伝奇で東京なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの伝奇で東京な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月14日の時点で一番の伝奇で東京なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.5 1 伝奇で東京なアニメランキング1位
天狼 Sirius the Jaeger(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (210)
831人が棚に入れました
昭和初期、帝都 東京府。楽器ケースを抱えた奇妙な一団が、東京駅に降り立った。彼らは、吸血鬼たちを狩るためにやってきた「狩人」――。そのなかに一際静かでただならぬ雰囲気を漂わせる青年がいた。狼と人間との混血で、吸血鬼に故郷を滅ぼされたその男、名をユーリィという。「天狼の匣」と呼ばれる聖櫃を巡り、吸血鬼と死闘を繰り広げるユーリィたち。彼らが戦いの果てに知り得た真実とは……? 悠遠たる恩讐と策謀の螺旋が交錯する、至極のサスペンス・アクション、ここに開幕!

声優・キャラクター
上村祐翔、櫻井孝宏、堀内賢雄、森なな子、小林裕介、武内駿輔、間島淳司、高橋李依、田所陽向、津田健次郎、子安武人、大原さやか、飛田展男
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

サクライ大戦

2018.10.09記


“P.A.WORKSのオリジナルだから”

放送前にそんな声がちらほら聞こえ、“じゃあいってみよ~”という理由で視聴。
昭和初期の日本という時代設定も後押しの材料ともなりました。街並みや乗り物描写も興味ありますもんね。
ちなみにP.A.さんの作品、私は「Angel Beats!」と最近の「ウマ娘」くらいの視聴遍歴。過去タイトルの知名度をみれば皆さんの本作への期待度の高さもさもありなんというところです。

物語は吸血鬼と対峙する狩人のバトルを軸とした『シリウスの匣(はこ)』争奪戦といったところでしょうか。
どうやら吸血鬼は諸般の事情で絶滅危惧種みたいになっており、その挽回の策としてシリウスの匣を狙い、対峙する狩人たちは人間世界の平安を守るため文字通り吸血鬼を“狩り”ます。狩人集団は人間を中心に一人(一匹?)人狼が混ざっている構成です。人狼はシリウスと呼ばれてます。一人人外である人狼は、種族としては人間と敵対してる存在ではないとの設定で、それも諸般の事情で唯一の生き残りとなったユーリィ青年が主人公となります。
終盤はこのユーリィに焦点を絞った展開となることから、まさにTHE主人公の様相を呈します。シナリオは予想の範疇におさまる王道の作りでもあるため、ユーリィの見た目、セリフ、行動がしっくりこないとなかなかノレないかもしれません。

その彼が見出した結論

{netabare}父が封印したシリウスの匣を解放し、種族を超えての調和を目指す{/netabare}

共感しやすい思想ではあるものの、その結論に至る過程がふわっとしているため腑に落ちるかどうかは微妙でしょう。
しかしながら、

・終始安定した作画
・なかなかエモいOPED
・新人/中堅/ベテラン声優たちの好演
・キャラ相関{netabare}(ユーリィとミハイルの兄弟を筆頭に){/netabare}がいわくありげ

と底上げ材料に固く、「ヴァンパイアVS何か」というありふれた素材かつ1クールと深掘り要因少なめながら健闘しており、最後まで面白く視聴できました。
視聴前の想定通り、昭和初期の東京の背景作画は充分堪能できてます。意外と大正~昭和初期の時代設定は数多くないので、希少価値があるかもしれませんね。

作画と合わせて時代ならびにその周辺設定など作画以外も突拍子のなさは感じませんでした。
・教授を筆頭とする狩人集団は英系が多く、日英同盟下では軍や政府との協力は取り付けやすかったのかも
・諜報など特務機関といったらまぁ陸軍となるよね
・{netabare}敵国(ソ連)との隣接地域は諜報のメッカで、南樺太に情報将校を配置するのは妥当だよ{/netabare}

