Key’s さんの感想・評価
4.7
主人公のブラックな所が好き!
まずこの作品は衰退した世界が舞台の
主人公と妖精の話です
主人公がかわいい顔して
意外に腹黒でブラックなジョークを言うところなんて
すごい好きです
それにOPやEDもすごく良かったですし
作画もこの世界に合っていると思います
妖精やYなどの他のキャラもかわいくて
しかも面白かった
Key’s さんの感想・評価
4.7
まずこの作品は衰退した世界が舞台の
主人公と妖精の話です
主人公がかわいい顔して
意外に腹黒でブラックなジョークを言うところなんて
すごい好きです
それにOPやEDもすごく良かったですし
作画もこの世界に合っていると思います
妖精やYなどの他のキャラもかわいくて
しかも面白かった
こなぱんだ さんの感想・評価
4.7
このお話、結局人類は衰退したではなくて、しそうでしたねw
一話一話が面白く、癒されるので楽しく見ていました!!
わたしちゃんのキャラが凄く良くて、たまに見せるブラックな部分も最高でした(*´ω`*)♪
妖精さんも可愛すぎて、たまらなかったヾ(*´∀`*)ノ!!!
ただ、各話の時系列が違っていたりして混乱するところもあったりしましたが面白ければ全て良しで見てました♪
終盤でわたしちゃんのブラックな性格が出る理由やらなんやらが全部分かってスッキリ?と見終われた作品でした♪
原作のストックができれば、2期やってほしいです(ノ´∀`*)!!!!
PPN さんの感想・評価
4.0
新旧人類の存在する世界を描いた
ファンタジー作品。
全12話。
原作はラノベ。(未読)
哀れにも衰退の一途を辿る人類と
高度な文明を持つ新人類『妖精さん』
ブラックユーモアをふんだんに盛り込み
この異なる人類の姿を描いた物語です。
ちょっと変わったファンタジーと言ったところw
ブラックユーモアの他にもパロディが多く
笑いを誘うシュールさ。
固有名詞を不使用、ファンタジーを強調する色調の作画
人類を遥かに凌ぐ英知を持つ『妖精さん』の存在など
表現されている独特な世界観。
この2つの要素はオススメできるポイント♪
特に新人類=『妖精さん』という設定は
最近視聴した作品の中でも
ずば抜けた独創力と発想だったと思いますw
この作品の評価の分岐点となり得るのが
時系列のシャッフル。
個人的にはあまり気にならず楽しめましたが…
原作を読んでないと理解に苦しむ点は否めない
ところかと(´∀`;)
主人公「わたし」を演じるは中原麻衣。
この役を完璧にこなしていたように感じます。
ぴったりのハマり役、好演でしたね♪
音楽も作品の世界観に合っていて◎でした♬
ムダにハードルを上げずに視聴すれば
かなり楽しめる作品だと思います(*´∀`*)ノ
日々、新たなジャンル・要素が生み出されている
イメージが強いラノベの世界。
それでもアニメ化される作品は所謂「王道」作品が
多いような気がします。
この作品ように独創的な世界観を持つ良作の
アニメ化、映像化が増えてくれると
王道もより楽しめると思う今日この頃ですw
ん??
おい!誰だッ!!
「フン、にわかが偉そうに」って
鼻で笑ったヤツはッヾ(*`Д´*)/″
《キャスト》
わたし(CV.中原麻衣)
祖父(CV.石塚運昇)
助手さん(CV.福山潤)
Y(CV.沢城みゆき)
《主題歌》
OP
『リアルワールド』/nano.RIPE
ED
『ユメのなかノわたしのユメ』/伊藤真澄
ぺー さんの感想・評価
4.1
2019.01.05記
原作未読
You've got an easy day …と直ぐ脳裏に浮かんだ方は立派な“かつての青少年”です。
前評判の高さが視聴動機。
ラノベってもう少しタイトルなんとかなりません?家族共有HDDに2018年秋期に並んだタイトル…
「青春ブタ野郎・・・」
「エロマンガ先生(地上波再放送)」
「幼女戦記(同じく地上波再放送)」
言い訳するのがたいへんなのです。
峰ヶ原高校に通う2年生、梓川咲太(CV石川界人)が目を覚まし、自分では見覚えのない一冊のノートに目を向けると、そこには信じられない事が記されていた――。
「5月6日、野生のバニーガールに出会った。」
で始まる本編。思春期特有の不安定な精神状態が引き起こす不思議な現象“思春期症候群”が引き起こすトラブルを巡り繰り広げられる青春ドラマです。
『思春期症候群』もちろん架空の現象です。クラスメイトや家族など人間関係のひび割れ、本人の内なる心の葛藤、確かに思春期にぶつかりそうな問題を引用してヘンテコな現象を仕立てあげてます。その理論的支柱役を咲太の同級生リケジョ双葉理央(CV種崎敦美)が担います。支柱といってもTHE中二感を出すための柱。「人と話すのが嫌い。性格も暗いし、中学の頃は友達もできなくて、一人でずっといた」ような子ですが、彼女の口から「ブタ野郎」と言われるとご褒美以外のなにものでもないですね。
そして先述の野生のバニーガールが本作のヒロイン桜島麻衣(CV瀬戸麻沙美)さん。「桜島麻衣の桜島に、桜島麻衣の麻衣」と自己紹介するくらい自分に自信をもってますが、けっこうな頻度で咲太に赤面したり恥じらったりする典型的!?ツンデレさん。年不相応・年相応な振る舞い、両面性ある魅力的な女子です。なにより咲太をすごい好きなのが良い。
鴨志田一原作で手堅く、数話ひとまとまりのオムニバスで進むストーリーはテンポもよく見易いです。原作1巻につき数話を使い、、、こんな感じ↓
{netabare}1-3話 第1巻「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
4-6話 第2巻「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」
7-8話 第3巻「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」
9-10話 第4巻「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」
11-13話 第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」{/netabare}
各エピソード毎に別のヒロインを立てる仕様となっており各々これがまた魅力的です。手堅い作風はなにかしら既視感を生むようですが、ベタなものとはそんなもんでしょう。
どのエピソードも、当番ヒロインの魅力とほどよくエモい脚本で飽きません。むしろいい話ばかりなり。ED「不可思議のカルテ」を当番ヒロインが務めたりとこのへんも鉄板でありベタな演出です。
ベタについて、その昔『くりぃむ○ちゅーのたりらリラ~ン』という番組で“クイズよくあるパターン ベタの世界”という名物コーナーがありました。アンケートに基づいて作られたベタなドラマを観ながら次の展開を予想するクイズコーナーです。
そのドラマの完成度がこれまた高くて、ベタとはわかりつつ涙腺が緩む回答者多数。TVの向こう側のこちらも似たようなものでした。私の既視感を挙げるとしたらこんな感じです。
本作が好感なのは、野生のバニーガールが物語の進行上必然性があって“タイトル詐欺”になってないこと。それに咲太と麻衣のカップリングの柱に揺るぎがなく安易なハーレムになってないこと。当番ヒロインに流れることなく作太は麻衣さんが好きで、麻衣さんも埋没せずに要所で顔を出してきます。
ベタな中にも筋を通していることで、数多の類似作品より頭一つ抜けてる感がします。変態的なタイトルは置いといて、サクッと観ることができる良作です。
なんやかんやで桜島麻衣のヒロイン力の高さを満喫した全13話でした。
■余談
{netabare}お前とこのグラウンドで高校生が大声で叫ぶアニメだぞ、とモデルとなった七里ヶ浜高校出身の知人に{/netabare}
{netabare}お前とこが毎度破壊されるアニメだぞ、とグリッドマンでのモデルとなった都立井草高校出身の知人に{/netabare}
このクールは知人の出身高が相次いで登場しました。ウチの母校もそのうち出ないかしら。敷地の広さと雰囲気なら「やがて君になる」の舞台とそう変わらないと自負しとります。
視聴時期:2018年10月~12月 リアタイ視聴
-----
2020.03.27
《配点を修正》+0.1 麻衣先輩が最強だから(リピート視聴後修正)
-----
2020.09.22追記
劇場版視聴済み。TV版を気に入った方はわりと必見だと思われる。
2019.01.05 初稿
2020.03.27 配点修正
2020.09.22 追記
shino さんの感想・評価
3.8
「さくら荘」の鴨志田一、
CLOVERWORKS制作。
思春期症候群なる不思議な現象に、
心揺れる少年少女の青春ファンタジー。
抜群に面白いです。
美少女アニメと見せかけて、
初回は量子論の思考実験が骨子になっている。
{netabare}シュレディンガーの猫は私ですら聞く、
生きていると同時に、死んでもいる猫。
重なり合った世界、存在の話、
観測者によって、変化する世界。{/netabare}
どこかサスペンスフルで好印象です。
キャラ良し、音楽良し、構成良し。
心に傷を抱えた女の子たちの葛藤と、
咲太と麻衣の甘酸っぱいラブストーリー。
もちろんブタ野郎としても楽しめるのだ。
最終話視聴追記。
物理法則を逸脱した思春期症候群を軸に、
設定がどこか変化球な青春恋愛物語でしょう。
{netabare}七里ヶ浜の少女翔子や咲太の傷跡、
大きな謎を残したまま映画へと続いていきます。{/netabare}
見える世界は人の数だけ存在している。
世界とは「現象」そのものなのでしょう。
えたんだーる さんの感想・評価
4.4
原作がシリーズを重ねていくうちに「まあ、これで良かったのかも」と思えてくる、そんなタイトルですよね。
OP主題歌で、いくつかの原作タイトルに使用されている文字の組み合わせがランダムっぽくチカチカと入れ替わって表示された上で最終的にアニメとしてのタイトル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』となります。
ということで、ここでタイトルの使われた原作は全部アニメ化されるのかもしれません。
(↑え、マジで…!?)
アニメでは、「バニーガール先輩」以外のシリーズのヒロインも早めにわりと多く画面には出していく感じに見えます。
……と、2話まで観たところでこの後は2話くらい放送時には観られない予定なので取り急ぎ書いておきます。このアニメ化には期待しています!
