2024年度の任務TVアニメ動画ランキング 3

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早速見ていきましょう!

60.3 1 2024年度の任務アニメランキング1位
メタリックルージュ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (107)
272人が棚に入れました
ボンズ×出渕裕がおくるバトルアクション最新作 人造人間たちが運命をかけて闘う驚異のテック・ノワールSF誕生! 『交響詩編エウレカセブン』のアニメーション制作会社ボンズと『機動警察パトレイバー』のメカニックデザイナーや『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めた出渕裕が『ラーゼフォン』以来、19年ぶりの再タッグを実現! 監督は『キャロル&チューズデイ』『スーパー・クルックス』の堀元宣が、キャラクターデザインは『カウボーイビバップ』『血界戦線』の川元利浩が担当するなど、最高峰スタッフが結集し、壮大なテック・ノワールSFを作り上げる。 ボンズ設立25周年記念作品のオリジナルアニメ『メタリックルージュ』は2024年1月、世界に放たれる。 人間と人造人間が混在する世界―― 人造人間の少女・ルジュは、バディのナオミと共に、火星である任務にあたっていた。 それは、“政府に敵対する9人の人造人間の殺害”。 人造人間の少女・ルジュの戦いの物語が始まる――。
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

ライトな層はポカーンで、コア層には浅さを見抜かれる一番悪いパターン。

  全体を通して
 {netabare} この作品に対する率直な感想としては「1クールしかないなら物語を最適化して持って来い」です。
 オリジナルアニメにおいて、尺との兼ね合いができていないのは致命的だと思います。

 まず、キャラを削ってけ、インモータル9とか言うてる場合か。
 警察のおっさんも削れ、結局なんの役割もなかったやんけ。
 人形遣い師も削れ、ただでさえ掴めない世界観のなかで思わせぶりなキャラが多いのに、要領の得ない謎めいたキャラなんか出すな。

 本筋がままならん状態やのに、ロードムービー的な要素を取り入れてる場合やないやろ。
 
 畳めもせんのに無駄に話のスケールを大きくしていくな。


 と、まぁ色々根本な部分が気になってくると、ある疑念が生じてきます。

 それは「社内で何かゴタゴタでもあったんですか?」です。
 
 この作品は、最終回こそ博士に全部被せて終えましたが、終盤で急に展開を巻いた というよりも物語全編を通して所々にあったエピソードをカットして無理やり繋げたという印象が強いです。
 
 ですので、当初は2クールある想定で進行していて企画がほとんど固まってきた段階で急遽1クールに変更を余儀なくされてしまったのではないか と個人的に推測しています。
 というか、単純に元々1クールの企画でこんなものを生み出したのだと信じたくありません。


 まぁでも仮に2クールあったとしても、現状よりはマシ くらいの評価になったと思います。 

 人造人間による同族殺しというテーマが持つ力とバトル展開で、物語として最低限の体裁を保ってはいますが、設定や思想に熱が入っておらず内容そのものがすげぇつまんないからです。
 
 そして、なによりキャラがつまんないからです。これはもう尺のあるなしは関係ありません。
 ルジュとナオミの掛け合いも効果的に作用したところはなく、ナオミが若干嫌われて終わりました。

 作画面も正直2話がピークで、後は特筆するような場面もありませんでした。


 結局のところこの作品がこうなってしまったのは、脚本だけのせいなのか、尺を用意できなかったプロデューサーのせいなのかはわかりませんが、どっちにしても周年記念で金と時間をかけてアニメを作って会社のブランドに泥を塗るって何してるこっちゃわかりませんね。

          {/netabare}
  

 
 第1話と第2話視聴しました。
 {netabare} 個人的に楽しみにしていた作品ではあるんですが、第1話を視聴して最初に抱いた感想が「せ…設定が多いな…」です。
 視聴者として、ふるいにかけられているような気分になりました。

 世界観+独自用語+キャラクター+キーワード+人間関係でジャブジャブでしたね。
 

 単語だけ聞いていると、それが固有名詞なのか何かの言い換えなのか、漢字にルビを振っているタイプのやつなのか、はたまた人物名なのかもわかりません。
 ただでさえややこしいのに、変身後で名前が変わったり擬態能力を出してきたりとややこしさに拍車をかけているのは一周回って面白かったです。
 
 視聴者を混乱させておいても、後半のバトルパートで掴める想定だったんでしょうけど、正直フルアーマーになった時点で「あ、そういう感じなのね」と若干肩透かしを食らった感も否めません。
 重厚な世界観を醸し出していたのに、やることは肉弾戦なのか…。
 人造人間で、かつそこからさらにまた変身すんのね。

 第2話目はまた、公式ホームページに載ってるキャラいわゆるネームドキャラがわんさか追加されたりしましたが、話の流れ自体は一転してシンプルなものでした。
 作品の雰囲気はまだ掴みきれませんね。

 戦闘に至るまでの動機付けはアレでしたけど、戦闘描写自体は迫力があって楽しめました。

 ですが、この戦闘描写があるからまだなんとか視ていられるというのが正直なところ。

 次話くらいがこの作品の分水嶺になりそうです。
 
 次回に期待です。

        {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} うーん…これは…なんだかな…。

 1話から引き続き、設定ややりたい事がたくさんあることは理解できるんですが、なんだかそれらが上手く出力されていない感じがします。

 人間にはできない仕事を任せようとしてるのに、なんで人型にして人格を与えてるんや?

 正直、まだこの作品の世界観が掴めていない中、登場人物の数だけ増え、ありきたりではないもののSFなら必ずどこかで見たことのある展開があると、視聴者的には他の類似作品を想起し続けないといけません。

 ツカミに成功したとはいえない本作品がこれから先、どれだけ興味を引き続けられるか期待ですね。 

 {/netabare}

 第4話まで視聴しました。
 {netabare}個人的には暗い話も悲しい話もやるせない展開も好きなんですが、それはつまらない話 とはイコールではないと思います。

 2話かけて "幻影のヴェルデ" についてやったものの、結局はよく知らんやつが勝手なことして、勝手に殺されて、本丸と一騎打ちして勝ちました、って言われてもな…。

 バトルにしても、幻影を使ってくる相手にゴリ押し力比べでサックリ終わってしまい、アフダルがヴェルデだったのか!という驚きも数瞬で、だから何?となってしまいました。
 ていうか、そもそも幻影って能力が黄色の人の擬態能力と若干被ってるのも気になります。
 そして、やっぱり変身前と変身後で名前が変わるのややこしいですね。 登場人物も対象をどっちの名前で呼ぶか変わりますし。
 

 今の所この作品は、暗くてつまんなくて、メッセージ性を持たせている割に設定に説得力がなくて、一話完結風にテンポ良くやりたいのに登場人物が多くてややこしく、なんとかついて行ったとしてもしょうもない区切り方をする、そんな状況です。
 なんだか、制作側の狙いがことごとく裏目に出ている感じがしますね笑
 あ、でも変身前のBGMは好きです。

{/netabare}

 アニメージュのインタビューを読んで
 {netabare} アニメージュ2月号に掲載されている、シリーズ構成の出渕さんと根元さんのインタビュー記事を読みました。
 そこには、この作品が現状こんな感じになっているおおよその要因が書いてありました。

 まず、出渕さん曰く、本作品の企画の出発点は女キカイダーであり、当初は悲しさや寂しさをストレートに描く物語であったが、時流を鑑み また本人的にもポップさを取り入れていったと語ります。
 その結果の一つがナオミの誕生だそうなんですが、そりゃまぁ制作としては掛け合いができた方が何かと楽なんでしょうけど、視聴者的にはよくわからんキャラが1人から2人に増えただけなんで、まだ効果の程はわかりませんね。
 
 
 続いて第1話についても触れられていました。
 全体的に尺が足りないらしく、前置きをバサッと削って、取り敢えずちょっと変わった世界で暗殺の任務をしている彼女たちをあまり難しく考えずに観てもらいたかったと語ります。

 正直、個人的にはどれだけ尺が足りなかろうと、第1話にて世界観の説明や前置きは多少なり必要だったと思います。
 削ったところに擬態能力持ちという混乱を招くジャロンというキャラを入れているようなら、なおさらです。
 むしろ、コイツを積極的に削れよ。

 オリアニは第1話でどれだけ人の心を掴めるかが特に重要だと思います。
 昨今は毎クールごとに両手足の指を使っても数え切れないほどの数のアニメが放映されています。
 そんな群雄割拠な中、オリアニは人気原作のアニメ化などとは違い、見つけてもらって選ばれなければなりません。
 にもかかわらずこの作品の、分からないことだらけだろうけどまずは見てほしい、というスタンスはなかなかに甘えた考えだと思います。

 また、オリアニはSNS上の口コミも大切だと思います。
 話題になれば、今や配信サービスの普及によりスルーしていた人も追いつきやすいですし、とりあえず第1話を見てみるかという人も出るでしょう。
 しかし、この作品の第1話の作りでは人に勧めづらいし、話題にもしづらい。
 もしかすると、構想当初の悲しさや寂しさをストレートに描いた暗い作品の方がコアなファンを掴んで話題になったかもしれません。


 他には、出渕さんも根元さんも、アニメの世界に特撮の感覚を入れることについて言及しておられました。
 さらに、根元さん曰く 出渕さんはテーマや設定に対して色々と真面目に考えるところがあるけど、今回はちょっとふざけたいんだとおっしゃっていた。と語ります。
 これらに関しては、そういう要素がちゃんと表現できているように感じます。

 ですが…巡り合わせが悪いというかなんというか…このクールでは同じオリジナルアニメとして、「勇気爆発バーンブレイバーン」とマッチングしてしまいました。
 
 特撮的な要素もふざけている感じにしても、完全に話題を掻っ攫われているように感じます。
 
 元々時流を意識出来ていなかったのに、放映のタイミングすら悪いなんて気の毒でしかありません。

        {/netabare}

 第6話視聴しました。 
 {netabare} 前話で雰囲気を変えてきたかと思ったら、今話はまたえらく分かりやすい展開となりました。
 
 でも、これ…最後の ナオミは守護局の人間でした!っていうのをやるために、なんとなく事件を起こして取り敢えず戦闘しとくかってだけだったような…。

 尺が無い事を嘆いていたのに、こんな1話に尺を割くんですね。

 今話のジャロンさんはマジで何がしたかったんでしょうか?
 何か別の目的があって潜入していて、たまたまルジュとバッティングしたわけでもなく、ルジュと戦いたかったからわざわざ他人に化けて無差別に殺し回ってみましたって……何の意味があるんや?
 そもそも、最初クルーに化ける必要もあったんか?

 ここでのジャロンさんの行動は今後の何かの為だったのか。
 それとも、ジャロンさんなら「面白いですねぇ」とか言わせておけば行動に合理性がなくても何とかなるからただ便利に使われただけなのか。
 それともそれとも、脚本が船での殺人事件をやりたかっただけなのか。

 今後に期待です。
         {/netabare}

 第7話視聴しました。
 {netabare} 第7話にして ようやくというか、満を持してというか、物語の輪郭を捕らえたように思います。
 今、スタートラインに立ったかのような新鮮な気持ちです。

 世界観や設定において、今までポロッと言っていただけだったものが整理され、この作品のテーマの1つである「同族殺し」に対しても肉薄していきました。
 
 混乱の種だった登場人物の多さもようやく機能してきそうで安心しました。
 視聴者側と同じ「状況がよく分かっていない」という立場から調査をしてくれようとする刑事さんはありがたいですね。
 


 ただ、やっぱり専門用語が多い点は困りものですね笑。
 頭の中で整理してついていくのに、中々必死です。

 守護局っていうのはつまり警察で〜… ネアン=人造人間を統括しているのが真理部で〜… でも守護局にもネアンを取り扱う守護局人造種監査部っていうのがあって〜…さらにこの守護局と真理部を監督する人造種厚生倫理委員会ってのもあって〜…
 んで、ナオミはその守護局の「神祇官」っていう音で聞いても文字で読んでもイメージしづらい高官で〜…とか。

 ネアンの中でもインモータルナインと呼ばれる特別な個体がいて、彼らはディフォルムという変身機構を用いてグラディエーターという戦闘形態に変身でき、イドと呼ばれるコアのようなものがあり、ネアンによるアルターというテロ組織を先導したりしなかったり、入ってたり入ってなかったりする。 
 ちなみにネアンによる団体は他にもあったり、主人公のルジュもディフォルムしてグラディエーターになるがインモータルナインではない…。

 …………うーん、なかなか根気がいりますね!

