友達で天然なTVアニメ動画ランキング 9

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月19日の時点で一番の友達で天然なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.7 1 友達で天然なアニメランキング1位
SPY×FAMILY 第2クール(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (512)
1921人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

たのしいアニメあざざます!

原作コミックは7巻まで購読中。

【物語 4.0点】
前半1クール目はアーニャのキャラ受けに全てを賭けた構成。
アーニャ回は1パート分のエピソードもアニオリ演出も追加し1話分に長尺化。
原作ではアーニャも、もう少しマスコット、コメディリリーフ寄りのポジションとの印象でしたが、
アニメでは作品の顔として前面に押し出し、シリーズ成功の地歩を固める。

対して後半2クール目に入ると、二本立ての回も交えて、他キャラも掘り下げ。
家族の運営、学園生活攻略に苦慮するプロのスパイたちを笑う日常キャラアニメとして、軟着陸を目指す。
とは言え、{netabare}ロイド&フィオナの地下テニス回{/netabare}などアーニャメインじゃない話でも、アーニャの出番は必ず用意。
1週1アーニャ。ウリの供給は怠りません。


せっかくの本格的な東西対立構造の世界観。
もっとビシッとスパイ、アクション決めてくれという要望もごもっとも。

ただ、フォージャー家はまだまだ任務のための、かりそめの家族の感が強い私。
誰もがフォージャー家の日常こそが真実と安心しきった所で、
有事へのシナリオ転回や、家族を破壊する暗殺指令などの導火線に火をつければ、一層良い味が出るはず。
この観点から見れば、この日常も退屈ではなく、着実な伏線の積み重ねだと感じます。

あんまり急かしちゃもったいない。
だって私もまだまだ可愛いアーニャちゃんやイヌさんたちと戯れていたいしw
{netabare}ボンドの上で寝落ちしたアーニャ。{/netabare}これは間違いなく天使です。


【作画 4.0点】
キャラを引き立てる演出が得意なCloverWorks。
描き込みの作画カロリーが豊富なWIT STUDIO。
必勝タブルスのコンビネーションにより、
中毒性の高いアーニャの顔芸と、迫力のアクションたまにスポーツの両立が実現。


OP・荒木 哲郎氏&ED・平尾 隆之氏。
一線級のアニメーターが絵コンテ・演出を手掛けた主題歌アニメーション。
フォージャー家の団らんに向けて家族3人+1匹と料理が踊る映像もワクワク。
MISSION:16{netabare}「ヨル's キッチン」のヨルさん&毒味係?{/netabare}の苦闘を経た後だと、また違った味わいが出てきます。


【キャラ 4.5点】
独特の幼児語や、人間の心の闇も含むエスパー解説&リアクション芸で作品を制圧したアーニャ。

アーニャを愛でているとつい忘れそうになりますが、
東西戦争回避のための極秘任務「オペレーション梟(ストリクス)」で、
偽装家族による重要人物への継続的関係の構築を主導する主人公は一応ロイド・フォージャー。

さらにこれも忘れそうになりますが、ロイドさんは姓だけじゃなく名も偽名。
エージェント〈黄昏〉(たそがれ)の出自は謎に包まれ、心が読めるアーニャでも読み切れず。
ロイドの過去は関連するサブキャラ回で断片が示されるのみ。
偽りの家族を真実にする上で、本性を幾重にも覆い隠すロイドの演技力は一番の難関になり得る。

こうなると展開の起点として期待できそうなのは妻役の暗殺者ヨルさんでしょうか。
後半2クール目は自分に良妻役が務まるのか悩むヨルの掘り下げを通じた、
フォージャー家の真実味の深化に力点が置かれた面もありました。

ヨルさんも、これまで数多のアサシンが苦悩してきた裏表の顔の使い分けを、天然で済ませてしまう凄いお方w
ですが、ロイドと旧知でヤンデレな?妻役乗っ取り志望のフィオナさん、
管理官(ハンドラー)のシルヴィアさんと、諜報組織・WISEは濃い女キャラばかり。
ヨルさんでも油断すると埋没してロイドさんを奪われかねませんw

このある種の緊張関係?もヨルさんとフォージャー家の試練として機能していたと思います。


【声優 4.5点】
アーニャ役・種崎 敦美さんによる、読心術に裏打ちされたわざとらしい棒読みによる子供のフリなど、
緩急も交えた中毒ボイスは言うまでもなく。

エージェント〈夜帷〉(とばり)ことフィオナ・フロスト役の佐倉 綾音さん。
「すぅ――きぃ―――♡」の怪演も期待通り?でしたw

アーニャの日常と能力を未来予知により拡張したイヌさんのボンド・フォージャー役はナレーション・松田 健一郎さんが兼任。
巨体に似つかわしい、野太く、こもった鳴き声でモフモフ感アップに貢献し、こちらも期待通り。

こもり声で緊迫感をもたらしたのはエージェント〈黄昏〉の標的ドノバン・デズモンド役の土師 孝也さん。
つい最近まで『ダイの大冒険』大魔王バーン役でも場を曇らせていた悪役。
終盤。ロイド役・江口 拓也さんとの、顔の皮が分厚い者同士の腹の探り合いは、
ゆるい日常の中でも忘れちゃいけない戦争の火種を想起。


【音楽 3.5点】
音楽プロデュースは制作ユニット・(K)NoW_NAME(ノウネイム)
サックスが咆哮する一級品のスパイBGMやアクション挿入歌等も提供するが、出番は少な目。
むしろ、とぼけたスパイBGMの笛の音程が外れる「Crisis of my home」などコメディ曲の方が重宝。
(K)NoW_NAMEの無駄遣い感がある内はせかいはへいわw

OP主題歌・BUMP OF CHICKEN「SOUVENIR」
ED主題歌・yama「色彩」
時に痛切な青春ソング等で心をえぐって来る両アーティストも、作品の日常感を受け息抜きムード。
正直この歌い手なら、もっと刺しに来て欲しいという願望はありますが、
せかいはへいわだから、これもこれで良いのでしょうか。


【付記】
2023年。TVアニメ2期放送&劇場版制作も決定した本シリーズ。

2期については引き続き家族の価値を高める日常の醸成を。
アニオリになる劇場版についてはスクリーン映えするアクションにより、
もっとスパイをとの声に応えるガス抜きエンタメ作でたのしいおでけけを。
今年も顔とメディアを使い分けるスパイ✕日常の益々のコンテンツ繁栄を期待しております。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 36
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

すぅ○○!○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○‥‥‥

原作未読 全13話

SPY×FAMILYの後半2クール目です。1クール目から観ることをオススメします。

西国のスパイ「黄昏」ことロイド・フォージャーは、東国の重要人物と接触を図るため重要人物のご子息が通う学校へ糸口を見つけようと擬似家族を作り、娘役のアーニャを入学させることに成功、引き続きご子息の興味を引こうと色々と考えて行動するアーニャ、実は、「ちち」役のロイドはスパイ、「はは」役のヨルは殺し屋、「むすめ」役のアーニャは人の心を読める超能力者、そして飼い犬のボンドは未来予知能力を大型犬と、偶然にも特殊な能力(職業)を持った人たちが集まり生活していくお話。アーニャ以外はそれぞれ正体を知らないためにそのことで様々事象が起こります。

今回は新キャラ{netabare} (“夜帷” フィオナ・フロスト){/netabare} が出てきますが、このクールで一番印象に残りましたね。強烈な一言だったので、タイトルにしてしまいましたw

目的の進展は少しはありましたが、お話はそんなに進んでいません。ホームスパイコメディをゆっくり観る感じでしょうか〜。

2023年に2期&劇場版が発表されました。どんな展開になるのか楽しみですね。

OPはBUMP OF CHICKENさん、EDはyamaさんが歌っています。

最後に、この作品は色々なものとコラボしてますね。まさかマイナンバーカードまでコラボしているとは思いませんでした。YouTubeのCMを見て吹き出しそうになりましたw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 26
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

安定した面白さは感じるけど…

西側のスパイ、黄昏(たそがれ)ことロイド・フォージャーが、ある任務のために作った偽装家族たちのハートフルスパイコメディ、1期後半クールになります。

いよいよ新キャラのボンドが登場ですね!
最初の話は{netabare}爆弾犬を使った{/netabare}テロの話で、久々にスパイものっぽい話で、アーニャを中心としたほっこり学園展開も好きだけど、やっぱりこういうハラハラ展開を時々入れてくれると嬉しいかも。

後半にもう一人登場したロイドの同僚のフィオナの存在はヨルにとって自分の気持ちを確かめるきっかけになったと思うので今後の展開が楽しみです♡

あと相変わらずアーニャの変顔とか舌足らずな言葉や心は読めるけど子供らしい解釈をしてしまう面白さなど、見てて飽きないです♪
SPY×FAMILYの面白さの半分はアーニャでできてるのかも。

とはいえ、戦争終結のためにデズモンドに接触し情報収集するという任務が物語の根底にある以上、いつまでも日常アニメみたいにだらだらといく訳にもいかないところもあって、これからの展開どうするんだろうって思いながら見てたんだけど、前半同様アニオリを入れたりして進行はゆっくり目で、今後展開が進まないと飽きられそうな気も・・

来年は劇場版と2期が早くも決定みたいで新展開があればいいなと思いながら楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 30

87.4 2 友達で天然なアニメランキング2位
SPY×FAMILY(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (919)
3039人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ハートフルスパイコメディの良作☆

舞台は東西冷戦時代に似た世界。
西側のスパイ、黄昏(たそがれ)ことロイド・フォージャーは、東側の政治家に近づくために、偽装家族を作る必要に迫られて・・
で始まるお話。

原作はかなり人気だったみたいで、作画の良さなどにも制作側の期待の大きさが感じられます。

まずはなんといってもアーニャすごくかわいいですね~♡
あの年頃の子供特有の無邪気でかわいいところがよく表現されてますね(#^.^#)
ウィって返事やちち~~って呼ぶのもかわいいし、たまに見せる(๏д๏)みたいな表情もかわいい♡

任務のために偽りの家族を作るんだけど、それぞれみんな秘密を持っているところが面白いし、家族というものを知らなかった人たちが少しずつ「家族」になっていくところがいいんですよね。

結局アニメ2話まで見たところで我慢できず、原作読んじゃいましたw
原作も面白かったですけど、アニメはさらに良くなっていると感じました!

本格的なスパイものというよりもコメディよりの作風ですので、人によっては肩透かしの方もいるかもですけど個人的にはすごく気に入りました♡

アーニャ役の声優さん、うまいなぁって思ってたら種﨑敦美さんという、Vivyやジュジュ様などされてた方みたいです。
色んな声で演技されててすごいですね!

アニメはどうやら分割2クールみたいなので、10月からの後半もとても楽しみです!

