友情で社会人なおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの友情で社会人な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の友情で社会人なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.5 1 友情で社会人なアニメランキング1位
ReLIFE(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1368)
6963人が棚に入れました
海崎新太(27歳)は、新卒として入社した会社を3ヶ月で退職。
その後の就活もうまく行かず、親からの仕送りも打ち切られ田舎に戻ることを迫られる。
悩みを打ち明けられる友達も彼女もいない……
途方に暮れる海崎の前に謎の人物・夜明了が現れる。
夜明は海崎にニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加をもちかける。
その内容は、謎の秘薬で見た目だけ若返り、1年間高校生として高校に通うことだった――。

声優・キャラクター
小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ニートしてたら高校生やり直すことになりましたヽ(´▽`)/

ニート更生プログラムリライフ…
たしかに高校3年生からやり直せるのなら
多少はやり直したいことあるので受けてみたいな~
ニートになろうかな~

1話 {netabare}
この主人公わざとスーツ着て飲み会いってるよ
絶対こんな飲み会楽しくないわwお母さんにそりゃ怒られるわwww
仕送りももうなくなって…27歳に仕送りはきついわなwwww
新太、大学院まで出てるのね

新太の前にリライフ研究所の夜明さんが
リライフの被験者?実験期間は1年間
最終的に就職先まで用意してくれる胡散臭い仕事先(笑)

新太若返ってる~(笑)
見た目が高校生くらいまで若返る薬(・∀・)イイネ!!
この春から1年間高校生になって高校に行けとか
もう一回やり直してみたいって意味では行きたいかもね(*’ω’*)

夜明、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
大人のクズ褒められた(*’ω’*)
生活全部保障っていいよね
高校生でもう一回やり直すかどうかは新太次第

本当に来ちゃった新太君(笑)
しかも3年生から
いきなりコミュ障かましてる(笑)
夜明も一緒のクラスかーい(笑)

夜明去年もここに通ってたのかw
最初に新太が絡んだのは秀才タイプの千鶴ちゃん
高校生らしい自己紹介じゃない新太
さらにいきなりテストキタ━(゚∀゚)━!www

まず筆箱がない学生www
新太感覚がクズだなぁwww
そして隣の席の狩生さんは優しい子だな~(。-∀-)
狩生さんはこのテストに賭けてるのな

数学ってもうできないよな~(笑)
職員室に呼ばれる新太、怒られてる(笑)
年下に怒られる新太さん
新太の諦観具合の羨望w
先生に対してトラウマがあるのかね?

出た!夜明!高校生なのか大人なのか?
記録員の夜明(。-∀-)こいつ性格ドSだなあ~
研修がてら去年も

リライフはニートを更正させるプログラムなのね
なんていうか…リライフしたいよーな…したくないよーなヽ(*´∀`)ノ

新太、被験者2号なのね
ってことは1号は?
{/netabare}

海崎 新太(かいざき あらた)
27歳無職・大卒院卒。初めての就職先で社会に絶望し退職。
友人たちとの差に焦りつつ日々を送る。 “リライフ”という実験の被験者に選ばれ、 高校三年生に戻ることを選択。

2話{netabare}
社会復帰プロジェクトちょっと受けてみたいな~(笑)
早起きマジで辛いは同期
新太のテストの点数ひどいな( ̄∀ ̄)w

チャラいのに頭いいとかすげぇな
大神のコミュ力すごいな~
機嫌悪くても…狩生ちゃんw
ひとつでも赤点あったら再テスト(笑)
エンドレス再試wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
新太って墓穴掘るタイプよねw
大神っていいやつだな、さらにメガネっ子小野屋さんもw
上には上が居るが下には下も(沙*・ω・)

大神(おおが)、思春期は人の恋模様に機敏よね~
お揃いのピアスなんだヽ(・∀・)ノ
狩生ちゃんかわいい子だなwツンデレだなwでも自分を追い詰めちゃう子なんだなw
二人でクラス委員したかったんだろうな

新太と小野屋のナイスコンビネーションw
4点でタバコの人だと日代さんに思われてるw
なかなか難しいタイプの子だな(笑)
大人だと思われた新太wまぁそうなんだけどw
笑顔の日代さん( ・∀・) イイネ!

シルバーピンすげぇ
新太なんか大物だと思われてるw
そういえば夜明は一人飯(ぼっち)なのねん

今度は1000円も追加されてるw
結構思ってることを口に出しちゃうのね(笑)
社会人やると人の感情や言動に機敏になるよね

日代さんもなかなか考えてるんだなぁ
敬語で話すのもキャラになっちゃえばとっつきにくくなくなるよね
日代のニコニコwwwwwwww

自然に友達はできないよなー
当たり前の未来なんてそうそうこないよなー
いきなり携帯くれ発現www
アドレス的なものを教えてってことよねw

日代さん頑張ったヽ(・∀・)ノ
夜明の観察者っぷりな

案外、タバコのこと気にしてる新太(笑)
記憶消えちゃうのね
リライフの他言も禁止

記憶のないまま気づいたら28歳になっちゃった…恐ろしいな…
日代さん丁寧でいい子だな
新太勉強しろよw
EDホットリミットなんだけどwww

{/netabare}

日代 千鶴(ひしろ ちづる)
女子成績学年1位の秀才。
極度のコミュニケーション音痴。
わからないことをすぐネット検索に頼るクセがある。

3話{netabare}
下駄箱に手紙とかヽ(・∀・)ノ
日代さん案外お茶目でかわいい♪好きだわ~♪
まず下駄箱って響きが懐かしいw

日代さんさすがネットの申し子w
だけど真面目キャラ(笑)
夜明の笑顔が怖い(╬゚◥益◤゚)
大神は大神なのねw
再試の方が悪くなる新太と杏
駄目だこいつ認定されてる大神(笑)

事実想像以上のバカ新太さん
カズ君って誰も呼んで…おっと日代さんだけ(笑)
ニコニコの意味が間違ってるw
もうこの時期の女の子こわーいw
運動とかいつぶりってなるよなw

男女体育教師対決w
朝地君地味にすげぇw
最近の子は体型かっこよくて羨ましい
犬飼君こえー

大神運動ダメなのね~ヽ(*´∀`)ノ
生まれ持った運動センスなーw
新太歳のせいで肩が回らなくなってるw
大人って急に動いたら危ないんだな

女子のも見れるのいいね~
狩生ちゃん運動神経いいのね
玉来さんめっちゃ運動神経すごいのな
なんていうか…狩生ちゃん…JKのキャッキャはいいね

犬飼めっちゃ絡んでくるなw
狩生と日代さん相性悪いのな(笑)
名前覚えてもらえてないとか一番ショックよね∑(O_O;)

夜明の平均値すげぇな~

新太足を痛める不祥事wwwww
もう身体がついていかないのねw
膝グロテスクwそして朝地がちょうイケメンなことについてw
お姫様抱っこされてる(笑)

傷の治りが遅いのも…日代さんにいつかバレるんじゃね(笑)
狩生さんびっくりしてる日代の笑顔
めちゃくちゃ勘違いで問題が起こる予感
去年の被験者とは違いが大きい

毎回ED変わるのね
歌のチョイスで年代わかるよね(笑)

{/netabare}

大神 和臣(おおが かずおみ)
チャラいイメージだが実は成績クラス男子1位。
ピュアな一面もあり、 恋愛に疎い。運動音痴。

4話{netabare}
狩生はステータスと大神の隣に入れることが…
千鶴と大神の感じにwwwカズ君定着してるのねwww
狩生と千鶴の一触即発(一方的)起こりそうな予感w

狩生ちゃんめちゃくちゃ不機嫌(*’ω’*)
千鶴のゲス顔を思い出してイライラw
玉来ちゃん、ご飯の時も牛乳っ子、身長ではなく胸に全部栄養が(笑)
なんというか一番になれないし…千鶴のニタ顔wwwwwwwwww
大神の努力実らずw新太も小野屋もまったく成長せず(笑)

千鶴も誘って二人のシルバーピンパターンw
新太の空気読むスキルぱないな~(笑)
そして大神はバカだった(笑)
大神のジト顔嫌いじゃないw
新太空気読めるなりの疲れがあるよね

千鶴のぼっちスキルぱないなw
友達もできそうな感じ、しかも狩生とだと!!w
勘違いはなはだしいな(笑)

もう一人のボッチw夜明www
夜明は仕事上、千鶴を誘うことができないらしい
周りを綺麗にしときすぎるのも…
二回目の青春のあがきが凝り固まっていた心を揺らぎ解かす

リライフ生活1か月経過
大神がいなくても再試のプリントやらんとねw大神怖いwww
狩生と目が合っただけで仲いいと思ってる日代さん

狩生の負のオーラが溜まってるなー(笑)
玉来親衛隊だな~(*’ω’*)☆
負けず嫌いと嫉妬と不安な気持ちで押しつぶされそうなのなー
アラサーになると身体の治りが遅くなる

おっと…嫉妬の気持ちが歪んだ方向に~
ナイスタイミング?バットタイミング?で新太と遭遇
揺らぐ心(=゚ω゚)ノ

ある意味青春の一ページ
というか事故…そして当事者の意識がない千鶴が二人を発見

EDのチョイスが素晴らしいな
ラルクのHONEYとか熱い!!
{/netabare}

狩生 玲奈(かりう れいな)
負けん気の強い性格で、成績優秀・スポーツ万能。女子バレー部所属。
だが、そんな自分に満足せずに常に上を目指すストイックなツンデレ。

5話{netabare}
物音を聞いて駆けつけた千鶴が目にしたのは階段から落ちて倒れてる二人…

目覚めたら保健室のベッドの上
男の子(27歳)にはきついなー
社会では自分のせいでなくても謝らなくてはいけないこともある
みんな蹴落とさないと上にあがれなく…

人を落とすことは自分を落とすことにもなる
狩生ここで負けるな~(=゚ω゚)ノ
頑張っても報われないこともある…よなー

新太大人だなー(27歳)
なんつーブーメラン戦法(笑)
おっと千鶴キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!待ってたー
千鶴のコミュ音痴はなはだしいw
鈍感に悩む千鶴…人の気持ちって難しいよな~
気にしすぎちゃうとこっちが疲れるし…千鶴の頭がショート寸前☆
もやっとした気持ちは後回し

新太も二人を観察、さらに夜明もいたのねw
これは狩生と千鶴で解決しなきゃいけない問題だもんなー

千鶴の鈍感さ、すごいよなー(笑)
まぁある意味ドストレート(笑)
案外新太の言葉は人に突き刺さり影響を与えるのね
狩生の勘違いと整理wwww
なんていうかこのくらい不器用だと面白いよなw
分析能力に長けてても人との付き合いはわからない

なんていうか青春(笑)
二人の仲を取り持った新太
ただ…自分の放ったきれいごとが正しかったかどうか…
夜明なかなかドSだなぁ

今日のEDはパフィー♪
狩生ツンデレキャラみたくなってるwツンデレかw

{/netabare}

夜明 了(よあけ りょう)
リライフ研究所の サポート課職員。海崎のReLIFE実験担当者。
いつも朗らかだが“くえない”性格。
高校生の姿になり、海崎の同級生としてサポートしている

6話{netabare}
千鶴…もしかして恋をしちゃってる?w
あれOPの最初こんなだったっけ?…まぁいいや(*´▽`*)
千鶴のひきつった笑顔好きだわwww

新太GW油断しすぎwwww
10分間で片付けられるのか(*´▽`*)
新太必至に片づけと消臭したなぁ
勉強会というよりどれだけごまかせれるか
今どきの子はMD知らない٩( ‘’ω’’ )و

新太が入学できたのは…w
小野屋さん謎な子だよなー
社会人的付き合いってだるいからなぁ
そして二人は勉強のし過ぎでショート(笑)

再試のあとには中間テスト…再試無限ループ(笑)
新太頑張って隠し通せるかな~(´・ω・`)
新太突然のバイト…コンビニでやってたのか~
コンビニ大変だよなぁ٩( ‘’ω’’ )

二人きりだとまずい発想がない…純粋な大神なwww
二人きりはきまずい新太であった(*‘ω‘ *)
何状態観察って?(笑)
そんなこともできるのか?プライバシー筒抜けだな(笑)
おっと小野屋にカレンダーのこと聞かれて…ピンチ!!

そりゃ夜明もドキドキだわな
アルバイトでごまかした~(笑)
おっと駅前のコンビニでバイトしてたか…新太と以前あったというが…

小野屋眼鏡外すとかわいいなカワ(・∀・)イイ!!
小野屋と新太急接近?w頭に気になる子出てきてるやんw
小野屋可愛いなぁカワ(・∀・)イイ!!

夜明駆ける(*´▽`*)
そしてドアから登場w
小野屋もそっち側の人なんだろうな~
やっぱりなー(‘ω’)ノとりあえず小悪魔だなw自由奔放w
サポート課はふざけてルやつばっかり

今日は新太の人間性を試す実験だったらしい
ニコニコしてる二人怖いなー(笑)
新太を選んだのは小野屋らしい

半分本島で半分嘘の真実とは…ね
今日はセンチメンタルバスか
{/netabare}

小野屋 杏(おのや あん)
海崎と同じく3年生から編入してきた。
楽観的で何を考えているのか、むしろ何も考えていないのか、分からないところがある。

7話{netabare}
夜明さん上からの圧力すごいな~
自分の立場なー…

そういえば被験者1は誰なんだろう?
適正調査?被験者2?なるほど少し過去回想なのか
普通に小野屋はメガネじゃない方がかわいい気が(*´▽`*)
距離感は確かに難しい…

毎日毎日レポート書いてるのね
被験者1号は何の変化も見られなったのね…
小野屋いい後輩だな( ;∀;)

夜明さんの切り替えすごいな~w
小野屋も夜明も一体何歳だろう?
本来の夜明は茶目っ気あるのな

夜明視点の話も面白かったな(*´ω`*)
EDサウダージとか熱すぎるな!!
{/netabare}

8話{netabare}
テストの実力は変わらずじまい(笑)
小野屋は赤点回避w先生に呼ばれるとかある意味オワタ新太w

先生にも真面目に心配される…新太さんである
何のミスもなくそれですか(*‘ω‘ *)
諦めても逃げずに立ち向かう…

出た!玉来ほのかちゃん
この子も赤点5つ取ってるww
新太仲間できて嬉しそう
先生いいこと言うやん
男子バレー部だって頑張ってるんだようwww

ほのかはスポーツ推薦で入ったから勉強が少し苦手
青葉を選んだのはあきちゃんとのぶちゃんw
青春だなぁww

出た!日代さん(*‘ω‘ *)
急にシャットダウンしてるwww
みんな大神と小野屋の関係を気にしてるw
狩生愛されっぱなし(*‘ω‘ *)笑
はい喜んで~(笑)

戸惑う狩生はかわいいぞカワ(・∀・)イイ!!
ほのかってこういう噂話とか悪意とか…弱そう
狩生もほのかもいい友達持ったな~

あきちゃん程度www
のぶちゃんは寝るの早いw
部活やる前に再試…

夜明、新太に再試がなってよかったね~
小野屋混ざるとクールな夜明がwww
ほのかは合格
新太はまた来週w

ほのか寝不足で…てか保険医って犬飼の姉なのか(*‘ω‘ *)
大神、新太がダメで嬉しそうwww

唐突にシャットダウンしちゃうのが人間…
あー穂乃果が倒れて拍子にボールが転がって狩生が避けようとして
捻挫してしまって…

亀裂とはこういうことか…
なんで…こうなっちゃうのかしら…青春って残酷な一面もあるよな
ED雪の華なのもいいな
{/netabare}

玉来 ほのか(たまらい ほのか)
女子バレー部のキャプテン。 マイペースでおっとりしているが、スポーツ万能でまさかの怪力の持ち主。 犬飼&朝地とは幼なじみで、二人からは「タマ(ちゃん)」と呼ばれている。

9話{netabare}
日代んって呼ばれてるのか千鶴
あれからほのかと狩生は…

千鶴ってぐさぐさいくのなw
だけど変に鈍感な千鶴さんなのである(笑)
あーあ狩生これ間に合わないやつだな…全治2週間か…

狩生…もうこのまま引退するつもり…かー
さすがの千鶴も何か気づいたかな?(笑)
ほのか…話しかけたいけど言葉が出てこない…わかんないよな~
逃げるしかないのか…

気が早いなーあきちゃんw
おっさんの粋な計らい…ここでかーw
負けず嫌いだな狩生wまったく間の悪い大神さんであるw
まったく大神はいいやつだなーw

狩生は自分に素直になれないのなー
いやー楽しそうだな~小野屋(笑)
被験者がいないところでいろいろ事件がな…
主人公はまだ気づかず…

今日はオムライスにしたけれど一人な千鶴…さすがに様子がおかしいことに気づいてる
お!さすがに新太も気づいたか!この妙に居心地の悪い感じ…
新太は味わったことがある…あの感じ…

千鶴…お部屋の前まで来てたとかww
相談したいことがあるから直接とかw電話という発想に思いつかなかった千鶴さんw
新太の方が動揺すごいなww
超監視されてるwww

千鶴空気を読めるようになった?
自分のことじゃないなら空気読める
理不尽でも正しくても…抑えなくてはいけないものがあるのか…
感情だけではどうにも…

新太のトラウマ的な部分に…自責の念が暴走しちゃってww
新太の先輩…

周りからしてあげたい気持ちもあるが踏み込んでいいのかどうなのか…怖いよな
千鶴いいこというな!リベンジ!しかも一緒にとか
ふぁいおーwww

ほのか調子出ないよな~
千鶴のリベンジマッチ
本当にほのかも狩生も愛されてるなw

セッティングは完了…あとは動き出すリライフ
今日のEDは…カボチャ知らない( ゚Д゚)
と思ったらブリリアントさんかー!
{/netabare}

犬飼 暁(いぬかい あきら)
無口で無愛想だが正直な性格。
口より先に手が出るタイプ。
玉来&朝地からは「アキ(ちゃん)」と呼ばれている

10話{netabare}
ほのか思いのたけを告白…
頑張れば頑張るほど周りを傷つけるって…辛いよな~

狩生の負けず嫌い最初からだな~w
たしかに初対面ならなんなのこの子~だよなw
手を抜いてるかどうか確かめたかったのね(^-^)

拒絶されたらどうしよう…怖いよな~
転校が多いと心がどんどん麻痺していくのか
人とかかわるのをあきらめたらこの様ですw
新太ナイスサポートするよな

ほのかの笑顔が見れただけでwこの間は不細工www
本当にチャンスは突然訪れる( ゚Д゚)
ほのかと狩生…このままでは…
まったく素直じゃないんだから~狩生~
まぁこういうのも青春の1ページか

夜明から急に感謝…w
また明日ってことは夜明も来るのかwってことは小野屋もw
狩生が来ることを信じるしかない
トーナメント戦だから勝たなかったら…

千鶴、引きずってまで狩生連れてくるつもりなー
過度な干渉はダメだけどこういうのは手助けしたくなっちゃうよな~w
逡巡しちゃったのな狩生
踏み込んでこないでか…きついよなー

気持ちがわからなかったら心配しちゃだめなのかな~…か
手を出すこともあるのねwww
千鶴が言うと説得力あるな~
わがままを通しに来たのな~千鶴
どうでもいいけど転校しない一番最初の千鶴さんかわいいなw

狩生は愛されてるな~
最後の試合にでてほしいはみんなのわがままは一緒
1セット目は取られて…ペースはあっち…
新太も千鶴もナイスフォローだな

まぁ話は終わったらだよねw
こっからが試合本番よね~♪
まぁでも終わっちゃったものはしょうがないし千鶴は真ん中に座ってしまったんだろうw

一件落着かね(^-^)
犬飼さんお礼とか言えたのねw

おいED最強かよ
泣かせる気まんまんだろ青春かよw
{/netabare}

朝地 信長(あさじ のぶなが)
温厚で優しい性格で人当たりも良い。
運動神経抜群。 玉来&犬飼からは「ノブ(ちゃん)」と呼ばれている。

11話{netabare}
元に戻る薬が欲しいらしい…新太トラウマと向き合う覚悟を決めたのか
やっぱり先輩は死んじゃってたのね…

夜明も同行するつもりらしいw
首元はやっぱりトラウマの…
夜明も同行するなら新太お墓参り許可される

千鶴から声かけるとかたしかに珍しいな( ゚Д゚)w
夜明は起きられないタイプの人らしいw
起こすのに疲れるタイプらし夜明www

大人になるまであっという間(*´▽`*)
小野屋は何を頼まれたんだろう?
新太はお話ができる人なのかww

佐伯先輩かっこいいな憧れちゃうな
人ひとりの命より仕事だー、会社だー、自分の昇進だー…
っていやになることもありますよな…

大人になるってこういうことなのかな
就活するってなるとぞっとするよな
ちょっと…新太の死んだかおといったらw

今にも切れそうな糸を必死に…
新太新卒には…ヒーロー扱いされてるのな
行動は意外なところに…

新太の言葉に重みがあってカボチャ泣きそう
優しいヒーロー先輩♪
まぁ仕組まれてはないけど動向はやっぱり

小野屋www
素直じゃないお二人だこと(*´▽`*)

今の若い人はchemistry知らないのに驚愕Σ(゚Д゚)
ってわけで今日のEDはけみすとりー
{/netabare}

12話{netabare}
最近自分から声をかけられるようになった千鶴
二人からヘアゴムをもらったらしい( ´艸`)
小野屋の名前はまだ覚えてないw三つ編みメガネw

夜明があんなダッシュするなんてw
下の名前で呼んでたww
新太さん青春送ってるな~
夏休みに浮かれる気持ちは…
期末の再試合格してないと夏休み中も…
受験とか懐かしいな(*´▽`*)

ちょっと新太この生活が好きになってるねw
制服で乾杯してる~wwwwww
経費で飲む、お酒と飯はうまいw
こいつら楽しそうだな~(‘ω’)ノ

本人の気持ちが大切よねー
そっかこの日々は忘れさられてしまうのか
大神の女子力高いな~( ゚Д゚)

もう新太が再試ダメなのはですよね~レベルw
大神…ピュアかよーww
夜明が笑っちゃってるよな~ww

大神ピュアかよ~(笑)もう一回言うわ(笑)
すごいブーメラン自爆使いだな新太w

狩生といつかの後輩君…
なんていうかいい雰囲気でよかった大神と狩生w
素直すぎて不気味wwww
いつもどおりが楽しくて♪

大神、やっと狩生のことを意識し始めたよw
おっさんはどうするのかね(^-^)
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ニヤニヤが止まらないw

花火大会なんていいチャンスの場所
なんか色々と集まってきたw
女子?戦力外?ついでw

なんか千鶴さんが怖いのはw
サポート課はこういう時助けてくれません(笑)
打ち上げ花火~♪

EDのチョイス今日も最強かよw
夏祭り~♪

狩生ドキドキかよw
とりあえずみんなに送ってるうやつ
だけど…
{/netabare}

13話{netabare}
千鶴も浴衣を買ったのね~(*´ω`*)
おっと二人が告白することを知ってしまった千鶴さんw
離れることになるとわかっていて好きになるって無駄?それとも?
時間に遅れたからっていう自分への攻めwww
混雑に慣れてないのねwww

それとなーくw
新太も色々と勘違いを繰り返していく(笑)
みんなのサポート課wwwお祭りハンターw
祭りはいっかなって感じなのかw

サポート課は新太を動かす気だなw
大神と狩生の方が先に気になるよな~(笑)
こんなにドキドキしたのは久しぶりだわ(*´ω`*)ほっこり
恋愛ものってあんまし見れないけれどこういうのは本当に好き♪
ヒロインは暴力混じりなの大事w

冷静になると時間差で恥ずかしくなってくるパターンのやつw
手をつなぐのにこんなドキドキするのあれよね…久しぶりかもしれないw
朝治君のおかんオーラ(笑)

サポート課やるな~(‘ω’)ノ
新太もハメられたのかw
花火のタイミングなー(‘ω’)ノ

正直花火どころじゃない二人は置いといて٩( ‘’ω’’ )و
新太動揺してるのか?お?お?w

どうせ消えてしまう幻…
千鶴が第一号だったのか!!
なんかうまくいったみたいでにやけちゃうよなw

人酔いわかる~٩( ‘’ω’’ )و
言わないと後悔してしまうけれども…
後のことを気にしてももったいないのかもしれない…か

新太って本当にブーメラン使うよなw

神様とか運命って本当にナイスタイミングするよなーw
さてと…これに続きはないのかな?

2学期の担当小野屋になるのね…千鶴w
あーwwwだからww
花火は消えてしまうが思い出は消えないか
一瞬一瞬を大切に!!
{/netabare}

いやー最後に伏線も回収して…
だけど夏休みまでの話だったので
ここからの新太とそして被験者第一号さんの
続きが気になるので…早く2期を~

それにしてもEDのチョイスと
タイミングだったり音楽の演出が上手かったな~
なんかよりドキドキしたりしたな~٩( ''ω'' )و

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

約束しなくても友達に毎日会える。そんな奇跡に、あの時気付いていたらな。 by ナカムラミツル

「アオハライド」「君と僕」などが好きな方は合うかもしれません♪

[2016夏 個人内ランキング 1位]

書いてて、同年代(20代後半~30代前半)にしか、伝わらないダメレビューになりました(汗)

大人になると、友達に会うって、ハードル高いんだよね。必ず約束しなければならないし。学生時代って、ホントに閉ざされた奇跡的な世界だよね、今になって思うと。多分このアニメ、主人公と同世代「25~30歳」くらいにはドンピシャだと思います。

《以下ネタバレ》

【各話感想(ED、毎回感想書いてしまったw)】
{netabare}
OPの歌、映像ともに、NHK臭がするのは、私だけw?
さあ、MDを何人ググったかが気になる、MD世代ど真ん中の剣道部っす(笑)

第1話
「笑ゥせぇるすまん」や、森絵都さんの「カラフル」を思い出した。なんか、(ジャニタレとかで)ドラマ化できそうな感じだね。メガネ女子は、最高(^.^) てか、やはり「カラフル」をパクってないかい?

第2話
女子、イイね、3人とも! 特に、杏と千鶴は可愛い! 見た目的には杏でしたが、「にゃあ」にやられて、千鶴派に(笑)

てか、ED,毎回変わるんかい! 全部どストライク世代だよ! ズルいよw

蛇足
いや~、100㍍のくだりは、あるあるですな、イメージに現実が追い付かない(笑) 私も、大学卒業後はほぼ剣道やってなくて、付き合いと義理で年に一回やるかどうかです。その時、自分の技の遅さにびっくりします。んで、思うのは、「悔しい、情けない」ではなく、「技に申し訳ない」という、不思議な感情。自分の剣道を支え、何度も厳しい場面を救ってくれた得意技が、見るも無惨な姿になっている。得意技に対し、「自分の不摂生のせいで、申し訳ない」と、土下座したい気分でした。なんか、「共に命を救い合った戦友が、アルコール漬けの日々を送っていることに対するやりきれなさ」的な感情を感じました。これは、伝わらないな(笑)

第3話
千鶴の魅力が増す一方。メインヒロインは確定なんで、こうなると、杏の存在意義が気になる。もしかして、杏もReLIFE被験者かな?

ED、いや~ウリナリって楽しかったよね~(遠い目)

第4話
安定した千鶴の黒笑顔w 夜明の言うことには、ホントに同意。職場にも20代前半の若い子はいるけど、あんまり仕事(正解)教えたくないしね。せっかく若いのにこっちのやり方真似されても、当たり前だけどこっちには勝てないわけで。若いからこその無茶や熱意を期待したい。それがたまに、経験を上回る大当たり(利益)を生み出すことがあるから。ホントにヤバイ時は止めるし、多少のミスならカバーできるからこその中堅なわけで。若いうちから小利口に立ち回るな、と(ハッ、若い子が引いてるわ)。

ED、どちらかと言うと、Driver's High のが好きだけど、どちらも良い曲♪

第5話
コミュオンチって、良い言葉だね♪ 千鶴にピッタリ! コミュ障よりやわらかくて、ずっと良いね♪ 千鶴の連続笑顔、鉄板w 新太、悩んでるけど、基本的にアドバイスなんて自分を棚にあげないとできないよ。じゃないと、誰もイチローに野球のアドバイスできないことになるし。それに、自分のアドバイスの「お陰で」相手が変わったなんて、傲慢な考え方だと思う。人生の選択権は常に本人にあるんだから、それは、相手が自分のアドバイスを受け入れるという「決断」をしたに過ぎない。だから、狩生が変わったなら、それは狩生の力と責任であって、新太は単にきっかけをあたえただけ……と、新太より更に年上の私は、彼に説教してしまうと思う(笑)

今回のEDはPUFFYか! 千鶴に初めて同性の友達ができた回にふさわしい選曲だね♪

第6話
千鶴の「(新太に対しての)恋があり得ない」ってのは、「自分がReLIFE経験者だから、年下の高校生に対しての恋なんてあり得ない」ってことかな? 杏にMDが通じたことが怪しい。杏回でしたね。う~ん、杏の魅了半減(汗)いや、ここから大人の魅力で挽回か? いや、JKに迫られたら……(以下略)w

ED、イントロ1秒で気付いたよ! 青春の一曲だよ! センチメンタルバス解散してるけど、臨時収入やね(笑) 多分、いつか川本真琴の1/2が出るなw

第7話
夜明回だね。杏がReLIFEの観察員だとすると、やっぱ、被験者No.1は、千鶴(杏が夜明の後任)? そうじゃないと、新太との恋愛が成就しても先が甲斐がないからね。大人に戻って、大人同士の恋愛を続けるんだろうね。千鶴の残念可愛い部分が視られず、残念な回。

ポルノも良いね~♪ カラオケじゃあ歌いこなせないけどw

第8話
強いチーム(部)じゃないのにスポーツ推薦枠あるの?という疑問はともかく、私もスポーツ推薦で高校入学しましたが、特待生ってもっと厳しい世界だから、甘々の面々にはあまり共感はできず。まあ、団体競技と個人競技の違いはあるけど、団体競技でダントツのエースに嫉妬ってするか? ポジションの違いもあるだろうし。

edは(良い曲だけど)イマイチ選曲意図が分からず。てか、千鶴要素が足りない~。つまらな~い。

第9話
だから千鶴要sog……(以下略)。Bパート冒頭で、ようやく本領発揮w 怖い怖い怖い怖い(爆笑) 千鶴の私服がダサい(オバサンっぽい)のが、このアニメの場合、逆に良いね! 「私は感情が馬鹿」……また良い表現使ったね! 「コミュオンチ」といい、作者の、ReLIFE体験者(社会に上手く適合できなかった人達)に対する優しさというか、愛情が言葉の端々から滲み出ている。こういう、語感の良い作品は文学好きとしては大好物♪ 「個として正しい行動が、集団として正しいわけじゃない」……理解はできるけど、納得はできない理屈だよね。てか、それが大人だとしたら、納得できないし、納得しちゃいけないとまだギリギリ思える自分は、良いのか、悪いのか。ホント、アラサー(と、青春の心を忘れてないover30w)向きの作品。

ブリグリの声質ってホントにonly oneで、声聞くだけで胸が締め付けられるわ! 「大きな曲がり角を曲がったら走りだそう。とまどうことはもうやめて。その先に何があるかは分からないけど、そう、強くなるために」って、内容と歌詞合いすぎだろ! むしろ、この曲ありきか! 鳥肌たったわ!

第10話
「このざまです」w「人格を疑います」w いや~安定感ある千鶴の毒舌♪ 千鶴姐さん(確定w)、素敵だ♪ たかが2週間、大したブランクじゃないけどね。負けても笑えるのは素敵なことだけど、正直、試合開始時にいなかった選手をゲームに入れるのは、自分がチームメイトなら、イラッとするけどね(部活ものに厳しい剣道部w)。ED、「I WISH」の「明日への扉」は名曲! でも私は、「川嶋あい」さんのファンなんで、「旅立ちの日に」の方が好き♪

【蛇足】
実は大学の同期に、「あいのりに出てフラれて帰ってきた男」がいた。そこそこのイケメンなのに、変に有名になっちゃって、女子は寄り付かないし、男子には小馬鹿にされてるで、いっつも屋上で一人、カレーパン食ってたな……。テレビって、人って怖いな~と思った。

第11話
トラウマ……そりゃそうだよね。以前も観た回想シーン中心なのに、こんなに長々流す必要あるか? でもこれは、日本社会に実際にある闇のひとつだよね。有名な話で、松下幸之助さんは、経営不振でリストラをしなければならないと言われた時に、社内放送で「誰もリストラしない」と宣言したことで、社員のモチベーションを上げ、業績回復させたって逸話がありますね。ブラックは、やっぱり本当の利益も出ないと思うんだけど、理想語りすぎかな?

ED 「半端な夢の一欠片が、ふいに誰かを傷つけていく」「君に言いそびれた言葉が、ポケットの中にまだ残ってる」……って、選曲上手すぎだろ! むしろ「曲ありきでアニメ作ってんの?」ってレベルだわ!

第12話
ニヤニヤが止まらない回でしたな。「へ~海崎さんは女性経験でいらっしゃるんですか。大人ですね(黒笑顔)」「あ、いや、普通だよ、もう高三だしね」「それはすみません、私が異常で」……のやりとりは、鉄板で笑えるw 12話まできて、まだサブキャラの掘り下げをやっていて、千鶴好きとしては不満でたまらないけど、まだ夏休みだし、原作連載中だし、これは2期ありきか? だとしたら、許しますw

EDは、Whiteberryの「夏祭り」。「JITTERIN'JINN」のカバー曲だって、若い人は知らないだろ~な~。次話、最終回で夏祭り回で告白だろうから、次話にこそぴったりだけど、今回使うってことは……やっぱり次回EDは、川本真琴さんの「1/2」とみたw

第13話
冒頭のヒシロン、可愛い♪ いや、だからヒシロンの浴衣がダサイ(そこが良い!)ってw 狩生たちはニヤニヤですな。最近、花火の作画にだけ異常にこだわるアニメが多いけど、これは普通(ショボいw)で、逆に良いね! そこが魅せ処ではないし。具合が悪い人にミネラルウォーター買うって、ちょっと大人だよね。高校生ならジュース買いそうw 最後のヒシロンの黒笑顔……最高www

EDは、なしか。絶対「1/2」だと思ったのに(笑)
{/netabare}

【視聴終了】
{netabare}
ストーリーもキャラも音楽も秀逸だった。ただ、評価が難しいのは、「これが一期だけなら3の上」。2期前提なら「5」ってところです。(だから間をとって4)

もし2期前提なら、サブキャラばかりを掘り下げた今期は英断です(2期はヒシロンが大暴れできる土壌を作ったことになるし)。ただ、1期で終わりなら、多少原作を無視してでも、ヒシロンを生かして欲しかった。

いや、もうとにかくヒシロンが可愛いくて……。

極々個人的な話ですが、私の好きなヒロイン、1位はダントツで河合律(河合荘)。2位は山神ルーシー以下略(サーバント×サービス)。3位は青山素子(ラブひな)。4位は稲葉姫子(ココロコネクト)。5位は鶴来民子(花咲いろは)。ここに新興勢力として、アクア(このすば)と日代千鶴(ReLIFE)が入ってこようとしています。(基本的に、不器用である意味ダメな黒髪キャラが好きなんで)

アニメ好きで、100単位で観ている方なら分かると思うんですが、好きなヒロインTOP5が変わりそうって、結構大変なことっすよね?

だ、か、ら、こそ、2期をつくり、ヒシロンをもっと活躍させて、彼女に幸せな結末をぉぉぉ……!

