友情で夏祭りなTVアニメ動画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の友情で夏祭りな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の友情で夏祭りなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.1 1 友情で夏祭りなアニメランキング1位
アオハライド(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1207)
6578人が棚に入れました
中学生時代のとき、男子が苦手な双葉だったが「田中くん」だけ特別で大丈夫だった。夏休み中に田中くんは転校してしまい、自分の気持ちを伝えることができなかった。その後、男子にモテる双葉は女子からハブられてしまい、辛い中学生時代を過ごした。高校では女子に嫌われないようにと、わざとがさつに振舞う双葉は、想いを伝えることさえできなかった中学時代の淡い初恋の相手「田中くん」と高校で再会する。しかし、田中くんは中学生の時の性格と変わっていた。

声優・キャラクター
内田真礼、梶裕貴、茅野愛衣、小松未可子、KENN、平川大輔、松岡禎丞
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

胸の中を駆け抜ける、嵐みたいな青春の風

2014年7月放送。
全12話。


【前置き】

少女漫画原作のアニメは、他と比べても俄然キャラクターの心理描写が上手い作品が多く、個人的には内容に没入しやすい傾向にありました。
本作「アオハライド」も、まさにその類でしたね。

正直なところ当初はあまり期待をしていなかったのですが、数ある少女漫画原作の名作アニメ「ハチミツとクローバー」「君に届け」「ちはやふる」「夏目友人帳」等にも決して引けを取らない良さが、本作にもあったように私は思います。

…なんか遠回しな言い方ですね……、ストレートに申し上げます。
私は本作が大好きになりました。

ちなみに、タイトルの『アオハライド』とは、「アオハル(青春)+ライド(ride)」からくる作者の造語だそうで、「青春に一生懸命乗っていく」という意味合いだとか。
……ごめんなさい、説明を聞いてもあまりピンと来ませんでした。
ただ、作品を見終わった今となっては、作品を総括したピッタリなタイトルだと思っています。



【あらすじ】

見た目は良いけどそれ故に女子から反感を買わないようにと、わざとガサツに振舞う女子高生『吉岡 双葉(よしおか ふたば)』。

彼女は高校1年生の終わり、運命の再会を果たします。
その相手は、中学時代に転校し忽然と姿を消してしまっていた初恋の人『田中 洸(たなか こう)』。
しかし、洸の苗字は「馬渕」に変わり、昔見せた無邪気な笑顔も一切見せない…冷淡な人柄になっていたのです。

徐々に明らかになっていく、双葉の知らない洸の空白の3年間。
止まっていた2人の恋は、関係性が変わりつつも…再び動き始めるのでした…。



【語ってみる】
{netabare}
さてさて、本作の主人公は女子高生です。
私はナウでヤングな男の子なので、終始女の子のリアルな目線で話が進む点に関しては、少々共感し辛いことは否めません。

加えて現段階までのシナリオを総括すると、ハッキリ言って斬新な発想や展開にはあまり感じられませんでした。
実際、本作を試聴する前にあらすじを見た時は、全くピンと来ず見ようか迷ってしまいました。
(決して、辻褄のつかない話とかでないですが。)

しかし、それでも実際に見てグイグイのめり込めたのは、個々のキャラクターの人間味のある描かれ方や、思わずドキリとさせられた台詞の一つ一つ、そしてそんな各シーンをアニメとして魅せる手法も、とても秀逸だったからのように思いましたね。
日常系等のコメディ作品を除き、どんな作品もシナリオの出来は評価に大きく影響すると思うのですが、本作を見るとちょっと考えを改めちゃいましたね。


初めて本作に魅力を感じたシーンは、第2話。
後に親友となる『槙田 悠里(まきた ゆうり)』と双葉との初交流での一幕でしたね。

双葉が、異性の目を引くことで同性から嫌われないように、あえてガサツに振る舞っていた反面、同じく可愛いが故に同性から煙たがられながらも自分の素を貫いていた悠里。
このような件に限らずとも、学校というコミュニティーで何年も過ごすことを想定した時に、友人を作る為に双葉のように打算的な考えを持って過ごしていた方って、結構多かったんじゃないでしょうか。
(まぁ…双葉は極端ですけどね。)

悠里は、異性に好かれることに嫉妬したクラスメイトから、「ズルイ!」と陰口をたたかれていたわけですが、双葉は一人でお弁当を食べる悠里と話したことをキッカケに、彼女が昔の自分と重なり…ふいに「友達ごっこ」の殻を破って胆を発してしまうのです。

「ズルイっていうことは…、自分達も本当は男子に可愛いって思われたいってことじゃん。

 だったら、ブチブチ言ってないで自分達もブリッ子すりゃいいじゃん。」

そんなコトをしてまで男子に好かれたいと思っていない…、ただああいう女は嫌いなだけ…、と反論されても、

「じゃあ、ほっとけばいいのに!! ほっとけないぐらい嫉妬してるんだよ。

 相手のことを悪く言えば、自分が高みに立ってる気分になるのかもしれないけど、それ全然違うからっ!!」

と、まさにドストレートな言い返しをしてしまうのです。
思っていても、中々口に出すのは躊躇ってしまうような台詞ですね…、相手のプライドの逆撫で加減も半端ではありませんし。
実際に双葉も、言い終わった後に「しまった~~!!」ってなってましたね…。

ただ、それを聞いていた悠里は、その彼女の一言から勇気を貰い、陰口を叩く彼女らに


『私のこと嫌いってことはさ、貴方達の関心の内側に私がいるってことだよね。

 ざまあみろ♪』(←超笑顔)


なんて台詞をブツケちゃうのでした。
いやぁ、ここはとても気持ちが良かったですね。

これを機に、当たり障りなく過ごす為の手段であった双葉の「友達ごっこ」は、このクラスでは終わってしまいました。
ですが、それで得た友達は、「ごっこ」なぞでは終わらない関係を築けたのでしたね。

後の2人は共に同じ人を好きになるのですが、それでも2人は

「なんでウチら、同じ人なんか好きになっちゃったんだろうね。

 もうヤダ!!! でも悠里、大好きだからね!!」

なんて言って、お互い抱き合える清々しい友情関係でした。
正々堂々と勝負しようと言い合った、この2人の恋模様。
アニメ内でその結末が描かれることはありませんでしたが、同じく本当の友達になった『村尾さん』の言うように

「結果、どっちもフラれるかもしれないし。」

って結末でないことを祈りたいですね。
作品としては想定しにくいですが、現実なら大いにありえる展開ですしね。
2人と同様に思わず「ごもっとも…。」と思っちゃいました。


本作はフィクションではあるのですが全体を通して、こう現実的にありえそうなシーンが数多く出てきましたね。
現実でなら、二の足を踏んでしまうような状況も沢山ありました。
それでも、勇気の一歩を踏み出していく…双葉を始めとしたキャラクター達。
そんなところに共感と魅力が集まり、人気を得た作品のように思いましたね。
恋愛模様もそうですが、何より『いかにも実際にいそう』『実際にいたらいいな』っていうキャラクターを描くのが、上手いんでしょうね。


ただ、ヒロイン達が恋を抱く『馬渕 洸』だけは少々イケメンぶりが過剰に光ってはおりましたけど。
ですが、それでも好感が湧いてしまうのは、彼の人間味とバックボーンをキッチリ描かれていたからでしょうね。
たまにデザインがデフォルメされ、しっかり潰れた顔もこなしてくれる辺り、そのツンケンした性格にも良い意味で少々隙があって、昔の『田中 洸』を思い出させてくれますしね。
同じく人気の少女漫画「君に届け」の風早君よりは、まだ現実にいそうだと思いましたよ。

彼は、双葉の言う空白の3年間で、母親を亡くした境遇により、今のような冷めた性格を変わってしまっていました。
いや…変わったというよりは、以前の自分に戻れなくなったという方が正しいかな…。

同高校の先生でもある洸の兄『田中先生』は、当時は新任教師になったばかりで仕事に追われ、長崎にいる母親の看病も満足に出来ず…洸のフォローもままならなかった自分を責めておりました。

「会う度痩せてく母親を見るのは、本当に辛くて…病室に入るのがいつも怖かった。

 あんな思いを…、アイツは毎日たった一人で…。」

双葉との帰り道でそう言った田中先生は、洸について…こう続けました。


「洸は本当は優しくいい子なんだ、だから…『『『 知ってます!!! 』』』」


涙を流しながら言葉を重ねた、この時の双葉が最高でしたね。

「そうでしょ…、アイツ……いい子なんだ…。

 ありがとう……。」

同じく涙ぐみながら続けた田中先生とのこの一連のシーンは、涙腺をちょっぴり崩壊させられちゃいました。
決して斬新で虚をつかれたシナリオではないのですが、台詞と演出にしてやられましたね…。

この後、そんな洸の今現在の殻を、ムリヤリに…そして勢い良くブチ壊した双葉。
それを機に、久しぶりに兄とお父さんとで夕食を食べる洸の姿は、お兄ちゃんと同じくまた泣けてきちゃいました…。
お兄ちゃんも良いけど、お父さんの台詞もまた意外と良かったので…もぅね…。。。

これまでも、いくら適当ぶったりぶっきら棒に振る舞っても、最後には絶対優しかった洸。
彼が、昔の素直な『田中 洸』に戻るのは、そんなに先の話じゃないのかな?
今のツンケンも、それはそれで魅力的な気もするのですけど。
{/netabare}



【とても魅力的な、3曲の主題歌】
{netabare}
さて、本作を語る上で外せない魅力だったのが、こちらの3曲。

オープニングテーマ「世界は恋に落ちている」歌 - CHiCO with HoneyWorks

エンディングテーマ「ブルー」歌 - フジファブリック

挿入歌「I will」 歌 - Chelsy

深夜帯のアニソンと呼ぶには少々爽やか過ぎる節もあるのですが、曲のクオリティは勿論のこと作品ともマッチしていて、作品が好きになればなるほど曲も好きになっていきました。


当初は、爽やかで映像ともマッチしたオープニング曲にハマりました。
「聞・か・せ・て♪」って歌詞に、口を合わせて双葉が洸に耳打ちするシーンが魅力的ですね。
あと、冒頭のビュンビュンと突風がなびく中で、双葉の髪や服装が揺れ動くシーンの作画も綺麗でしたし。
何故かスカートは終始鉄壁を保っておりましたが、「まぁ良し!」としてしまう魅力がありましたよ。
そうそう、これはなんの風?と思っていたら、劇中最後の双葉の「青春…青い春…。その胸の中を駆け抜ける、嵐みたいな風に乗って。」という独白に、この風の意味が凝縮されていた気がしましたね。


中盤前辺り、作品が好きになるにつれて、エンディング曲もドンドン好きになっていきました。
ヒキを強くした作品ではないのですが、その分終わった後はスッキリした気分に浸れることが多かったので、優しいピアノから入る伴奏がまた聴き心地が良くて良くて…。
仲良し5人組で、トコトコと歩く絵も微笑ましかったですし。
映像の静止画の中では、後頭部を手で抑え少しバツが悪そうに笑う『小湊君』のシーンが一番好きでしたね。
彼は作中では今現在、まだあまり恵まれたシーンには巡りあえていなかった気がしますね。
最終話では、そんな彼のあるシーンから絶妙な具合でエンディングがフルで流れ始めるのですが、活躍すれば絶対一番好きになりそうなキャラクターなだけに、早く続きが見たいですね。


さて、そんな曲の中でも作中で流れる挿入歌「I will」は、劇中を盛り上げる演出として「ここぞ!」という時に思いっきり使ってくるので、最終的に一番記憶に残って好きになりましたね。
特にこの曲が、演出として最高の盛り上げを果たしてくれたと思ったのは第6話、双葉と洸が電車に乗ろうとする時のワンシーン。
双葉は洸が電車に乗った時、咄嗟に忘れ物をしたと嘘をつき、洸が電車を降りるかどうか内心でカケをしたんですね。

「もしこのまま洸が降りなかったら…、好きをやめる。」

悠里と同じ人を好きなってはいけないという葛藤からでしたね。
目をつぶり、「降りたら…やめる……、降りなかったらやめない…」と頭の中でグルグルと同じ台詞を繰り返す双葉。
ただ、電車の扉が閉まる瞬間、双葉は本音で「降りて!!」と願うのでした。

そんな中でこの挿入歌は、まさに電車が過ぎ去ったところで歌詞を絶妙にマッチさせて

「この恋を遮るように、電車は過ぎ去った。」

って流してくるんですよね。
歌詞の全てが作中のこのシーンを表現したものではないですが、憎い演出でしたね。
思わずドキッしちゃいましたよ。

そしてまた、しっかり電車を降りて目の前に立ってくれていた洸が

「何? 忘れもんって学校? じゃあ戻るか…。」

と言う場面で、綺麗にサビを持って最高にシーンを盛り上げてくれるのです。
(余談ですが、ここで双葉から「ごめん、忘れ物無かったよ」って言われた時の、洸の「ガボーン!」って感じの顔は面白かったですね。ドンマイ!)

そして、シーン最後の台詞


『悩んでるフリして、本当はどうしたいか決まってたんじゃん。

 それに…こういう時、洸なら降りるって思ってた…。

 悠里…ゴメン…、私も…私も…、洸が好き。』


という場面で、綺麗にこの曲も終わります。
まさに劇中歌に合わせて、シーンを繋ぎ合わせたことが窺える一幕でしたね。
それまでは、良い曲だなぁというぐらいでしかこの挿入歌を聴いてなかったのですが、このシーン以降は流れ始めた時には、もぅ「キタキタキタ!」って気持ちで聴いてましたね。
毎話ペースで流れるので少し希少価値感は薄れちゃってますが、それでも作品の盛り上がりには絶対に欠かせない一曲だと思いましたよ。

こちらの挿入歌とオープニングを歌うアーティストさんは、本作がデビュー曲だそうで。
次回も期待したいですね、出来ればまたアニソンを歌って作品を大いに盛り上げてほしいです。
{/netabare}



【総評】

恋愛作品ではあるですが、それ以上にリアリティのある高校生の人間模様を描いた作品だと感じました。
ストーリーにしても、あらすじだけでは伝わらない魅力に満ちておりましたし。
ストーリーやキャラクターの骨組みが上手く整っており、それを表現する台詞や演出も抜群に光り、結果的に全体を通して非常に出来の良い作品へと仕上がっていた印象を持ちましたよ。

キャラクターをベースに、恋愛模様を描くのか。
それとも恋愛模様をベースに、キャラクターを描くのか。
本作は多分、後者のような気がしましすね。
ただただ恋愛模様を描くことに重視した作品ではなく、キャラクターそれぞれの青春を描いた物語。
この「アオハライド」というタイトルも、そんな本作にピッタリだったワケですね。

このキャラクター達を好きになれるかによって評価は大きく分かれそうですが、私は皆好きでした。
まぁ今のところ実際メインは良い奴ばっかりでしたしね、恋愛作品としては面白味が無いとも言えるかもしれませんが。
キャラに関し唯一難点を上げるとすれば、主人公である双葉の声が「内田真礼さん」なので、どーしても中二病の六花ちゃんが頭から抜けなかったことや、声色が可愛過ぎて少々シリアスには不向きに感じ、違和感が生じる場面がしばしば見られたところですね。


さて、本作の2期の予定は今のところありませんが、後にメインで活躍するであろう新キャラクターがチラリと登場してたりもするので、是非期待したいです。
その時は、イマイチ2枚目半的な役割だった小湊君の活躍するシーンも見たいですね。
そうそう、OP後の提供映像での、話数ごとにドンドン増えていくニャンコの演出も地味に楽しみでしたので、次作ではどんなニャンコの魅せ方…そしてオチになるかも期待しています。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『田中 陽一(田中先生)』声 - 平川大輔さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『槙田 悠里』声 - 茅野愛衣さん

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

LET'S アオハライディング!

原作未読


 AO(青)-HARU(春)-RIDE


企画構想段階でこのタイトルと決まれば、思いっきり青春of青春の物語にしたろ、と思います。
そんな事情があったかは露知らず、少女漫画原作らしさが色濃いこれでもかの青春+恋愛+友情ものでした。加入ケーブルテレビの再放送で見つけたのがきっかけ。
原作漫画が評判で2014年夏期に1クールアニメ化。その年の年末には実写劇場版が公開。観客の7割が10代の女性だったらしく(wiki)、今の20代女性には認知度の高い作品だったりするのかもしれません。

ターゲットである10代女性の夢が詰まったお話と仮定すれば、
・頑張るあたし!なヒロイン
・頭のてっぺんから足のつま先までイケメンなあいつ
・親友の好きな人をあたしも好きになっちゃった
組み合わせは外せません。そして本作ならではの味付けを少々。
私はヒロイン吉岡双葉(CV内田真礼)のめんどくさい感じけっこう好きです。


看板に偽りなし、の絵に描いたような“青春”の光部分をルーペで拡大した焼けこげそうなくらいまぶしいお話です。


観終わった方はどんな感想を持たれたでしょうか?