以下、各話の感想(印象に残ったシーンなど)です。
★今回のアーニャ語録☆、各話に追加しました。

1話「オペレーション梟(ストリクス)」
{netabare}任務よりもアーニャのことを思って警察へ行けというロイド。
でも警察に行かないでロイドの姿を見つけて嬉しそうに駆け寄るアーニャ。
ラストの寝てるロイドの懐にもぐりこんで一緒に寝るアーニャの絵がすごーくほっこりしました☀
★今回のアーニャ語録☆
ずっと前からちちの子供のアーニャです
ちちすごいうそつき、でもかっこいいうそつき
ははそんざいしない{/netabare}

2話「妻役を確保せよ」
{netabare}パーティで苛められてるヨルに対して、誰かのために頑張る姿は誇るべきことで素敵なことだと話すロイド。
色々とおかしい言動のロイドをまったく疑わないヨルの超天然なところも殺し屋とのギャップもあって良いです。
手榴弾が後ろで爆発してる最中に手榴弾のピンを指輪がわりにする絵が最後にきまってましたね♪
★今回のアーニャ語録☆
ア~ニャ、ははいなくてさみし~い♫
ピーナッツかいこんどけ{/netabare}

3話「受験対策をせよ」
{netabare}アーニャの舌足らずな話し方とかもう可愛すぎ~♡
アーニャ役の声優さんすごく上手です!
3人で撮った記念写真のアーニャとヨルの表情にニヤニヤしちゃいました♪
★今回のアーニャ語録☆
アーニャにははうまれてめでたい
わたすがキメラだ・・よろすおねがいするます
おでけけ記念日!
ひとがゴミのようだ・・
やっつけてくさいメシ食わせます{/netabare}

4話「名門校面接試験」
{netabare}コメディ色がより強くなった感じの4話でした。
エレガントな寮長さん、なかなか面白いキャラで好きかも♪
今回もアーニャに笑ったりほっこりしたり・・ホントいいキャラです♡
自分の気持ちに戸惑うロイドとヨル。少しずつ家族になっていく3人。
★今回のアーニャ語録☆
だいじょぶます!
オペラたべたり・・
100点満点です!
半分メガネのおっさん{/netabare}

5話「合否の行方」
{netabare}ポケットに忍ばせてたクラッカーでお祝いとか洒落てて好き♡
今回はアニメオリジナル展開も結構混じってましたね。
アクションシーンすごくよく動いてて、ロイドとヨルが闘うシーンなどもっと見たかった!
「これ桁間違ってない?」「合ってます」「え?」「あってます!!」に笑った。。
★今回のアーニャ語録☆
お城で助けられごっこ!
アーニャ、孤児院でてからわくわくいっぱい!ちちのおかげ!{/netabare}

6話「ナカヨシ作戦」
{netabare}イーデン校の制服を着てすごく嬉しそうなアーニャ♡
ターゲットの子ダミアンや、アーニャの友達になりそうなベッキー、エレガント先生も担任になって学校編も楽しくなりそう♪
必殺パンチのシーンは3回くらい見ちゃいましたw
今回はアーニャの色んな表情の顔芸がすごく面白くて楽しかったです✿
★今回のアーニャ語録☆
あざざます!
制服のアーニャです、ばーん!
おーきーどーきー
今こそ必殺のパンチを放つとき!{/netabare}

7話「標的(ターゲット)の次男」
{netabare}ベッキーはいつも本音で話してるから心の声も同じみたい。
周りを気にせずアーニャと仲良くしてくれたり・・いい子と友達になれて良かった♪
アーニャの号泣顔と上目遣いで見てる顔は可愛すぎ♡
理想の子供を求める前に自分が理想の父親になるべきと思い直すロイド。
部屋に引きこもったアーニャが自分から勉強してて寝ちゃったシーンはほっこりしました☀
★今回のアーニャ語録☆
学校へたくそでごめんなさい
せかいへいわがー{/netabare}

8話「対秘密警察偽装作戦」
{netabare}8分の2!って何度も得意げに言ってるアーニャに笑った。。
ヨルとユーリって色々と似てるところがあってやっぱり姉弟ですね。
ラスト、引っ張りましたねw
続きがどうなるか気になって思わず原作見ちゃいました。
★今回のアーニャ語録☆
ざんだんすう8ぶんの2!{/netabare}

9話「ラブラブを見せつけよ」
{netabare}キスシーン、前回から引っ張ってさらにOP後の回想シーンも挟んで・・ってちょっと引っ張りすぎかなー。
アーニャが寝ぼけてるシーンすごく可愛くて面白い♡
前回も感じてたけど、アーニャが出てこないと面白さが半減しちゃうと感じるのは私だけ?
ところで、ヨルの雇い主の組織と秘密警察ってどんな関係なんだろう?どちらも東側の組織みたいだけど。
どっちにしてもロイドとは敵対関係だし、今後その辺も描かれるのでしょうか。
★今回のアーニャ語録☆
んが・・ちきゅうのおわり・・
おはえんます・・
ちち、なんだかきょうみどりいろ{/netabare}

10話「ドッジボール大作戦」
{netabare} 久々のアーニャ回♡
今回のお話は5話と同じく、原作にアニオリを加えて膨らませた感じでした。
正直、15分くらいでもいいかな?って内容だったけど、全日本ドッジボール選手権全国大会とコラボするみたいでその辺も絡んでるのかもです。
アーニャ、相変わらず可愛いんだけど・・今回はちょっとあざとい感じもあった・・かな。
アーニャ、ベッキー、ダミアンと、キャラは揃ってるのでテンポをあげてお話が面白くなるのを期待したいです。
★今回のアーニャ語録☆
く○やろう
腰のひねりをおててにつたえて・・{/netabare}

11話「星(ステラ)」
{netabare} 心が読める能力のおかげで人命救助ができたアーニャ。
すごく得意げになってるアーニャに合わせて付き合ってあげてるベッキーがいい子で好きになりました♡
ダミアンも陰口に参加しないでビシッと周りに言ってるとこなんか意外とイケメンじゃんって。
あと種﨑敦美さんの一人四役が面白くて笑っちゃいました♪
実験されてた犬たちの中にロイド一家の絵が浮かぶ犬が・・!
次回違う話みたいだし、彼が家族になるのは2クール目かな・・
★今回のアーニャ語録☆
アーニャ、ちちのりょうりがいい
スターライトアーニャとよべ{/netabare}

12話「ペンギンパーク」
{netabare}今回はアーニャ大活躍でした!
スパイの話とアーニャの話が程よく混じってて、面白かったと思います♪
新人飼育員が、もうお前に教えることはないって言われてるところが可笑しくて。。
あとペンギンロイドとロボットヨルがアーニャとお菓子を買いに行くところはほっこりしました☀
これで前半終了ですね。10月の後半はいよいよ新キャラ登場なので、楽しみに待ちたいと思います!
★今回のアーニャ語録☆
まってー。ふつうのいい人でちち~
ペペペペンギン~
つよいけど、あとはだめだ{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 57

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とても素敵な家族を描いた物語

この物語をひと言で表すのはとても難しい。
アクション、笑い、アーニャの可愛さ、などもありますが、しいて言うならば、とても素敵な家族を描いています。

父のロイドは、娘のアーニャを守るためならば危険を顧みず、命懸けでアーニャを守ります。
そして彼は、血まみれになりながらも妻のヨルとの約束を守ります。
彼は仕事よりも家族を優先する優しい父親です。

母のヨルは、悪を許さない正義の心(?)を持った女性。
決して他人の不幸を見過ごしません。たとえ自分に関係なくとも自分にできる精一杯のことをします。
そして娘のアーニャに危害を加える者に対しては容赦しません。
ヨルはアーニャをとても大切にしています。

そして娘のアーニャは、常に父と母とに役立つ人間であろうとしています。
まだ幼い子供なのに、ロイドのために、そしてヨルのために精一杯頑張ります。

そんな素敵な家族なのですが…、
ロイド、ヨル、アーニャには、それぞれ誰にも言えない秘密があります。
三人は、各自の秘密を隠しながらも家族の絆を深めてゆきます。

私達は誰だって、多かれ少なかれ家族に言えない秘密を抱えていると思います。
この家族は、その秘密の度合いが大変重い。それだけのことだと私は感じましたが、皆さんはどう思われますか?


ところで、今までは影の世界でしか生きていることに意味を感じなかったロイドやヨルでしたが、二人はアーニャのおかげで日の当たる世界で生きることの充実感を感じられるようになったような気がします。

もしかして、アーニャはロイドとヨルのために神様が遣わした天使なのかもしれませんね。
いつの時代でも、子供は親のために神様が遣わした天使です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 81

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

話題作?、これが。「何も考えないで良い」問題。

 タイトル通り。設定が出落ちにならないといいが、ちょい不安。コメディーとしても、スパイアクションとしても中途半端な印象。ところで、本作に限らず「何も考えないで良い」って良いことなのか?。別に高度なものだけが価値あるとは思わないが、何もかも手取り足取りなソフトコーディングで、どんどん下に下に合わせてじゃあ表現できる幅は確実に狭まっていく。あと、みんなそんなに考えることが苦痛なの?。そんなにストレス溜め込んでんの?と不安になってくる。


 「何も考えないで良い」というリラックス効果が目的なら日常系を見れば良いし、「日常系」でも極まればやはり素晴らしいテーマ性を帯びるから考えることでより深い味わいを産む。「何も考えないで良い」な発想には、コンテンツをただ暇つぶしとして消費するだけな安さがどうも感じざるをえない。心が大きく揺れ動くには頭も働かざるをえないし。それもすらもう面倒な人はアニメ見なくても良いんじゃね?ってという疑問が。そもそもエンタメとはそんな簡単なもんじゃない。犬猫動画見てればええやん。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 37

81.7 3 友達で天然なアニメランキング3位
ちはやふる3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (346)
1660人が棚に入れました
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した右指の手術も無事成功し、太一と共に富士崎高校の夏合宿に参加する。顧問の桜沢先生によるスパルタな指導にもめげず、名人・クイーン戦に照準を合わせ練習に励んでいた矢先、出場が危ぶまれるある事実を知ることに……一方、チームを持つことでかるたへの可能性が広がることが知った新は、かるた部創設に向け動き出していた。新たなるライバルの登場、これからの進路、クイーンになる夢……等身大の高校生によるひたむきでまっすぐな想いと情熱が溢れ出す第3期が開幕!

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼、潘めぐみ、入野自由、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

普通どこかでダレてくるもんですよ

原作既読 1期2期視聴済み

『アニメ3期決定!』

1期放送が2011年。2期2013年。ざっくり7年ぶりなわけであります。
この吉報は多くのファンから歓迎の意をもって迎えられました。自分も高揚感がハンパなかったっす。
聞けば、実写映画ヒットとメディアミックスでの収益化。福井での細く長いファンのバックアップ。単純に「原作のストックが…」というわけにはいきません。商売面でも企画を通すだけの材料が揃っての3期ということで大げさでもなく奇跡的な続編となりました。ひとえに感謝感謝です。
なお、どんな内容でどんなキャラがいてみたいな説明はばっさりカットであいすみません。
競技かるたに取り組む高校生らの奮闘記です。

 {netabare}方言指導 安済知佳{/netabare}

アニメに限らず映画『上の句』『下の句』『結び』もなんですかね。名も知れた華のある声優さんが裏方に回り後方から支援にあたる。細谷さんのセリフ部分を録音して毎度提供してたりしたんだとか。
福井南雲会と藤岡東高校。そこに確かな“福井”があった裏に福井人あり。
起用の経緯までは存じ上げませんが、このクレジットから役職や知名度に関係なく「良い作品作るぞーっ!」という熱のようなものが伝わってきます。
作品そのものも以前と変わらぬ熱量をもった安定の名作でした。

 ・質の高い原作
 ・継続したスタッフ
 ・変わらぬモノづくり

正直これ以外ではパッとしない『99RadioService』の継続起用もそうだし、2クールものでの楽曲使用では一般的な手法。1クールで曲交替をせずに2クール通して同じ楽曲を使い続けるやり方も1期2期そしてこの3期も変わることはありません。
1期から9年経過してるわけです。
キャストだってキャリアを重ね現在、皆一線級の活躍をされてます。監督さんはじめクリエイターさんだってそう。9年の蓄積を糧に色気を出したくなるのが本音でしょうに見事なまでにそのまんま。継続は力なりを実践されてますね。古典に向き合う上での“型”や“作法”を大事にしてるともいえます。

 {netabare}“作品制作の熱量”{/netabare}

 {netabare}“変えない勇気”{/netabare}

1期からの視聴者は変わらぬ様式美を堪能できます。
原作の信頼とそれを活かす勝利の方程式を知り尽くしたスタッフが仕上げる逸品にハズレはなしです。


 とかいって実は3期ってマンネリなん?


