優柔不断で18禁ゲーム原作なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の優柔不断で18禁ゲーム原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の優柔不断で18禁ゲーム原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.7 1 優柔不断で18禁ゲーム原作なアニメランキング1位
WHITE ALBUM2(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1113)
5627人が棚に入れました
学園祭まであと一月と迫った秋の日の夕暮れ。

崩壊した軽音楽同好会の最後の一人、北原春希は、
放課後の窓際で学園祭のステージを目指してギターを弾いていた。

それは、二年半ずっと真面目に過ごしてきた優等生が、
卒業までの半年間に成し遂げようとした、ささやかな冒険。

けれど、その拙いギターの音色に、
流れるようなピアノの旋律と、鈴が鳴るような歌声が重なったとき……

一人からふたりへ、ふたりから三人へと重なっていった新生軽音楽同好会の、
夢のような、夢であって欲しかった半年間が始まった。

声優・キャラクター
水島大宙、米澤円、生天目仁美、寺島拓篤、中上育実、杉山紀彰、梶裕貴、夏樹リオ
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

久々、いや初めてこんな恋愛アニメに出会いました  これ以上はこの先現れないだろうと思ったら、原作ではまだ序盤なんだよなぁ…

※長文注意報発令

【短い感想】
シナリオに関しては今までの恋愛アニメでダントツのNo.1です。
それだけ感情描写が素晴らしい。
ここまで繋がりがしっかりしていて、キャラの気持ちが伝わって来るアニメはまずありません。

この作品は隅々まで意味のある描写だらけの作品です。
結果だけに注目していたらまずこの作品の魅力は見えてこないです。
まずは主役の3人全員の気持ちを考えてこの作品を見てみてください。


【このアニメのコンセプト】
前作であるWHITE ALBUM(前後編)からそれは変わってないようです。
どうしてもネタバレが嫌な方のために一応隠しますが、私としてはコンセプトを知った上で視聴したほうがいいと思います。
大事なのはそこじゃないから。
なので、未視聴の方も参考程度に是非開いてみてください。

{netabare}このアニメで感じたのは、『大事なのは結果よりも過程』だということです。
このアニメのコンセプトは言ってしまえば“浮気”です。
このアニメが凄いのは、なぜそういう結果になってしまったのか、なぜこのキャラはそういう行動をとってしまったのかしっかり描写があることです。
「なぜこうなったの?」という問に対して「こうだからです」と返せるアニメです。
詳しくは後半の方に載せます。
ある程度浮気前提で物語を見て、「なぜそういう結果になったのか」「このキャラはどんな気持ちで行動したのか」などキャラの気持ちになって考えると、ガラッと印象が変わるはずです。
結果に至るまでの過程がしっかりしているから、思わず感情移入する、それも主役の三人全員にという感じで、見ているこっちまで辛くなってきます。

結果だけに注目していたら、「主人公最低」「クズ野郎」で終わってしまうかもしれません。
確かに、絶対クズではないと言い切れませんが、なるべくならそのキャラの気持ちを考え、気持ちを汲んだ上で感想を持ってみてください。
とても他人事じゃなくなります…
逆に、私が酷評している君のいる町は『過程よりも結果』の作品だと思うんです。
結果ばかりが前に行ってるから、キャラの行動が理解できない、感情移入できない、キャラの本気度が伝わってこない、キャラにブレがあって操られているように見える印象です。

視聴する際は結果だけでなく、結果に至るまでの過程に注目してみてください。{/netabare}


【長い感想(12話まで)】※ネタバレの嵐です。まだ12話まで視聴してない方は開かないでください。
○第7話:最高の、最後の日
{netabare}これを最初に持ってきた理由は、この回が“WHITE ALBUM2の全て”と言ってもいい回だと思うからです。
この回が与えた影響は計り知れないと思います。
他の2回分の話も絡めて、第2音楽室で何があったのか描写しています。
①かずさと春希が二人で会話、かずさが本音を少しだけ漏らす
②雪菜が春希に迫り、キス、付き合うことに
③実はかずさが寝ていた春希にキスしていたことが判明
④さらに実は雪菜は春希とはまだ付き合う予定ではなかったことを明かす
⑤雪菜はかずさがキスしていたところを実は見ていた
⑥現在(春希と雪菜が付き合っている)に至る

本当の地獄(辛い気持ちになる回)はこれからですが、この回が一番重要な回だと思います。
なぜ雪菜が告白したのか、なぜ雪菜が3人でいることを望んでいるのか見えてきます。
ただ友達だから失いたくないとか、そんな能天気な問題ではないはずです。
理由も結構はっきりしていると思うので、後で述べます。

さらにここから歯車が狂い始める意味でも重要な回です。
なぜかずさが雪菜と仲良くやっていけているのか、その間どんな気持ちを味わっていたのか、春希は何を思って3人と過ごしてきたのか、この回が与えた影響は測りしれません。{/netabare}


○小木曽雪菜
{netabare}雪菜はかずさよりも自分の気持ちを相手に伝えられるだけであって、本当は相手のことを考えて一歩下がったりする遠慮してしまう人物だと思います。
春希奪っといて何言ってるんだって?それはこれから説明します。(WHITE ALBUM2はこうやって後々説明したり、答えを持ってくるパターンが多いんですよね)

