2021年度の卒業式おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2021年度の卒業式成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の2021年度の卒業式おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.2 1 2021年度の卒業式アニメランキング1位
ホリミヤ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (510)
1870人が棚に入れました
堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。「堀さん」そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!

声優・キャラクター
戸松遥、内山昂輝、山下誠一郎、小坂井祐莉絵、岡本信彦、M・A・O、近藤玲奈、山下大輝、福山潤、八代拓、千葉翔也、麻倉もも、小野大輔、茅野愛衣、寺崎裕香、金元寿子
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

堀さんと宮村くん

ワンパンマンと同じく、コミカライズで、
漫画家が書き直したアニメ版。
実写映画の番宣みたいになっちゃったね(残念だったって意味で)

12話~13話
{netabare}
石川と吉川の話と、後半クリスマスに、
各キャラがダイジェスト的に出てきて、
宮村が堀へ「結婚しよう!」と。

堀、頭いいから大学いかないのかな?

そして、卒業式。
主要キャラの進路とかは出なかった。
最後に堀と結婚した後のシーンぐらい出るのかな?
と期待していたけど、今の宮村と昔の宮村が向かい合い、
堀父乱入のドタバタで終わった。
{/netabare}

11話
{netabare}
井浦がメインの話。

テンション高いキャラは学校用で、
家では寡黙系妹想いキャラだった。

沢田って、宮村になんとなく似ているから妹にしか見えなくなってきた。
あと1話で、どうやって終わらせるのだろう…

宮村父って、結局出てこないのかな~
{/netabare}

10話
{netabare}
吉川がメインの話。

イケメン柳を振っておいて、
石川に告白できないけど、欲しいとか、
同性の中でも嫌われるタイプでは?

1クールだろうけど、卒業式やって終わりかな?
{/netabare}

9話
{netabare}
進藤以外の宮村の中学時代の同級生ってクズばかりだなぁと。
谷原、自分がさぼってウサギの餌をやらなくて死なせてしまったのに、
宮村のせいにするとか、しかもイジメるし。

進藤から、キラれたら、学年カーストトップの取り巻きから、
ただの宮村になってしまう程、個性が無いのに。
当時ではなく、数年後誤って許されたのは宮村の性格が所以だと思う。
普通なら許さない。
{/netabare}

8話
{netabare}
生徒会3人の出会いと仙石、綾崎が付き合う経緯までがAパート。

吉川が新キャライケメンの柳に告白されるも断る…
石川に片想いかー吉川。

堀、Sキャラなのに、宮村に暴力を求めるって、
どんな癖なの???
{/netabare}

7話
{netabare}
生徒会メガネと吉川で石川を巡るバトルが起こりそう。

そして、堀宮村は…初体験終了。
堀弟が、「お姉ちゃん取らないで」と言ってたけど、
終始見ていたのか???
{/netabare}

6話
{netabare}
堀家に愛される宮村。

宮村のイメチャンと新キャラ沢田登場。
百合キャラというか、男性嫌いキャラのようだけど、
宮村には、兄の面影を抱いていそう。
{/netabare}

5話
{netabare}
堀父登場。
家に食器が無く、ご飯も用意されていないって、
離婚しているのかと思ったら、父母共に指輪していた。

遠洋漁業と化している人?
ぱっと見、エセ美容師には見える。
{/netabare}

4話
{netabare}
中学の同級生進藤登場。
中々良いキャラをしている。
「宮村を暗くしたの誰よ?」ってセリフは良かった!

堀にサラッと連絡事項の様に告白する宮村…
もっとコミュ力を!

生徒会のメガネが、石川に片思いフラグも立ったね。
{/netabare}

3話
{netabare}
宮村、小中学生のボッチ時代を思い出す。
イケメンでボッチとか中々いないよ。

3話目で進級かぁ。早いな。3年生に。
宮村と同じクラスになり、石川が「愛」だな!と言い、
また、そっちの方と他の女子に間違われる。不憫なり石川。

そろそろ、宮村、堀さんと付き合うのかな?
むしろ付き合っていない方がおかしいよ。
{/netabare}

2話
{netabare}
生徒会長の言いがかり編。

ピンクツインテールが悪いけど、生徒会長と堀さんが、
幼馴染み?だったとは。

宮村くん、堀さん母と会ってるし、結婚ルートしかないよね?
{/netabare}

1話
{netabare}
文武両道で人気者の堀さんと、目立ちたくない宮村くんが、
堀さんの弟のソウタを助けたことで、堀家に出入りすることに…

宮村くん、実は、ピアス穴9個、タトゥーありのイケメンという別の顔が。
堀さんも、家ではサバサバ系とお互いの学校外での違う一面を見て
惹かれあったのかな?

