傭兵で貴族なTVアニメ動画ランキング 2

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75.5 1 傭兵で貴族なアニメランキング1位
剣風伝奇ベルセルク-BERSERK-(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (368)
1679人が棚に入れました
戦災孤児のガッツは、傭兵ガンビーノの気まぐれで拾われて育てられた。ガッツはガンビーノの役に立とうと懸命に剣の稽古をする。そして数年後ガンビーノは戦場で両足を失ってしまう。ガッツは一人前の傭兵になりガンビーノの面倒を見ていたが、当のガンビーノはガッツに養われるのは我慢ならなかった。酒におぼれ、ついには寝ているガッツに切りかかる。反応したガッツは、ついガンビーノを殺してしまう。育て親殺しとして追われる身となったガッツは、各地を転々として傭兵として生きていくのであった。身も心もすさんで行くガッツ。そんな時、連戦連勝の噂を持つ傭兵団「鷹の団」を率いるグリフィスと出会う。

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

どうも、原作ファンです。アニメの方も観てみようかと。

劇場版公開に伴い、その比較を兼ねてまず旧アニメ版の方を視聴しました。

こちらの方も、劇場版3部作と同じく黄金時代篇がメイン。
コミックス(原作)でいうと14巻あたりまでの内容となっております。

気になった内容・作画・声優・音楽について触れていきたいと思います。

内容の方で残念だった点↓

1.主人公「ガッツ」の幼年期のエピソードが軽くしか触れられていない。
なので、ガッツの持つ悲壮感が表現しきれていません。育ての親「ガンビーノ」のガッツに頬を切られてカッとなるシーンや、飼い犬を蹴るシーンが省略されたことで、ガンビーノの持つ複雑な心境も伝わり難くなっています。
肉体派オラオラ系で圧倒的な強さにより敵をなぎ倒してゆくキャラは巷に溢れかえっており、ガッツもその部類ですが、薄っぺらさがなくどこか魅力的に感じてしまうのは、過去に絶望を味わってることがその理由のひとつだと思うのです。
なので、ダークヒーロー・ガッツのキャラ付けとして幼年期の忠実な映像化は欠かせないと思います。
でも‘貫通シーン’はさすがに無理なのかな?w

2.「髑髏の騎士」が登場しなかったということ。
髑髏の騎士は、重要な見せ場である『蝕』のキーパーソンです。
彼が出てこなかったため、『蝕』が締まりのない中途半端な格好になってしまいました。
あの終り方は正直なんのオチにもなっていません。
どうせ伏線回収しきれないから、という理由からかも知れませんが。

その他の省略された部分はそれほど重要なシーンではなく(個人的な判断ですがw)、それで妥当かなといった感じ。むしろ、上の二点を除けば押さえるべきところはちゃんと押さえており、すごく出来は良いと思います。

作画の方について↓

古い作品なので今のアニメと比較するまでもないのですが、物語が進むにつれてどんどんレベルが上がっていきます。終盤には劇場作品(もちろん当時のレベルでw)と比べても遜色ないカットが増えてくるので興奮します。キャラの表情の描写が丁寧。グリフィスの狂気染みたときの表情が原作通り再現されていた。目の書き方とかもうバッチリ。
でも、戦闘シーンの迫力・疾走感は物足りないです。
昔の作品なので贅沢は言えませんが。ボリュームがあり、見応えは十分です。しかし血が飛び散る描写が多々あり、苦手な方は気持ち悪くなるかもしれないです。私も、コミックスだと全然平気だったのですが、映像で観ると案外気持ちの悪いものだなぁと思ってしまいました。
それでもエログロさは原作に比べると控えめ。てか、忠実に再現されると絶対オエッてなるw
映像化する際には、ある程度控えめにした方が観れる気がします。
なので、バランスは良かったと思います。

次に、声優さん↓

これに関しては、とにかくグリフィス役がすごくよかった!!
品のある二枚目なお声。高すぎず、低すぎず、ホント絶妙としか言いようがない。
グリフィスの中性的な美しさ、気高さ、強さ、脆さ、危うさ。その全てが声にしっかりとこもっている。
ここで声優さんに興味が湧きちょっと調べてみました。(一部、黒ペからのソースなので信用しないで見てねw)

