2024年度の侵略TVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度の侵略成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月21日の時点で一番の2024年度の侵略TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.9 1 2024年度の侵略アニメランキング1位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (206)
661人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!

声優・キャラクター
アルス・ローベント:藤原夏海
リーツ・ミューセス:坂泰斗
シャーロット・レイス:佳穂成美
ロセル・キーシャ:岡咲美保
リシア・プレイド:花澤香菜
レイヴン・ローベント:東地宏樹
ミレーユ・グランジオン:生天目仁美
ファム:戸松遥
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)カタルシスが不足している『なろう』は『なろう』といえるのか

【レビューNo.131】((最終レビュー)初回登録:2024/6/29)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
今期も異世界なろうっぽい作品が多く、ほとんどタイトル切りですが、本
作は「鑑定スキル」が「何の鑑定やねん?!」と気になったので視聴。
出来れば「イセレべ」っぽい「ネタ実況枠」のレビューをやっていきたい
のですが、そこまで香ばしさがある作品かどうかw

(ストーリー)
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴
族の子として生きることになった。
アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・
ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。
そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の
領地へと変貌させていく。
心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一
記が今始まる!
(作品情報より)

(評 価)
・第1話:ゲーム「信長の野望」などを下敷きにした作品かな
 {netabare}・1話の大まかな流れですが、
  ・主人公が現実社会で心臓麻痺っぽい死に方(過労死?)。
   → 田舎貴族のローベント家に「アルス・ローベント」として転生。
  ・3歳になったアルスは鑑定スキルで、ある兵士の鑑定を実施。
   槍より弓矢の適性が高いので、そちらへの転属を勧める。
   → 試してみると一同「おおー!!」
  ・この世界の文献を調べると、中央政権の腐敗が進み、今後動乱の時
   代を迎えそう。
   → 領地を守るためにまずは優秀な人材を集めねば!
  ・町で鑑定スキルで人材を物色していると、武力が高いマルカ人の少
   年リーツを発掘。
   (マルカ人は通常奴隷等で差別対象)
   → 当然登用は周りから大反対。
  ・アルスの熱心な説得の末、この領地最強の父・レイヴンが試験する
   ことに。
   → リーツは才能の一端を示し、父や部下たちも彼の才能を認め、
     無事アルスの家臣に。
     リーツは自分を見出してくれた大恩に報いるためにアルスに忠
     誠を誓うのだった。
  (まだ大したことをしていないということもありますが)3歳で異常に
  しっかりしている点を除けば、悪くない無難な滑り出しだったのでは。

 ・個人的には光栄ソフトの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」や
  「三国志」を下敷きにしてるのかなっという印象ですね。
  これらゲームも武将の能力・ステータスが数値化されていて
  ・有能な人材を発掘し登用していく
  ・知力や政治力の高い武将で国力を上げたり、謀略で他国の戦力を削っ
   たりしながら戦争準備を整えつつ
  ・武力の高い武将で周辺国に攻め込んでいく
  って感じなので。
  この手のゲームは今でもたまにやっているので、なんか愛着が持てた
  というのも大きいですかね(笑)

 ・でも当面は人材発掘でエピソードが創れそうですが、このターンが終
  わるとどうみせていくのでしょうか?
  発掘した家臣は見せ場がありそうですが、アルスをどう扱っていくの
  かがちょっとわからないんですよね。
  ・ひたすら「アルス様にために!」で担がれる神輿になる
  ・「鑑定スキル」の拡大解釈でガバガバ設定にw
  ・現実世界の知見を活かした「領地改革」
   (それじゃ劣化「現実主義勇者の王国再建記」になりそうですがw)
  まあその辺含め、今後も見守りたい作品ではありますね。
  個人的には「イセレべ」のような香ばしい作品になればという感じで
  すが、そこまでのパワーはないかもですね。{/netabare}