雪菜が望んだ最高の結末は
「春希がかずさと雪菜どちらと付き合うか腹を決め、雪菜に告白、そしてかずさもそのことを認め、友達としてこれからも3人一緒」
だと私は思います。
だから、あれを見るまでは3人一緒に過ごし、春希に選ばせる時間を、かずさが素直になるまでの時間を設ける予定だったはずです。
しかし見てしまった、かずさが春希にキスする瞬間を。
だから行動に移してしまった。
「それが自分にとって一番の結末にならないから」
雪菜はかずさと春希が付き合うまでもう時間がないと悟った、だから焦って自分から行動してしまった、春希の気持ち、かずさの気持ちを知っていながら。
かずさに関しては以前から春希のギターに合わせてピアノを弾いていたこと、今回のキスでまず納得でしょう。
春希に関してはおそらく文化祭の三曲目、届かない恋の歌詞に何かあると思うんですよね。
それ以外でも、かずさに惹かれていることは雪菜も気づいていたと思います。
そして、雪菜が焦って行動したのも、彼女の性格を表した描写から納得出来ると思います。
1つ目は中学時代のハブにされた経験、2つ目はトラブルセット(トラブルの種となったトラベルセット※ニコ生一挙放送コメントより)、これから雪菜が焦りやすい性格、一緒にいられなくなるのを恐れる性格が分かり、今回の行動と合致すると思います。
ここまでが春希と付き合うまでに起こったことです。

ここからは付き合ってからの3人、主にかずさのことを考えている雪菜について述べます。
付き合うことになったのを屋上にてかずさに報告、そして確認する雪菜。
なぜかずさに確認しているのか、それはかずさが春希を思っていたことを知っているからですよね。
しかし、かずさはそれを誤魔化し続け、そしてあの行動をとります。
名前呼びの承認。
これによって雪菜を納得させ、友達としてこれからも付き合っていくことになりました。
その後も3人でいることを強く望む雪菜、それはかずさと友達でいたい、3人でいることを大事にしたいだけじゃないはずです。
雪菜には後ろめたさがあった。
「春希の気持ちが自分一本に向かう前に、そしてかずさが納得する前に告白してしまったこと」
さらには屋上のシーン「私、割り込んだんだ、二人の間に」
だから、二人にチャンスを残すのと同時に、自分からすればピンチを乗り切る、二人から認められるように頑張ろうとしたと思います。
春希から本物の彼女として、かずさから本物の友達として認められるように、自分の後ろめたさ、罪悪感を消すために。
つまりは、順序が逆になってしまったけど、自分の計画にあったことは飛ばさないようにしようとした、それが二人にできるせめてもの事だと雪菜は思ったと思います。
現に、春希がかずさの事を思っているのに気づいても、「やめて!私だけ見て!」とか言ってなかったと思います。
それどころじゃない、というかこの行動を雪菜の気持ちで考えたらめっちゃ辛くなります…
・誕生日パーティーで二人きりになることを断る
これは完全にかずさのためです。
家族も含めてという嘘までついて春希を説得していただけに、どうしてもという気持ちが伺えます。
普通はですよ、彼氏をとられるかもしれない相手のことを思って決定機を見送るなんてしないですよ。
でも雪菜ならその行動が出来る理由がある。
自分のことだけ考えているわけではなく、かずさのことを思い、自分に罪悪感を抱いているから。
その行動の末、誕生日に家で一人でいた雪菜の気持ちを考えると…

・卒業式にかずさが来ていたことを春希に伝える
理由はほぼ上と同じです。
いや、ここまで来たらもう罪悪感に押しつぶされてしまったのかもしれません。
これ以上春希が悩み苦しむのも、かずさが素直になれないのも見たくない、その上かずさが卒業式に来ていたことを春希に言わなかったら、また罪悪感が増え、それを背負って生きていくわけですからね。
もう、ここの全てを悟った雪菜の顔も…

という感じです。雪菜の焦りや優しい性格、その上での行動が引き起こしてしまった悲劇という感じです。
はっきり言って雪菜のエピソードだけで胃が大変なことになってるのですが、まだ二人分の思いを受け入れていかなくちゃいけないですからね(笑)…
そりゃ胃薬必須アニメだわ。{/netabare}


○冬馬かずさ
{netabare}雪菜よりも、というか誰よりも自分の気持ちを相手に見せないかつ面倒見の良さによって悲劇を招き、悲劇の大きさがどんどん拡大してしまった人物です。
春希が好きで仕方ないのに本人に伝えることもできなければ、伝えようと考えることすらしないかずさ。
そのことを伺えるのが文化祭のキスシーン。
寝ている春希にキスしてしまうくらい好きなのに、思いを伝えられない、その結果雪菜が目撃し、春希に告白してしまった。