(゜ロ゜; 取り乱しましたw

でも、そのぐらい2期を期待している、2期がなくてはいけない作品だってことです!
{/netabare}

【総括】
ニヤニヤが止まらないって、こういうアニメですな。高校生の恋愛にガッツリ焦点を当てながらも、それが少女漫画のようにクドくならないのは流石(いや、私は少女漫画のクドさ好きですがw)。それはやはり、主人公が独特の設定のため、1歩引いた位置から俯瞰しているためか。

とにかくまあ、色んな意味で、20代後半から30代中盤で、それなりに高校生活を謳歌しつつも、やはり悔いが残る人にドンピシャなアニメか。

まあ、高校生の恋愛も楽しいだろうけど、大人の恋愛も負けてないよって、感じました♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

青春のやり直し、この物語は青春ものの名作と思います

2016夏期アニメ流行のやり直し、変えたい系のひとつです。原作等知らないので真っさらな状態で見れました。
作画もまずまずで期待大でした。何より…1話のEDが民生だったのが良い!!しかもイージューライダーじゃないか!! これだけで完走決定しましたた。

1話…始まり始まり
{netabare}就活してもニート扱い。ニートの定義は分からん。3ヶ月リタイアに対する現実突きつけているようだが、現実はどうなんだろう。にしても、27で仕送り打ちきり、当たり前と思ってしまう自分は年取ってる?
タバコに酒、そういや、高校ではダメなの当たり前だった…戸惑うのも無理はない。けっこう現実を見るような感じで考える作品かな。リライフの本当の目的とか、面白そうです。{/netabare}

2話…携帯の持ち込みは禁止
{netabare}いや待て、俺の時は携帯なんて無いし、ポケベルすら無いから…
ちょい大人と高校生の会話、良くできてます。そうだ、27のころに高校の問題解いたことあったが、まさに…何で大学まで行けたんだろうか?全くもって不思議。
海崎と千鶴の大人の会話、最後はみんなと別れるのでしょうけど、この二人の関係が気になっていています。{/netabare}

3話…27歳で体力落ちたとか言ってたらさ…
{netabare}俺はどうなるんだよ…と思った方、けっこういるのでは? はい、自分はその通りです!
体力測定をして、海崎がおのれの年齢を認識しするという回。肩が回らない、足がもつれる…あるよね~(泣)。1か月で高校生活に馴染んで、サンプルとしては上々のようです。
人間関係を構築してくなかで、合わないような人同士がどうなっていくのかというのも物語で面白い部分です。狩生と千鶴がどうなっていくのか見ものです。千鶴が狩生のこと分からなくなっているのは№001の伏線なのでしょうね。にしても、面白い。大笑いというより、くすくす笑えるところがいいです。大人のアニメという感じですね。{/netabare}

4話…その階段落ちで入れ替わったら…
{netabare}「転校生」だよね。あ、小林聡美と尾美としのりの方です、世代的に…。
千鶴の不可思議な笑顔が不幸を招くとは…。若い者の悩みは若い者同士で解決しないとね。自分は説教したら敗けだと思っている、普段から。アドバイスはいくらでもするけどね。狩生の闇なんて、闇じゃないんだけど、その世代だと、深いんですよね。スゴく理解できましたし、そこがうまく表現できていたと思います。{/netabare}

5話…友達になろう
{netabare}階段落ちした二人は保健室へ。海崎は狩生に説教。説教しながらも海崎はそれまでの現実に葛藤。
狩生は千鶴と正面から向き合うことに。狩生と千鶴は互いに思っていることを語り合う。そこで初めて千鶴の本当を知る。他人に全く興味がないこと、変えようとしてること、不器用なこと。そして友情の握手。
海崎は夜明と酒飲みながら語り合う(姿は高校生だった気が…)で終了。

狩生への説教は完全に大人目線だよね。悩んでいる若者見ると言いたくなるのはよく分かる気がする。でも、説教ではないです。アドバイスだと思う。けど、高校生にはオッサンの説教にしか聞こえないかもね。狩生の反発も高校生らしくて良いです。
千鶴の他人に全く興味がないまま生きてきたという設定も良いです。被験者1番が彼女なのが分かるように誘導してます。千鶴が海崎に意識し始めた描写があったので、千鶴の変化が今後の見処ですね。

3頭身転換の流れ、場面の作り方、心理描写、本当に上手です。{/netabare}

6話…メガネ女子がメガネを外すとき
{netabare}可愛いのがアニメである。これは譲れない(何が?)
大神と杏がのんびり休みを過ごしている海崎の家に押し掛けて勉強会。海崎はビール缶とタバコを隠して…。大神は良いヤツ過ぎだけど、鈍い。海崎と杏の大人のツッコミにも動じない。狩生の思いは届くのだろうか…。
杏は夜明の後輩でした。Jkでないのは分かりきっていたけどね。海崎に気があるのは間違いないんだろう。海崎と千鶴が良い感じになったらどうなるのか見ものです。
千鶴も海崎も互いに意識してきているのですが、互いに被験者と気づいたらどうなるかも見ものです。{/netabare}

7話…研究所も組織にかわりはない
{netabare}今回は海崎が被験者になる前の夜明の話です。被験者001がうまくいかなくて、夜明の立場がないような状態。上司からは詰められ、悩む夜明。そんな時に被験者候補の海崎をチェックして…。杏と夜明の関係とか、見ごたえある回でした。
そうか、研究所とはいえ、1組織にしかすぎませんね。嫌な上司もいるだろうし、うまくいかず悩むことだって有ります。海崎だけでなく、夜明の方まで描くとは思わなかった。心情が読み取れて面白いです。夜明も杏も意外とリライフを楽しんでいるのかもしれません。
しかし…フリーザ様と貝木が上司にいた気がする…。これが上司って、想像しただけで嫌だ…{/netabare}

8話…狩生が不憫すぎる…
{netabare}海崎はまたもや赤点いっぱいの追試モード…。本当に院まで進んだ人なんだろうか…。
そしてタマがやっぱり赤点追試。まさかのスポーツ推薦入学とは思ってなかった。無理してはダメです。その結果が狩生のケガに…。狩生を追い詰めるアニメだな…。タマはタマで、トラウマ抱えてた。言われたくない一言を親友に言われたら辛いよね。幼馴染みがなんとかせねば。でも3人の関係も微妙そう。青春ものだなと思う。
肝心の海崎と千鶴は、なんか良さげ。最近、千鶴の存在が薄いのでちょっと寂しい…。メインヒロインだよね?
良い感じで話が進んでいるけど、どう見ても夏で終るよね。早くも二期を期待してます。
にしても、モブ女子高生に水瀬さんの名前があったのは驚いた。先週の上司といい、隠れキャラみたいな感じで面白いです。
{/netabare}

9話…千鶴養分たっぷり
{netabare}狩生のケガはけっこうな重症。優しくする大神、話すことができないタマ、自分が嫌になる狩生…狩生の闇は深くなるばかり。
さすがの千鶴も雰囲気に気付いて相談しに海崎の家に(大胆なのか、鈍いのか)。二人の会話聞く杏と夜明。海崎はすこし前のできごとを思い出して…。

千鶴たっぷり。この子が先を考えているようです。{/netabare}

10話…先生…バス…バレーがしたいです…
{netabare}千鶴に告白した「試合がしたい…」はまさにあの有名なシーンのオマージュじゃなかったかと。

たまちゃんの思いにアドバイスする千鶴と海崎。そのなかで千鶴にの過去が明らかに。小学生の時は普通だったのに…。コミュ障害だったとは思えないくらい、きちんと話して、自然な笑顔で対応できてるじゃないか。何気に背中を押す海崎も男前。

話し聞いていた狩生、本当にめんどくさい。試合がしたいけど、行けない。最後に押したのはやはり千鶴。結局試合は負けたけど、たまちゃんと狩生が得たものは大きかったようで。二人の笑顔がその証拠。にしても、めんどくさい女子を演じたら戸松さんに敵う人いないんじゃないかな? 本当にめんどくさいんだもん。

やはり千鶴が被験者001なんでしょう。発言が大人だし、夜明の嬉しそうな感じで分かります。今回は青春ものの極みみたいな話で面白かったです。千鶴も大活躍だったし。{/netabare}

11話…大人になれ…ってどういう事よ?
{netabare}いまだに良くわかりません。我慢? それは違うと思う。ただただ人生積み重ねていくだけの事ではないかな。

重い回でした。海崎の人生を変えたであろう、会社の出来事が回想されました。面倒を見てくれた教育係の先輩は出来すぎな人で、周りからやっかみにあい、陰湿な嫌がらせを受けます。我慢できない海崎の気持ちが爆発、その結果、嫌がらせは加速、そして自殺…発見したのは海崎。社長は会社で自殺したのは会社愛があったからだと言い、反抗した海崎は会社を退職…で、今に至ると。
海崎が墓参りに訪れと見知らぬ若者が。聞けば海崎の後輩だという。海崎は後輩から伝説の社員と崇められているというところで次回へ。

なぜ海崎がリライフに至ったのかという核心の話でしたが、2~3話くらい使ってもいいような内容だったと思います。が、これでは短い。先輩の自殺が本当はなんだったのかは実はよくわかりません。また、腐っている会社の中身も分からないし、社員もこんな連中だけではないだろうし…って、それやったら実写ドラマになってしまうか。

この話し、夜明も自らリライフしているんですよね。自分の置かれている立場が海崎の過去と重なるようになって、会社やめた海崎を実は尊敬している節が見受けられます。

にしても、このアニメ、本当におもしろいな。もう終わりになるのか…もっともっと見たいです。{/netabare}

12話…君がいた夏は遠い夢の中♪…JITTERIN'JINNでしょ?
{netabare}えぇっ!!Whiteberry?…て、時代的にそうだよね~
長期休みのありがたさは卒業して初めて分かります…でも海崎には補習という変わらない日常が待っているわけで。
制服でビールかい、しかも経費でだと?なんて贅沢な。う、羨ましくなんか…羨ましい…。
にぶちん大神がとうとう気持ちもに気づいた。これを見守ったり、冷やかしたりするアラサーの面々。大神は告白を決意して、そして次週、最終回へ。
って、来週最終回かい!!面白いのに、なんて半端な…。{/netabare}

最終話…告白って、いろんなパターンあったんだよなぁ…
{netabare}夏祭りは心も盛り上がるよね~そうだったな~懐かしいなぁ~
とうとう大神が狩生に告白、狩生は狩生で告白を決意していたとは。ピュアだわ…見てる方が恥ずかしいわい。うまくいったね、当たり前だけどさ。
でも本当の主役は海崎と千鶴でした。千鶴が被験者だったことが回想されました。分かっていたけど、最終回で持ってきたね。二人とも同じ感情を持ってしまって、気持ちあるのに、忘れてしまうことが怖くて、言い出せない。切なくて、切なくて、それでも辛くしないのがこのアニメのいいところ。二期に繋げる終わり方でした。それにしても千鶴は可愛かった。{/netabare}

おもいっきり青春ものというところと、大人目線で見た青春、これにやり直しという設定も加わり、さらには社会の重さまで重なるという、ちょっと間違えたらグタグタになりそうなところをうまくまとめて、本当に面白い作品でした。
海崎、千鶴、夜明、杏の大人組、狩生、たま、大神の現役組、キャラも良くて、展開もすいすい進むし、ちょっと考えるところもあれど、難しくはありません。そこが良いのだと思いました。

作画はまずまず、デフォルメのシーンも無駄なものではなく話に溶け込んでかえって良かったなと思います。OPのボタンは今期一番好きな曲でした。EDはすべて歌ってました。久々にカラオケにも行きましたし。

二期あることを信じたいです。卒業は多分、泣くな…。来年4月にイベントあるということは…二期の発表で逢ってほしいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 60

80.3 2 友情で社会人なアニメランキング2位
「ReLIFE」“完結編”(OVA)

2018年3月21日
★★★★☆ 3.9 (464)
2134人が棚に入れました
「ReLIFE」は社会で挫折を味わった27歳の主人公・海崎新太が、とある研究の被験者になり高校生活をやり直す姿を描いた作品。テレビアニメは2016年7月より放送され、完結編ではテレビアニメ全13話の続きとして海崎のリライフ実験が終了するところまでが描かれている。

声優・キャラクター
小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈、茜屋日海夏、杉山紀彰、浪川大輔、沢城みゆき、羽多野渉、白石涼子
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

青春のやり直し…その結末

あの続きを見ることができる、本当にありがたい。すでに全話が出ていますが、AT-Xで1話ずつ放映してくれるので、そこまで待っていました。続きなので、前回に重ねていこうと思います。

14話…そして気づいた
{netabare}相変わらず千鶴はかわいい。というより、可愛くなったと言って良いのでしょうね。表情も変わる、笑顔も出る、友達とも気軽に会話できる。本当にこの子は大丈夫か?という最初の頃が懐かしい。
千鶴が新太を被験者と疑いはじめたけど、それは新太を意識しているからこそ。まぁ、新太も千鶴も考え方や行動が大人だから分かりやすいんだけどね…。了から杏へのバトンタッチ、杏も相変わらずよい。
文化祭実行委員に選ばれた新太と自薦の千鶴。本当に似合いはじめている。そして、自分の気持ちに正直になった新太。「日代さんが好きだ…。」おぉ、おぉ!その言葉を待っていたぞ!
そういや、学園もので文化祭をまともに話に入れる作品て、最近少ないような気がする。けっこう楽しみ。{/netabare}

15話…他人の記憶には残らなくても
{netabare}文化祭、新太たちのクラスはカフェ。執事&メイドで賑やかに。
千鶴はもやもやの気持ちを確認するかのように新太に対して積極的に。嗜める新太だけど、逆に思いが深くなる。クラスメイトととの交流で、このまま成長できないかと思うようになるが、了から色好い返事はないが、新太の変化がとても良い方向だという。
卒業の記念写真。新太も千鶴もこの写真から消えることになっている。それでも撮影は行われる。離れた二人が見つめ合いながら。

千鶴が積極的だ。好きな子にあんなにグイグイ来られて嬉しくないはずはない。けど、新太のどうしようにもない気持ちがとても切ない。見ている方ももやもやだよ…。{/netabare}

16話…デートします(by戦場ヶ原ひたぎ)
{netabare}押してもダメなら引いてみなと試す千鶴。玲奈に促され、千鶴は新太をクリスマスデートに誘う。二人で楽しいひとときを過ごす。二人を見守る杏と了。でも、見守る方も切ない…。プレゼント交換する二人。新太も千鶴も先が見えているだけに気持ちが揺れる。が、互いに気持ちが同じだったことを理解する。ようやく通じあった二人だった。

やばい、ラストのシーンから涙止まらなくなった…。EDの入れ方の絶妙さ、そして二人を描いた絵の美しさ。これまで見守ってきた二人の関係がここで通じあったことへの思いも重なって、本当に涙なくしては見れなかったです。でも、もう最後が待っているんだな…切なくて切なくて…。

デートシーンの動かし方、上手かったな。予算が少ないなかで精一杯描いた感じが交換持てました。あのプレゼント、きっと最終回の重要アイテムになるんだろうな。あぁ、もう終わりか…。{/netabare}

17話…思い出とともに去りぬ…けど、思いはきっと通じる
{netabare}卒業が迫る。新太のリライフ実験は成功と判断された。千鶴と新太の関係は心が繋がったまま終えることになる。
卒業式。仲間たちとの別れ、それは仲間たちから新太と千鶴の記憶が消えていくことを意味していた。そして、新太と千鶴も別れのとき…。「忘れたくない」「忘れない」本当のことを伝えないまま、そのときは訪れた。
実験の終了。新太、千鶴ともに薬を飲んで実験を終えた。千鶴がそっと手に書いた文字を見て涙が止まらない杏だった。
ちょっとだけ時が過ぎる。新太はリライフ研究所に就職していた。その飲み会の席で偶然にも千鶴と出会う。千鶴もリライフ研究所に就職していた。しかし、二人が過ごしたことだけは思い出せないため、初対面の感じである。その帰り際、二人はまた合う。被験者を隠さないでいた新太に千鶴は自分も被験者であったことを告げる。その思い出を語るなか、二人は互いのことを思い出す…。

もう、卒業、杏の号泣、ラストのシーン涙止まらなかった。切ないやらほっとしたやらで。最後はこうなるだろうと、なってほしいと願った通りの終わり方だったなと思います。千鶴のリライフ就職は了と杏の置き土産だったんだな。そりゃ、二人のことを了も杏も何とかしてやりたいけど何もできないもどかしさが強かったしね。いい繋ぎ方だ。それと、新太の訪れた先が大神というのもね、そういや、兄貴のことで悩んでたっけ。
これにてリライフの物語は終了。良い物語でした。{/netabare}

良いラブストーリーでした。って、本来は青春群像劇だったんだけど…。まぁ、4話に綴じ込めようと思ったら、新太と千鶴の二人の物語にしないとまとまらないです。ほのかと二人のこと、リライフ研究所の中身と本当の目的、了と杏のこと、そのほか、たくさん積み残したまま終えてしまいました。二期は無理だと思っていただけに、二人の結末を見ることができただけでもありがたいことではあります。

千鶴と杏の二人、茅野さんと上田さんが本当に良かったと思います。最終回のデキは秀逸。絵はきれいなんだけど、ちょっと違和感がある場面もあったかな。モブが単なる影の表現は寂しいですけど、時間がないなか、予算が限られるなかでの手段だったのだろうと思い、それはスルーしておきます。

青春のやり直し、あの頃に戻ってやり直したいな、そう感じるちょっと疲れた大人に見てもらいたい、そんな青春ものです。興味を持った方は一期から通してみることをお勧めします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とっくに通り過ぎた青春時代をもう一度体験してみて、その結果得たものは…。

ReLIFE(リライフ)のOVA。

アニメ「ReLIFE」の続編で、
この4話で作品は完結します。

TV版もよかったけど、
この完結編はたった4話でTV版に匹敵する満足度が(*´ω`*)

TV版だけで終わっているともったいないです!
完結編まで見届けて初めてこの作品の良さが味わえました^^

OVAは全4話です。


● ストーリー
27歳の海崎新太(かいざき あらた)は、
仕事をやめてニート生活。就職活動も難航。

そんな時にリライフ研究所の夜明了(よあけ りょう)に声をかけられ、
一年間高校生として過ごすという実験に参加することに。

夏休みも終わり、2学期。

進路相談など、高校生活の終わりが見えてくると同時に、
その先のみんなの中に自分はいないことを考えてしまう。

そして日代(ひしろ)さんへの気持ちも加速していき…。


たった4話しかないので、
時間の経過がものすごく早いです。笑

文化祭して、クリスマスがあって、あっという間に卒業式…。

周りに恵まれ、楽しい高校生活が送れて、
幸せですね^^

いつでもみんなとのにぎやかな日々があって、
それを噛みしめるたびに終わりの時を寂しく思う新太。

卒業したらみんなの中から自分は消えるとわかっていて、
だからこそ日代さんへの気持ちも押し殺そうとする。

TV版では悩みや葛藤に苦しむ登場人物たちが描かれ、
新太はサポート的な立ち位置にいましたが、

OVAではみんなが楽しそうな描写で、
悩んだり葛藤しているのは新太や日代さんです。

自分のこの気持ち(ズバリ恋心)にどう向き合うか。

ハッピーエンドになってほしいけど、
都合の良い展開では満足できないぞーと思っていましたが、

設定に矛盾の生じない、かつ、個人的に納得のいく終わり方で、
私はとても満足です^^


≪ 新しい自分へ ≫

人生に行き詰まったとき、
ゲームのように簡単にリセットはできない。

だけどもし、リセットすることができたら、
新しい自分になって、また進み始めることができるかもしれない。

人の心の問題は、
人の中でしか癒されない。

人との関わりの中でしか、
本当の自分も、新しい自分も見つけることはできない。

生きていくことの基本は、
やっぱり人と関わることなのだなあ。

関わりなしで有意義な人生を送ることはできないし、
輝く自分を見つけられない。

自分がここにいる喜びを感じることはできないし、
自分をまっすぐ見つめることはできない。

この作品が直接的に、
説教的にそう語っているわけではないけれど、

新太たちの姿を見ていると、自然と考えさせられます。
人との関わりはいいものだと。かけがえのないものだと。

リライフして、手に入れた新しい人生と新しい自分。

きっと今までよりも自信を持って、
自分のことが好きになって踏み出せますね^^


● キャラクター
TVシリーズからの変更はありません。

強いて言うなら、登場人物以外のモブがほとんど、
影でしか描かれてないのがホラーでしたw

OVAだし、そこまで手がかけられなかったのかな?

でもやっぱり登場人物たちは安定しています。

私が好きなのは変わらず大神(おおが)くんです。

狩生さんの話で照れて赤面する大神くん可愛すぎてやばい(*´Д`)
ピュア大神最高(*´Д`)

新太もかっこよかった♪
優しい新太は、いい旦那さんになりそうです^^

日代さんを思う切ない新太を演じる小野賢章さんの声がよかったです。
きゅんとした(*´Д`)


● 音楽
【 OP「ボタン」/ PENGUIN RESEARCH 】

TV版と変わらないOPです。

でもこの曲大好きだから、問題ないです♪


EDはTV版同様、“新太が高校時代に聴いていたMDに入っている曲”というコンセプトの選曲。

選曲もいいし、今回はアニメーションとの相性もよかったです^^


● まとめ
リライフ生活は、
リセットされた環境での一からのスタート。

今いる自分を殺さずに生まれ変わらせるって、
真面目に考えてみると、結構実用的な実験だよね。

実際にこれからあってもおかしくなさそう。笑

いい青春物語でした。

OVAは話数が短いけど、
ちゃんと完結まで描いてくれて嬉しかったです♪

TV版も良かったけど、
このOVAはさらに良かった。

見てよかったと思いました^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

海崎新太(27・無色)のやり直し青春ライフ、ついに完結…。

2016年の夏アニメで放送されてから約2年…
まさかこの作品の完結編が出るとは知らなかったので、私にとっては嬉しいサプライズでした。

アニメ本編では、海崎が3年生に入学するところから始まり1学期と夏休みまでの出来事が描かれていました。
この完結編では、思い出の詰まった夏休みが終わり2学期を迎えたところから物語が始まります。
もちろん、物語の内容は本編から繋がっているので、本編未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この完結編の見どころは…私は「気付き」だと思います。
高校生になって個性的なクラスメイトと知り合って友情を育んでいく…
そこには高校生ならではの葛藤や悩みが溢れていて、27歳の海崎にとっては良い刺激だったのではないでしょうか。
社会人が道を決めて踏み出す一歩と、高校生の一歩は重みが違います。
そりゃ、背負っている荷物の大きさが違うから当然といえば当然です。

でも、この作品を見て思ったのは学生時代に踏み出した一歩によって自分に跳ね返ってくる責任・感情・事象…
これらは社会人として一歩を踏み出すための貴重な経験だった…ということです。
だから重さではなく踏み出すことが大切なのだと、この作品を見て思いました。

彼らは一歩ずつ歩んでいきます。
そして誰もその歩みを止められない…
その道は順風満帆で良い事ばかり…ということは決してありません。
悔し涙を流したり、死ぬほど後悔したり…
全ては人として成長する過程であり、これは誰もが通る道だと思います。
きっとこれが学生の本分なのかもしれませんね。

この物語は、学生の本分を噛み締める一方で、もう一つの気付きを与えてくれます。
ゼロからのスタートで最初は何でもなかった…
でもある日ふと気付くと視線が…きっとこれも誰もが通った道だと思います。

自分の意のままに行動する…もちろん縛りはありますが、これは学生に与えられた特権の一つです。
周りは当然の様にその特権を行使します。
でも、自分自身の枷がその特権に歯止めをかけるんです…
だって学生であって学生じゃないから…

だからこの葛藤も気付きが与えてくれた恩恵なんだと思います。
進みたい思いを必死にこらえて…でもまた直ぐ壁に直面して、そんな堂々巡りの繰り返し…
でも仕方無いんです…これが自分の選んだ道なんだから…

だから課せられた運命は受け入れる必要がありました。
それが最初の約束でもあったから…
でも、気付きから生まれてこれまで大切にしてきた気持ちが、運命を受け入れつつも抗わずにはいられなかった…
正直こんな展開は予想だにしていませんでした。
だって、全然抗うこと自体想像できなかったから…
だからそれがどれほどの効力があるかは分からない…
それは自らの記憶に刻むため…そして未来の自分の可能性に賭けた最後の足掻き…
私も小野屋と一緒にボロ泣きでしたよ…

この完結編における「気付き」とは何なのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
そしてラストの同調連鎖からの気付きはもう堪りませんでした。

オープニングテーマは本編と同じ…
エンディングテーマも本編同様、懐かしい歌が目白押し…
でも、16話のエンディングが久保田利伸 with ナオミ・キャンベルさんの
「LA・LA・LA LOVE SONG」で良かったと本気で思いました。
ここぞっ、という絶妙のタイミングで流れてきましたから…

サプライズって、嬉しい事ばかりじゃないのは分かっています。
それでも、この完結編は私にとって間違いなく「嬉しいサプライズ」でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

70.3 3 友情で社会人なアニメランキング3位
夜のクラゲは泳げない(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (218)
587人が棚に入れました
“私”も誰かみたいに輝きたい。 明日話すべき話題も、今週買うべき洋服も、 全部スマホ(ルビ:トレンド)が教えてくれる。 何者かになってみたい——そんな願いを持つ間もないほどこの世界は忙しい。 活動休止中のイラストレーター“海月ヨル” 歌で見返したい元・アイドル“橘ののか” 自称・最強Vtuber“竜ヶ崎ノクス” 推しを支えたい謎の作曲家“木村ちゃん” 世界から少しだけはみ出した少女たちは匿名アーティスト“JELEE”を結成する。 自分じゃない“私たち”なら——輝けるかもしれない。
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

テーマや狙いに対するアプローチは良い、でも起きている事象とキャラに対する踏み込みがもう一歩だけ足りない。

 全体を通して
 {netabare} 本作品に対する印象は、第3話まで視聴した時点で抱いたものとそう変わりません。

 その時に書いたものに付け加えるならば、この作品は「やりたい演出を最優先に考えたエゴイスティックな作品」であったと思います。
 私は、オリジナル作品においてこの心理を重要視することはなんら悪い事ではないと思っています。

 前クールの、周年記念で趣味を詰めたオリジナルアニメを作ったものの、結果が振るわなかった某SF作品なんかより、自己満足が出来ている分何倍もマシだと思います。


 ただ、そんなエゴを通した演出が作中で十全な効力を発揮する展開になっていたか、作中を生きるキャラクターたちの心情に最後まで真摯に向き合っていたか というとそんなことはありませんでした。
 
 心打つ演出や溢れる表現力を持っていたからこそ、それらが勿体無く感じてなりません。
 

 第1話がハロウィンからスタートし素敵な演出を見せてくれたものの、その後仲間集めが終わったら一気に時間をすっ飛ばして1周年ライブとしてみたり、とかも今思うとそうですね。


 展開の持っていき方、キャラクターの心情については各話の時に散々書いたので割愛するとして、それ以外の点に言及すると、作中キャラクターの創作活動に対して向き合う姿勢がカットされているのが残念でした。

 木村ちゃんやキウイちゃんは基本全カットで、花音やまひるは不十分…というより片やゴチャつき 片や変な方向へ となってしまいました。

 花音に関しては、第7話にて重要な問題がいつの間にか生じていていつの間にか勝手に解決したりしていました。
 その後過去が明かされたりするものの、「母親」「アイドル」「見ろ馬鹿」という要素が繋がっておらず、雰囲気で理解するしかありませんでした。
 
 歌うことの方についてはまだ最終回にかけて拾えた判定をしたとしても、作詞に関する方はもう…なんか…悩んだりしそうな雰囲気を出しておいて、目を離した隙に完成していたりしていましたね。

 まひるは安っぽい技術の部分と自分の絵に納得できているかどうかという部分ばかりで楽曲に絵をつけることに対しての思いは一切ありませんでした。


 クリエイターとしての彼女たちの側面を疎かにしてしまった本作品なので、第9話以降でそこを問われた時 碌な回答を出せずキウイちゃんでお茶を濁してしまいました。
 勉強していなかったところがテストで出てしまった感覚ですね。


 こんなにも花音が歌詞作りの中身に言及しないこと、まひるの楽曲を絵で表現することに対しての思いがないことを考えると、
 
 シナリオ作りと楽曲制作の連携が上手くとれなかった。

 のではないかと個人的に推測しています。

 直接的な言及は避け、当たり障りのないようにしたんじゃないでしょうか。


 最後に

 極端なことを言ってしまうと、この作品はやりたい演出がやれればそれで良かったので、彼女たちが彼女たちである必要性はありません。

 別に彼女たちの心の変遷を描きたかったわけではないので、創作活動を通して精神的に成長しなくてもいいんです。

 今、この瞬間に感動的であればいいので、どこかで借りてきたようなメッセージ性で十分なんです。

 
 刹那的な感動を貪るための作品、それが「夜のクラゲは泳げない」です。
 
        {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} 映像は文句無しにキレイでよく動いていて、キャラクターの可愛らしさを後押しし、共感性の高いテーマと音楽の要素で、全体がポップでキャッチーで取っ付きやすくなっていると思います。

 ですが…何故かこの作品を 面白い! 彼女たちのこれからに目が離せない! 彼女たちのやりとりをもっと見ていたい! とは断言できない妙なモヤモヤが残ります。

 非常に俗っぽい言い方にはなりますが、この作品はバズりたくて仕方が無く 世間が好きそうなものを集め 広いターゲット層に全力で媚びてみている そんな印象です。
 もちろん、オリジナルアニメなので世間ウケを意識することはとても重要なことだと思うのですが、その気持ちだけが先行しなんとなくの人物描写で進行してしまっているように感じます。

 
 個人的に一番引っかかっているのは、まひるです。

 第1話にて、主人公が行動を起こす際にセルフツッコミを多用するのは話作りにおいて弱腰であるように思います。 行動の一つ一つに保険を張っていると言いますか…。

 意図的にまひるはすぐに自分を客観視し冷めた言葉を自分にかけてしまう性格である と示しているなら別に構いません。
 ですが、その割にまひるってモーションがブリブリしてますよね?
 売り物の靴下に話しかけていたり、鼻をつままれ手をバタバタしていたり などです。

 なんというか、提示されているキャラ設定と画面内のキャラの動きに齟齬があるように感じます。

 他にも例をあげるなら
 まわりからどう見られるかに過敏な子が、電話しながら買い物したりしますかね? 
 対人関係があまり上手では無さそうなフリを作っておいて、初対面の花音相手にいきなりくだけた感じのジョークをかましているのはどういうつもりなん? とかもあります。

 
 それと、まひるの人格形成エピソードについて。

 壁画を自慢しようとしたら、友人から「変な絵」と言われてしまい、絵を描くのをやめてしまいとさ。
 悪くはないんですが、発想の1個目って感じがして弱く感じてしまいます。
 
 何気ない他人の一言が影響を与えたとしたいなら、その後の「上から落書きしちゃう?」とかの台詞はちょっとやり過ぎの欲張り過ぎだと思います。
 そんなにわざとらしくしなくてもw

 ていうか友達2人はまひるが絵を描くことこの時から知ってるはずなので、余計に言わされてる感が強いんですよね。

 
 あと、自分で黒歴史だと言っているのに 海月ヨル のアカウントを残しているのは何故?

 少なくともこの思いっきり顔が出ている投稿は削除するんじゃないのか?


 まひるは没個性なのに共感性が薄いキャラに仕上がっているように思います。


 他キャラについて。

 花音については、第1話で「ヨルって結構普通なんだね」と言っていて、小学生のときにちょろっと絵を描いていただけの子に何をそんな期待することがあるんや?とは思いましたが、彼女はそういう役回りなのでこれでいいと思います。
 それよりも、15歳の女の子のところに記者が突撃取材とかするかなぁ? 暴行って言ってもそこまで過激なものでもないやろうし、ちょっとしたことでも騒がれる程人気ならまひるが知らないっていうのも違和感よなぁとかそっちの方が気になりました。


 木村ちゃんについては、橘ののかと山ノ内花音の両方を推すことにしたそうですが、そのきっかけとなったものはよくわかりませんでした。
  昔した約束を覚えていてくれた というのはただファンとして嬉しいことでしかなく、別に表現者としての山ノ内花音に何か感銘を受けたとか、根っこの部分に橘ののかを感じたとかでもなかったのが非常に残念です。

 
 キウイちゃんはエピソードがまひると付随していることや順番で一番損をしているように思います。
 新しい環境で上手く馴染めず引きこもりへ…という気持ちは理解できるんですが、正直 まひる木村ちゃんと続くと、あぁはいはい また周りの所為ね と思ってしまいました。
 現実ならままあることなんでしょうけど、フィクションとしては面白味にかけます。

 踊りの部分とか感動的っちゃそうですけど、でも元はと言えば自己紹介でやらかして、その後自分の好みを相手に押し付けてばっかりのキウイちゃんの自業自得だしな…とか、まひるはこの2年間こっちの誘いは全部断るくせに友達とファミレス行った話とかをしてくるキウイちゃんを一度も不審に思ったことはないのか? とか色々考えてしまいます。


 キャラクターの内情を描くのが不得手な本作品ですが、この先関係性が深まっていき何か化学反応を起こすでしょうか次回に期待です。

           {/netabare}

 第4話視聴しました。
 {netabare} 今話は順当過ぎる程に花音についての掘り下げ回となりました。
 それと同時になんだかこの作品の底も見えてしまった、そんな一話でした。

 
 では、本編です。

 どうやら、前回発表したMVは再生数一万回を突破したようです。
 まひるは「一本目で一万いったら充分じゃない?」と事も無げに言いますが、充分どころの話じゃなくないか!?
 チャンネル登録者数2人だったアカウントでいきなりオリジナル楽曲出して、一万回、充分すぎるって!

 個人的に、この一万回という数字はそれほど荒唐無稽な話ではないと思っています。
 なぜなら、この結果って竜ヶ崎ノクスによる宣伝効果の賜物ですよね?

 別に活動が順調な滑り出しをしていることは構わないんですが、ここでまひるが「さすが、キウイちゃんが宣伝してくれただけのことはあるね」とか、花音が「まぁキウイちゃんのファンが見てくれたからね…でもまぁまずは知ってもらう事が大事!」などの何故こうなっているかを自覚している台詞が必要だったと思います。

 
 その後、花音のサンフラワードールズに対するなかなか一言では言い表せない感情が露わになったなったり、プロデューサーがお母さんであることなどが明かされました。
 花音は第1話でまひるに対し「ヨルって結構普通なんだね」という印象的な台詞を残していましたが、この感じから察するに花音も結構普通そうですね。


 キウイちゃんと木村ちゃんが花音と帰ってくるとまひるが部屋の掃除をし、シチューを作って待っていました。
 自炊をしなさそうな2人の家にシチューの食材があるわけねぇだろ、と考えてしまうと なんかとりあえず家事ができたらキャラの株があがるだろっていう安易な発想のもとこんな事しているんだろうなと邪推してしまいます。


 食後には互いに秘密の暴露大会が始まりました。

 キウイちゃんについては前回でも思っていましたが、中学デビューで失敗したなら高校は知り合いいなさそうなとこに行くとかは出来なかったんですかね?
 立北高校は中高一貫の私立校っぽいので、高校から心機一転としやすいと思うんですけどね。
 それも込みで虚栄を張ってしまったってことなんでしょうか。
 というか、そもそも高校デビューで失敗したで良かったような…。


 木村ちゃんの秘密は、歌が苦手なことだそうです。

 先生にまで止められたことがショックだったようで、「まるで、私が変だって世界に決められちゃったみたいで…」と語ります。

 …いや、音程が合ってないんだから、そりゃ変だろ。
 
 楽曲の理解や表現について食い違いがあるというならまだ分かりますが、音程が合っているか外れているかっていう段階の問題で個人の解釈なんか入ってこねぇよ。
 お前が外してるんだから、お前が変だよ。

 
 その後夜を徹して作業した結果、曲とMVが完成しました。
 1日徹夜して完成するなら、ちゃんとスケジュール立てていれば来週の水曜日までなんて余裕だったんじゃないですかね?w
 全員満身創痍な感じでしたが、キウイちゃんは意外と健康的なタイプの引きこもりなんでしょうか。
 
 
 仮眠をして起きるとどうやらバズっているらしいです。
 どういう理由でバズっているかはまだ定かではありませんが、やっぱりなんか軽いですね。
 創作活動においての産みの苦しみも無く、注目してもらうための工夫もない、でも結果だけは転がり込む。

 非常に素敵なファンタジーだと思います。

 ファンタジーならファンタジーで大いに結構なんですが、一丁前に現代的なテーマ性がありますよ みたいな顔をしているのが問題なんでしょうね。

 次回に期待です。

            {/netabare}

 第5話視聴しました。
 {netabare} 今話は まひる というキャラを主人公に据えた本作品にとっては避けては通れない、チェックポイント的な話だったように思います。

 
 では、本編です。

 前回の 引き であったバズっている要因は、やはりアクシデント的なものだったようです。
 今話のような、ひょんな事でバズってしまった でもちゃんと中身も聞いてもらえているから前向きに考えよー! ということを印象付けたいなら、どうして一曲目から一万回再生の好調な滑り出し にしてしまったんでしょうね。


 順調に増える再生回数に浮かれるまひるでしたが、「イラストだけしょぼくね?」というコメントを見つけてしまいます。
 本作品の性質とは逆なコメントですね。

 ショックを受けるまひるは追い打ちとして、有名絵師による二次創作を喰らってしまいます。

 花音は自虐モードになってしまったまひるを、俺が信じるお前を信じろ!というグレンラガン構文を用いて励まします。

 少し元気を取り戻したまひるでしたが、「私より上手い人が描かないでよ、邪魔だな」という気持ちを抱えていることがわかります。
 まひるが自分より上手い絵師に対してや、二次創作を喜ぶ花音に対して嫉妬の感情を持ち、その本音をしまい込んでいる様子は ことなかれ主義で相手に本音を明かすことを怖がるまひるらしいと思いました。

 思っていたんですが、その後電車内で人目も憚らず急に花音に「あの人と私どっちが上手いと思ってるの?」と瞳孔開きながら詰問し始めていて、またまひるの事を掴みそこなった感じがします。

 「めんどくさいね」って言っておけば何でも成立するわけじゃありませんよ?

