人魚姫おすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの人魚姫成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月24日の時点で一番の人魚姫おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.9 1 人魚姫アニメランキング1位
バブル(アニメ映画)

2022年5月13日
★★★★☆ 3.6 (83)
281人が棚に入れました
世界に降り注いだ泡〈バブル〉で、重力が壊れた東京。
ライフラインが断たれた東京は家族を失った一部の若者たちの遊び場となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。
ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めていたエースのヒビキは無軌道なプレイで重力が歪む海へ落下してしまった。
そこに突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救った。そして、2人にだけ特別な音が聞こえた・・・。
なぜ、ウタはヒビキの前に現れたのか。2人の出会いは、世界を変える真実へとつながる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人魚になった長門有希。素直に見るとかなり面白いです。

 23年9月 3回目の視聴をしました。人魚姫のオリジナルをちょっと調べたところ、王子を殺せば人魚に戻れる、という設定があるようですね。そう考えると、ラストシーンの説明はわかるような気がします。

 そして、世界に降り注いだ泡は反文明的なものの象徴、そして、聞こえすぎる主人公の「聞こえすぎる」とは、おそらく本質が分かるということか、人の気持ちがわかるということでしょう。
 ウタの歌が聞こえたはボーイミーツガールの構造ですが、ポイントはなぜウタにアイデンティティが生じるとそこが特異点のようになるかです。

 メタ的にみれば、世界でいち早く「バブル崩壊」が起きて失われた30年=時が止まったのが東京ですから、そのレイヤーでみれば分かりやすいアナロジーです。
 が、文明の終わりをウタが守ったととると、宇宙意思が地球を滅ぼそうとしたけど、ウタとヒビキが出会うことで地球を守った…でも、いずれは滅びるけど、今はもう少し時間を貰ったととも取れます。

 ただ、そういう考察は一回忘れて、長門有希(「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラ)=情報統合思念体の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースが、人魚=ウタであると、素直にとるのが自然な鑑賞の仕方かなあとも思います。1回目は綾波レイとの類似性を考えましたが、設定とキャラ的には長門有希です。

 滅びと再生のサイクルという大上段の設定があるし、泡沫(うたかた)という言葉の通り、命など宇宙から見れば微々たるものですが、それでも恋愛はしようよ、ということ。いつかどんな形かわかりませんけど、ウタとヒビキはどこかで再会するでしょうという、ある意味ハッピーエンドの人魚姫とも言えます。

 そしてこうやってとらえると、東京が再生してもおかしくないでしょう。文明など所詮は泡沫です。

 あまりテーマにこだわりすぎて「宇宙人魚姫」という恋愛物語を忘れてしまうとこの本作をとっつきにくく、つまらないものと捉えてしまいまそうです。せっかく人魚姫を強調しているのだから、素直にそう見るとかなり面白い映画だと思います。
 もちろん含意としていろんな考察はできますし、その方面から見るのも正しいとは思います。2回、3回見ても十分深さがあると思います。

 評価は22年5月で4.0でしたが、4.3に。ストーリーを3.5から4.5に。キャラは4.0から4.5に。作画・声優・音楽は評価変えず。
 


 以下 1回目のレビューです。

 泡と渦は破壊と再生。未来の人魚姫は綾波レイ?

 ネトフリにやられて悔しいですが、迷いに迷って再び会員に…うーん。まあ、先に結論をいうと悪評が多かったですが私はかなり面白かったです。ですので、良しとしましょう。ということで1回目視聴しながらの感想です。

 新海誠との類似性の指摘もありますが、どちらかといえば、本作の映像的な見どころは構図の取り方だと思います。そして映画的な意味においてはまったく似ているように見えませんでした。

以下ちょっと項目ごとに整理してみました。

{netabare}ディストピアもの
東京ですから過去例は沢山あります。こういうSFの場合、舞台設定なのかテーマ性があるのかが問題です。

 小松左京の首都消失やラーゼフォン、アキラなどの類似に見えます。が、私はどちらかと言えば本作は飛ぶこと…重力からの解放、エアギアとの類似性を強く感じました。空を飛ぶ夢というのは不安の表れまたは解放への憧れです。

泡と渦
 バブル…泡がなにを象徴するのか。ぱっと見では経済の崩壊=日本の自信が砕け散ったバブル崩壊=東京が廃墟とかさなります。

 渦が象徴するものは破壊と再生…フィボナッチ数を意識していますので、自然に含まれた法則ということでしょうか。ですが、本作はちょっと禍々しい意味に使ってましたね。銀河=渦は滅びと再生。一番初めに見せていた銀河の集合はボイド構造=「泡」構造という超銀河団、宇宙の大規模構造の世界観ですから泡と渦=宇宙。つまり滅びと再生という意図はわかります。

人魚姫
 出会いの時の「人魚」のセリフと泡を重ねると、人魚姫の結末。つまり風の妖精になるということでしょうね。溺れるところを助けられたし、しゃべらないですし、触ると泡がでる。歌は人魚ではないですが、ローレライを想起します。これは冒頭の20分くらいで読み取れます。と思ったら、普通に人魚姫を本で出しましたね。
 人魚姫=異文明との第1種接近遭遇…コンタクトとかメッセージなだと。知識を得る、しゃべれる…ではなかったですね。そこにフォーカスはあたりませんでした。宇宙意思だと長門有希ですけどね。後述しますが綾波レイとの類似性を感じましたが、心情的な部分では長門有希も入ってたかなあ。

 もう1つ。腕を失ったウタが、抱き合っているヒビキとマコトをうらやましそうに歌が見ていましたね。嫌な予感しかしません。

 つまり、泡と渦という対立構造と人魚姫で、ウタは宇宙の意思ということなんだと思います。


パルクール
 パルクールは立体的な動きですから、肉体回帰と重力からの解放…3次元=リアルの象徴なのかもしれません。
 ちょっと背景のビルですが、アキバ的な萌え映像が廃墟に描かれていましたね。これもちょっとエヴァの結論であるオタクからの脱却を言っていたのかもしれません。
 

 なお、人魚姫の本を出したり、パルクールのルールの説明や親がいないという事をセリフでしゃべってました。これはやらなくても普通にわかります。つまり余計な説明であって、視聴者を信頼していない、という気がします。映画のレベルを上げたいと思うならここは説明しないほうが良かったですね。


