだろうか、突然悠太と同じアルバイトに面接に行ったり髪を切る衝動と結びつくだろうか、完璧主義と行動は言行不一致ではないだろうかなどと考えてしまいました。
 また、ジェンダー云々の発言も彼女の何を意図していれたセリフなのかはわかりますが、彼女を形作っている情報とか知識とはそぐわない気もしました。まして母親の水商売を旧父に対して論理的に擁護する立場ですからね。

 で、最後にギブアンドテイクかあ…人に聞くのが正しい勉強法でもないし、この辺はまだ沙季が幼く何もわかっていないと言いたいのか、物語としての主張なのかもよくわかりませんでした。

 最後の悠太の語りで結末はまとまった気もしますが、悠太と沙季がなぜ惹かれあったのかがやっぱり読み取れませんでした。同じ時間同じ空間を過ごしたからというには短すぎる気もするし、同類の親近感なのか、ルッキズムなのか、相手の弱さが愛おしいのか、家族という障壁が燃え上がらせたのか。その辺がよくわからない…というか、沙季も悠太も口で説明しかしてない気がしました。言葉と内面の不一致があってこそのラブストーリーだと思うのですが。そこがこの後、破局する物語ならわかるんですけど現状では保留という感じですね。

 一番気になったのが、この作品ってキャラの価値観の相対化ができていない気がします。やっぱり1人の人間が考えた道徳や恋愛観、社会、家族、男女などの一つの視点で見た世界観の中で、男女を配置して原作者の代弁あるいはコマとしてキャラが説明しているだけに見えました。大人の意見が大人に聞こえない、変わった人間設定の人間が変わっていない。准教授のところが顕著でしたが、やっぱり全部1人の口から出たセリフをキャラだけ変えて説明されているような印象が、特に後半では感じました。

 恋愛ものとしては「隣の〇〇」的なものの一種かな、という印象です。これは「都合の良く美少女と突然同居したら?」という作品です。原作をある程度読んだのでその印象は間違っていないと思います。演出の妙で心理劇のような印象を作ったのは、制作陣の上手さでしょうね。この作品をよくここまでもったいぶって作ったと思います。ただ、それは視聴者を裏切ったことにもなる気がします。

 テーマとして家族とは何か?も全く描けておらず、障害と義務としてしか機能していませんでした。そして障害としても低すぎるでしょう。それは父母を全く描けていないからだと思います。演出で重い感じを出していますが、雰囲気だけの演出はストーリーの邪魔にしかなりませんので、その点は一番頭にきています。

 なお、最終回の作画って結構崩れてました?別の作品かなと思うようなところがありましたが。

 点数はストーリーとキャラは2.0。演出はだましに近い気がするので作画に入れて1.5…ですが前半の作画は良かったので2.5にします。無音を使ったのはよかったので音楽は3.5にします。





11話までと原作4巻まで読んでのレビュー

 この原作の評価は、1人が考えた想像上の会話を聞かされている…という感じでした。「ゆっくり動画」の魔理沙と霊夢と言えばいいんでしょうか。情報や主義主張を語るだけでなく、一応プレゼンテーションとして会話劇にするという感じです。スマホでアフェリエイト狙いの冗長なブログとかとも共通しています。

 つまり、キャラが活き活きしていない気がします…というと情緒的すぎますかね。キャラが「ゆっくり」と同じように作者1人の言いたいことを代弁している様子が透けて見えるといえばいいんでしょうか。
 その印象の証拠として准教授が分かりやすかったですね。准教授と女子高生の会話への流れ、出会いすべて不自然です。なにか説明の場面を無理無理つくるために、ぽっと登場させたキャラであることが見え見えというべきでしょうか。
 で、准教授との会話が特に顕著なんですけど、知識人である大人と高校生の会話に見えないんですよね。「ちょっと勉強したんですけど聞いてもらえますか?」という説明を会話風にされている気分です。驚きも感動もない一般人の主義主張です。
 それを単に問答形式に2つの人間に分けただけで、会話にキャラ造形が透けてきません。言葉にバックグラウンドが感じられません。つまり作品のキャラがキャラ化できていないといえばいいんでしょうか。

 で、アニメなんですけど、恐らく監督か演出かわかりませんが、そこはちゃんと見抜いたんでしょう。軽くなりすぎる。キャラが活きない。だから、悠太の方の1人称を3人称の視点にして、意味深長な演出で心情がある風な演出にしたんだと思います。そうすると「深いかも?」という錯覚になるんだと思います。私もそうでした。

 義理の妹、兄を好きになる。それだけならアダルトコミックと変わりません。どんなテーマが入れられるか?ですが、うーん…ちょっと父母の言動といい、准教授といい「私の考えた主義主張」的な浅さがあるかなあ…やっぱり家族を解体させて、改めて付き合うとか何かが無いとなあという気がしました。原作評に近くなってしまいましたが、こんな感じでしょうか。

 一応もう1話でしょうから、12話を見て修正点があれば追記します。









1話 見てると息苦しくなりますが、それが2人の気分なんでしょう。

{netabare}  見てるだけで息苦しくなりますね。それが2人の気分を表していて、つまり演出意図だと思いますので、その点ではうまく描けていると思います。ちょっと主人公・ヒロインの言動が理に走りすぎかも、と思わなくはないです。今のところまだまだ原作者がキャラに乗り切れてないかな、という部分でしょう。

 ヒロインの目の中が賑やかすぎるのがちょっと違和感を感じますし、キャラデザは可愛いし作画もいいですが、正直「最近のラブコメヒロイン」のバリエーションでしかありません。その点で言っても記号的です。
 ここから感情が表現されて、作者の描きたいことが見えてきて、キャラの裏がみえてくるかどうかですね。そう…思いっきりドロドロして欲しいです。

 この時間競合する作品がないので、ちょっと見てみようかなと思います。作品がどう展開するか気になるので、3話までは確認して継続するかどうかでしょう。{/netabare}


2話 え、これは考察しろって言ってる?最後の方のあのシーンは何?

{netabare} あれ、何か超能力的なものがあるの?最後の方は何?雨が降るのが分かるというのと何か意味がかかっている?という感じでの最後でしたね。

 正直言えば全部セリフで説明してくれるので、せっかくいい雰囲気なのにちょっともったいないかなと思います。2人の距離がいきなり近すぎるのも若干不自然です。

 まあ、売りがどうのこうのというのは作品を重くする常套手段なので、うまく描かないとチープになるなあ、とは思います。見た目の問題も完璧に綺麗にするというのは、女性心理としては創作の中では意外性はありません。独立志向、家庭が嫌で独り立ちを急ぐ少女に普通にありそうです。

 が、何か仕掛けがあるならそこは作品の本質じゃないのでしょうか。あの壊れたイヤホンについて何か考察しろ?ということでOK?まあ、気になりますね。これは見ちゃう奴かな?{/netabare}


3話 面白いし雰囲気いいですが、全部セリフで説明しちゃった?それはどうなの?

{netabare} 2話の最後のトラックのシーンの意味がつかみかねていますが、タイムリープ的なものでなく、心ここにあらずだったのか、周囲が見えていないというアナロジーなのか。完璧であろうとしても実は隙があるとも読み取れます。

 通常、日付が丁寧に表示される作品は、推理ものかタイムリープものが多いので、その線で見てみましたが、3話の後半だと追想のためのタイムスタンプでしかないということみたいですね?

 会話のとき音声にエコーがかかったときは、ちょっとSF的なものを妄想しましたが、道路橋の下のシーンということだけでしょうか。印象的にはなりました。
 
 そして、その後半の追想の内容なんですけど、私は全く反対にとらえていたので意外でした。息苦しい家族生活とわかりすぎるほど自分のことがわかる義理の兄。拒絶のためのいい子だと思ってしまいました。それがジェンダー論と完璧な行動と容姿を保つ沙季のハリネズミのトゲ(つまりATイールド)だと思っていましたので。

 ですが、逆でした。想像よりも浅い方に行ったかなと思わなくはないです。ただ、ジェンダー論とかミソジニーとかその辺をどう使ってくるかです。ステレオタイプ的な見方で申し訳ないんですけど、この性格造形って、元父となんかあった?と思わなくはないです。そこまで鎧をまとうための完璧主義になるって…何かあったんじゃない?ということです。

 一方で、ジェンダーで男女の決めつけを嫌がるのに、母親の水商売を職業として受け入れるし、容姿を「女として」完璧にするところに矛盾は感じますけど。

 結構面白いし、雰囲気も独特のものを作っているし、方向性が分かるようでわからないのもなかなか良いですが、ヒロインの内面をあの形で見せるのはあまりよくないなあ…いわゆる「創作物」で一番大事なのはそこ…内面や感情の動きを説明しないで感じ取らせることではないかな、と。

 もうちょっとストーリーと演出で見せてほしいかも…ただ、ちょっとズルイですけど、沙季の叙述トリックかも…ちょっといくらなんでも説明しすぎですよね?もう1段奥に何かあることを期待して視聴継続ですね。

 そうそう、悠太の性格の裏にあるものがもっとドロドロしてそうですけどね。でも、やっぱり男にはあんまり興味がないかな。実はゲイでしたとか?むしろ女でした…もあり得そうですけど小説じゃないからそれはズルイか。 {/netabare}


4話 気になるのは音とイヤホン。なぜ、沙季のシーンだとBGMが消える?

{netabare} ヒロインのアウトラインが見えてこないです。思ったことを言うという性格でしたっけ?他人の気持ちが分からないということでアスペルガーなんでしょうか。イヤホンは音に過敏なのでしょうか?だから、トラックに気が付かないほどイヤホンから音楽を鳴らしていた?

 にしては悠太に対する距離の詰め方が急だなあというのと、新生活への適応力が高いなあということです。友人を連れてきたり、自分から裸で押し倒しかけるようなのってキャラがぶれている気がします。

 2重人格…ということではないと思いますが、結構不自然な感覚が強いです。沙季のシーンだとBGMが消えるので聴覚障害なのかな?とも思いましたが、横を向いて会話しているシーンがあるのでちょっと違います。先輩からもらった曲は多分意味が違うのでしょう。ここを見ると共感覚とかサヴァン症候群とかの可能性も考えてしまいますが、まあ、答えはわかりませんがやっぱり気になるのは音とイヤホンですよね。

 それと悠太が高額バイトを探しているという状況がイマイチ納得がいきません。自分でも探さないのはなぜでしたっけ?1か月も放置していたの?

 なお、現国のテストの点の取り方は気持ちが分かるかどうかじゃあありません。気持ちが分からないという状況に対して、あくまで読解力だしテスト上の技術だという指導が必要な気がします。沙季は人の気持ちがわからない、とエピソードで説明したいのはわかりますけどね。

 演出で気になったのが、冒頭に近い部分でソファに座っていた沙季が立ち上が手ふらふらと悠太に近づいてゼロ距離で「現代文を教えて」という行動がちょっと性格造形的にも良くわかりません。そういう娘でしたっけ?また、完璧主義なのに事前に対策をとっていない理由もわかりませんでした。

 一見、深い内面を描いているように見えますが、どうも全体…というよりヒロイン沙季の性格造形がチグハグしている気がします。やっぱりここが2重人格とか、何か別のものがあると「おお」となるのですが。

 文句ばっかりいってますが、沙季をどう描きたいのか?という点に興味があります。OPなどを見ると「子供のころ」というのも何かのキーになってそうですし。一体どんな物語にしたいのかが気になりますし、ちょっと楽しみです。{/netabare}


5話 なんか変なフラグが立ちました?あまり方向性が見えませんねえ…

{netabare} 先輩の告白については、偶然映画と自分の置かれた状況が一致したととる取り方と、どこかに連れて行ってほしいというおねだりの両方が考えられます。演出から判断すると不穏な方な気もしますが、この作品は辛気臭い演出が多いのでわかりません。そこは保留しますがいずれにせよなんらかのフラグが立ちましたね。

 それから悠太って、父親と同じように女性恐怖症だった…というか父親は克服したから結婚したんでしょうけど。わざわざ3話のあのシーンを入れたってことは彼は女性嫌悪か少なくとも女性が苦手という意味でとっていました。

 それなのに女性の先輩とレイトショー=デートに行くんだ…というのが意外でした。矛盾にも見えますが、どう理解すればいいのでしょうか?

 話の方向性が見えないですね。どうなって行くのでしょう?

 それと追試の対策には新しい参考書もましてや本も必要ありません。学校の教科書と参考書と小テスト・配布物を見直しましょう。{/netabare}


6話 最後の点字みたいなの何?もともと沙季は正常な人に見えませんが…

{netabare} 距離を近づけるだけだとイマイチかなという気はします。やはり沙季にもう1段何かの秘密がないと話としては成立しません。

 兄悠太の心の移りとか変化が少々急で不自然なように見えるのは、沙季の描写が少々作りすぎな気がするからかな、とも思います。

 幼少のころの思い出らしきものの心象風景と音・イヤホンの使い方から何か読み解けないかとは思ったりしますが、別にこのまま見てればいいかなとも思います。
 と、思ったら、最後の瞬間の点字のようなのは何?一応点字表をみると「め」が六個の点で「っ」が左中央に1個の点(付け焼刃で調べました)なので、「めっ」に読めますが本当でしょうか?