2018.10.26追記:
第3話目まで視聴完了。原作でいうと1巻目の終わりだったのと話数から考えると、原作1巻に対して3話のペースで1クール=原作4巻分のアニメ化でしょうか。
劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のアナウンスもありましたね。こちらも楽しみです。
2018.10.29追記:
劇場版のタイトルと円盤の収録話数も踏まえて、おそらく下記のようなシリーズ構成になるっぽいです。
※話数が進んだので対応する原作の全タイトルをを記載
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない: 1~3話(先輩:桜島麻衣)
青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない: 4~6話(後輩:古賀朋絵)
青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない: 7~8話(ウィッチ:双葉理央)
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない: 9~10話
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない: 11~13話
なお、劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は原作シリーズ6、7作目の内容になることは公式にアナウンスされていますね。原作は以降も続いていますが内容的にもここでひと区切りという感じなので、シリーズ構成的には妥当だと思います。
2018.12.10追記:
第9、10話でシスコンアイドル編終了。づっきー(広川卯月(ひろかわ うづき))役に雨宮天さんがキャスティングされてました。
公開予定の劇場版以降がさらにアニメ化された場合、そこそこ重要なサブキャラになるはずなのであんまりいい加減なキャスティングはできないとは思いましたが、天ちゃんでしたか…。
残る「おるすばん妹」編は原作でもかなり好きなエピソードなので、楽しみです!
2018.12.23追記:
原作既読であの展開を知っていてももヤバかった、12話ラストのシーン。視聴者(読者)も、ここまで時を積み重ねてあのキャラクターへの愛着が生まれていますからね。
思春期症候群的なエピソードは抑え気味でも、原作の『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』は、読んでて終盤はけっこう泣きそうになってました。
…ということで、最終回を待て(笑)!
2018.12.30追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。これまた本編からシームレスに劇場版の予告があったのですが、この作品については劇場版まで込みのシリーズ構成だったと思うので、まあこれもアリだな。モハメド・アリだ。(邪神ちゃん並感)
咲太くんは高校生としてはかなり大人で良い人なんですけど、その咲太くんも麻衣さんの助け、支えがないと誰も救えないんですよ。そして翔子さんも…。
原作通りなら劇場版で翔子さんの正体について衝撃の事実が明らかになりますので、こちらについても乞う、ご期待!
しかし、1クールで良くここまでアニメ化しましたね。
てけ さんの感想・評価
3.9
原作未読。
「花咲くいろは」と同じ、岸田メルがキャラ原案、P.A.WORKSが制作ということで話題を呼んだ作品。
期待通り、絵は非常に綺麗でした。
不思議な力を持った、主人公の内気な少女、鈴原泉水子(すずはらいずみこ)の成長物語。
陰陽道、修験道、忍法といった、日本古来の術式と、現代技術を組み合わせた和風ファンタジーです。
正直に申し上げますと、唐突過ぎます……。
世界観は広そうですし、伏線らしきものも大量に巻いていますが、まるで回収する気配がない。
投げっぱなしで、どんどん先へ進んでいきます。
{netabare}
あれだけ隠れていたゆかりこさんは突然現れるし、真澄はいきなり泉水子のことが好きになるし。
姫神も結局のところ、どれだけの力を持っていたのか分からないし……「やばいやばい」とだけ連呼されてもいまいちピンときません。
かろうじて、何度も人類滅亡という歴史を経験し、その未来を変えたいという願いを持っていることが分かったくらいです。
{/netabare}
また、設定がややこしいこともあって、内容を追うのが精一杯。
さらに、短い話数に内容を詰め込んだせいか、かなりの廃ペース。
(こころなしか会話も高速だったような……)
おかげで、キャラクターに感情移入している暇がありません。
主人公の泉水子は、自分の力や、周囲のことを何も分かっていません。
そこから脱却すべく成長していくのですが、ごめんなさい、私は成長できませんでした。
そしてそのまま迎える最終回。
「え? これで終わり???」
というのが率直な感想。
最後の最後まで唐突です。
しかし、よく考えれば各話にヒントがあったんですよね。
そして、テーマでもある。
{netabare}
「はじめての○○」というタイトル。
つまり、この物語は「始まりに至る過程」を描いたもの。
世界観が明かされたり、伏線をきっちり回収するのはコンセプトに反しています。
だから、何も明かされないのは、正しい終わり方なんです。
{/netabare}
でもね、さすがにあのラストはもやもやしますよ。
キャラクターに共感する暇もなかったですし、ただ単に綺麗な映像作品を見ていた気分です。
こういうアニメだと分かっていたなら、最初から泉水子の感情だけに集中して視聴したのに……。
必死に世界観を理解しようとしていたのが徒となってしまいました。
言ってしまえば、ファンタジー部分はおまけみたいなもんですね。
これから視聴予定の方は、主人公の成長物語と考えて、行動や感情に焦点を当てたほうがいいと思います。
ピピン林檎 さんの感想・評価
3.9
ラブコメ作品につきものの巫女さん少女ですが、多くはサブ・キャラで、本作のようにメイン・ヒロインを務める作品は珍しいと思います。
P.A.WORKS制作で、シナリオ構成が横手美智子さん、ということで割と期待して見始めた本作ですが、全体を見終わって、ストーリー自体は・・・かなり微妙でした。
ただ、{netabare}怪奇シーンが色々出て来ても、シリアスになり過ぎず程々のところで切り上げる脚本{/netabare}は、迫力不足とも言えますが、軽く流し見するにはちょうど良い塩梅だった気もします。
最初は{netabare}パッとしなかった超内気なヒロインと、彼女にイラついてばかりのイケメン君の二人が、終盤は互いにちょっとばかり成長して、仲も進展した{/netabare}のは、結構微笑ましくて良かったかも。
◆まとめ
P.A.WORKSのつくり出す、どこかしら透明で不思議な雰囲気が好きな方ならば、そこそこ楽しめる作品ではないでしょうか。
=========== RDG レッドデータガール (2013年4-6月) ============
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
{netabare}第1話 はじめての転校生 ☆ 外津川中学3年の春、幼馴染の転校生
第2話 はじめての手のひら ★ 東京への修学旅行、姫神の憑依
第3話 はじめてのお使い ★ 山の神霊、泉水子の舞い、鳳城学園へ
第4話 はじめてのルームメイト ★ 鳳城学園入学、式神使い
第5話 はじめてのお化粧 ★ 神霊と式神の差、姫神再び憑依、滅びの警告
第6話 はじめてのお泊まり × 夏の戸隠旅行(戸隠神社、宗田家)、真響の苛立ち
第7話 はじめての迷子 ☆ 続き、第6-7話はストーリーが明らかに説明不足
第8話 はじめてのお願い ★ 泉水子の舞い、九頭竜大神、紫子(ゆかりこ)登場
第9話 はじめてのお披露目 × 八王子城、姫神の自分語り
第10話 はじめての学園祭 × 泉水子の心霊体験、高柳の仕掛け
第11話 はじめての拒絶 ★★ 泉水子覚醒
第12話 世界遺産の少女 ★{/netabare}
オープニングテーマ「スモルワールドロップ」Annabel
エンディングテーマ「予感」伊藤真澄
ninin さんの感想・評価
3.5
原作未読。全12話
赤い眼鏡掛けおさげをした可愛い主人公 鈴原 泉水子は特別で不思議な力を持っている女の子、無愛想な相楽 深行と出会い、そして色々な出来事が起こる学園ファンタジー作品
P.A.WORKS制作&岸田メルさんキャラ原案ということで思い出すのは「花咲くいろは」ですね。
作画や雰囲気はは文句なく素敵です。
始まりの章って感じでしたね。色々と分からない事が多い作品です。
OP/EDともにふんわりした不思議な感覚の曲でした。
角川文庫創刊65周年記念作品というのであれば、せめて2クール放送してほしかったですね。
「続きは角川文庫で!」ということのないように続編をお願いします^^
ninin さんの感想・評価
3.8
原作未読 12話
人間以外の他種族がいることが判明(公表)された世界。「他種族間交流法」に基づいて人間と他種族との交流がはじまりました。日本で一軒家に一人で暮らしている(両親は海外赴任中)主人公の来留主 公人(くるす きみひと)の元に間違ってホームスティにすることになったラミアをきっかけに他種族の女の子が次から次へとやってきてその度に騒動が起きてしまう、他種族ドタバタハーレムラブコメ作品です^^
他種族のみなさんは上半身は人間に近い姿で、下半身は蛇・鳥・蜘蛛・馬・魚などでそれぞれの特性や習性と設定も結構凝ってましたね。{netabare}(脱皮したり、3歩歩いたら忘れたり、産卵したり、ベジタリアンだったり){/netabare}
その他にも色々な他種族が出てきます。基本モンスターであれば何でもありみたいですw
いろいろな能力に特化しているので、人間である主人公は何回も酷い目に遭っていますが、優しくて守ってくれて(守られることもありますがw)人間と変わらず接してくれるのが慕われる秘訣なのでしょうね。
ちょっとエッチな場面が多かったけれど、日常は楽しいお話ばかりでちょっぴり笑えて楽しく観させてもらいました。
最終話のオチも面白かったですね~{netabare}(エンゲル係数が高そうですねw){/netabare}
OP 他種族ヒロインのみなさんが歌ってます。可愛い曲ですね。