エヴァとの類似性
 ジョウロの水やりはスイカになればエヴァの加治さんですねえ。そういえばヒロインの青髪=人ならざるものはエヴァを想起します。重力異常の映像などシンエヴァの影響が感じられます。第2次降泡?(コウホウ)現象。東京の水没。
 なんといっても最後綾波レイは自然とのふれあい、人間の生活を知ってそして消えて行きました。(ニワトリ追いかけてましたね。農業のシーンと重なります。)
 ウタが象徴するものは非常にシンエヴァの綾波に近い気がしました。

{/netabare}

雑感
 本作の廃墟は映画の流れで言うとどうでしょう。
「君の名は。」のように東日本大震災を象徴しているのではないと思います。環境破壊の「天気の子」はあるかもしれません。でも私はどちらかといえばシンエヴァ…3次元への回帰。つまり恋をせよということ。そして文明と経済という価値からの脱却だとおもいます。

 音に過敏ということは人と違うということ。生きづらい世の中をバブルが救ってくれた。静かな東京つまり文明からの脱却で居場所が出来た。道具を持ったアンダーテイカーに勝つということは肉体への回帰ということ。ボーイミーツガール…コミュニケーションで心が芽生える。

 アンダーテイカー=墓堀りですね。既存の価値観にうずもれて行く。機械に頼る。経済重視。勝つための手段を択ばない。動画に投稿すアピールする。未来がないということ。現代的な価値観の否定ですね。

自主性重視。大切なもののために命をかける。

 草食化とポリコレで恋愛が出来なくなった。触れる事が出来ない男女。アナユキではないですね。肉体で触れ合えない。純粋な恋ですけど悲劇でもあります。シザーハンズとか死神坊ちゃんと黒メイド的かなあ。

 そして、自信を失った日本は経済や文明という既存の勝ちから離れることで居場所ができる。

 まあ、ちょっとBL的な演出が余計かなあという気もします。

 新海誠が「君の名は。」で、2011年の東日本大震災でいままでの世界系的な物語や別れによる涙を否定しました。「天気の子」で東京の終わりと「青春の衝動」を描きました。
 ここにシンエヴァ的な2次元からの卒業=3次元へ。

 本作は東京が終わった後の新しい価値観はなにか?経済と文明ではなく肉体と自然への回帰。そして女の子を迎えに行け…というふうに理解しました。

結末
{netabare}  人魚姫である以上結末は必然でしょう。風の妖精=自然と溶け込んだということだと思います。いつかまた会おうは、ヒビキが宇宙になるときなんでしょうね。
 ちょっと我慢してましたけど、最後のウタのカップでうるっと来てしまいました。うーん。最後並走していたあの泡がウタっぽい演出でしたけどあれはちょっと余計だったかなあ。{/netabare}


 作画はもちろんこのレベルの映画ですからほぼいう事はありません。演出はViVyぽかったですね。


 欠点としては、ストーリー内の時間の幅が短くて、ちょっと壮大感がなかったですね。あとウタへの感情移入できるエピソードがせめてもう1個あればなあ…。

 いろんな映画のオマージュは沢山ありますが、それは現代においては仕方がないです。けど、少なくとも新海誠の下手な模倣ではないと思います。ストーリーは面白いし、テーマ性もアップデートしていると思います。

 映画見ながらレビューしたので、ネトフリ会員中にもう1回見ると思います。




で、追記です。2回目…とはいっても気になった部分を重点に。

{netabare}  テーマ性は1回目のレビューの通り。整理すると、東京の喪失=失われた日本の30年。経済、文明で日本は廃墟に。
 虚業である動画配信や2次元コンテンツがはびこる。個人のメシや必需品=経済に支配されてその戦いに明け暮れる。
 東京タワー=昔の日本、東京の象徴の破壊から始まる

 破壊と再生=渦と泡…宇宙の理が入った感じですね。

 パルクール=3次元=自由。価値観からの解放。2次元からの脱却自然回帰。というか何か新しいものを見つけようぜ。

 ただ、工事現場を描いていました。そしてエンディングで日常に溶け込むウタ。うーん。未来の東京はまた逆戻り?それとも新しい東京を作るということ?あの画面は意味が分かりづらかったですね。


 2回目みて思ったのが、東京タワーで怒りに触れた…というよりウタとの出会いな感じなんでしょうか。あのあたりが言葉足らずですね。ウタ=歌とヒビキ=聞くことができる、と言う名前からいって2人はあそこで出会っと見るのが映画的文法の気がします。

 ただ、そこは宇宙のなんらかの存在であるウタがなぜヒビキのところに来たかが説明不足です。
 ここに意味性があるかどうか。未来の人魚姫=綾波プラス長門が消えてなくなる部分。2次元からの解放ではあると思うんですけど、それだけか。なぜ東京なのか。東京が世界で最も歪んだからか。

 最大の欠点はやはりウタが描けてない。ウタとヒビキの心を通わせるエピソードが弱いです。冗長な部分があるのでカットすれば時間をそんなに変えないで、エピソード作りができたはず。

 この2つ。ウタとヒビキに関して設定的な出会いの理由と、ストーリーの骨格としてのラブストーリーが弱かったと思います。

 ということでちょっと評価は下げておきます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 19

くまさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

またね。ウタにひびく、恋ごころ。

面白かったです。

冒頭で、水中に沈む青年が、「人...魚...」と発言し、
すぐに少女が現れる。

この謎を抱えたままOPが始まり、
ちょっと時が遡って、ストーリーは進行していきます。

とにかく、作画の映像美と躍動感に圧倒されました。

ストーリーはわかりやすいし、100分ぐらいで終わるし、
なんか美しいものが観たい、となったらよい感じです。

りりあ。さんのED「じゃあね、またね。」が、
作品と雰囲気が合っていて、じーんときました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

躍動感と透明感に溢れた作品、見てみればシナリオも意外と悪くない、おすすめ度★★★★★

叫んでいこうぜ 飛び越えて舞って 弾けるこの思いも泡になって

アニメとしてのクオリティはシナリオが微妙なのでそこそこ止まりだがエンターテインメントとしてはわりとよく出来ている。頭を空にして見ればわりと楽しめる構成。

シナリオはよく虚無だのなんだのと批判されているが、全体像自体はボーイミーツガールとディストピア世界の差し引きを描いているようなもの。ただそこの中身がどれも中途半端でとっちらかって損している印象。パルクールチームの交流やパルクールでの競い合い、躍動感はなかなか良く描けている。

作画はWIT STUDIOと荒木哲郎という進撃の巨人初期のチームだからか、躍動感と勢い、透明感に溢れた作画の雰囲気が描かれており、なかなかに魅力的なビジュアル。澤野弘之劇伴のダイナミックさもそこに加わり、映像やサウンドでは大いに見応えがある。