・第2-3話:早くも手詰まりの予感。大丈夫か?!
 {netabare}2人目の人材発掘は、魔法の才をもつシャーロットでしたが・・・
 正直2話かけてやるほどの内容ではなかったなっと。
 ・1話は時間配分がちょうどよく面白く視聴できた
 ・今回は(極論でいうと)1話と同程度の内容を2話に引き延ばした感じ
  → そりゃ内容も薄くテンポも悪くなり面白くなくなるよね
 例えば象徴的なのが2話の冒頭のシーンですが、
 ・この国の歴史や現状の説明
  → 1話の説明と大分被ってるし、全体的に無駄に長いよね
 って感じなんですよね。まあ一事が万事こんな感じで・・・

 仮に1クールを12話と考えると
 ・5話位まで人材発掘に使いたいよね
  → 5人ほど逸材を発掘するぞ!
 ・ちょっと待て!OP映像では3人しかいなくないか?!
  → 1人を登用するのに2話使うしかなくない?!
 しかも
 ・鑑定スキルって、一目で適正見抜くのですぐに終わるよね
  → よっぽど上手く話を創らないと2話分引っ張るって無理があるやろ!
 結構構造的に詰んでいるのかなあって感じがするんですよね。
 更に前回懸念事項に挙げたように
 ・人材発掘した後、鑑定スキルどうするの?
  → 出オチで終わるのか?!
    (敵の弱点や外交交渉時の突破口捜し等に使えるかもしれないが)
 ・逸材3人で回すのキツないか?
 等疑い出すとキリがないんですよね。
 まあ始まったばかりなので、これからを信じて待ちたいと思いますが。
 
 ただ1話の好調の滑り出しから一転、評価は急降下で次回も構造的に詰んで
 ないか?という不安を感じる展開だったかなっと。{/netabare}

・第4話:テンポは戻ったが、今度は作画が・・・
 {netabare}前回から3年が経ったようです。
 シャーロットも魔法の才能を磨き、ランベルク軍のエースに成長したよう
 です。
 成長といえば食生活がいいのか、奴隷時代の貧相な体からこちらも立派に
 育ったようですが、「とりあえず胸は爆盛りにしとけばいいやろw」みた
 いなセンスはどうにかなりませんかね。
 またアルス様に双子の弟妹できたようで・・・
 2人とも将来有望で、なるほどそういう逸材発掘もあるんかと。

 3人目の逸材は、知力の才を持つロセルでした。
 まあ攻撃力の高い2人を登用したので、軍師ポジの人材は妥当なところで
 すね。
 今回はロセルの2人の兄も武人としての才ありというオマケ付きです。
 (元々2人の噂を聞きつけて訪問したのがきっかけ)
 これを今回は(予想に反して)1話で収めてくれたので、テンポはよく面
 白かったですね。
 やはり2話構成だと、それなりに緻密に物語を創り込まないと厳しいです
 からね。

 ただ今度は作画が・・・
 元々低予算アニメということもり、作画は多少やむを得ないところはあっ
 たのですが、「前回こんなに酷かったっけ?!」という感じで。
 特にシャーロットなんか、美少女キャラ台無しだよ!!
 今後が不安ですね。
  
 次回はEDを歌ってるリシア回でしょうか。
 しかしサブタイの「嵐、来る!」って何なんや?!
 まあここまでは「なろう原作」と思えないほど、実直に創られているとい
 う印象なので、ここらで1発はっちゃけるのもいいかもしれません。{/netabare}