ED かなりいい加減なw政府の他種族間交流コーディネーターの墨須(すみす)さんとその業務をサポートしてる他種族の方たちが歌ってます。
最後に、主人公も結構不死身なところがモンスターのような気がしましたw
Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
この作品の原作は未読で内容も全く分からないまま視聴を始めてしまいました。
視聴の決め手は雨宮さん、小澤さんが出演されるということ、のみでした(//∇//)
やっぱり好きな声優さんが出演される作品は見ておきたい、と思いますよね^^;
こうして当期内で視聴する作品が膨れ上がっていくのは認識していますが、こればっかりはどうしようもありません^^;
結果的に殆どの作品で楽しめているので問題無いんですけれどね^^;
物語は、人以外の種族との交流に関する法律「他種族間交流法」に基づき、人以外の人種が地球で暮らせるようになった世界が舞台になっています。
そしてこの物語の主人公は、他種族間交流のホストファミリーとして任命された来留主 公人(くるす きみひと)。
他種族は地球上ではこのホストファミリーの家で生活する事になっています。
こうして1話目からモン娘とご対面するわけですが・・・最初は大きさにビックリしましたが、それはすぐに慣れて・・・慣れるとモン娘が可愛く見えてきました^^
人間とは異なる体型をしていますが、喜怒哀楽を全身で表現するのは、人間も他種族も一緒です。
それにそれぞれの特徴を良く捉えているので、生傷の絶えない主人公には申し訳無いと思いますがしっかり堪能させて貰いました^^
この作品では、以下のモン娘が主人公の家で同居する事になります(wikiより)。
・ミーア(CV:雨宮天さん):ラミアの少女。
・パピ(CV:小澤亜李さん):ハーピーの少女。
・セントレア(CV:相川奈都姫さん):ケンタウロスの少女。
・スー(CV:野村真悠華さん):少女の形をしたスライム。
・メロウヌ(CV:山崎はるかさん):人魚の少女。
・ラクネラ(CV:中村桜さん):アラクネの女性。
・ララ(CV:加隈亜衣さん):デュラハンの少女。
また、主人公の家にモン娘を送り込んでいるコーディネーターの墨須さんの部下にもモン娘が存在します。
・マナコ(CV:麻倉ももさん):単眼種(モノアイ)の少女。
・ティオニシア(CV:久保ユリカさん):鬼人(オーガ)の少女。
・ゾンビーナ(CV:持月玲依さん):リビングデッドの少女。
・ドッペル(CV:大西沙織さん):影人(ドッペルゲンガー)の少女。
沢山のキャラが登場するため、一人一人のモン娘に当たるスポットライトは序盤から登場しているミーア、スー、セントレアなどと他のキャラを比べると差が生じてしまうのは仕方の無いことだと思います。
それでもキャラ単独で登場するシーンが多くないので、沢山のキャラが登場する作品にありがちな「最初に登場したキャラはどこへ行ったのやら・・・」という事を感じる事が少なかったと思います。
その分制作サイドは大変だったと思いますが・・・^^;
私は普段作品を視聴する際、推しキャラを決めてそのキャラ中心に見る事が多いので、今回も推しキャラを決めようと思いましたが、誰を推すか今回は結構悩んでしまいました^^;
爬虫類、鳥類、哺乳類、魚類などとありとあらゆる種族が入り乱れている中で誰を推すか・・・
皆んなちょっとずれているところもありますが、役に立ちたいとか、格好良いところを見て欲しいとか、根が素直で一生懸命なので見ていて微笑ましいんですよね^^
結局雨宮さん演じるミーアを一推し、小澤さん演じるパピを二推しで視聴していました(//∇//)
その他のキャラが嫌いなわけではありません。
ケンタウロス族の誇りを必死に守ろうとするセントレア、何気に皆んなのピンチを救っているスー、殺伐とした雰囲気の多い中、おっとりとした感じのメロウヌ、お姉さん的立ち回りで推しの候補に入れようか最後まで迷ったラクネラ、終盤に登場したララの恥じらいの顔も気になりましたが、序盤から何度も見て来た一生懸命の回数が決定要因になったようです^^;
オープニングテーマは、ミーア、パピ、セントレア、スー、メロ、ラクネラの「最高速 Fall in Love」
エンディングテーマは、墨須 with MONの「Hey!スミス!!」
オープニングはヒゲドライバーさんが作曲されています。それを知って速攻でゲットしちゃいました^^;
どちらも車の中で聴いています^^
1クール12話の作品でした。冒頭にも記載しましたが、モン娘達の可愛らしさと一生懸命をしっかりと堪能させて貰いました。
この作品で一番気になっているのが今後の動きです。
最終話16分15秒くらいの場面でとあるお店の看板が映し出されているのですが、何やら書いてあるんですよね^^
これに関する事実関係は不明ですが・・・もう期待しちゃっているのが本音です^^
Baal さんの感想・評価
3.7
オカヤドによる漫画を原作とする作品です。全12話
原作未読
亜人種の存在が公表され、それと同時に出来た他種族間交流法
により他種族との交流が始まった。ごく普通?の青年である
来留主公人は両親の都合で一人暮らしをしていたのだが何かの
手違いでラミア族のミーアをホームステイさせる事になって
しまった。それからというものの彼の家には様々な他種族が
ホームステイする事になるのだった・・・
ドタバタコメディな作品でしたがラストまで面白かったです。
亜人種のキャラクターデザインで結構な人がふるい落とされた
のだろうなぁとは思いましたが、正直そこまでとは私は思い
ませんでした。まあ私だけのパターンなのかもしれませんが
私は趣味でゲームを作ったりしていてそのキャラクターの中に
も亜人種は多々有り、見慣れすぎているだけ・・・
まあそんな事は置いておいてその一つ目のハードルを超えさえ
すればただのちょっとエロめのドタバタコメディなわけで
なかなか楽しめた作品だと思います。特に最終話は中身は言い
ませんが力の入れようがすごかったです。約束された泣ける
展開、熱いバトルの見せ場とか密度が高くなって盛り上がる
そういった展開ではないのにそれまでの話が十分に楽しめる
ものにも関わらずそれらが足元にも及ばないほどのものを感じ
ました。
主題歌もOPはアニソンらしい感じがしてまあまあ良かった
ですし、EDはなんかかっこよかったですw
全体として最後までハイテンションのまま楽しめた作品だった
と思います。
◆個人的点数評価 80.347点
scandalsho さんの感想・評価
4.2
原作未読。最終話まで視聴。
異世界転生+主人公最強+ハーレム+微エロ+コメディ。
異世界転生で主人公最強でハーレムというと、大ハズレの予感しかしなかったけど、意外と楽しめました。
取り巻きが無駄に増えないのと、主人公が最強なのに意外とヘタレなのが功を奏していると思います。
この作品といい、オバロといい、このヘタレモードが魅力の一つだと思います。
第2話の微エロ展開で、正直ドン引きしましたけど、第3話でしっかり挽回。
以降も、コメディとシリアスのバランスの良さは高評価です。
ただし、第10話のエロシーンは評価が分かれちゃうかも知れないですね。
明らかに”微”の域を逸脱していましたからね。
あと主人公が、ゲームとこの世界の違いを確認しながら、慎重に事を進めている所も高評価です。
主人公の心の声が、私のような原作未読者にも、分かりやすく世界観を説明してくれますからね。
(この点もオバロに似ているかも)
主人公役の声優(水中雅章)さん。ほぼ初見なのですが、良い声優さんですね。
魔王バージョンとヘタレバージョンの演じ分けが、とても良かったです。
脇役ですが、何故か女性陣がピンチになると駆けつける、エミール・ビュシェルベルジェール。
憎めない好キャラで、大好きです。
えたんだーる さんの感想・評価
4.3
原作は未読でしたが、8話目辺りで追いついて、その後既刊分(1~10巻)を読み終えています。下記は4話目を観終わった辺りでのレビューです。
また、その後に最終回まで観終わっての追記があります。
==
原作ライトノベルは未読です。
大まかにどんなお話かという点ではあにこれの「あらすじ」が「だいたい合ってる」という感じで良くまとまっているので、作品の説明に替えて第4話まで視聴を終えた時点での登場人物などを中心にここまでのインプレッションなどを書いてみたいと思います。
ディアブロ(本作品の主人公): 作品の舞台となっている世界とそっくりなMMORPG「クロスレヴェリ」での豊富なプレイ経験を持ち、本作品中では他のキャラクターを圧倒する力を持つ自称「異世界の魔王」。
神などの作為を自覚できるような転生・転移のプロセスを経ていないせいか行動は意外と慎重。行動原理はソロプレイで培われている点はあるにせよ、人物的な好感度は比較的高めかと思います。
シェラ・L・グリーンウッド(ヒロイン枠): 巨乳エルフ。もう一人のヒロインであるレムと比べると智謀的には劣る印象。ムードメーカー的なところがあります。
レム・ガレウ(ヒロイン枠): 貧乳の獣人(猫っぽい)。話のキーになりそうな宿命を抱えているせいか、影のあるキャラ。そこそこ強い筈のわりには、シナリオ的にはピンチに陥りがちな感じがします。
セレスティーヌ・ボードレール: 魔術師協会会長。比較的思慮深い常識人枠。ここまでの登場人物の中では、おそらく一番物を知っていそうな人。
シルヴィ: 通称「ギルマス」(ギルド・マスターの意味?)で、ディアブロたちが拠点にしている街ファルトラの冒険者協会会長。ディアブロの実力を、測れないなりに一番理解できているっぽい人。いでたちはほとんど痴女(笑)。
エミール・ビシェルベルジェール: ファルトラの冒険者の一人でディアブロを除けば恐らくは最強クラス。「すべての女性の味方」を自称し、チャラいところはあるものの愛すべきバカ。
他にも名あり、モブキャラ含めて多くのキャラクターたちが登場しますが本作品の長所として各キャラに良い意味で生活感が感じられる点があると思います。
戦闘で犠牲者が出れば弔い、街が破壊されれば皆で協力し合って復興にいそしむ様子が作中で描かれており、私としては作品自体に好印象を持っています。
ディアブロも含めて死んだら「死ぬ」のであって蘇生という概念はなさそうで、実力差はあっても相応のMP消費などもあって、本当はダメージがあっても「やせ我慢」で無双キャラを演じるなどの心理戦要素もなかなかの見どころになっていますね。
ディアブロの極大魔法が橋を吹き飛ばした後で川面が完全に割られた後に水が吹き戻して渦巻くなど、意外と場面描写も丁寧だったりします。
