仲間でロボットなTVアニメ動画ランキング 11

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の仲間でロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月26日の時点で一番の仲間でロボットなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.8 1 仲間でロボットなアニメランキング1位
蒼穹のファフナー(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1025)
5869人が棚に入れました
真壁一騎や皆城総士らが住む平和な竜宮島。そこに突然「あなたはそこにいますか…」という叫びがこだまする。それは未知の生命体『フェストゥム』による侵略だった。
一騎は総士から、人類を滅亡から救うために、ファフナーに乗って戦って欲しいと懇願される。やがて一騎達は、人類が数十年も前にフェストゥムの襲撃により壊滅的被害を受け、既に日本列島も存在しない事を知る。
自分達が信じていた平和が、実は幻想であった事を知った少年達は、フェストゥムや竜宮島が独占的に有する兵器 ファフナー・ノートゥングモデルを欲する人類軍との戦いに否応なく巻き込まれていく…。


声優・キャラクター
石井真、松本まりか、喜安浩平、松来未祐、入野自由、新井里美、斎賀みつき、白石稔、仲西環、小林沙苗、堀秀行、田中正彦、中田譲治、葛城七穂、河相智哉、小山力也、石川静、高瀬右光、玉川砂記子、ゆかな、篠原恵美、沢海陽子

にゃにょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

最初、数話を観た時には
「田舎の島が舞台?ロボット物ならもう少し泥臭さを抜いてもちっと近代的に…」
と思っていたら大間違いだった。
アレにはアレの理由がちゃんとあってアアなっていて……い、言えない^^;
設定がすごくよく出来ていて面白いです。謎が解き明かされていくにつれ「おおー!」となります。
作画も綺麗です。(途中でちっと乱れますが…)
『ガンダムSEED』を楽しめた人なら大丈夫だと思われます。(色々と…キャラ絵とか幼馴染二人のぶつかり合いとか)
6話では号泣させられました。この回だけエンディングの歌詞が…でまた泣けます。
放映当初はエヴァに似ているのでは?と批判もあったようですが今となっては未確認なんちゃらが襲ってくるなんてザラ…気にせず観れます。
劇場版観たいな~。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

劣化SEEDと思わせてからの・・・劣化エヴァから劣化マクロスへ。

TVシリーズの後に制作・放送された前日譚『RIGHT OF LEFT』まで見れば、決してダメな作品ではなく、むしろ好感を持ってしまったのですが・・・

とにかく、第1期の展開は、残念としか言いようがないような・・・。
先に『機動戦士ガンダムSEED』や『新世紀エヴァンゲリオン』を見ていない人ならば、本作が新鮮で楽しめて感動も出来るのかもしれないけど、どうしてもそれらと比較してしまうと、評価が厳しくなってしまいました。
終盤も、何となく『超時空要塞マクロス』『マクロスF』と比べてしまうし・・・。

・・・ということで、第1期+OVA(事前譚)+劇場版(事後譚)全部合わせた個人評価は ☆ 3.6 と私としては低めの点数になってしまいましたが、とくにOVA(事前譚)を見終えてからは、作品への好感度はむしろ上がってしまうという意外感のある感想となりました。

2015年に制作・放送された続編(第2期)のほうもいずれ視聴してみたいです。


◆視聴メモ(第1期)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
SEED風のキャラデザ/作画でエヴァンゲリオン風の世界観/始まり方→期待度◎
・第2話視聴終了時点
既に日本は29年前に消失していて、竜宮島一体のみが“楽園”として取り残されていた←『ゆゆゆ』の先輩みたいな設定で笑。
・第13話視聴終了時点
ここで30年前の出来事(第1次フェスティム襲来と日本崩壊、アルヴィス発足)が明かされ、「人類を理解する」というフェスティムの目的、さらにフェスティムと融合した真壁一騎の母(紅音(あかね))ともう一体との分離が描かれる注目回だが、設定&シナリオが不必要にややこしくて困る。
・第15話視聴終了時点
シナリオの適当さにそろそろ飽きてくる(ガッカリ感)。
・第23話視聴終了時点
ファスティムの精神干渉。
・第24話視聴終了時点
作品タイトル「蒼穹」を回収する回。{/netabare}

◆制作情報
{netabare}
原作          XEBEC
監督          羽原信義(第1-2期、OVA)、鈴木利正(劇場版)、能戸隆(第2期総監督)
シリーズ構成     山野辺一記(第1期の1-15話)、冲方丁(第1期の16-26話、第2期全話)
脚本          山野辺一記(第1期の1-11話)、冲方丁(第1期の16-26、第2期全部、OVA、劇場版)、山野&冲方(第1期の12-15話)
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン  鷲尾直広
音楽           斉藤恒芳
アニメーション制作  XEBEC(第1期、OVA、劇場版)、XEBECzwei(第2期)、Production I.G.(劇場版){/netabare}


◆作品別評価

(1) 第1期 ☆ 3.5 (26話) 無印  (2004年7-12月)
(2) OVA  ★ 4.1 (1本) RIGHT OF LEFT  (2005年12月)
(3) 劇場版 × 3.4 (1本) HEAVEN AND EARTH  (2010年12月)
(4) 第2期 ※未視聴 (26話) EXODUS  (2015年1-4月&10-12月) ※分割2期
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  総合  ☆ 3.6  (52話+劇1+OVA1) 


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 蒼穹のファフナー (2004年7-12月) ============
{netabare}
第1話 楽園〜はじまり ★ 西暦2146年竜宮(たつみや)島、フェストゥム襲来、ファフナー・マークエルフ出撃(真壁一騎搭乗、皆城総士指揮)
第2話 告知〜いのち ☆  フェストゥム(FT)撃滅、世界の真実、少年少女達の動揺と決意
第3話 迷宮〜しんじつ ☆ 適合者招集・訓練開始、一騎とワルキューレの出遭い、新国連探索機接近、リンドブルム出撃
第4話 逃航〜ふなで ★ 竜宮島移動、FT撃滅、ワルキューレの目覚め、巨神の島
第5話 約束〜ちかい ☆ 新国連の要求、FT国連艦隊襲撃、救援任務、二体目FT出現、竜宮島(アルヴィス)の危機
第6話 翔空〜ぎせい ★ マークゼクス出撃(羽佐間翔子)、フェンリル解放(敵を抱いて自爆・マークゼクス喪失) ※脚本の冗長さは×
第7話 家賊〜おやこ ☆ パイロット候補生たちの品定めと心情、アーカディアンプロジェクトの島
第8話 確執〜こうよう ★ もう一つのアルヴィス、上陸部隊へのFT襲撃、フェンリル作動
第9話 同化〜わかれ ★ 続き、溝口恭介・遠見真矢救助、春日井甲洋FT同化、島消失(マークフィアー喪失)、甲洋の見舞い
第10話 分解〜すれちがい ☆ 総士の左目の因縁、教室立て籠もり騒動(堂馬広登)、一騎の体の異変、リンドブルム無断発進
第11話 旧新〜じんるいぐん ☆ 狩谷由紀の一騎教唆、旧世界の廃墟、人類軍ファーフナー参戦(日野道生&カノン搭乗)、一騎囚われる
第12話 不在〜あせり ☆ 近藤剣司&小楯衛パイロット応召・初陣、新国連人類軍モルドヴァ基地護送(一騎)
第13話 侵蝕〜フェストゥム ★ 30年前(2114年の第1次FT襲来・日本崩壊・アルヴィス発足)、FTの分岐(真壁紅音の姿をしたFTともう一体)、モルドヴァ基地の危機、溝口&真矢出撃
第14話 覚醒〜せんりょう ★ 新国連人類軍の竜宮島侵攻、ワルキューレ外界へ、真壁紅音の姿をしたFT、日野洋治(人類軍ファフナー開発者)自決 ※脚本大味×
第15話 記憶〜さけび × マークザイン受け渡し(FT化紅音から一騎へ)、一騎と総士の過去、一騎・真矢再会 ※ED「Proof」、シナリオ適当過ぎて×
第16話 朋友〜おかえり ★ 竜宮島へのFT大軍侵攻、“皆城乙姫(つばき)”の選択(心を持つこと)、一騎帰還・FT撃滅 ※テンポの悪さは×
第17話 生存〜しかけ ☆ 乙姫の余命3ヶ月、新人類軍の竜宮島爆破作戦、一騎のカノン説得
第18話 父親〜おもいで ☆ 島に戻ってきた日常(乙姫&カノン入校、投降兵受け入れ)、ミツヒロ・バートランド来島、遠見真矢のパイロット適性隠蔽裁判
第19話 真矢〜まなざし ★ マークジーベン出撃(真矢搭乗)、新種FT撃滅
第20話 燈火〜ともしび ☆ 夏祭り、甲洋同化FTの目覚め、甲洋の意識回復、共存の可能性
第21話 咲良〜みらい ☆ 咲良の体調異変、島の自然環境の異変、咲良FT化 ※死亡フラグ多数
第22話 守護〜ちから ★ ミールの学習能力、カノンの選択(FT因子注入)、新種FT来襲・ジークフリードシステム侵入、FTコア破壊・小楯衛戦死
第23話 劫掠〜おとり ★ FTの新人類軍ファフナー乗っ取り(狩谷同化、ミツヒオ死亡)、総士救出作戦(一騎&乙姫)、日野道生戦死
第24話 対話〜ミール × 総士奪われる、真壁紅音の意思を継ぐFT、蒼穹作戦決定 ※流石にシナリオ安直
第25話 決戦〜きょうせい × 作戦開始、島のミールの正体(バイオスフィア)、対FT総力戦(ヘヴンズドア作戦) ※設定のダメさに苦笑
第26話 蒼穹〜そら ☆ 続き、乙姫の島のミール一体化、北極上空の敵ミール破壊、一騎と総士の約束と別れ{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)11、☆(並回)12、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「Shangri-La」
ED 「Separation」


========== 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT (2005年12月) ==========

全1話 ★ 4.1 西暦2145年(第1期より1年前)、{netabare}ファフナー開発と少年少女達の“卒業”、L計画の一部始終{/netabare} ※約56分


======== 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH (2010年12月) =======

全1話 × 3.4 西暦2148年(第1期より1年後)、{netabare}来主操来島、第2次蒼穹作戦、総士帰還{/netabare} ※約88分

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

だんちょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あなたはそこにいますか?

全26話。

OP曲がインパクトのある蒼穹のファフナー。

いわゆるロボット物ですがかなり面白かったです。

そして好物の鬱アニメです。

エヴァやラーゼフォン等が大丈夫な方にはハマる作品だと思います。

普通に平和に暮らしていた少年・少女がラジオから聞こえてきた『あなたはそこにいますか?』この声に反応したことにより、突如謎の敵に襲われ・・・

設定にやや難解なところがありますが・・・

リアルな心情描写が鬱な感じで好きでした^^

あにこれでは評価が低いですねぇ~(;・∀・)

悲劇的な作品は皆さん嫌いなのでしょうか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

81.9 2 仲間でロボットなアニメランキング2位
ぼくらの(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1889)
9824人が棚に入れました
政財界の権力者たちは、「子供たちの契約を解く鍵を探す」という建前の元に、ジアースの技術を研究して産業や軍事に利用しようとする。子供の親たちは、子供を救う方向に世論を動かす為に、ジアースの情報公開を目指して協力し合う。しかしその企ても権力者の陰謀によりつぶされ、子供たちはこの地球からも孤立してゆく。

声優・キャラクター
皆川純子、阿澄佳奈、野島健児、三瓶由布子、牧野由依、能登麻美子、浅沼晋太郎、比嘉久美子、宮田幸季、高梁碧、織田圭祐、井口裕香、杉田智和、保志総一朗、阪口大助、東地宏樹、石田彰

IraIra さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アンインストール

鬱アニメ作品で検索すると殆どのQ&Aに名がでる鬱作品。
途中で諦めないで最後まで見て欲しい作品です。
私はこの作品をすべて見終わった後、2,3ヶ月はこの作品が頭から離れませんでした。しかし1話からの戦いが最終的に無かったことになるようなアニメだったら頭からすぐ離れていったでしょう。そこが鬱アニメ好きにはたまらないのですが…
鬱アニメが好きな傾向の方は平気かと…、見る人によっては結構重いかと思いますので、あまりお奨めできないです。
勝手にジャンル付けするならばロボットものですが、ストーリー自体が独特の世界観に重点しているので、バトルものの様なアクション性は少ないです。OPだけ見るのもありかと。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18
ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

解釈することが、できないことのこわさ

■意図的な「雑な死」の表現

 「死」の表現が雑な話には二種類ある。
 単に「人が死ねば悲しいだろう」と思ってあざとい感動エピソードとセットにされて、どかどかと人が死ぬ話と、そもそも「死の瞬間」というのが雑な形でしか到来しないという無意味さを描こうとする話だ。
 「あざとい死」がただの泣かせの安っぽい方法論であるのに対して、「乱暴でちゅうぶらりんな死」というのは死そのものを描くことが話の目的になる。死の表現の雑さ、という点においては両者は同様なのだけれども、「死」に対して物語上の意味が与えられていれば前者のような表現になるし、物語上の意味が意図的に放棄されていれば後者のような表現になる。
 この表現は、決してわかりやすいものではない。
 正確にいうと「わかること」ができない。
 人が死ぬ瞬間、というのは、だいたい、たいした理由はない、というそれ自体を描こうとしているわけだから。

■ちゅうぶらりんな死

 いろいろな思いをかかえていた人間があっけなく、なんの理由もなく、理不尽に、ランダムに死んでしまう。そういうかたちで、多くの場合、死は突然にやってくる。「世界をすくうための崇高な犠牲として死を自覚的に選択できる」などというようなことはまず、ない。「ループする世界のはてから脱出するために死を選択する」とか、そういうことも、およそ幸福で稀な事態であると言ってよいだろう。

 鬼頭 莫宏という漫画家は、そういう、理不尽で偶発的な事件が、突如として悲劇としてあらわれてくるような。そういう事態を繰り返し、繰り返し描いている。そこには、巨大な情熱も、巨大な失望も、抱く間が無い。間抜けな形で到来する。


 鬼頭作品は、そもそもそういうタイプの世界の乱暴さを描く話だった。そういう世界の乱暴さばかりを描いてきた作家の仕事としては、『ぼくらの』はやや丁寧に属する部類の仕事だ。設定がこっていて、「死」を迎えるまでの時間が、ほんの短い時間ではあるけれども、ゆるされている。
 だけれども、やはり、その時間は「ほんの少し」だ。しかも、人生で何かをなしとげた人間の時間ではなくて、まだ何もなしとげていない少年少女たちの時間だ。
 死の前の少しの時間の暮らし方は、やはりどう転んでもぶざまだ。ぶざまで、感情移入をするまでには、時間が足らない。時間が足らない、その時間の足らなさ、こそが不気味な表現になっている。
 彼ら/彼女らのなかにある十分な物語を知る時間もあたえられず、ちゅうぶらりんなまま、人がぼろぼろと死んでいく、そういう乱暴な風景こそが、『ぼくらの』の醸し出す物語の怖さだろう。

 エンターテインメントとしてみてみれば、なるほど、描写は不十分ともいえるかもしれない。映画でいえば、絶対にアカデミー賞はとれないだろう。エンターテインメントとしては、ぎりぎりのバランスで成り立っている。わかりやすくないから。
 だけれども、わかりにくいもの、ばかりが世界にはたくさんごろがっていて、そのわかりにくさの、違和感のようなものを、ごろっと露呈させてみせる、その違和感があらわれる瞬間。そこに何かを感じ取ることが可能かどうか、ということが、鬼頭の書く物語を良いと思うか、悪いと思うかということの評価へと直結するだろう。ある人は、その違和感にたじろぎ、ある人は単に雑なものだと感じるかもしれない。


■セカイの生き死に自体がちゅうぶらりん

 ただ、こうした死の乱暴さそのものは、は実は決して知られていなかったものではない。世界の名作文学でも映画でもいい。あるいは、高名な哲学者の議論でもいい。戦争にいったことがない我々でも、そういう乱暴な死が世界中によこたえていることは知っていた。

{netabare} 『ぼくらの』の特殊性は「個人の死」が乱暴で、いいかげんで、ちゅうぶらりんに訪れるというだけでなく、「セカイの死」自体も、いいかげんで、乱暴で、ちゅうぶらりんな形でしか訪れない、ということだろう。
 この話は、「凡庸なぼくたち」が、セカイを救う物語であると同時に、セカイを滅ぼす話でもある。セカイを滅ぼす理由も、救う理由も、これといって明確な理由はない。サイコロを転がして決めているのといっしょだ。ただ、その過程に、たたかいを挟むから、じゃっかん本人たちの努力が可能なだけで、たたかいをする巨大ロボットが強いかどうか、ということはサイコロを転がすのと何もかわりはない。

 「セカイの成立」自体が乱暴で適当だという想像力は、「生命」自体が乱暴で、適当だという想像力の、さらに先にある、おそろしさをもっている。

■セカイ系作品としての異質性

 いわゆる「セカイ系」作品は、少年少女の憂鬱や、情熱の程度によって世界が救われたり滅びたりする。ハルヒしかり、エヴァしかり、エウレカしかり。
 「ぼくらの」もセカイ系の一種だと考えることはできる。滅びるべき世界/救われるべき世界は、「頑張らなければ世界がほろびる」。だが、そうは言っても、異世界の少年/少女たちもまったく同じ状況におかれているという点で、ロシアンルーレットの弾をこめるような意味においてしか、少年少女の憂鬱や情熱には意味がない。

 「セカイ系」においては、世界の救済や滅亡と、少年少女の情熱が、ダイレクトにつながる、ということが少年少女の「わたしには価値がある」という承認欲求を満たすものとして機能していた。
 しかしながら、『ぼくらの』はそういった構造を完全に逆転している。「わたし」ががんばろうが、がんばるまいが、どこかでセカイは滅び、どこかでセカイは残る。わたしの努力は「このセカイ」に対してこそ、一定の有効性はもつが、努力や情熱はごくむなしいものとしてしか、与えられない。少年少女は、みなロシアンルーレットの弾丸、としてしか役割を与えられていない。

 セカイ系の設定をかりながら、<「わたし」の承認欲求を否定するセカイ系>というごく、無残でみじめな世界を示すことを、あえて提示してみせる。
 鬼頭的な、世界の乱暴さをつきつけるという仕業、セカイ系という少年少女の逃げ場を否定することで、どうしようもなく、成立している。
 おまえらに、逃げ場なんてねぇんだぞ、と。
{/netabare}