1話で、結構進んだ感じがしたけど、最終回だと結婚して、
子供がいそうな勢いだよ!

戸松さん、ギャル役はハマり役ですね。
携帯がガラケーという結構前に書かれたものなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

7話まで面白いけど、8話以降は凡庸に…ペルソナ問題を切り捨てたせい?

 さてラブコメですが、堀と宮村のホリミヤの2人の話は実質7話まででしたね。その後いろんな恋愛というか気持ちが描かれていました。

 まず、ピアスと入れ墨が活きていたか…ですね。詳しい説明はなかったので経緯は不明ですが、要するにATフィールドとかハリネズミのとげですから、そこは特に表現されなくても気になりませんでした。むしろ過去回想とかで思いっきり悲惨な出来事がきっかけで…みたいのが無かったのは良かったと思います。他人の気持ちに仮託してロッカーの内側と外側みたいな表現はありました。

 ですが、これがストーリーとして活きていたのは2話くらいまで?でしょうか。テーマとして仮面…つまりペルソナ問題としてはあまり機能していなかったと思います。彼の内面の表現として気の小ささとかは連動していると思いますが…
 堀さんの家事全般やっている設定も両親が健在なことで良くわからなくなりました。

 つまり、ホリ、ミヤの2つの普通ではない状態の高校生…つまり秘密を共有したカップルの青春ラブコメ…として見始めたのが途中で普通のラブコメになっていました。

 話というかキャラは非常に面白かったですね。2人の進展を応援したくなるような雰囲気が心地良かったと思います。ただし、7話までかなあ。それ以降2人がコメディーリリーフというか狂言回しになってしまいました。

{netabare} そのせいで7話で2人が結ばれる場面のあとの2人の関係が思春期の恋愛に見えなくなってしまいました。
 7話の光と影の使い方とか演出の力の入れ方からいって、ここに制作側も気合いを入れたのだと思います。ですが、その後が…
 性と進路という高校生の悩みをバッサリ斬り落としてましたね。一度関係を持った高校生カップルの濃密な心と身体のつながりがなく単なる家族になってしまいました。安心感というにはちょっと違う…急に人格が無くなってしまったような…特にホリさんですね。
 ペルソナ問題からアイデンティティ問題そして進路につながるような話もありませんでした。

 プロポーズのシーンに現実味がなく言葉だけに見えました。それが幼い恋愛の悲劇の予感をさせるとかいう含みがあるわけでもなく、エモいシーンが作りたいから雪の中で?そしてしつこく初もうでのシーンがありました。加えて最終回の卒業のシーンですね。卒業で最後感情的に盛り上がったかと言えば、唐突感があって少々乗れませんでした。{/netabare}

 それはやはりペルソナ問題を冒頭で捨てたせいで、恋愛が成就した段階で話が終わったということだと思います。だから、8話以降は面白くはありますが、視点があちこちに向いてとっちらかった印象を残しました。

 それとキャラデザですが、下睫毛という単語に引っかかったせいでしょうか。下睫毛が濃すぎてちょっとしつこい感じでしたね。目の光の入れ方のせいで瞳がパックマンみたいだったし…

 うーん。 ということで、初めの7話まではかなり面白かったと思いますが、8話以降は正直退屈な場面が増えましたね。前半90点、後半50点で平均70点。結末の空虚さでマイナス10点で60点という感じです。

 つまり、1回見る分にはまあ及第点だけど、2度目はないかなあ…

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

Web漫画原作の漫画って『ワンパンマン』かよ!(← 違います)

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

学校では華やかな美人と目されクラスでも男女ともに人気がある堀さん。そして学校では暗い眼鏡男でオタクなんじゃないかと思われている宮村くん。

しかし堀さんは働いている母親の代わりに家事をこなし小さな弟の面倒を見ているし、宮村くんは実はピアスをたくさん開け刺青も入れてしまっている、でも意外と面倒見が良かったり気が回ったりする人なのです。

あるきっかけでお互いの学校では見ない姿を知ってしまった二人のお話…。

同年代の高校生たちだけでなく幼い兄弟を絡めてストーリーを進めていくのもわりと古典的な少女漫画的手法ですし、登場人物が高校生年代のラブコメとしてはある種の王道的な安心感があります。