実はかなり面白いんじゃないでしょうか。ということで今後の展開も楽しみにしています。
2018.9.21追記:
最終回の12話まで観終わりました。まず、ライトノベル原作のアニメ化と考えるとなかなか良いアニメ化だったと思います。原作は続いていますが話の区切りとして中途半端な感じがなく、仮に2期目以降があった場合でもこのやり方を踏襲するならシリーズ構成的な失敗はなさそうです。
原作の1巻をアニメの4話のペースで構成していて、12話でおよそ原作3巻分の話がアニメ化されました。ただし原作では毎巻引きがあって次巻に続く構成になっている(例えば3巻だとエルデガルドとアリシアの脱出で終わる)ので、アニメでも一部4巻の内容が含まれます。
原作でアニメの続きを読むということなら4巻からで良いと思います。
キャラクターデザインについては原作イラストと別人とまではいきませんがけっこう変えてきてますね。ただ原作イラストのキャラクターデザインはアニメで動かすのは不向きと思われ、キャラデザ変更は良かったと思いました。
OP/ED主題歌はともに出演声優が歌う形になってますが、特にOPは背景アニメの出来も含めてどちらも作品内容に沿った良曲だったのではないでしょうか。
鰺鱒 さんの感想・評価
4.1
アニメのみ。原作知らず。
とても楽しめた。素敵な物語として綺麗にまとまった秀作だと思う。
タイトル見る限りよくある異世界転生ハーレムものかと思ったし、OP映像を最初に見た際にはきわどい描写で数字稼ぎかと少々嫌悪感も持ったし(ま、それは実際にその通りだったわけだが)、当初は期待値を下げた状態で見ていた。
お話しはシンプルで、特にひねりも何にもないと思う。主人公の設定はちょっとおもしろいかもと思ったが、基本的に転生先では「最強」の存在になっている。そういう意味では、これまで何作か見てきた転生ものと大差がなかった。。。はずなのだが(クルム風味)。
最後まで魅せられた。
メインヒロイン格の二人が、クールクレバーと天真爛漫お馬鹿という組み合わせなのも、お話し全体が落ち着く良い構成だと思った。無論、この二人がこの作品において大きなウェイトを占めているのは間違いないのだが、僕が個人的に好印象を持ったのは主人公ディアブロの描き方。
主人公が安っぽいCheaterではないというのがこれまで僕が見た他の異世界ハーレムものとの違いかと思う。
まず賢い。情報をちゃんと取りに行くし、取り入れるだけの賢さが描かれている。戦闘の機微を知っているし、戦略を立てられる。
次に、その方向性は迷子と言わざるを得ないのだが、相当の努力家である。召還される前のゲームにおいて、彼はチートなどせず努力(と、おそらく課金)を重ねて実力を付け、「既に魔王となっていた」。だからこそか、召還後の彼の振る舞いは、戦闘に限っては自信に裏打ちされているし、経験に基づく判断にも揺るぎがない。また、それを不自然に感じずに済む(これが重要な気がする)。
そして、優しい。この点は引きこもりコミュ障という設定からは少し外れる気もするのだが、ディアブロのにじみ出る優しさが他者への配慮として普通に表に出ている。
その上で、自分の弱さや希求するものを分かっているし、それらに対して話を追うごとに素直になっていく。レムやシェラという存在が自身を形作っていることをちゃんと理解している。
他者とのインターフェースにかなりの難があるものの、この最強魔王な主人公、好青年。めったに見られないレベルの好青年。
物語を通して、ディアブロの内面の成長が描かれていて、自然と応援したくなっていた。張りぼての魔王の外面なんて、レム・シェラの二人にはたぶんとっくに見破られていて、それでも二人に好意を寄せられている描写もまったく嫌みに感じない。うまく作ってくれたな、という感想です。
7話は、そんなディアブロの中身が前面に出ていて、かつ、それをレムが受け入れディアブロの存在を認める、個人的にお気に入りのエピソード。シェラがいなくなってから6分間のディアブロ、レム二人の対話は、何度も見返してしまう。
最終話、アリシアを説得するディアブロに「俺がそうだった」と言わせたのは、安っぽくも感じるが、僕としては肯定的に捉えたい。
ギャグはエロに頼ることが多く、こういうのが苦手な方には嫌悪されるんだろうなと思う。先述の通り、お話しそれ自体は単純なのでそれが物足りないと思う方も多いかな。
作画は全体的に丁寧と思う。
BGMは、それぞれしっかり作られていたように思う。
ディアブロ始め、CVはとても良かったと思う。
ただ、OP曲だけはちょっと受け入れがたい。
なんか、歌詞の最後の一音が気になるんです(不協和音っぽい感じ?)。
[2018/10/10 v1]
[2019/10/22 v2 配点調整・文言修正]
scandalsho さんの感想・評価
3.8
原作未読。最終話まで視聴。
主役の4人は可愛かった。
作画は最後まで安定していたし、背景などの雰囲気も好みだった。
だけどなぁ・・・。
何か不完全燃焼というか、何というか・・・。
特に気になる点は大きく2つ。
ひとつは、「笑い」の要素が弱かったこと。
最後まで、思わず吹き出してしまうようなシーンが皆無だった。
もうひとつは、「感動」要素が弱かったこと。
例えば、11話の{netabare}昇格試験のゴール前。
上手く作れば感動的にもなったであろうこの場面で、なぜかもたつく主役の4人。
笑いに走るのかと思えば、特にオチの無い展開{/netabare}。
最終話も同様。{netabare}上手く作れば感動的にもなったであろう場面で、なぜかはしゃぎだす4人。
しかも再び、これといったオチが無い{/netabare}。
どちらの場面も、もたついたり、はしゃいだりのせいで、間が悪くなってしまい、結果、感動要素が弱まってしまった。
この作品は、ほのぼの系と呼ぶには「笑い」と「感動」要素が少し物足りない作品だったかな?
えたんだーる さんの感想・評価
2.9
たぶん今期視聴アニメの話数が進むうちに本作の視聴は淘汰されそうな予感…。
原作は「まんがタイムきららミラク」に掲載のマンガらしいですが、未読です。なんだろう、ひたすら「カワイイ」、「萌え」だけで押し切ろうみたいな作品に見えます。もちろん主人公の母親探しや登場人物の成長みたいなものも描かれるんでしょうけれども…。
何かもう、登場人物の考えていることがわからなすぎる。同じ女の子しか出てこない作品でも『ハナヤマタ』とか『NEW GAME!』とか『ステラのまほう』とかなら大丈夫なのですが…。
「ごめんなさいのときはおなかを見せる!」でもう、個人的にはかなりダメです。もちろん、こういう作品に一定の需要があることは理解していますし、観ている人がダメとかは思わないんですが…。
おそらく私には向いていません…。
2017.3.31追記:
切るかもと書いていましたが、観終わりました。メインキャラ4人のなかではコンちゃんが一番ついていけます。他の3人は何とも(松子さんは好きかも)…。
何か良くわかりませんが、観てて疲れました…。
明日は明日の風 さんの感想・評価
3.6
今期のきらら系作品で、一流の占い師を目指して学ぶ少女たちの日常を描いたコメディです。
千矢、紺、小梅、ノノの四人が一番占(占い師の序列で一番から十番まであり、なりたての占い師は必ず十番スタート)を目指して時には悩み、時にはケンカ(みたいなもの)しながらもちょっとずつ成長して、最後は九番に進んで終わります。
主人公は千矢。生まれてまもなく山の知人に預けられて育った野生児。占い師をしているという母親に会うことを目的に占いの街にやって来た子。野生児っぽく、動物はみんな仲間。人との付き合いも少なく、かなり天然なために問題を起こすこともしばしば。でも明るくて真っ直ぐな主人公っぽい主人公。
紺は母親が上位な占い師でエリート。母親から離れて学ぶしっかり者。ただ、しっかりしすぎて、かえって弄られることも多い。
小梅は魔女に憧れるオシャレ好きな子。甘いものが大好きでお腹がポヨポヨが悩み。妄想癖あり。
ノノはちょっと奥手な子。母親の形見であるマツコさん人形を常に持ち歩き、腹話術で話すことも。天使の歌声の持ち主。
この四人に、師となるノノの姉のニナ、ニナの親友で取り締まり役人の佐久隊長と部下が加わり、ドタバタと日々の生活を送ります。時おり千矢の出生や街の秘密に触れるようなところもあり、この作品の世界観を感じとることができます。
キャラデザインは見事なほど萌えです。それ以外だと、色が綺麗な点が特徴的ではないかと思います。カラフルなんですが、キラキラな訳ではなく、鶯色や若竹色、浅黄、朱などで彩られているので落ち着いた感じがします。ただ残念なことに、今期は可愛いさを売りにした作品がいくつかあり、しかも動画工房と京アニですから、動きもちょっとした仕草も見劣りしてしまいます。
この作品はとにかく可愛さを求めた作品です。内容自体は難しいものではなく、可愛い女の子たちのドタバタをほのぼのと眺めるのがもっとも良い見方ではないかと思います。
ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
4.1
視聴前レビュー
サンリオの音ゲーSHOW BY ROCK!!のアニメ化です
サンリオというと女性向け子供向けというようなイメージが強いですが
サンリオ社内で男性をターゲットにした作品を作ろうという形でスタートしたのがこの企画
しかし出来上がったスマホ向け音ゲーは
音ゲーマニアからすればゆるすぎる代物で
結局居ついたのは元々のサンリオの顧客だった女性客が中心のようです
私自身はアニメ化の話が持ち上がった頃に
アニメ化されるくらいだから面白いのかな?
と少し気になって始めた感じなのですが
音ゲーとしてはちょっと物足りない感じでした
しかし、オリジナルのバンドと
実在ミュージシャンとのコラボバンドと
合わせて20組にも及ぶバンドの奏でる
100曲近い多彩な音楽に強く惹かれて
そのまま継続して遊んでいます
オリジナルバンドの中では
「徒然なる操り霧幻庵」が推しバンド
もともと和ロック大好きなんです
タイアップバンドの中では
植田真梨恵さんとコラボした
「しにものぐるい」が好み
一昔前の音ゲーは曲追加ごとにお金をせびられるものでしたが
全楽曲が無料で遊べるスクフェスのヒット以降
ゲーム内楽曲は客寄せのために無料にして
それ以外のところで稼ぐスタイルの音ゲーが増えています
コレもその一つでガチャを無視すれば
基本無料でだいぶ遊び倒せます
ほんとに多彩なバンドが揃っているので
多分誰でも一つか二つかは琴線に触れるバンドがあるんじゃないでしょうか?