グリフィス役の「森川 智之」さん→(出演作:純情ロマンチカ・世界一初恋…などなど)
って、どこかで聞いたことのある作品名だな…嫌な予感w(´・ω・`;)
と思ったらやっぱりBLの人なのねw しかも、アダ名がBL界の『帝王』だなんて、グリフィス顔負けの大物ぷりだなおいww 経歴見ると本気で大物でしたww 福山潤さんのボスなんですね。
恥ずかしながら、私はこのアニメで初めてその存在に気がつきました。
でも、意識してなかっただけでこの人の出演作品を結構観ていた(BLモノじゃない方ね)ことにも気がつきました。ホントいろんな作品に出てらっしゃるんですね!

そして、ガッツ役の「神奈 延年(のぶとし)」さん→(出演作:Fateのランサー役など)
兄貴声がすごく素敵。実はこの方も‘純情ロマンチカ’に出てらっしゃるんですよねwすごいww
(この方はリアルではないそうですが)
なにこれ、中の人面白すぎでしょーwww

ああっと、いけないベルセルクから話題がずれかけてるw
原作の方もガッツとグリフィス、二人の友情がBL臭く見えなくもないことから、
このキャスティングはキャラとの相性バッチリで、だからしっくりきたのだなと納得しちゃいました。
まあ、ベルセルクのアニメの方が古いので実際のところ関係はないと思いますがw

音楽の方は「平沢 進」さんが担当。脳が浸蝕されるような独特のエレクトロサウンドを展開する彼。
今作の劇中歌『BERSERK 〜Forces〜』でも、その片鱗をうかがうことができます。
平沢さんの曲が好きなので、視聴前から曲だけはよく聴いてました。
ベルセルクの世界観と相性バツグンです。
OPとEDは違う音楽グループによるものですが、力の抜けたダークな感じがなかなか良かったです。

長くなっちゃいましたね。スイマセン。
結局、この作品は原作ファンにとっては観て楽しめるものだと思いますが、原作から抜けてる部分が多いので、知らない人だと全然感情移入できず、つまらないのではないかと思います。
なので、ベルセルクに少しでも興味のある方は原作を読むことをおススメします!

劇場版ではどれだけ進化・改善されているのかとても楽しみです^^

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

映画版よりも鋭く繊細です

原作準拠の映画版と比べて余計なシーンが少なく、中だるみ無しで一気に見れます。クライマックスに至るまでの過程については端折りすぎなのではという批評も散見しますが、私個人としては、当時原作を未読であった事もあり、違和感無く視聴出来ました。ただ、余りにも目まぐるしく変化していく展開には戦慄を覚えた記憶があります。

戦闘シーンに関しても描写が極めてスマートで、多くの場面でポリゴンモデルを用いている鈍重な映画版と比べ、スピーディーかつ繊細で無駄がありません。取り分けグリフィスが剣を抜く全てのシーンは華麗の極みです。また本作の特徴の一つでもある凄惨な描写も、取捨選択がきっちりしているのでダダ漏れ感が無く、冷たいナイフの様な鋭さで心をえぐられます。オープニング、エンディング、劇中音楽も軽薄さが無く、作品の世界観との高い親和性が感じられます。

最後に声優についてですが、これは今更この場を借りて評価するまでも無く、キャスティングは非の打ち所無し、演技に関しても超高水準という事で満場一致なのではないでしょうか?