これがまた違うんですな。同じことやってても現状維持も覚束なくて“劣化”と捉えられることも少なくないシリーズもの。
瑞沢高校の面々。間違いなく本作の中枢を担う高校生たち使ってきっちりと掻き回してくれます。ざわつきの原因はしっかり1期からの流れを汲むもので納得感もある。本作の源泉、ちはや・太一・新のかるたを通じた三角関係のことです。
そしてこの三人が作品の根として、瑞沢高校かるた部を例に、同級の机くん・肉まんくんは第二波。1期25話で定評を得てからの第三波で筑波くん・花野菫。登場順で分けられると思うのですが…
想像してみてください。人気作であればあるほど通常は一→二→三と後続のキャラになるにつれ思い入れは浅くなってきます。『SLAM DUNK』みっちーやリョータ『俺ガイル』いろはすのように後から出てきてきっちり中枢に入り込んでくる事例は複数あるものの、けっこう難しい作業なはずです。
そんな『ちはやふる』3期は花野菫のターン。{netabare}この一年間過ごしたかるた部での時間が彼女を人間的に成長させました。“人間的に”です。未だ見ぬ4期ではかるた的な覚醒にも余地を残してたりします。筑波くんは変わらず筑波くん(笑){/netabare}


安定感のみならず、本流でしっかり動きをつけてきたわけでマンネリとも無縁な良作といって差し支えなく、これまで1期2期と視聴されてきた層が視聴を躊躇う理由は皆無と思われます。
ここまでで失速らしい失速も感じませんのでご新規さんも1期25話ずつとボリューミーではありますがこれらを安心材料とみてぜひこの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいですね。お待ちしてます。



※ネタバレ所感

■この作品の恐ろしいところ

1.{netabare}もの凄く高いレベルで安定{/netabare}

これまで上のほうで書いてきたやつです。引退間際のイチローだって並の選手と比べれば高いパフォーマンスを残してたのにどうしても比較対象がイチローとなってしまうくらいには我々もマヒしてる。
ここではジョージ・シスラーの年間安打記録を更新した頃と変わらぬパフォーマンスを数年後も保っていて「いやー、良いシーズンだったね」と日常を楽しんでるのに似てるくらい普通の出来事。それでいて「内野安打減ったのは年齢じゃね?」とか無責任に放言してたりもする。
キープするための努力は確実にある。振り子足の幅が狭くなったことやサイズアップといったマイナーチェンジは言われてみないと気づかないレベルなんです。
 

2.{netabare}じじいと子持ちママを主役に!{/netabare}

まさにこの選択をできてしまうのが『ちはやふる』という作品の凄みだと心の底から思います。このレビューで一番訴えたいこと。
高校選手権の比重の高かったこれまでのシリーズからその上流工程、名人戦クィーン戦に重きを置いた3期でした。そして各々絶対王者に挑む挑戦者にこの人選。あり得ない(褒め言葉)。

{netabare}原田秀雄(CV三宅健太)猪熊遥(CV坂本真綾)両名のことです。
片や爺さん。初の名人戦。元々ナイス脇役の原田先生を無理に表舞台に乗せたところでという不安。
片や出戻り。3期初登場の元クィーン。坂本真綾さんで話題作り。はいはい分かりますとノーマーク。

ひとつ冷静になって、爺さんと出戻り以外の選択肢はなかったか?
例えば名人対綿谷新にしとけば新VS太一を活かした展開に容易に繋げられます。強い男子は他にもいます。須郷みたいな若手でも坪口(白波会)や村尾(南雲会)みたいな中堅どころでも不思議はありません。
そんな男子と比べて女子側。こちら対クィーンは新キャラで穏当だった気もします。めぐむたんやまさかの桜沢先生も選択肢としてはなくはないんですけどね。
挑戦者確定で思ったこと。原田先生は想定外。猪熊さんは桜沢先生との絡みも楽しく、とはいえ両名ともかませ犬ポジションを大きく逸脱しないだろうくらいで構えてました。

結果、

 {netabare}誰ぞ二人をかませ犬と誹ることができようか?{/netabare}

周防名人にとって初めて本気で闘わないと勝てない相手だったのが原田先生。
詩暢ちゃんにとって自分以上に札に好かれてるかもと思わせしめた相手だったのが猪熊元クィーン。
鉄面皮と言ってよい圧倒的な個性持ちだった二人の心をぐらつかせる激戦は本作のクライマックスだったと思います。それでいて、千早・新・太一ら若人の物語ともがっつり繋がっているというね。{/netabare}


あと超絶に好きだった猪熊さんのこの台詞。

{netabare}「やっぱりお腹の子、女の子だと思う。お願いしたのよ。男の子でもいいから勝たせてくださいって」

母になると○○ちゃんママの呼称を受け入れて折り合いをつけてく過程が生じます。この子には自分が必要だと思う母性の発動で徐々に消えてく個性や本人の意思。要は諦める作業です。
そんなして一度切り替えたスィッチを再度切り替えるのは旦那の協力があっても困難極まりないことでしょう。復帰するにしても自分なりのルールを決めて。とても納得感がある心の動きです。
そんな思いをして復帰して、マイルールをしっかり守って、でもやっぱり限界はあって子供にも負担をかけて、とクィーン戦を前にして無理がたたってるのも見え隠れしてきた猪熊遥。思い出できたからと気持ちが切れてもおかしくありません。彼女にとってあくまで日常は普段の家庭生活なんです。
そんな彼女がクィーンへの執着を示した精一杯の願い事が上のセリフ。男子三人はマジたいへん。ガキンチョの叫ぶ「一生のお願い!」とは比べ物にならない重みがあります。イマイチ理解できてなさそうな未婚の桜沢先生の表情もいい。{/netabare}



■名人戦クィーン戦に向けて

・名人戦
対立構図や対比がシンプル。
周防名人に新と太一が絡むのでまだ読めないところはある。

{netabare}「青春全部かけてから言いなさい」
を地でいき、かるたに人生を賭けた男と、かるたにしか人生を見いだせなかった男の対比だったのが原田VS周防でした。
全部かけて運命の女神は微笑んだか?運命戦の結末が一つの答えでした。
それでも試合後の清々しい先生の表情が素晴らしい。{/netabare}

{netabare}未来の挑戦者/太一と新はそれこそ一つに絞れないほど多くの場面で、行動言動の比較があったり、同じだったりしてました。その中で一つだけ印象的な場面を挙げると、周防名人のインタビュー場面。
名人を引き留めた新と名人の引退を望んだ太一がどうしようもなく二人らしい。
「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」
引退を望んでることが卑怯とはならないでしょうが、名人につっかかる新を目の当たりにして思うところがあったんだろうなとみられる後の展開です。
卑怯な奴である自分を克服するストーリーが太一自身には必要ですからね。{/netabare}

・クィーン戦
けっこう同じもの同士。

{netabare}若宮詩暢と綾瀬千早に絞られたと思われる。{/netabare}




そもそも最初のアニメ化の時点で紆余曲折があったものらしい。曰く、“売れなそうな商品”。
「セールス的な期待値は低いがアニメ化する意義ある作品」と関係者が企画を通し結果ヒット。

その後、ペイできる実写版がもう完結したし、3期をやる旨味がほぼほぼ無かったろうところをアニメ続編実現にこぎつけたことが至極ありがたい話です。
4期やってくれるかな!?根拠なく全幅の信頼をこの関係スタッフに置いときます。宜しくね!


最後に原田先生役での石塚運昇さんと宮内先生役での藤田淑子さんの訃報に際しあらためましてご冥福をお祈り申し上げます。
後任を見事に務めた三宅健太さん鳳芳野さんお疲れ様でした。



視聴時期:2019年10月~2020年3月 リアタイ

-----
2020.05.06
《配点を修正》-0.1


2020.03.30 初稿
2020.05.06 配点修正
2020.10.23 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 55
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

時は流れゆく、波は砕け散る

アニメーション制作:マッドハウス
監督:浅香守生、シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:濱田邦彦、
音楽:山下康介、原作:末次由紀

2008年に講談社の少女漫画雑誌
『BE LOVE』で連載を開始して10年以上。
現在では、コミックスが45巻まで刊行され、
累計発行部数は2500万部を超える。
その影響力は、全国に伝播し、
かるた競技人口を大幅に押し上げた。

私は2期が始まるタイミングで
アニメ1期の再放送を視聴し、
物語世界の虜になった。
2期の放送終了時には諸々の理由で、
アニメ化が当分は難しいことが確定していたため、
コミックスを全巻購入。現在も追いかけている。
ちなみに実写映画は未視聴。
映画ヒットの恩恵もあってアニメ化につながったので、
実写化が宣伝として大いに役立った好例だ。

綾瀬千早、綿谷新、真島太一という
幼馴染の3人が物語の中心。
それに加えて部活のメンバーや
ライバル、先生、主人公たちの家族までを
深く掘り下げて描写しているのが最大の特徴だ。
まさに、微に入り細を穿つという言葉が当てはまる。
もちろん、競技かるたの魅力も
余すところなく表現しており、
ポイントを分かりやすく解説。
勝負の分かれ目における思考法や作戦、
必殺技?までを描くことで、
地味と思われていた競技を魅力的に見せている。

3期における最大の見どころは、
これまで楽しく過ごしてきた日々や関係性も
永遠には続かないことを
多くのキャラクターが自覚することだろう。
特に3人の関係性はモラトリアムの状態が
長年続いていたが、決着をつけなければ
ならない時期が迫っていた。
作者がこの物語世界を終わりに向けて
動かし始めたことがはっきりと感じられる3期だった。

競技かるたによってつながった幼馴染3人は、
それぞれに競技に打ち込む理由がある。
千早は競技かるたに対する一途な気持ち。
強さを渇望し、遠くにいる好きな人を近くに感じながら、
クイーンの座を目指している。
新は永世名人の祖父の才能を受け継ぎ、
幼少から積み重ねた努力によって
祖父が辿った道を歩んでいる。
太一は、かるたとの決別を常に意識しながらも、
複雑な想いを胸に抱いて競技を続けている。
才能の面でふたりより大きく後れを取る太一だったが
競技かるた特有の「感じ」とは別方向の
記憶力と洞察力に磨きをかけて覚醒し、
千早を脅かすほどの実力を発揮する。

原田先生の活躍や猪熊遥の登場が、
このクールのもうひとつの大きな見どころ。
両者は膝の痛みや母乳の出る体を抱えた状態で、
年月がもたらす残酷さを何度も味わいながら
懸命に戦っていく。
原田先生は、千早と太一に対して、
いつも含蓄ある言葉を投げかけてくれる存在。
その戦いぶりに、特に太一は心を動かされる。

人は時間経過の必然として変わっていく。
高校卒業後の進路はもちろん、
3人の関係性も、ずっと同じではいられない。

太一は、小学生のとき
千早が好意を持っていた新にかるたで勝利するために
新の眼鏡を隠すという行動に出てしまう。
そのときの自身の暗い感情とずっと対峙しながら、
千早や新のような真っ直ぐな生き方を目指した。
そして、仲間とともに競技かるたに青春をかけてきた。
「青春全部懸けたって、新より強くはなれない」と
思っていた太一は「懸けてから言いなさい」と
原田先生から窘められる。
この言葉が、ずっと太一の心の奥にある。
千早のことが大好きで、ずっと一緒にいたい気持ち。
太一にとってのかるたを続ける理由。
それは千早の存在だけだと思い込んでいる。

{netabare}告白の前に開催された太一杯。{/netabare}
原作を読んでいたときは、
あまり必要のないエピソードだと感じていたが、
アニメで改めて観ると、
ある意味、このクールでいちばん重要な話だと感じた。
ここで行われた源平戦が3人の原点。
競技かるたが人生を豊かにしてくれるのだ。

{netabare}そして、太一の退部後にその気持ちに対して
千早が想う源重之の歌。
「風をいたみ 岩うつ浪(なみ)の おのれのみ
砕けてものを 思ふものかな}
(風が強くて波が岩に向けて砕け散るように、
私だけが心が砕けんばかりに、
あなたを思い悩んでいる)
「私が岩だったんです。岩で粉々に砕いていたんです。
太一の気持ちを。ずっと、ずっと」と
千早は言葉を絞り出す。
千早は太一のこれまでの気持ちを深く想像していた。{/netabare}

太一の行動と決断は、どのような結果をもたらすのか。
かるたを好きな人々の感情と
仲間に対する想いを掬い上げながら、
物語はいよいよ終盤に向かっていく。

3人の関係性の変化とともに、
クイーン・若宮詩暢と名人・周防久志の
生き方にもスポットが当たる。
新は、競技かるたに対しての深い理解を求めて、
千早や太一から1年遅れでチーム作りを始める。
競技かるたがもたらしてくれた大切なもの。
それはどんな形となって現れるのだろう。

