人形遣いおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの人形遣い成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の人形遣いおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.8 1 人形遣いアニメランキング1位
機巧少女は傷つかない(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1655)
10999人が棚に入れました
《機巧魔術(マキナート)》が隆盛を極めるイギリスのリヴァプール。日本からやってきた留学生・赤羽雷真(あかばねらいしん)は、美しき少女の姿をした《自動人形(オートマトン)》の夜々とともに、《機巧魔術(マキナート)》の中枢・ヴァルプルギス王立機巧学院の門を叩く。全ては《機巧魔術(マキナート)》を操る人形使いたちの頂点であり、尊敬と畏怖の象徴である《魔王(ワイズマン)》の称号を得るため。それには《夜会(やかい)》と呼ばれる学院の成績上位者100名で行われるバトルロワイヤルを勝ち抜かなくてはならない。《自動人形(オートマトン)》を駆使し、最後の一人になるまで争い続ける闘争の宴、《夜会(やかい)》を舞台に、圧倒的なドラマと手に汗握る攻防が繰り広げられる学園バトルアクション超大作が幕を開ける!

声優・キャラクター
下野紘、原田ひとみ、高本めぐみ、阿澄佳奈、岡本信彦、中田譲治、伊藤静、ゆかな、茅野愛衣、小倉唯、小野友樹、梶裕貴、櫻井孝宏、諏訪部順一、種田梨沙、西明日香、能登麻美子、花澤香菜
ネタバレ

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラデザ良好、戦闘シーンも中々の出来栄えだが、設定の作り込みの甘い上に詰め込みすぎで滅茶苦茶な印象しかない残念な物語。【総合評価:67点】

2013年秋全12話にて放送された作品。
原作はライトノベルで現在も刊行中、原作1~3巻の内容で3つの物語から成っています。

物語の大筋としては……
世界大戦の影が見え隠れする20世紀初頭と言う時代背景。
魔術によって自動人形(オートマトン)に生命を吹き込み操る人形使いが存在する世界。
主人公である赤羽雷真は、人形使いの頂点である『魔王』を決めるための『夜会』に参加する為に大英帝国の機巧都市リヴァプールにあるヴァルプルギス王立学院に留学する。
と言った感じです。

物語としては、主人公が巻き込まれたり首を突っ込んだりと言う形で事件に関わり、その事件を解決して、渦中にある女性キャラクターが主人公に好意を抱く。
そして、事件の合間に複数の女性キャラクターと主人公の掛け合いを描くハーレムラブコメ的な流れ。
ラブコメ要素とバトル物要素を掛け合わせた作品としては王道の物語運びですね。

キャラクターデザインは淡い色使いで全体的に柔らかいタッチ。
そのデザインも相まって、登場する女性キャラクターは全般的に可愛らしいものに仕上がっていますね。
この点はハーレムラブコメとしての要素を引き立たせるのには大きな力を見せてくれていたと思います。


ですが、ハーレムラブコメの要素としては中々の出来なのかもしれませんが、バトル方面、物語の本質の側面に関してはかなり雑な印象が見受けられます。
ひとつひとつの設定等は専門用語の乱用で取っ付きにくい割りに作りこみの甘さや粗がかなり目立ちます。
そんな設定が幾つか重なり合っていくと、どうにも物語り全体として纏まりが全く取れていないように思えて成りませんでした。

{netabare}
まず『魔王』を決する闘い、冒頭から物語の中心となるであろうと想像される『夜会』。
物語の一本の柱とも言える部分にすら疑問点があります。
『魔王』と言う人形使いの頂点に立てば禁忌とされる領分にまで踏み入ることが出来る。
そんな人形使いの頂点決める戦いにも関わらず、開催されるのが学園規模で生徒同士でしかないと言うもの。
まず、この点も正直意味が分かりません。
えっ、学園最強=人形使いの頂点?そんな訳無いだろww『魔王』の称号大安売りだなww
この時点で『魔王』と呼ばれる称号の曖昧さが半端じゃないですね。

更に各ストーリーの中心となる事件が『夜会』の期間中に起こっていますが、一度事件が始まると『夜会』の参加そっちのけ
その点に関しては怪我人は療養中は参加を免除される的な説明がありましたが……
えっ?毎日一人ずつ参加者が増えていくバトルロイヤル形式なのに怪我で参加出来ないから、治ったらまた復帰します?
何を言ってるんだ?そんなのが罷り通るなら早々に怪我して最後の方まで療養で簡単に終盤まで残れるじゃないですかww {/netabare}