私個人としては物語の説明不足と合わせて、もう少しこの時代設定のアドバンテージを活かしてほしかっな、というより見たかったな、というのが物足りなさを感じる部分です。
{netabare}中盤以降、南樺太に舞台を移して物語が進み、またその南樺太が森林や荒野がほぼほぼの舞台だったので時代感薄め。ただし、そもそも南樺太自体これまで取り上げられたことなど無かったんじゃないかいうのもあるので意義はあるかと思います。大泊の街の賑わいとかちょい感動した。{/netabare}

アルマ商会、新型兵器、百虎党、V海運など組織を絡めて深みを出す可能性を模索するには1クールでは尺が足りなかったものと理解してます。


この手の人外系バトルものを数多く見ているわけではないと前置きしつつ、これまでにものすごい“アタリ”を引いた経験がありません。
それでも、凡作と評ずるのとは違う、滅びゆく種族のその先にあるものへの一つの答えを描いた佳作といっていいでしょう。
少なくとも中盤までは帝都東京が舞台の中心なので、このへん興味ある方もどうぞ。


■オマケ3発
{netabare}生き残りの吸血娘を「その後」の世界で登場させたのは良いラスト{/netabare}

{netabare}ヒンデンブルク号事故(1937年)を機にその使命を終える飛行船がまだぎりぎり現役だった時期に、エフグラフたちの母船を飛行船とした設定も示唆に富んでいたものと思われる{/netabare}

{netabare}それにつけてもヴァンパイア役としての櫻井孝宏さん遭遇率の高さよww{/netabare}


個人的には帝都東京でのドンパチが楽しかったよ、という作品でした。



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2019.03.14追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ノスフェラトゥ

P.A.WORKS制作。

舞台は昭和初期、帝都東京。
吸血鬼に復讐を誓った青年ユーリィと、
聖櫃「天狼の匣」を巡る因縁の戦い。

生態系の頂点を決し人狼と吸血鬼は、
人知れず歴史の闇で戦ってきたわけですが、
聖櫃の行方を巡り、上海、東京と、
歴史の表舞台へ登場し、夜の帝都に集結を始める。

5話視聴追記。
安定した美術背景が美しい。
帝都には紅い月が良く似合う。
{netabare}反乱、混乱、様々な陣営が入り乱れて、
天狼の匣は謎を深める。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}最終話は映像も演出も素晴らしい、
異なる世界、異なる種族、いつか重なり合える。{/netabare}
後半からは戦闘に継ぐ戦闘でしたが、
昭和初期の風景や日常パートが好きだったので、
そちらでもっと物語が展開してくれていたらと、
少し残念に思いますが、お勧めし易い作品でしょう。

すべては因果の流れの中に、努々お忘れなきよう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

夏クール、満を持してやってきた注目作。ということで第1話を観た感想としては、わりと良かったです。→ 涼子ちゃんの無鉄砲を愛でるアニメに…。

オリジナルTVアニメ。7月期開始前からオリジナルの大物としてある程度は注目されていたっぽい作品。

あと、7月期開始の大物で第1話が未放送なのは原作付きですが『つくもがみ貸します』くらいだと思います。ということでとりあえず第1話を観ました。

なお「満を持してやってきた」というのは元々の放送スケジュール上の話で、別に放送開始がアナウンスよりも遅れたとかではないはずです。

ストーリーとしては、「バンパイアハンターに人外が混じっている」という伝奇物的にはわりと定番な感じなわけですが、掴みとしてはなかなか良かったんじゃないかと思います。

作画面ではアクションとかも頑張っていた感じですし、キャラも敵味方ともわりと立っている感じですね。

時代は昭和初期ということで、設定年代的には『ジョーカーゲーム』とかとかぶっているでしょうか。何か、陸軍の諜報機関みたいなものも絡んでくるみたいです。

とりあえず、視聴継続の構え。
何かあれば、視聴中にレビューも更新するかも?