感情が解き放たれるクライマックスが近い。
(2020年4月25日初投稿)

15年の連載を終えた原作
(2023年4月2日追記)

{netabare}昨年末に最終巻の50巻が発売され、
完結を迎えた『ちはやふる』。
実は読了したのは、つい最近のことだった。
最終巻のコミックスは購入していたのだが、
ずっと放置して、読めずにいたのだった。
それは終了するのが名残惜しいというよりも、
終わり方については、おおよそ想像ができていたので、
敢えてすぐに読まなくてもいいだろうという思いだった。
もちろん、そこには終わってしまう一抹の寂しさもあったのだが。

そして読了したあと、
納得できる部分も多かったし、驚かされることもあった。
改めて末次由紀氏の温かさに触れたような気にもなった。
この作品は、小倉百人一首のかるたを広く全国に広めて、
競技人口を増やすことに大きく貢献した。
また、読み手やトップの競技者、競技かるたを楽しむ
多くの人々の想いにもスポットを当てた。
競技に対する深い理解も作品のなかで表現した。
最終回を迎えるにあたり、作者が思っていたことは、
おそらく競技かるたとそれに関わる人々に対する
「感謝」だったのだろう。
いや、ある意味、当然のことかもしれないが、
15年間の連載を通して、マイナーな競技かるたに
関わった作者は、コミックスの登場人物のような人々と
ずっと交流してきたのだろうという気がした。
私がちはやふるを読んでいて、いつも感じていたのは、
登場人物たちの圧倒的なリアリティとそこにある深い理解だった。
どのキャラクターも、まるでそこにいるように、
楽しんだり、悩んだり、苦しんだり、そして仲間たちと
喜びを共有していた。
私にとっては、それは奇跡のようにも思えた。
人の気持ちに寄り添うというのは、
こんなにも辛いものなのだと思いもした。

そんなことを含めての最終盤。

作者が行き着いたもの、
選んだもの。

それが凝縮されているように感じた。
長年にわたる競技かるたの世界との関わりで
着地したところは、深い感動を与えてくれた。
ぜひ、アニメで最後まで表現して欲しいと願う。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 67
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青春の色は匂へど

原作末次由紀、制作マッドハウス。

強豪富士崎高校指導者桜沢の招きを受け、
強化合宿に参加する千早と太一から始まる。

強くなりたい動機は人それぞれですが、
追い込まれた経験のないものは強くは成らない。
集中し葛藤し理想の自分へと近づいて行く。

ちはやふるが称賛を受けるのはここであろう。
自分に期待する力、そのことの清々しさ。
燻り続ける青春とは対照的に、
全力であることの真っ直ぐさが心に響く。
それにしても宮野真守は独白が上手な声優だ。
そして林原めぐみの気怠い声が最高に美しい。

18話視聴追記。
文化系競技にしてこの緊迫感が凄い。
{netabare}応援、期待、全てが雑音だと、
孤独にかるたと向き合うもの、
いつだって全盛期だと自身を鼓舞するもの、
白熱した試合を通じ成長するのは、
技術だけではなく、心技体全てであろう。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}私の好きな王座2人が活躍し、
概ね満足なのですが、やはりこの物語は、
千早の葛藤と飛躍が主軸なのでしょう。
脇を固めるキャラの陰影が色濃く演出され、
緩やかに形になり始める恋愛模様少々、
大人の群像劇としても楽しめましたね。{/netabare}

立ち止まればそこで悩み学びなさい。
こうやって私たちの月日は流れていくのだ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 60

76.8 4 友達で天然なアニメランキング4位
ゆゆ式(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1291)
5907人が棚に入れました
この春、女子高生になった、ゆずこ、唯(ゆい)、縁(ゆかり)の3人組はいつもいっしょの学園生活。
放課後は部員3人、パソコン2台とホワイトボード1代の「情報処理部」で、てきとうに決めた単語をググってその結果でまたおしゃべり。
なんでもない日常は、たまにイベントも発生するけど、やっぱり女の子がいちゃいちゃするだけ。でもなぜか目が離せない新世代女子高生コミュニケーション。
ゆとりかわいい学園生活は、遊びtお部活とところにより百合要素。
ノーイベント・グッドライフ!それがこの三人の”ゆゆ式(ルール)”

声優・キャラクター
津田美波、種田梨沙、大久保瑠美、茅野愛衣、潘めぐみ、清水茉菜、堀江由衣

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんでもないようなことがおもしろかったとおもう。<改稿>

まずは正直ゆゆ式すげーってのが感想。日常系の枠に入る事は確かなんだけど、日常系にも、ある程度の非日常と言うか、パロネタとか不思議な世界観とか、それなりに魅せる要素があるのが定番なんだけど、本作は無いんですよね。日常を描いた日常系。

ギャグって程ボケたワードでもないし、どこかに出かけるとかイベントも少なく、出かけたとしても、そこをネタにする気が全くない。ゆるいとか、ほんわかとかそんなんじゃない何かがこやつにはある。

学生の時ってノリって大事じゃないですか。無茶振りされても必死で面白くさせなきゃいけないみたいな。そんな強制されたものじゃないんだけど、程よく楽しめる関係性で築き上げられた、とりとめのないJKの単なる会話で、これが何でこんなに虜にさせる毒を持つのか、、

日本語って面白いなって改めて感じる作品。日本語に潜むちょっとヘンな部分や、間違って使っているフレーズへの気づきとか、ゴロの響きとか、そんなありふれた会話を、ありふれた女子高生でひたすら見せる。これが何気なく心地いい。

電話かければ誰かと話せるみたいに当然で、そこには何もかけた理由なんてないんだけど、いざ会話を始めると楽しいみたいな感じでしょうか

投稿 : 2024/11/16
♥ : 40

祭理@クソアニメ好 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

まさに『何もない』アニメ

原作既読


タイトルの通り『何もない』アニメである。

……というのは言いすぎですが、とにかく全話通してストーリーが乱高下するようなイベントもない、女子高生の日常をただただゆるゆると描いています。
他の日常アニメと違うのは、それを徹底していること。
観ることにストレスを感じない。それでいてキャラが可愛い。
正にベストオブ日常モノ。
それでいてやたら細かい表情やら仕草やらをきっちりと画面に入れ込んでいて、スタッフさんの苦労を思うと頭が上がりません。

それとあまり評価にあがってませんが、作画の安定感は近年のTVアニメの中でも屈指の出来ではないかと思います。
お母さん先生の部屋で行う鍋だったり、ジャムをかけて食べるアイスクリームだったり、ハムレタスサンドであったり、やたら食べ物の作画が凄いです。

音楽の面でも、ネット界隈で有名な様々なクリエイターさんを起用していて、どの曲も色が違っていて聞いていてとても楽しいです。



結論としては、おもしろい!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

スローカーブな日常系

制作はキネマシトラスで原作は漫画です。
ジャンルは萌え・日常系です。


ゆずこ、唯、縁の三人の女子高生の日常を描く。


ゆるい。
とにかくゆるい。
中身がないというのはまさにこのこと。
正直キャラデザも私好みではないし、キャラ自身もそんなに好きではなかったです。
でも、見ていると落ち着く。
不思議。
折り返し地点くらいからは、なんだか楽しくなってきます。
ぼーっとしながらお菓子でも食べ、茶でも飲みながら見るのがベストなのでしょうねw

本作では主人公グループの他にもう一つのグループが出てきました。
この二つのグループの距離感などは結構リアル。
主人公たちの距離感もそれぞれ違うのが描かれていたりします。
距離感を日常系にしっかり取り入れているのは珍しいかもしれません。
でも、もうちょっとキャラの掘り下げが欲しかったかな。


総括して、本作は結構直球の日常系でした。
何も起きないw
本作が気に入ったら、同系統の「Aチャンネル」なんかも気に入るかもしれません。
個人的には「Aチャン」の方がツボったかな?
きららキャラット購読者っていうのもあるけどねw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 52

78.5 5 友達で天然なアニメランキング5位
シャドーハウス(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (490)
1671人が棚に入れました
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔"としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー"一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形"が訪れ、“影"と“人形"の不思議な日常が始まる。

声優・キャラクター
鬼頭明里、篠原侑、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、下地紫野、羽多野渉
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

13話 え、終わり?アニメ業界終わるんじゃね?

 最終話を見て。一応作中の事件の結末はありましたけどね。雰囲気的にそうかな、とは思ってましたどね。ここで終わりかい!?でしたね。

 まあ、シャドウという発生源はなんとなく説明がありましたが、ケイトとエミリコだけでなく、エドワードまで現状維持だと、何も進んでねー、っていう感じでしたね。
 ここまで本当に面白かったから、非常に残念です。85点の水準できてたのが、最終話のせいで60点くらいの満足度になったという感じですね。

 製作委員会制、アニメ会社乱立、人材不足、アニメ作りすぎ、原作が不足気味などでアニメのクオリティが昨今心配です。
 ネットオリジナルの作品もほとんど満足行くのがないですし、どうなっていくんでしょうか。
 まず、ちゃんと終わらせろ、話はそれからだ、と言いたいです。
 
 原作中途半端だけど、ためしに1クール作る、12、3話で取り敢えず終わらせる。ソロバンはじいて次を考える、人気あったら時間稼ぎしてスピンオフする、メディアミックスする、作画だけやたら良くて内容も意味もない映画を作る、みたいな作り方がアニメを殺している気がします。
 構成も、エピソードの取捨選択もベストな選択ができるわけありません。2期作っても作品の質は絶対に落ちます。この傾向がこの2,3年で急激に進んでませんか?

 こんな優良なコンテンツですらこれでは、誰もアニメ見なくなっちゃいます。

 ぜひ、視聴者に対する責任とクリエーターとしての矜持を忘れないでほしいと思います。
 商売だからソロバンはじくのは仕方ありません。ですが、ドラッガーの「マネジメント」を思い出してください。顧客満足を忘れた商売は結果的に淘汰されます。

 

以下 視聴中のレビューです。

{netabare}

原作読んでなくてよかった。

4話までの感想です。面白過ぎます。
ローゼンメイデンとかゴシックの今風という感じでとても雰囲気が出ています。

 黒いキャラクターに表情とか感情を感じるのは、すごいと思います。作画は本当に奇麗。画面が暗いのに見やすいので、相当計算してるんだと思います。

 謎の展開が素晴らしい。引き込まれます。早く知りたくて、原作をポチりたい衝動を抑えるのが大変です。やっぱりこれはアニメで最後まで見たいですね。ですので他の方のレビューも見たくないです。

 声優も良いのですが、最後のクレジットでエミリコ、ケイトの順番ではなく、ケイト、エミリコの順番なのがすごく気になります。やはり影が主題なので、2人が…と想像してしまいます。

 1話冒頭の汽車のシーンに絡んで石炭と影からでるススの類似性も気になるし、舞台の上でケイトとエミリコが並んでいる場面とか、エンディング最後の置物みたいな屋敷とか、ちょっと謎解きしたくなりますが、まあ、この話は舞台に引き込まれて、素直に驚くのが楽しそうです。

5話見ました。
 相変わらず美しい作画ですね。
 声優のクレジットの件は考えすぎだったみたいです。
  {netabare} お仕置きのシーン含めて、お影さま-生き人形の組み合わせにいろんな形があるのが分かる回でした。クレジットもこの組み合わせでした。
 あの審査している生き人形の動きがアニメ的に何か不自然なのと、優秀だと言っている組み合わせが優秀に見えないのが、残念ポイントでした。彼らのいる世界の作り物っぱさを意識した演出の可能性もありますが。{/netabare}

 そういった気になることろを補って余りある謎がまだ続いています。

6話見ました。
 少し謎のスケールが小さくなった感がありましたね。本質的にはなんの解決も提示されていないので謎は謎なんですが。解決編がこじつけにならないよう、期待します。

7話見ました。
 エミリコの無邪気最強、という方向性?館の謎は最後なんですかね。謎めいた雰囲気がちょっと薄れたので、視点を館とかシャドーに戻してほしいんですが、まあ、当然そっちにつながっていくんでしょう。1クール通じて最高のアニメってやぱり難しいですね。でもまだまだ面白いので楽しんでます。