専門用語の多さでそれっぽい雰囲気にしているだけで、設定が粗過ぎて物語冒頭から核となっている『夜会』に関してもこんなご都合主義も極まったといった感じですからね。
そこに兄への『復讐』、『神性機巧』、他にも暗躍する様々な組織、世界大戦影が見え隠れする中での軍事や国の動き……

『魔王』や『夜会』についてだけでも粗が目立つ中、他にもややこしい要素を詰め込みすぎ。
今後の物語の展開に繋がっていく設定や伏線も多く張られているのですが、無論、原作三冊分のアニメでは完全にそれらは放置されています。
唯でさえ設定の作り込みが甘く、疑問点やら曖昧な点が多い中、設定や伏線を盛って来るのでアニメ12話における物語は完全に滅茶苦茶な状態のまま終わってしまいます。

やりたい事だけが多く収拾が全くついていない、凝った作品と言うよりも無茶苦茶な印象しか受けませんでした。
正直、第二期、第三期と続いていかなければ意味を成さない滅茶苦茶な展開の作品でしかありません。
まぁ、第二期、第三期と続いていき、世界観や設定、伏線の回収が納得できる様に行われていけば伸び代はかなりあるのかなと思わなくも無いですが……
アニメ12話、作品としては序盤の作りこみからこの甘さと言う事から判断すると、正直、ちゃんと纏まるという期待は薄いですがね……


先に述べたようにキャラデザの可愛らしさ、そんなキャラクター同士のハーレムラブコメ的な展開を描く日常パートはよく出来ていると思います。
そして、戦闘シーンもキャラデザが可愛らし過ぎてちょっと違和感こそあれど、戦闘シーンそのものはそこそこの出来栄えだと思います。
声優の演技も、OPやEDに関しては良く出来ている印象で特にEDの『回レ!雪月花』はテンポが良く耳に残る曲でかなりの中毒性でしたww
全体的に及第点を満たしていただけに、設定面の甘さで物語性がボロボロだったのが非常に悔やまれます。

あまり細かく設定などを気にしだしたらキリがないので、未視聴の方は細かく考えずに映像面のみを楽しむぐらいのスタンスで視聴することをオススメいたします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 48

花丸ぽっきー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ソロギターでしんみり最後の回レ (最終回まで観て)

総合評価down 3.8 ⇒ 3.7 (作画)



人間離れしたマシンドールのスピード感が好印象だったのですが、敵が強すぎてカタルシスを感じにくい面も。ただし、この演出は反面、敵にザコキャラを作らなかったというふうにも取れますね。


魔力を動力に変換して時計のような「精密機械」を動かすという世界観はかなり斬新で好感が持てました。


夜々ちゃんのキャラに関しては、赤羽雷真への愛情の深さと異常な嫉妬心など、やはり人ならざる存在としての可愛さはありました。好きです。


エンディングの回レが、スローテンポのソロギターだったのが微妙な哀愁を誘いました。


-----------------------------------------------------

◆夜々のボディだからこそ描ける軽々としたスピード感(第4話まで観て)
バトルに関して今の技は・・的な種明かしがあって面白いと思いました。あの夜々のボディだからこそ描ける軽々としたスピード感もよかったです。

ところで、今更ですが、マシンドールというのは自分で動力を生み出すエンジンや反応炉を搭載していません。この作品のマシンドール(オートマトン)は主人から供給された魔力を動力にして動いているという点で陰陽師と式神のような関係に例えられるのかもしれません。でも、僕の感覚では機動戦艦ナデシコから重力波ビームによってエネルギー供給を受けている人型機動兵器エステバリスにも近いような気がして、機械式時計のように精密な夜々たちに特別な感覚が湧きあがる気がしています。

 例え同じ自我のある人形であってもマシンドールはローゼンメイデンのドールとは全然違うんです。


----------------------------------------------------

◆耳から離れない回レ・・(ED曲)