そういう漫画を読んでいた人にとってはとても気分良く観られるアニメだと思います。

作中では女性の堀さん視点と男性の宮村くん視点の両方の心理描写はあるものの、ED主題歌でフォーカスされてるのも堀さんですし、たぶん「主人公は堀さん」と考えるのが妥当そうです。

余談: ED主題歌で出てくる3DCGの堀さんの部屋とリビングですが、本編中で出てくる部屋のレイアウトがちゃんと再現されています。妙に凝ってるんですけど、堀さんの部屋にあった丸テーブルは3DCGの方には無いのはなぜなんだぜ…?
== [第4話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.4.9追記:
最終話まで観終わっていましたが、更新が遅れていました。で、結局アニメからハマってしまい原作漫画は既刊分を全部読んでしまいました。

『ホリミヤ』というタイトルで堀さんと宮村くんがフォーカスされていて、もちろんこの二人はストーリーの中心人物ではあるのですが、常にこの二人の話というわけではなくて、周辺人物が中心になっているエピソードもけっこうありました。これはアニメでもいくつか映像化されていますね。

原作の量からすると当然なんですが、アニメで端折られたエピソードはけっこうあります。ですがアニメで堀さんと宮村くんが高校を卒業するところまでキッチリ描き切ったのは、とても良かったと思います。

「原作漫画の原作」ではもちろん二人の高校卒業まで既に描かれていたわけですが、『ホリミヤ』のアニメ化と考えた場合は制作時にそこまで原作が達していたわけではありません。ですが結果として満足感が得られる良い最終回だったと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38

81.6 2 2021年度の卒業式アニメランキング2位
のんのんびより のんすとっぷ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (468)
1770人が棚に入れました
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、野菜を作ったり、虫捕りをしたり、楽器を練習してみたり・・・春夏秋冬の変わりゆく田舎生活はワクワクが止まりません。のどかでいつも通りだけど、くすっときて、ちょっぴり沁みて、心がほっこりする。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、またまたはじまります。

声優・キャラクター
小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈、名塚佳織、佐藤利奈、福圓美里、新谷良子

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

数ある「のんのん」の中でも「のんすとっぷ」こそ至高。3期かけて積み上げてきたものが活きている。

 「ゆるキャン」と同じく、すでに充分完成された日常系ギャグとしてもはや進化の余地はありない、そんな風に考えていた時期が私にもありました…。


 全てのクオリティーがアップしているが、キャラと声優のマッチングがアップしてギャグの冴えが格段に上がっている。正直個人的には今までは寒い瞬間が多少あったけど、今期は本当に笑わせて頂きました。


 なっつんとひか姉、特に後者の出るだけで笑える女と化した感がある。台詞をいかに喋るかだけでここまで面白くなるもんなんだなぁ〜。メカコマぐるみの狂気も素晴らしい。


 あと、今期も魅力はここまで積み上げてきたものがあるからこその喜びと感動がある。駄菓子屋とほのかちゃんの件では涙せずにはいられなかった…。


 シンプルで純粋だからこそ胸に沁み入る救いこそ日常系の行き着く極地だと思う。プロ幼女な久野ちゃまが加わったことも大きいねぇ〜。そんなしおりちゃんに対してお姉ちゃんであろうとするれんちょんの姿には思わず…。


「いつも同じ道じゃないのん。いつもちょっと違うお天気日和なのん。」

投稿 : 2024/11/16
♥ : 47

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

完璧なsuspend/resume(サスペンド/レジューム)→ ほぼ原作通りの最終回

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
れんちょんのリコーダー、nano.RIPEのOP主題歌、メインキャラクター4人でのED主題歌、居間のテレビ画面で次回予告と完璧な前作からのフォーマット踏襲でした。背景美術は相変わらず美しいというか、もしかしたら作画はグレードアップかも?

でも1、2期目を観てなくても何となく大丈夫そうな感じ。これぞ『のんのんびより』ですね。あ、新キャラは出ますよ。
== [第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.2.1追記:
第4話まで視聴終了。

なっつんと駄菓子屋が、それぞれ自分が一方的に有利な状況で相手が過去にやったことをあげつらう場面がありました。

スキーで無理矢理駄菓子屋に突き落とされて滑らされたとか、雪下ろしのために屋根に上がっているときになっつんに梯子を外されたとか、1、2期目から観ていると視聴者も「なるほど」と頷くけど良く考えたら作中で学年は同じなのにまだ冬は来ていないのです。「サザエさん時空」のパラドックス(笑)。