結論としては思っていたより楽しめたしむしろ好きな部類まである、二ノ国同様に若干つまらないは思うけどさすがに叩かれすぎな映画。個人的には好きだが人には勧めづらい。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

88.4 2 人魚姫アニメランキング2位
カレイドスター(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1550)
8227人が棚に入れました
アメリカに、サーカスとミュージカル、マジックを組み合わせたようなエンターテイメントを提供する集団があった。その名を「カレイドステージ」という。
幼い頃に見たカレイドステージに憧れ、単身日本からやってきた苗木野そら(なえぎのそら)は、選ばれたものにしか見えないステージの精霊であるフールが見えるが、新体操しかやったことが無く、演技については完全な素人。しかもオーディションに遅刻して来た上にカロスが特別扱いする為、レイラから完全に敵視されることに…。
しかし、さまざまな試練に遭遇しながらも、持ち前の前向きさと身体能力、そして根性でそれらを乗り越え、やがてカレイドステージの花形、カレイドスターへと変身していく…。

声優・キャラクター
広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、渡辺明乃、水橋かおり、櫻井孝宏、中原麻衣、折笠富美子、小桜エツコ、子安武人、下野紘、藤原啓治、久川綾、大森玲子、あびる優

さもぽ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

本当に すごい アニメ

最初はあまり期待してませんでしたが、観てみるとすっかりハマってしまいました。
自分が人にお勧めするアニメを選ぶとしたらまず真っ先にカレイドスターを上げます、キャラ、ストーリー、音楽、作画、全てが素晴らしい中、やはり演出が本当に素晴らしいと思います、あとで知ったのですがセーラームーンやお邪魔ドレミなどを手がけた監督さんなんですね、1話見始めた時に少女向けっぽいなと思っていましたが、観ていく内にそんな考えは吹き飛びました。
まさに萌えならぬ燃えアニメ!今までアニメで泣いた事はありますが大体はキャラが死んじゃったりな悲しい涙でしたが、このアニメは本当に自然に感動の涙がでてきました。
一度は見て欲しいアニメだと思っています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高のアニメ

今まで10年くらいアニメを見ていますが、この作品以上のものには出会えていないし今後出会えないと感じるほどすばらしいアニメでした。
中学、大学、大人になった現在いつ見てもとても感動することができました。

④クールの長編オリジナルアニメであるにも関わらず、ストーリーの完成度は他の作品と一線を画していると思います。
内容は21世紀の王道スポコンアニメといったところでしょうか。各キャラがしっかりとしているし、物語りも途中でぶれたりしません。主人公ソラのがんばりを見ていると自分も元気ややる気をもらえました。



カレイドスターはとてもさわやかな涙を流せるアニメだと思います。
自然と涙は出てくるのだなと実感できた最高のアニメでした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 104
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

真のスターの輝き、そして、競うことの意味、を問う作品

10年以上前の作品ですが、あにこれでも熱いファンの多い名作アニメ。
全51話と長かったけれど、第39話まで頑張って視聴した結果、見て良かったと思える作品になりました。
特にラスト手前の第50話でかなりの感動を経験。

《内容》
{netabare}
(1)主人公の少女(そら)がカレイドスターになる夢に向かって懸命に努力して羽ばたいていく話(ただし彼女の「真の夢」とは何か、が一歩踏み込んで問われることになる)、であると同時に、

(2)彼女の憧れであるもう一人の主人公(レイラ)が自身のカレイドスターとしてのキャリアを完全燃焼し、後輩の少女(そら)にバトンを託す話でもある。
{/netabare}

放送期間 2003年4月3日 - 9月25日(第1期) 
     2003年10月4日 - 2004年3月27日(第2期)

話数 全51話(但し総集編が2話あるので実質49話) + OVA全3話
(第1期:全26話、第2期:全25話)

表向きの主人公 苗木野そら(16歳)
裏の主人公   レイラ・ハミルトン     

原作 佐藤順一
監督 佐藤順一(第1期) 
   平池芳正(第2期)
シリーズ構成 吉田玲子

※以下は各回の評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×が付いている話は脚本に大きな疑問を感じた回
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カレイドスター(第1期)
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{netabare}
1 初めての! すごい! ステージ ★ カレード・ステージに出演・合格する話
2 孤独な すごい チャレンジ ★ ゴールデン・フェニックの特訓をする話
3 遠い すごい ステージ ★ ステージを脇から支えるクラウンになる話
4 がんばれば すごい チャンス ☆ 3人娘でシンデレラ公演の魔女を演技する話
5 いつも すごい 遠い家族 ☆ そらの父親が公演を見に来る話
6 小さくて すごい オットセイ ☆
7 笑わない すごい 少女 ☆ ディアボロの天才ロゼッタ登場回
8 つらくても すごい スター ☆ 公演のスター・レイラの誕生日と父親の話
9 主役への すごい 挑戦 × 人魚姫のオーディション。そらが怪我に怯える話
10 主役への すごい 壁 ☆ レイラとは違う人魚姫を演じる話。初めて主役を務める苦しみ。
11 アンナの すごくない お父さん ☆ アンナのサイド・ストーリー
12 熱い すごい 新作 ★★ レイラと新作の競演をするための試練
13 嵐を呼ぶ すごい 競演 ★ パイレーツをレイラと競演する話
---------------- OP/ED 変更 -----------------------------
14 怪しい すごい サーカス ☆ 他劇団での経験。ケンの決意
15 歌姫の すごい 愛 ☆ サラ&カロス回
16 黒い すごい 噂 ☆ 親友まなみ登場。引き抜きによる劇団の危機
17 燃えろ! すごい ミア ☆ ユーリの復讐
18 ユーリの すごい 罠 ☆ 最後の公演。フールが見えなくなる。
19 家族の すごい 絆 ☆ そらの両親の訪米。妹が誕生する話
20 ゼロからの すごい スタート ☆
21 謎の すごい 仮面スター ★ 仮面スターとの競演
22 仮面の下の すごい 覚悟 ★★ 演技コンテスト。急展開。フールが見える
23 幻の すごい 大技 ☆ レイラとの競演が決定。グランド・キャニオンで特訓
24 まだ続く すごい 特訓 ☆
25 ふたりの すごい 絆 ☆
26 傷だらけの すごい 復活 ★ 「幻の大技」。「貴方は私の夢」。第1期完結{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)6、☆(並回)17、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.8

