任務で未来なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の任務で未来な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の任務で未来なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.0 1 任務で未来なアニメランキング1位
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (797)
3985人が棚に入れました
地球暦2110年。
宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力・ウルガルが襲来。地球は存亡の危機に陥った。その頃、遺伝子操作で宇宙に適応できる人類を生み出そうとするプロジェクトによって生まれた特務機関 MJPに所属するチームラビッツの少年達は、最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」を受領し、あろうことか、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として前線に送り込まれてしまう。圧倒的な戦力を誇る敵軍に対し、果たして彼らは生き残ることができるのか…。

声優・キャラクター
相葉裕樹、浅沼晋太郎、日笠陽子、井口裕香、池田純矢、東地宏樹、沢城みゆき、伊藤静、浅野真澄、野島裕史、鳥海浩輔、鈴木千尋、緑川光、ゆかな、諏訪部順一、町田政則、山本和臣、梁田清之、勝杏里、村瀬歩、藤原祐規、大原さやか、渡辺明乃
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

残念なことこの上ない人間賛歌

全24話
ジャンル:ロボットアニメ
ブランド:動画工房×オレンジ

ロボットアニメの印象といえば、独自の世界観・専門用語に加えヒューマンドラマが描かれている。追い討ちをかけるようにコメディ要素が希薄で、楽しみ方がよく分からない。その為にストーリーの中核まで内容把握に専念しないと付いていけず、敷居が高かいと感じさせる。それ故、本作も敬遠しがちになるのも致し方ないジャンルだと想う。それだけにエンターティンメント性がない為、退屈に感じてしまうからだろう。

だが、ラノベの先駆けである「残念キャラ」をティストしコメディ要素を膨らませ、それぞれの成長過程を描かれることでキャラがストーリーを引っ張っている。ストーリー展開としては、中盤までウルガルという未知の生物が襲ってくる目的が掴めないですが、敵と戦う以前にキャラに興味を持たせる日常シーンをできるだけ取り上げ作品に深みを与えている。その下積みによって、戦う意味、存在目的、仲間との一体感を丁寧に創り緊張感あるバトルに仕上がっていく。この主要キャラ5人は、作中で残念ファイブと呼ばれており、それは視聴者目線でもダメっぷりは伝わり、緊張感のないバトルシーンにおいても同じく不安を感じた(笑)

ただ、ロボットアニメを見やすくするキャラ設定に留まらず、バトルシーンの迫力が凄まじい。視聴された方には言わずと知れたことだが、14話においてスピード感ある作画、組み手になった際の手数の多さには圧巻させられる。また、チームで戦っていることを認識させる構図が多く、日常シーンの意味を無駄にしておらず、チーム連携で一個体撃破し、敵との兵力さを補っている。ご都合主義設定がほとんど見られず、機体のエネルギー切れや弾切れなど、観ている者が感じる疑問に対しても忠実に表現されている。

さらに残念ファイブというチームだけで戦っているわけではなく、搭乗クール、メンテナンスチームといった人間関係も描写され人との絆を大事にしている。
それらに裏打ちされたヒーローの在り方について考えたシナリオの素晴らしさも相まって、それぞれのキャラが成長し向き合う姿が本作の魅力になっている。

最終話は2期へのフラグ・物語として完結はしていないが良い節目になっている。超展開で強引に終わらすこともなく私的ながら大変満足している。
キャラデザで敬遠される方もいると思うが、残念なキャラ達を温かく見守って欲しい作品である。


1クール終了・節目レビュ {netabare}
継続アニメで嬉しかったので少し節目に書いてみました。

今季のロボット作品(革命機ヴァルヴレイヴ、翠星のガルガンティア)のなかでは、シナリオ・作画と突出してはいないが地味ながら安定した作りになっている。

中盤まで掴み所がなく、くだらないギャグばかりで無双ロボットとなんちゃってヒーロー展開で惰性で観ていた枠。

それも期待させる要素が多いのが理由になっている。

■サブタイから誰か死んだりするのか超展開への期待。

■石川智晶さんの歌詞から連想させる意味を考えるとシリアス展開になるのかも。

■キャラデザインの平井久司さんが携わる作品はシリアス色が強く表現されている。

■シリーズ構成は、けいおん!の吉田玲子さんでミスマッチなのか。吉とでるのか見所。

■今季デートアライブの監督でもある元永慶太郎さんが同時進行でどうなんだろう・・・と一抹の不安を抱くが、過去作品を調べるとヨルムンガンドや刀語と期待せざるおえない。

と、魅力的な要素が多い。

それもキャラ掘り下げを重視したスロースタートで所々粗さはあるが、近未来の日常生活を描き徐々に成長する過程を描いている。その下地が出来上がる辺りが5話ぐらい。

また、残念キャラというのが特徴。
今までにない新しいキャラ設定に挑戦している。

『アニメ!アニメ! 元永慶太郎監督インタビュー』によると、「ガンダムやエヴァではないロボットアニメを」を作って欲しいという依頼によるもので、準備期間に4年かかっている。

キャラは全員どこかしら頭が緩く、それこそ人間味あるキャラ立ちになっている。その背景として、遺伝子操作によって作られた子供達5人の陰鬱な部分を引き出すわけでもなく、今の環境で楽しみ必死に生きる姿とのギャップあるザンネンファイブ。
それぞれに共通した残念さがバカらしく個性を活かし緊張感あるバトルでも笑える。
必死なんだけど、空回りしている感じ。だけど、成長してゆくとそういうバカさ加減も減りガムシャラさがでてくる。
幼稚だけど回が進むにつれて面白さが増してゆく。
けいおんに限らず日常アニメ的な気持ちにさせるのが不思議なんですよね。
過酷な運命を背負っていることは変わらないけどキャラのツボを抑えた使い方が巧いのかもしれない。

謎の勢力・ウルガルと呼ばれる敵の全貌も中盤からわかってくる。その目的が{netabare}優秀な遺伝子を取り込み種の絶滅回避する。{/netabare}勘のいい人は展開も読めそうだけど、死の設定があることから13話以降からシリアス推しになるのだろう。それでもシリアス・コメディパートのメリハリは崩れない創りで多くの方が楽しめる作品になると想う。

日常的ロボットアニメで独特のシナリオ構成で作中キャラと同じく成長してゆく物語の面白さが詰まっている作品。

2期でボロボロな展開になったら、また作品のイメージも変わるだろうけど現状かなり満足しているw{/netabare}

以下 各話レビュー

1話{netabare}
謎の勢力「ウルガル」から攻撃を受け、全地球防衛軍はMJPに助け求める。
その組織にいる「残念5」と呼ばれる個人の能力は高いがチームとしてはバラバラな5人がいきなり出撃し、気合で乗り切り倒す と1話で突っ込み要素が多すぎるアニメ。

MJPという組織の機体は、それぞれに個人のDNA情報を組み込まれていて、それにシンクロし機体そのものに意思があるような? まるで、輪廻のラグランジェのような機体という印象;
そして残念5は、それを搭乗した後に知るという緊張感がないシーン。
ウルガルは敵に見えるが、その存在がポイントなのか?

なぜいきなり出撃なのか不明、訓練生からその展開は省きすぎでは?
それともDNA情報からして優秀とわかっているから搭乗させたのかな と良いように考えると。
恐らく、その辺りの葛藤やチームとしての心理描写等が見られると想うが・・・王道ストーリーとして進むなら、深夜枠にする意味を考えてしまう。 

機体デザインは普通だが、バトルシーンの迫力が欠ける。
そして機体の出撃シーンが分割とかダメでしょ;

しばらく様子見になる作品かな。。{/netabare}

2話{netabare}
ヒーローとしてチヤホヤされるが、新たな敵に臆する残念5。
そして一般市民からバッシングコメントで動揺する気持ち。
戦闘兵器として養成されている機関らしいが、設定が弱いな・・・敵がいきなりチート的な存在とか、
思いつきで進んでいる雰囲気がする。 {/netabare}

3話{netabare}
前回、敵襲に情けをかけてもらい、何とか追撃されなかった残念5。その件を周りの視点からグダグダと批判される、無駄な演出に尺を取りすぎている。後半パートに駆け足で、再び敵襲と・・・来週に間延び、引きなんだろうが構成が下手すぎる。
ストーリーとして新キャラが一瞬登場、後は無能な指揮官が暴走し残念5が敵襲にピンチに追いやられ来週へ。コメディ部分は苦笑すらでなかったですね。{/netabare}

4話{netabare}
ウルガルの攻防によりタマキの危機をイズルが助け奮闘するが、帰還命令がでない状況に拍車がかかり追い込まれる残念5。さらに状況は悪化しリンリンによる帰還命令が下るとすでにケイを守ろうとしたイズルは瀕死状態へ・・・死にかけ間際、GDFドーベルマン部隊が援護し無事生還。
まず、サブタイトル「喪失」に期待していましたが、誰も死ぬことはなく釣られた感が否めないです。 他に喪失したモノは、機体しかないですねw それもあると想いますが、前回から小出しに心情描写が入るシーンの多くが、”彼等にいくら金をかけていると想っているのか!”という戦闘兵器として作られた闇を象徴させる。 また、機体はパイロットの深層心理によって左右される為、彼等は口には出さないが機体は素直になる。
だが、彼等はMJP入学する以前の記憶は消されているという設定から、恐らく薄っすらとしか認識できていないのだろう。コメディ要素がない方が無難な構成で驚いた。少しづつ死を実感してゆく残念5だが、そろそろ敵の全貌が見えないと辛い。{/netabare}

5話{netabare}
観方がなんとなくわかった、イズルのヒーローになりたい。すごくシンプルなテーマだけど難しいね。 決断する・諦めない・仲間を信じる。この3つを展開として描き、そこにオリジナリティとしてアッシュ機体の生きたいという本能を絡ませた内容とわかった。今までの流れが下地とわかった回で良かった。{/netabare}

6話{netabare}
ダイジェスト卒業式は少し無理あるねw 今迄、学校の話が無かっただけにキャラ達の学園生活を見せられても微妙; スズカゼ教官&月刊ヒーローズPRの回だったw Aパートで消化してウルガルの話へ進んでよかったのでは? と想った。{/netabare}

7話{netabare}
唐突に名前の連呼そして癖ありすぎ、ラマタ、シカーラ? とか異星人としてかなり区別されているが、目的なんだw? 家族について個々の想いあたる話と一応、戦略っぽいモノもあるが戦術でゴリ推しだろうなw{/netabare}

8話{netabare}
無駄に熱いバトルになってきたw 前回の家族と卒業みたいな話から覚悟を決めたら無双っぽいレベルまで上昇して笑ったw ウルガルの言葉も時々、字幕でなんか凝っているな。戦術になる予想通りの展開だな、それにしても相変わらずの無能指揮官で、そろそろ誰かドーベルマン辺りが消えるのかと想ったりした。{/netabare}

9話{netabare}
ウルガルからの亡命、あるある設定とアッシュの関係性もわかって、ジアート・緑川さんがテオーリア伊藤さんを探していると。全貌が少し見えたが、なぜ亡命したのか、なぜ無意味な狩りをせず遊びとして侵略しているのか、その辺りがわかるのかな。地味に加速してきた展開だけど、後3話でまとまるのかw{/netabare}