 目が見えない、耳が聞こえない…どちらも描写から判断するとちょっと不自然なんですけど、沙季がどうも視聴覚あるいは心理的に何かの異常がないとちょっと不自然な描写なんですよね。その辺どうなんでしょう。

 もうここまできたら、このままダラダライメージだけで終わらせても作品になるような気がしますけどね。文学的に作りすぎましたね。文学ということは、正直この作品は恋愛が成就するとお話にならないと思います。義理の兄妹故に悲恋で終わらないと正直今までの積み上げが無駄になると思います。折り返しにきましたので今後ですね。{/netabare}


7話 一番いやな予感がする話の展開になってきました。だとしたら馬鹿にされた気分。

{netabare} 前半の沙季のモノローグは全カットでいいです。本屋のバイトの面接のシーンその他でそんなのは読み取れます。それと最後の一言も。

 正直、義妹と結ばれるだけの話なら、もういいかなと思ってきました。なぜ、高額バイトを欲したのか?人の心がなぜ読み取れないのか?意味深な演出や記号はなんなのか。そういうのが、単なる「雰囲気づくり」の可能性がでてきました。

 だとしたら、こんなに馬鹿にした話はありません。思わせぶりな心象風景やらエピソードやら入れておいて、意味がないというのはあってはいけません。それは視聴者に対する裏切りです。
 さらに、全部説明してしかも「嫉妬」まで単語にするってなんなんでしょう?本屋の先輩の話はどうするの?

 うーん、あと1話チェックします。もし、義妹と結ばれてチャンチャンならこんなバカにした話はありません。最後「妹」をとるならドラマですけど。{/netabare}


8話 悠太の気持ちが見えないのが結論に活かされるかですけど…なんかなあ…

{netabare} うーん…1話の「相手に期待しない」を今更持ち出しますか。なんていうんでしょう雰囲気は作っているんですけど…
 すでに沙季は2回にわたり心情を日記で吐露する場面があったので、視聴者視点としては、悠太の戸惑いというか四苦八苦に乗れないんですけど、その辺物語としてどうなんでしょう?

 沙季が頑張りすぎている…ように見えないのもちょっと何が描きたいのかわかりづらいポイントです。視聴者からは悠太が頑張りすぎているようにしか見えないと思うのですが。

 沙季がヤキモチを隠すために反発しているだけなら、こんなダラダラ場面を見せることはないです。ビーフシチュー=悠太ってことを言いたいために1話かけたということ?
 演出や言動で内面を推し量る描きかたを沙季についてはしていないので8話は本当に茶番に見えてしまいます。
 一方で、言葉ではなく、過去の沙季から今の沙季につながる心情の変化が読み取れないんですよね。

 考えられるのは、悠太が沙季をどう見ているかだけは視聴者に隠しているポイントです。沙季の気持ちに反して悠太にとってはやっぱり家族だ、という物語なら今描いているのが目くらましとして機能するのでわからなくはないですけど。

 どうする気なんでしょう?本屋の先輩はどうするの?栞を拾ってくれた女の子は何?物語ならそういうところを放置してはいけません。それが悠太を描くのに役立たなければ物語になりません。

 結末をどう描くかは気になりますが、最後がっかりさせないでほしい。沙季の気持ちに反して悲恋なら成立すると思います。お願いですから安っぽいハッピーエンドだけは勘弁してください。

 そうそう、白河三兎氏の『私を知らないで』が……以下この小説のネタバレなのでを気を付けを。結構ストーリーの根幹です…{netabare}義理の姉弟になる悲恋です。恋愛感情がなかった幼さで、不幸だった女の子を救うために義理の姉弟になる話です。あとから恋愛感情に気が付きますがその女の子は主人公の友人と結婚します。 {/netabare}この結末が素晴らしかったのでどうしても比較してしまいます。{/netabare}


9話 居心地の悪い家族ゲームと恋愛に似た醜悪な何かを見せられている気分。

{netabare} 沙季が悠太に恋愛感情を抱いているという風に見えますが、私には理解できません。作品を通じてその描写をしている感じがまったくありません。あるとすれば、日記ポエムです。もちろん説明的な表現はありますけどね。それは心情の変化の描写ではありません。昔の家族から今の家族に移って、沙季は何が変化したのか?何故変化したのかさっぱりわかりません。

 それが悠太の行動とかやさしさだとしたら、笑ってしまいます。悠太は家族を演じているにすぎないように表現しているからです。偽物の悠太に惚れた気持ちが本物であっては恋愛物語にはなりません。

 まあ、何となく途中から演出と雰囲気は凝っている風ですけどありきたりな話になるのかな、と思っていたらやっぱりそうなんでしょうか。だとすれば昭和の少女漫画でしかありません。演出や場面が、心情の変化とリンクしていないならそれは不要な尺のばしでしかありません。高額バイトはなんだったの?

 居心地の悪い家族ゲームも何のために描いたのか。人間関係が崩壊する場面を描かなくていいのか。義理の母親に裏の顔はないのか。このままではキャラが全員、記号どころかコマに見えます。

 悠太からみた義理の母の気持ち悪さが感じられるので形だけの家族ゲームの総括をするか、父親のせいで男を信じられない沙季の恋愛感情が偽物であるとか、そういうものを期待しているのですが、どうもそういう感じじゃない感じです。

 正直このままくっつくなら「俺ガイル」で陽乃が言っていた醜悪な何かでしかない気がします。徹底的な破壊がどこかにないと、偽物の恋愛感情になるというところまで行きつかなければ、男女の性欲を否定した冒頭の話が単に純愛風味にするための言い訳になってしまいます。だったら、あそこで1回やってしまった方がまだ自然なストーリーでした。

 性的なものも描かない、家族ゲームも総括しない、悠太の裏も見せない、沙季の依存というか幼さ故の完璧主義の果ての身近ですませる恋愛で終わるのでしょうか?

 うーん、なんというか…だらだらずっと日記ポエムで恋愛感情を描写しているつもりなら、もういいかなという気がしてきました。9話ですから微妙ですけど、あと3、4話ですよね?うーん…思っていた100分の1くらい浅いなあ…

 まあ、すこし1話から振り返ってみて私の考え違いがないかチェックすべきかもしれませんが…あのかったるい演出に似たものが単なる雰囲気づくりなら時間の無駄ですからね。何とも… {/netabare}



9話まで中断時レビュー
「意味深長っぽい演出に騙された気分です。「義妹がいることとは?」の心情描写が薄すぎ」

原作1巻を読みました。本作を見ていて感じた違和感、主人公の視点はどう考えればいいのかがわからない理由がわかりました。1人称の小説を(神の視点ではなく悠太カメラの)3人称にしたんですね。そこが謎めいた演出につながって独特の雰囲気になったと。

 原作を読んだ印象は、キャラに実在感がなく、理屈をずっとしゃべっているだけに見えました。1巻が短くて夜這い的なところまででした。その先も入手してしまっているので読むかもしれませんが、今のところどうしようかなという感じです。

「お互い期待しない」のに「高額バイトを探して」と沙季が依頼する部分が代表ですが、いきなりお互いが干渉しあうんですよね。「期待しない」と「金で済ませる」をつなげれば、ドライな関係でいようということかもしれませんけど。

 ただ、完璧主義な人間がこういう言動をするのかなという違和感がやっぱり特に沙季側にあります。身体を売るなら売るで割り切って一人でさっさとやるでしょう。母がバーテンダーとはいえ夜職に理解があるなら「期待しない」義理兄に相談はしないし、まして身内に身体を売るなどという発想にはならないでしょう。
 ジェンダー論を勉強してそこにも完璧であろうとするなら、家父長制に反対すると思います。そして、母の再婚に抵抗しないところでジェンダー・フェミニズムの勉強も中途半端なんだと思います。英語の勉強=自立の準備という思考が安易です。悠太の身売り反対の理屈なんて正直言えばガキのたわごとで、童貞の妄想でしかないです。

 結果、自立というのが甘えにしか見えないです。単純に考えればあとわずかで18歳です。そこから独立するのに高額バイトで準備とか必要ないです。その沙季の甘えが描きたい部分かもしれませんが、それは読み手の妄想で表現されている部分からは読み取れません。沙季がどうやって変化していくのかが日記だけです。3人称にするならそこを丁寧に描いてほしいし、原作の弱いところなので補強しても良かったと思います。

 そして、じゃあ、本作が悠太のことが描けているかといえば、やっぱり聖人というか「僕の考えた理想のすごいキャラを形にしました」的な存在な気がします。この点は原作の方が義妹がいる戸惑いは描けていると思います。そう、義妹がいる戸惑い…どうやってふるまうかの思考ですね。これは1人称ならではです。
 これがあるので原作はまあまあ読めます。会話は説明くさいですけどね。本作は「義妹生活」のテーマであるだろう肝心な「義妹がいることとは?」がぽかっと欠落している気がします。ですので、原作勢は楽しめてもアニメ勢だと何が描きたいのかわからなくなっています。

 また、両親も本作よりかなりライトなノリでこの2人については家族問題の視点はほぼないといっていいでしょう。あとででるかもしれませんけど。

 いずれにせよ、本作に興味をもった演出のやり方ですけどそこに意味性はなく、意味深長に描いていますが単なる雰囲気だと判断しました。沙季の心情を丁寧にすくって音楽や場面が考えられているかと言えば、私はそうなっていないと思います。

 後付けで原作を読んだので余計頭にくるんだと思います。逆なら評価は変わるかもしれませんけど。
 たぶん買ってしまった原作を読んでしまいますのでレビューはこれくらいにして、結末後に追記するかもしれませんが、9話までですと正直期待外れもいいところでした。全部説明してしまっているラノベ故に、文学っぽい演出で心情を表現したいという意図はわからなくはないですが、演出意図に込められているものがほとんど読み取れません。その薄さ故に終わったときに1クールのアニメ作品として成立するかは微妙な気がします。結末は確認します。

 ただ、これは私の印象ですが、悪くとれば原作の1巻1巻の短さをカバーするために演出で引き延ばしたようにも見えました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
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青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「幸せな家族のやり直し」と「兄弟姉妹の恋愛」

三河ごーすとによる原作小説は、『MF文庫』(KADOKAWA)で刊行中(既刊11巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。監督は上野壮大。制作は、『ログ・ホライズン』シリーズ、『この素晴らしい世界に祝福を!(1、2期)』などのスタジオディーン。
(2024.10.23 投稿)

完全にタイトルからスルーしていた作品。どうせ親の再婚で年頃の連れ子同士が突然一つ屋根の下、お決まりのラッキースケベ展開なんでしょう?と思っていた時期が私にもありました(笑)
各レビュアーさんから、そうじゃないらしいとの情報を得て、さっそく視聴を開始することに。

予め確認しておきますが、血のつながりのある兄弟姉妹の結婚は、日本ではできませんが(※片親のみ血のつながりがある場合は、スウェーデンだけOKのよう)、連れ子同士の義理の兄弟姉妹の結婚は、血のつながりがないので、法律上、何の問題もありません(なお、血のつながりがある場合も、法律上の婚姻ができないだけで事実婚や恋愛まで禁止するものではありません)。

なので、個人的には、義理の兄弟姉妹が恋愛関係になるのはインセスト・タブーでも何でもないと思っているので、世間体があるとしても、「禁忌」というほどの忌避感はないんですよね(※本作に登場する奈良坂真綾(CV.鈴木愛唯)も、「3か月前まで他人で、兄弟姉妹だからといっても「義理」なんだから、恋愛関係を避けることもない」と言っていたので、私だけ変ということではないと信じたい(笑))。

もっとも、本作は、インセスト・タブーを理由として、お年頃の男女が自分たちの恋愛感情を押し殺そうとしているというお話でもないと感じたので、私の感想を書いていこうと思います。


【「幸せな家族のやり直し」と「兄弟姉妹の恋愛」(※ネタバレありの感想)】
{netabare}離婚の際、向こうに離婚の主な原因があるにもかかわらず自分勝手に幼い子供の養育を押し付けられても、それを快く引き受けてしまう人の好い親である浅村太一と綾瀬亜季子。
(※「人のいい人畜無害な男性役」(例えば、『イエスタデイをうたって』魚住陸生役)において私の中で定評のある小林親弘さんと、「幸の薄い女性役」(例えば、『わたしの幸せな結婚』斎森美世役)において私の中で「殿堂入り」を果たしている上田麗奈さんは、はまり役でした。)

もっとも、だからこそ、本作の主人公である浅村悠太(CV.天﨑滉平)と綾瀬沙季(CV.中島由貴)は、親という存在一般に絶望し期待しなくなると同時に、人の好い親の方にはついていこう、そして、こっちの親には、これから幸せになって欲しいと心底思ったことでしょう。