《幸福な西海岸~掴みはさすがに上手い》

第1話の初めに、{netabare}カレイドステージの入団テストを受けるためにアメリカに到着した主人公そらの様子が描かれますが{/netabare}、いかにも陽気で明るい南カリフォルニアの雰囲気がよく描かれていて、すんなりストーリーに入り込めました。
第2話・第3話も、ドラマチックな展開を織り込みつつ上手に話しをまとめていて納得の出来栄えでした。

《面白いけど違和感も強かった第1期》

その後ストーリーは紆余曲折を経ながらも、主人公そらと彼女の憧れのスター・レイラさんが{netabare}様々な妨害や困難を乗り越えて、「幻の大技」の競演に向けて厳しい特訓を繰り返し、ついにこれを完成させる{/netabare}というスポ根的な王道展開を見せます。
確かに面白かったのだけれど、上の各話評価のとおり、この第1期は★★(星2つ)が僅か2回という、個人的には余り納得できない出来と感じてしまいました。
しかし名作という評判を信じて、我慢して第2期へ。

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カレイドスター 新たなる翼(第2期)
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{netabare}
---------------- OP/ED 変更 -----------------------------
27 スターへの すごい プロローグ(前編) (前半総集編1)☆
28 スターへの すごい プロローグ(後編) (前半総集編2)☆

29 新しい すごい ライバル × レオン&メイ登場回。展開がかなり強引
30 もう一人の すごい 新人 ☆ ロゼッタ回
31 情熱の すごい ライバル ★ 「レイラさんに謝れ!」回
32 氷の上の すごい 対決  ★★ メイとドラキュラ公演のヒロインを争う話。そらの弱点とは?
33 汗と涙の すごい ロゼッタ ☆ ロゼッタの特訓を手伝う話
34 やっぱり すごい レイラさん ☆ レイラを追いかけるのではなく、そら自身の夢を持つ必要を指摘される
35 マリオンの すごい デビュー ☆ キッズ・ステージを作る話。マリオンのデビュー
36 レオンとの すごい 特訓 × サーカス・フェスティバルの特訓。レオンの行動が異常
37 二人の すごい 悪魔 ★ メイの本気が見られる回。「デーモン・スパイラル」
38 天使の すごい 反撃 ★ そらの本気が見られる回。「天使の技」初出
39 惨酷な すごい 祭典 ★★★ フェスティバルの意外な結末
40 絶望の すごい 帰国 ★★ そらの夢がようやく固まる
41 再出発の すごい 決意 ★★ かなり意外な展開。ソフィーとは誰?
42 屈辱の すごい 共演 ★★ 意外な展開の続き
43 ポリスの すごい プロポーズ ★★ そらの演技がもたらすもの
44 笑顔の すごい 発進! ★★ メイの目から見たそら。笑顔の重み
45 レオンの すごい 過去 ☆ 「天使の技」の秘密1
46 宿命の すごい 決斗 × 「天使の技」の秘密2。ソフィーとの約束
47 舞い降りた すごい 天使 ★ みんなの天使の心を呼び覚ます技
48 傷ついた すごい 白鳥 ☆ 争いのないステージ
49 ひとりひとりの すごい 未来(あした) ☆ 最後の試練
50 避けられない ものすごい 一騎討ち ★★★ 競うことの意味
51 約束の すごい 場所へ ★ 最高の喝采。「貴方は私の誇り」。第2期完結{/netabare}
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★★★(神回)2、★★(優秀回)6、★(良回)5、☆(並回)9、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.4


《第1期の違和感の原因がはっきりした第39話以降の展開》

ネタバラシはしませんが、頑張って視聴し続けて良かったと感じた第39話(★★★(3つ星評価))
そして、続く第40話から第44話まで、この作品の本当のテーマ(のひとつ)が次第に明らかにされていきます。

《裏の主人公レイラの望み》

ラスト手前の第50話(★★★(3つ星評価))ではこの作品のもうひとつのテーマが明かされます。
ここが本当の圧巻(クライマックス)。
最終話の第51話が霞んでしまうくらいの出来でした。
素直にこの作品を視聴できて良かったと思いました。

※以下、ファンサービスの後日談等(OVA)

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カレイドスター 新たなる翼 -EXTRA STAGE-『笑わない すごい お姫様』
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{netabare}
52 次のスター候補ロゼッタと妖精フールの話 ☆
{/netabare}

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カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜
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{netabare}
53 - 2話分(約51分)。後日談+レイラ視点での物語 ☆
{/netabare}

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カレイドスター ぐっどだよ! ぐぅーっど!
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{netabare}
54 - 2話(約24分×2回)。 (本編のパロディ) ☆
{/netabare}

《総評》

2003~4年制作の作品なので、作画・演出のレベルはどうしても低く、脚本も色々と粗(あら)が目に付いてしまうので、他作品との兼ね合いでそれ程高い点数は付けられませんでしたが、実際に視聴すれば、点数以上の感動がある作品だと思います。
また、作品テーマという面でも、近年の人気アニメ(かつ名作アニメ)である

①アイドルマスター (スターの輝き、リーダーシップとは何か)
②ガールズ&パンツァー (競うことの意味、その最良の結末)

に、それぞれつながるものがある(※なお吉田玲子氏は②ガルパンのシナリオ構成も担当)と個人的には考えており、その点でも experience としての視聴価値の高い名作アニメであると思います。

《後記》  ※(2015.3.10追記)

上記の①アイドルマスター(2011年)、②ガールズ&パンツァー(2012年)は、カレイドスターで描かれた作品テーマが、それぞれより深化し洗練された形で描かれた作品といえると思います(※なお、両作品にはそれぞれ固有のテーマもあります)。

カレイドスターが、

(1)全4クール51話という冗長な部分も多い大作であり、
(2)作画・演出とも現代の目から見ると古臭さが否めないこと

を考慮すると、もしこれから、こうしたテーマの作品を視聴したいと考える方がおられれば、視聴の優先順位としては、①アイマス、②ガルパン、を先とした方がより効率的かも知れません。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 55

61.9 3 人魚姫アニメランキング3位
ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (96)
517人が棚に入れました
日本の裏社会を牛耳る女、藤堂は不二子を人質にして、幻の宝「人魚の鱗」をルパンに盗ませる。だがルパンが盗み出したものは偽物で、藤堂は何者かに殺されてしまう...。この不可解な事件を追うと浮かび上がってくる、八百年も生きたと云われる八百比丘尼という女の伝説...。彼女が残したとされる財宝の謎に迫るルパン。一連の事件を裏で操る氷室という人物と、ルパンの弟子になりたいという少女麻紀。すべての謎を紐解くと、徐々に浮かび上がってくる真実の物語とは!?そして、その果てにルパンが盗みだすものとは...!?