2018.10.6追記:
MXでは12話(最終回)が1週遅れましたが、無事視聴終了。

作画面で大きな破綻もなく走りきったのですが、特に後半のストーリー展開に雑なところもあり、アクションシーンなどに見処はあるものの出来としては凡作でした。

ただ全体にキャラクターデザインが自分の好みには合っていたのと中盤以降の涼子お嬢様の無鉄砲ぶりがかわいくて、最終回まで完走できた感じです。

結局シリウスの匣(はこ)とか大戦との関係については、ようわからん…(笑)。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

61.6 2 伝奇で東京なアニメランキング2位
劇場版 BLOOD-C The Last Dark(アニメ映画)

2012年7月7日
★★★★☆ 3.5 (256)
1168人が棚に入れました
古くから湖への信仰が残る風光明美な町にある浮島神社。そんな浮島神社の巫女 更衣小夜(きさらぎ さや)は、神主である父親 更衣唯芳(きさらぎ ただよし)と二人暮らしをしている。小夜は 私立・三荊(さんばら)学園に通う高校2年生で普段はクラスメイト達との学園生活をめいいっぱい楽しんでいるのだが、一方で、父の命を受け ある「務め」を果たしていた。それは、『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること——。『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』から守るため、大好きな父親のため、浮島神社に伝わるという御神刀を手に独り、戦う。果たして小夜に待ち受ける運命とは!?

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

勝者には褒美を 敗者には罰を・・

劇場版  BLOOD-C The Last Dark(完結) 約120分

アニメでの舞台 浮島から半年。舞台は東京へ。

アニメに比べ、あまりグロイシーンは少なかったです。
悪魔で比べてなので、苦手な人は注意です。

劇場版では新キャラ達が登場。
声優さんもちょっと豪華☆

正直あまりパットしたシーンがなかったように思います。
小夜も本来の自分に戻っているのでアニメの時のような明るい
小夜は劇場版ではもう観れません。

個人的に良かった点は・・
CLAMPの別作品『XXXHOLiC』の主人公 四月一日 君尋(わたぬき きみひろ)
が登場した事。
アニメでも別の形で登場してましたが、劇場版では本人登場。
一時、XXXHOLiCのコミックを読んでいたので、
こうやって別作品に出てくれるってなんだか嬉しいですヽ(*´∪`*)ノ"
この作品ともリンクしてたんだ!と。
いつのまにか読まなくなっていたのでXXXHOLiC本編みたくなりました。

終盤でてきた・・うーん・・青色した・・怪獣!!にしておきます。
この怪獣なんか映像がとてもリアルでしたっw
劇場で観たら結構な迫力だったのでは・・。
ただあっけなかったですね^^;

勝者には褒美を・・敗者には罰を・・は、想像してたのがほぼ当たりました☆

案外静かに完結した劇場版だったな〜って印象です。
でも物語は、やはりよくできていたと思います!!
パットしなかったのは、アニメ版が強烈すぎた・・っていうのも1つの理由かな。
なんにせよグロ苦手な方はオススメできない作品ですので
観るときは注意してください^^
とりあえず無事観終わり、これにてBLOOD-C終了させます。

読んでくださりありがとうございましたヽ(´∀`*)ノ


読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

舞台は東京ヘ

TVシリーズの続編にして完結編…か?

茶番劇から半年、サヤはラスボスであるフミトを追いかけて東京へ
地下鉄で古きものと遭遇、そこで助けた少女の組織に招かれる
組織の中に身を置きフミトを探す

ラストはまぁ想像できるでしょう

作画はさすが劇場版だけあってクオリティ高い

肝心のストーリーは…特にこれといった余韻も無く…
なんだかなぁ〜。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24

にしにし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

小夜と七原文人関係に決着がつく?

