友達で部活なTVアニメ動画ランキング 11

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の友達で部活な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の友達で部活なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.1 1 友達で部活なアニメランキング1位
負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (265)
701人が棚に入れました
第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

11話 小鞠をいじめる話が不快。温水に全く感情移入できず

1話 作画や背景がかなりハイレベル。ハーレムの様でハーレムでない感じ?

{netabare} まず、面白いのはとても面白いと思います。ラブコメのコメディ要素が60~70%くらいありそうなハーレムもの…なんでしょうか?他の男に未練があるなら、そこがハーレムの様でハーレムではないということにもなりそうです。

 この調整ですよね。あまり他の男に未練がありすぎると結構つらい立場になるし、あまり女子がチョロいのも面白くないと思います。ある程度NTR感を残しつつも、可能性を感じるくらい?

 メインヒロインが他の男が好きって「とらドラ」とかありますが見ている方はやきもきした記憶があるので、緊張感とコメディのバランスが上手く取れれば面白くなりそうです。NTRとかあるとストレスでしょうけど、雰囲気的にはかなりマイルドなのでしょう。

 ちょっと発想を変えると女子が見たらどう感じるのだろう?という気はします。リアリティがあって身につまされるのか「そんな女子いねーよ」となるのか。その辺の人間模様の描写が見どころなんでしょう。

 キービジュアルで3人の少女が出てますが、この3人が負けヒロインで妹を含むののかどうか、くらいでしょうか。そうそうあのドジっ娘?先生はどうなるの?先生含めばちょっと大人な感じのエピソードも入れられて面白くなりそうですけど。

 しかし、作画がいいですね。キャラの作画がハイレベルだし、なにより背景美術がすごくいいです。一時期、気が抜けたような背景の作品が結構増えてましたけど、今季は背景が良い作品が増えました。その中でもかなりいい方だと思います。

 構図も小物ももちろんレベルが高いです。弁当のシーンなど気が抜けた画面作りだと退屈なシーンになりそうですけど、絵だけで結構見れるレベルだし演出もテンポも良かったです。

 なお作品名が出ると検索する癖があるのですが「君は無邪気な闇の女王」という作品は実在しませんでした。「君は淫らな僕の女王(横槍メンゴ氏)」と「君は無邪気な夜の希望(ブルアカ?)」というのはあるようですけど。オリジナルはもちろん「月は無邪気な夜の女王(ハインライン)」ですね。{/netabare}



2話 1クール完走は楽勝でしょうね。メチャメチャなコメディですけど、結構心が痛い。

{netabare} 随分印象的なOPですが、クレジットで「スタッフ名(A1picture)」という表示になっていましたけど、普通そうでしたっけ?品質保証?差別化?

 内容です。体育倉庫に鍵をかける前に中確認しますよね?だって、掃除当番だったんでしょ?そして冷却スプレープレイとは…熱中症のときに冷やす場所を間違えているし、万が一ああいう場面になったらマリモ入りでも飲むべきでしょう。けど、何でマリモがいるの?そもそも熱中症の症状ってあんな感じでしたっけ?(一応、せん妄も熱中症の症状らしいですけど…)

 あんこサンデー×2プラスハンバーグで、1000円くらいだった?サイゼとかだとそれで行けるのかな?
 あと、駅でつないできた妹の手ですけど、ちょっと大きすぎな気が…だまされたと思いましたが、意図的な誤誘導というよりCGの関係?

 保健の先生のひそかな楽しみを含めて、そういうノリの作品だということですね。突っ込みどころが満載のドタバタですけど面白いのは確かです。1クール楽勝で楽しめそうですね。

 かなりコメディ要素強めですが、ちょっとだけシリアスシーンがありますが…ちょっと心が痛いです。そのシリアスの要素が1クールのシリーズ構成でラストにあるのかどうか…真面目にやりすぎるときついなあ、とは思います。{/netabare}


3話 日焼け表現が素晴らしい。小鞠ちゃんの結論は痛すぎて見たくないなあ。

{netabare} 部活のユニフォームとは違う形の水着を着て、白い日焼けしていない肌を見せつけるキャラと言えば「長瀞さん」が印象的でしたが、結構それに肉薄する素晴らしい作画とキャラデザでした。作画大変そうですけど衣装の模様と考えればそうでもないのでしょうか。その割にこの表現使っているアニメは結構少ない気がします。

 一方今回初めて違和感を覚えたのが制服のリボンなんですけど、何で四連装なんでしたっけ?小鞠ちゃん回で、彼女のリボンのカラーリングがカラフルなので非常に目立ちました。謎制服NO1かもしれません。

 もう1つ、どこがおいしい水道かの談義は何かの伏線なんでしょうか?真面目に追ってないとダメ?なお、朝の水道管にたまった塩素は蒸発せずかえって濃度が高まりカルキ臭がきつくなります。健康のためにも水が冷たくなるまで出し切ってから飲みましょう、と昔何かで読んだ記憶があります。

 で、今回のメインの小鞠ちゃんですが、まあ、性格的にはデフォルメされていますが、見覚えがある性格の子ですよね。もちろん自分自身のことですが多かれ少なかれ非モテ時代があれば、ああいうひねくれた感じにはなるものです。それだけに感情も乗っかりやすく、今回のラストは来週見たくねー、と思う程度には感情に来ました。

 そして赤飯は伏線?妹が文芸部と絡みだすのでしょうか?

 冷静に考えると、話としてはテンプレなんですけどね。演出なのかエピソードなのかキャラなのか。その総合力なんでしょうけど、妙に面白い作品ですよね。昔のラノベを素直にアップデートさせた感じがいいのでしょうか?{/netabare}


4話 忘れていた痛みの感情を思い出す話でした。

{netabare} 恋愛は辛くて痛いのはわかっていても、ティーンのころの恋愛中心主義の時代に振られる痛みを思い出すのは嫌なものです。ただ、このころの辛い経験があると人生が楽になるので頑張りましょう。

 という感想が出るくらい痛い回でしたね。しかし、です。ここで騙されてはいけません。この主人公は負け組でしょうか?原作者がサディストで徹底的にこの主人公を痛めつけたいなら別ですけど、今の時点で3人の女性の友達ができたわけです。彼には無限の可能性があります。

 この感じゼロ年代初期のラノベでは良く見られた展開だと思いますが、最近とんと見なくなった痛みです。「俺ガイル」なんかは確かに痛みはありましたが、結局は比企谷は誰からも振られてませんからね。

 その意味で非常に珍しい展開で、面白いというより自分の昔どこかに忘れた感情がよみがえってくるような痛みが新鮮でした。{/netabare}


5話 ドタバタ劇で終わるのかな?面白いですが、何かの視点が欲しい気もします。

{netabare} 相変わらず面白いです。登場人物が多すぎる気もしますが、まだ消化できていると思います。
 そうめんは笑いますけどね。ただ、給料の現物支給は違法です。賞与ならいいですけど。勝ち組にも心配はある、ということで、その視点は面白かったと思います。

 で、この作品こういう面白ポイントを上げてゆくこともできるし、4話の痛みはかなり良かったと思います。思いますが、キャラが多すぎて焦点が絞れていない気もします。
 中心にいる温水がいろんな娘のガス抜きというかよりどころになる感じになるのかな、と思ったらそうでもないですし。杏菜1本に絞られるのでしょうか。

 ちょっとその辺、視点をどこにもっていけばいいのかそろそろ提示してほしい気もします。こういうドタバタも悪くないですけど、それだと見終わって「ああ、面白かった」で終わってしまう気もします。{/netabare}


6話 話が強引すぎる気がします。レモンの「負けヒロイン」の辛さが弱いかも。

{netabare} 単なる中だるみならいいのですが、もうネタ切れなのか引き延ばしに入ったのかわかりませんけど、結構面白さが弱くなった気がします。キャラの奇異な言動は面白いとは思いますし、特に杏菜の面白さはわかりますがもう6話です。少し工夫が欲しいなあ。

 それとさすがにちょっと「レモンと一緒にいる理由」が「恋愛相談」なのは強引だし、理由が弱すぎる気がします。その時の「レモンの辛さ」が見えてこないので「負けヒロイン」感が弱いし、5話6話全体がちょっと茶番というか無駄に見えてしまいました。これで7話も引っ張るんですよね?4話までちゃんとそれぞれのキャラにあった「痛み」が全然伝わってきません。

 出落ちとは言いません。4話まではかなり面白かったですし、5・6話もそれなりには面白いです。ですが、何かパワーダウン感を感じました。{/netabare}


7話 普通過ぎるくらい普通の話で、負けヒロインを笑えない。

{netabare} うーん、こんなに普通の話を延々と3話見せられても…という気がしなくはないです。正直、内容そのものは陳腐すぎるくらい陳腐です。しかもキャラで魅せる話だっただけに、この真面目路線にはいるとキャラの独自の魅力が薄まるんですよね。

 失恋というその時の当事者にとっては最高の痛みであっても、振り返ってみれば滑稽だし、何も見えていなかったことに気づく、みたいなものを4話までは視点として楽しんでいたんですけど、これじゃあ、普通の…普通過ぎるラブコメです。そしてこの話で笑えないと意味がない気がします。ラストの八奈見のセリフが唯一の救いだったかな。

 恐らくこれを続けていると、皆善人になってセリフで心情を語って話が立ち行かなくなるでしょう。結果として無理な事件とか新キャラだよりになりそうです。ラノベの1巻の出来だけ良くて…のパターンの気がします。

 右肩下がりが急角度です。8話で判断ですかね。{/netabare}


8話 八奈見が上手く使えてないかも。7話からは持ち直したかな。

{netabare} シリアスにするのは正直言えば簡単です。人を泣かせる技法は確立しているので、それをテンプレでやるのは本当にやめてほしい。3話も使って。

 今回のようにコメディをキチンとやって、その中に痛みをどう入れてゆくかが大事だと思います。その意味で今回は持ち直した気がします。
 ただし、妹や八奈見が上手く使えていない、少しハーレム展開の匂いがしなくはない、負けヒロインの意味が希薄になった、という気がしました。そういうところで1~4話のレベルは維持できていないかな。

 ただ、3人の負けヒロインにこだわりすぎてしまうと、作劇が難しいなら新キャラだよりでもいいでしょう。生徒会VSがテンプレにならないことを祈ります。平凡なドタバタラノベ感が出てきているので、持ち直してほしい。{/netabare}


9話 普通のいい話など期待していません。新キャラがどうなるかですけど…

{netabare} 普通のいい話などこの作品に期待してません。痛くて恥ずかしくて本音で、それでいて面白いストーリーかなと思っていたんですけど。そしてコマリの物語はあまりにありきたりで、主人公の対応はいい人すぎます。痛みのリアリティからどんどん乖離している気がします。

 うーん…どうしましょうね?9話まで見ましたが結構評価は低くなっています。いったん切りましょうかね?ただ、新キャラがいるからなあ…ただ、さや当て的な何かで終わる気もするので、やっぱり最後まで確認しようかなあ。

 ボーダーギリギリではあります。{/netabare}


10話 心の痛みに泣きながらも笑い飛ばすようなものを期待したのですが…

{netabare} コマリの話って4話で終わったんじゃなかったんだ…コマリを文化祭でまた使っているので何かと思いましたが…うーん…まあ、人気作なので私一人くらい低評価にしてもいいでしょう。4話までだったらかなりの秀作だったと思います。

 そうそう、演出の面白さとコミカルな部分の出来は良かったと思います。それがあるから痛みが相対化されて、泣きながらも笑い飛ばせる話かなと思っていたんですけど、そこが分離しちゃった感じですね。今は感動ものとコメディが並行しているだけです。
 1話のヤナミのストローのシーンからの流れが傑作だっただけに、そこが頂点でしたね。普通の感動ものを見たいわけじゃないし、その点で言えば単純すぎます。

 低評価というほど低評価はつかないですけど、4話までなら78点。5~7話が35点、8~9話が60点、10話が40点という感じです。一応最後まで見ますが、暫定ではトータルで60点を切るくらいかなと思います。終わったら総評を書くかもしれません。{/netabare}


11話 小鞠をいじめて話を作っている感じが不快。中断にします。

 さすがに最後まで見るかなと思ってたら、今回の話はちょっとひどいですね。もし、小鞠が極端な人見知りというなら頑張って部長をしようとしている小鞠に対して温水はひどすぎます。動物園のセリフも部長会も。高校生なら失敗を引き受ける覚悟も必要ですし、その覚悟を聞いた以上は余計なお世話というか人間としてどうよという気がしました。それに症状的には吃音ですし…

 なんか、8話以降小鞠をいじめて話を作っている姿勢が負けヒロインというよりは、精神的に苦しんでいる子を弄んでいるだけに見えてきました。興味があったテーマとはかけ離れた感じです。

 それと負けヒロイン達の心理状態にあるのは「心の隙間あるいは傷」です。作品の構造上結果的にそこに付け込まざるを得ない、温水=原作者はそれを自覚しているかどうかだと思うのですが、そこが無自覚なのがちょっとなあという気がします。負けヒロインとの恋愛は偽の恋愛にならざるを得ないということですね。

 で、挙句の果てに非常階段のシーンですか。うーん…音楽とエモいモノローグ盛り上げてますけど…そのまとめ方はメチャクチャじゃない?一番重要なのは小鞠は感情的にそうなる?その心の動きは自然なの?温水の行動はそれだけで許せるの?

 これ以上、文句を言いながら見ても仕方ないので中断扱いにします。温水にまったく感情移入も出来ないので、キャラの評価をかなり落とします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

マケインで 光輝け 豊橋市

恋愛ラブコメでメインヒロインに敗北する“負けヒロイン(マケイン)”を題材にした、
同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
原作者の雨森 たきび氏は中々、異色の経歴のラノベ作家。
大学時代、ラノベ新人賞に数回応募するも1次選考敗退……。
その後、事務職に就職し、執筆活動からは離れていたが、
40代前半に入り、仕事にも余裕が出てきて。
体力や頭の回転があるうちに「今できることをやりたい」と、
応募再挑戦した内の一作である本原作で受賞してデビュー。
そして今回のアニメ化に至る(※1)

しばしば“ロスジェネ”と揶揄されたりもするこの世代。
敗北、喪失の経験と取り扱いならお手の物。
何者にもなれなかったと自嘲する声が多いのも同世代の特徴ですが。
この原作者エピソードを見ると、40代から大谷翔平選手を目指すのは流石に無理にしても、
敗北も含めた、これまでの人生を伏線にして、挑戦や再起を志せば、
何某かにはなれるのだなと考えさせられます。

本作は作者が数年前アニメで見かけた青髪の“負けヒロイン”が、
恋愛に負け続けながらも、自分の気持ちに向き合いながら、もがく姿に感動したことから着想を得ているとのことで(※2)

本作には青髪の八奈見さんを始め三人のメイン“マケイン”が登場しますが、
それぞれ三者三様の身の処し方、想いの伝え方で玉砕する見事な負けっぷりで、
心を揺さぶって来ます。

この“マケイン”たち、心残りがないように自分の想いを吐き出しているからか、
恋愛に負けても、経験をいかに糧にできるかという人生においては、
むしろ勝ってるのではと感じます。
逆に恋愛の勝者であるはずの一部“勝ちヒロイン”の方が、
刹那の恋愛勝ちポジションを失う不安を抱えて、思い詰めている感すらあります。

人生では負けより価値がない不戦敗ばかりの自分が言うのもおこがましいですが(苦笑)
原作者の来歴含めて、瞬間負けて強くなった人間こそが人生では勝つという教訓を意識させられたラブコメ作品でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

舞台となった作者出身地の愛知県・豊橋市。
現在私が暮らす名古屋から日帰り出来るということで、
この夏、聖地巡礼に行って参りました。
(近いと言っても片道80キロはあります。
返す返す尾張と三河を同県にしたのって、まぁまぁ酔狂な廃藩置県です)

尾張・名古屋城、西三河・岡崎城などに比べて、
インバウンドまで見込める観光資源には乏しい印象だった東三河・豊橋市。
一応、豊橋にも吉田城の櫓くらいは残っていますが、観光地としては正直……。

それだけに路面を走るヤマサちくわのラッピング電車や、パン生菓子のボン.千賀など、
日常風景から魅力的な舞台を切り取って来るロケハンと、
それらを再現する背景美術の仕事には感銘を受け、
気が付けば、この夏もクソ暑かったのに自然と豊橋に足が向いていました。

作中でも巡礼でも特に心に残ったのは、主人公たち高校生の登下校シーンの舞台。
リアルでは愛知大学前駅のホーム。
キャンパスの森をバックにした通学シーンは最高に絵になります。


これらの舞台で躍動するキャラクターの作画も、
通常ワンパターンの影の付け方しかない所、場面に合わせて複数パターン使い分けて心情表現。

さらには、プロップデザイン担当者に「料理作監」を特命し描き込み、食いしん坊の八奈見さんの演出をサポート。

そして第九話。サブの勝ちヒロインのために特設された“姫宮華恋バストコーディネーター”による狂気のプルプル感w

作画コスト度返しで、クオリティを追求するこだわりが半端なかったです。


主人公たちが通う“県立時習館高校”の女子制服。
襟から縦に4つ連なったリボンも、キャラ個性出しに寄与していました。
メインの“マケイン”たちばかりでなく、
バックのモブの女生徒に至るまで一人ひとりちゃんとリボンカラーが異なっている辺りが、本作の妥協なき所。
この作品“マケイン”だけでなくモブキャラも輝いていました。

本作が初監督だという北村 翔太郎氏。今後の活動に注目です。


【キャラ 4.5点】
青髪の“プロ”幼馴染・八奈見杏菜。
褐色ショートヘアの陸上部・焼塩檸檬。
片目が隠れた小心文芸部の小鞠知花。

ビジュアルからして既に「戦う前から負けている」w“マケイン”たち。
焼塩檸檬に至っては名前からして、
平安貴族が藻塩焼いて袖を濡らす失恋歌でも詠みそうな凄まじい“マケイン”名。
私も思わずレビュタイ五七五にしちゃいましたがw


この夏アニメはラブコメが渋滞気味で、
本作も実は初回視聴は後回しになっていた私。

目が覚めたのが、初回放送後ネット界隈で出回った、
校舎屋上にて、やまさチクワをくわえる“マケイン” 八奈見さんの衝撃カット。

令和時代に獅志丸(『忍者ハットリくん』の伊賀忍犬。古くてスイマセンw)以来のちくわキャラ爆誕か!?
と色めき立ち視聴しだした次第。
(実際には、八奈見さん、ちくわ喰ってたの初回だけでしたが)

食いしん坊の八奈見さんが、お弁当などを持参して、
主人公男子の温水くんへの借りを返済していくネタも、
視聴動機を持続させる“連載ネタ”として有効でしたね。


“連載ネタ”と言えば、小鞠と温水の水道水談義。
私も小学生の頃、あの洗面台は端っこの上向き蛇口が一番冷えていて旨いと蛇口による味の違いを知る人間であった栄華?を思い出し懐かしくなりましたがw
流石に、時間帯や階層まで計算に入れて水分補給はしていませんでしたw

公式HPも“八奈見杏奈カロリーメーター”や“マケイン水道探索”を随時更新するなど、ノリノリでしたねw


温水くんと“マケイン”たちの今後については、
“正妻感”は圧倒的に八奈見さんで、肉体的に濃厚接触していたのは{netabare} 用具室の汗だく{/netabare} 檸檬ですが。
掛け合いに将来の夫婦感出ていたのは小鞠だった印象。
小鞠ちゃんの温水に対してだけ毒舌が先鋭化する姿はある意味アットホームでしたし。

ですが、これは結婚相手ではなく、1年以内に7割破局するという高校生カップル(なんて世知辛い初回冒頭ナレだw)
に至るかどうかの論点なんですよね。

やっぱり八奈見さん?と思い直しつつ、
もういっそ妹の佳樹に甘えて、お友だちいないんですねと憐れまれるモラトリアムに逃げ込みたい心境もw


【声優 4.0点】
八奈見杏菜役の遠野 ひかるさん、焼塩檸檬役の若山 詩音さん、
小鞠知花役の寺澤 百花さん。

“マケイン”たちの三者三様のボイスは目を瞑っていても判別できるレベルでキャラ立ち良好。

その中でも特に寺澤さんの陰キャ演技に感心させられました。
アニメ観ていると、相当、声を張り上げる元気キャラでも、セリフが聞き取れないシーンがあったりしますが、
小鞠の声に関しては、ボソボソ濁声でありながら、つぶやき一つに至るまで明瞭に聞き取れたのが凄いと思いました。

これは音響の調整による所も大きいのかもしれませんが。
寺澤 百花さん。昨年初レギュラーの新人ながら、中々侮れない声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は、うたたね 歌菜氏。
基本は多彩な音で会話劇を下支えするミニマル・ミュージックに徹する。
が、ピアノやストリングスのアレンジが盛られた際は、
宮廷ファンタジーBGM並みに優雅かつ繊細で、
いつの間にかキャラ心情を視聴者のハートに注入されている油断ならないお仕事ぶり。

が、“BGM”として何より優秀だと感じたのが蝉の声などのSE。
夏は前半で終わってしまう本作ですが、
私の中では巡礼も相まって、青空が眩しい夏アニメとして記憶されるのだと思います。

OP主題歌は、ぼっちぼろまる「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」
冒頭から“負け”を連発し、遊んでいると思わせておいて、
歌詞世界では負けて強くなる“マケイン”の本懐を捉える良作アニソン♪

ED主題歌。
八奈見杏菜「LOVE2000」(hitomi)
焼塩檸檬「CRAZY FOR YOU」(Kylee)
小鞠知花「feel my soul」(YUI)
“マケイン”たちによる平成懐メロリサイタル。

その中でも八奈見さんの「LOVE2000」のカバー。
実写の豊橋市の背景に、セルアニメ制作でキャラを重ねて、8mmフィルムで撮影処理したというED映像。
「2013年9月29日のサザエさん以来、10年9か月ぶり」だという新作セルアニメがいっそう平成ノスタルジーを醸す。


【参考文献】(※1、※2)東愛知新聞「東三河のサブカルチャー③ 豊橋出身のラノベ作家 雨森たきびさん」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

黙っていれば勝ちヒロイン!

雨森たきびによる原作小説は、『ガガガ文庫』(小学館)から刊行中(既刊8巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。監督は北村翔太郎。制作は、『冴えない彼女の育てかた』シリーズ、『ヲタクに恋は難しい』などのA-1 Pictures。
(2024.10.29 投稿)

本作は第15回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞を受賞。受賞時のタイトルは、『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』。
最終話である第12話のタイトルが受賞時のタイトルと同じなので、無事タイトル回収に成功しているものの、そんなことより『負けヒロインが多すぎる!』にタイトル変更して大成功でしたね。タイトルって大事。


【生き生きとしたキャラクター】
本作に登場する「負けヒロイン」は全部で3人(八奈見杏菜(CV.遠野ひかる)、焼塩檸檬(CV.若山詩音)、小鞠知花(CV.寺澤百花))。そして、「負けヒロイン」なので、それぞれに「勝ちヒロイン」と「好きな相手」がいて(3×2=6人)、他の主要人物は、主人公(温水和彦(CV.梅田修一朗))とその妹(温水佳樹(CV.田中美海))、担任と養護教諭。したがって、本作に登場する主要なキャラクターは計13人。

各キャラクターの性格は、誇張のあるデフォルメされたものではあるものの、これらすべてに肉付けしてキャラ立てすることは簡単なようで難しい。

なぜなら、キャラの源泉は、詰まるところ原作者という「一人の人間」だから。キャラを描き分けられるということは、それだけ自分の中に様々なキャラクターのストックがあるということ。
他人を参考にするとしても、原作者のこれまでの様々な年代、地域、職種の人たちとのコミュニケーションの経験値といえるからです。

本作の原作者は、大学時代に新人賞へ応募するも一次選考落ち。一旦は才能がないと小説家を諦め就職していたものの、40代前半に一念発起して執筆活動を再開したそう(Wikipedia「雨森たきび」参照)。

なるほど、本作に登場する生き生きとしたキャラクターたちは、原作者のこれまでの人生経験と人間観察の賜物という感じを受けました。

本作は、この主要13人の濃いキャラクターたちが織りなす基本学園恋愛コメディです(ただ、主人公とヒロインたちの恋愛・ハーレム要素がほとんどないので、今後の展開次第なところもあり(※後述))。


【黙っていれば勝ちヒロイン!】
そのキャラクターの中でも一番は、やはり八奈見杏菜でしょうか。「負けヒロイン」は、一応負けでも「ヒロイン」なので魅力はあるのだけれど、「負け」なので正ヒロインに勝てない、何か残念なところが…

「幼馴染」や「青い髪」の負けヒロイン率は高いといわれていますが、杏菜は、間違いなく「黙っていれば勝ちヒロイン!」(いわゆる「残念美人」)

クラスや学校で注目されるほどの美貌を持ち、視聴者が心配するような食いしん坊ではあるものの、一応男である温水が着れるTシャツが入らない程度には出るところが出た「1年ぶり15回目のナイスバディ」(※その言葉のセンスがさあ(笑)。そういうとこだよ、八奈見さん(笑))。

一方、第1話で「勝ちヒロイン」の放つ圧倒的な輝きに負け、好きな人を譲ってしまうほどの「お人好し」でありながら、どうしても諦めきれず、ファミレスで好きな人の恋愛相談に乗った後、その人が残していった飲みさしのストローに口をつける残念っぷり(笑)

また、口を開けば、温水に一方的に愚痴を言っては、それをまともに相手にしない温水に対して、「そういうとこだよ、温水くん」と言い放つ理不尽さ(笑)
杏菜には、利き手のスナップを利かせながら「ちょっと私の愚痴くらい聞きなさいよ。あなた、どうせ暇なんでしょう。何なら私はモテないあなたの今後の参考のために言ってるの。」、「いや、僕、君の夫でも恋人でもないし…」という両者の心の声が聞こえてきそうな「オバサン気質」を感じます(笑)

作者曰く、杏菜は「男性から見て、女性の分かりにくいところを盛り込んだキャラクター」というコンセプト通りに、作者のこれまでの人生経験が活かされたキャラだと感じました。

さらに、杏菜の声優には、『ウマ娘』で、鼻血を出してG1レースに出走できなかったという稀代の天然エピソードを持つマチカネタンホイザ役をしている遠野ひかるさん。
「実力を持ちながら上手くそれを発揮できない。でも、そこにどこか憎めない愛嬌を感じる」演技が見事にマッチ。これは本当に配役の妙。


まあ、残念な部分は人間的な魅力ともいえるので、本作は、この杏菜と気の利かない主人公である温水のやり取りが、特に人間味を感じる面白い作品だったと思いました。
また、他の二人の「負けヒロイン」の豪快な負けっぷりも「青春の1ページ」として、しっかりと描かれているので、これも見所になっています。


【温水はモブキャラから主人公キャラになれるのか?(※感想)】
{netabare}全12話を観て思ったことは、主人公である温水と、杏菜以外の負けヒロインである檸檬と知花との関係は、今後の関係の発展を感じさせたけれど…
杏奈は、「負けヒロイン」として残念な性格に設定されてしまったがゆえに人間味あふれるものの、「本作の正ヒロイン」として冷静に見たとき、恋愛対象として見れるかは結構ハードル高いのではないかということ(※温水は既に杏菜の中身を深く知ってしまったので外見からはいれない(笑))。

私が本作を観た後にちょっとひっかかっていたことがコレ。杏菜は、設定として残念な「負けヒロイン」なんだけど、本作においては「正ヒロイン」(多分)だというところ。

友達がいなかった「モブキャラ」温水くんも、負けヒロインたちと交流するうちに、他人と積極的にコミュニケーションをとったり文芸部の部長になったりと、友達も増え自分に自信を持ち始めてきたという成長を感じました。

また、杏菜も少しずつですが、そんな温水を意識し始めているようにも見えます。

でも、特に杏菜と温水については、今の「いい相棒」という関係性を大転換するような大きなイベント(※多分、ここが本作全体の評価を左右する大きな山場になりそう)でもない限り、個人的には恋愛関係に発展する未来が見えない(※無理に恋愛ものにする必要もないんですが、いずれにせよオチをどうするのか)。


さて、どうやって今までさんざん作ってきた「負けヒロイン」という杏菜のイメージを払拭して、本作の「正ヒロイン」に据えるのか。そして、温水は、ラノベの「恋愛・ハーレムもの」のモブキャラから主人公キャラになれるのか。

本作は、アニメ放送後に原作小説が重版しまくってるらしいので、おそらく2期も制作されることでしょう。なので、2期以降では、特に杏菜と温水の関係性の発展を楽しみにしたいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

62.9 2 友達で部活なアニメランキング2位
菜なれ花なれ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (77)
226人が棚に入れました
「応援したいって気持ち…どこから湧いてくるんだろう?」 チアリーディング全国大会連覇を目指す名門、鷹ノ咲高校。1年生ながらにAチームを勝ちとった全中大会優勝経験者、美空かなたは大会中のミスがきっかけで飛べなくなってしまう。 そんなある日、かなたの目に飛び込んできたのは、電車と並んでビルからビルへと飛び移るパルクール女子高生、小父内涼葉だった。 かなたと涼葉に新体操お嬢様・詩音。ブラジルからの帰国子女・杏那。杏那のクラスメイト、ヨガ哲学女子・穏花。そしてかなたの元チームメイト、車いす女子の恵深。 趣味も特技も性格もバラバラなメンバーが歌ったり、ぶつかったり、スタンツしたり、妄想したり…。 応援したいって純粋な気持ちが揃う時、PoMPoMs(ポンポンズ)の応援はチアリーディングの枠を超えて人の心に伝わっていく。群馬の女子高生6人の応援が、世界をちょっとだけ変える…のかも?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 1クールアニメでサブに焦点を当てる必要なし。どうせテンプレだし。

1話 だるまとCG、色彩に気がとられて、キャラと話が入ってこなかった。

{netabare} 無理に高崎ご当地にする必要もないと思いますが、だるまから始まりました。 群馬にする必要があるのかないのか。これは本作のみならずアニメ全体への問いかけが必要でしょう。京アニがやっていたのはリアリティを出す工夫・演出の延長だったと思いますし非常に効果的でした。先にご当地ありきだと逆効果にならないか…ですね。

 画面を見て驚くのは、その色彩感覚です。女子の髪の裏の色は「おにまい」みたいな感じで、輪郭線がかなり細めです。肌の色にピンクや黄色を時々使っていました。そこにあの黄色い子が出てくるのでさらに色彩を感じます。
 そして背景の色がかなりビビッドです。塀や壁、道路なども色を多用しています。樹木は実写加工のような感じでイラストっぽい雰囲気です。褒めたらいいのか、色がうるさくて画面に集中できないかギリギリのラインです。「おにまい」のような画面全体の調和があまり感じられない気もします。

 そのくせ冒頭のチアリーディングのシーンはなんかのっぺいりした質感のCGでした。技術的に進化したなあと思いますが、他のシーンとのギャップに違和感をかなり感じました。

 というようにだるまのインパクトとチア・通常パートのギャップ、色彩が気になってしまいました。1話としてはどうなんでしょうね?そっちに気を取られて話とキャラに入り込めませんでした。

 話はよくあるスポコンか友情ものかわかりませんが、女子部活ものですね。冒頭失敗から入るのは構成的に「ユーフォ」を連想させます。
 目新しいのは病気の友達がいることですが「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を思い出します。同じ展開・結末にはならないことを祈ります。

 期待外れ…の匂いもしてきますが、数話チェックしたいと思います。{/netabare}


2話 女子スポコン部活感動系。安易な感動ものの予感もありますが、エンタメとしては成立しています。

{netabare} 女子だけスポコン部活系の作品で、Vチューバーとか他校を絡めてきて物語を作っている感じです。中心になるのがヒロインのかなたの症状ですね。

 この作品も数多の例の通り教師が出てこない不自然さはありますが、部活ものの作劇としてはそこは目を瞑るべきなんでしょう。

 
 ただ、セレクションにおいて、先輩の立ち場の人が後輩に辞退を強要するという部分はちょっとなあと思います。その理由が「謝れ」ということですね。普通、後輩が大会でミスした場合の態度ではないと思います。むしろ先輩がフォローできなかったことを謝るならわかりますけど。かなたの側に甘えがあったとか言う話なんでしょうか。だとしてもそのかなたを選んだのは誰だ?という話です。

 先輩たちがチア部を立ち上げて、教師が介入できないというストーリーなのかもしれませんが、かなたの症状はイップスですよね?極限状況でパルクール的には飛べたけどチアのときにはできないということのようですし。この状況で先輩が追い詰めるのは最悪です。ここの展開はどうするんでしょうね?

 イップスで心に問題があるという認識はメガネ先輩にもあるし月1通院で見学も禁止ということは精神科医にもかかっているのかな?だとするとなぜ先輩の判断でセレクションに出させたのでしょう?教師にも医者にも相談しないで?大事故の可能性がありますが、そのメガネ先輩の意図がよくわかりませんでした。
 それにツインテール先輩もそれを知っているなら謝れより、近づくな、練習するなが先だと思うのですが…謝ると症状が軽くなるとか?

 話的にはちょっと「ツルネ」の流れにも似ているかな?まあ、先輩2人の言動に共感できない、よくわからない部分もありますが、一応キャピキャピだけでない物語も作っているみたいですね。あの黄色いユーチューバーがちょっと邪魔な気もします。単純な感動ものに収れんする気もしますし、病気の子の行く末を安易に死にする可能性もまだ捨てきれませんけど。

 まあ、アラはいっぱいあるでしょうけどエンタメとしては成立しているので、もうちょっと見たいですね。上手く深みが出るといいんですけど。{/netabare}


3話 イヤイヤイヤイヤ…物語として成立してないでしょ?文字通りの茶番劇。

{netabare} もう飛べるんかい!!!としか言いようがないです。ひどすぎます。どうなんでしょう?こんな始まりにするなら、イップス設定なんてそもそもいらないよね?という話です。イップスは完治は難しいって制作者は自分で分かっているのになんなんでしょうか?茶番劇という古の言葉が思い浮かんでしまいました。

 これはいくらなんでもひどい脚本です。たまにはこういう美少女ものも肯定的に見てみようかな、と思ったらこれですよ。奇跡的に治るという話だとしても、それはたった3話じゃないですよね?しかも、キャラ紹介盛沢山で物語はさあこれからだという段階で?

 当然、視聴は中断しますが、これはひどい。今までみたアニメの中でも最悪の部類です。
 本当は6話くらい見ないと評価つけないのですが、キャラとストーリーは1にします。本当はオール1にしたいですけど、作画とか声優さんは悪くないので。 {/netabare}


3話修正 ちょっと考え直してやっぱり見ます。「菜」とは「野」のこと?

{netabare} いきなりイップス設定をあざ笑うかのようにかなたが飛べてしまったことに腹を立てましたが、ちょっと話の意味を考えました。

 妄想に近い思い付きなんですけど、題名の「花なれ」は当然綺麗に咲き誇る、つまり成功のイメージです。ですが「菜なれ」は?つまり彼女たちは「菜」なんでしょうけど「菜」って何だろう?ということです。本来は食べられる植物の意味ですがやっぱり「菜の花」でしょう。彼女たちの黄色いユニフォームですよね。

 これって、学校あるいは競技では飛べなくなったのは治らないけど、競技が関係ないところだと飛べるという意味でイップスかなあと思うと、要するに「菜」は「野」、つまり在野というか自由な場所なら飛べるという意味かなあと思いました。
 その点でパルクールですよね。つまり、重力からの解放、自由に飛び回るイメージでしょう。涼葉の超内向的な性格造形も「花なれ」に繋がってくるのかなあ、と。それで、杏那のユーチューバー設定が役にたってくる気がしてきました。制服が皆バラバラなのもそういうイメージに繋がりますし。

 つまり「夜のクラゲ」と全く同じ構造のスタートでは?と思います。その点で「夜のクラゲ」が後半で失敗したストーリーをこの作品は上手くやれるのか?という興味がひょっとしたら出るかもしれません。

 ただ、現在の菜の花は栽培種です。ですが野生の菜の花も実際ありますから、その辺で何か意味付けがある気がします。それに本当は千葉県の県花ですからその辺はまだまだ分かりません。群馬県に有名な菜の花畑があるみたいですけど。まあ、この辺の細かい菜の花云々は言っているほど気にしてません。

 かなたが学校の競技に復活するならその時点で辞めますが、多分退部の流れかなあという気もします。そういう方向性なら、ちょっと見たい気もしてきました。

 評価もオール3に戻しておきます。{/netabare}


4話 1クールアニメでサブに焦点を当てる必要なし。どうせテンプレだし。

 アニメ制作者はキャラの深堀りを主要メンバー全員でしないと話が作れないという病にでもかかっているのでしょうか。明確に主役級の1、2人でやれば十分なのに。2クールなら別ですがこんなありきたりなエピソードでは深掘りもできません。

 お店を畳むとか、畳まないとかテンプレの話を見せられてもなあ…まったく興味がわきませんでした。

 監督・シリーズ構成が柿本広大さんという方で「BanG Dream」というアイドルものをシリーズで手掛けたため、そっちの作劇に慣れてしまったせいかもしれませんけど。ですので、アイドル系のアニメが好きな人にはサブの深堀りは支持されるかもしれません。

 ただ、私としてはゲーム連動でないのであれば、サブキャラの深堀りなど必要ないと思います。主軸をもっと描くべきです。「響け!ユーフォニアム」の1期が優れていたのは、この焦点の当て方が明確だったからです。サブは演技・演出で性格も背景もわからせていました。

 思い立って再視聴しましたが、やっぱりやめておきます。4話ははっきり時間の無駄でした。

 一ついいのが、作画でレコードプレイヤーのターンテーブルがちゃんと逆走して見えるのはこだわりがあってよかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

グンマー共和国ではこれが普通です!何でつるんでいるのか良く分からない女子高生達の群像劇?

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.26

 ポンポンズは最後まで求心力に欠けたチームでした。そして、あっさりと解散してしまいます。結局、寄せ集めの烏合の衆なんですね。別に解散しても誰も何も感じでいない様です。

 動画アップ集団から応援したい心をもった人間の集団へと変化したのですが、最後まで何でやっているのか説得力がありませんでした。

 言い出しっぺのブラジリアンなんて、レコード店の繁盛とYouTube以外に興味なさそうなのに、ちょっとギスった後はポンポンズの路線変更に疑問を抱かないし、美空かなたにチームを乗っ取られているのに、何も感じ無いのか?

 取り敢えず、みんな跳べる様になって良かったね!美空かなたとマリ先輩はイップスから完全復活して部活に復帰出来ました。後のメンバーは適当に自分の道へ進んだ様です。

 最後まで何が言いたいのか良く分からないお話でした。キャラはとても可愛いくて良かったのですが、脚本がなぁ…。チアリーディング部関係以外の登場人物に人間味と合理的な発想が欠如しています。

 今までのPAワークスの作品でも、ここまで人間関係が希薄なチームって無かったのでは?野良チームでは部活の鋼の人間関係には勝てないってこと?

 何か釈然としない感じなのはとても残念でした。そして群馬のクララこと海音寺恵深は、まだ歩けるようになりません。もう、大検でえ〜やん…。

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 11話まで観ました。2024.09.17

 あと1話で最終回なのに、10話から美空かなたの部活のパイセンのエピソードがスタートします。

 そして、桐島、部活やめるってよ的な展開に…。ポンポンズの他のメンバーにはどうでも良い話な上に、特にメインキャラでも無い先輩の掘り下げに視聴者も困惑するという…。

 野良チアチームのポンポンズと全日本に出られる位の強豪校のチアチームとの相性がとにかく良くありません。

 属性や方向性の異なるキャラで溢れており、視点もアチコチに飛ぶので、物語に求心力が欠如しています。もう少し、メインキャラを整理した方が良かった感じがします。ラスト、美空かなたが翔んで有耶無耶にしそうです。

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 9話まで観ました。2024.09.04

 7話で主人公のポンポンズ達は、高校野球の応援合戦に参加することに。

 まぁ、これは良いのですが、メインキャラ6人のベクトルがバラバラ…。高校も違うし、個人の属性差が如実に可視化されます。

 烏合の衆か?色々ぶっ込み過ぎです。さらに、これで人気が出て、応援の依頼が増えて、方向性の違いからギスギスに…。

 9話で何とか解決しましたが、なんで?と疑問がつきまといます。

 ポンポンズは、YouTubeに動画アップという、あやふやな目的でやってる上に、構成員の6人が、あくまで3組のペアの関係でしか無いので、何か起っても、着地点が分かりづらいです。

美空かなた(主人公)
海音寺恵深(車椅子)

小父内涼葉(パルクール)
谷崎詩音(お嬢)

杏那(ブラジル人)
大谷穏花(印度哲学)

 この組み合わせで人間関係が閉じているんですよね。そのため、集団としての求心力が欠如しています。

 チアとか青春、友情云々で盛り上げるより、あくまで群馬県が主役のアニメなんじゃ?と思い始めている今日この頃です。

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 6話まで観ました。2024.08.13

 人間集団を描くための小道具として、YouTubeを便利に使いすぎです。

 幼馴染でも高校が同じでも無い女子高校生が徒党を組んで活動するなど、あり得ません。

 登場人物達に集団を形成させるのにはいくつか方法がありますが、基本的に学校の部活や冒険者ギルド等を一枚噛ませています。

 10年前位に量産されたラノベ系アニメが学園都市とか学園要塞等に所属する学徒兵みたいな登場人物達が多く、運命共同体的な学校が舞台だったのも、目的を共有した人間集団を描きやすくするためでした。

 現在量産されているナーロッパものも、ギルドが無い作品が少ない位です。主人公達と他者を、関係させるには、組織があるとやりやすいです。

 デスゲームものも、登場人物が全員巻き込まれるので、学校ものに近いかもしれません。

 そして、昨今の流行りは、YouTube動画の配信のために集まった人間集団です。

 本作品も、主人公達が学校とかに属していない野良チアリーディングチームを作って、他人を応援する活動をするのですが、よくよく考えると、異常行動を行う変人集団でしかありません。

 しかし、動画配信のためだとすると、何となくあり得る様な気になります。

 ただ、やっぱり思春期で自意識過剰の女子高校生が人生で一番楽しい時期を使ってこんな事やるか?と、疑問には感じます。主人公達のやってることは迷惑系ユーチューバーと紙一重な感じもします。

 登場人物達は可愛いのですが、やっぱり、徒党を組んでいることの意味付けが甘いので、物語の進展に違和感を感じます。動画配信もレッドオーシャンでそんなに金にならないと聞きますし…。

 素直にチアリーディング青春ものにしておいたら良かった様な気がします。

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 3話まで観ました。2024.07.25

 主人公復活!イップスは治んね〜とか言ってたのに、あまり引きずりませんでした。

 親友は病気で車椅子になってしまっただけで、別に事故は関係無かった様です。主人公は単なる自分のミスでイップスになり、雑に復活しました。

 ワイのせいで親友に一生もんの怪我を負わせてしまった…からのイップスという話では無かった様です。流し見はいかんですね。勘違いしていました。

 言い訳をいたしますと、主要メンバーが6人もおり、それぞれ学校も違うので、良く関係性が分からないうちにバンバン物語が進んでしまうのが悪いんです。

 それはさておき、何となく強引に6人でチアリーディングをやることになった様です。

 チアリーディングを動画配信してどうするの?とか思ってはいけない様です。指導者とかもいないまま、命懸けで飛んだり跳ねたりする激しい野良チアリーディングが成立するのか疑問ですが、今後の展開に期待大です。

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 2話まで観ました。2024.07.16

 グンマー共和国の誇るビッグシティ高崎の高校生達がチアリーディングやる話かと思ったら違う様です。チアリーディングの試合をやっただけで高崎は関係無い…?

 可愛い女子高生達が沢山出てきますが、みんな身体能力が高いです。

 主人公は、チアリーディング競技中の事故で友人が下半身不随になっため、心に傷を負い、飛べなくなってしまいました。結構深刻な設定ですね。

 で、それとは関係無くパルクールやっている女子高校生と絡んでいく様です。おぉ!NINJAガール!真田十勇士みたいな女子です。金髪女子高生YouTuberも出てきたぞ?

 主人公達は、部活に関係無く、野良チアリーディングチームでも作るのかな?

 アクションシーンはまぁまぁなので、今後の展開に期待です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

栄光の架橋

ローティーン女子向け美少女アニメかな。
PAのチアリーダーモチーフのオリジナルアニメ。

OP・ゆずのひと
ED・ゆずのひと

01
おっさん萌え豚は切り捨てた感じ。

チアリーダー、パルクール、ややアタオカ風味な元気娘、淡い色彩の塗りなど、あえてアニメ上級者にはウケない要素で構成している印象。アイドルアニメの亜種としてのチアなのだろうが一般人にも馴染みのないモチーフ。

女子スポーツはもともとリアルで人気がないのでアニメの題材には不向き。その点でウマ娘は発明だった。しかしあれはマネできない。吹奏楽もリアルで一軍女子がいない地味子の巣窟なので萌えアニメ向きだが、チアは完全なる上級一軍陽キャ女子属性なので、可哀想なメガネ健気弱気薄幸陰キャ少女なぞ参加する余地がない。

女性によるパルクールは自由の象徴と表現されているが、こだわり特性ゆえに発揮される正義マン属性には許されざる外法行為にしか映らない。チアやパルクールでアクションは多いものの頑なに下着は見せない。コントラストの強い色彩のテカテカこそがキャラの魅力なのにあえて輪郭も色合いも薄め。つまり色気が無い。病気のキャラはいるがチアでの事故でもないため、特に誰も不幸ではないことからもいつものギャン泣きポルノの設計ではない。以上の点から本作はオス向け企画ではないように感じられる。

キャラの顔見せを急ぎすぎてる感。言う通りに人に会いすぎ。もっとゆっくりでもいいと思うが、語りたいことが多いのでしょうか。チアなのでスポーツの様に勝敗でのドラマが作りにくいはず。そのための感動装置としての病気キャラかな。立って感動!!みたいな?んで主人公のトラウマはもう解決。これがいつものなら当番回で感情移入!!心理描写!!してみんなのトラウマを解決していくのだが、あの外人にも可哀想な過去があるのかな。

結局のところ、ライブシーンの代わりとなる肝心の演技シーンが観てて全く面白くないのが致命的。アイドルアニメの様にいきなり見せても曲や声でつかむこともできないし、チアを知らん人には何をやってるかも技術的にすげえみたいなこともまったくわからないので疎外感を生むだけだと思う。しかも作画すげえもない。冒頭の構成は完全に失敗だと思う。

パルクールはできないけどチアならできそう、と思わせれば勝ちという設計。しかし実際は陽キャでないとチアなんて無理。そもそもチアがある学校自体が稀。完全に上滑りしてる空回り企画。陽キャのウェイどもが捻ったアイドルアニメのつもりで作った強者向けアニメ。というかOPEDからそうだった。というわけでテカテカした美少女アニメ特有のキモさはないのだが、実写寄りの安っぽい感動作品!!みたいな空気感が漂っててこれはこれで無理。サブタイトルもスベってる。

キャラデザの完成度は高いのでアクスタは売れそう。それだけでいいのかも。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

81.6 3 友達で部活なアニメランキング3位
ちはやふる3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (346)
1660人が棚に入れました
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した右指の手術も無事成功し、太一と共に富士崎高校の夏合宿に参加する。顧問の桜沢先生によるスパルタな指導にもめげず、名人・クイーン戦に照準を合わせ練習に励んでいた矢先、出場が危ぶまれるある事実を知ることに……一方、チームを持つことでかるたへの可能性が広がることが知った新は、かるた部創設に向け動き出していた。新たなるライバルの登場、これからの進路、クイーンになる夢……等身大の高校生によるひたむきでまっすぐな想いと情熱が溢れ出す第3期が開幕!