 公式ホームページに用語集ができたのでこれからはだいぶマシになるでしょうか。
 覚えた頃には最終回になっていそうですね。

 次回に期待です。

 {/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare} 前話でギアが上がったかと思われましたが、状況は芳しくありません。
 なんでしょうね、世界観やキャラクターが面白さに繋がっていないような感じがします。

 今回、たまたま見つけたお父さんの記憶図書館にて、過去とお父さんの心情を知るという なかなか裏ワザ的な手法を用いたため、明かされる過去がただの設定出しにしかなっていません。

 ルジュとジーンの意見の対立も、ルジュの主張がたどたどしいのは分かるんですが、ジーンの主張が 混乱を招くことになる だけで元真理部次長としてなにか具体的なものが出てこなかったのが残念です。
 こんな状態で、どっちの意見も正しいよね とされてもそりゃ浅いものになってしまいます。

 
 場面は動き、アルターは真理部を襲撃します。

 前話で、ジルさんは仲間のイド回収よりルジュの救出を優先したと言っていましたが、そこに対した理由はないんですね。
 こんな風に正面突破してくるなら、回収と救出を同時にやっても良かったんじゃ…?
 前話で死んだ警備ネアンは無駄死にすぎますね笑

 そして、ジルさんこと 閃光のシルヴィアによってアルターの目的が発表されます。
 ネアンたちを縛るアジモフコードを無力化するため、インモータルナインそれぞれのイドに隠されたコードイヴを手に入れ、それを起動するためのルジュのイドも手に入れる。 だそうです。

 かなり話の構図がすっきりしました、喜ばしいことですが で、あるならば物語冒頭からもう少しシンプルにしていて良かったんじゃないかと思ってしまいます。
 これではここまでの間、小難しい雰囲気を纏わせていた甲斐がありません。

 個人的に活躍を期待していた、ノイドくんが撃たれてしまいました。
 これまでの彼も、撃たれてからの反応も血を流す様子もほとんど人と変わらないので、「あなたといると自分がネアンであることを忘れていました」という台詞がどうにも軽くて浮いてしまっていますね。

 
 この先の展開でもう一捻り二捻りあることを期待します。
 戦闘シーンが序盤に比べて大人しくなっているのも気がかりですね。
 次回に期待です。

         {/netabare}

 第9話視聴しました。
 {netabare} 今話は全ての元凶である来訪者との対話がなされたわけなんですが、色々と腑に落ちない部分が残る一話となりました。 
 それと、この作品に限った話ではないんですが、謎とか動機とかが明らかになっていけばいくほどつまんなくなってくることってありますよね…。

 なんかほんと企画発足時のエピソードであった、社長と会った際「そろそろなんかやろうか」という感じで動き出したってエピソードが如実に表れている気がしますね。
 ラーゼフォンから20年近く経つし、ボンズも25周年だし周年記念でなんか作るか のノリですよね。


 では、本編です。

 前回から引き続き戦闘シーンが続きますが、あんまりパッとしません。
 取り敢えず爆発させて、なんとかシーンを保たせている印象です。
 かと思えば、ナオミがネアンであることを明かしたところはやたらヌルヌルしていましたけど。

 
 ナオミに連れられ来訪者と面会し、色々と教えてもらいました。
  
 来訪者さんが来訪した理由とはつまるところ、「金星というめちゃくちゃ気に入った物件を見つけたので、お隣の人類さんに引っ越しのご挨拶として、科学技術やネアンの作り方をプレゼントした」とのことです。


 恒星間航行での環境に最適化し、世代をまたぎ進化までしたのに今さら原初の姿で定住したいんか?
 この人らの感覚で永劫の旅を今の姿でしてきたのに?
 流浪の民とかじゃあかんのか?
 金星のなにがそんなに気に入ったんや?
 というか、そんなスッと戻れるようなもんなんか?
 

 ナオミとルジュのやり取りを見て、相対的共鳴とか無意味な同調、過度のシンクロとか言っていますけど、あんたらがそうやって仲良くセリフを分けっこして喋ってるのは無意味な同調で過度シンクロではないんか?


 簒奪者側の目論見が、コードイヴを使ってネアンを解放して、その混乱に紛れて戦争を仕掛けようとするってなんかやり方が回りくどくないか?
 簒奪者も金星狙ってるって金星大人気やん。
 

 来訪者は別にネアンとかに頼らず自分らで勝手にテラフォーミングでもDIYでもしたらいいのに。

 人類にネアンの作り方を教えて、人類が作ったネアンがちまちまテラフォーミングしてるのを40年近く見守ってるってことですか?酔狂すぎません?何処が合理的なんですか?

 ていうか、ネアンは簒奪者たちに有効な戦力になるって、それは裏を返せば自分たち来訪者に対しても有効ってことですよね? 
 そんな後々危うい技術提供も辞さないくらい金星が魅力的ってことなんでしょうか。
 金星開拓の労働力としてネアンを提供したと言うなら、やっぱり物語当初から感じている「何故、ネアンを人型にして人格も与えてたのか?」という疑問点が大きくなっているように感じます。

 簒奪者側の考えも伺ってみたいですね。次話であったりするでしょうか。
 
 
 あとこれは物語に直接関係しませんが、本当にこの作品は、来訪者(ゼノア)とか簒奪者(ユノイド)とか、ナオミ(ファースト)(プレネアン)みたいに一つのものに複数の名前をつけてみるやつ好きですね。 

          {/netabare}

 第10話視聴しました。
 {netabare} 今話は、2話 6話と同様に移動回となりました。
 この三話とも脚本を担当していらっしゃる うえのさんはもう完全に移動パート担当なんですね。
  
 
 本編は主に、意識を取り戻してから性格が変わってしまったというシアンを軸に進行していきますが、正直 シアンというキャラに思い入れがなんにもないからなぁ。キャラそのものに対しても、彼女の役割に対しても…。
 
 ナオミがシアンに対して、「そんなキャラじゃなかったでしょ」と言いますが、元々のキャラの印象なんかこれっぽっちもありません。
 正真正銘 ぽっと出のキャラという印象しかありません。


 それと…作画がギリギリというか…なんかキャラの顔が安定してませんね。
 一番安定していてかつ気合いが入っていたのは、アッシュ刑事の顔でしたね笑

 どこかモッサリした印象をうけるこの状態の会話パートは、内容も相まってなかなか苦しいもんがありますね。


 その後、インモータル9の思い出話があったりナオミが家族について考えたり、ルジュがナオミとの関係性を改めて考えてみたりなどありました。
 こんなこと言うと元も子もないんですが、わざわざせなアカンような話やったかなぁ…?

 思い出話はフワッとしているし、そういえば制作の寵愛を受けているジャロンは前話からなんかしれっと戻ってきているし、家族について考えるナオミもその比較対象の描写がうすいからなんとも言えないし、ルジュとナオミの関係性も ナオミがネアンと分かってしまえばバディとしての魅力はもうそんなにないし…などなど色々考えてしまいます。


 この移動回って元々は本筋に対する肉付けであったり、一息入れたりするためのものなんでしょうけど、本筋の方が大したことないので用を成してないんですよね。
 出渕さんはロードムービー的な要素も楽しんで、とおっしゃっていましたがなかなか厳しそうです。
 

 物語は終盤に差し掛かっていますが、いまいち緊張感も危機感もなくて、続きが気になるかと言われると 正直微妙です。
  
 以下、次回予告の抜粋です。
      
 捕らわれのジーンに、その母『エヴァ・クリステラ』と彼女の作ったコード・イヴについて話す人形遣い師。人類への反乱を思いとどまらせようとシルヴィアとの対話を続けるジーン。だが、頑なに戦いをやめようとしないシルヴィア。二人の会話から明らかになる新たな事実に驚愕するアエス。そんな彼に、ジーンは幼い頃から抱えていたインモータルナインたちへの想いを語る。

 なんか…話してばっかりですね笑

 あえて情報を伏せているのか、それとも今話同様たいして話は動かないのか、次回に期待です。

   {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} たいして話は動かない が正解でした。
  
 うーん…なんて苦しい展開…。いや苦し紛れな展開と言った方が良いでしょうか。

 
 予告の通り、創造主たるエヴァさんやコード・イヴについて話すシーンや、シルヴィアとジーンの対話のシーンがありましたが…
 これ…何かを説明しているようで、その実これまでのあらすじを今一度なぞっているだけでなんも言ってなくないか?

 
 そして何と言ってもプラント内を進むくだりが、申し訳程度に出てくるロボットを蹴散らすだけの描写と、何にもならないジャブな会話で非常に退屈です。

 シアンが丁寧なネタ振りでフラグを立て、直後に案の定操られているのは笑ってしまいました。

 こんなもっちゃりした展開をやるくらいなら、いきなり中枢付近に乗ってきた機体ごと突っ込むとかでいいんですけどね。

 ルジュたちを分断して視点を分けることで、精一杯の尺稼ぎをしているところをみると、終盤を盛り上げようとかいう気はさらさら無いんですね。


 この作品は全13話のようですけど、やることないならスパッと12話で終わっておけばいいのに…。

 ジーンがエデンの息子とか そういうの今さらなにかに発展できるのでしょうか?
 2クールあればインモータル9の面々を深堀れて、もっとドラマチックにできたりしたんでしょうか。

 うーん…でもこの作品、初っ端の前提部分をバッサリ削ってスタートした割に別に中盤で大した展開があったわけでもないんだよな…。

 残り2話、最後くらいは今一度 迫力のあるアクション作画を拝みたいですね。

 次回に期待です。
            {/netabare}

 第12話視聴しました。
 {netabare} 前回のもっちゃりした展開を経て、いよいよインモータル9の面々と接敵します。
 戦闘シーンなら盛り上がるか と思っていましたが、芳しくありません。

 なんていうか、台詞が軽いんですよね。

 冒頭の簒奪者の台詞「我々の新しい故郷に祝福を、そして我々の敵に死の喜びを」とか、この方々って色々と超越した存在ですよね? なんか安くありません?

 簒奪者から指示されたオペラがこういうこと言うならまだ良いんですが…。


 そしてその後の台詞も同様で、
 人形遣い「しばらくは即興、役者自身を映す真実の姿 糸なき操り人形たちが織りなす真実の即興劇を!」とか、
 ジャロン「あなた方はユーモアの塊、きっとこの長く退屈な芝居をアレンジしてくれる」など…。

 大オチが大したことないなんてとっくにバレてるのに、それっぽい台詞をぐにゃぐにゃこねくり回しやがって…。
 いや、逆に、だからこその健気な足掻きなんでしょうか。


 グラウフォンとエデンの対決は、そのバックボーンの三角関係がもっと深くあれば、こんな取って付けたような感じにはならなかったでしょうね。
 描写不足は尺の都合上致し方ないなら、あんな愛故に!を前面に出さず匂わすくらいでよかったんちゃう?


 ジャロンとシルヴィアの会話シーン。
 
 シルヴィア「陳腐なセリフね…何故陳腐かわかる?中身がないから、何故中身がないかわかる?あなた自身が中身がない空っぽな存在だから」
  
 なんだかこれはこの作品対して、すごいブーメランになっている気がしますね笑

 陳腐な展開ね…何故陳腐かわかる? 中身がないから、何故中身がないかわかる? 元々2クールくらいある想定でキャラに伸びしろとしての余白を作っていたけど、結局1クール分の尺しか用意できず でももう話の構造を変えるわけにもいかなくて、とりあえず収まるようにしかしていないから、ただただ余白が目立つだけになっているからよ。


 シルヴィアとルジュの戦闘シーンで、金星のネアンの寿命は3年、可哀想でしょ!って訴えかけられても…いやだから人格とか入れんかったらええやんっていう物語当初から指摘されている部分から動かないんですよ。
 可哀想なのは寿命が3年しかないってところじゃなくて、もとより消耗品的に扱う作業ロボットに自我を与えたり人型にしているところでしょうよ。
 

 ナオミがルジュのもとへ駆け出すシーン。
 印象的にはなってるけど、画面のテンションと視聴してる側のテンションにギャップが生まれているように思います。
 ルジュとナオミのバディって別にそんな魅力的じゃないんだよな…。

 人形遣いの正体は死んだはずののか博士でした! わぁびっくり!と言いたい所やけど、まぁでも他にキャラおらんしな…。
 博士じゃなかったほうがびっくりやな。
 

 さて、次話はいよいよ終幕 期待したいところですが、恐らくこれまた思い入れのないシアンとのバトルでしょうから内容には期待せず、最後のアクション作画くらいは気合いが入っていると思いたいです。

            {/netabare}

 第13話視聴しました。
 {netabare} うわぁ…いやはや…これはこれは…前話の段階で最終話に期待はしないとはいいましたが、ここまでとは笑

 こんなオチのために第13話までわざわざやったのかと思うと嘲笑や誹りを免れないと思います。

 
 では本編です。

 正体を表した博士の自白パートが始まります。

 インモータル9の行動は私が作った設定だ!などというほぼ夢オチと変わらないような始末をつけるんですね。

 博士は人形を使ってインモータル9の成り立ちについて話してくれましたが…
 これまでに何度も聞いたあらすじをなぞり、最後にそれらは私が設定したんです と付け加えるだけ、なんてお手軽なんでしょう。
 劇作家とか演出家とか都度都度強調してますけど、そんなに言うならもう普通に劇とか作ってた方が幸せなんじゃねぇのかこのおっさん。


 アエスが「なんでそんな事僕たちにしたの」という良い質問を投げ掛けます。
 答えは、人形たちは人間になれるのか、人間を超えることができるのか試したかったから、だそうです。

 いや、その…このおっさんの「何が人間を人間たらしめるのか」という思想もなく、何をもって人間を超えたと定義するのかも明かされないままこういうことを言われましても…。

 ていうか、こういうことを試したいなら、アジモフコードのないインモータル9じゃダメなんじゃないの?
 さらに、彼ら彼女らに設定やら筋書きを与えてちゃ意味無いんじゃないの?