青春の光にあてられるとどう転んでも自分の青春ここまでじゃねーなーと思っちゃいます。


ここで吉岡双葉について閑話休題

「イケメンすぎてつらい…」
「キラキラで溶けそう…」
「俺の青春とは別物の並行世界…」

青春ものに触れコンプレックスを感じ悶えとく。ヲタコミュニケーションでの最適解といえましょう(適当)。
そんな中でですよ。

「女の子と楽しくやってたよ」
「学校行事も積極参加して楽しかったな」
「強豪野球部で白球追いかけ充実した青春」

でも満足はしていない。恋は上手くいかなかったし甲子園の夢だって叶わなかった。リア充高校生だなんてとてもとても。もっとやれることがあったんじゃないか?
青春に未練が無いとは言えないさ(遠い目)。

・・・なんてうっかり口走って敵認定されるのはご免こうむる。
そもそも田舎か時代か、陽キャ陰キャの概念もなく帰宅部連中ともワリと仲良くやってたので、“俺の青春灰色だよん”から生じるルサンチマンを肌感覚で理解できなかったり。

「知るかバーカ!しょぼいのは自業自得だボケ」

なーんていい大人になった今となっては言葉に出さないのがマナーです。

そんなビビリヲタ♂の境遇を女子に置き換えてみます。そして同調圧力に屈してたこれまでの日々にさようなら、と
“事実なんだろうけどそれ言っちゃうと角が立つよね”
“スカッとするかもしれないけど言い方ってあるよね”
を難なくやってのけちゃうしびあこJKがヒロイン双葉だったりしました。



心情描写の繊細さやリアリティが良いことは前提。1クールと短めなのにその点は丁寧に拾ってます。
そこに、ホントはこんなの出来たらいいのにな、の実現を織り交ぜているのが優れものだと私が思うところだったりします。
また、これくらいの年代女子の面倒くさいところ、そして心の揺れそしてかわいいところがヒロイン以外の女性陣、槙田悠里(CV茅野愛衣)、村尾修子(CV小松未可子)にも表れていたりとなかなか面白い作品でした。


■面倒くさいところ!?
だって、双葉は馬渕洸(CV梶裕貴)を見てるようで見てないじゃないですか。
・自分がどうキュンと感じたかが大事
・相手が今どう思ってるか?は「わからないよ、でも」で自分がどう思ったかが最優先
・マイルール?{netabare}“電車降りたら好きのままでいる”“言えなかったら丸刈り”{/netabare}は相手の事情お構いなし
脳内どんだけ恋愛で占められてるんだの視野狭窄っぷりだと思いません?
この青春真っ盛り感を懐かしく思います。

一方で、馬淵か田中かの洸くんはといえば、ヒロインが望む適切なタイミングでヒロインにとって適切な言動をしてくれる王子様です。これやれって言われても無理だから。
リアルではこの男女間における不公平を嘆くのではなく、適切なタイミングで適切な言動をできるように日々自分を磨いておきたいところです。


■願望の実現!?
良くも悪くも毎日顔を合わせる学校で、思春期女子には絶対できない、でもできたらカッコイイことをやって好転するシーンがいくつか。

1.{netabare}明日美(CV井上麻里奈)、チエ(白石涼子)に一言物申す
ハブられた反動で同調圧力の権化と化した経験を持つヒロインです。そんな彼女が次の居場所が確定してない中で関係を切るって基本できないことだと思ってます。
腐れ縁を切ってほどなく仲良し五人組ができるなんて結果オーライでしょう。{/netabare}

2.{netabare}悠里に自分も洸が好きだと伝える
奇しくも悠里が「あたし不利だ」と言った通り、先行している双葉だったら水面下で動いて付き合ってからごめんね、になると思ってます。
友情も愛情も壊さないなんてこれも結果オーライでしょう。そして100%もめる案件だと断言してもよい。{/netabare}
{netabare}そもそもまずは悠里からのメールで勘ぐった上、「あの子先手を打ってこっちの動きを封じようとしてきた」「こっちが好きなのわかってんのにありえなくね?」って展開が目に浮かびます。{/netabare}


この1.2.のような感じでリアルでも物事が上手くいけばいいのに、が描写されてるので「えぇなあ」となるのだと思います。
性格にもよりますが、実際できちゃう女性は男前ですね。惚れます。


それともう一点、“素直な自分”への肯定がこれでもかと。
仲良し五人組(男2:女3)の女子三人とも素直でいい娘さんです。しかし考え方捉え方に各々差異があるのも良いですね。

 素直になりたい子
 そのまんま素直な子
 素直を知らない子

その他、喧嘩別れしたような明日美もそこまで険悪なキャラとして処理しませんでした。悪い人が出てきません。本作の優しさの部分です。


以上が私の思う女性視点ならたぶんこんな感じでは?の私見です。女性ではないのでホントのところはよくわかりませんがね。
それほどキラキラした少女漫画っぷりにあてられたってことなんでしょう。
数多くの男性向けアニメに隠れて、女性視点でのこうした物語は貴重。新鮮な気持ちで堪能いたしました。


最終話がなんとも中途半端なのと目に見えて作画が怪しいところもあって、総じて評点高めにつけられないのですが、たまにはこういったTHE少女漫画の風にあたってみるのはいかがでしょうか?
思春期女子の現実と理想を垣間見せてくれる佳作です。甘酸っぱいやりとりにうっかりキュンキュンできたらもうけものなのです。


OP「世界は恋に落ちている」。映像含めキラキラし過ぎていて軽く死ねます。『色づく世界の明日から』みたいに走っている画も好きですが、風に吹かれて髪がぐちゃぐちゃになるのも激動の青春時代を表わしているようで素敵でした。チコハニは『恋は雨上がりのように』で知りましたが青春ものに合いますね。
フジファブリック担当のED「ブルー」。そして挿入歌の「I will」も良曲でした。



■(オマケ)聖地!?
双葉と洸ら最寄り駅のロケハンは東急田園都市線市が尾駅。繁華街は小田急線/横浜線町田駅らしいです。
どちらもわりと所縁のある駅だったりして、ちょっとお得な気分でした。



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視聴時期:2019年4月~6月 地上波再放送 



2019.06.16初稿
2019.07.14修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

囚われた自分を変えていく、あの青春に乗って

野崎くんが描いてると思って観るとまた違う面白さが!
マミコたちの世界は夏休みスキップしてたけど、こっちは夏休み入る前に終わっちゃったよ
でも、そんな短い期間でもそれぞれに変化があって…

コウとふたば
お互いの存在のおかげで価値観が大きく変わった

ゆうりとしゅうちゃん
友達ができて居場所ができた。

小湊くん
…えっと、学力が上がったかな。

こういうおちゃらけた感じのキャラは少女漫画だと鉄板みたいだ。さしずめ日常アニメにおける金持ちお嬢様キャラのような。作品に必要不可欠なポジションなのだろう。しかし、その活躍は今後のお楽しみ!って感じ

いつの日かの2期も待ってます。夏休みスキップすんなよ?


以下、視聴時の感想もろもろ

{netabare}
ああ、あの日々よ
性別は違っても吉岡さんに共感した。
学生時代はどうしても狭い教室内、40人にも満たない中で友だち作ってそれなりに生活しなきゃいけないわけで。
もし、そこで変な風に注目されると出る杭は打たれる的な感じで周りから変な圧力かかって…。
騒がれても嬉しくないし、迷惑だってのはよくわかる。
自分も目立たないように眼鏡かけて髪はなるだけ短髪にして過ごしてたっけ。カバンをぐちゃぐちゃにしたりはしなかったけど。
吉岡さんも、がさつキャラ作る前に見た目を地味に変えればよかったんじゃないかな
いや、どう足掻いても可愛さ隠せなそうだけど



リーダーズ研修とかあるなら、そりゃ普通の学校以上に学級委員やりたくないだろうな〜
この御時世にテスト結果を掲示板で貼り出してるし、いろいろ変わった学校なのかも

しかし
あんな風に助けてもらったらね、そりゃ惚れるよ!
しかもあのイケボで耳もとで囁かれたらね
ゆうりに刺激を受けて
ようやく自分もコウを好きだと自覚した主人公なわけだけど
なんか三角関係が新鮮に感じる!純粋な三角関係だなー、この先どうなるのかなー
ただOP映像的にも今までの話的にもゆうりの勝利が見えないよね…

難点を挙げるとしたら 間淵くんは
風早くんと違ってクール系イケメンだからボソボソ喋りで何て言ってるか聞き辛いとこがあった。
イヤホンしてたのに。難聴じゃないのに!
駅での台詞
「シャンプーか、何それ。萌えるな」
なんてググってやっとセリフ解ったくらいで。
萌えのイントネーションって燃えと一緒?なのか?
だからわかりづらかったんだな
「シャンプーか。何それ、燃えるの?」
って聞こえたし
何で急にシャンプーの引火性について問うんだ?しかも、なぜそれ言われて照れる?なんで変態??
って疑問だらけで戻して何度も聞き直して。でもわからなくて結局ググった。
リアルタイムで観てたら
んん?って混乱してその後アニメに集中できなかっただろうなぁ

他のアニメでもこれくらい聞き取りづらければ
えっ、何だって?と主人公に返されても
まあ仕方ないわなと思えるんだけど。
女の子の場合、ボソボソ言っても声が高いから聞き取りやすいんですよね、聞こえてるはずなんですよね自称平凡な高校生男子の聴力なr

……そんなことより印象的だったのは単にラブコメばかりでなく、家族の問題も描かれていたこと。
コウが心を閉ざしていたのは
両親が離婚
母と二人暮らしに
別れるとき兄ちゃんに母さんを任せた言われる
その後母が末期ガンだと発覚
将来母に楽させるために必死で勉強してた
いっしょに過ごす時間を減らして
もう戻らないかけがえのない時間を減らして…
間違えたとコウは思う、間違っていた、でももうどうしようもない
母のことを頼まれたのに…

母が亡くなり勉強する目的が、将来の目標が無くなってしまった
でも、だから
新しく目的ができるのは過去に対する裏切りのようで辛く、楽しむことも許されないと思っていた
でも本当はずっと許されたかった
その欲しかった言葉をどんぴしゃで掛けてあげられた吉岡はすごい!コウにとって前よりさらに特別な存在になっただろう。

…うん、やっぱ男だったら泣き顔は見られたくないよな。完全に心許してたとしてもそこは変わんないはず!



田中家族の仲が修復された食事シーンは良かった
父ちゃんセリフ少なかったけど全部名言だった。すごい良い人そうだったなあ、なんで離婚になったんだっけ…?

そんな感動的なシーンで気になったのは…
兄ちゃん、豆腐めんたるってどんな自虐Tシャツだよ!どこで、なぜ買った?それとも友達にネタでプレゼントされたのか?
あの場面で泣いちゃったのは全然おかしくないよ?豆腐めんたるじゃないよ?
OPのときの服も変だし、兄弟間でこの服のセンス差は…
料理センスはいいのにね

{/netabare}

『世界は恋に落ちている』
OPいいですね!今期はOP曲が良作ぞろいです!!
少女漫画らしい明るく爽やかな曲調で、歌詞の内容も
コウのこと知りたいっていうふたばの心を表していてよかった。
ひと昔前と違い、作品を大事にした曲が多くて嬉しいです。いや、そばかすもいい曲ではあるんですけどね。
「お、し、え、て♪」や「聞、か、せ、て♪」のトコ、歌詞とキャラの口の動きが一致している映像表現かなり好きです!
今期だと他にはハナヤマタの「つぶやいてみた♫」とか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

76.3 2 友情で夏祭りなアニメランキング2位
ハチミツとクローバー(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (595)
4086人が棚に入れました
美大生・竹本祐太はおんぼろアパートの同僚で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。
ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。そして、変人として知られている先輩の森田も又はぐみを気に入ってしまう。
周囲がもどかしくなるほど分かりやすく不器用な竹本と、難解すぎるアプローチで周囲を戸惑わせる森田。正反対の二人の愛情表現が交錯する。
一方、真山は、自分に対して真っ直ぐな想いを送り続ける同級生・山田の気持ちに気づきながら、交通事故で亡くした夫の影をいつまでも追い求める建築デザイナー・理花への想いを強めていく。
それぞれの気持ちに気づかないまま時は流れていく…。

声優・キャラクター
神谷浩史、工藤晴香、うえだゆうじ、高橋美佳子、杉田智和、大原さやか、藤原啓治
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

脚本・作画・演出の全てに渡って陳腐さが目立つが、最後まで見れば確りした感動のある良作

※1-2期併せた感想・レビューです。

◆総評

本作について、私の視聴経験から一言だけアドバイスするとすれば、

《事前情報から、切ない系「恋愛アニメ」かも?と余り期待しないほうがいい。
よくある「青春アニメ」と考えてダラダラ気楽に見続ければ、終盤に意外な感動が待っている良作》

・・・となるかと思います。

TVアニメ化に留まらず実写映画化やTVドラマ化もされて大人気だったらしい原作マンガの雑誌連載当時、あるいは本アニメ放送当時の感動を実体験されたのかも知れない何人もの方々が、本作品を「切ない片想いラブストーリー」として絶賛しておられるのを見て、私みたいに「そんだけ凄い恋愛アニメなら、一度はチェックしないとな・・・」と考えて視聴を始めると、第1話から「え?何これ?」と、自分の期待していたものと実際のアニメ内容とのギャップに(主にネガティブ(否定的)な意味で)ビックリしてしまうことになりかねません。

私は一昨年からニ・三度も本作に挑戦しては、序盤に感じる違和感についていけずに断念を繰り返して、それでも諦め切れず間隔を置いて再々々挑戦して、昨日ようやく本作を見終えることが出来ました(第1期を乗り越えるのに、かなり根性が必要でした笑)。

それだけ、最近の私たちの見ているアニメ(例えば、ガチ恋愛もの『凪のあすから』、芸術志向の青春もの『さくら荘のペットな彼女』)の質が、恋愛ものや青春ものというジャンルを問わず、技術的に(=単に作画や演出面だけでなく、シナリオ構成や脚本の面も含めて)急激に向上してしまい、本作のようなたった10年ほど前の作品であっても、陳腐化が激しくなってしまっている、というなのだと思います。

ですが、OVA2本を除外して計36話と中途半端に長い本作を、何とか見終えた今の感想を正直に言うと、本作は、

①確かに技術面では陳腐化して最近の作品とは比べるべくもないけれども、
②作品の内容面では、最後まで見切れば、という前提条件つきですが、「本作ならでは」の思いがけない感動が待っている作品

として、やはり頑張って見続けて良かった、と思っています。

これから初めて本作に挑戦しようと考えている人向けに、もう少し詳しく書くと、

<1> 本作の第1期は、終盤の第19話まではハッキリ言って余り面白くなく、視聴には結構な我慢が必要
<2> 第1期の第20話から、やっと少し青春アニメっぽくなってきて、最終回(第24話)で初めて★★(ダブル星評価=優秀回)となって少し満足(初めて積極的に続きを見たい気持ちになる)
<3> 第2期は最初から安定して面白いと感じる(第1話は割りとよく出来た第1期のダイジェストになっている)
<4> そして、ラスト手前の第11話で、今度は、ポジティブ(肯定的)な意味での「え?そう来るの?」という驚きがやって来て(この回だけ★★★(トリプル星評価=凄回)としたいのですが、作画・演出のレベルが低いので残念ながら★★評価に据え置きました)、
<5> 最終回(第12話)で、第1期の第1話にもつながり、そして本作のタイトル『ハチミツとクローバー』にもつながるなかなかに見事なまとめ方で締められて終了した印象

・・・に、私の場合はなりました。


◆内容要約

(1) 本作は、{netabare}美術大学の建築科に在籍する、どちらかというと平凡な大学生・竹本祐太(本作の表の主人公であり、メインの語り手)の、大学1年の終わりから卒業までの約3年間の青春模様と進路選択を、彼の周囲の先輩達・想いを寄せる同級生・彼らを見守る指導教員etc.の恋愛模様や人生選択とリンクさせつつ同時進行的に描き出した{/netabare}、恋愛込みの青春もの、なのですが、

(2) その美術大学の{netabare}油絵科に転入してきた、高い芸術的才能を持つ少女・花本はぐみ(本作の裏の主人公であり、ストーリーのキーとなる人物)の、本当の願いの自覚と進路の選択、そして彼女にひと目惚れしてしまった竹本君を含めた、彼女に想いを寄せる人たちそれぞれの願いと選択、の交差{/netabare}が、本作の最大の見所となっていると思いました。


◆作品情報

放送期間 第1期(2005年)、第2期(2006年)
話数    全38話(第1期:24話、第2期:13話、OVA:2話)
監督    (第1期) カサヰケンイチ (第2期) 長井龍雪
シリーズ構成/脚本 黒田洋介 ※なおアニメ内容は原作マンガにほぼ忠実とのこと
アニメ制作 J.C.STAFF
原作     羽海野チカ氏の同名マンガ