■作品比較:『イキガミ』『バトルロワイヤル』

 なお、本作とある程度ちかい設定をもった作品としては、『イキガミ』『バトルロワイヤル』などがあるだろうが、いずれも世界の乱暴さを描くという点においては、『ぼくらの』の足元にも及んでいない。

 たとえば、『イキガミ』は、死にいたるまでの、当人たちの「物語」があまりにもきっちりと完結しすぎており、世界はあまりにも残酷ではなさすぎる。死にはきっちりとした意味があたえられ、物語世界はあまりにも簡単に解釈をゆるしてしまう、安易な「いい話」以上のものにはなりえていない。(そもそも心理描写の水準のだめさや、人間観のバラエティがステレオタイプに満ち満ちていて、論外なあたまのわるさ……ということはあるが、それをさておいても、そうだ。)

 また、『ぼくらの』がもし、失敗しているとすれば、やはりエンターテイメントとして作品をみる、という作法以外に作品を見る方法を知らない読者や視聴者層を大量に相手にするマーケットで作品をリリースしているということだろう。そういう視聴者層には、この表現は単に物足りない表現としてしか届かないケースが多い。つまり、『ぼくらの』は失敗している。作品の内容において、ではなく、売り出し方において失敗している。
 その意味では、エンターテイメントとして暴力表現を前面に押し出した『バトルロワイヤル』のほうが、大勢の人への伝わりやすさという点では、『ぼくらの』よりも世間的なインパクトは獲得できている
 しかし、『ぼくらの』の描く死はどうしようもなく中途半端であるゆえに、『バトルロワイヤル』などよりもはるかに残酷な風景を描いている。我々は、恍惚のうちに死ぬことができない。


■漫画版と比較して

 漫画のほうは、まだ全部はよみおわっていないのだけれども、おおむねアニメ版のほうが、見やすかった印象がある。一話完結である程度、はなしの起伏をつけているので。アニメの方がエンタテインメントとしては優れているだろう。
 エンターテインメントとしてではない、評価としては漫画のほうがすぐれているという人も多いかもしれない。
 わたしは、アニメのほうがやや気に入った。単純に映像もきれいだったのいうのもある。

■関連推奨作品:『パルプ・フィクション』『いのちの食べかた』

 なお、アニメでも漫画でもないが、本作が好きな人にすすめたい作品としては、
 まず映画ではもはや、古典ともいえる地位を獲得しているタランティーノの『パルプ・フィクション』は高い確率でハマるだろう。人が乱暴にしんでいく作品としては、まず多くの人が挙げるものだろうと思う。
 また、私個人のおすすめとしては、ドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』をぜひおすすめしたい。『ぼくらの』に続けて、このドキュメンタリーをみたひとは、確実にゾッとする体験をあじわえるのではないか、と思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

鬱と言うより泣かせメインの作品。昭和の戦争映画的かも。

点数上方修正します。
いい作品だと思ったし不満もそれほどないので、平均4.0では低すぎかなと思いまして。
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観終えましたので追記

 どうも後半のアニメとしてのアレンジが評判悪いみたいですが、私はそれほど気にはならなかったですね。
私が観たのが休日だったのも有りますが、飽きずに一気に観れましたです。
原作未読の私なんぞは、こういうお話なんですと言われれば素直に受け入れられましたです。原作に比べるとかなりソフトにアレンジされてるとの事ですが、充分救いの無い世界ですね(汗)
もう基本シチュエーションだけで残酷な上に、個々の子供たちの身の上まで不幸な訳でちょっとツラい作品なのは間違いないです。
私的には特にダイチの回とマキの回は泣いちゃいましたね。これは私が親だからってのもあるでしょう。赤ん坊・幼児が絡むとオッサンとしては涙腺がユルユルになってしまうもんで(汗)
 確かに重い話ではありますけど僅かながらも光明射す終わり方する作品でもありますので、それほど鬱だ鬱だと臆することなく観てもイイんではないかと。客引きのネタとして子供たちの死を利用した悪趣味な作品とは私は感じなかったですね。
 但し、個人的には女の子持つ男親は観ない方がいいかなと。
チズの件がちと、ね。
うちは息子だからまだ良かったです(汗)

 ただ、やはり契約してしまった子供達の姿には私は若干の違和感感じましたです。
{netabare}
 勝っても負けても死しかないと言う状況下で、あそこまで狼狽しないなんて達観しすぎじゃないかなと(汗)
ワクとコダマは自らの置かれた状況を把握することなく死んでますから別として、どうも皆13歳らしくない腹の括り方に見えるというか・・・。
ここら辺は個々のシーンをどう観たかと言う個人的な差異はあると思いますけども。
個々の心情描写にムラがあるというか、バックボーンは丁寧に見せる割には戦闘前後の姿の見せ方がアッサリ目な気がします。
13歳の子供が我を失って醜い姿を晒すなんてシーンばかりでは、流石にTV的絵面では無いと言う判断だったんでしょうか?
ここ最近はそういう心理面の描写が巧み且つ生臭いアニメも多い気がするので、今コレをアニメ化したら違ったイメージの作品になるのかもですね。
裏を返せば2007年制作のこの作品には、チズのエピソード以降に関しては散り際の潔さと儚さによる美談として概ね纏めようとしてる作り手側の意図が感じられる気がします。
世間で言われるほど鬱な作品では無いとの感想抱く方居るのも納得です。
私も視聴前は、死を前に泣いてわめいて命乞いをして自暴自棄になる子供達の生き地獄を延々と見せられる強烈な作品と思ってました。
完全に勘違いでしたw
まぁそんなドSな世界にカナちゃん放り込まれた姿は見たくないので、アニメ版位で良かったんだと思います。私的には彼女とダイチの妹が成長した姿だけがこの世界の救いのビジュアルでした(汗)
{/netabare}

人物の細かい描写の不満点とか時系列で?なところが僅かに気になりましたが、アニメ版も単独の作品としての話の収め方も悪くは無いと思います。
子供達主体の中盤までとタモツさんが出てくる辺りの終盤ではなんか別作品みたいな印象も受けるけど、チグハグな印象は無いです。
因みにこの作品も主人公たちの物語は完結するけど、世界の謎の全容は明かされないタイプの奴なので、そういうのがお嫌いな方はスルーした方が良いかも。

どうやら死に対するスタンスが随分と違う様子ですので、機会が有れば原作も読んでみたいですね。

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 以前から観たいと思いつつも、期待していた故に出来に失望したら嫌だなという事で手を付けず。盆の連休だから鬱々するのもいいかなと観始めてみました。
話の骨子は知っているつもりなので、もうしょっぱなから心が苦しいですね。こんな良く言えば悲しい、悪く言えば悪趣味な作品よくも考えたと思います。うちの子はまだ小学校にも上がってませんが、自分の子が・・・と思うとちと抵抗はあるんですよね。
だったら観なけりゃいいじゃんとも思いますが、残酷でも素晴らしい作品なのか否かは自分で感じたいなと思いまして。

 まだ2話しか見てませんが、確かに感情に纏わる描写に違和感有るかもですね。子供でも判るであろう異常なシチュエーションでも異常な程の感情の昂りが有る訳でも無く、ワクの転落に対する狼狽の無さも然り。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

92.7 3 仲間でロボットなアニメランキング3位
メイドインアビス(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2261)
9353人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、田村睦心、沼倉愛美、塙愛美、村田太志、坂本真綾
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ほのぼのキャラデザとは裏腹なシリアスな物語が絶品

原作未読。最終話まで視聴。

【はじめに】
ジブリ作品を思い起こさせる風景と街並み。
ほのぼのととしたキャラデザ。

1話当たりの視聴体感時間が短く感じる。
面白い作品である証。

最初はその程度の認識で視聴開始。

【物語】
物語が進めば進むほど、シリアス度が増してきますが、毎回、続きが気になる展開は、見事としか言いようがない。

グロい演出は有りますが、私はあまり気になりませんでした。
ほのぼのとしたキャラデザが功を奏したと思います。

最終回はとても良かった。
第2期を予感させる終わり方に、期待が膨らむ。

【作画】
完璧だったと思います。
動きも滑らかで、とても見やすかった。

【最後に】
第10話で{netabare}ナナチが登場するまでは、リコの明るさに和まされていた。
ナナチが登場してからは、(リコが意識を失っていたせいもあるが)ナナチに和まされていた。

最終話のナナチとミーティの話は、涙無くしては見られなかった。

リコのお目覚めがあっさりと描かれていたのはとても高評価。
この演出が、リコのキャラに一番ぴったりだと思った。{/netabare}

続編、期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 152
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最終話を観て・・・

<2017/9上旬 初投稿>

痛いシーンが見てる方も痛く感じるアニメって好きなんです。

行動が痛いとかそういうのではなくて。
ばっと斬られてばっと血が出て、でも全然痛そうに見えないアニメとかあるじゃないですか。
(そういうのでも面白いものは面白いんですが)

でも、やっぱり血が出たら見てる方も痛く感じてしまうアニメというのは迫力ありますね。

メイドインアビスはまさにそういう感じ。

主人公が考えなし過ぎてイラつくこともあります。
でも、そういう主人公だからこそ物語が進んでいくのも道理なわけで。

ファンシーなキャラと、セピア調のきれいな背景、容赦無く迫ってくる謎に満ち溢れた恐ろしい生き物達。
でも、そんな生き物たちも生存本能に従ってるだけなわけで。

いつの間にか夢中になってます。

<2017/9/21追記>
先々週、ナナチ初登場でしたね。
原作未読だったのでどんなんか興味しんしんでしたが、予想外に男前で笑い和みました。
ところで、なんで追記かというと{netabare}タマウガチに毒の棘で刺されたリコを救うため、レグがリコの腕を叩き切ろうとしたところ。
これ、やっぱり観てられなかった。
ただこれが書きたくて。

胸がぎゅーっと痛くなりました。
痛ましすぎて。{/netabare}

本当に絵柄に騙されちゃいけない、度し難いアニメ

<2017/9/23追記>12話目を観て
最後のナナチのセリフが重たい実写戦争映画みたいになってるんですけど。
なんつー引きだよ。
次回最終回は1時間スペシャルだよのテロップまでもはや、度し難い

<2017/9/31追記>
{netabare}ナナチとミィーティ・・・

リコがレグに
「ナナチ言ってたよ・・・レグ、あたしを助けるあいだ、ずっと泣いてて、一生懸命悩んでた、って。それ見てたらね、『あれはオイラだ』って。思わず助けに出ちゃったんだって」

ここだけ切り取って文字にするとなんでもないような言葉なんだけど、それまでの積み重ねが・・・涙が出てきてしまって。

心に迫ってきて。

映画で観たい。

総集編とかではなく、全13話をそのまま。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 107

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「夢と冒険に溢れる。少年少女にオススメの作品ですよ」byボ郷

 みんなから愛される、「ナナチが嫌いな人なんていません!」なハートフルボッコファンタジーアニメの傑作。


 ファンタジー風な作品は粗製乱造されているが、ファンタジーに必要な要素を満たしている作品は殆どない。


 ファンタジーとは、陳腐やいい加減とは対極にあるものである。ファンタジーとは、異世界の圧倒的な構築によって驚異の念を生じさせるものであり、壮大な冒険のワクワク、かけがえのない出会いと別れを描くのが基本である。


 本作を一言で表するなら「夢」だろう。自分の外にある驚異に憧れを抱き、危険をものともせずに挑戦するという人類の永遠の夢が本作では息づいている。


 リコとレグ、二人の今時こんなに真っ直ぐで活力に溢れた少年少女はそういないってキャラが中心なのも、夢に溢れる少年少女の冒険活劇という伝統に繋がっているところがある。


 しかし、本作が現代に相応しいのは、夢には悪夢もあるってところを外してない点だろう(その点がガンソードに通じている)。人類の夢が悪夢の様相を見せたように、本作には対極の存在としてボ郷ことボンドルドがいるから素晴らしい。


 目的達成が全てより優先される、もはや夢を追うマシーンに自らを化してしまったボ郷。単なる悪を遥かに超えた、もはや善悪の彼岸の存在。


 こいつは絶対許さねぇ…って、唇を噛み締め拳を握り締めるほどに思わせるのが良い悪役の条件ならば彼は満点だろう。それだけでなく、劇場版も見れば彼の姿は哀しみすら覚える。


 損得も善悪も超えて、夢を追いかけるために愛ですらあんな形になってしまった男の成れ果て…。


 それにしても、彼のオプセッションが「祈り」なのが気になるところだ。彼の白笛も、彼のチームも「祈り手」、お祈り骸骨、2000年の夜明け、この辺が今後もキーワードになりそうだ。


 それにしても、本作は9話以降はハートフルボッコだが、そんなズタズタになった心を癒すにはラジオインアビスの富田飯、もとい探窟家料理のコーナーが最高である。


 料理を全くやらない富田さんが料理を作って井澤さんが食べるコーナーなのだが、完全にやらかした料理をナナチが食わされるコーナーと化していて爆笑必至。特に第二回の「臭ぇ!」、「空き地の味がする…」は奇跡を見た、と言いたい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 67

72.4 4 仲間でロボットなアニメランキング4位
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (743)
3427人が棚に入れました
かつて“厄祭戦”と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから約300年。地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。かりそめの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

 主人公の少年である“三日月・オーガス”が所属する民間警備会社“クリュセ・ガード・セキュリティ”(CGS)は、地球のイチ勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女“クーデリア・藍那・バーンスタイン”の護衛任務を受ける。

 しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織“ギャラルホルン”の襲撃を受けたCGSは、三日月ら子どもたちを囮にして撤退を始めてしまう。少年たちのリーダー“オルガ・イツカ”はこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗をひるがえしてクーデターを決意。

 オルガに“ギャラルホルン”の撃退をたくされた三日月は、CGSの動力炉として仕様されていた“厄祭戦”時代のモビルスーツ“ガンダム・バルバトス”を用いて戦いに挑む。

声優・キャラクター
河西健吾、細谷佳正、花江夏樹、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、松風雅也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ガンダム史上、最もマッチョでドラマティックで悲劇的な《異色作》

だいたいパイロット・スーツも着用せずに、土方(どかた)よろしく筋骨隆々の上半身をむき出しにして鼻血を垂れ流しながらガンダムを駆る少年たちって、一体誰得!?
・・・と思わず叫びたくなる本作ですが、視聴中に涌き上がる様々な違和感に耐えて最後までジックリと視聴してみると、これはこれでナカナカ・・・というか、はっきり言って、かなりレアで面白い作品でした。

本作を見終って、まず思ったのは、そこに確実にひとつのドラマがある、ということで、例えそのドラマが(後述のように)必ずしも自分の好みの種類のものではなかったとしても、これだけ圧倒的な、文字通りのドラマティックな物語を首尾一貫した構想の下に制作して私たちに提示してくれた点に、私は驚嘆してしまいました。

《学園・青春・恋愛もの》にとどまらず、《メカ・ロボット系バトルもの》でも、こんなにも視聴者の心を掻きむしる作品を作ってしまうなんて、長井龍雪監督+岡田磨理シナリオ担当コンビって・・・やっぱり凄い!?

◆総評

(1) 《メカ・ロボット系バトルもの》としての評価

この点は文句なしに高く評価できると思います。
制作年代が新しいこともあって、これまで視聴してきた同ジャンルの諸作品の中でもバトルシーンの格好良さは最高レベルで、しかもバトルの回数が多い点も◎。
私は下記の各話評価の通り、本作の全50話中、★★★(神回)を計1話、★★(優秀回)を計12話としていますが、その唯一の神回は{netabare}Gパイロットの一人シノの戦死する{/netabare}バトル回(第45話)、また優秀回計12話のうち11回までをバトル回としています(※とくに{netabare}主人公の一人・三日月の駆るガンダム・バルバトスがMAと死闘を繰り広げるシーン{/netabare}は迫力満点と思いました)。


(2) 《政治劇》としての評価

以前、『銀河英雄伝説』のレビューの方に書きましたが、《ガンダム・シリーズ》の諸作品は、表面的には如何にも地球周辺の宇宙を舞台とする壮大な《政治劇》のふりをしつつも、実際には、
①Gパイロットである主役級キャラクターとそのライバルたちが、{netabare}バトルを繰り広げる中で大局的に見てほぼ無意味な感情論のぶつけ合いを延々と続け{/netabare}、
②その横で、国家なり軍団なりを率いる首領級のキャラクターたちが{netabare}互いに狡猾な陰謀を画策し合って、やがてあっけなく自滅していく{/netabare}
・・・という、《政治劇》と呼ぶには些か凡庸で支離滅裂な展開になりがちな印象が、個人的には強くありました。

ところが本作は、そうした《ガンダム・シリーズ》一般のイメージを超えて、《政治劇》としても一定水準以上の面白味と、まずは妥当と思われる結末を伴った良作として評価したく思いました。
但し、この《政治劇》という側面にこだわるならば、やはり以前視聴した『太陽の牙ダグラム』という往年の名作(1981-3年、全75話)が、たまたま本作と同じく{netabare}地球に虐げられた植民惑星の独立運動に奔走する武装集団の活動の一部始終{/netabare}を描いており、それとの比較では流石に本作は分が悪い、という感想になりました(※《メカ・ロボット系》作品である以上に本格的な《政治劇》である『ダグラム』と本作を比較するのは酷な話かも知れませんが)。


(3) 登場キャラクターたちの《感情描写系作品》としての評価

これは、これまで主に学園生活を舞台とする青春・恋愛ものの《感情描写系》名作・良作を作ってきた長井龍雪監督+シナリオ岡田磨理のコンビが、果たして『ガンダム』というガチの《メカ・ロボット系》作品でも通用するのか?という疑問から視聴前から注目していた点ですが、結論から言うと、上記のとおり望外の出来の良さでした。
但し、個人的には、長井監督作品、あるいは岡田磨理シナリオ作品は、いずれも“こちらの事前の予想を超えて出来が良い”とは思いますが、自分の本当に好きなタイプのシナリオなり登場キャラたちなのか?と考えると、決してそうではないな・・・という思いに突き当ってしまうので、結局、「作品として実に見事だ」とは思うけれども、個人的な評点はそこまで極端に高くはなりません。
※因みに、長井監督作品や岡田磨理シナリオ作品は、私のお気に入り作品(全部で20作品に厳選)の中に一つも入っていません(※個人評価が★★ 4.7の『凪のあすから』、★★ 4.6の『とらドラ!』でも対象外)。