 
 シアンと一体化した博士により、シルヴィアはさっくり殺されアエスも瞬殺されてしまいました。
 結局、ここにきてキャラの活用法に困っちゃってるじゃないですか。

 シアン化博士とルジュの戦闘中、ルジュを形容したセリフ「お前は無垢から始まり、人間のように時間をかけ自我を形成した、それも短期間に」
 はぁ??どっちやねん。
 こんな瞬発力の高い矛盾は聞いたことがありません。

 いや、まぁ、この作品としてルジュの人格形成や成長をじっくりやりたかったという気持ちはわかりますけどね?
 その名残りとしてこのセリフを入れてみたけど、自分で振り返ってみて あんまやってねぇな って気づいちゃったんでしょうね。

 
 コード・イヴやルジュのことに関しても、博士の実験の一環だったようですけど、
 だから…その…これが実験やったらなんやねん! 何に繋がんねん!
 この博士、科学者のくせに実験が下手くそすぎるやろ笑
 最終回特別 全ては博士の実験でしたよ セールに便乗さすな。
 
 
 再びシアン化博士のセリフ「古き幕が降りた時、新しい舞台は開幕する。全てのネアンは解放され、さらなる進化が促される、混沌の中から人類を超える種が生まれるだろう」
 ええっ!? そんなフワッとした推測でこんなことやってんの!?
 このおっさん科学者のくせに進化をなんやと思ってんねん。
 人類を超える種 とか言うてるけど既に簒奪者やら来訪者が来てんのに、ほんまに何を言ってんねんこのおっさん。
 もうちょっと落ち着いて脚本書こうぜ。
 
 
 その後はナオミと合体して、好みが分かれそうなフォルムへ変身し、シアン化博士を倒します。
 最終回ということもあって、戦闘シーンはここ数話の中で一番良かったんですが、せっかくのラスボスなのにフロアの一角で決着という、こじんまりしたものだったのは残念です。
 
 博士も最後の最後に、愛とか孤独の辛さを訴えかける系の悪役をやろうとしていて、吹きました。やりたい放題やん笑

 
 ネアンたちを解放することにしたルジュ、しかし簒奪者によってネアンたちにはウイルスがまわってしまった! しかしアンチウイルスをつくっておいたので大丈夫でした!!
 ひでぇオチwww
 
 ジーンがこんなこと出来るんなら、アルターの皆さんとはマジで話し合いで解決できたんじゃねぇのww

 この作品で一番気の毒なのって、アルターと手を切ろうとしていたヴァイオラさんですね。

           {/netabare}

投稿 : 2024/08/03
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

過去ワーストアニメ更新です。SFを馬鹿にしている。

 最悪というか最低というか、SFとしてというよりアニメ作品としての体をなしていません。

 13話の前半でプロットが口で語られてしまいます。そこにはアジモフコートや人造人間としての使命、ネアンの存在に対する問いかけもありません。人間社会とネアンの2重構造、過酷な金星での使役に反抗するきっかけも、社会的な背景もありません。

 途中、ネアンだけが住む街の話で少しだけ触れましたが、その裏付けが感じられません。簒奪者の意味もわかりません。

 ルジュの出自。とにかく全部口で説明して、じゃあ、どこかにテーマとかメッセージとかがあるのか、感動とか悲劇性があるのか、ヒューマンドラマが感じられるかと言えば、どこにもありません。

 サクガンや咲う…すん、はまだ途中で面白いところもあったし、最後の方まで期待もあったので、うらぎられた衝撃も大きかったですが、本作は1話こそ期待が持てるスタートでしたが、3話くらいから怪しくなりました。その点でがっかり感すらありません。

 この作品、過去のSF作品を持ち出しているだけに余計頭に来ます。「ブレードランナー」やアシモフ、「冷たい方程式」や手塚治虫…そういうのを全部馬鹿にされた気分です。

 そして何よりですけど「話がつまらない」です。それはルジュに感情移入できないからなのか、魅力がないからなのか。ストーリーの幹を計算でぼかしたのではなく、幹が無い話なので興味がもてません。
 なので、ひょっとしたら仕掛けがあるかもしれませんが、再視聴が出来ませんでした。

 オール1は安易につけたくないし、作画と音楽はまあいいところもあったのでそこに点を残しますが、過去ワーストは気分的には「アキバ冥途戦争」、SF的には「サクガン」、裏切られた感で「すん」、最近では「大雪海のカイナ」でしたけど、それらの作品以上ですね。過去最低作のワースト更新です。





1話 分断とアシモフの三原則…のガワのポリコレ作品か?期待枠も既視感が強いか?

 サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように…せめてVivyクラスで在って欲しい…お願いします。

{netabare} ということでオリジナルSF作品で期待枠です。1話から読み取れることは、イモータル9という単語です。イモータルは不滅ですし、9はそのうちの1人という事らしいので、サラ・フィッツジェラルド=ヴァイオラというのは、イモータルというおそらく長寿命などの特殊な人造人間の一人ということでしょう。

 サラはおそらくエラ・フィッツジェラルドという黒人のジャズの歌手のオマージュでしょう。wikiで調べればわかるとおり、孤児から大変な時代を経て歌手として大成したようで、そのアナロジーでサラもいろいろ大変だったということもうかがえます。

 懺悔というか告解をしている…というか場所的にカトリック教会でプロテスタントではない、という意味においてあの場所が黒人社会で分断されたアメリカでは下層の場所であるというのも読み取れます。そしてサラはそこから成りあがって上流クラスの店でうたっている、従業員は黒人であるということです。

 また、ヒロイン、ルジュへの感情はレズビアン的なものを感じます。男と情報収集のためにベッドを共にする苦痛も同時に彼女が弱い立場なのもわかります。
 ヴァイオラがヴァイオレットならLGBTQ的に言えばピンク×ブルーですから苦痛は言い過ぎかもしれません。あの球体が虹色だったので色に意味がある可能性は高いと思います。ちょっとこの辺の象徴はうろ覚えなので後で調べます。

 で、途中アジモフコードという単語が出てきました。人間には逆らえないということで、これはアシモフのロボット三原則のことだと思われます。ただ、後の会話から言って、ルジュとインモータル9はこの三原則に対して特殊性があるのかもしれません。

 明らかにブレードランナーのレプリカントを意識した設定だし、アジモフコードはアシモフのロボットものからの引用ですので、その辺を読んでおくと(ブレードランナーは映画がいい)良いと思います。

 で、ドラッグのアナロジーとしてあの薬ですね。マフィア的取引の現場もありました。

 黒人×レズビアンでかなり露骨にポリコレを全面に出しているので、既に2人の始末が終わっているなら、7人ですからね。レインボーカラーを意識しているのか、ポリコレについてのメッセージをたっぷり入れる可能性は高いでしょう。というか、アシモフとかリドリースコットのガワをかぶった、ポリコレ作品の可能性はあります。

 メタリックというのは色を持ちませんので、その対比として色=多様性を配置するという構図でしょうか。今は赤いですがきっとそのうちメタリックになるのでは?今の彼女はレッド=ルージュということなら、やっぱり色に意味はありそうですね。なんかアクセルワールドみたいな感じですけど。
(調べたら、勝手な定義が多くてよくわかりませんでした。本編進んだら考察します。)

 人造人間=非支配階級あるいは非差別階級だとすると、まあ、設定というか世界観はわかりますけど…その辺もブレードランナーかな。


 初回は…うーん、思っていたよりもアクションよりだし、既視感のある展開です。分断の描き方もステレオタイプではあります。ただ、真面目にサイバーパンクSFをやるなら、ポリコレに終始せず、ぜひ人造人間の生きる目的や使命、アシモフの三原則と人間の定義、不死などの問題まで切り込んでほしいと思います。 {/netabare}



2話 ルジュは人を殺せるのか?記憶を失っているのか?という問題提起回かな?

{netabare} 地球と火星の2つの殺人事件。赤い人影と言ってます。ルジュが悪い奴を追っているというセリフを言ってますので、ルジュとは違う人造人間かもしれません。ただ、殺人の為に移動しているとも考えられますけど。
 OPのテーマ曲が「Rouge」でEDが「Scarlet」で2種類の赤です。同型機かもしれませんし、ルジュの2面性の様な気もします。

 何をしに来た?と問われて「悪い人を追って」と思わず答えて、ナオミが慌てていました。この段階でルジュにはアジモフコードが入っていることがわかります。あとの「言われたことしかできない」というセリフは余計でした。ここが省略できる勇気があるといいんですけど。

 一方でアジモフコードが入っていると人が殺せないという説明もありました。つまり、殺人事件があってルジュにはアジモフコードが入っている。だから殺せるわけはない。だけど、赤い機体が2つの殺人を起こした。これはどういう謎なの?というのが2話の謎かけですね。

 子供の扱いのところでチョコレートを渡したことで、ルジュは学習しているようにも見えます。あまりに幼いルジュの描写から一旦リセットされたような設定なのでしょうか?もとの記憶が表出すると殺せるようになるとか?

 侵略者との戦い方を知らないのも、そのための人造人間のはずなのに…という謎かけな気がします。

 なんか老人の修道女がテンプレすぎますし、あの老夫婦の人造人間に対する態度もちょっとありきたりかな。話はいいんですけど、キャラの演技というか言動が古臭いのがちょっと気になる以外はいいんじゃないでしょうか。

 心配してたポリコレ要素はなくて良かったです。{/netabare}


3話 あらゆるものが既存の借り物なのはしょうがないとしても、何かとんがらないと。

{netabare} 宇宙開発のための人造人間の悲哀は「ブレードランナー」、成長しない子供やロボットの団結は「鉄腕アトム」「メトロポリス」など手塚作品、そしてアシモフのロボット3原則をどう欺くかは人間の定義を変えてしまうことでしょうね。アシモフ自身が描いているし「新世界より」の愧死機構も全く同じです。何が言いたいかというと新味がないですねえ。

 喧嘩の原因、登場人物の言動、人造人間社会の描き方…全部テンプレというか陳腐です。うーん…1話が面白かったので期待したのですが…

 それとロボット3原則(アジモフコード)の前提は少なくとも解説が必要では?アシモフの原作だと陽電子頭脳の構造というか設計そのものにコードが組み込まれているので、ソフト的に改変が出来ないという点があるはずです。逆にここがソフト的に入れ替え可能ならテーマになるか?という問題があります。「Vivy」の「使命」についての定義が作中この点であいまいだったのであの作品は損をしていたと思います。

 それをなぜインモータル9は回避しているか、ですね。戦闘用であるということで回避できているとするなら、アシモフのロボットに準拠していないということでその辺の説明は必要でしょう。思い出すのは「パトレイバ―」のグリフォンがOSが旧来のパトレイバーと違い規格外の性能を発揮するとかありました。ただ、設計上の違いだけだと浅いなあという印象ですけどね。

 うーん…センスオブワンダー、テーマ性、ストーリーライン、キャラの魅力…どこかに何かがないと人気と言う点で厳しいかもしれませんねえ。再び「Vivy」を出しますが彼の作品もSF初心者には決してやさしいとは言えない設定でしたが、キャラとストーリーは魅力的でしたから…

 今時ですから、あらゆる要素が既存の借り物なのはしょうがないとしても、何か尖がらないと。

 それと作画すごいと思ってましたけど、結構気が抜けてきました?人物があんまりよくないなあ…{/netabare}


4話 ルジュの描写が不足、エピソードが軽い、演出が良くない。

{netabare} ルジュがヴァイオラの歌が好きで殺したことを悩んでる…みたいな描写ってありましたっけ?それとルジュの心の動きがわからないです。エピソードの積み上げがありますが、彼女の正体も内面もとっかかりが無い状態で、いきなり成長あるいは決心を見せられてもポカーンとしてしまいます。

 うーん…テーマがあって何かを描いているのはわかります。が、肝心のルジュのキャラとこれまでのエピソードの一つ一つが軽くて、物語り世界に入り込めないんですよね。

 場面転換があってエピソードが区切れている割に一つ一つの意味性が見えてきません。あとから振り返る仕掛けや種まきがあるにしても、弱いなあという気がします。

 あと演出ですよね。注射刺されるシーンの間抜けさはなんですか?群衆に取り囲まれるシーンの迫力の無さはなんでしょうね?カーニバル的なものはなかなか雰囲気を出してましたけど。

 ナオミももしかしたらネアンかも…と思わなくはないですし、身体能力から言って違ったらかえって不自然な気もします。

 うーん、どうしちゃったんでしょうか。作品の是非としては全話見ないと論じられないにせよ、テレビ1クールで12、3話の企画として成立してますか?と言う気がします。{/netabare}


5話 世界系も入れてくる感じ?簒奪者は新しい人類の何か…的な?

{netabare} コードイブですから、多分ネアンが新人類となって人類に置き換わる的ななにかなんでしょうか。機械生命的なものなのかもしれません。インモータル9は簒奪者の技術で作られたもの?それを模倣してアシモフコードを組み込んで作ったのがネアンかもしれませんね。コードイブでアシモフコードが解除されるのでしょうか。

 一方でインモータル9のアシモフコードの扱いが不明です。その点、ルジュの記憶がどういういきさつでインストールされているのかがストーリーになってくるのでしょう。要するに「ナデシコ」のホシノルリなんだと思います。彼女の人格にどういう制約をしているのか。

 とまあ、見ながらおぼろげながらに思ったことですが、現状、ちょっと考察が面倒で行きつ戻りつ見てません。
 なんというか…エ95年~2005年くらいのSFアニメっぽさってワザとなんでしょうか。ロボット・AIものとしてのテーマに見せかけて、世界系の匂いがものすごいしますね。その辺ボンズ25周年ということと何かあるのでしょうか?