そんな親たちが再婚すると言ったとき、前回の結婚であんなにつらい想いをしたのに、また結婚するの?でも、こっちの親には感謝もしているし、幸せになって欲しい、私のせいで幸せになれないのは嫌だから早く家を出ようとは思ってた。それが少し早くなるだけ。と子供たちは思ったことでしょう。

しかし、初対面での太一の思いやりを感じるさりげない行動(※姓を別にした表札の準備、結婚指輪をしていないなど)に父親を期待してしまった沙季。息子も優しそう。諦めていた幸せな理想の家族が手に入るかも…
だけど、期待して裏切られるのは、もう嫌だという予防線から、悠太に「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」と言い放ってしまう沙季。

色々こじらせた結果、とても「面倒くさい女」になってしまった沙季(笑)。自らの美貌を過剰に周囲にアピールしなければ、確実にクラスカースト最底辺。

そして、沙季のさらなる誤算は、全く期待していなかったはずの義理の兄である悠太が「沙季のことを理解しすぎる」というところ…


本作は、一度幸せな家族を作ることに失敗した親子同士が出会って、前回の家族生活では手に入らなかった幸せな理想の家族を今度こそ手に入れられると期待したのだけれど、あろうことか幸せな理想の家族ならあってはならない兄弟姉妹が恋愛関係になってしまった。

そうすると、幸せな理想の家族を手に入れるためには、例え義理であっても兄弟姉妹が恋愛関係になってはいけないということになる。

もっとも、これは、前回の失敗した家族を初めからなかったことにして、今の家族で家族をやり直すのだという「虚構」を「現実」にしようとすることからくる「禁忌」(縛り)なのだとも思うわけです。
(※私がそう考えるのは、オープニングで悠太と沙季が実際に在りえないはずの一緒にバスに乗って、どこかへ行くシーンを描いていたこと。そして、沙季が幼いころの浅村親子の海での会話を録音したテープを聞きながら、自分もそこにいるような妄想をしていたことなどから。)

沙季があんなにこじらせてしまった原因は、前の不幸な「家族」なのですから、年相応の本来の素の彼女を取り戻そうとするなら、幸せな「家族」をやり直す必要がある。そして、それは育ててくれた親が望む幸福でもあります。

したがって、「理屈」で考えるなら、今までの過去を全てありのままに受け入れてしまえるのならば悠太と沙季は恋愛関係になることはできるでしょう。
しかしながら、手に入らなかった理想の家族、そして、本来の自分という虚構をあくまで追い求めるとするなら、二人が恋愛関係になることは許されないということになるでしょうか。

本人の気持ちは本人が一番わかっていると同時に、一番わかっていないのも本人なんてことはよくあること。二人は、これから上手く自分たちの気持ちを整理できるんでしょうか。2期に期待したいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
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Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイパ重視のこのご時世に・・・ある意味挑戦的な作品

【レビューNo.148】(初回登録:2024/10/20)
YouTube漫画原作で2024年作品。全12話。
ここのレビューでも散見されますが、タイトルからすると
「コメディ色の強いご都合主義のいつものやつ」
って思いますよね(笑)
リアタイで視聴していた時は「切るほどでもないが・・・」でダラダラ完走
したって感じでしたが、見返すと意外と悪くない作品だったかも。


(ストーリー)
「”義理の兄(妹)”はただの他人だ」
高校2年生・浅村悠太は父親の突然の再婚により、義妹となった派手な見た目
の同学年の綾瀬沙季と出会う。
2人は
・前の両親の不仲を見てきたために共に男女関係に慎重になっている
・今の両親に心配をかけて家庭を壊したくない
という思いから、都度”擦り合わせ”を行い、「適切な距離感」を保つことを
約束しあうのだった。


(評 価)
・タイパ重視のこのご時世に・・・ある意味挑戦的な作品
 同クールに70本程度放映されるのが当たり前となったこのご時世、それこそ
 3話切りどころか1話切りされる恐れもある訳で
 ・序盤からテンポよく畳みかけたり、キャッチーな展開をブチ込む
 ・目を見張る映像美やヌルヌル動く作画など
 最後まで視聴してもらうために各作品も頑張っているようで。
 しかし本作はこのタイパ重視の今の風潮に逆行したような、ある意味挑戦的
 な作品だったのかなっと。

 特徴的なのは作画のカメラアングルですね。
 本作の悠太と沙季の会話劇(擦り合わせ等)なのですが、同じような引きの
 画がメインになっているんですよね。
 イメージ的には家に仕掛けられた隠しカメラで覗き見や観察するみたいな。
 この定点的な視点で、2人のやりとりから距離感等が変わっていく様を淡々
 と積み重ねていくという何とも地味な作品ではあります。
 色調も抑え気味ではありますし。

 その辺りの制作陣の意図に気付けば面白みもでてくるのですが、私もリアタ
 イ時は半分脳死で観てたので微妙な作品だなっと。
 たまたま見返す機会があったので、再視聴したらそういうことかと評価を改
 めたのですが、このご時世になかなか思い切ったことやってるよなっと。


・セリフ回しのセンスがちょっと合わなかった
 個人的に初見で没入できなかったのは、沙季に好印象を抱けなかったのが大
 きいと思います。
 最初の悠太との会話が
 {netabare}「そのユーモア、話し方、表情どれにも強い熱を感じない。~(中略)~
  私はあなたには何も期待しないから~(中略)~この意味あなたなら正確
  に理解できるよね。」{/netabare}
 これがラブコメ感あるツンデレなら可愛げもありますが、初っ端から地雷臭
 のする女だなっと。
 その後も
 {netabare}「こういう”擦り合わせ”ができるの地味に助かる。」{/netabare}
 とか何かと「面倒臭い女」という印象が序盤で定着しちゃったんですよね。
 この辺りは悠太のセリフ回しにも引っ掛かるところがあり、どうも原作者と
 の相性が悪いみたいですね。

 また作品の性格上モノローグが多いのも、「面倒臭い女」と感じる一因の
 ように思いますね。
 あとギャルの恰好をしているのは「社会を渡っていくための武装モード」
 とかいう謎理論も何なんだと。


・義兄妹の恋愛模様は・・・
 こういう題材を扱っていれば当然「義兄妹の恋愛」というのは避けて通れず、
 というかそれがメインだったりするわけで・・・
 本作も上述のように地味な積み重ねから、現時点での2人の”擦り合わせ”を
 描いて終わります。
 作品を通じて感じたのは、「2人の温度感」的なもの描きたかったのではと。
 はじめはぎこちなさがあり低温だったものが、徐々に温度が上がっていき、
 最後は触れ合って2人の体温で終わるみたいな。
 感覚的には「ピュアラブストーリー」というより
 ・「俺は本物が欲しい!」(by比企谷八幡/俺ガイル)
 という人の関係性の根源的なものを描きたかったのかなとも感じましたね。

 ただ総じて理屈っぽさが鼻につき、個人的にはあまり好みな描き方ではなかっ
 たかな。


率直なところ初見ではあまり刺さらなかったものの、腰を据えて見返してみれば
いろいろ気づきのある作品だったかなっと。
ただこれだけアニメが大量に制作される時代ですからね。
序盤からしっかり視聴者の心を掴む工夫がないと、せっかくのよさも伝わらない
のでは?とも思いました。
あと2人の会話劇以外のエピソードとか全体的に弱いのかなあ。


OP『天使たちの歌/fhána』
・OPから作品への期待感を高めるfhánaのこの安定感よ!
ED『水槽のブランコ/Kitri』
・これは作品の余韻をきれいに昇華してくれる良曲

 
(追 記)
これを言っちゃうと身も蓋もないのですが、両親も子供が高2なんだからこんな
微妙な時期に再婚せずに、高校卒業まで待てなかったんかいっと。
コメディ強めの作品ならそのドタバタ劇も笑って許せますが、シリアス度が高い
本作だと、その辺が引っ掛かってきたかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

66.2 3 2024年度の友達アニメランキング3位
怪異と乙女と神隠し(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (101)
306人が棚に入れました
見えてはいけない「!」の標識— それは、そこに“怪異”があった証。 とある街の書店員で、作家志望の緒川菫子は、 今日も同僚の化野蓮と、不毛な無駄話に花を咲かせている。 しかし化野には、菫子の知らない秘密があった。 人々が噂する怪談、都市伝説、現代怪異の一部は実在する。 ある日、書店にいつの間にか増える“逆万引きの本”をきっかけに、 二人は街で次々と起こる不可思議な事件に立ち向かっていく。 これは現代社会に巣食うミステリーに挑む凸凹コンビの、 ささやかな友情と別れの物語。

声優・キャラクター
緒川菫子:ファイルーズあい
化野蓮:山下大輝
化野乙:幸村恵理
畦目真奈美:堀江由衣
シズク:高橋李依
天地のどか:会沢紗弥
時空のおっさん:内田夕夜
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

良く練れた話だと思いますが、団地妻のカタルシスや怖さに不満が残る。

 なるほど…結構綺麗に話が終わりましたし、伏線というか怪異が最後の方でいろいろ関連してくるのは、なかなか面白かったです。3話の最後の車いすの少女とか、8話の古書店の話とかですね。牛鬼の先生も結構活躍したのは意外でした。

 それと最終話で気が付いたのが、みどり書店の本も逆万引きの本を持って来た店長は水木しげる氏のリスペクトでしょうか。そういえば1話の不気味な本を持ってきたのも彼でした。

 狭いエリアでの出来事だけにあの街、あるいは董子自体に何かあるのでしょうか、という妄想が膨らみます。その点ではこのアニメ作品自体が小説的な伏線やキャラの使い方、構成になっている気がします。

 不満点は、董子自身の問題の深堀りが中途半端で、せっかく小説ができたときのカタルシスが弱いので、作家論を期待していた部分で拍子抜け感があったことです。その点では途中のエピソードもキャラも上手いと思う反面、弱さは感じました。それが若干の後半のダレにもつながっていました。せっかくうまく畳めるラストだけに惜しかったです。
あと、乙と友人との別れの描写がないのが、最後の物足りなさにもなっているかな。プールのシーンでちょっとそう言うセリフはありましたけど、それだけかあ…という気がします。直接さよならを言う必要はないですけど、葛藤はほしかったかも。

 怪異の怖さはそれぞれのエピソードの開始時には期待感があるんですけど、絵にしたとき怖さが足りなかったかな。特に猫は赤い子も黒猫もダメダメでした。

 怪異とエロは相性がいいので全然いいんですけど、使うタイミングがシリアスのときはやめた方がいいと思います。

 作画のクオリティは可もなく不可もなくですが、11話の作画の動かなさというか出来の悪さ感が残念でした。猫が登場して水着回なのに非常にもったいなかったです。

 作品全体はちゃんとまとまっていて、1つの話になっているので評価したいところですが、面白さでとびぬけてないのと、小説を書くことに焦点が当て切れていない気もします。まあ、絵とか本、本屋とかを使って、小説の周辺の話である崩さなかった努力は感じますけど、そこに関心する深みがなかったかな。

 ということでストーリーは4…は面白さという点で盛っている気もしますが、完結しているしよく練れているので過大評価ではないでしょう。キャラは作り方はうまかったので4.5。
 作画は…うーん、怪異の描き方に不満があるのと、全体的にちょっと安っぽい、11話が残念なので3。そのほかは調整で3.5にします。

 そうそうEDは悪くなかったですね。














1話 面白いけど竜頭蛇尾感があり。風呂敷を広げ過ぎると…

{netabare} これもよくわからないのが来ましたね。ある意味誉め言葉でもあります。奇抜な発想の物語は大歓迎です。ただ、怪奇、都市伝説ものって、恐怖の持って行き方をどうするかでバカバカしくもなりますので、数話見てからでしょうね。

 1話を見るとテーマ性なのかキャラ性なのかちょっとわからないですが、何かは意図している感じです。それと書けなくなった小説家って「菫」つながりだと、「ROD」の菫川ねねねを思い出しますね。ただ、倉田英之氏は参加していないようです。

 出落ちでなければ面白くなりそうな気もしますが、始めに盛りすぎな気がします。風呂敷を広げ過ぎて、畳めず帳尻合わせの作品になる懸念がありますね。竜頭蛇尾にならなければよいのですが。「出会いと別れ」と初めに言って「別れ」を曲解するとシラケますので、その辺は工夫してください。{/netabare}


2話 団地妻って…全体的に妙な面白さがあります。
 
{netabare} 第1話で変身すると死にそうになってませんでしたっけ?という点を脇においておけば、面白いです。怪異と菫子さんの作家としての才能問題というシリアスとメチャメチャな設定とギャグが変な風に絡んでいるのが、不思議な世界観を作っています。女子校にリアリティもないですが、あまり気になりません。

「ダークギャザリング」「虚構推移」「裏世界ピクニック」などと同じようなカテゴリーではあるのでしょうけど、一番見やすくて面白いかも。2話までなら。

 それにしても団地妻っていうセンスがなんとも…作者は昭和の人なんでしょうか?それと先生の声が羽川翼すぎかな。そのズレたところもちょっと面白いです。{/netabare}



3話 いじめが生々しいですが、そだけに呪いに説得力がありました。クリフハンガーがうまいです。

{netabare} いじめのシーンと教師の対応が見ていてつらいくらいのリアリティがあって、それだけに先生の闇落ちに生々しさがありました。ちょっとエロティックな描写がノイズになっている気もしますが、オカルトとエロは創作では相性がいいみたいですし、そこはスルーでいいでしょう。

 それと冒頭の回想シーンのアニメ、いいですね。背景美術が非常にアニメ的な表現としてよかったです。すっきりして見やすいし、アニメ的な情報量として適切で人物を邪魔にしないです。これがアニメの背景ですね。場所も明確です。
 トーテムとかいろいろスノビズム的な外連も入っていますし、話はとてもとても面白いです。今のところオカルティックな部分は悪くないかな…もうちょっと掘り下げてくれたほうが、視聴者に親切な気もします。

 今週のクリフハンガーはちょっと卑怯なくらい気になります。そう…次話へのつなぎがうまいです。

 本作は「終末トレイン」「アストロノオト」「ガールズバンドクライ」などとならんで、ダークホース的にノーマークで面白い作品です。この作品だけ原作付かな?{/netabare}


4話 前回の車いすの子の続きは?小説家の話はどうなっちゃったの?