・・・以上(1)~(3)の各点を勘案して、本作の個人評価を下記のとおりとします。


◆期別/総合評価

第1期  ★   4.4     (第1-25話)
第2期  ★★  4.6    (第26-50話)
--------------------------------------------
総合   ★★  4.5    (全50話)   


これは、《メカ・ロボット系バトルもの》や《政治劇》ジャンルの作品には、概して厳しめの評点を付けがちな自分としては、かなりの高評価となります。
※つまり、同ジャンルでは、『新世紀エヴァンゲリオン』、『ガサラキ』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『超時空要塞マクロス』と同点(※全て★★ 4.5)で、『コードギアス』(※★★ 4.7)に次ぐ2番目に高い評価です。


◆制作情報
{netabare}
原作           矢立肇、富野由悠季
監督           長井龍雪
シリーズ構成      岡田麿里
脚本           岡田麿里、根元歳三、鴨志田一、土屋理敬、大西信介、関島眞頼、吉野弘幸、黒田洋介
キャラクターデザイン 伊藤悠(原案)、千葉道徳
メカニックデザイン   鷲尾直広、海老川兼武、形部一平、寺岡賢司、篠原保
音楽           横山克
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

==== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第1期) (2015年10月-2016年3月) ====

 ------------ OP「Raise your flag」、ED「オルフェンズの涙」 -----------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅰ. CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)編 - - -
{netabare}
第1話 鉄と血と ★ 火星アーブラウ領クリュセ独立自治区、民間警備会社CGSの孤児達(orphans)、自治区代表首相令嬢地球護送任務、ギャラルホルン(GH)火星支部隊来襲、ガンダム(G)バルバトス起動
第2話 バルバトス ☆ 阿頼耶識システム、MS同士の戦闘・GH撃退、火星独立運動の旗頭クーデリア、参番組(リーダー・オルガ/戦士・三日月/知恵袋・ビスケット)、GH監査局マクギリス&ガエリオ火星到着
第3話 散華(さんげ) ★ 参番組のCGS乗っ取り、決闘(クランク二尉vs.三日月)、鉄華団結成、クーデリア地球護送任務続行{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅱ. 鉄血編 - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第4話 命の値段 ☆ 火星から地球への出航準備、クーデリアと武器商人ゴルドンの交渉、トウモロコシ畑での遭遇(マクギリス&ガエリオ&三日月)、鉄華団の強襲装甲艦イサリビ入手
第5話 赤い空の向こう ★★ アトラ鉄華団入り、オルクス商会の裏切り、火星宙域の戦(GH火星支部長コーラル戦死、三日月vs.ガエリオ&マクギリス、火星離脱成功) ※バトル回として◎
第6話 彼等について ☆ クーデリア地球行きの目的(アーブラウ蒔苗代表との交渉、火星の経済的独立の獲得)、三日月の読み書き学習開始、CGS社長マルバからの入電 ※状況説明回{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅲ. テイワズ編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 いさなとり ★★ ナゼ・タービンとの接触、対タービンズ戦 ※バトル回として◎
第8話 寄り添うかたち ★ 交渉取次ぎ成功、鉄華団団長の使命(オルガ独白)、大型惑星巡航船歳星到着
第9話 盃 ★ テイワズ代表M.バリストンとの対面、義兄弟の契り(名瀬(タービンズ)&御留我一家(鉄華団))、新たな利権争奪戦の火種(クーデリアの最初の決断){/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅳ. ブルワーズ編 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第10話 明日からの手紙 ★ メルビット乗船、アトラの過去、昭弘の昔語り ※ラストの殺陣(たて)の格好良さは〇
第11話 ヒューマン・デブリ ★ 宇宙海賊ブルワーズの襲撃、タカキ重傷、マクギリス地球帰還・ボズワース家訪問(許嫁アルメリア)
第12話 暗礁 ★ 暗礁宙域の戦(ビスケットの作戦立案、Gグシオン(クダル・カデル搭乗)vs.Gバルバトス、昭弘の弟・昌弘)
第13話 葬送 ★★ 続き、宇宙葬、アクシデント(接吻)、支援者ノブリス・ゴルドンの策動 ※引きの良さが目立つ◎{/netabare}{/netabare}

 -------------- OP「Survivor」、ED「STEEL-鉄血の絆-」 --------------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅴ. コロニー編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第14話 希望を運ぶ船 ☆ フミタンへの指令、コロニー・ドルトⅡ入港、ドルトⅢ(ショッピング)、仕組まれた叛乱
第15話 足跡のゆくえ ★ 続き(仮面の男のクーデリア接触、ビスケットと兄の再会・決別) ※火星にビスケットの双子の妹がいるのにドルトに兄がいるのはやや設定安直×
第16話 フミタン・アドモス ★ 続き(デモ隊虐殺、フミタン死亡) ※面白いのだがシナリオの粗も目に付く点が残念×
第17話 クーデリアの決意 ★ 続き(鉄華団の加勢、Gキマリス(ガエリオ搭乗)来襲、Gグシオン(昭弘搭乗)出撃、「革命の乙女」の目覚め){/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅵ. 地球降下編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第18話 声 ★ クーデリアの声明の威力、モンターク商会(仮面の男)の支援申出と目的(腐敗したGHの変革)、地球外縁艦隊司令官カルタ・イシュー登場
第19話 願いの重力 ★★ 商談成立、セブンスターズ3子弟の過去、外縁艦隊突破戦(ユージン奮闘)、ガエリア来襲、地球降下、アイン重傷 ※G単機の地球降下(お約束イベント回)
第20話 相棒 ★ 蒔苗東護ノ介(まかないとうごのすけ)との対面(オセアニア連邦の保護、ドルト改革成功、アーブラウ議会護送依頼)、オリガとビスケットの方針衝突
第21話 還るべき場所へ ★★ カルタ隊強襲、珊瑚礁の戦、ビスケット戦死{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅶ. 地球編 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第22話 まだ還れない ★ ファリド家当主イズナリオ(GH地球本部司令官)の野望、アンカレジ航路、阿頼耶識システム・Gフレーム・ギャラルホルンの関係、オルガの敵(かたき)討ち宣言
第23話 最後の嘘 ★ 雪原の決闘申込、騎士道vs.任侠道、カルタ・イシュー戦死(ガエリオ落涙) ※相手の騎士道的振る舞いを無視して不意打ちする展開が個人的にいまいち好きではないが・・・面白くはある回
第24話 未来の報酬 ★★ エドモントン郊外の戦、阿頼耶識一体化アイン参戦、侵入阻止線突破 ※任侠+革命ものという設定から来る「鉄華団の戦う目的」について賛否両論必至
第25話 鉄華団 ★★ マクギリス暗躍(親友ガエリオ瀕死、養父イズナリオ失脚)、アーブラウ最高議会の政変、三日月の左目・左手損傷(アイン撃破)、イズナリオ失脚 ※オルガ「死に場所を与えるのが鉄華団リーダーの役目」発言に賛否両論必至{/netabare}{/netabare}
----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)14、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


==== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第2期) (2016年10月-2017年4月) ====

  -------------- OP「RAGE OF DUST」、ED「少年の果て」 -------------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅷ. 夜明けの地平線団編 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第26話 新しい血 ☆ 急成長企業・鉄華団&アドモス商会、世界の治安混乱(GHの権威失墜)、セブンスターズの内情、海賊・夜明けの地平線団来襲、Gバルバトス到着
第27話 嫉心の渦中で ☆ モンターク商会からの地平線団討滅依頼、新団員ハッシュ・ミディ、月外縁艦隊アリアンロッド総司令官(エリオン公ラスタル)と新たな仮面の男
第28話 夜明け前の戦い ☆ 石動の鉄華団協力、地平線団vs.鉄華団(混戦、アリアンロッド艦隊の介入、クジャン公イオク&ジュリエッタ出撃)
第29話 出世の引き金 ★ 続き(敵将サイドバル拿捕)、火星独立活動家アリウム射殺、Gフラウロス&MAハシュマル発掘、マクギリス准将と鉄華団の盟約成立{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅸ. 地球支部編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第30話 アーブラウ防衛軍発足式典 ☆ 蒔苗議長暗殺未遂事件(チャド重態)、傭兵ガランの謀略始動(ラディーチェ裏切り、タカキ(地球支部副責任者)困惑)
第31話 無音の戦争 ★ SAUvs.アーブラウ(紛争勃発、戦線膠着(仕組まれた消耗戦)、マクギリス機降下・紛争介入)
第32話 友よ ★ マクギリスvs.タカキ&アストン、Gバルバトス降下、アストン戦死、ハッシュMS戦初陣、昭弘激怒(傭兵ガラン戦死)、ラディーチェ射殺
第33話 火星の王 ☆ エリオン公ラスタルとマクギリスの因縁、蒔苗議長&チャド回復、マクギリスの提案・鉄華団の方針決定(火星独立への協力)、タカキ退団{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅹ. モビルアーマー編 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第34話 ヴィダール立つ ☆ テイワズ内紛の火種、新・仮面の男の目的(復讐)、マクギリスの理想(アギニカ・カイエルの伝説)
第35話 目覚めし厄祭 ★ マクギリス火星へ、ラスタル陣営への内通者、クジャン公イオクの軽率行動、沈黙の天使(モビルアーマー(MA))起動
第36話 穢れた翼 ★ イオク隊壊滅、MA(ハシュマル&プルーマ)迎撃戦(クリュセ市街の危機、農業プラント炎上、Gヴィダール降下) ※厄祭戦/MA/MS/阿頼耶識システムの関係が明らかになる注目回
第37話 クリュセ防衛戦 ★★ 続き(Gフレーム不調、Gフラウロス(シノ搭乗)出撃、Gバルバトスのリミッター解除) ※MAとの死闘は◎
第38話 天使を狩る者 ★★ 続き(Gバルバトスの真の力解放、MA破壊)、テイワズと鉄華団の軋轢、三日月の右半身不随、思い詰めるアトラ{/netabare}{/netabare}

  ------------------ OP「Fighter」、ED「フリージア」 ------------------
{netabare} - - - - - - - - - - - ⅩⅠ. タービンズ編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第39話 助言 ☆ クジャン公のタービンズ(TB)強制捜査、TB成り上がり物話、雲隠れ
第40話 燃ゆる太陽に照らされて ★ イオク隊のTB殲滅作戦(禁忌の弩砲ダインスレイヴ使用)、シノ&昭弘隊のTB救援、強襲装甲艦ハンマーヘッド突撃、アミダ&名瀬戦死
第41話 人として当たり前の ★ 名瀬の葬儀、昭弘&ラフタのデート、ジャスレイの挑発(ラフタ暗殺)
第42話 落とし前 ★ 鉄華団のテイワズ&アドモス商会との絶縁、弔い合戦(ジャスレイ隊への殴り込み・殲滅)、マクギリス派決起(GH地球本部制圧、セブンスターズ支配体制転覆クーデター開始) ※バトル回として◎{/netabare}

 - - - - - - - - - - - ⅩⅡ. クーデター編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 たどりついた真意 ★ マクギリスの過去、ガエリオとの再会、Gバルバトスvs.Gキマリス、Gバエル起動(マクギリスの切り札、錦の御旗)、マクギリス&ガエリオ両者の宣言
第44話 魂を手にした男 ★ セブンスターズ他当主の中立(マクギリスの誤算)、最終決戦前夜(アリアンロッド艦隊vs.マクギリス隊&鉄華団)、アトラ告白
第45話 これが最後なら ★★★ 決戦開始(ラスタルの非情な策略(ダインスレイヴ斉射)、鉄華団突撃、マクギリスvs.ガエリオ、奇襲失敗・シノ戦死))
第46話 誰が為 ★ 続き(ホタルビ轟沈、石動(イスルギ)戦死、マクギリス隊&鉄華団撤退)、GH火星支部のマクギリス敗残軍受け容れ拒絶{/netabare}

 - - - - - - - - - - - ⅩⅢ. 反革命編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第47話 生け贄 ★ マクギリスの地位剥奪、鉄華団の窮地、三日月/アトラ/クーデリアの約束、オルガの直談判・ラスタルの拒絶、包囲された鉄華団本部
第48話 約束 ★★ 脱出作戦開始(蒔苗議長・TB生き残りの協力、マクギリス単騎出撃)、オリガの最期
第49話 マクギリス・ファリド ★★ 鉄華団本部前の死闘、火星周辺宙域の死闘、ハッシュ戦死、マクギリスの最期
第50話 彼等の居場所 ★★ ユージン&ダンテ撤退(脱出トンネル開通)、昭弘の最期、三日月の最期、後日譚(GH民主化、火星連合成立、ヒューマンデブリ廃止、武器商人ゴルドン暗殺、三日月の忘れ形見){/netabare}{/netabare}
----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)5、★(良回)12、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

※なお本作の構成として、上記のそれぞれ4つのOP/EDの切れ目で、一応【起/承/転/結】の4パート構成になっていて、鉄華団の「興起/発展/暗転/壊滅」を各々描き出している、と見ることが可能です。


◆視聴メモ(第1-2期)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
厄祭戦終結してから約300年後(P.D.323年)の世界であり、偶然“発掘”された厄祭戦当時使用されたガンダムという超兵器が戦闘の帰趨を決する、という世界観。
作画/演出は流石に良い。とくにMS同士の殺陣(たて)が格好良くて◎
・第3話視聴終了時点
オルガ&三日月コンビから『天元突破グレンラガン』のカミナ兄貴&シモンを連想させるが、同作よりもう少し深い内容があることを期待できる出来。
・第18話視聴終了時点
仮面の男の正体が早くも見破られる等、展開の速さは高評価(※以前視聴した幾つものガンダムシリーズはシナリオの引き延ばしが目立っていたのとは対象的)。
・第19話視聴終了時点
ガンダム恒例の地球降下イベント回。
毎度ながら犠牲者が出て(※大気圏突入で通常のMSは炎上してしまう)見ていて熱くなる安定の面白さ◎。
・第33話視聴終了時点
ここまで幾つもの困難を乗り越えて大きく発展してきた鉄華団だったが、この回でマクギリスから唐突に提示される「ギャラルホルン火星治安維持権限の委譲、すなわち、火星の王になる」という危うい話に、オルガが熟慮せずに乗っかかってしまったことが同団にとって裏目にでてしまう(鉄華団の凋落の始まり)。
・第36-37話視聴終了時点
緊迫した展開は凄く良いのだが、道化役のクジャン公イオクは要らなかった気がする。
・第44話視聴終了時点
マクギリスの誤算に対してオルガが怒りを爆発させるが、既に時遅し。
・第45話視聴終了時点
本作のバトルシーンは例外なく格好良くて面白いけど、この回が間違いなく最高(※本作唯一の ★★★ (神回) 認定)。{/netabare}


※その他、種々の考察事項については、第2期のレビューの方にまとめました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1期''は''面白かったと思う

色々ネタにされてるガンダムシリーズ随一の問題作。1期は少年たちが反旗を翻して独立するまでの話を描いていて、残虐であくどい手口を時に使いながらも主人公一行が成り上がる様子はとても爽快。

主人公サイドが悪役のような所業をしているのでそこは人を選ぶ。少年たちの過酷な労働環境、胸糞悪い敵勢力の悪党など色々と不愉快になる場面も多い。

色々言いたいことはあるけどわりと高水準で纏まってると思う。ただ、問題は2期なのよね…

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0
ネタバレ

うっきー星人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ホモとか子作りとかハーレムとかに媚びるガンダムなんて嫌いだ

【総評Dランク】
S:特別好きなアニメ A:かなり良い B:なかなか良い C:普通 D:微妙 E:くそ

1~2期全部含めてですが、3/4くらいまではなかなか面白かった、Aランク付けても良かったくらい
でも後半が酷すぎるのでCか迷ってDランクとしました

奴隷のような扱いを受けてきたストチーな子供達が、
兵団を作り上げバックを得てどんどん大きくなっていき、最終的には世界に影響を与えるようになっていく様が見所だった
あとは戦闘、これもなかなかに激しいシーンもあった

でも話進むにつれて何なんだマジで!?
なぜこういうホモとかハーレム子作りとかわけわからん方に持っていくんだ?ガンダムでしょこれ?
熱い戦いや友情などが望まれてるのであって、決して┌(┌^o^)┐←こいつらを望んでいるわけではない
アニ豚や腐女子に媚びてるのが垣間見えてうざい

何が「一緒に三日月の子供作りましょ」じゃボケがwwwハーレム帝国でも作る気かwww
そういうのもtoloveるとかでやってくれ、こういう要素が雰囲気ぶち壊してて不愉快

それに火星の王様になってやるぜって話が、どうやったら{netabare}戸籍偽造してトンズラしようぜ{/netabare}って話になるんだよ
今までの覚悟とか選択とか何だったの?
最短で出世して駆け抜ける!って格好つけといて{netabare}負けて金欠になったら敵に半ベソかいて命乞い{/netabare}かよw
とにかく団長が急にヘタレになりすぎて違和感がありまくったし、ストーリーがしょっぱい

ガンダムなのにストーリーも地味でシリーズ最低クソ雑魚アニメだと思いました
よく酷評受けてるが、種死(seed destiny)の方が格段に上です、比べて良いレベルじゃない

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

69.0 5 仲間でロボットなアニメランキング5位
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (797)
3986人が棚に入れました
地球暦2110年。
宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力・ウルガルが襲来。地球は存亡の危機に陥った。その頃、遺伝子操作で宇宙に適応できる人類を生み出そうとするプロジェクトによって生まれた特務機関 MJPに所属するチームラビッツの少年達は、最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」を受領し、あろうことか、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として前線に送り込まれてしまう。圧倒的な戦力を誇る敵軍に対し、果たして彼らは生き残ることができるのか…。

声優・キャラクター
相葉裕樹、浅沼晋太郎、日笠陽子、井口裕香、池田純矢、東地宏樹、沢城みゆき、伊藤静、浅野真澄、野島裕史、鳥海浩輔、鈴木千尋、緑川光、ゆかな、諏訪部順一、町田政則、山本和臣、梁田清之、勝杏里、村瀬歩、藤原祐規、大原さやか、渡辺明乃
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

残念なことこの上ない人間賛歌

全24話
ジャンル:ロボットアニメ
ブランド:動画工房×オレンジ

ロボットアニメの印象といえば、独自の世界観・専門用語に加えヒューマンドラマが描かれている。追い討ちをかけるようにコメディ要素が希薄で、楽しみ方がよく分からない。その為にストーリーの中核まで内容把握に専念しないと付いていけず、敷居が高かいと感じさせる。それ故、本作も敬遠しがちになるのも致し方ないジャンルだと想う。それだけにエンターティンメント性がない為、退屈に感じてしまうからだろう。