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼、潘めぐみ、入野自由、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

普通どこかでダレてくるもんですよ

原作既読 1期2期視聴済み

『アニメ3期決定!』

1期放送が2011年。2期2013年。ざっくり7年ぶりなわけであります。
この吉報は多くのファンから歓迎の意をもって迎えられました。自分も高揚感がハンパなかったっす。
聞けば、実写映画ヒットとメディアミックスでの収益化。福井での細く長いファンのバックアップ。単純に「原作のストックが…」というわけにはいきません。商売面でも企画を通すだけの材料が揃っての3期ということで大げさでもなく奇跡的な続編となりました。ひとえに感謝感謝です。
なお、どんな内容でどんなキャラがいてみたいな説明はばっさりカットであいすみません。
競技かるたに取り組む高校生らの奮闘記です。

 {netabare}方言指導 安済知佳{/netabare}

アニメに限らず映画『上の句』『下の句』『結び』もなんですかね。名も知れた華のある声優さんが裏方に回り後方から支援にあたる。細谷さんのセリフ部分を録音して毎度提供してたりしたんだとか。
福井南雲会と藤岡東高校。そこに確かな“福井”があった裏に福井人あり。
起用の経緯までは存じ上げませんが、このクレジットから役職や知名度に関係なく「良い作品作るぞーっ!」という熱のようなものが伝わってきます。
作品そのものも以前と変わらぬ熱量をもった安定の名作でした。

 ・質の高い原作
 ・継続したスタッフ
 ・変わらぬモノづくり

正直これ以外ではパッとしない『99RadioService』の継続起用もそうだし、2クールものでの楽曲使用では一般的な手法。1クールで曲交替をせずに2クール通して同じ楽曲を使い続けるやり方も1期2期そしてこの3期も変わることはありません。
1期から9年経過してるわけです。
キャストだってキャリアを重ね現在、皆一線級の活躍をされてます。監督さんはじめクリエイターさんだってそう。9年の蓄積を糧に色気を出したくなるのが本音でしょうに見事なまでにそのまんま。継続は力なりを実践されてますね。古典に向き合う上での“型”や“作法”を大事にしてるともいえます。

 {netabare}“作品制作の熱量”{/netabare}

 {netabare}“変えない勇気”{/netabare}

1期からの視聴者は変わらぬ様式美を堪能できます。
原作の信頼とそれを活かす勝利の方程式を知り尽くしたスタッフが仕上げる逸品にハズレはなしです。


 とかいって実は3期ってマンネリなん?


これがまた違うんですな。同じことやってても現状維持も覚束なくて“劣化”と捉えられることも少なくないシリーズもの。
瑞沢高校の面々。間違いなく本作の中枢を担う高校生たち使ってきっちりと掻き回してくれます。ざわつきの原因はしっかり1期からの流れを汲むもので納得感もある。本作の源泉、ちはや・太一・新のかるたを通じた三角関係のことです。
そしてこの三人が作品の根として、瑞沢高校かるた部を例に、同級の机くん・肉まんくんは第二波。1期25話で定評を得てからの第三波で筑波くん・花野菫。登場順で分けられると思うのですが…
想像してみてください。人気作であればあるほど通常は一→二→三と後続のキャラになるにつれ思い入れは浅くなってきます。『SLAM DUNK』みっちーやリョータ『俺ガイル』いろはすのように後から出てきてきっちり中枢に入り込んでくる事例は複数あるものの、けっこう難しい作業なはずです。
そんな『ちはやふる』3期は花野菫のターン。{netabare}この一年間過ごしたかるた部での時間が彼女を人間的に成長させました。“人間的に”です。未だ見ぬ4期ではかるた的な覚醒にも余地を残してたりします。筑波くんは変わらず筑波くん(笑){/netabare}


安定感のみならず、本流でしっかり動きをつけてきたわけでマンネリとも無縁な良作といって差し支えなく、これまで1期2期と視聴されてきた層が視聴を躊躇う理由は皆無と思われます。
ここまでで失速らしい失速も感じませんのでご新規さんも1期25話ずつとボリューミーではありますがこれらを安心材料とみてぜひこの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいですね。お待ちしてます。



※ネタバレ所感

■この作品の恐ろしいところ

1.{netabare}もの凄く高いレベルで安定{/netabare}

これまで上のほうで書いてきたやつです。引退間際のイチローだって並の選手と比べれば高いパフォーマンスを残してたのにどうしても比較対象がイチローとなってしまうくらいには我々もマヒしてる。
ここではジョージ・シスラーの年間安打記録を更新した頃と変わらぬパフォーマンスを数年後も保っていて「いやー、良いシーズンだったね」と日常を楽しんでるのに似てるくらい普通の出来事。それでいて「内野安打減ったのは年齢じゃね?」とか無責任に放言してたりもする。
キープするための努力は確実にある。振り子足の幅が狭くなったことやサイズアップといったマイナーチェンジは言われてみないと気づかないレベルなんです。
 

2.{netabare}じじいと子持ちママを主役に!{/netabare}

まさにこの選択をできてしまうのが『ちはやふる』という作品の凄みだと心の底から思います。このレビューで一番訴えたいこと。
高校選手権の比重の高かったこれまでのシリーズからその上流工程、名人戦クィーン戦に重きを置いた3期でした。そして各々絶対王者に挑む挑戦者にこの人選。あり得ない(褒め言葉)。

{netabare}原田秀雄(CV三宅健太)猪熊遥(CV坂本真綾)両名のことです。
片や爺さん。初の名人戦。元々ナイス脇役の原田先生を無理に表舞台に乗せたところでという不安。
片や出戻り。3期初登場の元クィーン。坂本真綾さんで話題作り。はいはい分かりますとノーマーク。

ひとつ冷静になって、爺さんと出戻り以外の選択肢はなかったか?
例えば名人対綿谷新にしとけば新VS太一を活かした展開に容易に繋げられます。強い男子は他にもいます。須郷みたいな若手でも坪口(白波会)や村尾(南雲会)みたいな中堅どころでも不思議はありません。
そんな男子と比べて女子側。こちら対クィーンは新キャラで穏当だった気もします。めぐむたんやまさかの桜沢先生も選択肢としてはなくはないんですけどね。
挑戦者確定で思ったこと。原田先生は想定外。猪熊さんは桜沢先生との絡みも楽しく、とはいえ両名ともかませ犬ポジションを大きく逸脱しないだろうくらいで構えてました。

結果、

 {netabare}誰ぞ二人をかませ犬と誹ることができようか?{/netabare}

周防名人にとって初めて本気で闘わないと勝てない相手だったのが原田先生。
詩暢ちゃんにとって自分以上に札に好かれてるかもと思わせしめた相手だったのが猪熊元クィーン。
鉄面皮と言ってよい圧倒的な個性持ちだった二人の心をぐらつかせる激戦は本作のクライマックスだったと思います。それでいて、千早・新・太一ら若人の物語ともがっつり繋がっているというね。{/netabare}


あと超絶に好きだった猪熊さんのこの台詞。

{netabare}「やっぱりお腹の子、女の子だと思う。お願いしたのよ。男の子でもいいから勝たせてくださいって」

母になると○○ちゃんママの呼称を受け入れて折り合いをつけてく過程が生じます。この子には自分が必要だと思う母性の発動で徐々に消えてく個性や本人の意思。要は諦める作業です。
そんなして一度切り替えたスィッチを再度切り替えるのは旦那の協力があっても困難極まりないことでしょう。復帰するにしても自分なりのルールを決めて。とても納得感がある心の動きです。
そんな思いをして復帰して、マイルールをしっかり守って、でもやっぱり限界はあって子供にも負担をかけて、とクィーン戦を前にして無理がたたってるのも見え隠れしてきた猪熊遥。思い出できたからと気持ちが切れてもおかしくありません。彼女にとってあくまで日常は普段の家庭生活なんです。
そんな彼女がクィーンへの執着を示した精一杯の願い事が上のセリフ。男子三人はマジたいへん。ガキンチョの叫ぶ「一生のお願い!」とは比べ物にならない重みがあります。イマイチ理解できてなさそうな未婚の桜沢先生の表情もいい。{/netabare}



■名人戦クィーン戦に向けて

・名人戦
対立構図や対比がシンプル。
周防名人に新と太一が絡むのでまだ読めないところはある。

{netabare}「青春全部かけてから言いなさい」
を地でいき、かるたに人生を賭けた男と、かるたにしか人生を見いだせなかった男の対比だったのが原田VS周防でした。
全部かけて運命の女神は微笑んだか?運命戦の結末が一つの答えでした。
それでも試合後の清々しい先生の表情が素晴らしい。{/netabare}

{netabare}未来の挑戦者/太一と新はそれこそ一つに絞れないほど多くの場面で、行動言動の比較があったり、同じだったりしてました。その中で一つだけ印象的な場面を挙げると、周防名人のインタビュー場面。
名人を引き留めた新と名人の引退を望んだ太一がどうしようもなく二人らしい。
「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」
引退を望んでることが卑怯とはならないでしょうが、名人につっかかる新を目の当たりにして思うところがあったんだろうなとみられる後の展開です。
卑怯な奴である自分を克服するストーリーが太一自身には必要ですからね。{/netabare}

・クィーン戦
けっこう同じもの同士。

{netabare}若宮詩暢と綾瀬千早に絞られたと思われる。{/netabare}




そもそも最初のアニメ化の時点で紆余曲折があったものらしい。曰く、“売れなそうな商品”。
「セールス的な期待値は低いがアニメ化する意義ある作品」と関係者が企画を通し結果ヒット。

その後、ペイできる実写版がもう完結したし、3期をやる旨味がほぼほぼ無かったろうところをアニメ続編実現にこぎつけたことが至極ありがたい話です。
4期やってくれるかな!?根拠なく全幅の信頼をこの関係スタッフに置いときます。宜しくね!


最後に原田先生役での石塚運昇さんと宮内先生役での藤田淑子さんの訃報に際しあらためましてご冥福をお祈り申し上げます。
後任を見事に務めた三宅健太さん鳳芳野さんお疲れ様でした。



視聴時期:2019年10月~2020年3月 リアタイ

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2020.05.06
《配点を修正》-0.1


2020.03.30 初稿
2020.05.06 配点修正
2020.10.23 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 55
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

時は流れゆく、波は砕け散る

アニメーション制作:マッドハウス
監督:浅香守生、シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:濱田邦彦、
音楽:山下康介、原作:末次由紀

2008年に講談社の少女漫画雑誌
『BE LOVE』で連載を開始して10年以上。
現在では、コミックスが45巻まで刊行され、
累計発行部数は2500万部を超える。
その影響力は、全国に伝播し、
かるた競技人口を大幅に押し上げた。

私は2期が始まるタイミングで
アニメ1期の再放送を視聴し、
物語世界の虜になった。
2期の放送終了時には諸々の理由で、
アニメ化が当分は難しいことが確定していたため、
コミックスを全巻購入。現在も追いかけている。
ちなみに実写映画は未視聴。
映画ヒットの恩恵もあってアニメ化につながったので、
実写化が宣伝として大いに役立った好例だ。

綾瀬千早、綿谷新、真島太一という
幼馴染の3人が物語の中心。
それに加えて部活のメンバーや
ライバル、先生、主人公たちの家族までを
深く掘り下げて描写しているのが最大の特徴だ。
まさに、微に入り細を穿つという言葉が当てはまる。
もちろん、競技かるたの魅力も
余すところなく表現しており、
ポイントを分かりやすく解説。
勝負の分かれ目における思考法や作戦、
必殺技?までを描くことで、
地味と思われていた競技を魅力的に見せている。

3期における最大の見どころは、
これまで楽しく過ごしてきた日々や関係性も
永遠には続かないことを
多くのキャラクターが自覚することだろう。
特に3人の関係性はモラトリアムの状態が
長年続いていたが、決着をつけなければ
ならない時期が迫っていた。
作者がこの物語世界を終わりに向けて
動かし始めたことがはっきりと感じられる3期だった。

競技かるたによってつながった幼馴染3人は、
それぞれに競技に打ち込む理由がある。
千早は競技かるたに対する一途な気持ち。
強さを渇望し、遠くにいる好きな人を近くに感じながら、
クイーンの座を目指している。
新は永世名人の祖父の才能を受け継ぎ、
幼少から積み重ねた努力によって
祖父が辿った道を歩んでいる。
太一は、かるたとの決別を常に意識しながらも、
複雑な想いを胸に抱いて競技を続けている。
才能の面でふたりより大きく後れを取る太一だったが
競技かるた特有の「感じ」とは別方向の
記憶力と洞察力に磨きをかけて覚醒し、
千早を脅かすほどの実力を発揮する。

原田先生の活躍や猪熊遥の登場が、
このクールのもうひとつの大きな見どころ。
両者は膝の痛みや母乳の出る体を抱えた状態で、
年月がもたらす残酷さを何度も味わいながら
懸命に戦っていく。
原田先生は、千早と太一に対して、
いつも含蓄ある言葉を投げかけてくれる存在。
その戦いぶりに、特に太一は心を動かされる。

人は時間経過の必然として変わっていく。
高校卒業後の進路はもちろん、
3人の関係性も、ずっと同じではいられない。

太一は、小学生のとき
千早が好意を持っていた新にかるたで勝利するために
新の眼鏡を隠すという行動に出てしまう。
そのときの自身の暗い感情とずっと対峙しながら、
千早や新のような真っ直ぐな生き方を目指した。
そして、仲間とともに競技かるたに青春をかけてきた。
「青春全部懸けたって、新より強くはなれない」と
思っていた太一は「懸けてから言いなさい」と
原田先生から窘められる。
この言葉が、ずっと太一の心の奥にある。
千早のことが大好きで、ずっと一緒にいたい気持ち。
太一にとってのかるたを続ける理由。
それは千早の存在だけだと思い込んでいる。

{netabare}告白の前に開催された太一杯。{/netabare}
原作を読んでいたときは、
あまり必要のないエピソードだと感じていたが、
アニメで改めて観ると、
ある意味、このクールでいちばん重要な話だと感じた。
ここで行われた源平戦が3人の原点。
競技かるたが人生を豊かにしてくれるのだ。

{netabare}そして、太一の退部後にその気持ちに対して
千早が想う源重之の歌。
「風をいたみ 岩うつ浪(なみ)の おのれのみ
砕けてものを 思ふものかな}
(風が強くて波が岩に向けて砕け散るように、
私だけが心が砕けんばかりに、
あなたを思い悩んでいる)
「私が岩だったんです。岩で粉々に砕いていたんです。
太一の気持ちを。ずっと、ずっと」と
千早は言葉を絞り出す。
千早は太一のこれまでの気持ちを深く想像していた。{/netabare}

太一の行動と決断は、どのような結果をもたらすのか。
かるたを好きな人々の感情と
仲間に対する想いを掬い上げながら、
物語はいよいよ終盤に向かっていく。

3人の関係性の変化とともに、
クイーン・若宮詩暢と名人・周防久志の
生き方にもスポットが当たる。
新は、競技かるたに対しての深い理解を求めて、
千早や太一から1年遅れでチーム作りを始める。
競技かるたがもたらしてくれた大切なもの。
それはどんな形となって現れるのだろう。

感情が解き放たれるクライマックスが近い。
(2020年4月25日初投稿)

15年の連載を終えた原作
(2023年4月2日追記)

{netabare}昨年末に最終巻の50巻が発売され、
完結を迎えた『ちはやふる』。
実は読了したのは、つい最近のことだった。
最終巻のコミックスは購入していたのだが、
ずっと放置して、読めずにいたのだった。
それは終了するのが名残惜しいというよりも、
終わり方については、おおよそ想像ができていたので、
敢えてすぐに読まなくてもいいだろうという思いだった。
もちろん、そこには終わってしまう一抹の寂しさもあったのだが。

そして読了したあと、
納得できる部分も多かったし、驚かされることもあった。
改めて末次由紀氏の温かさに触れたような気にもなった。
この作品は、小倉百人一首のかるたを広く全国に広めて、
競技人口を増やすことに大きく貢献した。
また、読み手やトップの競技者、競技かるたを楽しむ
多くの人々の想いにもスポットを当てた。
競技に対する深い理解も作品のなかで表現した。
最終回を迎えるにあたり、作者が思っていたことは、
おそらく競技かるたとそれに関わる人々に対する
「感謝」だったのだろう。
いや、ある意味、当然のことかもしれないが、
15年間の連載を通して、マイナーな競技かるたに
関わった作者は、コミックスの登場人物のような人々と
ずっと交流してきたのだろうという気がした。
私がちはやふるを読んでいて、いつも感じていたのは、
登場人物たちの圧倒的なリアリティとそこにある深い理解だった。
どのキャラクターも、まるでそこにいるように、
楽しんだり、悩んだり、苦しんだり、そして仲間たちと
喜びを共有していた。
私にとっては、それは奇跡のようにも思えた。
人の気持ちに寄り添うというのは、
こんなにも辛いものなのだと思いもした。

そんなことを含めての最終盤。

作者が行き着いたもの、
選んだもの。

それが凝縮されているように感じた。
長年にわたる競技かるたの世界との関わりで
着地したところは、深い感動を与えてくれた。
ぜひ、アニメで最後まで表現して欲しいと願う。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 67
ネタバレ

匿名係長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

風をいたみ…

ちはやふる!
面白きですね(^^)

三期では恋愛模様に大きな変化が生じています。

個人的には全国大会の団体戦のような内容が1番好きなのですが、今回は登場人物の心情メインな感じでしたのでハラハラを楽しめました。

{netabare}
今期の見所は、やはり3人の恋愛模様!
自分は新推しですが、それとは関係なく、益々太一に対して苛立ちを覚えてしまったw

太一と新、どちらも千早に恋心があり、なんと2人とも千早に告白しております。

最初に新、そして太一。

千早は一体どちらを選ぶのか、太一に対しては、はっきりと「ゴメン」と言っています。

コレは『同じ気持ちになれない』の「ゴメン」なのか、『今まで気づかなくて』の「ゴメン」なのか、『すぐに答えが出せない』の「ゴメン」なのか、、、

しかし、新に「好きや」と言われた時の態度とは明らかに違っていました。

新に対しては放心、高揚、照れ。
太一に対しては動揺、「ゴメン」と即答。

『風をいたみ』のくだりからも、太一はフラれたと見るのが妥当でしょう。
まさに、千早フるですね。
(本当にすみません。)

しかし、新に「好き」と言われて喜んだ事=恋心とは決まっていません。

カルタの神様みたいに思っていて、尊敬する、追いつきたいと思っている人に言われて、単純に嬉しかっただけというベタな可能性もありますし。

さて、物語は千早達が高校三年となり、新たな部員を迎えようとしていた時、千早にフラれ、試験で一位を逃した太一はカルタ部を退部してしまいます。

新歓を抜け出し太一を追いかけ、太一がカルタ部を辞めるのは嫌だと泣く千早。

太一は千早にキスをした後、「お前は俺が石で出来てるとでも思ってんのか?」「やれねぇよ、カルタ」「今、100枚全部が真っ黒に見えんだよ」と告げます。

ここで登場する百人一首。
『風をいたみ 岩をうつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな』

『風が激しくて、岩に打ち当たる波が自分だけ砕け散るように、私だけが心を砕けんばかりに貴方を想い悩んでいる』

そんな太一の気持ちを知り、千早もカルタが取れなくなり、カルタ部を去る事となります。

太一くん。キミは何をしているのか。

気持ちは分かる。

ずっと好きだった子に告白したが「ゴメン」と即答され、退部したが追いかけられて辞めないで欲しいと言われても、自分は感情のある人間だと言いたい気持ちは分かるよ!!

でも、やっぱり色々と自分勝手すぎる気がする。

告白するならもっと早く、もしくはもっと遅くじゃないのか。

告白するって事は2人の関係はどうしても変わるという事。

受け入れられると思っていたわけじゃないでしょう。
むしろ勝算は低いと分かっていたはず。
気持ちが盛り上がってしまったのはしょうがないにしても、それなら相手の気持ちも考えるべきなんじゃないかと。

撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだという名言があるように、
告っていいのはフラれる覚悟のある奴だけだ。

札が黒く見える、カルタ出来ないと言いつつもラストでは周防名人と一緒にいる太一くん。
まさか、自分はカルタしてる?

好きだと想い続けていた人が、笑顔が好きだと伝えた相手が、涙を流し、あんなに大好きだったカルタ出来なくなってるよ?

てか、何キスしちゃってんの?
フラれた相手に?
最後の思い出のつもり?
自分の中で好感度が爆下がりしました。

一方、新は、

名人戦では5連覇し、引退すると公言していた周防さんに対し、自分が倒しに行くから名人でいてくれと情熱を見せ。

学校ではチームを作るために各学年の全クラスを周り部員を集め。

千早と太一が退部したと聞いた時、2人の事を同時に心配して、2人に対して『かるた部作ったよ、近江神宮で会おう』とメールし『千早と太一に貰ったものを返す』と誓う。

新カッコいい!

結局太一はカルタや部員の皆ではなく、千早だけが目的みたいになってしまっていて、変な立場になってるのが残念だと思いました。

一途に思い続け、カルタ頑張っていけば好感度もいつか上がってワンチャンあるとか思っていたのですがw

まぁ自由奔放な千早に振り回されながらもずっと好きでい続け、結局フラれるし、不憫といえば不憫。

しかし、イケメン、モテ男、家が金持ち、勉強ができて、適当な彼女と付き合ってたりした太一は、一般的には不憫どころか、ただのリア充ですよねw

むしろ、菫ちゃんの方がよっぽど不憫だと思います。
てか三期での菫ちゃんは好感度爆上がりです!

好きな人に好きな人がいるのを分かっていて、自分が不利になると分かっていても、相手の気持ちを察し、相手の気持ちを尊重し、相手の為を思っての言動ができる。

菫の花言葉にピッタリな女の子ですね(^^)

でも太一は千早の為ではあるが、結局は自分の為の行動ばかりなんですよね。

太一が自分の友達なら、彼の行為はただのエゴだと殴ってやりたい所です。

作者様は太一をどうしたいのでしょうか。

新が東京の大学に来て、千早との距離が近くなり、太一が離れて、高校時代と逆の立場になる事で
『離れて気付いた』
『新への気持ちは尊敬や憧れ』
『太一はずっとそばにいてくれて、ずっとそばにいたい存在』
又は、『3人はずっと友達』
みたいなベタ展開は流石に無いですよね?

でも新とくっつく事になったとしたら、太一のキスは最悪の行為だと思うんですよねぇ。

キスシーンを見ると、ギリ唇では無く、唇に超近い所に見えますが、、、
(いや、イッちゃってるのかこれ??)

兎にも角にも、キスされたヒロインに変わりなし。
純粋な新とくっつくなら清いままでいて欲しかった。

今後、太一は結局戻ってきて、3人の関係にも決着がつくのでしょう。

キスもあったし、なんだかんだ結局最後は千早×太一エンドになるかもですが、
個人的には千早×新、太一×菫ちゃんエンドを期待しております。

菫ちゃん、色々とフラグをぶっ立てまくってましたからねw

色恋も良いですが、
千早vs詩暢ちゃんのクイーン戦が早く見たいものです。
{/netabare}

さて、関係性が大きく変わってきた『ちはやふる3』

どうしようもなく中途半端な所で終わってしまっていて、先が気になるなんてもんじゃありませんね。

原作未読な自分としては、是非『ちはやふる4』に期待したいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

86.9 4 友達で部活なアニメランキング4位
僕は友達が少ない(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (6952)
31778人が棚に入れました
聖クロニカ学園(せいクロニカがくえん)高等部2年生の羽瀬川小鷹は、転校から1ヶ月経ってもその外見が原因で周囲にヤンキーと勘違いされ、クラスで浮いた存在であった。ある日、小鷹はいつも不機嫌そうにしている同級生の三日月夜空が一人で楽しげにしゃべっているのを目撃。夜空はエア友達と話していたと釈明し、友達をつくるために隣人部(りんじんぶ)という部活を創部、小鷹も無理やり入部させられることになる。やがて隣人部には女王様気質の美少女・柏崎星奈、「しんのおとこ」を目指す楠幸村、中二病な小鷹の妹・羽瀬川小鳩、変態的思考を持つ天才少女・志熊理科と、非常に「残念」な美少女たちが次々と入部してくる。

声優・キャラクター
木村良平、井上麻里奈、伊藤かな恵、山本希望、福圓美里、花澤香菜、井口裕香

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

もっと面白く作れたはず・・・ですよね。゚(゚´Д`゚)゚。残念w

●「はがない」放送開始の日の日記φ(*'д'* )メモメモ
((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪((o(^∇^)o))わくわく(((p(>o<)q)))不安すぎる!!!
そんな気持ちの中、恐る恐るTV前で待つこと数分・・・
『友達つくちゃって♪遊んじゃって♪°゚°。。ヾ( ~▽~)ツ イェイ~♪』
待ちに待ったこの瞬間・・・もう満足です(〃´o`)=3 フゥ
1話の内容については、ほぼ原作通りで良かったと思います♪
もちろん、原作を未読の人にも十分楽しめる内容で作られているような気がします!
 
夜空の髪の毛を指でいじる癖とか、星奈ちゃんの涙ながらに「友達がほしいのよ~!」って訴える表情など、ポイントをしっかり押さえた描写になっていたので予想以上の出来でした♪
それと、さりげなくメインキャラ全員が登場してましたねw
とくに、幸村には笑わせていただきましたよ♪∑(;゚0゚;)ー ̄)ストーカーじゃないですかw
小鳩ちゃんも「鉄の死霊術師(くろがねのねくろまんさー)」見てましたね♪
マリアちゃん思ったより小さくって・・・お昼ねですか!?
ケイト先生も放送で職員室に呼ばれてましたよね~☆
理科ちゃんは影薄かったですけどw
原作既読者をさりげなく喜ばせるような描写も散りばめられていて、楽しめました!
とにかく全員勢ぞろいするのが楽しみですね(o^∇^o)ノ
 
まぁ1話はおとなしいスタートって印象でしたけど、個性的なキャラが揃っていますし、これからが本領発揮となってくるので2話以降も必見ですね♪
キャラの声に関してはもう十分予習してきたので何にも違和感はなくなってましたよ♪
ただ残念な点もチラホラ・・・
まず、キャラデザについては残念な印象を受けちゃいました。。。o(゚^ ゚)ウーン
予想通りだったのですけど、ブリキさんの絵をアニメで表現するのはやっぱり難しいのでしょうね。
それと、夜空の赤い水着姿は出来れば使って欲しく無かったです・・・w
でも1番残念だったのは・・・ED曲の映像は・・・エアギターって・・・いくらなんでも残念すぎるよぉー(;゚(エ)゚)
 
今後はアニメ化で不安視されていた、放送禁止用語の扱いとかが注目ポイントになりそうですね(*・ω・)(*-ω-)
これからが本番の「隣人部」の動向に目が離せないのです!!
 
■補足
【第2話】
星奈ちゃんが『肉』と呼ばれた経緯がまったく無かったですね(≧◇≦)エーーー!
ここは端折って欲しく無かったですΣ(T▽T;)
なので、補完しておきます♪
モン狩で対戦する前にモン狩ランクを確かめる夜空に対して、どや顔で最高ランクを自慢した星奈ちゃんに対して発した夜空の言葉・・・
「うるさい黙れ死ね生肉女こんがり肉になって死ね」
モン狩では「生肉」=「おなかを壊す」、「こんがり肉」=「体力が回復する」だそうですw
ここから星奈ちゃんが「肉」と呼ばれるようになったのですよ♪
 
どうやらTVでは「NGワード」だった見たいですね・・・
アニメではいきなり肉呼ばわりの後に・・・
「生焼け肉のくせに生意気だ!」
が精一杯だったみたいですねw
 
今後もこういった処置が行われるのでしょうけど、どれだけ表情や動きでカバー出来るかがポイントになっていきそうですね(o^∇^o)ノ
 
■盛り上がってきたところでちょっと一息(〃´o`)=3 フゥ 中間レビューなのです♪(1話~7話)
放送が始まるまでは大丈夫かなぁ~って心配だった「はがない」のアニメ化だったわけなのですけど、蓋をあけてみたらそんな心配は杞憂に終わりました(*^0゚)v
脚本担当の浦畑さんは相当苦労したんじゅないかなぁって思うくらい毎話約30分という枠のなかで原作の良さをなるべく殺さないように調整してきたのが伝わってきます(>o<")
特に原作を超えるほどの演出やオリジナリティを加えてきている訳ではないのですけど、一番心配していた放送禁止用語の部分もうまく言い回しを変更して、ギリギリの所で「ピー」にならないようにしてましたね♪
TBSの深夜でも一番遅い枠で放送していたのもそれが理由なのかなぁって思ったりもしちゃいました(^▽^;)

ただ本当に残念だったのは「作画が安定してない!!」ってところだけです!
特に星奈ちゃんの肉感を演出しようとするのはいいのですけど、体のサイズが不安定なんですよぉ・・・
ちょっとやりすぎですよね“(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!!
キャラデザはまぁ目を瞑るとしても、作画くらいは安定した物をみせて欲しかったです(>o<")
全体的に幼い感じの印象になっているので、小鷹と夜空と星奈ちゃんくらいはもうちょっと大人の雰囲気を出せるようになればよかってなぁって・・・ちょっと贅沢いってみたくなっちゃいましたw

そうはいっても、今のところはキャラの個性をうまく表現出来ていると思ってます!
特に理科ちゃんのキャラはアニメ映えしてるって感じでかなり好印象でした♪
ロボxロボという特殊な性癖や下ネタ全快な割には恋には積極的で意外と小さい容姿と笑顔でとっても可愛いですよね♪
とにかく「ユニバアァァァァァァス」が聞けて満足ですw
夜空はかなりキツイ攻撃を星奈ちゃんにしてますけど、まぁそれが夜空の愛情表現なんですよねw
いやよいやよも好きの内って感じですよね!・・・でもやっぱり楽しんでるのでドSなだけかも(^▽^;)
肉と呼ばれるのが板についてきた星奈ちゃんについては・・・最後にコメントしますw
これからの後半は、小鳩ちゃんとか、マリアちゃんとかまだ本領発揮ではないのと、私の大好きな星奈パパの天馬さんとか、ケイト先生が絡んできてないので、後半の楽しみがまだまだいっぱいって感じなのです(*´∇`*)
(*゚ロ゚)ハッ!! 幸村も期待してますよ・・・w 忘れてなんかないんだからね♪~( ̄ε ̄;)

さぁ後半もどんな残念な隣人部を私たちに見せてくれるのでしょうね(。・w・。 )


■総評
---EMERGENCY---EMERGENCY---EMERGENCY---EMERGENCY---EMERGENCY---
これより『暴走モード』でお届けしますので、かなり長文となってます (((( ;゚д゚))))アワワワワ
---EMERGENCY---EMERGENCY---EMERGENCY---EMERGENCY---EMERGENCY---

うーん・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ
手放しに喜べないこの気持ちはなんでしょう・・・とりあえずもう一回見直してみました・・・(*'_') ピッ[TV]
(。・w・。 ) ププッ・・・やっぱり面白い・・・けど・・・沸々と怒りがわいてきました(▼O▼メ) !!
o(* ̄○ ̄)ゝスタッフーーーーーーうっ!!
( #` ¬´#) ノちょっとここに並んで正座しなさい!! ((´д`))´д`))´д`))´д`))´д`)) ブルブル・・・
鉄拳制裁!! (*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!! *゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、プハッ!! *゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、ウワッ!!
ε=( ̄。 ̄;A フゥ…まったく・・・

今までかなりひいき目にここまで書いてきたんですけど・・・ちょっと無理みたいです♪
もちろん大好きな作品なので「僕は友達が少ない」っていう作品には文句は一切ないのです(*゚▽゚)ノ
原作で好きになった作品だっただけに、物足りない点が目についてしまいました(;´Д`)

今回のアニメ化では「1クール」という制限のなかで、一つの物語を作り上げなければならなかったのですけど、実は原作からは1巻~4巻の前半部分までを取り入れていたのです!
プロットの段階で最終回は夜空と小鷹のシーンにしようって決めていたような気がしました♪
確かに最終回として幕を引きやすいシーンだったとも思うので、その場面を選んだこと自体は間違ってないと思うのですけど・・・結果足を引っ張ってしまった感じがしましたΣ(- -ノ)ノ エェ!?

さて・・・尺は「1クール」って分かっていたわけで、最初から最後まで原作通りに忠実に描写していくと当然のことながら目的の最終回のシーンに到達するまでに尺が足りなくなってしまいますよね(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
じゃあどうしますかって事なんですけど、原作のどの回を採用しようかぁって話になったり、採用した場面も削れる所は削ってスリム化して何とか「1クール」の枠の中に収めていくわけで・・・まぁそこが製作者サイドの腕の見せどころになるわけです♪
元々下ネタが多い作品なので、TV放送にそぐわない放送禁止用語が使われているネタは使いにくいので原作からどのネタをもってくるかって、あれこれ考えていたとは思うんですけどね!

それで一番の問題は・・・「はがない」の面白さって本当に理解してますか?ってところなのです!
「はがない」はジャンルこそ残念系ラブコメと言われてますけど、ハーレムと言うほど恋愛ごっこにはなっていないんですよね!
確かに小鷹が皆から好かれているのは間違いないのですけど、夜空や星奈は恋愛よりも友達が欲しい気持ちの方が強いので、小鷹に対しても嫉妬というより「私の方が仲がいいんだからね!」っていうひがみ感情の方が強い気がします。
それと小鷹に対しても、しっかりダメ出ししたり、意外とさっぱりした行動を見せたりするので普通の恋愛系とは違うエッセンスがあるんですよね♪
また、理科にいたってはまったく相手にされてませんし、小鳩やマリアは違う意味での取り合いになってますしね('ー') フフ
アタシσ(゚-^*)は日常系の派生的アニメと捕らえているのです!
ストーリー自体には大きな起伏はないのですけど、ヒロイン達の強烈な個性をぶつけ合ったテンポの良い掛け合いこそが「はがない」の一番の面白さだと思うのです♪
もちろん、絵師のブリキさんの可愛い女の子達に萌える楽しみもありますよね♪

・・・で、斉藤久監督率いる、「製作委員会は友達が少ない」の面々はどうも、萌えを重視するあまり、会話劇の方をおざなりにしてしまったように見受けられました♪
確かに面白かったのですけど、原作で感じられた切れ味がいまいち影を潜めていましたね(≧ロ≦) アイヤー
例えば・・・
・原作から変更・削除した部分を演出等でカバーできていない・・・っていうか何も工夫してない!
 (テロップやカメラワークやデフォルメキャラ、背景変更等いくらでも工夫はできたはずです)
・ヒロイン同士の掛け合いが夜空と星奈がメインのシーンを中心にアニメ化されているので、他のキャラの掛け合いシーンが必然的に少なくなってしまってる!
 (最終回をあのシーンにするならば、やっぱり2クールは必要だったのではないでしょうか?)
・小鳩&マリアのじゃれあいのシーンがついでの演出にされているシーンがある!
 (これも尺の問題ですね・・・本当ならちゃんとスポットを当てて魅せて欲しかった所ですね)
・サービスカットのシーンが無駄に多い!
 (萌え優先とおもわれるカメラワークが多々・・・これは予想の範囲でしたけどねw)
・小鷹の残念さを伝えるシーンがカットされ過ぎている。
 (桃太郎伝説、ヤンキー侍、お笑い話・・・等々、これでは残念でもなんでもないように見えてしまうのです) 
・アニメ化に採用してない回のネタをそのまま口に出しているシーンがある・・・ちゃんとチェックしてるのでしょうか?
 (隣人部の活動で演劇をしたと言っていたり、怪談話の回で恐怖のシュウマイとか・・・恐怖の味噌汁とか・・・)

っとまぁ挙げ出したらキリがないのでこの辺にしておきますけど、CMや次回予告の方がよっぽど切れ味もテンポもあったように思えてしまうのが悲しい所です( ´△`)ハァ
しかも監督は元々原画マンから演出家や作画監督を経て監督業にも携わるようになったわけですから、作画にかんしては文句のつけようのないくらいの物は見せて欲しかった所です!
たしかに、キャラの表情で言えば、絵師ブリキさんのキャラデザよりも目を一回り大きく描く事で、目力をアップさせてキャラの表情ををとっても豊かに描写出来ていたと思うのです。
ただ、その目すらバランスが崩れてたりするんですから・・・少なくとも安定した作画を提供できたとは言えない出来でした!
まとめると・・・一番の見所の会話劇は原作に頼りっきりで、ブリキ絵の再現もままならず、最終回のシーンを生かすために大切な物を捨ててしまいましたって感じですね♪

それでも面白かったこの作品は、やっぱりキャラの個性と魅力なのでしょうね♪
ただ、見る人をやっぱり選ぶというか・・・こういうアニメの楽しみ方を知っている人は面白かったのでしょうね♪

ここでちょっとキャラについて書き留めておこうとおもいます!
まずはσ(・・*)アタシの大好きな星奈ちゃんですけど!
星奈ちゃんって辛い目にあっても本当にめげないし、意外と素直なところが大好きなんですよ♪
恥ずかしがりながらも、自分の気持ちを素直に言えるところなんかはとっても憧れちゃいます♪
普段いがみ合ってばかりの夜空と星奈ちゃんだけど、この二人って時折息がピッタリ合うんですよね('-'*)フフ
似たもの同士の二人なのですけど、星奈ちゃんと違って夜空の場合は自分の気持ちには素直になれないんですよねw
他人の事はメチャクチャ言うくせにね(。・w・。 ) ププッでもそこが可愛いところなんですよね♪
そんな二人に囲まれた小鷹は常識人ではあるけど、やっぱり残念な感性の持ち主なんですよ!
性格的には真面目で世話好きで常識人だけど、笑いのセンスが皆無なんですw
(笑いのセンスがないシーンがカットされてたのでちょっと残念ですq(T▽Tq))
そんな同年代の3人で始まった隣人部に加わった幸村と理科!
実はこの2人アニメ化されてキャラとしての魅力が急上昇したキャラだと思っているのです♪
2人とも原作ではイメージしづらいキャラだったんです(>_<")
幸村君はセリフ少ないし部室にただ立ってるだけって表現されてたし、理科ちゃんの人並みはずれた性癖はとってもじゃないですけどイメージなんかできなかったですよw
一方元気な幼女の小鳩ちゃんとマリアに関してはちっちゃくて可愛くて、星奈ちゃんじゃないけどお持ち帰りしたくなっちゃいますね(・-・*)ヌフフ♪
2人のじゃれあいシーンはもっとハチャメチャなくらいの演出を期待していたのでちょっと残念でした♪
でも小鳩ちゃんの「クックック」のレイシス設定からあわてた時に見せる素の表情と九州弁がキュートでした(>o<")
マリアも何でもいわれたことを信じてしまう残念な飼いならされっぷりは可愛かったです♪

とまぁ隣人部のメンバーはとっても魅力的で見ていて面白いですし飽きなかったです(*^_^*)
今回カットされた演劇ネタや三国志のネタやリレー小説「聖☆兄貴さん!」など、2期でやるなら上手にストーリーの中に組み込んで欲しいなぁって期待したいところなのですけどねw
「制作委員会は友達が少ない」の面々に奮起してもらってより楽しいパワーアップした「はがない」を再び見せてくれる事を祈りつつ首をながーくして朗報を待ってますね"(@´▽`@)ノ"""






 

ここから下は過去レビュー【予習編】になりますので、まだこのアニメ見てないよっていう方に参考にしていただければと思います♪
 
☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。☆
 
 
■「はがない」の正しい楽しみ方!!【予習編①】
はぃ!!皆さんこんにちは♪
僕は友達が少ない、略して「はがない」の自称影のサポーターの"せもぽぬめ"です♪
いよいよアニメ化に向けて盛り上がってきましたね♪ (・・。)ん?私だけですって!?
・・・そんな外野の声は無視してw
 
今回のレビューのタイトルにも書きましたが、正しい!?「はがない」の楽しみ方です(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
実は「あにこれ」のお友達にもすでに!!何も言ってないのに実践されている方を発見しましたよーw
画像の額に「肉」と書いた覚えがあるお友達ぃーーー はぃあなたですよww
海苔を張ったことあるお友達ぃーーーはぃあなたとあなたと私ですww
って冗談は置いておきまして、こんなテンションで展開されていく、残念系ドタバタコメディなのです♪
 
ラノベ原作で、イラストには「電波女と青春男」でもお馴染みのブリキさんですよ♪
見たことがある方ならわかりますよねw色っぽい艶やかなイラストが特徴かなぁ~
 
ではでは、今回は予習編なので、ちゃんと予習したいという方は……(゚_゚i)タラー……原作読んでください!?
おしまいww
 
嘘ですごめんちゃいm( __ __ )m そろそろ、まじめにやりますね(;^_^A アセアセ・・・
 
それではちょこっとだけ登場人物の紹介です♪声優さんも豪華ですね♪
★羽瀬川 小鷹(kodaka hasegawa) 声)木村良平  
 残念系日本人とイギリス人のハーフ。中途半端な金髪のプリン頭。根は真面目で料理が得意。
★三日月 夜空(yozora mikazuki) 声)井上麻里奈 
 残念系エア友サディスト美少女。陰険で超毒舌なサディスト的性格。
★柏崎 星奈 (sena kasiwazaki) 声)伊藤かな恵 
 残念系ギャルゲー好き巨乳美少女。小鳩ちゃんをこよなく愛すお嬢様。
★楠 幸村 (yukimura kusunoki) 声)山本希望 
 残念系戦国武将メイド。小鷹の事をあにきと呼び、真の漢を目指している。
★羽瀬川 小鳩(kobato hasegawa) 声)花澤香菜 
 残念系金髪碧眼偽ニュー幼女。小鷹の妹。別名「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌」吸血鬼を演じる。
★志熊 理科 (rika shiguma)  声)福圓美里 
 残念系腐女子天才メガネ美人。かなりのマニアックでエロティックな腐女子。
★高山 マリア(maria takayama) 声)井口裕香 
 残念系天才幼女シスター。夜空の調教でパシリの様な扱い。勉強だけは優秀で、ライバルは小鳩。
 
全員「隣人部」という部活に所属しているのです!!
「隣人部」ってどんな活動をしている部活なのでしょうかね♪ \_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
 
私の画像は星奈ちゃんなのですが、本当に女の子はみんな可愛いのですよ♪
そんな隣人部のメンバーが将来リア充デビューする為に、ハチャメチャな毎日をすごしていくのです♪
メンバーの残ねんっぷりが見所なので、本気で突っ込まないことw \_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
 
ちょっとアニメ化で心配なのが、結構下ネタ発言が多いので全部「ピーー!!」になるかもですq(T▽Tq)
 
そして私個人の好きなカラミなのですが・・・
①小鳩⇔マリア ②星奈⇔小鳩 ③星奈⇔夜空 ④小鷹⇔幸村 \_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
 
 
これだけ覚えておけばいつでも隣人部に入部できるはずです♪そして見て頂くと私のプロフの意味もw
あとはお気に入りのキャラクターに(o;´ρ`)o-3ハァハァ すればきっと楽しめるはずですよ♪
正直、アニメ化は劣化すると予想していますので。。。本当に楽しみたい方は原作をすすめますw(>o<")
でも私はチョーひいきして満点つけちゃいますけどねw_s(・`ヘ´・;)ゞ..
 