 
 その後、悔し泣きながら絵を描くまひるの様子はとても印象的なシーンでした。
 
 ですが…その…まひるは絵の上手さについてこだわっていますけど、そこを取りあげてしまうとさ…圧倒的に絵に対してかけてきた時間が違うやんって話になってしまうような気がするんですよね。

 10歳を境に精力的に描くのをやめたっていう長期的な点でもそうですし、この2曲目に関しては徹夜の大急ぎで仕上げてたやん。

 
 そして、その後渾身の絵と共に3曲目を発表したわけなんですが…
 根本的な画力で悩んでいた子が、たかだか2週間弱の頑張りでそこそこ納得できる画力を手に入れとても素敵な絵が描けました! となってどうするよ。

 ここで必要だったのは、あくまでもまひるの技術の上達ではなく、曲や歌詞に対しての理解度 ひいては花音に対する理解度を深めようとする姿勢、今回のイラストにどういうメッセージ性をつけるのかという葛藤、そしてJEELEの楽曲を表現することについては誰にも負けたくない という気概だったように思います。


 こうしたようにもう一歩だけ踏み込むことを止め、初詣にてほっぺにチュー のような見栄えだけを意識した演出に尺を割くから内容が薄まってしまうんだと思います。

 一応、次回に期待です。
  
           {/netabare}

 第6話視聴しました。
 {netabare} 今話は言うなればギャグ回というか箸休め的な一話であり、中身も母娘のハートウォーミングな内容でした。
 本作品のストロングポイントである「見やすい」に特化した一話だったように思います。


 では、本編です。

 スランプに陥った花音を慮り、一先ずDMに来た楽曲制作依頼者と話してみる一行。
 匿名シンガーやってんのにホイホイ人と会うなよ笑

 みー子さんに対して「設定が甘い」とまひるが言及していましたが、甘さについてはどっこいどっこいなのであんまりギャグになっていませんね。

 それから、ハロウィンライブでの件を持ち出され否応なしに楽曲提供を引き受けることになったわけなんですが…
 これ、みー子さんは何を根拠にあの時の仮面少女とJELEEを結びつけたんでしょうね?

 いや まぁ、みー子さんからすると歌声しか判断基準がないので、たまたま回ってきたJELEEの楽曲を聞いて、チャンネルのページに移り、過去の「カラフルムーンライト」の動画を見つけ、聞き比べて確信を得たってことなんでしょうか?
 みー子さんはすごく耳が良いんですね!

 
 その後、みー子さんには小学生の娘がいることがわかり、その子と木村ちゃんが 誰かを推すこと について話したりするんですが、正直 この亜璃恵瑠ちゃんの心境の変遷が都合よく扱われすぎだと思います。

 亜璃恵瑠ちゃんは少し前まで暗い性格で、お母さんを見て気持ちが楽になり明るくなったそうですが、そのきっかけが いつもと変わらないお母さん ということなら、何故そもそも暗い性格になってしまったんでしょうか?

 まぁこれは最悪、生来の性格がそうであったから として飲み込むとしても、その後の 周りにからかわれる事
でお母さんや自分が変なのではないか と思い詰める様子を見せるのはさすがに物語として恣意的に誘導し過ぎなような気がします。

 さっき、人ってこんなにも考えずに喋ってもいいんだ という知見を得たって話はどこいってん。

 上げる演出の為にわざと下げる を繰り返しているように思います。

 木村ちゃんが返答するターンでは、第2話では大して深堀りされなかった事に対する補足がなされるのかと思いきや、当たり障りのない台詞かつJELEEとして活動してみたことが活かされているわけでもない台詞で肩透かしを食らってしまいました。


 場面変わって、あっという間にライブ当日となりました。
 亜璃恵瑠ちゃんはお友達と初詣に行ってからライブに来るそうです。
 これなんでわざわざ初詣にしたんでしょうね? 作中時間は冬休みも終わった1月の4周目突入間近くらいだと思うんですが、どうしても花園神社をもう一度出したかったんですかね?

 ここで亜璃恵瑠ちゃんは同級生の男の子に絡まれてしまいライブに間に合わなくなってしまいますが、亜璃恵瑠ちゃんは思ったよりギリギリのタイムスケジュールで行動しているんですね。
 
 男の子のコメントを見て察したキウイちゃんの「同級生の悪意だと思います。学校ってそういう場所なので…」という台詞、みー子さんに状況を理解させるための圧縮された良い台詞だと思うんですが…

 傍若無人な小学生時代を過ごし、そのノリが中学校では通用せず出とちり、その後自分の好みを相手に押し付けるだけの交友術が災いし居場所をなくし、高校に上がっても環境を変えようとせず勝手に引きこもり、親友に対して虚言を弄して見栄を張っていた、何から何まで自業自得な子が、果たして学校生活というものをどれだけ理解しているんでしょうね。
 

 その後、飛び出して行ってしまったみー子さんの代理としてステージに立つことになった花音たち。
 ステージパフォーマンスと衣装もあいまってとても新鮮でした。
 
 意外だったのは、会場にほぼ満員くらいのお客さんが入り、熱狂的なファンもついていることです。

 これは別のアイドル作品でも書いたことがあるんですが、事務所ライブでキチンと集客ができるアイドルをクビにする理由ってなんなんですかね。
 
 吹っ切れたみー子さんは秘密を暴露し、曲もバズることができめでたしめでたしとなりました。
 最初にも書いたようにハートウォーミングな話だったように思います、みー子さんには小学生のアンチコメントよりも戦わなくてはいけないより恐ろしく厳しい現実があるとは思いましたが。

 
 でも…なんかほんと、ずーーっと周りが悪いですね この作品。 引き出しが少ねぇって。
 世間の目やいわゆる「現実」が、打破するもの 乗り越えていくもの ではなくただの「悪者」でしかないのは非常に歯痒いです。
 
 ただまぁ大人になるとこの作品のように周りの所為ばっかりにする話には中々恥ずかしくてできませんが、それを乗り越え 彼女たちの目線に立った等身大のストーリーに仕上げているんだという点で見ればとても良いと思います。
          {/netabare}

 第7話視聴しました。
 {netabare} 前回のギャグ回 もしくは 箸休め回を経た今回は、脚本担当曰く 進路回 だそうです。
 果たしてどうなるでしょうか。


 では、本編です。

 進路について考えている面々と話し、なにやら自分も思うところがある花音、とりあえずキウイちゃんの教習所合宿に同行するそうです。

 てっきり進路とかについて悩むのは まひるの役回りかと思っていました。
 結局、才能を持った花音も普通の人と変わらない悩みを持つんだよみたいな展開に行くんでしょうか。

 キウイちゃんは出席が足りず卒業できないだろうから高卒認定試験を受けるそうですが、進級自体はできているんですかね?
 できているとしたら、新年度になったばかりなんだから自由登校まで後もうちょっとくらい頑張れよ と思いますし、それか、できていない もしくはできたけど行く気がない ならまわりくどい言い方はせず新年度を機に中退した、でいいんじゃないのか?
 
 なにはともあれ免許合宿が始まりました。
 驚いたことに作中はもう5月なんですね、前話から4ヶ月も経ちましたか 時の流れは早いですね。
  
 これまで焦りながら続けざまに3曲+1曲を公開してきましたが、今は随分と余裕がありますね。
 そういえば現サンフラワードールズへの対抗心がうやむやになっていますが、もういいのでしょうか。
 前回からのスランプがまだ続いているんですかね。


 その後、教師を志すというキウイちゃんの胸中が語られます。
 中学時代に苦しい思いをしたキウイちゃんが教師を目指すというのは立派だと思います。
 でも、その動機付けの中身を 自分がマイノリティ側だった故 みたいにすんなよ。
 前にも書きましたが、キウイちゃんが浮いてしまったのは趣味嗜好が原因じゃねぇって、自分が求める反応を周りがしてくれないって駄々こねてただけだろうが。
 
 なんでこの子はずっと被害者面をしてんだよ。
 
 教師の的を得ていない指摘はまだしも、同級生のわざとらしい台詞で被害者面を増長させてる場合か。
 不登校してる奴の顔を覚えてる程、みんな暇じゃねぇって。

 それと、キウイちゃんはわざわざ変装道具を持ち込んでまで合宿中に書類を受け取りにいく必要性はあったのか?
 試験の出願はもう済んでいるみたいですし、高卒認定試験って8月ですよね?
 さらに言うなら、二輪免許取得の合宿期間てだいたい10日かからないくらいですよね?
 合宿前でも合宿後でもなく合宿中じゃないとダメな理由is何?


 その後、不思議なお姉さん小春さんを交えた会話で花音が「いいんだよ 変なくらいで、普通よりはマシ」と語ります。
 台詞の意図は分かりますが、この作品の現状は「尖っていると思われたい」という一番普通な感じなのはなかなか皮肉ですね。

 それから、今話は急にチチに関する話をねじ込んできましたが……テコ入れですか?



 免許を無事取得した花音はまひるを連れ海へやってきました。

 花音はどうやら、掲げた目標の意味やそれを目指す情熱、自分が歌う理由がわからなくなってしまっているようです。
 まわりがちょっと進路の話をしただけでここまでグラつくなんて、花音ちゃんも大概普通ですね。
 飛ばされた時間の間に何かあったのかもしれません、想像で補いましょう。

 前話で作詞につまり、今話で特にエピソードもなく目標や歌う理由すら見失っているなら、なんかもう…やめりゃあいいのに… っていう心情にしかならないんですけど…。

 今話の花音が抱える悩みって作品として大事なポイントだったと思うんですけど、なんかいつの間にか生じた問題がいつの間にか勝手に解決してしまったような気がします。
 進路とバイクの一本橋をかけて満足してる場合じゃないんですよ。


 余談

 今話で登場した宮本境教習所は武蔵境教習所のもじりだと思うんですが、これは単純にフィクションとしてってだけではなく、二輪の二人乗りに関するルールも知らない奴に合格を出す教習所であるという炎上を回避するためだったりするんですかね笑
 
 次回に期待です。

         {/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare} 今話は花音の身バレ問題も含みながらも「JELEE」結成一周年記念ライブを行う話となりました。
 先に今話の感想を総括してしまうと、やはり「浅さ」を感じる一話でした。
 見えていた底がまさかせり上がってくるとは思いませんでした。
 今話のように、SNSにリアタイでファンアートを募る取り組みはオリアニの強みを活かしていてとても良いと思うんですが、でも企画ありきの話作りをされてもな…。


 では、本編です。

 時系列は前回からグイグイ進みもう8月になり、結成一周年を迎えるにあたり花音からライブの提案がなされます。
 今話は このライブというものに強く思い入れがある花音の様子が印象的でした。
 
 そういえば、花音って別に匿名シンガーだからこその表現がしたいわけでも、匿名シンガーでいたいわけでもなく、あくまで世間をある程度見返したいだけですもんね。
 本当ならガツガツ前に出たいんでしょうね。

 それと、もう一つ印象的だったのは、せっかくライブをするなら新曲を作ろう とか、大晦日に今年の集大成として作ろう などと花音が言っていて、なんか…「JELEE」は節目がないと制作ができない感じになっていますね笑
 人間らしくて親しみが持てるといえばそうなんですが笑


 その後はキャッキャッウフフな合宿をパートに入っていきます。
 ステージについてよく下調べをしていたのに、観客にクソかさばる傘を持ってくるよう指示していたのは笑いました。

 
 合宿を終え 会場の下見をしている際、「私達の一歩目 JELEEが現実を泳ぎ始める最初の舞台」と花音がサラッと言っていますが、他3人はこういうライブをしていく方向性にみんな納得しているんですね。
 

 そうこうしているといよいよ満を持して盛大に振りかぶりながら、花音の身バレ問題へと突入していきます。
 花音もまさか みー子さんのあのライブから半年以上も経ってから特定されるとは思わなかったでしょうね。
 前話で入れるスペースがなかったので致し方ありません。

 大きくなる騒動に対し、キウイちゃんは「なんだよ…これ…」と漏らします。
 まぁでも、とは言うものの そもそも前提としてこうなるから匿名シンガーをやっていたわけで…

 結果的に、みー子さんのライブにて かつて仮面をつけていても正体がバレた実例がすくそばにいるのにも関わらず、顔を隠さず舞台に立ったことや、最近浮かれ気味だった花音にしっぺ返しがきてしまいました。

 こうなっても誰も花音の過去について言及しようとしないのは優しいですね、最良だとは思いませんが。
 「JELEE」の活動は4人のやりたい事だ というなら花音の過去も4人で背負うのが筋だと思いますが、それは次回以降に期待ですかね。
 
 会場貸し出しを渋る店長さんにキウイちゃんが無観客ライブを提案します。
 咄嗟の機転はステキですが、無観客ライブならもうここでやる必要なくないか?


 あっという間に2ヶ月が過ぎライブ当日となりました。
 結局ネットの騒ぎはほとぼりが冷めるのを願ってフルシカトでだんまり決め込むとはなかなか肝が据わっていますね。
 ライブは開催できるのかという問題が、無観客でファンと繋がれるのか という問題に一瞬ですり替わっているのも見事です。

 ライブ開始直後、ファンアートが映し出される演出に驚愕していましたけど、結局あれからキウイちゃんが1人で舞台のセッティングなりなんなりをしたってこと!?
 なんか…「JELEE」の関係性って歪ですね。

 たくさんのファンアートが寄せられたことに対して、まひるが「ハッシュタグが出来ててね」と言っていますが、
 えっ!?自分たちで仕掛けたわけではなく勝手に出来たん!?

 これらの絵は全部、リアルの顔なんて関係ない 私たちが好きになったジェリーちゃんはこのクラゲの女の子
なんだから信じよう って思いで描かれているらしいです。
 えっ…じゃあ今から自分たちの姿をチラ見せしながらライブする意味って??
 このファンアートを描いてくれた人たちは別にこの形のライブを望んでいないってことになっちゃいますけど…。
 それから、ファンアートを見て繋がっているって感じるなら別にこれまでとなんも変わんなくね?

 曲が進みテンションが上がったキウイちゃんが「顔バレ?アンチコメント?関係ないね!」と息巻いていますが、そうやって開き直るならもはや「JELEE」である必要はなくなってしまいますね。

 後、野暮なこと言ってしまうと、ライブの演出がほとんどイラストで進行していますが、だったらこれ新曲のMVってことで良かったんじゃね? 

 4人は達成感でいっぱいでとても満足気ですが、本当にまひるの台詞通り花音1人のわがままから4人のわがままになってそのまま終わるとは思いませんでした。


 今話のまとめとしては、前述やタイトルにもしているように起きている事象とキャラに対する踏み込みが今一歩な感じで、いつまで浅瀬でパチャパチャやってんだという印象です。
 今話でも触れなかったため、花音ちゃんの過去の出来事に対するハードルが高くなっていますが大丈夫ですかね。
 次回に期待です。
              {/netabare}

 第9話視聴しました。
 {netabare} 今話は物語として終盤を迎えるにあたり、大きな転換点となった一話だったと思います。
 場面自体はシリアスな雰囲気を醸し出してはいますが、全てのパートにおいて疑問符がつきまといながら進行していて ゲームオーバー間近のテトリスを想起させます。

 
 では、本編です。

 冒頭は、花音が作文を発表しそれを周りがクスクス笑っている というこの作品お得意の 学校の人間はみんな悪者!からスタートします。
 とりあえずなんとなく花音を孤立させるためにモブAに「やっぱ変な子だね〜」と言わせるだけなんて、やっつけ仕事にも程があるだろ笑


 OPが明け、フォロワー10万人突破を皆で喜びます。
 疑惑や騒動に関しては前回のアレで本当に解決なんですね。


 まひるは仕事の依頼についてキウイちゃんに相談します。
 まひるは最近だんだん自分の絵が好きになってきて、この仕事を受けて自信に繋げたいようです。
 
 この子は第7話にて、自分の絵を好きになりたいのとすごい絵を描いて喜ばせたい人がいるから美大に行くんだと語っていたはずですが、もうすでに半分は叶ってきているみたいで良かったですね。
 
 まひるは「このチャンスを逃したら、こんなことはもうないよね。」と続けます。

 えっ…そうなん? むしろ流れとしては目標としていたフォロワー10万人も達成してこれからなんじゃ…?
 なんでこれまで散々トントン拍子のキラキラサクセスストーリーをやっておいて、もう次はないかもみたいな悲観的にさすん??


 その後、木村ちゃんに雪音さんについて教えてもらい、花音との電話パートに入ります。

 芸能事務所社長が暴露系配信者をやっているかもしれないことを天国と地獄の扉両方の鍵を握っている、とめちゃくちゃいいように言っていたのは笑いました。
 結果的に違うかったみたいですが母親が暴露系配信者をやっているって、普通に枕営業とかしているよりイヤですね笑

 何はともあれ電話パートです。

 崩れている絵を褒めてくる花音に苦笑いのまひる。

 この場面で何故か急にアホになってしまった花音が印象的ですが、これはお母さんとの対比を演出するための苦肉の策なんでしょうね。
 敏腕プロデューサーかつやり手社長 という人物像を描く際に、優秀さを考えるより比較対象に知能デバフをかけた方が楽ですもんね。


 打ち合わせ当日になりました。

 仕事としての実績はなにもない、しかも高校生に重大なイベントの根幹の部分を任せるって、お母さんだいぶはっちゃけてますね。

 大きい話に対し、自分の絵は未完成であると尻込みする様子を見せるまひるなんですが…
 まひるが言う「未完成」って先程も登場したこの絵のような所謂ミスみたいな部分の話なんですか?
 表現したいことに対して技術が追いついていない とか モチーフに対する理解力をもっと深めたい とかでもなく??
 イラストそのものに対しても、絵を描くことそのものに対しても信じられないくらい浅いところで会話のラリーをしているので驚愕です。

 それと、そもそも根本的な部分 かつ これを言ったらお終いなのかもしれませんが、このライブで描いたクラゲの絵 言うほどスゴイか?

 人にインスピレーションを与える程、印象的か?革新的か?思想があるか?世界観があるか? うーん……。

 この打ち合わせ、雪音さんの優秀さとまひるがかけてほしい言葉をかけてもらえた喜びを出したいなら、これまで描いてきた絵を見て雪音さんが「これは〇〇を表現しているのよね」とか「この絵はこうゆう感情が伝わってくるわ」とかをズバズバ言い当ててくる みたいな感じの方が良くないか?
 小手先の技術を褒められるより、絵として表現したものを汲み取ってもらえる方が何倍も良くないか?

 あぁ…でもそうか、そういえば まひるが絵に対してなにか想いを込めていたことなんてありませんもんね。


 Bパートに入り、いよいよ花音の暴行事件について語られます。
 ここまで引っ張ってきたのに、いきなり回想として済ましてしまうのは意外でした。

 雪音さんの夢は「自分が0から育てたアーティストがドームの五万人の前で歌うこと」だそうです。
 じゃあ大きい事務所は辞めない方が良かったんじゃない?

 虹色少女の喫煙動画が流出し問題になっているみたいです。
 騒ぎようから未成年喫煙だったのかと思っていましたが、明文化されていないのでそういうわけではないみたいですね。
 にも係わらず謝罪動画を出して謹慎処分て、その辺の感覚がよく分からないんですがアイドルが喫煙してるのってそんなに許せないんでしょうか?
  
 ていうか謹慎処分て事務所が出しているんですよね?そもそも、大きい事務所のアイドルが楽屋らしきところでパカパカ吸っているのを黙認していた事務所の監督不行き届きなんだから、そんな謹慎も重くならないような気がするんですがどうなんでしょうね。

 
 その後、「見ろバカ」の正体がメンバーのメロだったことを知った花音はその場でメロをぶん殴りました。
 
 思っていた以上にフワッと語られたので、正直 何がトリガーで相手を拳で殴るまでに至ったのかが不明瞭です。
 確かに「見ろバカ」のやっていることは褒められたものではありませんが、虹色少女の行為は少なからずイメージを損なうものではありそこに嘘も脚色もありません。
 本人にチャンネルの閉鎖を訴える、や お母さんに相談するなどもなく、正体を知った驚きのままとりあえずぶん殴るって何がそんなに花音を突き動かしたんや?

 ファンの悲しみコメントや謝罪動画がフラッシュバックしてたけど、そんな正義感あふれるような子やったっけ?
 
 そんで、恐らくタレントクローク的な場所にも関わらずスマホ構えて野次馬してた連中はなにもんやねんw

 雪音さんはこれ内々のケンカとして処理できなかったんでしょうか?
 殴ったっていっても15歳の女の子ですし、ステージ上で起きたわけでもないですし、どうしても炎上するような内容だとは思えないんですけど…。
 これですぐさま見限ってしまうって、雪音さんちょっと諦めが良すぎるような…。

 ていうか、お母さんはメロのやっていること知っているんですかね?
 知らなかったとしたら、「偶然 枠が空いたわラッキー!」って思っている天然さんになってしまいますね。


 完全に視聴者のためだけの回想が終了し、現在へと戻ってきました。

 進捗報告の場で、ご破算を告げる まひる。
 頼むからこのミーティングはあの打ち合わせ直後に行われていてくれ…!

 まぁ例えそうだったとしても今回一番タチ悪いのはコイツなんですけどね。

 まひるの言い分を聞いてみましょう。
 「本当にごめん、私やっぱりこの依頼受けたい」
 「本当にごめん、でもやってみたいの、大きな舞台で自分を試したいの」
 「前まで自分のこと大嫌いだったけど、最近は絵を描いているときは自分が好きになってきて…」
 「楽しかったから…違うの…」
 「私、もっと上手くなりたい!私の絵のこと、自分のこともっとちゃんと好きになりたいから!」

 マジで自分の話しかしやがらねぇなコイツ! コイツの方をぶん殴った方がいいんじゃないのか。
 
 技術を褒められたいだけのまひるに大きな舞台で自分を試す必要なんかないと思いますけどね。
 毎日、ひたすら必死にデッサンしてろよ。


 そういう問題じゃない!と花音が大きな声を上げてしまいすが、こういう場合感情的な方が言ってること正しいことってあるんですね。
 本当に、そういう問題じゃない。

 その後、花音の言葉によりまひるは傷ついたみたいな顔していますが、明らかに花音にここまで言わせたコイツが悪い。

 まひるがやっている事ってつまりは、真っすぐこっちを見つめながら丁寧に…
      まひる「踏み台 乙www」
           って言ってるわけですからね。

 第5話以降、まひるの海月ヨルとしての葛藤なんかなかったやん。
 頑なに、これからも「JELEE」として活動していく上で私も成長したいみたいなこと言わないのは、なんなん?

 コイツ前回自分で言った台詞、覚えてないのか?

 「花音ちゃんが無茶言い出して、仕方無いなって言ってついていって…でもそれだけだと思う!? 私も見たくなってるんだよ、花音ちゃんが見た景色。だからライブは花音ちゃんだけのワガママじゃない、これは私たち4人のJELEEのやりたいことだもん!」

 ということは、前回のライブは4人ともやりたいJELEEのやりたいことだったからやったけど、今回の集大成MVは別に大きな仕事も来たし、そこまで私はやりたいことではないから、これはJELEEとしてやりたいことではない、よし!1抜けた! ってことですよね。

 こういうのを、自己中と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょうか。
 

 今話のこの展開は、互いのキャラの主義、主張、理念、スタンス、物の見方 考え方、などが対立した結果としてギスギスした展開になったのではなく、第9話だしとりあえずギスギスさせとくかw くらいのノリでしかありません。
 テーマにもキャラにも思い入れがないくせにギスらせるのは甚だ無意味だと思いますが、これからまくってこられるでしょうか。


 次回はホームページにて、JELEEの大事な場面に居合わせる事が多い と明記されていたみー子さんが再登場するようなのでそこは期待です。
 
                {/netabare}

 第10話視聴しました。
 {netabare} んん?あっ…こういう感じ…?

 今話は、前回のギスりを踏まえ各々の「JELEE」としての関係性についての心情や考えが見えると思っていましたが、今話の内容をまとめてしまうと「前回でモチベーションが下がってしまった花音をとりあえず元気付けましょう!」でした。
 花音が歌う理由を見失ってしまったのは三話ぶり二度目ですが、感情の起伏が激しいのは実に10代らしくて良いですね。
 やりたい演出が先行しすぎて、演出のための展開になり過ぎている気もしますが…。


 では、本編です。

 やる気がなくなってしまった花音に代わり、アルバイトをする木村ちゃんとキウイちゃん。
 キウイ「活動休止したいって、なんでだよ!?」←いや、なんでかはわかるやろ。 キウイちゃんは時々すごく的外れなことを言ったり、やったりしてますね。

 木村ちゃん「ののたんは弱くありません!ファンだけは裏切らないアイドルだったんですから!」←メンバーを殴って辞めたことはカウントしないんですね。

 アルバイトをしている様子はいいんですが、何か違和感を感じます。
 この2人は、急に休みたいと言い出した花音に困惑しているけども 信じて待とう! みたいなスタンスをとっていますけど、前回のあの場面に同席して目の当たりにしていたのにもかかわらず、そんな見解なんですか?

 今回の花音の心情を推測してみたりもせず、そこから花音とまひるの関係性についても考えてみたりもせず!?
 作劇上 特別な関係性の2人をメンバーとして近くで見ていた者の視点で語ることもなく!?
 
 今回の件に関して、相談をされていたキウイちゃんはともかく、色々とありまして とだけしかまひるから聞かされてなかった木村ちゃんは何も思うところはないんですかね。


 外に出された木村ちゃんは瀬藤メロに出くわし、花音のことを聞くため特攻を仕掛けます。
 
 これ…追いかけ回す様子がギャグになっていますけど、世間的にも実際の事実としても瀬藤メロは花音にぶん殴られた被害者なわけなんですが、そんな相手に花音の関係者なんですって言って話を聞かせてもらえると本気で彼女は思っているんでしょうか?
 確かにメロは強かであり、ただ可哀想なだけの被害者でないことは確かですが、それを知っているのは当事者と視聴者だけですよね?
 それとも木村ちゃんの中ではあの事件はなにかの間違いとして処理しているんですかね? でも残念ながら本当にぶん殴ってるんだよな…。

 あぁでも、そういえば第2話の時に木村ちゃんは 空気読めない系 と言われていましたね。
 
 それと木村ちゃんはメロのSNSなどをマメにチェックしているんですね。
 てっきり橘ののかだけが目当てで現サンフラワードールズには興味ないのかと思っていました。

 その後、メルの雪音さんへの心酔っぷりと花音も自分と同じであるということを木村ちゃんに話します。

 メルはなにやら意味深なカットが多いですが、残りの話数で彼女についても拾えるんですかね。
 正直、「見ろバカ」についてのあれこれは全体を見た時の余計な装飾品になりそうな気がしています。


 みー子さんの家にデリバリーしに来たキウイちゃん。 
 みー子さんに「JELEE」の現状について話しますが、ここでも違和感です。
 「気持ち的に歌えないんじゃしょうがない」「告知してた年末の新曲は?」「新曲はもう多分無理で…」

 なんか…花音が休んだ影響で…みたいな言い方してますけど…
 いやいや…ちょっと待ってくださいよ、元はと言えば告知もしていた段階で、やっぱ別の仕事やりたいんでって抜けたまひるの所為ですよね?
 キウイちゃんはまひるの背中を押した張本人やん!
 まひるから相談を受けた段階でちゃんとした形で年末に発表することは無理なんわかってたやん!

 ただの新曲ってだけならまだしも、今年の集大成としての作品を作ろうってコンセプトで動いていた企画を、とりあえず曲だけ先に出して後からMVつければいいやって本気で思ってたん!?

 まぁ、まひると電話をした際にも「まひるから何か言ってほしい」くらいの認識でしかいなかったですもんね。


 そして、この電話で今回の騒動の原因、大元、本丸であるまひるは何を語ったのかと言うと…
 
 「私はこの仕事を選んだんだ、だから今 何を言っても嘘になっちゃうから」
 いや、あなた一番言うべきタイミングの時、自分の話しかしていませんでしたけど?
 キウイちゃんが言った、話したらわかってくれるだろ って一方的に自分の気持ちだけを相手に投げつけて後は知らんぷりすることじゃありませんよ?

 「けど、必ずもっと上手くなって約束を果たすから待ってて欲しい」
 自分の脳内の美談を基準にして他人と関わるな馬鹿。
 花音からすればお前は自分を踏み台にしていった裏切り者でしかないよ。
 木村ちゃんにもちゃんと謝っとけよ。


 その後、花音は木村ちゃんにお母さんに対する述懐をしたわけなんですが…
 いや、あの依然として じゃあなんでメロをぶん殴ったんだってところが解決しないんですけど…。

 お母さんは私の人生を自分の為に使いたかっただけなんだ って気付いたのはぶん殴った後ですよね?
 
 「私、自分が利用されてお母さんを恨んでたのに…」

 えっ…自分が利用されてお母さんを恨んでた!?ですって!?

 いや、だから!問題を先に起こしたんは自分やん!

 雪音さんの「私の為に歌ってくれる?」に「うん!」て元気よく返事したんは自分やん! 

 学校で馴染めてなかったけど、才能を開花してもらいアイドルとしての居場所を得て、それを楽しんでたのは自分やん!

 ファンの前で歌うこと ファンのみんなと一つになることの気持ち良さを熱弁してたのは自分やん!

 何を恨む道理があるねん!! 切り捨てられたことを恨むにしても、だから先に手を出したんは自分やん!!

 
 「私…まひるの人生を自分のために利用しようとしてた…」
 いや、この場合利用されてるのは花音の方なんだよな…。

 なんかもう、訳分からんところで被害者面し、全然間違ったところで責任を感じていて、支離滅裂のぐっちゃぐちゃですね笑 これを狙ってやってるなら逆にスゴい。
 

 木村ちゃんとキウイちゃんの電話のシーン。
 キウイちゃんの本音がポロッと出たりしましたけど、ここまでの行為を見ている限り、キウイちゃんは一步下がった位置にいるもののその実何も分かっていない厄介なキャラになっていますね。


 場面は今話の山場である生配信に突入します。

 明らかにメンタルが落ちている人の言葉を受けて、木村ちゃんとキウイちゃんの2人での配信で解散を宣言しましたけど、こんなすぐさま解散しなアカン理由って何??
 せめて活動休止にもしない理由って何??
 とりあえず、まひるの仕事が終わるまでも待てない理由は何??
 まひるはこの事知ってんのか?

 木村ちゃんが「最後なんて嫌ですー!」って歌い始めましたけど…
 これ、ファンからしても 知らんがな案件 過ぎません?

 そもそもが勝手にやってる音楽活動で、勝手に音楽以外の所でモメて、勝手に一部のメンバーだけで解散を宣言して、それで やっぱり嫌ですー!で 仲直り☆  知らんがな!!

 しかし、歌唱シーンは間違いなく凄かったと思います。
 熱量が高く作品全体の山場としても機能していたと思います。

 そもそもなんでこうなったのかはさておき、どうして花音はこういう気持ちになったのかもさておき、とりあえず 元気出してけ!テンション上げてけ!公開告白だ!FU〜! は些か勢いに任せすぎな気がしますけどね。
 第7話のときの相手がまひるから木村ちゃんに変わっただけじゃないか?

 なんか本当にやりたい演出しかしませんね。別にそれでも構わないとは思いますけど、せめて一定以上の説得力はくれ。
 

 今回の生配信を聞いて微笑ましそうに笑っているまひる。
 いや、笑ってる場合か。元凶はお前やぞ。

 まひるはこれ、あのまま解散ってことになっていたらどうするつもりだったんでしょうね。
 解散にならなくても本来なら、自分以外のメンバーの結束が固くなり戻ってこれなくなっちゃいそうですけど…。
 今回は何故かメンバーが事の発端についてを記憶喪失してしまったので事無きを得ましたけどね。

 
 ていうか、みー子さんの出番…というより役割ほとんどありませんでしたね。
 別にみー子さんである必要はなくバイト先の店長さんがやっていても良かったですね笑

 後、熱帯魚越しに映っていた男性はお父さんでしょうか?
 どう話に絡むのか気になりますね。

 と、思っていたら今話はキウイちゃんの竜ヶ崎ノクスとしての身バレ問題で 引き となりました。
 匿名シンガー「JELEE」として活動する竜ヶ崎ノクスの正体のキウイちゃんの身バレ、なんか遠いな笑。
 う、うーん…。キウイちゃんについてはこれ以上掘ってもなにも出てこないような気がするんですが、一応期待です。

               {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} 最終回を目前にして、いや だからこそなのかこの作品の残念さはとどまることを知りません。
 話の本筋として腹を据えて向き合わなければいけないところを、自分の手癖で書ける内容でミスディレクションしてなぁなぁにしてしまう。

 この作品のキャラクターは展開の奴隷です。

 
 では、本編です。
 
 冒頭、竜ヶ崎ノクスの配信に本名をバラす荒らしコメントが寄せられます。
 キウイちゃんは第8話のライブシーンにて、「顔バレ?アンチコメント?関係ないね!」と息巻いていましたが、やはり自分の話となると違うんですね。


 OP明け、まひるを除いた3人でのミーティング、どうやら前回の木村ちゃんがバズっているようです。

 匿名シンガーとして活動しているのに素顔を晒されまくっていますね。
 なんだか、ここにきてまだ身バレうんぬんの話をしているのを見ると、あのライブの素顔をチラ見せする演出はマイナスなことしか生んでいないような気がします。
 まぁでも、そういえば基本的にこの物語は花音のやらかしの物語であり、真っ当に匿名シンガーやっていれば起こらなかった問題ばかりですもんね。

 モブのファンを出して、私たちが好きになったのはこのクラゲの女の子なんだから とかJELEEの歌が好きなんだから とか言わせているのに、結局 素顔が切り取られているやつが一番バズっているのは皮肉ですね。

 またしても不本意なかたちでバズってしまった訳なんですが、ここで この220万回再生をもったいない って言ってしまうのは、もうほとんど炎上商法みたいなもんじゃないか?
 「JELEE」としてそれで良いのか?とは思いますが、メンバーそれぞれ「JELEE」をどうしたいかなんて別に無く、バズればそれでいいんだから良いのか。


 その頃一方、まひるは雪音さんからリテイクを食らっていました。
 海月ヨルの良さがごっそり消えてしまっているようです、一大事ですね。
 まひるも十分焦っていますが、一番内心穏やかでないのはまひるを抜擢した雪音さんの方かもしれませんね。
 
 雪音さんは「成る程ね、あなたは自分の絵のことが好きじゃないのね」とズバッと見抜いてきましたが、ですが正直 この事は最初の打ち合わせの段階で見抜いていて欲しかったなと思います。
 こうなってしまうと結局物語の主眼が、自分の絵を好きになるには というこれまでと変わらないものになってしまっています。
 そして、まひるはこの事についてすでにこれまでの話の中で落としどころを見つけているはずです。
 その為の進路回でしたよね?