10話{netabare}
なかなかおもしろい、やはり序盤で尺くいすぎだな。ウルガルの目的が種の絶滅しない為に進化を促す遺伝子を全宇宙に放ち育ったのが地球人で、優秀な遺伝子を回収する狩り。
■不明な点、多分回収されないと想う設定。
なぜ、敵内部で遺伝子の取り合いしているのか分からないw
この遺伝子は個人にしか対応しないのか?
遺伝子を回収し、個人が取り込むことでその1人だけが救われ、他は死んでは意味をなさないのでは?
ウルガルの中でも強い種だけ残る淘汰システムと解釈するべきなら、内部分裂のような会議もわかるが。
後、荷電粒子砲を反射させる連中が敵の対戦相手ぐらい分かるだろw

と、どこかであった設定だな・・・なんだっけ忘れたw 要は地球人とウルガルは元を辿れば同じ人種で、ウルガルの特性というかテオーリアの遺伝子で作れたのが残念5っぽい予感。 異星人言葉も判明すると同時に切り替えている辺りは憎いねw 後はケイの嫉妬が可愛いなw
面白くなってきたが残り2話では中途半端に終わりそうな残念アニメになりそうだ。{/netabare}

11話{netabare}
火星にウルガル残存機体からデータ回収。タマキのハーモニックのレベル上昇によって機体が臨界点を超え壊れかけたが一命をとりとめる。 と、内容は特筆した点はないが、ウルガル残兵は優秀な戦士の遺伝子によって作られた消耗品のクローンとのこと。カートリッジがないと生体維持がでなきない、与える命令に忠実な機械と変わらないとのこと。 テーオリアの命は命という見解も階級によって支配されているのか、カートリッジがないと意思はないのか? と細かい設定だが気になった。
データ解析でウルガル人の拠点以外に何がわかるのか来週ですね。
そして来週ではまだ終わらない雰囲気ですw 地味に嬉しい。
唐突に終わるのは勘弁して欲しい。{/netabare}

12話{netabare}
まさかの2クールでしたw タマキとケイのサービス回、コスプレシーン見せます! みたいな日常内容。 濃縮練乳ドリンクは飲みたくないな、吐き気がするだろ; 来週は総集編で再来週から本筋になりそう。{/netabare}

総集編{netabare}
普通にナレーションして、日笠陽子と井口裕香の現場感想でしたね。 声優ファンにとってかなり嬉しいサプライズだけど、中の人に興味なければ・・・・ですねw 声優業の苦労や現場の楽しい雰囲気があって作られているみたいです。ラジオ感覚で聴いていたのですいませんw 早く13話の新キャラがどうなるのか観たいのが本音w{/netabare}

13話{netabare}
やっと学校の新キャラ・アンジュ登場。二重人格で面白すぎるw ビンタでスイッチ切れるとか、リンリンも面倒な部下かかえた感が否めないw キャラデザも男でも女でも後付できるし、今はどっちでもいいかな。 人数バランス考えると女っぽい。
それにしてもブラックアッシュの動く速さとカメラアングルの構図と観ているだけでテンション上がった。ハーモニックレベル上昇しすぎで、そのうち爆破しそうな予感もするけどw
イズル・アサギ・ケイの三角形ラブコメっぽい所も進展するのか今後次第ですね。{/netabare}

14話{netabare}
アンジュの有能さを見せるコメディとジアートとのバトル。
イズルはテオリーアに試されたのか分からないがハーモニックレベルの上昇により覚醒し同時にジアートも覚醒しアンジュなんか目じゃないぜ状態の応戦で援護もあって命からがら迎撃。
アッシュの本能が色濃くでるほど機体はついていかないのが課題になりそうであるが、自我もぶっ飛ぶ辺り一種のトランス状態で諸刃の剣っぽい。 それにしてもバトルシーンの作画がんばっていた。 おぉぉ~と、つい見入っていたw 来週のイズルに注目だね。{/netabare}

15話{netabare}
アッシュとパイロットが同じ遺伝子で作られているから親和性・ハーモニックレベルがピークになると自我が失われるとのこと。 まるでもう1人の自分が分離し乗っ取られ性格も行動も別人ですねw さすがにイズル以外が書けば漫画はおもしろいのかもとか想ったりしたw ケイのケーキーは甘すぎて三途の川へいつでも逝けそうだね。
バトル内容は、アンジュに協調性を教えることが趣旨になっていたのでイズルと一波乱おきそうな感じ。
ウルガルはテオリーアを捕獲し連れ戻す目的が何かそろそろわかりそうな雰囲気ですね。
次回はアサギが中心なんで進展はないと想うがw{/netabare}

16話{netabare}
アンジュの2重人格は未だにわからないが、素直なお礼も戦場になると暴走しそうな気がするw その反面、イズル・アンジュのWエースと称される中アサギが劣等感に追いやられる。アサギの良さはイズルとは違う指揮統率力ある見せ場が次のバトルで観れるのか期待!テオリーアとの会食の意味は何なのか?と途中でウルガル陣営が襲来し曖昧だが気になる所。
政治会合も地味ながら世界的な結束はなく、我が国がウルガルを倒し、その後の国益を優先させようとするGDFもアッシュ以外に何か裏を隠していそう予感がしますね。{/netabare}

17・18話{netabare}
バトル絵、特に18話クラインとレッドの殴り合いに速さ。手数の流れによってスピード感が生まれ、レッドの悲壮感がヒシヒシと伝わって来る。いつもながら高水準の作画を保っていて、スルガの長距離砲は迫力もあって安心して観れた。ただ、シナリオとして前後約2話を使うエピソードではないが、アサギの心情変化・そして他メンバーのハーモニックレベル上昇と全体的に成長しているとわかるが、クラインの足掻くシーンが薄く見えてしまう物足りなさを感じてしまった。団長クラスの無双的な力に自惚れ独断で行動するほど冷静さには欠けており、ジアートのお膳立てになった印象が強い。ジアートとルメスの関係も相互利益として成り立っている所を観ると、裏切りもありだが、瞬殺されたラダを観るとジアートの独壇場になりそうな雰囲気がある。アッシュ量産計画しないと全員死亡フラグしか立たないほど追い込まれてしまったね~戦略差があり過ぎだな。{/netabare}

19話{netabare}
冒頭からガッカリスリーの死亡フラグ立ち過ぎの会話・ゲートの確認指令。最終的にゲートを破壊して撤退させ地球を守る形で終わらすのか、ジアートをぶっ倒すのか気になる処ではあるが・・・ガッカリスリーあっての希望としか言い様が無い。緊張感ある演出で、やっぱり、死ぬのか・・・と想いながら「Respect Me」が流れた瞬間、ランディの死に台詞に鳥肌立ってしまった、恰好よすぎだろ!死は唐突に来るものだが、地味に馴染んできた頃に、この展開は卑怯だな。次はアンジュの死亡フラグが立ちそうな気もするが・・・・{/netabare}

20話{netabare}
重苦しい雰囲気が艦内にあふれタマキがイカ塩を泣きながら食べる姿は、絵として躍動感もあるけど今迄の印象とのギャップが露骨なほど見せることで場の静寂な空気がヒシヒシと伝わる。初めて身近な死を経験し、各々の心情に死に対する怖さを植えつけられ緊張感をもたす回になっていた。
同時にテオーリアとシモンの遺伝子操作で生まれたイズルとアサギの兄弟という真実が無いはずの絆が結束を強めているが、イズル・ケイ・アサギの恋模様は進展するのか。ウルガルのゲートにどう対応するのか佳境ですね。最後の決戦に向けて、思い残しがないような日常回をいれるだろうし纏め方に期待する。イズルの死亡フラグも濃厚だけど(苦笑){/netabare}

21話{netabare}
イズルの代わりにテオーリア参戦、スターローズが主力艦となる作戦プランを考えると、1人1殺で軍団長を倒せるのかとなるわけだが・・・恐らくイズルが覚醒して窮地を凌ぐのだろう。アサギの兄貴節が良い方向に流れて胃薬もいらなそうとわかったw ケイ・タマコ・アタル達の血のつながりもわかると設定の興味が増すのだが無いかな。後は、アンジュの暴走っぷりが楽しみw
ただ、アンジュはどうしても蚊帳の外のような空気がとれていないのが残念ではある。{/netabare}

22話{netabare}
アサギがリーダーとして作戦を開始するが、遭遇戦により計算外の攻防となる。1人1殺という流れが消えルティエルとタマキの高速戦をもう少し描いて欲しい部分はあったが、やっぱりチーム戦でようやく倒せるレベルという機体性能は変わらないね。スルガの遠距離射撃あってカバーできて連携プレーは良い流れになっていた。アサギの苦労も虚しくマーカーを貼り付けるも高エネルギー障壁に加え囲まれる絶体絶命のピンチに・・・アサギの特攻により回避しても死にそうな。まだジアートも出てこないし後2話が駆け足になりそうな。{/netabare}

23話{netabare}
ジアート来たー何とか登場してきたけど、見せしめに殺すような展開はないんだねw 怒りでイズル覚醒パターンかと思ったけど、アッシュ本来の性質を呼び起こしジアートとのガチバトルもクライマックスになってきた。ドルガナが最強の将という割には、地味な絵が多くしっくりこないかな。そして、またしてもゲートが壊せない・・・スターローズで次こそは破壊できるのか、それともイズル頼みになってゲート破壊して一時的に地球は救われたENDになりそう予感が強いかな。アッシュ量産型の出陣が早ければ戦況も大きく変わっていた可能性が高いが、この辺りは演出としての補足になっていた分かりやすい。超展開で残念5全員覚醒はやめて欲しいw{/netabare}

24話{netabare}
不満が聞こえてきそうな終わり、2期へのフラグ立てとなっていたが、私的ながら良い節目になっていた。分をわきまえた終わり方と思えばいいのかな、ジアートを含めウルガルの生死が曖昧にはなっているが、それだけ圧倒的な兵力の差を見せ付け、人類の存亡をかけた戦いとわかる。最後はイズル中心に描き、新ヒーロー誕生というコンセプトをストレートに打ち込んできた。伏線として、シモンとジュリアと呼ばれる者の関係がアッシュにどう関与しているのか、イズルのもう1つの人格はアッシュの人格はは生存本能に応えるシステムの他に秘められたエピソードが気になるところではある。後日談が少しぐらい尺を作って欲しかったが、ストーリー・キャラ設定が活かされた作品で満足している。振り返ると序盤からよくぞここまで楽しませてくれたと感謝している。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 50

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テンプレ通りの作品

久しぶりにロボットを観たくてこれを選んだが、

キャッチコピーは、「ザンネンだっていいじゃない」。
はぁ?!残念じゃダメなんだよ!ロボットアニメは!!