機巧少女は傷つかない ED 『回レ!雪月花』


せーの! 一、二、三、はい! ほい! よ~ぼん! ハッ×6 ハイヤッ ハッ×6 すーん さささ! これよりご覧いただきますのは カブキ者たちの 栄枯盛衰(エイコセイスイ) 時代は常に日進月歩 聞いてってよ 老若男女 一見は勧善懲悪(カンゼンチョウアク) 悪者どもを一刀両断 でもホントにそれだけで楽しいの? もうなんだって 蒟蒻問答 ハッ×6 ハイヤッ ハッ×6 よ~ぽん! どこからともなく現れて すぐどこかへ行っちゃって 神出鬼没 チャンスを待ったら 一日千秋 追いかければ 東奔西走 時代は常に 千変万化(センペンバンカ) 人の心は 複雑怪奇 でも本気でそんなこと言ってんの? もうどうにも 満身創痍(マンシンソウイ) 嗚呼 巡り巡って夜の街 君は合図出し踊りだす 回レ×9 華麗に花弁散らす様に 回レ×9 髪も振り乱して 一昨日、昨日、今日と明日と明後日とこの宴は続く 踊レ 歌え 一心不乱に回レ!!! 今宵は雪月花! ハッ×6 ハイヤッ ハッ×6 すーぽん!

「Youtube saki mitsuba さんの評価より引用」

目というか耳が回る(笑)

2013.10.23
--------------------------------------------------------

◆ 夜々のコスチュームはこれでなくちゃダメだ・・ (第2話を観て)

背景がきちんと英国風に描きこまれている中で、メイド・イン・ジャパンの夜々は着物をアレンジしたコスチュームだから魅力が引き立つということに第2話でやっと気がつきました。
それもED曲聴いてるときに。(いいです、この曲)
夜々かわいいよ夜々・・

-------------------------------------------------------

ローゼンメイデンのドールなんかいらない(第1話を観て)

性格も比較的いいしこの娘が欲しい。ファッションはちょっといじらせて欲しいけど。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハッハッハッハッハッハッハイヤ ハッハッハッハッ いよーーーーーぽん!

海冬レイジによるライトノベルを原作とする

作品です。全12話、原作未読。


魔術によって人形に生命を宿らせそれを操る

人形使いが存在する、機巧文明の発達した20世紀

初頭を舞台とし、そんな中ある目的のために

人形使いの学校に転入してきた主人公の赤羽雷真は

成績がしたから二番目ということでセカンドラストと

いう登録コードをつけられた。それからの様々な陰謀に

よって生じる事件の中にいて、理解者を得ながら

成長していくのであった・・・


この物語は4話ごとにひとつの事件が解決しながら

進んでいきます。毎回一括りの中で女の子が増えて

いきます。

◆Facing "Cannibal Candy"

この話は雷真がこの学院に転入して早々に、目的を

果たすためには夜会に出て勝ち残らなければいけないが

成績がセカンドラストなので上位100人に与えられる

出場資格は当然なく、というわけでシャルロットに

喧嘩をふっかけるところから始まりましたが

最初から事件の兆候が見えて不穏な空気が出されていて

そこからの広げ方と収束のさせ方がよかったと思います。

事件が徐々に明るみに出てきて主人公も調査すること

になるのですが、どこから気づいたのかと思わせるくらい

犯人に近づいていくのはすごい能力だなんて思っていました。

ラストも相手がどのくらい上の存在のやつだとしても

守るために自らの肉体が犠牲になったとしても戦い続ける

のはやっぱりよなと思いながらもよかったです。


◆Facing "Sword Angel"

いよいよ大会が差し迫ってきた中で暗殺をすると言って

きた子がいたが、そもそもなんで暗殺しに来ましたなんて

言うもんかと思わずツッコミを入れてしまいました。

つんけんしたやつとドジっ子という組み合わせで

なんかいろいろ揉め事を起こした後には結局はそうだよな

って感じになるだろうなと思いましたが、やっぱりそう

なってまあ良かったのかどうなのか・・・でした。

でも、そういう風になるのも主人公があんなのだから

まあそうですよねって思いました。

事件の方はその姉弟の過去と今の組織との関わりが抱える

問題についてでしたが上に述べたような展開だったので

その解決の仕方もそうなるよなって感じに思いました。


◆Facing "Elf Speeder"

さて落ち着きを取り戻したかなと思ったら今度は

あの人を殺害しようとしている人物がいる!?っていう

事件が起きて、それと伴ってなんかひたすら自殺しよう

とする子が登場って・・・お前は何なんだよ!と

またヘンテコに絡み合った感じになっているなと思いました。

そんで起きる事件が解決するにあたって新手がいる

のですがそいつの正体は未だ見えず・・・で結局お前の

目的はなんだったんだと思いました。

でも少しバトルに深みが加わったかなと思えるところも

あってそこんところは面白かったです。


◆総評

魔術が回路によって成り立っているように思いましたので

魔力そのものがあっても回路を組まないと魔術が機能しない

つまり魔法が使えるわけではないとのことで

回路を組み込める物理的な戦闘が多かったように思います。

魔術が存在するからと言って適当な現象が多発したり

しないところがいいところかなと思いました。

(単純に能力を使った物理戦闘が割と好みなもので)