という事でシステムが若干微妙ですが
曲はガチなのでゲームとしては十分お勧めできます
まぁでもそれとアニメが期待できるかってのとはまったくの別問題ですよね
そもそもゲーム内にストーリーと呼べるほどのものは無いので
PVには原作:サンリオなんて書いてありますが
ゲーム原作というよりはゲームキャラを使ったオリジナルアニメだと思っていいでしょう
アニメとして面白くなりそうなのかどうかは
正直全くわかりません
なので個人的な興味はアニメ化によって追加される楽曲にあります
ただし一部ゲーム版とキャスト変更があるようなので
その辺ちょっと心配です
キービジュアルにあるバンド「プラズマジカ」が
OPEDと挿入歌を発売することが発表されています
シアン:稲川英里
チュチュ:上坂すみれ
モア:佐倉綾音
レトリー:喜多村英梨⇒沼倉愛美
レトリーのキャラソン好きだったので
キャスト変更はちょっと残念に思っていましたが
アニメジャパンのレトリーコスのぬーぬーがかわいかったので
なんかどうでもよくなりました(何
まぁぬーも歌唱力の高さは文句ないですしね
中二病バンド「シンガンクリムゾン」は挿入歌一曲発表
クロウ:谷山紀章
アイオーン:柳田淳一⇒内山昂輝
ヤイバ:市来光弘⇒柿原徹也
ロム:丹沢晃之⇒細谷佳正
こちらは大幅にキャスト変更されていますが
ヴォーカルはクロウのみなので特に問題はなさそう
個人的イチオシ「徒然なる操り霧幻庵」も挿入歌一曲
阿:?⇒早見沙織
吽:松井恵理子
ダル太夫:潘めぐみ
ヴォーカルは阿ですが
今まで歌ってたのははやみんではない(と思う)
ので歌手自体が変更になるのか
演技部分と楽曲部分で分ける形で行くのか気になります
シンガンと腐女子人気を二分するゲームの稼ぎ頭「トライクロニカ」
シュウ☆ゾー粕谷大介⇒宮野真守
カイ:逢坂良太
リク:村瀬歩
こちらもヴォーカル変更なのか
演技と歌で分けるのか気になるところ
ゲーム内未実装のアニオリバンド「クリティクリスタ」
ロージア:日高里菜
ツキノ:茅野愛衣
ホルミー:五十嵐裕美
ジャクリン:村川梨衣
ゲームがいまいち男性層の囲い込みに失敗しているので
テコ入れで別路線のバンドを投入という事なんでしょうかw
睦月あるいは延珠
めんまあるいは白
ひなだお!あるいは杏
りえしょんだけは一条蛍くらいしか思いつかないけど
幼女役で名を馳せた声優を集めました!
って感じのユニットなのはわかりますw
プラマジの挿入歌は両A面であるそうなので
OPED+挿入歌6曲?
結構豪華な感じですね
アニメジャパンのステージ観に行った時の話だと
「ライブシーンも結構多い」ということでした
その辺も少し気になりますね
アニメがどんな感じになるのかは
とりあえず来週末の先行上映会行ってみてきますn(・x・
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一話視聴後レビュー
一話上映会に行ってきました
2等身のミューモン体の3DCGによるバトルシーンと
擬人化verをメインに使った作画で構成される日常シーン
元々のゲームPV内の説明だとテンションが上がると擬人化体になる
という話だったような気がするけどまぁどうでもいいや
第一話なので当り前ではありますが
CGパートも作画パートもクオリティ高いです
でもふたつセットにして説明なく出したら
ご新規さんは混乱するだけだと思うんだよね
なにしろゲームプレイヤーでも展開に置いて行かれそうになったので
今回のアニメ化の目的は男性客層の開拓にある
というような話がアニメジャパンであったので
新規層にやさしい導入が必要だったと思うんだけど
その辺かなり強引な印象を受けました
あとキャスト変更のあったバンドは
歌も変更後のキャストにやらせるみたいですね
元のバンドよりもアニメのキャラソンっぽさが増してる感じ
開拓したい客層を考えるとまぁコレはこれでいいのかな?
しかし今は音楽を題材にしたアニメで溢れているうえ
そうでないアニメからもキャラソンなんかがガンガン出ている時代です
アニオタの嗜好に合わせてしまうと他の作品との差別化が難しくなるので
元のゲームが曲の多彩さ幅広さが売りなのを考えると
そのままの路線を貫いた方がオンリーワンなアピールができた気もするんだよねぇ
とりあえず2話以降も継続して観ていきますが
他人に勧めるならアニメより先にゲームかな?
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最終話視聴後レビュー
話の大筋は深夜アニメというよりは
夕方に放送される子供向けアニメです
そこに原作ゲーム組や大友向けのネタを
ちょいちょい差し込んだような作りになっています
実際深夜に最速放送されているだけで
そのあと夕方にリピート放送されているので
深夜の客層にちょっと配慮しつつも
基本は夕方アニメだと思えば良いでしょう
純粋に深夜放送のオリジナルアニメとしてみた場合
キャラが多すぎる分掘り下げが足りないとか
何だかよくわからないバトル展開から
なし崩し的にすべて解決する
おおざっぱなストーリー展開とか
色々気になる点は多かったです
ただ3DCGシーンのクオリティだけは異常に高かったです
綺麗にデフォルメされたミューモン体の豊かな表情と滑らかな動きは
3DCGアニメーションとしては最高峰クラスだと思います
制作費の桁が一つか、下手したら二つくらい違うディズニーアニメと遜色ないレベル
これみてるとなんか他の国産CGアニメ(劇場版除く)がものすごく粗悪に見えてきます
あとはOP/EDから挿入歌の数々まで
中々クオリティが高かったのでゲーム組としても満足です
特にED曲のhave a nice music
挿入歌の迷宮Destiny&流星ドリームライン
とプラズマ絡みの曲はミューモンCGによる演奏付きで
すごく良いPV映像だったと思います
挿入曲2種に関しては最終回での使われ方もバッチリ!
あれはバンド演奏シーンで使った曲を
最終回で使いまわしたというよりも
最終回のクライマックスシーンに合わせて作った曲に
あとからCGアニメーションをつけてライブシーンを作ったのかもしれませんね
一応(?)音楽を題材にしたアニメですし
音楽部分がしっかりしていないと話にならないんですが
ゲーム内でもしばらくはアニメ曲がプレイできる形になっていたので
楽曲でアピールして本家の音ゲーへユーザーを呼び込むのにはまぁまぁ成功していたようです
ゲームユーザーの中には
アニメ化によるボーカル変更に抵抗のある方もいるようですが
宮野版シュウ☆ゾー(通称宮ゾー)以外は違和感ありませんでした
宮ゾーもまぁあれはあれで別物と割り切れさえすれば悪くないと思います
一番心配していたのは徒然なる操り霧幻庵でしたが
はやみんの歌唱力が尋常じゃないことを再確認させられて終りました
沼倉レトリーも悪くなかったですね
ちなみに沼倉さんはオーディションで選ばれたそうなのですが
最初呼ばれたのはクリティクリスタのオーディションだったそうで
自分に中学生役ができるか悩んでたところに
後からレトリー枠が追加されたんだそうな
おそらくその間にキタエリからNGが出たんでしょうねw
スケジュール合わなかったのかな?
シンガンに関してはVo変更ではなく追加だったこともあって
こちらは全く違和感なしでした
ちなみにシンガンの曲を作ってるのはボカロPのマチゲリータさん
ボカロ界では割と知られた鬼才ですね
かなりぶっ飛んだ曲を作ってるイメージしかなかったので
正直同じアーティストが作ったものとは思えませんでしたw
アニメではライブパートをもらえなかった
それ以外のグループもちょこちょこ出てきていたのが
ゲーム組には嬉しい演出でしたね
楽屋で一緒になる雫シークレットマインド
MIDICITYの音楽イベント情報を視聴者に伝える
チョイ役の田舎者集団ウワサノペタルズ
トライクロニカの追っかけでライブの最前列にいた豚は
ゲーム組以外はただのモブにしか見えなかったと思いますが
実はドーリィドルチというガールズバンドのメンバーですw
しかし一番優遇されていたのはしにものぐるい
ゲーム内でも特に人気の高いバンドです
アニメに出てきた中では唯一
ゲームオリジナルではない
実在アーティストとのコラボユニットなので
たぶん大人の事情でライブ披露とはいかなかったんだと思いますが
なんと個別回をもらう程の厚遇ぶり
さらにゲームでもまだ出てきていない「つぎはぎ」の擬人化Verが
緑髪のショタキャラとしてお披露目されて驚きました
そんな感じにゲーム組視点でみると
ファンサービスに溢れたいいアニメでした
あくまで純粋にアニメとして評価したので
ストーリーの☆評価は高くしませんでしたが
ゲームの販促映像としてはとてもよくできていました
アニメからのファンをゲームへ誘導し
ゲームからのファンへのサービスも欠かさず
さらに従来のサンリオファンにもアピールできるような
深夜アニメとしては相当マイルドなつくりで
老若男女問わず楽しめる作品になりました
これはスマホゲー原作のアニメとしては
大成功だったんじゃないでしょうか?
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
11月8日に行われたガールズバンドフェスティバル
昼の部&夜の部ともに参加してまいりました
歌える人気声優がずらりと並ぶ姿は壮観でした
対バンニコニャマの出張版も楽しかったし
各バンドの楽曲が生で聴けて最高でしたが
まぁそれはアニメとはあまり関係ないので割愛するとして
夜の部のラストに今後の展開についての新発表がありました
アニメと関係あるものだけ上げておくと
各バンドをフィーチャーしたショートアニメと
そしてTVアニメ2期の制作が決定しました
キービジュ一枚とキャッチフレーズのみの発表でしたが
その場にいたキャストさんたちにもサプライズだったようで
みなさん驚いていました
これは今後の追加情報に期待ですね!