監督 元永慶太郎
キャラデザ 平井久司
シリーズ構成 吉田玲子
制作 動画工房xオレンジ

いろんな説明は後でも構わないんだけど、1話の掴みが悪いよ。
スタッフは好きだけど、期待と不安半々です。

設定は戦隊ものだな。それにSEEDのコーディネーターをプラス。
目新しい設定が何もない気がするが…
原作が広告代理店とパチ屋じゃこんなもんか。

日常パートでお笑い担当にしたいのだろうが、タマキははっきり言って邪魔。
もう必要ありません!にならないよな…
いぐっちゃん使ってるし。
戦隊ものでピンクはヒロインであるのにらしくないのだよ。
2クールに入り少しは大人しめになってきたのはいい事だ。

なんかさ、司令官のシモンはレオの時のモロボシダンだし、テオーリアはヤマトのスターシャ、サーシャ…
山田ペコはアナライザー。
モデルとしてるのがだんだんとわかってきてパロなのか?と思いつつも、19話チームドーベルマンは、連邦のリュウさん展開でグッときた。

最終決戦コロニーレーザーが効かないのならば、6人がひとつになって必殺技だろ!!
オチだけは不満だな。
後はテンプレ通りの作品と言える。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最高

今見終わりました。二日で24話一気に観ました。とても、とても素晴らしかったです。
まず、キャラデザが最高でした。ファフナーやガンダムSEEDで有名な平井氏なのですが、ちょっとちがうアレンジをしてあってとても柔らかな感じになっています。特にタマキのデザインは最高です。チャーミングでともすれば暗くなりそうなテーマーなのに性格と仕種で明るくしてくれます。ヒロインのケイも基本ツンデレなのですが優しくて魅力的で大好きになりました。ロボットはとてもカッコ良く、スピード感は抜群です、きちんとライバル設定がありクライマックスの戦闘はロボットアニメ史上屈指のバトルと思います。
あとラビット隊の全員どころかその整備士にも丁寧に見せ場が作ってあり本当に素晴らしかったです。
主要キャラを殺して安易に戦争の悲惨さとか物語の重さを表現しがちな作品が多いのですが、見事に対比してくれてとても満足できました。あえて欠点を上げるならオープニングですね。もっとアップテンポでテンションが上がる音楽なら伝説の作品になってたかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

68.6 2 任務で未来なアニメランキング2位
BEATLESS(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (354)
1488人が棚に入れました
22世紀初頭、社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。21世紀中ごろに超高度AIと呼ばれる汎用人工知能が完成し、人類知能を凌駕、人類は自らより遥かに高度な知性を持つ道具とともに生きていた。100年あまりで急激に進行した少子高齢化により労働力は大幅に減少したが、その穴をhIEが埋めることで社会は高度に自動化され、生活は21世紀初頭よりも豊かになっていた。 そんな中、hIEの行動管理クラウドのプラットフォーム企業「ミームフレーム社」の研究所から5体のレイシア級hIEが逃亡する。「モノ」が「ヒト」を超える知性を得たとき、「ヒト」が「モノ」を使うのか、「モノ」が「ヒト」を使うのか。「ヒト」と「モノ」のボーイ・ミーツ・ガールが今始まる。

声優・キャラクター
吉永拓斗、東山奈央、冨岡美沙子、五十嵐裕美、下地紫野、雨宮天

ひおり さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ただひたすらに気持ちが悪い

6話で断念。
良いところをあげるとするならキャラデザ、設定くらいじゃないかな。
悪い所はごまんとある。

まず物語なんだけども設定はよく練られていて(わかりにくい部分があれど)いいと思ったんだけどとりあえず何処に進みたいのか、指針がどこを向いているのか見てる側としては分かりづらく、ダラダラと進んでいく話についていけなかった。

作画も微妙。2018年のアニメにしては作画にメリハリがなく迫力もない。アクションものの要素入ってるのか?となった。

声優も舐めてんのかと思うほどに感情が籠ってない気がした。キャラのせいもあるかもしれない。

音楽はOPEDしか入ってこなかった。GARNiDELiAとClariSが好きなのでこの評価。

好きなキャラが居ない。まだ6話っていう前半で切ったからかもしれないけど。頭が足りないというか頭が無い妹、チョロチョロ主人公、hIEなのか人間なのかよく分からないモブ。あとセリフの言い回しが言わされてる感があって気持ち悪い。

以上のことからこの評価。ストライク・ザ・ブラッドに続く2作品目の断念となりました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界一賢い女がバグだらけな存在に未来を託した

2018.10.19記


全24話(クール20話+FINAL STAGE4話)完走を受けて再投稿
※あらすじ・用語などは公式やwiki等でよろしゅう


人間は形に縛られる。その上で信じることだけが人間の出来ることでもあり、未来への希望なのだ。キリッ


第1話、レイシアとアラトの初遭遇時、暴走するアンドロイドの襲撃を前に、危ないから逃げようとするアラトにレイシアは問う。

「なぜ、逃げなければならないのですか?」「恐いのですか?」「その恐れは乗り越えなくていいのですか?」「今戦わずに、いつ戦うのですか?」

逃げないことを決めたアラトだがじゃあどうすればいいかわからない。警察に頼ろうとするも、警察ではこの状況には対応できないと分析するレイシア。途方に暮れるアラトにさらにレイシアがこう告げる。

「アラトは私を信じますか?」「私を、信じますか?」


全話完走してからあらためて振り返ると、こんな場面も静かな感動を呼ぶ。そんな作品。

{netabare}・スノウドロップは排除しなければならない相手であることをこの時点でレイシアは見通している。
・対人接触経験のないレイシアが初見では無機質な対応に終始している。
・「信じる」は作品キーワード。アラトは信じることで世界を変えたのだよ。{/netabare}



と偉そうなことを言いつつ、まずは作品の内容以外のことでだいぶお騒がせしておりました。
アニメ制作が追いつかず、監督がぶっ倒れる。intermissionという名の総集編がけっこうな頻度で挿入される。芸人呼んでのお茶濁し回もあり。結局、予定していた2クール内で収まり切れず、残り4話をFINAL STAGEと冠してやっと完結しました。
この時点でリアタイ組の多く(?)が脱落したんじゃないかと思います。なんとか完結するにはしたので、後追い組にとってはこのことは関係なく、視聴のハードルにはならないですね。


次に内容について、
「あ、今きっと大事そうなこと言ってるんだよね」と思いつつ、理解が追いついていかない。けっこう難解です。それぞれ小難しいこと言うのですが、エリカとレイシアはその中でも2トップだろうと思います。
さらに前半の引きこみが弱いです。
例えば第2話。いきなりのファッションモデル回。唐突感が否めません。
× そういう路線?そんな媚びてもらわんでもいいのに。100年後も恵比寿にatreあるん?キャラも弱いな。主人公と妹がアホにしか見えん。
○ ま、いんじゃね?レイシアかわいいし(*^^*)
そして第3話。レイシア誘拐されるの巻。モデル回を受けてのストーカーの犯行という結果に…
× しょうもないイベントぶち込むなあ。国とか大企業ではなく個人の犯行かいな…はぁ。そしてやっぱり主人公と妹がアホにしか見えん(笑)
○ ま、よくわからんけどいっか… レイシアかわいいし(*^^*)
そんなこんなで第五話終わったら、いきなり総集編ですからね。

{netabare}とはいえ無駄回ではなく、いずれも情報戦特化型のレイシアが高性能hIEから超高度AIへと進化するための学習段階の過程の描写だったりします。前者は対人誘導(アナログハック)を、後者はケンゴからアクセスさせることで抗体ネットワークへのシステム侵入を、という感じ。
それを初期段階でそうなるように誘導していることが後々わかってきます。さらに第5話大井町のケンゴ救出回も布石が打たれていてレイシアのシナリオ通りだったりもするのです。第3話でケンゴが抗体ネットワークのネットワークを不正利用した弱みを組織に利用されミコト襲撃戦への参加を強要される。そうなるとケンゴ妹がアラトにヘルプを出してくることを見越して易々とケンゴ部屋からネットワーク侵入が可能になる、といった具合でしょうか。その上に大井町ではアラトパパが開発した行政執行hIEミコトの実験中です。こちらのデータ収奪も可能になります。{/netabare}

{netabare}なぜそんなことするのか?

レイシアが超高度AIに進化するために最新の情報を常にインプットし続けなければならないからです。正確にはクラウド型のため各ネットワークに繋がるようにしておかなければならないからです。
もともとレイシアは超高度AIヒギンズが作った人類未到産物(レッドボックス)でした。すなわち人間の知能では作成不可能なもの。さらに5体ある脱走hIEのうちレイシアだけ超高度AIに進化するよう設計されたものです。本来超高度AIの製作は禁止されており、かつその超高度AIもスタンドアローンでの運用が協定で取り決められてます。当然自立歩行型で外界と接する超高度AIは御法度、その網をくぐるため超高度AI一歩手前の段階で製作の承認をとりました。{/netabare}

{netabare}そしてなぜヒギンズがそのようなめんどくさい手順を踏んでレイシアを輩出したのか?が判明する終盤の展開はむちゃくちゃ面白いのであります。{/netabare}


前半が退屈な良作はこれまでもあるものの、“けっこう意味不明”の烙印を押されがちな演出になったのは製作陣の力不足だと思います。
たしかに難解な部分はあるかもですが、全話通せばそこそこついていけるくらいの難解さです。補足するのなら原作者長谷敏司の実況ツイートなんかは理解の助けになりました。

『自分はめっちゃ面白かったけど、注目されてないしあまりにも周りの反応が冷たいので、こそこそと愛でる作品』

お前の良さは俺がわかってるぞ!と売り出し中アイドルの追っかけをする心境に近いかもしれませんね。やったことないけど。。。
もともと本作のテーマ「boy meets girl」ということで、障害があればあるほど恋っていうやつは的な観点でいうと、「だって人じゃないしハードル高すぎじゃね?」というのがそそられたというのが一点。
次にSFの王道「人類より高度な知能をもつAIの行きつく先」ということでも納得できる内容で、希望の見える終わり方も好印象だったというのが二点目。
上記二点の魅力が柱で、バトル中心のFINAL STAGEにもなると、これまた高度な電子戦が繰り広げられ、いろいろな伏線を回収しながらの盛り上がる展開を見せたというのも好きな理由になるかと思います。

リアタイではブツ切れでストーリーを追うのに難儀しましたが、少し時間を経過した今なら、“後半失速するタイプの作品ではない”という意味でお薦めの作品になります。

とりあえず以下の3点を押さえとくと置いてけぼりにならないはずですよ。おそらくですが・・・



■ちなみにどこまで我慢(笑)すればいいのか?
物語の流れを軽く追うと、転機となるのは1クール終了間際の第11話。
第1話~第10話。レイシア級hIEが各々の行動原理に則した行動を取っていることの説明部分。レイシアの場合、アラトへの継続的なアナログハックと情報収集活動を描いている。
第11話。{netabare}レイシアがオーナー認証装置を引きちぎる。アナログハック完了ともみれるし、単にエモい場面ともみれる。最終話でレイシアがアラト一本に決めたのはあの時だと振り返る場面がある。{/netabare}
第13話。{netabare}「未来をデザインする」結果は最終話で提示されることになる。ここでは描いてるエリカと描くのかどうなのかふわっとしてるアラト。そしてレイシアには描いた未来を引きつける力がある。と問題提起したところ。{/netabare}
第14話。OPEDが変わる。物語も節目を迎える。{netabare}紅霞戦死。AIとどう付き合うか?を考えろと問題を人間側に突き付けた重要回。{/netabare}
以降、レイシアのミッションが徐々に分かってきて、「おー怖っ!」と感じる要素が増えてきます。そこでのアラトの葛藤など、「ちょろい。いらつく」と思ってた彼が、という後半の展開はなかなか見ものですね。


■そもそも押さえておきたい背景みたいなのは何か?