※WIKIPEDIAによれば、原作マンガは、

(1) 宝島社のファッション系少女マンガ雑誌『CUTiE Comic』2000年6月号から連載開始。
(2) 2001年7月号を最後に同誌が休刊となった後、原作者(羽海野チカ氏)が続き原稿を集英社に持ち込み、同社のヤング・レディコミック誌『ヤングユー』2001年11月号より雑誌を移行して連載を再開。
(3) 同誌廃刊後は、同じく集英社の大人の女性向けコミック誌『コーラス』に移行して連載継続。
(4) 2006年9月号で、アニメに少し先行してENDを迎える。
(5) その間、2003年に第27回「講談社漫画賞少女部門」受賞、そして2006年・2007年と連続して宝島社「このマンガがすごい!オンナ編1位」に選ばれる。

・・・ということで、原作マンガ家(羽海野チカ氏)の強い想いの籠もった作品と思います。


◆評価点数

第1期   ☆  並 3.7 (74点相当)
第2期   ★  良 4.4 (88点相当)
---------------------------------------
総合    ★  良 4.1 (82点相当)


※私の場合、

(1) 自分が何がしかの感動を得られた作品については、4.0以上の高評価
(2) 自分が大きく感動させられた作品については、4.6以上の高評価

を付けることに決めており、本作の場合、◆総評に書いたように、(1)-(2)の中間くらいの結構な感動をラスト2話で得ることができたのですが、その一方で、自分の評価点数は、①感動の度合いだけでなく、②作品の技術面での洗練度、も出来るだけ考慮して付けたいと思っており、その点で本作の総合評価を、(1)-(2)の中間よりも若干マイナスして(※第1-2期合わせて)4.1としました。

※因みに、これは技術面では本作よりもずっと洗練度が高い『さくら荘のペットな彼女』と同じ評価点数です(つまり、それだけ本作の内容が、技術面の弱さを補なうくらい良い、ということ)。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============= ハチミツとクローバー (2005年4-9月) =============

{netabare}- - - - - - - - OP「ドラマチック」、ED「ワルツ」 - - - - - - -

第1話「……人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった。まいったな……」 ☆ ※作画の古さはともかく、ギャグなどの演出の安直さが気になる
第2話「2つの恋が回り出す」 ☆ ※同上
第3話「あのさ、お前。なんで俺なんだ?」 ☆ ※ただの趣味恋愛(駆け引きの恋・人生の春の楽しい過ごし方)の話?
第4話「ホントはあんま好きじゃない。クリスマス……」 ☆
第5話「……うん………ただいま……」 ★ 竹本の家族のエピソードが良い
第6話「……なあ山田、なんで俺なんか好きになっちまったんだよ」 ☆ (*1)
第7話「はぐ、一緒に行こう」 × 
第8話「ああ……遠いなぁ……」 ☆ (*2)
第9話「彼女は気付いただろうか? なぜオレは教えないんだろうか?」 ☆
第10話「……そんな簡単に放り出していいもんじゃないだろ……」 ★ ※竹本に共感できない
第11話「た……楽しくなかった……」 ☆
第12話「バッカヤロウ。何考えてんだよ!」 ☆ 

- - - - - - - - OP「ドラマチック」、ED「mistake」 - - - - - - -

第13話「……彼女に……僕はいったい、どんな答えを期待していたんだろう」 ☆
第14話「夢の中で、彼女に逢った……」 ☆
第15話「……理花さん。オレをまた原田デザインで使ってもらえますか?」 ★
第16話「3つめの答えを、僕は、口にしない…」 ☆
第17話「オレに無いのは、目的地なんだ……」 ★ (*3)
第18話「森田さんが戻って来たら……彼女は…」 × ※ギャクアニメだったらこれで良いのかもだが・・・
第19話「こうやっていつも、真山は私を見失う」 ★ (*4)
第20話「それをケアすんのがアンタの役目だろう!」 ☆
第21話「……空っぽだ……」 ★
第22話「……トンネルを抜けると、とてもキレイな所に出た……」 ☆
第23話「……そして、僕はもう一度走り出す…」 ★
第24話「……ついた……」 ※ED「ワルツ」 ★★ (*5) {/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)7、☆(並回)14、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.7


============ ハチミツとクローバー Ⅱ (2006年6-9月) ============

{netabare}- - - - - - - - OP「ふがいないや」、ED「スプリット」 - - - - - - -

第1話 ・・・・・・そして、僕たちは再び回り始める・・・・・・ ☆ ※第1期の総集編なので見なくて良い
第2話 言いたくても言えなくて ☆ ※趣味恋愛でシラケる
第3話 キミの涙を見たくない ★
第4話 あなたをどこにも行かせない ★★
第5話 嬉しいのに苦しくて・・・ ★
第6話 僕たちは、海に行くことはなかった。 ☆ 
第7話 前に、光の射す方向に × ※今までとほぼ関係ない話
第8話 僕たちは、なにも知らなかった ☆ 
第9話 自分の無力をかみしめる ★ ※はぐの両親の描き方が適当なのは残念
第10話 小さい頃、一度だけ神さまを見た ★ 
第11話 あなたの人生を、私にください・・・・・・ ★★ ※ギャグで誤魔化す安っぽい演出でマイナス
第12話 ハチミツと、クローバーと・・・・・・ ★★{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)4、☆(並回)4、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.4


OVA1 chapter.L ローマイヤ先輩スペシャル    ※未視聴
OVA2 chapter.F 藤原デザイン事務所スペシャル ※未視聴



◆以下、本作視聴中のとりとめないメモ書き

{netabare}第1期の第1話から、既にギャグシーンの寒さに嫌気が差す。
『WORKING!』のときも感じたことだが、ここまで初っ端から自分に合わないと思った作品は珍しい。
そもそも手書きではなくCGないし実写を使ったっぽいOPの絵柄からして気持ち悪いと感じてしまう。
何と言っても、全般的に演出が安っぽくて、好きになりない。
『WORKING!』に限らず、肝心な場面で、こうした作画までイージーなギャグシーンを多用して話の腰を折ってしまう展開は、『ばらかもん』『フルーツバスケット』『君に届け』『ARIA』『四月は君の嘘』等の何人もの有名女流マンガ家の人気作に共通する特徴なのだろうけど、どうにも自分は好きになれない。

(*1)インスタントなエピソードと音楽で無理に雰囲気を盛り上げている感あり。山田がなぜ真山を好きになったのか?という部分の説明がほぼない状態で「好き」と涙声で囁かれても見てて全然ぐっと来ないのですが。

(*2)この回の山田の描かれ方に典型的だけど、「自分が哀しい恋をしている」ということに酔ってる感じなんだよね。それじゃ「趣味恋愛」「虚栄恋愛」になるんじゃないの?
→『とらドラ!』の終盤の大河やミノリンと比較してみればよい。あるいは『凪のあすから』のまなかやちさと、美海の恋と比較してみればよい。ここはハッキリいって岡田磨里氏のシナリオに比べて遥かに劣る。

(*3)良い話で★評価なんだけど、これ恋愛の話じゃなくて人情話なんだよね(第5話★も同じ)。つまり本作は、『CLANNAD』等のKey作品と同じく「恋愛」じゃなくて「人間愛」「家族愛」の部分にちょっとした感動がある作品、ということになると思うのだけど。(なぜか「恋愛アニメ」の名作という評価になっているので違和感が半端ない)

(*4)この第19話で、(*2)で私が山田に対して思ったとおりのことが、野宮の口から山田に告げられていてニヤニヤ・・・

(*5)竹本君の成長物語として何とか最後は見れた感じ。ただし続きは気になる。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ハチクロの好きなところ、そうじゃないところ。個人的なことを交えて。

レビューではありません。
ただの僕個人の回想記です。アニメ関係ありません(笑)

 僕がハチクロと出逢ったのは、またその強烈な魅力に捕らわれたのはちょうど一年くらい前でした。漫画というものに惹かれ始めたのはその少し前。九井諒子さんと市川春子さんの作品がきっかけでした。彼女らの作品は僕の目にとても眩しく映りました。それらは、今まで少年漫画にしか触れてこなかった僕の漫画に対するイメージの崩壊と新地開拓を強制づけ、それまでになかった「ものの見方」に気付かせてくれました。そして今でも僕の中で漫画の持つ可能性とその魅力は地を貪る砂漠の浸食のように貪欲にそのエリアを拡大しつつあります。読むたびに新たな発見がありいつまでも新鮮な感動を提供してくれます。
 九井さんと市川さんの絵にももちろん十分に心を揺さぶられていましたが、その頃はどちらかというと彼女らが作り出す物語やその中で扱われる表現に注目して読んでいました。ですがそんな僕の注視をぶっとばし絵の魅力を嫌と言うほど押し付けてきたのが羽海野チカが描く『ハチミツとクローバー』でした。その前にも短編集『スピカ』を読んでいましたが、その魔法に夢見るこどものようにかかってしまったのは『ハチクロ』を読んだときでした。
 猫がたまたま踏んで鳴らしたピアノの音と、一流のピアニストが弾く音ではまるで違うと言われています。残念ながら僕にはまったくわかりませんが(そもそも音階すら分からない)、でも絵ならなんとなく、ほんとうになんとなくですがその違いが分かる気がします。というより真似して実際に描いてみればその結果は歴然としていました。ペットボトルひとつでさえ僕には彼女の絵は真似できませんでした。
 彼女の絵は大胆に筆を走らせる姿が目に浮かぶ楽しげな雰囲気もあれば、大切に呟かれるシーンでは普段は見ることのできない隠れた繊細さによる一本一本の柔らかな線が登場人物たちをかたどります。描かれる絵は決して線が多くなく必要最低限に、けれど現実に忠実にあることで、僕たちは漫画を手に取りページを広げた瞬間からその世界に容易に入ることができます。
 さらに感傷的なシーンでは少女漫画タッチの雰囲気を醸し出し、余白とコマ割においては漫画家としての実力をこれでもかと魅せる圧倒的センスを発揮したその物語には彼女のたおやかな意志が流れています。これは息をのむほど澄んでいてとても素晴らしい。登場人物たちのその場での気持ちをページに押し込めておくがごとくの表現に加え、会話や告白や自問自答にポエムを挟み込むことでその"もやもや"はそこでは死なず、広がりを内包しつつ、教訓とまだ残された希望がどこかにあることを微かに示唆します。反対に、すこぶるテンションが高いときには様々なデフォルメと、ページいっぱいに書き込まれた字や絵が読み手を楽しませてくれます。本当に好きで描いておられるのがそれを通して感じられます。最上級の愛情表現です。
 もっとも、漫画に詳しい人や実際に描いておられる方に言わせてみればもっと称賛すべきところはあるのでしょうが、僕が感じられることはせいぜいこのくらいです。

 ではストーリーはと言いますと、正直なところ竹本くんの自転車逃避行以外はそんなに好きではありません(逆にこの話は一番好き)。ハチクロの主な内容は、「若さゆえの行動の過ちと青春の終末の予感」だと僕は思っています。後半の方で森田さんが言った言葉。「親が子供に教えなければならないのは『転ばない方法』ではなく、むしろ人間は転んでも何度だって立ち上がれるということじゃないか!?」(7巻)。僕の見解はいささか悲観的ですが、これを敷衍して僕のと混ぜて簡単に言えば、つまり「上手な自分の生き方の模索」ではないかと思います。
 でもちょっと「役」が前に出過ぎていた感じが否めません。どうしたってそうしないわけにはいかないんだ。というよりはむしろ僕には、自ら進んで破滅の道を歩んでしまっていたような気がします。まるでレミングの集団自殺のように。目の前に広がる深い霧の中、まるで横たわるようにある真っ黒な沼にみんながみんな傷を負ったようなフリをして足をつけて体を沈ませていきます。そこには死と恐怖の臭いが立ち込めているのにも関わらず、絶えずより深きを求めます。周りの人がいくら声をかけてもまるで聞く耳を持ちません。手に入れたいのか、感情に流されているのか。行動の起源を模索するにはもう遅すぎた若者たちは痛々しいまでにスポイルされた状態です。
 話や人物描写に多少の好みや首を傾げてしまうところがありますがそれだけで全てを否定するわけではありません。1つの視点だけでものを見るほど愚かなことはありませんから。僕の中には羽海野チカさん独自の表現を交えた中でいくつかの描写は強烈なまでに印象に残っています。折れたシソの枝の比喩、冬のキリン、リカさんのお墓参り、原田が月に向かって泳ごうとしている夢の中の比喩、9巻の幕開けのモノローグ、森田のお兄さんの想像力について、最後の観覧車の比喩などなど。僕にとっては心に留めておきたいほど好きなところもあれば、逆になんだかなあと思ってしまうところも確かにあります。けれど人の内面を絵を通して伝える技術のレヴェルは高く、唯一無二です。作者と描き出す物語を通しての読み手との共振性は高く、多くの人々に感動とほのかな温もりを届けられました。ある人にとっては先を見、ある人にとっては振り返るこの物語には古びない幻想がどこまでも広がっているように思えます。行き場を失くした想いと共に。
 絵に関して言おうとすると、これはほんとうにキリがない。腕や手、足や体全体、服や特に顔の表情はそのひとつひとつが洗練されていて魅力で溢れています。それぞれがそれぞれに拍車をかけ無限の連鎖を繰り返しひとつの総体を成した小宇宙のような途方もない広がりを持っています。それは見た者にしかわからない輝きを内包していて言葉にはとても収まらない"なにか"があります。漫画家としての矜持を持って描かれた、漫画たる漫画が羽海野チカさんの作品であると思います。

 この漫画の中にはよくよく見れば(好きな人にとってはそんなことしなくとも)大切なものがたくさん落ちています。同じように嵐の後の海岸ではたくさんのものが砂を被って漂流しています。僕らは折に触れ天命を他で感じながら、ひとつずつ拾い上げては丁寧に砂を払って大切に自分の中にしまい込みます。そして、それはある日のそのときまでぐっすりと死んだように眠ります。ものごとの見えない糸がつながりを見せ、物語の秘密をあなたが納得するその日まで。
 その場その場で暇を潰すための大衆娯楽漫画とは一線を画した立派な一作。夜中に独りで見上げる月の光のように温かい作品です。




余談

関係のないことを長々と書いてしまいました。
失礼を承知の上ですが僕の感じる魅力が少しでも伝わればと思っています。
漫画の絵に関して言えば他にも好きな方はたくさんいます!
今日マチ子さんや雨隠ギドさんや森薫さんや笠井スイさんや河下水希さんなどなど!

3月のライオンもばっちりチェックしています。
こっちは頭から尻尾まで全部好きです。本当に素晴らしいです。うんうん。
まあそんなこんなで。あでゅー。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

CC さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

エビが・・・

 本作は、美術大学を舞台に、いわゆる「青春群像劇」を、ハイテンションなエピソードや静かな感動シーンを通じてとらえていく。恋愛に不器用な大学生達の報われない恋模様や、自分の才能や生き方について迷う若者達の姿を描いている。

 主要キャラの男性声優陣は、名前を上げれば代表作がすぐに浮かんでくるような方々で、とても豪華に感じました。
 作画は、温かく優しくやわらかい、少し切ない雰囲気も感じさせられる「羽海野先生」ならでは、といった所でしょうか。キャラクターをとって見てもとても可愛く描かれていました。
 本作は、音楽も豪華でJ-popを代表する歌手を複数の起用。OPのYUKIを始めとし、挿入歌にはスピッツ、スガシカオ。EDにはスネオヘアーとノイタミナ一発目ということもあって力入っていますね。感無量です。

 私が本作で感じ取れたテーマは大きく分けて2つ、『恋』と『進化』です。上の文(wikiの引用)でも述べているのですが、本作は『恋愛模様』ではなく『恋模様』を繊細に描いているのですよ。心や感情は揺れ動くばかりで、「心の距離」は縮まらなく時だけが進んでいく、そんな切なさや儚さが繊細に表現されています。2つ目の『進化』とは、人が一皮剥ける姿というか、子供から大人への成長と職を用いて表現している。リアリティのない部分もありましたが、大人になっていく難しさを迷いや放浪、自分自身を見つめる事で足掻きもがく姿を描いていて、私自身、その部分には、とても惹かれました。このテーマは2期の方がより感じられたので、2期のレビューで触れていこうと思います。1期のレビューでは『恋』について、5人のキャラクターに感情移入しながら薄っぺらい言葉を残してみようかな。{netabare}

《竹本祐太》
 5人を家族で例えるなら三男の位置づけの人。彼は「はぐみ」に一目惚れをした訳ですが、一目惚れした人ならわかると思いますが、その気持ちを「恋」と一瞬で自覚してしまうのですよね。それから長い月日がたって告白するのだけど、とても謙虚で良い子ですよね。「森田先輩」と好きな人が一緒というのもまた残酷なのですが、「はぐみ」が「森田先輩」に気があるとわかって恋の戦いを躊躇してしまうヘタレ加減が、なんとも言えないほど切なく感じました。私だったらすぐに諦めますね。ヘタレ乙。