 
■「はがない」の正しい楽しみ方!!【予習編②】
 はがないスタッフ発表!!パチパチパチ o(^ー^)o☆o(^ー^)oパチパ
 
・監督:斎藤 久                   期待度★★★★☆
 監督作品としては「そらのおとしもの」が代表作♪
 「そらおと」もコメディ的な点では面白かったので期待が出来そうですね。
 ただ、あんまり巨乳やパンツ描写は控えて欲しいところですね♪
 
・制作会社:AIC Build               期待度★★★★☆
 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」でお馴染みですね♪
 本社や他スタジオでは、「アマガミSS」「ハヤテのごとく!」「 喰霊-零-」「瀬戸の花嫁」等々
 σ(^_^)アタシ的には安心できる制作会社ってイメージなのです♪
 
・脚本:浦畑 達彦                  期待度★★★★★
 最近では「花咲くいろは」
 他にも「咲-Saki-」「ARIA The NATURAL/ORIGINATION」「闘牌伝説アカギ」
 どんな作風でも器用にこなす脚本家なので、とっても期待しているのです♪
 
・音楽:Tom-H@ck(大嶋文博:ギタリスト)  期待度★★★★☆
 けいおんで注目を集めましたね!!
 唯ちゃんやあずにゃんのギターテクニックの師匠はこの人だったのですよw
 ♪Cagayake!GIRLS
 ♪ギー太に首ったけ
 ♪じゃじゃ馬Way To Go
 ♪GO! GO! MANIAC
 ♪Utauyo!!MIRACLE
 他
 
・キャラクターデザイン・総作画監督:渡邊 義弘   期待度★★☆☆☆
 渡邊さんファンの方には申し訳ないのですが・・・・・かなりトーンダウンしちゃいました。。。
 アニメ化で一番期待していた点が、ブリキ氏のイラストを忠実に表現できるか!だったのでq(T▽Tq)
 個人的には「電波女と青春男」の西田亜沙子さんにお願いしたいところなのです八(^□^*) オネガイ!!
 ※予習編③で紹介した、DVD特装版で再評価してみたいと思いますね♪
 
※総評
 さて、皆さんは今回のスタッフ構成にどのような感想をお持ちでしょうかw
 キャラデザの点では酷評いたしましたが、原作を知らない方であればかなり期待しても良いのでは
 ないでしょうか?監督さんも元々キャラデザや原画に携わっていたようですし、渡邊さんのデザイ
 ンも可愛らしいので平均点以上は期待できるはず♪
 脚本・演出・構成・音楽についてはかなり期待しています、後は放送上の禁則事項をどうするかで
 すね…たぶん残念な結果になるでしょうw
 それでもアニメ化で動く隣人部のメンバーを早く見てみたいですね♪ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノコバトチャン
 
 
■「はがない」の正しい楽しみ方!!【予習編③】(上級者向け)
 まだTV放送日時は発表されていませんけれども、一足早く隣人部のメンバーに会えそうですよ♪
 原作を読まれている上級者の諸君!! TVアニメ放送前に予習しましょうね♪
 ▽僕は友達が少ない⑦DVD付き特装版 9月22日発売なのです (|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!
  ・完全新作オリジナルアニメーションを収録
 ほしい方は予約をお勧めします、直前になると予約すら出来なくなると予測いたします♪
 
 原作未読の方は、いきなり見てもo(@.@)o なんですか?この残念な人たちは?となりますのでw
 原作を読むか、TVアニメを見てからの視聴をお勧めしますよw
 
 
■「はがない」の正しい楽しみ方!!【予習編④】
 ☆2011年10月6日(木)深夜1:55より放送開始予定見たいですね ヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪
 それとTBSの公式ホームページにてPVが公開されましたね♪
 ※http://www.tbs.co.jp/anime/haganai/
 
 やっぱりアニメの魅力の1つはキャラを動かすことで得られる躍動感だとおもうのです♪
 なので、PVで動きのある星奈ちゃんとか見れてやっぱり嬉しかったですね♪
 PVの出来はキャラデザ的に期待していなかった分、うん!! いいじゃない♪って思いました。
 
 それと、OP/ED曲をアップしたので参考にしてくださいね♪
 【OPテーマ曲】
 「残念系隣人部★★☆(星ふたつ半)」
  歌:友達作り隊
    三日月夜空(CV:井上麻里奈)
    柏崎星奈 (CV:伊藤かな恵)
    楠幸村  (CV:山本希望)
    志熊理科 (CV:福圓美里)
    羽瀬川小鳩(CV:花澤香菜)
    高山マリア(CV:井口裕香)
 
 【EDテーマ】
 「私のキ・モ・チ」
  歌:三日月夜空(CV:井上麻里奈)
 
 OP曲しか聴けてないのですけど、Tom-H@ckらしいアップテンポでノリの良い曲でした♪
 
 ※今回情報ご協力頂いた「あにこれ」友達のじょーさんありがとうございました♪
 
 
■「はがない」の正しい楽しみ方!!【予習編⑤】
 いよいよ放送開始まで約1ケ月となりましたね^(ノ゚ー゚)ノ☆パチパチ☆ヾ(゚ー゚ヾ)^
 そこで、『僕は友達が少ない on AIR RADIO』のお知らせ♪
 どんな内容かわかりませんけど、ちょっと「はがない」の雰囲気を味わえるかもしれませんね♪
 放送開始まで、ネットラジオで期待を膨らましつつ、首をながーくして待つことにしましょうね♪
 
 パーソナリティ:木村良平(羽瀬川小鷹 役)、井上麻里奈(三日月夜空 役)
 本放送予定日:2011年9月6日(火)より毎週火曜日配信予定
 配信サイト: 響 - HiBiKi Radio Station -  http://hibiki-radio.jp/
 インターネットラジオステーション<音泉>  http://www.onsen.ag/
 
 
■「はがない」の正しい楽しみ方!!【予習編~fin~】
 原作7巻の付録のDVDで0話が収録されていましたね♪
 楽しみにしていただけに、ドキドキしながら視聴開始っと!
 っでいきなりまず一言・・・・・・・・!? 短すぎるってばぁ。゚゚(>ヘ<)゚ ゚。
 これじゃぁPVと大して変わんないじゃないのさぁ~っていきなり期待を裏切られましたw
 まぁでも、いきなりゲロォ…(T┰T )って・・・はがないらしさの片鱗を垣間見れた気がします♪
 キャラデザは、ブリキ絵に近づいたと言うよりも。電波に近づいたって感じですねぇ(>o<")
 でも、最初の頃の不安はかなり払拭されたので平均点はあげられそうな予感です♪
 各キャラの本当の魅力が、このDVDでは見られない内容だったので、そこは本編に期待したいと思っ
てます(*^-^)
 
 
追記2011.06.16・第二の手記(予習編②)
追記2011.07.09・第三の手記(予習編③)
修正2011.07.19・並び順修正、スタッフ評価一部修正。
追記2011.08.16・第四の手記(予習編④)
追記2011.09.04・第五の手記(予習編⑤)
修正2011.08.16・予習編④の放送予定日を修正
追記2011.09.23・第六の手記(予習編~fin~)
追記2011.10.07・第七の手記(放送開始日の日記)
追記2011.10.14・第八の手記(補足)
追記2011.11.23・第九の手記(ちょっと一息、中間レビュー)
追記2011.12.28・第十の手記(総評)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 262
ネタバレ

K.S さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とても面白かったです。

こんな学校あったらいいな・・・
と思います。

2期より1期の方がより面白いと思います。

残念青春系・・・
というが、小鷹君もてんじゃん。

久々の再視聴
全話視聴
{netabare}
 天候初日にやらかしたのと見た目とでヤンキーの烙印を押され
 ぼっちな高校生活を送る小鷹・・・
 中学のエピソード聞いてもぼっちなんだからそれだけが原因ではないか・・・

 で・・・夜空さんがエア友達を話しをしているところを小鷹に見られ
 隣人部を創設する・・・

 バスの中でこいつもエア友達と話ししてんじゃん・・・
 教科書を強奪し・・・

 で・・・柏崎星奈こと肉が正体不明の張り紙を見て入部
 これ考えた原作者も凄いけど・・・普通の人は分かるもの?これ?
 2期ではあんな張り紙と夜空も宣ってるけどね。
 黄土色ヤンキーもリア充は○ね!も素晴らしいね・・・
 でもこの○ねばいいのにはダメですよ。もっと淡々とね・・・
 しかし高校の時、こんな美少女及び巨乳の子なんて居た?
 ・・・ゲスですみません。
 しかし、強烈な美人と超絶可愛い子達にかこまれ
 (廻りから見たら侍らせ)羨ましい・・・のか?
 何せ、孤高の美少女と星奈様だからな・・・

 しかし、こんな超絶可愛い子に呼び捨てでいいよって・・・
 無理無理無理無理・・・100%あらぬ妄想に入る・・・
 ゲームで・・・友達か・・・
 小学生やハイスコアガールの頃とかそれよりちょっと前ならな~

 ま・・・ゲームでもこうなりますわな・・・
 殺し合い・・・というか、罵りあい・・・というか。
 そして小鷹はかつあげね・・・

 しかしいいのか?TVやゲームなんか持ち込んで・・・
 しかもギャルゲーって・・・伝説の「せもぽぬめ」もこの時だもんね。
 これは面白かった。「よへちぼらけ」もいいけどね。
 ときメモでいう好雄みたいなヤツが出て・・・
 あかりちゃんはポジション的には藤崎詩織?
 「一緒に帰って、友達とかに噂されたら恥ずかしいし・・・」
 懐かしい・・・全然関係ないけどときメモ2のEVSは驚いたな・・・
 この有希子ちゃんは如月さんのポジションか?
 せもぽぬめはいい名なのか・・・本当に残念だ・・・
 ギャルゲーは超斜陽になってしまったのは、ある種残念だけど
 ときメモは傑作だったな・・・
 って何気にときメモ4をやり出す僕がいます。
 ここまでギャルゲーに感情移入出来るのは凄いと思うわ・・・

 あ・・・とうとう普通のギャルゲーではあきたらずエロゲーへ・・・
 この辺無知なんてアレなんだが女性でする人っているの?
 俺妹の「ホモゲ部」マニアみたいな腐女子って・・・本当にいるの?
 ごめんなさい、良く分からん世界だ・・・
 ときメモのガールズサイドみたいなものは分からんでもないが・・・
 星奈の羞恥プレイか・・・本格的な変態だ・・・
 これどんな気分なの?実際あったらAV一緒に見るよかキツイ・・・

 小鳩ちゃん?可愛いのに・・・可愛いのに・・・中二病?
 処女の生き血?自分の血でも飲んでなさい・・・
 このカラコンって学校に行く時もそうだったっけ?

 いいな・・・超絶美少女の星奈とプールか・・・
 でも・・・高校生には刺激があまりに強すぎるな・・・
 小鷹って何気に面倒見がいいし、常識人だと思うんだけど・・・
 所謂、親友といえなくても普通の友達ならいそうなもんだけどな・・・
 この星奈とナンパ野郎とのやりとりを見て思うのは僕だけか?
 この辺に関してはまぁ2期でなんだろうが・・・

 いつ見て思うが・・・この小鳩の全裸の必然性が理解出来ない・・・
 これどう考えても原作者=ゴッドの意向だと思うけど・・・
 もっと先の高山マリアの全裸も思う・・・
 星奈はいいけどね・・・
 おっとこの回想で夜空のフラグが・・・

 理科さん、ようやく登場ですね。
 更には顧問の高山マリア。幼女。賢いバカ・・・
 で・・・イタズラする小鷹・・・10歳?設定ってハーフだっけ?
 「うそつき!ドロボー!うんこ!」うんこ幼女シスター・・・
 しかし、夜空は頭がキレるな・・・

 で・・・幸村登場!このサイフのかつあげ?部分ようやく気づいた!
 真田の六文銭だったんだ・・・知らなかった・・・
 {netabare}で・・・どう考えても女の子なんだけど・・・
 まそれはの後ほどになるのか・・・{/netabare}
 ヤンキーマンガとメシか・・・

 おっとアバンで登場した理科さん登場だね・・・
 この白衣がいいよね・・・素晴らしい!
 {netabare}腐女子・・・でも後々になるがもの凄い気遣いが出来る
 素晴らしい子!{/netabare}
 教室で謎の叫びというか語りというか・・・
 しかも先輩の教室で・・・クレイジー・・・
 入部か・・・天才には謎のポスターが分かるのか・・・
 腐女子で・・・痴女?そういえば理科の裸のシーンってこれだけだったな・・・
 で・・・嫉妬・・・まぁそうなるわな・・・

 小鳩の嫉妬・・・超ブラコンの小鳩はそうなるわな・・・
 で・・・マリア先生・・・ゴハンをウンコなって言っただめでしょ・・・

 みんなでゲームね・・・ハードはPCE・・・?
 魔法使いの小鷹www。30歳まで童貞を・・・守り続ける?
 ・・・あのね、世間では処女は守るという(貞操を・・・)けど
 童貞は守るとは言いません・・・童貞は捨てましょう!
 可能なら学生のうちに!不可なら18禁OKになったらさっさとね!
 少し、世界の見え方が変わるかもね。
 と無関係な事はさておき・・・

 ワラスボ食ってみたいと思ったのは僕だけ?
 で・・・案の定仲間割れ・・・
 {netabare}
この設定作ったのは理科だもんね・・・後に分かるけど・・・{/netabare}

 おっと乱入・・・小鳩ちゃん!「クックック・・・」
 あ・・・この不気味なウサギ・・・「セニョール!」のアレを思い出す・・・ 
 マリアと鉢合わせして、小鳩の名乗りが・・・本当にこんな人っているの?
 羽瀬川菌タッチ!バリア張ってました!見たいな・・・
 確か中二で一年前に「ああ」なったんなら中学生の時だよね・・・
 にもなってこんな子供じみたイジメすんの?

 アバンから子供の頃の回想・・・
 で・・・前も思ったがとんでもない格好で寝てんな・・・
 中坊がこんな格好いいのか?

 カラオケか~そういえば全然行かなくなったな・・・
 夜空さん・・・そういうイジメ方は良くないですよ・・・
 ただのイジりだと分かってもあまり・・・ね・・・

 で・・・黒くて固いのを置いてもらっていざカラオケ・・・
 みんなうめーな。でも理科さん。不特定多数の誰が触ったか分からん
 「黒くて固いの」にソレはどうなんでしょう?
 しかし、星奈のおっぱい凄いな・・・
 夏休みもすんの?こんな訳の分からん事を・・・

 くそ暑い中小鳩ちゃんはあんな格好で出るの?出ないんだ・・・
 意味不明な言葉残して・・・

 幸村は忠臣なんだけど・・・めんどくさそうだな・・・
 メシ作れるヤツにコンビニ弁当って・・・大好きだけどさ・・・
 それに肉は全くブレないな・・・
 マリアのごはん・・・プロテイン・・・浅井長政の嫡男・・・
 何の話だよ・・・

 ネットか・・・学生の頃は当然ないし・・・ていうかポケベルもなかった・・・
 SNS?っていうか携帯じゃだめなの?って理科が言うよね。
 あ・・・この時ってガラケーだったっけ・・・

 そして肉は携帯を購入・・・まぁベタな展開だけどね。
 理科は変態さんだ・・・夜空がゲンナリしている。
 しかし、コイツらの部の活動ってなんなん?
 夜空さん・・・小鷹君と同じ携帯だとなんなの?って野暮な話か・・・
 誠意ときて足を舐める?何故?それが世間の常識なの?
 しかし、この星奈への対応見て思うけど友達いないってないだろう・・・

 エアコン故障か・・・真夏にはキッツイな。
 何とやらというアニメを見て真の姿とやらを見て・・・
 はいいが、魔力解放のシーンって必要か?
 中二の妹が兄の前でする事ではないと思うのは僕だけ?
 しかもパンツはいてないの?で、出かけるの?兄は止めないの?
 その後の全裸のマリアも必然性があるのか?
 話のつながり的には必要だと思うが・・・ケイトに見られるけどね。

 正体不明のギャルゲーからのプールか・・・
 何気にこのバスシーン面白いんだよな・・・
 理科は変態さんだし・・・星奈と小鳩は姉妹にしか見えないし・・・
 はいてない夜空先輩の地獄の顔色も・・・

 でも幸村が更衣室に入ってきたら大混乱するわな。
 超美少女の様な男?だもんな・・・
 しかし本当にフンドシでプール行ったら更に大混乱するわな。
 普通に考えたら全ての注目(それだけで済んだら御の字)だね。

 夜空と理科は帰宅か・・・まぁしょうがないよね。

 9話・10話見ながら書いてたんだが消してしまった・・・
 9話は星奈宅訪問で10話が合宿だったよな・・・

 9話は星奈宅に訪問してペガサスさんに挨拶及びお泊まりイベント。
 最初から夜空の馬面か・・・それクラスでしたら英雄・・・か?

 通常、いくらなんでも彼氏彼女の関係でもない家に単数で泊まりに行く?
 妹がいうるとはいえ!だ!
 まぁこの場合は父親の友人宅へ泊まった。というべきか。

 理事長ってもうかるのか?それとも代々おの土地の地主?
 そしてあの必然性不明の風呂イベント。
 あくまで僕が思うだけだが・・・
 身近な(特に同級生が・・・)しかもウルトラ美少女の全裸を拝んで
 しまったら夜なんて酒が入ってても寝れないって・・・
 鈍感を通り越して不感症なんじゃないか?って思うほどおかしい・・・
 そして父親の友達とはいえ理事長の娘に初対面の理事長がいるまえで
 ため口ってのも大物感が凄いな・・・

 10話は海での合宿か・・・
 これも美少女ばかりのドハーレムイベント・・・
 けしからんぞ!小鷹君!

 サンオイルはこれ本当にドキドキするよね。
 でも・・・星奈さん・・・またまたやってくれましたね・・・
 しかし、パエリアって、バカテスの吉井明久を思い出す。
 普通の男子は作れるものなの?

 ベタだけど。順調にイベントを消化してんじゃん・・・
 もう友達でいいだろ。

11話視聴

 小鷹の子供の頃回想・・・その相手とは・・・イヤ・・・何度も見てるんで・・・
 まぁ縁日のイベントか・・・
 たこ焼きが目的ではなく小鷹君が目的なのだよ!
 小鷹君って気づいてるわな・・・

 浴衣女子は可愛いわな・・・涼しそうに見えてかなり暑いらしいが・・・
 理科も普通にしてれば可愛いのに・・・
 みんなで花火か・・・メギドフレイムってどういう意味?小鳩ちゃん?
 髪に火の粉が飛んで燃えるって・・・
 こんな事故ってあんの?本当なら気の毒なイベントだ・・・

 で・・・髪を切った夜空登場・・・ここでようやく・・・
 「ソラ」が出てくる・・・
 この時のクラスの雰囲気って・・・完全に二人の世界じゃん・・・

最終話視聴

 OPに色々と装飾が施され・・・
 ソラの回想が始まる。
 ソラさん・・・それでは無意味だよ・・・
 最初はマリアに対してもガマンしたんだね。すぐ本性が出るが・・・
 子供はキライじゃないんだ・・・
 でもマリア先生・・・「バカウンコ」は意味不明ですよ・・・

 結局、隣人部は夜空と小鷹の為に創設した部ってことだよね。
 友達を作る為ではなく、
 夜空と小鷹が友達、もしくはそれ以上の関係になる為の部活・・・
 結局、小鷹ファンクラブみたいになってしまったが・・・

 その髪・・・先だけでもバッサリ切るんだ・・・
 頭からぶっかける?先っぽだけ?何の話だ?本当に・・・
 私が「ソラ」なのでした!か・・・
 この一言だけで、過去の思い出がいかに大切なものか伝わる気がする・・・

 よくよく見ると、女子以外に見えない「ソラ」だ・・・
 スカートはいてなくても分かりそうなもんだ・・・
 帽子とかかぶってりゃ分からんか・・・

 理科の「小鷹先輩の生徒会長」発言が好き?意味不明すぎて・・・
 さすが、肉!一発で見抜くとは・・・
 そして夜空がウンコ・・・

 結局何も変わらん?それとも少しずつ変わってる?
 まぁ2期へ繋がる終わり方だね・・・{/netabare}

久々見たな・・・
やはり1期は面白いわ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

素直にかなり面白いです!学園系の筆頭作品に挙げてもいいぐらい

このアニメ、二期もあるんだけどとりあえず一期のレビュー書いておきます。

はっきり言って、かなり面白い作品だと思います。
個人的にはかなり好きな部類に入りますねー。
分類としては、青春ラブコメ?学園ハーレム?日常ドタバタ?
そのどれにも入りそうで入らないようなストーリーですね。
少なくとも一期は。
でも、それのどれもを満たしていると言ってもいいぐらいに、キャラの魅力やストーリーのテンポの良さは秀でています。

これは題名通り、主人公たちには一つの共通点があります。
それは、誰もが「友達がいない」ということ。

友達がいない、そして友達を作る術を知らないからどうするのか。
そう、友達作りの部活を作るのです。

この手のアニメによくあるパターンですが、主人公の男キャラは不器用で、それでいて実は優しい。
それなのに見た目で怖い不良だと思われる。
キャラデザからは全くそういう風には見えないんですけどね。
それぐらいキャラデザも抜群です!

この友達がいないキャラたちが毎日を送る部活の名前は「隣人部」
友達を作るための練習をするというのが目的の部活です(笑)
こういうのあるといいですねー^^

主人公は

羽瀬川 小鷹(はせがわ こだか)-木村良平さん
隣人部の最初の部員で、ハーフのため金髪。
それに加えて人付き合いが不器用で、不良だと誤解されてしまって一人。
cvの木村さんは、東のエデンや黒子のバスケ、Angel Beats!などで主役級を演じている人です。

そして
三日月 夜空(みかづき よぞら)-井上麻里奈さん
隣人部を創立した中心的存在。
不器用でぶっきらぼうで悪魔的な一面を持つが、実はとてもシャイで乙女チックな面を持つ魅力的な女性。
cvの井上さんは、IS 〈インフィニット・ストラトス〉、みなみけ、進撃の巨人など多数で主役級です。。

次に
柏崎 星奈(かしわざき せな)-伊藤かな恵さん
容姿端麗、スポーツ万能(例外あり)成績優秀、名家の令嬢という完璧な女性。いつも男子生徒がしもべのように付きまとうというような設定。
しかし実はゲームの世界でしか友達はおらず、恋愛も経験がない。
夜空とは犬猿の仲なのだが、離れることもできないという関係。

でも、この作品の女性は全員が魅力的なので、特に星奈が可愛いというようには見えません。
良い意味でです。
cvの伊藤さんは、とある科学の超電磁砲、To LOVEる、織田信奈の野望など多数で主役級です。


次に
楠 幸村(くすのき ゆきむら)-山本希望さん
どこからどう見ても女の子にしか見えない男子。
もちろん隣人部の部員。
羽瀬川 小鷹の為に尽くすことにすべての喜びを感じるという後輩。
男性のような格好をする場面はありません。
cvの山本さんは、UN-GOやアイドルマスター シンデレラガールズなどで活躍中の比較的新しい声優さんです。

次に
志熊 理科(しぐま りか)-福圓美里さん
科学や理系のことに関しては天才的な頭脳の持ち主で、理科室も特別に作ってもらい、理科室登校をしているという変り種。
実は変態な趣味があり、なんにでもエロを結びつけるという性癖の持ち主。
いつも明るくて元気だが、友達はいない引きこもり。
隣人部の部員。
cvの福圓さんは、To LOVEる、だから僕は、Hができない。など多数で活躍中。

次に
羽瀬川 小鳩(はせがわ こばと)-花澤香菜さん
羽瀬川 小鷹の妹で中学生。
兄弟なので、もちろんハーフ。
金髪のきれいな少女、なのだが、ゴスロリファッションに身を包み、ダークネスなアニメの悪魔的ヒロインを常から演じている残念な性格の持ち主。
とてもチャーミングで、星奈から溺愛されることになる。
『このキャラ、俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を観たことがある人なら、絶対に黒猫と被ると思います。
いや、花澤香菜が演じているという時点で、これもう同一人物だから(笑)って思わざるを得ないほどですよ。。。
cvの花澤香菜さんに関しては、もはや語ることもないでしょうね。
それぐらい、数々の大作で主役級を演じていて、多岐に渡る活躍をされています。
僕の大のお気に入りの声優さんです^^


そして
高山 マリア(たかやま マリア)-井口裕香さん
舞台となる聖クロニカ学園に勤務するシスターで10歳の女の子。
とてもチャーミングで、頭脳は明晰なんだけど、口が悪くて乗せられやすくて、自分を天使の使いだと思っている。
三日月 夜空にたぶらかされ、半ば脅されて部活の顧問となる。
主人公の妹、小鳩とは天使と悪魔との仲で、これまた犬猿とも言えるのだが、歳も近いため実は仲良し。
cvの井口裕香さんは、とある魔術の禁書目録、物語シリーズ、To LOVEるなど、多数で主役級を演じられています。

この7人が織り成すドタバタ胸きゅん、ちょっと感動物語だと言えますね。

ちょっと書きましたけど、俺の妹がこんなに可愛いわけがない!の要素満載という感じもします。
監督さんが同じ人なんですね。
物語の進行自体はそうでもないんだけど、それぞれのキャラ設定などがそう感じさせるのかもしれません。
ちなみに、俺妹のメンバーも実はちらっと出演するんですよー。
見つけられますかね?

この作品の魅力は、やはりキャラの素晴らしさでしょうか。
それぞれがまさに個性的で、ツンデレであったり、悪魔的であったり、萌え、そしてたまに見える意外性。
そのどれもがたまらなく素敵です。
あとはお約束のハーレム設定というところですね。

音楽はそれほど評価できると思わないので、若干引いています。

それ以外はほぼ満点だと言っていいんじゃないでしょうか?
単調になりがちな学園日常系をここまで飽きずに魅せるってなかなかできないと思いますから。
SF作品なんかとは違って、あまり考えないで、とにかく笑えたり可愛いって思えたり、爽やかな気持ちになったりできていいんじゃないかな?

かなりオススメの作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

76.8 5 友達で部活なアニメランキング5位
ゆゆ式(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1291)
5906人が棚に入れました
この春、女子高生になった、ゆずこ、唯(ゆい)、縁(ゆかり)の3人組はいつもいっしょの学園生活。
放課後は部員3人、パソコン2台とホワイトボード1代の「情報処理部」で、てきとうに決めた単語をググってその結果でまたおしゃべり。
なんでもない日常は、たまにイベントも発生するけど、やっぱり女の子がいちゃいちゃするだけ。でもなぜか目が離せない新世代女子高生コミュニケーション。
ゆとりかわいい学園生活は、遊びtお部活とところにより百合要素。
ノーイベント・グッドライフ!それがこの三人の”ゆゆ式(ルール)”

声優・キャラクター
津田美波、種田梨沙、大久保瑠美、茅野愛衣、潘めぐみ、清水茉菜、堀江由衣
ネタバレ

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

★4/ 無形のカレイドスコープ

萌えではない日常会話劇

縦横無尽な推進力で燃料投下していくスターターゆずこと機知に富んだ多彩な展開力のエキスパンダー縁と俊敏な判断力で応答するリアクター唯。それぞれの役割は秒単位で流動しボケとツッコミも時に1対2、2対1と華麗に変化し絶妙なバランスの上に広がるリアリティ溢れるユートピアを眺める至福を味わえる本作は唯一無二という言葉すら生ぬるい。

これは断じてただの女子高生に萌えるアニメなどではない。メンタルサプリメントであり思考実験であり現代を生き抜く為の極意であり本質であり真実であり本物であり真理でありもうなんかアレだよアレ。

世の中にクソリプを撒き散らす○○どもに限らず我々全国民はこの作品を姿勢を正して手をグーにして正座して腹に力を入れて目を見開いて口を閉じて定期的に周回する義務を課していくべきである。

それはなぜか。
では以下に記述しておく。

例えば縁がゆずこと唯の2人に対してこう呼びかける場面がある。

「みんなは〜」

2人を結べば線となり、3人結べば面となる。団体という概念の最低単位は3である。多分。理想的な家庭環境であれば自分と母親と父親とでこの構造が最初に形成されることになる。

自己が多数派にも少数派にもなり得る流動的かつ不安定な構造の安定を計るには実に多彩で高度な判断が他方に許される範囲内での応答速度を持って求められる。そう、バカには"場"を維持することは難しい。この作品を1話だけチラ見しただけの者から見ればゆずこはただのバカキャラにしか見えないだろうが最後まで視聴した者は成績もそれなりに優秀で他人に対して常識的な対応も出来る人物だと知っているはず。血統の良い縁は言わずもがな。唯も縁と幼馴染であるので家柄も悪くないはずであり、その2人相手の対応を見てもそれなりの判断力を持ち得ている事に疑いはない。

この作品はたとえば繊細なアクセルワークで沈黙を破って進入してきたゆずこの速度と強度を即座に参照算出、適正な戦略と戦術で迅速に適応的な対応を選択し快適なリズムを崩さずに"場"に展開、その後も同様に柔軟な対応を当意即妙に続けていくというとても高度な技能のケーススタディなのである。

これはどんなにスーパーでスペシャルなコンピュータの高性能AIでも実現不可能な芸当である。今後いくら技術が発達しようとも。絶対と言い切れる。何故か?

コンピュータには身体性が無いからだ。

人間の脳は無意識領域であっても周囲の様々な要因に影響される。温度湿度光量音量臭い壁の色人間の数など。身体的にも空腹度疲労度などの体調面。凄まじい数の要素がリアルタイムで次々と変化する。パラメータを計算するだけならAIが得意だろう。だがそれらを測定するセンサ自体が存在しない。彼女らはそれらの複雑なパラメータを瞬時に読み取り計算し時には修整しつつ"場"を整えていく。

では何故"場"を整える必要があるのか。
 
続きは有料となります(嘘)
この作品見たらわかりますよね。

以下各話メモ。
{netabare}
1日1話の勢いレビュースタイル。けいおんとの2本立て。思ったことそのまま。

1話
こりゃスゲェ。ほんとに何も起きない。けいおんがほんとにゴージャスに感じる。なる程これは唯一無二なのかもしれん。じっくり彼女らの生活を覗き見することにしよう。

2話
リズムにハマることあるよね。わかるわかる。胸の話題は流石にわからんが切実なのかもな。男は見せ合いとかしないからどうなんやろ。お母さん可愛い。全く教師感がないがコレはコレでいいのか?先生から何か教わることくらいは無いのかな。2回目にしてオープニングエンディングがいい曲に感じて来た。アレ?ハマってきた?
3話
夏休み。水って何だ?何なんだろ。部屋に何もイジる要素がないのな。けいおんと比べて物凄く濃度が濃いような気がする。何だこれ。女子高生のリアリティとかはわかる訳ないのだが。一応プールなんか行くけどあっさりしててイベント感がまるで無い。なんか凄いものを見てる気がする。展開も何もないのに次が見たくなってる不思議。
4話
何これ凄い。メチャクチャ面白いんだけど。絵柄はもう全く気にならない。他の子との絡みも増えてきた。オープニングエンディング両方落とした。2曲ループで数時間聴いてる。コレはヤバイものを知ってしまった。いや、コレ本当に凄い。マジで。何故かとかは浮かんでは来るが考えたくない。語彙力無くしたままでいい。今は身を任せて味わおうと思う。
5話
いきなりターン制が始まりすぐに終了。様々な口火から不意に急展開しては元の話題に着地したりとアドリブのような会話が楽しいのか。2週目はどんな感想になるのかな。カイザー…、懐かしいなアレ。記憶無くして見たいって最高級の賛辞だと思うけど、だからといって勧めたりはしないのね、なる程。なんか物凄いヒントが沢山詰まってる気がする。ああ、またくだらない長文書きそうだ。
6話
ポテトは木曜日に決まってんだろ。コート姿もいいです。学校指定品に種類あるのか。歳とるとビックリのダメージが大きくなるな。クリスマスの身内お泊り回すらない潔さ。男子の話題が出ないのは新鮮。帰り道の横並びのポジションが度々スイッチするのなんかいいですね。
7話
1クールの作品で後半から急に雰囲気変わるのは何故なんですかね?2人だけの絵面は新鮮。下ネタはちょっと残念。ただ見てるだけで幸せな気持ちになる不思議な体験。時間が経つのが、凄く早い。
8話
やっぱ演出変わってんな。腹とか胸とか足とか要らんのに。胸触っていいよ一回だけ、てのはお返しのつもりなのか。これショートアニメだった?ってくらいにもう終わり?ってなる。え?あと4回しかないの?嘘でしょ?
9話
ふみの後ろ姿から始まり佳と合流して2人で話しているところに縁登場。何なのかわからんが貫禄を感じる。教室に入るとゆずこと唯が話している場面。何この安心感。場面が切り替わるたびに残り時間を確認している。下校時6人並びの絵が新鮮。でもやっぱり一緒に遊ぶ描写はない。
10話
会話の内容を絵で表現するのは普通だけどココではやらなくていいような。でもメンドイ魔物のデザインは好き。グッズあればちょっと欲しい。戦うべき感情を可視化するのは割といいアイデアなのかもしれない。自分との戦いに勝利する為にはやはり他者の存在が必要なのだ。人は1人では生きていけない。いわゆらないって言った事ある。EDの神様は少し笑った。油断してるとすぐ終わる。あと2回。
11話
いやあと1回で終わると思うとなんか身が入らんというかどうせ周回するだろうしと思っていたらあっと言う間に終わってた。少し真面目な青くさい話も。いやでも次が最終回なの?信じられない。本当に?
12話
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ終わったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ほのぼの日常系部門・個人的歴代No.1作品

少し前に2周目の視聴をしまして、
「アレ?こんなに面白かったんだっけ??」
…と評価の見直しをした作品です。

思い返してみると1周目の視聴の際は個人的にアニメ見始めの頃で、「日常系アニメってこんな感じなんだろう」と思って、流し見しちゃったような気がします。

それに対し今回の2周目は、ここ数年の「ほのぼの日常系作品」「日常系でないコメディ作品」を割と見尽くした状態で再視聴したので、個人的評価が大きく変わったみたいです。


この作品は、日常系としてはだいぶコメディ寄りにチューニングしている作品ですね。

ただ少し珍しいのは、コメディ寄りの日常系作品は一般的にツッコミに特徴があるのに対し、このゆゆ式はツッコミで落とすというより「ボケ倒す」ことで落としている点でしょうか。

ゆいは確かにツッコミ役なんですけど、なんていうか…この作品はゆいのツッコミを流れの区切りにしないんですよね。
普通、誰かがボケて誰かがツッコんだらその一連の流れが終わるじゃないですか。
でもこのゆゆ式は、ボケに対してゆいがツッコんでもお構いなしにゆずことゆかりがボケ倒すので、流れが止まらないんです。

私の好きな作品にアドリブアニメの「てさぐれ部活もの(現在3期(すぴんおふ)放送中!w)」があるんですが、それに雰囲気が似ている作品として、どなたかがこのゆゆ式を挙げているのを見たことがある気がします。

その時は、ゆゆ式ってそんなアニメだっけ?
原作が有るアニメとアドリブアニメが似ているなんてあり得るのだろうか?

…と思ったものですが、2周目の視聴を経て納得しました(笑)
どちらも流れを止めずにボケ倒しているところに共通点があるのですね(笑)

アドリブアニメだけにぐだぐだ流れ続けるのを楽しむのがてさぐれで、原作があるだけに洗練されたぐだぐだを楽しむのがゆゆ式という感じでしょうか。

原作者さんのボケ倒しのセンスが自分にとっては本当にツボでした。
この作品、まだ連載続いてるんですよね。
きらら系が2期ものも含めて続々アニメ化されてされている昨今なら、ゆゆ式も2期のワンチャンないかなぁ。無理かなぁ。。。



余談ですが、ゆかり役って種田梨沙さんなんですよね。
最近の種田さんの声に慣れていると、なんだか意外な気がします。





以下は、ゆゆ式がほのぼの日常系作品として個人的No.1の理由です。
ちょっと相対的な話で、以前けいおん2期のレビューで書いた内容の加筆完全版になります。

{netabare}
結論から言うと、私は「ほのぼの日常アニメ」は全部好きなんですが、細かく分類するとしたら「日常もの」よりも「日常ギャグもの」系統の作品のほうを好む傾向があるんです。

具体的に説明しますと、私は個人的に以下のような分類をしており、①寄りの作品のほうが好きです。

その中で、いわゆる「ほのぼの日常系」だと思っているのは③~⑤です。



①「日常もへったくれもないギャグ」作品
日常を舞台としつつ、全然日常ものじゃないぶっ飛びギャグアニメという印象の作品。
(例)
・日常
・さばげぶっ
・ぱにぽにだっしゅ
・ディーふらぐ
・てーきゅう
・侵略!イカ娘 など


②「日常<ギャグ」作品
日常を舞台としているが、ギャグ要素が強く「日常もの」というよりは「ギャグもの」という作品。「ほのぼの」という印象はない作品。
(例)
・未確認で進行形
・月刊少女野崎くん
・ひめゴト
・となりの関くん
・生徒会役員共
・マンガ家さんとアシスタントさんと
・帰宅部活動記録 など


③日常ギャグ作品
「ほのぼの」もしている日常ものだが、ボケとツッコミは割としっかりこなしてくれる作品。
(例)
・ゆゆ式
・きんいろモザイク
・GA
・そふてにっ
・キルミーベイベー など


④ほのぼの日常ギャグ作品
ギャグよりもほのぼの要素が強く、ボケ役は割といるがツッコミ役を弱めにチューニングしている作品。
(例)
・ひだまりスケッチ
・みなみけ
・じょしらく
・ゆるゆり
・らきすた
・あっちこっち
・せんせいのお時間 など


⑤ほのぼの日常作品
ほのぼのに癒される作品。このタイプの作品内に見られるのは、個人的なイメージを言葉にすると「ギャグ」「ボケツッコミ」ではなく「小笑い要素」
(例)
・けいおん
・ご注文はうさぎですか
・ヤマノススメ
・幸腹グラフィティ
・のんのんびより
・たまこまーけっと
・Aチャンネル など


※日常を舞台としたコメディ要素のある作品でも、ラブコメ要素やドラマ要素を主題としていると感じる作品は今回の「日常系」には含めていません。
(例)
・僕は友達が少ない
・のうりん など

※日常を舞台としたコメディ作品でも、個人的に「ほのぼの」はしてないかな~と思う作品は含めていません。
(例)
・まりあほりっく
・それでも町は廻っている など

※昔見て印象がおぼろげになっている作品もあるので、もしかしたら分類を間違えている作品もあるかもです。そのあたりはお許しを。



個人的には以上のように分類しています。
厳密には「ほのぼの日常もの」なのは③~⑤だと思いますが、イメージを伝えやすくするために①、②も入れました。

で、私はこれらが全部好きです。
笑ったり癒されたりします。

しかしそうは言っても、やっぱり作品の方向性による好みと作品の雰囲気との相性がありまして、全部同じくらいに好きというわけにはいかないのです。

私の場合はどちらかというと①寄りの作品のほうが好きで、⑤寄りの作品は物足りなく感じる傾向があるようです。

プロフィールに載せている視聴全作品の個人的評価を自分で見直してみても、割と①~⑤の順番に並んでいる気がします。
(もちろん分類を超える相性があり、完全にこの順番に並ぶわけではないですが)


そんなこんなでゆゆ式に話を戻しますと、私にとってのこの作品は「ほのぼの日常系」としては上位になることが多い③分類の作品で、かつ笑いのツボの相性的にもバッチリの作品だったので、ほのぼの日常系として個人的歴代No.1になったわけです。




さて、偉そうな分類をしながら長々とレビューにしてみましたが、その基準は全然客観的なものではなく、かなり個人的嗜好に左右されていると思いますので、まぁあんまり真剣に捉えずに「こんな考え方の人もいるんだな~」程度に思っていただければ幸いです(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ゆゆ式から学び、ゆゆ式を生き、ゆゆ式へ期待しよう

今回は「ゆゆ式」について書いていこうと思います。
私はあまり日常系を好まない性質なのですが、これは自然と観る事が出来ました。
まさかレビューまで書く事になるとは夢にも思いませんでしたが(笑)

さて、このアニメは学生時代に経験していたであろう事を実際に表した「本当」の日常アニメです。
登場人物達がただただ、会話をしているだけ。
登校して友達と話して、時間が経ったら部活に行って後は下校するだけ。
友達の家に遊びに行って、適当に喋って夕方になったら自然と帰るだけ。
イベントなんて物は欠片も存在せず、日常が延々と垂れ流されているのを黙って私達は観る。
ただ、それだけのアニメなんです。(こう書くと身も蓋もありませんが…)

しかし、そのようなマイナスの偏見はこの作品では意味を持ちません。
そんな退屈そうという浅見を吹き飛ばすほど、1つ1つのシーンが凄く見てて楽しく感じるんです。
「楽しい」と言うのは見ていて笑いが堪え切れないような強いギャグを放つという事ではなく、見ていて飽きる余地がないという事です。
会話中、急に話題転換をしてきたり、思いがけないギャグを入れて来たりと次にどんな話が来るのか全く予想がつきません。
少し前に出していた会話内容が部活で使われる事もあります。
極めつけはなんでそんな返答をするのか意味不明になる言葉や突拍子もない発言を登場人物達が吐きまくります。
勿論、細かい説明なんてしません。
会話の内容を理解するために頭を使うと言う点は確かにかなり人を選びます。
しかし、その意味、理由が分かった時、私達の脳にはとてつもない快感と楽しさが生まれるのは間違いないでしょう!!

それだけでは終わりません。
「ゆゆ式」はキャラそれぞれの人物描写と細かい仕草を描き出すのが実に上手いです。
例えばこのアニメに登場するゆずこというキャラ。
彼女は小学校時代の親友同士であった他の2人とは違って、後になってから仲良くなりました。
彼女は元々仲良しだった2人とは違う事に少し疎外感を覚えたり、他人に対して踏み込んではいけない節度があると自制したりするシーンも多いキャラです。
2人の前ではあまりそのような感情を示さずに笑わせようとボケを言いまくったりするいい娘なのですが、たまに態度やジェスチャーに寂しさが表れてしまう事もあります。
その時の描写などは本当にリアルに表現されていて、若かりし頃の自分を思い出しました(笑)
また、いかにも馬鹿そうに見える娘が実は真面目で頭が良かったり、しっかりしているように見える娘が案外お茶目だったりなど、何回も見ないと分からない発見が多くあってよく作りこまれているなあと感じました。

そして、この作品を語るうえで欠かせない言葉、それは「哲学」です。
ネット上で「ゆゆ式は哲学」という言葉を見ていた時、どういう意味なのかずっと疑問を持っていましたが、観ていく内に自然と分かってきました。
日々の会話の中で、主要人物3人はたまにこちら側がはっとするような鋭い真理を言う時があります。
言う人によっては当たり前ともいわれかねないそんな事が抵抗もなく、心にストンと入ってきて、とても考えさせられます。
これはこのアニメの魅力でもあるのでしょう。
また、彼女等は日々の会話の中で様々な事に疑問を持ち、それを情報処理部という部活の中で調べていきます。
その疑問は実に様々で、そこで調べた事を最後にまとめと言う形でホワイトボードに書き記していくのですが、それは知らない人が見たらまるで意味の分からない物。
彼女達とそれを見ていた私達だけが知っている秘密の結論なのです。
その突き止めていくまでの過程と導き出された結果を通して自分たちが作り出した答え。
それはこのアニメの第2の魅力ともなっています。
この2つの魅力こそ、「ゆゆ式は哲学」と呼ばれる所以ではないでしょうか?
勿論、哲学好きの人にもお勧めの内容です!!