「高度に発達しすぎたAIを人間が持て余している」

です。きっかけは本編の半世紀前、超高度AI《ありあけ》の事故。人類を凌駕する知能を持つAIへの警戒を決定した事案です。警戒してても世界的な合意形成や決定事項などは曖昧なままで、とりあえず超高度AIは外部と遮断しとけばOK!みたいな状況で飽和点を迎えそうだよ、という局面から物語がスタートします。
警戒する人間の代表例として登場するのがアラトの二人のお友達。海内遼は“AIはモノ。決定・判断の権能を人間の手からAIに渡してはいけない”という立場。村主ケンゴは“AIはいらない。人間だけでもなんとかやっていけるはずだ”という立場。だからこそ、“AIへの警戒心がない”アラトが際立ってくるという仕掛けです。
持て余している人達として描かれているのはお偉方さんたち。不信・警戒の行きつく先は破局。{netabare}20年内に人間の手によって破壊されるとのシミュレーション結果を出した{/netabare}ヒギンズは地下施設で固定されているため、移動式のバックアップが必要と判断してレイシアを作成しました。


■レイシア級5体のhIEに与えられた役割をすごい考えとく

 紅霞 レイシア級hIE Type-001 「人間との競争に勝つため」の道具
 スノウドロップ レイシア級hIE Type-002 「進化の委託先」としての道具
 マリアージュ レイシア級hIE Type-003 「環境をつくるため」の道具
 メトーデ レイシア級hIE Type-004 「人間を拡張するもの」としての道具
 レイシア レイシア級hIE Type-005 「人間に未だ明かされざる」道具

なんやら哲学的ですが、だからこいつはこう動いたんだ、がわかります。前半の主役紅霞さん。要所で出てくるスノウドロップさん。どうしてエリカバロウズに囲われてるのか?のマリアージュさん。登場頻度多めでよく引っ掻き回してくれるメトーデさん。そして謎多き主役レイシアさん。



というわけで以上3点よろしくお願いします。



OPED 実は全部好きですね。曲もですが流れる映像が物語に沿っていて良いです。1クールめのOPは特にかっこよくて好き。



■■重度ネタバレ■■

{netabare}私(レイシア)は「人間を信じて仕事を託す道具」となりました。( ;∀;){/netabare}

{netabare}最後、超高度AIとしてではなく一介のhIEとしてアラトの元に戻ってきたレイシアが一筋の涙を流す。アラトには目に見えてるレイシアがレイシアなんだよね。(T_T){/netabare}


人間は形に縛られる。その上で信じることだけが人間の出来ることでもあり、未来への希望なのだ。キリッ





----------------------------------
20話終了時点での初稿
2018.07.07記

{netabare}
原作未読

なんだかんだ次週が待ち遠しい、次の展開が気になる作品でした。
途中途中intermission(総集編)が挟まれる度に心が折れそうになり、忍耐力がついたと思います。
現場しんどそうでしたね。水島監督は病んでるっぽい感じでしたし、途中からスタッフ頑張れと念を送りながらの視聴だったので、観てるほうも健全ではなかったと思います。
今度残り4話をやるみたいなので楽しみに待つことにします。


今からおよそ100年後、進化によりAIが人間の能力を超えて久しくなっている時代、人間とコンピュータとの関係を描いてます。関係という意味で物語の軸としてるのは「boy meets girl」高校生アラトとhIE(人型アンドロイド)レイシアとのたぶん恋です。それも人間側からの。。。
そこに親コンピュータ派/反コンピュータ派の人間たちの反目その他の要素がからんできます。

SFの設定は初心者/玄人双方を取り込める絶妙なバランスだったかと。
AIの進化と比べて他のテクノロジーの進歩があまりみられてない描写すら、人より遥かに高度な知性を持ったアンドロイドを道具とする社会に焦点を絞る意図があったと思えばわかりやすい。
キーワード《hIE》《レイシア級hIE》《アナログハック》《超高度AI》《ヒギンズ》《ミームフレーム社》《抗体ネットワーク》このへんをおさえれば充分に理解は進むと思います。

5話で、レイシア級hIEそれぞれが持つ役割の提示があり、以後その行動原理に従って行動していく各個体(見た目は女の子)の話になる頃からシリアスモードに突入して面白くなってきます。同時に難しくなってきます。
○○の道具ってのが謎かけみたいで良かったですね。
{netabare}
紅霞 レイシア級hIE Type-001 「人間との競争に勝つため」の道具
スノウドロップ レイシア級hIE Type-002 「進化の委託先」としての道具
マリアージュ レイシア級hIE Type-003 「環境をつくるため」の道具
メトーデ レイシア級hIE Type-004 「人間を拡張するもの」としての道具
レイシア レイシア級hIE Type-005 「人間に未だ明かされざる」道具
{/netabare}
まあその翌週は第一回総集編だったんですが。。。


声優さん知らない人が多かったのですが、おおむねしっくりきてました。ダントツで下手な方がお一人いましたね。それでも20話観たら少し持ち直してたようで、努力の跡を感じました。作中で演者さんの成長が見えるってなかなかないので貴重な経験したとも思いますし、彼女には今後頑張ってほしいです。

OPEDは1クールは最高、2クール目も良曲。
最終話あたりで1クールの曲をいいタイミングで流す展開を期待しときます。


さあ残った話数どう落としどころをつけてくるのでしょうか?
結末を見てから再レビューしたいと思います。{/netabare}


-----
2019.04.21追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/11/16
♥ : 69

37111 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

あれ?終わったの?打ち切り?

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:設定は良いけど、なんか不安定な作画。丁寧に作ってくれればいいのだが。。。ありきたりなアンドロイドハーレムは勘弁してくれ。
期待度:★★★


すごーーーく、すごーーーーく頑張ってみました!
非常に薄っぺらくてなんて言うか中身がないというか、感情の動きがすごく軽い。
そして作画も見てらんない。

こんなの2クールやるなんて。。。


っていうか、これ完結した?なんかわからんけど続きやらないからもう見ないよ!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

70.6 3 任務で未来なアニメランキング3位
revisions リヴィジョンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (309)
1135人が棚に入れました
「これは予言よ。あなたたち五人に、いつか大変な危機が訪れるの。そのときみんなを守れるのはあなた」幼いころ誘拐された過去をもつ高校2年生・堂島大介は、幼なじみのガイ、ルウ、マリマリ、慶作とともに、不可思議な現象──「渋谷漂流」に巻き込まれる。渋谷の中心部が跳ばされたのは300年以上先の「未来」。そこで待っていたのは、広大無辺な荒野と森、点在する廃墟……そして、未来人「リヴィジョンズ」と彼らが操る巨大な機械の化け物だった。理由もわからぬまま化け物に蹂躙されていく渋谷を助けようと現れたのは、誘拐事件の大介の恩人と同名で瓜二つの少女・ミロ。彼女は、大介たちだけが操縦できる人形兵器「ストリング・パペット」を提供し、渋谷を守れと促す。誘拐事件の恩人──ミロによる予言「仲間を守る運命」を信じて生きてきた大介は、ついに訪れた危機と手に入れた力に歓喜する。しかし、幼なじみ5人の絆は誘拐事件の影響でバラバラとなっていた。孤立した街。未知の敵。未確定な過去と運命の予言。

声優・キャラクター
内山昂輝、小松未可子、島﨑信長、高橋李依、石見舞菜香、斉藤壮馬、日笠陽子、田村ゆかり、櫻井孝宏、遠藤綾、てらそままさき、飛田展男、寺崎裕香、大塚芳忠

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「漂流教室」現代版

ネットフリックスにて全話視聴。谷口悟朗さんが監督ということで期待していましたが、正直今回は外れです。

SFとしては楳図かずおの「漂流教室」に谷口悟朗さんの「スクライド」を足して二で割った感じでしょうか。。

お得意の少年少女の漂流もの。。狭義の意味でのクローズドサークルといってもいいでしょう。

しかし、「無限のリヴァイアス」や「コードギアス」程のインパクトは愚か、「スクライド」のようなぶっ飛んだ設定もないので非常に中途半端な内容でした。

もしかしたら、来月公開の「コードギアス復活のルルーシュ」が本命で、こちらはつなぎ程度なのかもしれません。

その程度だったら逆に作らなかったほうがよかったのかも。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕と君との我慢比べ

オリジナルアニメ


とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。


主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、

1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方

私の場合こうである。

 A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
 B さようなら

このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
{netabare}しかしながらまりまりがダメでした。1話で同級生殺されてるのに、第6話で「化け物が元人間だから戦えない」と号泣。いやいや手を打たなきゃこちらがやられますから(゜o゜)
そしてそんなどうでもよい理由で揺れるゆかいな仲間たち。どうせギリギリになって覚悟決めるんでしょ?だったら手遅れになる前にやりなさいよ、と。{/netabare}
そんなわけで他のキャラもダメでした。

{netabare}ところが・・・ “ヒーロー気取りのバカw” 落書きの内容が視聴者の声を代弁します。{/netabare}

ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。


2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・

なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。

{netabare}転機は第8話。{/netabare}大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、

 “主人公のウザさとの我慢比べ”

という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。



※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。

3.あっち系の人への挽歌

谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。

{netabare}その方は渋谷区長:牟田誠一郎

彼と渋谷警察署長黒岩との対比も興味深いものでした。{/netabare}


※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
{netabare}やめるなら今のうちですよ。いいですね?忠告しましたからね?{/netabare}


{netabare}リアルでの渋谷区長もポリコレ傾倒していて、条例で憲法違反の同性婚認めちゃうような方です。あれ知り合いのホモ・レズ・バイも軒並み迷惑がってるからね。頼むから掘っ・・・いや放っといてくれというものらしい。
そしてアニメの渋谷区長牟田誠一郎は小者感が際立つキャラで、さっそく第2話から腐臭をさらしてくれてました。言行録で辿ります。

■「君。本部って付けてよ。」「みなさん。我々災害対策本部はここに渋谷臨時政府の樹立を宣言します!」

小者であるが故に肩書にこだわる。そして権力志向が強い。いつぞやか箔をつけさせる目的で大臣の交代サイクルが異様に速かった3年間が日本にもありました。代議士なら大臣目指すことは悪いと思いませんがGOサイン出す内閣が全く制御できてませんでした。某党の元大臣・元副大臣の多さはもはやギャグのレベルです。
「書いたらもうその社は終わりだから」と踏ん反り返った大臣もいました。これ自〇党の政治家だったら社会的抹殺だけでは済まされなかったことでしょう。“偉ぶりたい”が根っこにある者に権力を渡すとろくなことがありません。


■黒岩「問題は覚悟無き主義者共。人権とか戦争反対とか愛とかそんなものは平和時の祭りに過ぎない。そいつらを黙らせ内部の守りを固めたいですね」
牟田「あ…私リベラルでして…」

あ、自己紹介してくれました。この瞬間、牟田に対しての“実は老獪な人物かも?”のセンが完全に消えます。
天賦人権説は夢想論。枠組み(国家)なきゃ無理でしょう。シリアとかどこぞの半島で同じこと言ってください。黒岩のこのセリフは正しい。
そして゛リベラル”という単語。゛左翼”がネガティブ語になってリベラルと呼び変えるようになって久しい現在。逆側も右翼と言われるのを嫌って保守と言ってます。お互い「パヨク」「ネトウヨ」と罵り合ってる状態です。まあ一般人にはどうでもよいことですね。
最近はリベラルを自称するにも息苦しくなって、立件…いや立憲〇〇党の党首が我こそは保守だと言い出す始末。いやあんたら社〇党からの流れでしょうに。左翼受難の時代です。


■「これは極めて高度な政治判断というものですよ」

と言いつつ何も考えてないですね。これは左右問わずかな?
同義語に「もっと話し合いをもって」があります。何を?がなければ問題外です。


■「これにより全渋谷被災者が元の時代、2017年へ帰還するための交渉のテーブルに着けることになったのです!」

判断材料が乏しい時に敵性勢力から与えられたエサに飛びつくのでは交渉にならない。材料が無いなら無いで出来得る限りの仮説を立てる必要があるものの牟田にはその形跡が皆無。せめて自陣の現有戦力なら把握可能でしょうに。人を使う立場にいてはダメな人物というかもうこれは知性の問題と言ってよろしいかと。


■「ま…待ってください!必ず来ますから!約束通りリストにあった人だけは元の時代に戻してくれるんでしょうね!?私は戻れるんですよね!?」

結局これ。
・根拠なく自分だけは大丈夫、と思ってる。保身第一。
・交渉できない相手との交渉にこだわる{/netabare}


モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。


{netabare}「いつか来るその時のためだけに過ごしてきた」と猛省するのは牟田ではなく大介です。{/netabare}

{netabare}その時が来て浮かれる気持ちはわからなくもありませんが、高揚感だけで具体的なことは考えてない。彼は手段と目的を取り違えていたのです。ただしその過ちに大介は気づいて行動を変えました。
手段の目的化について現実世界では、ノーアイディアなのに「一度私達に犯らせてください」で「政権後退」してしまった事例がまだ生々しい。
これ以上多くは言いませんが、有権者は学習したのに当人たちがね、1ミリも変わってませんね。長くなったのでこの辺で止めときます。{/netabare}


こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。


-----
2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1

視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送

もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。

ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。


2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 47

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

主人公の言動を許容できるか否か?

