ようす さんの感想・評価
4.4
みんなと過ごした大切なこの場所があるから、大丈夫、なので。
たまゆら劇場版4部作の第4部。
やってくれました…
最高の4部でしたよ。
実際に竹原の地を訪れたこともあるほど、
今までもたまゆら、大好きでした。
だけど、この4部を観終えたことでさらに想いが強くなりました。
とてもよかった(´;ω;`)
いよいよぽって達も卒業だし、
感動で泣いちゃうかな…と思っていましたが、
泣くことはありませんでした。
涙じゃなくて、
温かい気持ちが心で溢れて、いっぱいになりました。
本当に素晴らしい作品でした。
1時間ほどの作品です。
● ストーリー
高校3年生の沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。
亡き父のカメラで写真を撮ることが好きな彼女は、
卒業後の進路を東京の大学に決めた。
大好きなみんなと離れてしまうけれど、
竹原で過ごした高校生の思い出はずっと残る。
応援してくれるみんなに背中を押されながら、
いよいよ受験。そして卒業式の日を迎える…。
4部作最後の4部は、
高校3年生の冬の話。
進路に向けて勉強したり、
みんなで初日の出を見たり、
受験の結果にドキドキしたり。
そして卒業式。
笑顔で証書を受け取る彼女たちに
今までの思い出がぶわっと蘇る(´;ω;`)
そう、この4部は別れを悲しむための4部じゃない。
今まで過ごした日々を心に刻み、
みんなが新たな一歩を踏み出す姿に励まされる4部でした。
ぽってにとって、
父を失った悲しみが消えることはない。
だけど、竹原で出逢った人たちが、
父との思い出の色を変えてくれた。
温かさを思い出させてくれた。
父の存在も、
写真を愛する心も、
友達や家族の支えも、
何もかもが今のぽってを支えているんだなあと、
ぽっての成長にほろり。
登場する人みんなが温かい。
私もこの人たちのようでありたいと、
すさんだ心をほぐしてもらいました。笑
● 音楽
【 主題歌「これから」/ 坂本真綾 】
4部作すべてを通しての主題歌なので、
これまでのレビューでも絶賛してきました。
でもね、この曲の真の魅力は
この4部でこそ発揮されたと感じました。
小さく切り取られたたまゆら映像と、
黒い背景に流れていく文字。
特別な演出は何もない、
よくある地味なエンドロール。
なのに、すごくかけがえのない思い出が流れていくような、
大切なものを振り返っているような、心地よさ。
そんな気持ちにさせたのは、
間違いなくこの曲の力が大きいです。沁みる…。
今までもいい曲だと思ってたけど、
今回の第4部で聴くのが一番しっくりきました。
ほんと神曲。
● まとめ
たまゆら大好き。
これは本当にいい作品です。
TVシリーズもよかったけれど、
この劇場版までを見て、本当の完結だと思いました。
たまゆらシリーズの持つ、
最高の魅力を見せてくれました。
最後の最後まで、
すてきなぬくもりをありがとうございました^^