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

声優陣交代!!

ドラえもんの声優陣交代に続く激震!
声優交代は成功するか?

◆この作品の内容は・・・
八百年も生きたといわれる「八百比丘尼」。
人魚の肉を食べれば永遠の命と若さが手に入るという人魚伝説が今回のテーマ。
ルパン達は、傷を負ってもたちどころに治ってしまう不思議な体質の女性と関わり、「八百比丘尼」の財宝を狙うお話です。

◆声優陣交代・・・
ついに主要キャラの声優陣が16年ぶりに交代です!
交代するキャラは五ェ門・不二子・銭形警部の三人。
1年以上のオーディションでキャストを決定したらしいです。

◆五ェ門役は・・・
「井上真樹夫」に変わり「浪川大輔」がキャスティング。
「浪川大輔」は「君に届けの風早翔太」、「Fate/Zeroのウェイバー」、「ガンダム00のミハエル」などや洋画「ターミネーター2のジョン・コナーの吹き替え」などを担当しています。
懐かしき「グーニーズのマイキー」もこの人だったのですね。

◆不二子役は・・・
「増山江威子」に変わり「沢城みゆき」がキャスティング。
「沢城みゆき」は「ローゼンメイデンの真紅」、「図書館戦争の柴崎麻子」、「君に届けの矢野あやね」、「化物語の神原駿河」などを担当。
ルパンを惑わす女の魅惑をどこまで出す事ができるのか?

◆銭形のとっつぁん役は・・・
「納谷悟朗」に変わり「山寺宏一」がキャスティング。
「山寺宏一」は「エヴァンゲリオンの加持リョウジ」、「攻殻機動隊のトグサ」の他、洋画の吹き替えや俳優など様々な場で活躍しています。
「七色の声を持つ男」と呼ばれる彼の銭形警部はどうなるか?

◆声優交代は成功するのか・・・
正直なところ、ストーリーよりもこちらの方が非常に気になる作品です。
TVでちょっとだけ彼らが声を当てた映像が流れていましたが、これが意外と違和感がなく、特に不二子役の「沢城みゆき」が結構ハマっいました。
声優陣の交代はガラリと雰囲気が変わり、全く別のアニメともなってしまう事もあります、
12月2日の金曜ロードショーでこの作品が放送されるのでこのキャスト変更がうまくいくかどうか見逃せませんね!

◆視聴・・・
結論から言わせて頂くと、私的にはこの声優交代は大成功でした。
それぞれのキャラの雰囲気を見事に表現した声優さんの実力の凄さを実感。

◆五ェ門役を演じた「浪川大輔」の声は・・・
「君に届けの風早翔太」役のようなさわやかな声質のイメージが強かったのですが、サムライの渋い声をうまく演じていました。
ただこの作品ではセリフが圧倒的に少なかったのが残念というところ。
そして五ェ門の名言「またつまらぬモノを斬ってしまった」・・・このセリフが使われなかったのは一体なぜなのか?
このセリフは「井上真樹夫」だけが使えるセリフという意味なのか?
それとも今回は様子見で十分に「浪川大輔」の声が定着してから使われるという事なのか?

◆不二子役を演じた「沢城みゆき」の声は・・・
男を惑わす妖艶の美女。
その不二子の声に「沢城みゆき」を当てたのはこれ以上にもないキャスティングと言えるほどマッチしていました。
ただし、これは「増山江威子」の声を完全に意識したキャスティングでもあり、悪い言い方を言えば「増山江威子」の声真似に過ぎないとも言えなくもない。
しかし、「沢城みゆき」の若々しい魅惑の声にはゾクゾクしちゃいました。

◆銭形役を演じた「山寺宏一」の声は・・・
ルパンの宿敵、銭形警部がいつもよりカッコよく見えたのは気のせい?
銭形警部という人物は凄腕の刑事であり、やる時にはカッコよく決めるものの、時にはお茶目、時には間抜けでドジっぷりを見せます。
「山寺宏一」の声もすごく上手ではあったのですが、もう少し間の抜けた声でも良かったかと思います。
「山寺宏一」といえど、さすがにあの声で「ラーメン食うか?」と間抜けっぽくは言えないでしょう(笑)
それだけ前任の「納谷悟朗」が偉大だったという事なのですが・・・^^;

◆その他の評価・・・
ゲスト声優に「ドラゴンボールの悟空を演じた野沢雅子」や「ガンダムSEEDのアスランを演じた石田彰」など大物を起用。
作画に関しては、作画担当が「スタジオジブリや世界名作劇場」を手掛けた人という事もあり「カリオストロの城」の時のようなジブリ臭の作画でした。
このあたりから制作者サイドの「この作品を失敗したくない」という意気込みを感じたのですが、「野沢雅子」の扱いはちょっとひどい^^;
肝心のストーリーは今回は泥棒というよりは怪奇といった感じでした。
ハリウッドばりの怪奇な展開をルパンでやる必要はなかったように感じましたが、ルパンが「なぜ泥棒という稼業を続けるのか」という疑問に直面しこの描写は非常に良かったと思います。

◆最後に一言・・・
次元の声優は今後どうなるのでしょうかね?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

65.3 4 人魚姫アニメランキング4位
ドラえもん のび太のドラビアンナイト(アニメ映画)

1991年3月9日
★★★★☆ 3.5 (86)
485人が棚に入れました
ある日、絵本の世界を体験できる『絵本はいりこみぐつ』でいろいろな童話や物語を楽しんでいたのび太たち。ところが絵本の話なんか全部知っていると、ジャイアンとスネ夫は、たくさんの絵本をバラバラにしてその順番を目茶苦茶にしてしまう。怒って帰ろうとしたしずかは、帰る途中空飛ぶじゅうたんとぶつかり、片方のくつをなくしてしまう。翌日、くつが足りないことに気づいたドラえもんは大慌て。片一方だけだと絵本から出られないのだ。さらに絵本はのび太のママに燃やされされてしまうのだった。絵本の中に閉じ込められたしずかを助け出すため、『シンドバットの冒険』の物語を手掛かりに、タイムマシンでアラビアンナイトの世界へと向かう・・。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、加藤正之、千々松幸子、阪脩、加藤治、加藤精三、松島みのり
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少しの黒さが光る、「映画ドラえもん」の名作の一角

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
映画ドラえもん12作目。千一夜物語、というよりは、アラビアンナイトを下敷きにした作品、という方がしっくりくる。