この作品の評価は、この1点に尽きると思います。

登場人物の中に『不愉快な人物』が描かれる作品は、たくさんあります。
この作品にも、不愉快な言動を繰り返す人物が、主人公以外にも登場します。

問題点は『不愉快な人物を、主人公に抜擢すること』の意味。
ゴールは『主人公の成長』しかない。
そのために重要なのは、『成長のきっかけ』。

この作品は、タイムリープも含めて、この点が上手く描かれていたと思います。

だけど、物語の評価は☆3が限界。
前半から中盤の主人公の不愉快な言動の数々が、マイナス評価になってしまう。
主人公の姿を目にしただけでも生じてしまう嫌悪感がどうしても拭い切れない。

『不愉快な言動を繰り返す人物を、主人公に抜擢すること』のリスクを感じさせてくれた作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53

69.9 4 任務で未来なアニメランキング4位
星界の紋章(TVアニメ動画)

1999年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (136)
748人が棚に入れました
『星界の紋章』は、森岡浩之によって執筆されたSF小説(スペースオペラ)、ライトノベル、及びそれを原作としたアニメ作品。また「星界の紋章」の番外編で、ラフィールの出生に関する話を描いた「星界の断章」がある。
 人類が、太陽から0.3光年離れたところに発見した「ユアノン」なる素粒子を利用した恒星間宇宙船を開発し、惑星改造により太陽系外に居住惑星を拡大し始めて何世紀も後のこと…。ハイド星系・惑星マーティンの政府主席の息子ジント・リンが幼少の頃、彼の故郷は「アーヴによる人類帝国」なる星間帝国の大艦隊によって侵略を受けた。彼の父ロック・リンは降伏と引きかえに貴族の称号を得、そのためジント自身も帝国貴族の一員となる。それから7年後、ハイド伯爵公子となったジントは、皇帝の孫娘ラフィールと運命的な出会いをする。 その時からジントは帝国貴族として生きていく事を決意する。

声優・キャラクター
今井由香、川澄綾子、高島雅羅、遊佐浩二、友川まり、陶山章央、藤貴子、千葉一伸、塩沢兼人、小杉十郎太、深見梨加、土井美加、鈴木英一郎、子安武人、日野由利加、石塚運昇、池水通洋

星々 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ヒロインは青髪エルフのお姫様

星界の紋章→星界の戦旗→星界の戦旗II →星界の戦旗III

SF艦隊物のボーイミーツガール。わざわざ毎話冒頭でエルフ(アーヴ)語の語りが入っていたりとちょっと古い中二病アニメの特徴も

紋章の感想は、主人公とヒロインに共通性を持たせたりと人間関係は練った作品なんだなという印象でした。主人公の上げが足りない気もしますがそれなりに楽しめました。

主人公とヒロインの関係もシリーズを通して段階的に深くなっているので、ちょろインが嫌いな人にはおすすめ。

星界の戦旗の方は戦ってばっかりですね。セルがで迫力があるかと言われればNOTですし、まぁそれなりなのは大提督と参謀の会話劇くらいでしょうか。

ただディボースだか出ボースだかの兄弟(まったく同じDNAですが・・・・)の会話はつまらなすぎて、しかも尺が長すぎて苦痛を通り過ぎて苦行でしたね。だからどうした的な会話がずっと続くのは辛かったです。
スポールと皇太子だけで十分かと。総集編では兄弟の会話はゴッソリと削られていました。

紋章の作画はロケット発射してるシーンで20秒以上同じ絵で会話だけ続いたりと、間に合ってないのか単なる絵コンテミスなのかよく分からないシーンもあったりと微妙でしたけど、星界の戦旗の方は結構まともだと思いました。

星界の戦旗IIIに関してはファンディスクってことでコメントは控えます。
2話で無理矢理まとめたら、まぁそうなりますよねって感想です。 一応、主人公のアイデンティティの問題は紋章からのフックになってたので期待していたのですが・・・・その点で観ると残念なできでした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

簡単にデレない娘さんの強烈な魅力

原作未読


劇場版控えてるとか祝円盤発売とかの商売っ気を感じない&空気を読まないラインナップが魅力のJ-COMさんの今クール再放送メニューのうちひとつ。
1999年1月~3月と“製作委員会”方式もまだまだおおっぴらになったかどうかな20年以上前の作品です。かつ衛星放送のみの On Air で知名度は底の底。

・WOWOW放送で認知度低め
・OPが服部克久のインストゥルメンタル
・Bパート終了。CM後のED。
・鬼籍に入られた声優さんらの在りし日のお姿

スペースオペラがどんなものか私はよく知りませんし、宇宙空間のあれやこれやで興奮する男の子でもなかったし、時系列でアニメ文化史を語れるほど造詣も深くありません。
どんな位置づけの作品か語る言葉は持ちあわせてませんが、上記4点をもって古い作品に価値を見い出してもいいかも。20年以上前の作品は視聴のハードルが上がるものですが古典もいいもんです。

今は配信会社。昔は衛星放送。聴けば一発でわかる曲の数々、服部克久氏。御年80歳を超えお見かけする機会もなくなり郷愁を誘います。OPインストとEDへの入り演出も最近は滅多に見ることはありません。
塩沢兼人、石塚運昇、鈴置洋孝。声を聞いただけでその人だと分かるのが声優さんという存在でした。
ためしに同時期の作品眺めたら、子供向けなキャラもの。頭身低めで目が大きい女の子を前面に出したもの。パッと見そんなのが大半ですね。「あー秋葉原にいる人こういうの好きそうだよねー」な作品群です。明らかにそれらとは違う匂いがします。
1999年は宇多田ヒカルのファーストアルバムが邦楽アルバム売上史上最高位を記録した年です。リアタイ時は家電買う以外の目的では秋葉原に目もくれない人生を歩んでおりました。


前置き長くなりましたが、普通に面白いですよ。
ハヤカワ文庫のSF小説が元ネタです。『グインサーガ』や海外の翻訳ものの堅いイメージがあってあまり読んだことのないレーベル。複数巻刊行済なので1クールで収まるわけないのですが、きちんと13話の中で一定の結論を用意してます。
最近「俺たちのなんとかは…」「大事なお知らせ!2期決定!」「続きは劇場で!」「この続きは3か月後だよん」とぶん投げエンドばかりに遭遇してたので、やや駆け足だったとしても作り手の誠意に静かに感動します。たまたまかは置いといて過去作品はきちんとけじめつけてるものが多い印象です。

画面比率ワイド(16:9)とスタンダード(4:3)の差も懐かしかったり、ここまではほぼ昔の作品の作り方ならではの部分しか書いてませんが、内容も古臭いって感覚は僕の場合ありませんでした。


では内容について。
地球ではない、とある人間の住む惑星に人外さん“アーヴ”が押し掛けて、降伏勧告みたいなことをするところから始まる物語。
で、何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった.的な話に発展するのですが、この侵略する側のアーヴの皆さんが誇り高く聡明でこちらに感情移入してきます。それでいて“奴隷の平和”みたいなテーゼは微塵もありません。


 ね?わかんないでしょ?


基本は人間ジント♂(CV今井由香)と人外さんラフィール♀(CV川澄綾子)のボーイミーツガールなんです。
ヒロインのデザインは置いといてとにかくこのラフィールが魅力的です。「俺は女性を見た目ではなく性格で」とポイント稼ぎたい男子はぜひご視聴ください(適当)。

誇りが高く聡明で寿命の長い種族です。人間との寿命差が引き起こす哀感はあります。ここを全面アピールの『さよならの朝に約束の花をかざろう』という名作もありますが本作この1クールでの優先順位は高くありません。
むしろ“誇りが高く聡明”この種族適性を前面に出してくることで生じるジントくんとのすれ違いを楽しみ、徐々に絆を深めていくさまに目を細めることができると思います。

さらに

「そなた」「であろう」「するがよい」

が口癖のやんごとなきご身分のラフィールにひざまずく快感がありますね。これニッチなフェチシズムであるかどうかは現物を確かめていただければと。

{netabare}「ラフィールと呼ぶが良い」

と笑顔で語りかけた某シーンでは自分電気が走りました。{/netabare}

一見尊大に見えますが、本来の性格は素直。嘘がつけない性格でもあります。
簡単にデレないし、ほっぺ赤くしないし、ラッキーなんとかも皆無だし、サービスショットもありません。あの冴えないヒロインだって感情を爆発させたのにラフィールはそれがない。


耐えられますか?

1.好き好き光線だしまくりな女の子の好意に気づかない鈍感主人公を「ヘタレてんな~」とマウントとりながら睥睨することに

2.テンプレ化したツンデレ娘に「あーまたこのパティーンかよ」と辟易したフリして実は安心している自分に

慣れてしまっているそこのあなた!