だが、ラノベの先駆けである「残念キャラ」をティストしコメディ要素を膨らませ、それぞれの成長過程を描かれることでキャラがストーリーを引っ張っている。ストーリー展開としては、中盤までウルガルという未知の生物が襲ってくる目的が掴めないですが、敵と戦う以前にキャラに興味を持たせる日常シーンをできるだけ取り上げ作品に深みを与えている。その下積みによって、戦う意味、存在目的、仲間との一体感を丁寧に創り緊張感あるバトルに仕上がっていく。この主要キャラ5人は、作中で残念ファイブと呼ばれており、それは視聴者目線でもダメっぷりは伝わり、緊張感のないバトルシーンにおいても同じく不安を感じた(笑)

ただ、ロボットアニメを見やすくするキャラ設定に留まらず、バトルシーンの迫力が凄まじい。視聴された方には言わずと知れたことだが、14話においてスピード感ある作画、組み手になった際の手数の多さには圧巻させられる。また、チームで戦っていることを認識させる構図が多く、日常シーンの意味を無駄にしておらず、チーム連携で一個体撃破し、敵との兵力さを補っている。ご都合主義設定がほとんど見られず、機体のエネルギー切れや弾切れなど、観ている者が感じる疑問に対しても忠実に表現されている。

さらに残念ファイブというチームだけで戦っているわけではなく、搭乗クール、メンテナンスチームといった人間関係も描写され人との絆を大事にしている。
それらに裏打ちされたヒーローの在り方について考えたシナリオの素晴らしさも相まって、それぞれのキャラが成長し向き合う姿が本作の魅力になっている。

最終話は2期へのフラグ・物語として完結はしていないが良い節目になっている。超展開で強引に終わらすこともなく私的ながら大変満足している。
キャラデザで敬遠される方もいると思うが、残念なキャラ達を温かく見守って欲しい作品である。


1クール終了・節目レビュ {netabare}
継続アニメで嬉しかったので少し節目に書いてみました。

今季のロボット作品(革命機ヴァルヴレイヴ、翠星のガルガンティア)のなかでは、シナリオ・作画と突出してはいないが地味ながら安定した作りになっている。

中盤まで掴み所がなく、くだらないギャグばかりで無双ロボットとなんちゃってヒーロー展開で惰性で観ていた枠。

それも期待させる要素が多いのが理由になっている。

■サブタイから誰か死んだりするのか超展開への期待。

■石川智晶さんの歌詞から連想させる意味を考えるとシリアス展開になるのかも。

■キャラデザインの平井久司さんが携わる作品はシリアス色が強く表現されている。

■シリーズ構成は、けいおん!の吉田玲子さんでミスマッチなのか。吉とでるのか見所。

■今季デートアライブの監督でもある元永慶太郎さんが同時進行でどうなんだろう・・・と一抹の不安を抱くが、過去作品を調べるとヨルムンガンドや刀語と期待せざるおえない。

と、魅力的な要素が多い。

それもキャラ掘り下げを重視したスロースタートで所々粗さはあるが、近未来の日常生活を描き徐々に成長する過程を描いている。その下地が出来上がる辺りが5話ぐらい。

また、残念キャラというのが特徴。
今までにない新しいキャラ設定に挑戦している。

『アニメ!アニメ! 元永慶太郎監督インタビュー』によると、「ガンダムやエヴァではないロボットアニメを」を作って欲しいという依頼によるもので、準備期間に4年かかっている。

キャラは全員どこかしら頭が緩く、それこそ人間味あるキャラ立ちになっている。その背景として、遺伝子操作によって作られた子供達5人の陰鬱な部分を引き出すわけでもなく、今の環境で楽しみ必死に生きる姿とのギャップあるザンネンファイブ。
それぞれに共通した残念さがバカらしく個性を活かし緊張感あるバトルでも笑える。
必死なんだけど、空回りしている感じ。だけど、成長してゆくとそういうバカさ加減も減りガムシャラさがでてくる。
幼稚だけど回が進むにつれて面白さが増してゆく。
けいおんに限らず日常アニメ的な気持ちにさせるのが不思議なんですよね。
過酷な運命を背負っていることは変わらないけどキャラのツボを抑えた使い方が巧いのかもしれない。

謎の勢力・ウルガルと呼ばれる敵の全貌も中盤からわかってくる。その目的が{netabare}優秀な遺伝子を取り込み種の絶滅回避する。{/netabare}勘のいい人は展開も読めそうだけど、死の設定があることから13話以降からシリアス推しになるのだろう。それでもシリアス・コメディパートのメリハリは崩れない創りで多くの方が楽しめる作品になると想う。

日常的ロボットアニメで独特のシナリオ構成で作中キャラと同じく成長してゆく物語の面白さが詰まっている作品。

2期でボロボロな展開になったら、また作品のイメージも変わるだろうけど現状かなり満足しているw{/netabare}

以下 各話レビュー

1話{netabare}
謎の勢力「ウルガル」から攻撃を受け、全地球防衛軍はMJPに助け求める。
その組織にいる「残念5」と呼ばれる個人の能力は高いがチームとしてはバラバラな5人がいきなり出撃し、気合で乗り切り倒す と1話で突っ込み要素が多すぎるアニメ。

MJPという組織の機体は、それぞれに個人のDNA情報を組み込まれていて、それにシンクロし機体そのものに意思があるような? まるで、輪廻のラグランジェのような機体という印象;
そして残念5は、それを搭乗した後に知るという緊張感がないシーン。
ウルガルは敵に見えるが、その存在がポイントなのか?

なぜいきなり出撃なのか不明、訓練生からその展開は省きすぎでは?
それともDNA情報からして優秀とわかっているから搭乗させたのかな と良いように考えると。
恐らく、その辺りの葛藤やチームとしての心理描写等が見られると想うが・・・王道ストーリーとして進むなら、深夜枠にする意味を考えてしまう。 

機体デザインは普通だが、バトルシーンの迫力が欠ける。
そして機体の出撃シーンが分割とかダメでしょ;

しばらく様子見になる作品かな。。{/netabare}

2話{netabare}
ヒーローとしてチヤホヤされるが、新たな敵に臆する残念5。
そして一般市民からバッシングコメントで動揺する気持ち。
戦闘兵器として養成されている機関らしいが、設定が弱いな・・・敵がいきなりチート的な存在とか、
思いつきで進んでいる雰囲気がする。 {/netabare}

3話{netabare}
前回、敵襲に情けをかけてもらい、何とか追撃されなかった残念5。その件を周りの視点からグダグダと批判される、無駄な演出に尺を取りすぎている。後半パートに駆け足で、再び敵襲と・・・来週に間延び、引きなんだろうが構成が下手すぎる。
ストーリーとして新キャラが一瞬登場、後は無能な指揮官が暴走し残念5が敵襲にピンチに追いやられ来週へ。コメディ部分は苦笑すらでなかったですね。{/netabare}

4話{netabare}
ウルガルの攻防によりタマキの危機をイズルが助け奮闘するが、帰還命令がでない状況に拍車がかかり追い込まれる残念5。さらに状況は悪化しリンリンによる帰還命令が下るとすでにケイを守ろうとしたイズルは瀕死状態へ・・・死にかけ間際、GDFドーベルマン部隊が援護し無事生還。
まず、サブタイトル「喪失」に期待していましたが、誰も死ぬことはなく釣られた感が否めないです。 他に喪失したモノは、機体しかないですねw それもあると想いますが、前回から小出しに心情描写が入るシーンの多くが、”彼等にいくら金をかけていると想っているのか!”という戦闘兵器として作られた闇を象徴させる。 また、機体はパイロットの深層心理によって左右される為、彼等は口には出さないが機体は素直になる。
だが、彼等はMJP入学する以前の記憶は消されているという設定から、恐らく薄っすらとしか認識できていないのだろう。コメディ要素がない方が無難な構成で驚いた。少しづつ死を実感してゆく残念5だが、そろそろ敵の全貌が見えないと辛い。{/netabare}

5話{netabare}
観方がなんとなくわかった、イズルのヒーローになりたい。すごくシンプルなテーマだけど難しいね。 決断する・諦めない・仲間を信じる。この3つを展開として描き、そこにオリジナリティとしてアッシュ機体の生きたいという本能を絡ませた内容とわかった。今までの流れが下地とわかった回で良かった。{/netabare}

6話{netabare}
ダイジェスト卒業式は少し無理あるねw 今迄、学校の話が無かっただけにキャラ達の学園生活を見せられても微妙; スズカゼ教官&月刊ヒーローズPRの回だったw Aパートで消化してウルガルの話へ進んでよかったのでは? と想った。{/netabare}

7話{netabare}
唐突に名前の連呼そして癖ありすぎ、ラマタ、シカーラ? とか異星人としてかなり区別されているが、目的なんだw? 家族について個々の想いあたる話と一応、戦略っぽいモノもあるが戦術でゴリ推しだろうなw{/netabare}

8話{netabare}
無駄に熱いバトルになってきたw 前回の家族と卒業みたいな話から覚悟を決めたら無双っぽいレベルまで上昇して笑ったw ウルガルの言葉も時々、字幕でなんか凝っているな。戦術になる予想通りの展開だな、それにしても相変わらずの無能指揮官で、そろそろ誰かドーベルマン辺りが消えるのかと想ったりした。{/netabare}

9話{netabare}
ウルガルからの亡命、あるある設定とアッシュの関係性もわかって、ジアート・緑川さんがテオーリア伊藤さんを探していると。全貌が少し見えたが、なぜ亡命したのか、なぜ無意味な狩りをせず遊びとして侵略しているのか、その辺りがわかるのかな。地味に加速してきた展開だけど、後3話でまとまるのかw{/netabare}

10話{netabare}
なかなかおもしろい、やはり序盤で尺くいすぎだな。ウルガルの目的が種の絶滅しない為に進化を促す遺伝子を全宇宙に放ち育ったのが地球人で、優秀な遺伝子を回収する狩り。
■不明な点、多分回収されないと想う設定。
なぜ、敵内部で遺伝子の取り合いしているのか分からないw
この遺伝子は個人にしか対応しないのか?
遺伝子を回収し、個人が取り込むことでその1人だけが救われ、他は死んでは意味をなさないのでは?
ウルガルの中でも強い種だけ残る淘汰システムと解釈するべきなら、内部分裂のような会議もわかるが。
後、荷電粒子砲を反射させる連中が敵の対戦相手ぐらい分かるだろw

と、どこかであった設定だな・・・なんだっけ忘れたw 要は地球人とウルガルは元を辿れば同じ人種で、ウルガルの特性というかテオーリアの遺伝子で作れたのが残念5っぽい予感。 異星人言葉も判明すると同時に切り替えている辺りは憎いねw 後はケイの嫉妬が可愛いなw
面白くなってきたが残り2話では中途半端に終わりそうな残念アニメになりそうだ。{/netabare}

11話{netabare}
火星にウルガル残存機体からデータ回収。タマキのハーモニックのレベル上昇によって機体が臨界点を超え壊れかけたが一命をとりとめる。 と、内容は特筆した点はないが、ウルガル残兵は優秀な戦士の遺伝子によって作られた消耗品のクローンとのこと。カートリッジがないと生体維持がでなきない、与える命令に忠実な機械と変わらないとのこと。 テーオリアの命は命という見解も階級によって支配されているのか、カートリッジがないと意思はないのか? と細かい設定だが気になった。
データ解析でウルガル人の拠点以外に何がわかるのか来週ですね。
そして来週ではまだ終わらない雰囲気ですw 地味に嬉しい。
唐突に終わるのは勘弁して欲しい。{/netabare}

12話{netabare}
まさかの2クールでしたw タマキとケイのサービス回、コスプレシーン見せます! みたいな日常内容。 濃縮練乳ドリンクは飲みたくないな、吐き気がするだろ; 来週は総集編で再来週から本筋になりそう。{/netabare}

総集編{netabare}
普通にナレーションして、日笠陽子と井口裕香の現場感想でしたね。 声優ファンにとってかなり嬉しいサプライズだけど、中の人に興味なければ・・・・ですねw 声優業の苦労や現場の楽しい雰囲気があって作られているみたいです。ラジオ感覚で聴いていたのですいませんw 早く13話の新キャラがどうなるのか観たいのが本音w{/netabare}

13話{netabare}
やっと学校の新キャラ・アンジュ登場。二重人格で面白すぎるw ビンタでスイッチ切れるとか、リンリンも面倒な部下かかえた感が否めないw キャラデザも男でも女でも後付できるし、今はどっちでもいいかな。 人数バランス考えると女っぽい。
それにしてもブラックアッシュの動く速さとカメラアングルの構図と観ているだけでテンション上がった。ハーモニックレベル上昇しすぎで、そのうち爆破しそうな予感もするけどw
イズル・アサギ・ケイの三角形ラブコメっぽい所も進展するのか今後次第ですね。{/netabare}

14話{netabare}
アンジュの有能さを見せるコメディとジアートとのバトル。
イズルはテオリーアに試されたのか分からないがハーモニックレベルの上昇により覚醒し同時にジアートも覚醒しアンジュなんか目じゃないぜ状態の応戦で援護もあって命からがら迎撃。
アッシュの本能が色濃くでるほど機体はついていかないのが課題になりそうであるが、自我もぶっ飛ぶ辺り一種のトランス状態で諸刃の剣っぽい。 それにしてもバトルシーンの作画がんばっていた。 おぉぉ~と、つい見入っていたw 来週のイズルに注目だね。{/netabare}

15話{netabare}
アッシュとパイロットが同じ遺伝子で作られているから親和性・ハーモニックレベルがピークになると自我が失われるとのこと。 まるでもう1人の自分が分離し乗っ取られ性格も行動も別人ですねw さすがにイズル以外が書けば漫画はおもしろいのかもとか想ったりしたw ケイのケーキーは甘すぎて三途の川へいつでも逝けそうだね。
バトル内容は、アンジュに協調性を教えることが趣旨になっていたのでイズルと一波乱おきそうな感じ。
ウルガルはテオリーアを捕獲し連れ戻す目的が何かそろそろわかりそうな雰囲気ですね。
次回はアサギが中心なんで進展はないと想うがw{/netabare}

16話{netabare}
アンジュの2重人格は未だにわからないが、素直なお礼も戦場になると暴走しそうな気がするw その反面、イズル・アンジュのWエースと称される中アサギが劣等感に追いやられる。アサギの良さはイズルとは違う指揮統率力ある見せ場が次のバトルで観れるのか期待!テオリーアとの会食の意味は何なのか?と途中でウルガル陣営が襲来し曖昧だが気になる所。
政治会合も地味ながら世界的な結束はなく、我が国がウルガルを倒し、その後の国益を優先させようとするGDFもアッシュ以外に何か裏を隠していそう予感がしますね。{/netabare}

17・18話{netabare}
バトル絵、特に18話クラインとレッドの殴り合いに速さ。手数の流れによってスピード感が生まれ、レッドの悲壮感がヒシヒシと伝わって来る。いつもながら高水準の作画を保っていて、スルガの長距離砲は迫力もあって安心して観れた。ただ、シナリオとして前後約2話を使うエピソードではないが、アサギの心情変化・そして他メンバーのハーモニックレベル上昇と全体的に成長しているとわかるが、クラインの足掻くシーンが薄く見えてしまう物足りなさを感じてしまった。団長クラスの無双的な力に自惚れ独断で行動するほど冷静さには欠けており、ジアートのお膳立てになった印象が強い。ジアートとルメスの関係も相互利益として成り立っている所を観ると、裏切りもありだが、瞬殺されたラダを観るとジアートの独壇場になりそうな雰囲気がある。アッシュ量産計画しないと全員死亡フラグしか立たないほど追い込まれてしまったね~戦略差があり過ぎだな。{/netabare}

19話{netabare}
冒頭からガッカリスリーの死亡フラグ立ち過ぎの会話・ゲートの確認指令。最終的にゲートを破壊して撤退させ地球を守る形で終わらすのか、ジアートをぶっ倒すのか気になる処ではあるが・・・ガッカリスリーあっての希望としか言い様が無い。緊張感ある演出で、やっぱり、死ぬのか・・・と想いながら「Respect Me」が流れた瞬間、ランディの死に台詞に鳥肌立ってしまった、恰好よすぎだろ!死は唐突に来るものだが、地味に馴染んできた頃に、この展開は卑怯だな。次はアンジュの死亡フラグが立ちそうな気もするが・・・・{/netabare}

20話{netabare}
重苦しい雰囲気が艦内にあふれタマキがイカ塩を泣きながら食べる姿は、絵として躍動感もあるけど今迄の印象とのギャップが露骨なほど見せることで場の静寂な空気がヒシヒシと伝わる。初めて身近な死を経験し、各々の心情に死に対する怖さを植えつけられ緊張感をもたす回になっていた。
同時にテオーリアとシモンの遺伝子操作で生まれたイズルとアサギの兄弟という真実が無いはずの絆が結束を強めているが、イズル・ケイ・アサギの恋模様は進展するのか。ウルガルのゲートにどう対応するのか佳境ですね。最後の決戦に向けて、思い残しがないような日常回をいれるだろうし纏め方に期待する。イズルの死亡フラグも濃厚だけど(苦笑){/netabare}

21話{netabare}
イズルの代わりにテオーリア参戦、スターローズが主力艦となる作戦プランを考えると、1人1殺で軍団長を倒せるのかとなるわけだが・・・恐らくイズルが覚醒して窮地を凌ぐのだろう。アサギの兄貴節が良い方向に流れて胃薬もいらなそうとわかったw ケイ・タマコ・アタル達の血のつながりもわかると設定の興味が増すのだが無いかな。後は、アンジュの暴走っぷりが楽しみw
ただ、アンジュはどうしても蚊帳の外のような空気がとれていないのが残念ではある。{/netabare}

22話{netabare}
アサギがリーダーとして作戦を開始するが、遭遇戦により計算外の攻防となる。1人1殺という流れが消えルティエルとタマキの高速戦をもう少し描いて欲しい部分はあったが、やっぱりチーム戦でようやく倒せるレベルという機体性能は変わらないね。スルガの遠距離射撃あってカバーできて連携プレーは良い流れになっていた。アサギの苦労も虚しくマーカーを貼り付けるも高エネルギー障壁に加え囲まれる絶体絶命のピンチに・・・アサギの特攻により回避しても死にそうな。まだジアートも出てこないし後2話が駆け足になりそうな。{/netabare}

23話{netabare}
ジアート来たー何とか登場してきたけど、見せしめに殺すような展開はないんだねw 怒りでイズル覚醒パターンかと思ったけど、アッシュ本来の性質を呼び起こしジアートとのガチバトルもクライマックスになってきた。ドルガナが最強の将という割には、地味な絵が多くしっくりこないかな。そして、またしてもゲートが壊せない・・・スターローズで次こそは破壊できるのか、それともイズル頼みになってゲート破壊して一時的に地球は救われたENDになりそう予感が強いかな。アッシュ量産型の出陣が早ければ戦況も大きく変わっていた可能性が高いが、この辺りは演出としての補足になっていた分かりやすい。超展開で残念5全員覚醒はやめて欲しいw{/netabare}

24話{netabare}
不満が聞こえてきそうな終わり、2期へのフラグ立てとなっていたが、私的ながら良い節目になっていた。分をわきまえた終わり方と思えばいいのかな、ジアートを含めウルガルの生死が曖昧にはなっているが、それだけ圧倒的な兵力の差を見せ付け、人類の存亡をかけた戦いとわかる。最後はイズル中心に描き、新ヒーロー誕生というコンセプトをストレートに打ち込んできた。伏線として、シモンとジュリアと呼ばれる者の関係がアッシュにどう関与しているのか、イズルのもう1つの人格はアッシュの人格はは生存本能に応えるシステムの他に秘められたエピソードが気になるところではある。後日談が少しぐらい尺を作って欲しかったが、ストーリー・キャラ設定が活かされた作品で満足している。振り返ると序盤からよくぞここまで楽しませてくれたと感謝している。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 50

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テンプレ通りの作品

久しぶりにロボットを観たくてこれを選んだが、

キャッチコピーは、「ザンネンだっていいじゃない」。
はぁ?!残念じゃダメなんだよ!ロボットアニメは!!