《花本はぐみ》
 5人を家族で例えるなら末っ子の位置づけの人。「はちクロ」と言ったらこの子みたいな感じですが、私は正直「はちクロ」メンバーで一番嫌いな子ですね。年齢に見合わない精神の持ちながら天才であるというリアリティのなさ。母親が亡くなっていて2期の終盤では大ケガをする悲劇のヒロイン。彼女は「森田先輩」に気があります。「森田」の醤油で龍を描いた所から「恋」が始まる訳だけど、創作物を作っている瞬間から「気になる」ってあります?「野球している姿がカッコいい」みたいなノリ?彼女の精神構造が理解できなかった以上、感情移入も共感もできなかったですね。それと、周りが「はぐみ」に対して異常なまでに優しすぎるんですよね。なんやかんや言っても大学生でしょ!? その事に対して無関心ですし、終いに、育ての親で教師の「花本先生」を選ぶわけですから…「はぐみ」は化け物ですよ。

《真山巧》
 5人家族で例えるなら次男の位置づけの人。彼は「りかさん」という年上の女性に想いを寄せている変態さん。情熱的というべきでしょうか。彼女を手に入れる為ならなんでもしますって感じですよね。情熱的尚且つ建設的です。子供の「恋」ではなく大人の「恋」をしている様が描かれていたように思います。感情で突っ走ることが多々ありますが、職に関して、金銭に関してしっかり考えていた所はカッコいいと思いましたよ。ついでに、「真山くん」には一人暮らしをして欲しかったですけどね。私は、年上の想いを抱いた事はないので良く分かりませんが、建設的な部分でいったら、男なら「職」「一人暮らし」「車」は社会に出たら恋人の条件として欲しい所ですよね。「車」欲しいなぁ~。プリウスが欲しいなぁ~。

《山田あゆみ》
 5人家族で例えるなら長女の位置づけの人。彼女は「真山」に想いを寄せる乙女。女性なら一番感情移入してしまうキャラクターと思います。序盤で「真山」にフラれて、それでも好きで居続ける一途な子ですね。私も失恋したことありますが、気持ちって失恋程度では変わりませんよね。嫌いと言われた訳でもないのに距離をとってしまう。そして、終いに冷めていく感じでした。ついでに言うと異性を振った事もあります。元々、仲が良かった異性だったのですが、失恋した時と同様に、振った後には見えない距離ができましたね。振って解った事は振られた方が距離を置く事が多いですね。始めに話しかけたのは「真山」だったとしても、彼女はまた「真山」の前で、笑顔でいれたのに感心しちゃいました。

《森田忍》
 5人家族で例えるなら長男の位置づけの人。彼は「東のエデン」の「滝沢くん」のモデルになった人ですね。彼も「竹本くん」と同様、「はぐみ」に一目惚れしていましたね。落ち着きがなく、「恋」する気持ちを伝える表現が不器用でしたね。彼には「恋」以上に「家庭の事情」の方が優先順位が先にあるようでしたね。彼は海外に行き「恋」途中離脱したかに思えましたが、この現実での距離間が上手いことスパイスになってお互いの気持ちが高まっているように感じました。遠距離恋愛ならぬ遠距離恋ですね。違いは「恋心」を受け止めあっているかどうかって所でしょうか。遠距離恋愛は私にはできそうにありませんが、遠距離恋ならできるかもしれません。

 5人家族で例えましたが、特に意味はありません。「恋」という心を取り除いたら「兄弟」のような関係のように思えたからです。お互いを信頼し合い、助け合い、喜びあう…「兄弟」以上ですね。計画性のない文だこと。最後まで読んでくれた方、どーも。2期レビューでは2つ目のテーマである『進化』と「はちクロ」全体を通しての感想を書こうと思います。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

63.8 3 友情で夏祭りなアニメランキング3位
わかば*ガール(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (411)
1834人が棚に入れました
「ウルトラスーパーアニメタイム」内にて放映される。

見た目は清楚だがギャルに憧れているというちょっとズレたお嬢様・小橋若葉を中心とした少女たちの日常を描く。


声優・キャラクター
小澤亜李、井澤美香子、M・A・O、村川梨衣
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お嬢様+ギャル=普通の女の子

女の子4人の日常のお話

普通の・・・
ごく普通のありふれた日常です


いままで私が観てきた“日常系”アニメ作品の中でも
最上位に入る普通さです

私の“日常系アニメ”のイメージといえば
だいたいの作品は“日常”とは言いながらも
そんな平穏な日常の生活に適度な刺激を与える
アイテムやキャラ設定のような
スパイス的な要素があるものがほとんど


“バンド”とか(お茶会も楽しそう)

“百合”とか(ゆるいのとかちゅーするのとか)

“喋るうさぎ”とか(喫茶店でうさぎのフルコースが堪能できる)

“異能”とか(“○○バトルは~”・・・ってタイトルの時点で既に日常を逸脱している)

“いなか”とか(都会にはない非日常)

タイトルそのまんまとか(ロボとか喋る猫が出てくる)

“金髪碧眼幼女”とか(物○シリーズ・・・じゃないよ^^)
(ちなみに同じ作者様の作品です)

どれもが
なにかが起こることを期待させてくれる
刺激のある“日常”です


でも「わかば*ガール」って
そんな刺激(?)要素がよくわからない
というか・・・
刺激そのものがない

刺激がないという意味で
似たような作品をあげるとしたら
「Aチャンネル」でしょうか

こちらもとても普通な日常のお話

ちなみにWikiによると

Aチャンネルは
「るん、トオル、ユー子、ナギの女子高生4人の日常を描く。天然のるんが放つボケに周囲の人間がツッコむギャグが主な内容となっている。」

一方
わかば*ガールは
「いわゆるお嬢様で女子高生の小橋若葉と、クラスメートとの日常を描く。」

と紹介されています

単純に比較判断できるものではありませんが
「わかば~」のほうが
より“Wikiでも書くことがない”くらい普通の日常なのかな?


お話は・・・
というよりこれくらい普通の日常アニメ作品の場合は
登場する女の子達のことを書いたほうがわかりやすいかもです


主人公の「わかばちゃん」は物凄いお金持ちのお嬢様で
頭の悪い女の子
(物凄い頭の悪いお金持ちのお嬢様ではない)

ちょっと女子力があるっぽい「もえちゃん」

パギャル(中途半端なギャルらしい)の「まおちゃん」

なんか腐ってる女子(腐女子です)の「しばさん」

なんだかインパクトの弱い子ばかり


そんな女の子達が日々
学校やお家(といっても出てきたのはもえちゃん家とわかばちゃん邸のみ)や
どこか洒落たお店で
“女の子”してる様子が繰り返される

とても普通の日常


そんな普通の女の子達の日常のお話なのに
なぜか“応援”して
なぜだか“感動”してしまいます


実はみんなそれぞれ
ちょっとした目指すもの
つまり目標がお話の中で出てくるんですね

多分誰もがつまらないと思うことなのですが
本人たちはいたって真剣です

わかばちゃんは{netabare}“ギャル”になりたい{/netabare}

もえちゃんは{netabare}もっと“運動ができるように”なりたい{/netabare}

まおちゃんは{netabare}“お嬢様(キャラ)”になりたい{/netabare}

しばさんは{netabare}学校の“ミスコンで優勝”したい{/netabare}


お話の展開がまったりとしているせいかもしれませんが

みんなとてもゆるい目標だけど(ミスコンは無謀に見えたが)
女の子達のゆるいながらも頑張る姿
そして
みんなで応戦する姿を見ていると
毎回ホロリと涙が落ちてしまいます

最後は“ゆるく”号泣してしまいましたよ(ToT


普通でしかも短い(一話8分間)お話ですが
女の子達のゆる~く頑張る姿がとても印象に残るお話でした^^



さて
そんな普通で刺激のない日常のお話の「わかば*ガール」でしたが
オープニングはなかなか刺激的でした^^

{netabare}{netabare}ここで
失礼ながら
わたくしごとではございますが

最近では飲みに行く度に
飲む相手が友人関係だろうが会社関係だろうが構わずに
カラオケでは必ずといっていいほど
“アニソン”を歌わせてもらってます

普通に受けそうな“なんたら48”とか“かんたら48”の曲をわざとはずし
よせばいいのに
一般ギャラリーが知るはずもないような最新のアニソンを
一般ギャラリーがドン引きしている前で
泥酔状態で躊躇なく歌っている自分がいます
(そして翌日後悔してる自分がいます){/netabare}


Rayさんが唄うOPテーマの「初めてガールズ!」
作品のイメージによくあってて
とても乗りがいい

何より
“若くて”!
そして
“かわいい”!!

{netabare}も~私にピッタリじゃないですか!!^^
(苦情・誹謗中傷はお受けいたしかねます(--!){/netabare}


というわけでいきなり
“youtube”に侵入し
“初めてガールズ! Full”で検索
そして
Google先生にて“初めてガールズ! 歌詞”で繰繰り
準備はOK~!!

早速レッスン開始とあいなりました^^


先にアニメ作品のほうで曲のイメージは掴んでいたので
メロディやキーの高さなんかは心得ています

リズムは普通かちょっと早めくらい?
キーは後半高めかな・・・?

な~んて
{netabare}ふっふ~ん自称“○○の歌姫”と勝手に思い込んでいる私には(○○には勤務先名が入る)
そんなの全く問題ないもんね~

{netabare}でわ・・・

{netabare}私の歌を聴けぇぇぇ~~~!!!(○ェリルかよ!!){/netabare}{/netabare}{/netabare}


{netabare}(ここから先は歌詞と私の歌いながらの“つぶやき(&絶叫)”をお送りします)

「Ping-Pong 鳴らして Ping-Pong-Pong 体験しよっ♪
Ping-Pong 鳴らして Ping-Pong-Pong がんばれっ♪」

{netabare}初っ端からかわいいフレーズ^^
ますます(自分が)かわいく見られるよ~^^!{/netabare}

(中略)

「新鮮だよいつも♪」

{netabare}私もピチピチだよ~^^{/netabare}

「おんなじ星の生物なのかい?聞きたくなるけど♪」

{netabare}ある意味宇宙人より宇宙人かもね~^^!てへっ(爆){/netabare}

(中略)

「わーいわーいって腕を組んでもっと仲良くなっちゃえ♪」

{netabare}えっ・・・腕組んでいいの?いいの~?(笑){/netabare}

(中略)


{netabare}さ~ここからサビいくよ~^^サビまくるよ~(爆{/netabare}

「初めてがいっぱいあるからね(おっけ~)♪」

{netabare}オッケ~!!(>o</~{/netabare}

「いっしょに体験しようよ♪」

{netabare}なになに?ナニするの~?^^{/netabare}

「初めては何回でもいいね(いいよ~)♪」

{netabare}いいんかい?!(笑{/netabare}

「いっしょに笑いだして♪」

{netabare}なんかわかんないけどアハハハ^^{/netabare}

「さあこれで合格だ!ガールズがんばって!!♪」

{netabare}ナニに合格したのかわかんないけどがんばるよ~^^{/netabare}

(間奏)

{netabare}2コーラスめ~!!{/netabare}

「騒然などいかが?」

{netabare}・・・なんか疲れた・・・{/netabare}

(中略)

{netabare}さ~2回目サビいくよ~(汗{/netabare}

「あーピンポンダッシュを♪」

{netabare}ピ、ピンポンだっしゅ・・・?{/netabare}

「もっと進化させたらディンドンダッシュ♪」

{netabare}でぃ・・・んどん・・・?{/netabare}

{netabare}えっ?えっ?・・・っていうか・・・ラップ??{/netabare}
{netabare}(このあとついていけなくなった){/netabare}

{netabare}・・・プチ(停止のクリック音)^^!


{netabare}いや~若いって羨ましいですね~(^^!

年増は早々に退散するとしましょう(汗


ということで
みんなでカラオケに行ったら
その場の空気を読んで
歳相応の曲を歌いましょ{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夢は女子高生。そんな若葉が、みんなと過ごして気付いた本当の夢は…♪

「きんいろモザイク」と同じ原作者による作品というのを聞いて
気になっていた作品です。

個人的に主人公の若葉が序盤からあまり好きになれなかったので、
飽きずに観続けられるか不安でしたが、

ショートアニメ(8分程度)なのが幸いして
それなりに楽しく観続けることができました。

全13話です。(+未放送1話あり)


● ストーリー
小橋若葉(こはし わかば)は
憧れの女子高生になった。

同じクラスになった3人と仲良くなり、
女子高生ライフを満喫しようと張り切る。


◇小橋若葉(こはし わかば)
 …お嬢様。ギャルに憧れている。

◇時田萌子(ときた もえこ)
 …お菓子作りが好きなメルヘン少女。おっとりさん。

◇黒川真魚(くろかわ まお)
 …元気なお調子者。「~~っす。」というしゃべり方が特徴的。

◇真柴直(ましば なお)  
 …ボーイッシュで腐女子なメガネ女子。女の子らしさに憧れている。


お嬢様の若葉が、
友達と一緒に遊びに行くことにそわそわしたり、
学校行事を楽しんだり、

そんな日常的なお話が多いです。

家の都合でこれまで友達を作れなかった若葉が、
友達と一緒に学校生活を本当に楽しそうに満喫することで、

ありきたりな学校生活が
新鮮に見える不思議。笑

学校行事や友達と遊ぶことって、
学生時代の特権ですものね。青春だ♪


高校生になって初めて出会った4人が徐々に仲良くなる様子は
観ていて微笑ましい♪

初めは若葉の浮き具合がとても気になったけれど、
3人がいい子なのでいい感じに受け入れられていきましたね。


ギャグはあまり…。
真魚のボケと柴さんのスピードに乗ったツッコミはよかったけれど、

全体的に寒いギャグが目立ちました。
若葉の金持ちキャラによるギャグも好きじゃなかったな。
友達にお金を渡そうとするな!

感動的なエピソードも目立ちましたが、
こちらもあまり…。

8分という短時間で
世界観に浸りきれないからなのかもしれませんが、

それよりも友情や感動を前面に押し出してくる見え見えのストーリーに、
ひねくれ者の私は素直に感動できませんでした(笑)


どちらかというと微笑ましくて笑えるストーリーを期待していたのですが、
そちらは期待外れでしたし、
感動的なエピソードは中途半端だったし、

そもそも私が主人公の若葉を好きになれない時点で
お気に入りにはなりえない作品でした^^;笑


● キャラクター
お気に入りは真魚でした♪

「~~っす」のしゃべり方がうつってしまって、
普段の生活でも使いまくりですw

毎回髪飾りが違っていたりと、
見た目にも飽きなかった^^


そして萌ちゃん!

萌ちゃんとセットになった時の若葉はよかったな~。

萌ちゃんと若葉の
手つなぎスキップの可愛さは破壊力抜群でした…(*´Д`)


● 音楽
【 主題歌「初めてガールズ!」/ Ray 】

初めて聞いたときは
好きなのか嫌いなのかよくわからない曲でした(笑)

何回も聴いているうちに
その原因がわかりました。

曲時代は明るくて可愛くて好きなのですが、
初めや合間に挟まる「ピンポン♪」の掛け声が嫌いなのだw

このアニメで加えられた掛け声なのかと思いましたが、
原曲にも入ってました。

なんて余計な…。

しかし曲自体は好きなので、
この曲きっかけで最近はよくRayの曲を聴いてます♪


● まとめ
ちょうど1年で終わる、
全体の構成は見事でした♪

出逢ったばかりだった4人が
13話を通して積み重ねる絆は観ていて微笑ましかった♪

ただ、ギャグに関しては
もっとキレのあるボケ&ツッコミを楽しみたかった。

真魚と萌ちゃんの可愛さで
なんとか楽しめたようなもの。

悪くはないんだけど、また観たい!と
強く思うこともないだろうなー。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いわゆるお嬢様で女子高生の小橋若葉と、クラスメートとの日常を描く。

「ごきげんよう! 小橋若葉ですわ」

小橋若葉、春から高校1年生。

正真正銘のお嬢様ですが、普通の女子校に入学しました。
新生活では見るもの全てが新鮮で、毎日はしゃいでしまいます。
そんな彼女の目標は……ギャルになること!?

変なお嬢様と個性派クラスメイトたちの交流を描く
4コマコメディ、いよいよTVアニメスタート!

各話リスト
一葉「夢は女子高生です」
二葉「Dカップでお願いします」
三葉「ギャルへの道のりは遠い」
四葉「これが包丁ですか」
五葉「お嬢様はずるい」
六葉「布の面積が少なすぎます」
七葉「もしかしてスナイパー」
八葉「ドンドコドコドコ」
九葉「若葉ちゃんフィーバー」
今回のエピソードでは、本作の主題歌を担当しているRayさんがCVを担当したキャラクターも登場しているので是非チェックを!!
十葉「それは無理ですわ~」
十一葉「堕落人間製造機械」
十二葉「その目をやめろ」
十三葉「普通の女の子」

『きんいろモザイク』でお馴染みの原悠衣さんが手掛ける4コママンガ『わかば*ガール』がTVアニメ化! 
変なお嬢様と個性派クラスメイトたちの交流を描く4コマコメディ、要チェックです!!