とにかく発展する方向がこの方向だったので楽しめました。

それから自動人形といい、普通の子といい女の子たちは

可愛かったと思います。

それとOPが原田ひとみさんが歌っていて、この人が歌う曲は

二曲目ですが、出てる声がやっぱりこんなに変わるんだと

思いました。(キャラを演じている時と)

でもいい曲だと思います。

EDの方もその時代感が出た感じがしていて良かったと思います。

最終的に楽しめた作品だったと思います。

この終わり方なら二期とかやってもいいかな(いや個人的には

是非やってほしい)と思いました。

◆個人的点数評価 84.09点

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43

71.8 2 人形遣いアニメランキング2位
からくりサーカス(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (264)
1100人が棚に入れました
小学5年生の才賀勝は父親の事故死によって莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。そんな折、青年 加藤鳴海は偶然にも勝と出会い、手を差し伸べることを決意する。しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。窮地に陥った二人は突如姿を現した懸糸傀儡マリオネットを操る銀髪の少女しろがねに助けられる。こうして、日本で出会ったこの3人は数奇な運命の歯車に巻き込まれていく──

声優・キャラクター
植田千尋、小山力也、林原めぐみ、櫻井孝宏、佐々木望、黒沢ともよ、井上麻里奈、江川央生、岩崎諒太、石川界人

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

待ち受けるは、世界の”からくり! 立ち向かうは、”しろがね”の意志

この作品の原作は未読ですが、「うしおととら」の作者である藤田和日郎先生の作品ということで、視聴を楽しみにしていました。

以前の私なら敬遠していたこの手の作画ですが、「この様な手法でしか表現しえない世界がある」ことを知ってからはアニメに対する視聴の幅を広げられた気がします。

実際、「うしおととら」では相当感動させて貰いましたから…
うしおの「つんのめるほど前向きな姿勢」が大好きでした。
そしてこの作品に登場する小学5年生の「才賀勝」もそのDNAをしっかり引き継いだ主人公だったと思います。


小学5年生の才賀勝は父親の事故死によって
莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。
そんな折、青年加藤鳴海は偶然にも勝と出会い、
手を差し伸べることを決意する。

しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく
高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。
窮地に陥った二人は突如姿を現した
懸糸傀儡(マリオネット)を操る銀髪の少女しろがねに助けられる。

こうして、日本で出会ったこの3人は
数奇な運命の歯車に巻き込まれていく…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

個人的にこの作品の素晴らしい点は3点あると思っています。
まず、第1に登場するキャラの「目」に色々と持っていかれてしまいました。
勝の…しろがねの真っ直ぐ前を向いた視線は、見るたびに鳥肌モノ…

そして2点目は楽曲です。
特にロザリーナさんの「Over me」がヤバいくらいに格好良いんです。

第1印象で衝撃を受けて…それから毎週2度はオープニングを見ていたと思います。
勿論、楽曲も発売後に即買いです。

ロザリーナさんがこの曲に込めた思いがネットの記事になっていました。
まず、この楽曲はこの作品のために書き下ろした賛歌なんだそうです。
歌詞が…胸に深く染み入ります。
勝のための…しろがめのための…そして鳴海のための曲だったと思います。
この作品のクライマックスに相応しい楽曲だったのではないでしょうか。

そして3点目は声優さんの起用についてです。
特に小山力也さんと、林原めぐみさんの起用が抜群だと思いました。
これは「うしおととら」を視聴した時にも感じていましたが、今回この作品を視聴したことで確信に変わりました。
「うしおととら」では、小山さんが「とら」で林原さんは「白面の者」という重要な役どころを演じていました。
そして本作では、小山さんが鳴海で林原さんがしろがね…

お二人と藤田和日郎先生の作品とは、きっと相性が良いのでしょう。
鳴海としろがねを演じたのがこの二人だったから、きっとここまで感動できる作品になったんだと思っています。