 それでもここにきてこの事についてやるんだ!と言うなら、まひるの「見ろ馬鹿」に対するお気持ち表明よりも描くべきものが他にあると思います。
 マジでノイズにしかなってないな「見ろ馬鹿」。


 修正案を出され、その通り直せと言われショックなまひる。
 さぞや事細かに指示されているんだろうなと赤ペンの内容を見てみると「今風に」とか「popな雰囲気で」などと思いの外ざっくりとしていて、服の構造についてやアクセサリーの造形についてなんかも「もうちょっと工夫して」とか「もっと詳細に」くらいの指示が散見され、正直 この通り直せと言われましても…みたいなレベルで拍子抜けでした。
 やっぱりそもそも、イラストとデザインでは勝手が違うんだろうな と思うものの、雪音さんも雪音さんでデザイン素人のまひるに無茶振りをするなら、ディティールの調整くらいは最初からサポートしてやってもいいのにとは思います。
 
 もし私が雪音さんの部下だったら、実績のない女子高生を大抜擢した結果 案の定上手くいってないことにめちゃくちゃ笑うと思います、いや笑い事じゃないか。
 このまひるに渡す用の修正案を任されたと思われる部下の人は、どういう気持ちでこの仕事したんでしょうね。


 それと、修正案を見てもう一つ思ったんですが…なんかそもそもデフォルメの具合からして全然違うんですけど、これは…要求に応えられなかったまひるが悪いのか、クライアントが急な路線変更をしたせいなのか、どっちなんでしょうね。
 
 
 まひるは壁画になったクラゲの絵を探すためキウイちゃんと出かけます。
 そこでまひるは「私って自分の絵のこと本当に好きなのかなって」などと のたまいます。
 自分の絵が好きになってきた という気持ちに自信をつけるためにこの仕事を受けたはずですが、逆に失くしちゃったんですね。
 
 花音がこれ聞いたらそれこそぶん殴っちゃいそうだな…。
 「JELEE」で描けばいいじゃん!というあの時の台詞がここにきてぶっ刺さっています。

 「楽しかったから…違うの…!」とか言っていたのに、いざ厳しいこと言われると凹んじゃうのね。


 その後まひるは身バレしたキウイちゃんのもとに昔の知人から心無いメッセージが来ていることを知ります。

 ここで意外だったのは、キウイちゃんって "まひるにだから" 見栄を張って嘘をついていたわけじゃなく、全員に同じ嘘をついていたんですね。

 よく、ここまでバレなかったな…。

 でもそんな中、まひるにだけはVチューバーをやっているor始めることを打ち明けたのか…キウイちゃん的にはどういう線引きだったんでしょうか。
 単純に 親しいから というだけではなく頻繁に誘われることに対して、もう一つ断れる理由が欲しかったからなんですかね。

 私は前回キウイちゃんの身バレ問題を "遠い" と表現しましたが、今一度整理してみたいと思います。

 「JELEE」のライブが話題になり素顔が切り抜かれる→竜ヶ崎ノクスの正体に関心が集まる→みー子さんのライブ代理の時の画像が出回る→渡瀬キウイだと断定される。
 ここまでは分かりますが、さらにもう一段階 不登校で嘘をついていた までバレるのは立北のヤツが言いふらしたんですかね?

 それにしても、キウイちゃんは少なくとも高校に入ってからは本格的な引きこもりをしていたにも関わらず、小学生時代の友達に直近まで何かに誘われる程人望を保っていたのはスゴいですね。(11/22に3件の誘いに対し、嘘ついて断りを入れているので)
 それとも、竜ヶ崎ノクスであるとバレたのと嘘をついていたことがバレたのには若干ラグがあるのかな?


 キウイちゃんは、過去は変えられない 私は見た目も名前も全部変えて新しい人生を歩んでいるのに、ちょっと身バレしただけですぐここに逆戻り と語ります。

 見た目も名前も変えたんならメッセージアプリも新しく変えていれば良かったですね!
 すぐここに逆戻り と言いますが、直近まで一人でも立北に知り合いがいればバレるような嘘ついているので、戻るもくそもないと思います。
 

 そして本来、同級生はこの時期、受験シーズン終盤 最後の追い込み真っ只中だと思うので、これらのメッセージは選りすぐりの精鋭なヒマ人たちから来ているんでしょうね。


 思い出深いゲーセンへとやってくると、案の定エリートヒマ人が登場します。
 地元の小ぢんまりしたゲーセンにたむろしているとは、さすがエリートヒマ人 やりますね!

 それにつけても、このモブの安っぽさったらないですね笑
 この子たちは高校3年生なんですよね?中学生ではなく。

 まひるのことはスゴいって思うのに、同じメンバーで かつ 8万人弱登録者がいるVチューバーをしていても、不登校ならそれらの加点が全部消えてむしろマイナスになるんだ…。

 この子たち学校大好きなんですね、むしろサボりそうな見た目なのに…。

 もう一回言いますけど、この子ら高校3年生なんですよね? もう学校は自由登校に差し掛かっていくようなこの時期に不登校イジり!?今さら!?

 まひるも下手に止めようとするより、「でも、キウイちゃん早稲田(作中表記ワソダ)行くよ?」で黙らせられそうですけど。


 そしてここから、キウイちゃん語気強く想いを捲し立てるターンです。
 まず、初手は「普通の奴にはわかんないんだよ!」から入ります。
 いや、キウイちゃん…多分その子ら割と普通じゃないと思うぜ…。

 そこからは大まかにすでに知っている情報をなぞるだけだったので、こちらもまた同じ感想を抱くしかありません。
 キウイちゃんが学校で馴染めなかったのは決して趣味嗜好が原因ではなく、その好きなものを一方的に相手に押し付けるコミュニケーション術の方であり、また、変化した環境でこれまでの傍若無人な態度がまかり通らなくなったことのギャップから勝手に潰れただけです。

 そして、決めの台詞。
 オレが作った大好きな自分のことを誰にも否定させるもんか!
 豪胆な台詞で大変結構なんですが、それを利用して現実の誘いを断るのはやめましょうね。
 それは何も知らない相手からすると嘘以外のなにものでもなく、否定させる口実を与えているのは自分自身です。

 後、個人的にどうせ開き直るなら「もう不登校じゃねぇ!中退だ!」まで言って欲しかったです笑

 さて、今回のこのキウイちゃんの叫びなんですが、前回は木村ちゃんだったから次はキウイちゃんの番ね とあらかじめ叫ばせるのは決まっていて後から中身を取敢えずで詰めたみたいな感じがするんですよね。

 そのプロセスが悪いわけではありませんが、最初ちゃんとキウイちゃんの痛い所を突いていたはずのモブがどんどんと いやそこじゃないやろ という部分を攻撃し始め、キウイちゃんのやりやすい方 ひいては脚本の楽な方へと降りていっているのが見え見えなのはサムいだけです。


 言いたいこと言ってスッキリしたキウイちゃんは今日も元気に配信をしています。
 んー…だから言ったじゃーん、キウイちゃんはこれ以上掘っても何もないって。
 ブロックしてスルーが最適解のこの問題で、もとより花音の身バレの時にも見せた鋼のスルースキルを持つキウイちゃんだと、スッキリする以上のことは起きないんですよ。
 そして今、キウイちゃんが昔の知り合いに対してスッキリしたところで、それがなんなん?って話なんですよ。

 もし、今回のキウイちゃんの叫びに意味を持たせるなら、叫ぶ相手は ほとんど僻みの域に入っていて これ見よがしな悪意を纏う頭の悪そうなぽっと出の昔の知り合い ではなく、一応キウイちゃん的にこうなった要因であり 同じくらいの学力を有し キウイちゃんの人物像を知らずフラットに"普通"としての意見を言える立北の生徒 であったほうが幾分マシだと思います。
 

 まぁそれより、もうちょっと花音やまひるの内面に対する比重を重くした方がいいような気がしますけどね。
 なんか知らない間に歌詞も絵も完成しちゃってるし…。


 これは完全に推測なんですが、脚本が一番書きやすいのがキウイちゃんなんでしょうね。
 自己表現として絵を選んだものの自分の絵を好きになれない女の子の苦悩より、歌う理由を見失ってしまった才能ある歌手の女の子がどんな想いを歌詞として綴るのかより、ただ学校に馴染めなかっただけの子の方が共感できるし創作について悩んでないから書きやすいんでしょうね。

 ただでさえ少ない引き出しなのに、中身もないだなんて始末におえませんね。
 

 この一件で何やら感銘を受けた様子のまひるは、今話三度雪音さんと相対します。
 
 「自分でなりたい自分を作って、そんな自分を誇って、自分が好きだって言い切って、私はそんなところが大好きなんです。私もそうなりたいんです」

 「これが私の絵です!」

 「これが私が好きな私の絵です!!」


 …えーと…うん。……ん?

 自分の絵が好きになってきたという気持ちに自信をつけるためにこの仕事を受けたものの、やはり分不相応であったことを痛感し 以前の悩みモードへ逆戻りしたけれど、この仕事とは関係ない件でのキウイちゃんを見たら、悩みがなくなりました!

 ってマジでまひるはモメてまでこの仕事受けた意味なかったな。
 この仕事だからこそ得られたというものが何一つない。
 
 で、ジャーン!っていって出されたヨル先生の絵なんだけど…さ…。
 自信満々の渾身の出来!といった様子で、話的にも一応ここまで引っ張ったものの、いまいち期待を越えてこないというか、驚きがないというか…。
 元も子もないこと言ってしまうと…アニメキャラをイラスト調に ってなんかあんま変化ないんだよなぁ…。

 雪音さんもこれでいいなら、別にまひるじゃなくて良かったような…。
 まぁ満足しているならそれでいいんですけど…。

  
 すっかり気が大きくなったまひるはここで切り込みます。
 「待ってください、一つ交渉したいことがあります。JELEEもこのイベントに出してください!」

 えぇ…どの立場で言ってるんやコイツ…。交渉ってなに?了承せんかったらこの絵渡さへんつもりなん…?

 メンバー内で決まってた企画放り出したくせに、今度は勝手に仕事とってくるんや…ドン引きやなコイツ。

 「JELEE」vs「サンフラワードールズ」は何が生まれるでしょうか、次回に期待です。

          {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} 良いところは確かにあるものの、それを十全に活かしきれていない話運びをしてきた本作品。
 最終話はどう締めくくるでしょうか。

 
 では、本編です。

 前回の引きから、雪音さんに交渉をするまひる。

 「この切り抜きだけで300万再生、コメントはこの未完成曲の完成版を求める声で溢れています!」

 未完成となった一番の原因が何を言ってんねん。

 放送事故の切り抜きがバズったからっていうのは、前回でも書きましたが だから炎上商法やん って思っていたら、雪音さんからのフォローが入りました。

 例え炎上商法だと言われてもそこに美学があればバズだそうです。

 雪音さんに美学を問われ、「私は恩は返したいタイプなんです」と答えるまひる。

 いや、だからどの口が言ってんねん。恩にも返し方があるやろ。

 自分が曇らせの原因でありながら、解散危機は人任せ、自分の都合が終わったら勝手な判断で恩返しを決行する、なんか…DV彼氏みたいなマインドしていますね笑

 
 どうやら まひるの美学は雪音さんの美学査定を突破したらしく、ライブの出演が決まりそしてあっという間に当日を迎えます。
 
 キウイちゃんの配信にて、「炎上商法?顔バレを利用して話題に変えた早川氏の手腕はお見事…あぁその噂…そういう声も全部ぶっ飛ばすのがJELEEだろ!」

 うーん…?なんかこの辺り、内情を赤裸々に語るわけにもいかない ということを差し引いても違和感というか もやもやした感じが拭えません。

 なんか…雪音さんに全部責任をおっかぶせてないか?

 いや、そりゃまぁGOサインを出したのは雪音さんですし、雪音さんは責任をとる立場の人なんでしょうけど、(広い意味で)自分たちから出してくれって言ったのに、こういう認識なのがなぁ…。


 そして、会場へと向かう電車内。

 今だ心ここにあらずな花音に尋ねます。

 まひるさんのことですか?歌えるかどうかですか? それとも母親のことか?

 わからない…何をしたいのか、何が怖いのか…。

 ↑これは花音の本音というより、制作側の本音って感じがしますねw 
 色々とやろうとはしていたけど、なんか変な感じになっちゃってもうこんな終盤になっちゃったから、とりあえずフワフワさせとけっていう…。


 グループの不安定さを、無理言ってねじ込んでもらった他所様のライブイベントで払拭しようとするの、「JELEE」はめちゃくちゃ主人公していますね、悪い意味で。
 歌いたい気持ちはあるんだけど、なんか気分が乗らないからどうだろうなぁ、ってこれはどんな美学があるんでしょうね。

 野暮かもしれませんが、まひるとはライブまで2週間以上あったんだから話し合いでもすりゃいいのに。
 雪音さんとの打ち合わせとかもなかったんですかね?


 そしてライブ開始です。

 サンフラワードールズのステージは思いの外あっさり終わりましたね。
 苦労して作ったアバターも一瞬で、なんかショボ…いや、いいか…。


 いよいよ「JELEE」の出番です。
 解散配信で日本を賑わせたあの曲の完成版という触れ込みがなされていますが、歌詞全部変わっていますけどいいんですかね。

 歌う理由がないままステージに立つことが初という花音に対し、いや これ 依頼されたお仕事だからなぁ というマジレスはさておき。


 出番直前の2人との会話や歌い出すまでのシーン、この辺り なんだか花音の怖いと思う要因が、内的要因から外的要因にすり替わっているような気がして違和感を覚えます。

 花音は歌う理由としていた 雪音さんに見限られ まひるに捨てられたと思うことで、精神的喪失を味わい、歌手として半身をもがれた状態で歌うことは怖いという内的要因だったはずです。

 それが、シームレスに昔の事を思い出し、幻聴の野次や実際の野次などの外的要因で心が折れてしまっているのは話が違うと思います。

 観客を前にして怖くなったというのは良いと思うので、曲前の受け答えまではなんとか平常を保ち、曲がかかると観客の顔が見れなくなってくる 人の意見が気になる、というふうに内的要因が外的要因にまで "派生" していく様子を花音の心情を交えながらやって欲しかったなと思います。

 じゃないとまた結局 世間が悪くて私は被害者です になってしまいます。

 というか、リハはどうだったんですかね?


 花音の窮地を救ったのは、街並みが水族館になったかのようなプロジェクションマッピングとまひるの呼び掛けでした。

 まひる「花音ちゃーん!」は別に良いんですけど、まひるはこれ なんでサプライズにしたかったんですかね。
 雪音さんと高みの見物してる場合か。キウイちゃんと木村ちゃんもまひるのこと引っ張ってこいよ。


 無事歌いきった花音はまひると抱擁を交わし、「約束守ったよ!」アハハと笑い合います。
 あの約束って何が何でもできるだけ早く達成しなきゃいけないものだったんですね。

 ここをこういう風にしたいなら、フワッとしたすれ違いじゃなく第9話でもっとちゃんと本格的に花音とまひるは別離していて欲しかったな。

 その後、早川花音としてクレジットされているという感動的なシーンです。
 とても素敵でしたが、ここで橘ののかとして表記してある方が意味不明なので、当然の帰結ですね。

 この話で我々が得るべき教訓は、金とコネがあれば夢は叶えられる でしょうか。
 
 
 そして、ここから長いエピローグへと入っていきます。
 
 キウイちゃんは、お前たちハグレモノの味方だぜ!と声高に宣言してくれましたが、話していた進路通りなら自分はきっちり有名大学に進学しているので、あんま真に受けない方がいいですね。
 エピソードはほとんど嘘のくせに学力はあるってたち悪いな笑

 花音は卒業式の迎えに来てくれた雪音さんに、「お母さんの夢叶えてあげた」と言って颯爽と歩いていきます。
 きっと雪音さんは(ドームって単純な集客力以外のハードルがいくつもあって、それが大変なんだけどなぁ)と思っているでしょうが、そっと胸の内にしまいます。

 後々、花音もこの事実を知ってカッコつけたこの日の自分に悶えることでしょう。


 その後、新しくなったクラゲの壁画の前を花音のお父さんと思しき方が通りますが、晴れている中青い傘をさしている様子はもう完全に不審者でしたね。
 お父さん…意味深だった割に思った以上になんでもなかったな…。

 そして、まひるのポエムと共にオープニングのスチルを回収してEndとなりました。


 さて この最終回、内容そのものには見切りをつけ演出に全振りしたのは英断だったと思います。
 たっぷりエピローグでのかさ増しも功を奏していました。
 おかげで、読後感ならぬ視聴後感はスッキリとしています。


 この作品の全体について軽く言及すると…

 この作品は、あまりキャラクターに感情移入せず、展開の繋がりについて思考せず、ただ現状 画面で起きていることだけに集中する視聴方法がいいと思います。

 こういう部分が発展していくんじゃないかな という期待はことごとく裏切られていくので、第1話を視聴してからすぐ最終回を視聴するか、第3話まで視聴して取り敢えずキャラだけ認識して最終回を視聴するのが一番楽しめる方法なんじゃないかと思います。

  {/netabare}
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルに負けた。1話と9話と結末がぶれて何が言いたいか見えなくなりました。

 やっぱり花音の9話のセリフ「私がいたから泳げた」が引っ掛かるのと、その回収ができていない。1話の「夜のクラゲ」の意味性が何かボンヤリとした、渋谷の水族館に置き換わってしまった。そのせいで、テーマ性が失われてせっかくネットや在野(ストリートとか)で活躍クリエータ全体の応援の話になるのかと思ったら、結局メジャーがゴール的な感じ…いや、違うか…ここがちょっと読み取れなかったかも。とにかくステージとか母親の意味がよくわからなかったです。ミーコも視点は良かったのに使いきれませんでした。

 題名や実際に参加しているクリエータを見るとそういう意図が感じられるので、何かの理由でぶれたんでしょうか。もっととんがった話を準備していた気もします。

 それほど手抜きのアニメの印象もないしなあ。うーん、正直もったいない。本当にもったいなかった。それはやっぱり9話以降のメイン2人の使い方、特に花音がもったいない。
 9話以降が1話からブレブレですよね。物語の中で激情に駆られて口に出したセリフはやっぱり「本音」と捉えるべきだと思います。まひるへの嫉妬とも取れますけど、殴ったシーンの周辺の花音からすればまひるの「独自性」への評価より「メジャー」「アイドル」への想いが強い描かれ方ですからね。
 つまり、9話のセリフがまひるに対する本当の評価であり、自分のために利用した、と読み取れます。そこからの花音の心の動きを描かないでいつの間にか和解しているという感じでした。

 毒親やアイドルへのあこがれと過去の事件と自分が置かれた立場のジレンマ。その状況で自分がどう創作や表現と向き合うか、が全く描かれていない気がします。
 ハッピーエンドの方が評判がいいという意図なのかなあ…それともメタでバンドを機能させたいの?この凡作感はちょっと…残念としか言いようがないです。話的には多分いうほどひどい話でなく、バンドものの中では面白い方だと思うんですけど、せっかくとんがった「夜のクラゲはおよげない」というタイトルに内容で負けてしまった感じで、がっかり感の方が大きいといえば良いのかな。

 1話~9話の構成の使い方がもったいなかったかな。9話が5話くらいで花音とまひるが仲たがいしてからが本場ならもうちょっと違った気がします。

 ということで作画は動きはそうでもないですが、きれいで丁寧でした。4.5…は盛りぎ?声優さんも悪くなかったですので4。歌はごめんなさい私には響かなかったので3.5にしておきます。ストーリーはがっかり感を表現するためあえての2.5、キャラ造形はよかった。素晴らしかったといってもいいです。ただ、花音がなあ…まあ4.5-2で2.5にしておきます。

 評価点よりは楽しめた気もしますが、落胆も大きい作品でした。逆にもしかして、再視聴するなどで筋が通ったものが見つかれば評価は上がるかもしれません。




以下 視聴時のレビューです。


1話 内発的なものを描けるか友情感動ポルノどまりか。期待枠ですが…

{netabare} 平凡か特別な才能か、それは前提として才能があるのかないのか、特別になるための努力の過程、結果が出ない苦悩、周囲との軋轢、ライバルとの切磋琢磨、俺TUEEE、障害が降りかかってくるのを2人ではねのける、2人の間の熱いバトルと友情、シリアスの見た目のイチャイチャ日常もの、アイドルもの…どのルートにも行く可能性があります。もちろん組み合わせも。どれをとってもテーマ自体は平凡です。

 前提は説明的すぎて余韻も何もないのが欠点の様な気もするし、現代的で文学性よりも分かりやすさ重視で情報の処理がしやすいかもしれません。2話分を1話で説明しきった感じです。
 行間よりも感動という感じもします。どちらがいいかは作品の出来ですので今後の作品の質ありきでしょう。

 質は2話3話くらいまでで方向性を見たいですね。ただ、意外なテーマ…にはならない気がします。そして結論を見ないと評価はできないかもしれません。

 本作の価値はテーマ性よりもどんな「ドラマ」があるのかかなあ。テーマを伝えるメッセージ性が感情作りに落とし込まれているかどうかですね。本作の2人であれば「内発的」なものが描けるかが重要でしょう。
 いずれにせよ「感情」の作品になりそうな気がします。挫折や軋轢のカタルシスが、友情や成功ありきの感動ポルノにならなければいいのですが。

 オリジナル作品だけに秀作になりそうな期待値が大きい分、ひどいときはひどいでしょうからがんばってほしいです。

 作画はいいです。というか全体的にクオリティは高いです。音楽は作詞に40mPと出てましたが「タイムマシン」の人ですよね?作曲じゃないんだ…というのが意外でした。{/netabare}


2話 記号的な物語の進行で、誘導されている気分。解釈の幅が無いかな?

{netabare} この5年くらい、記号的な表現、データベース的なエピソードにライドして自分の中で感情を盛り上げて見る、という前提で作品が作られている気がします。いや、手塚治虫以来、マンガ、アニメは記号なんですけど、特にそれが強まっている気がします。

 本作は特にそれが顕著で、非常に記号的、情報的で感情の盛り上がり方を演出と音楽と合わせて、作品に全部指示されているような気がします。1話でもそういう感じが強かったんですけど、2話のめいのストーリーは、なんていうか記号の塊に感じました。

 彼女の2年前の状況から、なぜラストで花音を受け入れることができたのかが全く分かりません。それは内面描写が薄いからです。感情の描写はあります。状況の描写はあります。ですが、一番重要ななぜ花音に対する自分の感情が変化したか、その感情の移り変わりの理由が描けていない気がします。もちろん昔の約束というきっかけはあるんでしょうけど…その時の感情の動きが良くわかりません。

 その作り方が全部悪いかと言われると、理解しやすさや感動のしやすさなどで、いい面はあると思います。いたずらに難解にするよりは余計な考察に頭を使わない分、物語に集中できるかもしれません。ただ、解釈の重層性というか幅が少ないんですよね。

 それと本作はコンセプトとして、サブカル集大成みたいなところがあるんでしょうか。サブカルというものが現状で成立しているかは分かりませんが、ニコニコ的なクリエータを「使って」それっぽく仕上げている気がします。それがいい方向にも出ている気がしますが、これも作品の色付けが露骨に意図的なので、少し本作のコンセプトそのものが見えてしまい、冷める気もします。

追記 そうそう2話に関して言えば比較対象の「ガールズバンドクライ」の方が面白かったです。{/netabare}


3話 よくできているし感情も動きますが、余韻がない気がします。

{netabare} 相変わらずアニメ作品としてのレベルは高いのですが、やっぱり一本調子かなあ。引きこもりについての深掘りがなくイコール不幸な状態、友情の力で…のようなデータベース的エピソードです。

「怪獣8号」でも感じましたが、この「型」を使った作品は感情は動かせるとは思います。ただ、やっぱりブレ幅が少ないテンプレートなので、行間も余韻もないんですよね。
 その高度な例が「ヴァイオレットエバーガーデン」だと思うんですけど、感情が動くわりに、見終わったあとすぐに違うことを考えれらる感じです。モヤモヤ、ザワザワ、イライラ、ムカムカ、ホノボノ、ポカポカ、ドキドキ…どんな余韻でもいいんですけどそういうのが欲しいかなあ。

 よくできた作品だとは思います。メッセージも伝わってきます。感動もできるでしょう。ですが、後に残らないなあという感じがします。 {/netabare}


5話 独自性のあるイラストが自分らしさだったのでは?拒否反応が強いので断念します。

{netabare}  1話で1つの出来事がシーケンシャルに解決してゆくというのは、わかりやすくていいんですけど、どこか紙芝居を見ているような印象になってしまいます。そこが少し合わなかったです。

 また、対比として元のアイドルを出してくるのもいいんですけど、彼女たちと争うことにカタルシスを頼ってしまうのでしょうか。あるいはヒロインたちの方が成功してしまい、それでひと悶着あるのかな?

 まあ、それが花音の毒親というか依存からの脱出になるのはいいと思いますが、要するに当て馬にしか見えません。描き方によっては両方の正義も考えられますが、アイドルグループがわかりやすく性格が悪いので結局アイドルの方が悪かった、で終わる?

 で、5話です。この作品の主題であったまひるのイラストの話なんですけど、イラストの技術の問題に帰結していいものなんでしょうか?壁に描いたクラゲの絵は誰もわかってくれないけど「自分らしさ」であり、分かる人には深く突き刺さる。そこにアートがあったはずなんですけど…そこは回収できるのでしょうか。

 そもそもファンアートで実力がある人が厭味ったらしく技術を見せつけるのを否定してこそ、この作品の主題だと思っていたのですが、みんなでほめちゃってるし。水族館でクラゲを見た後に出てくるイラストがあんなに平凡でいいの?という気がします。そこがテーマでないならもういいかな。

 ということで、ちょっとこの作品に対して、我ながら拒否反応が強いのでもうやめておきます。サブスクのあらすじはチェックして、意外性のある展開になれば見るかもしれません。{/netabare}


 6・7話未視聴で8話・9話を見ました。あまりのひどい展開に唖然としてしまいました。逆に興味がでたので視聴を再開します。


{netabare} あらすじで確認したところ、身バレと殴った理由というのがわかったとのことで、8話9話見たのですが…これは10万人達成で「贖罪」が済んで殴った理由が「正義(笑)」だから?その話はオールOKという理解でいいのでしょうか。

 話の内容そのものにも納得感はないですが、それはお話なのでいいです。ただ、殴ったことの感情がその後の花音の「生き方」つまり「自分が信じるアート表現」にどういう影響を及ぼしたのかが描かれるべきでしょう。「なぜ暴力をしたのか」という自分の内面を咀嚼すると、売れることありきはおかしいという心になった。

 つまり暴力はアイドルの否定からのロック…だから、夜のクラゲに共感したのではないのでしょうか。1話を見る限りこういう解釈になると思うのです。ですが、今の8話9話だと花音がアイドル的なものに否定的になる要素はないし、メジャー志向ということ?

 うーん、ここからですよね、本来は。これは「どこにも正義がない状態」ですし「贖罪とは」「売れるとは」「アイドルのペルソナとは」「成功とは」ということと「母親P・メジャーVS娘・マイナー」の戦いの構図になるべきところでしょう。

 そこから「人の心に響くアートとは?」=自分らしさの表現論、つまりマスメディアが死んでネットの世界で活躍する個人の時代が来る、とか権威主義や大衆の萌えへのアンチテーゼが描かれるべき素材だったと思います。

 もちろん違う方向性でもいいんですけど、しかし「夜のクラゲ」と「事件」を重ねるような部分を描かないで、母親Pのおそらく陰謀に安易に取り込まれるまひるのなんと安っぽい事。暴力事件への復讐なのかもしれません。

 それにしても水族館ってなんだよ、ということです。クラゲ=力のないクリエータの卵。それが自由にアートができる空間を作りたいにつながるならわかりますけど。

 いったん中断した作品に再び酷評のレビューをするのも何ですが、1話がいい出来だったので気になる作品です。それがこういう展開になるのは残念です。散らばっている素材はいいだけに、もうちょっと何とかならなかったのか?という気がします。

 ちょっと、物語として「なぜこういうことになった?」「1話のテーマはどこで消えたのか?」に興味があります。いったん中断してましたが、ちょっと分析的に見たくなってきました。一応、視聴中にステータスを戻します。それで本当にひどい話なら評価をかなり低くするつもりです。{/netabare}


6話後付け視聴 なぜこの方向を深掘りしない?素材はいいが生煮え感。

{netabare} このバツイチ子持ちアイドル(31)って、一つのテーマですよね。もちろん「推しの子」と重なるしアンチテーゼにもなります。

 超高齢化、少子化社会において、30代で非処女系の清純派の母親というのを定義してみんなで萌えるという道筋を、このアイドルを使って描けていれば独自性という点で非常に面白かったと思います。
 また、ある意味の究極の少子化対策です。「子持ち、カッコイイ」です。

 隠れて秘密ではなくて、子持ちアイドルとして絶大な人気になる方向性…そこにプロ意識とか努力とか周囲のちょっとした協力とかネットの力とか、そういうのが描けていれば「夜のクラゲ」という言葉からイメージする内容に寄り添ってゆく気がします。

 このキャラはよかったと思いますが、ジェリーフィッシュの誰かがこの視点で、自分を変化させられなかったのか?と思います。やっぱり素材はいいんですけどね。生煮えばかりの作品だなあという気がします。{/netabare}


10話 1話を全否定する9話の花音のセリフをどう回収するかでレベルが決まるでしょう。

{netabare} やっとテーマに近づいてい来たなあと思いましたが、微妙な展開です。花音の被害者ヅラはなんなんでしょうね?悲劇のヒロインを気取っていますが、人のスマホを見て正義ぶって殴ったりして芸能活動が続けられなくなって…

 ただ、心理学的な母親依存している娘の造形になっている気もします。自分が承認されるために手段を選ばない。つまり「夜のクラゲ」に感動したことが嘘だった…ということであれば、面白い展開ではあります。
 花音が冷静になって、そこに自ら気が付いて、2度とジェリーフィッシュの活動ができない、という状態になるのは、ストーリー的に急激な展開ではありますが、自然な反応かもしれません。

 ただ、もう10話ですからね。あと2話で本格的な決裂のあとの回収ができるのかを10話の終わり方で見ると、まひるが「花音に見合う絵が描けるように」とか言って技術論ですごい絵がかけた…になる気もするし、めいが頑張ってうたっているのに感動して花音が「わたし…間違ってた」とか言って、ライブに入ってきたら噴飯ものの展開です。

 そこをどう乗り切るのか。9話の花音のまひるに対するセリフがこの作品のキーワードで1話の全否定のセリフでしょう。「感情のまま言ってしまった」ではなく「心の底からの本音だった」と言えるかどうかで作品のレベルが決まってくるかな、という気がします。

 それにしても、みー子の使い方よ…もうちょっと何とかならないのかなあ。{/netabare}


11話 この11話を深掘りしてほしかった。パーツも視点も良いのにもったいない作品だなあ。

 11話の内容をもっとじっくり描いてくれていればなあ、という気がしました。技術論に走って描きたいものではなく上手いものを描いてしまっているまひるの覚醒ですね。

 この覚醒のやり取りをしている母親の内面とか想いが、つまり花音に対する態度だった…ということになるなら、テーマとしてはそれほど珍しくないでしょうが、ガールズバンドもの…というか、ネット上で創作活動をしている人へのメッセージという意味では最高だったと思います。その点でまひるがマスに迎合しているのがいいのかという問題もあると思います。

 それと花音の「売れたい」=「母に認められたい」という気持ちの持っていき場が1話を否定してしまている件の回収ですね。これは覆水盆に返らずですから、自分の本音として受け入れたうえで反省ではなく、母との決別とかネット上での仁義とか何かほしいなあ。なんか、10話のめいの歌でごまかされますけどね。
 ミーコとかいいキャラですが、扱い切れないなら切ってしまえば良かったのに…キウイの話も展開はわかるんですけど、唐突ですよね。

 何かもうちょっとメッセージを絞って、特に「夜のクラゲ」=オリジナリティでネットという場だからこそ自分自身を表現できるんだ…それが認められるの方が話としては深くなったかなあ。

 仲間ごっこで終わるかどうかです。全体として「パーツも視点も共感できるのにもったいない作品」だなあ、という気持ち強い作品でした。もちろん最終回しだいだし、最終回がよければ中盤集中して見ていなかった部分を拾ってみますけどね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

炎上火遊びに一矢報いた爽快感と、匿名と虚像を貫けなかったモヤモヤ感と

【物語 3.5点】
ネット上の匿名アーティスト・JELEE(ジェリー)の制作活動を題材にした青春劇という大枠から固めていったという本企画。

こうした設定・世界観に後からキャラ、シナリオを詰め込んでいくスタイルには、
一話完結の構成がコンパクトでよく馴染みます。
本作もまた中盤過ぎまでは、才能と青春、匿名活動の裏に隠された葛藤などについて、示唆を与えてくれる。
毎回良エピソードを堪能できる安定感がありました。

が、一方で骨格となるテーマも後から練るとなると、
メインストーリーとなる1クール単位の大風呂敷を広げる際に、
足腰がグラ付くリスクが生じる。

本作も終盤9話以降、{netabare} 花音と敏腕プロデューサーの母・早川雪音の親子の確執。
雪音にイラストの才能を見出されれ仕事を依頼された光月まひるが、
才能を試す好機を優先し、JELEEの活動を一時中止して、
まひると雪音の蜜月関係にヒビが入る。
{/netabare} という波乱からメインストーリーを大きく動かしていくわけですが、
私は、伏線を要素として回収する際の接続がやや強引に感じ、折り合い辛かったです。
怒涛の展開と好評することも可能ですが、私は唐突感の方が上回りました。

匿名アーティストが主役とあって、ネット、SNS描写についてもトレンディーで、示唆に富んでいた本作。
学校や実社会では輝けない“普通じゃない”連中が、
個性を発揮する場としてのネット、SNS。
だが“変人”も発見してくれチヤホヤしてくれるネット界隈は、
キッカケ一つで手のひら返して炎上騒ぎで才能を焼く凶器にもなる諸刃。

身バレの危機を前に匿名活動をどうしていくかも、
メインストーリーの大きな柱でしたが、
結局、身バレ系のネット炎上案件に対しては、諸々晒して信念を貫く、“有名税”を支払って、匿名でバッシングしている連中との格の違いを見せ付ける勇気が必須。
アーティスト活動のキッカケは嘘の匿名でも、最後は実名で真実を明かすのが正しいあり方という図式から、
本作も脱却しきれなかったのが個人的に心残りでした。
もっとも、地下アイドル・みー子が開き直って{netabare} バツイチ子持ちアイドルであることを{/netabare} カミングアウトする6話は、
意志があれば何時までも輝けることを示したマイベスト一話完結エピソードではありましたが。

匿名アーティストが顔を出さないまま紅白出場を果たしたりもする昨今。
匿名アーティストを題材とするならば、そろそろフィクションもネット上の匿名と虚像を肯定し貫き通す作品提供でアップデートしても良い頃合いなのでは?