 作画に関しては記念作品でこのクオリティでいいの?とは思います。私は話は最後まで見ると思いますので、がんばってほしいです。総集編とか来ても驚かない感じになってきてません? {/netabare}


6話 SFかなんちゃってSFか。ここからかなという感じです。

{netabare}  今までルジュが暴力をふるえたのって、ネアンの場合の他、相手が武装している場合かなと思っていたので、一般人を殴れるのっておかしいよなあ、と思っていたら、最後にちょっと展開がありましたね。

 6話は面白かったのではないでしょうか。ただ、1エピソード毎の展開が飛び飛びなのが、どうでるか、ですね。

 SF作品の醍醐味って「無駄がないこと」だと思っています。アニメだから遊びの部分もあるでしょうが、あの話の意味はこうだったのか、どころか場面やセリフの隅々まで驚きを入れられるかでしょう。それを演出と勘違いしてなんちゃってSFにする人も多いので本作はどっちにでるか、ですね。展開から言って、ここからでしょう。 {/netabare}


7話 SFっぽくなりましたね。敷居が高すぎる気もしますけど。

{netabare} ああ、やっとSF的な展開になってきましたね。ハビダブルスペース…ハビダブルゾーンというのは、地球と同じような環境の星の事で、この場合はテラフォーミングの結果のことですね。基本生命活動のための水が存在するのが重要要素です。そこをネアンにやらせるというのが、ネアンの為になるのか、侵略者のためになるのか。

 今のところ、色んな要素は見えているんですけど、ルジュとアシモフコードの間に葛藤が無かったので、テーマと言うかルジュの設定が見えづらいのが最大の欠点ですね。戻って考察すると見えてくるのかな?とも思いますが。

「2010年宇宙への旅」のエウロパのような感じを想定しているのでしょうか。地球外知的生命からの試練なのか、それともネアンの新人類といしての独立の話なのか。
 実は「水星の魔女」でSFとして物足りない部分がこの部分だったので、本作はその点で期待があります。

 もちろんアシモフが入りますし、ブレードランナー(フィリップKディック原作だけど別物)など、いろんなSFの要素が見られますので、気合いが入った脚本なのかもしれません。

 しかし、これはついていくのに力がいりますね。6話でオヤっ?で、7話でやっとという感じです。総集編あるいはゼロ話を作って、解説をした方がいいのではないでしょうか?それか「なぜなにナデシコ」(古いか。ニーアオートマタのおまけみたいなやつ)を付けた方が良かったですね。

 ここにきて、やっと好感がもてました。やりたい事もおぼろげながら見えてきました。ただ、SFを楽しむのは好奇心と柔軟性と忍耐と読解力がモノをいいますので、ハードルは高いです。

 本来、最後のカタルシスで世界観やテーマ性を見せるのも優れたSFのやり方としてはありなんでしょうけど、今のアニメでやっていいのかは迷いどころです。

 まあ、やっと1話に戻って考察しようかな、というモチベーションが出てきました。後付けでもいいから工夫して敷居を下げたほうがいいと思います。{/netabare}


8話 コードイブと解放がテーマならスタートラインもいいところです。

{netabare}  もしコードイブというかアジモフコードからの解放のためのバトルが主要なテーマなら浅すぎます。噴飯ものといっていいでしょう。自由と使命の問題なら実存主義的な自由の奴隷問題があるでしょう?進撃の巨人でも出てきたみたいですけど、今更ですよね。そのテーマは1960年代の話です。(ただし、人類の普遍的なテーマでもあるし、現代の実情とあっているので視点それ自体は悪くはないですけど)

 コードイブはスタートでしかありません。構造主義で我々は哲学的に非常に窮屈な檻の中に閉じ込められました。そこからシンギュラリティの先にあるAIや量子コンピュータとの共存によりどういう世界に向かって行くのか?がないと話になりません。私が「ビートレス」「VIVY」「ユーレイデコ」を評価する理由はアニメと言うエンタメの中に、その未来への提言があるからです。「Do It Yourself」も方向性は違いますがAIと対比したときの人間がテーマでした。

 本作のコードイブはスタートラインでしかありません。アシモフのロボットシリーズの中ですら、ダニールオリバーは第零法則を人類という総体を定義することで心理歴史学という概念を進化させました。それは1985年の作品です。
 出生の秘密とか記憶とかそういうギミックはどうでもいいです。それはサイドメニューであって、メインディッシュではありません。

 せっかくアシモフのロボット3原則をテーマに入れるなら、せめてそこを乗り越えた人類の未来を見せて欲しいです。それがないとSFの意味がありません。もったいぶってこれで終わりなら最悪です。期待をいい意味で裏切って欲しいと切に願います。 {/netabare}


9話 世紀の凡作になる気が…ぜひ素人考えをあざ笑うどんでん返しをお願いします。

{netabare}「サクガン」「咲う…すん」以上の凡作になってしまうのでしょうか?この話でもしアシモフコード=ロボットの解放だけの要素だとすれば半世紀くらい時代遅れの話です。SF映画史上最大の名作「ブレードランナー」で十分です。あるいはアニメなら「鉄腕アトム」とか「メトロポリス」でいいでしょう。

 またイモータルナインつまり不死属性にテーマ性がない設定だけの気もしてきました。そもそも「9人」に意味性が無ければ前半のドラマは設定紹介だけの話になってしまうし、あの刑事的な人も何のためなのか分かりません。

 べき論になりますが、9という数字が何かを象徴していてそこにテーマ性がなければ話になりません。せめてギミックでいいので9に意味性を持たせるべきでしょう。そこが今のところ全く読み取れない状況です。

 宇宙人の使い方もなあ…人類と道徳・倫理というか脳の構造が違うことに起因するような思考方法の特異性がネアンの設計に反映している感じでもないし…彼らが直接出てきてしまうと、ネアンとか人類とかの戦いが茶番に見えますよね…
 
 テーマは置いておくとして、エンタメに振って、凝りにこった伏線とかどんでん替えしを狙っている感じでもなく。アクションシーンに見たことがないような驚きもなく、キャラ萌えや感情移入も出来ない感じだし…うーん…

 真面目に作品を作りすぎているのかなあ?だから古臭い分かり切ったテーマしかできないのかなあ。SFならもっと面白がってくれていいんですけど。既知のSF的データベースを見せられている感じでセンスオブワンダーがないんですよね。

 SFは新しさですからね。テーマがAIとか量子コンピュータ、あるいは最新の宇宙論に注目せざるを得ない現状はあると思いますけど、社会問題と絡めれば新しさは作れると思うんですけどね。

 ということで、あと3~4話くらいでしょうか。いい意味でこの感想をあざ笑うかのようなすごい展開であって欲しいです。{/netabare}


10話 「冷たい方程式」を連呼するのは恥ずかしいからやめてほしい。

 結末まではつきあいますけどね。「冷たい方程式」って連呼するの止めて欲しい。共感性羞恥で死ぬかと思いました。
「冷たい方程式」SF好きの中では「超」がつくほどメジャーなSF短編です。スノビズムにしても中途半端すぎでしょう。私が本作から「冷たい方程式」になりそうでした。

 ただ、ちょっと思ったのが本作の「古さ」を紐解くと、「SFは死んだ」とか言うテーマが出て来るかな…と思ったりしました。そこに行き着ける可能性にちょっと期待が出てきました。9…インモータル9がそこにかかってくるなら「やられた!」と脱帽できそうな気がするんですが、どうでしょうね?

 それとだからと言って、深くなるかというとちょっと疑問ですけどね。



以下「冷たい方程式」のネタバレ
{netabare} 少女が宇宙船に密航しますが、宇宙船は燃料がぎりぎりです。どう計算しても無事に着陸することができません。結果的に少女はエアロックから…という話です。
 本作の中のような強制的に放りだすという意味ではなく、パイロットが最善を尽くすのと、少女が家族と交信する便宜を図ったり、そういうヒューマンドラマが涙を誘う名作です。{/netabare}

投稿 : 2024/08/03
♥ : 19

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シナリオが微妙

作画や設定はいいけど、やりたいことが多すぎた?

序盤から世界観とか知ってる前提で話が進むのでよくわからない単語が次々出てきてきつい、見ている人を置いてけぼりにして話が進む感じがずっと続くのでなかなか面白くならなかった
最初からずっと微妙な感じだったけど最後も長話でよくわかんない設定ペラペラしゃべって無理やり終わらせた感じ
うまくまとまらなかったから面倒くさくなった?

もっとわかりやすくダメな作品だったらすぐ見るのやめれたと思うけど、何かありそうって期待しながら見てるとガッカリしますねー
最後までモヤモヤさせられる作品でした                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

投稿 : 2024/08/03
♥ : 19

61.7 2 2024年度の任務アニメランキング2位
HIGH CARD[ハイカード] season2(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (31)
95人が棚に入れました
「あいつが……俺の家族を……!」 国中に四散したカードの回収を命じられている王家直属のスパイ組織《ハイカード》。 その一員であるフィンには断片的にしか過去の記憶がない。 覚えているのは燃え盛る家……息絶えた家族…… そして、黒い甲冑を纏った騎士の姿だけ。 あの騎士はなぜ家族の命を奪ったのか? 真実を知るために、フィンはバディであるクリス、リーダーのレオ、 ウェンディ、ヴィジャイと一緒にハイカードの活動を続ける。 ところが、フィンの前に再び黒騎士が姿を現したことで運命の歯車は大きく動き出す。 また、フォーランドいちのマフィア組織、クロンダイクファミリーとの抗争も激化。 王家の戴冠式までにカードを回収しなければならないハイカードだったが、 ここにきてチーム史上最大の危機を迎える。 ピノクルのCEOセオドールとクロンダイクのBOSSバンの因縁が引き起こした悲劇と邂逅。 散り散りになる仲間と新たなファミリーの存在。 ベールに包まれたカード誕生の秘密と伝説の魔術師―― 世界の秩序を守るも混乱に陥れるも、意のまま。 選ばれし者に人知を超えた異能力を与える《エクスプレイングカード》を巡り、 すべてを賭けるプレイヤーたちの狂騒争奪戦(ゲーム)が、再び、幕を上げる! Are you ready? It's “TRUTH” Showdown!!

声優・キャラクター
フィン・オールドマン:佐藤元
クリス・レッドグレイヴ:増田俊樹
レオ・コンスタンティン・ピノクル:堀江瞬
ウェンディ・サトー:白石晴香
ヴィジャイ・クマール・シン:梅原裕一郎
バーナード・シモンズ:山路和弘
セオドール・コンスタンティン・ピノクル:小野大輔
オーウェン・オールデイズ:島﨑信長
バン・クロンダイク:関智一
ティルト:豊永利行
グレッグ・ヤング:森川智之
シュガー・ピース:高橋李依
ノーマン・キングスタット:関俊彦
ブリスト・ブリッツ・ブロードハースト:武内駿輔
ブランディ・ブルーメンタール:園崎未恵
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

雰囲気だけのオサレさじゃあ誤魔化せなかったチープさ。なんて綺麗な右肩下がり。

  全体を通して
 {netabare} 自分の中でこの作品を形容するのに「右肩下がり」ほどしっくりくるものはありません。

 間違いなく第1クール第1話がピークで、その後順調に下降の一途を辿りました。
 第1クールはまだなんとか誤魔化せましたが、第2クールとしてやった…

 クロンダイクファミリーとしての思惑。

 バンとセオドールの確執。

 王国の歴史、エクスプレイングカードの成り立ち。

 王家とハイカードの繋がり。

 フィンの過去。 ティルトとの関係。

 サンガルガノとの戦闘。

 など本当に面白いくらい悉く期待を下回ってくれました。

 この作品は3人の脚本家で回していましたが、印象としては「自分以外の誰かが物語の重要となる核の部分をやってくれるだろ…。 えっ!?もう終盤!?ここの部分俺がやるの!?  何も思い付かないよ!? 取り敢えず…えいっ!」みたいな感じでした。
 

 この作品の致命的なポイントを一言で表すと

      「想像力が乏しい」だと思います。

 どういう能力を登場させるか、またその能力をどういう風に使うのか という想像力が乏しいです。
 こういう設定にしておきながら、ほとんど能力バトルの駆け引きを放棄してしまいました。
 
 次に、キャラのバックボーンを考える想像力について。
 敵も味方もバックボーンが薄く弱い割に、ヴィジャイについては触れられなかったという中途半端なことまでしています。

 
 これは本当に純粋な気持ちなんですが、監督と脚本はもうオリジナル作品に関わらない方が良いような気がします。
 いや…下手に原作があるものを担当される方が迷惑なのか…?
          {/netabare}
 
 第15話まで視聴しました。
 {netabare}あ…あれ?この作品ってなんかこんなつまんなかったでしたっけ…?

 今一度話の流れを押さえる為にseason1を改めて視聴して得心しました。
 
 season1は主軸がキャラについてだったのでなんとか誤魔化せていましたが、これ…話の大筋や各種設定、展開が上手く作用していないのが原因なんでしょうね。

 本作品の大筋は、国が管理していたが盗まれかけて四散したカードを回収する話なんですが、これもともと王国は何枚のカードを所有していたんでしょうか?
 
 冒頭の感じを見ていると、なんだかこの時52枚のカード全てが四散したように感じますが、そうではなくこの時点で意外と色んな人間がカードを所持しています。
 こうなると、カードの出自的に何故王国が全てを管理していないのか?とか、次期国王の戴冠式の為にカードが宮殿に集められていたって言うけどそもそもが揃ってない状態で良かったの?とか疑問が湧いてきます。

 
 「ハイカード」の面々はたびたび セオドールさんからカードの回収を催促されたりしていますが、正直言ってここまで見ていて一番ポンコツなのはセオドールさんですよね笑

 宮殿が襲撃にあったとき現場にいたのに全然間に合ってないし、渋いキメ顔をしていますがめちゃくちゃ普通に逃げられていますもんね笑

 しかも、そういえばなんか第9話でしれっと王子も殺されてますし、そこから焦ってカードの回収の指示だしてますし。

 過去には、部下を説得できず目の前でエクスハンドを使って死なれ、もう一人の部下にはカードを持ち逃げされてそれを十数年間見逃していたり。

 王様はなんでこの人のことそんなに信頼しているんでしょうね。

 
 振り返りはこのくらいにして、season2の第3話までの印象としては、「クロンダイク側の狙いもわからず、セオドールや王の真意も不明瞭ななか、とりあえず急かされながらカードを集め、内部不祥事の傷を引きずっている」といったところです。

 スタイリッシュさが売りの本作品でしたが、第2話では助けてくれたソニックムーブを捕まえたり(チェルシーのことは見逃していたのに…)、第3話でクロンダイクの幹部1人にピノクルが崩壊されかけたりと、良いとこなしが続きます。

 というかそういえば、アウトオブファイブのゼノンさんは別に相手をパニックにさせず、平然と入ってきてそのまま奪っていけば良かったんじゃね?
 