2015年夏アニメ注目の作品を紹介!
40本以上の作品が勢揃いした2015年夏アニメ。怒濤の新番組ラッシュを前にして、どのアニメを見ればいいのかとまどっている人も多いだろう。

■「ウルトラスーパーアニメタイム」
TOKYO MXとBS11でスタートしたオムニバスアニメ枠。ウルトラスーパーピクチャーズ(USP)が立ち上げに関わっており、サンジゲンやライデンフィルムなど、USP傘下の作品を中心に3本のショートアニメをオンエアする。2015年夏は、堀江由衣さんがキャラ原案と主演を務める「ミス・モノクローム-The Animation- 2」、荒ぶる黄獣が三度帰ってきた「うーさーのその日暮らし 夢幻編」、普通の女子高に通うお嬢様の日常コメディ「わかば*ガール」をラインアップ。秋以降もニュースアプリをアニメ化した異色作「ハッカドール THE あにめ~しょん」をはじめ、同枠ならではのユニークな作品が控えている。
USPのイメージキャラクター・スピカとスマ子は番組のナビゲーターを担当し、オープニングでは歌とダンスを熱演している。スピカ役は石原夏織さん、スマ子役は小倉唯さんと、声優ユニット・ゆいかおりの2 人が起用され、今後の企画も気になるところ。作品でコラボレーションなども行われるのか、予想の付かない展開でファンを盛り上げていく。

『わかば*ガール』は、原悠衣による日本の4コマ漫画作品。2010年から2011年に掛けて創作工房の雑誌『乙女通信』で第3話まで連載された。同誌の休刊により未完となっていたが、著者のブログ「Hara*Rira」に掲載された第4話、描き下ろしの最終話を加えて、2013年に、まんがタイムKRコミックスレーベルから単行本として刊行された。

2015年3月19日発売の『まんがタイムきららMAX』誌上で、本作がTOKYO MX、BS11の『ULTRA SUPER ANIME TIME 1stSEASON』内にて短編テレビアニメとして放映されることが発表され、同年7月より9月まで放送された。

2015年7月より9月まで、ウルトラスーパーピクチャーズが企画するアニメ枠『ULTRA SUPER ANIME TIME』で、『うーさーのその日暮らし 夢幻編』、『ミス・モノクローム -The Animation- 2』とともに、30分枠の3本立てショートアニメのうちの1本として放送された。1話約8分・全13話。なお、アニメーション制作のNexusはウルトラスーパーピクチャーズ傘下ではないが、同社が協力としてクレジットされている。

オープニングテーマ
「初めてガールズ!」
歌(第1話 - 第8話、第10話 - 第12話) - Ray
歌(第9話) - 一年藤組(小澤亜李、井澤美香子、M・A・O、村川梨衣) 第13話は未使用。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

74.8 4 友情で夏祭りなアニメランキング4位
三ツ星カラーズ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (443)
1668人が棚に入れました
上野の平和を守るため、朝から夕方まで街を駆け回る小学生3人娘・カラーズの活躍が描かれる。

声優・キャラクター
高田憂希、高野麻里佳、日岡なつみ、田丸篤志、玄田哲章、名塚佳織、朝井彩加、東城日沙子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しいことしか楽しめなくなった、大人達へ

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
女子小学生が、「上野を救う」という名目のもと、上野でただひたすらにイタズラをしまくるという、日常系アニメ。

この辺は、多分好みが分かれるところで、ダラーズ、、、じゃなくてw、カラーズのJS3人衆を、「可愛らしい」と思うか、「憎たらしい」と思うかで、評価は真っ二つだと思う。

「みなみけ」の「南夏奈」や、「苺ましまろ」の「松岡美羽」を愛でられるなら、楽しめるアニメだと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品の難点は、作中でカラーズ本人も認めていたけど、ツッコミの不在。カラーズ内での立ち位置は一応、さっちゃんがボケで、琴葉が悪ノリ、結衣がツッコミですが、これがイマイチ微妙? というか、結衣もボケですよねw

ツッコミ的に、唯一秀逸だったのが、2話のかくれんぼのクダリ。

(ようやくさっちゃん達を見つけた結衣が)「どれだけ隠れるの? 照れ屋か!」「いや~、灯台もと暗しだったんだよ、最初は」「灯りから離れすぎても見えないわ!」「でもいっぱいすれ違え(通信でき)たよ」「いっぱいすれちがったよ、気持ちがね!」

と、こんなクダリ(不正確ですが)。これは、シンプルに笑ったわ~w でも、ここだけでしたね。

この作品はツッコミが弱いことを作者は知っていて、上記のような秀逸なツッコミを考えられる作者が、どうしてその後はツッコミをさせないのだろう?

と考えた時、(原作未読だからワカランが)作者(あるいは制作)が狙っているのは、「笑い」ではなく、「優しい(寛容な)世界」なのかな? なんて思ったりもしました。

このアニメでむしろ印象に残ったのは、上野の大人達。

みんな、結衣達に優しい(というより、激甘)w

オヤジはその代表格だけど、同年代の友達のように接する ののか や、結局色々な物をくれる さっちゃんの母。ゾンビゲームに付き合ってくれた一般市民達。齊藤だって、クソガキだのなんだの言いながらも、結局、カラーズに付き合ってあげています。

このアニメに出ている大人達は、みんなどこか子供っぽくて、寛容で、ゆとりがあります。彼ら彼女らのようなスタンス、そういう社会のスタンスこそ、作者が描きたかったのかな、って思います(それが社会的、教育的に素晴らしいかは別として)。

ボケ(ガキの理屈)にツッコム(正論を吐く)のではなく、向き合い、笑ってあげる、大人の余裕。

そんなところですかね。

この作品で一番印象的だった言葉は、6話の「明日は違う事件がおきるんだよ」というオヤジの言葉です。上野は今日も平和で、本当は何の事件も起きていません。でもそれは、大人の理屈であり、子供達にはきっと新鮮な「何か」がおこっているんです。その「何か」を見過ごさず、積極的に楽しもうとしている子供(カラーズ)は、遊びを見つける天才なんだな、と思いました。

いつから我々(大人)は、楽しいことしか楽しめなくなったのかな、、、? なんてねw
{/netabare}

【余談~ もしもカラーズがデュラララにいたらw ~】
{netabare}
きっと、折原臨也も手を焼くに違いない(笑) なんか、悪どい提案をしたのに、さっちゃんに「よし、分かった! うんこだな!」と言われ、呆れながらも降参してしまう、臨也君を妄想して、ほっこりしてしまいました(笑)

他にも、
サイモン「オ~、カラーズ。ロシア寿司ウマイヨ~。」
さっちゃん「なんだ! タダか! くれるのか?」


(ヤンキーにからまれるカラーズを助ける平和島)
結衣「あ、ありがとうございました」
静ちゃん「ガキが気にすんなって。俺はムカつく野郎をぶっ飛ばしただけだからよ」
さっちゃん「なんかその髪、うんこみたいだな!」
静ちゃん「・・・・・。」


とか、いくつでも思い付くな(笑) 多分、デュラララに女子小学生キャラがいなかったのと、デュラララのキャラがしっかりしているからですね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
よし、笑ったネタを載せよう。

RPGやん(笑) パンダはその気になれば食べられる(笑)

2話目○
どれだけ隠れるの? 照れ屋か! 灯りから離れすぎても見えないわ! いっぱいすれちがったよ、気持ちがね! 、、、ツッコミが秀逸(笑) エキストラバージン、オイルw

3話目
Bパート、短い(笑) 地下街のリアルさヤバイw

4話目
光ってみて、パー(笑) 説明して?(笑)

5話目
けんだまの武器化、何気に危険だよな(笑)

6話目
雑な草(笑) ゲーム下手(笑) 斎藤はバ~カ(笑)

7話目
展示されているのか(笑) これ3つ下さい(笑) 除夜の鐘までに別れる(笑)

8話目


9話目
量産型か(笑)

10話目
ウンコで、初めて笑ったわw

11話目


12話目
ちょっといい話。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

|箱| さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは先生が言ってたことなんだけど、うんこはばっちぃからゲームクリア!なんだって。

上野の街の平和を守ることを目的に優しすぎて周りに振り回されるけど一応リーダーを務める赤色の結衣、うんこが大好きすぎてうんこ問答をする癖のある騒がしい黄色のさっちゃん、クールでシニカルな言動が目立つけどゲームに関しては熱狂的な水色の琴葉で構成されたカラーズが周囲の大人たちを巻き込みながら商店街や駅などを東奔西走するという日常系のギャグアニメ。見る前に赤青黄の日常系…ゆゆ式か?と無自覚に想起してました。

この作品を鑑賞しているときに自分もこんな自由で積極的に街を楽しんでいく小学生やってみたかったなぁ(なお周囲に迷惑など)と思わせる演出が随所にちりばめられていて、小学校から帰るやいなや家で黙々とゲームを消費しながら時間を潰していた身からするとちょっとした憧れすら覚えてしまいました。

なんというか羨望のまなざしでいえば、高校生の爽やかで甘い青春に匹敵する位の必要最低限の社会的なルールを守れば何をしても許されるような小学生の特権がほんと上手く表されていて、人によっては交番の斎藤みたくクソガキ!とウザい嫌悪感を覚えたり叱りたくなるような、またはおやじみたいに子供の持つ世界観を尊重していっそのことエンジョイしたくなるような、そのカラーズの持つキッズ感を周りにいる大人たちが豊かに反応分けしていることでよりキラキラぽさやリアリティが増して個人的に暖かい癒しが得られた作品でした。

{netabare}
三ツ星カラーズの印象に残ったシーンやキャラの感想

おやじ:なんでいつも眼鏡を変えてるのかはアニメをみた限りでは不明。
好奇心の強さというか刺激を楽しむ姿勢など童心を忘れていないハツラツさが窺えてカラーズはこの人に関われて幸せだろうなぁ。わざわざ金庫やらトランシーバーやらの道具を用意してカラーズの世界観を見守ってるのとても人が良さそう。ただカラーズの暴走が凄いときは反省させるようなクソオヤジな一面も見たかった。(子供のためだと言うのならアメ横の看板に乗るのはやめさせてあげて…)

斎藤:カラーズの敵であり、上野の平和を脅かし、パトロールという名のサボりをする…と見られている警察官。警察官の職務についている斎藤はカラーズにとっての必要悪みたいな存在(いじられキャラ)なので銀杏を投げつけられたり、うんこの入った雪玉を投げられたりするのは必然なのかも。カラーズのやらかすところにだいたい斎藤いるの面白かった。

結衣:すぐに泣いてしまうなど威厳がないリーダーと弱点探し会議で責められていたけど、よくよく考えるとこの威厳のなさもとより優しすぎてしまうところがカラーズが崩壊せずに柔軟性を持てたところなのかもと思う。黄色や青色だったら主体性が強すぎてしまって混乱することもありそう。トランシーバーでハイパーかくれんぼが台無しになるからってワーワー喚くシーンは結衣ちゃんの優しさと責任感の強さが垣間見える良いシーンだったなぁ。
あとパンツの価値は貶めないように努力してるの可愛い。

さっちゃん:とにかくうんこが好きでじっとしていられない。子供の頃ってうんこを言うだけで爆笑できた下ネタの王様であるうんこ黄金期があったような気がします。チューチューカブリラもそうだけど小さいときに意味ももなく笑える変なものってあったよなとこの子のうんこ!を聞くたび懐かしい気持ちになりました(なってない)。うんこを公言することを咎めるシーンいくつもあることを考えてみるとどことなくうんこに宇宙を感じてくるような…。(うんこも元は自分の体一部だった訳でもあるので親近感もわくのもうなづける?)

琴葉:パンダみたいな猫を捕獲するときに殺すとか言いだしたり、人の頭に足を踏みつけることに快感を覚えたりステレオタイプなゲーマーの悪い癖を見ている様でヒェッとなってしまったけど、ゲーム下手くそと赤に指摘されてヘコむところをみてちょっとかわいかった。(珍しいさっちゃんの気遣いがあったことや、結衣のリーダーとしての威厳を見せようとしてるところもあってこのシーンはお気に入り)どこかひねくれてる物言いが癖になる子。

ちなみに自分はこの作品の中ではののかが一番好きなキャラです。女子高生にしかない幼馴染的バブみがロリの前だといかんなく発揮されてるので。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

上野の街の平和を守る、我らカラーズ参上!

この作品の原作は未読です。
タイトルからはどんな作品なのかは読み取れませんでしたが、キャラデザが嫌いじゃなかったことと出演される声優さんが視聴の決め手となりました。

カラーズのリーダーである結衣のCVは、NEW GAME!の涼風青葉役を務めた高田憂希さん
カラーズ二人目のメンバーであるさっちゃんのCVは、イヤホンズの高野麻里佳さん
そして三人目のメンバーである琴葉のCVは、くまみこの雨宿まち役を務めた日岡なつみさん

放送されてからそれほど時間は経っていないのですが、これらの作品を思い出すと懐かしさを覚えます。
それだけ大量の作品が巷に溢れているから…なんでしょうけれど。

この物語は、カラーズ三人組が街の平和を守ると題して上野を縦横無尽に駆け回りながら、下町情緒溢れる人々の関わりが描かれています。

上野は今日も平和…ですが、その平和の中に潜む事件…気付きとも言うと思いますが、三人組はその穴を探り当てる達人です。
火の無いところに煙を起こす三人組…という表現も概ね間違ってはいないと思います。

この作品の気持ち良いのは、元気一杯の小学生が小学生らしさを保ったまま、無邪気に遊びまわるところだと思います。
核家族の増加と生活の多様化によって人との付き合いが希薄になっている折、部屋に籠ってゲーム三昧…という子供たちが増えている中、身体を使った昔ながらの遊びをしているカラーズには好感が持てます。

とは言え、この三人組が全くの人畜無害かと言えば決してそんな事はないんですよね…
小学生らしさ…からの発想に基づく言動が時に危ういんです。
特に問題児と言えるのは、一番表情の少ない琴葉でしょうか…

琴葉が少ないのは表情だけでなく話すこと自体が他の二人よりは控えめ…
その分、真っ先に手足が出るのが琴葉なんです。
他の二人もゼロではありませんが、琴葉と比べると雲泥の差があります。
ゲームばかりしているせいで性格が狂暴化しちゃったの…?
と思わず思いたくなる場面がしばしば…
琴葉の行動は決して良いところばかりでは無かった…というのが本音です。

行動が琴葉なら言葉で危ういのがさっちゃん…
無邪気と元気の塊みたいな女の子で、決して悪気が無いのは見ていて分かります。
でも人が聞いて決して快く思えない台詞を連発するなど、言葉遣いはお世辞にも綺麗とは言えませんでした。
良くも悪くも小学生らしい…と言えばそれまでなんですけどね。

三人の中で一番無害なのがリーダーの結衣…
逆に琴葉とさっちゃんの様な強烈な個性は持っていないので、どこにでもいるちょっと礼儀正しいの女の子…という感じなのですが、振り返ってみると、一番喜怒哀楽が激しい子だった気がします。

性格が凸凹で一人でできる事なんて限られる…だけど、集まって初めて本領を発揮できるのもこの三人ならなんだと思います。
時にやり過ぎることもあるけれど、根底にあるのは優しさだったりするんです。
今どきカラーズの様な活動をするものなら糾弾されてお終い…だと思うのですが、それでもカラーズが平和を守っていられるのは、上野という土地柄が多分に影響していると思います。

大人と子供分け隔てなく人とのかかわりを大切にしている…
そんな場所だからカラーズの活動も成立し、街のみんなから受け入れられる…
これって人間の温かさや大きさ…にほかなりません。
この作品ならではの情緒が感じられる作品…だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは「カラーズぱわーにおまかせろ!」
エンディングテーマは「ミラクルカラーズ☆本日も異常ナシ!」
どちらもカラーズ三人組のカラーズ☆スラッシュが歌っています。
どちらもノリが良くこの作品にピッタリの歌だったと思います。
個人的にはどちらかというとオープニングの方が好みだったかな…
カラオケで歌ったら楽しくなれる曲だと思います。

1クール12話の物語でした。
雰囲気から1クールで終わる作品だと思っていましたが、最後は綺麗に纏まっていたと思います。
カラーズの言動は決して良い事ばかりではありません。
だけど、小学生が元気に外を走り回っている姿にほのぼのさせて貰った気がします。
久しぶりに上野に行ってみたくなりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

59.0 5 友情で夏祭りなアニメランキング5位
小森さんは断れない!(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (278)
1281人が棚に入れました
優しすぎてお願い事をされると断れない女子中学生・小森しゅりを主役にした学園4コマ。力仕事の手伝いや友達に勉強を教えるうちにさまざまな能力を身につけ、そのぶん小森さんはさらに人に頼られる存在になっていく。NOと言えない性格と、受験勉強や友達関係など思春期の悩みが織り成す青春模様を描く。