総じて良い物語ではありましたが、個人的にはモヤモヤした余韻も残る幕引きでもありました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・動画工房

キャラクター原案・popman3580氏はSNSで、
まひるの劇中イラスト原案・はむねずこ氏はpixivで接触、オファーと、
スタッフ集めもネットからと言うのが、匿名アーティスト・JELEEと親和性が高い陣容。

popman3580氏は、ストリート系ファッションの花音など衣装デザインも上々。
はむねずこ氏のクラゲ壁画は、泳げないけど光を浴びれば輝ける私たちをセリフ以上に体現して、物語の要所で重宝。

動画工房の主力・谷口 淳一郎氏。
近年は“作画育成監督”として後進の指導役も買う谷口氏ですが、
本作では育成役も兼任しつつ、キャラクターデザイン、総作画監督として健在ぶりを示す。

夜のネオンがきらびやかな渋谷の背景美術と、キャラクターが融合した映像もまた、
若き“クラゲたち”の才能が光る“水槽”を表現。
その中で画風が異なるJELEEのMVも入り乱れるなど、若々しさが溢れたアニメーション作品でした。

トラウマや劣等感で登場人物の心が曇る際に、画面が揺らぐ心情表現でチクリと刺してくるなど、
撮影もまた挑戦的でした。


【キャラ 4.0点】
匿名アーティスト・JELEEに関わるJK4人。

イラストレーター・海月ヨルこと、光月まひる。
平時は“普通の量産型女子高生”として身を守っているが、
自分より上手い絵に直面したらちゃんと嫉妬するなど、
才能が問われると、ささくれだって引っ掻き回してくれる主人公力を有する。

歌唱担当・JELEEこと山ノ内花音。本名・早川花音。
元はアイドルグループ「サンフラワードール」のセンター・橘ののか。
昔メンバーを殴って“燃えた”過去を持つ。
そのトラウマにはプロデューサーの実母に承認してもらいたいという愛憎も絡み、
終始、波乱要因となる面倒くささも備える。

作詞作曲担当・木村ちゃんこと高梨・キム・アヌーク・めい。
橘ののか推しの“ドルヲタ”でもあり、“ののたん”に憧れ容姿まで合わせるなど、ヲタ度は重度。
推しがどんなに燃えて叩かれても、好きと言い続ける推し活姿勢。
私が一番共感したキャラクターでもあります。

MV担当・Vtuber・竜ヶ崎ノクスこと渡瀬キウイ。
現実の学校で受け入れられなかった、自分は最強のヒーローという個性を、
匿名のネット空間で体現して発散している不登校児。


など一式揃えた感のメインキャラ陣。
上述の通り、匿名はトラウマから一時逃避したり、キッカケとしては良いですが、いつまでも嘘を重ねるのはよろしくないので、
いずれ真実や実名を曝け出せれば格好良くてハッピーですよねというステレオタイプが、
匿名アーティストを描く作品としては、個人的に不満が残るキャラ設定で、ここまでなら3.5点止まり。


4.0点に達したのは脇が強烈だったから。

地下アイドル・みー子は、JELEEとパフォーマンス場所を争う当て馬かと思いきや、
エピソードでメインも張れる逸材でしたし。

花音の母・早川雪音のプロデューサーぶりは、
タレントの承認欲求をくすぐって仲間に引き込む人心掌握術、
{netabare} メロを手駒に使った{/netabare} 裏工作含めて怖いくらいプロフェッショナルで、
敏腕ですが近寄りたくないですし(苦笑)

バイク教習所で出会った小春さんも、豊富なオタ知識などスパイシーなサブキャラでした。


【声優 4.0点】
光月まひる役・伊藤 美来
山ノ内花音役・高橋 李依
渡瀬キウイ役・富田 美憂
高梨・キム・アヌーク・めい役・島袋 美由利
(以上敬称略)

というJELEE関連の布陣。
各々、要所で激情をぶつける熱演がありましたが、見事に決めて、視聴者の感情を揺さぶって来ました。

その中でも特に10話の島袋さん。
{netabare} 木村ちゃんの“放送事故”級の音痴歌唱にJELEE存続の意地を込める怪演。
絶妙に音程を外すのは普通に歌うより難しいそうで。
キャスト自身も音痴の鍛錬を重ねた末のアフレコだったとのこと。
そこに泣きの演技も入った魂の“暴投”熱唱。私も聞き入りました。{/netabare}


敏腕プロデューサー・早川雪音役の甲斐田 裕子さん。
裏で結構えげつないこともしているが、その言動の奥には彼女なりの美学がある。
そんな生き様を好表現した芯のあるボイスで舐めるように、
裏で積み重ねた努力とか褒められちゃったら、誰だって陥落しちゃいます。
誠に手強い“ラスボス”役でした。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
ピアノとストリングスの心情曲が真骨頂の作曲家ですが、
近年志向するのはエレクトロ・ポップも取り込んだ幅広い楽曲表現。
渋谷のネオンにもマッチした電子サウンドの数々に探求の成果が現れています。

劇伴収録を、イタリア、ブルガリア、日本で分散して敢行し、感情表現の違いを出そうとしたという試みも野心的。
ですが、正直、私には、収録場所まで聞き分けられる感性はありませんでしたw


JELEEの劇中歌、ED主題歌の作詞・作曲を担当した40mP氏はボカロ界隈からと言うのも本企画ならでは。
JELEEの楽曲群は刺してくると言うより、電子サウンドで癒される印象。
街で泳ぐクラゲたちなどという歌詞の世界観も一貫しており、
渋谷を水族館にしちゃおうとのJELEEの野望も体現。

OP主題歌はカノエラナ「イロドリ」
軽快に韻を踏みつつ、力強い歌唱で、鬱屈した日常を打ち破って夢を追う良作青春ソング。

ED主題歌はツルシマアンナ「1日は25時間。」
ゆる~い歌唱の中に、制作に没頭し過ぎて1日24時間じゃ全然足りない!とのアルアルを入れる、こちらも良作青春ソングなのですが、
前半は、しばしばEDがJELEEのMVにジャックされ、飛ばされることもあったのが不遇w

が、最終話では{netabare} 人間の体内時計は25時間{/netabare} というウンチクと共に、
同曲のJELEE歌唱ver.で締めくくりEDの面目を保つ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

93.8 4 友情で社会人なアニメランキング4位
小林さんちのメイドラゴン(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1704)
8190人が棚に入れました
朝、会社に出ようとしたらドラゴンがいた。
茫然とする小林さんの目の前で、そのドラゴンは角あり尻尾ありのメイド服を着た美少女へと変身した。
トールと名乗るそのドラゴン娘は「今日からメイドとして働かせてください!」と申し出る。
どういうことか分からず尋ねると、昨夜酔った勢いで小林さんが家に誘っていたようだった。
「人を雇う余裕はない」と断る小林さんだったが、会社に遅刻してしまいそうな時間だと気づき―。

声優・キャラクター
田村睦心、桑原由気、長縄まりあ、高田憂希、高橋未奈美、小野大輔、中村悠一、加藤英美里、後藤邑子、石原夏織
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

鶴の恩返しならぬ竜の恩返し? 萌えあり、神話・伝説ネタあり、ほっこり笑えるホームドラマ

ある日ある夜、お酒に酔った小林さん、前後不覚の千鳥足、足向く先は何と山、そこで会ったはドラゴンさん。つるぎ刺さった巨体見て、絆され助けたその翌日に、メイドラゴンのトールさんがやって来た。

OLでオタクで死んだ魚の目(笑)の小林さんとメイドラゴンのトールさんが織り成すの笑い多めの日常もの。

多忙で笑いのない日々を送っていた小林さんのお家に、ドラゴンだけどメイドで、天真爛漫で元気印のトールさんが住み込んで、賑やかな生活のはじまり、はじまり~というお話。寂しさの立ち込めていた小林さんちに新たな家族?の到来で赤々と火が灯った様です。

トールさんが小林さんの服を口に含んで洗濯?したり、自分のしっぽを切って食卓に出したりとギャグは概ね万人向け(笑)クトゥルー神話ネタで一部視聴者を置き去りにした「※1這いよれニャル子さん」みたいな、分かる人にしか分からない神話・伝説ネタとかも若干ありますが、あまりくどくないので気にせず楽しめると思います。酔っ払った小林さんの持ってた一升瓶に"竜殺し"とかの小ネタも笑えました。鬼殺しより遥かに強烈そう‥。

でもあれこれ知ってると面白い場面も‥。私的には1話の電話越しからトールさんに怖ろしげな支持を出すファフニールさんの声(小野大輔さん)に爆笑。彼の※生い立ちとか末路とか考えると無理もない台詞でした(笑)

大まかな印象はありがちなご主人様とメイドのお話で、トールさんが強大な力を持っている所とか、小林さん好き好き(笑)な所は、上でも引き合いに出した「這いよれニャル子さん」に良く似ていますが、女性同士のお話なのでやらしさが全然無くて、老若男女見やすいアニメになっているのではないでしょうか? 主人公に一目惚れというよりは助けてもらった恩返しという所にも好感が持てました。

ご近所さんや商店街の人たちも一緒になって物語に絡んでくる場面などもトールさんが妙に馴染んでいて何となしに顔がほころんでしまいます。ツノあるのに‥(笑)ツノは出せるけどしっぽは出せないという所はトールさんと小林さん以外の人間達との距離感を表している様でした。ツノは出せるんだ‥(笑)

2~3話
{netabare}
2話ではトールさんを慕う同じくドラゴンの幼女のカンナちゃんことカンナカムイちゃんも登場し、ホームドラマ色やほのぼの色がより強くなった印象。お父さん役の小林さんとお母さん役のトールさん、子供役のカンナちゃんとくれば、まるで仲の良い3人家族ですね(笑)

3話には、電話の声の印象ではかな~り怖そうだったけど、実の所は割と優しいファフニールさんが人間の姿で登場。いつもニコニコ穏やかなケツァルコアトル=ルコアさんも加わり、ますます賑やかな雰囲気に。
{/netabare}
4話
{netabare}
カンナちゃんが小学校に通い始めるというお話。

文房具から体操服から上履きまで、結構色々買い揃えなければなりません。ランドセル38000円もするんだ‥とか小林さんみたいに思いつつも6年間使える上等なものなら安いものですね。小林さんの僅かな動揺を見逃さず、カンナちゃん気にしてましたが、こちらもとてもリアルな描写でした。ちょっとした言葉の端でも子供はお金の話に敏感に反応する事があるものです。小林さんの方もちゃんとそれに気付いてて、言葉じゃなくて行動で「大丈夫だよ」って伝えられた様で‥こういう気遣いは大人として見習いたいものですね。

そして場面変わって小学校。おっとりだけど何でも出来ちゃうかンなちゃんはあっという間にみんなの人気者。小林さんの言いつけで、カンナちゃんの学校生活を監視するトールさんは過保護で文句たらたらなお母さん(お父さん)状態。気持ちは分かりますが、全国のお父さんお母さん真似しちゃいけませんよ? 木の枝の上に横たわったり、草むらの影から頭を出したりしながら人類批評するトールさんの図がちょっとドラゴンっぽくもあり、シュールでもあり何気に笑えました(笑)

後半はいい年した大人(ドラゴンだけど)が子供と一緒になって思いっきり(殺さない程度で)爆風ドッヂ。島本和彦先生の漫画「炎の転校生」とかから脈々と続く、ありがちで伝統的なギャグなんですがフツーに笑えました。ファフニールさんいつになく燃えてるなぁ(笑)地面えぐれたり木とか折れたり色々とメタメタになってましたが、ツノとかしっぽ隠すよりもそっちを心配した方が良いかもとか思ったり‥でもルコアさんが全部元に戻せるそうでヨカッタヨカッタ?

終幕前の子供間のマジやべぇ伝染には‥(汗)でした。子供の前で軽率な言葉は使わない様にしたいものですね。

今回も楽しいお話でした。
{/netabare}
5話
{netabare}
今回は小林さんの事をもっと知りたいトールさんのお話とファフニールさんのお家探しのお話、トールさん、人間の超能力に驚愕というお話の3つ。お約束のカンナちゃんと才川さんの「萌え~(笑)」なオマケもあちこちにありました。盛り沢山ですね。

最初のお話はトールさんが認識阻害(透明人間みたいになる事)を使って小林さんの職場見学するというもの。

人の働く姿をドラゴン視点から見下ろすトールさんでしたが、どことなく興味深げ。

でもパワハラ上司の登場でそんな心持ちも一転、小林さんを罵倒する所長の姿を見て激怒、を通り越して殺意を抱くトールさん。憎き敵を抹殺せんと‥足かけて転ばせただけ(笑)これも小林さんへの愛ゆえですね。

繰り返し同じ言葉で罵倒する人って現実にもいますけど、このアニメで描かれている様に、特に社会的地位のある程度高い年かさの人に多い気がします‥。自分よりも落ち着いていたり、優れていたりする人間に対して攻撃的になるのは、多分自分が見下されていると思い込む心の裏返しなので、怒りの燃料は主に劣等感と被害妄想、ゆえに無尽蔵、なので非常に性質が悪いのです。

所長の2度目の登場シーン、ここでもほぼ同じ問答が繰り返されトールさんのささやかな復讐あり、所長、殺されなかっただけでも幸いでした。小林さんに感謝しなければなりませんね‥パワハラの証拠録られてクビになったけど。リアルでもこういう風に因果応報が上手く機能してくれるといいんですけどね‥(汗)

それはそれとして、人に頼られ、黙々と仕事をこなす小林さんの姿を見て、トールさん、ますます小林さんの事が好きになった様子。恋する人の美点を見つけて歓喜してしまう所など女の子っぽくて可愛らしかったです(笑)

次のお話はファフニールさんのお家探しのこと‥「人類など滅ぼしてくれん」とか突発的に口走るファフニールさんですが、テレビゲームにご興味を持たれた様で(笑)街頭での呆然とした面持ちでのエアプレステ?笑かさせて頂きました。

トールさんの指示に従って人間のやり方で人間界に住む事に決めたファフニールさん、不動産屋さんに「お予算は?」って聞かれて金塊をゴトって‥流石です。いくらでも持ってますものね、この人(笑)

あれこれあって、行き着いた先はオタクモードの「ヤンス」の語尾が面白い滝谷君のアパート。快くファフニールさんを同居人として受け入れてくれました。かな~りいい人。ファフニールさん、ゲーム狂の素質が見え隠れするので滝谷君と仲良く出来そうですね(笑)良きゲーム仲間の誕生?楽しいコンビになる予感がします。

最後はトールさんがテレビで見た人間の超能力に興味を持つというお話。最初のお話の延長上にあるお話ですね。好きな人やものに関する事なら何でも知りたい!と思うのは、人でもドラゴンでも同じな様です(笑)小林さんの事を知りたい、小林さんは人間だから人間の事も知りたいという様に‥よ~く分かります。トールさんの愛と笑いに溢れたお話でした。

今回も充実した内容でした。次回もとても楽しみです。
{/netabare}
6話
{netabare}
新キャラのジョージーさんと翔太君の登場回。

OPで竹とんぼみたいにくるくる回ってるメイド姿の人がジョージーさんなんですが、才川さんのお姉さんで、メイドさんではなく、ただのメイドマニアの人でした(笑)

今回登場したジョージーさんといい、小林さんといい、女性でメイド好きの人って稀だと思いますが、漫画「エマ」の作者の森薫先生とか思い出すと、重度のメイドマニアって案外女性に多いのかもって気になります。(服着れるし)

続いてはお約束の才川さんとカンナちゃんパート。部屋で一緒にゲームとかして遊んでいただけなんですけど、事ある毎にカンナちゃんと密着してしまう才川さん大変でしたね(笑)

性差のはっきり表れる前の子供時代の方が、男女ともに心も体も中性的で、同性や異性の区別無く好きになっちゃう事が多いと思うので、描写は色々とあざとかったんですけど、わたしには割と自然で微笑ましい光景に見えました。

翔太君とルコアさんのお話では、ルコアさん、気まぐれに翔太君の作った魔法陣から現れたものだから最初は悪魔と間違えられ、結局は風貌や態度から淫魔と見なされてしまいました(汗)3話ではトールさんがファフさんの姿に注文付けてたシーンもありましたし、ルコアさん元神だし、外見の融通は利くと思うんですけど‥ルコアさんもトールさんみたいに今の自分の姿を気に入っているのかも知れませんね(笑)

このお話では"魔法使いの家系"という言葉も出てきましたが、メイドラの世界にはハリー・ポッターにあるみたいな魔法界らしき場所がある様子。トールさんの元いた世界との関連は今の所不明。

最後は滝谷君とファフさんの同居生活のお話。2人が仲良くプレイしてた対戦ゲームは「※スパイVSスパイ」(パロディですが)。レトロゲーマーとしてはチョイスが渋くてこういうの見るだけでも嬉しくなります。

でもアニメ内で頻繁に見られる、ゲーマー=ネトゲ廃人=アイドルオタクというテンプレはちょっと控えて欲しい気が‥。3つとも当てはまる人もいるにはいると思いますけど、大抵はどれか一つか二つだと思うので(笑)

ゲームは情報媒体が基板だったり光ディスクだったりするだけで、本や映画と同じで内容は千差万別。誰だって数学の問題集と芸能人のゴシップ本を一緒にしないですよね‥。当然ゲームにも色々あります。ゲーム文化の歴史はまだまだ浅いので、一般的な認知が甘いのは仕方ありませんが、こういった混同は"ゲームはゲームでしょ"という誤解を生む原因になるので、この作品に限らずきっちりと区別して欲しいと思う事はあります。

それはそれとして、ファフさん、イベントのオタ芸?練習とか食事の片付けとか案外人間の世界に馴染む為の努力もしている様で(笑)尊大な口調とは裏腹に結構健気でした。

今回も短編3つ+の構成で飽きずに楽しめました。次回にも期待。

※:VSをアンドと読む。すなわちスパイアンドスパイ。敵を倒すのは目的ではなくあくまでも手段という、アクションながら知恵比べに重点を置いた割と珍しいタイプの対戦ゲーム。罠の仕掛け合いや白兵戦などで相手を出し抜きつつ、フィールド内に隠されたアイテムを集め先に脱出するのが目的。続編とかもある。
{/netabare}
7話
{netabare}
今回は水着回、後半にコミケのお話。

海の家を見て何の気無しに口にした小林さんの言葉の端から、小林さんの家族に興味を持ち始めたトールさん。トールさんに訊かれて小林さん、自分の家族を"普通の家族"という言葉で表現。彼女の社会的立場や温厚な人柄とかを見ると、かなり恵まれた環境で育った人だという事が察せられますので、謙遜した表現というか、事実から大きく外れた表現と感じました。日本人は特に、とかく自分を普通と思いたがる癖がありますよね(汗)

作中で触れられたのは人とドラゴンの常識の違い云々の話でしたが、人同士の家族を比べてみても、それぞれの持つ常識にあれこれと違いはあるものです。国とか地方とか、環境が大きく異なれば尚更の事。どっちが恵まれているとかは一概には言えませんが、小林さんの言う普通の家族ってかな~り貴重なものなんじゃないかと思われます。出来れば"いい家族"と言って欲しかったシーンでした。

次のコミケのお話はその場にしかない一体感、ライブ感を知るトールさんのお話。このあにこれでも新しく参加する人もいれば、去って行く人もいます。代わりになる人など一人も無く、今ここにある巡り合わせはこの時だけのもの。嬉しい事も寂しい事もありますが、この場に身を置く限り、一期一会の気持ちでその時その時を大切にしたいものです‥。

オマケのカンナちゃんパートでは、夏休みの理科の宿題に昆虫採集が含まれている事(選択性ですが)とプリントに"集めた昆虫を貼ろう!"って書いてあるのに唖然。しかもバッタ、チョウ、セミの指定が‥(汗)

虫に防腐剤注射したり、ピンで刺したりするのは知ってますが、"貼る"とはこれ如何に? 昆虫の死骸をボンドとかで紙に貼っつけて提出するんでしょうか? 見るからにおぞましいプリントの束になりそうです(汗)まぁ選ぶ子供(特に女子は)少ないと思いますが‥。

カンナちゃんはと言うと、虫を貼り付ける欄に食感を擬音とかで書いただけでした(笑)貼り付けられるにしても食べられるにしても虫たちの末路は同じですね。合掌‥。

水着回の後にコミケネタと今回は2本立て、単純なギャグになりがちな舞台やテーマを扱ったお話でしたが、家族における親子の関係、人同士の繋がりについてちょっと考えさせられる、メイドラらしい、しみじみとしたお話でした。

他のアニメだと水着回を捨て回みたく思ってるブリキ男としては嬉しい誤算。

次回も楽しみです。
{/netabare}
8話
{netabare}
最初のお話はお弁当対決。

審査員役のファフさんの立ち居振る舞いが堂に入っていて、グルメマンガ張りだったのには笑えました。

お題目はサラダ、肉、デザートの三種、定番からゲテモノ!まであれこれ登場しましたが、弁当作りの経験割とあるやつとしてはトールさんのシーザーサラダは量さえ加減すれば、お弁当箱とは別の密閉容器に入れて有りだとか、小林さんのベーコンエッグは弁当にはおかしいとか思ったり‥。ベーコン使うならアスパラとかにんじんのベーコン巻き、タマゴ使うなら玉子焼きがあたりが妥当なんじゃないでしょーか? 色々と気になってしまいました。最後にヘンテコ生物食べてしまった小林さんがちょっと心配になったお話でもありました(笑)

次のお話では新キャラのエルマさんが登場。いつぞやのシーンのトールさんの台詞の中で彼女と死闘を繰り広げたと言うリヴァイアサン(レヴィアタン)がこの人の様です。中々の純朴(天然)キャラですが、何の冗談か小林さん勤めてる会社にしれっと入社しちゃいました。PC見た事も無いのに入れるSE関係の会社なんて無いと思うので魔法でも使ったんではないでしょ~か?

最後は人に求められるのに慣れていないと、どう応じて良いか分からないという小林さんのお話。愛される事に慣れていない人は愛する事も苦手だったりする事がありますが、小林さんは両親から愛されて育ったはずなのに、何でそんな風になっちゃったんでしょうね? 愛情の匙加減が分からない様です。わたしも多過ぎたり少な過ぎたり、若干そんななので、ちょっと心に痛いお話でした(汗)

最初のお話に"仲良くケンカ"というファフさんの言葉がありましたが、あれも上の話と同じで、ある程度の互いの信頼無くしては出来ない事ですから、小林さんもトールさんに甘えていると見て取れます。愛情表現にも色々とあるのです(笑)

本筋とは関係ありませんが、神と敵対しているはずのトールさんが指で十字架を作ってポーズ決めている図には大きな違和感が。何かの伏線だったりして‥。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回は運動会のお話。

前回の小林さんの"求められる事に慣れていない"理由の一端が描かれました。

運動会に両親揃って来てくれると子供はそれは嬉しいものですが(特に低学年の子は)こういうのを見ると家族の人が誰も来てくれなかった子の事も思い出してしまいます。そういう子は大体の場合、友達の家族とかと一緒にちょっと萎縮した面持ちでお弁当を食べるのです。子供にも寄りますけど‥。そう言えばみなみけにもそんなエピソードがありましたね‥。

今回のエピソードを見ても分かる通り、愛情表現の不器用な小林さんもトールさんもカンナちゃんも、欠けたものを互いに補い合って助け合って生活している者同士。これはもう立派な家族と言う印象でした。こういう家族の形もあってもいいんじゃないかとわたしも時たま思います。現実では法律やら何やらで不可能だったり、手続きが面倒だったりするんですけどね(汗)
{/netabare}
10話
{netabare}
今回はほぼ演劇の話一本、老人ホームでボランティア上映と言うお話。

演出担当のファフさんが料理回に続いて例の感じのキャラになっていたのには若干のマンネリ感が‥。でもお約束の笑いは頂けました。ご馳走様でした(笑

上映会の話。結局出来上がったのは、童話にアニメに、老人向けという事で忠臣蔵要素を加味したごたまぜ劇でした。見ていてちょっと恥ずかしい気持ちになるのはルコアさんの衣装のせいではなく(笑)素人の作る劇というのはこのアニメで描かれている様に得てしてオリジナリティが希薄で、どこぞから借用したものの継ぎ合わせである事が多いので、それを見ている気になるからなんでしょうね。わたしも子供の頃そんな劇に参加した事がありました。まぁ劇の内容はともかく、子供が頑張っている姿を見れれば大抵の大人は満ち足りた気持ちになれるんじゃないでしょうか(笑)

オマケはクリスマスのプレゼントのお話。サンタの姿を一目でも見たいという気持ちが子供の眠気を強力に退けると言うのはよくある話ですが、例に漏れずカンナちゃんも頑張ってました(笑)

サンタの存在を疑い始めた頃、わたしも同じ様な事した事ありますが、結局の所、大人の愛と辛抱強さの前には負けてしまってました‥。幼少期を思い返した時、私は大人に関する良い思い出をあまり見つけられないのですが、愚直ながら愛情を注いでくれた人もいたのだと改めて思い出させて頂いた次第。感謝したいですね。

サンタの存在をいつまで子供に隠し通せば良いのか、そもそも隠す必要はあるのか? 疑問に思う方もいるかも知れませんが、私的にはなるだけ隠しておいた方が大人も子供も楽しめるので良いのかと(笑)ネットの普及してしまった現在では秘密を死守するのが困難でしょうけど(園児とかでもサンタ信じてなかったりして?)‥この世には不思議な事が沢山あるのだと夢中でいられる時代というのは、儚くも貴重なものだとも思いますので。
{/netabare}
11~13話
{netabare}
最終話にかけて各話レビューサボっちゃいましたので色々と端折って。

11話は年末年始の小林家の様子を描くごく普通の日常もの、12話はトールさんの過去のお話、最終13話はトールさんとそのお父さんの親子のお話という流れ。

後半にかけて小林さんの態度が若干横柄になり、トールさんの遠慮が薄くなりましたが、これはとても自然な流れで、二人の信頼が強まった事の表れと私は感じました。やはり最初の印象から遠からず、小林さんとトールさん、何となく夫婦関係みたいに見えます(笑)

最終回の中盤、トールさんを失った後の小林さんの心境もよ~く理解出来ました。人との繋がりが深ければ深いほど、その人が去ってしまった時の喪失感は強くなるものです。でもトールさんすぐに戻ってきてくれて良かったですね(笑)

最後はトールさんのお父さんと小林さん&トールさんの対決というお話。

お父様の言う秩序の話ですが、トールさんが人間界に下っても、便乗や混乱は起きないとわたしには思われました。これまでのお話にも異界からいろんな人が来て人間と仲良くやってる描写がありましたし、ドラゴンだって何人か来ていますものね。ファフさんとかルコアさんの方が影響力ありそうですし‥。そんななのでお父様が理屈を盾に無理に説得している様にも見えてしまいました。そとみは厳格で怖そうでしたけど、本当は娘が可愛くってしょうがない優しくて心配性な、割と普通なお父様だったのではないでしょーか?

小林さんがトールさんを"私のメイド"と言うシーンは今回のハイライトですね。好意を素直に受け、与える事が出来る様になった小林さんの成長が伺えました。

その後もあれこれと問答がありましたが、大まかな流れとしては、ドラゴンと人間の立場の違い(人間同士で言うと身分の違いとかに置換出来そう?)はあるものの「娘さんを私にください!」「娘はやらんっ!」な古典的なお芝居に近かった気がします。ただそこに至るまでの過程はちょっと変わったファンタジーで、概ね小林さんとトールさんのラブストーリーという体で上手くまとめた最終回だったのではないでしょうか?
{/netabare}

小林さんの同僚の一見爽やかイケメンの滝谷君も面白い。オタク話になると声の高さもテンションも異常に上がり、出っ歯が生えてメガネ着用、語尾には何故か「ヤンス」が付いてしまいます。もはや変態!もとい変身としか‥それにしてもスゴい変わり様です‥(笑)

スゴい変わり様と言えば、小林さんの酒癖の悪さはかなりのもの(汗)こちらはちょっと不快に感じる人もいるかも知れません。アニメではこういう表現が割と目立ちますが、酒飲み本性違わずという言葉がある様に、しらふでも怒りやすい人は酒を飲んでも怒りやすく、怒らない人は怒らないというのが私が経験上知っている酒飲みの性質です。酒を飲んで人格が豹変する様に見えるタイプの人はしらふの時でもぴりぴりしていて、怒りを抑えている印象を受ける事が多いのです。小林さん、多忙過ぎてストレス相当溜まってるんじゃないかな?とか余計な事考えちゃいました。明るいトールさんとかわいいカンナちゃんとの生活で心癒されて、酒癖の悪さも治るといいですね(笑)

あとちょっとした事ですが、場面が変わる時に表示される格ゲーの必殺技コマンドとか、一見ほぼ無意味なんですけど、シンプルながら気持ちを切り替えるいい演出になっていたと思います。これのおかげでだだ漏れ感が無く、快適に視聴出来る気がしました。

OP「青空のラプソディ」は溌剌としていて動きも多くて見てるだけで楽しくなってしまいますし、ED「イシュカン・コミュニケーション」もちょっぴり邪悪なドラゴン視点の歌詞が印象的。

行き場を失ったドラゴンさんたちが小林さんちに集まって、擬似家族みたいになっていく、笑かされほっこりさせられるアニメです。



最後まで見終えて

原作者のクール教信者さんが重度のおっぱい好きなそうで(笑)趣味全開の描写が毎回の様に有りましたが、男視点からでも目に余るものがありました。女性からはひんしゅく買いそう‥。おっぱいが揺れるのってオタクアニメでは定番の表現だと思いますが、メイドラのはちょっと度が過ぎる‥。よく言えば奔放に作られていると言えるし、悪く言えば節操が無い気がします(汗

全編を通して、日常ギャグ、家族ドラマとして安定した作りだったと思います。キャラ魅力も十分。登場人物の大半をうら若い女性が占めてしまうアニメよりも、このメイドラの様に、滝谷くんやファフさんみたいな男性キャラ、商店街のおじさんとか近所のおばさんみたいなモブキャラ、才川さんや翔太君みたいな子供キャラを、バランス良く登場させているアニメの方が私はずっと落ち着きます。「みなみけ」なんかでも保坂先輩とか藤岡(あえて敬称略)がいなかったら、雰囲気全然違っただろうなぁとか思い出したり(笑)

ちょっとわざとらしい演出が気になるルコアさん関連のお話が苦手でしたが、全編を通してとても楽しく視聴させて頂きました。

2期あれば是非見たいアニメです。

駄文お読み頂きどうもありがとうございました。


※1:人間の真尋君に一目ぼれしたニャル子さんこと邪神"ニャルラトホテプ"とその愉快な仲間たちが繰り広げる、アニメ、特撮、クトゥルー神話ネタ多めのラブコメ&ドタバタギャグアニメ。

※2:財産の為に弟と共謀し父を殺害、後に武力で弟も退け呪われた指輪を含む財宝を独り占め。ファフニールは元々人(もしくはドワーフ)の姿でしたが、洞窟に納めた宝を守るために竜の姿に変身し、その上に横たわりました。宝を奪われる恐れの為、毎日決まった時刻に湖に水を飲みに行き、その時の他は洞窟の外に出なかったという‥。

※:スピンオフ作品(web漫画)「小林さんちのメイドラゴン カンナの日常」も面白いですよ。ニコニコ静画(http://seiga.nicovideo.jp/manga/?track=home)で無料で読めます。(ちょっと重いのでコメントOFF推奨)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 60
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

感情的な場面の積み上げ…という京アニの手法の典型例?

追記 改めて再評価してみました。破壊と悪意、自己保身や欲望があるので日常系ではないと思いますが、だからこそ面白かったと思います。ブラックユーモア的…というとちょっとオチが人情味的すぎますね。

 で、本作を見ていてちょっと思ったのが、京アニのアニメって、面白い、感動的という評価をされてもテーマの深さで評論の対象にならないですよね?ちょっと気が付いたことがあります。京アニのアニメの作成の手法についてです。

 面白そうな「場面」をしつこいくらいに積み重ねているというか…その作品のニーズに対して感情に訴えかける「場面」をこれでもか、と入れてくる感じですね。それを驚異的な作画と感情たっぷりの演技・演出で飾るので、心を強引に揺さぶってきます。

 だから感情は動かされますが、後になにも残らないのでしょう。テーマが無くモチーフと設定しかないからだと思います。逆に言えばだから普通はアニメ化の選択をしない4コマや4コマモドキのマンガ、特に評価が高くない(失礼)原作を、面白いアニメに仕上げられるのだと思います。原作改変が批判されない理由も、この辺にあるのでしょう。

 つまり原作のつまみ食いして良い意味でも悪い意味でエモい場面にどんどん変換して行く感じでしょうか。だから視聴中、視聴後感は感情が高ぶってものすごくレベルが高く感じるんですけど、後になって振り返ると「あれ?」何を得たのだろう?という感じですね。

 京アニの作品が2期になってより感情的になるのは、この動かすべき感情の「ニーズ」がはっきりするからでしょう。ですから私は京アニの2期は、1期の微妙なバランスのチューニングがずれてしまっていてほぼすべて嫌いです。

 特に「らきすた」以降かなあ…「けいおん」はこの手法が上手くいった例でしょうね。ここで、この4コマ的なマンガをアニメにする独特のアニメ制作手法を完成させた感じでしょうか。

 それ以前にフルメタのふもっふの評価が高くてセカンドレイドの人気がない理由もこれが原因でしょう。境界の彼方も深そうでいて内容が無くエモい場面とセリフばっかりですしね。原作をきっちり映像化した「氷菓」と「聲の形」が良かったですね。
 ユーフォの特に2期とヴァイオレットは更にこの感情を強引に揺さぶる手法を進化させた感じですね。


 違う話ですが、本作の小林さんですが、後半に行くにつれ、小林さんが聖女になって行くのは、ドラゴン達がボケで小林さんがツッコミに回ったからだと思います。当初は小林さんも特に対トールではボケてたんですけどね。その比率が下がってゆく気がします。話を回すためにドラゴンの種類を増やしたからこその変化でしょう。

 あとケツァルコアトルが不気味なのは目が見えないから…そして目が見えた時の目の異様さ、でしょうね。



以下 1回目のレビューです。

{netabare} 結論から言って面白いです。といっても日常系やギャグとして面白いというのではなく、価値観がまったく違うドラゴンという種族が、小林を中心とした人間との出会いで考え方に変化が起きる話としてです。また、考え方の変化も必ずしも人間の道徳をそのまま受け入れるのではなく、可能性を感じる程度でとどまることです。

 ファフニールがその意味では一番わかりやすくて、人間の文化と同居人との生活で、人間世界を破壊するデメリットを感じ同居人に対する信頼は得ますが、それでも人間そのものに対しては距離を置きいつかは決別する可能性も理解しています。ですので、ファフニールのパートはギャグにしてもどこかダークな雰囲気が漂います。

 もちろんカンナおよびカンナと才川についてが癒しパートとなります。が、才川の性格や今までの孤独を考えると、あのメイド萌えの姉の存在が少々異質に思えてきます。カンナに対する才川の異常な執着が、才川の両親との関係性の歪みの象徴に見えて少し切なくなります。

 トールそのものも人類をあからさまに信頼していませんし、人命に価値を置いていません。もちろん大量に殺戮を繰り返していたのでしょう。つまり、小林を含めたこの世界の人間は、トールがいる限り死と隣合わせにいるわけです。エルマとの対立もあります。むき出しの悪意に癒しはありません。原作がそうなのか京アニチューニングかわかりませんが、1期を見る限りギャグとして振り切れない裏の設定を強く感じました。

 小林という人物。文句を言いながらもトールやカンナを受け入れて仕方なく同居を始めるというところまではいいのですが、カンナの小学校の道具を用意するところは「こんなにいい人なんだよ」というエピソードが表面にですぎました。このチューニングが以後続いて行きます。

 小林というキャラが謎でした。マイペースで人情的ではあるのですが。我々が漠然と善と見做す価値観を物語に当て嵌めて生まれたような人物像ですね。というより、小林が本当はそうじゃないんだけど「善」とか「道徳」に縛られて、自分の本来の欲望とは違う価値判断をしているというか。だから酒を飲むと性格が変わるのかもしれません。モノローグはたっぷり見せてくれているんですけど内面が見えない人物でした。
 ひょっとしたら現代人の感覚に近いのかもしれません。善悪の判断とか行動の基準が外部の価値判断に縛られているというか。いや、なんか違いますね。そこまで不自然ではありません。カンナによる母性の発露とトールとの出会いによる成長?最終回を見るとそうかもしれません。でも、やっぱり謎でした。この辺りは2期を見終わると言葉になりそうなので追記するかもしれません。

 ケツァルコアトルと少年の部分はなぜか全く面白くありませんでした。エロが過剰というよりも、ケツァルコアトルの少年の扱いが愛情故というより玩具にしか見えないせいかもしれません。このケツァルコアトルというキャラも内面が分からず少々不気味です。いざというときに仲間になる感じもありませんし。
 あと、トールのしっぽを食べるとか舐めて奇麗にするとか、少しリョナというかグロ的な部分もあって、少し気持ちが悪くなったこともありました。

 これらを考え合わせると本作を単純にギャグとみるには「行間」にあるダークな部分や寓話的な何かが表現されすぎています。まして「日常系」にはとてもではないですが、見られませんでした。