他にもopとed、bgmがみんなよい物揃いであったり、作画の細かさが所々際立っていたりと色々宣伝ポイントはあるのですが、そこは置いといて…

最後に「ゆゆ式」のジャンルについて…
一応このアニメは百合アニメというジャンルで括られているようですが、観ている上でそのような感覚は私には全く感じませんでした。
視聴者にかなり媚びたりしている訳でもなく、たまに百合的意味の発言も起こりますが、ギャグとして見ていたのであまり気になりませんでした。
現実にも出てきそうな感じで、私はこの作品を観ていて、中学校時代の女友達がしていた女同士の振る舞いを思い出した位です(笑)
だから自分にとっては日常モノ、ある種の青春モノですかね?
なので百合が嫌いだからちょっと…と言う方でも恐らく大丈夫な作品だと思います(個人的主観ではありますが…)

では以上を持って「ゆゆ式」のレビューを終わります。
このレビューが参考になったのなら、幸いです。



さて、また「ゆゆ式」観てくるか…(絶賛リピート中)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

74.4 6 友達で部活なアニメランキング6位
ひぐらしのなく頃に業 新編(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (435)
1599人が棚に入れました
都心から遠く離れ、色濃く残る自然に囲まれた集落──雛見沢村。かつて、ダムの底に沈むはずだった村は、今もなお昔と変わらない姿で、転校生・前原圭一を迎え入れる。都会で暮らしていた圭一にとって、雛見沢の仲間と過ごす賑やかでのどかな生活は、いつまでも続く幸せな時間のはずだった。一年に一度行われる村の祭り、綿流し。その日が来るまでは…。昭和五十八年、六月。ひぐらしのなく頃に。日常は突如終わりを告げ、止まらない惨劇の連鎖が始まる──。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、関俊彦
ネタバレ

カカオ副担任 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ひぐらし卒でどう巻き返すのか?期待していいのだろうか?不安しかない…

原作から入った私としては内容は粗方わかっているので
大好きな作品がどんな展開になるのか楽しみです。(旧作と比較しています)


3/19 追記/ツークール目の全体の感想(猫騙し編~郷壊し編)
{netabare}
猫騙しは梨花を主軸に黒幕を突き詰める物語、
郷壊しは沙都子が黒幕になるまでの過程の物語でした。
グロは旧作よりもはるかに上回るスプラッターになっていますが、
不安や恐怖を感じる前提である独特な雰囲気が上手く描かれていないため
シリアスなギャグに見えてしまうシーンはいくつかありました。

ただ16話の腸流しはかなり怖かったです。グロも過去最高でした。
あれはぜひ竜騎士のテキストで見てみたいです。

業で一番ショックだったのが、人を信じても報われないという
ことが一貫している点です。旧ひぐらしのテーマを徹底的に否定的に
捉えているのが何故なのかいまだに良くまかりません。
色々な人の考察を見る限り反転説が有力ですが、そのような伏線が
今まで回の中にあったのか疑問に残ります。


ツークール目で黒幕が沙都子だということが明かされます。
綿騙しの神経衰弱から若干疑っていましたがまさかほんとに
黒幕だったとは思いませんでした。「一体どんな理由があって?」と
期待を背負って郷壊し編に突入しますがその期待は一気に落胆してしまいます。
沙都子と梨花は偏差値が高いであろう聖ルチーア学園に入学し
成績の問題で二人の間に距離ができていきます。ここなんですけど、

沙都子は「勉強がしたくないが梨花と共に過ごしたい」
→この学校は自分には合わない。でも梨花と遊びたいから入学する。
 (入学後、二人で過ごしたいためクラスメイトがいるときは
  差し伸べられた梨花の手を断ってしまう。やがて成績は下がり
  今までことは無かったように梨花が悪いと逆恨みをしてしまう。)

梨花は「一緒に学園生活を送る機会は用意する予定だから入学しよう」
→長き惨劇をようやく突破できたのだから自由に生きたい。
 沙都子もいれば高校生活はもっと楽しくりそう。
 (入学後は約束通り沙都子に手を差し伸べたものの、
  ほんの数回断られただけであっさりと沙都子を見切ってしまう。
  今までの惨劇で得られた最後まであきらめないあの志は何処へ…)

本編を見ればわかりやすいと思いますが、元々二人の馬は合わないのです。
しかし二人とも貪欲なため無理に理想を抱え込んで学園生活を送ります。
その結果、沙都子は自分の理想の為に偶然出会ったエウアの力を使って
梨花と共に躊躇なく心中してしまいます。死に対して全く抵抗がなかったのです。

本編を見たとき、「ホントにこれはひぐらしなのか?」と疑ってしまいました。
あれだけ惨劇を起こさせておいてその動機がただの逆恨みだったなんて
思いもしませんでしたからね。ただただ残念でした。
しかも沙都子の株はダダ下がり。ただのサイコパスじゃないですか。
結局最終回まで一貫していましたが、ここから株を巻き返すことは可能なのでしょうか…
キャラがぶれないこと自体は好きですけど、今までただの悪ガキだった彼女が
本当にただのサイコパスに変わってしまうのは流石にドン引きですよ。

しかし物語が進んでいき内に「これは完結しないのでは?」と
思うようになっていきました。明らかに尺が少なかったのです。
そして24話以降にも物語があると思い本編を見ると、意外と楽しめました。
「この先にもまだ捻りがあるのでは?」と思えるからです。

その後予想は見事的中し、ひぐらしは密かに続編が作られていたことが分かりました。
(AT-Xの件はどうやら違っていたようですね。)
ホントに安心しましたよ。なかったら原作レイプもいいところです。
わざわざアニメ化したことですし、ひぐらしらしいオチを期待してますが、
ここから旧作のように(?)風呂敷を畳むことはできるのでしょうか?
不安ですけど楽しみではあります。はやく7月が来て欲しいです。
{/netabare}



12/30 追記/ワンクール全体の評価の決定(18話まで変更なし)
     (キャラデザや演出などについて)
ワンクール終わりましたので作品について書いておこうかなと思います。
↓1つのまとまりとして括っているのでネタバレはしていません。
{netabare}
・物語について
今作は2006年に作られた『ひぐらしのなく頃に』シリーズの新作となっています。
リメイクではないので注意してください。旧作は原作の同人作品を端折りながら、
合計で50話近くの長編作品となっていますが、業はその約半分の24話となっています。
13話の時点ですが、今のところ出題編という物語の謎が出される計3編の構成となっています。
各編の内容は旧作の鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編の3編の内容に
寄せながら、後半で大きく異なる「○騙し編」となっています。

今作の物語の各編の前半は良くも悪くもほぼリメイクとなっているため
旧作を視聴してる人にとっては多少飽きてしまう時があるかもしれません。
ただ、後半は旧作を知っている人でも茫然となってしまうような
展開の連続でとても面白いです。現に私は、掲示板や考察動画を見ながら
あーでは無いこーでは無いと推測して楽しませてもらっています。
ストーリー原案がひぐらし作者の竜騎士07であるため伏線が沢山あり、
物語を通して考察をするのが好きな人・ひぐらしファンにとってはオススメできる
作品となっています。(ただし、考察勢は旧作を視聴して尚好きな人に限る)


・キャラデザ/作画について
キャラデザは物語シリーズやグリザイヤの果実で有名な渡辺明夫氏。
今作は渡辺氏の個性的なキャラデザと原作の独特な絵が合わさって、
原作の絵が上手く現代版にリメイクされたキャラデザになった印象です。
ただ、絵のクセは他のアニメと比べてかなり強めとなっています。
旧作よりもクセは強いです。実際に見れば早いですが、口元が「ω」こんな感じです。
自分は原作の独特な絵に慣れてしまったので特に悪いとは思わなかったです。

制作会社は、異種族レビュアーズやひなこのーとなどを制作したパッショーネです。
作画の良さをひぐらしシリーズで表現すると、旧作2期>今作>>旧作1期
みたいな感じです。特に崩れる描写はありませんが個人的には2期の方が
よいと思っています。(業2話の演舞シーンは作画がとても良いので必見です。)


・声優について
声優は旧作と同じ声優陣が担当しています。
まさか旧作から約16年経った今でもほぼ同じ声質で演技できるのは正直感動しました。
特に沙都子を演じているかないみかさん(メロンパンナは今でも健在)は
昔よりも声がはっきりしていてクセも抑えられていてとても聞きやすかったです。
逆に、富竹を演じている大川さんや圭一を演じている保志さんは多少他の
声優陣と比べたら劣っていた印象でした。しかし年のせいもありますが、
大川さんに関しては病気を患っていたのでしょうがないと思いますけどね。
しかし、演技はベテランということもありとても良いと思っています。


・演出について
個人的な意見としては、旧作の方がとても良い出来だと思います。
特に怖さ・グロの魅せ方はあまり良いとは思いませんでした。
「グロは規制されているからしょうがないじゃないか」とかの意見も
あると思いますが、私はそこに関してではなくホラー・グロ描写になるまでの
雰囲気作りが旧作に劣っていると視聴しながら感じました。
ホラーは雰囲気が作られているからこそ怖さが増していくと思っています。
旧作ではその手法を上手く使っていたのですがですが、
業はその逆でいきなり来る怖さを多く使っていると感じました。
これが好みだという人もいると思いますが、私は前者の方が不気味な雰囲気を
味わうことができますし、簡素なグロでも怖く感じてしまう利点があると思っています。

グロ描写に関しては、旧作以上です。血の量はこっちのほうが多いです。
よく規制が厳しい世の中ここまでできたのは凄いと思いました。
ただ、勘違いしないで欲しいのはたとえグロが凄くても
それに伴って怖くなっていくことは限らないということです。
個人的にはEDの絵のようになにか不穏な雰囲気が感じ取れるような
描写を増やしてほしいです。まだ、13話までは直接的な描写が少なかったので、
14話以降で、怖いと思えるような描写が増えてくれることに期待したいです。
{/netabare}


以下感想

第一話 感想
{netabare}冒頭、いきなりグロシーンが来ましたね。
このシーンは旧作よりも作画の気合が入ってたので嬉しいです!
意外と規制は掻い潜れているのかな?これから先のグロシーンにも期待です。

まず印象に残ったのが声優ですね。もう10年以上もたっているのに
ほとんど変わっていなくてびっくりしました。特に女性陣の皆さんは
全然変わってないww しかし、さすがに年のせいか男性陣は少しキレが
衰えた印象でした。でも、予想してたよりも変わっていなかったので、
そこまで違和感は大きく感じることはありませんでした。

作画に関してはあまり気になったところはありませんでしたが、
キャラが遠くに書かれたときは少し雑味があった印象です。
でも、旧一期のと比べれば、安定はしていますし、全然問題ないと思っています。
ただ、解の時と比べてクセが強めになっているので、好みが分かれると
思います。しかし、ここからどう怖くなっていくのかは見物ですね。

物語は旧作の鬼隠し編よりかは少し原作寄りのペースでした。
「ただ絵を綺麗にしただけなのかな?」と思っていましたが、
所々旧作との相違点がありました。

気になった相違点
・部活がジジ抜きではなくマジックペン探しだった。←既にやっていたらしい
・部活が終わった後のレナの調子が少しおかしかった。
・ゴミ山の宝探しでレナが圭一に話しかけられたときにちょっと焦っていた?
・ラストで梨花ちゃんが二人を見つめていたこと(しかも目が真っ赤)
これも今後の伏線か何かなのでしょうか?
よく考えればタイトル自体「鬼隠し編」なんて何処にも書いていません。
もしかしたら、鬼隠し編に寄せた新たなオリジナルストーリーなのかもしれません。
ネタバレ込みで個人的な考えですが、 {netabare}レナが雛見沢症候群に感染していって、
さらに圭一も感染するルートなのかもしれません。レナがオドオドしているのを見る限り、罪滅し編でレナが部活メンバーに見つからずに死体を埋めているIfの世界線に鬼隠し編が混ざってしまった可能性があります。実際、原作では死体を解体していた時のレナの心身はとても疲れていましたからね。{/netabare}
となるとこの物語は何編になるのでしょうか?次回予告が気になりますね。

あと曲!!そのまま旧作を引き継いでくれるんですね!最高です!
まだOPになるかどうかはわかりませんが、もしなったら新曲で変にがっかり
しなくて済みそうです。仮にそうでなかったとしてもどんな雰囲気の曲に
なるかは期待しています。できればEDと予告もそのままであって欲しいです。

総括
一話の掴みとしては未視聴・視聴済みでもよかったと思います。
礼までしかプレイしていない私としては、これからどんな展開が待ち受けているのか楽しみで仕方ありません。いいリメイクになることを心から願っています。
{/netabare}

第二話 感想 
{netabare}
明らかに展開が変わりました。
序盤の場所は恐らく梨花がカケラ集めをした場所でしょう。
しかも羽入も早速登場です。本来なら解からの登場なのですが、
こんなにも早く登場させてしまうんですね。さすがにびっくり。
これでリメイクではなく、新作だということが明らかになりました。
どうやら梨花はまたあの惨劇の六月に舞い戻ってしまったようです。
セリフから察するに祭囃し編→賽殺し編→ココ
のルートを辿っている可能性が高いです。…惨劇はまた繰り返されるのか。

OPはノリノリになりました。旧OPは特殊だったのでしょう。
タイトルもここで「業」となることが明らかになりました。良いサプライズです!
個人的には旧OPのほうが怖さもあって好きです。
でも映像の怖さなら業の方がいいと思います。

「しかしこれ…新規楽しめるのか?」
置いてけぼりじゃないですかw
再放送は何度も放映していましたがが果たしてどうなるのか。
でもまだ二話目なのでいずれ説明は来るでしょう。

物語は梨花が惨劇を知っていた上で鬼隠しに似た「何か」に変化しています。
一話でも鬼隠しと何かが違うと匂わせていましたが、二話からはもう隠す気はなさそうですね。
部活が終わり約束のケンタ君人形を掘り出しに行きますが、
レナの違和感は相変わらず変わりません。圭一が鉈で掘り出していると
なんと、鬼隠しの惨劇の記憶を思い出します。やるな圭一。
しかし圭一がレナに顔を向けると不気味な目が据わっていました。
レナに一体何が起こってしまったのか?気になります。

何日が経ち、綿流しがやってきました。
ここで少し疑問に思ったのですが、梨花は惨劇の対策をしているのか?
見た限りでは、富竹に時報の忠告もしていませんし、何もしていない印象です。
もしかしたら今回は様子見or既に対策をしているのかもしれません。
※いきなり対策したら新規は「??」になってしまいますからね。
これが正しいなら後に説明してくれるでしょう。

そして演舞本番。ここ凄い良いですね!めっちゃ動きます!
正直ここまで作画が丁寧なら他の雑な部分をもっと頑張ってほしかったです。
ですが、ここまで丁寧なら次回から安定してくれることに期待したいと思います。

EDは絵がめっちゃ怖いです…特に圭一の撲殺シーンは鳥肌が立ちました。

総括
衝撃的な展開を迎えた第二話。もう知ってる人からは良いサプライズでしたが、
新規の人がついていけるのか不安です。
でも今更知らない人なんて少ないのかも…
ストーリー展開の予想がつかなく来週の放送が楽しみです。
{/netabare}

第三話 感想
{netabare}
と、富竹が行方不明だって!?時報の役割は!?
今回の話でただの鬼隠し遍ではないのが完全に明らかになりました。
富竹が行方不明ってことは梨花が何かしら動いたのかもしれません。
2話のなでなでは「わかってる」の暗示だったのかもしれません。

そしてひぐらし名シーン「嘘だッ!!」のシーン
いまいち迫力がありませんでした。恐らくですが、
旧作の圭一は雛見沢症候群に感染しているからこそ
あのように怖いレナが見えたのかもしれません。
つまり、今回の圭一は雛見沢症候群に発症していない可能性があります。
逆に、レナはセリフから罪滅し編でのリナを殺していると思われます。
今のレナは部活メンバーに処理工程を見られなかった後のレナだと思います。
つまり、本作のレナの「嘘だッ!!」は本来の圭一がみる嘘だなのだと思います。(作風が丸くなったから怖くなくなったとは言いたくない…)

あとレナの後ろで見ていたシーン、正直旧作より怖かったです…
旧作よりペースが遅い分ホラーシーンが良くなっています。

総括
富竹の行方が気になる3話でした。
鬼隠しと罪滅しと新シリーズが混じった新展開で次が気になります。
{/netabare}

第四話
{netabare}
レナがついに発狂し圭一を殺そうしていましたね。
梨花の助言はほぼ無意味になってしまった。可哀想。
グロシーンはよくこのご時世ここまでできましたよね。制作人に感謝です。
しかし、肝心のホラー演出面に関しては正直残念でした。
レナの滅多刺し自体は良いと思うのですが…旧作の方が雰囲気は合っている感じがします。
惨劇シーンはなんかschool daysに似た何かを感じました。

しかし、ストーリーは頭を悩ませるばかりでとても面白いです。
まず、圭一のタフさ。普通あんな刺されて死なないはずがありません。
恐らくレナが机の角に当たった時にすでに死んだのでしょう。
そのあとは圭一の症候群レナによってが爆発して幻覚を見ていたのだと考えられます。
病院でネックガードが付いていたのが証拠です。
病院側は圭一が発症していると判断し、治療を行っていたのだと思われます。

入江診療所が畳んでしまったのも気になりますね。
鷹野が行方不明になったので指示する人がいなくなり東京が畳むのを早くしたのでしょうか?
まだ情報が少ないのでこれぐらいしかわかりませんが、
鷹野が黒幕の線は薄そうな予感がしました。

以下はネットの参考
梨花と沙都子の死亡シーン。
入江診療所が畳んでしまったので、沙都子の薬が切れて発狂したのだと思いました。
しかし、魅音(かな?)から情報を教えてもらいましたが、
「2人とも“同じ包丁で”首を何度も刺されて…」のセリフの違和感がすごいです。
何故そんな詳しく知っているんだ?警察が指紋を確認したとなれば話が早いですが、
昭和の時代であんな血塗れの包丁を短期間で指紋鑑定できると思いません。
もしそうだとすると…

総括
だいぶ急展開で一幕下ろした鬼騙し
演出に少し不満を持ちましたが、ストーリー展開がなかなか面白かったです。
{/netabare}

第五話 感想
{netabare}
今回は綿流し編の原作ベースで話が進んでいるように思えました。
ただ、綿騙し編ということもあって変更点もいくつかありました。

まず、試合中に沙都子と魅音が途中で退席している場面です。
これは私の記憶が正しければ原作にもなかったシーンのはずです。
ただのティータイムと考えればそれで終わりなはずですが、
わざわざ描く必要はないと思います。
もしかしたら、魅音?と沙都子は裏で何か手を組んでいるのでは?
そうだとしたら目的は…まだ大きな変化が起こってないので解りませんね。
考えすぎだと思いたいです。

そして、分岐点となる人形のシーン
人形が不細工なのは当時の時代のリスペクトと考えたほうがよさそうでね。
経験者の梨花は綿流し編を避けようと魅音?に渡そうと圭一に助言します。
それだけでは惨劇は回避できませんよ梨花ちゃん…
はたしてどうなるのか。

詩音と圭一の対面シーン
綿流しベースなら詩音ですが、反応から魅音としても疑いきれませんね。
綿騙し編と書いてある以上、常に魅音か詩音かは疑いを持つべきでしょう。
ここのシーンはまだ詩音と思えるのですが、
弁当を渡してきたシーンは魅音の可能性がありますね。
旧作の魅音は圭一がひもじい思いをしているから弁当を作りましたが、
今作の魅音は人形のお礼だそうですね。
魅音は恥ずかしがり屋なので詩音に変装して渡してきそうです。

(ちょっと気になったことですが、↑と↓の間で梨花と沙都子が演舞の練習でどっか行ってしまうシーンがあるのですが、二人がどこに行ったのか気になっています。しかし旧作でも同じことをしているので特に大きな問題ではないのかもしれません。一応気になったので書かせていただきます。)

ヤンキーとの揉め事シーン
ここも詩音と考えるべきなのでしょうか。
変わっていたとしたら動機は何なのか。圭一のそばにいたいから?
まだ解りません。これは続きを見ないとどうしようもなさそうです。

総括
新たな幕開けの綿騙し。詩音参戦もあって物語は複雑になった気がします。
渡した相手が魅音になったことで一体どんな展開に転がっていくのか、
来週でその片鱗が見れるとうれしいです。
{/netabare}

第六話 感想
{netabare}
今回も原作とあんまり変わった感じはありませんでした。ですが、
詩音と魅音が今回ではっきりしたので前回の姉妹判別はなんとなくわかってきました。

序盤のエンジェルモートは詩音だと思われます。
詩音は魅音と違ってダム計画の噂あっさり言ってしまうので恐らく詩音でしょう。
前回言ってたお弁当の件はやっぱり魅音でした。
そこよりも、魅音の 知らない知らないブンブン(>_< )( >_<)ブンブンが可愛すぎです。

…しかし詩音もなんか裏がありそうな感じを醸し出していますね。
「でも、許せないなーって所は色々ありますよ」(本編抜粋)
これは旧作には無かったと思われるセリフですね。
圭一が魅音に人形を渡したことが関係ありそうです。

魅音「ジャーンッ!圭ちゃんから貰ったんだ!大事にしよっと♪」
詩音「私は悟史君から人形なんてもらってないのに…許せないッ!!」
…なんか短絡的な感じもしますが、
あの詩音ですから、あり得ない話ではないです。
わざわざ魅音にあげた人形を買わせようとしたのもなんか怖いですね。
さすがヤンデレ四天王。16年経ってもキレは衰えていませんね。

声優のゆきのさつきさんの演技は素晴らしいです。
旧作と全然変わらないどころか魅音・詩音をはっきり分けて演じられるのは
中々できないことですよね。

総括
詩音・魅音でごちゃごちゃな綿騙し。混乱の中で新たな惨劇が幕を開けようとしていた。
そして、祭具殿に入る鷹野一味。祭具殿の中は一体どうなっているのか。
来週からは本格的に怖いエピソードとなるはずなので演出に期待です。
鬼騙しのようなギャグっぽい捉え方もできる惨劇にならないで欲しいです。
{/netabare}

第七話 感想
{netabare}
う~ん?展開が全然違うぞ?
いや、分かってはいたのですが、伏線らしきものが多くあって現在困惑中です。
一応綿騙しということもあるのでの綿流しのおさらいをしていきましょう

<綿流し編について(本来のパターン)>
三四は雛見沢村の歴史と鬼隠しの噂を教え、
鬼隠しは村人による殺人事件だと圭一に吹き込む。…①②③
↓…④
魅音に富竹について問い詰められ、
「圭ちゃんは何も悪いことしていないって言っておくよ」と意味深な言葉をかける。

放課後、詩音に誘われ興宮の図書館に行くと、
偶然にも大石と出会い、そそくさと詩音はその場を立ち去る。
大石は圭一に園崎家が鬼隠しと称して村人の怪死事件に関わっていると吹き込む。

その日の夜、詩音(魅音)から電話がかかってきて富竹と三四が死んだことを圭一は知る。…⑤

翌日、村長の行方不明の話が広がり始め、鬼隠しにあったと噂が広まる。
ここで圭一が梨花に祭具殿に入ったことを打ち明ける。…⑥⑦

ーーーーーーーーーーー内容が似ているのはここまでーーーーーーーーー

沙都子・梨花が行方不明になる。
レナの推理により魅音(詩音(魅音))が犯人だとわかり
園崎家に向かいますが返り討ちに合い惨劇となる。(終)


次は解答編となる目明し編
<詩音(魅音)の行動経緯>
詩音は悟史に恋していたが、悟史の両親が園崎家に逆らったので
悟史と沙都子は村八分の目に合っていた。
詩音は悟史を助けたいと思いますが、園崎家は許してくれなかった。

村八分と養親の虐待により沙都子は情緒不安定になり、
ついに悟史は鉄平の奥さんを殺害し、そのまま失踪。

詩音は悟史の苦しみは沙都子と園崎家の長である祖母のお魎のせいだと
思い込み、2人を殺害する。沙都子は殺される直前まで悟志に会うまで
絶対泣かないという自らの誓いを守って死んでいった。
詩音は自分の罪を魅音に着せるため魅音と入れ替わり、
魅音を殺害し、自分は魅音として圭一に自分が殺害の犯人だと自供して逃亡する。

しかし魅音の幻に苛まれた詩音は、魅音の想い人である圭一を
殺害することでふっきろうとするが、圭一を殺害後に悟史の言葉を
思い出し我に返る。後悔と失意の元、その後詩音は自殺。(終)


今回の大きな相違点について考えていきます。
・オヤシロサマ像の片腕が壊れていなかったこと。①
 また、頭がすでに二つに割れていたこと。②
・詩音(魅音)が発症の兆候である羽入の足音を聞いていない。③
・翌日ではなく、綿流しの晩に大石に富竹について聞かれる。④
・詩音?は圭一に電話で富竹・鷹野が車で雛見沢を脱走したと伝える。⑤
 ↑どこで聞いた話なのか疑問に残るが騒ぎで聞いた可能性大。しかしなぜ本家?
・公由村長が綿流しより一日早く失踪する。⑥
・ブラック梨花を早々に圭一に魅せて、完全に諦めモード。⑦

⑦の梨花は完全に八つ当たり状態でしたね。何か対策をしていたらいいのですが…

まず今すぐにわかることは③から詩音(魅音)は発症していない可能性が高いことです。
鷹野の怪談話を最後まで聞いていた以上発症は無いと考えたほうが良さそうです。

⑤は一体何が起こったのか?今のところ緊急性があったとしか分かりようがありません。
梨花の助言が関係していると真っ先に思ったのですが、
黒幕鷹野の前で梨花が話すとは思えません。鷹野が作戦を遂行しなかったのも気になります。
雛見沢を逃げるということは、
鷹野が自分が見捨てられることによる寝返り
or 命の危険を感じたぐらいしか理由が思いつきませんね。
もしかしたら、第三者が故意に関わっていたり、この話自体嘘の可能性もありますね。
鬼騙しでも同じようなことが起こったのでしょうか?謎だらけです…

⑥はそもそも詩音に殺される予定の人物です。魅音が犯人だとすると、
詩音が悟志を思って村長に相談したと同じように魅音も
祭具殿に入った圭一たちのことを悟って村長に相談したのだと思います。
しかし、目明し同様園崎家は許されるものの、圭一が許されなかった。
魅音は憤怒し、詩音と同様に殺しに手をかけたのではと私は考えます。

①②は過去の出来事が消えている、あるいは改変されていることが分かります。
あの片腕は本来沙都子が過去にかくれんぼで壊してしまったものです。
そこで彼女はそれから起こる両親溺死や虐待をオヤシロ様の天罰だと思うようになります。
それがなかったとなると、彼女は賽殺し編のようにただの甘えん坊になってると考えられます。
しかし、この出来事は梨花が旧作でループできる範囲より前の出来事なので
梨花・羽入が過去改変できるとは思えません。
となると、第三者の動きが関係してきそうですね。

黒幕となると個人的に沙都子が怪しいと思ってしまいます。
気になる点としましては、OP・神経衰弱で圧勝・あっさり泣く・そして何より
レナや魅音?と二人きりになる場面があるところでしょうか。
旧作にはないシーンであり、ただえさえ尺が足りないのに描写するということは
伏線の可能性が高いと個人的に思っています。
動機は恐らく悟志関係か鉄平の虐待が関係していると考えています。

総括
伏線だらけの第七話。綺麗に伏線回収されることに期待です。
梨花のホラー演出は、いままでよりかはまぁ怖かったので良しとします。
考察しながら初見のような気持ちでアニメを見れるのはとても楽しいです。
{/netabare}

第八話 感想
{netabare}
完全に置いてけぼりにされてしまいました。
疑問に残る点が多すぎて頭がパンクしそうです。

<感想>
ホラーではなく、ミステリーとして終わった綿騙し編でした。
ホラー絵自体はあまり怖くはないのですが、声優の凄さに思い知らされます。
考察しがいのある良いストーリーとなっていますが、
これを初見に進めるのはやはりできませんね。
新規は是非旧作・ゲームを見て視聴することを勧めます。

以下色々と考えてみる

・梨花の失踪について
早速失踪ですか… 魅音によると作業員と話していたといっています。
圭一が便槽に手をかけるとそれを止めるかのように梯子に居たと話します。
その後そこで梨花の死体が見つかりますが、これは暫定魅音が犯人だと考えられますね。
しかし、これはホントに魅音なのでしょうか。
その後の展開を見る限り魅音が圭一に対してここまで狂乱になる
シーンはないんですよね。となると詩音なのでしょうか?
…梨花の遺体を見る限り絞首で死亡。一番疑わしき暫定魅音が犯人。
 とっさに殺してしまったため人気の少ない便槽へ捨ててしまった。
 今までの過程から暫定魅音は詩音よりも症候群が重度の可能性が高いですし、
 好意を寄せていた圭一に梨花が「どうせみんな死ぬ」っていったもんだから
 罰を与えようと誤って殺してしまったのではと私は考えます。

・沙都子・暫定魅音の相打ち
状況を見る限り真ん中の銃(しかし魅音が持って行った銃ではない)
が使われた感じですね。血だまりを見ると魅音は額をぶち抜かれて
殺されていますね。ということは他殺?あの銃は沙都子ので沙都子が
魅音を殺してしまった?そもそも何故園崎家に?
…これは前半の梨花失踪で魅音を疑った沙都子が(或いは感づいた)
 魅音についていったと私は考えます。銃は山狗から貰ったのでしょうか?
 沙都子とほぼ同時期に侵入してきたのは山狗ですし、他にアテになる
 人は見つかりません。もしかしたら、沙都子&山狗なのかも。

{/netabare}

第九話 感想
{netabare}
今回は原作とほぼ変わらずの話でしたね。
内容はもう知っているのであまり話すことは
ないのですが気になる点が一つありました。

バーベキューでの詩音のねーねー発言。
これは祟殺しでは無かったものですね。
これは詩音が目明しを経験していることが分かりますね。
もし経験していたとするならば、詩音が沙都子を守るために
鉄平を殺す未来が見えますね。

それと旧作にはあった場面、帰り道魅音がレナのオヤシロ様妄言に対して
ビンタをする場面がカットされていますね。
尺の都合上かもしれませんが、もし故意的にカットしたならば
圭一が過去の怪死事件をオヤシロサマの祟りだと勘違いしなくなりますね。
そうなると旧作では鉄平が圭一に殺されていたものが詩音が殺しそうになりますね。
久々の惨劇シーン到来なるか。楽しみです。
{/netabare}

第十話 感想
{netabare}
今回は沙都子の虐待に対しての対処の過程は少し異なりましたが、
最終的に原作通りの沙都子が嘔吐する場面へと収束する話でした。
あんな可愛かった沙都子が令和でゲロインになってしまうとは…大暴落。
しかし、なんか違和感があるんですよね。圭一が沙都子の頭を撫でる時、
沙都子がハッとした顔をしたんですよね。演技っぽく見えるのは気のせいでしょうか。
もし演技なら沙都子がループしていて、まるでこの場面を行わないといけないような感じがしますね。

もし違うなら…演出としては微妙な所ですね。今回は全体的に演出面では微妙でした。
冒頭の圭一がバットを振りかざす場面も何故目が狂った感じにしないのでしょう。
折角作り出した雰囲気が台無しです。もっと瞳孔を小さくして怖くするべきです。
沙都子が鉄平の家に帰るために旧館から荷物を取りに持って帰る場面の演出も微妙でした。
鉄平が帰ってくるルートは稀なカケラの話なはずです。梨花ならもっと驚くはずですし、
BGMも落ち着いた感じではなく、不安を煽るような曲を選曲するべきです。

本来の祟殺しは綿流しや鬼隠しとは違って比較的グロシーンは少ない分
精神的に胸に来るシーンが多くあります。その大台に立つのは沙都子の虐待です。
勿論今回は祟騙しなので話は全然違うのですが、今回までは比較的に同じ構成となっているため、
せめてシリアスシーンは旧作のように不安に駆られる雰囲気を醸し出してほしいです。

<総括>
沙都子がゲロインとなってしまった。
原作と比較的同じ構成となっていたため特に驚く点もありませんでした。
ひぐらしはグロだけではなくシリアスシーン見ものとなっているので
制作会社には是非頑張っていただきたいと思っております。
{/netabare}

第十一話 感想
{netabare}
祟騙しとなっているためさすがに変化はありましたね。
沙都子の虐待と関係性がある皆殺しを混ぜ込んできました。
皆殺しの時と同じようにいくらみんなが言葉を投げかけても
児童相談所の人たちには思うように行動してくれません。
詩音も沙都子を守れなかったことを悔やみ怒り心頭です。
本来の皆殺しならここから大逆転への道が開かれていくわけですが、
はたして、今の圭一にはそんなカリスマ性があるのか。あまり期待はできなそうです。

もしこのまま皆殺しのルートに行くことになって沙都子を救い出せなかったら、
沙都子ははたしてどうなってしまうのか。仮にもし彼女がループ者で今回の黒幕であったら、
予想は尽きませんね。そもそも鉄平のトラウマを克服しているかどうかも謎です。
まだ誰がどうして、どういった目的でこの騒ぎを起こしているのか、
ここまで溜まった伏線が後半クールで回収されるのも楽しみです。
しかし、いくら変化とは言え、皆殺しと同じ内容では流石に退屈です。
個人的には、旧作視聴者にしか分からない事実とかをこっそり流して欲しいですね。
{/netabare}

第十二話 感想
{netabare}
いくらなんでも同じ構成過ぎませんか?
旧作見ている人ならわかると思うのですけれども、
同じ話の総集編を見ているようにしか思えないんですよ。
来週で今季も終わってしまうんで、何かしらの変化はあると思うのですけれども、
いくらなんでも三週間連続ほぼダイジェスト映像なのは流石にしらけました。

そして、演出に関しても正直あまり良いとは思えない出来だとは思えません。
今回の話は公由とお魎の説得の話でしたが、
部活メンバー説得にいまいち覇気を感じ取れないんですよね。
特に圭一の説得に関しては旧作より出来が悪いように感じました。
新規勢もこれでは感情移入ができないのではないでしょうか。
恐らくカットの多さなどが原因なのでしょうね。

次回で沙都子を救う回になりますが出題編なので結果的に誰かしら
死んでしまう話になると思います。私はこの物語の構成が好きではありません。
鬼騙しのような過程を通して考察できるような構成にして欲しいです。
そうでないと「ひぐらしのなく頃に業は各編の最終話だけ見ればよい作品」となってしまいます。
後半クールではこういう構成はやめて頂きたい。
今回は時間を無駄にしてしまった印象でした。

ただ、公由村長の声優担当の山野史人さんの声が、
前任の塚田正昭さんの声に寄せていたのは嬉しかったです。
{/netabare}

第十三話 感想
{netabare}
もう誰も信じられません。綿騙し同様意味が分かりません。
沙都子を助けるために役所まで相談していったのはわかります。
しかし大石が直々に沙都子を訪ねたいと提案してから段々おかしくなっていきました。
ただでさえ、1~4話がほぼダイジェスト映像だったので
ヒントが少ないこの現状に新たな謎を考察して答えを考えるなんて無謀を極みですよ。
次回は暇騙し編ではなく猫騙し編だったので少し調べてみたところ、
猫殺し編という外伝があるらしく話数から察するに小さな物語なのでしょう。
しかし、猫騙しが出題編なら解答編は追いつくことはできるのでしょうか。
もしかしたら業自体全て出題編で続編が存在したりするかもしれませんね。
それはそれで嬉しいことですけどね。


以下考えのまとめ
・沙都子のシャワーシーンから鉄平への虐待による外傷はないことが分かります。
(となると、鉄平はただの厳格な人だったのかなw)
そういえば祟り騙し冒頭で鉄平は薬を服用していました。
もしかしたら鉄平の出番が少なかったのは家に籠っていたからなのでしょうか。
そうなれば、何故沙都子は嘘をつく必要があったのでしょうか?謎が深まるばかり。

・沙都子が渡したかったものは兄として認めたので悟史のバットか
相当恥ずかしい何かなのでしょうね。しかし、圭一は鉄平とバットでもみ合いに。
幻覚と考えていいのでしょうか?しかし、もしそうなれば何故圭一は、
首を掻かずに生き残っているのでしょうか。大石が手を組んでいたと考えるなら、
鉄平は家にいたことになりますが、圭一を殺す必要はないですよね。
そういえば、圭一は各編で毎回生き残って沙都子は死んでいましたね。
意図的にそうさせているのか新たなルールなのかはまだわかりませんが、
猫騙しでも同じような出来事が起こったのならもう少し深堀していきたいと思います。

・大石の件も気になりますね。誰かが発砲したのかは確定していませんが、
考えられるとしたら、山狗・黒幕・沙都子・レナ・大石ですね。
山狗なら女王感染者の保護かL5による虐殺、
黒幕・沙都子なら何かしらの目的のため、レナはL5?(ないと思いますが)
大石なら正当防衛かL5ですね。もし正当防衛なら村中感染者になりますね。
役所への陳列で段々感染者が増えていったのでしょうか。
もしそうなら、原因は沙都子のトラウマによる嘔吐で虐待が起こっていると思い込んでしまったと考えます。やはり鉄平は厳格説ありえるか。
雛見沢症候群は基本突発的に発症することはないので
富竹に使われていた注射が使われていたと考えてもよさそうですね。
(圭一の場合はよく解りませんが)沙都子のトラップとかが
発動して無理矢理起こさせたのかな?

ヒントが少ないので考察ではなく、ほとんど推測しかできてませんね。
猫騙しで何かしら得られればいいのですが。
{/netabare}

第十四話 感想
{netabare}
いやぁやはり完全に新しい話になるとここまで楽しめるものなんですね。
羽入も久々の登場でしたけど、残りのパワーを使い切って梨花の最期の記憶を残らさせて
あっさりと退場してしまいました。またしばらくの間は登場しないんでしょうね。残念。
しかし、羽入があそこでパワーを使ったのは梨花がまたこの繰り返しの惨劇の回避できると
信じているからだと思ったのでしょうね。そんな梨花はズタボロでしたが。
そんな梨花を見て繰り返しを消滅する鬼狩柳桜の情報を伝える羽入。
要するにこの剣を使えば梨花はループせずに死んでしまうということなのでしょう。
梨花にはそんなことしないで惨劇に挑んで欲しいですね。頑張れ梨花ちゃん。

さて、前半は祟騙しの惨劇の内容が明らかになりレナの言う通り
大石が発症して魅音・詩音が銃で殺されてしまいました。
レナ曰く、沙都子も死んだらしいですが直接的な描写が今回もなく
本当に殺されたかどうか分からない結末でした。(ループしてるなら自ら命は落とすでしょうね)それに加え、血まみれになっていたことから
鉄平との騒動は完全な幻覚では無かったようです。
やはり今作の圭一はかなりタフな体をお持ちのようですね。
鉄平が幻覚ないということは虐待がなかったため大石に釈放されたと
考えるべきでしょうか。うーん折角解放されたのにまた警察沙汰になるとは思わないんですよね。
(まぁ相手が鉄平なので絶対ということはないですけどね)

大石は疑心暗鬼になる理由としては園崎ぐるみでありますけど
今まで急に発症するということはありませんでしたからL5注射を誰かに
打たれて急激に発症したと考えれば色々と辻褄は合います。
大石が血まみれのバットを持っていたはずなのに服には返り血が無いことから
沙都子の悲鳴や何かしらの理由があって圭一と鉄平の現場に潜り込み
バットを手とったと考えられます。L5はここで発症したのでしょうか。
現状はこんな感じですね。

綿騙し同様、羽入が言っていた剣はなくなっていました。
しかしカケラがあったことから誰かが梨花よりも先に剣を盗んだことがわかります。
これに関しては黒幕なのでしょうが見当がつかないので省略。
綿騙しといへば今回魅音が便槽の鍵を持っていましたね。
単純に考えれば綿騙しで梨花を殺しったのは魅音だとわかります。
もしそうなら捻りがなくて意外ですね。ここは新規でも考えられる内容なのでしょうか…

梨花はあと5回惨劇に挑戦するといっていたのでメタ的に考えれば
だいたい2話に1回死ぬ展開になりそうですね。それにしては尺が足りないように感じますね。
やはり3クール目が存在していたりするのでしょうか。期待したいです。

<総括>
完全オリジナル内容となったひぐらし業。
視点が梨花になり世界の謎が紐解かれようとしています。
梨花の宣言通り5回で死ぬならこれからは惨劇シーンになりそうです。
梨花に頑張って欲しいと思える1話でした。
{/netabare}

第十五話 感想
{netabare}
ちょっと今回はショックが大きすぎた1話でした。
前からグロが弱いとか言っていましたが今回は笑えません。
dアニメ環境で視聴していたため規制なしで見てしまいました。
TV版で見ていたら規制もあってギャグっぽく見れたかもしれませんが…

今回の話で赤坂が初登場。この時凄い嬉しかったんですよ。
なんせ赤坂は祭囃子編で希望を与えてくれた最高のキャラだったのですから。
そんな赤坂が即落ちで…ショックでした。
「君を助けに来た」あのセリフをここで使うなんて、竜騎士は悪趣味が悪いです。
そこから茜・公由・圭一まで惨劇が起こってしまいました。
梨花が不憫で見ていられません。

今回の肝は前回の予想を大いに外れてくれた点です。
「あと5回…」と梨花が言っていたものですから「1回死ぬごとに解決していくのかな」と
予想していましたがまさか1話で残機を4つも減るとは思ってもいませんでした。
グロ描写もかなり過激になっていたため気分は悪くなるばかりです。
前々からグロ描写が弱いとは言っていたのでそこは評価したいと思います。
ただ少々雑な展開だった印象でもありました。赤坂の回想シーンはもう少し
増やしてほしかったです。

今回で考えられる要素としては発症者が治療薬を求めているという点。
そして女王感染者で、近くに居れば発症しないといわれていた梨花の近くで
発症している点。そして何より発症条件が注射などによる強制発症の可能性が
高いということが分かりました。15話の時点で発症していないのが、
沙都子・鷹野・富竹・入江・鉄平ですね。注射を使うキャラとしては
入江・鷹野の2人ですね。何故強制発症させる必要があるのでしょうか。
そういえば羽入が記憶を継続させてから強制発症が早いですね。
まさか羽入は早く梨花を死なせたいのでしょうか。何か関わりがあったりして。
前から伏線として出されている高校生版が気になります。
今のところ私の頭ではこれぐらいしか思いつきません。
きちんと伏線回収してくれることを願うばかりです。
{/netabare}

第十六話 感想
{netabare}
今回の話はものすごく進展があったと思います。
まず沙都子が惨劇の実行犯に関わっているというところ。
猫騙しでの惨劇は死んだふりをしていたのでしょうね。
沙都子は監督から貰った注射を持っていたことから、入江も関わっている可能性が高いです。
発症しているので真実かどうかはわかりませんが、正気は保っていそうです。
ただ、部活メンバーも皆殺しにしたのはなぜなのでしょう。
以前のループの記憶でしょうか?

梨花が雛見沢を離れたいと思ったことから始まった惨劇。
まさかの賽殺し編みたいな展開でしたが、まさかこんなオチなわけがありません。
梨花は惨劇を通して雛見沢を戻りたくないと思っていましたが、
無理矢理に考えを変えさせられたようにしかみえません。洗脳みたいなもんです。
猫騙しといっている訳なのでこの考え自体が騙しで、真の真相はこの先にあるはずです。

ひぐらしでは久々に見た水着回、ここの場面凄く良かったです。
惨劇から解放されて平和に見えるはずの場面が何故か怖く見えてしまいました。
その後も順調に続く流れで余計に怖かったです。下手したらグロより怖いかも。

その後の鷹野の話が気になる終わり方でしたが、もしかしたら鬼狩柳桜関係の話かもしれませんね。
鷹野は綿騙しで知的好奇心を満たすために祭具殿の中にしばらく居続けましたが、
もしかしたら鬼狩柳桜のカケラを盗んだんじゃないでしょうか。
祟りか入江関係かはわかりませんが鷹野がわざわざイレギュラーを行っているため
何かありそうな予感がします。もしそうだったら熱い展開ですね。
続きが気になる一話でした。
{/netabare}

第十七話 感想
{netabare}
どうやら本当に沙都子が黒幕側だったようです。
今までの沙都子の怪しい行動も伏線回収されていきました。

今回のひぐらしはある意味初見で見たほうが真実にたどり着けそうな
順当なストーリーになっていますね。余計な情報がなくて羨ましいです。
(鷹野や機関がちんぷんかんぷんかもしれませんが)

「郷壊し編」
次回がまさかのダジャレで笑いました。
しかもこれ郷(ごう<業>)壊しとも読めるので実質解答編ですね。
ここから沙都子の経緯が解っていくはずなので楽しみです。

これまでの伏線回収を振り返っていこうと思います。
・鷹野と富竹がトラックに乗っていったのは…
→全編通して鷹野は改心していた。祭り逃走後番犬を要請し機関を制圧。
 突然改心したため小此木は個人的に34号文書を施行しようとした。
 ・鷹野が突然改心した原因は?
 →フラバの可能性が大。業序盤で圭一が実証済み。
  あるいはうみねこ関係…ファンサービス程度にして欲しいですね。
  解最終回で家族が生き残った鷹野のその後説を推していましたが残念。

・H173について
→いろいろな人が発症していたのはこれが原因。
 入江経由で沙都子が貰った或いは盗んだ可能性が大。
 映像を見る限りH173がひとつなくなっているため黒幕が
 だれかを発症させるのはいつでも可能。

・沙都子について
→拳銃を所持。やはり機関から盗んだか貰った可能性がある。
 梨花が雛見沢から離れるのを悲しがっており、何もしなければ惨劇は起きない。
 恐らく五年後の話でしょうね。前回で梨花が話していました。
 …ここは羽入が記憶を継続させる能力を継承させていたのがまさかのファインプレー
  黒幕がバレて殺してしまってもその後の世界で戦うことは可能。

「鬼騙し編」<ここからループが始まっているのか?>
・びっくり箱を知っていたのはループのため。
・「鬼ごっこ」で初見っぽい反応をしていたのでもしかしたらここからループしている
→しかし、梨花と沙都子が相打ちになったのはよく解らなくなる。
何故ここで死んでしまったのかは明かされていない。

「綿騙し編」<ここからループは明白になっている>
・神経衰弱を初見で一発で終わらせることができるのはこれが原因。
・魅音と沙都子がおもちゃの店から出て行ったのは何かしらの意味がある?
・沙都子と魅音の相打ちで落ちていた銃が魅音が
 所持していたのと異なっていたのは沙都子の拳銃だったため。
 →漫画版で瓶があることから梨花と同じくお醤油を取りにいったかもしれない

「祟騙し編」
・虐待の痕がなかったのはループ経験のおかげ。表情や嘔吐は全て演技。
→村ぐるみの訴えは全て意味がなかったことに。
 なぜ演技する必要が?梨花に世界線の異変を感じ取らせないため?
→なぜ圭一を家に連れ込んだのか?勇気ある行動が悟史みたいに見えたため?

かなり多く回収されました。
まだまだ謎があるあたり今後ももっと楽しめそうです。
{/netabare}

第十八話 感想
{netabare}
猫騙し1話のようにAパートは猫騙しのその後を描くかと思っていましたが、
まさか祭囃子編のその後を描くとは思ってもいませんでした。

しかし、何故雨が止んだばかりなのに服に水滴がついていないんでしょうか。
全体的に雑っぽいです。ちょっとがっかりです。

そして沙都子が言っていた学園の受験の状況が明らかになりました。
ブロッコリーとカリフラワーの違いも分からない沙都子が受かる学校なのでしょうか…
そもそも私立ですし裕福でない古出家にお金はあるのでしょうか。
詩音のように園崎家が優遇するのかな?

沙都子のことですし梨花と過ごすために必死で努力しギリギリ受かるのでしょう。
が、思うように成績が伸びないとか学校に上手くなじめなかったとかで
いじめが起こりそうな展開になっていきそうです。

EDもやけに不穏ですね。バッドエンドっぽい雰囲気。
こんなに悠長な回想ならもしかしたらもうワンクールありそう。
そうなるとこの郷壊し編は沙都子の動機物語となるのですかね?
裏側にさらなる黒幕がいるとは思いますけど。
{/netabare}

第十九話 感想
{netabare}
大方予想通りの展開。なのでこれといった面白味は特になかったですが
こういう世界観が実際にありそうである程度予想していても少し怖かったですね。
竜騎士ならここからかなり胸糞悪い展開などを広げていきそうです。
例えば沙都子が気に入らなくて取り巻きがいじめをして沙都子の勉強時間を阻害。
補修クラスに堕ちないためにも必死に勉強するが睡眠時間が日に日に無くなっていき
授業中に寝てしまってクラスのイメージが下がり悪循環が起こってしまう。
取り巻きのせいで何も救えず、ただ見てるだけの不器用な梨花が
まるで取り巻きと同じ輪に入って自分を見捨てたように見えたしまった
沙都子は「梨花と学園生活を送る」あの約束を余計に根に持ってしまう。
結局学校の成績はどんどん落ちていき梨花にとっては無縁の補修クラスに堕ちてしまう。

ここまでは現実的にありえそうな推測。ここからは完全に個人的な妄想。

何もかも嫌になった沙都子は
詩音と同じく脱走を決意するが失敗に終わり教職員の管理下に置かれてしまう。
いじめも過激になっていき、教職員には見放され完全に闇落ちしてしまう。
沙都子は例え逆恨みでも梨花を殺すまではいかないと思うので
いままでの過度なストレスが再び症候群を発症起こさせてしまい
学園はパニック。沙都子の大量虐殺が始まっていく。悪の経典みたいな。
そして最終的に梨花を殺してしまい、首を掻きむしって死ぬ。死後羽入のような神的存在に
「部活メンバーが集まったあの頃に戻って梨花と一緒に暮らそう」と言われ
梨花を自主的に雛見沢に住むまで沙都子は何度もループ生活をしていった…
ここまでの展開にはならないともいますが、ちょっと期待しちゃいますね。

沙都子の動機が逆恨みがきっかけであって、そこから膨らんでいったと願いたいです。
逆恨みだけが動機ってなんか単純で浅っいです。高野一二三先生の為に神になる
鷹野の決意とは比べ物にもならない。旧作以下の動機は流石にご勘弁。
そもそも沙都子は梨花に依存しすぎていますね。周りを全く見ていない。
詩音が脱走するレベルの学園なのに何故聞かなかったのでしょう。
悟史が帰るまで雛見沢に残るというあの志はまだ残っていますよね?
ツッコミどころはありますが、まだ編は終わっていないので気長に待ちます。

ここで思ったのですが、ひぐらし業の「業」の意味は梨花の依存なのではと
思いました。
思えば今話の中学生活での沙都子は梨花といることを優先しすぎて、
他の友達と遊ぶこと避けてしまい、クラスメイトとの接し方もまるでやり方が
全然わからないように見えました。一種の発達障害ですね。
いつも梨花に頼ってばっかりで精神的に幼い沙都子こそが業のテーマであり
その沙都子を完全に独立させることこそが業のゴールなのかなぁと思いました。

そしてひぐらしシリーズの最大の目標である
「犠牲が誰一人存在しない無い素晴らしい昭和58年を築き上げる」
個人的にはこれも解決してくれれば自分は大満足です。

郷壊し編になって梨花と沙都子の高校生姿が見れて新鮮でよかったです。
レナと圭一の大学生姿も見たかったですけど。卒業ぐらい会ってやれよ…
そして未だにEDは明かされないのですね。ネタバレ要素が沢山あるのでしょう。
高校生活で完全に闇落ちした沙都子が映ることを希望します。
{/netabare}

第二十話 感想
{netabare}
沙都子の動機の悪化もあまり変化せず、詩音や悟史などのツッコミの解説もなく
しまいにはうみねこで初登場し、かけら?の世界に存在するフェザリーヌを登場させ終了。

まさか…竜騎士がこんな手を使うなんて思ってもいませんでした。
予想はしていましたが期待が多かった分、がっかりが大きいです。
なんせうみねこで出てくるキャラなので…繋げずに独立してほしかったです。

無いと思いますが、もしこのままうみねこ路線にいったら視聴はやめようと思います。
熱が冷めたアニメを見る必要なんてありませんですし。
旧作の思いでが汚れていきそうで見るのがつらいですからね。

せめてこのフェザが完全体の羽入という設定ならいいですけど。
まだうみねこに繋がるフェザとは言い切れませんので。
「久しいな」と言っていたのでその可能性はあると思います。
それなら祭囃子後の羽入は眠りについたその後として説明できると思いますので。

まず沙都子の動機があまりにも幼稚すぎる。このまま悪化しないのであれば
ほんとにしょうもないです。新作を作ることが業でしたと思えるレベルです。
しかもなんでトラップをあんな高いところに仕掛けるのですか?
ケガするなんてすぐわかるのに反省の色もなしですか。
梨花の事ばかり考えているから他のことは何も気にしないと…
ここまで沙都子の株が落ちるなんて思ってもいませんでした。
そしてただ嫌われているだけの沙都子は闇落ちしたわけでもないので、
黒幕という点では今のところ完全にフェザの仕業ですよね。
まだ登場しただけなのでどう転ぶかはわかりませんけど、
このまま変化なく物語が進んでほしくないですね。

話は変わりますが、部活メンバーの声優さんの演技力は素晴らしかったです。
声が微妙に低くなったまま細かい演じ分けができるのはホントに凄いです。
特にレナ役の中原さんは少し落ち着いた雰囲気を醸しながら
演技できているのは流石プロだなと思いました。

ここから後4話でどう畳むのか、今まで考えた予想以外では全く見当がつきません。
というか完全に畳みかけられること自体が不可能な気がしてきました。
やはりもうワンクールありそうですね。でるとしたら解答編ですかね?
もしそうならいいのですが…
以上

誤字修正を行い、再投稿
{/netabare}

第二十一話 感想
{netabare}
今回の話は郷壊し編の中では一番面白かったです。
悪く言えば一番マシって意味ですが。久々に先の展開が気になりました。
うみねこらしい要素も今のところないですし、あのフェザっぽい人は
羽入と同様にループ装置としての役割を持っているだけなので今のところ
問題なく視聴していけそうですね。

とりあえず、沙都子について語っていきます。
やはり今回の事件に至った動機からですね。沙都子の気持ちはわからなくもないです。
「一緒に楽しく過ごしたい」と梨花に念を押してまで約束したにもかかわらず
まるでもう忘れてしまっているかのように振舞っている梨花には
流石にブチギレていいと思います()

ただ、沙都子は一緒に過ごしていたいという思いがあるのならば
勉強すればいいだけじゃないですか。高校ではそれが普通の事ですよね?
なのに苦手・やりたくないという幼稚な理由で放棄をするのはどうかと思います。
そもそもそれが嫌ならルチーア学園に受験する必要もないです。
ですが、梨花と一緒に居たいと沙都子は思いとどまり結局受験してしまう。
うーん…沙都子は欲張りですね。精神的な幼さはいまだに残っているのですね。
やはり業のゴールは他人からの自立なのですかね…

折角フェザから授かったループ機能があるならさっさと勉強しなさいよ。
しかもループ機能を手に入れた途端に殺人を惜しまないのですね。
ドン引きしました()竜騎士はそこまでして沙都子を嫌わせたいのですか?