監督 元永慶太郎
キャラデザ 平井久司
シリーズ構成 吉田玲子
制作 動画工房xオレンジ

いろんな説明は後でも構わないんだけど、1話の掴みが悪いよ。
スタッフは好きだけど、期待と不安半々です。

設定は戦隊ものだな。それにSEEDのコーディネーターをプラス。
目新しい設定が何もない気がするが…
原作が広告代理店とパチ屋じゃこんなもんか。

日常パートでお笑い担当にしたいのだろうが、タマキははっきり言って邪魔。
もう必要ありません!にならないよな…
いぐっちゃん使ってるし。
戦隊ものでピンクはヒロインであるのにらしくないのだよ。
2クールに入り少しは大人しめになってきたのはいい事だ。

なんかさ、司令官のシモンはレオの時のモロボシダンだし、テオーリアはヤマトのスターシャ、サーシャ…
山田ペコはアナライザー。
モデルとしてるのがだんだんとわかってきてパロなのか?と思いつつも、19話チームドーベルマンは、連邦のリュウさん展開でグッときた。

最終決戦コロニーレーザーが効かないのならば、6人がひとつになって必殺技だろ!!
オチだけは不満だな。
後はテンプレ通りの作品と言える。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最高

今見終わりました。二日で24話一気に観ました。とても、とても素晴らしかったです。
まず、キャラデザが最高でした。ファフナーやガンダムSEEDで有名な平井氏なのですが、ちょっとちがうアレンジをしてあってとても柔らかな感じになっています。特にタマキのデザインは最高です。チャーミングでともすれば暗くなりそうなテーマーなのに性格と仕種で明るくしてくれます。ヒロインのケイも基本ツンデレなのですが優しくて魅力的で大好きになりました。ロボットはとてもカッコ良く、スピード感は抜群です、きちんとライバル設定がありクライマックスの戦闘はロボットアニメ史上屈指のバトルと思います。
あとラビット隊の全員どころかその整備士にも丁寧に見せ場が作ってあり本当に素晴らしかったです。
主要キャラを殺して安易に戦争の悲惨さとか物語の重さを表現しがちな作品が多いのですが、見事に対比してくれてとても満足できました。あえて欠点を上げるならオープニングですね。もっとアップテンポでテンションが上がる音楽なら伝説の作品になってたかもしれませんね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

82.6 6 仲間でロボットなアニメランキング6位
デカダンス(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (633)
2302人が棚に入れました
突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。

声優・キャラクター
小西克幸、楠木ともり、鳥海浩輔、喜多村英梨、柴田芽衣、青山吉能、竹内栄治

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

メタ世界物の短所。パイプとジルの魅力や良し!。

 本作はマトリックスや近年だとグリッドマンなどが属するメタ世界SF作品である。正直あんまり見るつもりはなかったが、大好きなDr.マクガイヤーさんが特集を組んでいたので一気に視聴。


 本作を見て改めてメタ世界物の短所が見えた気がする。こういった作品は意表をついた世界観が面白いし、テーマ性が打ち出しやすいが、キャラの魅力を育てていくのが難しい面があるように思えた。


 メタな視点で描いているため、どうしても一歩引いた距離にならずるをえない。その上、今のアニメでは1クールしかないからよりキャラを描きこんだり、関係性を育てていく時間があまりない。「ゼーガペイン」みたいに2クールあるような作品ではないと厳しいか。


 あと、システムの恐怖を描く作品だと正面のわかりやすい敵を立たせづらいという問題がある。「サイコパス」では、槙島というシステムとは違う眼前の敵も良い感じに成立させられてたから上手くいっていたけど、意志なき怪物ではイマイチ上がらない。


 というか、意志のない怪物の敵って「エヴァ」の使徒の段階では意味があったし、「ファフナー」のフェストゥムは見事に物語のテーマと結びついていたが、それ以降は単に設定上の便利な敵の処理の仕方として慣例みたになってきてしまっている。


 結論から言うと、SF小説とかならともかく、アニメにおいて重要なのは設定とかの辻褄合わせや整合性といった細かい部分じゃなく、いかに視聴者のエモーショナルを動かすことができるか?にかかっていると言いたい。


 意味深いメタ的な世界を描きつつ、演劇的な象徴を多用して強烈なエモーションと他にはない驚きの世界を構築して見せた「ウテナ」みたいな作品もあるが、SFだとどうしてもリアリティーラインを高めに置くことに頑張らなくちゃならなくなってしまって、そこに注力せざるをえなくなっちゃって肝心の部分が手薄になってしまいがち。


 本作も正直キャラの魅力がルックスも含めて正直弱い。見続けられたのは、どうこの話を畳むのか?という好奇心な部分と、パイプとジルのブサ可愛さが好きだったからである。といっても、この二人?も脇なキャラだしねぇ…。それに、最終回で急に時間が経って強引にまとめる作品ってもう何本目かわからんし、そもそもこれでいいのか感が…。


某ノーラン映画にも言えることだが、作品はそんな小賢しい小細工じゃあ面白くならないよ!と言いたい。王道でも太くて強い線のキャラやストーリーを打ち出せるかどうかのが大切。時間が短いなら尚更。


 メタ的な世界の作品はもうありふれてしまって、世界が反転するのももう驚きじゃない。こうなると、それを逆転させて現実だと思っていたものが実は…より、非現実だと思っていたことが実は…な作品のが驚きと恐怖があるかも。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメオリジナル作品

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。デカダンスならぬカブダンスということでカブラギが大型ガドルと一騎打ち。カブダンスを動かすために周りに散らばっているパーツを拾い集めて何とかラスト一撃を叩き込めるだけのパワーを取り戻す。そして大型ガドルに渾身の一発を発射しますがあとちょっとでオキソンエネルギーが足らない。カブラギは自らのリミッターを解除することでエネルギーを補充させ、無事大型ガドルは木端微塵に。最後までアクションの作画ももちろんキャラの表情もよく、迫力もあってよかったと思います。最後はカブラギが死んでしまって感動シーンも。しかしその後のミナトとジルのやり取りを見ているに何らかの方法でカブラギは蘇生できたと考えるべきでしょう。デカダンスも新たに生まれ変わって、全部丸く収まったわけですがう~ん…。正直ラストはちょっと物足りない感あったかな。確かにカブラギのリミッター解除の件は二話、三話で話してたことを体現していて面白いと思ったけど、やっぱり問題はナツメ。ナツメも一応ガドルの部品集めたりいろいろ貢献してたんだろうけど、もうちょっとナツメにもバリューポイントというか、ミナトやジル、ドナテロみたいにナツメにしかできないようなものが見たかったかな。ナツメの表情作画とかキャラ設定も悪くなかったし、大人になったナツメも美人で良かったからそこは少し残念。でもアニメ全体としては今までに見たことないようなものが見れて私的にはそれなりに楽しめたかなと思います。オリジナルアニメだけに二話の急展開とか独特の世界観、ロボバトルチックなところもハマった人には楽しめたかと思います。アニメのあらすじとか二話の急展開がどんなのか気になる方は是非見てみてください。まぁ序盤の方見て面白さを感じなかったら多分最後まで楽しめないとは思うのでそこは人それぞれですね。{/netabare}

【第一話】
まず世界観は面白そうだなと直感したけど、如何せん私はロボ系、機械系に疎く楽しく見れるかどうか…Bパートでデカダンスが少しだけ動きますが案の定そこまで熱くなれませんでした。今後はキャラの関係と作画美術を楽しむことになりそうかな。
【第二話】
冒頭から一話とまったく違う雰囲気。この作品の世界観が明らかになった回でした。賛否の分かれる設定だと思いますが、個人的には悪くはないと思いました。否定されている方もまだ2話の段階でこのアニメの評価をするのは尚早だと思いますよ。監督さん脚本、シリーズ構成の面子から二転三転あるだろうし、ナツメの正体も世界とどう関りがあるのか楽しみです。
【第三話】
{netabare}デカダンスの世界観が徐々に明らかになってきました。デカダンスは地球滅亡直前に開発された人類最後の防衛線的な施設で、人類はサイボーグによってつくり替えられたというお話。そして、ナツメがバグ判定される理由等々名立たるスタッフ人だけに抜かりは少ないですね。二話で切らなくて正解でした。話の展開的にカブラギとナツメ率いるバグ許容側とバグは絶対不要側に分かれて対立が起こるのかな。いずれにせよまだまだこれからだと思うので期待してます。{/netabare}
【第四話】
父が取り戻したかった地球、人間の居場所。そして父を殺した(今の段階で)とされるガドルを駆逐する。そりゃこれだけ思いを抱えていたらナツメをどう止めったって戦いに行くでしょうね。王道展開ではありますが細かい描写やワンカットごと丁寧な作りだったので退屈はしませんね。
【第五話】
{netabare}今回は終始戦闘です。なかなか面白かったです。知識を持つ敵ガドルとの戦いでナツメは戦う恐ろしさと必要な力に気付きます。そんなナツメを守るためにカブラギが助けに入りますが、なんだか急に不穏な状態に。カブラギが敵ガドルを倒したがために何かの計画を狂わせた?的な感じでしたがまだ何が何だかさっぱり。そして最後にはカブラギが計画を狂わせた罰か、それともカブラギという「バグ」を排除するためか殺されます…。まだまだ話に裏がありそうな感じでいいですね。{/netabare}
【第六話】
前回のカブラギの失態によって今回はその罰としてガドルのクソ処理をさせられることに(笑)。見終わって思ったのは何だこのアニメはですよ。ほんとに何がしたいのかここまで来ても鮮明に見えてこない。だからある意味楽しみ。
【第七話】
{netabare}面白かったです。前回終わりからつづきカブラギがアカウントを偽装してタンク内に潜入するという内容。本部指令によりガドルによって故意に破壊されるタンクの壁。破損の規模は甚大で人(タンカー)では簡単には修復できるものではありません。そんななかナツメは率先して修復のための人員、材を集めます。ナツメの呼びかけもあってなんやかんやで修復作業に取り掛かるタンカーたち。カブラギもタンカーにここまでの行動力と結束力があったことに驚いたでしょう。Bパート終盤にナツメとカブラギが二人で話します。ナツメの言葉にカブラギは我を見、本当に必要なモノは何か、いらない"バグ"は何なのか気付きます。このときのシーン全体の描写(色使い、カブラギの燃えてる感じ、ナツメの涙)すごく良かった。そして最後にカブラギは仲間に「ガドルを消滅させる」と言い放ち、仲間がさりげなくぽろっとこぼします。「あんたがホントのバグだよ」。いや~良い!今回までで一番いい回です。ナツメのタンカーたちに思う気持ちも伝わったし、何よりカブラギがナツメに振り切ってくれたのがばっちり決まってたように思います。{/netabare}
【第八話】
{netabare}ガドル工場をぶっ壊しデカダンスも終わらせると決意した前回から、今回はまずカブラギの体を取り戻しに動きます。カブラギの体はミナトによってかくまわれており割とあっさり回収できました。合わせてプレイヤーたちが注入していた緑の液体がガドルのク〇からできていたという衝撃の事実も判明しました。これでク〇工場をぶっ壊す理由が彼らにもできました(笑)。その後カブラギとミナトが面会し事情を把握します。でもミナトは不満そうです。果たしてミナトはカブラギに味方するのか否か。多分しますが(笑)。まぁ今回は下準備回ということで特段可もなく不可もなくといった感じです。{/netabare}
【第九話】
{netabare}面白かったです。ついにカブラギはナツメをつれがどる工場をぶっ壊しに行きます。カブラギ陣営のメカニックによって深部まで潜入できたもののそこにはゲーム警察のフギンの姿が。ここで今回思わぬ活躍ぶりだったサルコジ。サルは前回あたりから仲間に悪巧みを持ちかけられどっち付かずでしたが、最後には見事に寝返ってくれました。サルの最後の行動にはちょっとだけ熱くなった。熱くなりきれないのはあのビジュアルのせいか(笑)。それからガドルのク○工場はサルのおかげで破壊、カブラギもフギンをなんとか退きます。その後カブラギとナツメによってGGSなる装置を作動させ全ガドルを停止。世界の真実を知るナツメは何を思い、どう行動するか。次回が楽しみですね。{/netabare}
【第十話】
{netabare}想像以上にわかりやすい展開。デカダンスはスタッフが大物ばかりだから期待のハードル高くし過ぎたかも。カブラギに世界の真実を告げられて拗ねるナツメとかこのアニメであんな展開はあまり好きじゃない。その後もガドルのク〇工場から案外楽に突破しちゃったりサイボーグが寄生虫みたいなのに殺されたり。私的にちょっとつっかっかるところが多かった。極めつけはナツメの目の前でカブラギ素体がフギンに殺されたところ。カブラギとナツメの行動を把握しておいてあそこまで生かしてわざわざナツメの前で殺すってわかりやすすぎるしフギンの行動も謎。来週その補足があるとも思えないしデカダンス自体に興味をそそるものが無くなったかな。でも最後の最後に今回のこの感想文が全部ひっくり返るような展開があったらと考えるとやっぱり期待してしまいますね。デカダンスならやりそうなので(笑)。あと残すところ数話ですが最後まで楽しみにしたいと思います。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}冒頭前回カブラギ素体を殺したフギンがカブラギ素体Ver2に反撃されフギン呆気なく撤退。前回から突如現れた謎の超大型ガドル。デカダンスで反撃するもののガドルの方が一枚も二枚も上手でカウンターを食らいます。デカダンスは戦えなくなります。ここでシステムがデカダンスを一時終了させると命令。デカダンスの終了=ナツメ消滅ですから当然カブラギは阻止しに動きます。ジルの妙案でなんとカブラギをデカダンスに接続させて操らせると言う。何でもジルはもともとデカダンス運営の中枢にいたらしくシステムのバグや抜け道をいろいろ知っているだとか。最後カブラギがデカダンスに接続する直前に現れたミナト。ミナトは未だにカブラギの行動の意味が分かりません。ナツメといういわばゲームの中の人物のために自分の命かけてるわけですからね。そんなミナトも最後にはカブラギに協力。バグは本来システムにとっては痛手にしかならないが、要はバグも使いようによっては進化の糧になるということですね。バグをバグのままただ消滅させるだけでなく視点を変えてどう再利用するか。勝手な感想ですが私なりにいろいろ考えれて面白かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

頭使わない奴に勧められないアニメ

リアルタイム勢でしたけど、2話切りしたとドヤ顔で宣言する癖に世界設定理解できてない奴の多いこと多いこと…
それはさておき、これはいい群像劇だ
※群像劇とは簡単に説明すると、主人公以外からの視点でもストーリーが展開する手法