・第5話:アルス様とリシアの相乗効果を生み出した、いい回だった
 {netabare}今回は許嫁のリシア回でした。
 サブタイ「嵐、来る」から、周りをひっかき回す”とんでも娘”を予想して
 いましたが、
 ・政治力やコミュ力が高く、思慮深く行動できる
  (外面を繕うしたたかさも持ち合わせている)
 ・観察眼の鋭さや野心の高さから、アルス様を見定めようとしていたが
  ・アルス様のを本質的な人間性を見極めて、きちんと内面を好きになる
   (打算ではなく、純粋に人を愛する真っすぐさもある)
  ・民のことを慮れる優しさや上に立つ者の器も持ち合わせている
  ・(今は弱小貴族だが)アルス様の将来性もしっかり見抜いている
  本質的な人間性に優れた、好感度爆上がりなキャラでしたね。
  ”脳筋・シャーロット”との対比も面白く描かれていましたし。
 
 またアルス様の鑑定スキルも人材発掘だけでなく、今後の外交交渉等でも活
 躍しそうかなという期待も膨らみましたし。
 (またリシアの鋭い観察眼との相乗効果も期待できそう)
 ただリシアにドギマギするアルス様は、一見年齢相応で可愛げがあるのです
 が、中身は「DTおじさん」だからなあ・・・
 まあそれはさておき、リシアをしっかり描くことでアルス様との相乗効果を
 生み出した、いい回だったのではないでしょうか。
 前回酷かった作画も持ち直していたように思いますし。

 人材発掘のターンは終了し、ここから動乱の時代に向けての準備が始まるの
 でしょうか。
 それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。とりあえず介抱に
 は向かったようですが・・・
 これ無関係だったら逆に何なんやって話ですが。{/netabare}

・第6-7話:ついにアルス様の時代来たる!
 {netabare}中央では総督が暗殺され、後継者争いが本格化。
 それに伴い、各地にも戦火が及ぶ事態に。
 一方のランベルク領も
 >それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。
 やはりレイヴンの病は回復せずに悪化した模様です。
 そんな中、レイヴンの代わりに戦場で指揮を取る決意をしたアルス様で
 したが、レイヴンの与えた試練
 ・目の前で罪人の処刑を見ても平常心を保てるか
  → 初めての衝撃的なシーンに耐えきれず
 で、戦場にはレイヴンが出陣。見事敵を蹴散らすもレイヴンも病に没し、
 ついにアルス様が当主として立つことに。
 ようやく1話冒頭のシーンを回収ですね。

 「鑑定スキル」自体は単なる「情報収集」のスキルにしか過ぎないので
 ・その情報をどう活かし見せ場をつくれるか
 って話になるのですが、(スキルの性質上地味な印象は否めませんが)
 地に足がつき、実直に創ってるなあという印象ですね。
 (試練で挫折を描くなども真面目だなって感じですし)
 また動乱の時代に突き進むところで、アルス様が当主になるもの上手い
 切り替えだと思いますし。

 ただここからの「成り上がり」展開をどうするのか。
 物語的には一応
 ・総督の後継者争いの”兄”側につく
 という世界観なので、ここでいう「成り上がり」とは
 ・自らが天下を統一することではなく、”兄”を総督の座につけるため
  奮闘することで認められるってこと?
 ってところに留まるのかなっと。
 (将来的には天下統一ルートもあるかもしれないが)
 尺的にも”兄”の要請に呼応し進軍して、強敵と対峙して「俺たちの戦
 いはこれからだ!」位で終わりそうなんですよね。

 よくも悪くも実直な作品なので、予想を超えてくるのは難しいのかも。
 となると創り込みの丁寧さでポイントを稼げるかという感じでしょうか。{/netabare}

(最 終)
1クール使ってまさか人材発掘だけで終わるとは・・・
よく言えば”実直で丁寧”なんですが、このテンポの悪さはさすがにダレる
かなっと。
それに丁寧というよりは、無駄に間延びしている感じもしますしね。
個人的には
・人材発掘以外のエピソードに面白みを感じなかった
 ・「鑑定スキル=情報収集」ってだけの能力なので、人材発掘以外の見せ
  場が創りづらい
  「鑑定、この領主さまは凄い人物だ!」→それで?!って感じ
・主人公に魅力を感じなかった
 ・ただの「いい人」ってだけ
 ・それに「信長~!」とか叫ぶだけで転生要素が必要だったのかと
 ・また普段は(中身はおっさんなのに)10歳児のリアクションしてるのも
  どうなのかと
・発掘した人材も魅力がイマイチ
 ・やっぱ戦がないと見せ場がないよね