声優・キャラクター
内田彩、小澤亜李、長縄まりあ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

頑張り屋さんの小森さん^^

この作品の原作は未読ですが、内田さん、小澤さんの出演を知り早々に視聴を決めた作品です。
内田さんはラブライブで私の一推しキャラであることりちゃんのCVですが、1話目で小森さんを初見した際、ことりちゃんの面影はどこにもありませんでした。
改めて声優さんの演技の幅の広さを実感した・・・というところです^^

物語は主人公である小森しゅり(CV:内田彩さん)、親友の西島めぐみ(CV:小澤亜李さん)と根岸まさ子(CV:長縄まりあさん)の3人の中学校ライフを描いた作品です。

主人公の小森さんは身長が大きくて力持ち・・・だから色んな人から色んな手伝いをお願いされるのですが、彼女の凄いのは・・・タイロル通りなのですが「頼まれたお願いを断らないこと」なんです。

「頼む」のは、その人なら出来ると思っているから・・・
だから頼まれる内容にもよりますが、人から認めて貰える事は悪い気はしないと思います。
でも、「何でも」は難しいです。
やるべき事には本来優先順位がありますし、どうしても手が離せない時だってあると思います。
それは小森さんも一緒のはず・・・なのですが、小森さんは断らないんですよね^^;

断りづらい・・・という時と場合もあると思います。
思いを寄せる人から頼まれた場合、自分の中の本来の優先順位が崩壊してしまったり・・・
目上の人だったり立場の上の人からの頼みは正直断りづらいと思います。
頼まれたことを断るという事に罪悪感を感じてしまう時もあります。

それでも一番やっちゃいけないのは「出来ない」のに「出来る」と言って、結果的に出来なくて頼んだ相手に迷惑をかけてしまうこと・・・だと思います。
時には「出来ない」とはっきり断る事も大切です。

ここで話が終わってしまったら、ややもするとお互いに気まずくなってしまうかもしれません。
ここから先は対話の世界・・・どうしたら出来るようになるのか、こうすれば役に立てるとか・・・
きっと声かけ一つでお互いWin-Winの関係が築けるかもしれないと考えると、対話ってやっぱり重要ですね^^
どれだけ相手の事を思いやれるかで、可能性は無限大に広がっていく様に思います。
まぁ、小森さんみたいなスーパーウーマンだったら、こんな事を考える必要もないのかもしれませんが・・・^^;

主題歌は幽閉サテライトさんの「とあるいつもを」

1クール13話の作品でした。3分枠のショート作品なので、視聴はあっという間です。
小森さんと親友2人との掛け合いは日常系の王道ですが、奇をてらっておらず好感が持てる作品です。
もし、小森さんがリアルでいるなら・・・私も是非頼らせて欲しいですね^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

芝鯛(神出鬼没) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトル通りでした

あらすじは省略させて頂きます

頼まれたら断れない!そんな小森さんの話。
良かった。ちゃんと動くし作画もよい。
キャラクターも可愛いし話が良くまとまっている。
ショートアニメとしては楽しめるのではないでしょうか。
それにしても中学生にしてはスタイル良いですね。
~1話の感想~
{netabare}
色んな人からもの凄く頼まれる小森さん。何か秘密があるのでは!?って話。
結局理由は分からなかった。
最後は友達が一緒に帰ろうと頼む。イイハナシダナー

2分ぐらいにしては上手くまとまっていたしテンポも良くて楽しめた。
キャラも可愛くて作画も良い。
次も楽しみです
{/netabare}
~2話感想~
{netabare}
開始15秒で4人の人に頼まれる小森さん。
断れないじゃなくて断る時間がないのでは?と思いましたw
学校では牛乳を飲んでくれとクラスメイトから頼まれる。
育ってますね・・・(失礼しました)
身長も高いから牛乳のおかげかな?羨ましい。
今からでも遅くないかな・・・・
そしてあっさり終わる。この手軽さが良いですね。
{/netabare}
~3話感想~
{netabare}
黄色い髪の子。西鳥めぐみちゃん。
モテたいとのこと・・・誰でもそうですねw
それに対して小森さん「好きです。付き合って下さい!」その後の恥ずかしがってる表情可愛かったですw

黒い髪の子。根岸まさ子ちゃん。
寝不足とのこと。小森さが一応断った・・・のか?

馬跳びの組でも人気の小森さん。
てかみんな楽したいだけだろw

なんとなく3人の中ではめぐみちゃんが一番かな。かわいい。

傘を仲良く3人で入る。いいエンドでした。

小森さんお願いです。時間を5分にしてください。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

体の大きさは心の大きさ

原作 クール教信者の作品は、性格イケメンな女性が魅力的です。

3分以内のショートアニメなので、展開が気に入れば
12話はすぐに終わってしまいます。

タイトルは「断れない!」となっていますが、ちゃんと断るところは
断る小森さん。

相手のためになることは引き受けて、ためにならないことは
断る意思は見習いたいです。

ただ小森さんへ頼み事を遭遇する回数が多いので
傍から見ると「自分でしなさい!」とイラっとする感覚がします。

物語の途中で登場する大谷くんの性格が男前なので
当初の小森さんの性格の良さを、さらに引き立ててくれます。

大谷くんが登場するくらいまではマンネリぽいので
そこまで視聴されて楽しめた方には、最期まで突っ走って
視聴してほしい作品です。

(余談)

「小林さんちのメイドラゴン」「旦那が何を言っているかわからない件」
「小森さんは断れない!」の3作アニメどれも好きですが
人によっては、好みが分かれると思います。

キャラクターの性格は、どの作品も好感が持てるところが素敵です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

75.8 6 友情で夏祭りなアニメランキング6位
まちカドまぞく 2丁目(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (282)
935人が棚に入れました
大人気ご町内日常ファンタジーが帰ってくる!魔族の力に目覚めて以来、闇の一族の封印を解くためポンコツながらも戦ってきた主人公・シャミ子。ライバルだったはずの魔法少女・桃とは、なぜか協力関係になってしまい、町から姿を消した魔法少女の謎をともに追うことに……!?さらに町に潜む新たな魔族も登場し、シャミ子たちの行く末やいかに──。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

今期はもう一人の魔法少女に焦点あてていく

シャミ子の声に若干ハム太郎成分を感じてしまう。気のせいだけど。1期のときってこういう声だったっけ?

ふんぬらばあといえばアイシールド思い出しちゃう。

よりしろ職人の朝は早い。

ミカンはまじで柑橘系祭り
さすがに晩白柚は大きいのでゴミ

新たに魔族の仲間が増えている。彼らもなかなか良いキャラクターである。
拘束からのケツ毛抜きは笑。

魔法少女ってのは面倒な生き物ですな。桃は簡単に闇落ちしてしまう。
今回はミカンに焦点を当てていくけど、取りついているものがよく分からない。
シャミ子の圧倒的な優しさがあってこそという感じ。魔女というか悪の側とは思えない。
そんな優しさにほっこりしてしまう。
折角、凄い杖を手に入れたのに、いまいち使いこなせない残念さよ。


OP
ときめきランデヴー shami momo:吉田優子(小原好美)と千代田桃(鬼頭明里)
ED
宵加減テトラゴン コーロまちカド:シャミ子(小原好美)、桃(鬼頭明里)、リリス(髙橋ミナミ)、ミカン(高柳知葉)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
魔族の力に目覚めて以来、闇の一族の封印を解くためポンコツながらも戦ってきた主人公・シャミ子 ライバルだったはずの魔法少女・桃とは、なぜか協力関係になってしまい、町から姿を消した魔法少女の謎をともに追うことに…!?さらに町に潜む新たなまぞくも登場し、シャミ子たちの行く末やいかに――。


1. 対決ふたたび! 魔法少女の新たなる姿!?
1学期が無事に終わり、明日から夏休み。シャミ子は、桃に決闘を申し込もうと果たし状を出すものの、遊びに誘われたと勘違いした桃と本当に遊びに行くことに。夏休みが始まり、ミカンがシャミ子の隣に引っ越してきた!それを知った桃は…

2. 廃墟捜索! わけありみかんとわくわくまぞく
吉田家のテーブル替わりに使われている段ボールに見覚えのあるミカン。「その箱...... うちの実家の工場で使っている箱とおそろいだわ」父・ヨシュアの手がかりを探すべく、シャミ子たちは廃墟と化したミカンの旧実家を探索することに。そこで深まる父の封印の謎、そしてシャミ子が手にしたものとは―。

3. 闇の魔女ふたたび! 湯けむりフロムヘル!
リリスが2000年もの間閉じ込められていたこと知ったシャミ子と桃は、シャミ子の体で一日外の世界を自由に遊んでもらおうと計画をする。二人に仲良くなってほしいというシャミ子の願いから、リリスと健康ランドで過ごすことになった桃。果たしてシャミ子の願いは二人に届くのか⁉

4. 新種発見! 町の喫茶はまぞくの巣窟!
桃の姉・千代田桜を探すべく、まぞくが集まるとうわさの喫茶店「あすら」に乗り込むことになったシャミ子。しかし聞き込み調査を行うはずだったはずが、何故かアルバイトをすることに⁉労働の尊さを覚えたシャミ子の様子を、桃は心底心配し。

5. かちこめ! 桃色のシャミ子奪還作戦!
シャミ子に謝罪をするために吉田家までやってきた白澤店長とリコ。2人が桜と関わりがあると知ったシャミ子は、何か手がかりが見つかるかもとそのまま「喫茶あすら」でバイトを続けようとするも、桃はなぜか猛反対!「バイトNG‼就労ダメ絶対!!」そんな中、白澤店長から衝撃の事実が語られる。

6. 夕日の誓い! まぞくたちの進む道
10年前、桜のコアと接触していたシャミ子。その記憶を思い出すため、自身の力を使い10年前の記憶を探索することに。そこで窮地に追い込まれたシャミ子を助けたのは,探し続けていた桃の姉、千代田桜だった!果たしてシャミ子は桜と一緒に脱出することができるのか?一方、桃は悪夢からシャミ子を救うべくある行動に出る―。

7. ひと時の休暇!! まぞくの夏祭り
意図せず濃密な夏休みを過ごしてしまったシャミ子。平穏な夏休みを取り戻すべく、お暇を頂くことに。しかし久々に余暇を与えられるもなぜか心から楽しむことができずにいた。そしてシャミ子と桃の宿題の行く末にも暗雲が…。

8. 火花散る!? 光と闇の合同遠足!
桃とミカンと動物園に行く約束をしたシャミ子は、張り切ってお弁当作りを試みるも苦戦する。魔法少女が思わず食べたくなるようなお弁当を作りたいという思いから、とある場所の門を叩く。果たしてシャミ子はお出かけにぴったりのお弁当を完成することができるのか!

9. 黒き感情!! ダークネスピーチ再び!!
突然桃が闇堕ちフォームから戻れなくなってしまった!力の加減すら調節できず、触れたものを次々と破壊していく桃。このままだと魔力を使い果たしてしまい、コア状態になってしまう。なかなか闇堕ちフォームが解けず苦戦していると救世主が現れて…?桃とシャミ子は魔力を取り戻すべく、秘境へと向かう!

10. ごせんぞ道場!? まぞく究極の武器!
ついに手に入れた父より受け継ぎし杖!杖を使いこなすための特訓に励むシャミ子だが、想像力が乏しいせいか、うまく扱えずにいた。杖の使い方をマスターすべく、良子と共にごせんぞの封印空間で修行をすることに。さらに、ミカンの部屋に突如現れたヤツから平和を取り戻すべく、シャミ子たちは戦いに挑む!

11. 新学期! 魔法少女の新たなる役割!
怒涛の夏休みが終わり、ついに新学期。シャミ子たちのクラスにミカンが転入してきた。呪いの体質を受け入れてもらえるか不安だったが、あっという間にクラスに打ち解けていった。超人的身体能力により体育祭に参加できないミカンは、もっとクラスメイトと仲良くなろうと、体育祭委員として裏方で頑張ろうと意気込むが…

12. 闇夜の儀式! まぞく新たなる仲間!!
ミカンに憑いている悪魔、ウガルルと話をつけるため、シャミ子と桃はミカンの心の中に潜入!そこにいたのはドス黒い瘴気を漂わせたミカンだった。ウガルルに説得を試みるも瘴気によって阻止されてしまい、シャミ子は魔力を使い果たしてしまう!後を託された桃はミカンを救うべく、ひとりでウガルルの説得を試みるが…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ご近所まぞく、ふえました!!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
私的にはココちゃんとキャラとの相性が抜群な作品の一つと認識しています。

「月がきれい」の水野茜役にはじまり、「魔法陣グルグル」のククリ、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」の藤原千花、「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」のロキシー師匠、現在進行形の放送されている「カッコウの許嫁」の海野幸に匹敵する立ち位置…
もうココちゃん以外が考えられないキャラばかりです。

しかもあかりんとの組み合わせですからね…
これだけで視聴ハードルは十分過ぎるくらい上がってしまいますけれど^^;


大人気ご町内日常ファンタジーが帰ってくる!

魔族の力に目覚めて以来、闇の一族の封印を解くため
ポンコツながらも戦ってきた主人公。シャミ子。

ライバルだったはずの魔法少女・桃とは、なぜか協力関係になってしまい、
街から姿を消した魔法少女の謎をともに追うことに…!?

さらに町に潜む新たなまぞくも登場し、シャミ子たちの行く末やいかに――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

マズレビューを書き始めてビックリしたこと…
シャミ子って、「SYA」まで打ち込むと予測ワードに出てくることです。

普段から使っているならいざ知らず、シャミ子なんてキーボードに打ち込むのは、きっと第1期のレビューを書いた以来だと思います。
それだけ「シャミ子」という単語が世の中に浸透しているってこと…!?

まぞく VS 魔法少女の構図は1期より増して少なくなりました。
もう、ほぼ見られなかったと言っても過言ではありません。

それと、吉田家が超が付くほど貧乏だったという設定も殆ど感じられませんでした。
住んでいるアパートはボロボロで、部屋の中には殆ど何もありませんが、お客さんが来ると、必ず何か振る舞っていましたし、日々の食生活に貧しさを感じませんでしたから…

それじゃ、もうまぞくとか魔法少女の設定そのものが要らないんじゃ、思えてきますよね。
ですが、今回もそれは大切な一線として機能していました。
まぁ、今回の騒動を踏まえた以降、どれだけ重要かは正直分かりませんけれど^^;

そして、シャミ子と桃の距離感ですが、今回の作品を経て大分縮まったのではないでしょうか。
最初は相いれない存在だったはずなのに、気が付くとお互いの中での立ち位置に相当な変化が見て取れました。

正直、桃は世間一杯の「魔法少女」という概念からは少し距離を置いた存在になったと思います。
でも、その距離感となったいきさつを踏まえると十分納得できますし、桃の選択は絶対間違いじゃないと思いました。
それはまぞくであるシャミ子も然り…

時折台詞の端々に出てくる程度の設定に成り下がりましたが、これは結果オーライなんだと思います。
ここまで踏み込んでくれたお陰で、とても大切な繋がりを見せて貰えましたから…

あと、桃の助っ人としてやってきた世話好き魔法少女である陽夏木ミカンを忘れてはいけません。
根っこの部分からとことん優しく思いやりのある女の子…
そんな彼女には、動揺すると「関わった人にささやかな困難が降り注ぐ呪い」が発動してしまうという、本来彼女の持つコミュニケーションの高さに対する足枷に悩まされ続けてきました。
今回の作品ではこの足枷にメスを入れるのですが、ムッチャ良き話だったんです。

第1期の時には、シャミ子の「これで勝ったと思うなよ~」という捨て台詞の展開が好物でしたが、もしかすると、良き話側で本領を発揮する作品なのでは、なんて思ったり…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、シャミ子と桃による「ときめきランデヴー」
エンディングテーマは、シャミ子、桃、リリス、ミカンによる「宵加減テトラゴン」

1クール全12話の物語でした。
やっぱりこの作品は面白い作品でした、というのが率直な印象です。
まぁ、続編はきっとありますよね。
期待して続報を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

二期も安定して面白かった

{netabare}
春アニメの癒し枠。
基本的にゆるいから何も考えずに見られていいし、会話のテンポもいいので飽きずに見られる。
二期は一期よりも結構テンポに関してはさらに良くなった気がするのと、演出も多くてギャグの切れも良くなっていたような。
まちカドまぞく特有のよくわからない演出というか効果音好き。
2期からの新キャラのリコや店長も相変わらず個性的で、シャミ子たちとの絡みも面白かった。
2期は最初からキャラが多いのもあって更にワチャワチャ感が増していて楽しかった。みかんや小倉さんの出番が増えたのはうれしい。
リリスの出番少なめだったのは少し悲しいけど。

