北欧神話で人類の敵なおすすめアニメランキング 1

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66.6 1 北欧神話で人類の敵なアニメランキング1位
戦翼のシグルドリーヴァ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (263)
736人が棚に入れました
――突如、地球上に現れ、あらゆる生命の脅威となった『ピラー』。打つ手もなく追い込まれていく人類に手を差し伸べたのは、自らを『オーディン』と名乗る神の存在だった。 オーディンはピラーに対抗する術として、戦乙女『ワルキューレ』と、彼女たちの翼となる英霊機を人類に授け、反撃を宣言した。それから数年――人類とピラーとの戦いが続く空、戦翼を纏った戦乙女たちが、そんな戦乙女たちを支える男たちが、世界を救うために命懸けの空を翔けている。 ここ日本も例外ではない。霊峰富士にそびえし巨大なピラーと対峙する、 3人の戦乙女。いずれも腕は確かだが、揃いも揃って問題児ばかり。そこに、欧州から訳アリのエースパイロットがやって来ることになり……。「さあ、反撃の時だ、人類。来るべき決戦の日――ラグナロクの時は近い」シリーズ構成・脚本に『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平、キャラクター原案に『魔法少女リリカルなのはViVid』の藤真拓哉、世界観設定・設定考証に『ガールズ&パンツァー』の鈴木貴昭と、強力スタッフ陣で贈る新たなる空のミリタリー、開幕。

声優・キャラクター
山村響、稗田寧々、M・A・O、菊池紗矢香、平田広明、堀江由衣、日高里菜、上坂すみれ、中村悠一、杉田智和、マフィア梶田、千葉繁、茅野愛衣、小松未可子、上田瞳
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ウインク敬礼があざとカワイイ

シグルドリーヴァって何?
と思って調べると、{netabare}ワルキューレ(勝利をもたらすもの)と同義って。
アニメタイトルでネタバレかい。
あの作風だから致し方ないか。{/netabare}

このアニメ要約すると。
可愛い女の子がプロペラ機に乗って、わけのわからない敵と戦う。
これだけ聞くとちょいユルだけど、{netabare}結構シビア。
人がバンバン死にます。
それに分かり易いフラグを立てつつ。{/netabare}

館山基地に集った訳アリ少女4人。
主人公のクラウは北欧出身で、死神との異名を持ちます。
あとの3人は日本人で、性格がわかりやすい。
切れやすい天才アズズ、楽天的なバカ宮古、物静かでしっかり者の園香。
私のお気に入りは、常に冷静、長い金髪をなびかせるクラウです。
周りへの気遣いを忘れない所が気持ちいいですね。

ストーリーは想像にお任せするとして、このアニメって館山観光案内ですよね。
アイキャッチとかまさにそう。
昔、館山に住んでいた身としては懐かしい感覚でした。
ちなみに、館山基地にはそう簡単には入れませんので悪しからず。
ただ、外周道路の突き当りに沖ノ島があって孤島気分に浸れます。

房総半島最南端の野島崎も登場します。
{netabare}アズズがここまで逃げてたけど、館山基地から相当の距離。
私、逃げすぎやんって突っ込んでました。
これも観光案内の一環なんでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/10/26
♥ : 15

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヒコーキの心

英霊などと宣えば、左手が疼く輩に揶揄されそうなので、ここは魂、あるいは心、または“soul(ソウル)”、もっと広く、”spirit(スピリット)と表現するのが吉かもしれない。

人馬一体と言うべきか。
乗り手の、もっと言えば作り手の、さらには、名もなき整備員たちとの“対話”によって、初めて、機械は魂を宿した“body(肉体)”を獲得するのだ。

今は、ウィキという便利なツールがある。
ここは是非にも、英霊機たちの秘められた歴史に、航空史に刻み付けた爪痕に、そう、ヒコーキの心に思いを寄せてほしい。
そこには、無念の思いの中で培われた信頼と友情が、そして、たとえ一瞬であっても、我々の心に響く栄光、その輝きを見ることができるはずだ。

11月11日は第一次世界大戦の終戦記念日、リメンバランス・デー。

1915年、カナダ人の医師で詩人でもあったジョン・マックレーが、同国人兵士の死を機に書いた「イン・フランダース・フィールズ」。戦場に咲くヒナゲシの花の描写を冒頭に入れた詩は、欧州諸国で人気を得て、その後、ヒナゲシは戦闘で命を落とした兵士たちが払った犠牲を象徴するものとなった。

「サヨナラナミダ」スピラ・スピカによるエンディングテーマが素晴らしい。
武器を捨て、ケシの花を残して旅立つヒコーキたち。
そこはヴァルハラではなく、安息の地であってほしい。

第二次世界大戦、マルタ島を拠点に、地中海の航路を守った3機の剣闘士(グラディエーター)たち。

偶然の中で生まれた奇跡の英雄譚ではあるが、その3機のシーグラディエーターに付けられていた愛称が興味深い。
『Faith(信頼)』、『Hope(希望)』、『Charity(愛)』であり、最後まで生き残った一機である『Faith』が、島の戦争博物館に展示されているそうだ。
ちなみに、『Charity』とは、無償の愛、アガペーのことである。

そんな訳で、“戦翼のシグルドリーヴァ”の設定には、確かに“ヒコーキの心”が裏打ちされているはずではあるが、なぜかあまり脚本から響いてこないのである。
少し残念ではあるが、鈴木貴昭氏の愛は、確かに頂いたのである。

投稿 : 2024/10/26
♥ : 17
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

言っておくが私は嫌いではない。

序盤 まぁ

中盤 お?