『なろう』ってかなりガバガバでも、
「チート能力をぶっ放して、有無を言わさず(力業で)解決」
というカタルシスを得ることで、作品のバランスが取れてるように思うので
すが(ガバガバ設定へのツッコミを入れるところも込みでw)、本作はそう
いうのが圧倒的に不足している感じなんですよね。
ではその分(コミック原作のような)話が創り込まれているのかといえば、
そこは”所詮は『なろう』”という感じで、薄っぺらいという印象ですね。
なので通常の『なろう』なら
「ガバガバで都合主義のサクサク展開が『なろう』の醍醐味」
で笑って許せるところを、中途半端に実直に創っている分逃げ場がないって
感じなんですよね。

2期も決定したようで、次は戦のシーンもあるだろうから、そこで発掘した人
材が躍動すれば評価も変わってきそうですが、1期はあまりにもテンポが悪く
個人的には5話の「リシア回」がピークだったかなっと。

・チートで無双すれば「これだから『なろう』は┐(-。ー;)┌ヤレヤレ」と叩かれ
・チートせず実直に創れば「カタルシスが不足している」と文句をいう
視聴者ってホント面倒臭いなあ(笑)

投稿 : 2025/02/15
♥ : 19

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

地方領主の野望

人の能力を数値にしてみることができる能力を持つ地方領主の息子が主人公
ゲーム知らないけど能力の元ネタは信長の野望というゲームだそうで、高い能力の人を発見したときに戦国武将に例えていますね

主人公がバトルで無双しないので仲間達の活躍が中心、一人一人にスポットライトが当たっていい感じでした
面白かったけど、他の領地との駆け引きや人材集めばかりに目が行っていて、内政や外交は今のところあんまり考えてなさそうなので、これから面白くなるかどうかは半信半疑です

一期は仲間集めでほぼ終わり、他の領地や他国との闘いがどう描かれるのか楽しみですね

投稿 : 2025/02/15
♥ : 22

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なろうワードてんこ盛りのタイトルだけどw

「転生」「貴族」「鑑定」「成り上がり」と、見る人が見たらタイトルだけでアレルギー発症しそうw
でも肝心の中身はいまのところ悪くない、というかむしろ割としっかりしている気がする。主人公の志に好感が持てる点が感情移入しやすくていいのかな。

[作品の評価]☆3.5

[キャラの評価]☆4.0

[作画の評価]☆3.5

[声優の評価]☆4.0

[OP曲]☆4.0

[ED曲]☆3.5

投稿 : 2025/02/15
♥ : 10

73.4 2 2024年度の侵略アニメランキング2位
かつて魔法少女と悪は敵対していた。(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (128)
406人が棚に入れました
悪の組織――あらゆるものを侵略し、あらゆるものを滅ぼす。 残忍にして狡猾なその組織のブレーンには、王の片腕たる悪の参謀がいた。 地上侵略の危機に立ち上がる、薄幸の魔法少女・白夜。 彼女と対峙した悪の参謀・ミラは、なんと一目ボレしてしまい……。 魔法少女と悪が敵対していたのは、かつての話。 殺し愛(あ)わない、ふたりの行く末は――?

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔法少女は全てをパリンする

魔法少女を見るのは久しぶりだ。
リソースを重点配分し、変身バンクに全集中!
まどマギに加え、プロット、キャラの関係性は『こばと。』と言ったところか。遡ってハチクロの観覧車成分までも注入、限りないリスペクトを感じる演出が嬉しい。
もちろん、そんな重いお話ではない^ ^。
                (2024/07/22)
ファ〜〜〜〜⭐︎ク!!!
8頭身モナーだけでも事件の香りがプンプンなのに、
今度はゴリゴリのめんトリさんまで^^;
火花ちゃんの変身バンクも必見、保存版であります^ ^
                (2024/08/27)

ところで、貴方はどちらサイドの住人かな?