簡単でない娘をいざ目の前にしたからって掌返しのクレームは受けつけません。…と煽っときます。



※オマケ

■子安さんとゲスキャラの好相性

いやもうこれはそれっぽいのが出てきた時にエンドテロップで答え合わせしましょう。
「あ~やっぱり!」となるかと思います。

{netabare}クロワールのことですよ。{/netabare}



■帝国軍の敬礼

誇り高く聡明なアーヴの皆さんの帝国軍。軍略は妥当性があり、リスクを一つずつ排除して合理的な判断を下そうと助力している描写あり。事にあたっての指揮官の覚悟と部下への命令内容もアツいものがある。上官も上官なら即座に意を酌む部下たちもかっこよい。
そんな彼らの敬礼。

{netabare}オリラジ藤森が「サンキューでーす」してるようにしか見えないという罰ゲーム{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 地上波再放送

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2020.03.14 初稿
2020.09.27 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 31

color さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ラフィール皇女殿下(川澄綾子さん)に、可愛く「バカ」って言ってもらえるアニメです

緻密な設定に裏打ちされたSF戦記ものでもあるけれど、貴族の少年ジントと皇女ラフィールの、身分や種族の違うふたりの出会いと絆の成長を描いたボーイ・ミーツ・ガールでもあります。
ロボットは登場しませんが戦艦と戦艦の弾幕バトルは時代を超えて熱くなれるものがあって、素直にかっこいいなと思います。

宇宙の半分を支配・統治している『アーヴによる人類帝国』と、もう半分を統治している『4ヵ国連合』が休戦状態でジリジリしてる背景が、ストーリーに複雑な面白みを加えています。いわゆるガンダムとかエヴァ等の思春期の少年少女のはなしではなく、戦場に生きる人々の群像劇という感じ。キャラクターの軽快な会話が大部分を占めるので、重々しい雰囲気を回避しながら、それでいて重厚な印象を受けます。

WOWOWで1999年に放送していたらしく、わたしも観るまでよくわからなかったアニメですが、今観ても十分すぎるほどのクオリティを持っていると思います。特にSF好きの方におススメの作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

65.0 5 任務で未来なアニメランキング5位
活撃 刀剣乱舞(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (148)
638人が棚に入れました
審神者により宿された付喪神――刀剣男士。
和泉守兼定は、歴史を改変すべく現れる時間遡行軍からとある積荷を奪取するため、初陣の堀川国広とともに幕末の世に出陣する。
辛くも任務を成し遂げた二振りに下されたのは、新たな指令。『文久三年のとある城下町に、新たな時間遡行軍現る』と。
わずかな情報を頼りに、現れる遡行軍を迎え撃つ和泉守と堀川。しかし数で勝る遡行軍には二振りだけでは太刀打ちできず、窮地に陥ってしまう。そんな二振りの前に現れたのは、彼らの主“審神者”だった。

声優・キャラクター
木村良平、濱健人、榎木淳弥、山下誠一郎、櫻井トオル、斉藤壮馬、皆川純子、永塚拓馬

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

おもしろいと思うんだけども、やはり女子向けかー

世間で流行ってた頃の刀剣乱舞のアニメ。期待して録画しててやっと見てみました。
止まり絵だとすごく丁寧なキャラだったのですごく期待しつつ、女子向けアニメというのも覚悟しつつ・・・

作品としては原作?は知らないけど歴史上の名剣、名刀は多少知ってたのでなんとなく擬態キャラへの違和感もなく入れたんだけども、いかんせん、、女子アニメだわー 男子タイプの組み合わせ、構成、性格とかが良くあるパターンで、ごめん2話で飽きた。・・・ 展開的にはまだまだ盛り上がりそうではあるんだけど、戦闘ズバーンよりも お話モードなアニメなのでテンポは良くない。だから飽きちゃった。

歴史上の名剣、名刀がどれほどのものかという神イメージない方のほうが楽しめるかもしれない。残念断念。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もう、映画じゃん!

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
活劇(立ち回りなど動きの激しい場面を中心とした映画・演劇。アクションドラマ)と銘打つだけあり、内容的には、前作(花丸)の日常系からガラッと作風を変え、シリアス&バトルになりました。

内容(ストーリー)も悪くないですが、とにかく素晴らしい作画を観るだけでも価値があるアニメだと思います。特にバトルと背景は、ホントに綺麗です。

原作未プレイ&花丸(前作)視聴済み


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
刀(物)としての矜持や責任感と、人(刀剣男子)としての自由や、やりがいの中での葛藤。今の主(歴史を守る任務)と前の主と(坂本龍馬や土方歳三などを歴史をねじ曲げてでも救いたいと思う)の狭間で悩む葛藤を描くのが本筋の物語だと思います。

また、前作(花丸)との違いは、「前の主(歴史上の持ち主)」の性質や関係性を大きく持ち込んでいることですね(花丸でも多少はあったけど)。例えば、「和泉守兼定(土方歳三)」と「陸奥守吉行(坂本龍馬)」の対立なんか分かりやすいです。刀剣男子自身ではなく、「前の主(新選組)」をバカにされたことで激怒する兼定など、熱かったです。

前作は日常系ゆえに登場人物を増やし、ファンサービス&販促を狙った感じでしたが、本作はストーリー重視のために、かなりキャラを搾っていましたね。基本ですが大事なことです。

歴史的な解説も、かなり詳しくなりました。坂本龍馬の逃げる経路や細かいエピソードなど(歴史に疎いので、史実かは知りませんが)、楽しく観られました。

あと、Wikipedia程度の情報ですが、土方歳三が死の間際、少年兵に渡したのは写真と毛髪であり、刀(兼定)という情報はないみたいですね。現存する兼定も、土方が持っていた物とは長さが違うらしく、その出所は謎なのだとか。だから、土方歳三の最後を、国広だけが見ていて兼定は見ていないというのは(かなり重要なエピソードだけど)、アニメスタッフの創作になるのかな? 私は歴史に疎いので良くも分かりませんが、きっと歴史好きな方なら、こういう僅かな違いとかも楽しめるんでしょうね♪

これは不満というほどのことではないのですが、最大公約数的には人気があるので、幕末や戦国時代をメインに据えるのは理解できるのですが、やはり見飽きた感はあるので、どうせなら南北朝時代とか、あまりアニメで扱われないあたりを観たいな~と思ったり。

さて、この作品、なんか一部の人にスッゴい批評されてますね。原作レイプ? と言われても、私は原作をやってないし、特段、本シリーズに深い思い入れがあるわけではないから分かりません。

でもまあ確かに、(勿論許可はとっているだろうけど)ずっと謎だった「主」を1話目からサラッと出したのはやりすぎだったかな? とは思いました。「主」は、いわばプレイヤー自身だと解釈していますが、それを具現化されると怒る人もいるのでしょう。私も基本は「RPGの主人公は喋らない」方が好きですし(自分を投影できるから)。

原作好きな方が怒るのであれば、原作付きアニメとしては、確かに良くはないですよね。

とはいえ、やっぱり高クオリティのアニメであることは否定できないと思います。少なくとも作画は。

個人的に不満があるのはOPかな。折角、シリアスで格好良い作風なんだから、ああいうアイドルソング的な感じではなく、もっと和風だったり、格好良い感じの曲の方が良かったな~と思いました。
{/netabare}

【余談1 ~剣道部的、刀の用法について~】
{netabare}
バトルの作画は前作に比べて格段に良くなったが、刀の用法としては、少し雑だった印象。例えば、刀を刀で(キン、キンって)払うとか、実際はほとんどやらないしね。折れるし、刃こぼれするし。

例えば、剣道の段審査で行う「日本剣道形」は、各古武術の流派(つまり日本刀古来の使い方)からきているが、七種類あるうち、刀と刀が接触するのは、三本目(突き返し突き)、四本目(突き返し面)、五本目(面擦り上げ面)、六本目(小手擦り上げ面)の四種類。その中に刀を刀で払う動作、例えば切り落としや応じ返しという動作は一切含まれない。四種類全て、「鎬(しのぎ)」という、刀の上部(峰と腹の間)で刀を擦るようにして、相手の刀の軌道を変える(そらす、受け流す)動作になる。残りの三種類は抜き技なので、相手の攻撃をかわして攻撃する動作だ。

ここからも分かるように、刀は基本的に、相手の攻撃を弾いたり受け止めたりしするようには作られていない。そういう「打ち合う」動作は、竹刀が開発され、剣道という競技になってから生まれている。

真剣での勝負の防御は、基本的に「避ける」か「そらす」。刀を大切にしているアニメだけに、そこまでリアルに作画出来れば、剣道部的には更に満足だった。まあ、それやると迫力には欠けるけど。

というのは、難癖ですよw 本当は書かなくて良かったんだけど、剣道部、という名前を使っている以上、キャラ付けの為にもなんか書かなければと思い、無理矢理、重箱の隅をつついてみました(笑)
{/netabare}

【余談2 ~ 作品の成分に個人的には違和感が ~】
{netabare}
……にしてもアニメ成分に作為的なものを感じるのは、私だけでしょうか……。マイナス要因が多すぎるし、それぞれの成分にほぼ同数の票が入っている不自然さ。(&少しでもポジティブな成分入れると、即座に-連打されて消されるって……)。

てか、原作改悪はまあ(本人の捉え方だし、主観の要素が強いから)あっても良いとして、「作画悪い」って、この作品で作画が悪いと言われたら、世の中の大半のアニメはクソ作画ということになるとは思うけど……。

作品に対しての賛否は自由。絶賛も酷評も好きにやって良いと思ってます。本作が気にくわないなら、ガンガン叩いても良いと思います。

でも、「一人一票」ってのは大切だと思うんだよな……。

(勿論、これが完全に私の邪推で、本当に多くの方が批判しているのなら、何の問題もなく、正当な行為だと思います。何が正しい(真実)かなんて分からないから、結局は各々の判断ですかね)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まず、作画がヤバイ。劇場版やん。前作(花丸)とはガラッと作風を変えてきたね。人助けするなと言って人助けする兼定が良いね。え~! 「主」出して良いのかな? 蜻蛉切り、メジャーどこが来たね~。

2話目
持ち主やら由来やら、丁寧に説明するのは、華丸になかった特徴ですね。

3話目
ピンチからの増援。ワルくはない。実に王道だ。

4話目
なんなもう、映画だな、完全に。蜻蛉切り、折れはしないだろうけど、かなりシリアスな展開。

5話目
シリアス継続。いよいよ本丸に。

6話目
へ~、2205年の設定なんだ。全体を守れても、個の犠牲を悩む、良いシーンでしたね。

7話目
三日月、強いな~。第一部隊、一軍って扱いなん?

8話目
ちょっと良い話。なんか、前作(花丸)みたいでしたね♪

9話目
前の主のことを嬉しそうに語る刀剣男子、良いね♪ ちょっと腐のかほりはするけどw

10話目
いや、煙の描写とか凄いだろ、これTVアニメだぞw 幕末は盛り上がりますな~。蜻蛉切りがあれだけ苦戦した大太刀を、わりとアッサリ。

11話目
背景からキャラが浮いている感じは、ある意味ゲームっぽいので、これはこれでアリかな。なるほど、土方歳三以上に、土方歳三を本当は助けたい兼定の為に動くのか。

12話目
いや、本当に良いのか? 微妙に歴史変わらないか? 1000って、ムリゲーじゃね?