今回の話で2クールで完結するとは思わないと確信したので、
もうワンクール以上の尺を使って今後なにかしらの理由やもっと深い事などを
説明していくと思いました。従ってその確証もない展開に期待して今は業を視聴しています。
(もしこのまま2クール以内でで終わるとするならば、
ひぐらしは解で終わったと脳内保管すればいいだけですしね。)

そして今回の話でもう一つ確信したのが、業は人を信じても報われないという
ことが一貫しているという点です。これはつまり旧ひぐらしの展開を
徹底的に否定的に捉えているといことになります。何故このようなことを?
竜騎士の思惑がさっぱりわかりません。隠し玉でもあるのでしょうか。

続編があるという期待無しでの全体の感想は業は駄作だったということになりますかね。
悟史や詩音ついてなどの多くの謎を残したままですし、
沙都子の動機が薄っぺらい為、同情もできず今までの謎も陳腐に見えてしまうからですね。
果たしてどうなることか。

個人的に今回で特に面白かったのはEDの映像ですね。
やはりネタバレ要素盛りまくりでしたか。螺旋状に堕ちていく演出は面白かったです。
「不規則性エントロピー」も好きなので今季見てる中では一番好きなEDでした。
{/netabare}

第二十二話 感想
{netabare}
先週に引き続き展開は遅めでしたが割と楽しめました。
ただ真相が純粋な沙都子の闇堕ちが理由ではないという前提での感想です。
前から言ってますが、これが真相ならひぐらし業は完全に蛇足です。
祭囃子編で綺麗に完結した話を、幼く薄っぺらい沙都子の動機で掘り上げるのは
正直見ても面白くありません。2クールで完結しないと悟ると意外と楽しめます。

展開的に沙都子視点の動機が明らかになりました。
今回はそこに至るまで少し鬱展開でした。相変わらず怖いというのは無いのですが、グロいです。
特に祟殺し編で死体が雑に扱われていたのは胸にくるものがありした。
ひぐらしのメインテーマをここで流したのはとても良かったです。
やはり今聞いても良い曲ですね。色褪せないです。

ここまで二人の気が合っていないのなら、元々馬が合わないのでしょうね。
互いによくばりで楽しく過ごしていきたいと願っていますが、
根本的な考え方は異なっていますね。沙都子は梨花と比べるとあまりに幼稚ですが。
そんな沙都子は今回で闇落ちルートをブレずに進んでくれました。
ここまでブレていない精神はかなり好きです。しばらくは突っ走っていって欲しいです。

今回で一番気になったのがフェザが羽入ではなさそうだというところです。
かといって公式がフェザと公認していないので真相はわからずじまい。
一体何者なんでしょう。あるとしたら桜花だったりするのでしょうか。
フェザということはないと思いますが。

それと今回沙都子が悟史を見捨てるのあっさりすぎませんか。
あんなに旧作では兄に会うために必死に頑張ってきた思いはどこにいってしまったのでしょう。
もしかして、全て丸く収まった場合に悟史を助けていくのでしょうか。
闇落ちルートに入るとここまで沙都子がキャラ崩壊していくものなんですね。
沙都子が好きな人にとっては悲しい話でした。
{/netabare}

第二十三話 感想
{netabare}
散々ネットで使われていた綺麗な鉄平がまさかの公式が反映。
いやぁ良かったです。今まで悪役を背負ってきた鉄平が改心するルート
なんて二次創作以外では見ることはないだろうと思っていました。
※シン・エヴァのネタバレ
{netabare}
親父が改心するネタが同じ週で放送されるなんてもはや奇跡ですよw
{/netabare}
となると、祟騙し編での圭一と鉄平の惨劇の鉄平は幻覚ではなく
本物である可能性が浮上してきました。鉄平が改心しているならば、
圭一が家に訪れた時、不良の時のように沙都子を虐めてきたと
思って圭一を襲ってきた。しかし、発症した圭一に逆に返り討ちに
あってしまい相打ちになってしまう。もしこうなら鉄平が余りにも悲しすぎます…

発症した原因も今回初めて名前が明かされたフェザではなくエウアが
関わってきそうです。あの惨劇の時確かシャリンシャリンと鈴が鳴っていたはずです
恐らくですが、ここで圭一の発症にエウアが間接的に関わってきそうな気がしました。
もしそうなら、何かしらの大きな理由があって起こしたのだと思いたいです。

祟騙し編のもう一つの惨劇である大石の行動も気になります。
悟史のバットを持っていたため、沙都子の家を訪れていたことが分かります。
そこで大石がその事故現場を見てどのような経緯で発症していったのか。
どう説明をつけるか楽しみです。あるとしたら園崎関係ですかね。

しかし…悟史に対する沙都子の対応のあっさりさがどうも腑に落ちません。
鉄平改心は面白かったですけど、旧作では沙都子の心の支えになっていた
彼がどうしてここまで影薄く対応があっけなく終わってしまうのか。
鉄平と同じように報われてほしいです。
今後悟史のセリフを聞くことはできるのでしょうか。

沙都子の殺人の動機も少しずつ確かなものになっていきそうですね。
逆恨みではないとするならば、やはり復讐ですかね。
祟騙し編で圭一や梨花が勝手に虐待だと思い運動を起こしたため
鉄平が一時的に捕まってしまう。折角平和に過ごしていたのに
勝手な思い込みによって日常壊されてしまったため恨むことになった。
あるいは、罪滅し編の時のように鉄平がレナを主軸に部活メンバーによって
殺されてしまうため恨むことになってしまう。
状況にもよりますが、人が殺人を犯すようになる理由としては、
親や親友が殺さてしまったことへの仇が一番納得がいきますね。

そして最後に、AT-Xで30話まで放送されることが確定したらしいですね。
おめでとうございます。やはりパチンコマネーの力は絶大ですね。
ここまで来たので最後まで見させていただきます。
次回ついに2クール目最終回です。
{/netabare}

第二十四話 感想
{netabare}
予想通り、鷹野はフラバを初めとして改心することになりました。
まさか一二三先生はその後認知症に患うことになってしまうんですね。
確かにそれなら鷹野は動いてくれそうですね。
元々鷹野は一二三先生が大好きな少女だったのですよね。
ホント根はいいキャラしてますよ。幼少期時代の鷹野も可愛かったです。

…一方、沙都子は擁護できない領域まで足を踏み入れていました。
パスワードを開けるために何度も何度も自殺してループを繰り返していました。
笑えませんよ。沙都子はもうサイコパスに成り代わってしまいました。
どれぐらいループを繰り返していたんでしょうか…数十回はいきそうですよ。
ただただ胸糞悪く微妙な回でした。前回の鉄平の盛り上がりは何処へ…
{/netabare}
10月1日 投稿 3月19日 終

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

考察終了。さて、答えは?

視聴終了。相当な長文レビューになってしまったので最初に視聴後の感想を簡潔に書きます。
時代は1983年、村の絵は完全に白川郷がモデルですが、
白川郷をモデルにした話ではないようです。
かなり刺激の強いシーンが多いので、怖いのが苦手なかたはやめたほうがいいかも。
キャラデザは結構癖がありますね。
この人の絵、笑いをこらえたような口元がすごい苦手なんですよね。
旧作も癖がある絵でしたが、人を選びそうではあります。
それから、やっぱりキャラクターが魅力的だし、
何が起きるかわからない怖さがあって、
怖いもの見たさと、推理欲を同時に満たしてくれる良作だと思います。

そして業はひぐらしファン向けのアニメですね。ファンとしての評価をするならとても面白かったですが、惨劇が起きる動機とかカラクリがかなり残念ですね。これ以上の何かがまだ隠されていることに期待したいところです。
特に、とあるキャラクターの好感度が著しく下がりました。
これこそまさに「嘘だ!!!!」って叫びたくなりましたね。
ただ、ひぐらしの世界はまだまだ終わらないと私は信じる。
是非ともファンが納得する世界をいつか見せて欲しい。



さて、ここから下はかなり真剣に考察をしたつもりです。
ひぐらしをよく知っている方以外は読まないようにお願いします。

※基本的に、各話を見ながらその時点でわかる情報から考察して記録を残していますので、間違った考察をしたと後から気づいても訂正はしません。

3話まで視聴後、これはリメイクではなく続編だと知り、旧作を十分に視聴した後戻ってきました。
※最下部にひぐらし全く知らない状態で視聴した3話までの感想残しておきます。
これは確実に前作の続編なので、旧作先に観たほうがいいですね。
先に旧作を見てから、業を視聴することを推奨します。



感想と考察を書いていきますが、基本的にネタバレ前提で書いています。

1~4話 鬼騙し編
{netabare}

基本的には業になって追加された新たな要素、新事実がないという前提で考察しています。新事実がもし判明した場合、考察のやり直しになりますかね。

鬼隠し編をベースにしてちょっと展開が違って最後わけわからんことになる話。適当に見るとそうなってしまうのだが、実はかなり複雑怪奇なことが起きているのではないかと私は思った。

あくまで旧作の設定を踏まえた上で何が起きているのか考察してみると
圭一とレナとさと子と詩音のL3~L5症状が同時発生しているというのが結論です。

りかちゃまは旧作のどの時点の記憶を持っているかはわからないが、かなり実態を把握していると思われます。もしかしたら完全解決後に再びループしてきたのかも。
祭りの夜にりかちゃまが富竹の頭を撫でたうえで何か話をしています。
たぶん、惨劇回避のための助言でしょうね。
ただ、その行動の結果なのかはわからないが
富竹と鷹野は死亡ではなく行方不明扱いであり、旧作とは違う展開になっている。これは新要素なのか、それとも複雑なフラグが絡み合った結果なのか不明だが、この富竹ジロウ死亡と鷹野鬼隠し事件は雛見沢で起きる出来事に左右されず必ず起きていた事件なため、新要素が発生している可能性が高いとみている。旧作で判明している要素で推測するなら、可能性としてはループ記憶を保持しているりかちゃまが惨劇回避のためにとった行動が影響しているのではなかろうか。
ただ、詳細は不明で憶測の域を出ないためひとまずは無視しておく。

ただ、この事件により鷹野が行方不明になった結果だと思うが、4話で入江診療所の引っ越し(撤収)が発生しており、その結果さと子への処置が行われなくなるため、さと子がより悪化したのではないかと思われるので無視できない要素だ。

圭一が疑心暗鬼になる過程は鬼隠し編とだいたい一緒だが、恐らくレナは罪滅ぼし編のフラグが着々と進行しているため、ゴミ捨て場で圭一と宝探ししているシーンは、恐らく本当に殺害した2人を埋めている最中に圭一に犯行がバレているんじゃないかとレナはビクビクしながら症状を悪化させていると思われます。
レナの異変については、レナが保健室で休むシーン、レナの可愛いモードが出てこないことなどから1話の時点でフラグを見せてましたね。
ケンタくん人形の運搬のくだりでもレナの様子はおかしかったです。
日付的に考えたらまだ殺害していないはずですが、この時の様子から恐らくはすでにリナと鉄平を殺害した後だと思われます。
嘘だッ!!のシーンはレナも圭一も疑心暗鬼状態なのでお互いに様子がおかしいですね。一触即発とはまさにこのこと。
また、日付けこそ全体的に早めにずれているものの、レナの暴走関係が罪滅ぼし編のタイムラインと被るんですよね。恐らく天候か、他の人の行動の結果か、綿流し祭りの関係でちょっとだけずれてますけどね。
基本は罪滅ぼし編のレナの暴走過程をなぞっています。
と言うことは、レナは暴走しているという結論でいいと思います。


圭一自身もL3症状であるため、妄想が入っていますが、レナがナタ持って襲ってきてクビを掻きむしっていたシーンは、恐らく本当に襲い掛かってきたのだと思われます。過去の記憶を圭一を前世の記憶みたいにフラッシュバックしている圭一なので過去ループ記憶で首を掻きむしる光景から来た妄想というせんもありますが、この世界線では圭一はクビ掻きむしりという行為は脳内にないはず。まあ、断言はできませんが。

そして首を掻きむしる行為から、レナは恐らく殺人を犯した後の極度のストレスを経験しており、圭一よりもはるかに重度の症状であることがわかりますね。ゴミ山のシーンで殺されなかったのは奇跡だったのかもしれない。
さらに言うと、ゴミ山での圭一の行動や言動は、レナ視点だとレナが殺人を犯して死体処理をしているところを感づいたようにもとれるはずなので、やはり殺人が圭一にバレたのではないかと勘違いしている可能性が結構高い。
圭一は純粋に村に隠された秘密が気になっていただけだとは思うが、その疑問への追求が、死体処理をしているレナには自分の犯行が気づかれたようにも見えるわけで、正に最悪なタイミングなわけです。

さと子のほうは部活の鬼ごっこで圭一がついた「両親が迎えに来ている」という嘘のせいでスイッチが入り暴走したものと思われる。さらに入江診療所撤収によりL5を抑える薬が切れているだろう。
りかちゃまは圭一の助力が得られない状態で一人さとこを止めようと奮闘した挙句、刺されて死亡したのではないだろうか?
普通ならそういう考察になるが、もう少し踏み込んで考えると、2人とも詩音が殺害した可能性がある。と言うのも、綿流しのお祭りの時の魅音のセリフがかなり違和感があり、詩音がすでに魅音と入れ替わっている可能性があるからだ。
つまり、描写がないだけで詩音も暴走しているということで、この場合、おりょうとか村長とか魅音も犠牲になっていると思われる。

本来なら滅菌作戦が行われる条件を満たしているが、鷹野が失踪しているのが本当ならそれは起きないはずだが、どうだろうか。

圭一のほうはりかちゃまの言葉で疑心暗鬼からの脱却を果たせたようにみえる。
元々圭一が暴走すること自体がレアケースな上に圭一は暴走しても回復しやすい。
そう旧作を見た視聴者は考察するだろう。
だが、これこそが鬼「騙し」編のポイントではなかろうか?
騙しというのは言うまでもなく視聴者を騙しているのだろうから。
つまり、圭一は脱却したと見せかけて実は疑心暗鬼の呪縛から抜け出せていなかったというのが私の考察だ。

その理由を説明したい。

最初にそういう可能性を考慮したきっかけは、レナが圭一をあまりにも積極的に狙いに来ている点が気になったからだ。
レナは罪滅ぼし編を含めて圭一を積極的に殺しに来ることはなかった。
ゴミ山で圭一に犯行がバレたのではないかと思って症状が悪化した部分はあるだろうが、それにしても圭一への元々の好感度の高さから積極的な危害は加えないはず。
恐らくは圭一自身の疑心暗鬼も手伝って、圭一への警戒度が罪滅ぼし編よりも高かったためではないだろうか?
そう思ったのだが、旧作を思い返してみると、レナが積極的に圭一を殺しに来た描写があった編が一つだけある。
そう、鬼隠し編です。
つまり、圭一は疑心暗鬼を克服などできていないんですよ。

この編の一番不審な点は、圭一はあれだけめった刺しにされてよく死ななかったなということです。
あれだけ刺されてたらまともに動けるわけないし、内臓の損傷か出血多量で絶対に死ぬし、奇跡的に死ななかったとしても意識回復まで時間かかるし、病院の設備ももっと大げさな設備じゃないと生命維持が困難だろうし、回復してもしばらくまともに動けないはず。
これが示唆するところは、レナが最後に圭一を襲ったシーンが圭一の妄想である可能性があるということです。(ただの描写ミスでなければの話だが)
レナは確かに暴走しているでしょうが、圭一同様、りかちゃまが動いて症状改善している可能性はあり、その場合、見間違えた可能性はある。
おかしな道具が入っている様子は圭一ではない視点から描かれているが、これも「騙し」の部分じゃないだろうか?
と言うのも、持ってきたのは凶器ではなく死体処理の道具であることがポイントだ。何故、死体処理の道具だけを持ってきたのか?
包丁が圭一の家にあることは普通は疑わないだろうが、レナはナタも所持しているのだからわざわざ包丁にするメリットはないはず。
包丁って、確実性があまり高くない凶器なんですよね。
力の差がある相手にはそれほど有利な武器とはいいがたい。
先述したように、レナは恐らく鉄平とリナを殺害しているのはほぼ確実。
そのため解体道具を持ち歩いていた可能性は否定できない。
また、病院での圭一は首に何か巻いてるし、頭にガーゼ当ててるし起き上がってるんですよね。
腹を刺されているのなら、数日入院した程度で起き上がるのは無理ですよ。
レナのせいかはわからないが、頭を打ってレナを刺したストレスで首を掻きむしってる時に救出されたのではないだろうか?

どちらにしても、あれだけ包丁で腹を刺されたのに、あれだけ動けるのはあり得ない話なので、レナが包丁で襲い掛かってきたのが圭一の妄想である可能性はかなり高いように思う。
そう考えれば、レナが何故かやたらと圭一を積極的に殺しにきている描写になる説明もつく。

最後に看護師から首がかゆくなったりしませんか?と聞かれて掻いてる。
看護師が注射をしたせいなら、鷹野失踪がフェイクの可能性がある。
だが、レナに刺されたのが圭一の妄想である可能性が高く、その場合は鷹野関係なく、純粋に圭一の容態を心配して声をかけたのだろう。

各種暴走の日程が早まっているのは、恐らくですが、同時に暴走が起きたことで症状の進行が早くなったのではないかと。

つまりこの編は3名+恐らく詩音が暴走するというひぐらし史上最悪な惨劇が発生しているというのが考察した結論です。滅菌作戦は起きていないと思われますが、鷹野がどうなっているのかでかわりますかね。

気になるのはEDアニメで6月22日仏滅のカレンダーだけやたらと強調されているところ。まあ、意味がないわけがないですよ。
何らかのターニングポイントがこの日に用意されているんでしょうね。
旧作だと22日は鬼隠しは2人のお見舞いおはぎ事件、綿流しは詩音の豹変を圭一が察知した日、祟り殺しは滅菌作戦実行日ということで重大な事件が起きた日ではあるが、共通点はない。恐らく業世界におけるターニングポイントなのだろうと推測する。



{/netabare}

5~8話 綿騙し編 考察
{netabare}
綿騙し編ですが、間違いなく最高難易度でしょうね。
何しろ双子入れ替え+死亡時期の未確定人物多い+殺害方法の未確定が多い+ループ記憶+主人公意識失うということで、未確定情報多すぎて無限に可能性が考えられる。 完全に的中させるのは無理でしょうから、一つ一つの事象について、色々と考察していく。考察した内容の半分でも的を射ていれば満足だが、見当はずれだったとしても、楽しいからいいか。

鬼騙し編との共通点は鷹野・富竹がともに失踪している点。
→入江診療所閉鎖によりさと子暴走のトリガーが入っていると思われる

りかちゃまは鷹野のことをはっきり「死んでいる」と断言しているのが気になる。旧作の記憶があるなら、鷹野が死んでないことを知っているはずだが、何か旧作にはない出来事をりかちゃまは知っているのだろうか?

【綿流し編との明らかな違い】
祭具殿侵入時のドタンバタン音を富竹と詩音が聞いていない。
→羽入がいないのか、二人がL3状態にないのかのどちらか。
特に詩音は、魅音が泣いて相談するイベントが発生していないはずなので
L3まで上昇していない可能性が高い。富竹は不明。
それから、この時の詩音が実は魅音である可能性もある。しかもこの可能性も結構あると思っている。理由は、祭具殿に入った詩音の様子だが、綿流し編では詩音は結構怖がっており、圭一から離れようとしなかったが、綿騙し編では怖がっている描写がない。これは、中身が魅音なのであれば説明がつくのではないか?魅音は中に何があるのかだいたい知っているだろうし、詩音よりも精神的にタフなので。

オヤシロ様の右腕は、さとこが昔祭具殿に入った時に誤って壊してしまったというエピソードがあったはずだが、何故か両腕ともついていました。
→過去のさと子の侵入して壊して、りかちゃまが怒られるエピソードがなかったことになっている可能性が高いですね。
そうなると確実にさとこの性格や行動パターンには影響が出てくるでしょうし、当然さとしにも影響はあるし、さとしと詩音の関係性にも違いがあるかもしれません。

祭具殿から出てみんなと合流した時、魅音が綿流しのことを聞いたら圭一は綿流しがどんな祭りなのか知らないからと言った時の魅音のリアクションが驚いているように見えるので、これは中身が詩音で、圭一が綿流しの祭りが初めてであることを知らなかった、あるいは魅音になりすましているのでボロがでそうになって焦ったという可能性はないだろうか?
この時のリアクションが不自然だ。
さらに、別れ際に「詩音と会わなかった?の後に富竹さんと鷹野さんに合わなかった?」と聞くパターンは綿流し編では鷹野さん富竹さんについては聞かなかった。
この時点で失踪事件が魅音の耳に入っているとは思えないが、中身が詩音なら富竹さんと鷹野さんのことを気にしている理由もわかるような気もする。

祭り終了後、大石が圭一の自宅で接触してきます。富竹と鷹野がトラックを奪って失踪したと。さらに詩音から2人が失踪したことを告げる電話が。従来は翌日のはず。展開がかなり速い。
圭一にかかってくる電話をかけているのは詩音の家ではなく園崎家っぽいし詩音の服装をしている。中身が魅音なら何故詩音の恰好を?あと圭一が怒りをぶつけるのは一緒だが、詩音が途中で謝罪をしているところも違う。
あとは、この時の電話で詩音は、まるで富竹と鷹野がオヤシロ様像を落としたような物言いなのも引っかかる。自分が落としたのに?
つまり、中に入った詩音とは別のほうが電話の相手だということは確定だろう。
そしてこの時の詩音は詩音の服装をしているので、中身が魅音だとすると詩音の変装をして詩音として誰かと会っていたことになる。

私の予想では、祭具殿に入ったのは魅音で、祭りの後合流したのと直後に電話してきたのは詩音だと思う。根拠については後述する。

地下祭具殿で魅音?は、拷問道具が使われてないと発言
過去に詩音がさとしの件でケジメとして拷問道具でツメをはいでいるはず。
その事件がまるまるなかったことになるか?
そうなると、詩音はさとしのことを何とも思ってない可能性も高い。

詩音がさとしのことにこだわっていない
→詩音ではなく魅音である可能性、もしくは詩音がループ記憶で克服済、あるいはこの世界では詩音がさとしに恋愛感情がない可能性もある。
上述したように、さとこがオヤシロ様の腕を壊していないと思われるので、さとこが旧作のようににーにに甘えてさとしが壊れてのくだりがない可能性もあり、そうなるとさとしは壊れず、詩音がさとこを恨む理由もなくなる。
もしかしたらさとしと詩音が出会うことすらないかもしれない。
そう考えれば詩音がさとしにこだわらない理由も説明がつくのではないだろうか。
そして、村の御三家、祟りシステムのほうに憎悪を向けているところは注目すべき点だろう。


村長の失踪が一日早い→何かが影響しているのだろう。
祭りの晩は御三家は集まって酒盛りをしているはずなので、村長は魅音か詩音かに何らかの理由で監禁か殺害され、姿を現さない村長を心配して失踪事件が当日騒ぎになったのではないだろうか?


地下で圭一が詩音と会わない→すでに殺されているのか、外で生きているのかすら不明。

・猫さん犬さんのたとえ話を圭一のほうがしている→ループ記憶が一部あることを示唆しているが、りかちゃまは過去のループで自分がしたたとえを嘲笑するのは不自然。ループ記憶があるはずでは?あの赤い目状態のりかちゃまは何かに憑依でもされているのだろうか?口調にも違和感があるし。

・さとこは何故、圭一だけを遊びに誘ったのか?りかちゃまも一緒にいたのに? りかちゃまを一人にさせるのが狙いの可能性も。そうなると詩音あるいは魅音と組んでりかちゃまを殺したという可能性が浮上してくる。
昼休み後にりかちゃま失踪。さとこは先ほど圭一と話していたことを指摘→魅音が作業着姿の人と話していたことを証言。魅音の証言で「作業着姿の男」というのは本当の可能性が高い。嘘をつくならそんな学校で目立つ人物を挙げるとは思えない。

・りかちゃまを捜索する時、さと子はトイレのほうを気にしている様子だった。圭一がトイレの戸を触った直後に魅音が屋根の上!と言って注意をそらしたように見えるが、この時の魅音の口ぶりだとりかちゃまをすでに殺した後とは思えないセリフだ。他の人が屋根の上に登ってそれを見た可能性もあり得る。ただ、さと子にそんな時間があるとは思えない。

・圭一が詩音に拷問されていない→本当に魅音だったのなら圭一を拷問などするわけがないし、詩音だったとしても人形の相談がなかっただろうから圭一への好感度が綿流し編より高いのは確実だろう。


双子の入れ替えについて
・放課後、詩音のことを褒めて照れてた魅音→ほぼ間違いなく詩音(根拠:この時の魅音はこの後バイトだと最初から言ってる、弁当届けたのは魅音で確定しているため、この後バイトなのにあんな豪勢な弁当を用意して圭一の家に持っていけるとは思えないので、これは詩音と言うことになる。また、圭一から褒められたときのリアクションが旧作の魅音とは違って本当にうれしそう。ちが、わた、おじさんと言い直している、レナに紹介したことがあったかどうかも曖昧な返答)
・弁当を届けた→魅音で確定(この時の演出で鏡に映った詩音、まるで2人いるようにも見え、恐らくは魅音と詩音二人の気持ちが圭一に向いていることの暗喩ではないかと)
・弁当箱を返した→届けたのが魅音で確定しているので、こっちは詩音だと思う。もし両方魅音なら、弁当を持って行ったことを詩音が知らない可能性が高いので。まあ、魅音が詩音に話した可能性もあるが。
・不良を追い払った→魅音(根拠は、5年前のことを武勇伝みたいに語るところと大石をにらんでいる、詩音の怒った時のしゃべり方ではない)
・その晩、電話した相手とスイーツフェスタ→詩音で確定
・祭り前日の時→入れ替わりがないと思う。
・綿流しでみんなと一緒にいたほう→魅音?
・祭具殿→魅音だと思う。(理由は祭具殿を怖がっている描写が全くない、オヤシロ様の顔が最初から割れていたことを知っている、詩音なら怖がるはず、ただそのあとおやしろ様の祟りの話をはじめたのは詩音っぽいが)
・綿流し後の電話詩音→祭具殿に入っていないほうなのは確定。根拠は、オヤシロ様の首を落とすという罰当たりというセリフ。落としたのは詩音?のはず。富竹が入ってきたときに扉が開いていたので、恐らく中を見た外にいるほうは、富竹が落としたと勘違いしたんでしょうね。そして祭具殿は恐らく魅音なので、本当に詩音が電話をかけてきたんですよ、これは。もしこれが魅音ならば何故、詩音の服装で電話をしているのかという疑問があるのですが、詩音本人なら何もおかしくありません。そして、詩音のふりをして祭具殿に入って圭一の好感度を下げた魅音に対する怒りがこの時生まれたかも。
・本家で会った魅音→詩音だと思う。 おやしろ様の祟りへの解釈が詩音っぽい。魅音ならこういういい方はしない。

詩音のことを圭一が詩音本人に全力でほめている上、返された弁当を見て綺麗に食べることを褒める(圭一に興味を持っていることがわかる)、デザフェスでオタクから身を挺して守る、これでさらに聡史にホレてないのだとしたら、圭一に本気でホレていても不思議ではない。

綿流し以降、圭一と接触している魅音は詩音な気はするが断定はできない。
圭一を地下にかくまったのは魅音っぽい行動ではあるが、直前の本家での会話内容はどっちかという詩音っぽいので、詩音の可能性が高いとみている。

詩音が暴走するトリガは人形渡さない→魅音が相談→キレるというパターンなので、人形渡していることで回避されている可能性がある。
現に、はしごのシーンでもさとしのことにこだわっていなかったし。(魅音であった可能性もあるが)

圭一を閉じ込めたあとのことが不明だらけだが、
旧作でもそうだが、警察は魅音と詩音を明確に見分けている。
つまり井戸に落ちたのは詩音であり、さと子と一緒に死んでたのは魅音で間違いないはず。

さとこと魅音の死因は頭部への銃弾?
銃が一丁しかないので、二人が撃ち合ったわけではないと思う。
誰かと交戦して二人とも殺されたとみるべきだろうか?

そしてレナ。この編ではレナが全編通して非常に存在感が薄く、全く関わってこないが、地下に閉じ込められて出てきたなんていう圭一を心配しないわけがないのにも関わらず登場しないのが不自然。裏ではリナ・鉄平を殺害し、キレている可能性があるかもしれない。キレているのであれば部活メンバーと距離を置くはずなので関わってこないのも納得がいく。

りかちゃまは学校の便槽だそうですが、これには違和感がある。
雛見沢症候群が悪化しているとは言え、このような不潔な場所に死体を遺棄しようという発想が、そもそも女の子の発想ではないと思うが、考えすぎか?
相当な怨恨があれば話は別だが。
でも山狗の犯行ではないだろうから、犯人は魅音か詩音かさと子だと思う。

りかちゃま殺しの犯人は、魅音あるいは詩音の可能性が高いだろうか?
暴走しているならばレナの可能性もある。レナがもしりかちゃまの豹変を目撃したのならば、疑心暗鬼を悪化させても不思議ではない。

あとはさと子と魅音(あるいは詩音)が共犯の可能性もあるし、双子が共犯の可能性もある。

圭一は牢屋に何度か体当たりして壊していたが、壊れるわけがない。
鍵をかけて閉じ込められたというのは妄想である可能性がある。

山狗が動き回っている理由が不明。鷹野を捜索しているのだとは思うが、殺すためなのか救出するためなのかでだいぶ違う。それとも全く違う理由なのだとしたら推測のしようもない。
銃が一丁しかない上に二人の死因が恐らく一緒であるだろうから、さとこと魅音は山狗に殺された可能性があるが、だとしたら殺害理由も不明だ。
園崎本家に連れ去られたあるいはかくまわれていると思い込んで踏み込むために邪魔だから殺した?それにしては、軽トラで走り去るのを村人が知ってるわけだから行動がおかしい気も。わからん。


【何が起きたのかまとめ】
さて、疑問点が多すぎたので前置きが長くなりましたが、何が起きたのか推理してみました。根拠はあるもののほぼ想像で申し訳ないです。
魅音と詩音の双子入れ替わりのパターンが確定できないため3通り考えました。
どれもあり得る話じゃないかと思うのですが、ひぐらしファンの皆様はどう思われますか?

【パターン1、背景には姉妹の恋愛戦争があり、殺害動機は大好きな圭一を守るために戦った】
人形をもらった魅音は圭一への好意を募らせるも、詩音のいたずらにより
詩音にも人形が渡され、詩音に圭一がとられるのではないかと心配になる。
詩音はさとしへの想いがこの編ではあまり大きくなく、ストレートに好意を向けてきてエンジェルモートで身を挺してかばってくれた圭一に惹かれていた。そのことを魅音は察知し、圭一をとられるんじゃないかという不安から疑心暗鬼を強めていく。
詩音は圭一と仲良くなりたくて、祭りの日に魅音と入れ替わりたいとお願いして入れ替わったが、魅音は富竹と鷹野が祭具殿に潜入しようとしているところを察知し、詩音と圭一の接近を防ぐのも兼ねて出し抜いて詩音になりすましたまま圭一を誘って祭具殿へ、中身が魅音なので鷹野の話に恐怖することはない。一方の詩音は富竹が祭具殿に入っていくところを発見し、圭一の動向を知りたくて詩音や富竹や鷹野と会ったのか聞いた。
富竹鷹野が失踪したことを聞きつけた詩音はすぐに圭一に詩音として電話をし、かまをかけてみたら圭一が憔悴していて事の重大さに気づく。
二人の失踪も含めて祭具殿の件が村人の重役に知られ、4人を責めるような論調になり、村人は別に殺そうとするつもりはなかったが、疑心暗鬼に陥った詩音は、自分と圭一が殺されるのではないかと危機感を募らせる。
詩音は自分と圭一を守るために御三家を全滅させないといけないと思い込み、公由とおりょうをまず殺害、そして翌日りかちゃまを殺害後、圭一を地下祭具殿にかくまった。そのあと、魅音に感づかれ揉めた末に詩音のほうが敗北して死亡。井戸に遺棄される。
さと子は魅音がりかちゃま失踪と関係があると思い、問い詰めに行ったが、そこに山狗がやってきて2人とも殺される。
※このシナリオ案の場合、詩音と魅音の役をいれかえれば流れは変わるが成立はすると思うし、途中まで二人が協力して圭一を守ろうとした可能性も考えられるだろう。ただ、魅音は御三家がそんな絶大な力を持っているわけではないことを知っているはずで、魅音が犯人だとすると、詩音以外の人物を殺す動機が不明だ。よって、おりょう、りかちゃま、公由の3人は詩音が殺害、詩音は魅音が殺害で、さと子は黒幕が殺害だと思う。


【パターン2 詩音が圭一への罪悪感と好意から圭一を守ろうとした】
パターン1とそれほどは変わらないが、祭具殿侵入は詩音で、
詩音は圭一と自分が御三家によって殺されると思い込んでおり、
圭一に対する好感度が綿流し編よりもかなり高いため、圭一は安全なところにかくまって単独で圭一と自分を守るために戦った。
綿騙し編の詩音はさとしへの想いが強いように見えないし暴走するスイッチも入っていなさそうなので、純粋に圭一を巻き込んでしまったという罪悪感が強かったのではないだろうか?
このシナリオの場合、詩音には山狗も御三家の手のものだと見えているだろう。

【パターン3 詩音とさと子がそれぞれ独自に御三家をつぶそうとした】
パターン2と動機が一緒だが、さと子はりかちゃま失踪の謎を追っており、
御三家の仕業だと思ってそれぞれが動いたが、最後に山狗に一緒に始末されたか、仲たがいして殺し合いになった。

とりあえず3パターン考えたが、鬼騙し編以上に色々未確定情報が多すぎるため、無限に可能性は考えられるのが厄介だ。
そもそも単独犯であるという保証は何もない。犠牲者全員が違う人から殺されている可能性も十分にありうるだろうし、魅音さと子が一緒に死亡したかどうかも不明だ。
一番単純に考えたらパターン2だと思うけど、ストレートすぎてひねりがなさすぎるか?

どちらにしても、詩音は圭一に対して好感度がものすごく高そうなことはわかった。そのことは事件の真相と無関係ではないだろう。

とりあえず、圭一とレナは助かったと考えるべきだろうか?
このケースだとりかちゃまが死亡してからかなりの時間が経っているので
滅菌作戦は起こらないはず。

{/netabare}



9話~ 祟り騙し編(考察はまだ途中です祟り騙し編終了後にじっくり時間をかけて考察したいと思います)
{netabare}

【不審な点と考察】
・鉄平の家の匂いが酷いという苦情
→死体がある可能性。 リナか?

・鉄平が頓服薬を服用している
→何のため?鉄平自身の状態が旧作とは違う可能性が高い
 例えばリナを殺してストレスから雛見沢症候群を発症しているなど

・詩音はさと子のねーねー気取りで親しい様子
→少なくともさとしへの異常な傾倒はなさそうである。ループ記憶がある可能性も。

・レナもオヤシロ様が話題に出ても錯乱していない
→レナもループ記憶で克服済なのか?となると、他の編でキレているのは別の要因がある可能性が高い

・野球の助っ人の電話をかけたのはさと子ではなくレナ
→さと子はループ記憶があって圭一を呼ぶ必要がないことを知っているのでは?
 自分が呼ばなければレナが呼ぶことすら知っている可能性も

・甲子園ピッチャーから小細工なしでホームラン打つさと子
→ループ記憶があってどんな球が来るのか知っている?
それでも小学生の筋力でホームラン打つのは無理があるとは思うが
ループ記憶があることの示唆な気がする

・鉄平の脅威が去ったのなら、何故リカのところに戻らないのか?
→一人で北条家に留まらなければならない理由があるのだろう。死体処理とか。

・さと子の入浴シーンがあるが、旧作と違い怪我をしていなさそう
→他にも虐待のシーンがないことから考えても、さと子は虐待などされていないのだろう

・大石は、北条家の状態を児童相談所に見せておきたい、圭一のことを今は華を持たせましょう
 正しいことをしていると思っている、茶番に付き合う、などとかなり意味深なこと言ってる
 たぶん、大石は北条家で虐待が発生していないことを知っていたのでしょうね。
 ただ、それなら何故止めないのか、何故真実を話さないのか不明。

・圭一とさとこの電話。「耐えることが勇気だと思っていた」
 このセリフはりかちゃまがさと子を説得したセリフだったはず。
少なくともループ記憶がある程度あるのは確定でしょう。
大石は前述のとおり、さと子がどういう状態なのか知っているものと思われる。
虐待の痕がないことから考えても、鉄平が暴力をふるわなくなったか、鉄平をさと子が殺したか
どちらかの可能性が高そう。
だが、鉄平がすでに殺されているのならば、大石はさと子から目を離して圭一の様子を見る理由がないので
すでに殺したのならおかしい、鉄平が何らかの理由で大人しくなっていたんじゃないかと推測する。
たぶん、何か別の薬をさと子から盛られていて、廃人みたいになっていたんじゃないですかね?
りかちゃまと同様にループ記憶があるのなら、鉄平に従うふりをして薬を盛るくらいできそう。

・綿流しの時にさと子は旧作も含めて初登場の衣装を着ていた。
→同じ日を繰り返しているはずの雛見沢で今まで登場しなかった衣装を着ているのは
絶対に何か意味があると思うんですよね。例えば鉄平を殺して血がついたから着替えたとか

・学校で圭一に頭なでられて錯乱し、嘔吐した事件
→旧作の祟殺しのさと子はもっと壊れている感があったが、この時のさと子は元気がなさそうには見えるが
 そのあとの嘔吐も含めて、追い詰められている感じがあまりせず、演技の可能性が高い

・綿流しの晩に鉄平が何故、北条家にいたのか
→さと子との電話で圭一がタイホされたと思い込んでいるだけで
 鉄平が逮捕された描写がないので何とも言えない。

・最後、鉄平が圭一をバットで殴る
→冷静に考えれば鉄平は圭一が児童相談所に直談判した件を知らないはずで
圭一を殺す動機などないはず。圭一の妄想と考えるのが自然でしょうね。
つまり、さと子に薬をうたれてL5になったということ。

刑事との病院での話で、圭一はよく覚えていないと証言している。
あれだけ衝撃的なことがあってよく覚えていないのはあり得ないのでは。
また、本当に殺しているにしては警察の態度がただの被害者と接しているようにしか見えないし
殺した動機とか色々聞くのが普通だろう。
部屋が真っ暗だったので仮に本物の鉄平だったとしても、圭一だと思って襲い掛かったとは思えないし、
鉄平も薬でL5症状だった可能性がある。

・りかちゃま演舞を見ずに北条家へご招待
→りかちゃまの演舞は長い棒で布団を叩く動作だったような。
それを見てフラッシュバック記憶で何か思い出したかも
この直後ににーにーがどうのと急に圭一に甘えだした。
思えば鬼騙し編でもさと子はみんなと離れてるんですよね。

・雛見沢大災害の代わりに大石?が銃乱射事件が発生
→大石がそんなことをする動機がないんですよね
レナも大石さんが拳銃を、とは言ったが大石さんがみんなを撃ち殺したとは言ってない。
いくら警察とは言え、大好きな友達を皆殺しにした人をさん付けで呼ぶのは不自然な気はする。
また、さと子は圭一を自宅に連れて行って圭一が昏倒した後、祭り会場に戻って撃たれたことになる。
恐らく圭一に薬を盛ったのだろうから、圭一が暴れるのを見届けた後、祭り会場に戻った。
何故、そんなことをするのだろうか、意味不明だ。

・レナだけ生き残った理由
 鬼騙し編のレナの錯乱は、私は圭一の妄想だと考えている。綿騙し編でも生存しており、
レナは旧作も含めてかなり精神が強いのは間違いない。


さて、このシナリオを見てさと子に対してあった疑惑が強くなり、黒幕の第一候補に躍り出ました。
旧作通り、~騙し編には全編で共通する事柄もあるはずです。さと子は全編共通して怪しいんですよね。
ただ、恐らく黒幕は違うと思います。さと子は何か別の目的のために暗躍していて
真の黒幕とは目的が違うのではないでしょうか。
と言うのも、鬼騙し、綿騙しで山狗が動いているんですよね。
さと子が山狗を動かせるわけがないので、少なくとも東京関係の黒幕はいるでしょうね。

普通に見たら意味不明なシナリオですが、恐らく最後の鉄平が襲い掛かってきたのは圭一の妄想でしょうね
それまで圭一は正常に見えたので、たぶん北条家で圭一が頭痛がすると言っていましたが、
あの時にさと子に例の薬を注射されてL5症状になったのではないかと思っています。
そして鉄平が襲い掛かってきたと思い込んでいた。

その後のレナの報告はだいぶ疑わしい。
レナ自身が錯乱しているし、レナが正気かどうかもわからない。
まあ、レナがキレる原因であるリナはこの編では死んでいる可能性が高いため
レナは恐らくキレてはいないとは思うが、レナだって薬で豹変する可能性はある。
自分が乱射した後、嘘をついていることもないとは言い切れない

さと子は恐らくリカちゃま同様ループ記憶があるのだと思われます。

さと子は圭一との電話で、すべて解決して助かったようなことを言っていたが、
電話で言っているだけなので実際、何が起きているのかわからない。
そもそも虐待などなかったと思われるので、教室で弱り切っていた様子は全部演技の可能性が高い。
過去の記憶がフラッシュバックして一時的にそうなった可能性も否定できないが。

さと子の目的は、恐らく叔父叔母の抹殺あるいは無力化と雛見沢症候群関係でしょうね。
その行動と黒幕の思惑が重なって、意味不明なことになったのではないでしょうか。

黒幕についてはわかりません。まだ手がかりが足らないように思います。



{/netabare}

猫騙し編前半(14・15話)
{netabare}
冒頭でいきなり大石が本当に狂ったことが明かされて衝撃でした。
予想外れましたね。激しく外しました。

注目すべきは大石が血のついたバット持っていたことと、さと子が血を浴びていることでしょうかね。
つまり祟り騙しで圭一を殴ったのは大石?
さと子の行動が不明だが、さと子はループ記憶があると私はにらんでいるので、たぶん目的を失敗してループするためにわざと暴走する大石に殺されに来たんじゃないかと思いました。
ループ記憶あるのなら、普通はわざわざ暴走中の危険人物に接近はしないでしょう。

さらに赤坂や茜や公由など、どういう展開なら暴走するの?って人達も
暴走してリカを殺しに来る。それも途中の過程をすっ飛ばして暴走した後の結果だけを見せてくる。
なるほど、つまり彼らの暴走の過程はどうでもいいということですよね。

まあこれは、十中八九間違いなくL5症状に強制的になる薬の仕業でしょうね。そうとしか考えられません。
彼らの暴走はダイジェストみたいにそうなった経緯を飛ばしているということは、大して真相とは関係がないということです。
となると、ひぐらし業の一連の暴走事件はL5薬を打たれたことが原因である可能性が高くなってきました。
そして、必ずリカが狙われることに変わりはないので、やはりリカが話の中心なんだとは思う。
リカ真犯人説はこれでほぼ否定されたかな。

そしてこの猫騙し編、出題編じゃなくて解答編ですね、恐らくは。
今までの事件の裏側をさりげなく見せてきているので。

なので一つ一つの事件の原因を考察するよりも、物語の核心になる、何故旧作とは違う新たな惨劇が起きているのか?を考察していくことにしたいと思います。


暴走した人は、みんなL5薬のせい(仮)とはいえ、本人の抱いている思いからあまりにかけ離れたことはしていませんでした。
恐らく、その人の根底にある怒りとか悲しみとか憎しみのような負の感情がL5によって増幅され、暴走するのでしょう。
大石は雛見沢の闇、赤坂は寄生虫、公由は祟り、茜は御三家の暗部、みんな正常時にうっすら心に引っかかっていたところが噴出しているのが特徴です。
でも圭一はかゆいかゆいしか言ってなかった。
圭一には元々村への怒りとか負の感情がないんでしょうね。
原作でも圭一が暴走するのは稀なケースだとリカは言っていたし。


{/netabare}

猫騙し(16話)
{netabare}
さと子だけは猫騙し14話・15話で暴走した皆さんとちょっと様子が違った。薬の投与とはちょっと暴走の仕方が違うっていうのもあるし
猫騙しでリカを狙った人はみんなそれぞれ別の脅威と戦っている(という被害妄想を持っている)わけですが、
さと子はリカ本人の文句を言っているところが違う。
つまり、他の人は誰かにL5薬を投与されたうえで「リカが原因だよ」って唆されているのではないか?
だからあんな荒唐無稽なことを言っているわけだが、さと子はリカそのものに不満があったということ。

さと子はリカがオヤシロ様の祟りにあっていると、それは巫女なのに雛見沢から逃げ出したいと思っているのだと指摘。
リカは思い当たるフシがあると言って反省したが、たぶんさとこはそんな内面のことを言っているのではなく、直接不満に思うことがあるんでしょうね。
何しろ、さと子にリカちゃまの心を読む能力などないだろうから、雛見沢から逃げ出したいというのはリカから将来?直接聞いた言葉なんだろうと思う。

そして、なんか参考書が登場しました。さと子は「リカの夢」と言っているので、将来リカちゃまは受験勉強をして雛見沢から遠い高校にでも進学するのでしょうかね?
それを止めようとしている?
わたしは雛見沢でリカと一緒に暮らしたい。それだけでいいと涙を流しながら言っている。
これは薬による暴走には見えないので、さと子の本心なんだと思う。

未来からやってきたさと子が、リカが雛見沢から出ていくのを止めようとしている。これが真相なのだろうか?

