キリン さんの感想・評価
4.0
絵を描いてみよう
忙しい日々をお過ごしの方に
処方箋的な意味で
丁度良いアニメではないでしょうか。
なんと言っても、主人公『空』のテンポがゆっくりで
時間の流れが緩やかに感じます。スローライフです。
美術部ののんびりしたお話ですが
ちょっと個性的な友人や先輩、先生が
話を賑やかにしてくれます。
あと、ノラ猫がちょくちょく登場して
なんなら話を持っていく勢いで
絡んでくるので、猫好きな方にもオススメかも
↓以下、私の美術部エピソード
こっちの方が長くてゴメンナサイ
{netabare}実は私も高校の時は『美術部』だったのですが
私は最初は中学の時から続きで『剣道部』に入部するつもりでした。
しかし私の入学した高校の『普通科 美術・デザインコース』というのは
強制的に『美術部』に入らなければいけなかったのです。
入学してから知りました。
もう少しで、新しい剣道防具を買うところでしたし、
高校でバラバラになった中学の時の同じ剣道部の仲間に
『県大会で会おうぜ』
なんて言ってしまって
大ウソつき野郎になってしまいました。
でも、まあ絵を描くのが好きで入学したので
マジメに美術部をやることになるだろうと
予想していたのですが、
授業でも美術の時間が多いのに加え
『ドラクエ』とか『FF』とか『ロマサガ』とか『聖剣』とか『クロノ』とか
『ストⅡ』『餓狼』『龍虎』『ヴァンパイア』『KOF』や『スパロボ』など
忙しすぎて全く美術部の活動に参加せず3年間が終わってしまいました。
美術部の活動と言っても『授業』で足りない時間を補う形なので
作品が『出来た!』と言ってしまえば終わりなんです。
私は本当は夏休み学校に来てやるはずの『彫塑』(粘土で作る石膏像)
の課題を夏休みに入る前に一時間で終わらせ、
先生に『出来た』と呼びに言ったら
「幼稚園の泥遊びじゃねんじゃーーーーっ!!!」
と怒鳴られました。
確かに、今思い出すと、『キノコ』を粘土で造ったんですが、
『スーパーマリオ』に出てくるようなキノコだったので
先生が怒るのも仕方ありません。
そんな私の進路先はマンガの学校
「俺、石膏像のクロッキーとかデッサンとか、油絵とかじゃなくて
こういうが描きたいんじゃ」←基本が出来てない奴に限ってこういうことを言う
親元を離れ、マンガ家になるべく
マンガの学校に通った私は
またしても『クロッキー帳とスケッチブック』にご対面
(アレ?また、こういう授業あるんだ・・・・)
授業で動物のスケッチがありました。
スケッチブック片手に動物園にやってきた私は
人だかりが出来ているのに気付きました。
正確には人だかりが“出来ていた”ですかね。
大きな怒鳴り声と共に
ちらほら、人がはけて行く最中でした。
何があった?と思い近づいてみると、
おっさんが一人ボロ雑巾のように倒れていました。
どうもケンカがあったらしいです。
「おっちゃん、大丈夫かいな」
私が近寄って声をかけると
「あぁ!大丈夫やっ!」
とうつ伏せの顔を動かさないまま、こもった返事が返ってきました。
「大丈夫ちゃうやろ…救急車呼ぼか?」
「いらんわ!」
私がおっさんを起こそうか迷っていると、
ガクガクしながら、おっさんがゆっくり起き上がってきました。
「(救急車)呼ばんでええぞ」
「血ぃ出てるやん…」
口から出血してたおっさんは、フラフラで立ち上がりましたが
まともに立てる感じでは無かったです。
ホントにフラフラのボロボロでした。
「いや、おっちゃん、やっぱアカンやろ」
ふと、おっさんの着てるTシャツに目をやると
胸の真ん中に
『WIN』
と書いてありました。
いやいやいや!ボロ負けやん!!{/netabare}