数ある映画ドラえもんの中でも、「冒険」「戦い」という点に重きがおかれ、個人的にはかなり好きな作品です♪

【視聴終了】
{netabare}
ドラえもんの話の中でも、他の創作モノを旅するというのはいくつかありますね。これらの作品群は、やはり原作(元ネタ)があるぶん世界観に入り込みやすいけど、一方で、どう原作を裏切っ(違いを出し)てくるかというのも見所のひとつ。

アラビアンナイトの主人公である「シンドバット」という分かりやすい「英雄」と、のび太達が「共闘」することで、のび太達を英雄として描くことに分かりやすく成功している。また、途中で四次元ポケットを奪われ、「自力」で戦う姿は、共感性の高いものだと思う。

数ある映画ドラえもんの中でも、黒さというか、怖さがあった。しずかちゃんが奴隷扱いされる場面とか、子供ながらにドキッとした。

でも、それでこそ「ドラえもん」だと思う。

自分が好きな映画ドラえもんの一角。らしさがいっぱいに詰まってると思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

旧ドラ版ドラビアンナイト。元ネタはアラビアンナイト。

旧ドラキャストのドラ映画。
子どもの頃見て以来また見てみました。
のび太たちが絵本の中に入って遊んでいるうちにしずかちゃんだけ絵本の中に取り残されてしまい・・・そんなしずかちゃんをドラえもんたちが助けに行くことになります。
今回も色々道具が出てきて楽しかったです。
またミクジンやランプの精など意志を持った道具やロボットも愛嬌たっぷりでした。ミクジンはお茶目なところもあって面白かったです。
アラビアンナイトや色々な絵本というか昔話や童話のネタが多かったです。

EDの夢のゆくえも名曲です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

71.4 5 人魚姫アニメランキング5位
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(アニメ映画)

2019年11月8日
★★★★☆ 3.7 (61)
234人が棚に入れました
ある日の午後、お気に入りの喫茶店「喫茶すみっコ」へとやってきたすみっコたち。おなかをすかせて注文した料理を待っていると、突然、地下室から物音が。 「地下室のすみっこに誰かいる・・・?」 みんなで中に入って行くと、そこには一冊のとびだす絵本。ひどくボロボロで、ページの大事なところがなくなっている。桃太郎のお話のページには背景があるだけで、おじいさんもおばあさんもいない。すると突然、大きな影が現れて、えびふらいのしっぽが絵本にすいこまれてしまう! すみっコたちがおっこちた物語の世界にいたのは・・・新しいすみっコ?

声優・キャラクター
ナレーション:井ノ原快彦
ナレーション:本上まなみ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分らしさの檻の中でもがいてるなら♪……おいでよ すみっコへ

「すみっコぐらし」というキャラクターコンテンツについては、
私は名前を知っている程度。

ただ、サンエックスが生み出す不可思議生物?については、
昔ちょっとハマっていた「たれぱんだ」等、
何だか大人の心にも引っ掛かる物を感じていて……。

本劇場版でサンエックスの最新成果&集大成の一端を確認したい。
という気持ちはありましたが、映画館までわざわざ足を運ぶ程では……
と部屋の片隅で躊躇していたわけですがw

本作の反響ホント凄いですね(驚)
せいぜい傍流で細々と語られる程度の映画かと高をくくっていたら、
いつの間にか、この秋冬のアニメ映画では、
『アナ雪2』に次ぐ位の勢いで、エンタメニュースのド真ん中で持て囃されている。

押し出されるように私もいつの間にか、お子様連れのママさんに混じって、
映画館のド真ん中に座っていましたよw


滑り出しの感触は簡素なキャラクターアニメ。
隅っこで落ち着いている、各種“すみっコ”にも声はなく、
セリフは、無言のキャラたち仕草等を補完する
井ノ原快彦さん&本上まなみさんのナレーションのみで、淡々と場面が進んで行きます。

序盤は部屋の隅に落ち着くまでの来歴等
“すみっコ”の生態紹介にゆる~く費やされ、
これは初心者にも優しい間口の広いお子様向け映画かな?

……と油断してたら、“すみっコ”たちが、
おとぎの国々の各登場人物に落とし込まれる“本番”以降、俄に高度化。

この“すみっコ”……そのキャラで、あんな役とか務まらないだろうw
というツッコミ待ち等、ハイレベルなキャラ芸も次々と繰り出されるので、
最初の方でしっかりとキャラを把握しておくことをオススメします。

いつの間にか、作画も音響も簡素な中に力強さがあることも分かり、
これは単純にアニメ映画としても侮れない出来と、
“すみっコ”ワールドに没入させられて行きます。


「号泣した!」、“すみっコ”好きの男性のための限定上映会開催!
との評やニュースも耳にしていた本作。

皆、各々、社会の役割を演じる中で、俺はちゃんとこなせていない、
こんな端役は俺の役割じゃない、自分らしさを見失ったなどと、
精神を磨り減らしている。

いや……もはや、自分らしくなければ幸せじゃない!
と自分を探すよう脅迫する言説にすらゲンナリしてしまっている。

本当の自分だろうが、偽物だろうが、
今、自分がここで落ち着けるなら、それで良いじゃない?

こんな感じで、“すみっコ”たちに世の大人たちの涙腺は
突き崩されて行くのでしょうか?


私は号泣!までは行かず、涙が氾濫しそうになる程度でしたが、
本作がブームになるなんて……世の中まだまだ荒んでるんだなぁ~と、
むしろ、そちらの方にも泣けてきますw

但し、終盤の{netabare}鬼の助太刀{/netabare}には、
ベタですが、私の涙腺も一部決壊しましたね……。あれはズルいw


自分の役割に囚われず手を差し伸べられる人間に私はなりたい。


心に養分を補給され、再び社会の隅っこに戻っていく私なのでした……。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゆるキャラが織り成す涙腺がうずく幼児向け物語

このアニメは幼児向けです。
ですが、学生が見ても大人が見ても大いに感動します。
私も思わずポロリと涙がこぼれ落ちました。

物語はすみっこをこよなく愛するゆるキャラたちが絵本の中に吸い込まれてしまい、そこから抜け出る内容です。

ゆるキャラたちは声を出しません。
声を出すのはナレーションの人だけですし、ときどき説明する程度です。
物語の大部分はゆるキャラたちのかわいらしい動作が中心です。
その動作に癒されます。
この動作がつまらないと思われる人は途中で寝られると思います。中盤まではいたって単調です。