でも、それにしては鷹野や東京の動きはさと子がどうこうできるのか?
いくらリカを雛見沢に戻すためとは言え、大切なはずの圭一やレナに暴走させる薬など投与するだろうか?という疑問がある。

さと子が未来からリカを雛見沢に留まらせるために飛んできたというのは一つの真実かもしれないが、それとは別の思惑がありそう。

{/netabare}

17話
{netabare}
リカが己の過ちを認め、雛見沢が大好きだと言って安心したように見えるさと子。
ハッピーエンドかと思いきや、最後にさと子がびっくり箱を知らないはず
なのに知っているそぶりを見せてリカはループ記憶がさと子にあることに
気づく。それを指摘したら銃をリカに向けるさと子。

やっぱり終わりじゃなかったね。
そりゃそうだよ、りかちゃまの内面のことだけでさと子があんな暴走するわけないですからね。

ループ記憶持っていることは祟り騙し編でそうかなと思っていたから意外でもなかったし、リカが雛見沢のことを嫌いって言ったからその言葉を撤回させるためにこんな惨劇を起こしているなんてのが真相のわけないですね。

さて、さと子は何故ループ記憶があるのかという疑問と、
さと子の目的は何なのかということが最大の疑問になりましたね。
あとは、さと子以外に暗躍している人物がいるのかということでしょうか。

{/netabare}

郷壊し編 考察(18話~19話)
{netabare}
さと子とリカちゃまの聖ルーチア学園に受験する話と学園生活が描かれましたね。
なるほど、さと子は学園生活が嫌で、雛見沢で楽しく生活していたあの頃に戻りたいという気持ちが強いということでしょうかね?

しかしリカちゃまがさと子の意思を尊重しない上にさと子の面倒も放置するところもどうかとは思うが、さと子も学園生活に一切溶け込む努力すらしないところもどうなんだろうなって思う。リカが助けてくれる、約束守れ!じゃなくてお前も努力しろよと思う。どっちもどっちだ。

なんかちょっと残念だなこれは、推理とかよりも、さと子とリカがこんなことになったのがとても残念だ。
素直に感想を述べるならそういう感想になる。

だが、恐らく視聴者は騙されている。

18話に出てくる神経衰弱のトランプ。クローバーの6のクローバーがよく見ると7個あるんですよね。
そのことを誰も指摘しないという違和感。
さらに19話のカレンダー。
ずっとやたら日付けやカレンダーを強調してくるので何かあるのかと思いながら注目していると、衝撃の事実が!!
問題のカレンダーは、聖ルーチアの合格発表の日、1987年3月1日。
上側は1987年って書いてあるのに、富田豆腐店と書かれた下側は1983年と書かれているシーンが登場しました。
1983と言えば、原作の舞台、5年目の祟りの年ですね。
ずっと1話からEDアニメでも不自然なくらいに日めくりカレンダーに注目させてきておいて、満を持して出てきたこれがただのミスのはずがない。絶対に何か意味があるんですよ。

では何を意味するのか?
私の考えは、これは現実の出来事ではないですよということの暗示な気がする。夢って、こういう些細な部分のつじつまが合わないこと多いですよね。
これ実は夢なんじゃないでしょうか?

と言うのも、リカの行動がちょっとリカらしくないんですよね。
学園で友達を作ったって言ってもさと子をあまりにも放置しすぎているし、言動も冷たい。さと子も負けず嫌いな性格の割にあっさり授業について行くことをあきらめるところにも違和感がある。
意図的にゆがめられているような感じがして。
なので、たぶんさと子にループする能力与えている存在が見せている幻覚なんじゃないかって思います。

さと子は羽入のような神のような存在に騙されてリカを追い詰める兵隊に仕立て上げられている。
そして業の一連の惨劇は、魔女の先兵にされたさと子が
雛見沢の惨劇メカニズムを完璧にコントロールした結果起きたこと。

これが私の最後の考察になるでしょうか?残り話数も少ないですしね。

{/netabare}

郷壊し編(20話~22話)
{netabare}
やっぱりさと子は魔女によってループ能力与えられていましたね。
まあここはさんざん示唆されてたしそんな驚くようなことではないと思う。

そして受験を止めるためにループするさと子。
しかしうまくいかない。
そして学園に進み、やっぱり落ちこぼれになるさと子。
いやいやいや、ループしているのに何で落ちこぼれるのか?
100年の追体験をさと子もやると言っているが、
100回惨劇繰り返すくらいなら、高校の問題全部暗記して優等生になったほうがはるかに楽なんだが・・・。
何しろループってことは同じ問題しかでないわけだし。
そこまでしてさと子視点で「裏切り者」のリカを雛見沢にしばりつける気持ちがわからん。
もうリカなんぞ知らんって言って自分だけ雛見沢で生活すればいいじゃん。

もしかしたら100年分追体験したっていうのも魔女が見せている幻覚かもなあ。
100年繰り返した割にはさと子の人格がそこまで変わっているようには見えない。

さて、残り2話。どういう結末で終わるのでしょうか?

{/netabare}

第23話
{netabare} さと子とおじさんの話。
祟り騙し編でも周辺住民が臭い臭い言っていたが、やはりリナの死体の匂いだったのだろうか?不明。
ただ、鉄平が飲んでいた薬はどうやらループ記憶で悪夢を見続けた結果精神がやられたのが原因のようですね。
さと子が何か盛っていたのかと思ったが、そんなわけではないようで少し安心しました。
さと子のループの影響で何度もロクでもない最後を体験させられ、心を入れ替えたおじさん。
綺麗な鉄平の誕生である。

さと子としては複雑でしょうけど、個人的にはいいエピソードだと思う。
何しろ、悪人ですらループ記憶の影響で改心させられるというのはリカがずっと苦労してきたことがやっと報われるということだから。

ひぐらし世界の呪い、すべての惨劇が綺麗に一掃されるフラグかもしれない。

しかし、やはりさと子は虐待などされていなかったことが確定しましたね。
あと、恐らくさと子は他の〇騙し編でも鉄平を殺していたわけではないということもわかりましたね。
リカに対してはあんな残酷なことができるのに鉄平に対してやらないのは、恐怖心ゆえだろうか?
でもさと子の目的はリカちゃまを雛見沢から出ていかないようにすることのはず。
惨劇のメカニズムを理解してコントロールしているのだろうとは思うが、さと子が目的のために大石や茜にL5薬を投与するのならまだわかるが、圭一やレナにまでL5薬を注射するとは思えない。
さと子にとって大事なのはリカだけではないはず。

そうなると、さと子とは別の何者かが投与しているわけですが・・・

ここで整理すると、
・鉄平や鷹野はループ記憶により改心済、別ループの自分の悪行を反省しています。リナは出てきていないが、同じかもしれません。
・小此木は鷹野が改心して下りたため自分も下りるようなことを言っていたが、納得できない山狗の誰かが裏で動いているかどうかは不明

正直、全部さと子が裏で何かやったせいとは思えないが、他に黒幕がいるようにも見えない。
鉄平と鷹野が改心した。山狗も下りた。じゃあ誰が?
今さら、おりょうさんが実は悪人だったもあり得ないし、別の誰かも実は魔女に操られていたなんて言われても、そういうそぶりは他のキャラクターにはみられない。


前の話でカレンダーとトランプを根拠にこれは魔女がさと子を洗脳するために見せている夢であって現実の出来事ではないと推測したのだが、ひぐらし業の新章はすべて夢。それがすべての真相なのかもしれない。

ということで私が出した結論は「夢」オチ。
みなさんはどう思われますか?

{/netabare}

最終話(24話)

{netabare}

やっぱりさと子がL5化薬を使って暗躍していたようですね。
もっと複雑な何かが起きていたのだと推測していたので、
L5薬投与したから惨劇が起きたというのが真相のすべてならばあまりにも残念すぎるかも。

正直、さと子が直接手を下している可能性は考慮していたけど、
信じたくなかったな・・・。
挙句の果てに、自分の理想の未来ルートをたどるためなら他のカケラは全部夢なので友達がどれだけ悲惨な目にあっても関係ないとかあまりにも酷い思考に染まるさと子。
さすがにこんなさと子見たくなかった。

ウソだ!!!!!

正にそう叫びたい気分だった。

これ、最終話だけどこれが解答なのか?消化不良じゃないか?
と思いながら視聴していくと、さと子が闇に落ちていく感じがして

あ、これひょっとして業で終わりじゃないのか?続編あるのか?
って思ったら案の定、7月に続編決定のようです。

2クールで終わりだとずっと思ってメタ推理までしていたくらいなので
完全に騙されました。
ひぐらし業で一番騙されたのは2クールで終わりだと思い込んでいたことかも。

まあ、こんなところで終わったらシナリオとしてつまらないうえに
さと子の好感度だけ無駄に下がって終わりだから続編決定は歓迎。

7月からの放送は解答編になるんでしょうかね?

{/netabare}



最後に、旧作ひぐらしのなく頃にを視聴する前、まったくひぐらし知らない状態の時に書いた感想を下に。全く知らないため頓珍漢なこと書いてますが記録として残します。
1話
{netabare}
絵はかなり綺麗。時代設定は1983年か。
街並みは完全に白川郷だけど、白川郷がモデルなのか?
実は去年行ったばかりなので、すごく良く似ていると思う。
1983年の時点でああいう街並みは白川郷しかないのでは?

というか、高いところから村全体を見渡した風景、
白川郷で実際に見られる風景と完全一致しているから、間違いないと思う。
キャラデザは化物語の人ですね。
この人は、口の描き方が気になる。
なんで時々、笑いをこらえているような口するんだろうか?

なんか私服の子がいたり、制服の子がいたりごちゃまぜ。
それどころか年齢もばらつきがあるような?
田舎の学校にある、多学年が一緒に勉強する環境っぽい。
しかも小中一緒?制服も統一されてないのか?よくわからん。
夕方のシーンで本当にひぐらしの鳴き声が入っているのが風情があっていいですね。

レナとかリカの口癖とかは癖が強くてちょっと気になる。


白川郷って、ダム作ってなくなるなんて話あったっけ?
知らないだけか・・・?

レナ怖すぎ。あからさまな凶器持ってケイイチを見てたけど、この後どうなるんだろう?
ゴミ山で死体埋めているところを見られたから、消すつもりなのか?

最後にその様子を眺めるのはリカ?? 眼が怖い。
みんな何かしら隠し事をしていそうですね。

さすがは有名作品。興味の引き方が上手いですね。
来週が楽しみだ。
{/netabare}

2話
{netabare}
冒頭シーンからいきなり神様視点的な世界に。リカは一体何者? 
はにゅう?とリカは神様とかそういう存在なのだろうか。
2人の話を素直に受け止めるのなら、
過去をやり直す能力があって、何度もやり直しているということだろうか?
それともリカちゃんに神様か何かが降臨しているとか?
もしくは妄想っていうせんもあるだろうか。

最初のシーン、レナは何故ナタを振りかぶっていたのか?
殺そうとしたけど気づかれたから誤魔化した?
ただ、それでも振り下ろせば殺せるような気はするが。

ケイイチがナタを持とうか?と聞いたら「大丈夫」と冷たく強めに断るレナ
でも直後にケイイチがナタを持ってケンタ君人形を掘り起こしているから
結局は渡したってことか。拒否したのはなんだったんだ?
たぶん意図的にこういう描写にしているはずだけど、ちょっと意味がわからん。
ケイイチがレナに敵意を持っているとは思えないから渡しても安全だと考えた? でもレナがケイイチを警戒している感じは特にしないが。



そのあとに1話冒頭の残虐シーンが目に浮かぶケイイチ。
ケイイチもリカ同様、何度もやり直しているとか?
そしてやり直している上で記憶喪失?
それとも予知夢の能力があるとかだろうか。
色々可能性は考えられるね。

夜の祭りでリカちゃんがトミタケの頭を撫でたのは何故か?
冒頭でやり直すとか言っているリカがこのような行動、すごく意味深。
この後、不幸なことが起きるとかそういうことだろうか。

2話は「鬼騙し編その2」とあるが、
やっぱり時間ループ系なんでしょうかね?

そして1話にはなかったED、すごい絵が不気味ですね。
3話以降の展開が非常に気になります。


{/netabare}

3話
{netabare}
綿流しの晩、トミタケさんと女性が話していて、ケイイチが邪魔しちゃ悪いかって言って立ち去る様子を木陰から見ていたレナ。
直後に2人が失踪。

レナのあの表情は一体? トミタケのことが実は好きで嫉妬している?
それとも何か良からぬことをたくらんでいるのだろうか?

翌朝、刑事さん登場。岐阜県警の警察手帳を見せる。
やっぱり白川郷がモデルのようですね。

翌日、ケイイチが寝てるふりをしている間に近くでレナとみおんが事件のことを話している。
放課後、刑事とメイド喫茶?へ
毎年祭りの夜に起きる殺人事件と失踪者。

そしてレナの豹変。
ケイイチは隠し事をしていないのは嘘だと断言。
レナはケイイチが隠し事をしているだろ?してないよ→嘘だろ!
って強めに指摘したら急に豹変してケイイチこそ嘘つきだって言い出した。
そのあとなんかよくわからんことを言い出した。
これが有名な「嘘だッ!!」ってやつか。
怖っ!!

様子がちょっとメンヘラ気味ではあるが、ケイイチが嘘をついたのは事実だからなー。どうなんだろ?
ケイイチも嘘ついているのに、お前嘘つきだろって言われたらイラっとするのもわからなくはないからな。
レナは気が短いのか、それとも地雷踏んだのか。

大石との電話。
レナはひなみざわから栃木に引っ越して校舎を破壊して戻ってきた?
かなりヤバいエピソードですな・・・。

ケイイチ部屋で大石刑事と電話でレナの話をしているところをレナに聞かれる?
そのまま声をかけずに帰宅。

この場面だけど、レナはケイイチ父と会った後、上に上がってケイイチに声をかけずに帰宅したわけでしょ。
電話の会話をどれだけ聞いてたかはわからんけど、

ケイイチは「なにをですか? きかせてください レナが転校してきたことは知っています。 レナが? なにがです? 驚いた声 なんで雛見沢に来る前のレナがオヤシロ様なんて レナが雛見沢に」これだけの言葉を発しているので聞かれた可能性がある。

それで、最初のあたりはともかく、ほとんどの言葉はもし耳にしたのであれば黙って帰るか?って思うんですよね。
声をかけなかったってことは、部屋の外でも電話中であることに気づいたわけでしょ。
そうなるとケイイチが気になる言葉を発しているのを聞いている可能性が高い。

ここでレナが何もやましいことがないのなら、電話しているから今日は遠慮しようとかえっていったということ。もしかしたら「レナ」って言葉を聞いちゃって気になったけど我慢して帰ったのかもしれない。

もしレナが何か悪いことをしているのなら、盗聴器でも仕掛けたとか、どこかに潜んでいるってことですよね。
なにか悪意があって電話でなんか話しているのを盗み聞きできる状況で途中で帰る選択肢なんてないはず。父親には見られていて友達と認識されているわけだし立ち聞きの言い訳は可能。帰ると逆に怪しまれるから黙って帰ることは普通しないだろう。

そういうわけで、レナは普通に遊びに来ただけなのか、ケイイチの家に潜伏あるいは盗聴器しかけて帰ったのどっちかだと思う。
そうなると、ケイイチの動向が筒抜けってことかな?
次の話が気になるー!!!

うーん、行方不明者2名にレナの怪しい態度。そして警察。
いよいよ事件が動き出しましたね。

まあ、序盤から露骨に怪しい人は犯人ではないと相場は決まっていますが・・・。
まだ2人が失踪後にどうなったか知らんけど、これでレナが犯人ならあまりにも短絡的すぎるから違うのだろうと思う。

レナの校舎を破壊したエピソードも、犯人と発覚した後ならともかく、まだ失踪した後どうなったのか未確定な段階で怪しい情報だけを刷り込まれると、ミスリード誘っているんじゃないかと疑ってしまう。
何しろここでレナが殺人を犯したっていうのなら、他の登場人物がいる意味は?ってなるよな。
そんな単純な話なわけない。

推理ドラマの傾向だと犯人は、先生、みおん、トミタケ、トミタケと一緒にいた女性の4人のうちの誰かかな。 レナはダミーで。
これでさとこだったら凄いな色々な意味で。

いい意味で予想を裏切ってくれることを期待したい。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49
ネタバレ

やぎゃあ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

リメイクかと思いきや、まさかの『続編(完全新作)』

※文章の前半は、24話完走後に書いた初見向けレビューです。

※文章の後半は、視聴中に不定期に書いていた感想です。

【この物語について】
新作発表頃は発信情報が少なく、少なくとも私は旧作のリメイクだと思って観始めましたが、実際は旧作からの『続編(新作)』でした。ひぐらし(無印)、ひぐらし(解)を知らない方は途中から話に着いて行けなくなるので、先に旧作を観ることをおすすめします。

ちなみに、ひぐらし(業)で新たに描かれる世界観を深く理解したい方は、別の作品『{netabare}竜騎士07氏 原作/うみねこのなく頃に{/netabare}』の内容も事前に理解しておくと良いです。ただし、こっちは知らなくても支障はないです。

あと忠告をしておくと、もし旧作を観て『熱い展開に泣いた』『切なくて泣いた』など、特に思い入れの強い方は、もしかしたら ひぐらし(業)は観ない方が良いかもしれません。決してつまらないという意味ではありません。ただ、旧作への思い入れが強い人ほど無事では済まないです(意味深)。

旧作が放送されたのは10年くらい前でしょうか・・・あの頃は『YOU』という ひぐらしのイメージソングに合わせて様々なMADが作られ、私もそれらを見漁ってよく泣いていました。そんな人ほど、業を観て受ける衝撃は大きいです。どういう意味での『衝撃』かは言えません。初見向けレビューで言えるのはここまで。

24話完結時にひぐらし(卒)の放送も発表されましたので、まだどういう結末を迎えるかわかりませんが・・・できればハッピーエンドを迎えて欲しいかな、個人的には。

【キャラデザ、作画、表現規制について】
新作発表頃にWEB上で公開されたPVなどを観て、デフォルメ感が強くなった事をやや心配していましたし、現に視聴開始当初は旧作とのギャップに抵抗を感じましたが、1クール見終わる頃には全く気にならなくなってました。ギャップに関してはあまり心配しなくて良いと思います。

作画は所々 体や顔、髪型のバランスが崩れるシーンはありましたが、普段作画を気にしてない人なら気づかないレベル・・・かな。(私も普段は気がつかない方だとは思うのですが・・・)

あと、グロ表現については現代の規制下で攻められる限界までは攻めていると思います。とはいえ、しっかりがっちり自主規制はかかってますがw 見えていてもグロいですし、見えてなくても音と動きで想像を掻き立てられてグロいです。その上で物足りないと感じるか、満足するかは観る人の好みでしょうかね。私は満足。(グロに満足と言うのもちょっと変ですけどw)

ただ細かい演出に関しては・・・下の方のネタバレ含むレビュー(16話以降)の方に書きます。

【声優さんについて】
旧作と同じ声優さんを起用しているのはやや驚きでした。視聴した感想としては、10年前と同じ声を出すのがちょっぴり辛そうな方もいますが、概ね違和感なくてすごかったです。

【音楽について】
私はどうしてもPCゲーム(原作)時代のdai氏のBGMの印象が強いので、旧作も新作もしっくりこないですね・・・。ただゲームとアニメではシーンごとの尺も違えば演出も違うから、同じ曲を使いづらいというのはあるのでしょう。

もちろん川井憲次さんは大御所の作曲家ですし、アニメの楽曲も良いです。ただ私のように原作のイメージに囚われ続けている人だけ、やや抵抗を感じるのでしょう。これは私の問題。

【キャラについて】
本作では、キャラの評価がそのまま物語の評価に直結すると思うので、ここではノーコメント。下の方の16話以降からのネタバレレビューで触れます。


※以下は、アニメ視聴中に不定期に書いていたレビューです。こっちはネタバレを含みます。(本格的にストーリに対する感想を述べるのは16話以降)

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{netabare}
※5話の時点での初見向けレビュー
{netabare}
アニメの旧作は視聴済みで、そのリメイクのつもりで観始めました。

ところが序盤ですぐに『ん?ストーリーが変わりそうな演出が所々に・・・?』と違和感を感じ、公式HPを見に行ったらまさかの『完 全 新 作』の表記があって驚きました。

よく見たら章題も『鬼隠し編』だと思ってたら『鬼騙し(だまし)編』、『綿流し編』かと思いきや『棉騙し(だまし)編』でした。これは嬉しい誤算w

鬼騙し(だまし)編を観て、なるほど章題の意味を納得。細かくは言えないですが『旧作を知っている人』と『知らない人』とでは、楽しみ方がまったく変わりそうです。

新作からでもひぐらしの世界観を楽しめるとは思いますが、新作の『その展開・その演出の意味』が違って見えると思います。時間がある方は旧作を先に観ることをお勧めします。

今のところ新編ストーリー “は” 期待以上です。(※認識を改めましたので16話時点での見解を下の方に加筆します)

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ただ・・・良いことばかりでもなく、視聴前に感じていた不安も的中。

キャラデザが慣れない。時間に解決してもらうしかないのですが・・・とにかく慣れない。オープニングムービーのキャラデザは格好良く描けていますが、本編中のデザインは慣れるまでに相当時間がかかりそう。

キャラのデフォルメ感が強くなったので、鬼気迫るシーンもあまり怖くは感じませんでした。狂気じみた表情もあまり怖く見えなかったです。

あとキャラデザだけではなく、作画もやや怪しい気が・・・。

例えば圭一の髪型がシーンごとに安定してない時がありますね。あと1話冒頭、朝起きるシーンの圭一の足も違和感が・・・。うまく説明できないのですが、体のバランスがおかしく見えました。
{/netabare}

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※16話時点の感想

【ストーリーについて】
上記で “新作からでも楽しめそう” 的なことを書きましたが、間違っていました。むしろ『旧作を見ていないと訳がわからないだろうな』と感じました。

視聴を続けていて徐々に察しましたが、13〜16話あたりで決定的になりました。『旧作の登場人物や結末を知っている前提』での描き方になっていますので、『続編』だと思って見た方が良いです。

というか旧作を知っていても、展開があまりにも唐突 というか脈絡がなさすぎて、いまいち受け止めきれないです。『{netabare}旧作の展開や結末を書き換える(騙す){/netabare}』というコンセプトにこだわっているのは伝わってきますが・・・所々うまく演出できていない印象を受けました。

【演出について】
{netabare}旧作は『ホラー的な恐怖』と『スプラッター的な衝撃』の両面をしっかり追求していましたが、本作は恐怖は置き去りで 衝撃だけを追求している印象を受けました。

旧作のような “ あぁ怖い・・・やだやだやだ怖い!・・・ぎゃあああああ!!” と、徐々に不気味にし →恐怖心を膨らませ →最大限張り詰めさせてから →大きく破裂させる、という演出ではなく、

目の前までの日常シーンから →ぶつ切りで惨劇シーンに切り替え、 “あははは・・・・え?” みたいに唐突に惨劇を叩きつけられる演出が多く、ゆえに『脈絡(経緯)』が描かれません。恐怖心が膨らむ前に穴が開いてしまう印象。

ジェットコースターのように『上げて上げて上げて落とす』ような恐怖も、上昇時間を省けば恐怖は半減しますし、極端に発車と到着を繋いでしまったら『動いてない』のと同じです。

心が追いつかないので『恐怖』というより『唖然』としました。スプラッター的に衝撃は受けますが、ホラー的な恐怖は今のところは感じていません。(鬼騙し編で少し恐怖を感じたかも?)

特に13〜16話は{netabare}惨劇に至る経緯を一切省き、唐突に『残忍さ』と『グロさ』を押しつけられるばかりで、肝心の『ストーリー』がおざなりに感じました。

恐怖より『何でそうなったの?』とか『これ全部、あの人がそうなるよう そそのかしたの?』という疑問ばかりが先行してしまいました。

察するに 作者 もしくは 演出家としては、そこは『事件が起きたという結果』だけが重要であって 経緯はどうでも良かったのかもしれませんが、観ている私としては『あの人物たちが これだけの事件を起こすのに、そりゃないよ』の連続でした。

(余談)ゆえに13〜16話は、これまで描いてきたキャラごとの『信頼感』を、バーゲンセールで叩き売りしているような印象を受けました。売ったことが悪いのではなく、売り方の問題。ストーリー自体が空白なのか、演出(脚本)で省かれたのかはわかりませんが、キャラの信頼感を裏切るなら『相応のストーリー』を描いて欲しかったです。{/netabare}

『ひぐらし業』は随時コミカライズされているらしいですが、そちらではちゃんと話の経緯を描いてくれるんでしょうかね?あるいは、すでに大量にあるスピンオフ作品のいずれかで細かく描いているんですかね?であれば、そっちも買って読みたいところですが・・・。

いや今のアニメも、もしかしたら旧作と同じように『ひぐらし業・解』がこのあと来るんですかね?そうであればまだ期待はできますが・・・。
{/netabare}

もう少し様子を見て、感想を書き足そうと思います。 

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※20話時点の感想(郷壊し編〜)

物語の大部分は沙都子に同情しますが、{netabare}沙都子と梨花の心が離れていくことになった最初のきっかけは、沙都子が作ったように思います。

沙都子は「梨花が聖ルチーア学園に順応しようとする様」を面白くないと感じ、また、学園のお嬢様たちが梨花に話しかけるのを横目に「その輪に馴染めない」と感じ、自ら距離を置いてしまいました。梨花が沙都子もちゃんと招き入れようとする描写はあったのに・・・。また、梨花が沙都子の成績を心配し勉強の面倒を見ようとする(※)も、沙都子は強がって突っぱねてしまいました。(※恩着せがましくという意味ではなく、そうやって受験を乗り越えてきたからこそ)

19話で沙都子は『ねぇ梨花、あなた言いましたわよね? “私と一緒に学園生活を送りたい” ...そう言いましたわよね?ねぇ梨花、これは・・・どういう事ですの?』と闇落ちしてましたが、梨花が何度か差し伸べてくれた手を、掴もうとしなかったのは沙都子の方でしたよね。

かつて北条鉄平の魔の手から、沙都子を救い出そうとする『圭一たちや雛見沢の村民たちの手』を掴めなかった時のように。かつての『変化を恐れ、このまま自分が耐え忍べば良いんだ』という悪い思考がぶり返したかのよう。

と言っても、沙都子の生い立ちに起因する『臆病な性格』が災いしたせいとも言えるので、おかしな展開ではないですけどね。というか、現実でも割と起こりうる人間関係のトラブルなので、妙な生々しさがありますね。

雛見沢分校で培った『お転婆な性格』や『トラップ芸』も、聖ルチーア学園では裏目に出てしまうというのも災いしてますし。

もし『梨花が沙都子を見捨てた』というストーリーにしたいなら腑に落ちない展開ですが、私は今のところ『沙都子の逆恨み』というストーリーだと解釈しています。

まぁ強いて言うなら、梨花の落ち度は『沙都子を聖ルチーアに誘ったこと』でしょうかね・・・。ただ沙都子を誘わずに雛見沢を出ようとしたら、1つ前のシナリオと同じ展開になったのでしょう。それでも梨花が外の世界に出たいと思うなら、沙都子と一緒に出るしかなかったでしょうし・・・。これでまた惨劇に会うようなら、いよいよ梨花には救いがないのかも・・・?
{/netabare}

さてさて、20話のラストは今までの話に繋がりそうな幕引きだったので、これは次週に期待しちゃますねぇ。いくつか謎のまま終わった章があったので、そこにつながるんでしょうかね?

最後に出てきた人って、もしかして別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』に出てきた『{netabare}観測者(フェザリーヌ){/netabare}』に関係してるのかなぁ?・・・それとも羽生の親とか、成長した羽生自身なのかな?

久々に続きが気になる展開でした。

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※21話時点の感想

ストーリー上は狙い通りなのでしょうが、この時点での沙都子の行動原理が理解できません・・・。
{netabare}
20話の感想通り、私は『梨花が差し伸べた手を、沙都子がつかもうとしなかったこと』が原因で起きた悲劇だと解釈しています。また、21話で梨花も私と同じことを言い返していたので、作者自身もこの部分は聞き手にそう聞こえるように描いているはずだと思います。

ならば、沙都子がループ後に再挑戦を決意したのち『なぜ同じ過ちを犯す?』という疑問が拭えません。

再挑戦するということは『一度目とは違う未来』を望んだはず。梨花であれば、自分の望む未来にたどり着く『奇跡』を求め、常に結果を変えようとしてきました。・・・一方、沙都子は?ループ後の再挑戦で『何を変える努力をしたのか??』という重要な部分が描かれませんでしたね。

ですが、再挑戦した世界で梨花が反論した内容からして、沙都子は『一度目と同じ行動(過ち)をとったのではないか』と推測できます。同じ行動を取れば、同じ結果になるのは当然。『やることやってダメだった』ならまだしも、『変わろうとせず、変えようとせずにダメだった』では逆恨み根性にさらに拍車がかかっていますね・・・。
{/netabare}

話は飛びますが、例の謎の女性は予想通り 別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の 『{netabare}観測者(フェザリーヌ){/netabare}』でほぼ間違いないですね。本作では別の名前になっていますが、おそらく同一人物ということでしょう。

ちょっと話の方向性がやばいことになりそう・・・嫌な予感がしてきました(汗)


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※24話時点の感想

アニメに現実の感覚を持ち込むのは野暮でしょうが、{netabare}沙都子が聖ルチーア学園の学力や気品に適応できないなら、梨花とは別々の進路を歩むしかないでしょうに。仲の良かった親友と『進路を違えること』なんていくらでもありふれているでしょう。

それにいつかはそれぞれが恋をし、結婚し、それぞれの家庭を持つであろうと想像すれば、必ずどこかで『それぞれの人生を歩み出す日が来る』はずなのに、沙都子はそれすらも拒むのでしょうかね。沙都子の『梨花に対する執着』はいつまで続くのでしょうか。

でも、梨花と別々の人生を歩むことを納得できない理由が沙都子にはあるはずなんですよね?『狂人と化してでも、自らの手で仲間たちを惨劇に陥れてでも、梨花を引き止めたい理由』が。であれば、沙都子がなぜそこまで梨花に固執するのかを続編でしっかり描いて欲しいです。

正直、ここまで沙都子が狂人と化したことはショックです・・・。
{/netabare}

========================================

※完結後、全体を通しての感想

{netabare}旧作で起きた出来事のすべてが『書き換わってしまった』という事実がかなりショックです。

部活で仲間たちと競い合ったり、鉄平の恐怖支配を克服しようと勇気を出したり、山犬を撃退するために戦ったあの純粋な沙都子はもう存在しない....というより『純粋な沙都子なんて初めから存在しない』って事に設定が書き換わったんですよね?

沙都子はエウアの能力を授かったことで、何百年、何千年分という世界のかけらを『観測』できるようになり、そのかけらを『記憶を継承したまま自由に行き来できる存在』になり、その全てのかけらに『干渉』していったんですもんね。『梨花の心を再びくじく』というエゴのために。(この解釈であってますよね?)

となると、必然的に旧作の物語に対する見方も書き変わっちゃいますよね。旧作で立ち回ったあの沙都子は、実は『とんでもないエゴによって 無限ループを繰り返している沙都子』という事に書き換わってしまったんですよね?・・・それがショックです。面白かったは面白かったですけど・・・ショックです。できれば、ひぐらし(卒)でひぐらし(業)の設定を全部打ち消してくれないかな〜・・・なんなら夢オチでリセットしても良いのでw
{/netabare}

そういえば16話時点で私が不満をこぼした点『大量の惨劇の裏側』については、ひぐらし(卒)の放送が発表されたことで ちゃんと描かれる可能性が出てきましたね。実はここ以外にもいろいろ説明不足だなと感じてた箇所はありますが、すでに続編を用意しているから多くは語らないって事だったんでしょうね。おそらく旧作で言うところの解答編という位置付けなのでしょうか。

・・・と言っても23・24話で描かれた鉄平と鷹野のエピソード、それと特に24話のラストシーンで、ほぼ全てのピースが揃ったようなものですけどねw

途中、時系列がわからなくなって混乱しかけたところもありましたが、24話まで見てほぼ全ての話を整理できました。あとは卒の方でどういう描き方をするのかに期待しましょう。


少し脱線しますが、24話のおかげで別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の方の設定の謎も1つ解けそうですね。『{netabare}絶対の魔女(ラムダデルタ){/netabare}』のモデルは沙都子か鷹野三四かで視聴者の意見が分かれていましたが・・・公式に沙都子ということで・・・良いのかな?いやでもどうだろう。『絶対』とか『絶対の意思』というキーワードは二人とも口にしてますしね。まだ断定できないのかな。


さてさて、では3ヶ月後のひぐらし卒(解答編?)を期待して待ちましょう。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

80.7 7 友達で部活なアニメランキング7位
明日ちゃんのセーラー服(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (464)
1463人が棚に入れました
舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園。 あるきっかけから、この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった少女、 明日小路。 念願叶い、ドキドキで入学式当日を迎えるがー 「私はセーラー服に決めました」 決意を胸に、夢の中学生ライフが始まる♪ クラスメート、給食、部活動… “初めて”だらけの毎日を、小路は全力で駆け抜ける! 少女たちの、キラキラ輝く青春日記。 「友達いっぱいできるかな?」

声優・キャラクター
明日小路:村上まなつ
木崎江利花:雨宮天
兎原透子:鬼頭明里
古城智乃:若山詩音
谷川景:関根明良
鷲尾瞳:石上静香
水上りり:石川由依
平岩蛍:麻倉もも
四条璃生奈:田所あずさ
神黙根子:伊藤美来
龍守逢:伊瀬茉莉也
峠口鮎美:三上枝織
蛇森生静:神戸光歩
苗代靖子:本渡楓
戸鹿野舞衣:白石晴香
大熊実:小原好美
明日ユワ:花澤香菜
明日花緒:久野美咲
明日サト:三上哲
福元 幹:斉藤朱夏
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

美しさと無垢の向こう側

アニメーション制作:CloverWorks
監督:黒木美幸、シリーズ構成・脚本:山崎莉乃、
キャラクターデザイン:河野恵美、
サブキャラクターデザイン:川上大志、安野将人、
総作画監督:河野恵美、川上大志、安野将人、
美術設定:塩澤良憲、美術監督:薄井久代、守安靖尚、
音楽:うたたね歌菜、
原作:博(集英社「となりのヤングジャンプ」連載)

人によって、見え方が大きく変わる作品だ。
萌え要素や可愛い女の子を愛でる人にとっては楽しいだろうし、
合わない人は強烈な拒絶反応を示すほど、
偏った視点で女の子が描かれている。
おそらくそういう狙いで制作されたアニメであることは間違いない。
脇を見せたり、太ももを強調したり、お風呂シーンが多かったり。
主人公がすぐに脱ぐアニメとも言える。
口についたクッキーのかけらを舐めるシーンを見せるなど、
フェチ的な要素も満載だ。
初めて観た直後は、それらのシーンがかなり鼻についたのだが、
途中の回の1話分をじっくりと観終えたとき、
この作品がとても高いレベルを目指して、
とんでもない労力と優れたセンスで作られていると感じた。

原作は集英社のウェブコミックサイト
『となりのヤングジャンプ』で連載中。
作者の博氏は、いかに可愛らしく女の子を描くかということを
最重要視するような漫画家でイラストレーター。
アニメ化された『スーパーカブ』では、
ライトノベルの挿絵も担当している。

アニメのウェブサイトを覗くと、この作品には
かなりの資本と期待がかけられていることが見て取れる。
中心の3人以外は、それほど出番がないのに
声優陣の顔ぶれは、主役をのぞいて有名どころばかりで、
全員のコメントまで付いている。
アニメーション制作は、
最近、質の高い作品を手がけることが多い
ソニーグループ傘下・アニプレックスの
子会社であるCloverWorksだ。
そのなかでも特に力を入れた作品だろう。

おそらく、かなり優秀な人材が集められたチームで、
中心は女性スタッフで固められている。
題材からすると、かなり「イロモノ」として
見られる作品のはずだが、女性スタッフが
男目線を排除しているので、それほどいやらしさは感じない。
当初は進んで観ようとは全く思わなかったが、
1度観てみると、その絵作りの見事さと、
何気ないけれど、描きたいことが
はっきりしているストーリーに魅了されてしまった。

特筆したいのは、やはりその絵作りだ。
OPアニメーションは鮮烈。
木崎江利花がシャボン玉を吹くと、
主人公の明日小路のいる教室に
揺れるカーテンを掠めて
多くのシャボン玉が入ってくる。
まるでたくさんの友だちが現れたように。
それを見て微笑する小路。
やがてイントロとともにいくつもの絵が映し出される。
水道からの水を指で押さえて飛ばしているのを
騒ぎながら避けようとしているシーン。
神黙根子を背負っている小路を笑顔で見る谷川景。
「足の美しさ選手権?」を開催している構図は
アンリ=カルティエ・ブレッソンの写真で
見たことがある気がするほど決定的な瞬間を映し出している。
どの止め絵も構図や人物の動きがしっかりした計算で配置されていて
1枚の絵として純粋に楽しめるクオリティがある。

それらの絵よりも驚いて、細部まで見入ってしまったのが
体育館の舞台で小路のクラスメイト16人全員が
目を瞑って裸足で座っているシーン。
舞台の質感や赤い幕、左上から射し込む陽光。
キャラクターそれぞれの姿勢など、どれも完璧な構図。
一瞬しか映らない絵にとんでもない労力をかけている。
これを発見したとき、得をした気分になった。
もちろん一時停止して細部まで見入った。
芸術家がこだわりぬいた絵画のような凄みがある。

アニメーションそのもの美しさとセンスで、
ここまで驚かされたのは、京都アニメーションくらいかもしれない。
比較として思いつくのは藤田春香監督のヴァイオレットの外伝だ。
絵が綺麗というだけではないレベルの高さがある。

内容もかなりクオリティが高い。
物語は、小学生時代に過疎の学校に通っていて、
ずっとひとりぼっちだった明日小路が、
新しい学校で友だちを作るというだけのシンプルなもの。
しかし、細部の表現がとても丁寧で、
それぞれの心の動きも感じさせてくれるため飽きさせない。
例えば、2話のクラスでの自己紹介からの
給食の流れの話は、小路の純粋さと周りの反応を
とても上手く掬い取っている。
クラスのみんなと友だちになりたい小路は、
自己紹介のときに、思い切りアピールをして、
クラスメイト全員のことをノートにメモする。
給食の時間には、すぐに名前で呼びかける。
相手を喜ばせるために、いろいろなことにチャレンジする。
また、9話のショッピングモールに出かける回では、
バスに乗り込んだ小路が、読書に夢中になっている智乃に気づくのだが、
邪魔にならないよう近くに座るだけで、
降りる場所が来るまで黙って待っているシーンがある。
何気ないお話のなかに誰かのことを思いやったり、
他人が何を欲しているのかを想像して、
努力をする行動がとても微笑ましい。

{netabare}この積み重ねによって小路は、ほぼ全員と仲良くなり、
最後には自分が通った過疎の小学校の体育館に招き入れる。{/netabare}
セーラー服がテーマの物語ではあるが、
内容は小路が友だちを作るために努力をし、
好きなことに夢中になって周りを幸せな気持ちにする物語だ。
これが「アイドル」の物語というなら確かにそうなのかもしれない。

私はこの作品を観て、登場人物全員に名前があって、
きちんとそれぞれの背景が考えられていることや、
キャラの心の動きを重視しているところなどから、
『響け!ユーフォニアム』に通じる部分があると感じている。

ユーフォのシリーズ構成を担当していたのが山田尚子監督。
彼女の大好きな映画に『エコール』という作品がある。
当時、同僚だった山本寛はそれを聞いて、
「ロリペドの変態が作った映画だ!」と書いて、
山田尚子をクソミソに貶すわけだが、それは女性監督の作品だった。
映画は「美」と「無垢」をテーマにしており、真っ当な内容の作品。
だが、観る人によっては、変態映画に見えてしまう。
例えば、中原俊監督の『櫻の園』という
私の大好きな映画があるのだが、
これも、同じような視点で捉えられてしまうこともある。
岩井俊二監督の作品も然りだ。
昔の芸術家も世間からは白い目で見られることがあっただろう。
この作品にもある種の際どさみたいな部分があるのは理解できる。

しかし全12話という括りで、
とても上手く構成されているのは間違いない。
最終回のひとつ前の11話がクライマックス。
それまでも、毎話、とても完成度が高いが、
11話は特別で、元担任の先生の想いや小路自身の夢を叶えたことで、
これまでの流れを完全に1本のお話として意味のあるものに収斂している。
12話は、おまけ的ともいえるかもしれない。

音楽もとても好感が持てる。
杉山勝彦が手がけたOPの『はじまりのセツナ』は、
ドラム、バイオリン、ピアノを中心に、
コーラスと歌が絶妙に重なり、何度聴いても飽きない。
クラシック音楽調の劇伴も作品の内容とよく合っている。

ひとりぼっちで友だちの欲しかった少女。
彼女はセーラー服から勇気をもらい、
相手を思いやり、積極的に接することでクラス全員と友だちになる。
人との関係性が希薄になりつつある時代にあって、
真正面から人と関わることの大切さを説いているようにも見える。

努力と無垢な心が人を幸せにする物語だ。
(2022年4月30日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フェチたま(フェチの魂)!

もうずっと以前の話になるんですが、
某出版社でラノベ担当の若手編集者と打ち合わせをしているとき、誤って
 「『けいおん』って何がそんなに面白いの?」
と聞いてしまったことがあります。

  あのねえ……いいですか、フリさん。
  女子高っていうのは男にとって『ファンタジー』なんです。
  夢と魔法の王国なんです。
  あなた〇ィズニーランドの真ん中に立って、そんなこと考えますか?
  あるがままを受け入れる、それがファンタジーの楽しみ方でしょう?

などということを延々と語られ、

  ああ、こいつとはトモダチになれないな

ということをしみじみ感じさせられてしまいました。
僕も『けいおん』は好きなのですが、

            その発想はなかった。

あ、いえ、もちろん良し悪しの話ではなく、
あくまでも『価値観の共有・共感』というところのお話です。
(これ、盛ってません。実話です)



さて、本作は女子高ではなく女子中が舞台の日常系です。
ただし、部活だのサ-クルだのといった、
わかりやすく芯になるモチ-フはありません。

ていうか、厳密には日常系という枠にすら収まりきらない、
  【セ-ラ-服とか女子中学生とかを全力で愛でたいっ!】
という迸るような熱いリビドーをそのままアニメにしたような作品です。


ストーリーをかいつまんでお話すると『ありません』の一言。
一応、基礎設定だけはきちんとしていて、

  田舎住まいで運動神経抜群の女の子がセ-ラ-服に憧れて
  母親が卒業した偏差値高い女子校に入学するも、
  校則が変わって制服がブレザーになっていました。

  ただ、学校の恩情で
  「本人がいいんなら昔の制服でもいいんじゃね?」という話になり、
  一人だけセ-ラ-服で登校することになったその子は、
  自然豊かな学校で、友だちと楽しい時を過ごすのでした。
  
というもの。ほんとそれだけ。
「はあ?」とか言われても僕は知らんがな。


6話まで見たところ、
一応各話ともエピソード『らしき』ものはあるけど、
それはまあ、お題目みたいなもので
あくまでもメインディッシュは『JC』に他なりません。

JCのちょっとした仕草、何気ない会話、きゃぴきゃぴした雰囲気、
そういうものを愛でることに特化した作品であり、
実写でやったらなんかちょっと的な、危ない橋だと言えなくもなく。
ストーリーやキャラがあ~だこ~だというのは、
この作品に限って言うなら『考えるだけムダ』なのではあるまいかと。


意外なことにこの作品、監督さんは女性なんですよね。黒木美幸さん。
僕は存じ上げなかったのですが、アイマス系の監督経験もあり、
  よっしゃあ、見てろよ男ども
とばかりに、脚本やキャラデにも女性を登用して、
オンナの考えるJCのフェティシズムを豪快に展開されているようです。


そういうコンセプト作品だから、
作画や背景には相当というか、必要以上にリキはいってます。

一枚絵としても、何度も画面停止して見入っちゃうようなところあるし、
え? そこ動かすの? みたく、
マニアックなばかりのこだわりが随所に発揮されています。

  ブレザー制服の学校の話なのに、EDなんか全員セ-ラ-服ですもんね。
  ただ、このコンテも原画も、やっぱり女性が担当。
  媚びてないからこそ逆にくすぐられる、みたいな仕上がりになっています。

登場する女の子を美少女と感じるかどうかは、人それぞれではないかと。
  顔の半分ぐらいが目、しかもタレ目
みたいなのは、僕は『かなり古い』テイストだと感じてしまうのですが、
これはまあ原作モノだから仕方ないと思われ。

ちなみに、主人公の目のハイライトの入れ方、
僕的にはちょっと『怖い』です。
これ、わずかにアレンジするだけでホラーに転用できるかも。

  あと、横顔のラインが人類の骨格ガン無視のレベルで、
  おまえこれ3Dで作れると思うなら作ってみろ的なアレです。
  ただし、これも原作モノだから仕方ないと思われ。


中の人には、人気『声優』と呼ばれる人がずらり。

本渡楓さんや若宮詩音さん、伊藤美来さんみたいな期待の若手から、
鬼頭明里さん、小原好美さん、雨宮天さんなどの人気者、
さらには、伊瀬茉莉也さんや石川由依さん、花澤香菜さんみたく、
30歳過ぎてノリノリの実力派役者さんなど、
これでもかと言わんばかりの面子がキャスティングされています。

  え゛、そんなにお芝居のクオリティ高いんですか、と問われると、
  別にそんなこともなくて、まあ、ふつう。

  作品のコンセプトがコンセプトだけに、
  じっくり読み込んで役を作らなきゃいけないキャラは一人もなく、
  みんな粛々と『それなりに』演っている感じがします。

  本作が好きで好きでたまらない方には『素晴らしい演技』かもですが、
  客観的な評価としては「可もなく不可もなく」としか言いようがなく。
  てか、この脚本でこれ以上作り込むの、ムリだし。

  全体的に音監さんが抑え気味の芝居つけてるから、余計そうなのかも。
  その分、主役の村上まなつさんが若干あざとく聴こえて、
  ワリを食わされてる印象があります。がんばっちゃいるんですが。



つまるところ本作の評価、惹き込まれるか否かについては、
  『作品のコンセプトに共感できるかどうか』
の一点にかかっていると言ってしまっても過言ではありません。

だからまあ、僕的なおすすめ度も一概には言えず、

  こういうのが好きな方、たまらん方には文句なしのSランク。
  まったりした日常系が好きな方にはBランク、
  いやなんかもっとあるでしょ葛藤とかドラマとか、という方にはCランク、
  青少年の健全な育成に日々ココロを砕いている方にはDランク、

                   みたいな。


画はかなりきれいだし、お芝居も音楽も『悪くはない』ので、
流して見る段には、作画にリキ入った日常系という解釈も成り立ちます。
僕も完走するつもりで見ていますし。

ただ、三話の冒頭なんか
  いきなり『体操服から覗くワキの下のアップ』だもんなあ。
かなりレベル高いです、いろんな意味で。

僕的には、ここまで『やりたいことがはっきりしたアニメ』というのは、
決して『頭から否定するもの』ではなく、
ふだん視聴する作品とは別カテゴリーとしてアリだと思ってるわけです。

  ぐちゃぐちゃ考え出すと文化人類学とかが飛び出してきそうですが、
  とどのつまり、単なるフェチアニメに他ならず。
  そう割り切って見てると、時折「ぬるいな」と思っちゃったりとか。


ちなみに、僕の奥さんに
  こういうアニメを好きな男の子って、女の子はどう思うの?
と聞いたところ、以下のような答えが返ってきました。

  ん~~……、別に、男の子が美少女を好きなのってあたりまえだと思うし、
  そこんとこ自体には是も非もないんじゃない?
  たださぁ、世の中というのはたいがいのことに限度ってもんがあって、
  それを踏み越えたり飛び越えたりしちゃってると、
  なんかやっぱちょっとアレよねえ。

別に僕の奥さんが女の子代表というわけでもありませんし、
そもそも『女の子』なんて呼べるトシでもありませんが……、
言ってることはけっこう筋が通ってるような。

  というか、僕の限度額って、あといくらぐらい残っているんだろう?
  ちょっと不安になってもみたり。どきどき。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハイクオリティなJC日常アニメ

※長々とムダが多かったので少し削りました。

【紹介】
いろいろとおかしなところは多いしただの女子中学生の日常で話の面白さはないですが、とてもいい作品だと思います。
妹が女子校通っていますがこんな天国とは程遠いカオス空間のようです。
類似作品だと女子高生の無駄遣いが近いけど、こっちはよりユートピア感が強いですね。

私はまるで男が透明になって男の目を気にせず無防備になっている女の子達を覗き見ているようなシーンが時々あるのが気持ち悪く感じたけど、こういう平和なアニメは好きです。
なにより好きなものを全力で作る姿勢、嫌いじゃないです! 