1話
制作会社が幼女戦記のところだから期待も込めてなんとなく見始めたけど、戦闘作画の立体感良し、キャラの表情良し、世界観良しでメチャクチャ面白いは
キャラからも強し信念が感じられてのめりこめる
2話
{netabare} ゲームの世界でがっかりとか言ってる奴は、たった2話分すらまともに見れないのか
どちらかが仮想世界だったとしてもそこには確かに意思が介在してるんだから哲学的ゾンビってわけでもないし問題ないだろ
カブラギ側に立ってみるなら完全なディストピア世界観
ナツメ側に立ってみるなら現実なのかゲームなのかの発想が無いいわば、シュタゲのアルパカマン状態
デカダンス設定が世界観をチープにしてるとは微塵も感じない{/netabare}
3話
{netabare}やっぱりディストピアものじゃないか(歓喜)!
構成もいいね、長すぎない回想で簡潔に世界観の説明あるし、相変わらず戦闘シーンも立体感ある。いいところでモヤモヤさせずこれからどうなるんだとワクワクさせて終わる引きもよい。これは次の話も見たくなる。
ところでカブラギさんはAIなのか、肉体を捨てた元人類なのか気になる。ナツメはゲーム感覚で支配されてる旧人類って認識でいいかな{/netabare}
4話
{netabare} パイプはブサかわええですね。タンカー側からしたら笑いながら死んでくギアは怖いな。組長に対してナツメの戦う動機は今まで薄くしか描かれてこなかったけど今回ようやく描かれましたね。{/netabare}
5話
{netabare} 今回絶望感半端なかった。視聴者をキャラと一緒に絶望させつつ、組長の組長ジョーク(装備カツアゲ)で場を和ませてから、適度な緊張感を保ちつつ、気持ち切り替えてガドルα討伐しに行くのよかった。今までW主人公感強かったけど、組長今回大活躍だったし、素体も失っちゃったし、次回からナツメが主人公になる予感。 {/netabare}
6話
{netabare} まさかの連続、カブラキ回。今回は糞回(肥溜め)でしたねw。戦闘シーンの作画ほめちぎったデカダンスの感想欄で言うのもなんですけど、やっぱりアニメは作画やキャラデザがすべてじゃないですね。あのポップなキャラデザからあそこまで素晴らしい漢の戦いが見れるとは思いませんでした。お互いに切り札を使わずに正々堂々漢の戦いをする展開…燃える! {/netabare}
7話
{netabare} キャラたちの内面成長がよく表れてた回でしたね。周囲にまで影響を与えるナツメはバグだわ。カブさんがナツメを名前で呼べなくなってしまたのは切ない。タンカーに深入りするってどんな感じなんだろうか。NPC扱いというより、昔のキリスト教の白人以外は人にあらずみたいな感覚のほうに近いんだろうか。 {/netabare}
8話
{netabare} 今回凄いワクワクしたわ。どこぞのモ〇スターズインク臭がしたw。部下のエログッズに理解のあるフギンは笑った。あくまでバグを許さないだけでフギンは堅物ってわけじゃないんだな、NUTの某中佐みたいな厳しさだね。主人公たちに都合のいいキャラ達じゃなく、各キャラが好き勝手動いた結果、物語になってるのがいいよね。昔に戻りたいミナトと、明日を生きたい組長。ドナペロは声で予想してたけどやっぱり裏切るんかwww {/netabare}
9話
{netabare} 最後にみせた命の使い方よかった。周りが変わっていってもなかなか自分のやりたいことがわからなかったサルが、最後になって自分を持ったのは間違いなく最高の展開だった。バグと罵られた存在が動力炉を破壊し一矢報いたのは、してやったなという感じ。どこまでも利己的で現実主義者のターキーも共感できる部分はあったし、ドナテロのような刹那的快楽主義者も共感できる部分はある。ここまでキャラ一人一人の思想や主義がしっかりと性格として確立されている作品はなかなかないですね。戦闘作画や世界設定にばかり目が行きがちですが、魅せ方が無限のリヴァイアスのような上質な群像劇です。 {/netabare}
10話
{netabare} 今回も面白かった。正直ナツメちゃんは
真実しってどこぞのUCの少尉みたく闇落ちするかとも思ったけど、尺的にも組長とのすれ違いは1話内で完結しましたね。ここにきて、第三陣営の新たな強敵出てくるとは思ってなかった。これで完全に先が読めなってますますこれからに期待。 {/netabare}
11話
{netabare} 組長の横で組長の素体の亡骸に縋りつくの、ちょっとシュールで面白かった。あとはついにミナトも自分の意志で歩いたの素晴らしかった。過去に戻りたかったミナトが過去にとらわれず、過去の矜恃を抱いたまま前に進む様子が素晴らしかったね。それを象徴するセリフとして、「トップランカー諸君、間もなく交戦ポイントだ、今日もよろしく頼む」ってセリフが熱かった。廃止されたランカー制を口にするだけでこんなにかっこいいとは思わなかった。 {/netabare}
12話
{netabare} 綺麗に終わってなにより。ただ2つほど気がかりなことが…一つ目はパイプは残念でしたね…ってこと。二つ目はデカダンス接続前の組長はバックアップで救われましたけど、デカダンス接続後の組長に最後のナツメからの言葉届いてたのかが気がかりでしょうがない、瓦礫から見つけ出されてナツメに声かけられてから電源落ちてたように見えるし、ちゃんと届いてるといいな…ミナトと組長の共同戦闘は熱かった。ドナテロもいい仕事してましたね、特攻しかけたのが素体じゃなかったら泣いてることろだった。あと、地味にタンカーに声かけて、デカダンス内の住民の避難させてることろがなんだかんだ面倒見いいなってwバックアップから復元した組長と再会するシーンはあえてセリフがないことがシャレオツ。
犠牲も多かったですが、きれいに終わって満足です。これは人に勧めたくなる作品ですね。 いいシーンたくさんありましたが、個人的に一番盛り上がったシーンは11話の「トップランカー諸君、間もなく交戦ポイントだ、今日もよろしく頼む」ってミナトが言ってたところですね{/netabare}

今後も制作会社NUTに期待!幼女戦記2期もあるなら絶対ここがいいですね!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

84.9 7 仲間でロボットなアニメランキング7位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1000)
4053人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 76
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

このシンウルトラマンがすごい

TRIGGER×円谷プロ制作。
特撮「電光超人グリッドマン」リメイク。

予想通り制作チーム抜群に相性が良い。
キャラクターもポップで女の子がかわいい。
敵役の子も味があって素晴らしいです。

旧型のパソコンから声がする、
ハイパーエージェントグリッドマン。
地球を怪獣の侵攻から救えと、
記憶喪失の主人公は、
グリッドマンに導かれるまま彼と融合する。

シンゴジラ第二形態の進撃、
迫力ある市街地戦、スペシウム光線炸裂。
記憶喪失の謎、世界の謎。
日常風景も多く青春しています。
世代なんて関係なく楽しいですね。
青春ヒーローものとしても秀逸でしょう。

最終話視聴追記。
優れたデザイン性もアクションも心が躍った。
{netabare}実写での幕切れは予想を超えましたが、
現実世界にバトンを繋いだように思う。
自閉世界からの解放とでも言おうか、
これからが日常との戦いなのだろう。{/netabare}

どこか爽快で希望の萌芽を感じる幕切れだ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 96
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、{netabare}物語の展開上、闘う目的があるようなないような{/netabare}戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
{netabare}・アカネにスイッチ入って怪獣作ってドーン!の前後に繋がりがあるようでない。
・必殺技や合体技はあくまで戦闘特化というか説明がないためこちらも繋がりが・・・
・となると作画と特撮オマージュを堪能するしかなさそう{/netabare}


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

{netabare}第一話アバン、新条アカネのカットで始まり、ラストは見ての通り。一貫してアカネの物語でした。その視点での二周目(特に9話)はやばいですね。
SSSS.ってなんの略? スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)と聞いて、超平和バ○ターズばりのネーミングセンスだな、おいと思ってましたが、案の定“フリ”でしたね。
グリッドマンへのアクセスコード『Special Signature to Save a Soul』。そしてフィクサービーム!見事なタイトル回収でした。{/netabare}

{netabare}「私の先代が君にお世話になった」と少女怪獣さん(6話)
こういったところは元ネタ知ってたら楽しかったんだろうなーと思います。{/netabare}

{netabare}アカネのバランスが崩れ始める第7話は隠れた良回。
裕太と中華料理屋の中で「(ここの娘を)あたしが殺したの」と言うアカネ。遡ることAパート。アンチくんとの一悶着の際、スペシャルドッグを踏んでたアカネ。このへんの自己矛盾描写は秀逸。{/netabare}


それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、{netabare}新条アカネであり、{/netabare}大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

{netabare}本作は、不完全なるもの(アンチくんやグリッドマン同盟のみんな)が不安定な神様を救う物語でもありました。{/netabare}
{netabare}子供じみた設計主義はとっとと捨てて、早く大人になりなさい。てゆーか外に出なさい。人を知りなさい。{/netabare}

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



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2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 80

75.6 8 仲間でロボットなアニメランキング8位
シドニアの騎士 第九惑星戦役(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (848)
4531人が棚に入れました
太陽系滅亡から千年、地下から現れた少年に、人類の希望が託された。
対話不能の異生物・奇居子(ガウナ)に太陽系を破壊されて千年。脱出した人類の一部は、巨大な宇宙船シドニアで、繁殖しながら宇宙を旅していた。生まれてから地下でひっそりと暮らしていた少年・谷風長道は、衛人(モリト)と呼ばれる大型兵器の訓練生となり、歴史的名機・継衛(ツグモリ)の操縦士となる。長未知が初めて異性を意識した少女、星白閑。初めて友達となった男でも女でもない人間、科戸瀬イザナ。長道の能力に嫉妬を覚える岐神海苔夫。寮を取り仕切るクマ型の寮母、ヒ山ララァ。宇宙船シドニアにおける”日常”の生活―恋、喧嘩、仲間との会話は明日も続くはずだった。再び奇居子(ガウナ)が現れるまでは…。
100年ぶりとなる脅威との遭遇に、人類は、長道は、何を選択するのか?
人類の存亡をかけた戦いが今、始まる―。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、櫻井孝宏、佐倉綾音、金元寿子、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、本田貴子、鳥海浩輔、阪脩
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

触手ちゃん♪

シドニアの騎士ってより最近は、あっ、触手の時間だ~♪って感じで、
毎週楽しみに観ております、
物語的には一期引き続きけっこう過酷な戦闘も続いてますが、
今期の興味はいきなり登場の触手、
イルカみたいなオバQみたいな、けど声は妙に可愛い(孫も大喜び)、
主人公谷風中心に人間娘と性別無しと触手?のラブコメもあるよみたいなw
この触手がいい子で人気上昇中らしく、でもこれって、、、、

なに萌えナンダロナ?

2015春期放送中 原作 弐瓶勉(月刊モーニング) 監督 瀬下寛之 制作 ポリゴン・ピクチュアズ
原作未読 一期視聴済、

一期観たけど光合成やら性別無し人やら尿管やら未来人設定或いは、
宇宙移民船設定もけっこうリアルで、マクロス重たくした感じだったよね、
戦闘場面端折ったりコマッタ君(岐神 )いたりってのもあったけど、
概ね楽しく観てた、って事で二期も視聴開始、
{netabare}
登場人物(一部触手)船やら敵やらも一応紹介

ガウナ  太陽系(地球含む)破壊した謎の生命体、集合体になって粒子砲打ってきたり厄介な敵
シドニア 巨大宇宙移民船、

谷風長道♂   
本作の主人公シドニアの撃墜エースパイロット、
星白閑♀    
一期でガウナに殺された?ヒロイン、ガウナコピー能力で再生中だった、んだけどな、、
白羽衣つむぎ♀?
二期のキーヒロイン?ガウナと人間の融合体、本体デカいけど触手で人と会話、この触手けっこう伸びてシドニアの配管伝いお出かけ可能、趣味は読書・入浴・トランプゲームww
科戸瀬イザナ? 
男でも女でもない中性だったけど谷風に惚れて女に偏り中
緑川纈♀    
作戦指揮官 一期から谷風にアプローチ中 プラモ好き

サマリイッタン♀
ガウナ攻撃部隊の女班長
仄シリーズ♀♀♀♀♀♀、、、
ガウナ攻撃隊員、クローンで同じようなのが沢山居る
ヒ山ララァ♀  
食堂の熊のおばさん
小林♀     
移民船シドニアの仮面被った謎の不死体女艦長、評議会長老連中殺して実権把握画策中、一期では変装したり可愛げもあったけど、、、
科戸瀬ユレ♀  
イザナのお婆ちゃん、不死体なので観かけは若い、科学者であり「外生研」の所長
落合♂     
昔のガウナ研究者で色々危ない研究してたらしい人、優秀だけど危ないので隔離されてた。
岐神♂     
一期で谷風の能力に嫉妬して意地悪してたコマッタ君

1話感想{netabare}
今回のOP騎士行進曲?knaights knaights knaights of sidonia♪いい感じ♪
落合研究室探索してた岐神シドニア血線虫(落合製造の脳コントロール虫)に感染?意識のっとられて落合になっちゃったって事なんだろね、この落合星白 閑のガウナ再現体いきなり強奪?再現体二期でどうなるんだろうって興味あったし可愛かったからちょと残念、谷風も星白居なくなって寂しそう、そうこうしてるうち新たな巨大ガウナの襲撃、苦戦中いきなりもう一体のガウナ出現?と思いきや、「始めまして皆さん、私の名前は(白羽衣 つむぎ)宜しくお願いいたします♪」この娘??はナンダロね~?{/netabare}

2話感想{netabare}
声は星白だけど?中に人岐神(落合)乗ってるし、「私本気出します」って体当たり大型ガウナ貫通~一撃かよ、岐神(落合)の説明「今ガウナを殲滅してみせたのはガウナではありません、我々と同じ意識持つ融合体です」と言われてもつむぎデカいしガウナ皮だし疑心暗鬼なシドニア住民、でもこのつむぎ礼儀正しく声が可愛い、谷風だけはそんなつむぎの事心配してて、やさしい主人公だね(←んでも早くも星白の事忘れてね~か)、つむぎ嬉しいと尻尾?振るみたいwwでもデカいから尻尾振るだけで大迷惑みたいな、つむぎに興味深々な谷風君つむぎ居住区へ通いだした、つむぎ触手登場♪イルカみたいなオバQみたいな、触手から触手も出るよ~(ヤヤコシ)キュっキュっ♪なんかコイツ、、、可愛いかも♪「また来てくださいね~♪」って。今回オモシロかったのは、一期から居た冬眠不死議会長老みたいな偉そな連中、最高評議会決定にて現艦長小林更迭じゃ~っとか、、言った途端逆に皆殺されて即ご退場~、一期からずっと思わせぶり存在だった割にはあっけない(伏線にもなれず不必要になったんだろねww){/netabare}

3話飛ばして4話感想{netabare}  
ガウナ襲来~、つむぎも出撃だけど暴走してイザナ誤打、つむぎ我に返り負傷イザナ庇いシドニア帰還中ガウナの超粒子砲がシドニアに放たれる、シドニアピンチ!なれどここでつむぎ身を挺し粒子光線起動を曲げた、シドニア助かった、けどつむぎはボロボロ、大丈夫かいな??あ、谷風も活躍してました(←既に興味はつむぎちゃんな訳ね)私も酷い目に遭ってるんですけど(←イザナ談){/netabare}

5話感想{netabare}
ガウナ辛くも退け谷風帰還、つむぎは?体組織90パー損失、ヤバくね?つむぎ培養液カプセルみたいな中で修復中、私も右手左足損失なんですけど(イザナ談)つむぎのおかげでシドニア救われたっての住民解ったみたいでパッシングもなり潜め、お見舞い献花とかしてある、谷風元気なかったけどつむぎ快方聞いていきなり元気になってつむぎ居に見舞い直行、星白完全に忘れやがったかな、想ったけど星白夢に出てきたね、つむぎ声似てたからかな?(←因み声優さんは同じ)目覚めるとつむぎ触手だった、治って良かった~つむぎ触手に抱き着く、イザナも猫持ってお見舞い(触手の餌じゃなくつむぎ触手は猫好き)、「(猫ちゃん)触ってもいいですか?」イマイチ妙な声で鳴く猫(触手になでられてもね)、シドニア配管の中ごそごそし始めた谷風とイザナ、配管通しつむぎ触手にお外観せたいんだね、{/netabare}

6話感想 {netabare}
風呂中祖母のユレ(不死なので若い)と会話なイザナ、祖母「貴女遅れてるから心配してた」、中性イザナどうやら女の道で決定したらしい、そこへ宿舎追い出された谷風が「泊めてくれ」、ハレムテンプレ鈍感♂主人公再起動か?イザナ「ちょうどよかったさっきから変な音してて不気味だったし」ポルタガイスト?の正体は?寂しくて配管伝って遊びにきたつむぎ触手でありました♪谷風「早く戦争終わらせないと」(←でも戦争終了=物語も終わるしってより対ガウナ位置のつむぎの居所の方が気になるし、つむぎバトエンは勘弁だね)新居探し始めた谷風は不動産屋に、場所やら配管やら配管やらが条件(つむぎ触手用だね)、新居整いつむぎ触手ちゃんご招待、つむぎ触手「一緒に寝てもいいですか♪」(寝るのかよ、まあ触手じゃ何にもできんわな、、)落合サイドが何か妙な新兵器開発中、{/netabare}

7話感想{netabare}
落合開発のあやしい武器?重力子放射線砲テスト~失敗暴走ガウナ化、谷風とつむぎに出動命令~、配管ピョコピョコなつむぎ触手が可愛い、なんとか鎮静も犠牲者出たね、でも真実は公表せずか、一期から谷風誤解中だった仄シリーズ♀谷風におにぎり持って仲直り画策も、谷風は部隊女隊長サマリに飲み屋同伴後光合成誘われ(光合成ってのは基本裸でやるので一般デートより意味深らしい)けど谷風は酔いつぶれ(オヤクソク)、にしても新居に一期から谷風に気アリの緑川纈もやってくるし、いよいよハレムになってきたね、纈とイザナとつむぎ触手3♀でお風呂で乳談義(って触手風呂にも入るんだw)イザナ巨乳化完全♀路線、{/netabare}

8話感想 {netabare}
緑川纈までコタツ持参で谷風宅へ、コタツ潜ってはしゃぐつむぎ触手♪か、、かあいいじゃね~かっ、けどハレム混沌化現象加速中、女性化著しいイザナ気遣うイザナのお婆ちゃんのユレ(←ひつこい様だが不死体だから若い)、谷風に出頭命令、重要文化財調査なるもの無理やり命じる、「イザナを連れて行きなさい!失敗したら以前あなたの頸椎内に仕掛けた爆弾起爆させてやる!」(なんか無茶苦茶だね~)、最近つむぎ寄り?な谷風にふてくされ気味のイザナを頸椎爆弾かかってるwから真剣に誘う谷風でありました、、{/netabare}

{/netabare}
さてさて後半やたらラブコメってきたけど、
これって一期と同じワンクールなのかな~、
星白どうなったのかも気になるけど、
やっぱつむぎ触手だよね、けっこう人気出ちゃってるし、
毎回DLして孫にも見せてるんだけど、
孫もけっこう喜んでるんだよね触手、
触手鬱ラストだけは勘弁してほしいな~。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9話~最終話
{netabare}
何とかイザナを桃源郷、、じゃなく千秋郷に誘う事に成功したハレムテンプレ型鈍感谷風、一泊付デート浮かれるイザナなれど谷風は頸椎無事目的、結局お婆策略込みイザナにバレて「ボクの事なんてどうでもいいんでしょ!」つむぎ派の私はうなずくも谷風そうもいかず~、、、何かあったのかなかったのか結局朝迎えコソコソ帰宅のお二人、そうこうしてるとイザナに偵察任務、惑星9に向かうイザナを心配する谷風とつむぎ、案の定かオヤクソクか結局ガウナ出現~、良い娘のつむぎイザナ助けに行きたい思い同じなれど命令待ち軍人谷風もつむぎに引きずられつつ結局惑星9へ、そろそろ回も押し迫るし過酷な戦闘になるんだろな~なってもいいけどつむぎだけは孫心配してるし無事で返してね(←もはや主人公もストーリーもどうでもいい痛い孫想いな一視聴者爺)
以降12最終話まで色々アリつつも流石の主人公つむぎ助けてなんとか帰還、ボクも大変だったんだけど~(←イザナ談)、谷風勲章もらったりワケワカラン敵はそのままとりあえずシドニアの航海はつづくのでありました~(終)、
{/netabare}
よかったよかったとりあえずつむぎ鬱ではなかった、
今週号ダウンロードして孫に見せよう、、、

孫「ちゅむぎは~?」ん?谷風君助けたっしょ?
「ちゅむぎ居ないよ」、、、

イルカオバQ触手状態でないとダメなのね、
ハハハ、、わかるわかる。。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さよならシドニア

弐瓶勉×ポリゴンピクチュアズ。

2期では日常パートを増やし、
キャラの感情や背景に焦点を当てた。
ラブコメ要素が増え、
物語に感情移入がし易くなった。
シリアスな作品だけに、
シュールな笑いが余計に笑える。
音響効果は変わらず凄い。

白羽衣つむぎの登場。
{netabare}人類とエナの融合個体。{/netabare}
旧約聖書の怪物、まるでリヴァイアサンだ。
獅子奮迅の活躍でしょう。
デザインがいい、声もいい。
まさかピンク色の胞手に萌えるなんて。
不思議な体験、やはり愛嬌なのかな。

狂科学者落合の登場。
シドニアを蝕む悪意。
種という概念からの解放。

原作では大シュガフ船(ガウナの母船)との、
激しい戦闘で幕を下ろしましたが、
{netabare}アニメでは因縁ある「紅天蛾」との、
最後を盛り上げる迫真の戦闘がクライマックス。{/netabare}
11話は驚愕、驚くほど動く動く。
{netabare}そしてエナ星白との邂逅。{/netabare}

傑作SFアニメの称号は揺るぎません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 81

08261216 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

3期ないの?