{netabare} あれ?3話で最後先生の病室に入っていった車いすの少女はどうなったんでしょう?もっと先に続くの?それとも何か見落としたか?猫は何か関係あるの?そこが気になります。

 まだ完全には見えませんが、どうも化野兄妹の呪いの話なのか、成仏の話かそんな感じになりそうです。小説家のしての何かがあるとは思いますが、そっちはなんか薄ーくなりましたね。その点はマイナス評価です。話は面白いですけど、思ったよりも単純なのかもしれません。{/netabare}


5話 黒髪短髪の子は猫?まあ、考察はせずに青年誌的面白さを楽しみます。

{netabare} 黒髪短髪眼鏡の娘が冒頭で雨がこれから降る…といって傘を渡すシーンがあったので、この娘が猫の怪異かな?と思ったら、OPを見るとジャージの違う子が猫っぽいんですよね。多分あのジャージが赤いのだと思いますが…どうなんでしょう?あの子はちょっといなくなった娘に執着がありそうです。実は同一人物かなと思わなくはないですが、その辺は考察する材料も乏しいので素直に来週を楽しみにします。

 それと先生の思惑がわからないのが気になりますね。先生はもう一波乱ありそうな不穏な感じです。

 それにしても、まあサービスカット…というほどのものではないですが、お肌が見えて何よりです。

 青年誌的な面白さがなかなかすごれていると思います。最後まで見られそうですね。Dアニだと「このすば3」の30分後でちょうどいいし。{/netabare}



6話 少しずつ面白さとか不思議さとかがスケールダウンしている?

{netabare}  うーん…少しずつ話が矮小化しているというか、理に走っているというか…面白いとは思うのですが、はじめのころに期待していた「不思議度合い」が少しずつ減っている気がします。当然面白さもですね。

 団地妻と兄妹のメインストーリーはありますし、先生についての何かが残っている気はしますが、今回の話はなんなんでしょうね?正直4話までよりも面白さは8掛けかな、という気がします。 {/netabare}


7話 怪異の説明についていけないのがストレス。

 何を理解していいのかついて行けません。怪異の設定は一つ一つちゃんと作っているか元々あるんでしょうけど、それをダーっといわれると一体何について話しているのかわからなくなります。

 要するにという出来上がった怪物を理解すればいいのかもしれませんが、結果的に怪異の説明が解決に結びついているので、結構ストレスです。テーマがあるのかどうかも読み取れません。これがマンガ版なら字で追えるので問題ないですが、アニメでやるのはどうか?という気がします。

 スズネの過去のエピソードがちゃんとできているだけに、なんか怪異の作り方、見せ方がもったいないなあという気はします。

 そして、おっぱいとふとももは…まあいいんですけど、緩いシーンでやってほしいなあ。シリアスなシーンは少し押さえて、日常シーンで思いっきりやってください。


8話 古書店の話は良い出来でした。ただ、そろそろ何か…

{netabare} 前半の古書店の話は面白かったです。まあ、霊的な家に迷い込むというのはよくある話なので、内容それ自体は普通ですけど作家になる資質やきっかけとして、うまく作った話だったと思います。あのお姉さんが後々助けてくれるのか、単なるきっかけの話で団地妻がエロ体質でオカルト体質なことが言いたかっただけ?

 で、そこでブツリと話がきれてネット…Vチューバーの話への前振りかあ。うーん、いろいろ仕込んだりクリフハンガーを作るのはいいんですけど、いろんな要素がある話だからもっと分かりやすくすっきりした構成の方が、面白くなったんじゃないかなあ…という気がします。

 後に引きずる要素をたくさんチラ見せしている感じですが、あまり回収されてきません。それが怪異ものによくある余韻なのか、それとも伏線の種まきなのか今のところ不明です。ただもう8話です。正直もう残尿感みたいになってきてます。もうそろそろ何かを回収してほしいなあ。{/netabare}


9話 面白いがあまりに平凡でありきたりな話でした。

 話としては面白いし、筋が通ってわかりやすい話ではあります。ですが、まああまりに陳腐というか平凡というかありきたりというか…どんなもんでしょうね?

 あと数話だと思いますので、最後まで見ますがしかしなあ…この作品は団地妻がぶっ飛んでる感じが面白かったので、ちょっとなあ…という気もしました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

でっか!!(何が?)

「怪異」と「標識」とくれば、いまんところ「化物語」が浮かぶんだろうなぁ・・・と。
違うかな・・・、あくまでも現状の私のイメージって事にしておきましょうかw。
一瞬「パクリ(オマージュ)系か?」との予断が頭をよぎる。
あちらは、シリーズを重ねるビッグネームなので、まぁ、ここら辺はお許しをいただきたいところ。

2024.10.13 連休を利用してのぐ~たらTIMEを利用して、某アベマなTVにて一気放送を視聴。

さて、視聴を続けていくと。。。
それなりの魅力ポイントは持っているような作品と感じた。
ちなみに、レビュータイトルの「でっか!」は私的にはそのポイントではない!
一応、お断りを入れておかねばw。

怪異はしっかりと怪しい雰囲気を醸し出しているし、キャラクタが絡むエピソードは少しダークで物悲しいものが多い。
そこを、少し(個人の感想として、エロい方面で)主張の可愛げのあるキャラ達が物語を進めていく。

何だろうなぁ、それぞれのキャラクタが、そこはかとなく気になる感じなんだよねぇ。
キャラデザも、まぁまぁ受けるデザインにまとまっていく気もしたし、グルグル目も苦手な事も多いんだけど、大丈夫だった。
そう言えば、グルグル目は苦手だと言いながら、振り返ってみると印象に残っている作品が多い・・・「だがしかし」や「よふかしのうた」、
・・・ああ、これは原作者さんが一緒だっけか。

あと、イジメに絡む描写も多少なりともあって、苦手な人は嫌かもしれないかなぁ・・・。

さて、緒川菫子と化野 蓮はあれやこれやありながら、諸々の「怪異」に巻き込まれながら、あたかも相棒の様に各エピソードを進めていく、そんな中で、実はエピソードの起点となり、物語を進めていく目的となっているのが化野 乙である。
蓮の妹という事になっているが・・・これは自身でお確かめください。
乙の人間関係の中での怪異の発現から、菫子の人間関係が広がっていき、物語全体を形作っている。
これは、今シリーズの最終盤で登場する董子の新作タイトルを考えれば当然の帰結となる。
そりゃあそうだ、董子の体験がその新作を形作っているのだから。
そしてその新作タイトルをフィードバックする形で、再び物語を進めていく。

この物語の回し方はキライでは無かったかな。
よくあるパターンと言えばそれまでなのかもしれないが、全体を見た中では、少し趣深く、ホッとした感じさえした。

そして、乙からのメッセージが本から・・・。
いいじゃないか、この「書店」「本」の不遇の時代に書店を舞台にして、本を舞台装置として、そして、小説を創るという視点も盛り込んである。
あくまでも、推察だけれでも、この作品の作者さんは書店、本が好きなのだろうと勝手に推察。

最終的に董子と連は物語冒頭の様に書店の店頭に立ち、再び、物語が動き始める準備が完了・・・と。


個人的な感想としては、少し隙間がある様な印象を受けたけれども、キャラクタ、語り口、作品の持つ雰囲気と好感が持てる点が多々あった。
怪異だけに、化ける可能性も少なからずあるのではないかと期待。

残る猫娘wとのカラミや、怪異だけにネタは無限・・・、
乙とのエピソードは大筋では終了しているものの余白もありそう。

作品の力量次第だが、個人的には続きを観てみたいかな、とは思う作品だった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

かりんとう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

なんとも言えん‥とりあえず乙ちゃん元気でね

オカルト系の作品は好きだし、あらすじ読んだ感じ気になったので観ましたが、2話の時点では微妙と言ったところ。観続けるかやめるか悩んでる感じです‥

この漫画はストーリーで売れたのか、それともヒロインの爆乳やちょいエッチなシーンで売れたのか‥男性受けはいいかもしれないです。
今のところオカルトよりちょいエッチなシーンが目に付く感じ。主人公の言動とか含めて。

この"オカルト×ちょいエッチなシーン"でなんとなくムヒョとロージーを思い出しましたが、私だったらムヒョとロージーのが面白いと感じるかな。

※5話までの感想
やはり怪異と言うよりお色気シーンが目立ちますが、つまらない訳でもないのでなんだかんだ5話まで観続けてます。
オカルトとエロは付きものですが、エロに偏りすぎてバランスが悪く感じる。怪異も今のところ怖さが足りない。
‥と言ってもまだ本と牛鬼しか怪異は出てないので、6話の怪異に期待します。
多分原作の漫画はエロを全面に出したオカルト作品だと思うので、原作を知らないアニメ勢の方でオカルトを期待して観ようと思っている方がいれば‥少し残念に思うかもしれない。
日常のシーンが長く、個人的にはさっさと怪異の話しに進んでくれ!と思ってしまう。
※8話の感想
前々から思っていましたが、無駄なシーンが長くそれで尺を取ってる部分があります。
今回はとくに酷かった。カラオケのシーン、そして誰おま化け猫女の謎ダンスシーン‥。
原作読んだ人に聞きたい!あれらは原作にもあるのかと。

※最終回 感想
うーん‥正直「なんだったんだ??」って気持ちでいっぱいになりました。
時のおじさんがよく分からんとこで滑るとこからもう好きじゃなかったんですが、主人公と団地妻が再会した時のギャグシーンがしょうもなくて‥あ、この作品はつまらない系のギャグ漫画なのか?
で、何事もなく本屋で働いてるし‥なんだったんだ?
妹は帰れてよかったのか?元の世界って天国?それとも死ぬ前なの?

ジャンプは金があるんでしょうね。少しでも人気がでればすぐアニメ化しちゃって漫画の売れ行きをもっと上げるように仕向けてるのかなって思う。
観終わって続きが気になるかって聞かれたら"ならない"と答えます。登場人物、ストーリーに魅力が足りない。
乙ちゃんは可愛かったですが、なんであんな似合わないキワどいジャージを着てるのか謎。全体的にですが、作者の趣味全開!って感じがしてキm‥好きじゃなかった。
ここまでディスってばっかですね(笑)
つまらなくわなかったけど、文句ばっか出てくるってことは(個人的に)良くなかった作品ってことなんだろな。
全部が全部原作が悪い訳じゃないです。無駄な尺取り、演出とかぐだぐだするポイントもありこの作品をより悪くした原因の一つでもありました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

68.8 4 2024年度の友達アニメランキング4位
変人のサラダボウル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (139)
457人が棚に入れました
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。 なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。 一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。 前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

声優・キャラクター
鏑矢惣助:古川慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地葉
皆神望愛:藤田茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨春花:真野美月
草薙勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかったみたいな?!