【制服を着るシーンについて】
{netabare}
1話と8話の着用シーンは結構違ってて、1話の時は上着着るときにトレーナーみたいな着方でちょっともたついてるけど8話の時は袖を先に通してから着ていて、狙ってやっているのなら細かいなあって思いました。
1話のほうはスカートのファスナーしめ忘れてますが、これは明日ちゃんがしめ忘れてるのか描写カットしただけなのか、作画のミスなのかどれなんでしょうね?
8話のほうはスカートや上着のファスナーの位置やフックなどが正確で手順が細かくて、これは絶対やりたかったんだっていう魂を感じました。
この辺は男が描いてると思うと気持ち悪いので、女性が描いていると思いたいです。

中学の制服をはじめて着る時って5cmくらい大きめに作った制服がちょっとぶかぶかなのに引き締まった感じがして確かにあの瞬間すごくドキドキするんですよね。 大人に一歩近づいたような誇らしさというか。
その緊張のシーンが、綺麗な作画とキャラの表情と間で見事に表現されてて並々ならぬこだわりが感じられました。
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
好きなのはエリカと鷲尾さんと蛍ちゃん。

キャラクターの顔の描き方にかなり癖があって、目が他のパーツに対して目立ちすぎるのが違和感強くて最後まで気になった。

明日ちゃんは最初はテンション高すぎてちょっと苦手だったけど、3話あたりからいい感じに落ち着いて見やすくなりましたが、やっぱり時々テンションが高すぎてもう少し声落として欲しいときありますね。

{/netabare}
【シナリオ】
{netabare}
最初はこの子絶対いじめられるって思ってビクビクしながら見てて、給食の時間中ずっと班の子と大声で騒いでて周りの班の子みんな無言?で静かに淡々と食べながらちらちら明日ちゃんの班のほう見てるんですね。
絶対これいじめの前兆でしょって思った。

明日ちゃん空気読もうとしないから全然その視線にも気づいてなくて大声でしゃべってて、どういう感情でちらちら見てるのかわからなくて最初はすごく怖かった。
でも優しい世界だったのでストレスなく安心してみていられますね。

私は中学も高校も楽しい想い出が多かったけど、何人かは嫌な感じの子もいたのでこんなハートフルな学校いいなーって思いました。
{/netabare}

【各話】

6話
{netabare}水着で泳いだ後に何事もなく服を着てるけど、なんで濡れないの? {/netabare}

7話
{netabare} 後ろ向きだった蛇森さんがクラスメイトの頑張る姿を見て刺激受けて挑戦しようとする姿が良かった。
頑張っている姿を見て自分も頑張ろうって思える人には好感が持てますね。

どれだけ練習したのかわからないけど、独学でギターで一曲弾き語りできるまでって結構かかると思うのでいっぱい努力したんでしょうね。
{/netabare}

8話
{netabare} 期末テスト出てて全科目平均95点以上なんて相当勉強しないと取れないと思うけど明日ちゃんいつ勉強してるんでしょ?
体育祭の水泳のアンカー決めて全国大会でる子とタッチの差で、4人で体育祭絶対勝とう!って言って練習もしてたみたいだけど、そんな2人が入っているチームに普通のクラスが勝てるわけない。体育祭どころか、全国優勝目指そうよ!ってレベルじゃん。

この話で明日ちゃんが負けたのは、飛び込み後のドルフィンキックとターンとターン後のドルフィンキックの差がかなり大きく、小路のほうが速いですね。
明日ちゃんがスタートとターンの練習するだけでかなりの差になってしまうので、水上さんは危機感持たなきゃいけない気がします。
{/netabare}
9話 
{netabare}お母さんに髪切ってもらうのは、田舎あるあるですね。
雨の中を外ではしゃいでいたけど、服装からして下着透けそうだからやめたほうがいいと思う。バスで帰るんでしょ?

{/netabare}

【作画】
背景がとてもリアルで、日常系アニメでは最高クラスの作画ですね。
室内のタイル1枚1枚、木の床の一枚一枚の木目と光の反射、小川の水の流れ、空を鏡のように映す田んぼ、木陰や光の当たり方など1つ1つの場面をちゃんと実物見て描いている感じがすごい。

人間の作画もこれまた凄い。一枚一枚魂を込めて描いたって感じがしますね。
特に決めるべきときの絵の気合いの入り方が凄くて、美術作品みたい。

ただ、一話で言うと足の匂い嗅ぐシーンの時の顔がかなり崩れていましたし、引いた絵になると乱れるときありますね。
背景の作画が良すぎるために、一瞬の作画崩れがすごい際立って見えて損してる気がする。

【フェチズム】
これは作者のかたの執念を感じますね。すごいこだわり。
カメラアングルや線の描き方など、まるで覗き見てるような感じでとても変態的なシーンが時々あります。
気持ち悪いと思う部分もあるけど、視聴者の需要を考えれば仕方ないかな。

【おかしなところ】
{netabare}
・明日ちゃんの魔女のアトリエみたいな家とか、ヨーロッパのお嬢様学校みたいな学校とか可愛いけどファンタジーすぎてビックリ。お金持ちすぎない?

・明日ちゃん一家はなんでセーラー服じゃなくなったって気づかなかったの?
ずっと徒歩で通える距離に住んでるなら目にする機会ありそうだし、学校案内とかパンフとか受験とか、入学説明会とかは?? 憧れの学校なら見に行ったりしなかったの?

・8話で夏用セーラー作ってたけど、今度は知らなかったは通用しないけど誰も突っ込まない。

・主人公の小学校は主人公と妹しか通ってない学校みたいで、たぶんこうなる前に廃校になると思う。
校舎をずっと維持するコストよりも、明日ちゃん一家を毎日町の学校まで送迎するコストのほうが低そう。
そんな超ド田舎なのに、徒歩で通学できる距離に私立の女子中学校があるのは無理があると思う。

・ド田舎すぎる明日ちゃんの家と、みんなでショッピングモールに行く回のショッピングモールのスケールの大きさのギャップ。
ド田舎暮らしのはずの明日ちゃんは何度もこのモールに来ていて、都会の子っぽい他の子は初めてみたいだったけど、他の子は一体どこから通ってるんでしょうか?謎ですね。

{/netabare}
【感想】
制作者の方々の作りたいものを全力で作ったっていう執念を感じます。
合う合わないかなり分かれる作品で特に女性から気持ち悪がられることが多いと思うけど、万人向けに毒を抜いたつまらない作品よりも特定の層にクリティカルヒットする尖った作品のほうが私はいいと思う。

こんな優しい世界ありえないけど、優しく癒されるいい作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47

70.2 8 友達で部活なアニメランキング8位
Do It Yourself!! どぅー・いっと・ゆあせるふ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (220)
635人が棚に入れました
『ディー‐アイ‐ワイ【DIY】Do it yourself「自分でしなさい」の意、家具などを自分の手で作ったり修理したりすること』――広辞苑より。 「Do It Yourself!!」は、女子高生を主人公に、家具や友情や、ひいては人生までも、考え、工夫し、苦労し、失敗し、それでも諦めずに自分の手で完成させて、未来を切り開いていこうとする少女たちの、その最初の一歩を描く物語です。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

再視聴。シンギュラリティの先にある「喜び」は「体験」である。

 現在3回目再視聴中です。最近、シンギュラリティの先にある人間の喜びは「体験」であるという話を聞きました。あとは喜びの共有ですね。(東浩紀氏です。最近以前より人間に寄り添った意見が増えて共感しやすくなりました。)

 1話のプリンの人間は何もしなくなるというセリフを思い出しました。シンギュラリティで何もしなくてよくなるのはもう少し先の話です。が、今のネットの在り方ですね。書籍のダウンロードなど「情報量」と倍速視聴の「タイパ」というのは「無駄=質量による体験や考える時間」を忘れた貧しさということです。そうなったときの人間の喜びってなんでしょう?

 サブスクもそうですけどね。レンタルDVD屋に行ってを手に取って選ぶ。そこには空間と体験がありました。またちゃんと選択しなければ損をするという条件付けや偶然の出会いの作用がありました。本屋も同じです。
 AI絵師問題もそうです。絵を描く商売や人に見せてイイネの数を競うならAIは大問題ですが、絵を描きたいから書くのが人間の本質だということです。

 本作のテーマそのものですね。自分でやるという無駄、つまり経験・体験=試行錯誤には喜びがある。また体験を共有することで喜びを共有できる。無駄というのは人間に残された人間らしさであり成長の原動力であり貴重なものです。それがDIYだと。せるふが怪我をする意味も分かってきますよね。食事を楽しむシーンもまた体験です。海外の子達との出会いもありました。

 ただ、プリンやジョブ子がやっているITも自分で作っているのでそれはそれで必要だし素晴らしいことです。それを受け取るだけでは駄目ということですね。
 学校が2つ並んでいるのはなぜか?AIとDIYが補完しあう新しい未来が見えます。

 あとせるふとプリンの対比では、ペットです。なぜ最新のOSをインストールしろと言い続けるんでしょうね。新しいOSってなんでしょうか。それって、DIYという体験こそが新しいOSなのではないかと。

 それともう1点。本作の評価が気になってユーチューブのレビューを見ました。想像より評価高かったですね。その中で「DIYは自己表現だ」という説があり、なるほどなあと。それぞれのキャラが作りたいものが違うというのはそういう事ですか…と感心しました。

 また、資材を持っていかれる部分ですが、失敗してもめげずにリトライするという表現だったという意見は、ちょっと目からウロコですね。これに対応するのが、1話で学校の石碑に「和顔愛語」とありました。しんどい時こそ笑顔と優しい言葉という意味らしいですが、いいですね。せるふのキャラそのものです。それで繰り返しを入れたのかあと納得です。

 そして、このDIY…人間の喜びを表現するには流行の萌え絵ではもちろん駄目ですよね。このキャラデザと美術には意味があると思います。

 一見、のんきな日常系ですが、シンギュラリティの先にある人間の「喜び」とはなにか、という非常に最先端のテーマだった気がしました。

 評価上げます。本当に素晴らしい作品です。



以下 1回目レビューです。

 良作でした。DIYは「自立」の意味でしょう。ぷりんがヒロインかな?

 本作はまずアニメの雰囲気とか近未来設定で引き込まれました。作画やキャラデザの味わいも良くて、萌えとは違う独自性のある絵作りが心地良い作品だと思います。

 DIYは楽しさや精神は伝わってきましたが、ノウハウモノでは無かったです。要するに日用大工の意味でなく、自分の手で作る、自分のやりたい事をやる、自分で稼ぐという意味のDIYだったと思います。

 それぞれのキャラの親を見せているところが、多分ポイントなのでしょう。まるで一人で生まれて一人で育ったかのようなキャラしか出てこないアニメが乱立する中で、本作の丁寧な家族描写がなかなか新鮮でした。つまり、テーマは「自立」「独立心」ですね。


 キャラ達はデフォルメが効いてちょっと極端な性格造形ですが、淡々としたストーリー展開なので、それがないと寂しい話になったと思います。

 キャラでは、ぷりん、ジョブ子、せるふの母が素晴らしいキャラ造形だったと思います。ぷりんのツンデレは最高でした。せるふと自立性が逆転しているような描写が面白かったです。
 その一方で、全体的にキャラの整理がついておらず、活かしきれてなかったと思います。部長、たくみ、ぷりんでセルフの指導者、ぷりんとジョブブ子でIT、シーとジョブ子で金持ち・外人などがかぶっていました。匠と部長は深掘りが足りなかったと思います。

 そしてなによりせるふですね。「自立」がテーマだとして、彼女が「一人で出来るようになる」という気持ちのきっかけはわかりましたが、それだけでは弱い気がします。
 もうちょっとぷりんや母との関係で何かエピソードが欲しかったかなあ。青春ものとしてヒロインであるせるふの内面が描き切れていなかったです。

 ただ、視点を変えてぷりんがヒロインと考えるとちょっと面白いですね。自分が世話を焼いていた依存の相手が自立してゆくことに、ヤキモキしているような少女が良く描けていました。ぷりんの自立の物語だと思います。だから、一番濃いキャラのジョブ子が同居するのがぷりんだったのでしょう。


 9話10話の「稼ぐ」というのもまたDIYマインドなんでしょう。ですが、やっぱり繰り返す必要があったのか。その分せるふの何かが欲しかった気がします。

 最後はせるふとぷりんの2人というのは、まあいいですけど、しーの立場は?とちょっと思ったりもします。部活ものとしてちょっと意外なラストでしたが、しかし、自立とDIYをかけていると学校への依存ではなく、自分たちでやって行こうという結論は良かったです。
 他校の生徒が参加しているのも枠組みにとらわれないのがDIYマインドにつながるのかもしれません。

 つまり、9,10,12話に何かをもっと乗せられなかったかなあと思いました。ただ、まだ1回目ですから味わうとまた違うものがあるかもしれません。


 総評すると、世界感、設定、キャラ造形、作画、美術などなどどれをとっても私好みの素晴らしい要素を沢山もった作品だったと思います。

 DIYのノウハウは無かったですけど、独立心、自立というテーマが良く描けていたと思います。ただ、やっぱりせるふをもうちょっと丁寧に、特に後半で描けなかったのかなあ、とそこだけがもったいないなあ、と思いました。





以下 視聴時のレビューです。


3話 優れた作画、自然なキャラ設定。極めて優秀なテンプレ作品。

{netabare} 今3話までなんですけど、冒頭から近未来のスマートハウス、スマートペット、自動運転車、ドローンなどのセンスの良さで、感情を持っていかれました。設定を冒頭からセリフで説明しすぎないのも良かったです。この近未来のテクノロジーの設定とDIYの対比がいいんでしょう。

 そして、作画の美しさ。モーションコミックみたいですけど、表情といい手の動きといい、身体の感情表現といい、素晴らしいです。色合いもいいですし。何気なくよく動きますし、この作画の良さは相当なものだと思います。人間がちゃんと立体に見えるのに動くのはすごいと思います。
 背景美術や演出も高レベルだと思います。構図で視点の移動もいいですね。
 平家物語、ユーレイデコもそうでしたけど、こういう面白い作画の良さがもっと広がるといいですね。

 キャラ造形もいいですね。ヒロインセルフちゃんはADHDの設定なんでしょうか。怪我が多い、自分の世界に入る、相手の立場に立てない。心理学的に裏付けがあるような感じです。
 ぷりんちゃんのツンデレもいいです。表情が最高でした。

 ストーリーは正直テンプレです。ドジっ子ヒロイン、出来る先輩、物分かりのいい先生、金持ち幼女(?)、依存性のあるボッチっ娘。ですけど、キャラ達が自然なので見ていて飽きません。

 ひょっとしたら、ゆるキャンと並ぶ最高峰の親父趣味女子高生部活ものになる可能性を秘めていると思います。{/netabare}


5話まで、見ました。

{netabare}  いいですね。このまま最終回まで見ると思います。ラストのカタルシスは想像できますが、失敗してもそれはそれで青春でしょう。自分でやることの素晴らしさを表現するには、どちらでも良さそうです。

 気付いた点としては、ポリコレ配慮の匂いはありますけど、あまり気になりません。
 ITとの対比がもうちょっとあっても面白いかもしれません。そのためにはぷりんちゃんをどれだけうまく登場させるか、でしょうね。
 電動工具の作業の作画がすごかったので注目ですね。{/netabare}



6話 動きと表情が良すぎて何度も見てしまう。キャラも話も良いです。

{netabare} まだ、スタッフの過去作とか確認してないですけど、ダリフラ+フリクリ+グレンラガンみたいな作画な気がしてきました。簡単に見えて相当高度な事をやっている気がします。私が素人故の勘違いなのかもしれませんが、私は最高だと思います。

 遠近法、俯瞰にあおり。表情や手の動き。ぷりんの風呂上りの素足の時のふくらはぎから足の指の作画でちょっと背筋がブルッと来るくらい感情が動きました。

 脚本やキャラ設定もいいですけど、とにかく作画、キャラデザ、演出、美術が最高です。本当に飽きません。素晴らしい作品だと思います。

 天才・優秀な子の孤独とか、天真爛漫なセルフに救われる感じとか、いいですね。エピソードの一つ一つが面白いのはもちろんなんですけど、ちょっと切ない感じがあります。この切なさがある作品はクリエータが優秀なことが多い気がします。

 少しずつセルフのできることが広がってゆくのもいいし、それを部長が丁寧に辛抱強く教えているのがまたいいです。

 あまり評判になっていないみたいですけど、素晴らしい作品だと思います。 {/netabare}


7話 作画・美術だけでなく、ストーリーもキャラもいい。手作り作品が売れるといいなあ、と応援するくらい入り込んでしまう。

{netabare}  6話まで作画・背景美術・演出等の画面の方をほめていましたが、もちろんストーリーキャラもかなりのレベルだと思います。

 というのは1期完結を目指しているのか、話の密度が高いです。部存続→秘密基地の完成というメインのプロットに、セルフちゃんの成長、金髪ロリ美少女ジョブ子ちゃんが1学期限定という時間制限(部長の退部?もあるかな)、それぞれの友情、それぞれの立場、DIYのノウハウとまではいきませんが楽しい雰囲気がよく描けています。

 で、キャラたちが少々立場や性格はデフォルメされていますが、そのキャラ設定がストーリーとエピソードを動かすのに効果的に生きてきています。ヒロイン、セルフちゃんのキャラ芸が段々薄まって、周囲の人間にスポットライトが当たる時間が長いので、物語の世界観にとても感情移入できます。

 くわえて、設定の面白さがいいですね。未来的AI、ITと手作りの対比、街や家の時代設定、隣り合った学校というちょっと無茶だけど目新しい設定が光ります。

 これらがテーマというとまだわかりませんが「IT」に対する「ものづくり」に対応しているのと同時に、「ぷりん」「ジョブ子」のITチームと手作りチームとの対比と融合によって、今後の人間の価値観の問題への視点が生まれていると思います。最終的にぷりんちゃんの着地が気になりますね。

 無駄がない構成に脚本、優れた画・絵づくり。うーん。レベルが高いなあと改めて思います。
 だからこそ、彼女たちの手作りのDIYが売れるといいなあ、と応援したくなるような感情移入ができるエンタメ的にも優れた作品になっているんだと思います。

 連載物のアニメ化もいいですけど、完成度の高さはやっぱりオリジナルだなあと思います。構成が違います。コミカライズもあるみたいですけど。続けて長く見たいですけど、1期できちんと終わる感動もまた、連載ものではない魅力です。最後までこのまま盛り上がって欲しいです。 {/netabare}



10話 残念。繰り返しで同じことをやって1話分無駄だった?

{netabare}  初めの材料がお金の力で集めて、だったら10話のみんなの協力って意味があると思うんですけど、もともと自分たちで工夫して集めた材料だったじゃん、と思います。

 今回の事故がないと顧問が手を貸さないというのも、流れとしては不自然な気がします。過去の部員に声かけるのは責任を回避するための行為なかんじで、あの過去からのつながりの話に説得力がありませんでした。
 一回、ヒロインが落ち込まないと、ぷりんが参加しないからかなあ、今までいい話だったのに、本当にもったいない1話でした。 {/netabare}


11話 ぷりん可愛すぎ。いい感じだけど、セルフの内面描写が弱いのが本当にもったいない。

{netabare} ぷりんについては、説明しすぎない範囲で同級生になれなかったセルフに対するもどかしさや嫉妬、ツンデレが感じられました。というか今週のぷりん可愛すぎでしょう。最高でした。

 一方でセルフが記号的すぎな気がしました。DIYが上手くなりたい、DIYが楽しいという気持ちはいいですけど、そこに何かのエピソードが欲しかったかなあ。過去の挫折で完成に執着する理由とかコンプレックスとかなんでもいいんですけど。そうするとキャラにグッと近づけるんですけど、今のままだと本当に夢みる頑張るドジっ子でしかないです。

 やっぱり9話10話の薄い感じが本当にもったいなかった。

 なお、ここにきてセルフの母親の凄さにちょっと感動もありました。親は飢えさせない、一緒に食事する、話しかける、危険回避だけ教育する。そして信じて肯定してあげる。価値観を押し付けない。学校を落ちたことを責めない。勉強しろといわない。完璧に実践してますね。こちらの面からみるとセルフの内面の想像はできるかなあ。この親がいかに素晴らしいかは、クローズアップしても良いかもしれません。Do It Yourselfという題名とテーマ性でつながってきます。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和顔愛語のDIY少女

【物語 3.5点】
ゆったりペースの1クールオリジナルアニメ。

プロットはマイナー部活物の典型。
DIY部存続のための部員集め→みんなで物づくりの流れ。
道中、熱血などの圧迫感は少なく、終始、癒やしを提供。

これを可能にするのが主人公・結愛(ゆあ) せるふ独特のまったり感。
ツンデレな幼馴染・ぷりんに、せるふアレルギーとツンツンされても、
「そっか~~」って感じでマイペースを貫き、急かす気分の調子を崩すw

1クールアニメが主流の近年。とかくすぐに展開を求める風潮が。
ですが、せるふを見ていると、もうこのアニメはゆっくりと付き合う他ないと諦めさせられますw

新入部員も気張って獲得すると言うよりは、
全てをいなす、せるふゾーンに、電動ドライバーでネジが穴に収まっていくが如く、
校内外の少女がスルスル吸い込まれていく感じw
ホントいつの間にか、みんなで「どぅ~いっと~ゆあせるふ~♪」と手を上げて団結している。不思議な感覚ですw


諦めて羽根を伸ばせば、ゆるい日常パターンに取り囲まれる至福が待っています。
結愛家の食卓に並ぶ強引な豚肉料理に震えるペットの豚・ミートw
ドジせるふが続ける負傷→保健室皆勤賞wあと酢昆布。
など序盤で、またここへ帰ってきたいと思えるパターンを構築するのは地味に凄い。

あとはジョブ子の「グッジョ~ブ♪」が決まれば、
D(どんどん)I(いごこち)Y(よくなるよ)w


【作画 4.0点】
アニメーション制作・PINE JAM

基本は水彩タッチの癒し系。

一方で、迫真なのが工作シーン。
監修にDIY系ユーチューバーなどで活動しているスワロ氏を迎える。
一部DIY作品デザインまでカバーしつつ、工具の取り扱い方までリアリティを追求。
良い子は真似しないで下さいなどの注意喚起テロップを敢えて出さないのは自信の現れです。


上空には鳥を飛ばす代わりに、宅配ドローンを飛ばし、
近未来に敢えてカビの生えたDIYをやる意義を見出す世界観を構築。
鳥は絶滅したのか?と思いきや、部室近くの樹木をキツツキが突いていて安心。
このキツツキ終盤{netabare}ツリーハウス建築{/netabare}の際も、部員を導いてくれました。


キャラクターデザインには『ヤマノススメ』などの松尾 祐輔氏。
DIY部員の髪色は平凡。ですが髪の裏側の影に青、緑などを入れツートンカラー風にすることで個性を出す。
ヒロインをピンク髪とかにしなくても見分けが付く。これ結構、使えそう。


せるふの隣の家が幼馴染のぷりん宅。窓から会話。ぷりんのツンデレが捗る。ここまでなら普通。
大胆なのは、せるふが通う平凡な普通科高校“潟女”を取り囲むように立地する、
ぷりんが通うエリート高専“湯専”の構図。
上の湯専から丸見えの潟女のせるふが気になって仕方がないツンデレぷりんw

この立地、何かの条例とかに違反しないのだろうか?
ツッコむ間もなく、{netabare}上からショートカットして部室に降ってくる“忍者”しーw{/netabare}


【キャラ 4.5点】
“潟女”校舎前の石碑に掘られた和顔愛語(仏教用語らしい)を体現するノンビリペースのせるふ。
突っぱねつつも世話焼いてしまう須理出 未来こと、ぷりん。
付かず離れずの間に、中盤から入って、{netabare}ぷりん宅に転がり込み、{/netabare}徐々に動かしていくのが飛び級留学生の12歳ジョブ子。
ジョブ子は最先端AIなどに精通しつつもDIYもイケるロリっ娘で、
2人だけじゃなく未来とDIYも橋渡しするキーマンに。

堅い性格と思われたDIY部長・くれい。
打ち解けていくにつれ、工作は得意だが勉強や菓子作りは苦手などの人間味が現れる。
奥手な三つ編みメガネっ娘・たくみに、少女漫画「ひまわりの少女」(ひましょー)について、
熱く語られた時も、部長も一緒にヒートアップする意外性。
コミック、小説版の違いまで論じる少女漫画愛。今度あにこれに何か投稿してみませんかw


水着回等もありますが、エロ萌え要素は控え目。
そんな中、ぷりん宅にて、しきりに入浴を進言するクラゲ型AIが地味にツボw


【声優 4.5点】
主人公せるふ役の稲垣 好さん。
若手ながら、ゆっく~~り語る落ち着いた口調でムードを緩める。

ぷりん役の市ノ瀬 加那さん。
同時期『水星の魔女』ではツンツンされるヒロインも演じ、ここではツンツンする側をこなす。
中々、器用なお方。今後もエンカウント率は高そうです。

ジョブ子役の大森 日雅さん。
せるふに匹敵する中毒性の高いダミ声。
「グッジョ~ブ」だけじゃなく、ナマイキな日本語から滑らかな英語までカバー。
しー役の高橋 花林さんの高めのダミ声の語尾ニャ~とも共鳴しつつ、リズムを生み出す。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は佐高 陵平氏
バックグラウンドで、ピアノ、アコースティックギターなどの優しい音色のミニマル・ミュージックに徹し、
ゆる~い掛け合いを下支え。

OP主題歌は部員たちによるDIY賛歌「どきどきアイデアをよろしく!」
もうこれ、どこかのホームセンターのテーマ曲でよいのではw

ED主題歌は、せるふ&ぷりん「続く話」
ずっと2人いっしょなバラード曲。
これが序盤から流れている時点で、ぷりんがデレるなど時間の問題でしたw


【余談】
物づくりが盛んな新潟県・三条市が舞台の本作。
私も燕三条のスライサー使ってますが良く切れますね。
で、先日、調子に乗ってキャベツ千切りしていたら誤って指までスライスw
これは、せるふの負傷を笑えませんねw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

女の子にやらせてみた系

{netabare}
流行り(?)の女の子に○○をやらせてみたシリーズ。
オリジナル作品だけど、ジェネリックきららでもあるのかな。
題材はDIY。恥ずかしながらこの作品を見るまでDIYと言う言葉は知らなかった。

DIYの描写に関してはかなりしっかりしていると思う。
ベンチや、アクセサリー、ツリーハウスなどを作るシーンが細かに描かれていて、DIYがどういうものなのかわかりやすかった。
廃棄される予定の資材の再利用や既存のモノを分解しての利用など、DIYだからこその強みが描かれていたのも良かった。
ツリーハウスなどは長々と時間をかけた上での完成で達成感が伝わってきたと同時に、自分で作ることの意義も少し伝わってきた。

この作品は世界観が現代ではなく、IT化が進んだ未来。
IT化/自動化が進んだ中で、手作り製品の良さも見直そうというメッセージ性が込められているのかな。時代の逆行というわけではなく、手作り製品の再評価と言う感じの作品だったので嫌な感じはしなかった。
資材集めの際の地元住民との絡みなど、時代の進歩に連れて薄れた人同士のつながりも意識されている作品だったかな。
DIYの際も、不得意な部分があればその部分は他人に手伝ってもらったり、全員協力で何かを成し遂げたり、全員が支え合って何かを成し遂げようとしているのが良かった。

ぷりんに関しては部活加入が遅すぎるようにも感じたけど、一度否定したものを受け入れるのはプライド的に難しいだろうし、あれぐらいの間が開くのも自然ではある。アニメ的にどうかと言うのは置いといて。
最終的には二人とも打ち解け合って和解。
DIYを通じてお互い先に進んでいく感じが良かった。
ぷりん以外のメンバーに関してもそう。
DIYをやっていく中で、色々協力し合う場面があって、そういった場面を通じて段々と仲良くなっていく感じが良かった。

ストーリーにはこれと言って悪かった点はないけど、特殊な喋らせ方によるキャラ付けが多かったことだけは気になった。
このアニメのキャラの喋り方は正直好きじゃない。
作画は独特な雰囲気があるけど、クオリティは高い方だった。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
そこそこ期待はしてる。謎アニメすぎる。ユーレイデコ?
ようわからん…。なぜ近未来設定にしたw やさぐれさん
これ日常系アニメでいいんだよね?
ちゃんと工作関係で専門的な内容はやるのね。
めっちゃ痛そうで草生えない。食べられるクレヨンとはw
それなりに意味わからんアニメ。部活設定はあるある。
個性的で好き。威圧感がすごい DIYの良さを際立たせるための近未来設定か。

2話 ☆9
やっぱ最先端技術との対比なのね。たくみん引き入れろ。
たくみんの方がセンスありそう。いつか大怪我しそうで心配。落ちたな。

3話 ☆7
この子の喋り方好きじゃない。スコーン部
ヒーラーガールとかもそうだけど、髪色複数のキャラって最近流行りなの?
ギスった。喋り方マジで苦手。
けどバカにしてくるようなやつは追い出して正解だろw

4話 ☆7
学校名ぐらいちゃんと確認しろ。これは今のAI技術でも出来そう。
クールドジ女子 謎の神作画。

5話 ☆7
アニメ変わった? このアニメ会話中もかなりキャラの顔を動かしてるよね。
独特な喋り方のキャラ多いのだけは好きじゃない。
使わんなら放置しとくなw リサイクルの観点からDIYを描いた回?

6話 ☆7
強引な水着回。このキャラデザで水着回やっても仕方ないと思うんだけどw
海なのに水着じゃない。まあ普通着てるよね。普通に可哀想でみてられない。

7話 ☆8
いらない文化。資材くれるの優しすぎん? オタク特有の早口。
やっと本格的なdiy けど何作ってんの?
ものづくり全般が得意なわけではないのね。
見た目悪くないのに不味い言われる展開アニメだと珍しい?

8話 ☆7
果たして励ましなのか。そんなロープウェイみたいなもの自作できるの?
実質ぷりんも加わったようなもんか

9話 ☆7
頭いいのかこの主人公w
あんな何も考えてない性格なのに売れてないこと気にしてるのか。
ぷりんも来るんか。ちょっと…?
王道ながら、各々の別の強みを尊重する流れは全員の仲の良さが感じられて良かった。その後の全員協力での豚小屋作成の流れも、ダメな部分は皆で補うという思考が現れていて。

10話 ☆9
謎シリアス。お宅訪問とか今の時代でも怒られそう。寝てたんじゃないんか。
ぷりん好き。手作りの笹団子とスーパーの加工品が対比されてる?
どちらも等しく置かれてて、双方に良さがあるみたいな見せ方なのはいい。
diy部昔からあったのか。普通に熱い展開だな。

11話 ☆8
ここまで長かったな。フードジョブ子可愛い。木思ったより細くて草。
人一人でも乗ったら折れそう。
危険なことは無理せずにできる人に任せるのはえらい。
先輩たちが作った家が。

12話 ☆8
もう完成してた。キャラの喋り方最後まで好きじゃなかった。
セルフとぷりんの話かと思ったら急にジョブ子の話に。
そんな重い過去がw 結構いいアニメだったんじゃないかな。OPED連続

曲評価(好み)
OP「どきどきアイデアをよろしく!」☆5
ED「続く話」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

72.1 9 友達で部活なアニメランキング9位
君は放課後インソムニア(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (199)
618人が棚に入れました
「曲がいると、学校に行きたいと思う。これってどんな関係なんだろう。」 不眠症に悩む高校生・中身丸太は、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で同じく不眠症の曲伊咲と出会う。二人は秘密の場所を共有することになり...? 青春漫画の旗手・オジロマコトの原作を、若手スタッフ陣がアニメ化。 <あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある――>
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ストーリ-ではない。思春期純愛ポエムであり生々しいリビドーの表出でもある。

 23年11月再評価です。23年春に見たときは、評価は4.1にしながらヒロインの○○設定が気に入らず、それでドラマを作るのは安易だろう?と思い一応全部みてましたが「断念」としていました。
 また、天文や天体観測に対する造形の浅さで単にギミック・モチーフにしてしまっているのが奥行としてどうよ?というのにも反発がありました。

 ただ、23年のラブコメをもう一度振り返っているのですが、この原作者って「富士山さん」の人だったんですね。なるほど…と思いました。何が言いたいかというと、この人は「ポエム」の人です。つまり思春期の恋愛を心情を映像で表したいという感じの人です。

 そうなると「インソムニア」は、天文というより「天体観測」「夜空」なにより「2人だけの夜の空間」そして重要なことですが「純愛・プラトニック」という要素…というより気持ちを、描きたい衝動のまま表現した作品なのかもしれません。
 つまり、ストーリーどころかエピソードすら比較的どうでもよく、そういう気分や雰囲気を絵にした結果出来上がっている作品なのでしょう。

 この原作者はアダルトコミックも書いているし、ミヒロさんというAV女優の自伝のような作画もしています。気が付くのは確かに線や造形を見ると同一人物の痕跡はあるのですが、絵柄はガラリと違います。
 それでも「富士山さん」にも「インソムニア」の原作にも特にヒロインの肉体には生々しい質感があります。そう…絵柄が写実的でなくなった分より生々しくなっています。

 この人のもともとのモチベーションは、女子の肉体または場面を描きたい人なのかなと思います。冬の場面も結構長いしので身体そのものより女子をいろんな形で切り取りたいだけなのかもしれません。視線の人ですね。
「富士山さん」もそんな感じでした。原作者はどうやら女性のようですので、その女子を描く原動力にどんなリビドーがあるのかはわかりません。
 つまり、女子の内面にある女子に対する歪んだリビドー…それが憧れなのか劣等感なのか願望なのか、しかしそういう性的な内面を昇華した、あるいはよりエロくしたものを形にしたのが本作なのかな、と思います。

 そこに生命…タナトス問題が入って来て、宇宙ですから生命そのものに内在するドロドロした欲望がこういうポエムになったのかな?という気がします。

 その点で「明日ちゃんのセーラー服」と似ていますが、あちらは男の欲望、視線が露骨な分、本作の正反対とも言えます。

 ちょっとネットで話題になったようですが、設定の天文部の2人のストーリーって借り物らしいですね。なるほど、そこに何かこの作者は純愛とそこから先の何かを見たんでしょう。ヒロインの○○設定はそうなると重い話というより設定だけの気もします。

 まあ、アニメとしてはラブコメだと思いますので、その点でこのレビューはどうかとも思いましたが、作画の良さとヒロインの肉感は表現していたと思いますので、このレビューでいいと思います。

 ということで、うーん。ストーリーは過大評価でした。4を3.5にします。その代わりキャラ、特にヒロインと主人公の関係性はなんとなく納得がいったので4を4.5に変更。トータルで4.1のままにしておきます。



以下、1回目視聴時のレビューです。


12話 インソムニアと天文で話を作って欲しかった。

{netabare}  9話の水着回の胸の傷跡と、1話の病気云々の話で、病気が絡んでくるんだろうな、と思って休止中…と言いつつ結局見てます。つまり、気になるし、出来が悪い訳でないです。

 ただ「4月は君の嘘」のトラウマがあって、病気で感動を作る話に反発を覚えます。「ヴァイオレットエバーガーデン」の劇場版も同様です。「君膵」は始めから病気だと題名で言っているので覚悟して見ているし、その結末を相対化する仕掛けがあったので、非常に評価が高いです。
 が、本作の行く末が、たとえ死という結末じゃないにせよ、ちょっとヒロインを病気にした時点で見たくないという気分になりました。

 ヒロインの性格が奔放なのは「死への達観」なのかもしれませんが、やはり男の側に立った時の気持ちを考えると、病気を持ち出されるとどうしても辛くて見てられなくなります。ヒロイン側にその点で葛藤がなく、素直に愛情を表現できるとやはり反発を覚えます。
(とはいえ「4月は君の嘘で」ヒロインが結局告白しないのがイラつきましたけど)

 姉の回想によると他人との距離感を保つようになったのに、主人公にだけは特別…みたいなことなのかわかりませんけどね。ラブストーリーに関しては上手くできているので、ヒロインの病気でいつ死ぬかわからないという葛藤とかその辺はさすがに表現されてますし、今後何かがあるんでしょうけど…うーん。

 作品それ自体は、インソムニアという症状と天文部という隠れ家に、2人で潜んで昼寝をする。という「共犯」関係から、恋愛に発展するというのは悪くないと思いし、そういう設定の部分をとっぱらって考えると、ラブストーリーとして自然で悪くはないと思います。

 天文について恐らく原作者は興味ないだろうな、というのが透けて見える部分に反発は覚えますが、舞台づくりとしては機能したのかなあと思います。

 作画、画づくりは素晴らしいですね。非常に丁寧で奇麗に作られています。キャラデザも押しつけがましい萌えじゃなくて、好感がもてます。

 それだけに、天文部室と眠れない病気という設定を組み合わせて、そこだけで物語が作れなかったかなあ、と思う次第ですがどうでしょうか。

 12話まで見ているクセに何言ってるの感はありますが、気分的に「断念した」にしておきます。{/netabare}





1話 女性原作らしいキャラと展開と恋愛…胸キュンします。

{netabare}1話 見た瞬間に女性原作だとわかるキャラデザと雰囲気ですね。調べるとやはり女性みたいです。前情報はゼロです。このマンガの存在すらしりませんでした。あらすじの天文部という言葉に惹かれて視聴しました。

 ヒロインが可愛いくて悶えてしまいます。ボーイミーツガールとしては不自然な展開なのに、ちょっと強引なヒロインの魅力でグイグイきます。そして天文部。いいですね。夜と相性がいい部活です。浪漫を感じます。胸がキュンキュンしてしまいます。

 とにかくキャラ造形から舞台設定、展開が素晴らしいです。アニメも奇麗に作ってあるし、これはいいですね。入院という不穏な言葉が話に絡まなければいいのですが、どうでしょう。女性作家はその辺容赦ない場合がありますので、心配です。

 やっぱり恋愛ものは女性作家ですね。超期待枠です。

 なお「よふかしのうた」との類似性を感じますが、3ヶ月差でこちらの方が早いです。そして、普通3ヶ月で新連載が用意できるとも思えないので、シンクロニシティでしょうか。ビックリするくらいの相似ですが、時代の気分として昼の学校では心を閉ざす本当の自分は夜…みたいな感覚が共通なのかもしれません。{/netabare}


8話 作者は天文に多分興味はなく、雰囲気だけな気がします。また、不眠症設定が活かせてるでしょうか?そこはこれからでしょうけど。

{netabare} なるほど、ヒロインの不眠の原因はわかりました。1話で不穏な感じが嫌でしたがどうなんでしょう。セリフでは大したこと無いような感じですが…女性作家って時々突然なんちゃって病でやっちゃいますからね。アニメの範囲であるかわかりませんけど、やっぱり不穏な感じが嫌な作品ではあります。

 2人の距離感が徐々に接近して行きながら、ちょっとしたエピソードを重ねてのは面白くはあります。が、思ってたほどインソムニアというか夜の世界の物語が活きている感じがありません。

 また、天文活動も多分素人っぽいですね。星にもギリシア神話等にも興味があるような描き方ではなく、単に雰囲気でしかない感じです。
 天文好きが天体観測に行って料理をするとも思えませんし、なにより臨海学校の天文写真です。2時間露光でああいう写真をとるなら、自動追尾の赤道儀がないと撮れません。2時間露光していれば、30度分星が動くので星の光が線になります(手動ならづっとカメラのそばにいないと駄目だし)。

 花火と天文を絡めるのも天文好きからすると???ですし。

 そういうところを見るとインソムニア設定や天文部設定が活かしきれておらず、単なる青春ラブコメの設定でしかない感じで期待外れはありました。

 それと1話の後半のヒロインのちょっと大胆な服装もキャラ付けとして結局意味がわかりませんでした。病気の人間の何か生きるとこと、死へ恐怖みたいなものがヒロインの言動に見えてくれば、もっと深く入れるのに、と思います。

 ということで、思っていたよりも普通なラブコメでした。期待値マックスだった1話に対して、その後がどうも…今後はヒロインの病気設定と主人公の原因が絡んで、どこまで魅せられるか、ですね。

ただし、病気を人質にして、感動を作ろうと思うならあまり期待できません。本音を言えば病気とは関係ないところの感動を産み出してほしいなあ。{/netabare}


9話 ヒロインの水着の着替えのシーンから言って、展開はまあそういうことかあ…それだけは避けて欲しかった。

 水着の着替えのシーンの傷跡と、ずっとTシャツ着てますもんね。要するに手術痕ですよね?クリエータがこれだけ分かりやすく描いているということは、そこが今後のテーマなんでしょう。

 面白くないわけではないですが、病気で感動を作るのは、もういいです。同じ病気ならインソムニアを出した意味と夜の世界、つまり天文での感動が欲しかったです。ただ、作者はそこに興味ないみたいです。

 病気展開でがっかりするくらいなら辞めておきます。一旦休止で。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

星の種族の秘密の小部屋、ナンバーは「C、N、N、+1」

●フラグ

【星の種族】の物語ですから、方向性は概ね決まったようなものであります。

当方としましては坦々と「彼らの」裏設定が機能してることを明確に示すだけであります。

一番重要なのは因果律の解明でありますが、物語が美しいならなお良しということになるでしょう。


●【偶像】の病

「満天に輝く星空」のように美しい物語は、理想的でしょうか?

{netabare}流星群の塵くず、花火、夢の中の光景。
望めば「※願い」は叶います。

七つの橋渡も既に叶ったようであります。

安眠は安らぎであり、静寂の時は訪れます。

半分の鼓動は半分の幸せを意味するのでしょうか?
それとも幸せとは相対的なものなのでしょうか?

「※願え」ばなんでも叶うなら人は「※願い」
「※願わずには」いられなくなるでしょう。

「※願う」幸せ「叶う」幸せ。
「※願いが叶い」幸せになったなら人はそれ以上願わなくなるでしょう。

「※願い」とは熱病みたいな一夜の夢なのかもしれません。

なすべきことはなすべきなのであります。
その一方で人は星に「※願い」ます。

人が星に「※願う」のは、それがなすべきことではないと知っているからなのかもしれません。

人は「※願い」通りにはいかない人生を生きます。
「※願い」通りではない人生だとしても意味がないわけではないでしょう。


「※願い事」の結末がどのような形で示されるか注目していきたいと思います。{/netabare}



●「※願い」の代償は高くつく?

「3221」の数字の中に【スカル&ボーンズ】のナンバーが含まれているのが伏線であったようです。

{netabare} 「骸骨団」でありますから、フラグの意味も自ずと見えてくるでしょう。{/netabare}



夜更かしの種族には、吸血鬼や黒蜥蜴星人、はたまたネクロマンサーや水星の魔女、
そしてプラネタリアンがいるのでしょう。

彼らは恐らく「星の種族」であります。

織姫と彦星が夜明けの晩に出会ったように、彼らも出会うべくして出会うのでありましょう。

さてあなたは、星空にロマンスを求めますか?