勝、しろがね、鳴海を取り巻く状況は、「数奇な運命」という言葉が陳腐に見えるほど過酷でした。
心が折れたのだって、一度や二度じゃありません。
運命から逃れられないから、大切なモノを守るために必死で戦ってきました。
苦しい時、何度も頭をよぎった姿が励ましてくれたから頑張れた…
どれだけの人に助けて貰ったんだろう…
手が届かなくって…悔しくて大粒の涙を流してきました。
思えば思うほど苦しくて…そんな痛みにずっと耐えてきました。
そんな苦しみの先で、みんなが選択した本当の一番…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、BUMP OF CHICKENさんの「月虹」、KANA-BOONさんの「ハグルマ」、ロザリーナさんの「Over me」
エンディングテーマは、ロザリーナさんの「マリオネット」、眩暈SIRENさんの「夕立ち」、BUMP OF CHICKENさんの「月虹」
珍しいのが、1期オープニングの「月虹」が3期のエンディングに起用されていることです。
BUMP OF CHICKENさんの楽曲も好きですが、ロザリーナさんの楽曲が抜群過ぎ…
アニソンBEST10でどこまで上位に食い込むか楽しみです。

3クール全36話の物語でした。
完結した原作のアニメ化は、最後まで描いて貰えるので視聴者としては嬉しい限りです。
しっかり感動・堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

観てるぜメモ

放送途中のただの備忘録、たぶんそのうち消す(なのでサンキューもいらないです、読んでくださった方ありがとうございます)。
推敲もなにもしてないから誤字脱字ご容赦を。

今5話まで観てます。
序章が終わり、これから話のスケールがぶわっと広がる転換点。
ワクワクしつつリアルタイムです。

そもそも原作ファンとしては、懸糸傀儡(からくり)の戦闘が見られるだけで眼福なんです。
セルルックCGとか3D技術の発展がほんとありがたい。
ともすれば絵が荒々しすぎて見づらくなる原作を、うまく動きで補完してくれているのではと。
これからも個性的な人形がたくさん登場し、サーカスの舞台を彩ります。
ひょうきんながらも禍々しい、そんなデザインを楽しんで頂ければ嬉しいですね。

声優陣の熱演、聴くほど鳥肌なOP・EDも見事。
鳴海(小山さん)は少し渋いなw、阿紫花(櫻井さん)はイケボすぎるwとは思いますが、まあ一読者の脳内アフレコとの差異なので。
しろがね林原さんは作者のアテ書きだし、勝役の新人・植田さんは驚くほどぴったり。
OPとEDはぜひ歌詞にも注目していただきたいですね。
特にOPの歌詞は原作読者にとってはニクいです…そう持ってくるか…
かといってネタバレには絶対にならない良い塩梅でして、改めてBUMPすげーな。

で、本題のストーリー面。
原作信者だけど、現状最大限エッセンスを抽出してくれてる気はする。
43巻、膨大な登場人物の群像劇として、それぞれの結末を描いた原作。
それに対して、アニメは36話という尺しかない。
厳しい制約の中で、どんなドラマをピックアップしていくのか。
4話までは物語のイントロダクションとして、細部を削ぎ落しつつ原作をなぞってきた。
それに対し、5話から本格的に再構成に入ったな、という衝撃がありました。
諸々考えると、勝・鳴海・しろがねがスポットライトをより多く浴びるアニメ化になるのではと妄想します。
個人的に、『からくりサーカス』は様々な愛の気づきと、それへの決別の物語にも読めると思っていて。
主演の三人はそれを最も純粋に表しているキャラクターなので、そこさえ強固に押さえてくれれば、大きく軸がブレることはないのではと信じています。
ぶっちゃけ、原作も寄り道や中だるみ多いしねw

正直、期待はしてなかったんですよ。
同じ作者の『うしおととら』は、原作のダイジェストなのに詰め込みすぎという微妙な出来(個人の感想です)になっちゃってた……
ので、やっぱり不安と期待をないまぜにしつつ。
(↓完っ全に原作のネタバレありで「不安」(と予想、最後のだけ完全な不満)を書いとくと
{netabare}・鳴海生存をめっちゃ早く見せてる、次回はイリノイ?
 鳴海の怒りとしろがねへの態度、困惑されないかな。
 理屈は大丈夫なんだけど、感情が追い付くといいなと。
・ドラムvsビーストやらないならリーゼさんの存在価値が…
 そのための黒沢ともよさんキャスティングじゃないの?
 まあ順番入れ替え可能なので、期待だけ…
 ヴィルマさんの扱いもどうなるか。
・黒賀村とローエンシュタインたぶんあかん。
・ミンシアとファティマさんの声、逆のイメージだった。
・冒頭のVolnの社名ロゴ映像だけは本気で削ってほしい。
 その10数秒でフィルムの価値変わるでしょ。
 単純計算、36話で10分超えるので…){/netabare}