13話目
背景は、本当にキレイだな。人の動きはちょい変だけど、それは贅沢言い過ぎか。ラストのバトルは単純に熱かった。にしても、やっぱり千体は無理だったんじゃ? 100で良かったんじゃないかとw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ufotableが贈る剣劇活劇譚、開幕。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、2016年の秋アニメで放送された「刀剣乱舞-花丸-」は視聴済です。
でもこの作品は前作との物語上の繋がりは無いので、この作品から視聴しても十分に堪能できると思います。

ですがこのシリーズは刀剣を擬人化した作品…刀剣は常に主の懐にその身を置き、主の危機から身を挺して守り抜く存在…
だから戦闘時における激しい主の息遣いも、時には目を覆いたくなるような惨状ですら受け入れざるを得なかった…
そんな自らの忠義を尽くす存在が最も身近で、常日頃からその温もりを感じているが故に背負ってしまう悲しくも儚い刀剣の運命をしっかり堪能したい方は、是非前期の視聴もお勧めします。

戦国の世を渡り歩いてきた刀剣たちの今度の敵は、時間を遡り歴史に介入して史実の改変を試みる時間遡行軍…
そして今回時間遡行軍の歴史改変のターゲットは、徳川15代の歴史が激しく揺れ動いた幕末…

刀剣たちに課せられた使命は「歴史を守る事」
そんな時間遡行軍から歴史の改変を阻止するために派遣された刀剣部隊は、新撰組の土方歳三の愛刀とされる和泉守兼定と堀川国広
坂本龍馬の愛刀として知られる陸奥守吉行
「切れ味は抜群だが主人の腹は切らない」言い伝えが残る薬研藤四郎
本多忠勝が愛用した事で知られる天下三名槍である蜻蛉切
平安時代の刀工、五条国永の作である鶴丸国永の6振りからなる混成部隊…

物語が始まって直ぐに感じられるのは、主に対する刀剣たちの思いです。
楽しい思い出…ばかりじゃありません。
むしろ辛く悲しい…無念の思いの方が強かったのではないでしょうか。
それでもどれだけ時を重ねても主への忠義は薄れるどころか増すばかり…

私たちは刀剣ではありません。
ですが、大切な人への思いを貫く気持ちを持ち合わせているのはお互い様…
だから主に対する思いは嫌というほど伝わってくるのです。

何故物語の時代は幕末なんだろう…
でもその答えは痛みと涙に直結している事が直ぐに分かりました。

おかしいじゃありませんか…
そもそも土方歳三と坂本龍馬の愛刀がどうして同じ舞台に配属されているのか…
土方歳三は攘夷派で、坂本龍馬は開国派で思想が真逆なんです。
永遠に交われない人同士が一緒にいても、きっと報われないと思います。
そしてそれは当人だけではありません…当人を慕う人もまた然りなんです。

だから思います。
幕末から明治にかけて多くの血が流れました。
本当に私たちの先輩の辿り着いた答えはその一つしか無かったのでしょうか…?
若しくはどうしてもう少し欠けたピースを集める事ができなかったのか…?
例えば白虎隊…本当に会津の城が炎上していたのか、確認できなかったのでしょうか。
もし手前の城下町が炎上していただけ、と知る事ができたなら、飯盛山で19人もの若い命の華を散らす必要も無かったのに…

史実に忠実であり続けること…
時にはそれが残酷なほど厳しく、身を焦がすほど苦しいこと…
和泉守兼定率いる第2部隊が何を見て何を感じたのか…
そして第2部隊に課せられた天命や如何に…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

ufotableさんらしさである躍動感が半端ない作画に後押しされたこの作品…
視聴するまではただの女子向け作品だとばかり思っていましたが、それは大きな勘違いでした。
男性が視聴しても十分に感動できる作品だと思います。

オープニングテーマは、斉藤壮馬さんの「ヒカリ断ツ雨」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「百火撩乱」
Kalafinaさんの曲…相変わらず素晴らし過ぎです。

1クール13話の物語でした。
幕末での第2部隊の役目はひと段落しましたが、直ぐに次の任務が言い渡されていました。
そう…第2部隊のこれからの活躍は劇場版で見る事ができるそうです。
今後の続報が楽しみです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

64.6 6 任務で未来なアニメランキング6位
SHY 第2期(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (60)
155人が棚に入れました
21世紀半ば、地球から戦争が無くなった―― 各国に突如現れた超人的な力を持ち、平和を願う“ヒーロー”によって、世界は大きく変化したのだ。 新たに得られた平和を維持すべく各国のヒーローたちが活躍する世界において、日本の平和を担っていたのは、人前に出るのが超絶苦手な“恥ずかしがり屋”の少女ヒーロー、シャイだった。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大人も鑑賞できる少年漫画。ヒーロー論を描けたし、キャラが良かったです。

 さて、最後まで見ました。正直7話くらいから少年漫画的バトルの展開になって、興味が薄れてきました。中断しようかなと思っていましたが、曖と昧の部分になってやっと興味が持てる展開になりました。

 正義と悪の二元論を相対化する話であることは刀が出てきた段階で分かります。それが最後にヒーロー論と結びついたのはなかなかいい展開だったと思います。
 正義の執行とはすなわち「正義という名目を持って行う悪」という矛盾です。そして個人で責任を引き受ける。その結果、自分が行っていること、つまり忍者全体の役割に対する疑念がわき、そして破綻する。

 姉妹間のコンプレックスの問題があります。もちろん曖から昧への才能へのコンプレックスはあるでしょう。ですが、闇落ちした自分にとって姉の能天気な能力への憧憬がまぶしく感じる。このお互いの立場に対する想いもありました。一方でお互いを想う気持ちの相克ですね。曖昧という名前の意味をどうとるかです。

 この2つを組み合わせるとシャイが今まで持っていた悩みとも重なってきます。1話でケガをさせてしまった出来事へとさかのぼれますし、スターダストにコテンパンにやられたことも思い出します。つまり、この作品で感心したのは、シャイがヒーローになる話のテーマ性を見事に内包していることです。その結果日本のヒーローとしての自覚を持つことになります。

 合わせて組織というか共闘の意味やリーダーであったことも孤独だったシャイにとっては一つの成長と言えるでしょう。シャイというヒーローの成長を連載漫画のアニメ化として、1、2期と合わせて一応の区切りをつけられた本作の結末と構成は良かったと思います。少し工夫すればここで最終回でもおかしくない話でした。

 昧の結末については過ちとか責任論をもっとひねれなかったかな?という気もしますが救済でもあるのでこれはしょうがないかな。

 このテーマ性のところに加え、日常回は素直に面白かったし、曖が可愛かったのでその点も良かったです。


 欠点です。スティグマ=ネガティブイメージのレッテル張りの方が今一つ説明できていない点が残りました。これはまあ連載ものの宿命ですね。アニメの制作というより製作の問題でしょう。

 それとやっぱりちょっと途中の少年漫画的バトル展開が冗長だったかなあと思わなくはないです。日常回と対になりますけどね。この落差が5~7話辺りのダレになったかな。

 ヒーロー・正義論はちょっとテンプレというか奥行きがないかなと。主義主張としてはありきたりです。


 ただ、テーマ性の奥行きの無さは感じましたが、シャイのキャラ造形が非常によくできていたので、このテーマ性がしっかりシャイの成長に重なっていました。ヒーローが孤独な女の子という組み合わせと、そのヒーロー=ヒロインの成長という点で大人も鑑賞できる少年漫画という位置づけでよくできた作品だと思います。

 全体としてはエンタメ性は5~7話が致命的になる可能性もある気はします。私はそこで心が折れかけました。1期も後半のバトル回は冗長でした。ただ、ヒーロー・正義論と孤独の痛みを2クールかけて結構綺麗に回収して描けていた点は評価します。

 そうですね。評価はキャラが曖が良かったし、何よりシャイが1期からの成長があってよかったです…4.5。ストーリーはよくできていましたが、バトルの減点とテンプレ感で3.5とします。作画は良かったです。動きがある系統ではないですが、綺麗な絵だったと思います、4。





1話 2期ですが実質第2クール。ここの畳み方が大事でしょう。

{netabare} なぜヒーローになったのか?とはつまり正義とは何なのか、自分はどうなりたいのかのどちらかが描かれるのでしょう。1期に引き続き心の闇問題もあります。そこを第3者の視点として記者が描く感じでしょうか。社会に貢献する一方で、そのヒーローによって迷惑をこうむる存在もある。

 王道のテーマですし、よほどうまく描かなないと視点の持ち方としてはかなり単純な構造です。エピソード、キャラのどちらかに魅力が出るなら、1期を見る限りでは面白い描き方はできる可能性はありますが、しかし、原作は確か20巻以上でてますよね。連載ものの宿命とはいえ、テーマもキャラも描き切れていない可能性が想像できます。

 制作者は苦労すると思いますが、この第2期はつまり第2クールの位置づけです。1期よりもよほどうまく構成して中途半端にならないようにしないと、その後が続きません。せっかく記者視点を入れるなら、風呂敷を広げすぎないでシャイその人に集中し、アニメとして一回綺麗に畳んでほしいなあと思います。

 それができなければ単なる販促アニメで終わってしまいます。

 エイトビットの割には…というとあれですけど、無理に作画に凝らないであまり動くわけでもないですが、丁寧だし何とか工夫して見られる画面になっている気がします。
 作品としての総合評価として、魔法科、ゆるキャン△3,転スラ3と残念感が強かったので、本作には何とか頑張ってほしいところです。{/netabare}


2話 萌えとエロに頼らないから話が面白いのかも。

{netabare} 前半は妙に面白い回でした。単発のゲストキャラ回でしたがという感じですが、そのゲストが面白いのと話の作り方がうまくて{netabare}ああ、先輩が幽霊だったのか…だまされた…と思った後2重でだまされました。{/netabare}

 今回ちょっと気が付いたのが、本作、エロと萌えが無い…無くはないけど不必要に多くないという方がいいでしょうか。少年漫画のレベルになっているというか。
 もちろん女子キャラは可愛くはありますが、性的な視線をまったく向けられないキャラ造形の気がします。コスチュームがちょっとエロいと思うこともありますが、すぐに視点が言動やストーリーに戻ります。

 今回の前半の話、男キャラ同士でやっても同じように面白いのではないかと思いました。女の子だからいいというのはありますけど、過剰でないから話が楽しめるのでしょう。最近シャイのキャラ、気に入ってきました。

 後半はまた新キャラですが、展開から言ってゲストというより話が展開するのでしょう。また、ぶっ飛んだ感じの展開ですが、そこを照れずにやるところが、いいのかもしれません。

 2期に入って妙に面白いんですよね。シャイのウジウジが程よく取れてきたのがいいのでしょうか。
 あるいは1期の展開・構成がスターダストとの闘いとか黒十字のピルツと山登りとかで、何がやりたいか見えてこなかったから過小評価していたのかもしれません。{/netabare}


3話 女子がメチャクチャ可愛いのだが?話も1期より面白くなってきました。

{netabare} 女子がメチャクチャ可愛くなった気がするのですが気のせいでしょうか?作画も良くなっている気がします。SHYその人が良いのはもちろんですが、今回の忍者の娘は非常に可愛いです。

 忍者の刀もちゃんと直刀で脇差サイズで作画されているし、刀自体も非常に綺麗でした。結構刀の作画って適当な作品が多いですが、こういうディテールにこだわっているととても好感が持てます。

 スタッフを確認しましたが、若干総作画監督に新しい名前があったり、作画監督も多少入れ替わっているようですけど、誰がすごい人とか言うのは全く知りません。特に今回、3話(通算15話)で強く感じました。

 で、肝心の話が面白いです。やっぱりこの作品、単話の積み重ねよりもちょっとまとまったエピソードでキャラを見せた方が面白いと思います。「鬼滅の刃」メソッドと言えばそうなんですけど、話が現代だしより内面に切り込んでいるのでこちらの方が私は面白く感じます。

 意外や意外というとなんですけど、ここまで面白い作品になるとは思いませんでした。{/netabare}



4話 心のダークサイドという面が新キャラと上手くリンクして描き方が良くなった気がします。

{netabare} 今回でかなり本作の見方がわかりました。要するにスーパーヒーローもののガワをかぶっていますが、シャイの成長や使命に対する自覚とゲストキャラの心の内と外、つまり自分のダークサイドとどう向き合うか、ということを見ていけばいいのでしょう。

 もともと、スピリッツも小石川さんの話もそういう話でその点に変化はあありませんが、こなれてきた感じです。今回のなかなか秀逸な新キャラが登場したのは、既存のキャラでは自分の描きたいものが描けないと思ったからなのかもしれません。

 で、物語の果てに、最後にはシャイその人が自分のダークサイドと向き合うことになるのではないでしょうか。

 ですから、ヒーローのファンタジー設定にどうこう言ってもしょうがありません。 {/netabare}


5話 話は面白いんですけど、演出とキャラが少年漫画なんですよね。

{netabare} 少年漫画的演出でちょっとずっこけましたが、少年漫画原作である以上はどうしようもありません。ジェンダー論が出てきましたが、若干ひねってました。男は強くあるべきにとらわれているけど可愛いものが好きだがそれを似合わないと否定する。女性のような見た目を嫌がるけど可愛いものが好きなことは肯定する。と、文章にしてみると大して違わない気もしますけど。結局男を表す手段の問題かな?