2021.3.29追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。

実は「月刊コミックアライブ」4月号で原作は終了していて最終話も読んじゃっていたんですけど、概ね原作最終回通りの最終話という感じでした。ということでOVAとかはあり得ても本編が作られるのは本作で最後だと思います。

2期目の「りぴーと」では「サザエさん時空」のパラドックスはあまり目立たないように巧みなシリーズ構成がされていたのですが、「のんすとっぷ」はあまりそこには気を遣っていなかったようには感じています。

まあ、新キャラを出してしまったせいで仕方がなかったところもあるとは思いますけどね。

ここまでのシリーズの遺産みたいなものに頼ったきらいはありましたが、ちゃんとシリーズを終わらせたという点と、「年上としてふるまうれんちょん」を見せてくれたという点は高く評価できますね。

制作側も、つきあった視聴者もお疲れさまでした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 48
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

小さな音楽隊

SILVER LINK制作。

都会の喧騒を離れると、
ここまで小鳥や虫の声が聞こえてくる。
美しさを増した町の風景に、
さりげなく写る牛横断注意の立て看板。
豊かな自然の中で子供たちは、
スローライフな日常を生きている。

全くもって心配はいらない。
ゆるキャン△同様に強みを良く知っている。

登校時に歩きながら縦笛を吹く、
何気ないれんげの絵に衝撃が走った。
もう随分と忘れていた感覚である。
意味もなく登下校時は横に並び演奏する、
小さな音楽隊である。
大して楽しくもないのにずっと吹いていた。

ひぐらしの声、茜色の夕暮れ、
擦りむいた膝の思い出とともだち。

最終話視聴追記。
後半に並ぶ吉田玲子脚本回が印象に残る。
{netabare}正月休み、れんげとほのかの小さな友情は、
きっと大人になっても覚えているでしょう。{/netabare}
通いなれた通学路、同じような毎日でも、
れんげには違って見えている。

素敵な時間が流れています。
こんな平和な日常が今でもどこかで。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 47

69.8 3 2021年度の卒業式アニメランキング3位
Sonny Boy サニーボーイ(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (288)
805人が棚に入れました
長い長い夏休みも半ばを過ぎた8月16日。学校に集まっていた中学3年生・長良〈ながら〉たちは突然、思いも寄らない事態に巻き込まれていた。長良自身はもちろんのこと、謎の転校生・希〈のぞみ〉や瑞穂〈みずほ〉、朝風〈あさかぜ〉ら、36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまったのだ。しかも彼らは、漂流と同時にさまざまな《能力》を入手。人知を越えた能力に大喜びし、好き勝手に暴れ回る者もいれば、リーダーとして他の生徒たちを統率しようとする者も、元の世界に戻るための方法を必死で探す者もいる。渦巻く不信や抑えきれない嫉妬、そして支配欲からくる対立。次々と巻き起こる不可解な事態を前に、少年少女たちは突如として、サバイバル生活に放り込まれてしまう。果たして長良たちはこの世界を攻略し、無事に元の世界に帰ることができるのだろうか……?
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アンチ・モラトリアム

本作とは全く印象が異なりますが、難解な青春アニメというと
今やネタアニメの定番になった「グラスリップ」が思い出されます。
揺れ動く思春期の心情を独自の表現語法を用いて描き出し、
心の内奥までも可視化しようとした点で両者は共通していますし、
結果、意味不明などと揶揄されてしまうのもやはり共通です。

「グラスリップ」では「未来の欠片」という超常的な現象が
ヒロインの深層心理をヴィジュアル化する装置として機能し、
また、エッシャーのトリックアート、「昼と夜」が解釈の鍵となっています。
イメージの喚起力に訴える同様の象徴表現を本作も駆使していますが、
こちらは比較にならないほどの徹底振り、まさしく完全な極振りです。

こうした野心的な独創が視聴者にウケないのはきわめて自然で、
この種の作品では視聴に払った注意力の量が感動に比例するので
制作に注がれたエネルギーに見合うだけの熱量で向き合わなければ入り込めず、
結果、作り手の自己満足のように感じられてしまうわけです。

本作はとにかく情報量が尋常でなく、深入りすると収拾がつかなくなるので
核心と思われる部分だけを抽出して概観することにします。
全体の大まかな構成は、漂流の"謎"をめぐる前半と、
漂流の"意味"を追求する後半とにはっきりと分かれていますが、
その転換の軸となる主人公長良の、決断と行動に焦点を当てた
いわば"長良ルート"と呼べるものが一応、標準的な読み筋になるようです。