しかし、ラスト七分、今までとはうって変わって、シリアスな展開となります。
あるキャラクターのとても可哀想な現実を見せつけられます。
アニメだから魔法とか奇跡とかで幸せにできるはずなのに、この映画ではそれをしません。
幼児向けアニメでここまで可哀想なことをする必要ないだろうと、私はつい思ってしまいました。
近くの席にいた幼稚園の男の子が、思わず「かわいそう」とつぶやいていました。そして後ろの席からは、すすり泣く観客の声が聞こえました。

でも安心してください。魔法も奇跡も起こりませんでしたが、最後はハッピーエンドで終わることができました。しかも、ハッピーエンドにする方法が、実に現実的で暖かみがあり感動します。
魔法や奇跡を起こさなくとも幸せにする方法があることを、私は教えられました。

例えば、地震や台風で家を失った人にとって、つらい現実は変えようがありません。でも私たちは義援金やボランティアをすることで、少しは被災者の方を癒すことができると思います。
決して無理をせず、自分たちができる方法で困っている人を助ける。
日本中の人がそのように行動してくれたら、未来は明るくなると思います。
この映画を見終わって、そう感じました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

寂しいからみんなで過ごそう

視聴前 さて

視聴後 ..

このお話はすみっこたちがとある絵本を見つける話
ジャンルはほのぼの・ファンタジー・童話

まだ見てない方へ
この作品がものすごく高評価だと聞いた方は期待しないでください。なめてかかりましょう

見た方へ
{netabare}正直舐めてました。私は友達(非オタ)から「私すみっこでないちゃった」と聞き、まさかwwと笑って流してましたが、本当に評判がいいので私も見に行きました(私も非オタですけどね)。
この際、はっきり言いましょう。私はなけませんでした。おそらく感動ポイントはみつけたのですが、ウルっときませんでした。
しかし、勘違いしないでいただきたいのはこの作品は良い作品である、ということです。すみっこぐらし、というものを耳にしたことはあるものの一体それが何なのかを当日まで知らなかった私が隅っこたちを理解できましたし、何よりも「やさしさ」を感じました。
さて内容です。序盤はキャラ説明と導入。ナレーションにまかせっきりなところもありますが、正直これが後で効きます。中盤は展開もありますがシリアスシーンも意味も少ないです。重要なのは終盤です。この終盤で感動する人は感動するでしょう。評判に期待しすぎた私には泣けませんでした。しかしとても素晴らしいラストではありました。序盤中盤を含めた今までを丁寧に着地させたものです。もともと勢いのある作品ではないのでゆっくりとした展開に更に慎重なラストとなり、かなりほんわかとした「やさしさ」を感じました。
この作品で伝えたかったのは「やさしさ」「思いやり」ではないかと思っています。みなさんは今も思いやりを持って生きていますか。もちろん非道の精神を貫いている人はいないでしょうが、いまも子供の頃の純粋な優しさや思いやりは今でも残っているでしょうか。無条件で人を助け可愛そうだと思ったらすぐ手を差し伸べる、今の私には正直できません。というか忘れてました。年を重ねるたびに幼い声ころの純粋な心を忘れてしまって「じぶんにのことは自分でなんとかする社会」というものを受け入れてしまっているような気がします。そんな忘れてしまった童心を思い出させてくれるのがこの作品です。なんの見返りもなく仲間を思って行動できる。そんな信念をわすれずにこれからの人生を生きていきたいと思います
〇〇さんのナレーションとすみっこたちの身振り手振りで表現されます。これはキャラがしゃべり自然とキャラ説明」してくれるより方法的にはかんたんですがその文話を面白くするのが難しかったりします(その後もナレーションをうまく使わないと手抜きとバレルからね)。しかしこの作品は丁寧なナレーションとわかりやすい動きで物語を早く理解することができました。素晴らしいですね
キャラはかなり好みです。初めて見たキャラですがかなり多くのこと(性格や大体の思考パターン)を理解できるキャラ説明は素晴らしいですね

原作はよこみぞゆりさん。
監督はまんきゅうさん。ガンダムさんや弱酸性ミリオンアーサーの監督をされた方ですね
シリーズ構成は角田貴志さん。
キャラデザは横溝友里さん。
劇判は羽深由理さん。
アニメ制作はファンワークスさん。やわらか戦車などを制作してるところですね

作画は悪くなく丁寧な動きがありびっくりしました
主題歌は高橋久美子さん作詞、伊藤ゴローさん作編曲、原田知世さん歌唱の「冬のこもりうた」
{/netabare}


総合評価 みるべき

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

70.6 6 人魚姫アニメランキング6位
トロピカル~ジュ!プリキュア(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (22)
81人が棚に入れました
小さな島で生まれ育ち、
春から都会の中学校に通う
中学1年生の《夏海まなつ》。

故郷ふるさと の島から引っ越してきた日、まなつは、
《伝説の戦士・プリキュア》を探しに1人で地上へやってきた
“人魚”の女の子《ローラ》と出会う。

ローラの 故郷ふるさと 《人魚の国・グランオーシャン》は、
暗い海の底に住む《あとまわしの魔女》の襲撃をうけ、
《やる気パワー》がみんな奪われてしまった。
人間のやる気パワーまで奪われたら、世界は大変なことに…!

そんな中、地上に現れたあとまわしの魔女の召使いに
ローラが捕まって大ピンチ!

「わたしの《今、1番大事なこと》!それは…!」
メイクでトロピカルチェンジ!やる気全開!
まなつは、伝説の戦士・プリキュア《キュアサマー》に変身!

プリキュアに、学校に、部活に!
春夏秋冬いつでもムテキのやる気で、
みんなトロピカっちゃおう!