気がつけば、穏やかで、切なくて、今一度、もう一度、エンドレス…。
かけがえのない日々は続くのだ。
そう、彼女の笑顔はプライスレス。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 11

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

反対の意思のために断念。

初見評価
ロミオとジュリエット的な、敵仲の恋って感じで見ていたら10分くらいで終わって、知らないおじさんとおばさん(おそらく有名な声優さん)がこのアニメについて語り合うので残り半分を使うという作品。
自分は声優さんについてはあまりこだわりがなく作品にあっていたらいいので名前まで覚えてないので自分にとっては知らないおじさんとおばさんが、知らないアニメについて語っているという堪えられない時間になっていた。

これなら、短編にして番外編でやってくれたほうが万人受けすると思う。
まあそうするとごく一部しか番外を見ないからくっつけたんだろうけどそれで視聴者が減ったら本末転倒な気がする。

これからこんな作品が増えてほしくないという気持ちを込めてあえて一話切り。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

参謀さんは恋の病

素晴らしい15分癒しアニメ
いぬぼくの作者のかたですが、本作品を連載中に若くしてお亡くなりになったため遺作にして未完の作品となっております・・・
ステキな作品をありがとうございました。

ミラさんがお気に入り
ミラさんも白夜も、戦闘員の皆さんもみんなかわいかった

この作品に限らないけど、悪の組織が悪の組織してないのが笑える
悪の組織とはいったい・・・

この世界観もっと見ていたいな

投稿 : 2025/02/15
♥ : 17

71.5 3 2024年度の侵略アニメランキング3位
キングダム 第5シリーズ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (71)
295人が棚に入れました
紀元前、中国西方の秦国(しんこく)。 今は亡き親友・漂(ひょう)と夢見た「天下の大将軍」を志す元・下僕の信(しん)は、少年の頃、秦王の座を巡るクーデターに巻き込まれ、第31代秦王・嬴政(えいせい)と運命的に出会った。 秦軍所属の「飛信隊(ひしんたい)」隊長として戦場に身を置く信は、嬴政とともに、誰も成し遂げたことのない「中華統一」を目指し、同世代の将である蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)らと切磋琢磨しながら着実に出世を重ねてゆく。 一方、若くして秦王の座に就いた嬴政もまた、じっくりと宮廷内で力を蓄え、ついには相国・呂不韋(りょふい)から国の実権を奪還。これによりいよいよ宿願・中華統一へと本格的に乗り出すこととなる。 中華統一に向けた新たな拠点とするため、趙国(ちょうこく)にある「黒羊丘(こくようきゅう)」の攻略を狙う秦軍。 信率いる飛信隊も攻略戦に加わるが、この戦いで秦軍の総大将を務めるのは「戦いの天才」と呼ばれ、勝つためならば非道な手段も厭わない桓騎(かんき)だった。 対する趙軍総大将は、稀代の天才軍師・李牧(りぼく)から信頼され、「沈黙の狩人(ちんもくのかりゅうど)」との異名を持つ慶舎(けいしゃ)互いに底知れぬ恐ろしさを秘めた総大将の下、要所・黒羊丘を巡る攻防戦が始まる!