それでも、アニメになってくれてうれしいです。
はじめて本作に触れる方、久しぶりに思い返す方、そんな方と一緒に新しい演目、アニメならではの『からくりサーカス』を一から楽しめるなら、とても素敵なことだと思っております。
そのうえで、お暇があれば原作も手に取ってもらえるともっと世界が広がるかなと。
みなさま、鷹揚の御見物を願います。
(2018.11.11)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

木村天祐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

マリオネットを操る長編ダークストーリー漫画原作アニメ

原作知ってる勢です。原作の内容飛ばしすぎですね。飛ばしまくりでも結構面白いのは流石かな。同じ原作者でアニメ化したうしおととらよりも飛ばしまくりでひどいです。本来4、5クールでやるべきだと思います(本気で再現やったら6、7クールくらいになるはず)。

超金持ちの子供が遺産のために誘拐されそうになっているところをゴリラみたいな兄ちゃんが助けるところから物語が始まります。子供が頼りにしたのが、祖父さんの恩をうけたサーカス団の美人の姉ちゃん。そのハーフの姉ちゃんが操る特徴的なマリオネットはこの物語の看板です。遺産を巡る戦いから、世界で蔓延する奇病 ゾナハ病を引き起こすオートマタとの世界を時代をまたにかける戦いに発展していきます。

声優も作画も音楽も良い。原作飛ばしまくりなこと以外は欠点特にないんですよね。かといって原作完全再現すると話が長すぎてテンポが悪くなるでしょうし、難しいところです。

仲町サーカス編とか勝のヒロインたちが出てくる所すべからくカットでしたね。ほとんどヒロイン出てこなかったんですが、{netabare}かろうじて出ても下手に活躍してアンタ誰ってなっちゃってましたね(リーゼさん...)。
もともと鳴海は記憶なくなってから別キャラみたいな変貌ぶりでしたが、フランシーヌ人形に似ているしろがねと再会した時めっちゃ怒りまくってたことに違和感ありましたね。アニメの場合話がダイジェストすぎて、私の感情がついていけないんですよ。アニメ見ている側としては、さっきチョイチョイっとオートマタと戦っただけの鳴海が、鳴海のことを愛してるしろがねを殺したいほど憎んでるっていう描写を見せつけられます。といってもなんでしろがねが鳴海を愛してるかも話飛ばされてよくわかんないんですよね。{/netabare}
後半になるにつれて、ダイジェストじゃなくなって、スピードがちょうどよくなるのは笑っちゃいました。{netabare}勝誘拐編からフェイスレス戦編までの間がダイジェストって感じですかね。{/netabare}
全体の中抜きをしてる感じといえばわかるでしょうか。
まあ、長編漫画作品のアニメ化の難しさってやつなのかなぁ。悲しいなぁ。

このアニメの最高の楽しみ方は、「じじいの過去編から見る」ですかね。17話くらいから最後までかな。アニメ全36話中、丁度真ん中ぐらい。{netabare}「始めも中盤もわかんないけど、なんかあったんだろう。」と想像に任せて、見てないからわかんないと片付ければ違和感ないはず。漫画だと断然一番燃えるのがしろがね軍団vs真夜中のサーカス決戦ですけど、決戦の前も後ろも、さらに中身も中抜きされてるんで見ない方がいいかも。 {/netabare}

それなりに楽しめる仕様に仕上がってるアニメだと思うのでオススメはしますが、{netabare}どっちかっていうと漫画の方がオススメってのが俺の感想ですかね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

61.9 3 人形遣いアニメランキング3位
人形草紙あやつり左近(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (37)
187人が棚に入れました
『人形草紙あやつり左近』(からくりぞうし あやつりさこん)は、週刊少年ジャンプで、1995年-1996年まで、連載された写楽麿原作、小畑健作画による推理少年漫画、アニメはWOWOWにて放映。人形遣い・橘左近は、人間国宝の文楽人形師・橘左衛門の孫。 彼は様々な事件に幾度も遭遇する事となる。「人形遣いは人間遣い 腹話術は読心術 真似るのは声色だけでなくその内なる声。祖父から教わったその言葉を胸に、左近は、相棒の童人形・右近と共に事件を解き明かしてゆく…。

声優・キャラクター
緒方恵美、くまいもとこ、山田美穂

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

お粗末・・・

人形使いの橘左近が右近って名前のカラクリと一緒に
事件を解決していくサスペンスもの。

大体3~4話で一つのサスペンスが終わるんだけど
時間をかけてるわりには内容がお粗末・・・
どの話もすぐ犯人が予想できます。
トリックも結末までには想像できます。
(子供向けにわざと簡単に作っているのかも?)