序盤から「BLOOD-C」らしい表現が出てましたね。
血・血・血とさすがに劇場版だけあってその描写もTV放送時よりも上をいってましたね。

本作はTV放送の続きにあたる内容となっているので、先に「BLOOD-C」を観ておかないと全く話の筋が分からない状態に陥ってしまいます。

さて本編の話しに戻りますが、舞台は東京。
あの隔離された実験場「浮島」から半年が経過し、文人を追って小夜も東京に居るというところから話が進んでいきます。
登場した小夜の姿を見てちょっと驚きますね。
顔つきが違ってましたから。
キャラデザが変わったという意味ではなく、小夜の中から「甘さ」を削ぎ落とした、精悍な顔つきと話し方が人を突き放すような感じになってました。
まあ、そうなる出来事がTV放送の最終回でありましたしね。

東京で七原文人に恨みを持つという人物とその仲間たちと小夜が共闘していき、文人の居場所を突き止め復讐を果たそうという流れでストーリーは進んでいきます。
その過程で、偽情報を掴まされ罠にハメられたり、公的機関の力を使って小夜の捜索されたりと一筋縄ではいかない相手ですが。

そして小夜と文人との対決シーン。
正直ガッカリでしたね。
あまりにもあっさりと対決が終わってしまうものですから、「えっ、もう終わり?」って感じです。

ただ、この劇場版を最後まで観て思ったことは、
いままで小夜が目標としていた、復讐というものの意味は何だったのだろうかということと、
古きものとの関係もまだまだ続くんだろうなという事実が見え隠れしていました。

続きが気になるけど、ここで終わりっていう事もアリな終わり方でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

66.5 3 伝奇で東京なアニメランキング3位
KEY THE METAL IDOL(OVA)

1994年12月16日
★★★★☆ 3.6 (67)
327人が棚に入れました
 科学者の娘をモデルに作られたキィが人間になるためにアイドルを目指す長編OVA。「うる星やつら」をてがけたスタジオぴえろが制作に携わっている。ロボットであるキィは3万人のファンを得ると人間になれると聞く。東京で再会した親友の厨川さくらと共に同居していたが、彼女の不思議な力に宗教団体やプロデューサーなど多数の人が惹きつけられていく…。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

友達3万人出来るかな?ひたすら不気味なロボットアイドルミステリー

主人公の巳真兎季子は、自身を祖父の武羅尾に作られたロボット「キィ」だと信じていた。
「本当にキィを思ってくれる友人を3万人集めれば、キィは人間に生まれ変われる」
という祖父の遺言を実行するべく、キィはアイドルを目指すのだが様々な奇怪な事件に遭遇する
展開が進むごとに深まる謎、事態は混沌していく・・・

OVA全15話、うち14話と15話は95分の超大作
ここまで力の入ったOVA作品ってなかなか無いですね

ジャンルとしてはSFミステリー?でしょうかね?
SFというには、ちょっと設定に甘さがあるので(かなり興味深くはあるが)
謎に満ちたミステリーとして見るのがいいでしょう。
ちょっとグロいシーンもあるし、終始不気味。
人を選ぶ作風なので、一話でダメだと思ったら素直に切りましょう。

この作品は序盤から設定や状況を十分に説明せず、ポンポン話が進んでいく
それでいて不気味で暗い雰囲気、謎だらけのまま13話まで続きます。
13話までに色々なヒントが隠されていて、13話までが出題編とも言えるでしょう
14話が解答編で15話で一気にラストへ突っ走る。
謎を謎のまま終わらせず、ちゃんと解答を用意しているところはいいですね。
こんな面倒なストーリー構成さえしなければ、もっと支持されたはずなのですが
敢えてそういう作りをしている作品みたいですw

ストーリー自体はかなり練り込まれていて、難解というわけでもないのですが
視聴者が積極的にのめり込んでいかなければ、なかなかついて行きづらい作品です
キャラも演出もストーリーも何もかもが異質。それゆえに、決して万人受けはしません。
謎の展開、不気味な雰囲気を噛みしめながら、
物語に入り込んでいける人でなければ楽しめません

この作品の出来が良いか悪いか・・・判断は難しい
種明かしもちょっと強引ですし、娯楽性に欠けると言わざるを得ない。
しかし、練り込まれたストーリー・独特の世界観・オリジナリティという面でみれば
突き抜けた魅力があって、よくぞここまで作りあげたなと・・・・賞賛したい。
深いテーマ性も潜んでいる作品で、色々と考えされられることもある。
他の作品には絶対にあり得ない魅力が詰め込まれています。