総じて、原作の中途までしか描いていないアニメ作品としては非常に高級かつ完成度の高い作品だと言えます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 16

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

衝撃のラスト

とにかく原作が素晴らしいので、アニメもかなり面白いです
古いアニメなので作画も古め。
まぁグロさと残酷さではアニメ史上でもトップクラス・・・いやトップといってもいいぐらいです
そういうのが苦手な人はおすすめできません
まぁ終盤以外はそう大したことないかも知れませんが

主人公のガッツが成長し最強の戦士となっていくストーリーなのですが・・・
ラストはもはや異常です。原作でいう前半のクライマックスなのですが
原作が未完なので、一番衝撃的なシーンでアニメが終了してしまいましたw

続きが知りたい人は原作で

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

66.0 2 傭兵で貴族なアニメランキング2位
ベルセルク(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (317)
1374人が棚に入れました
ミッドランド辺境の安酒場にて、黒衣の剣士・ガッツは言いがかりをつけてきた盗賊たちを撃退。居合わせたエルフのパックと少年・イシドロは、ガッツの手際と大剣に興味を抱き、彼を追う。

村を出たガッツは通りがかりの荷馬車に誘われる。そこには僧侶と娘のコレット、そしてパックが乗り合わせていた。ひと時の安らぎと思いきや、ガッツを狙う闇が迫る――。

声優・キャラクター
岩永洋昭、水原薫、日笠陽子、興津和幸、下野紘、安元洋貴、行成とあ、櫻井孝宏、大塚明夫、石塚運昇、沢城みゆき、高森奈津美、平川大輔、竹達彩奈、寿美菜子、中村悠一、石井康嗣、小山力也、稲垣隆史

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これより上は無い最高傑作のファンタジー!!・・・・・・・のアニメ化

まさかベルセルクを読まないで人生を生きている方はおられないとは思いますが、このアニメを観てない方は多々おられる事でしょう。そんな方向けに言いたい。

『ベルセルクの絵が動いとるで!!!!!!!!!!』

触のアニメも見れて良かったです。

尺の都合上やはりいろいろ飛ばされたり削られたりしてますが、それでも、あのガッツが!!あのぶっといでっかい大剣を片手で持ち上げてトロールをぶった斬りまくるのは感動しちゃうでしょう!!

FF14の暗黒騎士やってない人もやってみたくなるレベル。

ざっくざっくばっさばっさっと敵を無慈悲に殺しまくるのはある種の爽快感が出まくりです!

ベルセルクの世界観はモブがただの雑魚じゃないから好きなんですよね。強すぎないし、弱すぎない丁度よい敵役。

比較的ティーンエイジャー向けの萌えアニメのファンタジーは、剣を握ってちょっとやってモンスターをぶっ倒していくけど、この作品はそうじゃないから超絶好き。やっちゃいけないところもサックリやっちまったり描写しまくるところも大好き。

こういうところって冨樫とか平山夢明っぽいんですよね。

大概の一般人は納得のいく理由の無い殺戮の被害者に徹底してるとこ。物語ってこういうの大事ですよね。

そもそも子供が武器持ってて何かを殺せるわけもありませんし。子供がちょっとやっても大人に勝てるわけがないですし。

本作品はどうしてこんなに強いのか、どうしてこんなに頑張れるのか、それを丁寧に重厚に緻密に描きあげてる点がいいですよね。

現代社会に生きる我々は衣食住が保証された生命ですが、そんな中だからこそ根性がずぶずぶに腐って孤独に死んでいくのだと思います。世紀末な世界で突拍子も無いお伽噺の絶望の中、この作品は我々の腸に矜持を投げかける一本の槍ではないのかと。自分にはそう思えてならないのです。

ベルセルクファンはとりあえず見ておかなければならない作品でしょう。まさかベルセルクを知らない人間がいるとかはそういうのはこの日本の中に存在しないと思われるので、自信を持ってお勧めできる作品なのです。

最近のアニメってアレでしょ?よくみてないからわかんないけどどうせ高校生がなんとかアレしてこうするようなのばっかりなんでしょ?
退屈ですよね。そんな時に観れば大満足間違いなし!