{netabare}まず指摘したいのは、序盤のミスリードについて。
SF風の少年少女・異世界サバイバルというパッケージには
あふれんばかりの既視感が漂っていますが、
実はこの既視感を逆手に取った意図的な操作、
いわゆるミスリードが序盤に仕組まれているふしがあります。
惨劇の匂いを漂わせたり、魔女狩り風のイベントを持ち込んだりと、
常套的なサスペンス展開で前半部を偽装しつつ、
ストーリーが進むに従い、"哲学的"と評すべき本作の真の姿、
この作品のアレゴリカルな本質が鮮明になってきます。


平たく言うと、物語全体が「喩え話」だということです。
例えば第4話のモンキー・ベースボールは「ルール」および「能力」の不均衡、
第7話のバベルの塔は「労働」や「希望」の転倒をめぐる一種の寓話だし、
全編の至る所にメタファーや象徴、暗示などが散りばめられた
さながら「アレゴリー(寓意)」の祝祭の趣があります。

ならば「漂流」とは何を意味しているのか?

結論から言うと、すでに指摘されている通り
「モラトリアム」の寓意、そう素直に考えてよさそうです。
終わらない夏休み。止まってしまった時間。
"静止した世界"とは、永遠に続くモラトリアムの表象でしょう。
隔絶され孤立した校舎。管理のもとに置かれ、ルールに守られた閉鎖空間。
そして、訓練キャンプで強制的に"一人前"にされた少年少女が
社会という「戦争」に送り出される・・・このあたりにもアイロニカルに
制度や世相を風刺する、現代の寓話としての側面を見ることができそうです。


さて、転換点となる第6話。漂流の真相が明らかになり、
原因となった長良に対して「神(校長)」から宣告が下される。

「君は世界を創っていたわけじゃない。
 可能性の箱を開けているだけの、ただの観測者なんだよ。
 君がいるからこの世界は存在している。」

観測者が箱を開ける、という言い回しから、元ネタはよく知られた
「シュレーディンガーの猫」と称される量子力学の思考実験だと思われます。
専門的な内容はわかりませんが、本作に応用されている方向性としては
事物ないし事象の存在そのものに関わる理論上の不安定さを
モラトリアムの本質に結びつけようとしている、といった感じでしょうか。

その際、重要な意味を担うことになるのが「可能性」という概念です。
漂流世界の原理となる「可能性」とは、すなわち「不確定性」、
存在が非決定の状態にあるという、ネガティブなニュアンスを含んでいます。

 君たちはもう、必要ないんだよ。
 君たちはただのコピーなんだよ。
 君たちだけが、特別だと思っていたのか?

「神(校長)」が生徒たちに告げるこれらの言葉は、
着想のベースになっているらしい確率論の文脈に置き換えると、
「君たちは確率論上のただの可能性に過ぎない」となる。
つまり、まだ何者でもない可能性だけの存在である思春期の少年少女、
あるいは可能性の海を漂流するモラトリアム人間たちの在り方を
原理的に否定し、切り捨てているわけです。


ここは物語の転換点であると同時に、長良ルートの真の起点ともなります。
つづく第7話、バベルの塔に仮託したエピソードの中で長良は、
転倒した世界を自らの観測者の能力を用いて反転させ、こう宣言します。

「この世界をひっくり返す。
 僕はみんなの分まで前に進まなきゃいけない。
 全部僕のせいなんだ。それでも、もう逃げないって決めたんだ。
 この漂流を間違いにしたくないから。」

漂流の原因として世界から断罪された彼が、
自らの手でそれに決着をつけるための行動を起こす。
これは、責任を猶予されたモラトリアム的な心性からの脱却であり、
主体的な自我の確立を描いた成長ストーリーとして、ある意味、
世間一般のモラトリアム論に即した模範解答とも言えるものでしょう。
ただ、あまりに模範的すぎて、もしやこれもミスリードなのではないかと
つい身構えてしまうのは本作の場合、やむを得ないところです。


多分、ドラマの核心となる部分は、もう一歩踏み込んだところにあります。

「観測者がいなきゃ、みんなただの可能性で終わっていた。
 みんな解っているはずだ、結局どこにいたって
 僕らは抗い続けなければならないって。」

これは、長良に共感したこうもりの言葉ですが、
着目したいのは「反抗」という契機が、世界観と物語をつなぐ形で導入され、
物語後半で長良が企てる元の世界への帰還計画が本質において、
この世界を支配する「神」へのプロテストになることを予告している点です。