8話みました。
 優秀な人間とは、奢らない、臨機応変である、先入観を持たない…エドワードは反対ですよね。
 うーん。エドワードですべての緊張感がなくなってしまったような。「3階」はそれを含めて楽しんでるというどんでん返し?エドワードが排除されるとか?やっぱりエミリコが天然パワーでがんばって、「3階」が「あの娘面白いわ」とか言って救われる?
 ここが帰路でしょね。名作か、凡作か。
 にしてもそろそろ迷路は決着してほしいですね。

9話みました。
おお、シャドウと生き人形って…なるほど…でも、あの蝶々的なのはなに?とかまだまだ秘密はありますね。

10話みました。
秘密が簡単に暴露されて、おや、となりましたが、なんか、意外な方向に話が進みだしましたね。意外性大歓迎です。ケイトが活躍するんでしょうか。

12話までみました。
ケイト様活躍ですね。話の方向が謎解きからサスペンス的な方向になってきました。これ1クールなんでしょうか。ラストが楽しみです。

一つ疑問が。確か大掃除のときに、お披露目が終わった生き人形はもっと意思があったし、目もあのホニョホニョじゃなかったですよね?時間が経つとまた意思が戻るってことでしょうか。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

メイキャップシャドー

原作未読


あやしげな色あいを忍ばせる世界で繰り広げられるなにかが今日はリアルでシュールなアニメ。

エミリコ(CV篠原侑)とケイト(CV鬼頭明里)が並んでいるキービジュアルでけっこう説明がききそう。
とあるお城に住まう顔のないシャドー一族とその一族面々対となる生き人形たちのサスペンス。
偉大なる“おじい様”への忠誠を示す出世レースがストーリーラインだと徐々にわかってきて、ペアとなる二人、片や真っ黒けっけなどうみても人外さんと、片や人形と呼ばれながらどうみても人間さんとの関係が気になる仕様。基本謎だらけです。

魅力的な素材が揃ってます。例えば“ゴシック風味”“人里離れた立地”“閉鎖空間の独自コミュニティ”など。不穏さしか感じられないのは私だけではないでしょう。

1.ゴシック風味
 ⇒エミリコのロリな見た目とメイド服でぱっと見はゴスロリになるかと。シャドー家のお屋敷がまんまお城だったり19世紀半ば産業革命前後の雰囲気があります。

2.人里離れた立地
 ⇒一般人立ち入り禁止。よく大雨で道が塞がれ陸の孤島になっちゃったとか、外部から閉ざされた山間の農村地帯ですとか、事件が起こるべくして起こる舞台が用意されてます。携帯・スマホいつでもどこでも外部と繋がると困る系。余談なっちゃいますけど、物理的に現代でのストーリー構築はしづらいでしょうね。21世紀以前の時代設定にしないと説得力持たせるのしんどくなってくるんだろうなぁ。

3.閉鎖空間の独自なコミュニティ
 ⇒カルトの定番/2.の発展形。現実世界とは異なるどんな価値観を作れるかは製作者の力次第。

1.2.3.共に一般論の範疇ではあります。どっかで思い当たる節があって惹かれるものがあれば拒む理由はないと思います。要はサムネとあらすじと1.2.3.要素に惹かれませんということでもない限りGO!世界観勝負な作品に見えました。
主題歌も雰囲気を壊さないどころかしっかりブーストかけてくれるOPとEDセットだったり、表情がないキャラに声で感情をもたせる声優さんの技量にも感心しきりだったり、屋台骨支える部分もしっかりしてて好感でした。

作品レビューらしきことも一言。“余計なことは考えないし考えてはいけない”閉鎖空間において

 余計なことしか考えないエミリコ/ケイトのコンビ

が巻き起こすなにかを堪能する1クール全13話。原作が連載中らしく根本的なことは何も解決していないわりには嫌な感じがしない良作です。



※ネタバレ所感

■来たるべき2期?に向けて

{netabare}・おじい様のラボですよね。意識を持ったすすの進化のために全てがある感じ
・その刺激誘発剤として有用だからエドワードは許されたとも見える
・もしくはシャドー家に踏み入れた者は何人たりとも外部へ脱出できぬホラー展開か?
・主役ペアだけ演者を分けてます。二人がシャドー家の異分子であることが際立つな
・最終話。「シャドー家のために」と宣うエミリコの目を映さず
・これが正気のままでの台詞なのか?洗脳先祖返りしての台詞なのか?で意味は変わってくるだろう{/netabare}


2期あれば必ず観ます。



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

-----

2021.07.11 初稿
2022.05.29 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 49
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色々とブラック

原作は知らないが、俺の中では勝手にホラー系として観てきた。
とはいえ、いつ視聴を断念してもおかしくはない程度の興味で。
5話目でようやく面白くなりそうな展開になった・・・・・気がする。
{netabare}つーかエドワードさん好きだわ(笑){/netabare}

■10話目
ここまで観てきた甲斐があったと思える回。
登場人物が多くてよく分かってない部分もあるのだが、まぁ今のところ
さしたる支障もないので放っておこう(笑)

■最終話まで
全ては謎のまま終わってしまった、言わば長尺なプロローグ。
原作漫画の販促として見るなら上出来だろう。
まぁ俺は・・・・・素直に正座してアニメ2期を待ってます(笑)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

74.8 6 友達で天然なアニメランキング6位
三ツ星カラーズ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (443)
1669人が棚に入れました
上野の平和を守るため、朝から夕方まで街を駆け回る小学生3人娘・カラーズの活躍が描かれる。

声優・キャラクター
高田憂希、高野麻里佳、日岡なつみ、田丸篤志、玄田哲章、名塚佳織、朝井彩加、東城日沙子
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自由奔放は子供の特権!

原作未読。最終話まで視聴。

東京・上野を舞台に、小学生の少女3人組の日常を描いた、ほのぼのコメディ。
自由奔放に駆け回る少女たちと、周囲の大人たちの優しさが微笑ましい。

この作品の問題点は作画。
タイトルの通り、色使いもカラフルで、綺麗で見やすい絵だったとは思うんだけど・・・。
いかんせん静止画が多過ぎ。
『紙芝居か!』ってツッコミたくなることがしばしばある。
最終話。結衣が腕を振り回している”静止画”が!
『アニメなんだから動かせよ!』
という訳で、作画の評価は±0で☆3です(笑)

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
私はロリコンになった覚えはないんだけど、何故か視聴しているだけで和んでしまう作品。
上野の平和を守るために「カラーズ」を結成した、小学生の少女3人組の日常を描いた、ほのぼのコメディ。

【第2話】
今回も愉快に遊びまわるカラーズの面々。
前半のかくれんぼの結末は吹き出してしまった。
結衣ちゃんは、別な小学校に通っているのかな?

【第3話】
バナナ、上手に売り切ったな。

【第4話】
ののかのパンVSももかのおにぎりのくだりは面白かった。
後半のパレードはアニメではなく紙芝居(笑)。

【第5話】
後半の動物園にくだりはまあまあ面白かった。
主要な登場人物以外は張りぼてみたいで気持ち悪いけど(笑)

【第6話】
鍋、不味そう・・・。所詮、小学生のすることだからなぁ・・・。

【第7話】
銀杏・・・、確かに相当臭いよね。

ハロウィンからのゾンビゲームのくだりは面白かった。
カラーズの周囲には付き合いの良い人たちが多いよね。

【第8話】
前半の博物館のくだり。
第5話の動物園同様、主要な登場人物以外は張りぼてみたいで気持ち悪い(笑)
後半の福引のくだりは、ののかとの会話が面白かった。

【第9話】
初詣のくだりも静止画多用・・・。う~ん。

タイムカプセルのくだり。10年後のカラーズの面々ってどうなっているんだろう?
本当にののかは付き合いが良いな。


【第10話】
雪合戦のくだり。
対斎藤用の雪玉に、本当に「ウ〇コ玉」が混じっていたとは!

『バレてるぞ』のくだりのオチは、中年男性として少し心が痛んだ(笑)

招き猫のくだり。静かなのに存在感抜群のさっちゃんって!

【第11話】
前半は花粉症。
カラーズの3人は花粉症ではないのだが、どうやらののかは花粉症らしい・・・。
しかし、小学生とはいえ本気のグーパンをお腹にくらったののかちゃん。
お気の毒に・・・。

後半はハイパーかくれんぼ。
斎藤、ヒドい・・・。

【第12話】
前半は、主な登場人物総出演のくだり。
いかにも最終回っぽい。
中盤は、いかにも子供っぽい話。
コロッケ屋のコロ婆、少し可哀想・・・。
終盤は、お花見会場で、何故かイチゴを売る話。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 35

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何故ロリアニメを見るのか? そこに幼女がいるからだ

上野を舞台に3人の女子小学生たちの日常を描いた意欲作。

はっきり言えば物語的には大して面白くもなんともない。
あくまで日常系なんでカラーズ達の行動と街の住人たちとの微笑ましい交流を眺めてほっこりするのが正しい楽しみ方と言える。

しかし人によっては不快感を覚える場面も多々あるかもしれない。

それは何故か?

カラーズの行動が明らかに行き過ぎてる場面も決して少なくはないからだ。
まるで狂ったYOUTUBERのごとく正気を疑うような行為もあるのは否定出来ない。

子供のやることだからとニッコリ流せる人ならいいがそうでない人ならイライラ限界突破間違いなし。

そういう自分も寛容ぶってるわけでもないが実は前者の人間なのだが子供だから許せるというのとは少しばかり違う。

そう。(可愛い)幼女だから許せるのである。

これが仮に幼男・・・例えば野原しんのすけ辺りが同じことをしたとしたらおそらく時と場合によっては殺意の波動を抑えきれなくなってしまうかもしれない。

そして作品最大の美点。
それは今更言うまでもないが可愛い3人のカラーズたち。
3人とも見た目も性質も違うんでそれぞれ誰がお気に入りかというのは割れる部分かもしれないが個人的には1強状態だった。

誰だ?

琴葉しかいないだろう。

実はこの子の場合1話だかで人の頭を踏みつけてた場面から心を鷲づかみにされていたのだ。
あのルックスにクールを装った愛くるしい性格に毒舌。
完璧すぎて怖い。
そんな子に踏みつけて欲しいなんて願望はM男なら誰しもが思う健全なモノではないだろうか。

それ以来OPから含めて本編でも我の視界の中心には常に琴葉がいた。
やばいストーカーのように琴葉の姿を追い続けたのだ。
千と千尋の顔なしと今なら分かり合えて友になれそうな。そんな気がした。

赤と黄色の2人も可愛いのは間違いないのだが琴葉の前では霞んでしまう。

本来なら黄色のような子は見た目も含めて好みなのだがこの子の場合致命的な欠点がそんな思いを破壊する。

それは何?

品が無さ過ぎる。

うんこうんこ言いすぎやねん。

自分は女の子には一定の気品がないと萌えない性質なんで例え小学生でも譲れないのだ。
気品は大事。すごく大事。

別アニメの話になるがいくら見た目が良くてもはいてないと分かった時点で瞬時に萎えてしまうのだ。
いや穿けよ・・と。
単純に下着描くのが面相なだけではないのかと。

萌えと羞恥心と気品について話すとこれまでの2倍以上の長さになりそうなんで話をカラーズに戻す。

戻してはみたがもう作品について特別語ることもないことに気づいた。

結局は最初の2行~4行目に書いたことがほぼすべてだろう。

萌えなさい さすれば道は開かれん。

そう言えばロリアニメの割りに唐突なシャワーシーンだの事あるごとに映し出されるお尻や太もものアップ等が比較的控えめだったのは良かった。

幼女でそういうのは割りと引く。

「豚ども これで満足か!? ゼハハハハ! ロリの夢は!終わらねえ!」とか言われてるようでなんだかなあ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しいことしか楽しめなくなった、大人達へ

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
女子小学生が、「上野を救う」という名目のもと、上野でただひたすらにイタズラをしまくるという、日常系アニメ。

この辺は、多分好みが分かれるところで、ダラーズ、、、じゃなくてw、カラーズのJS3人衆を、「可愛らしい」と思うか、「憎たらしい」と思うかで、評価は真っ二つだと思う。

「みなみけ」の「南夏奈」や、「苺ましまろ」の「松岡美羽」を愛でられるなら、楽しめるアニメだと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品の難点は、作中でカラーズ本人も認めていたけど、ツッコミの不在。カラーズ内での立ち位置は一応、さっちゃんがボケで、琴葉が悪ノリ、結衣がツッコミですが、これがイマイチ微妙? というか、結衣もボケですよねw

ツッコミ的に、唯一秀逸だったのが、2話のかくれんぼのクダリ。

(ようやくさっちゃん達を見つけた結衣が)「どれだけ隠れるの? 照れ屋か!」「いや~、灯台もと暗しだったんだよ、最初は」「灯りから離れすぎても見えないわ!」「でもいっぱいすれ違え(通信でき)たよ」「いっぱいすれちがったよ、気持ちがね!」

と、こんなクダリ(不正確ですが)。これは、シンプルに笑ったわ~w でも、ここだけでしたね。

この作品はツッコミが弱いことを作者は知っていて、上記のような秀逸なツッコミを考えられる作者が、どうしてその後はツッコミをさせないのだろう?