       {/netabare}

 第16話視聴しました。
 {netabare}なんか…こう…重要なこと言ってそうな割に結局なんもわからん、そんな一話でしたね。

 分かったことはセオドールとバンの能力、刑事も含めた3人の関係性くらいのもので、後は そもそもなんで?が付きまとうような説明でした。

 今話の大きなトピックといえば「ジョーカー」の存在で、バンが語り出した時は私も おおっ と思って聞いていましたが、不可解な点が多く残りました。

 まず、ジョーカーは他のカードを封印できる という点。これはまだ理解できるんですが、それに付随している「戴冠式の日、宮殿に納められたカードは」という一文。

 えっ…日にちも場所も効果範囲も指定なんですか…?

 バンは「そうなりゃカードは外に持ち出されない限り誰にも使えなくなる」と続けます。

 えっ…逆に外に持ち出せば使えるんですか…?

 えーっと…それって封印って呼べます? 別にこれまでと同じく、カードが一箇所にて保管されている状態となんか変わりあります??


 まぁひとまず、ジョーカーの効果については置いておくとして、王国側の狙いはカードを封印することだと思われます。
 カードを封印したい現王→そのためにカードを集めるピノクルって構図なんでしょうけど、これは前にも書きましたが、だから そもそもなんでカードは散ってんの?

 バンはジョーカーを破壊すれば封印が不可能になり、カードを自由に使える俺の待ち望んだ世界になるって言いますけど、それって今まさにそうなってません?
 っていうかこれまでの歴史の中でカードが封印されてたことなんてあんのか?

 セオドールは目的は何だ?といい質問をしますが、バンは俺はカードを使うぜぇ と大爆笑して帰ってしまいました。

 結局また、これまで同様王家の真意も、敵側の目的もわからないまま終わってしまいました。
 不安が募る展開が続きます、次回に期待です。

  {/netabare}

 第17話視聴しました。
 {netabare} な…なんなんだ…この見なくても別に支障ないくらい情報量のない話は…。
 この回の脚本担当はレオのwikiだけ読んで脚本書いたのか? それくらい中身がない。

 何が悪いって、1人のキャラにフォーカスした回にも関わらず、視聴する前と後で別にレオに対する印象とかが何も変わらないことです。

 学校で浮いていることも知ってるし、お父さんとのギクシャクした関係性も知っています。これらの情報に肉付けがされるわけでもない。(お父さんが一緒に移動していたはずのレオを置き去りにして、車に乗って行ったのは笑いましたけど)
 こんな話をするために2クールの尺を取ったんですか?
 これなら、まだ総集編でここまでの振り返りをやっている方がまだ建設的なんですけど。

 もうわざわざ、オチをつけるためだけに登場したダイヤの6の人については触れませんよ。
 このキャラ自体も、こんな登場のさせ方している方も愚の骨頂なので。

   {/netabare}

 第19話視聴しました。
 {netabare} なんだかなぁ…。1クール目の時からそうですが、ほんと狙いが定まってない感じがしますね。
 キャラアニメが故に、視点が色んなところに散らばって誰が主人公なのかがあやふやになっています。
 他キャラをフィーチャーする割にキャラが魅力的になる展開が作れないんじゃこの作品の存在意義がない。

 前話、前々話と時間稼ぎにしかならないような話を終え話が動くかと思ったら今話です。

 警察がイキり散らかしていましたが、Aパートと保たず後は見事な噛ませ犬をやってくれました。

 誰にも知られない拠点ですね!ってやった後に、クロンダイクにもクリスにもあっさり到着されてるのは最早ギャグでしょ。

 「オールカブーン」の爆破少女は実は変身したコイツでしたって情報をわざわざ2分もかけてする必要あります?
 第14話で「この子…1年前に死んでる…」ってやったからなんでしょうけど、これがその後何かに活かされてましたか?なんにもなっていませんよね?
 別に爆破少女が一般人ではなく、クロンダイクファミリーであっても何の支障もありませんよね?

 下手なミスリードほど無様なものはありませんよ。


 ていうか、ぶっちゃけ今回警察をしゃしゃり出てこさせた目的って、主要登場人物を一箇所に集めるためだけですよね。
 ピノクル、ハイカード VS クロンダイクファミリー という構図の展開がとっ散らかってきたので、一旦整理するために第三勢力の警察を利用しましたよね。

 クリスを参戦させなければならない。
 活動休止としてしまったハイカードを再結集させなければいけない。
 伏線として撒いていた黒騎士とも接触させなければいけない。
 奪われたカードを取り戻さなきゃいけないけど、この状況からクロンダイクと衝突させるのは面倒だから、カードを持ち出させて警察に捕まえてもらって、そこからなんやかんやでカードを取り返させよう。 などなど。
 
 自らが作った展開を制御できていない印象です。


 あらゆる要素が甘い、メディアミックスの悪いところが出ているように思います。 

      {/netabare}

 第20話視聴しました。
 {netabare} 今話は全ての元凶、最重要人物である魔術師 ララ・ヴェルデンクラインによって過去が語られました。
 過去に対して様々な疑問があった身としてはとても期待していましたが、その内容はというとあまりに残念な仕上がりでした。

 この作品の根幹となる過去回想にも関わらず、人物の描写はほとんどなくララがナレーションでダラダラ喋り続けるだけ。
 世界観や設定は以前として 浅く チープなものでしかなく、そしてなにより人物の行動原理に対する推敲が足りなさすぎです。


 では、本編です。

 トラプラ島が4つの国に分かれ覇権を争っている中、侵略者も現れ島内が争いで混沌としていた時代、無垢なる心で祈りを捧げていた少年のもとにララが顕現します。
 そして争いの渦中へと趣き、騎士たちの前で52枚のカードを生み出した。←いや、なんで52枚?なんでカード?ララはトランプの妖精かなにか なんか?


 そして少年は告げる「争いを止め4つの国で力を合わせよ。我に続きトラプラ島の危機を救うのだ」←壮絶な小並感は置いておくとして、ただ祈りを捧げていただけのガキがこんな急にイキり出してんの100%ララのせいやん。


 ララは少年とトラプラ島に忠誠を誓った騎士に力を授け、侵略者を退けた。
 ララは王が侵略者を退けたのではない!真っ赤な嘘だ!と言いますけど、そこまで鼻息荒くして否定することか? どっちの味方やねんコイツ。


 時は流れ島に平穏が訪れた頃、少年はララの推挙によって国王となりフォーランド王国として統一された。←平穏が訪れた頃とかさらっと言ってますけど、元々の4つの国の王族はどうなったんですか? 確実に一族皆殺しにしてますよね。 無垢な心の少年という設定はどこにいきましたか?


 しかし、特別力を持った我々騎士が国を治めるべきであるという主張が騎士のなかで支持されるようになった。←ララはこれを思いもよらぬ行動って言いますけど、この機に君主制の廃止を目論むのはむしろ自然だと思うんですけど。


 サンガルガノを中心に騎士たちが反旗を翻したようですが、カードを与える時の「少年に忠誠を誓う」という契約に効力はないんですね。
 ということはなんですか?忠誠を誓うってただの自己申告なんですか? 早い者順でカードを渡していったんですか??
 こういう杜撰なところが推敲が足りないと感じる大きな所以です。


 少年が処刑されそうな瞬間、初代スペードの2が止めに入ります。←正直、急に現れたただ祈ってただけの訳のわからんガキが王になるのを防ごうとしているサンガルガノさん(障害となりそうな魔術師はすでに自分で殺害済み)には正当性があると思うんですが、逆に初代スペードの2さんはなにがそんなに原動力なんでしょうか?


 最も弱き騎士の勇気ある抵抗とかララに言われてますけど、そもそもララはなんでカードに序列をつけたんでしょうか?
 周りの騎士は考えが急に変わったようですが、何がそんなに琴線に触れたんでしょうか。
 この辺りの人物描写をしないから、非常にチープなものになっている。


 騎士たちは生を全うしカードは次代のものへ受け継がれていった。←なんで王国が回収せんのや?


 病に伏し死にかけている元少年のもとに、何故か今更になってから現れ殺してくれと頼むララ。
 カードの力はもういらないだろうし、人に過ぎたる力は危ないしね、とララは言います。
 これは後のカードの後継者がいるということにも繋がりますが、最初からカードを授かった当人しか使えないようにしとったら良かったんちゃうの?
 ていうか何でそうじゃないん?先ほども書きましたが忠誠を誓ったものに授けるって話はドコにいってん。

 元少年の王はさらにもう一枚カードを欲し、カードを王国で管理できるようにしたいのだと語る。←ていうか今まで管理する気なかったんか。

 こうしてジョーカーが生まれたが、その後の子孫たちは反乱恐れ、改変した事実を物語にして広めます。←そんなことする方が騎士の子孫たちの反乱を招くんちゃうの?


 サンガルガノの復活により惨劇が起き、それをみたララの心の叫びに呼応するかのようにカードは島中に散った。←………はぁ?いや、シンプルにそれはなんで?ほんまになんで??
 死んだらカードは消えるし、悲しくなったら飛び散ったりするけど機能を停止したりはできひんのか?
 ララはカードに干渉できるんかできひんのかどっちやねん。
 そんで飛び散ったことはサンガルガノにとって好機なんかい!


 ララは、人は過ぎたる力を手に入れると誤った選択をする、私からしたら皆等しく愚かしい。と語ります。

 いや……お前のせいやん! お前が過ぎたる力をホイホイ与えるからやん!!

 そら、誤るやろ!過ぎたる力なんやから!

 人の欲望は果てしなく、力を求め続ける…愚かしい…。とかならまだわかるけど、お前は初手から過ぎたる力を与えてるやん!
 
 島を幸せにするという願いのもと生み出したカードやのに、人はその力を正しく理解せず使うことを嘆いてるけど、ならカードに分けず最初からユアンに力を与えてたら良かったんちゃうの?

 ダラダラ回想したけど、要は騎士に力を授けるときに制限を設けんかったお前の凡ミスやん。
 殺して欲しいんやったらサンガルガノに殺してもらえや。


 その後殺して欲しいというララの願いを断るフィン。

 最近使い方を知ったのにカードは幼い頃からの相棒らしいです。
 今の職場は家族みたいな仲間がいて幸せなんだそうです。 大学2年生みたいなこと言ってますね。

 まぁでも、その家族みたいな仲間はクリス以外は置いていきますけどね。

 
 そういえばカードの出生はわかりましたけど、なんでそのカードでポーカーの役を作ったら不思議な効果が起きるんでしょうね。
 苦しい終盤を向かえています、大人しく素直にBLやっておけば良かった作品になりそうです。

 {/netabare}

 第21話視聴しました。
 {netabare} 前々話から続く警察の秘密基地(笑)での話、ひどいやり取りが散見していましたが結局今話でもそのままヌルっと終わっていきました。

 では、本編です。

 前話のラストで久し振りに登場したオーウェンが、ブチギレ状態で元気よく暴れてくれます。
 こういう風にオーウェンをキレさせるなら、15話以降の彼について触れておく必要があったように思います。
 せっかくの迫真のキレ演技も、唐突に現れ既に銘々が大分弱っているクロンダイクファミリーに対して死体蹴りのようになっているのは勿体無く感じました。

 そんなオーウェンですが、フィンを筆頭としたハイカードの面々に止められます。
 前話でも思っていましたが、幸せか不幸かをアンタが決めんなって啖呵を切っておきながら、カードで生まれる不幸はみんな俺が止めるって高速手のひら返し過ぎんか笑

 あと、この作品 腹を殴って気絶させるやつ好きですね。

 
 カードも うやむやの内に取り戻したので店へと帰ってきました。
 警察はマジでただピノクル側にカードを取り戻させるための仲介役でしかありませんでしたね。

 フィンがみんなに自分が体験した話をしますが、その信じ難い話にメンバーは訝しみ、レオは疑問点をあげます。
 ララと話した? これはまぁその通りだと思いますが、その後の 初代の王がジョーカーを作った?とかサンガルガノがそれを狙っているだと?与太話にしか聞こえんな、はそんな与太話と言う程とりとめもない話なんでしょうか?
 じゃあ逆に聞きたいんですが、彼らは彼らでカードについてやそれを回収することについてはどう認識していたんでしょうか?

