Baal さんの感想・評価
4.0
確かに理解しがたい作品ではあった。
P.A.WORKSによるオリジナル作品です。
期待していたのにとか意味わからんとかいう
意見が多かったように思います。
そんなことより内容的なことを考えると
確かにわかりにくいのは事実であるのでは
ないかと思います。
ですがそのままにしても意味ないので自分なりの
考察を加えて見ました。(私の勝手な解釈で
出来たところだけなので気にしないでください。)
{netabare}まず、最初から何度も出てきた
未来のかけらと呼ばれたものについては
話数を追うごとに私は未来のかけら⇒世界のかけら
⇒心のかけらと解釈が変わって行きました。
最後の心のかけらですがこの心の欠片は
その名の通りの意味です。心の中に引っかかる
出来事が起きることで見えていた(正確には
感じ取っていたというところかな)ことで
心の埋め合わせ等の役割を出していたように
思います。つまり駆と透子には心の中に穴と
ひび割れがあったという描写の一種であると
思います。駆の欠片が見えなくなったのは
透子に会うことによって共有することで未来の欠片が
見える原因の心の穴とひび割れが修正されて
突然、見えなくなったということです。透子の欠片が
消えなかったのは心の欠片の原因が駆によって
だけでなく、おそらく幼馴染やニワトリにも
あるからだろうと思います。透子の心の欠片の
駆が落ちたり、やなぎが危ない目に
あったりの未来を予兆させるような欠片は
自分の中の分からない苦しみが目の前の対象に
添加された形で見えたからではないかと思います。
さらに雪景色のかけらの描写は上で言った自分の中
の欠片の原因が見えていないときの描写で
12話の雪景色の中の花火大会の様子の欠片は
ほかの幼馴染が透子のことをおいて行ってしまって
いる描写は心の欠片の原因がうっすらと暗示して
いる形だと思います。おそらく、幼馴染の関係が
変わり始めていることで自分の見られ方が変わって
いく事がわからなくなっていまうことを
示しているのではないかと思います。
ここまでの描写から13話の母親との会話を
考えるとあの短い会話ですが透子の心の欠片の
埋め合わせに必要なことを暗示しているかの
ようであると思います。単純に妄想だったという
結論だけではないと思います。これだけでは詳しいことを
考えるのは少しばかり難しく、わかりません。
次にニワトリについての考察ですが、まず5羽しか
いないのはこれも透子の心の欠片の一部であることを
示していると思います。ジョナサンが駆と例えられるの
はおそらく間違いないと思います。
それが駆と会うことによって心の穴の埋め合わせ
にならないことの理由の一つだと思います。
残りの4匹と名前の由来が違うのも駆≒ジョナサン
っていうことを示していると思います。
総称して考察すると欠片は実体がないが存在は
するものである。つまり心理描写の一種であり
そうではないということ。
未来と過去とのつながりを欠片が保っている
ということも考えられます。だから実体がないが
存在する、心理描写であってそうではない
ということにもつながると思います。伏線回収が
されているのかされていないのかはわかりにくく、
どっちの解釈でもつながりは途切れていない
と思います。(分かりやすく回収して欲しかった
ですけど。)
長々と書きましたが私個人の解釈なので
色々と思うことがあるかもしれません。
{/netabare}
まあ、難しかった作品だし、私の解釈は
個人の一つの意見でしかないものです。
私はいろいろ考えられた、わりとよかった作品だと思います。
(伏線の回収をあんまりしてるのかいないのかと思える
展開に見えたのはあんまり良くないとは思いますが・・・)
いろんな解釈で考えてみる一種の文学的な
思考で見てみると面白い作品なのかなと
思います。
10/17 星評価変更、追記
個人的点数評価 75.19点
余談(気にしなくていいです。)
{netabare}
この考察は13話視聴後2時間ちょっとかかって
過去のメモ等をまとめてできました。
{/netabare}