よって最後までハラハラしたい人向けのサスペンスではありませんが、頭を使わず軽い気持ちで推理を楽しみたい人にはむいているかも^^

サスペンスものなら名探偵コナンの方が出来はいいです。

ちなみにこのアニメで一番初めに殺される人の役をしているのはなんと中井和哉さんですwww

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

のらのら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

昔見たからおぼろげ


 映像と音楽はきれいで好きでした!
 妖しい雰囲気とかいいと思います。

 原作と比べ違和感はそんなに感じなかったと思います:)
 あ、音楽ロックなところが意表をついててびっくりしましたがすごく合っていたと思います!

投稿 : 2024/11/02
♥ :

jack さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

名探偵呪い人形アニメ

呪い人形ってローゼンが浮かぶけど、こっちも名作だよね。
原作も漫画で読んだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

72.3 4 人形遣いアニメランキング4位
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0-ゴーストインザシェル(アニメ映画)

2008年7月12日
★★★★★ 4.1 (340)
3119人が棚に入れました
時代は21世紀、第三次核大戦と第四次非核大戦を経て、世界秩序は大きく変化し、科学技術は飛躍的に高度化した。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。その結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性の公安警察組織「公安9課」通称「攻殻機動隊」の活躍を描いた物語。

声優・キャラクター
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、榊原良子、家弓家正

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

エポックメイキングなサイバーパンクジャパニメーション作品

BS12で久々に観ました。やはりサーバーパンクの作品として押井守監督の作品独特のエポックメイキングな作品です。

物語:電脳化やサイボーグの技術が飛躍的に進んだ近未来での、主に「人形使い」事件をメインとした話。

声優:田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、坂本真綾など名だたる声優さんばかり。田中敦子=少佐という認識の方も多いほどの有名役です。坂本真綾さんも後のSAOやARISEの少佐役です。電脳化された人とはまた違った人を上手く演じています。

キャラ:草薙素子(少佐)。アニメ好きならば名前くらいは知られている超有名キャラ。作品の尺からどうしても限界はあると思いますが、それでも最初から電脳化しているキャラから始まるサイバーパンクな世界のキャラで、しかも汚れ仕事もする内務省直属の組織「公安9課」という設定。どんな人生をこれまで過ごして来たのだろうと想像を膨らませるだけでもキャラに深みが出ます。

作画:1995年に公開された無印の本作を、2008年の時点での最新デジタル技術を使ってリニューアルしたのが本作。サーバーパンクとCGは相性が良いとは思いますが、セル画とCGは今でこそ違和感は余りないですが、当時からするとかなり違和感ないと感じます。それでも、これはセル画の方が良かったかなと思う場面もあったりします。

音楽:川井憲次。言わずもがな、独創性ある音楽。EDのスタッフロールが特に染み入ります。

攻殻機動隊のシリーズ以外にも多くの影響を与えたと言われる本作品の無印。
食わず嫌いをせずに一度は観ておくことをおすすめします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

テロメア さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【簡単解説】プロジェクト2501に関するレポート

そうしろと囁くのよ、私のゴーストが。

攻殻機動隊その映画第一作品のリメイクで、独特の世界観、宗教観、哲学が秘められています。戦闘シーンが最高にクール!


簡単に簡潔にストーリーを説明します。
{netabare}少佐率いる公安9課はゴーストハック(一般人の人体を奪い操作すること)をしている謎のハッカー(人形使い)をとらえようと動いている。そしてついに捕えるもなぜか6課が干渉してきて‐-。{/netabare}

ここで各組織のねらいを整理します。
{netabare}公安9課はゴーストハック事件の真相解明。
人形使いは生存するために9課に接触。
6課はプロジェクト2501の隠匿。
ガベル共和国はODA資金援助の交渉に。
旧ガベル共和国の旧指導者は日本に滞在中で外交的カードの一つになっています。
プロジェクト2501は後に{netabare}人形使いである{/netabare}とわかります。
{/netabare}

という感じです。これだけ分かれば概ねOKかと思います。詳しい考察は他の方の感想をどうぞ。


なんといっても見どころは
{netabare}少佐VS多脚戦車!作中の山場になっています。筋肉の動きや戦車の動き、武器の操作などの数々の演出が鳥肌物でたまりません!
ほかの戦闘シーンですが光学迷彩を駆使し格闘するシーンはかっこよすぎました。どこか奇妙でシュールな様がよかったです。{/netabare}