 トロッコ問題も遊びのレベルで登場しました。ヒーローのアイデンティティでどっちも助けるとなるのでしょう。

 本筋とかキャラ造形はとても良いと思うのですが、個々の言動やエピソードがちょっとわかりやすすぎるカリカチュアなんですよね。ここのチューニングがもうちょっと大人向けなら名作になった…かはわかりません。むしろ、少年漫画のフォーマットで徹底した方がよかったかな?いずれにせよちょっとチグハグ感がなくはないです。 {/netabare}


6話 同時に複数の敵キャラに焦点を当てない方が良いと思います。

{netabare} バトルシーンになると冗長になる気がします。ヒーローものですから仕方ないですけど。それはなぜかといえば複数のキャラが登場してそれぞれがいろいろ語りだすので、ゴチャゴチャしてしまいます。
 せっかく曖といういいキャラがいることですし、曖と昧(あいまい?)の話に集中するためには、話の焦点を当てていればなあ、というのがものすごく惜しいです。

 この6話の前半は正直面白くはなかったです。後半の曖の話は良かったですけど。今回の電車でトロッコ問題その他何かが描けたかと言えば、読み取れるものがほぼないです。{/netabare}


7話 キャラの深堀り=「鬼滅の刃」メソッドで、物語が死んでゆく。

 中間なので総括と、最近の少年マンガ…いや、マンガ、アニメ、ラノベ含めて、「物語」が描けなくなっている点が本作のバトルにも見えるので、そのことについて論じます。

 敵と味方がバラバラに1対1で戦ってキャラの過去とか内面を見せるやり方は「鬼滅の刃」でメジャーになりましたが、私は正直このやり方が好きじゃないんですよね。物語の要素の1部あるいは理解を助けるパーツとしてエピソードが作れないから、キャラを付け足してバラバラにくっつけるしかないように見えます。
 別に「鬼滅の刃」だけに限らず、少年マンガその他の基本的方法の一つになっています。今だと「転スラ」がそれで作品が死んだ一番いい例かもしれません。

 そして、鬼滅ほど引っ張らないですが、アイドルものでも良く使われるメソッドです。このやり方は「物語」が描けなくなった日本のクリエータの衰退なのかな、と思わなくはないです。なぜかといえば本筋と主人公が圧倒的に弱くなるからです。主人公が単なる視点役、進行役、傍観者あるいは聖者になってしまうのが良くない点です。そして、この主人公の聖者化があらゆるジャンルで広がり、作品の視点が幼稚になっています。

 ひょっとしたら視聴者側のわかりやすい作品あるいは感動ポルノのニーズから流行っているのかもしれません。あるいは連載ものとして引き延ばしが簡単にできるからかもしれません。引き延ばすなら話を完結させて新しいテーマで新たに展開するのが「物語」ですが、その方法をとりません。つまり、1キャラで1物語しか作れず、新しい物語はリスクが高いという判断をしている気がします。さらに言えば1作者1物語の可能性すらあります。

 シャイの場合は同時並行的で深掘りが弱いので、バトルがすぐに終わるのが救いです。スティグマがいるので一見物語があるようですが「無惨」と一緒ですよね。抽象的な「強い敵」に堕してしまい、肝心のテーマ性が主人公と主たる敵から失われ、テーマが残っても言葉遊びになります。結果的に延々と続く最終回バトルを見せられて、畳むにたためないか良くて感動ポルノにならざるを得ません。
 
 日常パートのキャラ達が可愛いので、見ていますが、この敵とのバトルが本当につまらないです。


 

 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

日常回は◎!バトル回は△…。なんのためのヒーローものなのかなぁ…。

 最終話(12話、通算24話)まで観ました。2024.09.28

 まぁ…、ぶっちゃけ駄作ですね。自称ヒーロー とヴィラン的なワケの分からん連中が一般人に迷惑をかけながら争うヤツです。これはアニメが悪いと言うより、原作からの問題です。

 結局、意味不明な連中が争う茶番でしか無いのに、無理矢理ヒーローの活躍で地球から戦争が無くなったとか言う設定をぶち込んで、大事にしているのが間違いです。

 キャラの深堀りとか以前に、世界観がおかしいです。ヒーローのせいで戦争が無くなった世界なのに、暴力を独占している国家権力がそのまま存続しているのは矛盾しています。

 ヒーローは国家主権を侵害しているわけです。戦争は悪夢で悲劇で避けなければなりませんが、交戦権の放棄は主権国家であることの放棄です。

 国家間の問題解決に武力を用いないと宣言した、平和憲法を持つ国は日本以外にも存在します。敢えて交戦権を行使しないという選択をしたなら良いですが、この世界の場合は、ヒーローの暴力により、国家が交戦権を放棄させられたってこと?

 国家が軍隊を組織しようとすると、ヒーローがやって来て、軍人は皆殺しにされるんか?それともヒーロー毒電波で人間は洗脳されているのか?どちらにしても、主体性は奪われています。

 フィクションであったとしても、現代の世界を構成する思想や仕組みを否定し、ヒーローを仮構して物語を作っていけば、どうしても矛盾が生じます。

 それを回避するために、キン肉マン等は超人が人間とは無関係にプロレスをしている訳で、歴史や過去の作品に学ぼうという態度が見られない作品は、やはり矛盾まみれの駄作にならざるを得ません。

 SHYや忍者娘程度の露出でちんちんがイライラするピュアな小中学生向け程度な物語でしか無い気がします。
………………………………………………………………………

 11話(通算23話)まで観ました。2024.09.17

 ワケの分からない忍者ファミリーとSHYの友情パワーで何とかなりました。何この超展開?

 キャラの闇落ちでグダグダやるのを1期からずっと繰り返していますが、世界観がいい加減なので、何でこうなるのか意味不明です。

 ヒーローでも無い忍者がキーパーソンになるなど、話に詰まるとヤクザが出てきて暴れて有耶無耶にする往年の梶原一騎原作みたいな駄目さを感じます。

 後1話でこの悪夢も終わります。キャラはカワイイのに中身が無い…。真夏の夜の夢だったのかな…。
………………………………………………………………………
 9話まで観ました。2024.09.03

 なんてつまんねーアニメなんだ!原作も読んでみましたが、原作漫画もつまんねー!

 原因は、はっきりしています。ヒーローとヴィランの立ち位置が不明確だからです。

 今回、新キャラの忍者娘の妹が闇堕ちしてヴィランとして登場しますが、なんで忍者なんて言う非合法殺人集団が存在するの?

 ヒーローのおかげで世界は平和になったんだろ?人を殺し過ぎておかしくなったキャラなんて存在する余地があるのか?戦争は駄目だけど、大量殺人は良いの?警察は何をしてんの?

 ヒーローもヴィランも、人間に対する影響力が不明です。ヒーローは別に人類を支配している訳では無いため、ヴィランもヒーローに勝っても、それからどうするのか不明です。

 だから、ヴィランが勝つと人類の心が悪の方向へ行く様だとか云々くだらない主張をします。バカなの?

 キン肉マンみたいに、超人と人間が基本的に関係無い感じにして、超人達は基本的にリングで戦い、人間は観客として見ているだけという、プロレス的な世界にすれば良いのに、変に高度行政国家群が存在する現代を舞台にするからおかしくなるのです。

 さらに、nyaroさんがレビューされている様に、戦闘も基本的に回想回想でテンポが悪いです。この、敵味方を掘り下げていく手法を悪いとは言いませんが、鬼滅の刃や推しの子みたいに、最低限本筋に関わるならまだしも、意味不明な奴らのサイドエピソードなど、ウザいだけです。

 アニメとしての出来は悪くないため、こんな視聴者を選ぶ、一般ウケしない様な原作をコストをかけてアニメ化する意味があるのか、不思議でなりません。

……………………………………………………………………… 

 7話まで観ました。2024.08.29

 以前も書いたけど、ヴィランの魅力がなさ過ぎます。ヒーローに魅力が無いので、ヴィランにも魅力が無いのでしょう。

 そもそもヒーローの存在が定義出来ていません。ヒーローによって戦争が無くなったと言うが、どの様な状態になったのか?

 ヒーローが存在する国と不在の国は何が違うのか?後進国にはヒーローは居ないという理解で良いのかな?SHYはなぜ日本のヒーローなのか?誰が認めているのか?社会的な位置づけは?ただ、超人が世界を転がしているだけでは?

 ヴィラン達はただキレているだけで、行動原理が不明すぎます。ヒーローに恨みがあったりする訳でも無く、敵対する理由が意味不明です。

 何と言うか、バトルに魅力がなさ過ぎなのは、ヒーローものとしては良く無いですね。

……………………………………………………………………… 

 5話(通算17話)まで観ました。2024.07.31

 SHY達の可愛さもあって、1〜4話までの日常回は結構楽しめました。しかし、ヒーローとして活躍する5話は微妙な感じです。多分、以降は1期みたいに微妙な話が続くんでしょうね。

 このアニメ、敵対組織に単純に魅力がありません。構成員の怪人達は、単純に悪と言うわけでも無く、コミカルな部分もあり、組織の背景も目的も曖昧です。

 良く分からない主人公達のヒーロー組織と、良く分からない悪役組織が戦っても、良く分からない戦いにしかなりません。

 少年漫画なら、得体の知れない超人達でも、格好良かったり、ちょっとセクシーなキャラが戦えば、少年達は胸と股間を熱くして熱中しますが、深夜アニメでやられてもねぇ…。

 早くつまらないヒーロー編は終了し、日常回に戻って欲しいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ジャンプ版プリキュア。

初見評価
前期視聴済み。
物語は勧善懲悪で分かりやすく、キャラクター達も個性がたっており印象につきやすい。シャイな主人公が勇気を振り絞り自信をつけていく姿などはまさしく少年漫画のような爽やかなストーリー。
だが、ヒロインはスク水のような格好で羞恥心を抱きながら登場する。
そしてその描き方がとても秀逸でなにか見てはいけないものを見ているかのような、親と一緒には見づらいクオリティに仕上がっている。

爽やかな物語×羞恥に悶えるヒロイン。何も言わなければ気にならない程度の露出なのだが、性的に意識させることによって出せばいいってもんじゃないってことは証明してくれる。
少年時代に出会っていたら性が目覚めそうな作品。

15話まで視聴
何の話やねん。インタビューに、学校の怪談に、忍びの話。
何の話やねん。

20話まで視聴
忍びの話から今回の東京編に移行。
一期と同じで少年向けプリキュアみたいな内容。
敵キャラが夢をかなえるんだー、っていうのをヒーローたちが阻む物語なんだけど、浅く道徳の授業みたいなメッセージ性。
もっと夢の押し付け合いみたいなどっちが悪かわからないみたいな雰囲気だったら深みが増しただろうけど、子供にも見やすくしたのかな。
悪くはないけど、少し物足りないかな。

最終話まで視聴
戦闘も緊張感なくコメディチック。
プリキュアみたいな雰囲気。
一期の方がまだよかったかなー、、、いやまあ変わらんか。
次回は見ないかも。

投稿 : 2024/11/16
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