終盤 おお

この話は異形の生命体と戦う祝福された少女の話
ジャンルはバトル・戦闘機(擬人化ではありませんから安心して)

まず。私は嫌いじゃありません。この作品。

まず全体的な評価としては満足しています。
扱っている展開がドシリアスなくせにコメディが良い感じに入っていて飽きなかった印象です。
もちろん「コメディ抜きにしてシリアスメインでやれば」「もっと設定を練ってからにしろ」「人類の価値観冒涜しすぎでは?」という意見は認めます。実際私もそう思いました。最後よくわかりませんし、中盤が中盤だけに終わり方が解せない感じです。
しかし本作の見どころは全体的な物語ではなく、物語の進行に伴うキャラの物語です。

ここを間違えては行けないのですが、正直物語なんてどうでも良いんですよ。世界がどうなろうとどういう意図だろうと知ったこっちゃありませんし、実際どうでも良い内容でした。しかし、注目スべきはキャラ達の感情です。
物事に対してどのように感じ、どのような結論をだし、どのように行動するのかが本作の醍醐味です。おそらく。いやシリーズ構成さんが言うんだから間違いない。どうでも良いとは言ってませんが。
ともかくこれは物語を楽しむというより事象に対してキャラどのように対応するのかが重要だということです。

制作側(シリーズ構成)は「ハリウッド的なものにしたかった」と言っていますが、これはハリウッドで出来るようなものではない(本作が上)ので、本作をハリウッドと表現するのはちょっと抵抗があります。別にハリウッドを嫌っているわけではないのですけどね。

さて内容です。序盤のつかみは正直良いとは言えませんでした。異形と戦う少女アニメなんてそこらにありますし、プロペラ戦闘機にのる少女だっています。
ですので当初はそこまで期待はしてませんでした。「どうせテキトーに終わるんだろうなぁ」程度に思ってました。
しかし中盤一気に好転。結構シリアスになってきます。正確に言うなら生ぬるい事象ではなくなります。
序盤とはちょっと温度感が違うので序盤が好きな方はあまり好みじゃないかもしれませんが、まぁなんとかなります。{netabare}死人の数だけ面白くなるとは良く言ったものですね。ここで誰も死ななかったら制作側を本気で軽蔑するところでした。ただ身近で死んだのが姉御さんと昔の仲間の片方のみっていうのが。もうちょい逝ってもいいんじゃないかな。司令塔の一人くらいは殺っていいと思うんだけど。{/netabare}
終盤はまたシリアスです。私大興奮ですよ。{netabare}園香ちゃんの葛藤が好きです。ああいうのですよ!ああいうの!解決方法はイマイチ納得できませんが、敵への恐怖による使命の未遂行によって認めざるを得なくなった自分の無力に対する自責は最高ですよもう。{/netabare}
ラストの終わり方は良かったと思います。いろいろ終わっていない点があったりしますが、それを含めて本作だと思ってます
なにせ物語はついでですから。どう彼女達が成長したかがわかれば良いんです。

おじさんコメンタリーは一話みて「これはネタバレ食らうやつだな」と後回しにしました。別にネタバレはしてないのですが、純粋に本作を楽しみたいなら本編だけ全部見てからおじコメを見ることをおすすめします。他の方のレビューみていると「おっさんたちが自画自賛・言い訳しているだけ」という意見があるようですが、本作を作ったんです。それくらい良いでしょう。まぁ個人的には4話だけは一時間反省してもらいたかったですが。
本作にハマっている人はおじコメは見るべきではないです。ものすごく現実的な話を「なんの可愛げの無いおっさんやお兄さんが話しているだけ」(本人曰く)なので、作品にハマった人は不快感が大きいかもしれません。
個人的には、本作は結構面白く2020秋としては上位だと考えていますが、心酔するほどではないので、特に不快感はなかったですね。4話を除いて。というか2020秋は残念すぎる。まぁ多くの人が「本作が2020秋を下げている」といっていますが。
普通に裏のというか制作側の話も良かったですし、私の気付かなかった点も解説してくれたので非常にありがたかったです。より好きになれた気がします。

監督は徳田大貴さん。原画マンで初監督だそうです。そりゃ4話みたいなのを作るわけですね
シリーズ構成は長月達平さん。リゼロ原作者ですね。
キャラデザは横田拓己さん。波よ聞いてくれのキャラデザをされた方ですね
劇伴は小森茂生さんと百石元さん。正直おじコメでのこの二人の会話死ぬほど面白くなくて笑っちゃいました。
アニメ制作はA-1picturesさん。

作画も良かったですね。どこぞやのコトブキたちは完全に3Dだったので本作もどうせそうだろうと思ったらA-1だったんですね。なんとすべて手書き。いやぁすごい。戦闘シーンはもちろん日常シーンでも良い箇所はありました。「なぜそこをぬるぬるにした」という箇所もありましたが、まぁ作画が良いに越したことはありませんから。
opはボカロPのナユタセイジさん作詞作編曲、ナナヲアカリさん歌唱の「Higher's High」これボーカル変えればもっと売れると思うんですけどね
edはSakuさん作詞作編曲、スピラ・スピカさん歌唱の「サヨナラナミダ」これは映像もあいまってすごいですよ。というか映像がすごい。表現が天才のそれです。
声優さんはとても良かったです。特に杉田さん中村さん梶田さんの三人が良い感じでしたw四話はべつですが。

総合評価 嫌いではありません

投稿 : 2024/10/26
♥ : 7
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