声優・キャラクター
信:森田成一
嬴政:福山潤
河了貂:釘宮理恵
羌瘣:日笠陽子
渕:赤木進
尾平:鳥海浩輔
桓騎:伊藤健太郎
黒桜:永峰遙
雷土:乃村健次
摩論:佐久間元輝
那貴:小西克幸
リン玉:八代拓
ゼノウ:蓮岳大

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

理想の大将軍を目指して一直線に駆け上がる…飛信隊の絆の力をとくと見よ!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメは第1期~第4期まで視聴済です。

私の身の回りでこの作品を好む人が少しずつ増えているのは喜ばしいことです。
普段、会社の同僚にアニメの話は絶対できませんが、その人たちとなら少しは出来る様になりました。
とは言ってもキングダムだけですけれど…^^;

同僚の中にはアニメが面白いからということで原作に手を出した方もいらっしゃいますし、私の家族は実写版を見てアニメに興味を持ち始めています。
その方々はこぞって「アニメ版の方が面白い」と言ってくれています。

また、私の家族は私が普段アニメばかり見ているので、すっかりアニメを毛嫌いするようになってしまいましたが、本当に面白い作品は人を惹き付ける魅力があるんだと思います。


秦が目指す"中華統一"にむけての第一歩、
<対趙国>開戦の狼煙となる「黒羊丘の戦い」が幕を開ける──。

「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて、大人気連載中の原 泰久による漫画「キングダム」。
物語は、春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信しんと、
後の始皇帝となる若き王・嬴政えいせいの活躍を描く中華戦国大河ロマン。

同作は、2013年第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞受賞、さらに原作コミックスは累計一億部突破。
そして2019年には初の実写映画化を果たし、興行収入57億円の大ヒットを記録、一躍社会現象となった。

TVアニメは2021年4月~に放送された第3シリーズにて史上最大の戦いと謳われる【合従軍編】が放送。
続く2022年4月~に放送された第4シリーズでは「成蟜の変」 から
「加冠の儀」までを描き【国内統一編】の完結を迎えた。

原作:原泰久監修の元、第5シリーズは2024年1月~放送開始!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

TVアニメ第4期までで秦国の国内は統一され、ここからいよいよ中華統一に向けた戦いが始まる…という訳ですが、予想していなかったことが一つだけ…
これまで最低でも2クール分は放送されていたと記憶しています。
それなのに、この第5期が1クール全13話の物語だったのがビックリです。
NHKが制作委員会に入っているので、これまで通り2クールの尺を使ってくるものと予想していましたよ。

確かに、今回描かれた「黒羊丘の戦い」は、1クールで描くにはちょうど良いボリュームだったのかもしれません。
wikiをチラ見したところ、ここからまた長い戦いの道が続くみたいなので、結果オーライだったのかな。

私はwikiをチラ見しかせず、極力ネタバレを喰らわないように心掛けていますが、次の物語の設定には何やら半端無い熱量を感じることになりそうです。
本当は見たくなかったんだけどな…
どうしても視界に入ってくる情報が拒めない時ってありますよね。

そして、釘ゅ演じる河了貂と、日笠さん演じる羌瘣は今回も抜群でしたね。
キャラの立ち回りも抜群でしたが、お二人の声質が堪らなく耳に心地よいです。
お二人とも沢山の作品に出演しているので、身体には本当に気を付けて欲しいです。
この二人になにかあったら、日本のアニメが大パニックに陥ると思いますので。

今回描かれた「黒羊丘の戦い」は、本当に苦しい戦いでした。
そもそも楽な戦いなんてこれまでありませんでしたけれど…
これまで主要登場人物にばかりスポットが当たっていましたが、副長の渕(えん)さんや、尾平(びへい)にスポットが当たったのは個人的にいは嬉しかったかな。
二人とも飛信隊の最古参ですからね^^

使われ方は対照的でしたが、結果的に飛信隊の絆をより深めることになりましたからね。
そして、信の思い描く理想の大将軍像もハッキリと脳裏に焼き付けることができました。
武功に関しては不満が無い訳ではありませんが、これで歩みを止める信ではないでしょう。

信、そして飛信隊がどこまで大きくなるのか、本当に楽しみですね!
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、DeNeelさんによる「導火」
エンディングテーマは、Novel Coreさんによる「RULERS」