その経緯。まずは、漂流の"真実"を見究めたラジダニの言葉。

「そうか、これは漂流なんかじゃない。
 神が振ったサイコロだったんだ・・・。」

サイコロは「偶然」の表徴であり、確率論のシンボル的なアイコンです。
漂流世界は無限にある可能性の中から、たまたま出た一つの目に過ぎず、
偶然の結果に過ぎないから当然、その現象には何らの意味もない。
やまびこが言うように、「この漂流に意味なんてない。無だ。」
「偶然」という絶対的な「神」が支配する確率論と決定論だけの世界。
長良の計画は、この世界への挑戦を意味するものでした。

長良:ロビンソン計画に追加したい項目があるんだ。
ラジダニ:ああ、そうこなくっちゃ。

ちょっと分かりにくいですが、最終盤の展開はここからスタートします。 
追加した項目がどういうものか、ここでは説明されずに、ただ、
希のコピーであるコンパスを掌にのせて長良が呟きます。
「どうせ世界は変えられない。それなら・・・」


追加した項目は最終話で明らかにされます。
彼らが目指したのは"元の世界"ではなく、コンパスが指し示す世界。
ここでふたたび「可能性」がキーワードになります。
偶然の支配から可能性を解放し、それに別の意味を与えること。
それが「神」への反抗の最終形態になります。

瑞穂:そこに行っても希が生きてるかはわからないんでしょ?

長良:だからコンパスを使うんだ。
   何も結末は変わらない。
   起こり得ることしか起こらない世界だから・・・
   可能性をもう一度振り直す。

神が振るサイコロに対抗して、長良はコンパスを"振り直す"。
コンパスの針は、どこかの世界で希が生きている可能性を指し示しています。
「希はもう戻らない。でもね、彼女の意志はまだ生きている。」

「過去は変えられない。でも、未来ならいくらだって変えられる。」
・・・かつて希はこう語っていました。
つまり、希が信じた「未来」という可能性を彼もまた追い求める。
「起こり得ることしか起こらない」決定論の世界では単に確率論上の
ニュートラルな意味しか持ちえないネガティブな「可能性」を
ポジティブに反転させ、「偶然」に意味を与えようとするのです。

乱気流のように錯綜する次元の混沌の中を、長良と瑞穂が走り続ける。
その時、上方に現れた鳥の群れが、彼らを先導するように先立ってゆく。
希と鳥とは終始一貫して、アナロジーの糸で結ばれています。
やがて、満ち溢れる光に包まれて二人が立っている地点で
回り続けているコンパスの針が、目的地に到着したことを告げています。

瑞穂:長良はさ、何で帰ろうと思ったの?
長良:これは、希が見た光だから・・・{/netabare}


長良ルートを締めくくる最終話の内容については、
希と瑞穂のその後の動向も含めて、いずれ補足する予定です。
本作のユニークな特色は、鬼面人を嚇すような世界設定よりも
この結論部分に提示されている独自の思想にあると自分は考えていて、
それを「アンチ・モラトリアム」などと呼んでみたのですが、
そもそも観る側に結論を委ねることを本作は意図しているようでもあり、
自分も確認できたポイントだけを覚書風に記しておくつもりです。

本作が執拗に反復する「死」のモチーフについても触れなければなりません。
光を志向しながらも死と親和的であり、作中に死の契機を導入する
希というヒロインの両義性は、本作の複雑な性格を端的に表出するものです。
また、「死」を「モラトリアム」と並ぶもう一つのテーマと捉えるならば、
その両者を統合する存在が瑞穂であり、最終話にその帰結が示されます。
長良ルートがシンプルな成長ストーリーであるのに比べ、
難解なメタファーや象徴が横溢するこの裏ルートの方に、余程興味をそそられます。


・・・しかし、さすがに四周もすると、最後は達観した心境に至ります。
これ、解らなくても別にいいんじゃないの? なんて。

理解しようと頑張ると、他作品を視聴する時間が削られます。
それよりは、クールでポップなヴィジュアルと雰囲気を楽しみつつ
一通り完走すれば、もうそれで十分なのではないだろうか?
哲学風味に抽出されたビターな青春のエッセンスをフィーリングで味わう、
こういうのが本作の正しい鑑賞法なのかも知れない、等々・・・