 とはいえ、アニメ作品としては面白いです。ドラゴンと人間の価値観の違い的なストーリー部分ですね。ギャグとしてもまあまあですが、笑えたところはあまりなくほっこりもしませんでした。人情もの…でしょうかね。あとはカンナが可愛いくらいでした。どちらかといえば演出とかアニメ表現とかメタ的な視点で、アニメの出来の良さを楽しむという意味で面白かったということかもしれません。

 ただ、京アニのハルヒ、けいおん、氷菓、ユーフォの流れの超一級の作品ではなく、演出と細かいエピソードの積み重ねで何となく話を進めて行く、らきすた、日常の次くらいの流れに属する作品かなあと思いました。ただ、この2作よりはストーリー性がありますので、あるいはまったく違う系統なのかもしれません。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

日常の大切さを知る系アニメ

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
祝! 2期放送開始ヽ(´∀`)ノ

一言で言うと、「流石、京アニ」。

この時期は「響けユーフォニアム」など、シリアスで芸術性の高い作品が続いていた(そしてそれが大好きだった)けれど、むしろこういう日常系が、本来の京アニらしいんだよな、と、京アニの守備範囲の広さを再確認。

癒し、萌え、を求めている方は是非! 私は、残業の後に観るようにしてましたw

作画は抜くところは可愛く抜きつつ、魅せるところではガッツリ魅せてくれ、かなり良かったと思います。

あと、OP、EDはどちらも良かったです。OPは私の好きな「fhana」さん(河合荘の主題歌)。EDも可愛らしくて良い感じ。久々に、どちらも飛ばさずに全話観ました♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメの成功の大きな要因は、小林さんを、中性的ながらも「女性」にしたことだと思います。

話の筋的には、小林さんが男であっても成り立つものばかりです。というか、もし、萌えの方向にもっていきたいなら、「男性」の方が良いくらいです。

この作品は、「日常系」ではありますが、トールの背景には大きなシリアスがありますし、「いつか死が二人を分かつまで」という「期間限定の日常系」です。もし定義するならば、「日常の大切さを知る系」と言っても良いでしょうか(小林さんの社畜感含めw)。

そういう作風の中で求められるのは、「萌え」や「燃え」以上に「癒し」。その「癒し」を演出する上で、小林さんを女性にしたのは、必然性がありますね。

例えば最終回、トールと終焉帝の戦いに小林さんのが割って入るのだけれど、もし小林さんが男だったら、どうしたって打算的な部分が入ると思うんですよ。いわゆる、「男女間に純粋な友情が成り立つか否か」という命題的なアレですよ。

うん、やっぱりなんか違ってくると思う(終焉帝にしたって、娘が現状から逃げて男のところに転がり込んでたら、流石に最後まで許さないでしょうしw)。

トールは小林さんを愛し、小林さんもトールを愛しているけれど、その愛は、「恋愛」に属するものではなく、キリスト教における「隣人愛」に近いものだと感じました(いや、私はキリスト教徒でもなんでもないですが)。だから、この作品は「百合」ではないのかな、と(まあ、トールは怪しいですがw でもあくまで、トールは小林さんを尊敬し、敬愛していると思うのです)。

私はこのへん、「のんのんびより」に近いものを感じました。サンクチュアリ感というか、なんというか。自分的にどストライクでした(音の少なさ、台詞感のたっぷりとした間、というのも共通点ですね)♪

この作品、キャラの良さも光りました。

特に、小林さん。小林さんの良さは、1拍おくところなのかな。

ガーッと感情的になることは少なく、必ず考えてから言葉を発します。その思いやり方が実に微妙で絶妙で、「あぁ、優しい人間ってこうだよな」と思います。小林さんの言葉で、心に残ったものはいくつもありました。

例えば、第2話の「誰かを信じたから友達や恋人になるのではなく、友達や恋人になった後に誰かを信じられる」というのは真理をついていると思うし、第7話の「大体の人って、大人になったんじゃなくて、子供でいれなくなっただけ」とかは色々考えさせられた。第8話の「あの子はメイドだけど、友達でも良いと思ってるよ」は、温かい言葉だし、第11話の(いつも通り尻尾を食べさせられそうになり)「来年も再来年もムリ」という発言は、来年も再来年も一緒にいることが前提ってことで、これ、最終回での終焉帝との問答の伏線になっていたのですね。

などなど、他にもたくさん。これだけ名言が出るアニメも珍しいです。

それだけ思慮深く、ともするとドライな小林さんが最終回に発した、(トールがもう戻らないと聞き)「マジか……」の一言は、胸に突き刺さりました。「マジか」なんて、もしかしたら日本人が一番日常的に使っているかもしれない言葉にここまで実感を込められるのは、逆に新鮮でした。

他にも、トールのドラゴンならではの思考回路や、倫理観、突拍子のない行動も笑えたし、そういう「異種間コミュニケーション」も見所のひとつでした(そこも書くと更に長くなるから割愛します)。
{/netabare}

《以下ネタバレ》

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
衝撃の開幕(笑) かなり良い設定とテンポ。1期にひとつは必要な作風だね。私の尻尾焼き、は笑った(笑) 最後にちょいシリアス。

2話目
カンナカムイ、アイヌの神様だね。「誰かを信じたから友達や恋人になるのではなく、友達や恋人になった後に誰かを信じられる」ってのは、なかなか深いと思う。戦闘シーンの作画は、流石に京アニ!
ふ~ん、なんかやっぱり深みがありそう。

3話目
なんか、いいほんわかさ。「のんのんびより」「甘々と稲妻」以来だな。小林さんの枕元に、寝たまま電気消せるスイッチあった。面倒くさがりの小林さんらしく、細かい作画○。ケツァルコアトルって雄の蛇神じゃなかったっけ? 酒飲んで妹に手だしたはずだし。

4話目
文房具の進化って、計り知れないよね。余談ですが、最近個人的ヒットの文房具は、1位スタンプのり 2位ライフスタイルツール。トールの人間評がいちいち辛辣w 才川さんもなかなかナイスなキャラw

5話目
ルコア、ファフニール、それぞれが人間世界に、それぞれのペースで溶け込んでいるのが良かった。

6話目
ガチのメイドおたく(笑) ホントに刺激的で平和な世界。

7話目
水着回。小林さん、貧乳でgood(笑) 蟹食うなや(笑) 史上最も残酷な西瓜割り(笑) 「大体の人って、大人になったんじゃなくて、子供でいれなくなっただけ」……深いな。コミケを観て、「訓練なしに統率とれてる」って、流石ドラゴン的思考w

8話目
いつもと少し違う作風、小林さんの「あの子はメイドだけど、友達でも良いと思ってるよ」は、温かい言葉。新キャラ登場。OPにいたのに、ホントに「やっと」出てきたね(笑) 百合なんだけど、なんか好きな百合だ。「友達はいたけど、親友はいなかった」……響くな~。

9話目
運動会、相変わらず良い話。余談だけど、最近の学校って、運動会の選手宣誓で、「最後まで戦い抜く」じゃなくて、「最後まで競技する」って言うそうですね。

10話目
婆さんの笠、燃やしたw 爺さん達、大喜びw

11話目
お正月、いつもの尻尾ネタ。でも小林の「来年も再来年もムリ」という発言は、来年も再来年も一緒にいることが前提ってことですね。良い感じ♪

12話目
どんな掃除の歌だw ここで0話に戻るんですねw 酒でグダまいて意気投合かw

13話目
小林さんの動揺。「マジか」の一言が、逆に新鮮。そして、1話目に戻る。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 78

79.9 5 友情で社会人なアニメランキング5位
妹さえいればいい。(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (752)
3588人が棚に入れました
「妹さえいれば人生は常に最高なのに、 なぜ俺には妹がいないのか……」

妹モノの作品ばかりを書き続けている妹バカの小説家・羽島伊月の周囲には、 天才作家にして変態の可児那由多、 女子大生の白川京、 イラストレーターのぷりけつ、 鬼畜税理士の大野アシュリーなど、 個性豊かな人物たちが集まっている。

それぞれ悩みを抱えながらも、小説を書いたりゲームをやったりお酒を飲んだり確定申告をしたりといった、賑やかな日常を送る伊月たち。
そんな彼らを温かく見守る伊月の義理の弟・千尋には、ある大きな秘密があって―。

楽しくも心に刺さる、天才や凡人や変人たちが繰り広げる青春ラブコメ群像劇、スタート!

声優・キャラクター
小林裕介、山本希望、金元寿子、加隈亜衣、日野聡、鳥海浩輔、代永翼、沼倉愛美、藤田茜
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

ラノベバブル時代の夢から覚めない子供おじさん

2話までの感想
{netabare}1話冒頭掴みとして奇抜?なことをやったんだろうけどむしろ逆効果じゃないか?
ってかそれ自体もなんか見たことある気が…デートオラアライブだったかなんか。
まぁ「病的」であることの表現なのでこれで評価マイナスということはない、これで誰も「コイツ異常」って態度取ってなかったらアレだけど。
で、そこまで病的に妹が好きであることの理由が明かされるのなら見続けても良さそうだけど…ど、どうなんだ?
原作は全く知りません。
前期に「○○の謎が明かされるのなら別にいいか」と見続けたら全く謎に迫ることもなくキャラ紹介だけで終わった作品があったため、ちと警戒しちゃうなぁ。
と思いつつあにこれ覗いてみたら、うわぁ作者“はがない”の人なのか。
あれなんか正にフック張りっ放しで幕引きした作品(アニメは、原作は知らん)なので…同じパターンをやるのか別パターンを用意してるのか、ひいい、気になるなぁ。
最後まで見て後悔する可能性もあるけど、一応怖いもの見たさで視聴継続。{/netabare}

3話感想
{netabare}おふう、なんか那由多見てると今期やってる“しょびっち”と被る。
どっちかだけ観ればいいんじゃ?…とつい思ってしまったり。
いやいや、両方見るけどね、現状、あくまでこっちは那由多のセクハラがメインな作品ではないハズだし。
これだけ作品数多ければ被るのは仕方ないんだけど…何度も書いてるけど、前もってどんな作品をやるかっていう打ち合わせはせんの?と強く思う。
まさか商売敵を潰そうってことでもあるまい、スタッフ持ち寄りで護送船団でしょ?この業界。

でもって本編は…これまたその、前から気になってる点なんだけど…。
ラノベのイラストレーターって原作のファンじゃなきゃアカンのか?
もしくは「これツマンナイ」と思う感情を持っててはイラストレーターは務まらんってことかいな?
いやさぁ、最近のアニメでもさぁ、アレとかアレとか、滅茶苦茶つまらない原作のアニメ化で、これ描かされてるアニメーターも災難だなぁと思うことが結構あったりしてねぇ…。
安彦良和みたいに「別に好きでこの業界入ったわけではない、食うためだ」と割り切ってる人なんて今の時代少数だと思うんだ(結果的に割り切るんじゃなくて業界に踏み込む瞬間のことね)。
好きで足を踏み入れたのであるなら拘りもあるんじゃなかろうかと…これだけは譲れない一線ってのはあるんじゃなかろうかと。
なによりこの作品の主人公の“妹好き”こそがその拘りちゃうんかと。
…と思うとあのイラストレーターの言動もなんかウラがありそうな気が…考え過ぎかね?
シロバコやニューゲーム見てないでこんなの言うのも(自分が)マヌケっぽいけど、最近だとエロマンガ先生とかレクリエイターとか、業界ネタ入れる系って妙に綺麗事しか言わないようにしてる雰囲気を感じる。
それはそうと、これだけ羽振りの良い生活ができるクラスならとっくにアニメ化経験あっても良さそうに思えるのだが…。
まだアニメ化されたことのない中堅のラノベ作家って設定じゃなかったっけ?その程度でもこんな生活できるのか?
別に構わんけどさ、将来そんな展開あるかどうか知らんけどこれでは「作品が売れてアニメ化もされて大金入って生活変わったー」ってネタ使えなくない?ギャップが無いので。
うん…まぁ構わんけどさ。{/netabare}

4話感想
{netabare}作家って非正規社員みたいなものだと思うのだが。
ってか前回の旅費は経費になるのかどうか…ってかなるからこそあれだけ奮発できるんだろうと思ってるが、それネタにすればいいのにスルーしちゃうのか。
ってか旅行ネタや酒ネタを突っ込んで来るのはそういうことなのか?(作品に反映されてれば経費になる)と思ってるんだが、マジでそういうことなのか?
税理士への当てつけで作品書かれてもこっちは困惑だぞ。
税理士が編集以上に作品の内容に口出しできるのってのはなんか怖い。
しかもそれが作品を売れるようにって目的でないのは…。{/netabare}

5話感想
{netabare}う~ん自分が古い人間なんかねぇ。
その昔、売れないマンガ家が爪に火を点すような生活をしてる作品ってよく見た気がするのだが、エロマンガ先生同様何故にラノベ作家だとこんなに裕福なんだろう?と不思議に思ってしまう。
それ系全部見てるワケでもないので中には貧乏なラノベ作家の作品とかもあるのかね?
その…業界におべっか使った内容でないと作品として発表させて貰えないのか?なんてことまで考ええてしまったり、アニメガタリズも含めて。
(その点に於いてはSAOの一期は評価している、ネトゲ運営批判というか皮肉が効いてたので。二期以降はアレだが)
ちょい昔だったら代アニがアレだったけど今だって何やらの専門学校がスポンサーで、若者に「この業界入りたい」って思わせるように装わないといけないのかなー?、なんてね。

それでいながらこの作品自体が古く見えるという不思議な感覚。
1話冒頭で見せたような「妹推しした狂った作品」をどうしても書きたいなら“なろう”でやればいいんじゃね?
生活に余裕あるみたいだし、それが売れなくたっていいじゃない。
締め切りに追われて編集に面倒をかける…これって「他に替えが居ない」からそう扱ってもらえるだけで、いくらでも替えが居る“なろう”(多分)だったらすぐに忘れ去られる・エタった扱いされるだけなんじゃないかなー。
と思ったり。
締め切りが設定されてなくとも次々と新作の投稿される“なろう”って脅威なんじゃないのかなぁ、いくら低質なものが多いとはいえ。
って、自分も“なろう”はよく知らんのだけど、要はここ最近のなろう作家が台頭するより以前のラノベ業界に思える、バブル時代臭い。
そこまで重篤な時代錯誤ってほどではないのだけど…居ないワケじゃないんだろうけど今風じゃない感じ、今の時代に新人マンガ家が紙原稿使ってるような感じ、と言えば伝わるかな?

そんなことを思いつつ 話を見続けた訳だけど、次回予告には期待が高まりました。
コミカライズの件らしいので、そこで漫画(作画?)担当がどう描かれるかが上記の疑問点への回答になるんじゃないかなー、と。
主人公の作品の大ファンのイエスマンなのか、否定的に見てるとか仕事として何も感情持たずに作業するだけなのか。
右も左も知らない目をキラキラさせた新人で、それを主人公(を通した作者)が説教こくとかだったら目も当てられないけど、果たして…。
逆に作画担当と会議なんて全然無く、編集が勝手に話を進めて勝手にマンガが出て内容が自分が思い描いてたのと全然ちが~う!しかもそっちのほうが人気、なんて展開だったら自分は面白いんだけどなぁ。
またはそれ以外ね…原作知らないのでトンだ的外れなことを書いてるかも知れないけど先の展開が非常に楽しみです、良い意味でも悪い意味でも。

ところで作家先生が本屋でずっと売れ行きを観察するって実際にあるのかい?
怪しまれたりサインくださいとか言われそう。{/netabare}

6話感想
{netabare}わぁい、一番恐れてた方向に行っちゃったっぽい?
コミカライズ担当が主人公の作品のファンでイエスマンって、しかも美少女って…うへぇ。
いやまだ分からんか?こっちが書きたかったものと内容が違う・解釈が違うって話はまだ可能か。
と思いながら見続けたらまーた酒とゲーム。
こうやって本編に絡めれば税金落ちるんでしょ?ってやってるようにしか思えない(読者を向いていない、リアル税理士へ向けたラブコールなんて見させられてもちょっと…)ので止めた方が良いと思う。

そしてアニメ放送とその反応だけど…。
これって結局は「知り合いの作家がこんな目に遭いました」ってだけでしかないような?
先述の酒とゲームの件もそうだけど、なんか「本当はエッセイ本出したいんだけど税理士と編集から許可下りなくて嫌々書いてる」と感じてしまうのは自分だけだろうか。
しかも春斗はアニメの会議に参加しておきながら「糞アニメになってもボクには責任はありません」って態度で…えええ?
もしこれでアニメが大ヒットしたら「オレの手柄だ」って言うんでしょ?スタッフのお陰ですとは言わずに(社交辞令では言うだろうが)。
原作者がアニメに関わるのとノータッチとでは全く別、そこはちゃんと分けて考えよう。
作者のあずかり知らぬ所でアニオリ改変されたワケでもあるまい、アニメーターだって手を抜こうとして雑に作ったワケでもあるまい。
もし怒りをぶつけるなら企画(納期や予算やスタッフの選定を含め)を通したプロデューサーじゃないかな?視聴者に向けられても困る。
「おっとこれは自分はクビ突っ込まない方が良いな」と予防線張る作家だって居る以上、首突っ込んだらどうなるかってのは覚悟の上だと思ったらそうでもないって…。
会議に参加した以上原作者って肩書は忘れてスタッフの一員としてどうかって考えるべきだと思うのだが…なんかひどく“作家先生様”してて、なんか、う~ん…。
描きたいこととそのために必要な状況設定が合致してない気が…とはいえこの件は今後も続くのかな?だったらそれに期待。

1話冒頭で示してた通り“誰からも制約を受けず・読者の目線も無視して・好きなものを好きなように好きなだけ書いたら”トンでもない糞が出来上がるってのは自覚してるだろうし、それには大いに賛同なんだけどなぁ。
(そういえば個人的オススメ作品の永久アリス輪舞曲の{netabare}13話もそういうオチだったなぁ{/netabare})
これはイラストレーターの刹那の扱いもそうで、どんなにモデルとして素晴らしいケツがあったとしても「それが好きなんだ」を一方的に押し通したらキの字にしかならんってのは自覚してると思うのだが…あれー?思い切りキの字に描いちゃってるよ。
てっきり「好きなこと」と「商売(売れること・受け入れられること)」のバランスに追及する話だと思ったので(↑の突っ込みもそれを想定してのものでした)、「好きだったら何でもいいじゃない」に向いてしまうなら自分としては「あれー?」って感じ。


追記
作中のアニメ放送中のコメントのキャプ画をたまたま発見、じっくり見てみることができました。
んで、辛辣な感想の大半は「予算を原因とした問題」に終始してる様に思える。
そりゃあねぇ、メタ的に自己否定するのは辛いやねぇ、と同情。
しかしこれ、怒る先はやっぱり(スポンサー含め)プロデューサーじゃない?
さもなくば決められた予算の中でどうやりくりすれば効果的に見せられるかの采配ミス…う~ん、監督になるのか?その場合。
またはその采配を原作者様が口を挟んで台無しにした…のであれば正に自業自得だ、他のスタッフ可哀想。
ってか原作者が関わっていながら奇跡のような糞アニメになったのって何かあったっけ?
ガンスリンガー(ゲフンゲフン)二期くらいしか出てこないや。{/netabare}

7話感想 傷を舐め合う道化芝居
{netabare}他のスタッフの事情は映さないのね、映す価値も無いってことかな?
仲間内で傷を舐め合ってるだけにしか見えなかったが、今後そっち方向へ話は進んでくのだろうか。
作家先生エライんだぞ苦労してるんだぞって話はもういいって、お前だけじゃねーってばよ。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}8話は7話に引き続きの舐め合い回。
ラブコメ作品の何番煎じだか、何倍にも薄めた程度の内容で正直どうでもいい。
ってか取材と称して遊園地へ行ったハズなのに(ついでに客も多かったらしいのに)アトラクションの感想に聞き耳立てたりしないんだ。

それより問題は9話。
コミカライズ担当(って書くと編集の人指してるみたいになっちゃうな。以降マンガ家で)と意見の対立。
やっとだ…やっと本題キターーーー!!!!
…。
と、思ったら…え、ウソ、こんな内容?
下着派か全裸派かの衝突なワケだけど…。
えっと、その、1話冒頭、繰り返しになるけどあれで示された内容は「本当に書きたい作品は他にあるけどそれはボツ喰らって、(生活のため)仕方なく別の物を書いてるんだ」じゃないのん?
要はマンガ家の我侭に「うるせえ、こっちだって書きたいこと書けずにそれでも(小説家として)やってきてるんだ」と言える立場だと思うんだが…。
これは↑で書いた「新人に説教するような内容だったらヤダなぁ」ってのとは別定義で、自分が身をもって体験してること(抑圧されてること)の吐露であり、主人公の魂の叫びにも成り得たハズで…。

な ぜ や ら ん ?

あっっれー?
1話の解釈、ワタクシ誤ってたってことですかい?
ウケを狙って奇異な描写を入れたってだけ?どこのユーチューバーだ?
自分で書いた内容の価値を自分で下げるとは、マジでか。
しかも下着か全裸かの拘りに読者は無視、まぁそれはいい、ストーリーには影響のない自由に趣向を込められる箇所なんでしょう、と納得できる。
けど、「どっちが良い」と聞かれた編集、その態度!?
バイトかな?
ってかこれでマンガがコケたら「いやぁ、やっぱりあのシーンは全裸にした方が良かったですねぇ」って言うぞ、後から。
でもってイラストレーターが首突っ込んできてマンガ対決。
立場的にどう見てもセツナは原稿料高そうなんだけどそこら辺気にしないんだ、やっぱ編集はバイトか。
「あんたから描かせてくれって言ったんじゃないですか」として新人料で済ます気だった?
ってかこれでマンガがコケたら「いやぁ、やっぱりコミカライズはセツナ先生にした方が良かったですねぇ」って言うぞ、後から。
うん?そういう展開になるのかい?それなら文句ないけど…。
ってか何故アナログ?
でもってマンガ家の穿いてたパンツ、白じゃない。
リボン用と自分が穿く用は別ってことか…それじゃあ変態度が薄い気が…。

いやぁ~、1話冒頭を好意的に解釈してたワケだけど、顔面ヘッドスライディング状態。
まだ残り話数あるのでそれで挽回は可能だけど…妹狂いになった理由明かしや弟が妹だった!ってネタも控えてるんだよね?大丈夫か?
これまでの自分の書いた各話の感想、つまりはリアルタイムでの感想を見返してみたら予言者みたいになってて吹いた。
原作読んでないですよ、ネタバレも見てないよ、本当デス。{/netabare}

総評{netabare}
この作品を見てモヤモヤっとした部分。
言いたいことはあるけど自分もそこまで詳しくなくて具体的に書き表せず、また、書いたら書いたでワナビでもないのに「ワナビの嫉妬か?」と思われそうで言いよどんでたことなんだけど…。
最近になっていい感じの具体例が世に出、またそれをいい感じにまとめてくれた動画を見つけたので、コレ幸いにとそれに頼ってみる(うp主自体の是非は無視で)。

元ラノベ作家の話が悲惨すぎる
https://www.youtube.com/watch?v=dW2dItT3g3o

この動画以前から、具体的には知らんでもボヤっと「業界はこんなモンだろ」とは思ってて、その前提でこの作品を見てた自分としては──
主人公は「有頂天時代の真っ只中」に居るだけで、何も研鑽をしてなく「おい、このままじゃ落ちぶれるぞ」という不安というか苛立つシーンばかりが目立った。
酒とゲームで日々を怠惰に過ごし、それでいて締め切り直前になると慌てて缶詰して「オレは苦労してるんだ」アピール。
取材と称して取材はしないし、自分の書きたいものを書けるという立場がどれだけ恵まれてるか感謝する素振りもない。

シリアスぶってるだけでキレイな面しか見せなくて白々しい

視聴者にラノベ業界を舞台とした絵空事の夢世界を見せたい(それが悪いという意味ではない)のか、リアルな暗部を見せたいのか、どっちなんだかハッキリさせてくれよと。
絵空事という意味では“いもいも”の方が明瞭で、そっちのが好感が持てる。
一方こっちは全然踏み込みが甘いのにリアル“風”を装って絵空事の夢世界を描いてて、なんというかこう…モヤっと来る。
更に不思議なのは、作者が新人ではなくそれなりに経験のある人ってことで…知ってないハズないでしょーw
これは“コミックガールズ”でも感じたんだけど、知ってるハズの立場の人が、そこから目を逸らしてよくまぁこんなものが書けるモンだと、ある意味感心はする。

それはそうと、酒とゲームがストーリーに落とし込み切れてなくて「作者がそれにハマってて、作品に出せば経費で落とせる」が狙いにしか感じなかったのはどうなんだろう。
「お前に酒の薀蓄を語ってもらうために印税払いたくない」と思わせてしまって逆効果のような?

あくまで原作未読での評価なのでこの後本格的にシリアスになるのかも知れないが、アニメでやった範囲だけで言えばこんな感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

妹さえいればいい。でさえなければいい(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
タイトルだけなら、「妹がいっぱい出てくるバカハーレムもの」ですが、そんなことないです。普通のハーレムラブコメです(笑) だから、タイトルだけで敬遠している人には観てほしいっすね。ちゃんと面白い作品ですよ♪

ひとつ言えることは、多くの方が述べているように、最初の15秒だけ我慢ですw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主題は、「足りないものがあるから頑張れる」でしょうか? 「足りないもの」は、「劣等感」や「不満」に置き換えても良いけれど。

伊月は「主人公としての人生」(妹w)、カニ公は「伊月の愛」、京は「夢中になれるもの」、春斗は「才能」。

皆が、「今より一歩でも前へ」進もうとあがく姿は、素直に応援したくなるものでした。

本作はラブコメですが、ラブコメで一番大きな要素はキャラの良さだと思います。

その点では及第点以上のアニメかと。

まず、メインヒロインの可児那由多は、これまでにないヒロインだったと思います。超積極的でエロい裸族で下ネタ大好きで、でも純情で。しかも、ちゃんと主人公の羽島伊月に惚れる過程も描かれていて。あまりメインヒロインにはハマらない私も、本作では一番好きなキャラでした(屈折しているキャラ好きなんですw)。

主人公の羽島伊月も、わりとちゃんと働いてるし、なかなか真っ直ぐで味のある男でした。カニ公のことが本当は大好きでも、自身のプライドの為には付き合えないというのは悪くなかったし、11話で可児公への素直な気持ちを吐露するシーンは、なんか嬉しくなりました。

この大天才&天才カップル、幸せになってほしいです♪

白川京と不破春斗も、自分に出来る何かを探している秀才カップル。幸せになってほしいです♪

羽島千尋は、これから深まるキャラですね。

途中に何度か挟み込まれたゲームは、まあ可もなく不可もなく。TRPGは知っていただけに、少し楽しかったかな。

作中、かなりの頻度で全裸及びヒドイ下ネタが出てきます。エロいというより馬鹿馬鹿しいので、(あからさまなエロは苦手ですが)あまり気にならず観られました。

あとはまあ、最近多い、ラノベ作家やアニメーターを主人公にしたメタ的な要素は、あまり好きではありませんでした。(それが本当のリアルかは別にして)「BAKUMAN」「SHIROBAKO」くらい、リアル「風」にして業務の内容を教えつつも高いドラマ性をもたせられれば別ですが、、、この2作品は別格ですしね。ただ、上記の二作品との決定的な違いは、「子供達がその職業に憧れるのか」ということで、「BAKUMAN」「SHIROBAKO」を観て、漫画家や制作会社で働きたいと思う子はいても、本作を観てラノベ作家になりたいと思う子供はほぼいないでしょうね(まあ、あんなハーレムがもれなく付いてくるなら別ですがw)。

ラノベ作家(あるいは小説家)が「楽しい」「好きだ」とはキャラに言わせているものの、それが「具体的にどんなことか」は示されていないし、少なくとも私には伝わりませんでした。そもそも、原作者は、「ラノベ作家の良さ(魅力)」って、何だと思っているのかな? 一度聞いてみたいです。

とりあえず、ちょっと女々しいメタ的な要素は、カニ公が可愛かったから目をつぶりますが(笑) 2期に期待ですね♪

、、、でも、ラノベ作家(少なくとも原作者)はこんなウハウハな生活をしているのだろうか、と、勘違いされるんじゃないかな(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
妹ラブは苦手だが、純愛ではなく、ギャグテイストなら、なんとか、、、。とりあえず、少し様子見。しっかし、ラノベ作家が主人公って、最近多いね。海亀ゲームはそこそこ。可児 那由多はなかなかのヒロイン力。作家としての力量差で手を出せない主人公もなかなか。

2話目
京のヒロイン力もなかなか。自分との時間も無駄と言われた気がしたわけですね。那由多と京の関係性も良いね♪ にゃんぱす(笑) ほしいモノと、もってるモノ、ね。

3話目
なんかそのエピソードは、最近観たぞ(苦笑) 新キャラ。ラノベ作家がこんな生活してるって思われるぞw

4話目


5話目
混浴露天風呂、ギャグがかなり強目(笑) ちゃんと仕事してたなw

6話目
シロバコ(笑) 実況、「エクスカリバーとかF○t○のパクリかよ」とか、そんなにリアルにしなくて良いから(苦笑) 作画キツいのはどうしようもないよね、原作者的に。原作者の嘆きは、正直、レクリエイターズよりも、シロバコよりも、ガーリッシュナンバーよりも、響いたな。

7話目
「負けたな、ガハハハハ」とかw TRPGか、ロードスだな~。TRPGやったことあるんだよね、学生時代。ロードス好きで集まってw レールガン(笑) だからなぜ、エロゲに展開させるんだよ(笑) ク○アニメをあまり批判するな、ということかな(苦笑)

8話目
不破と京、お似合いだけどな。普通であることにコンプレックスを抱いているあたり、お揃いだし。ダブルヒロインで両者共に魅力ある時の解決法としては、魅力ある男キャラもう一人ね。

9話目
下着の有無にそんなに熱くなられてもw 久々に変態仮面見たなw いや、パンツリボンの作り方なんていらんよw どんなラブシーンやねんw エロというより、ギャグw なぜこのアホみたいな回で特殊EDをw

10話目
8割くらいの動物は、実物よりもぬいぐるみの方が可愛いw

11話目
京まで、全裸が基本になってる(汗) バクマンでも言ってたけど、自分で書ければ編集になってないんだよね。京への可児公へのセクハラ(笑) 伊月が結婚したいまで言うのは嬉しかったな、なんか。主人公になりたいか。ラストの照れてる可児公がかわいかったな。

12話目
伊月の過去編。まあ、キャラを深めるためには良いし、主人公になりたいという、ある種病的なまでの伊月の執着の原点が見られて良かったかな。後半はまあ、メタ的なネタで自虐ですか。うーむ。ラスト、妹がいないから頑張れるってのは、タイトル回収として良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

金狼の末裔

何事が起きたのか、と絶句する出だしの数分間だが、それを過ぎるとごく常識的(?)なライトノベル作家の日常を舞台としたコメディが展開される。

仕事上の行き詰まりや家族間のすれ違いのドラマは、「作家」の生活というよりも、自活している「若い勤労青年」の生活として、あの突飛な出だしに反して、奇妙に地に足の着いた印象がある。

生活感を匂わせつつも泥臭くはない、かつてのトレンディ・ドラマ(死語か?)のような感触があるのが本当に不思議だ。



映像作品の脚本について、よく「ハリウッド流」と称する脚本術が紹介されることがある。

本当かどうかは知らないのだが、ハリウッド映画の脚本作成に当たっては、作中人物の造形に際して、着ている服や乗っている車、食品をどのチェーン店で購入しているかまで、全ての使用ブランドを設定するのだという。

「現実」に生きている人間を想定するなら、当然「どこにもない」製品を使用しているはずはないのであり、こうした設定をすることで、たとえ作劇上での明示がされないにせよ、キャラクターに立体感を生み出すと考えられているらしい。

確かに、例えば中年男の登場人物がいるとして、バーボンが好きかスコッチが好きかによって、異なった人物像を思い浮かべる、というのはありそうなことに思える。
スコッチにしても、ブレンドかシングルモルトかと、細分化することも可能だろう。

おそらく源流はイアン・フレミングの『007シリーズ』で主人公の使用するブランドが列記されていたことにあるのだろうが、この手法は、第一には荒唐無稽な物語を現実的に見せかけるために開発されたと看做されている。

フィクションを現実に着地させる新手法と称賛されたこの手法は、しかし、日本においてはフレミングに先行して、大藪春彦が独自に開発し、開拓していた。
(純文学でも、大藪に続いて大江健三郎や倉橋由美子が取り入れたが、大藪ほど効果的に使いこなせなかったようだ)


本作においても、随所にビールやウィスキーの銘柄の説明がインサートされるのが、表現上の特徴になっている。

紹介される銘柄をみると、さして高価なものではないものの「ほう、これを選んだか」とニヤリとしたりもするのだが、たとえブランド名に馴染みがなくとも「特定のブランドを選んでいる」ということを視聴者に伝える効果は発揮しているだろう。

大藪春彦が、「ライフル」ではなく「30-06口径のウィンチェスターM70」と書き、「腕時計」の代わりに「ローレックスのデイトジャスト」と記述するときに読者が受け取っていた効果を、本作の視聴者もまた受け取っているはずだ。

勤労青年の日常が、妙に地に足の着いたような印象は、こうした演出が成功している現れだろう。

大藪の時代とは異なり、現代においてブランドの列記がキャラクター像を強化するのは、それによってキャラがどのような生活文化を持っているかを表現するからだ、と言えるかもしれない。

銘柄ものの酒は、飲み会にちょっと凝ったビールをもって集まる登場人物たちが、特別な日には「ちょっと良い、変わった味わいの酒を選択する」生活文化の持ち主であり、酒と言えば「居酒屋チェーンの呑み放題チューハイしか思いつかない」生活文化を持ってはいないことを表現するのだ。

主人公が気軽に遠方へ旅行することに加え、こうした中流的な生活文化を持っていることは、主人公が収入の裏付けのある「中流」生活者であることまで表現する。
多くのアニメに登場する、ファミレスとコンビニとファストフードしか利用しないキャラ(それは、飲み会にチューハイ呑み放題か発泡酒を選ぶキャラでもあるだろう)とはクッキリと差別化されたものとして、本作における「勤労青年」の生活を浮かび上がらせる。

こうした視聴が決して深読みとばかり言えないのは、こうした主人公が住んでいるのが、異能力アニメにありがちな家賃の見当もつかないデザイナーズマンションのだだっ広い部屋ではなく、自営勤労青年の住居兼仕事場として常識的なものである設定が、「中流」と矛盾していない事にも現れている。

セリフでは説明されない、このような「背景」を表現するのが広く「演出」というものであり、その演出の確かさが、日常パートのもっともらしさを支える。

こんな七面倒なことを言葉で考えなくとも、なんとなく作中の日常が落ち着いたものに感じ取れはするだろう。
複数の女子がさや当てするラブコメのドタバタ展開でも、騒がしいのに「下品」な印象が無いのは、飲み放題を選ぶ下流的生活感ではなく、ブランド品をチョイスする中流的生活感覚の演出効果に思える。


こうした演出によって生まれる、「若い勤労青年」の地に足の着いたような日常があるから、作品空間に肌色多めのお色気シーンが頻出しても、「反射的な」拒絶感が生じにくい。
普通の「若い勤労青年」の日常世界であれば、裸の女の子が時に入り込んでも、不思議でも不自然でもないからだ。(むしろ、全く存在しないとしたら、不在の理由こそが設定される必要があるだろう)

勤労青年の日常として自然な雰囲気が維持されている限り、裸の女の子が登場しても、直観的に不自然な印象が湧き上がるのを防ぎ、脊髄反射的な裸への拒絶感にあまり妨げられずに、その先の物語へと向き合うことになる。
物語に触れた上で反発を感じるかどうかは、その次の段階の話だろう。

語られる物語に先行して、まず物語の置かれる「場」の雰囲気の印象を作り上げる「演出」の役割が、本作では十分に果たされているようだ。


ストーリーには特に入り込める要素は無かったが、久しぶりに、演出の技術とその効果を観ることが出来た気がする。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

75.9 6 友情で社会人なアニメランキング6位
白い砂のアクアトープ(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (445)
1351人が棚に入れました
「――見えた?」くくるは、そっと、がまがま水族館のヒミツを教える。「ここではときどき、『不思議なもの』が見えることがある」夏の日差しが降り注ぐ、沖縄。那覇市内からバスに乗り1時間あまり揺られた先に、その水族館はある。沖縄本島南部、美しいビーチのすぐ脇にある、ちいさな、すこしさびれた「がまがま水族館」。18歳の女子高生・海咲野くくるは、そこでまっすぐ、ひたむきに仕事をしていた。祖父に替わって「館長」を名乗るほど、誰よりもこの水族館を愛している。ある日くくるは、水槽の前で長い髪を揺らしながら大粒の涙をこぼしていた女の子・宮沢風花と出逢う。風花は夢だったアイドルを諦め、あてもない逃避行の先に、東京から沖縄へやってきたのだ。がまがま水族館に流れる、ゆっくりとした、やさしい時間。居場所を求めていた風花は、「水族館で働きたい」と頼み込む。出会うはずのなかったふたりの日常は、こうして動き始めた。しかし、がまがま水族館は、「不思議」と一緒に、「閉館の危機」という大きな問題を抱えてもいた。迫りくるタイムリミットを前に、ふたりは立て直しを目指して動き始める。かけがえのない場所を、あたたかな寄る辺を、守るために。

声優・キャラクター
伊藤美来、逢田梨香子
ネタバレ

やぎゃあ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

テーマ(コンセプト)がやや迷子

【作画(キャラデザ、背景など)の評価】
私はP.A.worksの作画の虜で、同社の作品は内容に関わらず視聴することにしています。

本作も作画は大満足。特に海を見ていると沖縄行きたくなりました。
キャラデザも女性は可愛く、男性はかっこよく描かれていたので満足です。


【物語のざっくり評価】
要所要所では明るい展開がありますが、大部分はわりと重苦しいです。なんとなくスッキリしない展開がずっと続いていた印象を受けました。P.A.Worksの十八番の「お仕事アニメ」と思って手を出すには・・・お眼鏡にかなわないかも?