メインストーリーに関しても満足。
暗すぎず明かり過ぎずの絶妙なシリアス感が保てていて作品の雰囲気にあっていたし、そんな中でシャミ子の活躍が見られて良かった。
そういや一期から桃って笑ってないイメージがあったからあのシーンにはグッとくるものがあった。
一期から引っ張られてる桜の謎に関しても、(父の話はまだとはいえ)少し回収されたのかな。
最後のタイトル回収やまちカドタンジェントと言い、萌えアニメだけど、伏線や話の練りこみ具合が感じらる。
桃が闇落ちしてまでシャミ子を助けに来るなど、この話や、それ以前にも一期の最終話付近の展開を通じて、2期ではシャミ子と桃の関係がより近づいている感もあっていい。

それと、桃、リコや店長含め、まちカドまぞくは他の萌えアニメでは見ない感じの声が多いのが結構好き。
ギャグで印象的なのは断トツで最終回の店長、急にこの作品にそぐわない下ネタ的なことやりだすのは不覚にも笑ってしまった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
一期で見た。ださい。みかんかわいい。確かに箱は不謹慎かもw
桃ちょろすぎるw

2話 ☆9
不吉。シャッフルクイズw 魔法少女なのに。かわいい
かわいい 百合神 生理中 こいついっつもよってんの

3話 ☆9
パリピまぞく きららでこういうの珍しいな。
今時これに騙される奴w グループラインじゃねーんだよw
IDがエロに見えた 物理で殴ればw
ネタバレ厨 リボ払いか?w タトゥー ねこまつり

4話 ☆9
リコかわいい。強そう。やばいもん入ってそう 落ちたな。
はたらいたら負け。残基w やっぱりやばいもん入ってるじゃんw

5話 ☆8
結構シリアスだな。小学生なのにパワポ その猫がコアなのではw
いなりが入ってるやん 何でケガしてたのシャミ子
桃闇抱えすぎやろ。

6話 ☆9
タイトルここで回収されるのか。結局父は...w まるで最終回

7話 ☆8
4期までやるってマジ? 今期アニメラップ多くね? 7つあるぞw
今回ノリおかしくね? 謎の孤児設定。理屈家魔法少女

8話 ☆10
涙で同情を。ほてるやつにしよう。
店長のせいでセリフが頭に入ってこない。外国人が着てそうな服。
店長とリコまじで好き。
複数人でワチャワチャしてる回好きだわ。今回桃冷たかったけど。

9話 ☆8
怖い。闇落ち理由w このヒーラーかな。

10話 ☆9
徘徊じーちゃん 1家にひとつ欲しい結界。詐欺師魔法少女桃。
シャミ子実は最強では。

11話 ☆10
モブが可愛い。リボンにそんな設定あったのかw
テニプリかな? 桃1人でよくね? シャミ子が悪いんだよ…。

12話 ☆9
またラップか。不器用すぎるだろw 左上好き。
もう完全にメインキャラ化した小倉。伏線回収w
唐突な下ネタ。珍しい。要するに解雇。

曲評価(好み)
OP「ときめきランデヴー」☆7
ED「宵加減テトラゴン」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

68.8 7 友情で夏祭りなアニメランキング7位
ミイラの飼い方(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (221)
836人が棚に入れました
ごく普通の生活を送る男子高校生・柏木空はある日、旅先のエジプトにいる自称"冒険家"の父から突然、ミイラを送りつけられる。「面白いミイラを見つけたからお前に預けることにした!」と書かれた父の手紙におののく空。だが、送られてきた大きな棺から現れたのは、全長12cm!?なんと手のひらサイズのミイラだった・・・。小さい上に、臆病で、泣き虫、でも何ともいえない可愛さのミイラにミーくんと名づけ面倒を見ることになる空。一つ屋根の下、一緒に暮らし始める空とミーくんの共同生活とは・・・・。

声優・キャラクター
田村睦心、河本啓佑、茜屋日海夏、茅野愛衣、山下誠一郎
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ミイラに似たなにか

5話までの感想{netabare}
5話まで見て…おや?これ結構切り込んでく系?と思い始めました。

どうしても序盤…3話までの間「何故ミイラ?」というのがやっぱり気になってしまい、正直キツかった。
カッパやドラゴンなんかの想像上の生き物ではなく、ミイラってのはちゃんと実在してて(動きはしないが)、博物館なんかに置いてあって、その正体は人間(人間以外もあるか、とりあえず動物)の死骸が中に詰まってて。
そんなことを考えてしまうと作中のミイラに違和感しかなく…。
要はミイラは「人が作り出したもの」であって「まだ人類に発見(認知)されてないだけで、居てもおかしくはない」っていう妖怪なんかとは一線を隔してるだろう、と。
それとも妖怪に作られたってことなんだろうか?
また、ミイラに限らず想像上の生き物でも、その名前を聞いてパっと思い付く共通認識から大きく外れたモノを持ってきて「どう?驚いたでしょ?」っていう一発ネタにしか思えないというか。
更にはその…OPがなーんか物悲しい感じがするせいもあるのかな?
あんなサイズのミイラが実際に存在するとしたら──死産した赤ん坊を嘆く両親が復活を願ってミイラ化した?な~~んてことまで考えてしまったり。
ってか単純に、生態もワカラン生き物をペットにしようとしないでくれ(切実)、ってかそのために調べようと思うのは当然だし、それをしようとした神谷を止める柏木には狂気を感じた。
ドッグフードだってカブトムシにスイカ与えてるようなもんなのかも知れんぞ?

──と辛口になってしまったけど、文章として書き起こしたらそうなってしまったってだけで、別に目くじら立てて怒る程でもないし、そのままダラーっと見続けてたのですが…。
今まで謎だった世界設定が4話にして明らかに。
ああいう不思議生物はそこら辺に居て、けど人に見付かると迫害されるから普段は隠れてて、主人公の柏木はそんな差別しないで助けてくれるからよく集まって来る、って世界らしい。
それでもミイラのミーくんは別格に不思議な存在ってことっぽい。
あっそうなん?
今まで抱えてた違和感が氷解した気分。
…。
1話で説明せーや!
同じ4話内だけど、その説明がされる以前の神谷と妹の小鬼に対する態度は、もはやホラーだったぞ。
まぁ無いよりは良いんだけど…というより、これって原作がマンガなんだっけ?
もしかして原作でも自分が思ってたようなツッコミは多く寄せられて、途中から弁解がてらの設定紹介をしたとかだったりして?
果たしてそれをアニメでまるっきり再現しちゃうのもどうかとは思うけど…その場合は自分が思ってた違和感はそんなに特別じゃないってことにもなるワケで、3話までの間に切っちゃった人も多いんじゃなかろうか。
なんか勿体ないな。

そして5話。
この回では更に切り込んで、「ミーくんが故郷に帰ろうと思わないのは何でだろう?」と柏木が不思議がることに。
お、マジか、この問題掘り下げてくれる?
もししっかりと掘り下げてくれたら、そこらの異世界転生モノより上行けるんじゃなかろうか。
掘り下げてくれるかどうかはまだ不明だけどねー、俄然今後が楽しみになってきました。

とはいえ…エンジンかかるのおっそいッスね、今期そういうアニメが妙に多い気がする。{/netabare}

8話までの感想{netabare}
↑で書いた推察、もしかして正解?
要は、後先考えずに思い付きネタでマンガを始めた…のはいいけど、あれこれツッコミ(ミイラである必要性やどういう世界なのかの説明や掘り下げ等)をされて「確かにそれ描写しなきゃアカンかも?」と思って後付けながら世界設定等を追加して行ってる?
原作者自身が新人なのかな?見切り発車もどうかと思うが4話から世界観の説明が始まりそれ以降も掘り下げが続いてて、なんつーか…謎の小動物を眺めてほっこりするよりも、作者の成長を見てほっこりする楽しみ方をしてる自分が居ることに気付きました。

具体的には──
6話
「人間に害成す不思議生物は居ないの?」→「マンドレイクご用意致しました」
7話
「新たにバク出すのは構わんけど理由無きゃダメだよ」→「立秋はバクを引き付ける悪夢を見ます、何故そんな悪夢を見るのかは伏線張っときました(首筋のアザ)」
8話
「不思議生物は人目を避けてるだけでそこら中に居るんだよね?ならそこらで生活もしてるよね」→「生活ぶりを描きました」
また、地蔵に「おや?」と言わせて立秋の伏線の継続にも余念がない

とりあえず何も考えずに不思議生物をホイホイ出してるのとは違うっぽい、途中から。
あ、立秋の首筋のアザが本当に伏線かどうかは分かりません、けど「これ関係あるんじゃない?」と思わせるだけでも“引き”にはなるワケで。
8話はつぐももか?と思わせる位の豹変ぶりでやり過ぎな感もあるけど、どうにかして違和感の払拭(世界観のすり合わせ)をしようと頑張ってる様に見える。
また、地蔵や神様が居るのなら1話の段階で「ミイラって何を食べるんだろう?」と狼狽えたりせず聞きに行きゃあいいハズで、やっぱり後付けだと思います。


上記の文章はあくまで推測ですけどねー、原作の掲載方式すら知らんし。
で、もしそれが正解だとすると不思議なのは、なんでアニメでその順番通りにしちゃったかなぁ、と。
4話を1話に持ってくれば視聴切りした人の数は減らせたんじゃないかと…ってのは前回の感想でも書きましたね。
作者の成長ぶりを楽しむって視点はめっちゃ上級者向け(自分がそうだとは言わない、自分も3話まで辛かったし)だと思うんだが…。

推測ついでに今後の予想。
立秋の悪夢の原因を解除→もう悪夢見ないのでバクが居なくなる?と大騒ぎ→去らずに留まってくれることになってメデタシメデタシ
当たるも八卦当たらぬも八卦。
それプラスミーくんの謎(エジプトへ帰りたがらない理由など)に迫ってくれると良いんだけどなー、どうかなー。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
↑で書いた予想外れちゃいました、タハハ。
本編はそれ以上に急展開で、人の理とは別の妖怪の世界が存在してて──それだけなら今までも描写はあったが──そいつらが一同に会してモノケダンスやるとは思わんかった。
もっと個体数少なくて点在してるものだと思ってたました。
ってか祭には招待状が無いとエラい目に遭うって…神隠しにでもあうんだろうか。
うっかり迷い込んで帰ってこれなくなった人とか結構居るんじゃないの?
この作品ってそんな怖い話だったのか…。
そして「すっかり鬼太郎みたいな世界になったなー」と思ってたら“コレクター”(=密猟者)が出てきて今度はジャングル大帝チックに。
…。

迷走しとらんか?

迷走といえば妖怪のお祭りエピソード前にあったアヌビスの件。
あくまで本物のアヌビス神(ミイラの神)ではなく置物が付喪神化したって設定で、その口からミーくんを「これはミイラではない」と語ります。
本物のアヌビス神じゃないからそれが事実なのかどうかちょっと断言できない、って感じで煙に巻いた形(本当にミイラかどうか疑わしい、けど確証はないって状態)になるけど、やっぱり読者から「これ全然ミイラじゃねーじゃん」って突っ込みは多数寄せられてたんじゃないか?
どうにか誤魔化すためにアヌビス登場させたって気がしてならない、ってかそれ以外に登場させた理由が存在しないし(他の方も指摘されてますが登場エピソ-ド以降は空気)。
とりあえず自分はミーくんはミイラではなく“ミイラモドキ”だと思ってるし、ミイラの定義をwikiったらそもそも包帯グルグル巻きはミイラの条件ではないし(包帯巻いてないミイラも存在する。包帯グルグル巻きをミイラ呼びするのは「そういうミイラもある」ことからの比喩に過ぎない)、それこそミイラを模した人形が付喪神化しただけかも知れない。
作者は思い付きで始めたものの後になって頭抱えてるんじゃなかろうか。
伏線(ミーくんがエジプトへ帰りたがらない理由、立秋の首のアザ)投げっ放しで終わっちゃったけど、もうどうでもいいや。

あとこれは「アニメなんだし別にいいじゃん」って範疇になるけど、海外の“土”は輸入できません。
なんでエジプトの土って言っちゃったかな…砂だったらギリギリセーフなのに。{/netabare}

総評
これから見ようかなと思ってる方は4話から見た方が良いかも?
「4話までガマンしよう」ではなく「4話から」。
もしくは8話から、または11話から。
最初に無茶な設定デッチ上げてしまったのでその言い訳に後付け設定が次から次へと追加されたとしか思えない作りですので(何でアニメがその順番通りに再現してしまったのかは謎)。
なので順番通りに見てくと「あれ、そんな設定なの?」「そんな世界だったの?」と戸惑うことが多数。
まぁなにより「それミイラじゃねーよ」と1話にして戸惑うのが大半だと思いますが…これに関してはミイラではなくミイラモドキだと思えば違和感は緩和されるかと。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

ヱルリラ☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誰でも安心して楽しめるほのぼの日常コメディ

「ミイラの飼い方」は原作の方がcomicoの方で連載されており、
私は原作から入ったのでアニメ化をとても楽しみにしていました~ヽ(*>∇<)ノ
アニメで興味を持たれた方は、ぜひぜひこちらもチェックしてみてくださいね!

~最新話までの全体の感想~
ミイラという本来はホラー要因になりそうなキャラを、
逆にいかに可愛らしく見せるかがこの話のキーポイントですね!
アニメとなると、漫画では表現の難しいミーくんのちょっとした仕草とか、
歩くたびにちっちゃく効果音が鳴るところが可愛すぎる!!
特に、小鬼のコニーがグッd(^_^o)ってする時の音が好きです笑
「ミイラの飼い方」はミーくんを初めとしたアニマル(?)達との
日常系ストーリーなので、基本ほっこり見れるお話です
基本的には、、、。第4話くらいから少しずつ、
重い部分が見えてきますけどね汗
ともかく、作者さんのこのお話に対するモットーが
「恋愛なし、エログロなし、悪口なし」(←確か!また確認します)
ということですので、万人が楽しめる作品には間違いありません!

ただ、少し残念だったのが主人公空くんの声かなぁ(・-・`*
想像していたよりも、というかかなり女性寄りの声になってましたね。
確かに、典型的イケメンボイスのイメージでないのは確かですが、
なんだか違和感が、、、。少年声ではあるけれどすこし憂いを帯びた印象
(たとえば花江さんとか)を期待していました。他月、モギ(茂木朝)ちゃんの
声はぴったりでした!

それから、原作ファンとしてはもう少し原作に沿った進行にして貰いたかったかも。
ある意味の見せ場がカットですからね-。ちょっと盛り上がりに欠けた感が。
ともあれ、今後も楽しみにしています( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡
(更新日:2月3日)

以下、各話ごとネタバレありありの感想になります


第1話 しろくてまるくてちいさくてとてもなきむしだけどがんばる
{netabare} 始まりました!ミイラの飼い方!
いやもうオープニングから可愛すぎるでしょ!!
あんなミイラがいたら私でもペットにしたいですね笑笑 
みーくんとぽちのわんわん合戦も楽しかったです。
一時、ミー君が番犬みたいな鳴き声だったらどうしよって
考えていた時もあったんですけど、まぁそんな筈もなく、、、安心した笑 
最初の方の話を振り返るのは久しぶりなので、アニメでもキレキレな
空くんのツッコミに初視聴者のごとく笑わせて貰いました。
みーくんの心の声も、漫画っぽさを残したコマで表現してくれていたので、
よかったかな。次回は、ミー君が来てから初の大きめな事件が起こるので、
楽しみにしたいと思います(✿´ ꒳ ` ) {/netabare}


第2話 いじわるされたりおいかけられたり小さいということはとてもたいへん
{netabare} 今回はもぎちゃん(茂木朝)の出てくる回でしたね!
もぎちゃんはさばさばっとしたタイプの女の子なので、
あんまり甘すぎる声じゃいやだなぁ~と思っていたのですが、
だいぶイメージに近い声で安心しました!