ローズ さんの感想・評価
4.1
女子高生の聖川詩杏(ひじりかわ しあん)は音楽が好きでバンドをやりたがっていたが、ドアの前で勇気が出ずに悶々とした日々を過ごしていた。
ある日、スマホのゲーム世界へ引きずり込まれて異世界へ。
そのまま話の流れでガールズバンド『プラズマジカ』のシアンとして活動する事となった。
第一印象は曲が良くできていること。
『プラズマジカ』だけでなく、『シンガンクリムゾンズ』『徒然なる操り霧幻庵』『クリティクリスタ』など他のバンドの曲も聴き入ってしまうほどの良曲です。
メインとなるのは『プラズマジカ』ですが、個人的には『徒然なる操り霧幻庵』の雰囲気と曲が好きになりました。
普段の姿は普通ですが音楽の演奏シーンとなると2頭身の3DCGに。
どこからが曲のシーンの始まりか分かりやすいように作られています。
ダークモンスターという悪役も出現。
これは音楽を演奏できるミューモンと呼ばれる存在にしか相手ができないそうです。
普通の音楽メインの作品との差異はここでしょうか。
愛用しているギター、ストロベリーハートを使って演奏するシアンの存在は大きいです。
サンリオが原作という事で一抹の不安もありましたが、キティちゃん程度しか知らなかった自分の印象は良い方向へ変化しました。
アニメが放送されていたとはいえサンリオのキャラ人気投票で上位に入る人気ぶり。
自分のようにアニメで印象が変わり人気の底上げがされたのかもしれません。
サンリオやアニメという先入観があると中々視聴しずらいかもしれませんがアニメファンであれば視聴する事に問題は無いでしょう。
キャラだけでなくストーリーもしっかりと筋が通っています。
アニメから入るのもよし、音楽から入るのもよし。
音楽が好きな人におススメできる楽曲が登場する作品でした。
【蛇足】
星型のドラムでしっかりと音が出るのかは疑問です。
まあ、外見重視という事ですね。
Baal さんの感想・評価
3.7
サンリオによるバンドがテーマのキャラクタープロジェクト、
およびそのキャラクターを用いたスマートフォン向けゲーム
の世界観を元にオリジナルストーリーで展開された作品です。
全12話
女子高校生の聖川詩杏は音楽が好きでバンドがしたく、軽音楽部
部室の前までは行くもののあと一歩が踏み出せずにいた。
そんな時気を紛らわすためにゲームをしていた所その中から現れた
何者かにゲームの世界に引きずり込まれてしまうのだった・・・
サンリオって事であんまり期待しない方がいいよなと考えながら
視聴を始めた作品でしたが終わってみればまずまず良かったのでは
と思います。序盤にいきなり異世界に飛ばされてそこで簡単な話
を聞くうちになんとなくラストまでは予想がついてしまう感じでした。
そのラストを裏切ることなく真正面から音楽の力で全力でぶつかって
来ていい感じに終われたからだと思います。
途中は見ていて張り合いがないというかパッとしないという感じで
シンガンクリムゾンズのメンバーが見せる中二病と顔芸がなんとか
気分を大きく下げなかった様に思います。
元々音ゲーなので数多くのバンド、楽曲が登場しキャラが飽和状態
だったように思います。曲の方はそこそこいいものがたくさんあった
様に思いますが自分の心に入ってくるものは無かったみたいです。
あと二頭身のスタイルになっている時の3DCGがちょっと苦手でした。
全体として全12話の中にまとまりよく話を組み込んでラストも
最初のシーンであったことを活かしつつ、12話の中で起きた出来事
と上手く合わせて丁寧に終わりを迎えていたように思います。
予想は出来ていてもこのきっちりとした終わり方は視聴を終えた時に
スッキリとした気分になれるのでこの終わり方は良かったです。
最後に二度目になりますが顔芸と中二病がいいアクセントだったw
◆個人的点数評価 77.477点
ぺー さんの感想・評価
3.3
原作未読
100万売れたヒット曲の上に俺は立っている
B'zの曲かラノベにありそうな長めのタイトル。出典は別冊少年マガジンだそうです。
いわゆる巻き込まれて異世界に閉じ込められクエストこなす系。ヒット作のアレみたいなもんかな?といくつか脳裏に浮かぶことでしょう。よって設定で興味ひくようなら要検討くらいでどうぞ!
・死んで転生ではない(生きたまま転送ですね)
・転送先では勇者と呼ばれパーティ組んでクエストこなす
・パーティは固定メンバー。クエスト達成したら現世に戻ってこられる
・クエスト中は死んでも数十秒で生き返る
・ただしパーティ全員が死んだら…{netabare}現実世界で死亡{/netabare}
同ジャンルでも作品毎細かく違うのでいちいち覚えるのがたいへんっすね。突出してなにがいい悪いとかこれといった特色はないです。パーティがまさに一蓮托生なのと現世⇔異世界を往ったり来たりする設定に面白みを感じるようでしたら考えてみてもいいかもしれません。そのパーティメンバー↓
【パーティメンバー】
四谷友助(CV上村祐翔)
新堂衣宇(CV久保田梨沙)
箱崎紅末(CV和氣あず未)
時舘由香(CV小市眞琴)
我々がそんな“設定”に興味を引くかどうかはどこ吹く風と、作品中の主人公四谷くんはこの“設定”を最大限活用しようと知恵を絞ります。ここは素直に面白かったです。
それに{netabare}フリー素材使った第1話や実写ハメ込みの特殊ED第10話とか、{/netabare}演出上の飛び道具は限定的な効果ながら敢闘賞を与えたくはなります。
凡百の駄作の上になんとか立っている
可もなく不可もなく。創意工夫が見え隠れしているところをわりと面白がりながらの完走でした。
※ネタバレ所感
■タイトルはどこへ行った?いやまだ来てない
詐欺と言うわけではないがタイトルの意味がいまだ不明です。{netabare}2期制作決定(2011年7月)らしいので、{/netabare}お楽しみを先送りしたという判断でしょう。
1期終了時点で四谷くんの合理主義的な性格が色濃く出たキャラアニメの範疇に収まっており、中学生くらいのひろゆきやホリエモンってこんな感じだったんだろうなぁ、の印象。
なにかしら尊い犠牲の上に自分が存在している…と読めるタイトルですよね?
そんな殊勝なことをひろゆきが言うとは思えません。そんな現在地です。
■想い出がいっぱい
大人の階段のぼる君はまだ…
{netabare}プレイヤーだから助けた。価値の低い人間から死んでいけばいいと嘯く四谷くんでした。
己の恥部を見せるようなもんで、自分も似たようなことを中学生頃は思ってたような気がします。もう忘れたけど謎の万能感みたいなのありました。「俺の考えた画期的アイディア」みたいなやつです。四谷くんはそれこそ14歳の設定です。
嘯いた四谷くんに諸星すみれさん演じるゲームマスターは問います。
「人の価値…か…」
「匿名のネットユーザーみたいに勝手に上から目線でそれを判定して…君自身は何様のつもり?」
この系統の作品でそっち展開は珍しいかもしれませんね。厨二を自覚しろよと言葉にすると耐性無き者は疎んじます。ここでの四谷くんの返しが伸びしろを感じさせ良かった。
{netabare}「ただのガキだよ …ただの中二病のクソガキだよ」
「そして俺は自分が間違っているということを…知ってる」
「ただ実感がない。俺だけが正しくて社会のすべてが間違っている…」
「これも中二病の症状だと知識として知っている。」{/netabare}
安心しました。問題を自覚してます。改善のモチベーションがこの段階でないだけ。自覚があればなにかのきっかけがあれば大人の階段を上れます。
上り始めてしまえば、正しい(と本人が思っている)知識を実践するために周りへ落とし込むように努力をしたり、正しい(と本人が思っている)知識そのものも謙虚に軌道修正していく展開もままあるでしょう。
しかるべき姿なんだと思います。
ひろゆきやホリエモンみたいに突き抜けるかあるいは突き抜けた感のある振る舞いをするか。
多くの方は厨二時代を懐かしめるくらい自身をアップグレードしていくもんでしょう。{/netabare}
時折そこから漏れてしまった大人。突き抜けて厨二ムーブするでもなく、自身のアップグレードをするでもなく…なんてのは悲惨です。
我が国にも一定数いて成人人口の1%で100万人くらい!? 病的なまでに自己肯定が進むと戻ってこれませんからね。
そんな屍を乗り越え進む四谷くんの成長譚の意味が込められたタイトルなのかもしれません(適当)。
大人の階段が一様に上りとは限らないのです。
往々にして下りの階段を「上ってる」と思い込んで、指摘に耳を貸さなければ自滅の道まっしぐら…
視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ
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2021.09.22 追記
2021夏クール放送の2期へ続く…
2020.12.19 初稿
2021.09.22 追記
イムラ さんの感想・評価
4.0
<2020/12/19 追記>
最終回まで見終えまして。
「俺は{netabare}俺の信じる正義の為だけに戦う!これまでも。これからもだ!{/netabare}」という熱血ヒーローみたいな台詞で締められたわけですが。
初回から通じての曲者感そのまま、面白いかどうか保留したまま最終回まで来てしまいましたね。
ワンクール12話掛けてのプロローグという感じ。
アニメ作品の物語の作り方は多種多様あると思います。
その中に「数多あるアニメ世界で構築された『常識』を視聴者が前提として持つことで、安心して心地よく楽しむ」ジャンルというのも確かに存在すると思っています。
つまり「現実世界の常識や問題意識、悩みや解決」といった尺度で考えるのではなく、あくまでアニメの中だけで成立するお約束だけで楽しむ、というもの。
これは一つの楽しみ方であり、作品のあり方で、特にアニメ作品のエンターテイメント性を純化していこうとするとこの傾向が強くなるような。
なろう系異世界ものとか多いですよね。
翻って本作はどうなんだろう?
と考えると実はどうもそうではない。
現実の世界の人の気持ちのありようとかを照らし合わせながら、アニメの物語は進められていきます。
でもひねくれてるんですよねえ。
「そんなお堅い話とは思われたくない」とでもいうように。
だからふざけてる。
そんな感じ。
私の4.0点というのは完走した作品としては100点満点で50点ぐらいの位置付けになります。
つまり「まだそこまで面白くなってない」と思ってる。
なんと2期やるそうなので2期で本当に面白いかどうかがわかりそう。
なんとも今の「短期戦でないとすぐに客が離れる」アニメ製作の風潮に真っ向から刃向かってる気もしてそこら辺を「素敵」と取るか「くだらぬ」と取るか
一筋縄ではいかない感じを残したまま、2期へ続く。
私は2期に期待してます!