少なくとも当方は星に願いを託しません。
未来世界の月旅行にも行く気がありません。

それでも星の種族が出会って行き交う物語に興味ないわけではありません。

主人公とヒロイン、双方さっぱりした感じのキャラでありますが、特にヒロインのさっぱり感が
いい具合で、それに加えて作品の雰囲気も登場キャラにマッチしているような感じで、
雰囲気アニメとしては率直に好感度が持てるように思います。

本作最大の見どころは星空よりも、私服に着替えた「彼女」の姿と言うべきかもしれません。

私服に着替えヒロインの正体は、もしかしたらヴィジュアルクイーンと呼ぶべき
スーパーセレブだったりするのかもしれないですが、
その一方で当方は花より団子でありまして、求めるものは
ロマンティックな天体観測よりも「星の種族」の生態観測だったりします。

本作のヒロインもお約束の「アホ毛」ホルダーでありますから、
当然の如くそれの持つ意味について深堀する次第にございます。


【フェニキア人】は「海賊」の種族であり、{netabare}「星の種族」でありました。
【フェニキア人】はその野蛮さと残忍性により忌み嫌われ、土地を追われるようにして
北へ北へと新天地を求め海を徘徊するのであります。

【フェニキア人】と同じく【バアル神】崇拝に改宗したユダヤ人の「ダン族」も
これと運命を共にし、やがて北欧に生息する【ケルト民族】と融合を果たし
【フェニキア人】、「ダン族」、【ケルト人】の混血の種族が誕生するのであります。

鶴と亀が出会ったようにして【フェニキア人】と【ケルト人】が出会ったのは、とても重要な
意味があるのですが、今はざっくり海賊の種族がどこまで行きついたかを先に申し上げましょう。

混血の末裔は長い年月を経て遂にアメリカ大陸にまで行き着いたのであります。

ローマ帝国に海上貿易拠点群を滅ぼされ土地を追われるようにして行き着いた
北方の地より再び世界に向けて航海の旅に出たというわけであります。

これはまるで「ヴィンランド・サガ」であり「Dr.ストーン」の海賊キャラみたいでも
ありますが、そもそも海賊の元ネタが【フェニキア人】でありますから、
「みたい」というよりは「ワンピース」にしてもむしろ【フェニキア人】の末裔
そのものを描いている言う方が適切なのであります。

海賊と言えば「キャプテンハーロック」でもお馴染みの「髑髏の旗」でありますが
この髑髏がトレードマークである秘密結社が【スカル&ボーンズ】であります。

【スカル&ボーンズ】=【骸骨団】は米国イエール大学に所在する秘密結社であり
ブッシュ大統領親子などが所属しておりました。

この秘密結社があった部屋の扉には「322」の数字が記されておりました。
「322」は「CNN」と変換されるという話であります。

「C」はアルファベット3番目なので「3」になり
「N」は反転させると「Z」ですが、「Z」=「2」なので
「CNN」=「322」となるとのことであります。

「322」とはどのような意味がある数字なのでしょうか?
その答えを握るのが海賊の種族である【フェニキア人】であるわけであります。

「322」というのは「聖書」=「創世記」の「3」章「22」節を意味します。
創世記3章22節には何が記されていたのでしょうか?

その箇所ではアダムとエバが「蛇」に誘惑され
【禁断の果実】を食べてしまうシーンが記されております。

「蛇」は【サタン】=【反逆者】であり、【堕天使ルシファー】であります。

人類の祖先たる「アダム」と「エバ」が【禁断の果実】=「知恵の実」を食べて、知恵を得た
ということでそれは即ち、今まで見えなかったものが見えたので「目が開けた」ということ
でありまして、このように神の叡智を知り悟りを開いたような状態を【プロビデンスの目】
を用いて表現するわけであります。

創造主の言いつけを破り【禁断の果実】をうっかり食べてしまったことを「堕落」とし
反逆と肉欲の罪=「原罪」を負ったが故に【エデン】を追放されたという解釈がある一方で
【禁断の果実】により「目」が開けたことを【光の天使】による「祝福」を受けたとして
楽園追放を好意的に捉える真逆の解釈も存在します。

「322」の数字に特別な意味合いがあるとする【スカル&ボーンズ】は
当然後者の解釈の立場をとり、【光の天使】の祝福を好意的に捉えるわけであります。

「【光の天使】の祝福を受けたもの」を【イルミナティ】と言いまして、【フリーメイソン】の
中枢に潜り込み組織を操る輩が【イルミナティ】であると言われております。

「光」は「イルミネーション」でありまして、「光で照らされたもの」が【イルミナティ】であります。

学校の教科書に書いてある「啓蒙思想」の「啓蒙」とは「闇を光で照らす」という意味であり
「啓蒙思想家」と言えば【イルミナティ】ということになります。

近代市民革命を起こしたのは【イルミナティ】という名の合理主義者であり、
ロックやルソーなどの偉い先生方も【イルミナティ】であり、ロベスピエールも
そして恐らくギロチン開発者もみんな【イルミナティ】というオチになります。

【イルミナティ】をわかりやすく言うと【ルシファー】崇拝の信者たちということになります。

【ルシファー】は【堕天使】でありますから【悪魔族】であり、【デーモン族】であります。
【デーモン族】=【鬼神族】なので【鬼神バアル】と【堕天使ルシファー】は
同じ種族ということになります。

ということで【ルシファー信者】も【バアル信者】も【イルミナティ】ということになり、
「星の種族」も【イルミナティ】という結論になります。

【イルミナティ】は「光」信者なので光り輝く「星」が好きということになります。

1話でヒロインが自身の掌に書いた「それ」は、主人公の掌に転写され数字が記されます。

鍵を開ける秘密のその数字は「1223」の逆転したものであります。
逆転の数字なので逆から見ると「322+1」=「CNN+1」となります。
322は「3章22節」のことでありますが「1」はたし算のための数字であります。

3+2+2+1=8
【8】は【8芒星】を暗示しますが、【8芒星】は【金星】を表します。
【金星】は【女神】と【光の天使ルシフェル】を意味する星であり、
【女神アシュタルト】は【鬼神バアル】の妻であり、やはり【デーモン族】と
【堕天使】に繋がります。

「逆転写」の秘密の数字は「逆転の発想」でであるので【グノーシス主義】と解釈できます。

【サタン】は【反逆者】であり、これも【グノーシス主義】と結びつきます。

夜更かし女子であるヒロインの「アホ毛」は「【鬼】の角」を表していますので、
星の種族【フェニキア人】と逆転写の数字とすべてが繋がるという話でございます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

星空を眺めたくなります★彡

[見終わって・・]※各話の感想は下にあります
こういう硬派で真面目な感じのアニメって意外とあんまりないですよね。
健全なイチャイチャも微笑ましかったし、二人の心情も丁寧に描かれてて、静かにココロに沁みてきました。
白丸先輩や顧問の倉敷先生、友人の受川、蟹川、穴水、野々さんなど、まわりの人たちもキャラがいい感じに立ってて、みんなでイベントを頑張ったり、わいわい楽しく打ち合わせをしてたりしてるシーンも良かったです。
先日、原作に手を出して、最新刊の13巻まで読みました。
アニメは6巻くらいまでなんですけど、終盤の展開が{netabare}アニオリになってて、最後思い出の映像ダイジェストでまとめてたりしてるので、{/netabare}もしかするとこれで完結なのかも。。
とはいえ、この後の展開も個人的にはすごく良かったので、2期やってくれると嬉しいです!!

[初回感想]
石川県の七尾高校の生徒で不眠症に悩む中見丸太(なかみがんた)と曲伊咲(まがりいさき)が出合う青春ドラマ。

原作はビッグコミックスピリッツ連載中みたいですが未読です。

私自身は寝つきが良いほうだし睡眠時間は最低6時間は寝ないとダメな人なので、眠れない人の大変さや悩みはよくわからないかもですけど、PV見たときから雰囲気が良さげで気になっていた作品でした。

なんとなく雰囲気はNHKドラマっぽい硬派な感じ。キャラ絵もかな。
劇中に流れてる曲も静かだけど場面に寄り添ってるような。
この雰囲気好きかもです♡

同じクラスってだけで全然接点のなかった二人が、共通の悩みをきっかけに知り合う展開。
二人だけの秘密の隠れ家、秘密の夜のお楽しみ会・・
そこでは素直な気持ちになれて、なんでも話せるような気がして・・
そんな、素敵な青春ドラマになるような気がします。

隠れ家が天文部ってとこも素敵。
3話で新キャラも登場して、今後の天文部の活動も楽しみです♪

aikoのOP「いつ逢えたら」めっちゃいいです♬
この作品の雰囲気にぴったりですね。

2話「猫の目星」
{netabare}おにぎりキャラ、仙台ゆるキャラのむすび丸みたい。
二人だけの共通の秘密があって、同じ目的を持ってたりしたら、中見と曲が仲良くなるのも自然のなりゆきですよね。
でもこのままバレずにいけるはずもなく・・
見つかったのが優しくて理解のある先生で良かった。
二人が今後どんな関係になっていくかわからないけど、どちらにしても二人にとってとても素敵な忘れられない思い出になるんでしょうね。。{/netabare}

3話「一つ星さん」
{netabare}隠れ家の天文部を続けるためにちゃんと活動することを求められた二人。
昔天文部にいた卒業生の白丸結(しろまるゆい)にアドバイスをもらいに訪ねていくことに・・
眠れない二人の秘密の世界が続くのかなと思ってたので、白丸さんが入ることで今までの空気感が変わったらどうしよう・・ってちょっぴり心配してました。
白丸さん、なかなかお茶目で好きになれそうだし、彼女がバイクで出かけてお料理しながら天体撮影してるマイペースな感じが、ゆるキャン△のしまりんみたいだなぁーって思ったり。
なにより、星空の写真がとても綺麗で、ちょっと写真やってみたくなりました♪
今回のお気に入りは、白丸さんが綺麗に撮れた写真を誰かに見せたくなって、思い切って深夜に二人に送信しちゃうんだけど、嬉しい反応が返ってきて思わず笑顔になるシーン★彡
天文部で独りぼっちで活動してた白丸さんの気持ちを考えるとじんわりします。{/netabare}

4話「天津甕星」
{netabare}曲も中見もそれぞれ他の友達と絡むシーンがちゃんと描かれてるバランスの良さもいい!
白丸先輩の「のわっ!」好き。照れて部屋に入れないシーンも。。
今期青春ものがいくつかあるけど、この二人みたいな淡ーい感じも良きです♡{/netabare}

5話「飛び上がり星」
{netabare}千里浜の臨海学校。
普通だったら楽しいはずなんだけど、不眠症の中見にとってはそれどころじゃないみたいで・・
気持ちを表わしてるみたいに降り続ける雨。
やっと晴れて、夜の浜辺で待ち合わせる二人。
浜辺ではしゃぐシーン、見たことある?って思ったらOPのシーンかな。
海に向かって二人で叫んで笑いあうとか、青春してるなぁ。
シートに二人で寝そべってるシーンはもう恋人でしょこれ♡{/netabare}

6話「走り星」
{netabare}白丸先輩、お茶目でピュアで後輩思いだし、結構好きかも(^^♪
流星群観測会を開くために他の生徒たちに協力を頼みこんだり、1話の頃と比べると中見が何かに一生懸命になって、話せる知り合いが増えて、みんなでお好み焼きを食べてるところ、なんかじわっときました。
これも曲との出会いがきっかけなんですよね。
いつまでも二人が良き友達でいれたらいいな。。{/netabare}

7話「花火星」
{netabare}みんなで見た花火の後、天文部での二人のシーン。
二つの気持ちがつながる瞬間。
自分の中の思いを相手に伝えたくなる気持ち。
そして相手の気持ちが自分の中に沁みてくる。
不安な夜、二人だけのラジオですぐそばにいてくれる気がして。
今回の話、すごく良かったです☆
見終わった後、余韻に浸ってしまいました。{/netabare}

8話「集まり星」
{netabare}中見と曲のふたりで始めた天文部の活動。
いつの間にか流星観測会の準備を一緒にしてくれる仲間が増えて
みんなで買い物行ったりお弁当食べたり。。
私も、観測会盛り上がればいいなって楽しみにしながら見てました。

・・・え?・・なんで・・

中見あんなに頑張ってたから、がっかりする気持ちわかる。
私もがっかり。
バス亭でのラジオアプリを使ったふたりの気持ちのキャッチボール。
なんか、これ見ててたまこラブストーリーの糸電話思い出しました。
中見はわたしの特別なんだよ!
今期スキローも僕ヤバもいいけど、この静かに沁みてくる感じも好きだな。
白丸先輩のスケコマシで一転、笑いになるとこも好き♪エビのお見合いとかw{/netabare}

9話「星合」
{netabare}いい星空写真を撮るために合宿旅行を計画するけどお金が無くてバイトを探すけど・・
白丸先輩のとこで雇ってくれないかな・・って思いながら見てたらそんな展開になってちょっと嬉しい♪
海からまっすぐ中見の様子を見に来たり、ナンパされたって嘘ついて反応見たり・・曲って中見のことほんとに好きなんだなって。
泊まれるところも確保できて二人で踊ってる姿を炊飯器の上からじーっと見てるネコに笑った。。{/netabare}

10話「姉はん星」
{netabare}合宿旅行のはじまり。
イサキのお姉さんが運転手兼付き添いで同行することになって。
小さい頃から病気のために普通の子とは違う扱いをされてた妹に対してイジったりケンカしたり自然体で接してくれるお姉さん、イサキのことが好きなんだなって感じます。
心臓のことを中見に話したことに驚いて、イサキをかっこよくて眩しいって言ってくれた、そんな彼に自分の妹への思いを伝えて託して。
見てて北陸もいいなぁ行ってみたいなって思いました。{/netabare}

11話「夜明けの一番星」
{netabare}撮影スポットをまわる二人。
見附島行ってみたい!・・普通の観光客だと夜のライトアップは綺麗でいいけど、星空写真撮るには障害なんですね。
今は防犯の意味もあってどこでもライトアップされてる感じなのでスポット探しも大変なのかな。
二人だけのつかの間の共同生活。
一緒にスーパーで買い物して一緒に料理作って一緒に楽しく食べて・・
わくわくしてドキドキしてとても楽しくて。。わかるよその気持ち。
子供の頃朝目覚めたときに起きていた出来事が中見のトラウマ。
でも今は朝起きるとイサキがいてくれる・・
中見の自分の奥底にある気持ちを聞いて思わずキスをするイサキ。
僕ヤバ見ててキュンキュンするのとはまた違う、じわじわーっと心に沁みる感じ、すごくいいです。{/netabare}

12話「迷い星」
{netabare}降り続く雨。
前回に引き続いての二人のわくわくドキドキな共同生活。
足の指が触れてお互いにぴくっとなって照れるところ、二人の空気感でてていいな。
みんなが訪ねてきてくれて急に賑やかになる感じも好き。
曲はどんなおばあさんになる?って聞かれたイサキの憂いを含んだ笑顔。
急に不安な気持ちになってイサキの手を握る中見。
ココロの微妙な動きがよく描かれてると思います。
二人きりの事実を親バレしてしまい連れ戻されそうになるけど・・
若いっていいなぁ。。
次回、二人の旅の終着点を見届けたいです。{/netabare}

13話「最古の星」
{netabare}「言い出した僕が叱られるよ」じゃなくて「一緒に叱られよう」ってとこがいいな。
そう、これは二人の旅なんだから。
星空の真脇遺跡の中、中見の告白を聞いて嬉しくて顔を隠してうずくまるイサキ。
すごく素敵な写真が撮れてハイタッチして。。
・・あれ?原作と展開違う・・
最後はEDとOPと今までの映像ダイジェストでまとめてたけど・・もしかしてこれで完結で2期なし?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

62.8 10 友達で部活なアニメランキング10位
やくならマグカップも(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (131)
325人が棚に入れました
脱サラした父親とふたり、幼い頃に亡くなった母の故郷、岐阜県多治見市に引っ越してきた豊川姫乃とよかわひめの。母の母校に通うことになった姫乃はクラスメイトの久々梨三華くくりみかに誘われ、一緒にある場所へ向かうことに。向かった先は陶芸部!そこで初めて母が伝説の陶芸家であったことを知り、姫乃は陶芸の世界に引き込まれていく―。陶芸部のムードメーカー 久々梨三華。いつも部室に入りびたっている個性派女子 成瀬直子。有名な陶芸家の祖父を持つ、陶芸部部長 青木十子。個性豊かな仲間たちと繰り広げる、明るく楽しい陶芸ライフ! 陶芸に魅せられた女子高生たちによる、ゆるかわ陶芸ストーリー!

声優・キャラクター
田中美海、芹澤優、若井友希、本泉莉奈、真山亜子、石川界人、小川真奈

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ひねくれものは見ます

岐阜県多治見市を舞台とする伝統工芸品の美濃焼をテーマとするフリーコミックが原作らしい。略称は「やくも」。北海道好きの自分にとっては八雲町が毎回頭に浮かんでしまうんだけど、多治見なんだよなあ。道外の人はどれだけ八雲町知っているのだろうか?

前半アニメパートはそこそこだけども、不評であった後半実写パートがどんなものか見ようとひねくれものの僕は完走してしまった。一時プリパラおじさんになろうとしたかつ声豚だった僕にとってi☆RISの芹澤優と若井友希、WUGやゾンビランドサガで出演されていた田中美海の話を聞くのは別に苦でもなかった。本泉莉奈は知らんかったけど。
田中美海の父親の話笑えるな。確かに声優に興味あっても聴きたい人は限られるかもしれん。
芹澤優ってナルシストな自覚あったんだなあとしみじみ。
若井友希も岐阜出身で丁度良かったのでは?
やくもの放課後まあ許してあげても良いのでは?僕が声優の番組を数年前は良く見ていたから問題ないだけか。

集中して見る分には辛いかもだが、個人的にはそこまで悪くはないかなという印象。かなり面白いとは言えないまでも、陶芸で座布団作るとかキャラクターの成長とかあって。

次回予告のみ喋るカッパのような焼き物真土泥右衛門の声が内田彩。もっと彼女の声を聴かせておくれ。

第2期である「やくならマグカップも 二番窯」というものも放送するとか。以外とニッチなところに人気が?


アニメパートOP
扉を開けたら 豊川姫乃(田中美海)、久々梨三華(芹澤優)、成瀬直子(若井友希)、青木十子(本泉莉奈)
アニメパートED
Pale Blue 内田彩
実写パートOP
まわる世界に まねきケチャ
主題歌3曲聴けるのは嬉しい。どれも悪くない楽曲。頭に残る。OPはどちらも明るい感じで良いノリ。EDは内田彩の歌声が最高。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
脱サラした父親とふたり、幼い頃に亡くなった母の故郷、岐阜県多治見市に引っ越してきた豊川姫乃。母の母校に通うことになった姫乃はクラスメイトの久々梨三華に誘われ、一緒にある場所へ向かうことに。向かった先は陶芸部!そこで初めて母が伝説の陶芸家であったことを知り、姫乃は陶芸の世界に引き込まれていく-。

1. はじめまして!陶芸部
高校入学当日、亡き母が作ったマグカップを並べ自己紹介する姫乃。すると、母の作品を知っていたクラスメイトの三華に陶芸部に連れて行かれる。知るはずのない土の匂いに心を惹かれた姫乃は、初めての陶芸に挑戦することにー。

2. 陶芸部はとーげんきょう
陶芸部に入部した姫乃は、焼き物が作れるか不安になっていた。初心者の姫乃は、十子と三華に焼き物には色々な種類があって、街中のあちこちにもあることを教えてもらう。焼き物は特別なものではなく、常に身近にあるものなんだ!

3. おさななじみだもん…ね
陶芸に打ち込む姫乃の傍らで直子と騒いで遊んでいた三華は、十子に怒られ部室を飛び出してしまう。十子は三華のいない部室で、自分には無い自由な発想を持っている三華への憧れを話す……。

4. お茶漬けの味
父・刻四郎のお気に入りのお茶漬け用茶碗を割ってしまった姫乃。「お父さんにぴったりなお茶碗を作る!」と決心し、父のための茶碗作りを開始する。十子たちの協力もあって無事に完成したが、姫乃は何故か浮かない表情でー

5. 先生のひみつ☆
模試を終えた姫乃と三華、直子の三人は、駅前で陶芸部顧問の真美を見かけ、軽い気持ちで尾行してみることに。森を抜け、湖を通り過ぎ、ついに山へと入っていく三人。真美が向かった先は一体!?

6. 空と風の庭
美濃焼コンテストへ向けて準備を始める陶芸部のメンバー。一方、何を作るべきか悩む姫乃は、顧問の真美に頼まれて旧校舎へ手伝いに行くことに。途中、風が奏でる不思議な音に導かれた姫乃は、大きな陶器のモニュメントを目にするー。

7. 姫乃のつくるもの
コンテストの課題をどうするか、まだ何も思いつかない姫乃。父・刻四郎に相談すると、「何だか分からないけど、とにかく作りたい!そんな気持ちが大事」というアドバイスをもらい、あるものを思いつく。姫乃が思いついたものとは……?

8. ふしぎの川のククリ
暑い暑い多治見の夏が訪れ、姫乃、三華、直子、十子は川でのうなぎ取りで大はしゃぎ!すると、4人の前に突然河童が現れ、一緒に龍宮城に向かうことに。龍宮城にいたのは女子高校生時代のあの人で……。

9. たたいてのばしてひいてたす
陶器の座布団を思いついたものの、なかなか上手くいかず座布団で頭がいっぱいの姫乃。迫るコンテストの締め切りに焦る中、三華の髪を三つ編みにしている際中に、理想の座布団への突破口を思いつく。果たして、陶器の座布団の仕上がりは……?

10. 姫ちゃんがんばってます♡
陶器の座布団の形が決まり、次は色を決めることになった姫乃。しかし、色の多さに圧倒され、なかなか決めることができずにいた。そんな姫乃を見かねた直子は、姫乃をある場所に連れ出すことに……。

11. 賞がほしくなっちゃった
無事に作品を提出し、ほっとするのも束の間、お茶漬け茶碗のリベンジとして、父・刻四郎を心から喜ばせたい姫乃は、審査結果が気になってしまう。いよいよコンテスト当日。たくさんの独創的な作品に圧倒される中、ついにコンテストの結果発表が近づく……。

12. 明日への笑顔
父・刻四郎を喜ばせる為にも、何かしらの賞を取りたいと願う姫乃。はたして、コンテストの結果は!?後日、コンテストの祝賀会を開く姫乃達。こっそり抜け出した刻四郎が、姫乃が作った陶器の座布団を見て思わず座ってしまい……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ゆるキャン、放課後ていぼう日誌、にはなれないかな。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
岐阜県多治見市を舞台に、女子高生がゆるく陶芸にハマっていくアニメ。

実質、15分のアニメで、後半15分は声優さん達の多治見市紹介番組。

多治見市に本社がある歯医者さん関係の会社がメインスポンサーになり、地方自治体と協力して作った、町起こしのフリーペーパーが原作だそうで。

その制作背景には好感を持ちますし、応援もしたいのですが、それとアニメの評価は別ですしね(苦笑)

個人的には、陶芸にも多治見市にも興味がなかったので(笑)、少しは詳しくなれて良かったです。

ただ、低予算感は否めず、趣味導入系の作品としては、可もなく不可もなくといったことでしょうか。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
こういう、「趣味導入系」のアニメは好きです。

ゆるキャン(ソロキャン)も、放課後ていぼう日誌(釣り)も、思わず始めようかと思うほどでしたし(でも、始めないw)。

他にも、「ハナヤマタ(よさこい)」や「いわかける(ボルダリング)」、「放課後さいころ倶楽部(ボードゲーム)」、「恋する小惑星(天文学)」「たまゆら(写真)」、「ステラの魔法(ゲーム作り)」「ライフルイズビューティフル(ビームライフル射撃)」等々、類似を挙げていったらキリがありません。

これらのアニメが成功するかは、「真摯さ」と「丁寧さ」だと思っています。

その競技(趣味)のもつ魅力に対し、真摯に向き合い、良さも悪さも全て含め、きちんと丁寧に描写していくこと。

例えば、前クールの「ゆるキャン(2期)」で好きなカットがあって、主人公のリンがバイクで発車する時、しつこいくらいちゃんと後方確認をするんですよね。キャンプの面白さを伝えるのは当然として、そこに付随する危険さとかもちゃんと細やかに描写していく部分に、「真摯さ」「丁寧さ」(視聴者に対する誠実さと言ってもよい)を感じました。

「放課後ていぼう日誌」も、この辺は優れていましたし。

じゃあ本作はどうかというと、やや「美しい側面」を前面に押し出し過ぎかなとは思いました。陶芸にしても、多治見市にしても。

そこにやや、リアリティの欠如を感じ、趣味導入系としては中の中、作画が下で、更に実質ハーフアニメですから、総合評価は下の上って感じかな?

1話~4話くらいまでは、結構ちゃんと面白くて、特に、父親の茶碗のクダリは良かった。父親の反応はリアルであり、陶芸に対して真摯で丁寧だった(☆4つくた)。ああいう、オーダーメイドで作れるのって、「日用品」としての陶芸の良さだよな~と。10話からの展示会も、「芸術作品」としての陶芸の見せ方も良かった。

8話からのワケワカラン、ファンタジー回を作るくらいなら、4話や10話(座布団の試行錯誤)みたく、ちゃんと陶芸を丁寧に魅せて欲しかったし、先輩サイドの「本格的に渋い陶芸」も、より丁寧に魅せてほしかったな。

たまたまですが、先日、「プロフェッショナル仕事の流儀」で、「孤高の陶芸家 辻村史朗」を観たのですが、本作と真逆の作風でした。「美しい側面2割、厳しい側面8割」(笑)

もちろん、「女子高生陶芸家」と「世界的に評価される孤高のプロ」は両極端ですが、そのどっちもがバランスよく描ければ、アニメとしては更に深みが増したように思います。

「陶芸」って面白いジャンルだと思うから、これに懲りず、どっかの制作会社で30分枠でもう一度観てみたいですね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なかなかシリアスな設定を明るく紹介している。母親の遺作を持っていくにしては、もう少し、大事に梱包しろよ、と思う。

2話目 ☆3
ちょっと説明くさいな。あと、街ブラという、ち報じの「欲」を感じるな(苦笑)

3話目 ☆3
ムダなサービスカット(笑) サンタのマグカップ、アイディアは良いけど、洗いにくそう(笑) 

4話目 ☆4
形あるものは必ず壊れる。これ、大事な考え方だと思う。本来、こういうオーダーメイドできることや、相手のことを思いやる気持ちで作るのが、陶芸の良さだよな。茶碗、かなりダサい(笑) そこで、もっと上手くなりたいってのは良いね。

5話目 ☆3
今回は、多治見市(岐阜県)回というところでしょうか。ホタル。わりと地元にいたから(笑) あの「食べられるモザイクタイル」は、ぜったい、画板になる和菓子(ビスケット的な物)と、接着剤になる和菓子(チューブ状のもの)を1セットで販売し、自分でモザイクアートを作ってから食べられる、「お菓子の家形式」にした方が売れるだろうと思った(すでにあるかもしれないけど)。画板のサイズも大中小にして、モザイクタイルも、基本の「色ミックス」の他に、各色をバラ売りするとか。もしくは、「太陽と海辺の景色セット」みたいに。まあ、レゴの売り方と同じ発想だね。

6話目 ☆3
あんなにデカイ陶器、どうやって焼いたのかな。本当にあれ、あるのかな?

7話目 ☆3
ガンタンク(笑)

8話目 ☆1
水着を見せたいだけ? この作風でファンタジーぶちこむのは愚策でしょ。

9話目 ☆2
陶芸しようぜ。

10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆3
ラスト、これはこれで悪くないけど、先輩の話にもちゃんとケリをつけて欲しかったかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

萌え土ラ チャンネル

※ショートものはデフォルトの評点を3.5にしてます。
原作未読


作品には視聴のお作法みたいなのありますけど本作はメイン(の声優さん)を覚えることに尽きます。

 豊川姫乃(CV田中美海)
 久々梨三華(CV芹澤優)
 成瀬直子(CV若井友希)
 青木十子(CV本泉莉奈)

主人公姫乃さんが亡母の地元岐阜県の多治見市に父と移り住み、そこで陶芸に出会うというもの。
女子高生がみんなで○○をやってみた…の陶芸版かと思いきや、まあそんなに離れてはいませんが、それほど知見が深まることはありません。焼き物をモチーフにゆるゆるふわふわ(だけ)する感じ。

 Aパート:アニメ
 Bパート:声優さんたちの多治見探訪

蓋を開けたらとっても斬新な構成。戸惑いはありつつもこれはこれで楽しんじゃいましょう。とりあえず毛色の違うABパートについては以下

■Aパート

チュートリアル要素はあまりなく知的好奇心をくすぐられることはありません。ろくろの回し方・器の成型のコツ・金継ぎなどの修復方法…いっさい触れることはありません。よって退屈。
だがしかし制作会社が“日本アニメーション”というのはレアかもしれません。あの世界名作劇場みたいに土日夕方が主戦場な老舗さんです。なかなかどうして懐かしい匂いがします。


■Bパート

これはどうなん!? こちらアニメ観る気満々だったりするから需要と供給が嚙み合ってないです。
だがしかし皆さんコート着てたり半袖だったりとわりとマメにロケをしてたのねエライわってのがあって、毎回しっかり見届けてました。行くかどうかもわからない岐阜の一地方の地元情報です。



私が観たのはリアタイでなんですけど、これが配信に回ったらBパートってどう扱われるんでしょうね。
それはさておき全くもって物足りない25分なのでおススメはしません。

だがしかし(本日3回め)、日本アニメーションさんプレゼンツな作品だったり、手作り感のある実写パートだったり、が妙に安心するっちゃ安心する感あります。
これは中部日本放送(CBC)と地方局が主管とお聞きし至極納得しました。実家帰った時にご当地番組やご当地CM観てるのと似たような感覚なんだと思われます。
{netabare}地元岩手だったら、柴柳二郎キャスターが原稿読んでたり、やけにパチンコホールのCMが多かったりするみたいなアレです。{/netabare}


キー局のそれなりのクオリティなのを見慣れてると地方局制作ものは見劣りするのは当たり前。
これはこれで楽しみ方があるんでしょう。結局最後まで観ました。

※なお、CBCテレビ公式の『燃えドラch』はめっちゃ面白いです。キー局『報ステ』でまともな解説をしてる川上憲伸氏がめっちゃくだけてるのです。現役時代の野武士みたいなイメージは皆無。地方局の良さってこういうところなんだよなぁ~



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.06.22 初稿
2022.05.22 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

69.2 11 友達で部活なアニメランキング11位
D4DJ First Mix(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (104)
274人が棚に入れました
あの光景を、私たちは忘れない。「ハッピーアラウンド!」が口癖の愛本りんく。日本に帰国した彼女は、DJ活動が盛んな陽葉学園に転校する。そこで目にしたDJライブに感動し、明石真秀・大鳴門むに・渡月 麗を次々と巻き込んで、ついにはDJユニットを結成することに。Peaky P-keyやPhoton Maidenなど、学内のDJユニットとも交流しながら、りんくたちは大きなステージへと駆け上がっていく……!

声優・キャラクター
西尾夕香、各務華梨、三村遙佳、志崎樺音、愛美、高木美佑、小泉萌香、倉知玲鳳、紡木吏佐、前島亜美、岩田陽葵、佐藤日向、水樹奈々、Raychell、古谷徹

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

莫大な金を掛けた結果

ブシロードが"BanG Dream!"シリーズに続けて手掛ける大型ミディアミックスプロジェクト"D4DJ"のアニメ。
木谷会長が「自らの生涯最大スコアを狙う」と豪語するほどの力の入れ方で、アニメ放送前およびスマホゲームリリース前から宣伝に圧倒的費用をかけ、まさにブシロードの社運を賭けるコンテンツの様相を示した。
ところがいざアニメ&ゲームが始まって見ると、これがなかなかの空気っぷりで、まずゲーム(D4DJ Groovy Mix=グルミク)の方は先行してリリースされたSEGAの"プロジェクトセカイ"に大きく差を付けられてしまった。今回はアニメのレビューであり、ゲームの詳細な話題は避けるが。

さて、アニメ"D4DJ First Mix"の感想に移ると、第一にアニメーションとしての評価は「大変良い」である。
なぜかネット界隈でほとんど話題にならないのが不思議なくらい映像クオリティが高く、アニメーション制作会社サンジゲンの3DCG技術を改めて証明した形。
サンジゲンさんと言えば、"BanG Dream!"の2期~3期を手掛けたことが記憶に新しく、CGと美少女アニメを絶妙に融合させた有能会社という認識。
昨年制作した"新サクラ大戦"の3DCGアニメーションは微妙だったので、やや過大評価だったかなとも思ったが、そこはやはり掛ける製作費が重要だった様子で、本作はブシロードマネーによってCGキャラの力の入れ具合が半端ではない。
CGなのにキャラがヌルヌル動くのは当然のこと、表情や髪の毛が作画以上に細かく躍動していた。
バンドリもキャラの動きにかけては既存CGアニメのトップクラスと言える仕上がりだったが、表情はややCG特有のロボットっぽさが残っていた気がするので、D4DJのキャラモデリングはバンドリ以上の完成度だったであろう。
特にライブシーンは筆舌に尽くしがたいほど圧巻で、CG自体への悪印象を持たない限り既存アニメのライブシーンにおける最高峰に位置付けるべき作品と言っても過言ではない。

ストーリーはあえて冒険せず王道をゆく。
"Happy Around!"というユニットの4人を主役とし、メンバーの結成~学園祭大会まで無難なシナリオを貫いた。
ありがちな主人公の闇落ち(ラブライブ、アイマス、バンドリ他)を回避したのは英断だったと思われる。若干メンヘラの気質がある描写があった"むにちゃん"というキャラがいたものの、なんだかんだ深いトラブルにならずにいつの間にか解決する流れに違和感があったけど…w
とりあえず良かったことは、底抜けの明るさを持つりんくが主人公として終始魅力的なキャラに描けていたこと。
表情豊かで時に破天荒な行動をとるけど、友達に迷惑をかけたらちゃんと謝れる子だったのが好印象。
騒がしいキャラ特有のウザさみたいなものが皆無だったのは、これまでの美少女アニメの主人公たちを分析したのか知らないが、よく練られた主人公だったと思う。
努力家だけど落ち込みやすい真秀ちゃん、ワガママだけど可愛いむにちゃん、真面目だけど天然な麗ちゃん、他のメンバーもそれぞれキャラが立って素晴らしい。
当初ハピアラは他のユニットに比べてインパクトが格落ちすると思われていたが、アニメの主役ユニットにするならやはりハピアラしかいない結論に落ち着いた。

D4DJには6つのDJユニットが存在するが、今回のアニメでは同じ高校に通う3ユニットに絞られた。
"Peaky P-key"は格上の先輩ユニットとして、作中でも実力を如何なく発揮。
バンドリのロゼリアに近いポジションであったが、メインボーカル響子の声優がバンドリの主人公ポピパの香澄を演じた愛実さんというのが感慨深い。
ピキピキの曲はElements Gardenが提供しているので、楽曲レベルも安定してカッコよく、愛実さんの歌い方も「バンドリの香澄」になる前のアニソン歌手だったころの歌い方みたいで良かった。
意外だったのはプロユニットの"Photon Maiden"も、アニメ内でしっかりとした役割を与えられたこと。
フォトメも一応メインビジュアルには載っていたけど、ハピアラが主役になる以上、チョイ役に留められると思ったが。
ゲームやCD楽曲を通じて一応自分の推しユニットに見做していたので、アニメでも活躍してくれたのは嬉しい誤算だった。

以上、高品質な3Dアニメーション、無難なシナリオ、魅力的な主人公とキャラたち…大変満足なアニメだったというレビューを書いた。
ただ、色々と余計なことをしてくれたブシロードには苦言を申したい。
制作会社がこれだけ死力を尽くしてアニメを作ってくれたのに全然アニメが話題にならなかったのは、やはりオンエアを他アニメの3週遅れにしたことなどで、普通のアニメファンからそっぽを向かれてしまったことが要因なのではないか。
「3週遅れ作戦でバンドリシリーズは功を奏した」と木谷会長は自信満々に語るが、バンドリ1期が話題になったのは酷い作画崩壊や"きらきら星事件"がネタになったからであり、そもそもポジティブな理由ではない。
バンドリ2期~3期に関しては、既にガルパで固定ファンが付いていたので、3週遅れは別に利点とはなっていなかったし、むしろ新規ファン獲得の弊害だった。ましてや話題作目白押しの激戦だったD4DJのクールで3週遅れなど正気の沙汰とは思えず。
また、東京MXの放送で3~4話くらいまで視聴者のツイートを画面下部に流し続けた企画も大いに不評を買った。
下手に目に入る分、選挙速報のL字よりもタチの悪いゴミ企画。
ちなみに画像キャプチャ系まとめサイトが何処もD4DJを取り上げなかったのは、ツイート垂れ流し企画が原因だと思った。著作権侵害を防止する効果はあった一方、話題性はなくなったが、得意の「流行ってる感」を打ち出すことを一番大事にしてるブシロードはどう受け取ったんだろうか。

話が脱線したのでレビューを締めると、アニメ自体は素晴らしかったので是非2期(Second Mix?)も希望したい。Merm4id、燐舞曲、LyricalLilyの活躍も楽しみなので。
ただ、巨額のブシロマネー投資したにもかかわらず、この空気っぷりはやはり残念であった。
現状バンドリと共倒れになってることも含め、やっぱりD4DJはプロジェクトとしては失敗だったんじゃないかと。
原因はアニメ制作会社や声優さんではなく完全にブシロード(木谷)側にある。
かつてのネットで散々罵倒されたけど持ち直したバンドリシリーズのように、D4DJも簡単に損切りせず復権してくれることを望んでいる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本来出会わないものを、繋いで、新たな価値を生み出すのが、DJなのかもしれない。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
バンドリのDJ版ですね。ただ、個人的には本作の方が好きでした。とにかく明るく楽しくワチャワチャした作品になっています。

なんとなくこれ、タイトルで損している気がします。何のアニメか分からず、最初、「あにこれの初期設定IDか?」と思っちゃいましたもん(笑) 別に、「DJパーティー」とかで良かったのでは?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
曲と曲を繋ぐ。曲と映像を繋ぐ。曲とダンスを繋ぐ。

そして、曲と人を繋ぐ。人と人を繋ぐ。

格好よく言えば、DJとはそういう仕事なのだなということを感じさせてくれる作品でした。

本作は、DJの技術や、ライブに関わる要素などをマニアックになりすぎない程よい塩梅で紹介してくれます。実に初心者に優しい仕様。

また、それぞれに異なる特徴(技術)を持つ少女達が出会っていくなかで、次第に大きなグルーヴ感が生み出されていくという、王道かつDJアニメらしい構成。映像も、バンドリの経験を生かしていているのか、予算かけてるからなのか、安定しています。

正直、期待していた数倍は面白かったです。これぞ、ダークホースって感じ。

ただ、本作の最大の問題点は、「DJアニメなのに、あんまりDJしてない」というところかな(苦笑) 彼女らはもはや、「DJもいるアイドルグループ」だよね(笑) 本当は、既存の曲を上手く繋いだりアレンジして、映像や演出をつけて客を盛り上げいくだけの方がDJアニメらしいんでしょうが、既存の曲使いまくれば金かかるし、オリジナル曲出さないと金稼げないし。まあ、ブシロードだからな(笑)

と、ここまで書いておいてなんですが、私はDJにあまり良い印象はもっていないので(この辺は余談に)、ぶっちゃけ、DJ要素とかどうでも良かったのです(笑)

さて、アニメとしての本作の良さは、圧倒的にキャラの良さとキャラ配置のバランスの良さかな。全体としてはリンクの明るさと前向きさが作品の方向性を決め、ムニがトラブルを起こし、レイの天然で癒され、マホのツッコミがうまくまとめる。私は特に、ムニとレイがお気に入りでしたね。ナイスちぐはぐコンビでした!
{/netabare}

【余談~DJという存在について思ってたこと~】
{netabare}
クラブとか、付き合いで2回行っただけだけど(笑)、DJって、「なんとなく、いけ好かない」という感覚がずっとありました。

多分それは、「人のふんどしで相撲取ってる感」だと思うんですよね。映画評論家だとか、コメンテイターとかも同様。

DJって、「なんか良い感じの曲を繋げて、キュッキュキュッキュやって盛り上げるのが仕事」だけど、「盛り上げてるのは、その良い感じの曲を作ったり歌ったりしている人じゃね? お前の手柄じゃなくね?」(なのになんでお前がモテるんじゃい!)

と。この(ちょい意味はズレるけど)「漁夫の利」感がどうにも気にくわなくて。

多分これ、DJ KOO(TRF)さんやDJケミカル(ファンモン)さんの影響も大きいと思うんですよね。だって、歌番組で見る彼ら、素人からすれば何にもやってないですもんw(本当は裏ではかなりたくさんの仕事しているらしいですが、素人には分かりにくい)。

あと、クラブDJとラジオDJ、ターンテーブリストなど、素人には違いが分かりにくいってことも大きいと思います。

個人的には、ラジオDJはトーク力が必要だから、「ちゃんと自分の実力で稼いでいる」感じがして好感がもててました。ターンテーブリストは、DJ松永(Creepy Nuts)さんが関ジャムに出た時の細かな解説を聞いて、「これはギタリストやボーカリストと同じ、職人だな~」と思いました。尊敬ですね。

だから、私がいけ好かないのは、「クラブDJ」限定になりますね。まあ、あちらさんもアニヲタなんていけ好かないでしょうけど(偏見)w

とはいえ、よく知りもしないで一方的に嫌うのもなんなので、多少調べてみると、

①客層や時間帯等に合わせた選曲のセンス。
②場の雰囲気を読み、合わせる能力。
③曲を滑らかに繋ぐ技術。

が特に必要だそうで。①や②は、圧倒的な音楽知識が必要でしょうし、②にはコミュニケーション能力、③には単純な技術。

てかこれ、ほぼ「ソムリエ」と同じ仕事してるんですね。たくさんワイン飲んで、味覚えて、料理との組み合わせを重視しながらも、お客様の好みに寄り添う。③は、デキャンタージュの技術かな?

こうやってちゃんと考えていくと、「人のふんどしで相撲とる」とまでは、言わなくてもよいと思わなくてもないとも言いきれないような気もしてきました(笑)

ただ、本作の彼女らは、圧倒的に「クリエイター」ですよね。だから「人のふんどしで相撲取ってる感」はなく、好感がもてました。逆に、世の中のDJがここまでクリエイトしているかは、知らないけれど(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
懐かしい(笑) DJ導入編。

2話目 ☆3
リミックスするのは、DJとは違うスキルが必要な気もする。ライブは結構良かったのでは?

3話目 ☆4
映像表現も加わるか。あれ? この作品、面白いぞ?

4話目 ☆3
ここで、作曲家。もはや、DJのレベルを超えているのでは?

5話目 ☆4
良い友情だ。パラパラに、あのゲームの伏線が生きるか。キャラソン、お金の匂いがするな~(笑)

6話目 ☆4
バカなのね(笑) レイ大暴れ(笑) 遊び過ぎ(笑)

7話目 ☆3
Jkの腹筋サイト、、、メニアーック(笑) ピキピキの話。ハピアラとの違いが分かりやすい。この飛び入り参加は、アンチも増えそうだけど(笑)

8話目 ☆3
引き抜き未遂。まあ、そんなところだよな。マウントとれそうなステージでだけ強気(笑)

9話目 ☆3
年度末に学園祭。受験大丈夫か?(笑) 普通に考えれば、1位と8位が1回戦だよな。フォトンメイデン。負けてる感ね。レイ、歌は上手いな、セリフは棒だけど(笑)

10話目 ☆3
さらにキャラを深めるか。

11話目 ☆2
せっかく真面目にやってきたのに、ここでふざけちゃったか~という感じ。

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「D4DJ」の合言葉は、「繋ぐ」!

この作品の原作ゲームは未プレイです。
この作品は、DJをテーマに「Bang Dream!(バンドリ!)」、「少女☆歌劇 レビュースタァライト」に続く、ブシロードが新たにお送りする音楽メディアミックスコンテンツなんだそうです。
因みに「D4DJ」の「D4」は、「4つのD」=「Dig Delight Direct Drive」の略なんだとか。


「次はキミの番だよ!」

それは、世代を超えて繋がっていく約束の言葉。

伝説とまで謳われるDJの祭典、≪D4 FES.≫。
この祭典をきっかけに、日本もDJ文化を花開かせる。

DJは誰もが気軽に音楽に触れるためのメインツールとなり、
DJユニットと呼ばれるパフォーマーたちが現れる。

老若男女問わず、多くの人々が分かち合える文化として
DJは欠かすことのできない音楽ジャンルとなっている。

そして、新たにこの場所(フロア)を目指す6つのDJユニット。

Happy Around!
Peaky P-key
Photon Maiden

Merm4id
燐舞曲
Lyrical Lily

最高の瞬間(ライブ)を目指す彼女たちの物語が、
いま幕を開ける!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
本プロジェクト上では、6つのDJユニットが登場するようですが、アニメでは上記のうち3組のみが登場していました。
アニメの尺を考慮すると妥当な判断なんだろうと思います。

アニメの物語としては、この作品の主人公であるアフリカからの帰国子女の愛本りんくが、転校初日の昼休みの校内放送で流れた曲に聞き覚えがあったのを発端に、DJ活動にハマっていきつつ同士と共にユニットを組んで高みを目指していく…
ザックリ言うとこんな感じです。

DJ活動における日常なので、物語としての抑揚はあまりありませんが、きっとこれがこの作品における物語の正しい在り方なんだと思います。

ブシロードと聞いてピンと来なかった訳ではありません。
事実、「Bang Dream!」の中でも相当気合の入った楽曲が次々に投入されていましたし、作品の中で結成された「RAISE A SUILEN」さんは作品の枠を飛び出し、アニメ「アサルトリリィ」のオープニングを歌っているなど、音楽やユニットが物語をおいてけぼりにして、どんどん進化しているのがとても心地良かったり…

そして本作品で披露されるパフォーマンスも相当レベルが高かったと思います。
と言うより、今回はあいみん率いるPeaky P-keyに全部持っていかれてしまいました。

あいみんと言えば、BanG Dream!の戸山香澄(Poppin'Party)が頭に浮かびますが、今回あいみんが演じたPeaky P-keyの山手響子は香澄とは声色が少し違いました。
香澄より少し声のトーンが低めのあいみんボイスがヤバいくらい役に合ってるんです。
加えて、アニメの中で見られるPeaky P-keyのパフォーマンスのクオリティが半端無いんです。

第1話で流れた「電乱★カウントダウン」
第7話ライブ演奏曲で使われた「Let's do the 'Big-Bang'」
個人的には「Gonna be right」を合わせたこの3曲が私にとっての無限ループでした。
目を瞑ればPeaky P-keyのパフォーマンスを思い浮かべることができる…
何度聞いても飽きることの無い楽曲…私にとって最高の時間だったと思います。

普段はあまりしないのですが、今回は気になってTou Tubeで配信されている動画もチェックしちゃいましたよ。
Peaky P-keyの格好でパフォーマンスしている皆さん…メッチャ格好良かったんですけど!

Happy Around!にはあまり知っている声優さんはいませんでしたが、個人的にPhoton Maidenは気になりました。
DJ担当の出雲咲姫を演じているのは「つむつむ」こと紡木吏佐さんで、RAISE A SUILENのチュチュ様や「アサルトリリィ」の安藤鶴紗役を演じられていましたので…
そしてもう一人、「アサルトリリィ」で吉村・Thi・梅を演じた岩田陽葵さんもいらっしゃるんですよね。
特につむつむが演じてきたチュチュ様、安藤鶴紗、出雲咲姫は全然タイプが違うので、正直台詞だけでは区別ができませんでした。
今年のお正月にD4DJの12時間特番が放送され、その中のライブシーンを見て初めて共通点に気付きましたので^^;

と振り返ってみると、DJユニットのことばかりになってしまいましたが、ある意味仕方ないのかもしれません。
何故なら、今回登場したPeaky P-keyを始めとするDJユニットは、アニメの枠の中だけに閉じ込めておくのはあまりに勿体ないと思えたからです。

1クール全13話の物語でした。
これまで、私の中で主体はあくまでもアニメの作品そのものでした。
ですが、こういう作品に触れる度に考え方の幅が広がったのは結果的に良かったことなんだろうと思います。
これからの各ユニットの活躍に期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
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