3DCGにもすっかり慣れ
サブキャラの区別もつくようになりました。

小つむぎ?
可愛かったのです(*^。^*)

ネットで調べると3期制作の発表はまだないとのことですが・・・

全ての伏線の回収は終わってはいません。
新たな問題も気になります。


原作は15巻までありますからね・・・

原作読めというこということでしょうか(@_@;)

OP、EDは本当まぁ酷いです。
いつの時代の音楽だよ、趣味が悪すぎる・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

62.8 9 仲間でロボットなアニメランキング9位
健全ロボダイミダラー(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (502)
2415人が棚に入れました
突如として地球に現れた謎の生命体《ペンギン帝国》と対ペンギン専門の秘密組織《美容室プリンス》の戦いが続く中、《美容室プリンス》は《ペンギン帝国》が操る巨大ロボ《ペンギンロボ》に対抗するために開発した対ペンギンの最終決戦兵器《ダイミダラー》のパイロットを探していた。女性が持つ豊かな双丘に夢中な熱血男子高校生・真玉橋孝一は、その身に宿す未知のエネルギー《Hi-ERo粒子》の因子保有者(ファクター)であるが故に、《ダイミダラー》のパイロットに選ばれるのだが……。

声優・キャラクター
島﨑信長、日笠陽子、石上静香、花江夏樹、洲崎綾、大橋彩香、木戸衣吹、田所あずさ、子安武人、堀秀行、村田太志、浅沼晋太郎、伊藤健太郎、保村真、福島潤、小山力也
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

くだらないエロアニメだけで終わらせないその工夫

人類の脅威となるペンギン帝国に立ち向かう巨大ロボ「ダイミダラー」。
そのエネルギー源はHi-ERo粒子なるものです。

主人公の真玉橋孝一(まだんばしこういち)が
ペンギン帝国に対抗すべく結成された美容室プリンスの構成員の楚南恭子(そなんきょうこ)に
「よーし、恭子~~!おっぱい揉ませろ~~~!!」と言い
もみもみもみもみもみ・・・・
「あ、あん、あん、ちょっと、孝一君、、あん、あん、あ~~~~ん(CV.日笠陽子さん)」
そしてHi-ERo粒子が発生してダイミダラー活躍→ペンギン帝国のロボット撃退と
こんな感じですw

マジでくだらねーwwwだけどここまで突き抜けていると逆におもしろいwww
と最初はくだらないエロアニメが大好きな私はキャッキャとはしゃいでいたのですが、
当然のことながら3話くらいで新鮮味も薄れ飽きてくるわけです。
5話くらいまで観て切るかと思っていたのですが、このアニメはここで終わらなかった。

私が本作で最も感心した点はズバリ「ストーリー展開の工夫」です。
ストーリーテリングなんて言うと大袈裟かもしれませんが、
視聴者を飽きさせないようにと凝らしたこの工夫には正直唸らされましたw

どういうことか説明していきますが、ここからはネタバレありです。
ここから先は視聴済の方か、もしくは、
たとえストーリー展開に工夫が凝らされてようがこんなアホなエロアニメは
絶対視聴しないよという方はよかったら読んでみてください。

{netabare}まず6話で主人公が交代します!
5話の次回予告で「主人公が代わることくらいたいしたことじゃない」という
アナウンスがあるのですが、いやいやいやいや!と思わずツッコんでしまいましたw
主人公が真玉橋孝一から喜友名霧子(きゆなきりこ)になります。
この喜友名霧子はパートナーの天久将馬(あめくしょうま)と
イチャイチャすることによってHi-ERo粒子を発生させます。
これがまーうざい!!
美容室プリンスの長官である又吉一雄(またよしかずお)が
「こいつらマジでうざい!!(CV.子安武人さん)」と
視聴者の声をたびたび代弁してくれるのが唯一の救いでしたw

そんな中で人間でありながらペンギンさんを心から愛してペンギン帝国の為に
一生懸命戦うリカンツ=シーベリー(Dカップ)を徐々に応援したくなってくると思います。
つまり、実はペンギン帝国こそが正義で美容室プリンスが悪なんじゃね?という
立場の転換を明らかに狙った誘導を巧みにしてくるんですよね。
リカンツ=シーベリーは「ここで戦うと街に被害が出るから場所を変えましょ」という
まるで主人公のようなスタンスなのですが、
一方で美容室プリンスの長官又吉一雄はペンギン帝国を滅ぼすためなら街の1つや2つと
どんどん下衆な一面を押し出してきます。
そして喜友名霧子のパートナーである天久将馬がペンギン化しペンギン帝国の一員にと
本当に先が読めませんでしたw

終盤になると突如真玉橋孝一の復活!
さらには真の敵は「美容室プリンスこそが不健全である」とし、
エロを規制しようとする日本政府というまるでどこぞの有名アニメのような展開で、
最後はペンギン帝国と美容室プリンスが「エロこそが健全である!」と
理念が一致し、共に日本政府に立ち向かうという怒涛の展開でしたw

以上をまとめると
主人公交代→正義(美容室プリンス)と悪(ペンギン帝国)の立場転換
→最初の主人公真玉橋孝一復活そして真の敵は日本政府
→美容室プリンスとペンギン帝国が協力して打倒日本政府、そしてエロ規制
とかなりぶっ飛んでましたw
一見すると特段注視するような展開の工夫ではないのかもしれません。{/netabare}

ただ、こうしたストーリー展開の工夫がなければ私は本作を5話で切っていたでしょう。
くだらないエロアニメと侮っていただけに
その反動で大仰に賞賛しているようにも見えるかもしれませんけど、
別に名作だったなんてことは言いませんw
率直な感想は「なかなかおもしろかった」ですからねw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 37

デューク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「俺、今の制作会社辞めようかな、って思って。」

「だって妹に「お兄ちゃん、どんなアニメ作ってるの?」って聞かれて、「一応、ロボットものだけど・・・。」って。・・・その先言えなくってさ。」

年の離れた妹は、今小学6年生だ。
オレがアニメを作る会社に就職したと聞いて、一番喜んでくれていた。
「お兄ちゃん、そのアニメの主人公の人、かっこいい?」
「あ、いや・・・まあ・・・(おっぱい揉むし)」
「敵の人たちもカッコ良かったりする?」
「うーん、ペンギンみたいな奴ら・・・かな(前にシッポあるし)」
「私、学校でみんなに自慢しちゃった!お兄ちゃん、アニメ作ってるんだよ、って!」
「そ、そうなんだ・・・ごめんな、守秘義務ってのがあってどんなアニメか話せないんだよ。」
「へー、すごーい、社会人みたーい。わかった、話せるようになったら教えてね!」
「ああ・・・今日はもう遅いから・・・おやすみ。」
「うん、おやすみなさい、お兄ちゃん!」

・・・みたいな。


追伸
敵役のリッツが優しくてとってもいい娘で、可愛かったです。
また、特典映像が、ちゃんと見る人のことを理解したアニメで素晴らしかったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛すべき「おバカ」作品!

原作:漫画 未読

全12話

ジャンル:学園エロ ロボットバトルファンタジー


感想

はっきり言ってエロいです。

そして、ただただ くっだらない 清々しい程のおバカ作品。
(決して批判じゃないです^^;)

何度「あ、アホや」って言葉をつぶやいた事か・・・

自分はバラエティー番組も好きなので、この くだらなくてエロ枠はツボでした。

なので、くだらない物が駄目な人や、エロに耐性がない人が知らずに観ると、殆ど断念するレベル。
(切った人、多いだろうな~って思う^^;)

主人公が乗るロボットは、昭和のロボット作品の敵ロボットみたいなデザインで、カッコよくないし ^^;

Hな事(おっぱい揉んだり)すると、「Hi-ERo粒子」と言うエネルギーが生まれ、ロボットが強くなる 
ホント くっだらない おバカ設定。

だけど・・・自分はこう言う くっだらないHな作品 好きですよ!

ここから、ちょっちネタバレ感想
{netabare}
第1部の主人公 真玉橋 孝一は、ちょっと熱血入ってて、
ムッツリじゃなく、清々しい程のスケベ漢 
ある意味尊敬に値するw ^^ (女性は受け付けないだろうな~^^;)
孝一とペアを組む 楚南 恭子 は、乳揉まれるのを 嫌嫌言いながら、何だかんだで受け入れてて良い雰囲気。
観ててニヤニヤしちゃったよ ^^

逆に、第2部の主人公 喜友名 霧子 と 天久 将馬 のペアは、人前でディープキスとか平気するハレンチバカップルなので、見せられるこっちは、段々腹が立ってくる。
教官の 又吉 一雄 も言ってたけど、マジウザイ 
「爆ぜろ リア中!」って声が聞こえてきそうです。^^;

なので、第2部からは、ちょっとつまらなかったな・・・

でも、終盤、死んだ筈だった 孝一 が、生きて戻って来た時は、すっごく嬉しかったね!
正に「漲ってキタ━―━―━―(゜∀゜)━―━―━―!!」でしたよw 

あと、終盤で、教官の又吉 一雄が悪者に見えて来て、どっちが人類の敵か?
分かんなくなる所は面白かったねw ^^;

まぁ、こう言うくだらない作品のラストは、ほぼ100%ハッピーエンドなので、安心して見れたのも逆に良かったです。
{/netabare}

何にせよ、ストーリーも設定もくだらないので、割り切って楽しめる人にしかおススメはできないです。

自分的には
ストーリーなんて、はなから期待してなくって、
笑わせてくれれば むしろどうでもいい!!!
キャラデザは結構奇麗で好みだったし、
さっきも書きましたが、こう言うくっだらない「エロおバカ」作品好きですよw
(大事なことなので2回言いました)

毎週楽しませて頂きましたw 面白かったです!   (>Д<)ゝ” 



OP:「健全ロボ ダイミダラー」 歌 - 遠藤会
この曲、結構好きで、車で聴いてましたw
仕事中、ついつい口ずさんじゃてましたよ♪

カラオケでこの曲唄えば、盛り上がること間違いないですw ^^(実証済み)
但し、他のメンバーがこの歌を知っている事が前提ですが^^;

あ!その時は恥じらいを捨て、ノリノリで唄う事と、間奏のセリフもしっかりと言って下さいね!^^



最後に一言
楚南 恭子 役の日笠陽子さん
エロいあえぎ声!  良かったですよ!!  (*´Д`)ハァハァ

頑張ってました!流石です!これぞプロ!尊敬します!
お疲れ様でした。

今度は「ハイスクールDXD」3期で 
またリアス部長のエロい声聴かせて頂きますね!  (@´▽`@)
 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

66.5 10 仲間でロボットなアニメランキング10位
太陽の牙ダグラム(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (56)
245人が棚に入れました
サンライズ制作のロボットアニメ。話題作「機動戦士ガンダム」が持つSFドラマ上のリアルさを柔軟に継承した“リアル派ロボットアニメ”の初期作品でもある。地球人の植民惑星デロイアは、母星の地球連邦に体制的な従属を強いられていた。連邦評議会議長ドナン・カシムの三男クリンは、地球主体の父の考えに疑問を抱き、友情を結んだデロイアの若者と反政府ゲリラ“太陽の牙”を結成する。クリンの視線に映る、デロイアと地球の未来は?

声優・キャラクター
井上和彦、田中亮一、山田栄子、銀河万丈、宮内幸平、高島雅羅、山内雅人
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「雪が解けたら何になる?」という謎かけは、こっちが先でしたか

以前視聴した『フルーツバスケット』(2001年)という、かっての人気アニメの第8話に、そういう男女間の謎かけ会話が描かれていて、強く印象に残っていたのですが、本作の方が20年も先行していたんですね。

その『フルバ』の方は少女マンガ原作で、思春期の少年少女の精神的葛藤もの、本作の方は、{netabare}架空の植民惑星の叛乱発生から自治権獲得まで{/netabare}を描き出す「ロボットものの顔をした政治劇」・・・というジャンルの違いはありますが、両作とも、この謎かけ(※{netabare}厳しい冬を乗り越えた先に穏やかな春がやってくる、という願いの籠った前向きな将来予測{/netabare})に象徴される「ビター・エンド」(※完全にハッピーではないが決してバッドでもない、関係者の今後の努力次第で可能性の開かれているbitterな(=ほろ苦い)終わり方)をしている、という点が非常によく似ていると思いました。


◆叛乱の勃発から均衡への到達まで、を描き尽くした稀有の長編政治劇

本作は、内容的には2015年から2017年にかけて放送された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』によく似ていますが、全75話という長丁場(※『オルフェンズ』の方は分割2期で全50話)ということも含めて、作品の重厚さ、という点では『オルフェンズ』を大きく上回る力作という印象を受けました。

詳細な考察レビューを書こうか?とも思っていましたが、この機会に取り敢えず作品内容の紹介だけ書いておきます。

私の個人評価では、政治劇ジャンルでの有名作『銀河英雄伝説』は内容的には名作レベルと考えますが、本編だけで110話という展開の冗長さが祟って、☆ 3.8 という中途半端な評点に留まります。
これに対して本作は、全75話で、一部の総集編を除いてほぼ無駄な展開なし、という構成の見事さを評価して、★ 4.1 というこの制作年代では例外的な高評点となりました。


◆視聴メモ

(概要)地球側が食料の40%、鉱物資源の80%を依存している植民惑星デロイアの独立活動の物語。

{netabare}
・第1話視聴終了時点
“Not even Justice, I want to get Truth.”というナレーションが良い感じ。作画・音楽は年代相当だが、ドラマチックな始まり方で好感を持った。
・第12話視聴終了時点
ここで主人公クリンが、敬愛する軍人(ダーク曹長)を仲間を守るために戦場で殺す、という1クール目で最も注目すべき展開が来る。
・第38話視聴終了時点
この回で、ボルド行政官とサマリン博士それぞれの政治的思惑と目標がくっきりと明かされ、本作が単なるロボット・バトルものから見応えのある政治劇に化け始めた感があり、ここまで来て初めて本作を積極的に見ていきたい気持ちになった。
・第53話視聴終了時点
単なる一基地内の叛乱を「クーデター」と誤って呼称している点に原作者の政治学に対する無知ぶりが現れているが、描かれている叛乱の進行状況自体は見応えがあり、本作への好感度が更に増す。
・第60話視聴終了時点
「雪が解けたら何になる?」という謎懸けは『フルーツバスケット』が最初かと思っていたけど、この回でのクリンとデイジーの会話が元ネタだったみたい(・・・実際には文系的な感性と理系的な理性の違いを説明する小ネタとしてアニメ以外の分野で以前から有名だった話らしい)。
・第75話(最終話)視聴終了
幾許かの感動のあるビター・エンド(ほろ苦い終わり方)。カルメル派兵士が敬礼するシーンは事前に聞いていたとおり◎。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          高橋良輔、星山博之
監督          高橋良輔・神田武幸(第1-31話まで連名、第32-75話は神田のみ)
キャラクターデザイン  吉川惣司、塩山紀生
メカニックデザイン   大河原邦男
音楽          冬木透
アニメーション制作   日本サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 太陽の牙ダグラム (1981年10月-1983年3月) ============

 - - - -【1】 {netabare}主人公クリンの独立派ゲリラ参加への決意が固まるまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第1話 光りの戦士 ★ ダムシティ行き軍用列車襲撃、ゲリラ(太陽の牙)掃討囮作戦
第2話 始まりの銃声 ★ 地球連邦と殖民星デロイアの緊張関係、カシム家当主(ドナン地球連邦評議会議長)暗殺未遂事件 ※時間と場所が飛び飛びになっていて話が分かり辛い点は×
第3話 デロイアの動乱 ★ 士官候補生クリン(17歳、カシム家三男)のデロイア無断渡航、デロイア北極基地への反乱軍来襲、クリン奮戦、デロイア独立宣言 
第4話 実戦のコクピット ★ クリンとデロイア人達の再会、苦い経験、クリンのダグラム初搭乗・初戦果
第5話 戦時特例法205号 ★ ドナン議長(人質)の行方、ラルターフ記者の疑念、レーク・ボイド隊の要員補充(クリンの准尉任命)
第6話 暁の救出作戦 × 首都カーディナル侵攻、議事堂侵入、事態急転、政治的謀略 ※脚本が分かり辛い
第7話 ゲリラ狩り ★ 和平成立、ロッキーの3年振り帰郷、独立運動指導者サマリン博士のクリン・スカウト ※クリンの突発行動は思慮が無さ過ぎる点と脚本が相変わらず分かり辛い点は×
第8話 裏切りのデロイア ★ キャナリーの兄(独立派ゲリラ)死亡、父への直訴・クリン失態、ダグラム完成、連邦軍来襲
第9話 ダグラム奪回 ★ ドナン議長とサマリン博士の見解相違、クリン活躍・ロッキー達との合流
第10話 ガルシア隊参戦 ☆ デイジーのデロイア無断渡航、河中の臨検・戦闘、ゲリラ狩り傭兵部隊(ガルシア大佐指揮)接近
第11話 遠すぎた父 ★ デイジーのデロイア到着、ガルシア隊来襲、父との再会・決別、デイジーとの再会、仲間のもとへ
第12話 ためらいの照準 ★★ フォートロック(ゲリラ補給基地)への敵襲、正規軍(ダーク隊)来襲、ダーク曹長戦死 ※1クール目の見せ場{/netabare}