 話の信憑性を疑いつつも信じることにしたレオ。
 その根拠として、馬鹿なフィンがフォーランド建国に関するこんなにも筋の通った話を思いつくわけない、と語ります。

 わぁ、その "筋の通った話" とやら、前話を繰り返し見ても何処にも見当たらなかったので、ぜひとも聞かせてほしいですね。
 
 その後、バーストと手を組むことにしたりしてハイカードは気持ちを新たに行動を開始することしました。

 もう多分ハイカードとしての結束についてはこれで終わりなんだと思うんですが、うーん…前々からうすうす感じていたことではあるんですが、もうなんかストーリーを作る気は無いんですね。
         
 ひたすら、信じるだのなんだのの感情論だけで展開を流してしまっています。


 そして、一方その頃警察側はと言うと、チーム壊滅の中 呑気にコーヒーを飲む2人笑笑。

 ヤング刑事が優しい言葉で慰めてくれます。

 まぁただ、真実を知りたいっていう真っ直ぐな気持ちにあてられた仲間はさっき全員死にましたけどね笑
 その上、ヤング刑事も刺されてしまいますし、ここから警察は巻き返せるでしょうか。

 
 あと、今話で印象的だったのはティルトについてです。
 ゼノンによって過去の認知が歪められていたことが分かりました。
 恐らく、ティルトはフィンのお兄ちゃんかなんかなんでしょうけど、だからなに?って感じがしてしまいそうです。
 この作品は全体を通して、「家族」というものがテーマとしてあると思うんですが、本当にただ関連事項として存在しているだけで物語に昇華されていません。
 構想段階ではもうちょっと違ったのかもしれませんが、今はもう話をなんとなく良い話風にまとめるためだけのもののような気がしてなりません。
 
             {/netabare}

 第22話視聴しました。
 {netabare} 今話を視聴した時に感じた事を率直に述べるなら、「なんてみっともない脚本なんだろう」です。

 第2クールはひどい話が続いてきましたが、今話はそんな中でもひと際ひどい。

 
 では、本編です。

 フィンたちがセオドールの救出に向かう一方でウェンディとヴィジャイは王と謁見します。
 警察からカードを奪取しました、はさすがに嘘過ぎて笑いました。

 
 これを受け、黒幕であった第三王子がバンへと電話をし、今までの事を勝手に全部喋ってくれました。

 唐突に本人にダラダラダラダラ解説させるなんて、よくもまぁ こんな恥も外聞もないことできますね。

 一応、王家に裏切りものがいるって伏線を張っていたのにこんな明かしかたって…。

 
 バンは救出組を建物ごと攻撃し、気絶させ庭に寝かします。
 レオを生かしとくのは分かりますが、後の2人は殺すなり瓦礫の下に放っておくなりしておけばいいのに、お優しいんですね。

 バンはレオに対し、カードにまつわる面白い話として自分の昔話をスタートします。
 先に言ってしまいますが、バンの話は別にカードにまつわる話 ではありません。


 政治家の父が外国から賓客を招いてパーティーをしていたところ、何故かわかりませんが襲撃されます。
 そして、恐ろしいことに この襲撃してきたものたちについての言及は一切ありません。ドン引きです。


 セオドールが掟を破ってカードを使ってくれることを嬉しく思っていると、何故か館が大爆発し生存者は無いようです。
 不可解な点が多いので、何か裏があるのかと思ってしまいますが、恐ろしいことに 何もありません。


 現実を受け止めきれないバンはエクスハンドによって時間を逆回転させることを目論みます。

 いや、なんでバンはエクスハンドが出来るくらいカードを所持してるんや?
 ていうか、時を戻したところでその反動で自分が死ぬんやったら、助けに行かれへんのやし意味無くね?
 ていうか、そもそもハイカードの人間に、エクスハンドの存在を教えてるヤツは誰なん?

 
 エクスハンドを止められたバン。
 何故だ…!セオドール!って言われましても…。セオドールなんっっっっも悪ないやん。
 襲撃してきた奴らの方を恨みなさいよ。
 
 
 そして事件はハイカードが関わったとして無かったことにされ、父親の存在が忘れ去られることに憤りを感じるバン。

 えっ!?もみ消されたことを怒ってんの? お前のせいやん!とは思いますけど、王家も王家でこの事件についてはもみ消さない方がよくないか?
 外国から賓客を招いてたんですよね?それはどうしたんですか?かえって大事になったと思うんですけど…。

 記憶改竄のプレイヤーがいるとかならまだしも…。


 なんかしれっと回想が終わってしまいました。

 嘘やろ…この作品の最後の頼みの綱、バンとセオドールの確執がこんなもん…?
 ちょっとさすがに失望の色を隠せません。

 

 話が終わるとティルトが来ましたが、今は邪魔なので軽くいなし、セオドールを痛めつけたあと、何故かカードを解除するバン。
 そして、セオドールにエクスハンドされるという致命的なミスを犯します。
 弾丸を避けるアクションはスタイリッシュですが、拳銃ごときでかなうわけもないので普通にボコボコにされてしまいます。
 やはり、カードを解除したことは信じられないくらい致命的なミスだったようです。
 
 能力同士のバトルをやるの面倒臭くなっちゃったんでしょうね。


 バンに軽くいなされてしまいましたが、雑魚ゼリフを吐きながら再び参戦するもまた吹っ飛ばされて、気絶するティルト。
 何がしたいのかわかりませんし、脚本が彼に何をさせたいんかもわかりません。
 セオドールを瀕死にさせたいなら、エクスハンドの反動ってことで別によかったように思います。

 俺が守りたかったのはお前だ、くらいのことなら捕まってるときに話し合っとけ。
 
 最後はエクスハンドで数十分程時間を逆回転させ、その反動で死んだバン。
 この人マジでなにがしたかったんでしょうね。セオドールを略取してきた意味も別になかったし…。
 目的なんてねぇよ、とは確かに言っていましたがここまでとは思いませんでした。

 時間が逆回転して再び元気になったティルトが黒騎士になってフィンを取り込んだところで、引きとなりました。
 ティルトは記憶を取り戻してから安っぽくなりましたね。 サンガルガノの影響だと思いたいです。


 ていうか、3人で潜入させてそれぞれ活躍させるのが面倒臭くなったからってフィンとオーウェンを諸々が終わるまで寝かしとこうって、これはねぇよ…。

 第三王子の電話シーンの件とか、バンとセオドールの過去編のやっつけ仕事っぷりといい、なんか最後に取り敢えず急いで伏線を回収している打ち切り漫画みたいですよね。

 メディアミックスの主導たるアニメが、終盤も終盤でこんなことになってるって2クールもあってなにしててん。
 
 脚本家が3人がかりでこんな出来ってちゃんちゃらおかしいにも程がある。
 声優が豪華であることも今になっては逆に痛々しくなってきました。             
               {/netabare}

 第23話視聴しました。
 {netabare} うわぁ…これは…ヤッバイなぁ…。私はこれまでこの作品を 素材はいいのに力不足系の凡作アニメかと思っていましたが、終盤のここ数話にて一気にクソアニメのスターダムを駆け上っていますね。
 
 この作品は3人の脚本家で回していますけど、前の人の酷い脚本を受けて、自分も酷くなって次の人にパスという雪だるま式に大変なことになっていますね。
 なんというか、既に破綻している絵しりとりを見ているようです。
       
  
 では、本編です。

 セオドールさんが城に到着し、王と謁見します。

 細かいことかもしれませんが、車じゃなくオーウェンの能力で直接王のもとに行ったらアカンのか?

 王との対話は、戴冠式の中止を進言するセオドールやレオに対して、王が無茶なこと言ってるみたいな構図になっていますが、戴冠式を中止にしたところで別になんも解決せんくないか?
 サンガルガノは来る時来るやろ。

 「サンガルガノが脅威であることは陛下も理解しているでしょう!」ってレオが食い下がっていますが、それに対する王の返答の「脅威があるならそれに対処せよ。」が正論すぎて笑ってしまいました。

 ハイカードはカードの回収を王家から命じられています、そしてその真意とは反乱を防ぐためです。
 であるならば、サンガルガノの回収がお前らハイカードの一番の仕事なんちゃうの? 

 今までその脅威となるサンガルガノを追う素振りも見せず、挙句の果てにクロンダイクの幹部一人に壊滅的被害を受け カードも全部奪われてんのに、なにを自分らのことは棚に上げて元気よく逆ギレしてんねんコイツ。
 なんかレオは作中でずっとピエロをやっていますね。
 
 
 フィンがサンガルガノに飲まれたという知らせを聞いて、バーストと共に向かうクリス。
 バーナードさんはほんのりとだけクリスを止めて見せましたけど、自分が行けば良いのでは?
 特に自分の能力は防御特化なんやからついて行ったらええやん。 動けるメンツおらんのやし。
 さらには、あの状態から行き先を聞く前に行っちゃったって電話してきてるのはなんなん?
 急速にボケてないかこのジジイ。

 そして慌てて自分らも合流しようとしたら、待機を命令されグッとなるレオ。 
 マジでなんも上手くいってなくて草。このままずっと待機してて終わりそう笑 さすがにここでオーウェンの能力で脱出したりするんでしょうね。


 そして、場面は回想へと移ります。

 カードをプレゼントされた時、わぁこれって絵本の!って言ってますけど、デザインは公開されてるんですね。
 お土産品とかになっていそうですけど、ティルトはなんで一枚だけをわざわざプレゼント?


 クリスとバーストにシュガーさんが合流しましたが、警察はほんとただのカードお届け係ですね、今さらこんなタイミングで誰がヤング刑事を殺したかって重要か?
 

 場面は再び回想へ、ティルトが誰かが訪ねてきた時点でフィンを隠そうとしているのは何故なんでしょう?
 やはりなにか後ろ暗いものがあったんでしょうね、でもそうなると バンによって利用されていたって意味合いがなんかちょっと変わってくるような…。

 妙なカードを盗んで来ただろう?でこんな惨劇って、確かにバンがやり過ぎではありますけど、まぁでもティルトが悪いような…というかティルトはどういうつもりでどこから盗んできたんや? 
 クロンダイクから盗んだわけではないのか?

 カードがどんなものか知ってたらプレゼントしなかったとは言いますけど、じゃあそうなるとティルトは大好きな弟のプレゼントを探してて、たまたま身近のどこかにあったカードを何故か盗んでプレゼントしたことになりますけど…。

 両親は黒騎士に殺されたって思わされていたって言いますけど、いやだからお前のせいやん。

 なんか回想をしているのにキャラのことが何にもわかりませんね。

 時々フィンの様子を見に行っていたらしいですけど、なんでわざわざフィンの記憶を残しておいたんでしょうね。
 エクスハンドさせてまで見に行くって、用意周到なのは結構なんですけど、普通に変装じゃダメな理由はなんなんでしょうか。
 アップルさんは伏線でした!と言われても、はぁ…そうですか…としか…。


 突入してきたクリス、めちゃくちゃ出オチで殺されてて草。
 僕がフィンのお兄ちゃんだ!ってなんかこんなに堂々とやられると脹相やんってツッコむ方がなんか恥ずかしくなってしまいますね笑
 テンション高くなってるとこ申し訳ないけど、あんな回想じゃなんでそこまでフィンに入れ込んでいるかの理由になっていませんて…。追加でなにかあるんでしょうか?いや…ないでしょうけど…。
 
 なんか…こう、中途半端にバンを退場させたからって雑にティルトに悪役を押し付けてないか?
 ティルトをキモイ奴に仕立てる必要性っていうかメリットって何なんだ?

 こんなにもキャラの行動の動機を考えるのが下手くそなことってあるんですね。
 ヘイトをどこに向けるのかを完全に迷走してないか? バンなのかサンガルガノなのかティルトなのか王家なのか…。
 思惑が錯綜する話にしたかったけど出来なかったってことなんでしょうか。
 馬鹿みたいにシンプルな話で良かったのに…。

 血溜まりに倒れるクリスに悲痛な叫びをあげるフィン。
 声優さんの迫真の演技も杜撰な展開のせいでスベっているの本当に可哀想ですね。
 演出のために殺されて、演出のために復活させられているこんなもんを展開だと思ってやっているなら、本当にヤバいですよ。

 2クールもあって終盤を真っ当に盛り上げられないって、さすがサクガンの監督と思わざるをえません。

 どう幕を引くつもりでいるのか、非常に楽しみです。

                {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} いやぁ…ノリと勢いだけの最終回で本当に素晴らしい。 思わず画面に拍手を送ってしまいました。
 作画が一定水準以上あるのにシナリオがすこぶる悪いタイプのクソアニメが好物な私にとってはとても楽しめた最終回でした。
 この作品は終盤になってから本性を表していますね。


 では本編です。

 王都に戒厳令が敷かれ避難する住人や、戴冠式を強行する王族に反発するデモなどにより混乱の様相を見せる王都。
 そんな中、サンガルガノが軍相手に正面突破を仕掛けます。

 急に現れた甲冑の大男を躊躇することなく銃撃し、装甲車を叩き斬られても「ひるむな、撃てー!」と指揮する軍人さんたち。
 彼らはどういう説明を受けてサンガルガノと対峙しているんでしょうね。

 数瞬遅れてウェンディ1人だけが現着します。

 ヴィジャイはデモ隊の避難誘導を手伝っているようです。
 ええ!?戦わないんですかヴィジャイさん!?
 避難誘導なんて軍に任せておけば良くね!?あんたプレイヤーでしょうよ!
 植物で捕まえている人は何基準で捕まえてんの?
 
 これまでいいとこ無しのレオの精一杯の鼓舞を聞いたあと、ウェンディのもとにフィンとクリスが合流します。
 車でサンガルガノを轢いたらとてつもない爆発が起きましたが、何故そんなに威力があるかなんて考えるのは野暮ですね、ノリでしかないですもんね。

 ウェンディはラブピを解放し攻め立てます。クリスもそうでしたがなんで王都の中心の方へサンガルガノを吹っ飛ばすんですかね。

 数カット前に格好良くキメたのに、もうウェンディと通信できないレオ。やっぱり上手くいきませんね。

 
 車内でプランAと称した作戦を確認するクリスとフィン。
 どうやら、この期に及んでサンガルガノの説得を試みようとしているようです。
 もし戻らなかったことを想定するより、声の届く範囲にどうやって瞬殺されずに接近するかを考えたほうがいいんじゃ…。
 クリスは「やれるのか…?」って聞きますけど、サンガルガノを倒すのってそういう心理的な問題じゃなくね?

 
 その後もラブピが奮戦する様子や軍からの爆撃があったりしていますが、ちょっと待ってください、この対サンガルガノ戦においてこんなにも誰もビジョンを持ってないことあります?