「KEY THE METAL IDOL」という作品は「KEY THE METAL IDOL」という作品を本当に愛している人に捧げる
そういった制作者の意図が明らかに感じられる作品で、はなから大衆受けを狙っていません
そういう意気込みで、これだけの大作を作り上げたというのは本当に凄いと思う

コアなアニオタのなかでも一際コアな人におすすめする作品です

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12
ネタバレ

まみあな さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ロボットモードの巳真兎季子に惚れました

 実はこの作品をレンタルした時は、第一巻だけ観て、鑑賞するのを止めた。理由の一つは、「3万人の友達を集めることが必要」ということが、いかにもビデオを3万本売らなければ採算がとれない、という都合を露骨に表して視聴者に泣きついているように感じて腹が立ったからだ。
 しかしそのことよりも、ヒロインの兎季子(キィ){netabare}が本当に機械仕掛けのロボットと理解して、しかもそ{/netabare}のロボットが人間に変わるなんて、未来でない現代の技術水準では有り得ないバカバカしい設定だ、と感じたことのほうが大きい。キィが人間の自覚を持つ時には、ロボット構造が腸とかヒトの内臓と入れ替わるパターンが提示され、キィがロボットと生物体のヒトとを行き来していることを表現している。{netabare}このパターンはシンボルの積りのようだが、第5話辺りまで見続けなければ、「自分がロボットである」というキィの単なる思い込みという重要な設定を理解できない視聴者は多かったはずだ。{/netabare}その結果『バカバカしい』となって、多くの視聴者を逃がしてしまったに違いない。おそらく興業的には赤字で、アニメの脚本・演出としては『不出来』の極みだ。
 YOUTUBEで外国字幕のを無料で鑑賞できるようになり、ようやく全話観て、全ての登場人物の趣が理解できた。特にヒロイン巳真兎季子は私にとって最高のキャラですね。これだけで、この作品の不出来さが霞んだ。「あばたもえくぼ」という言葉があるが、本作についての私の物語評価は、作品全体の評価を上げるための大幅な贔屓です。
 「ゲル」がロボットの動力と制御の基となっている設定は、よく考えたと思う。
 新興宗教を描いたのは面白い発想だ。インパクトもある。しかしオウム真理教事件のせいでおそらくマイナス要素とされてしまっただろう。残念だ。
 音楽は申し分ない。特に、「キィのララバイ」は素晴らしい。岩男潤子さんの歌唱がいつまでも耳に残る。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

ねねねねの さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

キイというキャラクターが魅力的

グロいとレビューにあったので覚悟してましたが
アキラと比べればそこまでではないです。
事前情報で変に意識して構えて見てしまっていけませんでした。

作画:安定して良いです。エロくない乳首描写アリます。
声優:岩男潤子さんに長沢美樹さんというド安定かついい演技に震えます。
キャラ:最後まで見て無駄なキャラが居なかったのが凄い。
    やはりキイちゃんが魅力的、さくらちゃんももちろん。
音楽:特別な歌がありますが、なかなかに良いです。
物語:すこしややこしく複雑です。

この作品は
物語的に超盛り上がる!超やったぜ!スッキリサイコー!という
カタルシスはありません。
ただ観終わるとキイという存在がじんわりと心に残ります。
不思議と、子どもが巣立っていくのを見ている気持ちになりました。

バイオレンスなテーマかつSFですが、完全な創作世界での作品かと思いこんで観ていると混乱します。
思いのほか現代の日本社会、そこにちょっと特殊な設定が加わる…
パラレルワールドという感じですね。ちょっと陰鬱ですけど。

後半、ほぼ丸々説明回があり、そこでようやく色々な答えが出ます。
道中やきもきしつつも、起こってしまった事を傍観しつつ
KEYの選択を見ましょう。

雰囲気に惹かれた方&なるべく続けて観れる方にはオススメ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2
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