もうね…ここからのかずさは見てられないですよ。
1周目はまだいいんですけど、2周目はかずさがどんな気持ちを抱いて過ごしてきたかわかるから、気持ちと行動のギャップが…
まずは雪菜告白後の報告シーン。
雪菜の言っていることは全て事実、かつ雪菜はそれを裏付ける証拠も知っているわけで、質問する口調もかなり強めです。
「それでいいの?」という雪菜の心の声が聞こえてくるかのようです。
それを否定し続けるかずさ、そしてあの名前呼び承認。
これは、雪菜と友達としてやっていくという気持ちも本心から思っていると思いますが、それだけじゃない。
この場合は自分の気持ちを誤魔化すための手段です。
事実、この行動によって雪菜は質問をやめました。
後半にもこういうシーンがあります。
「やっぱり私、かずさと本当の友達になれなかったのかな…」
「そんなことはない、雪菜はたった一人の親友だと思っている」
後から見てもわかるとおり、この時のかずさは悔しさや悲しさという気持ちを抱いています。
でも、かずさからしたら雪菜も大事で、友達でいたいというのも嘘ではありません。
ていうか、これが複雑であり、これによって悲劇がさらに大きくなってるんですよ…
いっそのこと、好きじゃない、友達でいたくないと思えれば少しは楽になれるのに。
好きだから、友達のことを妬みきれない、恨みきれない、結果自分に悲しみが積もるだけ、発散はできない。

「一緒にいないと小木曽が泣くからな」
春希が好きという自分の気持ちに嘘をつき続け、友達のために安心させるために自分の本心を隠し、一緒にいようとするかずさ。
「かずさ変わったよね?明るくなった」
本当は悲しい気持ちが渦巻いていると考えると…
それでも友達を気遣い、悲しい気持ちを前に出さないように気持ちを張って明るく振舞うかずさ、張り詰めていた気持ちが切れてしまったのがあのシーンですよ。
3人の旅行の帰りに車で一人号泣するかずさ…

そして最後は二人から離れようとした。
雪菜のことを思い、そしてもう3人で過ごすのは耐え切れないから、これ以上拷問を受け続けて自分を騙して3人に笑顔を振りまくのは無理だから、そんな印象を受けました。
10話Aパートはアニメ史に残すべき凄まじいシーンだったと思います。
「そんなのはなぁ…親友の彼氏に言われるセリフじゃないんだよ。」
「私の前から先に消えたのはお前だろ!」 
「勝手に手の届かない所に行ったのはお前だろ!」
「手が届かないくせにずっと近くにいろなんて、こんな拷問も思いついたのもお前だろ!」
「なのに何で私が責められなきゃなんないんだ!」 
「毎日毎日目の前で心えぐられてそれが全部私のせいなのかよ!」
「ひどいよ!どうして私の気持ちわかってくれなかったんだよ!」
「私がつまらない男を好きになって何が悪い!」
凄まじい、よくこんなセリフ思いつけるな…
そしてこのセリフをいえるシチュエーションを作ったのも凄い…

雪菜のことを考える優しい性格のために、自分が受けるダメージが増え続け、人に自分の気持ちを伝えれない性格のために、春希が離れていってしまい、春希が3人一緒にいようと提案してしまう、これがかずさです。
雪菜もそうですが、優しくて友達思いであるために、自分の首を締め続けているという印象です。
全然悪いことはしていない、友達にとって最善のことをしているはずなのに、考えの違いによってそれが友達を傷付けることになってしまう、さらには自分も。
WHITE ALBUM2とはこういう作品です。
作中にもありますが、「かずさが男の子だったら…」「私だったら雪菜を渡さない」(うろ覚え)という感じで、性別のことを憎んでる描写があります。
全員が同じ性別だったら、恋愛さえなければどれだけ綺麗な青春ストーリーで終われたことか…{/netabare}


○北原春希
{netabare}最終的には浮気してしまいますが、春希もすごく悩んで、すごく悲しい思いをしてきてるんですよ。
春希の悲劇の始まり、それは雪菜の告白を受けてしまったこと。
もちろん雪菜が気にならないわけじゃない、魅力も感じているけど、文化祭の段階では間違いなく中途半端な気持ちだったはずです。
それでも、あれを受けるなという方が無理な話です。
最初から逃げ場などありませんでした。
普通なら、最初は中途半端でも、少しずつ付き合ってから雪菜のことを思っていけるはずですが、今回は別ですよね。
それはかずさがいる、もっと言えば雪菜よりも気になってたであろう相手の存在が今後の展開を大きく動かしたと思います。

雪菜の三人でいたいという提案(二人にチャンスを設ける)、かずさの三人でいないと雪菜が泣いてしまうという提案によって、春希は三人でいることを大事にしようとします。
その結果、かずさを傷つけることになってしまいました。
さらには、かずさとのやり取りが残ることによって、最終的にはかずさの所へ行きましたが、それまでの春希の思いってかなり複雑だと思うんですよ。
ちょっとまとめてみますが、あくまで私の予想です。
①雪菜と会う前、かずさに惹かれていた
②雪菜とあってからも、かずさの方が気になっていた
③雪菜と付き合ってからは、付き合うという考えはほぼ無くなる、友達として、プラス以前に気になっていた気持ちを残したまま気にかける
④かずさが本当の気持ちを明かしたことによって昔思っていた気持ちが爆発、抱きしめてキス
こういう感情変化だと思います。
かずさのこと諦めているから友達として3人でいようと提案、ただ100%友達としてではなく、どこか引っかかる気持ちが残っているから必要以上に気にかけてしまう、最終的には爆発みたいな。
そして、春希はそういう自分の気持ちに気づいていたと思います。
だから雪菜の誕生日に二人で過ごすことを提案した、自分の気持ちを100%のものにするために。
しかし雪菜はそれを拒否、結果かずさに会いに行き、あの始末です。
あのかずさとのやり取りによって、雪菜を裏切ったのと同時に、気持ちがかずさに流れてしまった、それでもかずさに受け入れられず有耶無耶になり、結局は雪菜に頼ってしまうことに。
用意していたプレゼントも渡せずに。