<2020/10/14 追記>
「わけあり版」は「いらすとや」っていうフリー素材のデザインだったんですね。
で、本来の絵柄である通常版を見てみました。
実は
「何も知らずにいらすとやのデザインで見てたからこそ、余分な装飾なくストーリーを楽しめたのでは?」
「通常版だと、大概のなろう系異世界ものが受け入れられない自分には楽しめないのでは?」
とか、見るまで不安だったんですよ。
でもいざ見てみるとすんなりいけました。
第二話も楽しめました。
ちなみに第二話は通常版しかありません。
やはり本作、ストーリーや設定が何か普通と違う感じがします。
と言っても異世界ものたくさん見てるわけではないのですが。
それでもそこはかとなく「捻り」を感じます。
キャラクターも
女性キャラはよくある可愛いデザインなのに、変な媚びをあまり感じない。
主人公(♂)も、捻くれてるんだけど妙に嫌な感じがしない。
やはり、よくある「俺つえー」「ハーレム」とは少し違う気がする。
どれもこれも「気がする」レベルなのでまだわかんないですけど 笑。
暫く様子を見てみよう。
<2020/10/3 初投稿>
原作は未読。
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
今期は新作で気になるものがなかなか見つからず。
本作も「また異世界転生ものか?」とスルーしかけたのですが、原作がなろう系ではなく別マガ掲載の漫画だったので一応録画してみました。
そして、つい先ほど第一話を視聴。
あれ?
もしかして面白いのか?
物語は「主人公がある日突然異世界に」の異世界転送ものではあるんですが、決してありきたりなそれではなく。
物語と設定全体をぐりぐりっと捻ってる感じ。
何から何まで全部「ふざけてんのか?笑」と言いたくなるところも良いです。
さらにテンポも抜群に良い。
そして今のところの重要事項。
絵柄はなぜか2種類が使い分けられているようです。
一つはよくある異世界アニメのスタンダードみたいな感じ。
もう一つは「コロナ予防のために手洗いうがいをしっかりしましょう」イラストのような、キャラの目鼻口が点と線だけの超シンプル絵柄。
これはなんの演出だろう?
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」の通常シーンと変身シーンのようなもんでしょうか?
(意味がわかんない、という方は是非どちらかご覧ください)
と。
何言ってるかよくわからないレビューになってしまいましたが、1話見る限り大変興味をそそられてしまいました。
2話以降どうなっていくのやら。
よくよく見返したら「百万の命の上に俺は立っている」というタイトルにも味わいがあるような気がしてきたから不思議w
少なくともラノベでよく見かけるチェリー臭はしない。
まだ正体がよくわからないのであまりハードルは上げないようにしながらも、今期の大穴として期待したいです。
<2020/10/10 追記>
Yahooニュースに絵柄2種類の理由が出てました。
シンプル絵柄は「わけあり版」なのだそうです。
と言っても特段「わけ」があるわけではなく、ちょっとふざけて作ってみたらしい。
罵詈雑言で有名なヤフコメを開いてみたら顰蹙の嵐でしたが、自分はこのシンプル絵柄、結構気に入りました。
フィリップ さんの感想・評価
4.1
アニメーション制作:MAHO FILM、
監督:羽原久美子、シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:小島えり、舛舘俊秀
音楽:伊藤賢、原作:山川直輝、奈央晃徳
『別冊少年マガジン』で2016年7月号より連載開始。
講談社の漫画原作だけに、仮想現実のゲームを
物語のベースにしながら、他作品とは一線を画す、
練り込まれたストーリーが大きな特徴になっている。
キャラクター全員の作り込みと
物語全体の構成は見ごたえ十分だ。
しかし、いらすとやを使用したわけアリ版の1話や
ゲームマスターに豪華声優を配して毎回変えるなど、
枝葉ばかりに無用なことをして悪目立ちしてしまった。
公式ホームページを見れば、予算が少ないのが瞭然で、
奇抜なことをやって注目を集めようとしているのは、
理解できなくもないのだが、それが完全に裏目に出てしまっている。
しかも、VRMMORPGの作品を普通に想像していると、
クエストの内容が地味なことに加え、キャラに共感できないため、
評判を落とす原因となってしまった。
しかし、この作品が目指しているのは、
そういう部分ではないだろう。
全話を観た限り、かなりきちんと考案された世界観で、
やりたいことも明確に見える。
子供のころに田舎に住んでいた四谷友助は、
仲間とともに木の根元に埋めた
友情の証としての宝物が工事で消失する様子を目撃する。
そのことが大きな心の傷となり、
一瞬にして大切なものが破壊されるという
世の中の不条理に対して、諦めにも似た境地を抱えることになる。
弱者たちの大切な友情は、
簡単に踏みにじられてしまうものだと。
その後、田舎から東京に引っ越したことも重なり、
友だちのいない、ぼっちのゲーマーとして日々を過ごす。
ゲームが現実世界の楽しみの全てとなってしまった友助にとって、
どのようにすれば合理的に問題を解決できるのか、
ということだけが重要な価値観になる。
それによって現実の学内でも、物事の全体像を把握したり、
クラスメイトの特徴や周りからの評価について
正統に判断する能力を身に付けることになった。
強者だけが生き残るべきだし、
命の価値は対等ではないと思っている。
そのため、現実世界でも人の気持ちを考えることがない。
反面、ゲーム世界での住人に対しては、
より自分の「素」を見せるという倒錯した心を抱えている。
都会に引っ越したことが、今の自分を形成したことを自覚しており、
自分の住む街が破壊されても構わないとさえ思っている。
ある日、ひとりで日直の当番をしているときに、
教室にいたクラスメイトの新堂衣宇と箱崎紅末とともに
異世界に飛ばされる。
{netabare}この世界で勇者という存在になった彼らは、
死んでも30秒で生き返ることができる特権を持つ。
しかし、仲間全員が同時に死んだ状態になると
現実でも全員が死亡するという
一蓮托生の過酷な運命を課せられることになる。
彼らは、与えられた課題をクリアするために奔走する。{/netabare}
作品にはいろいろな仕掛けがあるが、
いちばん面白いのは、一人ひとりの人間が
生きているということだ。しっかりとした
キャラ設定によって全員がそれぞれの想いを抱えている。
しかし、お互いに協力しなければ、「死」が待っている。
しかも、課題をクリアするごとに
仲間がひとりずつ増えていくという設定。
最終的には10人の勇者が生まれることが決まっており、
それぞれのキャラを深掘りしなければ物語が進まない。
キャラ同士の相互理解は、時おり道端に表れる
「ログ」によって、重要な場面や自身の気持ちを
語ったときなどに残されていることがある。
これがどのようなルールで残されるものかは、
明らかにされていないが、キャラ同士の理解について、
重要な役割を果たしている。つまり、他人が何を考えているのかを
知ることで、相手に対する意識も変化する。
また、ゲーム世界は、ある部分で現実ともつながっており、
ゲームで身に付けた体力などのステータスが
現実世界にも作用するようになっている。
私は原作未読なので、これは想像でしかないのだが、
このゲームは現実で災厄が起こったときに、
どのようにして力を合わせて危機を乗り超えるか、
ということを学ぶためのテスト的な
位置づけになっているのではないだろうか。
人間同士の関係性が希薄になりつつある現代社会で、
一人ひとりがどのようにして協調していくのかを
選ばれた人類が学んでいく構図。
最終的には現代に超能力者として降臨する
10人の勇者たちが、力を合わせ、知恵を絞って、
災厄に対抗するのではないかと想像している。
おそらく、そのためだと思うが、
キャラの背景や描写はとても緻密。
最初に勇者になった学内で人気者の新堂衣宇(いう)は、
かつての暴走族のリーダーの娘で、
そのことが原因で多くのマイナス面を抱えて生きてきた。
父に対して恨みを持つ教師から厳しく当たられることもあった。
また、幼年期に知り合いの優しいお姉さんが
友だちがいないことが一因となり自殺してしまうという
残酷な現実に直面する。そのショックは計り知れなかった。
父の問題もあり、衣宇は、自分を守るためには、
信頼できる仲間をたくさん作ることが
最も大切だという考え方に辿り着く。
それが生き方の基礎になった。
友だちづくりを達成するために人一倍努力を続けたことで、
ある意味、上昇志向の強い性格となり、
友助が「自分より上」と認めるほどの
存在感を手に入れたのだった。
一方、箱崎紅末(くすえ)は、体育の授業をいつも休むほど体が弱い。
職業が戦士になるが、重い剣を持ち上げることさえできない。
ゲーム内では、実際の体が基本となっており、
紅末はいつも仲間から助けられる立ち位置にいる。
そんな紅末を、全員が死なないための保険くらいにしか
考えなかった友助だったが、トロールが現れたときの
ログを見たり、過去の言動を振り返ったときに
紅末という女の子の真の強さと生きる目的にふれたことで、
「自分より上」の存在として考えるようになった。
その後、友助は紅末という人格を理解し、
彼女の行動までも俯瞰して物事を見られるようになる。
1期のなかで異質な存在が、4人目の勇者となった
時舘由香という女子高生。
友助たちよりも1つ年上ながら、思考は偏っていて子供。
友助と同じゲーマーで、こちらは男性アイドル育成ものや
魔法少女マジハシリーズの大ファン。
現実世界では、空気を読むことに長けていたが、
ネットでの書き込みが原因で、
裸の写真を撮られそうになったところを友助に助けられる。
ところが、その後、いじめを行っていた女子たちと
一緒になって友助の悪口を言うという行動に出る。
いじめに遭ったのは、自分に否があると思っていて、
空気を読んだり、強い者に従うことは当然だと思っている。
一方、理由もなく集団で弱者をいたぶる奴らは最低で、
自分が手を下さなければ、殺されてもいいと思っている。