【レビューNo.143】(初回登録:2024/9/22)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
最初はタイトル切りしてましたが、他の方のレビューを拝読すると思っていた
モノとは違いよさげだったので、視聴し始めて無事完走。


(ストーリー)
岐阜で探偵業を営む鏑矢惣助は、不倫調査の尾行中に異世界から転移してきた
皇女サラと出会う。
彼女は異世界で祖国が滅ぼされ、こちらの世界に逃げ延びてきたのだった。
こうして2人は成り行きで共同生活を送り始める。
一方サラの従者である女騎士・リヴィアも遅れてこちらの世界に転移。
彼女はホームレスからこちらの世界での生活をスタートさせるのだった。


(評 価)
・ホームコメディとしては◎
 原作者は『はがない』の平坂読先生。
 『はがない』が(時代の流行りもありますが)
 → 個性豊かなヒロインたちが枠からはみ出すドタバタ学園ハーレムモノ
 という感じだったのに対し、本作は趣向を変え
 → 収まりのいいホームコメディをベースにした群像劇
 をやりたかったのかなっと。

 ベースとなるホームコメディですが、主人公のサラは
 ・年令は12歳ながらも、皇女という立場や命の危険にさらされる等波乱万丈
  な人生を送る
  → そのため精神が早熟しており、妙に達観している面もある
 ・言動に高貴さがあり、上述の大人っぽさがより引き立つ
 ・それでいて年相応の子供っぽさも持ち合わせている
 ・また順応性も高くネットやオタク文化を満喫している
 キャラ造形がなかなかに秀逸。
 なので、惣助との会話だったり食事等の日常シーンなども
 ・小学生のそれでなくまた(精神年齢の高い)高校生とのそれでもなく
 ・当然実の親子ではないが赤の他人という距離感でもない
 サラという”特異なキャラ”だからこそ成立する、独自の空気感や面白さが
 心地いいんですよね。
 「これが平坂先生のやりたかったホームコメディか。なかなかええやん。」
 と納得させられるモノはありますね。

 あとサラは魔法が使えますが、それに頼って面白展開をガツガツつくること
 なく、必要最小限に留めたのも好印象ですね。


・他のキャラの群像劇は小粒感が・・・
 上述の通り、「惣助×サラ」の主役コンビは収まりのいいホームコメディと
 して機能していた分、他のキャラでもっと引っ掻き回してもよかったかなと
 思ったのですが、その辺少々物足りなかったかなあっと。
 全体的にソツなく単打が打てるアベレージヒッターはそろっているが、長距
 離砲がいないみたいな。

 ポジション的には、リヴィアなんかはガンガンバットを振って長打を狙って
 欲しいところなんですが
 ・”どちゃシコボディ”の下ネタではみ出し感はあるが
 ・基本他のキャラに振り回されて、ようやく持ち味を発揮するという感じな
  ので、ちょっと物足りない
 という感じですかね。
 (エピソード自体はソツなく創られており及第点だったと思いますが、味付
  けはもう少し刺激が欲しかったかなっと)
 むしろキャラとしては、ヒットや送りバントでリヴィアの支援という役割を
 きっちり果たしてたプリケツさんの方が好印象だったかな。

 ただこの辺も平坂先生が『はがない』でみせた勢いにまかせたはみ出し感を
 封印し、やはり収まりのいいコメディを目指したのかなと感じるところもあ
 るんですよね。
 (ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかった
  みたいな)

 唯一の例外が永縄友奈でしょうか。
 {netabare}・中学生だがいじめ問題で探偵依頼して惣助とサラに助けられる
  → その経験を活かし今度は他のいじめられっ子を助ける
 ・そしてサラの初めての親友になったり、探偵業に興味を持ったり{/netabare}
 ハートウォーミングな展開で見事に長打をかっ飛ばしてくれました。
 

上述のように個人的には少し物足りなさがありましたが、サラのキャラ造形が
よかったので結構楽しめたと思います。
さすが平坂先生で、それなりのレベルは担保されていたと思いますし。

作画はコメディなので、そこまでハイレベルなモノを求められないとはいえ、
ちょっとチープだなと感じましたね。
それに女の子はもう少し萌えっぽさがあった方が見映えするだろうと。
あと岐阜アニメらしいが終わってみると
・長良川で勝手に鮎を獲ってはいけません(遊漁証が必要)
・岐阜タンメン食ってみて~
位しか頭に残ってねーなw


OP『ギフにテッド/和ぬか』
ED『今晩の喧嘩/名誉伝説』
・両曲とも面白い感じで、作品にはマッチしてたかな。
・あと作中でサラが歌う『レタスとキャベツ』も「なんじゃこりゃ?!」って
 感じがよき。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラが良いし普通に面白いけどリアルタイム向け。一気見は飽きそう。

 多分、キャラがドタバタして話が進むような進まないような2000年代のラノベテイストなんだろうやあ、と思っていたらその通りでした。こういう話の場合キャラの魅力が面白さを左右しますが、本作のキャラの作りこみは悪くないと思います。

 惣助とサラをまともにして周囲でギャグを展開する構造にしたので、この主役2人が弱かった気もします。テーマ的にはいじめとか合法・非合法など少し重いなにかはこの2人にまかせて話をエピソードを作りつつ、リヴィアと弁護士のブレンダ、望愛がコメディリリーフという感じでした。これがパターンなので、安心して見られる構造がのんびり見る分にはちょうど良い感じなのでしょう。

 一方でギャグに関してはちょっとパターン化が目立ちました。毎週見る分には面白いのですが、一気見には向かない構造な気がします。
 ゼロ年代ラノベ的ということはハイティーン向けのテイストが強い気がします。故に内容的にサラリとしているので、評価すれば欠点もあまり感じず問われれば面白かったしプラスの評価になると思いますが、後々の評価はリアルタイムよりは結構評価は下がるかな、と思いました。

 まあ、オール4だと高すぎるけどオール3.5だと低すぎる気がする感じです。評価するとすれば作画とキャラ…これを4にして、後は3.5にしておきます。



1話 ベテラン作家原作を日朝アニメ制作会社が作る安定感。

{netabare}  原作の平坂読氏は「僕は友達が少ない」のアニメではまって、原作を楽しみに読んでいましたが…まあ、その先は言うまい…ですね。それでちょっと苦手になってしまいました。
 ですので「妹さえいればいい。」はアニメも原作も全く手を付けていません。

 本作も見始めてから「古いタイプのキャラ造形だなあ」と思い、サブスクの概要を見て初めて平坂氏の作品だと知りました。ヒロインは「ハヤテのごとく」のナギの亜流ですし、主人公が探偵というのも最近では全く見ません。冒頭の展開はもちろん「はたらく魔王さま」ですし。

 一方で古い故に、ゼロ年代ラノベ的安定感がある感じで爆発力はなさそうですが、ひょっとしたら面白いかもとは思いました。
 平坂氏は「はがない」の最終巻こそアレですが同作品は700万部で、「妹さえ」は250万部。1発屋ではないし、他に数作数巻のシリーズを出しているようです。つまりもはやベテランで実力はあるのでしょう。

 アニメ制作会社のSynergySPというところはなじみがないですが、シンエイ動画の子会社で日朝をやってたみたいですね。ということは安定的な作品になるだろうなあ、と思います。

 制作会社と原作者から言って、70点以上75点くらいの作品になるのでは?という予感がします。{/netabare}

2話 予想どおり普通過ぎるくらい普通の面白さですね。

 予想通り、普通の面白さの普通のドタバタ劇以上でも以下でもなさそうです。理解しやすい「ヒナまつり」と言えばいいんでしょうか。まあ、見るかもしれませんが、優先順位は…普通?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何となく裏社会

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 なんか尻切れトンボで終ってしまいました。2期を待て!と、言う事かな?

 登場人物が裏社会の住人寄りなので、逮捕されたりしてもへぇ~でした。変人と犯罪分子を同列に扱うのはなぁ…。

 作中でもカリスマ的な魅力のあることになっているサラですが、元部下の女騎士が何をやっているか知らないなど、結構薄情なのが気になります。

 戦争で負けて、国と民を捨てて異世界に自分だけ逃亡しているし、こいつは悪人なのでは?

 現世のゴミが転生後に異世界チートでブイブイ言わせるのとは訳が違います。責任放棄は大罪の様な…。

 カリスマのあるリーダーだったのなら、尚更こいつのせいで大量の騎士や兵士、国民が死んでいると思うのですが、自分のために死んだ者達への想像力も欠如している様です。

 帝王学とはそういうものですが、何か釈然としません。みんな気にならないのかな?

 私も含めて視聴者のほとんどは権力者に見捨てられて死体の山に加わる程度の存在なのにねぇ…。国が滅びた時に逃げられると思ってるの?多くの人は醜態をさらした挙げ句に不名誉な最期を迎えますよ?

 コメディとしてはまぁまぁでしたが、サラの過去がちょっとなぁ…という作品でした。

 日本が政策の失敗でハイパーインフレで目茶苦茶になって、餓死者も出ているのに、裏金自民党議員のみが海外へ逃亡して、幸せに暮らしている様な不快さを感じました。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 ギャグだけど、リアル路線寄りの本作品…。サラは可愛いので、応援したくはなりますが…。

 異世界人が現代日本に転移してくると、問題になるのは身元なんですが、今回上手く処理してサラは学校へ行ける様です。

 もう少し早く、合法公立機関に参入した方が良かったかもです。この物語、現代日本で身分が曖昧な人物達を受け入れてくれるのが変人と言うより、裏社会の人間達というリアルティが、何とも言えません。

 犯罪組織や法律を守る気の無い奴らの方が一見懐が広く、面倒見も良いと言う…。闇だねこりゃ…。

 特に成人女性?の女騎士は、裏社会の人間達と仲良く暮らして行くしか無いので、面白いと言うか、底辺女性の現実を突きつけられていると言うか…。ギャグになって無くない?

 現代人がわけワカメな文明の劣った世界に転移しても、物分かりの良い冒険者ギルドがあって直ぐに受け入れてくれたりと、無理があるのに、まして異世界人は…と言う感じですね。

 何となく評価されないのは、この辺が影響してるのかな?と、思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

62.9 5 2024年度の友達アニメランキング5位
喧嘩独学(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (78)
202人が棚に入れました
全世界で閲覧数100億回(※2023年8月時点)越えの『外見至上主義』T.Junが手がける、最弱高校生が動画配信者として成り上がる人生を描いた『喧嘩独学』が遂にアニメ化!! 母親の入院費を稼ぐため貧乏生活を送る、スクールカースト最底辺の高校生・志村光太。 学校では不良のハマケンからゴミのように扱われ、負け組人生に日々絶望していた。 そんなある日、クラスメイトのカネゴンと殴り合う様子が誤って全世界へ生配信!? 底辺同士のイタすぎる喧嘩動画は瞬く間に広がり、一晩でまさかの1000万再生を突破!!! 再生数が金になることを知った光太が噛みつく相手は 不良に、ヤンキーに、プロ格闘家とエスカレートしていき… プロのいじめられっ子、反撃開始───ッ!!!

声優・キャラクター
志村光太:丹羽哲士
金子亨:岡本信彦
八潮秋:ファイルーズあい
朝宮夏帆:石川由依
ハマケン:武内駿輔
新庄玲央:石川界人
目黒ルミ:青山吉能
扇達也:中村悠一
闘鶏:杉田智和
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 可能性は感じましたがなんか飽きて放置していました。

すみません、4話の途中でなんか飽きてしまって…結局見ていません。ちょっとしばらく放置になります。一応中断にしておきますが、いつの日か見る可能性はありますが、可能性だけです。


1話 韓国原作の冒頭はとても面白い。これが続けばいいのですが。

{netabare} 今まで何本か「外見至上主義」「整形水」「彼女が公爵邸に…」「外科医エリーゼ」「俺だけレベルアップ…」等々の韓国発信のアニメがありました。これらの作品はストーリーはしっかりあるし面白さもありましたが、欠点が多いのも事実です。設定、キャラ、世界観、作品の構成、リアリティ…あげればきりがないです。

 ですが、本作は素直に面白いです。はじめの2話のハチャメチャな感じなのに引き込まれるストーリー、キャラの極端さ、アニメ作品の冒頭として非常に優れていると思います。

 「ホーリーランド」的なものかな?と思って見始めたら、ちょっと違いました。そうですね世界観とキャラは「外見至上主義」ストーリーは「はじめの一歩」価値観は「エアマスター」という感じでしょうか。ただ生配信、収益が話の中心で非常に現代的な内容です。韓国美人一目ぼれなどのエッセンスもあり、ミクスチャーとしての完成度が素晴らしい。

 スクールカーストで苦しんでいた少年がある事件をきっかけに…なんですけど、その流れが面白いです。昔あった弱者の成長が韓国には残っているんだなあ、と思いました。お隣にいつの間にか美少女がいたり、弱者が異世界に行って無双しないのはいいですね。その点で「俺だけレベルアップ」に似ている感じもあります。
 現代のネット配信事情とうまくミックスすることでストーリーは今のところ、非常によくできていると思います。

 ただ、韓国原作は「俺だけ…」「公爵邸…」「外見…」もそうでしたけどはじめはすごく面白いのに途中でおかしくなるんですよね。それがちょっと心配かな。 {/netabare}


3話 うん、面白い気がします。結末を見せてほしいです。

 そんなにたくさんユーチューバーなんていないよ、と思うのは多分早計なのでしょう。人口の過半数が集中するソウルの街で若者が集まりそうな通りは数がしれています。ITの国、スマホの国、そしてエンタメの国ですから、さもありなん、という気はします。どうせなら韓国であることを積極的に発信すればいいのに、と思わなくはないです。ただ、まあご当地というのは韓国の人口分布とか地方の状況から言って難しいのかな?