と考えた時、(原作未読だからワカランが)作者(あるいは制作)が狙っているのは、「笑い」ではなく、「優しい(寛容な)世界」なのかな? なんて思ったりもしました。

このアニメでむしろ印象に残ったのは、上野の大人達。

みんな、結衣達に優しい(というより、激甘)w

オヤジはその代表格だけど、同年代の友達のように接する ののか や、結局色々な物をくれる さっちゃんの母。ゾンビゲームに付き合ってくれた一般市民達。齊藤だって、クソガキだのなんだの言いながらも、結局、カラーズに付き合ってあげています。

このアニメに出ている大人達は、みんなどこか子供っぽくて、寛容で、ゆとりがあります。彼ら彼女らのようなスタンス、そういう社会のスタンスこそ、作者が描きたかったのかな、って思います(それが社会的、教育的に素晴らしいかは別として)。

ボケ(ガキの理屈)にツッコム(正論を吐く)のではなく、向き合い、笑ってあげる、大人の余裕。

そんなところですかね。

この作品で一番印象的だった言葉は、6話の「明日は違う事件がおきるんだよ」というオヤジの言葉です。上野は今日も平和で、本当は何の事件も起きていません。でもそれは、大人の理屈であり、子供達にはきっと新鮮な「何か」がおこっているんです。その「何か」を見過ごさず、積極的に楽しもうとしている子供(カラーズ)は、遊びを見つける天才なんだな、と思いました。

いつから我々(大人)は、楽しいことしか楽しめなくなったのかな、、、? なんてねw
{/netabare}

【余談~ もしもカラーズがデュラララにいたらw ~】
{netabare}
きっと、折原臨也も手を焼くに違いない(笑) なんか、悪どい提案をしたのに、さっちゃんに「よし、分かった! うんこだな!」と言われ、呆れながらも降参してしまう、臨也君を妄想して、ほっこりしてしまいました(笑)

他にも、
サイモン「オ~、カラーズ。ロシア寿司ウマイヨ~。」
さっちゃん「なんだ! タダか! くれるのか?」


(ヤンキーにからまれるカラーズを助ける平和島)
結衣「あ、ありがとうございました」
静ちゃん「ガキが気にすんなって。俺はムカつく野郎をぶっ飛ばしただけだからよ」
さっちゃん「なんかその髪、うんこみたいだな!」
静ちゃん「・・・・・。」


とか、いくつでも思い付くな(笑) 多分、デュラララに女子小学生キャラがいなかったのと、デュラララのキャラがしっかりしているからですね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
よし、笑ったネタを載せよう。

RPGやん(笑) パンダはその気になれば食べられる(笑)

2話目○
どれだけ隠れるの? 照れ屋か! 灯りから離れすぎても見えないわ! いっぱいすれちがったよ、気持ちがね! 、、、ツッコミが秀逸(笑) エキストラバージン、オイルw

3話目
Bパート、短い(笑) 地下街のリアルさヤバイw

4話目
光ってみて、パー(笑) 説明して?(笑)

5話目
けんだまの武器化、何気に危険だよな(笑)

6話目
雑な草(笑) ゲーム下手(笑) 斎藤はバ~カ(笑)

7話目
展示されているのか(笑) これ3つ下さい(笑) 除夜の鐘までに別れる(笑)

8話目


9話目
量産型か(笑)

10話目
ウンコで、初めて笑ったわw

11話目


12話目
ちょっといい話。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

74.8 7 友達で天然なアニメランキング7位
ひとりぼっちの○○生活(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (405)
1536人が棚に入れました
極度の人見知りの女の子・一里(ひとり)ぼっち。中学校でクラス全員と友達にならないと、小学校の唯一の友達と絶交しなければならない!! 友達ってどおしたらできるの!? 絶体絶命友達つくろう作戦始動!

声優・キャラクター
森下千咲、田中美海、鬼頭明里、黒瀬ゆうこ、市ノ瀬加那、小原好美、高橋未奈美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シンクロときめき

コミック電撃だいおうじ連載。

人見知りのぼっち少女が「脱ぼっち」を誓い、
クラスメイトとの交流から、
緩やかにまた1人、また1人と、
友達になっていく様を描くハートフルコメディ。

主人公一里ぼっちの新中学生活。
人見知りを克服するため、
ともだち作戦ノートを作成し新しい自分になる。
広げようともだちの輪、森田一義アワーだ。

優しくてどこか温かい物語ですね。
苦手なキャラものでしたが、
ぼっちの不器用な一生懸命さに、
時折、笑えて、癒しのある作品になっています。
気弱な女先生が良い味を出していてお気に入り。

主題歌もED曲も物語・世界観を、
上手に補完している。
これは素晴らしい楽曲ではないでしょうか。

心を伝えることが大切、出来るだけ誠実に。
誰もがみんなどこか寂しがり屋で不安なのだ。
どうしようもない孤独を抱えているのだから。

{netabare}前向きな演出が良い最終話でした。
少女のささやかな成長を感じることが出来る。{/netabare}

クオリティが終始安定しているので、
推奨印のハートフルコメディだと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

この主人公、かなりヤバいです!

原作未読。最終話まで視聴。

この主人公、かなりヤバいです。
見ればわかります(笑)。

序盤は、極度の人見知りであがり症でネガティブ思考な主人公にイライラすると思います。
私はそうでした。

だけど、徐々にこちらが慣れてきます。
全くブレない、ぶっ飛んだ主人公に、徐々にハマっていきます。
私はそうでした。

主要な登場人物も、個性的で良い人ばかりです。
彼女たちも、かなり笑えます。

クオリティの高い日常系コメディです。


第6話の{netabare}「爆笑ボッチ塾」{/netabare}は笑ったなぁ。
『わっはっは~』

投稿 : 2024/11/16
♥ : 44

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ね、いっしょにかえろ

原作:コミック電撃だいおうじ(4コマ漫画)

シリーズ構成&脚本:花田十輝(やがて君になる・宇宙より遠い場所・響けユーフォニアム・ラブライブ)


登場人物

一里ぼっち(ひとりぼっち):森下千咲

砂尾なこ(すなおなこ):田中美海(ゾンビランドサガ/星川リリィ・賭ケグルイ/早乙女芽亜里)

本庄アル(ほんしょうアル):鬼頭明里(グランクエスト戦記/シルーカ メルテス・私に天使が舞い降りた/姫坂乃愛)

ソトカ.ラキター(そとからきたー):黒瀬ゆうこ

倉井佳子(くらいかこ):市ノ瀬加那

山田花子(やまだはなこ):長江里加(あそびあそばせ/オリヴィア・私に天使が舞い降りた/星野ひなた)

八原かい(やわらかい):小原好美(あそびあそばせ/野村香純・かぐや様は告らせたい/藤原千花)


1話視聴
これは、令和時代のハイスクール!奇面組か一堂零思い出す…名前ダジャレw

そしてエンドロールに一番の衝撃、花田十輝先生。


パッと見た感じはきらら枠、この美術部には問題がある風。

主人公の声優さんは新人?だけど「あそびあそばせ」「かぐや様」「わたてん」のコメディ系出演してる声優さん多い。

花田十輝先生、原作あるタイプのアニメは失敗してないので期待大かも。


10話まで視聴
今期のダークホース、ぶっちゃけ一番楽しめてる…

中学一年の枠組みから逸脱しない範囲無いで、癒しと笑いを届けてる。
純真な ぼっちちゃんとなこ&アル&ソトカちゃん優しさに癒される。

OP「ひとりぼっちのモノローグ」
ED「ね、いっしょにかえろ」
挿入歌「爆笑ぼっち塾 校歌」「まけるなアル かがやけアル」
どれも印象に残る笑えてほっこり。

今のところ花田先生、原作の良さを生かした脚本はさすがって所。


視聴完了
ぼっちちゃんの純真さと友達の優しさに癒されて笑えるアニメ。
私的にはダークホースでした。

ひとりぼっちが私は決して悪い事でも無い、人それぞれの距離感があるし…
でも楽しい事を経験するには、お金がやっぱり必要。
世の中結局、お金…その為には最低限のコミュニケーション力は必要。

ぼっちちゃんのコミュ力が上がって成長してるのが感じられたアニメ。

何よりもぼっちちゃんに楽しい事が増えたのが親心的に嬉しくなるアニメだった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

70.2 8 友達で天然なアニメランキング8位
Do It Yourself!! どぅー・いっと・ゆあせるふ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (220)
637人が棚に入れました
『ディー‐アイ‐ワイ【DIY】Do it yourself「自分でしなさい」の意、家具などを自分の手で作ったり修理したりすること』――広辞苑より。 「Do It Yourself!!」は、女子高生を主人公に、家具や友情や、ひいては人生までも、考え、工夫し、苦労し、失敗し、それでも諦めずに自分の手で完成させて、未来を切り開いていこうとする少女たちの、その最初の一歩を描く物語です。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和顔愛語のDIY少女

【物語 3.5点】
ゆったりペースの1クールオリジナルアニメ。

プロットはマイナー部活物の典型。
DIY部存続のための部員集め→みんなで物づくりの流れ。
道中、熱血などの圧迫感は少なく、終始、癒やしを提供。

これを可能にするのが主人公・結愛(ゆあ) せるふ独特のまったり感。
ツンデレな幼馴染・ぷりんに、せるふアレルギーとツンツンされても、
「そっか~~」って感じでマイペースを貫き、急かす気分の調子を崩すw

1クールアニメが主流の近年。とかくすぐに展開を求める風潮が。
ですが、せるふを見ていると、もうこのアニメはゆっくりと付き合う他ないと諦めさせられますw

新入部員も気張って獲得すると言うよりは、
全てをいなす、せるふゾーンに、電動ドライバーでネジが穴に収まっていくが如く、
校内外の少女がスルスル吸い込まれていく感じw
ホントいつの間にか、みんなで「どぅ~いっと~ゆあせるふ~♪」と手を上げて団結している。不思議な感覚ですw


諦めて羽根を伸ばせば、ゆるい日常パターンに取り囲まれる至福が待っています。
結愛家の食卓に並ぶ強引な豚肉料理に震えるペットの豚・ミートw
ドジせるふが続ける負傷→保健室皆勤賞wあと酢昆布。
など序盤で、またここへ帰ってきたいと思えるパターンを構築するのは地味に凄い。

あとはジョブ子の「グッジョ~ブ♪」が決まれば、
D(どんどん)I(いごこち)Y(よくなるよ)w


【作画 4.0点】
アニメーション制作・PINE JAM

基本は水彩タッチの癒し系。

一方で、迫真なのが工作シーン。
監修にDIY系ユーチューバーなどで活動しているスワロ氏を迎える。
一部DIY作品デザインまでカバーしつつ、工具の取り扱い方までリアリティを追求。
良い子は真似しないで下さいなどの注意喚起テロップを敢えて出さないのは自信の現れです。