 軍は王の儀式が終わるまでの時間稼ぎを頑張るわけでもなく、クリスとフィンは説得してみることを勝手にプランAとか言ってるだけでハイカードの面々と作戦を立てたりとかもしてないし…。
 これが""役ナシ""「ハイカード」の戦い方なんだと言われてしまえばそれまでなんですが、別にスタンドプレーがチームプレーになっているわけじゃないしな…。

 レオとセオドールは参列者に避難を呼びかけていますけど、宮殿内まで来られていたらもうどこに逃げようと同じじゃないか?
 前は湖ができるくらいの大爆発が起きたわけですし。
 たまたま何故かサンガルガノは歩いてくれてるからいいものの。
 
 レオはキレてガトリング銃を構えて避難を促しますが、でも別にこの脅し殿下には効力ないよな笑
 レオに撃てるわけないんだから、警備員にやったみたいにドローンみたいなヤツを出せば良かったのに。
 
 たまたま何故かサンガルガノは歩いてくれていたのでフィンたちは追いつけました。早速、説得を開始します。

 説得するのは結構なんですが、あの…もうすでに軍人さんがめちゃくちゃ死んでるんですけど…。
 あれだけカードで起こる不幸は俺たちが止めると息巻いていましたが、軍人がいくら死のうがそれはノーカウントなんですね。

 動きを封じてから説得ではダメだったんですかね?それこそ拘束に向いてそうなまるで出番が与えられなかった植物の人とかがいるのに…。

 
 場面変わって、シュガーは 自分が置かれている状況をセルフ解説してしまうクセがある第3王子が第2王子を殺害しようとしている所に出くわします。
 警察の葛藤みたいなことをやっていますが、この作品はそれを描ける程 警察側の積み重ねがありません。
 おいしいところだけやろうとすんな。

 ていうか、レオは王族放ったらかしにして何してんねん。 ほんまにいいとこ無いなコイツ。


 ついにジョーカーへと辿り着いたサンガルガノ、王も負けじとジョーカーバリアで防ぎます。
 ここの王様の作画がめちゃくちゃ良くて笑ってしまいました。

 フィンが王様に説教するなか、ミサイルを受けてもビクともしていなかったサンガルガノがクリスタックルで吹っ飛ばされててさらに笑いました。
 フィンが説得するときクリスがずっとタックルしてれば成功したんじゃねぇのwww

 結局、サンガルガノはフィンとクリスの乗りに乗った主人公補正で倒しました。
 相手の攻撃は何故か当たらず、こっちの攻撃だけが有効に働き、食われたクリスは何故か無事で頑張って進んだらカードがあって簡単に引っこ抜けましたとさ。

 
 何故、カードをプレゼントしたかの答えはフィンが欲しがっていたからという スーパー後乗せサクサクな設定でした。
 いや…フィンが騎士の話に興味を示してたことなんてなかったやん…。
 エクスプレイングカードについて聞かされた時も、寓話の方の物語を聞いたときも無反応やったやん…。

 あと、ティルトの最期をこんな感じにするならマジで前話のキモイ兄ムーブはいらんかった。
 生死不明にして濁しているのも往生際が悪くて見苦しいですね。

 なんかしれっとララも映ってましたけど、結局放ったらかしになりましたね。
 

 この騒動の最中、結局出てきやがらなかったジジイの報告をウェンディがまとめてくれました。
 王家がめちゃくちゃで国もボロボロ、だそうです。

 先行きを不安がるウェンディに、「ハイカードがやるべきことは変わりません、だって我々は正義の味方ですから」と返します。

 えっと…あの…違いますよ? ハイカードの成り立ちもその仕事内容も実働も、仕える先も思想も理念も何もかもが違いますよ?

 誰か、作中で活躍が一切なかったから自分の仕事を勘違いしているこの方に 説明してあげてください。

 
 全体については またまとめたいと思います。

              {/netabare}

 

投稿 : 2024/08/03
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

無能なクズ共の活躍は続く!

 最終話(12話通算24話)まで観ました。
 2024.03.26

 サンガルガノのカチコミだぁ~!近代兵器も物ともしません。ミサイルや戦車砲を喰らっても平気で進撃してきます。使徒とか、地ならしレベルに歯がたたない!

 我らが愛する無能達は、見せ場も無く蹴散らされます。これ、サンガルガノがフィンと因縁無かったら、次は防げないんじゃね?

 何でフィンとかHIGH CARDにだけソニックブーム的な技を使わない?手加減するなやぁ!

 結局、有耶無耶になり、HIGH CARDはそのままです。サンガルガノはカードがある限り何度でも蘇るんでしょ?

 主人公達HIGH CARDが結局諸悪の根源で、プレイヤーの犯罪は継続、ピノクル達が火消しをするそうです。お前らもカードと一緒に退場しろよ…。

 カードを無くす方法もあるのに、ピノクルのクズ共のお仕事確保のために、白昼夢は続く様です。

 おしゃれバトルモノなのに最後まで見せ場が無いなんて、大概やぞ!

 シナリオが悪い…。これにつきます。勿体無いですね。
……………………………………………………………………… 

 11話(通算23話)まで観ました。2024.03.19

 やっぱりシナリオがおかしいです。クリスさん、またも何の準備も無しにサンガルガノに挑んで死にそうになります。学習能力無いのか?2度目はギャグですね。

 フィンの過去の話をすると、ボロが出てきます。クロンダイクのバンは、サンガルガノを利用して何年もカード集めしていたのに、あっさり退場で良かったのか?

 戴冠式で王がジョーカーになってカードとプレイヤーの関係を断つとか言ってますが、普段やっても良いのでは?

 結局、プレイヤーからカードを奪わないといけないのでは?物語のキモの部分がいい加減なので、意味不明な部分が多すぎます。

 次回最終話!どうするどうする!?ちなみに、サンガルガノって倒せるのか?

………………………………………………………………………

 10話(通算22話)まで観ました。2024.03.14

 シナリオが意味不明です。「てぶくろ」さんのレビューを読むと、私の頭が悪くて理解不能なわけでは無さそうで安心です。

 クロンダイクのバンさん、雑に退場します。ピノクルの敵対組織がコレで全部全滅?バンさんは1期から首尾一貫して何がしたかったのか謎でした。

 クリスの時もそうですが、カードで役を作ると凄いことが起こるのですが、死亡したりのリスクがあったはずです。

 プレイヤーの皆さんは、何で役にそんなに詳しいのか説明はありません。エクスハンドも諸元性能が良く分からないのに良く使いますね。

 バンさんも結局、其の辺に転がるハメになるし、ギャグなの?ここまで中身の無いキャラも珍しいです。

 王家も、カード関連の事件は徹底的に隠蔽する!そうですが、なぜバンは20年以上野放しなんです?

 何だかんだで凄い数の人が死んでいる本作品、ちゃんとオチがあるのか?とても楽しみです!

……………………………………………………………………… 
 9話(通算21話)まで観ました。2024.03.06

 私的には本編より「てぶくろ」さんのレビューの方が楽しみな作品となっていますが、今回も酷い話が展開します。

 シナリオがぶっ壊れているので、登場人物達が雑に死んでいきます。警察側もクロンダイク側も勝手に組織崩壊している感じです。

 HIGH CARDの皆様だけが全員元気って…。緊張感の無い話ですねぇ…。

 警察側も、せっかくの秘密基地だったのに、当たり前の様に色々な人たちに襲撃され、仲間が沢山犬死にしたのに、組織トップのベテラン刑事は、落胆した若手女刑事と、のんびりコーヒーを飲みながら「お前が無事で良かった」「次がある、自信を持て」とか言って慰めます。

 いやいや…。自分の組織が壊滅したのにコレでええのか?インパール作戦並に失敗しているのに、ピンチはチャンス!とか、部下の精神力が無いから負けたとか言って誰も責任とらない旧日本軍並の精神構造なのかな?

 情報が漏れていたとか、裏切り者がいたとか、もっと警戒すべきでしょうよ。同僚が大量死した後、どの面下げて警察署に出勤するつもりなの?組織人としてヤバいでしょ…。

 登場人物全員が物語の都合で人間の思考をしていません。オリジナルアニメって、色々な介入でやりにくいんだろうなぁと、業界の闇を感じます。

 これからどうなるのか、とても楽しみです。
………………………………………………………………………

 8話(通算20話)まで観ました。2024.02.26

 もう駄目だろこれ…。フィンの前にイキナリ魔術師が現れて、カードの由来を怒濤の様に語ります。そんな設定だったんだ!?

 そしてフィンさん、自分のお気持ち優先で魔術師の提示する最適な行動をしません。カードはオリの心の拠り所なんだよぅ…。オリはよぅ…オリはよぅ…(泣)うっせいわ!

 ハァ!?何なのコイツ!?相棒のクリスさんは今にもブチ殺されそうなんですが、それで良いの?

 ニューナンブが火を吹いてなんとか有耶無耶になりましたが、魔術師の言う通りにしてれば全て丸く治まっていましたよね?

 黒騎士もまたウゼェー!チミは一体何なのさ!正体が宇宙の真理的なものでも、蘇った第六天魔王信長でも、無機物生命体ボーグでも、物語が成立しそうな位のいい加減な奴です。

 こんなん観てる奴はアホですね。私、ここまで観てしまったので、赤い三角帽子を被って自己批判する必要がありそうです。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.02.22

 警察がしゃしゃり出てきますが、ピノクル以上に甘ちゃんで頭がお花畑の連中でした。

 プレイヤーなんて、どんな異常能力持ってるか分からんのだから、カードを奪ったらすぐに殺さないと駄目でしょ。超法規的警察軍団を作ったのはそのためでは?

 カード集めにはプレイヤーの殺害が一番やろ。容赦するなやぁ!視界に入ったら直ぐに撃てよ!

 結局、カードもプレイヤーも有限で、補給が効かないんだから、一般人が勝つには機会があればプレイヤーを殺害するしかありません。悠長に取り調べとかいりません。どうせカード持って暴れるんだから火力で制圧しろよ…。
 
 遊牧民の戦闘力に手を焼いた昔の中国がやったという、遊牧民の男性を捕らえて殺害もしくは連行して奴隷化し、男の数を減らして民族の戦闘力を削ぐ、減丁作戦が最適解でしょ?

 この物語が何かイケて無いのは、プレイヤーが他人のカードを使えたり、プレイヤーになる要件が不明確なので、とにかく殺して数を減らすのが勝利条件なのに、何となくスタイリッシュバトル優先でキャラや組織が甘い所です。

 騎士の正体も明らかになりますが、話が混乱するだけの上、クリスも格好つけて登場した割には無策という…。

 重火器でも持って来いよ…。体調不良でカードの能力が上手く使えないのになんで出てきた?

 どうも登場人物達に覚悟が足りないというか…。無能無策な連中の群像劇で、なんとなく物語が進展していくのは、話に締まりが無く、良くない感じがします。

 もう、みんな死んじまえよ…としか思えない位キャラに愛着が沸かないのは致命的ですね。
………………………………………………………………………

 5話まで観ました。2024.02.06

 2期になって、キャラの深掘りを始めましたが、そんな話ではないでしょ?スタイリッシュさで矛盾や浅い設定を押し流していくバカアクションでしょ?

 今回は無能者の代表格、セオドールさんの愚息レオのお話でしたが、正直どうでも良いです。

 そもそも、カードをどうしたいかという物語の根幹があやふやになってきてるのに、七光りでHIGH CARDのリーダーやってる魅力も説得力もない息子の件で1話尺を使ってんじゃね〜よ!

 カードを自由に使える世界にしたい!いや、させね〜よ!?このテーマを深掘りしなきゃ駄目だろ。

 1期から視聴してきた猛者達の期待も裏切る展開に失望した!何期やるつもりなんでしょうか…。もう、開き直ってハチャメチャにやって欲しいです。

 そもそも浅いキャラ達の深掘りなんてウザいだけです。この物語、ウザくなったら良い所ないですよ!
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 2話まで観ました。2024.01.16

 1期に引き続き、王命でHIGH CARDの皆様、カードを集めます。何か…、1期より主人公もバディのクリスも弱くなってます。
 
 他のHIGH CARDの皆様も、雑魚ぶりに拍車がかかっています。1期ではもうちょいマシじゃなかった?派手なバトルがウリだったのに、役立たず共の群像劇になっちゃった!?

 主人公と黒騎士の因縁も、あまり気にならないですが、これ以上ウザくならない様に祈るばかりです。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 3

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

Victim of Capitalism

オシャンなイケメン厨二バトル2期。
スタイリッシュな画面は健在。

王子暗殺に揺れる王国。沈黙を続けるクロンダイク、蚊帳の外のハイカード。水面下の策動が交錯するさなか、フィンの前に現れたのは失われた記憶、家族の仇である黒騎士だった。

OPED映像は前期同様に美麗で高画質つまり最高。むしろこれらが本編。

01
爆死して怒られたのか、変なテコ入れされたみたい
交代制で次々と匂わせを吐いては消えていく新キャラたち

ゴリラ、アーマーナイト、次回はスーパーマン?異能バトルだったのがファンタジーバトルになってしまって一気に雰囲気が激変。新キャラも大量にチラ見せしてきてランダムブラインド商法強化?2期だからと掴む気もなくバトルシーンもほぼない。チェルシーの顔見せはあっても姐さんの変身すら無し。

レオですらやられっぱなし。あんなナヨナヨしたクリスも見たくない。キャラ変が酷い。みんなイキってスカした伊達男でいて欲しい。そんでクリスも「プレイ!」って言わないの何故?バトルアニメなんだから決めポーズ&決め台詞が大事でしょうよ。見栄切りの歌舞伎の伝統芸に日本人の血が騒ぐんでしょうがよォ。何もわかってない守銭奴はすっこんでろ。あ、もしかして流行りの権力にざまあする我慢劇にしたかった?これってそういうんじゃなかったのでは?