のっけから散々思わせぶりに引っ張りまわされた挙句、
最後は一方的に突き放される。有り体に言ってかなり鬼畜なアニメでした。
これがハッタリなら断じて許されないところですが、悔しいことには
十分過ぎるほどの内実を備えており、余韻も深いので黙らざるを得ない。
とは言え、好きになれるかどうかはまた別問題であって、
人に勧めたい気はあまりしないし、案外残らない作品にも思えます。

2022.11.23 投稿

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

唯一無二の夏目監督。異世界の描き方。

小説をそのまま映像化したような作品

不思議な世界観であり、効果音だけの演出などが興味深かった。銀杏BOYZの主題歌もとても爽やかな夏を感じさせるものでとても良く、劇伴もとても良い。謎の世界観のため、好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。極端に層が別れると思います。

opとedがなく、銀杏の主題歌だけで勝負するという挑戦を行なっている。最後の銀杏でいかに爆発させられるかが鍵になってくると感じた。

これぞ異世界というものを夏目監督は描いてくれている。異世界アニメの異世界は本来こうあるべきなのではないか。

市川さんと大西さんを中心としたキャスト陣のアフレコも良く、全体的に良かった作品。

哲学的作品が好きな人は好き。刺さる人には刺さるでしょう。監督もその人にしか求めてないです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いいですね、とても。結末の後どうなるかを想像する話なのでしょう。

12話まで視聴しました。

 大いなる勘違いをしてましたね。1話の時点で希はクラスメイトかと思っていたら夏休みの途中で転校してきたと。最終回を見てあれ、と思って1話に戻ったら、希は8月16日に転校してきて、クラスの人たちと面識がなかった。長良の名前を知っていたのは面接を後ろで聞いていたから。で、屋上で主人公と出会って、行くところはないのか、と問いかけたから主人公が違う世界に移転させてしまったと。

ただ、6話で希は元の世界で死んでいましたし、世界史の教科書は1話で自分で破いていたので、やっぱり自殺したのでしょう。それを希は知ってしまった。友人たちは泣いていたので、仲間外れとかじゃないと思いますが、作品を見返すと答えが見えるかもしれません。

 その情報が希の頭に残っていたのかもしれません。希は元の世界で卒業して高校に行って、アレとああなったのでしょう。どう見るかですよね。長良は変りました。鳥、見てましたから。希または瑞穂とこれでまた出会えたわけですから、今後は長良しだいということでしょう。

 長良も言っていますが、人生はこれからです。希とはあんな感じで終わったとしてもどうなるかわかりません。あっちの世界では朝風を認めていなかったし、長良と上手くいっていました。物語の結末は、すなわちこれからスタートだと。

 または中学校の卒業とかそういう区切りで人生終わるんじゃなくて、その後いろんな世界がまっているんだから、昔を引きずるな、ということでもあるでしょう。その意味では希も瑞穂の事も、過去として考える強さを長良は持ち始めたという意味かもしれません。(この意味だとしたら、秒速5センチメートルみたいな悲劇は起こすなという感じでしょうか)

 ああ、でもコンパスですよね。コンパス忘れちゃいけません。あれの意味を考えると…。あ、でもEDの歌の最後のフレーズが…。

 まあ、本作は最終回のラストシーンを見るための話なのでしょう。考察も無粋だと思いますので、もう1回どっかのタイミングで見て、何か書きたいことがあれば、また書きたいと思います。

 とてもいい話でした。



11話まで。
 なるほど、中学校…に限らないかもしれないですが、閉塞した世界=大人の世界に旅立ちたくない思春期の少年少女たちの話だと。やりたい事をやり続けたいという思いが、大人になっても残り続けて成長できない…中学生のころが一番良かったという日本人の停滞感の話でしょうか。
 だから、ラジタニが外国人として外から見ているので、いろいろ見えてくるものがある、と。

 また、海外帰国子女で{netabare}勉強について行けない、あるいは友達が長良しかいない希ちゃんは、自殺したということですね。スマホ嫌いでしたもんね。世界史の教科書を破っていたあるいは破られたのか。イジメの線も考えられます。恐らく屋上から飛び降りたのでしょう。だから光をもとめて飛び降りたと。そのとき、朝風は希を見捨てたという感じでしょうか。長良が死んだ鳥に冷たいのは死の現実を知っている、あるいは死んだ鳥は彼そのものなので同情もできないとか。 {/netabare}まあ、詳細は違うかもしれませんが、こんな感じではないでしょうか。