声優・キャラクター
ファイルーズあい、花守ゆみり、石川由依、瀬戸麻沙美、日高里菜
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

常夏のプリキュア、最後までトロピカってた

【紹介】
わざわざ紹介する必要もないプリキュアシリーズ第18作目
今回のコンセプトは「夏」「海」「トロピカル」「オシャレ」「メイク」「元気とやる気」

前回のプリキュアはシリアスなテイストでしたが、今回のプリキュアは学園生活が多めの日常中心でギャグがかなり多めなのでちょっと好みが分かれそうですが、私はどちらも好きです。

【メイクについて】
子ども向けだからなのか、メインテーマの一つのはずのメイクはシナリオ的にもビジュアル的にも結構扱いが雑な感じで扱いが小さく、あまりこだわりが感じられなかったのが残念なポイントです。
見た目は確かに綺麗で華やかでしたが、視聴者層を考えればもっとシナリオの主軸としてメイクを大きく取り扱って、こだわりを持って描いたほうがウケがいいのではないでしょうか?
小学生でも高学年になるとメイクに興味深々ですので見る目は厳しいかもしれませんよ。

【作画・音楽】
言うまでもないですが、綺麗です。
キャラデザも衣装のデザインも素晴らしくて何も文句ないですね。
オシャレがテーマになっているので、変身シーンも女の子がメイクをしていくような感じが良かった。
メイクって変身って言いますしね。

主題歌も相変わらずはずれがなくて、テーマ通りの軽快で元気がもらえる楽曲がとてもいい

【キャラクター】
まずマスコットのくるるん超かわいい。ただいるだけでかわいい。

役割がちゃんとはっきりしていて、みんなで補い合っている感じが良い
ローラは最近のプリキュアシリーズには珍しいタイプのキャラでいい味出していると思いました。
みんないい子で雰囲気良いのもいいけど、こういうキャラクターもいるとより深みが増しますね

敵のやる気がなくてやる気を奪うという設定が微妙ですね。
敵としての魅力が全然なくて、夢いっぱいの女の子達の日常に水を差して邪魔してる感じが残念だった。

【シナリオ】
最初から最後までギャグ多めで感動あり笑いありのバランスの取れた良いアニメでした。ギャグについては子ども向けなのもあってちょっと大人が見ていると苦笑いになるようなところもたくさんありました。
シナリオ全体としての軸がわりとあいまいで、各話単体として完結する話が多かったですね。
途中から見てもわかりやすい仕上がりなのは良いことですが、作品全体としての一貫したシナリオももう少ししっかりしてほしいです。

今回は女の子が大好きなオシャレとか学園生活とかとにかく楽しく日常を過ごすことを多く描写しているので毎日楽しそうでいいなーと思いました。
ただ、部活をみんなで楽しく遊んでいるだけに見えてしまっているので、別の目的を持たせれば話にメリハリが付けれたと思う。

それでもやっぱりプリキュア好きだなあ

ローラのエピソードがとても良かったです。
{netabare}
最初は女王になるためのコマとしか見てなかったのに、一緒にいる間に対等な仲間として見るようになって女王になれる道を蹴って「人間になりたい」って言って変身するところがとても良くて一番好きなエピソードでした。本作品の見せ場の一つだと思います。

アニメ見てローラを気に入った人も、ローラ微妙かもって思った人もぜひ劇場版を見てください!!
{/netabare}

【総評】
今回のシリーズは女の子達の楽しい日常というイメージが強かったです。視聴者層の女の子達にとってはオシャレで夢があってキラキラしていて良いと思います。

大事なのは大人がどう思うかよりも、子どもたちが楽しめるかどうかだと思います!
私は最初から最後までとても楽しかった。
特に最終回はまなつに泣かされました。
多くの笑いと感動をありがとうございます。

そして来週からは待ちに待った新シリーズが!!
今度は食べ物がテーマのようです。
公式サイト見ると、キャラクター3人のデザインが和風、中華風、洋風に分かれていてお料理が深くかかわってきそうなのが面白そう。

食べることと人に勇気を与えることは関係が深いと思ってて
プリキュアと相性良さそうでとても楽しみです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

南国テイストなプリキュア

ハートキャッチプリキュア!とも共演していたのが印象的だった。

主人公の夏海まなつ・キュアサマーを絶賛売り出し中?のファイルーズあいが演じていることも印象的。
人魚のローラもプリキュアになってキュアラメールになっていることも印象的。

南国テイストだけあってかなり明るい雰囲気で進行していくが、一之瀬 みのりのように寡黙なキャラクターもいる。キュアパパイアになるとなんか明るい雰囲気になっている。

後回しの魔女なる存在がおり、伝説のプリキュア?との決着を先延ばしにしすぎて何をすべきかすら忘れて思い出すことも後回しに。
今すべきことはすぐにやろう。明日やろうはばかやろうということですね。


OP
Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア 歌 Machico
Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア withトロピカる部 歌 Machico コーラス トロピカる部
Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア〜トロピカる部Ver.〜 歌 トロピカる部
ED
トロピカ I・N・G 歌 吉武千颯
エビバディ☆ヒーリングッデイ!&トロピカ I・N・G エンディングリレー 歌 宮本佳那子・吉武千颯
あこがれ Go My Way!! 歌 北川理恵・吉武千颯
シャンティア〜しあわせのくに〜 エンディング主題歌Ver. 歌 キュアサマー(ファイルーズあい)・キュアコーラル(花守ゆみり)・キュアパパイア(石川由依)・キュアフラミンゴ(瀬戸麻沙美)・キュアラメール(日高里菜)・キュアブロッサム(水樹奈々)・キュアマリン(水沢史絵)・キュアサンシャイン(桑島法子)・キュアムーンライト(久川綾) 挿入歌
なかよしのうた 歌 ローラ(日高里菜)
なかよしのうた〜いっしょにうたおう♪だいすきなともだち〜 歌 ローラ(日高里菜)、夏海まなつ(ファイルーズあい)、涼村さんご(花守ゆみり)、一之瀬みのり(石川由依)、滝沢あすか(瀬戸麻沙美)

あこがれ Go My Way!!が凄い頭に残った。一緒に踊りたくなる。勿論、OPも良き。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

ふじお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

泣いた笑った感動した

デパプリに続いてプリキュア完走二作目。デパプリと同様笑って泣いて感動して萌えてホッコリして盛りだくさんでプリキュアって本当にすごい!

音楽がヤッパリちゃんとしてるな~。夏といえばなサウンドがバッチリです。ピアノのモントゥーノをアニソンで聴いたのは初めてかな。サンバとラテンが上手く混じってる。クラーベ風フレーズのキメにタンボリンも入ってて面白い。劇伴も物語を邪魔せずしっかり盛り上げるのにしっかりメロも聞こえてくるという控えめに言って最高という。
しかしギターと管楽器で主メロとるT-square風のサウンドって今の若い人たちも夏を感じるのかな?

あとローラが超魅力的。高飛車なのに芯の強い優しさに溢れてて努力もできてドヤ顔可愛くて顔芸面白くてこんな魅力的なキャラ他にちょっと思い浮かばない。

あとヤッパリラスト。観てるこっちがだだ泣きしてる最中に爆笑もさせられるというね。この話創ったひと天才かよ?ってなったね。

これでまだ2/20なんだから全作制覇までたっぷりあってまだまだ死ねませんね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2
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