 本作は古き良き何かがあるんですよね。底辺から脱出するのにまだまだ努力とみっともなさがあるのが面白いです。それだけにそこにヒューマンドラマが生じている気がします。日本はそこを省略してデオドラントしてますからね。

 キャラデザとか萌えの方向に行かないのが見やすいといえば見やすい気がします。日本の作品になれると物足りなさはありますが、違う絵がらの新鮮さも感じます。

 ということで視聴はすると思います。1クールでキレイにまとめられれば、かなり高水準の話になると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絵柄が好きじゃないし話も好きじゃない。でも見てしまう

原作未読。韓国産のLine漫画らしい。フジテレビの+Ultra枠ってことで、しばらく前にカミエラビってゴミアニメでがっかりさせてくれたから、もう初期印象からしてすごく悪い

この枠、お金はかかってるし人材も豊富に投入してるのはよく分かるんだけど、狙いすぎているところが多くて鼻につく。すごいだろ、がんばってるだろ、エッジ攻めてるだろ、これ面白くてまた見たくなるよな、みたいな感じが盛り盛り

苦手なのは、とにかく絵が大昔のヤンキーマンガみたいなところに、韓国風化粧のシャドウが入っているところ。女の子の顔だけならいいんだけど、ヤンキーの顔もよくみると同じパターン。主人公含めて歪んで極端な顔を作るところでこのシャドウが入るから、これは不気味で気持ちくて生理的に無理と言いたくなるレベル

でも、お話の方は確かにとんがってる。陰キャのスクールカースト最下層の少年が、喧嘩で配信サービスの視聴者を集めて成り上がっていくって行くという、いかにも今風な設定。彼の一挙一動で再生回数が変わり、それがそのまま収入になっていくなんて普通の人間なら人格破綻引き起こしそうなところで彼がどう変わっていくのかを見どころにしてる感じ

そのため少年の中二的欲求や言動の痛いところや、喧嘩での物理的に痛いところをどぎつく表現することになる。普段だったら私の嫌いなタイプの話なんだけど、それでも目を引き続けてさせていくのは、話のテンポや語り方が上手いんだろうね。それは評価しないといけないかな


最終話まで見て

この主人公の痛さ(精神的・物理的両方)は見続けるのはなかなか苦痛ではあったけど、毎回つかみが上手いので結局最後まで見た

これから衰退に向かっていくだけの日本では、倦怠感に浸かって現実逃避型の異世界転生物の物語しか出てこないのに、お隣の国ではバカでカッコ悪いくせに泣きながらでも頑張っている男の子の話が出てくるってのは面白いね。その点が新鮮だった

終わり方を見るにまだまだ続く話なんだろうなぁ。闘鶏のお兄さんが誰なの分からなかったし、何やら誰かから新たなお誘いが来そうなところとか

ただ、そんなに毎日誰かに喧嘩ふっかける/ふっかけられて、おまけにそれをSNSで発信を続けるにはあまりに非現実的(運営許さないよ、これは)だから、このくらいで終わらせるのが正解な気がする

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

手放しに褒められる主人公ではないが… 面白い! ローカライズは不要だと思いました

1話感想 4.0
主人公は卑屈で嫉妬深く、陰険なところもあり…
病気の母親を抱えて同情の余地は多分にあるが、純粋に好きになれる人物ではないです。
まあ、別に全然普通ですけれどね。普通の人間です。
特別邪悪なわけでは無いです。誰だってこの程度のことは考えます。

しかし面白い!
Youtubeを題材にした話で、喧嘩するチャンネルで人気を博して行くのだろうところが、実に面白く興味深いですね。

最初に喧嘩した相手がパートナーになって一緒にやっていく、というところも面白く…。
これは興味深いですね。視聴継続です。

アニメとしてのクオリティも高いですね。
純粋に好みの絵柄ではないですが高品質です。

全話感想 
最初に言った通りやっぱり手放しに面白いとは言い難いのですが…。
主人公は結局バカですし変な奴ですし色々判断、行動が珍妙で。
でもまあ、面白かったですね。

ただ原作は韓国ですよね。
それを無理やり日本に置き換えるのってなんでしょうね?

正直ちゃんと舞台を韓国にして韓国人の話にしてくれた方が、この独特な変さは受け入れ易かったと思います。
日本人の感覚だとちょっと変だな、と思っても、韓国人だと考えれば納得しやすいような。
テコンドーやシルムに対しての扱いも韓国人なら自然ですが日本人だとなんか不自然に思えますし。

キャプテン翼も韓国では韓国代表として出ているのでローカライズの一貫なんでしょうか?
でも韓流ドラマとかは韓国人が韓国舞台で普通に放送してますよね。
なんで漫画は韓国人が韓国舞台にしないんでしょう?

韓国に対して思うことがあったとしても、創作に対して舞台が韓国だったら見ない、とかはあまり無いと思うのですが… そういうの結構あるんですかね?

もちろん中韓のアニメはこれまでクオリティが低かったり合わなかったことが多すぎて、ちょっと警戒して見ちゃうところはあるのですが、これは原作韓国なだけで日本アニメですしクオリティは申し分なかったですからね。

私はローカライズは不要だと思いました。
そのせいで余計に変になっている。

まあ日本でのマーケティングはローカライズした方が良いと誰かが考えてこうなっているのでしょうから仕方ないのでしょうが。
翻訳を2パターン用意してくれないとどちらが良いかは判断できませんけどね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

60.9 6 2024年度の友達アニメランキング6位
花野井くんと恋の病(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (78)
201人が棚に入れました
家族や友人に恵まれているけど、恋愛とはちょっぴり縁遠かった高校1年生・日生ほたる。 彼女は、ある日、隣のクラスのイケメン・花野井くんがフラれる現場を見てしまう。公園でひとりポツンとた たずんでいた花野井くんを見て、何気なく傘を差しだしたほたる。 その小さな出来事がきっかけで、後日「僕と付き合ってください」と花野井くんから公開告白されてしまった。 “好き”って何? “恋する”ってどういうこと?突然の告白に戸惑うほたると、“好きな子”のためなら、何でもしたい。注ぐ愛情が無限大な花野井くん。 恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー。

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

少女漫画ですね。恋が重い男と恋がわからない女の子か。まあ悪くは無いですが…

恋が重い男と、恋がわからない女の子の恋愛もの。
タイトルは男の方ですが視点は女側。
まあ悪くないとは思いました。

ただ、色々納得いかないような? まあその納得いかなさ、というのは『気になる、見たい』という点につながるので、悪いというわけではありません。
見たいとは思えました。

見続ければ解消されるのでしょうか? でも納得いかなさは、『感情移入しにくい』という点にもつながるので、そうなると見なくても良いか、となってしまう。
判断が難しいですね。まあ本数次第で考えます。


納得いかない部分についてはとりあえず列記します。

男で、恋が重いタイプってのはどうなんでしょうね。
単純に愛されて良い、と思うかもしれませんが、もちろん鬱陶しいと思う場合もあるでしょうし、正直こういうのって感じ方一つなので…。

まあヒロイン視点からすると、今のところちょっと重いけれどいい感じの彼氏に思えました。

まあ自分は男なんで、こう言うのはなんですが、花野井君は格好良くて優しくて、理想的な男に見えて、女の子なら惚れて当然だと思ってしまうのです。

それがヒロインがそうじゃない、まだわからん、と言われると、なんだかなーと感情移入しにくくなるのですよね。


ぶっちゃけ男は恋愛って、相手を可愛いと思ったら、まあその時点で恋に落ちているわけですよ。簡単なものですね。

女性もその要素が全くないということは無いと思います。見た目を格好いい、と思っていたら、その時点でなんか良い、と思うはずで…。
でもわからない、ということは、見た目の良し悪しがわからないんでしょうかね?
ヒロインは花野井君の見た目をどう思っているのか、よくわからん…。

好みが違う、例えばガチムチが大好きな女の子なら、花野井君のような線の細いイケメンはピンとこないと思います。

顔の良し悪しが本気でわからない、というケースもあると思います。顔が将棋のコマにしか見えないとか。
男だって女性のネイルの良さなんてさっぱりわからないわけで、わからない人にはわからないと思います。

後は幼いと恋愛感情が育っていなくて、ピンとこないってのもありますが。
これは成長を待つしか無くて、解決策が無いんですよね。
こういう理由ってのはちょっとなぁ、とも…。

ま、気になるは気になります。でも見るかどうかは考えます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これは恋じゃなくて

ストックホルム症候群(ストックホルムしょうこうぐん、英: Stockholm syndrome、典: Stockholmssyndromet)は、
誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者についての臨床において、
被害者が犯人との間に心理的なつながりを築くことをいう
(wikipediaより)

恋を知らない女の子が、ふとしたキッカケで学校イチのイケメンと知り合ってなんやかやするラブコメ
女性向け作品だとかなりオーソドックスな内容
ちょっと違うのが昨今この手の作品で見かけるヤンデレ彼氏枠ってとこ

重すぎて恋愛が上手くいかないヒーローが、マイペースなヒロインと出会って(若干の)成長をする感じ
「完璧イケメンヒーロー」と「カップルの成長物語」と「溺愛系シナリオ」を一度に楽しめるからか一定の需要があるみたい
ヒーローのヤバさ(サイコホラー感)と、そのヤバさから繰り出される予想のつかない恋愛が楽しい…のかな?
自分も好きなジャンルではあるけど、流石に女性がどこを楽しんでるかってのはちょっと分かんない

1話はヒーローのヤバさを伝えるための回って感じかな
{netabare}
内容はこの手の作品だとオーソドックスなので、ヒーローの怖さをしっかり味わえた
コイツ野放しに出来ねぇな…みたいなヤバさと、それに絆されるヒロインの関係が一周回って面白い

気になったのがヒーローの趣味嗜好の無さ
直前まで付き合ってた元カノとは傾向の全く違うヒロインに告白するとか、髪型やピアスに頓着しないとか
ヒロインを好きになるキッカケがかなり弱いから、「自分を好きになってくれそうな娘に依存する」って性格がかなり目立つ
たまたま優しくしてくれたから告白したみたいな、別にヒロインじゃなくても良かったんじゃないかな…って感じ
この辺は作者も意図して歪んだ性格に描いてると思うから、そうなった過程とか成長の話があるといいな
{/netabare}

この手のヒーローがメインの作品としては真っ当な感じなので、今後も視聴はすると思う

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

花野井くんは,常人と「病」との境目か?

花野井くんは,これまでの恋愛歴と今回のヒロインとのやり取りをここまで見てみると「重たい男」という印象は誰にでも起こると思います。

専門的に言うならば,辛うじて常人の範囲内でありながら,何らかの「(境界性)人格障害」の疑いがあるように思います。詳しくは,スマホででも調べてみてください。

こういった人に好かれると「ひたすら一途」なのはいいのですが,冷たくあしらうと「ストーカー」っぽくされかねないような粘着力を発揮するので,離れるのに苦労します。

こういう人は,日常でも時々いらっしゃるので,不思議なことに「割れ鍋に綴じ蓋」とはよく言ったもので,受け入れられる懐の深い人も世の中に入るもので,本当に病的な人がニュースで話題に上ることは,比較的例外なものだということも知っておくといいかもしれません。

幸いなのか,鈍感なのか,経験不足からなのか,もともと人が良いのでしょうが,ヒロインは,恋愛的に人を好きになった経験がない割には「懐」(受容的・寛容的)の深い人なので,今のところはうまく話が進んでいるようです。

しかしながら,女性向け漫画誌「デザート」からなので,本来は,この話の「ヒロイン」に焦点を当てるべきで,女性目線でのきめ細やかな心情表現は見どころ満載で評価できます。

おそらく,この「ヒロインの恋愛への心の気づきと成長」を描くのが,隠れた?本当の狙いだと踏んでいます。

原作は知りませんが,この先の続きを想像してみると,迷いながらもヒロインが花野井くんを受け入れていくのが筋かもしれませんが,自分にウソをつけないことに気づいて,離れるかどうかというところも魅力的な先行きなのかもしれません。

どちらに転んでも,面白みはあるので話の区切りまで観たいなと思っています。

付け足し…(本来なら,こういう男子高校生って珍しいですよね。)こういう男を描くのは作者の趣味なのかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

60.0 7 2024年度の友達アニメランキング7位
百千さん家のあやかし王子(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (53)
137人が棚に入れました
「僕の姿を見てはいけないよ──」 16歳の誕生日に突如送られてきた遺言状により「百千家」を相続することになった、ひまり。 地図を頼りに「百千家」に辿り着くと、そこには葵と名乗る謎の少年のほか、紫・伊勢と呼ばれる先住人が……! どうやら「百千家」は”現世(うつしよ)”と”幽世(かくりよ)”の狭間に建っている家のようだ。さらに、その家の中心人物である「葵」にも何やら秘密があるようで――。 あやかし系和風ファンタジー、ここに開幕──!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

相続した屋敷がイケメン妖怪の巣窟だった件…。少女漫画は女性を型に嵌めるためのものなのか?