結果は浮気ですが、春希の気持ち、行動も分かるんですよ。
やっぱりターニングポイントは文化祭ですよね。
あれが全てを変えてしまった、かずさのキスが。{/netabare}



【最終話まで見ての感想】
{netabare}○最終話感想
色々な意見やコメントを見てきましたが、私としては電車での雪菜が一番印象的でした。
雪菜の気持ちは今までの描写から伝わっていたので、私が気になっていたのは、卒業式で置き去りにされた雪菜をどうやって絡めていくのかという点でした。
ということで、改めて気持ちを知ったことよりも、雪菜がどんな気持ちで春希にこれまでの気持ちを話したのか、これを考えると本当にきつかったです。
そして、雪菜の気持ちを知らなかった春希がその事実を知った時の心境を考えると、さらに辛い気持ちになりました。

あとは空港のキスシーン、まぁ見せつけと解釈してもしゃーないというか、こういうところがこの作品合うかどうかの分かれ目だと思うんですよ。
このシーンを見て「何やってんの?」「ゴメン、笑ったww」という感じになるか、3人の気持ちを考えて複雑な思いを味わえるかに分かれると私は思います。
ここは帰ろうとした春希、「なんで来た」「ごめん雪菜」と言ったかずさという描写だけでも複雑な気持ちが伺えるし、それでもかずさと春希のお互いの気持ちが圧倒したことが分かるシーンでした。
二人も罪悪感があるけどやめられない、それを見る雪菜の気持ち、これらの大きすぎる感情の塊が押し寄せてきたシーンという感じでした。
こうなってしまうと思ったし、離れるのに最後まで辛い思いをしたくないと思った春希、離れるのに別れるのが辛くなるのが分かっているのに春希が空港に来たことに戸惑うかずさ。
せっかく愛し合った二人なのに別れなければならない、だからこそかずさが春希の部屋から出ていく時何もあいさつを交わさなかった、せめてもという感じでかずさは春希の制服のボタンを持っていったのではと私は思いました。

あとは後味の悪さについて。
確かに後味は良いとは言えませんが、最後も安易な展開にせずに、やってきたことを貫き通した印象だったし、今回はまだ序盤らしいですからね。
これから本番になるという印象も最終回を見て感しました。
それだけに、今後の展開に恐怖を感じてしまう最終回でもありました。


○小木曽雪菜2
{netabare}「一番悪いのは私。だから、かずさに謝らなくちゃならないの。それと、春希君にも。ごめんなさい。」
簡単に雪菜に起こったことをまとめてみます。
恋のライバルがいる中、先に告白して付き合うことになる。彼氏がそのライバル(親友)と浮気する。浮気した二人に謝ろうとする。
これだけだと何も雪菜は悪くない、いや、事情を含めても雪菜は何も悪くないんですよ。
それなのに、ていうか普通はどうやっても許せないようなことをされたのに謝ろうとしている。
それでも雪菜の気持ち、罪悪感が今までの描写から分かるし、だから謝ろうとしていることも分かる。
怒られて当然のはずなのにかばわれている春希の気持ちも分かるから…辛い…
さらには、かずさに謝ろうとした(かずさを見つけた時、一瞬表情が変わります)のに、あのキスを見てしまってそれも出来ない、かずさへの罪悪感以上に自分の悲しみが上回って泣いてしまう雪菜…

「あなたを好きにならなかった未来なんて絶対嫌。 良かった、そこだけは譲れなかったんだ。」
はっきり言って、私はWA2のどのシーンよりも、かずさの告白や空港のキスシーンよりもこれが一番辛くなったシーンでした。
『あの時~しなければ』、いよいよ雪菜の口からこの言葉が発せられたかと思いましたよ。
私もずっと思っていたことです。
どんどん妥協して妥協して、最終的には屋上で出会わなければとまで言ってしまう。
それは春希も否定しましたが、それは自分もだという少しだけ安心した声を雪菜は漏らしました。
さんざん気持ちがすれ違い続けてきた中、ようやく二人の気持ちが完全一致した瞬間でした。
WA2という物語を1シーンであらわし、まとめたようなシーンです。
ここで流れる『さよならのこと』の歌詞のマッチ具合がマジでやばい…
機会があったら一度歌詞をじっくり読んでみてください。
春希にさえ会わなければ辛くないのに、それでも辛くても春希と会わない、好きにならない未来は嫌という雪菜…そうだよなぁ…辛い…