全体的に『厳しい現実を味わうのも一興』ということを描いている作品でしたね。


【キャラの評価】
キャラクターの深堀が物足りない部分が多かった印象です。おそらく尺が足りなかったんでしょうかね・・・。せっかくの個性が埋没しちゃっているキャラが多かったように思います。

例えば {netabare}おじぃに関しては、個性的で好きなキャラではありましたが、その伝説っぷりは全然伝わってこなかったです。空也にしても、なぜあんなにも女性嫌いになり、なぜ夏凛さんだけには少し気を許せるのか・・・もう一捻りドラマを描けたのでは。味のある個性を持っていたのに活かしきれていないのが惜しかったですね。{/netabare}

あと私の価値観と相容れないキャラや、人としてどうかと思うキャラがいたのは残念でした(後述)。

ちなみに、外見はみんな甲乙つけがたいですが、内面で見るなら、観光協会の夏凛さんと定食屋のうどんちゃんがお気に入りです。

頑張り屋だけどちょっと空回りしている くくるも好きですし、面倒見のいい風花も悪くはなかったんですが・・・、くくると風花の関係性が終始気持ち悪く感じてしまいました。くくる単体、風花単体でなら何ともないんですが、この2人が揃うと・・・何とも言えない気分に。


【物語の総評】
描こうとしているテーマ(コンセプト)がやや迷子になっていたように感じました。特に1クール目と2クール目では、別作品でも見ているのかと感じたほどに。

純粋な恋愛観を描きたいのか、複雑な恋愛観を描きたいのか、青春を描きたいのか、仕事観を描きたいのか、人生観を描きたいのか、ファンタジーを描きたいのか・・・。すべてを良いとこ取りしようとした結果、すべてが中途半端になってしまっていたように感じました。

中途半端なままだと「その要素入れる必要あった??」という印象で終わってしまいます。いろんな要素を取り入れるからには、そこに「明確な意図」があってほしい・・・かな。

P.A.Works作品の中で、
複雑な恋愛観なら「凪のあすから」、
青春(努力&友情)なら「TARI TARI」、
青春(恋愛)なら「色づく世界の明日から」、
仕事観なら「SHIROBAKO」「サクラクエスト」「花咲くいろは」など、

とパッと形容できますが、本作は何と形容していいものか・・・。

心温まる話、グッとくる話、クスッとくる話など・・・要所要所では楽しめたエピソードはちゃんとありました。ただ、ややコンセプトが迷走ぎみなせいで、全体的に見ると「何を伝えたいのだろう?」と感じてしまう部分が多かった・・・かな。

あと私が一番引っかかったのは、この作品は全体的に「不可解な価値観」が漂っているように感じた点ですね。(詳細は2クール目以降のレビューにて)


【作者に対して一言】
{netabare}くくるの人生を決めるのは「くくる自身」じゃないでしょうか。周りの大人たちが「くくるにはこれが必要だ」「くくるにはこういうことをやらせたい」と、くくるの成長像を勝手に描くのはやや傲慢だと感じました。

もちろん、自分の人生の進路が「希望通りにならない」のは仕方のないことだと思います。くくるの希望はともかく、くくるの適性から必然的にマッチングされた配属であれば、何も問題ないです。すべてが思い通りにいくわけではないことも含めて人生ですし。

ただし「くくるが望んでもいないこと」を「くくるの適性も考慮せず」、「第三者の思惑」で押し付けるのは傲慢じゃないでしょうか。くくるが最終的にどう思うかは、ただの「結果論」です。その過程が傲慢だと感じました。

ちなみに、おじぃとティンガーラ館長の思惑(意図)をもう少し詳しく描いて欲しかったです。尺の都合だと思いますが。{/netabare}


(以降、各話視聴時の不定期レビューです)

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<10話視聴時点の感想>

正直 今の所は盛り上がりに欠けるなぁと感じています。ただ10話視聴した時点で2クール目があると知ったので・・・最終評価は先送りします。おそらく劇的に展開するのは2クール目からでしょうから。

{netabare}1クール目はおそらく『のれんに腕押し』という状態を描いているのでしょうね。くくるがあれこれ試行錯誤しようが『がまがま閉館』という絶対的な未来は揺るがない、と。鳴かず飛ばず、打てども響かず。

ただ見方を変えると、ここまでの話で『明確な山場』が無いような気がするんですよね・・・。くくるが「手痛い失敗」をするわけでもないので、挫折や後悔や反省をするわけでもなく、故に壁を乗り越えて「成長する」という展開もない。

何かを試してはカレンダーと睨めっこし、また何かを試す・・・。ただひたすらに『何をやっても、何も起きない』という展開で悶々とするだけ・・・。たぶんこれが盛り上がりに欠ける理由なのかなぁ、と。

おそらく、すべては1クール目のラストで絶望を突きつけるためのお膳立てなのでしょうね。なので1クール目は終始スッキリしない展開が続きそう。たぶん劇的な展開は全部2クール目に回しているのかな?と予想してます。{/netabare}

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<1クール目ラストと2クール目予想>

まだ残り何話か残っているでしょうが先の予想を少し・・・。

{netabare}製作スタッフのプロジェクト名が、2クール目の展開を示唆している気がします。

アニメの制作チームが『Project ティンガーラ』を名乗っていて、作中で新しく建設中の水族館の名前も『アクアリウム・ティンガーラ』って言ってましたからね。喧嘩別れしたティンガーラの研修生とそれっきりなんてのも不自然ですし・・・本作の本当の舞台はそっちなんでしょうね。

ということは、『がまがま水族館はもう・・・』ってのが1クール目までの話なのかな?{/netabare}

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<11〜12話/13〜17話の感想>

{netabare}やはり がまがまは閉館する運命だったんですね。ずっとモヤモヤする物語でしたが、くくるがそれを受け入れる過程はグッとくるものがありました。

2クール目があると知った時点で、1クール目は『視聴者にとって我慢の時』なんだろうなぁと受け止めていましたが、ようやく新しい風が吹き、重かった空気が流れて行くのを感じました。

そして、2クール目からの展開が予想外すぎて笑ってしまいました。嫌味な意味ではなく「なるほど〜、そうきたかぁ〜w」的な感じで。舞台がアクアリウム・ティンガーラに移るとは予想していましたが、まさか飼育員ではなく企画の仕事だったとはw ストーリー展開もだいぶSHIROBAKO路線になりましたね。P.A.Worksの十八番と言ったところでしょうか?w

1クール目とは打って変わり、物語がテンポよく動いていてます。今の所は好印象です。

がまがまで出会った研修生との再会、彼女との衝突と和解、新しい職場での奮闘・・・テンポ良すぎて私が予想していた内容はあっという間に消化してしまい、もうこの先どういう展開になるのか読めませんw {/netabare}

先の展開が楽しみです。

ただ余計な一言を付け加えると、1クール目と2クール目は別物のアニメを見ているような印象を受けていますw

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<ストーリー全体で気がかりな点>

まだ2クール目中盤ですが、一旦この作品の気がかりな点をまとめておきます。

(※長文注意)
{netabare}私は “自分の人生の進路を他人に委ねる考え方” が好きではないので、登場人物の『進路の動機』は気に入らないです。この点は一貫して残念なアニメ。

仮に、夫婦や、きっと将来を添い遂げるんだろうなと想像できるほどの関係など、「自分の人生を委ねるに値する人間関係」において委ねることは、何も違和感は感じないですが・・・。

例えば、カイは {netabare}恋わずらいで くくると同じティンガーラに就職先を決めた点。バイト時代はまだわかります。しかし『人生の進路』ともなれば話は別です。“あの子と離れたくないからついて行こ〜”って考え方が本気で苦手。

特にカイは漁師の息子で、釣りも好きで、海も好き・・・であれば『恋わずらい』という要素を抜きにすれば漁師を継ぐのが自然。でも水族館に就職した。なぜ?それは『恋わずらい』のせい。

潔く告白はできないくせに、勝手に『くくると人生を共に歩む』という願望を抱き、就職先にまでくっついて行くという粘着さが気味が悪い。いや、その重大決心ができるならせめて告白せぇよ!w 話はそれからでしょ。就職先が同じじゃなきゃ恋愛できないなんて世界じゃないでしょうに・・・。婚約者どころかまだ恋人ですらないのに、自分の人生を「くくる基準」で決めているところがキツイ・・・。

ならば、もしも カイの知らぬ間にくくるが別の人と恋をし結婚してしまったら、『カイの人生って何なの?何でお前ここにいるの?』ってなっちゃうじゃないですか。

こういう「恋愛観」と「人生の進路」を結びつける動機は苦手。{/netabare}

あとは、風花も同様です。というか風花の方が極めて重症。ことさらに {netabare}「くくるのため」「くくるが心配」「くくると一緒なら」という感情で行動し、きわめつけは“くくるがティンガーラに行くって言った時から決めていたんだ”は寒気がしました。

ならば、もしも くくるが企画の仕事にうんざりして仕事辞めると言い出したら、風花もまた辞めると言い出すんですか?・・・そこまで行くともう気持ち悪いですよ。これもやはり『風花の人生って何なの?』案件です。

あと全然しっくりくる理由もなく くくると風花が物語冒頭からひかれあっていることに、百合っぽさが感じられて嫌です。特に2クール目で、おじぃからくくるの住所を聞き出して「隣の部屋に黙って引っ越してきた」のはもはや鳥肌もの・・・。

例えば「社員寮でたまたま隣室になった」という設定だって、同じ展開は描けたであろうに・・・。むしろ社員寮という設定の方が、仕事の合間にみんなで集まるという展開にも綺麗に筋が通るでしょうに。私は戦慄しましたが、作者としてはそこに強いこだわりがあったのでしょうね・・・。

例の母子手帳が登場した時に『あ!もしかして二人がひかれ合っている理由は、生き別れの姉妹なのか?』と期待しましたが、あれは普通に死産した双子の姉らしいですからねぇ・・・。なら なおさら二人の意味深なひかれ合いは何なのよ?って。『百合要素を入れたかった』以外での説明がつかなくなってませんか?w{/netabare}

率直に言って、こういう人たちの『人生観』は私の肌には合いません。いや、特殊な価値観(百合)については別に棚上げしても構わないですが、『恋愛観と人生観を直結させるストーリー』は苦手です。特に青春ラブストーリーでは『好きな人と同じ学校に行きた〜い!』という動機で描く作品がありふれてはいますが、正直 私の性に合わないです。

恋愛にしろ友情にしろ特殊な価値観にしろ、『自分の人生の進路』を他人を基準にして決めてしまう人には共感できません・・・。それが他人ではなく、『将来を誓い合った間柄』か『それに相当する強い関係性』であれば許容しますけど。

ちなみに異性愛だろうと同性愛だろうとそこは構いません。私にとっては『ちゃんとお互いの人生の責任を持てる関係性か』が重要なんです。それであれば、お互いを基準にして進路を考えるのは構わないです。

そういう展開を描きたいなら、その展開を迎える前に『そういう関係性をちゃんと築いてくれ!』って言いたいんです。設定上そうなんです、じゃ通らないです。視聴者がそれを受け入れるようにストーリーを描いてもらわないと・・・。

ちなみに、夏凛さんや うどんちゃんの『人生観』は好きです。

夏凛さんは{netabare}最初から水族館で働きたい想いを持っていたけど、いろんな事情があって諦めてしまったものの、移動水族館を手伝ったのをキッカケにその想いが再燃し、一大決心してティンガーラに転職したってのは共感できます。この動機なら応援したくなります。{/netabare}

うどんちゃんも{netabare}『料理の腕を磨いて自分の店を持つ』という目標に向かい、実家?の店を飛び出して新天地で様々な料理を覚えようと努力している姿勢は応援したくなります。{/netabare}

2クール目から明確に「お仕事アニメ」路線に舵を切ったと感じていますが、お仕事アニメに必要なのは夏凛さんや うどんちゃんのような人。カイと風花の設定は足かせになっている気がします。

あとは『進路』の話からは脱線しますが、知夢さんの設定はちょっと苦しい・・・。現実的に考えてしまうと、{netabare}『子供がいることを隠して働いている』方がよっぽど職場に迷惑をかけると思います。・・・現にそういう脚本に仕立て上げてますし。

この流れは『くくると知夢を喧嘩させたい』という結果(結論)から作り始めてしまった『逆算式シナリオ(結論ありき)』に見えましたね。だいたい『逆算式』で脚本を作ると、設定やそこに至る過程が強引になりがちです。

特に『自分の上司にだけ打ち明けている』って状況がよくわかりませんでした。上司がそれを受け入れてくれている前提があるなら、なおさら職場全体で共有した方が良いかと・・・。みんなでフォローするように指示を出すのも、角が立たないように職場を上手く回すのも上司(管理職)の役目でしょ。

知夢さんは過去の職場運に恵まれなかったことが「トラウマ」になっていたことは描かれましたが、だからってシングルマザーを隠す理由にはならないかと。それに、今の職場も以前と同様にギスギスしているって状況ならまだしも、今の職場は嫌味な上司でもなかったですし、嫌味な同僚でもなかったので、余計にしっくりこなかったんですよね・・・。

同僚視点で「理由のわからない仕事拒否」「何でか知らんけど特別扱いされている」なんて人がいれば、それを快く思わない人が出てきてしまうのはそりゃ当然でしょう・・・そう、くくるのように。くくるだって理由を知ってれば噛み付いたりしなかったでしょう。

トラウマを理由に隠したところで状況が好転するわけもなく、隠したがっていた動機には釈然としませんでした。喧嘩する理由を無理やり作ったように見えました。

喧嘩前後のシナリオは腑に落ちなかったですが、シングルマザーの設定が明るみになった以上は、ここから良い感じのキャラに育って欲しい。{/netabare}
{/netabare}

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<18話〜最終話の感想>

2クール目から雰囲気変わっておもしろくなり始めたと感じましたが・・・ちょっと期待しすぎたかな。

(※長文注意)
{netabare}要所要所で感慨深かったり微笑ましくなれる話もありましたが、要所要所で気持ち悪いと感じる展開が出てくるんですよね・・・。2クール目に流れ変わったと思いましたが、明るい雰囲気だったのは最初だけで、やはり大部分は重苦しい感じでしたね。

18話で朱里(バイトちゃん)の心境の変化を描いたり、19話で風花の心境の変化を描いたのは、キャラクターの深堀になっていて良かったと思います。

ただそれ以降が・・・。

心が折れて働けなくなってしまう人の気持ちはわかります。だからくくるが がまがまの最後を見届けることができず、そうまでして没頭した仕事もうまくいかず、心が折れて失踪する展開はまだ理解できます。

風花がくくるを親友として心配する気持ちもわかります。

ただ、うみやんからくくるの居場所を聞いた途端に、風花まで仕事を休んで飛び出す展開がやはり気持ち悪い・・・。うみやんの奧さんに保護されて民宿で羽を休めていると知って「ちゃんと安否確認できた」のに、自分の仕事を放り出す意味がわからないです。

それはそれで「風花の仕事に対する責任感」はどうなってんのよって・・・。これが『目撃情報のみで未だ保護されておらず、その後の行方もまたわからない」って状況が続いてたのなら、わからんでもないですが。

風花は序盤からここまでかけて「生き物の命」「生き物との関わり方」を学んできたはずなのに、突発的にシフトに穴開けるほどの事態ですかって・・・。何でちゃんとシフトを調整して有休とってから迎えに行かないのでしょうか。「生き物の命」と「くくるに “今すぐ” 会いに向かう」ってのを天秤にかけるのはおかしくないですかね?・・・もうその感情は「友情」ではなく「依存」じゃないでしょうか。

そしてUSTDプロジェクトの応募前は「くくると2年間も離れたくないからUSTDに応募できない!」、でも意を決して応募したのに、合格したらしたで「くくると2年間も離れたくないからやっぱり断る!」・・・もうどこまで気持ち悪いキャラとして描けば気がすむのでしょうか。

ここまでいくとさすがに、よくある友情や恋愛からは『逸脱しすぎた心理』ではないでしょうか?このアニメ、『強烈な共依存関係』を描きすぎですよ・・・。風花というキャラクターは、決して悪い人ではないのはわかりますが、この重度の依存関係がとにかく気持ち悪かったです。


あと最後の最後で唐突ですが、『副館長もとにかく嫌い』ということを書き忘れてました。このキャラは論外すぎて今まで触れるのを忘れてましたw

仕事に対して厳しい上司は嫌いじゃないです。むしろ「正しい厳しさ」を持ったキャラなら大好物です。ただ部下をプランクトン呼びするのは「厳しさ」ではなく「侮蔑(ぶべつ)」です。相手を見下す行為であり、上司である以前に人として失礼にもほどがあります。後から銀行員時代がどうのこうのと深堀しようとも、失礼すぎて関わりたくないです。

くくるのウェディングプランが一蹴されてしまった時に「これは想定内だ」と言いましたが、あれこそが「正しい厳しさ」でしょう。

あの言葉の真意は「相手からの厳しい指摘や要望を受けて初めて、自分のプランの見通しの甘さに気づくものだ。だから最初は一蹴されて当然だ。それを受けてお互いが納得いくプランを練り上げれば良い」という意図でしょうからね。

副館長はプランの落ち度に気づいていて黙っていたのではなく、副館長自身もどこにダメ出しされるかなんてわからんでしょうからね。「相手の話を踏まえて、お互いが納得のいくプランを練り直す・・・それが企画の仕事だ。落ち込んでいる場合ではない」と教えてくれているだけで。

この一幕で「副館長の良さ」が表現できるはずだったのに、それ以前のプランクトン呼びで全てを台無しにしてたように感じました。


あと空也とおじぃはもっと魅力的なエピソードが欲しかったなぁ・・・。すごく勿体無い。空也の立ち回りは割と気に入っていたんですが、全然活躍の場がなかったですね。ビーチフラッグの話しかまともにスポット当たらなかったのが残念。おじぃも結局何がそんなに「伝説の飼育員」たらしめていたのか深堀が不十分かと・・・。


と、ここまで結構な酷評をしてしまいましたが、夏凛さんと うどんちゃんの夢が結実したのは良かったです。そっちの展開をもっと厚く・熱く描いて欲しかったです。

特に夏凛さんは、飼育員に空いた1枠を巡り、元来飼育員だったくくるにその席を譲りかけそうになるも、意を決してちゃんと名乗りを挙げた流れはすごく良かったです。ちゃんと「譲れないもの」のために筋を通したのは格好良かったです。

くくるも、結婚式の企画成功を経て企画の仕事に魅力を感じ始め、後ろ向きではなく前向きな想いで企画の仕事を続けると言ったのは、すごく良かったです。ここはくくるの成長が表れていてグッときました。

ちなみにまた小言になっちゃいますが、おじぃとティンガーラ館長が、くくるの希望や適性をそっちのけで「企画」の仕事を経験させようとした意図を、もっとちゃんと深掘りして欲しかったです。飲み屋でのちょっとした会話だけじ物足りなかったです。

飼育員の経験を長く培ったくくるを差し置いて、夏休みにバイトしてただけのカイや風花を飼育員にするなんて、「第三者の意図」が無ければおかしいですからね・・・。おじぃと館長の話をもっと聞きたかったです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お仕事シリーズ第4弾

サブタイトルはThe two girls met in the ruins of damaged dream
物語の主題を的確に表しているように思われる。

沖縄が舞台。南城市。キジムナーが優しく見守る世界。

前半クールでは閉館が決まった水族館がまがまが舞台
岩手出身東京でアイドルしてた風花がなんとか閉館を免れようと奮闘する館長の孫娘くくると出会ったことがきっかけでアルバイト。

後半クールは新しくできた水族館ティンガーラが舞台。


伊藤美来さんと逢田梨香子さんの演技良かったと思う。

2人の物語で勿論逃避したり、無断欠勤したり、立てこもったりの彼女たちの圧倒的成長を見るのは楽しかったが、2年後には他の皆さんもしっかり成長してらして良かった。

環境問題がどうとか着地するのに少し時間かかって不完全燃焼な感じは否めないが、シングルマザーのこととか本来はやりたくなかった仕事でも実は向いているかもしれないとか。そういった描き方は好きだった。
シングルマザーは大変だよね。子供を一人で見なきゃいけないことも多いし、働きにくくて給料低いことも多い。特に沖縄だと賃金も安いだろうし。若いときに避妊に失敗してできちゃったとはいえ、子供には罪ないわけだし、子供だけでもしっかり守るそんな社会になればいいよね。個人的には孕ませるだけで何もしない糞な男にペナルティあっても良いのでは?とすら思うときもある。

副館長はパワハラ気味ぽいけどな。あだ名を社員を呼ぶのはコンプライアンス的には危ういのでは?
経験あるとはいえ、その場所では新人なのだから教育など徹底すべきでは?
正直、社会人ってそんなもんだよと言うのは簡単で改善していくのは非常に手間で面倒だが、時代の流れもあるし、変えていかないとね。

あとは美術さんが良い仕事しているのか背景だったり、魚だったりが綺麗だった。それだけを楽しむのも良いかと。


OP
たゆたえ、七色 ARCANA PROJECT
とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか ARCANA PROJECT
ED
月海の揺り籠 Mia REGINA
新月のダ・カーポ 相沢梨紗
ARCANA PROJECTの楽曲を久しぶりに聴いたが、海をモチーフにした作品にぴったりな楽曲。映像も綺麗で良い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
沈む夢、漂う夢、動きだす夢©projectティンガーラ


第1話 熱帯魚、逃げた
海の生き物が大好きな女子高生・海咲野くくる。彼女の頭の中は、館長代理を務める「がまがま水族館」のことでいっぱい。閉館の危機にある水族館を守るために、夏休み中も仕事に励んでいた。一方、アイドルを辞めた宮沢風花は、あてもなく沖縄へとやってきたが、偶然通りかかった観光協会の久高夏凛に「がまがま水族館」へと案内してもらう。水槽の前で不思議な体験をした風花は、「今、見えてた?」とくくるから声を掛けられる。

第2話 濡れるのも仕事のうち
「がまがま水族館」で働くことなった風花は、くくるのおじいとおばあに迎えられ、海咲野家に身を寄せることに。閉館が迫る水族館を立て直すため、夏休みが最後の勝負とより一層仕事へのやる気を見せるくくる。翌日、風花はくくるから水族館の仕事の厳しさを教わりながらも、2人でペンギンのエサやりショーを行うが…!?

第3話 いのちは、海から
お互いのことを知り少しずつ打ち解けてきたくくると風花。出張でおじいが不在のこの日は、2人でペンギンの体重測定をすることに。風花はエサやり時の失敗を感じさせないほど手際よく仕事をこなしていく。一方くくるは1羽のペンギンの異変に気がつく。命を預かることの重責から不安になった彼女はおじいの帰りを待てず産休中の獣医・竹下に相談するが……。

第4話 長靴をはいた熱帯魚
来場者が海の生き物と直接触れ合えるタッチプールの実施が決まった「がまがま水族館」。夏休みの目玉イベント開催に向けてはりきるくくるは、飼育員の屋嘉間志空也や幼なじみの仲村櫂にも手伝ってもらいテキパキと指示を出していく。一方、案内係を任された風花は、人前に立つことを不安に感じつつも懸命に準備をする。そんな時、風花が元アイドルだと知る飼育員・貝殿轟介が休暇から復帰してきて……?

第5話 母の来訪
「がまがま水族館」に娘を連れ戻しにやってきた風花の母・絵里。しかし、まだ帰りたくない風花はくくるの手助けによって母から逃げることに。再び行く当てがなくなった風花は、ふらりと立ち寄った、くくるの友達である照屋月美が手伝うごはん屋「カメ-」である人物と再会する。一方、残されたくくるは、絵里を足止めするために様々な作戦を実行していた。

第6話 スイーツラプソディ
「がまがま水族館」の閉館が8月末に迫り焦るくくる。なんとか状況を変えるべく必死に集客方法を考えるがどれもピンと来ない。そんな時、風花の言葉がきっかけでオリジナルスイーツ作りに挑戦することに。月美の力も借りて、3人は「がまがま水族館」の新たな名物開発に励む。その後、無事メニューも決まり、オリジナルスイーツ作りは順調かに思われたが……。

第7話 アイスで乾杯
くくるたちの努力の甲斐もあり、来場者数が増えてきた「がまがま水族館」。結果が出て喜ぶくくるは、閉館阻止に向けてより一層はりきる。だが無茶な提案をしたことで、空也と揉めてしまう。その様子を見かねたおじいは、飼育員たちに息抜きのための休暇を与える。翌日、夏凛や月美も加えて海にやってきた一同。バーベキューや海の遊びで休みを満喫するくくるだったがそこにもう一人加わって……?

第8話 crab crisis
夏凛の尽力で生き物を連れて出張をする「移動水族館」の開催が決まった「がまがま水族館」。当日、会場となる病院で準備を進める飼育員たち。その途中、看護師長・金城の元に挨拶に向かうくくると夏凛。だが金城の言葉がきっかけで2人は気まずい雰囲気に。一方、準備を進める風花は持ち込みを禁止されたカニが水槽内に紛れ込んでいることに気が付く。病院の関係者に見つかる前に隠そうとするが!?

第9話 刺客のシンデレラ
建設中の水族館「アクアリウム・ティンガーラ」から研修のためにやってきた新人飼育員・南風原知夢(はえばるちゆ)。おじいの指示で彼女の教育係を任されたくくる。だが新たな水族館を認められないくくるは知夢をライバル視し、試すような態度ばかりとってしまう。その後も打ち解けられずギクシャクする2人は、風花と一緒にペンギンのお散歩を始めるが……?

第10話 置き去りの幻
閉館の時が迫り、一発形勢逆転のアイデアを探すくくる。以前、風花も目にした水槽の幻を宣伝しようと提案する。だが、夏凛たちから不確かなものは宣伝できないと反対されてしまう。それでも諦めきれないくくるは、幻が確実に見える方法を探し始める。一方、風花は自身に映画主演のオファーがきていることを知り悩んでいた……。

第11話 籠城の果て
南城市に台風が迫る8月のある日。閉館反対を訴えるため、くくるは1人で「がまがま水族館」に立て籠もってしまう。彼女を心配した風花が駆けつけ一緒に立て籠もる。だが、進路に悩む風花に対して、くくるは素直になれずそっけない態度をとってしまう。そんな中、激しさを増す台風によって停電する水族館。2人は水槽や生き物に異常がないか見て回る。

第12話 私たちの海は終わらない
営業最終日、「がまがま水族館」には多くの客が訪れていた。その様子に満足げなくくるたちは、最後の思い出を作りつつ今日も仕事に励んでいた。たくさんの人の笑顔と賑わいの中、ちいさな水族館は閉館する。その日の夜、お互いの進路について話すくくると風花。彼女たちの決断とは……?

第13話 海の遙かなティンガーラ
「がまがま水族館」の閉館から月日は流れ、翌年の春。高校を卒業したくくるは「アクアリウム・ティンガーラ」に就職する。新たな職場でも飼育員を希望するくくるだったが、なぜか営業部に配属されてしまう。気持ちの整理ができないまま、配属先に向かったくくるを待っていたのは、副館長・諏訪哲司だった。さらにかつて「がまがま水族館」に研修で来ていた知夢と再会して……。

第14話 ペンギンチェイサー
仕事が上手くいかず落ち込むくくるに声をかけたのは、沖縄に帰ってきた風花だった。諏訪からバックヤードツアーの準備を任されたくくるは、1週間後の開催に向けて知夢や同僚の島袋薫たち飼育員に協力をお願いして回る。一方、くくると同じく「アクアリウム・ティンガーラ」に就職した風花は、「がまがま水族館」での経験からペンギンの飼育を担当することに。そこでチーフの知夢からテストを出される。

第15話 ウミウシ大論争
期間限定の展示でウミウシを。偏食だから飼育が大変なようで無給餌でお客さんに見せるかどうか揉めるぞ。水族館は人間のエゴもあるなあと納得。

第16話 傷だらけの君にエールを
ペンギンの卵の孵化が近づく「アクアリウム・ティンガーラ」。新たな命の誕生を見守るため、泊まり込みで孵化を見守ることになった風花たちペンギン担当の飼育員。だがなぜか、知夢だけは泊まりのシフトを免除される。知夢だけ特別扱いされていることが納得できないくくる。しかし、飼育部長・雅藍洞凡人から知夢が周囲に隠しているある事情を聞いてしまい!?

第17話 くつろぎ処 海月風
久しぶりに休みが揃ったくくると風花と月美は、「アクアリウム・ティンガーラ」の職員たちとの親睦会を開催することに。やってきたアルバイトの真栄田朱里や、飼育員の米倉マリナに料理をふるまい、もてなすくくるたち。その後、勤務明けの知夢や薫も合流し、さらに空也、櫂、同僚の比嘉瑛士も加わり、賑やかな休日を楽しむ。

第18話 あかりの灯るとき
朱里が発案した職員たちが海の生き物に関するコスプレをして接客する「コスプレイベント」の実施が決まった。しかし諏訪の判断で、アルバイトである朱里に代わりくくると夏凛が準備を任される。くくるは朱里にも水族館の生き物たちを好きになってもらおうとするが、朱里は今一つ興味を持てないでいた。そんな中、イベント開催前日の夜、配付予定の魚のシールが発注されていないことが判明して!?

第19話 さよならハイヒール
ペンギンの雛の密着ドキュメンタリーの撮影が決まった「アクアリウム・ティンガーラ」。撮影前日、下見のために番組撮影クルーと風花のアイドル時代の後輩・城居ルカがやってくる。後輩との再会を喜ぶ風花だったが、その場にいたディレクターの提案で、ルカと共にレポーターとして番組に出演する流れに。断ろうとする風花だったが、どこか不安げな様子のルカを見て……。

第20話 迷子のプランクトン
新エリアオープンにむけて、膨大な量の仕事に追われるくくる。そんな中、空也から近くの海岸に野生のイルカが迷い込んだことを聞く。早速、様子を見に行くと、同じくイルカを見に来ていたおじいと鉢合わせる。その場で、もうすぐ「がまがま水族館」の解体工事が始まることを聞き、ショックを受けるくくる。しかし、気持ちの整理をする間もなく、諏訪から新たな企画を任されてしまい……!?

第21話 ブルー・タートルの夢
仕事が上手くいかず、さらに解体された「がまがま水族館」を目にしてショックを受けるくくる。翌日、無断で仕事を休み離島へと足を運ぶ。そこでウミガメの研究と保護活動をする轟介の妻・具殿岬と出会ったくくる。岬の仕事を手伝いながら、ウミガメの孵化を見守ることにする。一方、くくるのことが心配で仕事に集中できない風花。そんな中、飼育担当のケープペンギンたちに異変が起こり……。

第22話 覚悟の帰還
ウミガメの孵化を見届けたくくるは、気持ちを新たに「アクアリウム・ティンガーラ」へと戻る。そんな彼女を夏凛と朱里は温かく向かえ、諏訪は引き続き、新エリアを使った結婚式の企画を任せる。結婚式にふさわしいアイデア出しに悩むくくるは、知夢たちにも協力してもらい、ついに企画書を完成させる。そして、向かえたウエディングプランナー・三浦へのプレゼン当日。果たして、くくるの企画は通るのか!?

第23話 水族館の未来
星野から、海洋生物の研究や環境問題に取り組む大型プロジェクトが発表される。以前、岬から環境汚染が原因でたくさんのウミガメが命を落としていることを聞いた風花は、強く心を惹かれる。だが、参加条件がハワイでの2年間の研修と言われ、くくると離れたくない風花は参加するか悩む。一方、飼育部への移動について、星野と面談をするくくる。その場で諏訪の過去を聞いて……?

第24話 白い砂のアクアトープ
くくるが企画した結婚式と新エリアのプレオープンを目前に控え、準備に励む「アクアリウム・ティンガーラ」の職員たち。一丸となって準備した甲斐があり当日、会場は新郎新婦や来場者の笑顔が溢れる。無事、大きな企画を終えてここで一度、別々の道へと歩むことになるくくると風花。新たな道へと踏み出す2人に再び、優しい奇蹟が起きる……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

とっちつかずな印象

一部面白い部分はあったが全体的には負の印象が強い、そんな感じの作品だった。

↓1クール目時点感想
{netabare}
水族館働くお仕事シリーズ?

P.A.なだけあって期待してたけどあまりに期待外れ。
まず、キャラの精神年齢が低いせいでどのキャラも好きになれない。
ククルとかわがままばかりでほんとに高校生?って感じだし、9話の研修生はもっと酷かった。
ククルとあの人お互い敵視してたけど、子供の喧嘩にしか見えなかった。
ほんとに酷い。

そもそも1クール目どんな内容だったか?と聞かれると水族館が閉館した、としか答えられない。
印象的なエピソードが一つたりともない。
キャラの掘り下げ回も全然ないし。
悪い意味で印象的なエピソードなら何個もあるけど。
母回、兵隊回、研修生回、カニ回、台風回の脚本はほんとにどうかしてると思った。
展開が雑というか稚拙というか何がしたいのかわからないというか。
そもそも、高校生が館長代理任される水族館て。
ファンタジー要素も現時点だと必要性を感じないかな。

それと、これは自分だけかもしれないけどキャラデザに違和感。
目が大きすぎて違和感あるし、髪の色もなんか引っかかる。
なんというか、青色や緑色といったアニメの髪色をリアル寄りに近づけてる感があって不自然さが出てる気がする。
これなら普通にリアルな髪色でやるか、もしくは普通にもっとアニメっぽい青とかにしてくれた方が良かった。
作画もP.A.にしては微妙な方だし、P.A.もうだめなのかな。

12話は上手く締めてたけどこれ2クールもやっちゃうのかってのが現時点の感想。

↓1クール目1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
沖縄?ファンタジー要素あり?
背景やっぱりいすごいな。
ぼったくり占い師。やさしかった。
キャラデザちょっと違和感。青髪の子目大きすぎ。
今後に期待できる一話
2クールだからってのもあって展開がかなり丁寧だった。
やっぱり2クールのオリジナルアニメは面白い。 

2話 ☆8
沖縄弁面白いなw 痛そう。
てか教育すらせずにいきなり現場で仕事させた方も悪いよね。
あー閉店危機で追い込まれてるのか。
水浴びせるのかよw てかククルって何歳なんだ?