 最終話(12話)まで観ました。2024.03.23

 なんか良い話風に終わりましたが、悪い意味で女の子向けのお話でした。なぜ誰も運命に逆らおうとしない?

 屋敷に囚われて鵺となり、現世とカクリヨを守る人間が必要なのは分かりますが、葵は徹頭徹尾被害者でしかありません。

 ひまりの両親も、運命に逆らえず不浄に喰われたのかなんや分かりませんが、子供残してフェードアウトすんなよ…。おかけで関係無い近所のガキ(葵)が被害に遭ってるという…。

 人間である以上、親ガチャとか、みんな運命に多かれ少なかれ縛られていますが、社会や組織の力を使って良い方向へ改良する努力を最初から放棄した態度は良くありません。困ったら、誰かに助けを求めても良いのです。

 問題に組織的に対応しようとせず、自己犠牲で乗り切る話は美談でもなんでもありません。しかも、この話は問題に対応出来ていません。たまたま葵が来なかったら、地域社会崩壊ってこと?なんて頭の悪い世界なのか。

 一応、外の世界には先生の様に状況を改善できる可能性を持った霊能者もいるのに、なぜ利用しない?

 どうも女性向けの妖怪、ホラー系の話は、怪異に遭って被害を受けても甘んじて受け入れる話が多い気がします。

 少女漫画自体が女性の生き方を耐える女の方向へ誘導しようとする傾向があるのでは?そして、男を捕まえて酷い目に遭わされても楽しく暮らせよと…。

 世の東西を問わず、昭和歌謡的な歌は、女の不幸自慢みたいで好きになれません。男のDVに耐えるのが良い女なのか?

 葵というワンクッションを置いたため、ひまりは被害の矢面に立っていませんが、結局、何も事態は好転しません。あまりにも現状維持すぎます。

 ちょっと作りに希望が無さ過ぎます。少女漫画にもアップデートが必要な様です。
………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.01.15

 主人公の相続した屋敷に住み着いていたイケメン三匹のうちの一匹、葵さんは元人間だそうです。後の二匹は式神だって!

 何でも百千家はマヨイガで、迷い込んできた子供を拉致してお守り様にしてしまう様です。

 お守り様になると百千家から出られない上に妖怪との戦いを強制され、シャバでの存在も無かったことにされるそうです。

 めちゃくちゃホラーやでぇ〜。主人公のヒマリが先に百千家へ来ていたら、漏れなくお守り様(鵺)にされていたそうです。ヒマリの両親は鬼か悪魔か?

 イケメンの葵さんが全くの被害者という…。ボロアパートを相続したら、何らかの力でアパートに拘束されている美少女で満室だった位酷い話ですよ!

 ヒマリさん、道で偶然会った初対面のイケメン高校教師のアドバイス通り、あまり深く考えずにベストを尽くすことにした様です。思考回路がイッてますね。

 式神も含めて4Pかな?イケメンパラダイス(人外だが)突入フラグキターーーッ的な感じです。葵さんも何かまんざらでも無さそうです。みんなチロリン村の住人っぽいですねぇ。

 私、こういう、なろうとは別ベクトルの酷い話は大好物です。オススメは出来ませんが、視聴継続です。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.01.08

 小さい頃に両親と死に別れた主人公、遺言状で屋敷を相続しました!いきなり現実感の無いツカミからスタートです。

 いや…少なくても10年以上放置してましたよね?固定資産税は誰が払ってたの?主人公、未成年なのに後見人なしで独り暮らしするの?

 いくら田舎でも、固定資産税免除なほど価値の無い土地家屋なの?光熱費とかは?水道は井戸で電気無しか?炊事は薪?トイレは垂れ流しか?現代人じゃ住めね〜よ!江戸時代か!?

 さらに住んでいるイケメン三匹(人間では無いそうです)、自分の家だと主張します。お化け役所に登記でもしたんでしょうか?

 こんなん、ボロアパートを相続したら、美少女賃借人で満室だった位あり得ませんよ。

 一応、イケメン妖怪は悪い妖怪と戦ったりしますが、良くこんな酷い設定の物語が作れるなぁと感心しながらも、視聴を継続してしまいそうです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

フルバっぽいアニメはじめました

イケメン達に守られる意志強い系女子、古風で王道な少女漫画ですねー
「フルーツバスケット」と「神様はじめました」を混ぜたような作品だけど、大人向け少女漫画特有のドロドロ感よりも、私が主役!!っていう厨二感が強めで、小中学生くらいの女子向け
こういうベタな少女漫画大好きだけど作画悪いなあ・・・

良いところも悪いところも少女漫画らしさが満載
理屈じゃなくて感情が優先されがち
家の秘密を隠す気があるの?ってくらいオープンに見せといて全然説明せずに「お前は部外者だ」と門前払いしようとする理不尽さとか、大した問題じゃないことを勿体ぶって大げさにしていることとか、少女漫画だなーって思う

難しい話もなく見やすいし、男性陣は見せるところでちゃんと見せてくれてカッコいいし、余計なことせずにキュンキュンできるアニメなので少女漫画が好きなら楽しめると思います!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

こま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

説明すらしないで出ていけ()

と言う少なくとも上半身裸だった男。
男性が高圧的なザ少女マンガって感じかな。

聞く限り施設育ちのヒロイン。これだと他に行くとこあるのか?は疑問。
それに関しては何も話してないのも気になった。

話しの展開は分かりやすくて良いね。
掃除機に慣れてる現代っ子の為、家の食事掃除で苦労する展開。
そして追い出すためにアレコレするがこの子には何かありそう。

最後は襲われて助けに来て一件落着…と思いきや家賃を払え!
変身すると服が吹き飛ぶ!ので最初のはコレか。

勝手に住み着いてここは俺たちの物だ!と一方的に男達の最初の印象が悪すぎてアレ。
話しをまともに聞く気がなく、自分達の主張強すぎな上ただ出ていけってちょっと…。
きっちり説明して実際に見せて、相手の話しをちゃんと聞いてならまだ分かるんだけどね。
1話でコレはなぁ。

1話切り。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

54.7 8 2024年度の友達アニメランキング8位
下の階には澪がいる(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.5 (44)
108人が棚に入れました
大学に受かり一人暮らしをすることになった陽。下宿先に向かったが門の前にはタバコを片手にした超絶美少女が立っていた。下の階に住んでいるという彼女はなんと元アイドルの如月澪(きさらぎみお)! わけあってアイドルを引退した澪。陽は彼女のことを気にしつつも予備校から知り合った先輩に片思いをする。美少女アイドルが引退したわけとは?そして陽との恋の行方は…

easy さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

何処に対しての「戦い」かはお察し 【フジテレビ 深夜に新たなアニメ枠を創設!中国・bilibili社と戦略的パートナーシップ構築】

【要点のみ】

「嫌なら見るな」視聴率最下位となったフジテレビ
2024年1月クール(1月1日~3月31日の3カ月間)
弱り目に祟り目

完全なる産地偽装(下記)から進んだ、極めて雑な扱いとなる翻訳枠
C国原産であるこの作品において、当然、C国K産党要素なぞは出てきません
産地偽装の邪魔になりますので

第1話3:44- 日本人設定アニメでスマホ言語意味不明

本作『日本名に変えとくわ』タイプは南朝鮮方式です
あの反、もとい、あの国は日本名称を変えねばならぬルールがあり、
『日本のコンテンツを名前のみ変えて放送』
してしまうため、『自国自前のコンテンツと本気で勘違い』するバ、
ヤカラが勘違い→起源主張という、失笑物の原因となっています

- - -

以下概要

bilibiliとは
niconicoの剽窃、コピー品であったわけですが、
ああそう、つい最近ネット攻撃を受けたあそこです、偶然偶然
その前提において『フジテレビ』が産地偽装品(後述)に加担する
納得でしょう

フジが『戦い』に加担した『外国』(…と言う時9割がたC国K国)は、
テンセント(2024年7月現在bilibili持株比率:10.54パーセント)ですね

アニメ、ないしはゲームというジャンルは、
「日本が誇るコンテンツ」成功例であるわけだが、
例えば現在のアマゾンに蔓延る日本語が怪しいコピー品や、
日本の社名、日本の商品名に似せたり、欧米CMに力士を出したり、
昭和から続く「日本産」偽装する売り方をゲーム業界で作り、
ついにはアニメ業界にまで持ってきつつあるジェノサイド国

 『原神』
 欧米向け原題(極めて重要)『Genshin Impact』
 わざわざ【日本読みにしている理由】を考えてみていただきたい

動員法が基準となるC国は、海外に本社を持とうが「C国」での括りです
現在バ、いえ、課金勢らから吸い取っているC国産課金ゲーム製作者らは
日本コンテンツの仕組みをコピーした事を隠していません

同人レベルの絵師を拾い、産地を曖昧にする事で食い付かせ、
アイドル声優で固めれば偽装品一丁上がり
日本産を偽装、隠す事の利点はアプリ『LINE』で実証されたため、
テンセントが買収したゲーム会社『KURO-GAMES』等の【社名】も同様、
わざわざ日本名に近付けた意味は?お察しです

戦後のドサクサで駅前一等地を手に入れた民族の玉入れ業界が衰退、
代わりに課金というお布施で喜ぶジャンキーらがゲームへ食い付き、
これは美味しそうアルと、ついにアニメも偽装で行く事が決まったわけです
2005年2月8日・ライブドア騒動以降、外国人(C国K国)株式枠で根を張られた局、
内部にアレがいるテレビ局らしい『戦い』ですね

 誰のための、何処からの、
 誰へGUNを向けての『戦い』なのでしょうか?
 トボケてみます

原作で日本人を処している部分を隠蔽・偽装『俺だけレベルアップな件』
前期では『喧嘩独学』のように、南朝鮮産の偽装も同様、
今後も【反日教育を行う国のアニメ偽装】は増えていきますよ

よげんしておきますが、昭和のように、アニメも盗んだ頃合いを見て、
「バスに乗り遅れるな」と同じく、信者らを使いこう言いだすでしょう
「ニホンハモウオワリ、時代は××」

そういえばアニメ最大手K川へのランサム攻撃の話題でも目にしますね
「niconicoはもう終わり」
偶然偶然、気のせいでしょう、キツネ目の男なんていなかった

C国K産党国内のシェアにおいては、家庭用(コンシューマー)ではなく、
オンライン課金ゲームが9割を越えているという下地もあり、
ゲーム業界に関してはそちらを主体においた動きなのですが、
実際、ゲームでは既にそういうネット記事やバ、いえ、ヤカラはおりますね
課金で浸透されるともう支持せざるを得ない愚かな精神状態になると
今後が透けて見えるメディア展開の一例でした

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

中国人とは感覚があわない

なんだこりゃって感じですね。

作画は微妙。格好良くも可愛くもない。

中身はさらに微妙。
主人公はいまいち気に入らないですが、ヒロインはあれこれ意味不明で…。

まあ、見る必要は全く無いですね。

どうでもいいけど中国人が作っているのになんで日本に舞台にするんですか?

多少突飛で日本人の感覚と合わないな、と思っても、キャラが中国人だったら、まあ舞台が中国だから、とか中国人だから、とある程度納得もできるのに、日本人にすると余計に違和感しか無いです。

何がどう悪いかもうちょっと語りたいと思ったのですが…。
いや、全体的に行動が意味不明過ぎて語りにくい。
普段文句のある作品はグダグダ文句を言うのが楽しいくらいなんですが、なんかこう、コメントに困る。

要するに凄い違和感ばかりなんですよね。
普通はこうじゃない、というモヤモヤ感。
でもその突飛な意味不明さでシナリオを作っているので、それを変えれば良いというものでもなく… 改善のしようもないですね。

強いて言うならやっぱり中国舞台の中国人の話にして、だから異文化の感覚でも良いのだ、と思わせて欲しい。
その方がまだマシです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

韓流スターのいない韓流ドラマ

シナリオやBGMが韓流ドラマみたい、演出は昔のアニメみたいなとこある
原作は韓国で、名前を日本人に変えただけで文字はハングルだったり中国語だったりするのでいろいろおかしい
中国や韓国原作アニメでこういうことよくあるけど、なんで原作は韓国の話なのに設定を日本人に変えるのでしょうか? 

ストーリーが急に飛んでる?
展開が唐突で描写不足なのでキャラクターの行動に共感ができない、この話の流れでなんでそう思ったの?なんでそんな行動とるの?ってのが多い
悪役キャラの行動が強引で安っぽい悪役って感じなのにたくさん出てくるのも微妙
シナリオは日本アニメではほとんど見られないようなドロドロした展開が続くなど韓国の恋愛ドラマっぽい
表情やリアクション、間の取り方、掛け合いが独特で、実写ドラマなら見れるかもだけどアニメにするとなんか気持ち悪い

これ見るくらいなら、韓流ドラマでよくない?