「どうしてもあなたと恋人同士になりたかったから、じゃないんだよ。かずさほど真剣じゃなかったよ。」
ここもWA2の特徴ですよね。
100%嘘ではないけど、本心からは遠い言葉。
最初に聞いたときは嘘っぽいなぁ、本心ではなさそうだなぁとは思ってましたが…
春希とかずさのために自分を抑えて出した言葉、春希の罪悪感を少しでも軽減させるために出した言葉、それでも二人のキスを見て耐え切れずに泣いてしまう雪菜…辛い…{/netabare}


○主題歌歌詞
{netabare}恐らくネタバレになると思って、全話視聴するまでは歌詞を確認したり、じっくり歌を聴いたりしませんでした。
『届かない恋』
恐らく大きな意味を持っていたであろうと思っていた文化祭の3曲目の歌。
ぱっと歌詞を見た感じでは、春希がかずさへの気持ちをそのまま歌詞にしたという感じでした。
雪菜がこの歌の歌詞を見て表情が変わったのは、自分が好きである春希がかずさに前から、そして今なお惹かれているのを察したからでしょう。
さらに、その歌詞をかずさが一文字も変えなかったというのも、かずさが春希の気持ちを受け入れた印象でした。
ここまではまぁだいたいは予想してましたが、このフレーズで色々なことが見えてきました。
「ぼやけた答えが見え始めるまでは 今もこの恋は動き出せない」
かずさに惹かれてはいるが、相手の気持ちが分からなければ、自分の決心もつかない。
この歌は恋が始まっている上で届かない恋なのではなく、恋が始まってすらいない気持ちを表した歌という印象です。
だから雪菜は最終回で春希に言った。「かずさがあなたに想いを伝える前なら、絶対に勝てるって、知ってたんだよ。」
かずさが想いを伝えていない、春希の恋が動き出す前なら自分の気持ちを受け入れてくれるという感じで、この歌詞を見れば今までにもたくさんあった行動の裏付けがまた1つ分かります。
かずさが気付けと春希に言っても、もっとはっきりしていないと気付きようがない、逆にかずさが想いを打ち明けたことによって春希の恋が動き出してしまったんでしょうね。
「ずっと前から冬馬のこと好きだった」と言ったものの、まだ恋として動き始めてはいなかった。
本当に隅から隅まで描写に意味がある、作り込まれている作品だと改めて思いました。

『さよならのこと』
一番ラスト…君と出会わなければ辛くないのに
二番ラスト…君と出会わなければ辛くないのに
ラスト…君と出会わないなんてイヤだと気付いた冬
ちなみに電車のシーンで流れたのは一番下のラストの歌詞です。

『After All–綴る想い-』『closing』の歌詞もかずさの気持ちをあらわしていて、すごく心に響く歌詞です。{/netabare}


○これからが本番  ○友情≒恋愛 
{netabare}ゲームではここまでは序盤、これからが本編だと聞いてます。
そして、それは最終回の描写を見ても少し予想出来てしまうので…やはり今後が怖いです。
①今回表面上話が重くなったのは9話から
伏線があったり、裏では(とくにかずさが)辛い思いをしていることはありましたが、それでも旅行までは輝かしい青春ストーリーという感じでした。
今後はこういった青春パートはまずないと考えられること、いけないことをした罪悪感がまとわりついたまま物語が進むと考えると…
新キャラという救いももしかしたらあるかもしれませんが、今後さらに重くなるのは目に見えています。

②恋愛≒友情
WA2はこのバランスのもと成り立っていました。
だからこそ3人全員が辛い思いをしたというのはありましたが、そこまでドロドロした展開(彼氏の奪い合いや女同士の醜い争い)までは行ってなかったと思います。
しかし、最後の方ではドロドロになる予兆、そして『恋愛>友情』にバランスが偏ってきている印象を受けました。
・「雪菜と何回キスしたんだよ」
・携帯に出ようとする春希に対して、携帯を思いっきり手ではらう
・空港で雪菜の前でありながら春希とキスしてしまう
かずさは後半の行動でそういう印象を強く受けました。
今までずっと想ってきた春希に対する気持ち、さらには我慢して辛い思いをした分気持ちが爆発した感じです。
また、上2つに関しては自分だけ見て欲しい、ほかのことを考えさせないで欲しいというかずさの春希に対する独占的な気持ち、というよりは不安な気持ちが伺えます。

・空港でかずさと春希のキスを目の前で見ながらも、その後に春希のそばにいる雪菜
あれだけのことを見せられて、二人に謝らなければいけないと言っていた雪菜ですが、それでも春希の前からはいなくならないんですよね。
二人に謝らなければとは言ったものの、かずさに譲る、春希と別れるとは言ってないですよね。
最後のこのシーンによって雪菜の今の気持ちをあらわし、そして今後のさらなる重い展開を予感してしまいました。
なんというか、春希が今後どんな行動をしようが諦めないみたいな、ずっとそばにいようとするんじゃないかなと怖い予想をしてしまいました。{/netabare}{/netabare}