3話 ☆6
今更だけど高校生が4人で水族館経営してる違和感。
え、なんでそんな妊娠真っ最中に手伝いに来たし。
ええ、何で客の前に寝かせるw

4話 ☆9
かげきかな?w
客の民度どうなってんだよ。
これ青春ものかお仕事シリーズどっちなんだ。

5話 ☆5
ええ、ふうか逃がすのはククルの自己勝手すぎるだろ。
別に悪そうな母じゃないし、意志すら伝えてないのに。
料理作画はほんといいなぁ。
ええ、酒で寝かせるとかマジで頭おかしいだろ。
親切に匿おうとしてくれてる人に平気で水族館に戻ってと伝えられるのも意味わからん。
マジでこんなまともな親なら普通に最初から話せよ。
まあ前半は酷かったけど母とちゃんと話すところは良かった。
死んだ魚を追悼するところも良かった。

6話 ☆5
資格色々あるの大変だな。アニメとしてはそういうとこしっかりと描いてくれるのいいけど。
は? なんか唐突に意味不明展開差し込まれたw 
急に出てきたキャラの兄が戦争で死んだとかどうでもいいし感動できるわけねーだろ。
謎幽霊もいらないw かき氷は良かった。

7話 ☆8
水着回いらな。
今更だけどこういう空気感のアニメは現実味のある髪色の方が良かった感。
髪色がめっちゃ違和感ある。
空也の話良かった。

8話 ☆3
小児科?
連れていくぐらい許してやれよw
閉館しないように具体的にどうこうするって言う展開がまだないのな。
閉館嫌だなー言ってるだけで。
なんでカニが服に上るんだよw
え、カニ嫌い設定いる?
これでいい話感出すのはさすがに無理がある。 

9話 ☆0
この研修生態度が大人げなさすぎるな。
その姉妹がふうかってオチではないよね?w
大人げない大人キャラほんと不快だわ。
高校生に研修させてるのがアレなのはマジだが。
ほんとなんだこいつ。
ククルもほんと精神年齢低く見えるのがなぁ。

10話 ☆4
あのクズはもう出てこないのか。
占いなのに頑張るってなんだよ。
なんでアイドルやめてるのに映画に誘われるんだよ。
そんなウソ公式に吹聴したならただじゃすまないだろ。
殴るのなんだ?

11話 ☆4
くくる子供かよ。
草、なんだこのクソ展開。
せめて閉館を防ぐための具体的な解決策でも示せよ。
ほんとにこれじゃガキと変わらん。
ダメな方のPA、どうしてこうなった。
二人で立てこもりってw
ほんとどうやったらこんな酷い脚本思いつくんだ。
台風対策がテープだけって。
自然にキレるの草、てかなんでこんな吹っ飛んでるんだw
ギャグアニメかよ。
作画も言うほどよくないしほんとPAどうなってしまったのか。

12話 ☆7
ファンタジー要素いる? 百合か? 
いや結局断るんかよ。じゃあ何で帰るんだ? 久々の良回
{/netabare}
{/netabare}

↓2クール目感想
{netabare}
2クール目の序盤の方は面白くて後半から面白くなるパターンかと思ったけど、終盤はやっぱり失速していったかなと言う感想。

最終回が酷かったので正直印象はかなり悪くなってるけど、中盤あたりのお仕事アニメしていたころはほんとに面白かったと思う。

まず、1クール目で嫌いだった研修生とかは後半割と改心してくれて嫌いじゃなくなったし、メガネの奴とかティンガーラ組のキャラが良かったので、会話とかそういった面では面白かった。
副館長もネタキャラとして見てたので、パワハラだけどそんなに不快感はなかった。
ウミウシのことを心配したり、イルカの心配をしたりするくくるや、ペンギンのことを考えるふうかなど、海の生物への思いが伝わってくる描写が多かったのも良かった。

他にも単話で面白かった回で言えば、16話の研修生回とアイドルの子の回、ウミウシの回。
それと、結婚式のプランが滅茶苦茶で突き返される回は挫折というものがしっかりと描けていて良かったと思う。
あの回だけ副館長も少し優しくなっていて好感が持てた。
まあそのあとの無断欠勤は論外だけど。

ただ終盤はなんというか適当。
環境問題の話とか1話だけで扱えるものじゃなかったし、海外研修の話も行って帰ってきましただけなら挟む意味あったか?ってなった。
結婚式も引っ張った割にあっさり...。
最後駆け足になるなら1クール目のつまらない話を消してこっちに尺を割いてほしかった。
最終的には百合エンドというなんというかうーんって感じのオチ。
百合は好きだけど、こういう現実的な話で百合エンドみたいなことをされると正直えぇ...って感想にしかならない。

あと全体を通してみるとかなり不満も多い。
まず1クール目のがまがまパートの必要性が皆無なこと。
がまがまでの経験が活きたと感じる場面もなかったし、壊れたがまがまを見て何かを得るとかそういうのもなかった。
1クール目の時はがまがま水族館を復興するか、壊れたがまがまを見て何かを思い返して...みたいな展開があるのかと思ってたが何もなかった。

あと、キジムナーは必要あったのかなぁ。
あのキャラが絡んだ兵隊回とか微妙だったし...。
最終的にも良くわからんまま終わる。
男キャラの存在感も薄かった。ほんとに影が薄い。
2クールやって存在感があったキャラ5人ぐらいしかいない。
せめて何かしらの掘り下げ回を一話ぐらいは欲しかった。
てかそれこそ、がまがまパートを削ってやるべきだった。

全体を通して言えば何がしたかったのか。
キャラが成長している感は正直ないし、2クール貫き通してこうだったという感じのものは正直ない。1クール目と2クール目は正直別アニメのようだし。
悪くはなかったが...というのが自分の感想。

↓2クール目1話毎メモ
{netabare}
13話 ☆5
OP1クール目より好き。
ガバガバ水族館公式蔑称だった。
この大人げないキャラほんと不快だわ。
ほんとこいつのせいでつまらんな。
この眼鏡はいいキャラしてる、こういう奴でいいんだよ。
結局百合か。こっからどう話を展開するんだろ

14話 ☆6
OP神。ほんとこの元研修生嫌いだわ。
こいつを好きになれる要素を何か作ってくれ。
なんだよこの丸投げ。この眼鏡はいいキャラだな。
けど空也ともう一人の男すら掘り下げ全然できてないのにまたメインキャラ増やしてどうするんだとは思う。
こういう水族館の裏側とかがしっかりと紹介されるのもいいな。
くくるいつのまに研修生認めてるの。
酷い名前だなw 副館長もゴミだな。 

15話 ☆8
糞上司。テンション低くね?
カイの周りの人たちはいいな。
こういう専門的なことを描いてくれるのはいいんだけどなぁ。
あくまで魚、ウミウシのことを考えてるククル好き。
上司がゴミ。水族館のことで対立を描くのがいいな。
確かに意識高いけど正論だ。
いや、なんで返すの駄目なの?

16話 ☆9
うーん、この研究生w
え、子育てすんの?w 
いやマジかよw ???
ほんとこの研修生。今回は良かった。
子供に水族館を見せる展開好き
研修生少しは好きになれたかな。

17話 ☆10
研修生感じよくなったな。
夜の部(意味深) 
やっぱ謎ギスギス展開なしでキャラ皆仲良くしてたら面白いな。
海ブドウタコ焼きに入れるなw

18話 ☆7
副館長もコスプレしろ。
なんだよこのコントw
副館長何のコスプレだよw 海賊か?

19話 ☆8
やっとアイドル設定が活きるのか。
結局一緒に出るのね。わざとらしすぎるw
このアイドルあざとすぎだろw
対比だろうけど、ペンギンの背中を押すのは少し強引か。

20話 ☆9
ゴミ副館長
観察力すごいな。ガバガバ水族館...
副館長さすがにほんとにきついな。
ああ、仕事時間にやってたのか、そりゃ駄目だな。
水族館で魚食べるのか。これ見るの辛いわ。
しっかりと失敗を描けていたから良かったとは思う。

21話 ☆7
無断欠勤やめろw
連絡なしで休むのはどうなの、責任感がないというか。
ホームシック がまがま館長に似た感じだな。
目的地に向かうウミガメと目的を見失ってるくくるをかけてるのか。

22話 ☆5
ほんと何休んでんだよw
環境問題テーマにするのはデカすぎるし今更すぎる。
タイトル回収。裸足はないやろ。

23話 ☆5
百合。水族館のでもいいだろw
百合エンドかー。
海外てここからさらに風呂敷広げるの? 
単話毎で言えば面白いけど全体で見ればかなり言いたいことがある。

24話 ☆3
これどうやって畳むの?
タイトル回収?
ティンガーラとがまがまを比較するのね。
あ、お前結局何やねん。キジムナーくん。
男キャラの存在感薄いよなぁ。
結婚式もあっさりすぎる。
もう帰ってくるなら海外研修やる意味あった?
うーん
{/netabare}

曲評価(好み)
OP1「たゆたえ、七色」☆7.5
ED1「月海の揺り籠」☆8.5
OP2「とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか」☆9
ED2「新月のダ・カーポ」☆7.5
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

74.3 7 友情で社会人なアニメランキング7位
先輩がうざい後輩の話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (362)
1129人が棚に入れました
糸巻商社入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、でもやっぱり本当にうざいときもあったり…
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

からかい上手の武田さん

原作未読


職場恋愛。大人っすよ大人(笑)
まるで某高木さん♀のそれのように、武田晴海(CV武内駿輔)先輩♂が、後輩の五十嵐双葉(CV楠木ともり)をからかう感じだといえなくもない。恋心を隠してるかどうかは知りません。
武田はガタイがよく一見ガサツなわりには細かいところに気がつきけっこうな頻度でクリティカルを放つTHE体育会系。対照的に双葉は見た目幼いちびっ子なんだけどそこ指摘されるのは気に食わないタイプ。基本頑張り屋です。鈍感ガサツな武田にからかわれる度にイラっとくるみたいなやりとりを指して“先輩がうざい”となってます。実際のところ、武田の後輩指導は双葉の羞恥心喚起どまりで面倒見の良さが視聴者にもわかるコミュニケーションとなってます。悪意がなくそれでいて一線を越えず、言い過ぎたり本当にへこんでるのを察知すればきちんと双葉のストライクゾーンに響くボールを投げ込むため不快さとは無縁ですね。

そんな凸凹コンビが紡ぐほのぼのラブコメ全12話でした。定番(王道)と変化球の塩梅もほどよかったかもしれません。思いつくところで以下

■定番(王道)
ラブコメはキャラが大事で見た目も性格も対照的な二人の絡みは相性がよいです。
要領が悪かったりなにかしらコンプレックスを抱えながら一生懸命頑張るヒロインと、そんなヒロインに迎合しないけどぞんざいな扱いをするわけでもなく適宜ヒロインが欲しい言葉を投げてくれる男の構図は少女漫画での定番カップルの構図ですね。放送中に目についた版元の“一迅社”は沿革みたところ少女向け媒体に強みありそうな出版社なので関係してるのかもしれません。

「この人あたしのことどう思ってるのかな?」

ここに至るまで適当なジャブをかましながら一定のラインを越すアクションを仕掛ける。その反応を見ながら何度かライン越えすると相手の警戒も解けるのです。その過程をきちんと辿ったストーリーだと思います。


■変化球
ありがちな“実は有能で優しい陰キャ”♂主人公の対極にあるキャラに新鮮味があります。一方♀は“かわいい”を全面に出した安全牌キャラでした。
ナントカの王子様的なビジュアルに頼ったわかりやすいイケメンではないけど女子のニーズをきちんと捉えているタイプですね。

完走して思ったのが{netabare}“三角関係の放棄”。双葉祖父が代替と勘違いしかけましたが基本ガヤです。{/netabare}
話の凹凸をつけづらいけどふっ散らかる心配もなく評価が別れそうなポイントでした。


ヒロインの楠木ともりさんは『ガンゲイルオンライン』レン役で認知した声優さんで今回もちびっ子役です。収まりがいい感じ。周囲を固める声優さんも適材適所だったと思います。
いわば手堅い作品。大きい波とは無縁ですが安心安全な佳作の印象です。



※ネタバレ所感

■だが断る
一言モノ申したいところはありますよ。評価爆上げとまではいきませんでした。

1.{netabare}社会人?{/netabare}
 {netabare}らしさをあまり感じません。双葉の見た目は当然として主要キャラの世代が狭い範囲で固定されたのが要因ですかね。おじいちゃんはイロモノ扱いだし、職場で唯一の大人枠部長は空気でした。高校生/大学生設定でもそのまま使えそうなパッケージだったと思います。{/netabare}
 {netabare}世代の固定ともう一つ。あけっぴろげなんですよね。“秘するが花”社内恋愛の醍醐味でしょうに。皆の見てる前でイチャコラはご法度です(笑) 和気あいあいとしすぎる職場環境は気になりませんでした。
フォローもしとくと、商事会社っぽいですが安パイなお得意取引先で食ってる小規模企業でしたら自ずと家族的な雰囲気を醸成したほうがうまく回ったりします。それに社内イチャコラといってもよくよく見れば好き好き光線の発信元は双葉のほうで武田にはありません。湿っぽくならない良きバランスではありました。{/netabare}

2.{netabare}見た目のハンデ{/netabare}
 {netabare}双葉が新卒三年目設定だと25歳になるわけですがどうみても十代半ばです。見た目もそうだし言動も幼い。清少納言ですら『瓜にかぎたるちごの顔』をうつくしきものとして、ちっちやいのを愛でる精神は日本人の血肉レベルに落とし込まれてることからそこをどうこう言う気はありません。むしろ日本文化を体現した世のロリコンどもは胸を張ってよい!
物語途中から登場の同僚桜井さんの弟君も高校生設定なのに見た感じはショタでした。このギャップを設けるメリットは好きだ惚れたの恋愛ドラマ未満にしてコメディ路線をキープできること。本気にしたらニッチな性癖を刺激することになります。一方デメリットはそのまんまラブ放棄。毒にも薬にもなりにくい仕上がりとなりますね。{/netabare}


■訂正しお詫びとさせていただきます

{netabare}冒頭。武田先輩をからかい上手としましたが、終わってみれば風間くんに対する桜井さんの振る舞いの足元にも及びませんでした。
桜井桃子(CV早見沙織) VS 風間蒼太(CV土田玲央) 両名にむしろラブコメの波動を感じたことで本作を良しとしたいと思います。{/netabare}

あいも変わらず{netabare}パピコは偉大なり! 最近セブンイレブンでお見かけしないのが寂しい限りです。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.06 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

社会人ラブコメ

全体的に社会人ラブコメで好きなんだけど。
武田先輩みたいな感じで双葉ちゃんに接する様子はちょっとイラッとくるなあ。頭なでなでは良くないのでは?好感度高いから大丈夫なんだろうけど。
いくら背が低いからって成人しているわけだし、大人として接するのが当たり前では?
お見舞い回は凄いなあ。男女が二人きりだもの。何も起こらないなんて考えにくいよね。僕の想像力が豊すぎるからかもしれないが。作中でももっとイベントほしかったものだ。
桃子さん半端ないなあと。あんな性的?視線にさらされつつも段々と自ら大胆に口説いているてきな?分かりやすい。

上述の通り、時折イラッときてしまったのだが、基本的には優しい世界で皆の恋路を応援したくなる作品だった。


OP
アノーイング!さんさんウィーク! 五十嵐双葉(楠木ともり)、桜井桃子(早見沙織)、黒部夏美(青山玲菜)、月城モナ(古賀葵)
ED
虹が架かるまでの話 堀江由衣
アノーイング!さんさんウィーク!って337拍子に合わせて社会人を応援している感じ溢れた素敵な楽曲だと思った。
からの堀江由衣。良い


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
糸巻商事入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。 ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。 双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、 でもやっぱり本当にうざいときもあったり… 奮闘社会人の日常ラブコメディ!


#1 お互いの歩幅
糸巻商事に勤める、入社2年目の五十嵐双葉。その会社の先輩、武田晴海は双葉に対し子どものような扱いをしていて、うざがられていた。そんな中、双葉と武田は取引先へプレゼンをしに出かけるが、初プレゼンとなる双葉は緊張していた。

#2 うどん、ときどき満月
風間、土方、大石は社人気ナンバー1の桜井桃子の話で盛り上がっていた。双葉は桜井のプロポーションと自分を重ね「もしかしたら、武田先輩に女性として見られていない…?」と思うようになる。終業後、双葉は夏美と買い物に行くのだった。

#3 そしてクリスマス
もうすぐクリスマス!夏美は双葉に「誰かにプレゼントあげたりするの?」とニヤニヤ。最初は迷っていた双葉だったが、日頃お世話になっている武田へプレゼントを買うことに。クリスマス前夜、なかなかプレゼントを渡せずにいたそんなとき、夏美から電話がかかってくる。

#4 そばにいてくれる人
双葉は風邪を引いてしまい仕事を休んでいた。一人暮らしで心細く思っていると、武田が見舞いにやってくるが、次は武田が風邪を引いてしまった。どうやら双葉の風邪が移ったらしい。今度は双葉が武田のお見舞いとお世話をしに、武田の家へ行く。

#5 バレンタイン交響曲
バレンタインシーズン!ざわつく男性陣。そんななか密かに風間は、街角で背の高い男性と歩く桃子を見かけてしまった。バレンタイン当日、桃子はどことなく元気のない風間に気づきつつもチョコを渡すが…。

#6 双葉大好きおじいちゃん
双葉を幼いころから溺愛する祖父から、雛人形の写真と共に「今年もやっとるぞ〜♡」と双葉へメッセージが届く。3月9日、偶然にも誕生日が一緒だということを知った双葉と武田はお互いに花を買うことになったが、いるはずのないおじいちゃんが双葉の誕生日を祝うためにバイクで2人の前に現れる…!

#7 いま、ここで
持久走の練習をしていた優人は夏美とたまたま出会う。優人は『運動が苦手だから迷惑になる』という理由でバスケ部への入部をためらっていることを夏美に話し始めた。夏美も過去、双葉との間で『好きなことをやる』ということについて知られざるエピソードがあった。

#8 それぞれの休日
3連休。双葉は掃除、ビジネス書を読む、ヨガレッスン、など休みを有意義に過ごすための予定を入れていた。しかし、ひょんなことから武田が、家に来てくれて一緒に過ごすことに。一方、桃子と風間は水族館デート!イルカショーを見たりと楽しく過ごしていくが…。

#9 ウキウキ夏休み
双葉、武田、桃子、風間、夏美、優人たちは週末を使って一泊、海へ遊びに行くことに。ビーチバレーをしたり、スイカ割りをしたりと楽しんでいた。その夜、みんなで花火をしていると、優人はひとり何か思い悩んだ表情で線香花火を見ていた。

#10 秋、あるいは日常の日々
季節は秋。たまたま公園の近くを歩いていた風間は、バスケットコートでシュートの練習をしている優人を見つけ、教えてあげることに。今度また教えてあげる約束をしたことを桃子に話すと「見に行きたい!」とウキウキで一緒に行くことになるが、なぜかそこへ双葉、武田、夏美が合流!?夏美チームと風間チームに分かれてゲーム開始!

#11 めぐる季節
年末、仕事納め。双葉は夏美と、桃子は風間と、みんなそれぞれ思い思いの年越しをしていた。年が明け、双葉は着物に武田からもらったマフラーをして夏美と初詣に出掛けた。そこで、武田と偶然出会い、察した夏美は用事を思い出したとその場から離れてしまった。

#12 先輩がうざい後輩の話
武田が頑張っていた仕事が大成功し、手柄を立てた。嬉しく思う双葉だったが、女性社員に囲まれ皆に飲みに誘われている姿を見てどこか心が苦しくなる。双葉はその夜一人で居酒屋に入って武田との出会いを思い返していた…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おもしろかわい楽しかった。

いやー最初に言っておきますが、
とってもかわいくて、おもしろくて、楽しかったです。

久しぶりに、ニヤニヤ、背中のあたりがくすぐったくなる感じを味わいながら見てしまいました。(正直、客観視すると気持ち悪いと思いますw)
私の中では、良質な職場ラブコメだと思いました。


実際、ラブコメ要素としては二軸で進んでいってるんですけどねー、どちらもニヤニヤが発生してしまうのは大したものですw。


まぁ、この際、野郎はどうでもよいのでwヒロインさんについて語りましょうかね。


メインの主人公(ヒロイン)は、
規格外のチンチクリン(今回は誉め言葉的な意味で)のOL:五十嵐双葉ですねー。
確かに、他のコメントを書かれている方々がおっしゃるとおり、だいぶ幼い方へ振ったキャラクターを持たせてありますが、まぁアニメのコメディと考えれば許容もできるレベルかな、と私は思いました。
それに、ちんまりとして頑張っている様がなんともかわいらしいw。
色々と表情豊かな点もプラスに評価しちゃいましたねぇ、私は。
とにかく、いちいちかわいいなぁ、と思ってしまいました。
この「かわいい」もホントに幼い意味でのかわいい割合が多い気がするのですが、まぁ、賑やかで、元気で、かわいい ⇒ 観ていて楽しいに変換された気がしています。


そして、もう一人のヒロインと言ってもいいのが、
規格どおりのOLさんでしかも美人さん(私の所感では美人さんよりも愛嬌のあるいい女系へ振っている感じなのですが)の桜井桃子さん。
メタな話をすればCV:早見沙織さんという事で、この点も私的には注目しちゃいました。
どちらかと言うと、ステップアップしながらの恋愛路線は、この桜井さんの方がスピーディーかつ順調に進んでいきますよね。
この桜井さんとお相手の風間君とのやり取りもニヤニヤが止まらない系でした。
まったくもって羨ましい限りです。

ちなみに、自分の大きなバストを注視された時の過剰とも過小とも言えない反応、上品とも下品ともとられないようなフラットな余裕のある振る舞い、なんかイイですよね。
自分的には「いい女」感を感じてしまいます(個人の感想です)。

ああ、なんか、でっかい高木さん(誰w?)をイメージしてしまいましたねぇ。



そして、もう一人のOLさん、月城モナさん。
私的には、この「謎」のOLさんに興味津々でしたw
視聴していく中で、掘り下げエピソードとかあるんかなぁ、と期待をしていたのですが、スモールエピソードとしてはいくつかあっただけで、残念ながらボリューム不足でした。
もう少し、活躍の場が欲しかった!!!。
実際、かなり面白そうなキャラ付けがしてあるんですけどねー。
もし、続きのシリーズが出来たりするのなら、個人的にはおもしろエピソード期待です。



あとはー、双葉の中学時代からのお友達の黒部夏美さんもいましたねー。
金色の目が印象的なスポーティな女性でした。
双葉をからかいながらも、応援するようなところはやっぱりいい友達ですねぇ。
ちょっと、何考えているのかわからないところもあったりしますが、この夏美さんもなんかエピソードあるといいですかねぇ、次のシリーズがあったりしたら。
{netabare}桜井さんの弟の優人と絡んだ時に頬を赤らめていたりもしたので、コレも怪しいかもですね。{/netabare}


物語自体は、筋として機能していたのは意外と桜井さんと風間君の恋愛ルートだったかもしれませんね。
双葉と先輩の絡みは物語の筋と言うよりも、お仕事日常系のワチャワチャ感だったかもしれません。
それでも、最後にはほんわかと恋愛観的なものがあったり、双葉の成長を承認するところが有ったりでいい感じでした。

それから、主にOP/EDになりますが、こちらも私的には楽しかったです。
好きなタイプでした。
特に元気で楽しいOPは毎回視聴でも苦痛では無かったです。
EDもそうですね、ちょっと落ち着きがあって好きなタイプでした。


私的には、きっと時間を置いてまた見る機会をつくりそうな作品でした。
それぐらい好きな、楽しい作品でした。
そして、続きのシリーズがもしあればきっと観ると思います。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

69.3 8 友情で社会人なアニメランキング8位
異世界美少女受肉おじさんと(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (237)
781人が棚に入れました
「行くぞ神宮寺」 「あぁ、俺たちで魔王を倒す」 「「俺たちが、互いに惚れる前に!!」」 平凡なサラリーマン生活を送っていた幼馴染の橘日向(32)と神宮寺司(32)。 二人はとある合コンの帰り道に、女神を名乗る謎の存在によって異世界に飛ばされてしまう。 そこで神宮寺が目にしたのは、金髪碧眼美少女の姿に変わり果てた親友の姿だった…!? 美少女の姿になった橘を見て、あまりの可愛さに戸惑う神宮寺。 女性の身体になったことで、神宮寺のかっこよさにグッと来てしまう橘。 しかし元は親友同士。この関係を壊さないためにも、一刻も早く魔王を打倒して元の姿に戻らなければならない。 そう、お互いがお互いを好きになる前に――。 これは、おっさんと元おっさん美少女の、絶対に惚れてはいけないラブコメディー

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この物語はおっさんと元おっさんのラブコメです。

この作品の原作は未読です。
作品のタイトルに動詞が無いことから、一見何をしたいのか分からない、という奇をてらったタイトルは印象的だったと思います。

奇をてらう、と言う意味においては、おっさんと元おっさんのラブコメという時点で既に目的の過半は達成できていると思いますけれど…


「行くぞ神宮寺」
「あぁ、俺たちで魔王を倒す」
「「俺たちが、互いに惚れる前に!!」」

平凡なサラリーマン生活を送っていた幼馴染の橘日向(32)と神宮寺司(32)。
二人はとある合コンの帰り道に、女神を名乗る謎の存在によって異世界に飛ばされてしまう。

そこで神宮寺が目にしたのは、金髪碧眼美少女の姿に変わり果てた親友の姿だった…!?

美少女の姿になった橘を見て、あまりの可愛さに戸惑う神宮寺。
女性の身体になったことで、神宮寺のかっこよさにグッと来てしまう橘。
しかし元は親友同士。この関係を壊さないためにも、一刻も早く魔王を打倒して元の姿に戻らなければならない。

そう、お互いがお互いを好きになる前に――。

これは、おっさんと元おっさん美少女の、絶対に惚れてはいけない異世界ラブコメディー


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

異世界転生モノなんですが、おっさんの方は…まぁいいです^^;
それより、元おっさんが異世界に転生した拍子に起こった出来事がとんでもなくヤバい…
公式HPのINTRODUCTIONにも記載されていますが、元々は目元まで髪の毛を伸ばした平凡なサラリーマンだったのに、いつの間にやら金髪碧眼の美少女に変わり果ててしまったのですから…
しかも、見たもの全てを魅了してしまうという特異体質付きなんです。

「えー、美少女転生、決して悪く無いんじゃ…」
と最初は私も思いましたよ。
ですが、誰かれ構わず無差別に魅了する事態って、ハッキリ言って尋常じゃありませんでした。
リアルでそういう体験をしていないだけに、その効果と影響を測りかねていたようです。

加えて、その超の付くほどの美少女に声をあてているのがM・A・Oさんというのもポイントがメッチャ高い…
M・A・Oさんの声質って、どうしてこんなに良きなんでしょう。
今年、M・A・Oさんは出演する作品の殆どが主要キャラというのも納得です。
これで声優としてだけじゃなく、女優としても活躍しているのですから、凄いとしか言い様がありません。

私は女優としてのM・A・Oさんにはお目にかかったことはありませんが、個人的には声優さんとしてバリバリ頑張って欲しいと思っています。

ですが、これだけの活躍を見ると逆に気になるのがM・A・Oさんの体調面です。
以前、爆発的な人気を誇り…って今も人気ですけど、体調を崩され休業を余儀なくされた声優さんがいらっしゃいましたよね。
種ちゃん…
今年は「うたわれ」のクオンを再び演じてくれるというので楽しみにしていますが、今でもセーブしながら仕事をされていますよね。
どの仕事でも一緒だと思いますが、一度体調を崩したり怪我をしてしまったら誰も挽回してくれないんですよね。
結局最後には自分のところにツケが全部回ってくる…
だから同じ轍は絶対に踏んで欲しくないです。
これはM・A・Oさんに限った話では無いと思っています。

一方、物語の方は設定が斬新なため、中だるみやありきたりと思う部分は殆どありません。
寧ろ、キタエリ、ゆうちゃんや牧野さんの演技を思いきり堪能頂ければと思います。

オープニングテーマは、福山芳樹さんによる「暁のサラリーマン」
エンディングテーマは、Luce Twinkle Wink☆さんによる「“FA“NTASY と!」
オープニングは覚えたらカラオケで歌うと気持ちよさそうな感じです。
まぁ、コロナ禍で全然カラオケにも行けていませんけど^^;

1クール全12話の物語でした。
肩の力を抜いてい視聴できる作品だったと思います。
たまにはこういうユル~い感じの作品を視聴するのも悪くありません。

そう言えば、各話のタイトルが「ファ美肉おじさん」で始まっていましたよね。
何故「ファ」から始まるのか疑問だったんですが、「異世界」と書いて「ファンタジー」と読むからだったんですね^^;
恥ずかしながら最近まで知りませんでした^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは・・・、意外としっかり作られている。

いやー、タイトル的にあまり食指の動かない感じの作品だったのですが、観てしまいましたwww。

ところがどっこい、意外と面白い。
ちょっとタイトルで損しているかなー、あくまでも字面上って事ですが。

異世界美少女⇒うん、まぁ、いいでしょう。ベタだけどフツーにあるシチュエーションですし。

受肉・・・⇒「神が人の形をとって現れること。キリスト教では、神の子キリストがイエスという人間性をとって、この地上に生まれたこと。」だそうな。
まぁ「化身」とか「托身」とか、要は「化けた」とか「なった」ってことで・・・。
あんまり、普段使いでは縁のない言葉ですよねー。
それに、どこか字面的に怪しい雰囲気持ってますよねぇ。

で、後に続くのが

おじさん⇒キョーミネェーーーーーー!

訳すと「異世界美少女になったおじさんと・・・」
え~っ!!って感じですよねぇ。


私もそう思っていましたし、序盤は、
「いやー、だってオジサン二人・・・」
「野郎同士だろー」
と、拒絶感ありありだったのです。

ところがですねー、話が進むうちに確かに橘が可愛らしく見えてくるんですよねーwいや、まいった。
ティアラを装備して、耳ついたら、あら不思議、それなりに受け入れていましたとさ。

それに、この作品はコメディーとしてのメリハリ感とスピード感がいい感じなんですよねぇ。
キャラ同士の掛け合い、ツッコミ合いも程よい感じですし、通常サイズとデフォルメキャラへの切り替えも程よい感じ。
キャラクタの濃さ、くどさ、通常キャラと崩壊キャラの変化具合も程よい感じですし。
硬軟のバランスが程よい感じという印象を受けました(個人の見解です)。
いろいろなバランスが程よい感じなんです。

作画もですね、超一級ではないものの、程よい感じ。
荒れたところもほとんどなかったですし、トレス線もほんのりシャープで私好み。
とにかく、程よく安定している印象なんです。

音楽だって、
OP:最初は、出だしからうるせぇなぁ、あふぉか。好みじゃねぇなぁ。だったんですが、フツーにバックの絵と合わせて楽しめるようになりましたし(慣れただけ?)
ED:これが、意外と特徴無いのにバックの絵と合わせて最後まで観ることが多かった。
不思議だー。

って感じでした。

声優さんも、特にネガティブな要素は感じませんでしたし、程よい感じでした。

 ああ、橘(女)の方の声優さん、なんか転スラのリムルっぽい雰囲気を醸し出していたので、割と好きだったのですが、誰かな~と思って調べてみたらM・A・O(市道真央)さんという方だそうな。
 実はあまり意識したことが無い方で(スミマセン)、なんと、プリコネのぺコリーヌの役の方だそうで、ビックリ。
さすがですねー、まったく想像がつきませんでした。
さらに、転スラのシオンも・・・、いやー何回も観た作品なのに、まったくわかんなかったです。
 その他に演じられているキャラクタの作品も観たことはあったのですが、あまり意識していなかったですねー。

とにかく、この橘(女)をいい感じで演じられていました。
観ていて楽しかったです。


キャラクタは、先にも書きましたが、結構ベタなキャラばかりなんです、異世界ものとしては。
ですが、どのキャラも程よく濃くて、くどくていい感じなんですよねぇ。
主要な登場人物はそんなに多くないんですが、なんかキャラが立ってるというか、どいつもこいつも、おっかしいんですよねぇ。
なんなら、敵モンスターもEDでしっかり扱われるくらい、キャラ立ちしてましたしねぇ。
不思議ですよねぇ、私の肌に合ったって事なのかなぁ。



さて、いきなりの総評ですが、
私的には、いい感じで、程よく面白い異世界コメディ作品だったと思います。
もし、私のようにタイトルで視聴候補から外しておられる方がいらっしゃいましたら、最初の数話観てみて欲しいです。
また「野郎同士かよ」「おじさんかよ」と思われる方も、観てみて欲しいなぁ。
もしかしたら、私のように「肌が合う」かもしれませんよw。
(きもい表現だのぅw)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

異色な転生モノ

おっさんと、元おっさんTS猫耳少女の異世界コメディ
{netabare}
設定見たときは、これきつい奴だと思ったけど、見てみると別にきつい要素はなくいいコメディ枠だった。
エロ展開とか露骨なものがあまりないから、作者の性癖を見せられてる感とかはないし、しっかりとしたギャグアニメとして成立していた印象。
橘に惚れないように気を付けるとか、設定からしてばかげていて面白かったし、話の流れも謎のイカが出てきたり変なキャラが次々と出てきたり、いろいろとぶっ飛んでいて良かった。
一番好きだったキャラははキリ...シュバルツ
ああいう中二病キャラはいるだけで面白い。この作品の雰囲気にも絶妙にはまってて、実はポンコツというのもいい作りだった。

一個残念だったのは最終回付近。
よくある、ギャグアニメとか日常アニメの最終回でシリアスをやって微妙になるパターン。
シリアスでも面白ければいいんだけど、面白くなかった。
橘が少し自己中すぎたし、展開のためにキャラが動かされてる感がかなりあった。
シリアス以外は良かっただけに残念。

OPのミスマッチ具合好き。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
クソなろうアニメ3本目。OP発注ミスだろw
ロボアニメ始まりそう。キリトおるやん。この設定一部の人には受けそう。
はい転生転生。駄目女神駄目女神。これ以外と面白いな。
エクトプラズム これ結局ホモではw
これが今期のなろうで一番マシだとは思わんかったw 

2話 ☆7
発注ミスOP 真っ赤な誓いいいいい
このアニメの優しい空気感は佐々木と宮野に通ずるものがある。
だんだんと浸食されてるやんけw 

3話 ☆7
怒られてるとこ見るの嫌なの分かる。殺意高すぎやろ...
マジで草 人間の肉か?w エロ漫画にいそうな触手w
次回キリト回か。

4話 ☆7
黒の剣士ってw 露骨すぎんだろw コロナ対策
長すぎるからキリトでいいだろ。鬼滅の刃で見た。
カズマさん感あるキリト 

5話 ☆7
オードリー。キリトにしろ。
この黒髪の女騎士くっそかわいいから脱がせろ。
やったぜ。エロ拷問かなw 
これで勝ったと思うなよー なろう特有のステータス 卓球部は陰キャ。

6話 ☆8
魅了の力じゃないのか 実質アクア 焼きイカあるのか。
ダクネスじゃねーか。マジでイカにつかまってんじゃんw
今回一番面白かったわ。

7話 ☆8
草、言いたいことはわかる。これがスローループですか。
あるある演出 割と狂気アニメだなw イカイカうるせえ 

8話 ☆7
ヴィ―ガンにやさしい。媚薬 さてはホモだな?
男と聞いて反応すんな。やっぱりホモじゃないか...(困惑)
上に被るんでしょ 

9話 ☆8
謎曲 吸血鬼すぐ死ぬみたいなノリだな
そうはならんやろ。何で反乱に手を貸すw ガチ反乱かよ

10話 ☆8
いるんだよなぁ。それもアイカツだね。
縛りえっろ。キリト再登場w また俺なんかやっちゃいました?
親かよw 性剣? キリト出るとやっぱ面白いなw

11話 ☆5
キリトつよいなw 謎シリアスいらないな。
ほんとに謎な理由で対立するじゃん。

12話 ☆4
シリアスほんといらないな。割とガチな音の嘔吐やめろw
褒める場面長い。ヒナタ正直許されるのは謎でしょ。
別れる意味ある? 

曲評価(好み)
OP「暁のサラリーマン」☆7.5
ED「"FA"NTASYと!!」☆8
{/netabare}
{netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
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