ただ、この回は空くんの見せ場でもあったので、
原作と少し違っていたのが結構残念でした。
もしかすると、ちょっとアニメとして放送するにはグレーな部分であったのと、
尺の関係かもしれないんですが、、、。
私としては、この話でぐっとストーリーに引き込まれた印象があるので、
できればカットしてほしくなかったかな。
盛り上がりに欠けちゃったような気がします。

まぁ、でもこれはこれで、出てきたキャラが皆いい人で終わったので
めでたしなのかな、、、。あと、今回大地くんがちょこっとだけ登場しましたね。
原作では、彼が出てくるまで結構話数を踏んでいるので、
やはりかなり詰め詰めでの進行なんだろうな( ̄▽ ̄)
できることなら、急がずクールを分けるなどして展開してほしいと思いました。{/netabare}


第3話 たいせつなひとが風をひいたらとてもしんぱい
{netabare} たいせつなひと=みーくんにとっての空くんですね!
今回は、空くんのおばさんであるカエデさんがしっかりと登場した回でした。
カエデさんはメガネをかけると性格が豹変してしまうという、
一気にコメディ感が増すキャラです笑 ホントは空くんや他月、
みーくんたちにいたるまで、すごく気にかけてくれる
優しいお姉さんなんですけどね、、、。

さて、今回も少し展開が早く、もう「風邪回」がきてしまいました。
いちいちみーくんが可愛すぎて、風邪なんか引いている暇ありませんね。
それにしても、冷えピタの代わりになるとは、なんとも斬新なミイラの活用法、、、
いや、なんでもありません笑 今後の展開にどう絡ませてくるかは、
アニメで何処までやるかによりますが、所々に伏線がちりばめられていたなぁと。
みーくんの謎はさらに深まりましたね。まさかあんな方法で風邪を治すとは!
そしてそして、最後のアレは何なのか!?
次回、アレと他月の関わりを楽しみにしたいと思います♪{/netabare}


第4話 おにごっこはひとりではできないしいっしょは楽しい

{netabare}
さて、前回の最後に登場した子鬼が、いかにして空達の仲間になるかのお話でした。
コニーはまたみーくんとは対照的な、マイペースで素直じゃない(他月にそっくり)
なキャラですね。この話は、それぞれの人物の元にくるキャラが、
飼い主とどんな絡みを見せてくれるかというのも魅力の一つだと思います。
さて、今回ちょこっとだけ他月の闇のような部分が見えてきましたね。
公園で発見したドラゴンを助けることができなかったという他月。
詳しい出来事はまだ触れられてないですが、どうやらそれが他月がコニーとの仲を
深めることに躊躇してしまう大本の原因みたいです。このあたりから、
どうやらこの物語は単なるほのぼの系だけではない、という部分が
見え隠れしてきましたね。
来週はOPに登場したり、4話でもちらりと触れられていたドラゴンが出てくる模様。
楽しみです♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もちもちぷにぷに! 手のひらサイズの不思議な生き物!

この物語の原作は未読です。
この作品も何の事前情報も無しで視聴を始めた作品でした。
ただ、ミイラという単語からイメージされる「おどろおどろしい何か」の様な先入観を持っていましたが、1話であっさり払拭されました。

この物語の主人公は、高校2年生の柏木空。
父親が世界を飛び回る冒険家…旅先で面白いモノを見つけては息子の空に色々と送っていました。
そして今回も父親から荷物が届いたのですが、届いたのは今にもドラキュラが出てきそうな棺桶と、大量の書類…
その書類を読み進めて分かったのは、棺桶の中に入っているのはドラキュラではなくミイラであること…
そして次の瞬間、棺桶がガタガタと動き出したと思ったら「ギィーッ…」と蓋がスライドしてミイラが出てきたのですが、ビックリだったのはミイラが思っていた以上に小さいこと…
そしてミイラという単語から凡そ思いつかない程可愛らしかったこと…

そのミイラ…可愛いだけじゃなく、役に立とうと一生懸命頑張ろうとするんです。
もちろん、手のひらサイズですから出来ることには限りがあります。
それでも一生懸命なんです…
その理由は、空と一緒に居たいから…それがひしひしと伝わってくるんです。
「ミー君」と名付けられたミイラと空との生活が始まり…物語が動いていきます。

いくら可愛いとはいえ、ミイラとの生活…全ては手探り状態です。
そんな五里霧中の状態の空をそっと励ますのが、保育園からの幼馴染である神谷他月…
空は性格と人当たりが一緒で優しさが滲み出ているような直球だとすると、他月は外見はクールだけど中味のあったかい変化球系…
でもとても良いコンビであるのが、二人のやり取りを見ていると伝わってきます。

この物語はミイラが登場する時点でファンタジーなのですが、ファンタジー要素はミイラだけではありません。
何て言ったら良いんだろう…物語が進むごとに、ファンタジー要素が「大盛り」「メガ盛り」「テンコ盛り」とバージョンアップしていく感じなんです。

でも増えていくのはファンタジー要素だけではありません。
人との繋がりも同じように強く固い絆が広がっていくんです。
勿論、ファンタジー要素と人間関係は等しい訳じゃないのでタイムラグもありますし紆余曲折だってあります。
でも、空の周りに集まってくる人たちって…結局みんな友達思いであったかい心の持ち主なんです。

この作品の心地良い部分でもあると思います。
自分が自分で居られる場所…
飾らない素のままの自分を、ありのまま受け止めて貰える場所…
こういう場所って大切ですよね。

そしてみんなが大切だと思える場所だから、みんなの大切を共有する…
困ったときには助け合うのが当たり前…
優先順位の一番は決して自分じゃない…
みんなが笑っていることが、自分の居場所の心地良さに還ってくることをみんな知っているから…
優しさが身に染みる作品…そう言っても過言ではないと思います。

私はどちらかというと殺伐とした環境で暮らしてきたので、そういう場所には憧れを感じます。
別に好きで殺伐とした環境に身を置いた訳じゃ無いんですけれどね。
でも学生時代ならではのしがらみに縛られていましたから仕方無いんですけれど…

完走してwikiをチラ見しました。
そこにはこれまで抱いていた謎の答えが記されていました。
でも謎のままで良かったかも…謎のままの方が良かったかも…
私個人的には結構衝撃的…でも知って「成る程」と思えたのも事実です。
ここでは伏せておきますね。

この作品ならではの優しさ…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、つりビットさんの「不思議な旅はつづくのさ」
エンディングテーマは、イケてるハーツさんの「ロゼッタ・ストーン」
エンディングの楽曲提供者は志倉千代丸さんです。
志倉さん、と言われなければ絶対に気付かない曲調だったのでちょっとビックリでした。

1クール12話の物語でした。
ミー君の可愛らしさと居場所の優しさ…
日常生活でそういう成分が不足した際、しっかりと気持ちが充電できる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

64.9 8 友情で夏祭りなアニメランキング8位
きんぎょ注意報!(TVアニメ動画)

1991年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (61)
431人が棚に入れました
藤ノ宮千歳は「都会ノ学園」に通うお嬢様だったが、実業家の父親の死により財産を失い、唯一家宝であり幸運を呼ぶピンクの空飛ぶ金魚の「ぎょぴちゃん」だけを連れて「田舎ノ中学校」に転校する。その田舎ノ中学は廃校寸前の貧乏中学で、牛や鶏などが生徒として机を並べる田舎ノ中学とその中学に通う奇妙にエネルギッシュな生徒たちという環境に、千歳はこれまでの生活との激しいギャップを感じる。しかし、ひょんなことから弁護士である田中山が父親の遺産をくすねていた事が発覚し、千歳は田中山から遺産を取り戻す。その遺産で都会ノ学園に戻ることもできたが、千歳はその遺産で田舎ノ中学を建て直して「新田舎ノ中学校」とし、その理事長兼生徒会長になった。新田舎ノ中学校を都会ノ学園に負けない知的で品のある校風の学校にしたい千歳だが、生徒は相変わらずで、手を焼く毎日を送るのだった。

声優・キャラクター
かないみか、松島みのり、高田由美、塩屋翼、飛田展男、宮内幸平、潘恵子、掛川裕彦

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

わぴこの元気予報

セラムン全盛期におなじなかよしから猛烈な個性を放ったギャグアニメ。

アニメ版は特にぶっとんでいる。ぎょぴちゃんしゃべるしさぁ。けっこうしらないひと多いけど。

とにかく『ポテチ』と『焼きそばパン』がフィーチャーされた。
この作品の登場まで「ポテチ」なんつう言語は東京ではあまりきかなかった。コンソメとかウスシオとかな。そういう呼び方。
ポテチと言わない地方でもそういうようになったときく。
そして全国の学校の購買から焼きそばパンが消えた。

焼きそばパン=パシりとなったのもこの作品のせいかもしれない。 そもそもあんな脂っこいもんうまくねえよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

たこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

むかしなつかし元気予報^o^

懐かしいですね本当に
私の少年時代の初恋の相手はわぴこだったんですよ
幸い女兄弟がおり少女漫画にも抵抗が無かったので
かっこつけることなく純粋に楽しむことが出来ました。
基本的に子供の頃って異性の遊びをバカにする傾向がありますよね
例をあげると女子が見てるアニメなんて見てらんねーよ!みたいな
そういった固定概念は本当の良作を見逃すから勿体無いよなあ
子どもが生まれたら素晴らしい作品は素晴らしいと言える大人に育てたい。
独身ですけどね。

おっと作品に触れていなかった。
僕は原作のわぴこのほうが好きです^o^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

けいP さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ブルーレイボックスが発売されるらしい

懐かしいですね
きんぎょ注意報。

ですがほとんど覚えてない汗
このアニメで初めて
ポテトチップスをポテチ
と呼ぶようになったとの事。

そ-だそ-だ
確かにポテチ言ってた言ってた。

♪年がら年中晴れバレ♪
♪楽しまなくちゃウソでしょ♪

このアニメが終わってから
新たに始まったアニメが
セ-ラ-ム-ンだったけど
何故かセ-ラ-ム-ンは
観なかった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

56.1 9 友情で夏祭りなアニメランキング9位
クリオネの灯り(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (97)
334人が棚に入れました
ずっとイジメられっ子のレッテルを貼られていた実(ミノリ)。

そんな彼女の笑顔を見たいと願う方(タカシ)と杏子(キョウコ)は、ある雨の日の午後、思い切って声をかける。

けれど結局、本当の笑顔は見られないまま、彼女は体調を崩し学校に来なくなってしまう。

それから二ヶ月・・・方と杏子の元へ一通の不思議なメールが届いた。

送り主の名前もなく返信すら出来ないそのメールは、隣町の夏祭りを知らせるものだった――

声優・キャラクター
松村沙友理、大平峻也、原奈津子、佐々木李子、飯田里穂、鈴木愛奈、影山灯、藤田勇紀、大橋岬、月野もあ、葵井歌菜

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

振り返ってみると、彼女はいつも独りぼっちだった…

この作品の原作は未読です。
前情報は一切ありませんでした。
クリオネの灯り…小さく透明かかったクリオネの身体に、内臓に相当する器官が仄かな灯りの印…
「流氷の天使」「氷の妖精」と呼ばれるクリオネ…
そんなタイトルにちょっぴり儚さを感じながら視聴に臨みました。

この作品の抱えるテーマ…それは1話目から明らかでした。
陰湿で、良い事か悪い事かと問われれば100人が100人悪いと答えるでしょう…
そんな良くないことだと分かっているのに世の中から無くならないのが、この作品のテーマでもある「いじめ」

この作品は2007年にYahoo! JAPAN「ネットの名作!泣けるサイト特集」に選出され、サイトのアクセス総数100万件を突破し、話題となった作品なのだそうです(wikiより)

何故泣ける作品なのか…
誰に感銘を受けたのか…

いじめを楽しんでいる人、いじめられるのが当たり前だと思っている人に感銘も共感もありません。
きっと心の奥底に仕舞っていた心の傷が疼くから、泣けるし感銘ができるのだと思います。

この物語の主人公は、両親を早くに亡くした上、身体が弱くいじめの標的とされた雨宮実ちゃん…
きっと彼女は特別に何かした、という訳ではないのだと思います。
いじめの理由なんてどうでも良い…

一度走り出したら止められないのがいじめ…
そしていじめが始まった途端、立ち位置が綺麗に3つに分かれるから不思議です。
いじめる人、いじめられる人、そして見て見ぬふりをしたり、あおったり傍観する人…
誰もが良くないことだと分かっているのに、止めようとする人が一人もいないんです。

これが社会の縮図だと痛感します。
もちろん、全部が全部社会がこうだとは思っていません。
私の勤めている会社はむしろ真逆ですし、その様な会社はたくさんあると思います。
でもそれは会社の仕組みがキチンと機能しているから…
そして残念ながら学校にその仕組みは存在しないんです。
だって生徒は学校を通り過ぎていく存在なので、何をやっても一過性にしかならないんです。

だから最初の一歩を踏み出すハードルが桁違いに高いんです。
だってややもすると、自分もいじめの標的になるかもしれないから…
いじめの標的になるのがどれだけ辛いことか、ちょっと考えれば分かることなのに…

自分の机に座って俯いている実ちゃんの表情が心に刺さります。
どんな罵声を浴びせられても、じっと耐える事しかできなくて…
誰がこんな自分の学校生活を夢見ていた事か…
絶対に違う…友達を作っておしゃべりをして…笑顔で「また明日ね」と言う
そんな当たり前の生活を夢見ていたに違いありません。

そんな実ちゃんの笑顔が見たいと思っていたのが、幼馴染同士のタカシとキョウコです。
思いはたくさんあります…けれど、いざという時に足が一歩前に出ない時ってあると思います。
実ちゃんに対して二人がそうだったように…

この二人の気持ちも痛いほど分かります。
本当は自分は全然嫌いじゃないのに、口を合わせないと違う人種の様な目で見られるのが怖いから竦んでしまう…
恥ずかしいですが、この経験は私にもあります。
決して人気者になりたい訳ではありません。
自分の存在は普通か別に目立たなくても構わない…
でもいじめられる側に行く抵抗がどうしても拭えなかったから…

だから勇気と笑顔が心底輝いていると思いました。
素敵だと思いました。

でも、その人に予め用意された体内時計ってホント人それぞれ…
まさかそれを突きつけられるとは思っていませんでしたけれど…
あぁ…こういう精一杯の形があるんだ…
奇跡って、ホントに心を救ってくれるんだ…

実ちゃんの最優先事項…
周りはどの様に受け止めるのでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
私はレビューを書いている途中、何度も涙で前が見えなくなりました。

オープニングテーマは「クリオネの灯り」
エンディングテーマは「空ヲ飛ブ風」
どちらもakiさんが歌っています。
オープニングアニメで見せてくれた3人の屈託の無い笑顔…大好きでした。
エンディング…歌詞も曲調もどこまでも心に染み入る曲です。

1クール12話で、1話10分枠のショート作品でした。
決して潤沢に資金が投入された作品…という訳ではないと思います。
でも、きっと色んな制約のある中、丁寧を心がけて制作されたのではないでしょうか。
私にとって見て良かったと思えた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

(部分考察)タカシとキョウコは…

近い将来死亡するのではないでしょうか?
{netabare}
11話のミノリちゃんの回想(独白?)シーン。
夏祭りや灯台のシーンは色付きで描写されていたものが
突然白黒に変わります。

そのシーン。
ミノリは「自分が呼ばれたような気がして」振り返ってみると、
そこにはフグのぬいぐるみを手にした少女と、
大人になったタカシ、キョウコがいました。

この少女は誰なんでしょうか。何故ミノリは呼ばれたような気がした?
普通に捉えると、少女はタカシとキョウコの子です。
大人になった二人が結婚し、子供に「ミノリ」と名付けたのかもしれません。

しかし、単純に未来の姿を描くだけなら白黒にする必要があるんだろうか。
更に言うと、物語のあの流れで「タカシとキョウコが結婚する」
ことを暗示するシーンを差し挟む必要があったのか。
違和感があります。


そこで気になるのが、ミノリの両親が既に亡くなっているという点です。
セリフで少女とミノリの関係性が示唆されているということは、
二人が近い将来死ぬことを暗示しているのではないでしょうか。
白黒は葬式の配色です。

※12話でタカシは、「あるはずのない未来、ミノリちゃんを見た気がする」
 とも言っています。 ここでミノリと未来が結び付きます。

もしこの解釈が合ってるなら誰一人救われない胸糞アニメになってしまいます。
合ってようが いまいがどちらでも良いですが、
私は前者のほうがしっくりきます。

何故なら、本作はいじめを物語の中心に据えながらも話の方向性が
四方八方に行っていて 作者が何を伝えたいのかまるでわからないからです。

いじめっ子達もいじめを止められなかった子も。
皆最終話で心に闇を抱えました。
彼らに救いはなく、教訓じみた話もオカルト的な話でボカされました。
「それと気付かせず 全員を不幸にする」創作としての挑戦が込められて
いると想像したほうが面白いかなと思うのです。
{/netabare}
妄想か推理かわかりませんが… お目汚し失礼致しました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

だわわ<44>

ケータイ小説みたいと書いてたが「2004年にホームページで発表」という、まさにケータイ小説のほぼそのジャンル・時代の作品だった。
道理で安易な重病、安易な奇跡、安易な反省と見るべきものの無い駄話なわけだ。
絵的にも中華レベルのプアさ、演出も一例上げれば「1日中ぼんやり海を見ていた」ってナレーションから浜辺を歩きながら話してるシーンに繋げるとかあんまやる気またはそれ以外のものが無さげ。
てーきゅうのついでで、昨今のコンテキストから外れてるからって切らずに最後まで見てしまった後悔。
真ん中とかで観てるアニメの棚卸ししないとなぁ。

うーむ<47>
4話まで視聴。
1話ごとに下げて上げてみたいな構成やね。
難病でケータイ小説的なオチになるんやろか。

不穏な空気<47>
3話まで視聴。
ぬるい方向に行ったらアデューだったけど、学校では不穏な空気は継続中。
絵やら棒やらの評価は低いのでボーダーな感じ。

失速った<40>
2話まで視聴。
この回は絵も話も稚拙なだけという感想。
期待は持てないけど、まあショートなので次も。

いじめだー<48>
1話視聴。
いじめられてる・それを気にしてるって状況説明だけで終わってしまった初回。
あらずじによるとアレなのであんま安易な展開じゃないといいな、と。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
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