【最後に】
…放心状態になりました。
既にこれだけのストーリーを見せつけたのに、これからが本番だとこれまでの描写を見ても分かってしまったため、原作やりたかったのですがここにきて恐怖が期待と好奇心を上回ってしまいました。
原作ゲームに関しては、心の準備をした上で強い気持ちをもって挑みたいと思います。
話は結構重い感じですが、キャラの感情描写、変化、理由付けなどに関しては本当に素晴らしい。
この描写に関しては今までのアニメの中でもかなり上位、というか1位2位を争ってもおかしくないです。

脚本の丸戸さんは、アニメ脚本初めてらしいですが、見事というか、さすがという感じですね!
私、丸戸さんがシナリオやってるゲームやったことあるんですよ。
私はエロゲーを2つだけやったことがあります。
それがkeyのAirと丸戸さんシナリオの戯画のパルフェです。
パルフェのシナリオの丸戸さんということで、脚本のレベルの高さは納得でした。
これからも期待しているというか、WHITE ALBUM2はこれからが本番らしいので(末恐ろしい…)、というか全話見て確かにそうだと感じたので、今後の展開に期待大です。
そして来る日まで私は心と胃の強化に励みたいと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 60
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

争闘の恋は情熱の恋に負ける

情熱の恋がなぜ真の恋であるかといえば、それは恋している当事者たちさえもが、それが恋だと自覚できていない種類の感情だからだ。

要するに、それは、自分で自分の感情をコントロール出来る程度の「趣味的な恋」、相手の好意を獲得するための「駆け引きの恋」、あるいはブランド品を友達に見せびらかす類いの「虚栄的な恋」ではない。

このアニメでいえば、
{netabare}
雪菜の恋→争闘の恋
かずさの恋→情熱の恋
{/netabare}
ということになるのだろう。

争闘の恋というのは、他人の情熱を見て嫉妬し、それに取って代わろうとする(={netabare}雪菜自身のセリフで言えば、「割って入る」{/netabare})、いわばニセモノの情熱に突き動かされて進行する恋である。
そして、この恋は、当事者自身が、「この恋は決して本物の恋ではない」ということを心の奥底でハッキリと自覚しているが故に、返って、本物の恋(=情熱の恋)以上に激しく対象者に恋焦がれて、強烈な行動を引き起こしてしまう。

一方、情熱の恋の側にとっては、大切なのは自分の恋の対象者の幸福なのだから、争闘の恋の側が突進してきた場合には常に身を引いてしまう。
こちらは、そもそも、自分の感情が恋であることすら、確りと自覚できていないのだ。

だから、争闘の恋は、その突進力によって一時的には勝つ。

ここで、問題は、春希の恋である。
{netabare}
春希の恋もまた、かずさの恋ほどgenuine(純粋)ではないが、一応は情熱の恋といってよいと思う。
なぜなら、彼もまた無自覚のうちに、かずさに惹かれて、結局は彼女の幸福を最優先に考えて行動してしまうからだ。
春希は確かに雪菜の恋を一時的には受け容れたのだけれど、しかしそれが彼にとっても、雪菜にとっても真の情熱ではないことに、どこかで勘付いていたのではないか(その辺りの描写は残念ながら曖昧だが)。
{/netabare}

「だって俺、きっと見つけてしまう」

{netabare}
春希は恋の自覚もないままに、「届かない恋」という歌詞を書き、かずさもまた恋の自覚もないままにこの歌詞に楽譜をつけてしまう。
この新曲のヴォーカルを任された雪菜だけが、「届かない恋」に秘められた二人の想いの強さに嫉妬して唇を噛み締める。
{/netabare}
=========

【全話を視聴して】

作品のテーマとしては、男1×女2の三角関係のリアルな推移を正面から扱っており、かつ、あにこれで人気の「とらドラ!」とは全然違った恋模様を描き出していて、かなり楽しめました。

ただ、テーマの面白さに比較して、作画や演出のレベルが余り高くなかったのが残念で、その点で評価を幾分低めにつけてしまいましたが、少なくとももう一回は通しで視聴したいと思ってしまう作品でした。


(2019.6.23) 誤字修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 73

ミミック さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1クールでは物足りない

物語は構成含めて非常にいいが、なにか心残りがあった。

それは恐らく登場人物の描写がものすごく狭いのでは?と感じた。主人公ですからその人中心に物語が進むという点では申し分ないことですが(現に素晴らしい作品なので)せめて他の男の子など外野を取り入れた話も作って続編を出して欲しいとも感じた。


いずれにしてもゲーム原作のアニメで最近ここまで歌や描写を凝っている作品が少なくなっている原因もあるがとても新鮮な気持ちで見れたのが高評価の一つにもなった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 26

78.7 2 優柔不断で18禁ゲーム原作なアニメランキング2位
あかね色に染まる坂(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1813)
10340人が棚に入れました
私立アミティーエ学園に通う主人公・長瀬準一は高台にある夕陽丘公園から見える綺麗な夕焼けと、夕焼けに染まる街並みを見るのが大好きだった。ある日、準一の目の前に現れた少女・片桐優姫が親同士の決めた許婚と知らされる。突然の知らせに驚愕する準一だが…。
準一の妹・湊も含めた共同生活が始まる。

声優・キャラクター
羽多野渉、釘宮理恵、平野綾、井上麻里奈、加藤英美里、広橋涼、田中理恵、葉月絵理乃、福原香織、石田彰、小山力也、コング桑田、田中敦子

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

なごみんのソフトな電波が最高♪

アダルトゲームブランドfengの5作目!
紹介したように、原作がエロゲーですが、
アニメ自体にはそこまで無理なエロ要素を取り入れていません。
そのため、エロゲ原作というより、純粋な恋愛アニメ的に楽しめるところが評価できます!!