上空には鳥を飛ばす代わりに、宅配ドローンを飛ばし、
近未来に敢えてカビの生えたDIYをやる意義を見出す世界観を構築。
鳥は絶滅したのか?と思いきや、部室近くの樹木をキツツキが突いていて安心。
このキツツキ終盤{netabare}ツリーハウス建築{/netabare}の際も、部員を導いてくれました。


キャラクターデザインには『ヤマノススメ』などの松尾 祐輔氏。
DIY部員の髪色は平凡。ですが髪の裏側の影に青、緑などを入れツートンカラー風にすることで個性を出す。
ヒロインをピンク髪とかにしなくても見分けが付く。これ結構、使えそう。


せるふの隣の家が幼馴染のぷりん宅。窓から会話。ぷりんのツンデレが捗る。ここまでなら普通。
大胆なのは、せるふが通う平凡な普通科高校“潟女”を取り囲むように立地する、
ぷりんが通うエリート高専“湯専”の構図。
上の湯専から丸見えの潟女のせるふが気になって仕方がないツンデレぷりんw

この立地、何かの条例とかに違反しないのだろうか?
ツッコむ間もなく、{netabare}上からショートカットして部室に降ってくる“忍者”しーw{/netabare}


【キャラ 4.5点】
“潟女”校舎前の石碑に掘られた和顔愛語(仏教用語らしい)を体現するノンビリペースのせるふ。
突っぱねつつも世話焼いてしまう須理出 未来こと、ぷりん。
付かず離れずの間に、中盤から入って、{netabare}ぷりん宅に転がり込み、{/netabare}徐々に動かしていくのが飛び級留学生の12歳ジョブ子。
ジョブ子は最先端AIなどに精通しつつもDIYもイケるロリっ娘で、
2人だけじゃなく未来とDIYも橋渡しするキーマンに。

堅い性格と思われたDIY部長・くれい。
打ち解けていくにつれ、工作は得意だが勉強や菓子作りは苦手などの人間味が現れる。
奥手な三つ編みメガネっ娘・たくみに、少女漫画「ひまわりの少女」(ひましょー)について、
熱く語られた時も、部長も一緒にヒートアップする意外性。
コミック、小説版の違いまで論じる少女漫画愛。今度あにこれに何か投稿してみませんかw


水着回等もありますが、エロ萌え要素は控え目。
そんな中、ぷりん宅にて、しきりに入浴を進言するクラゲ型AIが地味にツボw


【声優 4.5点】
主人公せるふ役の稲垣 好さん。
若手ながら、ゆっく~~り語る落ち着いた口調でムードを緩める。

ぷりん役の市ノ瀬 加那さん。
同時期『水星の魔女』ではツンツンされるヒロインも演じ、ここではツンツンする側をこなす。
中々、器用なお方。今後もエンカウント率は高そうです。

ジョブ子役の大森 日雅さん。
せるふに匹敵する中毒性の高いダミ声。
「グッジョ~ブ」だけじゃなく、ナマイキな日本語から滑らかな英語までカバー。
しー役の高橋 花林さんの高めのダミ声の語尾ニャ~とも共鳴しつつ、リズムを生み出す。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は佐高 陵平氏
バックグラウンドで、ピアノ、アコースティックギターなどの優しい音色のミニマル・ミュージックに徹し、
ゆる~い掛け合いを下支え。

OP主題歌は部員たちによるDIY賛歌「どきどきアイデアをよろしく!」
もうこれ、どこかのホームセンターのテーマ曲でよいのではw

ED主題歌は、せるふ&ぷりん「続く話」
ずっと2人いっしょなバラード曲。
これが序盤から流れている時点で、ぷりんがデレるなど時間の問題でしたw


【余談】
物づくりが盛んな新潟県・三条市が舞台の本作。
私も燕三条のスライサー使ってますが良く切れますね。
で、先日、調子に乗ってキャベツ千切りしていたら誤って指までスライスw
これは、せるふの負傷を笑えませんねw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

再視聴。シンギュラリティの先にある「喜び」は「体験」である。

 現在3回目再視聴中です。最近、シンギュラリティの先にある人間の喜びは「体験」であるという話を聞きました。あとは喜びの共有ですね。(東浩紀氏です。最近以前より人間に寄り添った意見が増えて共感しやすくなりました。)

 1話のプリンの人間は何もしなくなるというセリフを思い出しました。シンギュラリティで何もしなくてよくなるのはもう少し先の話です。が、今のネットの在り方ですね。書籍のダウンロードなど「情報量」と倍速視聴の「タイパ」というのは「無駄=質量による体験や考える時間」を忘れた貧しさということです。そうなったときの人間の喜びってなんでしょう?

 サブスクもそうですけどね。レンタルDVD屋に行ってを手に取って選ぶ。そこには空間と体験がありました。またちゃんと選択しなければ損をするという条件付けや偶然の出会いの作用がありました。本屋も同じです。
 AI絵師問題もそうです。絵を描く商売や人に見せてイイネの数を競うならAIは大問題ですが、絵を描きたいから書くのが人間の本質だということです。

 本作のテーマそのものですね。自分でやるという無駄、つまり経験・体験=試行錯誤には喜びがある。また体験を共有することで喜びを共有できる。無駄というのは人間に残された人間らしさであり成長の原動力であり貴重なものです。それがDIYだと。せるふが怪我をする意味も分かってきますよね。食事を楽しむシーンもまた体験です。海外の子達との出会いもありました。

 ただ、プリンやジョブ子がやっているITも自分で作っているのでそれはそれで必要だし素晴らしいことです。それを受け取るだけでは駄目ということですね。
 学校が2つ並んでいるのはなぜか?AIとDIYが補完しあう新しい未来が見えます。

 あとせるふとプリンの対比では、ペットです。なぜ最新のOSをインストールしろと言い続けるんでしょうね。新しいOSってなんでしょうか。それって、DIYという体験こそが新しいOSなのではないかと。

 それともう1点。本作の評価が気になってユーチューブのレビューを見ました。想像より評価高かったですね。その中で「DIYは自己表現だ」という説があり、なるほどなあと。それぞれのキャラが作りたいものが違うというのはそういう事ですか…と感心しました。

 また、資材を持っていかれる部分ですが、失敗してもめげずにリトライするという表現だったという意見は、ちょっと目からウロコですね。これに対応するのが、1話で学校の石碑に「和顔愛語」とありました。しんどい時こそ笑顔と優しい言葉という意味らしいですが、いいですね。せるふのキャラそのものです。それで繰り返しを入れたのかあと納得です。

 そして、このDIY…人間の喜びを表現するには流行の萌え絵ではもちろん駄目ですよね。このキャラデザと美術には意味があると思います。

 一見、のんきな日常系ですが、シンギュラリティの先にある人間の「喜び」とはなにか、という非常に最先端のテーマだった気がしました。

 評価上げます。本当に素晴らしい作品です。



以下 1回目レビューです。

 良作でした。DIYは「自立」の意味でしょう。ぷりんがヒロインかな?

 本作はまずアニメの雰囲気とか近未来設定で引き込まれました。作画やキャラデザの味わいも良くて、萌えとは違う独自性のある絵作りが心地良い作品だと思います。

 DIYは楽しさや精神は伝わってきましたが、ノウハウモノでは無かったです。要するに日用大工の意味でなく、自分の手で作る、自分のやりたい事をやる、自分で稼ぐという意味のDIYだったと思います。

 それぞれのキャラの親を見せているところが、多分ポイントなのでしょう。まるで一人で生まれて一人で育ったかのようなキャラしか出てこないアニメが乱立する中で、本作の丁寧な家族描写がなかなか新鮮でした。つまり、テーマは「自立」「独立心」ですね。


 キャラ達はデフォルメが効いてちょっと極端な性格造形ですが、淡々としたストーリー展開なので、それがないと寂しい話になったと思います。

 キャラでは、ぷりん、ジョブ子、せるふの母が素晴らしいキャラ造形だったと思います。ぷりんのツンデレは最高でした。せるふと自立性が逆転しているような描写が面白かったです。
 その一方で、全体的にキャラの整理がついておらず、活かしきれてなかったと思います。部長、たくみ、ぷりんでセルフの指導者、ぷりんとジョブブ子でIT、シーとジョブ子で金持ち・外人などがかぶっていました。匠と部長は深掘りが足りなかったと思います。

 そしてなによりせるふですね。「自立」がテーマだとして、彼女が「一人で出来るようになる」という気持ちのきっかけはわかりましたが、それだけでは弱い気がします。
 もうちょっとぷりんや母との関係で何かエピソードが欲しかったかなあ。青春ものとしてヒロインであるせるふの内面が描き切れていなかったです。

 ただ、視点を変えてぷりんがヒロインと考えるとちょっと面白いですね。自分が世話を焼いていた依存の相手が自立してゆくことに、ヤキモキしているような少女が良く描けていました。ぷりんの自立の物語だと思います。だから、一番濃いキャラのジョブ子が同居するのがぷりんだったのでしょう。


 9話10話の「稼ぐ」というのもまたDIYマインドなんでしょう。ですが、やっぱり繰り返す必要があったのか。その分せるふの何かが欲しかった気がします。

 最後はせるふとぷりんの2人というのは、まあいいですけど、しーの立場は?とちょっと思ったりもします。部活ものとしてちょっと意外なラストでしたが、しかし、自立とDIYをかけていると学校への依存ではなく、自分たちでやって行こうという結論は良かったです。
 他校の生徒が参加しているのも枠組みにとらわれないのがDIYマインドにつながるのかもしれません。

 つまり、9,10,12話に何かをもっと乗せられなかったかなあと思いました。ただ、まだ1回目ですから味わうとまた違うものがあるかもしれません。


 総評すると、世界感、設定、キャラ造形、作画、美術などなどどれをとっても私好みの素晴らしい要素を沢山もった作品だったと思います。

 DIYのノウハウは無かったですけど、独立心、自立というテーマが良く描けていたと思います。ただ、やっぱりせるふをもうちょっと丁寧に、特に後半で描けなかったのかなあ、とそこだけがもったいないなあ、と思いました。





以下 視聴時のレビューです。


3話 優れた作画、自然なキャラ設定。極めて優秀なテンプレ作品。

{netabare} 今3話までなんですけど、冒頭から近未来のスマートハウス、スマートペット、自動運転車、ドローンなどのセンスの良さで、感情を持っていかれました。設定を冒頭からセリフで説明しすぎないのも良かったです。この近未来のテクノロジーの設定とDIYの対比がいいんでしょう。

 そして、作画の美しさ。モーションコミックみたいですけど、表情といい手の動きといい、身体の感情表現といい、素晴らしいです。色合いもいいですし。何気なくよく動きますし、この作画の良さは相当なものだと思います。人間がちゃんと立体に見えるのに動くのはすごいと思います。
 背景美術や演出も高レベルだと思います。構図で視点の移動もいいですね。
 平家物語、ユーレイデコもそうでしたけど、こういう面白い作画の良さがもっと広がるといいですね。

 キャラ造形もいいですね。ヒロインセルフちゃんはADHDの設定なんでしょうか。怪我が多い、自分の世界に入る、相手の立場に立てない。心理学的に裏付けがあるような感じです。
 ぷりんちゃんのツンデレもいいです。表情が最高でした。

 ストーリーは正直テンプレです。ドジっ子ヒロイン、出来る先輩、物分かりのいい先生、金持ち幼女(?)、依存性のあるボッチっ娘。ですけど、キャラ達が自然なので見ていて飽きません。

 ひょっとしたら、ゆるキャンと並ぶ最高峰の親父趣味女子高生部活ものになる可能性を秘めていると思います。{/netabare}


5話まで、見ました。

{netabare}  いいですね。このまま最終回まで見ると思います。ラストのカタルシスは想像できますが、失敗してもそれはそれで青春でしょう。自分でやることの素晴らしさを表現するには、どちらでも良さそうです。

 気付いた点としては、ポリコレ配慮の匂いはありますけど、あまり気になりません。
 ITとの対比がもうちょっとあっても面白いかもしれません。そのためにはぷりんちゃんをどれだけうまく登場させるか、でしょうね。
 電動工具の作業の作画がすごかったので注目ですね。{/netabare}