 - - - -【2】 {netabare}サマリン博士を指導者に独立派ゲリラの組織化が始まるまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第13話 敵補給隊から奪え ★ ダグラム燃料切れ、燃料強奪・補給隊員拘引、ダグラム再起動
第14話 やっかいな捕虜 ★ ハックル(デロイア人捕虜)とフェスタ、デザートガンナー来襲
第15話 ダグラム砂に沈む ☆ デイジーとラルターフ記者の再会、ゲリラ隊苦戦、投降勧告
第16話 砂漠に熱く燃えて ★ 人質のクリン、ゲリラ隊全滅の危機、ハックル寝返り、ガルシア隊撃退
第17話 死に神の執念 ☆ 傭兵隊長ガルシアの逆襲、ガルシア爆死、フェスタ爆死
第18話 蜃気楼の街 ★ ボナール到着、デスタン裏切り発覚、エネルギー基地籠城、サマリン博士の転向声明
第19話 包囲網を破れ ☆ デスモント(ボナール市長)解任、撤退(ダグラム分解・運搬)、エディ戦死
第20話 偽りのグランプリ ☆ 自治政府代表(フォン・シュタイン)演説とスタジアムの騒動、同志ジェイ・ロック
第21話 計算された奇襲 ☆ デスモント前市長葬儀式典での騒乱
第22話 襲撃作戦一石二鳥 ☆ ジョルジュ・ジュール合流、ゲリラの綽名「太陽の牙」、連邦軍サウスシティ基地攻撃・制圧
第23話 狙われたゲリラ会議 ★ ゲリラ各隊代表スパシ集結、会議混乱、連邦軍来襲、リニアカノン炸裂(ターボザック)
第24話 サマリン救出作戦 ★ バラフ軍刑務所襲撃、囚人スパイ、救出作戦失敗、チコ囚わる
第25話 潜入バラフ軍刑務所 ★ 再襲撃、サマリン博士・チコ・囚人解放 
第26話 振り向けば遠く… × ※総集編1、新規シーン僅少(見なくてよい回){/netabare}

 - - - - 【3】 {netabare}独立派ゲリラが最初の拠点アンディを確保するまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第27話 戦場に来たデイジー ☆ ラルターフ記者とデイジーのゲリラ隊慰問、連邦軍来襲、撃退
第28話 戦火の影の打算 ★ ネルオーダー社長(民族資本)の依頼、RDカンパニー(地球資本)新工場破壊、資金・船調達成功
第29話 ラコックの策謀 ★ レーク・ボイド少佐のパルミナ行政官赴任、ラコック補佐官の圧力、港湾の戦い
第30話 パルミナへ渡る日 ☆ 貨物船での密航、海上の敵襲
第31話 パルミナの熱い風 × 地元ゲリラ救出作戦 ※踊り子リタの挙動が無理
第32話 血気はやる進軍 ★ ゲリラ諸隊一斉蜂起・パルミナ首都ドガ侵攻開始、失敗、ノキア戦死、撤退
第33話 戦火は村々に ☆ 離村のゲリラ蜂起、ラコックとロイル(カシム家次男)の結託
第34話 武器は誰がために ★ 地球連邦からの横流し武器確保、デイジーの看護婦志願
第35話 再会の野戦病院 ★ 負傷ゲリラ病院搬入、クリンとデイジー(再会の約束)
第36話 塞がれた行く手 ☆ 地雷原の戦い
第37話 選択の渡河作戦 ★ 鉄橋渡渉をめぐる攻防
第38話 アンディ鉱山封鎖 ★★ 反メドール地球3州の思惑、ボイド行政官とサマリン博士の直接対話 ※ここでロボットものから政治劇に話の主軸が変化か?
第39話 封鎖山脈を越えろ ★ ボイドの過去回想、連邦軍前線突破、アンディの街到着
第40話 戦士の休息 前編 ☆ 反メドール3州代表とゲリラの握手(功労者ヘシ・カルメル)、ボイド軍のアンディ鉱山封鎖開始
第41話 戦士の休息 後編 ★ ハンク曹長・アーロン伍長の対ダグラム復讐戦、戦場の憎悪への怯え(クリン)
第42話 動乱の航跡 × ※総集編2、新規シーン僅少(見なくてよい回){/netabare}

 - - - - 【4】 {netabare}独立派が人民政府を樹立し攻勢を強めるまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第43話 仕組まれた背信 ★ J.ロックのザルツェフ少佐スカウト
第44話 疑惑の二重スパイ ★ 膠着状態、偽ゲリラの蛮行多発、裏切り者デスタンの誘き出し
第45話 夢散らす銃声 ★ デスタンとリタの因縁、リタ死亡、列車強襲
第46話 術策と機略 ★ ザルツェフのサリマン参謀受諾、連邦軍アンディ進駐(ラコック補佐官の姦策)、ダグラムのロリー鉱山襲撃
第47話 悲しみの爆走 ☆ ボイド行政官とラコック補佐官の方針対立、野戦病院廃止、ジョルジュ暴走
第48話 その名は解放軍遊撃隊 ☆ ロッキー隊の任務・役割の変化(J.ロック隊とともに本部直属遊撃隊に)、ドナン地球帰郷、電波塔破壊任務
第49話 共同作戦の軋み ★ 連邦評議会の駆け引き、地球人クリンへの反発、わだかまり緩和
第50話 戦う者の掟 ★ ドナン余命半年、全体作戦と眼前の仲間を救うことの齟齬
第51話 見えはじめた亀裂 ★ ゲリラ処刑中止事件、連邦軍脱走兵救助、箝口令
第52話 アンディ鉱山攻撃命令 ★ アンディ総攻撃厳命、最後通告、サマリン他300名脱出、連邦軍内デロイア兵の叛乱(ウルド基地)
第53話 反撃の導火線 ★★ 新拠点グランテ転進、ウルド基地叛乱兵救援、ゲリラとの合流、ボイド行政官辞任
第54話 再びドガへ向けて ★ 猛将マノン新行政官、連邦第8軍精鋭24部隊来襲
第55話 戦略台地を奪取せよ ★ 要衝ウェーブ台地争奪戦、解放軍進撃
第56話 スタンレー高原の攻防 ★ 冴えるザルツェフ参謀の作戦指揮、J.ロク機甲部隊合流、24部隊壊滅・マノン戦死
第57話 ひるがえる解放旗 ★ パルミナ首都ドガ市進攻、ハンズ副官降伏、デロイア解放人民政府樹立宣言、ドナン議長容態急変
第58話 解きはなたれた野心 ★ ラコック補佐官とフォン・シュタイン代表の方針対立、ラコック地球へ、ドガ防衛戦開始
第59話 威信かける海戦 ★ ラコックの政治工作(連邦評議会周旋、代行弁務官就任)、フォン・シュタイン軍撃退
第60話 デロイアの光と影 ★ ラコック実権掌握(武器スキャンダル)、解放軍の北極ポート侵攻開始
第61話 北極ポートに向けて ★ 急進派サマリンと穏健派カルメルの方針対立、人民政府切り崩し工作
第62話 きざまれた光る道 × ※総集編3、新規シーン僅少(見なくてよい回){/netabare}

 - - - - 【5】 {netabare}連邦軍の反攻が強まり独立派との妥協が成立するまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第63話 落とされた黒い滴 ☆ 連邦軍の反攻開始(ゲリラ戦術採用)、裏切り者デスタンのカルメル接触
第64話 濁流の罠 ☆ ドナン意識回復、渡河作戦を巡る虚実(連邦軍の奇襲・ダム放水、解放軍のダム奪取・逆襲成功)
第65話 攻略・白銀の要塞 ☆ 8軍最後の防衛線(カルナック山脈)、ラコック&カルメル密会、死闘開始
第66話 激戦・カルナック越え ★ ラコックのドナン決別、解放軍の山頂制圧
第67話 北極に散った決断 ★ ドナン北極ポート移送、ラコックとフォン・シュタインの対立、フォン・シュタイン抹殺
第68話 テーブルについた者達 ★ カルメルのクーデター、侵攻中止、和平交渉開始、武装解除要求
第69話 ドナン・カシム死す ☆ ラコックのデロイア州政府廃止・独立承認声明、父子再会
第70話 武装解除 ★★ 連邦軍の解放軍包囲・挑発・休戦協定破棄、サマリン博士の苦渋の決断、ザルツォフ逮捕、和平協定仮調印
第71話 粉飾の凱旋パレード ★ 事実上の敗北、ダグラム奪還
第72話 英雄奪回 ☆ デロイア独立の為の本交渉開始(ラコックの権謀術数)、軟禁されたサマリン博士の解放
第73話 沈黙する指導者 ★ 戦士の感情論と指導者の論理の相克、カルメル軍のロッキー隊猛攻撃 
第74話 大いなる説得 ★ サリマン博士の遺言
第75話 燃えつきたあとに ★★ カルメルの方針変更、ラコック弁務官暗殺、ダグラム自壊、クリン帰郷{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)46、☆(並回)19、×(疑問回)5 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「さらばやさしき日々よ」
ED 「風の行方」
挿入歌 「EXODUS(エキソダス)」、「父よ」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さらばやさしき日々よ S

高橋良輔監督の代表作の一つ。
4,5年前にレンタルで再視聴しました。

この作品はとにかく重い。大人が見ても重い。子供の時にはその難しさ故、余り良く分からなかった作品です。

内容としては、地球連邦の植民地デロイア星の独立運動の話です。
主人公は、地球連邦評議会議長のドナン・カシムの息子であるクリン・カシム。彼はあるきっかけからデロイア独立運動に身を投じ、デロイア星の独立のために戦うことになります。
父親は地球連邦の政治家、息子はデロイア星独立運動の一派なので、対立する構図になります。直接対峙することはありませんが、お互いの理念に基づき、それぞれの戦いを繰り広げていくこととなります。
要するに父対子ですね。

今普通に考えれば、地球の政治家の息子が、植民地の独立運動に加担したら、当然失脚するだろうと思うのですが、まあそのあたりは突っ込まないでください^^;

さて、この作品が異質なのは、政治色が強いということです。序盤で、地球連邦において、デロイアの独立を巡ってクーデターが起き、失敗に終わります。ただし、それはデロイアの抗地球という単純なものではなく、真の首謀者の意図が隠されていました。それが後半になるにつれて徐々に明らかになっていきます。それに加え、ある人物の策謀が絡まり物語を複雑にしていきます。
(このあたりのことが、幼いころ、よく理解できませんでした。)

主人公・クリンは、自らの出自によりデロイア側でも警戒心を持って迎えられます。唯一、独立運動の指導者サマリン教授だけが、彼に全幅の信頼を置きます。彼の所属することになるグループはいつしか「太陽の牙」と呼ばれるようになっていきますが、地球人であること、ましてやドナン・カシムの息子であることは、最後の最後まで彼につきまとうこととなります。

コンバットアーマー(ロボット)の戦いにも、ある程度のリアルさが持ち込まれています。普段の移動にはトレーラーが用いられていることや、燃料棒がなければ動かないこと、寒冷地対策、整備士が帯同が必須である、など。今のアニメではさほど珍しくないことが、この作品から持ち込まれたと言ってよいのではないでしょうか。

<そして、その後の高橋監督作品、装甲騎兵ボトムズでは、アーマードトルーパー(AT;ロボットです)は基本的に量産機だけになり、大きさも4メートルほどになりました。主人公も特別な機体ではなく量産機を乗り捨てで使っていく、という進化(?)を遂げています。>

閑話休題。

あるアニメ雑誌では、「ストーリー展開がわかりづらい」「主人公たちの行動が大局にほとんど影響していない」「ロボットアニメではなく政治アニメ」「主人公、ダグラムがいなくても物語が成立している」などと批判がなされたようです。

そんな批判とは裏腹に視聴率は好調だったようで、結局、サンライズ製作のオリジナル作品としては最長の全75話放映されました。決して分かり易い作品とは言い難いのですが、子供向けに妥協しなかったことが却って好評価を得たのではないかと思います。もっとも、当の子供たちは、コンバットアーマーに夢中になっていたのかもしれませんが^^;

最後に、この作品のOP、EDの歌詞は、高橋良輔監督自身によって作詞されています。特に、OPは主人公・クリンが今までの生活を捨て独立運動に身を投じることとなった心情を歌っており、作品の世界にどっぷりと浸かることができる歌です。作画が古いなどの問題があるので、作品そのものをお勧めすることはしませんが、曲は何かの機会があればぜひ聞いてみてください^^
(レビュータイトルはOPタイトルです)


※途中の政治的部分の記述で、具体名等を伏せてネタバレを避けたつもりです。他の部分も含めて、書きすぎだと思われる方はメッセでご連絡くださるようにお願いします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争ってナニ?を子供にも解りやすく教えてくれた作品 だったんだと思う

 クリンのダグラムとの決別やロッキーの慟哭、解放軍兵士達のラストの敬礼等個人的には思い出深いシーンの多い作品ですんで上方修正します。
某鉄血は巻き込まれる子供達の不幸の物語ですが、ダグラムは抑圧された植民地の願いの話です。独立の象徴としての偶像となったダグラムとサマリン博士の描き方は他の作品とはベタではありながら一線を画すと思います。
ガンダムやダグラムの頃と比べてテーマを何に重きを置いているかを考えて観ると、今はやはり個の時代なんだなと時代の変化感じますね。

あと、ある意味"乳首の見えるアニメ"です。見たくない類の奴ねw
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 本放送は塾通いでたま~にしか見れませんでしてね。
全話通しで見れたのってずいぶん後だったもんで、流石にちと今見るにゃアレだなとは思いましたけども。
なんせ飛ぶ機能なんて全く無いコンバットアーマーがえらい滞空時間でジャンプしちゃうし、設定では対リニア装甲の機種と違う機種の差なんてのもあるのに絵的には余り差はないし。Xネブラ対応型と非対応の機種も動きそんなに変わらなかったし。
挙句の果てにどう考えてもカッコ悪くなり得ない設定の24部隊が、作画のひどさでとても残念な感じだし。

 でも終盤、北極ポートでの武装解除前後からの流れ。大多数の幸福の為に少数の犠牲は止むを得ないと説くドナンと、その少数の犠牲者たちの真の独立への悲願を説くサマリン博士。この辺りはほんとストレートに響きます。
俺はちと目頭熱くなりました。大人なのにw
今どきのアニメでこんなストレートな表現したら噴飯モノなのかもしれませんが。

まぁ昭和のオッサン世代は大丈夫でしょうが、若い人が今からコレ見るときは修行だと思って全74話頑張ってください。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

63.8 11 仲間でロボットなアニメランキング11位
パーマン(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (13)
78人が棚に入れました
ある日、須羽ミツ夫の前に超人「スーパーマン」(新作ではバードマン)が現れ、マスクとマント、バッジを渡される。このセットを身に付けることによって、半人前の「スー」を取って「パーマン」としての力が発揮出来るのである。ミツオは同様に超人からマスクやマントを受け取った者たちとパーマンチームを組み、超人的な力を発揮して悪者を懲らしめ、あるいは事故や災害に立ち向かう。

声優・キャラクター
三輪勝恵、大竹宏、栗葉子、加茂嘉久、白石冬美、勝田久、近藤高子、菅谷政子、肝付兼太、野村道子、江美京子、島田彰

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

パーマンとパー子よいつまでも

1967年~1968年 テレビアニメ 白黒作品 全54回

原作 藤子不二雄 監督 鈴木伸一 演出 長浜忠夫 荒木伸吾 森下圭介 他
制作 東京ムービー スタジオゼロ

オバケのQ太郎の後番組としてTBS系列で放送された。
オバQの監督であった長浜氏は渾身の力作「巨人の星」に専念するため、演出での参加にとどまる。
監督の鈴木伸一氏は漫画家を目指す「トキワ荘」の一員だったが、
早い時期にアニメーターに転向、スタジオゼロの中心人物としてトキワ荘関係者のアニメ化に尽力した。
オバQの伸ちゃんや小池さんのモデルらしい。

巨人の星はカラーでパーマンは白黒なのは予算の都合。

登場人物

スーパーマン
星を巡ってスーパーマンになれる資質のあるものを探すのが任務。
候補者にはパーマンセット(マスク、マント、バッジ、コピロボ)を渡して試す。
パーマン1号
通称もパーマン 須羽ミツ夫 小学5年生
パーマン2号
ブービー チンパンジーの子供
パーマン3号
パー子 第一作では正体は秘密とされる
パーマン4号
パーヤン 小学6年生 寺の小坊主
パーマン5号
コーちゃん 2歳の幼児

なんといっても驚いたのはコピーロボットの存在。
黒い鼻を押したものに変わり、性格も近い線でコピーする。
ミツ夫を馬鹿にしていたりとか多少自我もある。
子供心にマスクで顔を隠してパンツは隠さない3号にドキドキしてた。
当時その理由はさっぱり分からなかったという。

ドラえもん「コピーロボット!!!」のび太「パーマンが使ってたやつか」
ってシーンもありました。

悪と戦う等身大のずっこけヒーローは日本中の子供で知らぬものなしの大人気となりました。

パータッチ パーマン同士が手をつなぐことにより2倍の速度となる。
パーマンとパー子が手をつないで救援のために飛ぶシーンは、子供たちに夢を与えました。

第2作目は1983年よりオバQと同様に原田益次監督で10分アニメとして放送された。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

まみあな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ドラえもんより出来が良かった

確か原作にもアニメにも有ったと思うのですが、ミツオがマスクとマントを盗まれ、スーパーマンが脳細胞破壊銃で痴呆にしようとしたのをパー子以下仲間が取り返してくるので待つように懇願し、タイムリミットぎりぎりで間に合った、という話が感動的だった。
改訂版では、「スーパーマン」は「バードマン」に、「痴呆にする」は「動物にする」に設定変更したようですね。語"superman"は米国漫画以前からある語のようだし、米国漫画のとは意匠も異なり、著作権上の問題は無いと思えるのですが、出版社・アニメ制作側は懸念したのでしょうね。
ドラえもんほど教訓がましくなく、伸び伸び作ったと思う。 後の改訂作は、失望したくないので観ていません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
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