個人的には、結構好きな作品です!
絵は綺麗だし、何よりもキャラが可愛い♪
お嬢様、妹、幼馴染、電波、生徒会長・・・。
って、ほぼフルコンしてますねww

でも、学園モノの恋愛系としては居て全部が欲しいキャラ♪
こんな夢のようなメンバーに囲まれた学園生活を謳歌してみたいですねww

そして、声優陣は原作とは総とっかえとなりましたが・・・・無敵です!!
☆お嬢様は釘宮理恵♪
☆妹は平野綾♪
☆幼馴染の井上麻里奈♪
☆電波っ子の広橋涼♪
☆生徒会長は田中理恵♪
優姫のくぎゅは、いつものツンデレくぎゅとは少し違った声色なのが良い~↑↑
また、妹があーやって♪それだけで、私は幸せです♪♪

最後になりますが、個人的にはなごなごの良さをもっと描いて欲しかったですねww

投稿 : 2024/11/16
♥ : 33

だんちょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

声だけで満足

原作未プレイ。

メインヒロインの二人が大好きな釘宮理恵&平野綾と豪華声優。

レビュー以上です。本当にご馳走様でしたw





と言うのは冗談です。エロゲ原作の学園恋愛物。

1クールでサクサクですが、最後がちょっと駆け足っぽいのが残念。しかし恋愛ものの中では結構好きな作品で良く出来てると思いました。

メインヒロインの片桐 優姫役を演じた釘宮さんは今まで見てきた作品のゼロ魔・シャナ等とキャラの雰囲気(チビッコ、激貧乳w)がちょっと違いますが、相変わらずの良いツンデレっぷりを発揮w

もう一人のメインヒロイン、長瀬 湊役を演じた平野綾さんはハルヒのイメージが強いのか、今回の真面目で優しく献身的な役柄が凄く新鮮でした。

あれ?声優のことしか書いてない・・・

この二人の声優さんが好きなら見る価値あるのかな?









ちなみに私は湊派です。

横で結んだ髪が可愛くて・・・(´∀`*)ウフフ


死 な す ☆

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

気に入った点 vs 貶す点のせめぎ合い。 評価はいかに…!?

原作ゲーム(fengの恋愛アドベンチャー)未プレイです。

主人公と妹、そして
とある事情で主人公を嫌いになるために来た少女(主人公と同級生)
という3人を中心に描いていて、
各キャラの心の変化を描写している作品です。

キャラ面では、作中のキャラのほぼ全員が第1話から登場し、
一度に出すぎたせいで設定の説明不足感を感じました。


映画の画面に映し出されていたメッセージ
「上映中は携帯電話の電源をきらないとダメなんだからね」
やっぱツンデレ推してる作品だなってw

作中では風呂シーンが数回ありましたが、…湯気と泡、仕事しろw

7話頃までは、(良い意味で)突っ込みどころ満載な作品だと思いました。
キャラ自体よりもギャグがウケて、同じネタは繰り返さず、
ギャグのバリエーションも超豊富です。

前半に学園・日常&ギャグが多かった分、
10話頃になってから物語が急激に進展し、
ギャグ面では右肩下がりになった印象を受けました。
最後に詰め込みな感じがしたのが個人的には残念です。

それでも、総じて
話は基本的に一本道で分かりやすく、
ネタも面白くてわりと気楽に観て楽しめました。
この点が、私の中で最大の評価ポイントです。

あと、個性的なキャラたちが繰り広げるコメディも良かったと思います。


音楽面では、OP曲は結構好きです。
ED曲は1話ごとに変わりますが、
この方法を取る場合は「一度聴いたら耳から離れない」ような
インパクトが無い限り個人的には高評価するのは難しく、
せいぜい映像を変化させる程度にしておいてほしい。
そうすれば毎回映像に見入ることができて、
曲も多少は記憶に残るのではないだろうか?