まぁ人によってはアニメ観るより漫画を二度見した方が遥かに面白いと思う方もおられるとは思いますが、とりあえず観てみましょう。


平成生まれじゃ多分わかんないけど、ちょっと混沌の時代だったビーバップハイスクールを生き抜いたバリバリの昭和世代には通じるものがあるのではないでしょうか。

とりあえず死んでないなら観ないとね。話はそこからなんですよ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

意味が分からなくても(たぶん)楽しめる

中世の様な世界で戦う孤独な剣士ガッツの物語。
主人公最強系です。
中世と言ってもファッション中世ではなくて本当に暗黒の時代と言う感じの鬱々とした世界観です。
何故か人外の物が登場します。

えーと、かなり昔にやってたものの続きになるのかな?
かなり長い原作コミックの一部になります。
最初は人外の物登場しない、傭兵団の青少年が時代を生き抜くお話でした。
たしか以前のTV版はその辺でしたよね。
それから何故か人外の物がワラワラ登場して混沌としてきます。

私はモズグス篇好きなので今回のTVは楽しめました。
上記の暗黒の中世間が良く出てる面白いエピソードでした。
とはいってもこの辺から妖精のパック、泥棒少年イシドロなどの陽キャラも登場します。
私もあなたと同様最終話で「シールケタンキター!」と叫んだクチです(笑)

そんな訳で、原作を知っていればそのアニメ版として楽しめます。
評判良くないCGですが、確かになんだかゲームみたいでした。
原作はもっと禍々しくておどろおどろしい感じでしたが、なんだかアッサリになっちゃってるのが残念でした。

原作知らない人にはどうでしょうか。
大昔の序章か原作を読まないと終始意味がわかりません。
でもまあ主人公最強系で禍々しい敵をばったばったと倒すのでそれだけでも観てて面白いんじゃないでしょうか。

原作「ベルセルク」と言えば徐々にグダグダになる漫画として有名です。
実は私も読破していません。
このあとどこまでアニメでやるの?続きはまた10年後?と思ったら来年やるみたいです。

原作も覚えてるのこの辺までなので、続き楽しみです。
次はシールケタンて言う子魔女が登場しますよー
(それだけは覚えている)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 18

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なかなかいい感じ・・・。でも・・・。

H28.9.29追記

なかなかよかったのではないでしょうか?最後までテンションも落ちずに楽しく鳥肌を立てながら観ることができました。ただ、視聴途中の感想に書いたとおり、この前日譚を理解していなかったので、肝心なところ、すなわち最後に出て来たあの見目麗しき全裸の男性がナゾで、理解できませんでした。きっと、この前作のアニメを観ていたり、原作を読んでいたりしていれば、「おおっ!」って思うシーンなんでしょうね。そのあたりの気持ちが持てなかった分、やはりちょっとした「置いてけぼり感」は、正直なところ感じました。

あにこれにおいてもこのアニメに対する低評価が渦巻く中これだけ楽しめたわけですから、きっと原作や前作はすごかったのだろうと、それは確実に推測できます。それを観た上で、もう1回この作品を観直してみたいですね。そうやって初めて正しい評価を下せるんだろうなぁと思います。是非是非やってみたいですね。

ストーリーは、最後の男性がナゾだった以外は、文句のつけようがなかったくらい好きです。ちょっと気になったのですが、あの異端審問官のモズクズを初めとする法王庁の面々ですが、あれってその系統の宗教団体から苦情がいかないのでしょうか?かなりスレスレのところをいっているような気がするのですが・・・。

おっと、第2期が2017年夏に開始ですか。それまでに前作を観直さねば・・・、って思っている私はもう完全にベルセルクの虜なんでしょうか?

===

原作はタイトルだけ知っていましたが、未読です。

なかなか面白いですね。完全に大人向け。大好きです、こういうの。グロでエロで、中世のあの血なまぐさく淫靡な感じがよく出ているように思います。CG大活用との触れ込みですが、違和感は全くありません。むしろ、1970年代後半~1980年代前半の、出崎統氏のアニメ、もっと具体的に言ってしまうと「宝島」「あしたのジョー2」あたりの香りも漂っていて、ちょっと懐かしい感じもします。

・・・ただ、皆さん評価辛いですねぇ。やはり原作と比べちゃうのかな?原作付きはあにこれでは不利ですねぇ(嘆)。下手に原作を知らない方が、アニメを純粋に楽しめるのかな?

あ、でも、まったく原作のことを知らないと、かなり「置いてけぼり感」は感じます。うん、かなりじゃないな、すごくだな。

やはり原作読んだ方がいいのかな?もしくは昔アニメ化された時のもの?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19
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