1クール全13話の物語でした。
しっかり堪能させて頂きました。
そして、続編の情報を楽しみに待っています。
次は2クールで描いて貰えると嬉しいかな~^^

投稿 : 2025/02/15
♥ : 8

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

正義と悪の対比が魅力的、対照的な桓騎軍の異質さを描くアニメシリーズ第5期

2024/02/01 1話視聴
第5期にして、最高の始まりの1話だった。
めちゃくちゃに引きが強い。作画もいい。敵大将、慶舎との闘い期待できるぞこれは。

2024/04/06 視聴完了
原作既読。アニメシリーズ1期~4期まで視聴レビュー済み。
黒羊丘編。全13話

推しキャラ桓騎の圧倒的な強さを感じることの出来る黒洋丘編、原作でも好きでしたがアニメでも楽しむことが出来ました。

正義と悪、光と闇のような対照的な飛信隊と桓騎軍を描くことで、主人公信と秦王嬴政が中華統一するために乗り越えなければならない壁を明確に描いていた物語に感じました。
桓騎軍の特殊さ桓騎のカリスマ性と残忍性、漫画よりグロさは控えめですが充分楽しめました。いつでもニヒルな笑みでかっこいいお頭最高。

OPとED曲は、映像も音楽も今までのシリーズの中でも1番好き。特に桓騎軍がメインで描かれるエンディング曲は過去一この作品にピッタリだったと思います。キングダムファンのアーティストが書き下ろしたという歌詞が素晴らしい。ファンにはたまらない1曲となっていますのでオススメ。

作画は前半はとても良かったですが、後半になるにつれ崩れが目立ちました。特に9話は酷かった。

作画の残念さはありつつも、物語は相変わず面白いし、ラストで嬴政が語る統一国家の目指す未来を見てみたくなりました。次からは途中で原作漫画を見るのを断念したくらい長い戦いの始まりになるので、アニメ化したらどうなるのかテンポよく進むのか謎ですが、続編があれば引き続き追っていきたいと思います。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 11

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

桓騎の戦術は戦術とは言い難く・・・

紀元前での秦国の戦いを描いた物語です。
秦国の国王嬴政(えいせい)は中華統一を目指しています。そのため、隣国である趙国を併合する必要があり、今回の戦いは黒羊丘の争奪戦です。

主人公の信(しん)の率いる飛信隊は、今や八千人の大部隊になりました。
しかし、今回の戦いの総大将は桓騎(かんき)であり、5万人を率いており、飛信隊も桓騎の配下として戦うことになります。

桓騎は戦いの天才です。但し、彼の戦いには正義とか悪とかの概念はありません。
戦いに勝つためならば、なりふり構わず何でもします。戦いに無関係な集落を襲い、財産を奪い皆殺しにしても、一切気にかけることはありません。
それに対して、趙国の部隊は国民の命を大切にします。

この戦い、どちらが正義でどちらが悪かというと、懸命に国民を守っている趙国軍が正義で、他国に侵略し、奪略、殺人を繰り返している秦国が悪です。
だから信や飛信隊副長の羌瘣(きょうかい)、そして飛信隊の軍師である河了貂(かりょうてん)は、大いに憤ります。
飛信隊は正義の部隊として、常日頃から戦いとは無関係な人たちへの奪略、殺傷を禁止していたためです。

今回は、信や羌瘣の怒りの心が大いに表現されていました。
そして、河了貂が今回編み出した戦術の基盤も、結構心に刺さりました。
また、飛信隊の古参である渕(えん)や尾平(びへい)の信念もしっかりと描かれており、なかなか見ごたえがあります。


ところで、
桓騎の戦術は戦術とは言い難く、誰もが立案できない、というか立案しないと願いたいものです。
なぜならば、桓騎の戦術は人間の良心を射抜いたものであり、良心ある人に対しては必ず成功する作戦だから。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 15
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