ある意味、一般的な女子高生代表のような立ち位置。
1期では、ゲーム内の女性戦士・カハベルとともに
課題をクリアすることになる。
そこでは、大国の論理や宗教という要素が現れ、
人殺しや戦争についての哲学も垣間見える。
今後の展開にも大きく関わってきそうだ。
1期の終わりには、現実世界でほかの勇者たちよりも
さらに大きな問題を抱える5人目の勇者も登場する。
現実とネット世界。
突き詰めれば、それほど大きな違いはない。
しかし、未成熟ともいえるネット世界において、
常識や非常識の感覚には個々で大きな隔たりがある。
ネットでは平気な顔で殺人予告をする者が多数いても、
現実では殺人者でない場合がほとんどだ。
ただし、なかにはネットの殺人予告がエスカレートして、
実行するものが現れる。
動物を殺していたものが人を殺したくなるのと
同じような論理だろう。
ネットの世界は現実にリンクする。
ゲーム世界にも現実の人格は表れる。
異世界に転生しただけでは、ヒーローにはなれない。
力を得るためには、自分が変わらなければいけないし、
他人のことを理解して協力しなければならない。
ネットであろうがどこであろうが、生まれ変わるためには、
現実の自分が変わるしかない。
私たちのリアル。
それは結局、自身のなかにある。
(2021年1月23日初投稿)
蒼い✨️ さんの感想・評価
2.9
【概要】
アニメーション制作:EMTスクエアード
2017年1月 - 3月に放映された全12話で1話あたりが2分程度のTVアニメ。
原作は、『コミックキューン』にて連載中の、漫画家“たらばがに”の四コマ漫画作品。
監督は、平池芳正。
【あらすじ】
人見知りでぼっちの女の子・小長井友子(こながい ゆうこ)は高校一年生。
家で飼っている3匹の猫を愛でるのだけが癒やし。
そんな友子が猫とコミュニケーションをとったり、
猫を通じて彼女の友だちができていくのを楽しむハートフルコメディらしい。
猫は擬人化されていて見た目はミニマムサイズな人間の幼女。
猫耳と尻尾がついてて普通に人間と会話できる生き物。
【感想】
webで無料立ち読み出来る原作を少し触った程度ですが、アニメ版は原作に忠実。
子猫ちゃんたちは擬人化された猫ということですが、ケモノっぽさを然程に感じられず、
ロリプニアニメに見えたりして。これが猫なら『デ・ジ・キャラット』も猫で通用するような。
アニメそのものは、ヤマも無くただの平凡な日常。
ストレスの溜まる展開もなく、スイスイと最終回まで行ける内容。
全話合わせてもTVアニメ1本分の長さだけあって、
気軽に、ほのぼのとした気分になりたいって人向け。
カワイイだけで満足できるのであれば、まあ…良いかなって感じのアニメだと思いました。
猫好きなら、『みかん絵日記』のほう が作者に共感できます。あれは、猫愛が重すぎですが。
単なる印象しか語っていませんが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。
えたんだーる さんの感想・評価
3.6
同タイトルのマンガ原作があるらしいですが、未読です。
主人公が人づきあいが苦手っぽいのと、明らかに飼っている三匹のネコと話をしているっぽいのはどうなんだというのと、ネコが完全に擬人化されているのは何なんだという点を気にしなければ、特に周囲の人間が主人公に害意があるわけでもなく、優しい世界。
別に主人公が周囲の人間とうまく話せないことに勝手に落ち込んでいるだけで、イジメとかの描写はありません。
観ていて多少癒される点もあるので、「薬」寄りではあるけど観なかったら人生損するとかそんなことは絶対にあり得ない感じのアニメです。
ショートアニメということもありほとんど視聴に時間を取られなかったため、なんとなく全話完走してしまいました。また観るのかと訊かれると、観ないだろうなあ…。
scandalsho さんの感想・評価
4.0
原作未読。最終話まで視聴。
1話2分程度のショートアニメ。
タイトルままですが、猫好きの私にとっては、ただただ『癒しの時間』でした。
なぜネコを擬人化したのか?という疑問は残りますが、『可愛いは正義』ってことで良し!
(我ながら意味の分からないコメントだなぁ・・・)m(__)m
でこぽん さんの感想・評価
4.0
このアニメは幼児向けです。
ですが、学生が見ても大人が見ても大いに感動します。
私も思わずポロリと涙がこぼれ落ちました。
物語はすみっこをこよなく愛するゆるキャラたちが絵本の中に吸い込まれてしまい、そこから抜け出る内容です。
ゆるキャラたちは声を出しません。
声を出すのはナレーションの人だけですし、ときどき説明する程度です。
物語の大部分はゆるキャラたちのかわいらしい動作が中心です。
その動作に癒されます。
この動作がつまらないと思われる人は途中で寝られると思います。中盤まではいたって単調です。
しかし、ラスト七分、今までとはうって変わって、シリアスな展開となります。
あるキャラクターのとても可哀想な現実を見せつけられます。
アニメだから魔法とか奇跡とかで幸せにできるはずなのに、この映画ではそれをしません。
幼児向けアニメでここまで可哀想なことをする必要ないだろうと、私はつい思ってしまいました。
近くの席にいた幼稚園の男の子が、思わず「かわいそう」とつぶやいていました。そして後ろの席からは、すすり泣く観客の声が聞こえました。
でも安心してください。魔法も奇跡も起こりませんでしたが、最後はハッピーエンドで終わることができました。しかも、ハッピーエンドにする方法が、実に現実的で暖かみがあり感動します。
魔法や奇跡を起こさなくとも幸せにする方法があることを、私は教えられました。
例えば、地震や台風で家を失った人にとって、つらい現実は変えようがありません。でも私たちは義援金やボランティアをすることで、少しは被災者の方を癒すことができると思います。
決して無理をせず、自分たちができる方法で困っている人を助ける。
日本中の人がそのように行動してくれたら、未来は明るくなると思います。
この映画を見終わって、そう感じました。
shino さんの感想・評価
3.7
よこみぞゆり原作。
Amazon Primeにて視聴完了。
いつもの喫茶店、いつもの隅っこ。
すみっコたちはお気に入りのお店で、
古くなった1冊の不思議な絵本を見つける。
絵本の中で知り合ったひよこのために、
おとぎ話の世界を巡る旅が始まる。
心を豊かにする素敵で優しい物語だ。
ももたろう、あかずきん、にんぎょひめ、
子供の頃、良く聞いた童話の世界で、
{netabare}ひとりぼっちのひよこは迷子になっている。
どの世界にも居場所がなく涙がこぼれる。{/netabare}
色鉛筆で書いた絵本のような素朴な絵が、
子供だけではなく大人の心にも響いてくる。
のこりもの、にせもの、自分をもてないもの。
すみっコたちにも理由があるのだろう。
そしてきっと僕たちもどこかで、
心から安らぎ落ち着ける場所を探している。
素直な気持ちで楽しめました。
新しいものなんて落ちてないけど、
だいじなものがたくさんここにあります。
実り豊かな時間が持てます。
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.0
「すみっコぐらし」というキャラクターコンテンツについては、
私は名前を知っている程度。
ただ、サンエックスが生み出す不可思議生物?については、
昔ちょっとハマっていた「たれぱんだ」等、
何だか大人の心にも引っ掛かる物を感じていて……。
本劇場版でサンエックスの最新成果&集大成の一端を確認したい。
という気持ちはありましたが、映画館までわざわざ足を運ぶ程では……
と部屋の片隅で躊躇していたわけですがw
本作の反響ホント凄いですね(驚)
せいぜい傍流で細々と語られる程度の映画かと高をくくっていたら、
いつの間にか、この秋冬のアニメ映画では、
『アナ雪2』に次ぐ位の勢いで、エンタメニュースのド真ん中で持て囃されている。
押し出されるように私もいつの間にか、お子様連れのママさんに混じって、
映画館のド真ん中に座っていましたよw
滑り出しの感触は簡素なキャラクターアニメ。
隅っこで落ち着いている、各種“すみっコ”にも声はなく、
セリフは、無言のキャラたち仕草等を補完する
井ノ原快彦さん&本上まなみさんのナレーションのみで、淡々と場面が進んで行きます。
序盤は部屋の隅に落ち着くまでの来歴等
“すみっコ”の生態紹介にゆる~く費やされ、
これは初心者にも優しい間口の広いお子様向け映画かな?
……と油断してたら、“すみっコ”たちが、
おとぎの国々の各登場人物に落とし込まれる“本番”以降、俄に高度化。
この“すみっコ”……そのキャラで、あんな役とか務まらないだろうw
というツッコミ待ち等、ハイレベルなキャラ芸も次々と繰り出されるので、
最初の方でしっかりとキャラを把握しておくことをオススメします。
いつの間にか、作画も音響も簡素な中に力強さがあることも分かり、
これは単純にアニメ映画としても侮れない出来と、
“すみっコ”ワールドに没入させられて行きます。
「号泣した!」、“すみっコ”好きの男性のための限定上映会開催!
との評やニュースも耳にしていた本作。
皆、各々、社会の役割を演じる中で、俺はちゃんとこなせていない、
こんな端役は俺の役割じゃない、自分らしさを見失ったなどと、
精神を磨り減らしている。
いや……もはや、自分らしくなければ幸せじゃない!
と自分を探すよう脅迫する言説にすらゲンナリしてしまっている。
本当の自分だろうが、偽物だろうが、
今、自分がここで落ち着けるなら、それで良いじゃない?
こんな感じで、“すみっコ”たちに世の大人たちの涙腺は
突き崩されて行くのでしょうか?
私は号泣!までは行かず、涙が氾濫しそうになる程度でしたが、
本作がブームになるなんて……世の中まだまだ荒んでるんだなぁ~と、
むしろ、そちらの方にも泣けてきますw
但し、終盤の{netabare}鬼の助太刀{/netabare}には、
ベタですが、私の涙腺も一部決壊しましたね……。あれはズルいw
自分の役割に囚われず手を差し伸べられる人間に私はなりたい。
心に養分を補給され、再び社会の隅っこに戻っていく私なのでした……。