6話 動きと表情が良すぎて何度も見てしまう。キャラも話も良いです。

{netabare} まだ、スタッフの過去作とか確認してないですけど、ダリフラ+フリクリ+グレンラガンみたいな作画な気がしてきました。簡単に見えて相当高度な事をやっている気がします。私が素人故の勘違いなのかもしれませんが、私は最高だと思います。

 遠近法、俯瞰にあおり。表情や手の動き。ぷりんの風呂上りの素足の時のふくらはぎから足の指の作画でちょっと背筋がブルッと来るくらい感情が動きました。

 脚本やキャラ設定もいいですけど、とにかく作画、キャラデザ、演出、美術が最高です。本当に飽きません。素晴らしい作品だと思います。

 天才・優秀な子の孤独とか、天真爛漫なセルフに救われる感じとか、いいですね。エピソードの一つ一つが面白いのはもちろんなんですけど、ちょっと切ない感じがあります。この切なさがある作品はクリエータが優秀なことが多い気がします。

 少しずつセルフのできることが広がってゆくのもいいし、それを部長が丁寧に辛抱強く教えているのがまたいいです。

 あまり評判になっていないみたいですけど、素晴らしい作品だと思います。 {/netabare}


7話 作画・美術だけでなく、ストーリーもキャラもいい。手作り作品が売れるといいなあ、と応援するくらい入り込んでしまう。

{netabare}  6話まで作画・背景美術・演出等の画面の方をほめていましたが、もちろんストーリーキャラもかなりのレベルだと思います。

 というのは1期完結を目指しているのか、話の密度が高いです。部存続→秘密基地の完成というメインのプロットに、セルフちゃんの成長、金髪ロリ美少女ジョブ子ちゃんが1学期限定という時間制限(部長の退部?もあるかな)、それぞれの友情、それぞれの立場、DIYのノウハウとまではいきませんが楽しい雰囲気がよく描けています。

 で、キャラたちが少々立場や性格はデフォルメされていますが、そのキャラ設定がストーリーとエピソードを動かすのに効果的に生きてきています。ヒロイン、セルフちゃんのキャラ芸が段々薄まって、周囲の人間にスポットライトが当たる時間が長いので、物語の世界観にとても感情移入できます。

 くわえて、設定の面白さがいいですね。未来的AI、ITと手作りの対比、街や家の時代設定、隣り合った学校というちょっと無茶だけど目新しい設定が光ります。

 これらがテーマというとまだわかりませんが「IT」に対する「ものづくり」に対応しているのと同時に、「ぷりん」「ジョブ子」のITチームと手作りチームとの対比と融合によって、今後の人間の価値観の問題への視点が生まれていると思います。最終的にぷりんちゃんの着地が気になりますね。

 無駄がない構成に脚本、優れた画・絵づくり。うーん。レベルが高いなあと改めて思います。
 だからこそ、彼女たちの手作りのDIYが売れるといいなあ、と応援したくなるような感情移入ができるエンタメ的にも優れた作品になっているんだと思います。

 連載物のアニメ化もいいですけど、完成度の高さはやっぱりオリジナルだなあと思います。構成が違います。コミカライズもあるみたいですけど。続けて長く見たいですけど、1期できちんと終わる感動もまた、連載ものではない魅力です。最後までこのまま盛り上がって欲しいです。 {/netabare}



10話 残念。繰り返しで同じことをやって1話分無駄だった?

{netabare}  初めの材料がお金の力で集めて、だったら10話のみんなの協力って意味があると思うんですけど、もともと自分たちで工夫して集めた材料だったじゃん、と思います。

 今回の事故がないと顧問が手を貸さないというのも、流れとしては不自然な気がします。過去の部員に声かけるのは責任を回避するための行為なかんじで、あの過去からのつながりの話に説得力がありませんでした。
 一回、ヒロインが落ち込まないと、ぷりんが参加しないからかなあ、今までいい話だったのに、本当にもったいない1話でした。 {/netabare}


11話 ぷりん可愛すぎ。いい感じだけど、セルフの内面描写が弱いのが本当にもったいない。

{netabare} ぷりんについては、説明しすぎない範囲で同級生になれなかったセルフに対するもどかしさや嫉妬、ツンデレが感じられました。というか今週のぷりん可愛すぎでしょう。最高でした。

 一方でセルフが記号的すぎな気がしました。DIYが上手くなりたい、DIYが楽しいという気持ちはいいですけど、そこに何かのエピソードが欲しかったかなあ。過去の挫折で完成に執着する理由とかコンプレックスとかなんでもいいんですけど。そうするとキャラにグッと近づけるんですけど、今のままだと本当に夢みる頑張るドジっ子でしかないです。

 やっぱり9話10話の薄い感じが本当にもったいなかった。

 なお、ここにきてセルフの母親の凄さにちょっと感動もありました。親は飢えさせない、一緒に食事する、話しかける、危険回避だけ教育する。そして信じて肯定してあげる。価値観を押し付けない。学校を落ちたことを責めない。勉強しろといわない。完璧に実践してますね。こちらの面からみるとセルフの内面の想像はできるかなあ。この親がいかに素晴らしいかは、クローズアップしても良いかもしれません。Do It Yourselfという題名とテーマ性でつながってきます。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 25

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

温かい雰囲気が心地良いです(^_^)

この物語は超のんびり屋さんの主人公の結愛せるふがDIY(Do It Yourself)部に入部し、いろんなものを自分で工作する物語。

主人公せるふの”超のんびーり”したしぐさや話し方がとても気に入りました。
多くの動物たちに囲まれている彼女は、きっと温かい心の持ち主です。たぶん…
2022年秋のアニメの中で、なぜか一番好きになりました。不思議と心が温まったのです。


のんびり屋さんにも関わらず、せるふは毎日毎日怪我をします。
そそっかしいのか、とろいのか、おそらく後者のようです。
その彼女が今回初めて示した決断は、DIY部に入部することです。

おそらくせるふは、今後いろんな決断を迫られるようになるでしょう。
そして、いろんなものをつくっていくことになるでしょう。

きっと失敗のほうが圧倒的に多いと思います。
でも、そのたびに彼女は少しずつ少しずつ、成長していくでしょう。
そんな彼女を温かく見守っていきたいと思います。


少しずつ仲間が増えてきました。
廃部寸前だったDIY部は、いつの間にかにぎやかな部になりました。
せるふは手先が不器用でDIY部には不向きのように思えましたが…
誰でも拒まない彼女の性格がDIY部を救ったようですね。

DIY部は、D(誰もが)・I(居心地)・Y(良い)部になりました。

エンディングは、セルフとプリンが歌う「続く話」。
とても心地良い歌です。

最後に部室の壁や床の板をはがして材料としたのは、ガッカリしました。
この行為が無かったら、もっと評価は良かったと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38

68.4 9 友達で天然なアニメランキング9位
新しい上司はど天然(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (64)
189人が棚に入れました
マンガクロスにて好評連載中、コミックス累計50万部突破の話題作! 癒しのお仕事コメディが待望のTVアニメ化!!上司からのパワハラで精神と胃をやられ、広告代理店の営業職に転職した桃瀬。しかし過去のトラウマが原因で「新しい上司もまたパワハラ上司だったらどうしよう…」と、初日早々に胃痛で動けなくなってしまう。そんな時、一緒に外回り中だった新しい上司・白崎がとった行動とは……?!予想外の上司の「ど天然」に、きっとあなたも癒される──!!

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

うちの会社の新しい上司の話

イケおじ萌えアニメ。

01
ブラック企業を辞めた新人が転職先の天然イケおじに萌えるだけの話。

女性向けなので豚さん向けのようなキモさはなくさわやかな画面。新人も長身イケメンで上司もイケおじなので目にやさしい作品。萌えアニメだからかギャグまでもがふんわりとした優しさに包まれている。作風から下品なこともナンセンスギャグも出来ないのでおじ萌えがないとあまりに淡々としすぎてるだけな印象になってしまう。ツイッターでサクサク読んで可愛らしいイケおじを堪能するならいいのかもしれないが、キャラ萌えの下駄が無い以上微塵も起伏のない動画を見続けるのはやはり厳しい。男性が見ると女性が豚さんアニメを見た時のような虚無感を擬似体験できるアトラクション的というかメタな視点を獲得するためのトレーニング動画として機能するのかもしれない。

イスでくるくるまわっちゃうのわかる。不意にややウケした。
まったりほんわかとした空気感は心地いいので刺さる人はいそう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

男同士で仲良し!昭和の人間関係かな?それとも…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.30

 天然上司と元ブラック職場ネタのみでワンクールやり切りました。

 仲の良い男性の同僚同士でクリスマス会やったり、結局上司の側に住んだり、昭和の家族経営企業みたいです。

 これで同性愛者じゃ無いんだから、いかに日本の企業文化が女性を排除してるか分かります。女性同士だと、悲惨な感じしかしませんが、男性同士だとギャグになるんですね。

 一部上場企業だとコンプライアンス的に女性を一定数重役に就けないとイケないけど、そんなことするくらいなら東証市場から撤退しちゃえ!と本気でやるのが日本企業です。

 おっそろしい話でしたねぇ…。女なんて鋼の男社会の障害でしか無いので、非正規か主婦で充分だろ引っ込んでろ!というメッセージ、しかと受け取りましたゾ!
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 9話まで観ました。2023.12.04

 いや〜良いですね。どこまで女性を排除できるか挑戦しているかの様なアニメです。

 仲良し会社の男衆達が許容する女性は、アイドルかお婆さんだけ!性的な若い女性は、気を使って合コンとかで接待するけど男社会に参入不可!

 女抜きでやって行きたいけど、生物学的に男は子供を産めないので、仕方なく付き合ってやってる的な感じを醸し出しております。

 ここまで露骨だと、女性視聴者の好むBL路線を意図していないのは明らかです。

 登場人物達が全員アマゾネスで、繁殖のために仕方なく精子袋として雄を生かしているだけで、社会性も人格も何も認めて居ない世界の話は、百合好き男子でも、面白いとは思わないのと一緒ですね。

 期せずして、近代社会の闇を描いたミソジニーアニメとして、私、高く評価しております。
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 7話まで観ました。2023.11.19

 これは女性向けなのか?性差別を無くすために、生物的女性は消去し、クローン技術で誕生した男子を男カップルが育てる未来社会のディストピアみたいな雰囲気になっています。

 主人公と主任は同棲するし、猫の白桃はクローン子供の暗喩かな?
 
 ほっこり癒やされるか、背筋が寒くなるかはあなた次第…。
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 4話まで観ました。2023.10.29

 ほんわかした雰囲気のアニメです。女性を排除した男同士の仲良しコミュニティ、昭和の会社ってこんな感じだったのかな?

 このアニメが女性向けと必ずしも言えないのは、この鉄壁の同性愛的な男同士のホモソーシャルな関係性が女性を公的な世界から排除する原動力だからです。

 ギスギスしたパワハラ上等の体育会系会社も、一見ホワイトに見える男性社員同士が仲良しの会社も、女性の排除という面では表裏一体です。

 私個人としては、特定の属性の人間を排除するための排除アートを観ているようで非常に興味深いです。

 しかし、他のレビューアー様が書かれているように、男性視聴者にとっては萌が足りず、女性視聴者にとってはBLとも言えない感じなので、人気が出るか未知数だなぁという印象が強いです。

 割とニッチな感じの原作を良くアニメ化したなぁ…。今後の展開に期待大です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

上司が天然で和む気持ちはわかりました。でも女性向けなので…

とりあえず上司の天然っぷりに和むという気持ちは理解できたので、出来自体は良く感じました。女性向けですが、なかなか悪くないですね。
でも女性向けなのでさよならです。

しかし、もう一つ… 前にも書いた気がしますが繰り返し。

糞な会社で嫌な思いをしている日々を忘れるためにアニメを見る時、現実よりよい会社を見たいか、会社とか関係ない異世界を見たいか。

私は圧倒的に後者です。
アニメで会社とか見たくないです。良い会社ほど、現実との落差に嫌になります。
むしろブラック企業の方が、ここよりはマシかと癒やされるかも。
ゾン100とか。

ま、そんな好みの違いもありますね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1
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