絵は綺麗だけど「韓流スターのいない、韓流ドラマっぽい何か」ではきついです

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

60.1 9 2024年度の友達アニメランキング9位
龍族 The Blazing Dawn(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (42)
104人が棚に入れました
一通の招待状が人生を変える。隠された龍の存在と彼が背負う運命とは――。 原作は累計発行部数3,000万部を超える、江南(ジャン・ナン)による長編ファンタジーノベル『龍族』。 練り込まれた壮大な世界観と繊細な心理描写で紡がれるドラマが中国の若年層を中心に爆発的な支持を受け、 幅広い分野でメディアミックス展開されている。 2022年8月、中国随一の映像美を誇る新進気鋭のアニメーションスタジオ・HANABARA Animationによって映像化。水彩、油絵、色鉛筆などの表現を取り入れた革新的演出が高く評価され、中国の大手配信プラットフォームの一つであるテンセントビデオでは、累計再生回数5.7億回を突破し、歴代最高評価を獲得。 また、オープニング映像を山下清悟(「チェンソーマン」「呪術廻戦」)が手掛け、音楽監督に伍婷(ウー・ティン)、作家陣にはKOHTA YAMAMOTO(「進撃の巨人 The Final Season」)、他が参加するなど、日本を代表するアーティスト&クリエイター陣も多数参加したことで大きな話題となった。 そして2024年4月、日本語版『龍族 -The Blazing Dawn-』放送開始!

こま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

1話視聴。人身傷害保険w…ほとんどの人が最初の方で切ると思う。それくらい意味が分からない。

wikiより。
原作は累計発行部数3,000万部を超える。
江南ジャン・ナンによる長編ファンタジーノベル『龍族』。
練り込まれた壮大な世界観と繊細な心理描写で紡がれる
ドラマが中国の若年層を中心に爆発的な支持を受け、幅広い分野でメディアミックス展開されている。
2022年8月、中国随一の映像美を誇る新進気鋭の
アニメーションスタジオ・HANABARA Animationによって映像化。
水彩、油絵、色鉛筆などの表現を取り入れた革新的演出が高く評価され、
中国の大手配信プラットフォームの一つであるテンセントビデオでは、
累計再生回数5.7億回を突破し、歴代最高評価を獲得。
また、オープニング映像を山下清悟(「チェンソーマン」「呪術廻戦」)が手掛け、
音楽監督に伍婷ウー・ティン、作家陣にはKOHTA YAMAMOTO(「進撃の巨人 The Final Season」)、
他が参加するなど、日本を代表するアーティスト&クリエイター陣も多数参加したことで大きな話題となった。
そして2024年4月、
日本語版『龍族 -The Blazing Dawn-』放送開始!
コレ売れてるってマジ?


正直意味が分からなかった。何コレ…雰囲気を楽しめばいいの?

最初の主人公が何かの多分シュミレーションゲーム?やってたぽいけどなんだコレ…としか。
キーボードとマウスを叩いて何か凄い動きをしていたみたいにしか見えなかった()
多分主人公はゲームが上手くて凄いを見せたかっただけかな多分。
何のゲームだろホント…(トオイメ
主人公がズルしてるっぽいのとそれを見抜いたヒロインってのは何となく分かった。
一体何を見せられているんだ…。

学園の面接で良いのかな…?
宇宙人を信じますか?超能力を信じますか?
人間の存在を唯心論、精神に求めるか?唯物論、物質に求めるか。どっち?
なんだコレ…!?
コレって学園に入る為の面接だよね?宗教団体の面接かと思ったw
主人公帰ったよ()それはそうだわ(白目
てか面接官に主人公の事話してなかったのかよw

そのお偉いさんが面接官に話しを聞いたら、
「気に入らなかったのか、受かろうともせず帰った。」それ以前の問題なんですがそれは()
主人公はふつうの面接だと思って来たら意味が分からない面接とか()
バカにされてるって思って当然だよねw

でクラスの女の子を好きな主人公に対して、学園に通っているヒロインは。
花を送る、誕生日プレゼントを渡す、映画に誘う。ふつうはコレをやるでしょ的な発言w
この辺全部やったら引かれると思うんですがw
それともこの作品だとコレが普通なのか?

そして主人公自分はイケメンじゃないからとか言ってたけど、どう見てもイケメンよりなんですが()この作品のイケメン基準高すぎない?
そして告白以前に女の子も入学させればいいんじゃ?とか思った。
更にはなんで告白する流れになってんのwそれも告白成功前提でw
皆んなの前で告白!公開処刑だね!

とりあえず分かったのは。
学園のお偉いさんが主人公を土下座してでも学園?に入れたかったのに面接官には何も話さず、よく分からない面接の所為で帰ってしまうって言う何を見せられているんだ物語。

そもそも最初のアレは何?ドラゴンだよね?
主人公はドラゴンと関わりがあるのだけは分かったけど、話の本筋が見えて来ない。

ヒロインはヒロインでAI使って個人情報調べて主人公と主人公が好きな子、その子の好きな男の子の個人情報見てた。入学させるためにやっていた事らしいんだけどうわぁ…ってなった。
主人公の夢まで知ってたのにはびっくりしたw「平穏な暮らしがしたい。」
コレは個人的には良いね。平穏な生活って難しいからね。


主人公が何をしたいのかと親が頼んで入学させたかったのが分かったくらい。
学園が何の目的で主人公を欲しがるのかは不明。
とりあえず主人公はS級らしい。多分凄いのだろう()
で最後の方で主人公は学園に通う事にしたんだけど、
AIによる認証?の中に何故か人身傷害保険がw聞き間違いじゃない…はず。


1時間やってコレw30分ならまだ分かる…1時間やってよく分からないとか何がしたいんw
全体的に多分だけど中国の人に合わせてる感が。
少なくとも日本の人がアレを理解して感情移入するって難しいと思うの。
えっ?ここ笑うポイント?とかね。

前にも似た感じの観たような?…ああ思い出した。
主人公が姉に似ているとかって理由で女装させて、自分の仕事をやらせるみたいなのだったそう言えば。

まあ言いたい事は間違いなく時期が悪過ぎる…今期ホント多過ぎるんよw
…まあそれ以前の問題だけど()
コレをわざわざ観たいとは全く思わない。
良かったのは主人公の夢とヒロインの見た目が可愛かったくらい。
だから何?という話しではあるが。


何で観たんだろ(トオイメ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

中国らしいなって感じ

中国のアニメ
なんかファンタジー?転生?学園モノ?0話ではまだ掴めてない
綺麗な作画と地獄みたいな内容

中国アニメ
{netabare}
これは割と多くの作品がそうなんだけど、設定は凝ってるんだよね
ファンタジー系統だと仙人とかそっち系の要素が強く押し出されていて、この辺はお国柄かな?
日本だと戦国とかサムライ・ニンジャを扱うことはあっても日本神話ベースってあんまない
道教がリニアに根付いてるから創作の種として活かしやすい土壌なのかも

そして欠点も多くのものに共通していて、話が纏まってないことが多い
膨大な設定、数々のキャラクター、壮大なバトル、軽妙な日常…
ぜーんぶやろうとして結構な割合でとっ散らかりがち

この作品の0話も本当にそんな感じ
コレの場合は仙人じゃなくて龍を扱ってるみたいだけど、まぁ抱えてる強みと弱みは概ね一緒
冒頭は美麗な作画で兄弟の意味深な会話と、凄惨な光景
それを夢に見た主人公

ここを軸に筋を整えればいいのに、なんか変な脇道とギャグっぽいシーンが乱雑に挟まる
友達がいなくてネット内でだけ強気に過ごしてるとか、家庭環境に問題を抱えてるとかは分かる
でも主人公の木端な妄想を突然始めたり、非モテが妄想を拗らせて独り言くっちゃべってる様子を映像付きでお届けしたりとかは…
「日常に区切りをつけて非日常に踏み出す」というシンプルな内容なのに、不要なシーンが多すぎて胃もたれする

入学面接の質問が意味不明(宇宙人を信じますか、とか)まではいいとして、
それに対する主人公の脳内リアクション(質問って自己アピールとかじゃないのかよ!?みたいな)
意味不明な質問に対抗するための意味不明な語り(なんか無駄にロマンチシズムを盛り込んだ語りとか)
それをスルーされた主人公のリアクション

本筋に絡んでくる気配の一切ないこれらが時間かけてたっぷり描かれる
この明らかに不要な流れを質問の数だけ見せられるのはマジに時間の無駄なわけよ
つーか面接で聞かれた質問の意図も明かされないし、後日教授が直接スカウトに赴くことになる
この面接パート自体って要は「ギャグを挟むためのギャグ」として挿入されてるだけ
本質的に不要なものに不要な肉付けをして尺を増やしているせいで本当にキツい

その後メインになる非モテ友達0卑屈陰キャネット弁慶主人公の片恋展開とかも同じ感じで滑り倒す始末
友人関係にすらない美少女に告白しようと目論んでも勝算ゼロじゃん?
「告白に向けた過程」も特に意味はなくて、ただ主人公の独り相撲をコメディめかして尺を稼いでるだけ

0話は特に本編前の前日譚ってこともあって本筋とは直接の関係がないんだよね
だから本編へ向けた助走や事前知識の提示が必要なはずなのに、本当にただ「本編前にあったこと」以上のものがない
せっかくの壮大な設定に繋がる要素が何も無い、マジの虚無みたいなものを出されても…って感じ
{/netabare}

「こういうシーンを見せたい」は伝わるけど、「こういうシーンが必要」「この場面は不要」っていう観点がない
作りたいもの、見せたいものをただ作るっていうアマチュア的なノリが抜けてない印象
この辺がまだ中国作品は熟れてないから「作画は良いのに…」となってしまう

話をちゃんと整理して不要なギャグをちゃんとカットして、入学を決めるまでの物語として作れば30分で纏まったはず
それを不要なパートで1時間に引き伸ばしているのが印象の悪さに繋がっている
0話の感想は「作画班の労力が勿体ねぇなぁ…」に尽きるかな
0話は本編に繋がる要素が皆無って意味で評価がしにくいので、一応続きも見る予定

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

イザヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

八話まで見ました。OPは最高

正直4話までは好きでした。世界観もめちゃくちゃ好きです。たしかに、海外アニメということもあり,笑えないギャグシーンがあります。そこは文化の違いを感じ、逆にシュールさを楽しみました笑。
しかし,どうしても5話は納得いきません。4話で尺を使ったのに,あれだけで終わらせていいのでしょうか。5話に期待したのに残念です。
※以下キレます。アニメ見て初めてイラッときました。
{netabare}
5話の内容はキャラが死ぬ展開はむしろ好みだし受け入れますけど,もっと描くべきシーンがあったと思います。冒頭のキスシーンで描いたつもりかもしれませんが(これも冒頭に持ってこられても無意味)、イーシャンの死ぬシーンもせめて描写するべきでしょう。アキにかっこいいこと言ってのに、可哀想です。口だけ男になってます。
もっと言えば、キャラのすれ違い感をとても感じました。
教授は酸素が足りて喜んでる→アキは足りないと分かってて絶望→結局、アキは酸素足りて無事に帰ってくる。
 水の中で何があったんですか?そこを描かずにどうすんねん。イェションがカッコよく散ったシーンあるでしょ。そして、どうでもいい実習生の死ぬシーンはあるし。彼女の死には正直何の感情も湧かなかった。
これらのシーンが後々出てくるなら別ですが、その気配はありません。
校長による生徒への作成成功の発表でも、なぜ仲間の死を告げないのか謎でしたが、教授の遺言のためだったのは納得できました。しかし、ならなぜ鳩を飛ばしたのか?めちゃくちゃ中途半端な対応で、これにも後からイライラしました。せっかくの主人公のチート能力も役に立ったようで,役に立ってないし。ただこれに関しては,ルーミンゼイの目的が不明なので,単純に主人公を助けようとしたのではなく,戦利品の卵を獲得するのが目的だったのかな。

6話も文句言いたいです。イェションとアキの死は秘密にされているはずなのに,運転のシーンで既に主人公は知っているようでした。前回、ハトが飛んでいたので察することはできると思いますが、もう少しリアクションするでしょ。二人とも死んだって確証はなかったので。実は生きてるんじゃないかって願ってたのは、私だけなんですか。ちょっと,リアクションが私の感性と離れすぎていて納得いきません。これも海外アニメだからなんですかね‥中国人とは仲良くなれそうです()
{/netabare}
7,8話
{netabare}
7話にてアキ達の死の公表に関する真相が分かりました。
内容は微妙‥
8話は少し意外な展開があり,また少しだけ期待してます。
{/netabare}
今後に期待してまだ見続けます‥

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
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