あと、EDの映像面でももう二工夫くらいほしいところです。

OP曲:初恋パラシュート(歌:橋本みゆき)
~ED曲一覧~
第01話: Sweet Gift (歌:片桐優姫[釘宮理恵])
第02話: Sweet Gift (歌:片桐優姫[釘宮理恵])
第03話: Confusion… (歌:白石なごみ[広橋涼])
第04話: 少女テストは難しい (歌:綾小路華恋[加藤英美里])
第05話: 茜色 hometown (歌:片桐優姫[釘宮理恵])
第06話: Cherry pink mystery (歌:綾小路華恋[加藤英美里])
第07話: Make a miracle! (歌:椎名観月[田中理恵])
第08話: ラブダイビング (歌:霧生つかさ[井上麻里奈])
第09話: Chu.chu.ru.の約束 (歌:椎名観月[田中理恵])
第10話: 目覚めない wish… (歌:長瀬湊[平野綾])
第11話: 目覚めない wish… (歌:長瀬湊[平野綾])
第12話: ai・ココカラ (歌:長瀬湊[平野綾])

12話でEDが全10曲!
それで1曲どころか1フレーズも思い出せませんorz
聴いても、そんな曲あった??というレベル。。
音楽評価で★3.5は完全にOP曲のおかげです。


評価を付けるのが難しかったですが、
気に入る要素がとても強かったので、貶す点も「ご愛嬌」と思えました。
個人的には好きな部類で、総合満足度は「上の下」といったところ。

2012年11月17日時点で辛うじて「お気に入り」の棚に食い込んでいるものの、
自分の中での26位以下に脱落するのも時間の問題かも…(´・ω・`)


原作をご存知で比較してみたい方、
ラブコメ、ツンデレヒロインがお好きな方や、
豪華声優陣の演技を聴いてみたい方にオススメします。
コメディの質は良かったと思いますよ(個人的)^^

ただ、終盤で物語が妙に詰め込みで入っているので、
そういうのが許せない方は他の作品を探すほうが無難かと思います。



…ちなみに、私は優姫よりも湊(妹)派ですw
こんなふうに家庭的(しかも可愛くて美人)な妹も良いものですね^^

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2012年06月27日 初期レビュー
2012年11月17日 加筆

投稿 : 2024/11/16
♥ : 36

65.7 3 優柔不断で18禁ゲーム原作なアニメランキング3位
WHITE ALBUM-ホワイトアルバム 前半(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (393)
2275人が棚に入れました
平凡な大学生・藤井冬弥はアイドル・タレントとして活躍する森川由綺と交際していた。仕事や学業の合間を縫ってお互いの愛を確かめ合っていたふたりだったが、由綺の人気が高まり、仕事が増えるとともに徐々にすれ違っていくようになる……。浮気をテーマにした、切ない系の青春ラブストーリー。

チュウ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昼ドラをアニメにしたみたいw

一期に関しては純愛なところが垣間見れるため、結構好きな作品です!
キャラは可愛いし、声優陣はヤバイ!!
【平野綾】と【水樹奈々】が演じる、両メインヒロインは演技良し、歌良しの向かうところ敵無しと言ったWヒロイン!!

①声優としての演技力の高さ!
②そして、ずば抜けた歌唱力の高さ!!
声優そして歌手としても活躍する、この2人だから成せた演技!!
そのため、上記2点が特に光り、キャラへの感情移入度を高めてくれたと思います!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

ラス★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

鬱ヤンデレな作品

1980年代の恋愛系の鬱ヤンデレな話し。
前編1~12話
先にホワイトアルバム2を観てたので
あまり期待しないで観ました!

な、なんと!少しドロドロ系のヤンデレ&ツンデレ
時代背景がバブル時代あたりの話しなので少し
昔風かと、、、
でも画風はきれいでした。

あと後半があるので今晩たのしみです!!

すこしだけスクールデイズをおもいださす様な作画かと
おもいました。
まだ後半どうなるのかワカラナイので楽しみにしてまーす☆

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ほわルバ ~もしも深夜アニメで昼メロをやったら~ (内容についての言及なしver)

この作品を一言で言うなれば【昼メロ】がもっとも相応しい


既に現役アイドルの彼女がいる『リア充主人公』が、次から次へと現れる美少女達の誘惑に敗北しガンガン浮気に走っていくという・・・オイラが言うのもなんですが本当に酷い内容(笑)
かつてFLASH時代にネットでは散々ネタにされてきましたがwその辺や原作は無視してお楽しみください
純愛、ラブコメ、エロスが目的の人は残念な気持ちになること間違いなしですので回れ右!です


物語の舞台は1986年
ケータイの無い時代が故に若者達はほんの些細なことですれ違って出会えなかったり、、、シリーズ前半ではそんなセンチメンタルな展開を存分に楽しませてくれます


後半ではエロゲにありがちなハーレムシチュエーションやブッキングが、この作品においてはスリリングな修羅場の連続にすり替わる
ただし重要なのは登場人物たちの心情が煮えくり返ったりすることがなく、【ドロドロ愛憎劇とは違う】というポイントでしょう
ヒロインたちは淡々と主人公を見つめ続けていて、一番ドキドキしているのは実は視聴者だけ、ってのがスゴイところ
(もちろん主人公はめっちゃ困惑しているのだけどw)


物語を彩るのは実力派声優によるアツい演技と天才アニメーター『吉成鋼』による神作画


お話のペースはかなり早く、単に尺不足な巷に氾濫している雑多な恋愛モノアニメとは一線を画していて、本当に濃密な内容
だから1話見逃しただけでも置いてきぼりを食らうので注意が必要


「学園モノとかティーン向けな作品には飽きた!シリアスでアダルティーな恋愛ドラマが見たい!」
という方には是非オススメしたいです


【後半】のレビューにはネタバレを含めてオイラ的に激アツだった内容について触れていきます

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22
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