この作品のファンがいたとして、何を求めて何が支持されたのか微塵も興味がないっぽい作り。いいからとにかく沢山キャラを出せ!ってアホな指示を受けての初回って印象。多数の新キャラが思わせぶりに匂わせを振り撒いては消えていく。そんでラストカットにニチャアするのも踏み台の雑魚っぽい残念さ。ラスボスはもういるからしゃーないんだけど。アニメファンを養分にするグッズビジネスの勝ち馬に乗りたいだけのいっちょかみ委員会の犠牲者。現場のみなさまは頑張ってると思います。お疲れ様です。

ガッカリの一言。トンチキだけどキャラは好きだったのに無念。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 1

58.9 3 2024年度の任務アニメランキング3位
Re:Monster[リ・モンスター](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (98)
272人が棚に入れました
突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。 喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、 あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ―― 弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに生き抜いていく痛快下克上サバイバル! 怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!

声優・キャラクター
ゴブ朗:佐藤拓也
ゴブ吉:細田健太
ゴブ美:加隈亜衣
ゴブ江:植田佳奈
ホブ星:山根綺
ホブ里:大森日雅
赤髪ショート:菅野真衣
姉妹さん:山村響
鍛冶師さん:島袋美由利
錬金術師さん:東城日沙子

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

システムの奴隷アニメがまた一本!ゲームっぽいですね。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 傭兵団としての王女の護衛任務もサクッと終了し、また、レベルアップと仲間を鍛え、女性を犯す日々が始まる様です。

 物語としては全く面白く無く、作画も悪いので視聴する価値は極めて低いですが、初期なろうに何が求められていたかが分かる、歴史的な価値は多少あるかもしれません。

 これ、今やVTuberに独占されたコンテンツである、ゲーム実況なんですね。

 かつて、ゲームを一生懸命に子供達はプレイしていました。当時、ドラクエなんかをやっていると、大人達にそんなお使いアンド作業の何が楽しいの?と批判されましたが、努力、友情、勝利こそが至上の価値であると洗脳されていた昭和児童にとって、地道なレベルアップで強くなり、スライムに苦戦する雑魚から魔王を倒す勇者へとキャラを鍛え上げるのは、苦行ではなく、喜びでした。

 そんなゲムっ子も、大人になると時間も無くなり、目も悪くなり、集中力も低下し、他に面白いことも出来るので、ゲームから卒業していきました。

 ただ、下克上の物語を消費してカタルシスを得たいという欲求は残っているので、初期なろうでこのアニメみたいなゲーム実況っぽいのが量産されたのです。

 異世界のんびり農家とかもそうですが、キャラのレベルアップを眺めて楽しむ話なので、ストーリーの整合性とかはどうでも良いのです。

 それに思うがままに女性を犯したいという欲求が結びついたのが、本作品を含めた初期なろう作品群なのです。

 ゲームにそれほど思い入れが無い世代が観ても面白く無いでしょうし、女性をモノの様に扱うので、女性人気も期待できない、団塊ジュニア辺りの世代の欲望垂れ流しなので、良識あるアニメファンにも評価されない…。
 
 はっきり言ってポルノ的汚物でしか無い原作のアニメ化…、どういう意思決定なのか、そっちの方が興味深いですね。

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 10話まで観ました。2024.06.09

 100日位で主人公の子供が誕生しました。マジでキモいです。記号的キャラを通り越して、気持ち悪い蟲とか、侵略的外来種が蔓延っていく様を眺めているような気分になります。

 近所の池がいつの間にかブラックバスやブルーギルだらけになってしまう感じです。

 初期なろうのキモさが爆発しています。俺tueeeeeeeイキリ、エロ、早すぎる展開、女性や仲間を積んで馬車で旅をする、やたら風呂に入りたがるとか…。古いなろうのキモい成分満載で吐きそうです。

 同じ様な感じの異世界のんびり農家は、もう少しなろう臭を脱臭してアニメ化していましたが、本作品もコミカライズ版マンマでは無く、脱色した方が良かった気がします。
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 3話まで観ました。2024.04.21

 作者の身の回りに起こったことをグダグダ書いた私小説に対し、完全なフィクションである虚構小説の真髄を垣間見た気がするアニメです。

 なぜ私小説か?それは、どんな文豪でもモデルが存在しないキャラクターを設定してフィクションを書くのが難しいので、何となく私小説になることが多いからです。

 しかし、この物語は違います。キャラクターにモデルなんて存在しません。先行の小説、アニメ、ゲームキャラの設定を借用しただけです。

 そのため、女性キャラはオナホか肉便器、良くて孕ませ要員、敵はカマセか経験値稼ぎキャラ、男性キャラは友人や仲間では無くて奴隷か使い捨て戦闘員と、著しく記号的です。

 世界観も適当で、下剋上と言っても、主人公はゲームチェンジャーでは無く、何故か既存のシステムに特別扱いされてるだけのチートキャラです。ドラクエの勇者一味と全く同じです。

 小説も、モデルがいると名誉毀損で裁判沙汰になったりしますが、キャラが記号に過ぎないゲーム実況アニメなので、ストレスはありません。

 後は、森羅万象をモノの様に扱う主人公が許せるかです。主人公自体も記号なので、感情移入を拒んできますが…。

 私小説を批判的に乗り越えた筈の現在の虚構小説(なろう)がこの程度とは…深く考えてはいけませんね。

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 2話まで観ました。2024.04.14

 主人公、強いリーダーというか、人非人というか…。集団をまとめるためとは言え、やっていることは連合赤軍事件の陰惨なリンチ殺人ですが、全く葛藤したりしません。

 なろうに在りがちな、主人公がシステムの敷いた道を辿っているだけだからですね。ゲームの信長の野望とか、ドラゴンクエストとかで、主人公が敵対勢力の殲滅やレベル上げに疑問を抱かないのと同じです。

 物語としては至極単純で、主人公とその仲間達がどんどん強くなるのを眺めているだけになります。漫画や小説ならまだしも、アニメで観る価値があるのかは少し疑問です。

 バトルものなので、後は戦闘シーンの作画次第といったところでしょうか。

 BGM代わりに丁度良い…、そんな感じですね。
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 初回観てのレビューです。2024.04.09

 他のモンスター等を倒して食べるとレベルアップ!味方も強化してモンスター軍団を作るお話です。

 タック二階堂さんの情報によると、結構古参なろうの様です。異世界のんびり農家みたいに村や勢力を発展させるエロ要素ありのゲーム実況を見ている様な感じです。

 コミカライズ版は途中まで読んでいます。段々強さがインフレして、凄まじいことになっています。しかしまぁ、読めないことはありません。

 転スラと似ていますが、あまり敵対勢力と交渉したり会議したりせず、サクサク倒して進むのが魅力と言えば魅力ですが、反面浅い感じは否めません。

 ゲーム的な世界なので、主人公も他のキャラも能力の選択は出来るものの、システムの思惑通りに強くなっていく感じです。RPGゲームのレベル上げが好きなら面白いかもです。

 似たようなアニメは沢山ある気がしますが、一番近いのは転スラよりも蜘蛛ですが何か?かもしれません。

 蜘蛛はシステムの管理者とも戦う様な流れになっていますが、本作品はそこまで行かなさそうです。

 究極まで強くなった後のことはあまり考えていなさそうですが、成り上がり最中の話はノーストレスなので、視聴継続です。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 6

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作画クオリティ低め。内容も淡々と成長するだけ… こういうのも人気あるのか

1話感想 3.4 作画クオリティ低めながら、内容がしっかりしていて面白い
さて、またなろう系ですが一風変わった感じですね。
ゴブリンに転生して、そこからどんどん強くなって成り上がっていくという…。

まあ蜘蛛ですがなにか系統と言えばそうかもしれませんが。

スキルをどんどん覚えていくのは前世に持っていた能力だそうで。前世も地球ではない異世界だったということでしょうかね。

淡々と成長していく感じですが… 結構悪くないです。

主人公に多少のチートがあるのは当たり前。ちゃんとそれなりに工夫して努力した結果強くなっているので、ムカつきはしませんでした。

主人公が特にムカつかなければ、単に成長していくところを見ていくだけでも結構面白いものですね。
ポンポン成長していくテンポも良かったですし、このまま成り上がっていく様子を見守るのも悪くないと思いました。

ただ作画クオリティは微妙ですし、すごく面白い、というわけではないので…。
本数次第で諦めます。

全話感想
うーん、1話はまだ良いと思ったのですが…。以後もずーっと淡々と成長するだけで、そもそも作画レベルは低いままだし、なんだかなー とは思いつつも、そのまま流れで最後まで見てしまいました。

正直イマイチと思いつつ、アニメ化までしたということは誰かにとって面白かったわけで、では何がどう面白いのか。
分析しようと思って見た感じです。

本作は何が面白かったか。
単純にレベルアップの面白さってのもあると思います。
ゲームでレベルアップし、ステータスが上がって新しいスキルや魔法を覚える。それだけで面白い、という面はあると思います。

主人公だけじゃなくて仲間もレベルアップしていくのでその楽しみの回数が多い。

本作は主人公が圧倒的に強いですが、一応多少は苦戦するレベルの敵も出てくるわけで、強くなった力の振るう先も皆無ではない。

というあたり、まあ本当に駄目ななろうに比べたらいい感じだったのかなぁ? とか。
いや駄目ななろうでも人気あったりしますが。

じゃあ何がいまいちだったかというと、本作も明白な目標が無いことですね。
途中で何か理想や夢ができるかと思ったのですが、最後まで特になかった。結局生き抜くことだけ? まあ生き物が生きる理由は究極的にはそれだけかもしれませんが。
でも物語で描くなら生きる理由ってのが欲しいのですよ。

特に目的はないけど眼の前の問題に対処しているだけでそれなりに流れていくだけ、という感じは盛り上がりに欠けましたね。まあそういう作品多いですが。

あれこれの出来事に対して主人公が感想を持ってくれるのは良いのですが、
基本あっさりしていて蛋白に感じました。
まあまったくないわけではないので、本当に感想が皆無な作品よりはマシな方ですが。
でももうちょっと起伏が欲しいというか。子供が生まれるのもさらっと流しすぎというか… まあ一気に4人もできてますから1人ずつ重く扱ってはいられないのでしょうけれど。

後はやっぱり作画面が微妙過ぎましたね…。

でも、生まれてからの日数をちゃんとカウントしているところからくるアンバランスさは普通に面白かったと思います。
生後127日で、ゴブリンからなんか凄いのに進化して、一族を率い子供もできて… という出世っぷりは、改めて考えてみるとなかなか楽しいかったな。

まあいろいろ不満はありましたが、ここで感想を書いて完了というところですね。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴブリンよ、強く・賢く成り上がれ―――

この作品の原作は未読です。
完走後にwikiをチラ見した際、原作は2012年から始まっており既刊15巻まで発行されていること、そして何とゲームまで制作されていたことを知りました。

彼らの能力である「吸喰能力」で手あたり次第、色んな怪物をガブガブ食べたら無双になれるんだろうなぁ…
などと思いながらゲーム欄を覗いてみると、残念なことに2021年に配信が終了されていました。
アニメが結構面白かったので、もし今ゲームがプレイできるなら一定の人数が参加するのではないでしょうか。

改めてメディアミックスの内容とタイミングの難しさを感じた気がします。
勢いも大切だと思いますが、仕掛けるタイミングがきっとあるんですよね。


突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。

喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、
あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ――

弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに痛快下克上サバイバル!
怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

捕食してそのスキルを会得する…碧ちゃん演じる「私」が大活躍した「蜘蛛ですが、なにか?」も同じ感じだったと記憶しています。
碧ちゃん演じる「私」は何度も死線を潜り抜けてきましたが、本作品はあっという間に強くなってしまったので、緊張感はやや薄めでしたが、痛快な展開の連続だったのでこれはこれで有りだと思いますし、結果オーライだったのではないでしょうか。

唯一気になったところと言えば、殆ど描かれなかったモブキャラが何時の間にか成長・進化している点かなぁ。
既にゴブ郎を頂点とした組織が成立している認識はありましたけれど…
成長・進化を前提とした食生活が全員に行き届いているんでしょうね。

そう考えると途中でリタイアした先輩ゴブリンは勿体なかったかも。
自ら強くなれる機会を放棄した訳ですから…

前半はまぁそんな感じ…
途中でエルフや人間との争いの様なイベントがちょいちょい挟まりましたが、後半はお目出たラッシュと言っても過言ではないでしょう。

ゴブ郎の恋鬼はゴブ美ちゃんで、ゴブ吉君の恋鬼はゴブ江ちゃん…
最初は全然違和感ありませんでしたが、この組み合わせで結果的に正解だったと思います。
進化後の体格ですが、ゴブ郎とゴブ吉君の体格差が半端無くなっていましたから…
ゴブ美ちゃんとゴブ江ちゃんもゴブ郎とゴブ吉君と同じ系統の進化で良かった^^

しかし、終盤にパラベラムの皆さんを改めて見てみると、皆さん随分と成長・進化したものです。
錚々たる面子が揃っていましたから…

しかも、物語が続編の布石を投じて幕を引いた展開も気になるところです。
まさか、ここで終わるなんてこと、ありませんよね。
パラベラムの活躍はこれからだ…を是非アニメで見せて欲しいモノです。
住処も新しくなったことですし…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、CHANSUNG (2PM) & AK-69 feat.CHANGMIN (2AM)さんによる「Into the Fire」
エンディングテーマは、EverdreaMさんによる「運命」

1クール全12話の物語でした。
痛快な展開にどっぷり浸かって視聴できる作品で、しっかり堪能させて頂きました。
続編の情報、待っていますね♪

投稿 : 2024/08/03
♥ : 8
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