 並行世界を確率論的に云々ではなく、長良は希ちゃんと一緒の未来が見たかったんでしょうか。現実世界で彼の心は空になって、妄想の世界に入ったと。ただ、希の残したコンパスは長良が進むべき道なのでしょうか。
 3人は皆と離れていました。3人とも現実世界では孤立していたのかもしれません。瑞穂と一緒に旅立ちました。これは3人で死んだということではないと思いますが、可能性はありそうです。瑞穂の能力とか長良の境遇とか考えると分かりません。猫も瑞穂の心配をしていました。指輪も気になりますし。
 ただ、コンパスを考えると希が残した「2人は現実を見つめて生きろ」というメッセージなのかもしれません。

 あの犬の先輩は、結局中学校時代の思い出あるいは初恋に引きずられて年をとるまで成長ができなかった、ということでしょうか。
 穴の中の世界は意味のないことに騒いでそこに意味を見出していた中学校のクラスの象徴なのかもしれません。
 クラスが分裂したり一人で何かやってる奴とか、駄目だししてバツを人につける奴とかはまさに中学生の教室そのものでした。
 アキ先生はFAXとかコピーとか小間使いにされていました。多分その反動で支配者になりたかったのでしょう。


 9話、10話、11話と見ていろいろ気が付きましたし、考察は的はずれかもしれませんが、そういう何かを感じて欲しいという話なのは分かりました。この3話はすごく面白かったです。で、6話を見るとここでいろいろ解答につながるヒントを出していたと。考察すれば1話からなにかあるかもしれませんが、最終話見たら改めてやってみたいと思います。




以下 7話までのレビューです。

 7話です。希ちゃんが一番ダーク説でどうでしょう。
 額面通りに受け取れば確率論的に存在する並行世界を主人公がランダムに移動、観測することで実体化するという話に受け取れます。
 ポイントは主人公が鳥を助けずに猫は救ったこと、いつも寝転んでいたこと、主人公の家がゴミ屋敷でおそらく過去なにかの事件で母親が精神的におかしくなっている状況などです。

 考察をすればSF設定的にはいろいろ矛盾があると思います。1例をあげればその場で傷がなおる、時間の経過、超能力は何かの解答になっていません。今後のストーリーしだいでしょうが、現時点で材料は出そろっていない気がします。
 瑞穂の能力が猫と箱(シュレーディンガーの猫)でモノが出てくるということで、雰囲気だけで並行世界ですと力技で言い切るのかもしれません。その場合はSFではなく単なる物語だと割り切るのでしょう。
 
 キャラについて。主人公の逃避根性と厭世が前面にでています。また、あの空を飛べる子の嫉妬、瑞穂の正義感と物欲等々、その他のキャラも中学生の感情や悩みなどの縮図をこれでもか、といわんばかりに強調しています。あまりにダイレクトな感情表現が少々不快になるくらいですし、逆に言えば不自然すぎます。ただ、ポイントはどうやらそれが超能力と一致しているだろうという事です。

 となると、ヒロインの希ちゃんの内面を見せていないことが圧倒的に怪しいです。帰国子女ということもあいまって、まあこの子がキーパーソンではあるのでしょう。それぞれの能力が願望に準じているのなら、光が見えるという彼女の内面がもっともダークな予感もします。
 一方で、外国人を混入させていることに意味がありそうです。一番楽しんでいるのは黒人(インド人?)の彼でした。希ちゃんとインド人?の彼が実は…もありそうな気がします。外国人と帰国子女であることを明確に表現していますし。なにより一番面白そうですし。

 いろいろ謎はあります。瑞穂ちゃんの指輪も怪しいですね。男の先生と何かあった気がします。そして、白衣の先生は多分中学生なのでしょう…というか露骨に学生服のスカートをはいていました。そして星のほっぺのあいつですね。目の描き方から言って何かにとりつかれている感はありますので、こちらが犯人説が自然なのでしょうが、だとしたら捻りが無さすぎです。

 今のところ面白くないとはいいません。アニメの見方としては、SFとかの設定より推理小説的な犯人捜しの方が面白そうです。理屈が通ったどんでん返しなら大歓迎ですが、ご都合主義にならないことを期待します。ワンダー〇ッグプ〇イオリティーに似た匂いを感じるので心配です。

 アニメについては、少し「味」を出し過ぎでしょう。手抜きのごまかしに見えます。江口寿史の風景の雰囲気はでていません。希と瑞穂のキャラデザは可愛いです。
 ストーリーや映像は奇抜に走りすぎです。作家性の出し方のチューニングがちょっと悪い方にアンバランスです。謎がどうこうの言う前に切る人が続出しないことを祈ります。

投稿 : 2024/11/16
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