素晴らしく作りこまれた作品で何度見ても新しい発見があり飽きません。
動きも意味が分からないほど良いですし映像美でたまらないです。


良くも悪くも考えさせられる一作。
知的な気分で感慨にふけってみては。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

何度見ても面白い

 ARISEを最近視聴したことで攻殻機動隊熱が再び沸き起こりました笑

 2.0ということで映像が一部CGになっていたりと変更点がありましたが、ストーリーは1.0(リメイク前)と全く同じです。

 ぶっちゃけ新しく入れられたCGのシーンは違和感があり過ぎて以前の手書きの方が好みには合っていました。元の作画が十分に良かっただけにわざわざ入れ替える必要はなかったような気がします。

 ストーリーに関して持った感想は1.0と同じですが、最近人工知能のレベルがぐんぐん上がってきているので以前よりも注目するところが増えました。
 人形遣いの「コンピュータの普及が記憶の外部化を可能にした時、あなた達はその意味をもっと真剣に考えるべきだった。」というセリフに以前よりも危機感というか恐怖を感じました。

 この作品は観れば観るほど面白い!!何度でも楽しめるし、新たな発見があったりするので是非1.0を見終えた人は視聴してみることをお勧めします!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

61.4 5 人形遣いアニメランキング5位
攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone(アニメ映画)

2014年9月6日
★★★★☆ 3.5 (129)
719人が棚に入れました
戦後復興の兆しある2028年冬――。国外カルテルの利権を巡るデモ活動が激化するニューポートシティで起きた警備の機動隊による無差別発砲事件。全てはファイア・スターターによる電脳感染が引き金だった。草薙素子率いる独立攻性部隊は己の正義を自らのゴーストに委ねて事態の制圧を図る。事件の裏に潜む“ブリキの少女”エマと“カカシの男”ブリンダJr.。事件を追う草薙はその二つのゴーストが求めるものに迫る――。

ストン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょっと難解だった。

前回のラストでトグサをスカウトし、
公安9課のメンバーがやっと揃った。
でも、この時点ではまだ公安9課とは別の、下請け組織のような扱い。

水資源を取り扱う大企業ハリマダラ社が、
海外との水資源の貿易に関する発表を行うパーティ場面から始まる。
水資源の取引に反対する一般市民がビルを包囲しデモをしていた。

このパーティでテロが起こるであろうという素子の読みで9課の面々が張り込む中、
ウィルスによる大規模電脳ハックが発動し、機動隊が暴走しデモ隊に発砲する。
それと同時に、亡命を口にしたハリマダラ社のトップを素子が始末する。

大惨事となった状況の中、一人の少女が重要参考人として保護される。

その少女を軍に移送することになり、
素子は少女の電脳に潜り込む。

そこから見えてくる政府・軍・企業の闇。
いったい大規模同時電脳ハックを行うウィルス「ファイア・スターター」とは何なのか?

あとは見てのお楽しみということで。

てかね、こう書いたんだけど、
正直言うと1回見ただけではオレには完全に理解はできませんでした^^;
なんだか話があっち行ったりこっち行ったりで、
結局ファイア・スターターを作ったのは誰だったのか、
誰がブローカーだったのか、
よくわかんなかった。
もう一回観れば理解できるのかなぁ・・・?

それとも、次作への伏線なのかな。

まぁ、とにもかくにも、これにて素子の組織は正式に公安9課に組み込まれることになって、予算や装備に関して充実することとなりました。

せっかくだから今回のサイトーさんについてですが、
やっぱりほとんど寝てましたねw
某グリザイアの風見雄二は「スナイパーの仕事の9割は暇つぶし」的なことを言ってたけど、
サイトーさんはそれを寝て過ごすという訳か、
合図があったらすぐ反応してるから寝たフリなのかもしれんけどさ。

最後に、クリスマス帽を被ったボーマがちょっと可愛かった(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シリーズ完結?オマージュだらけで公式パロディみたい(笑)

前作でファイアスターター=陸軍所属時代の素子という事実が明かされたがファイアスターターの後継者であるツダ・エマと呼ばれる少女と共に軍部の思惑は闇の中に


今作は乗っけからゴーストハックによる大量虐殺が発生
素子率いる部隊は独自に大量虐殺の実行犯であるツダ・エマを確保するのですが、彼女の義体の中には全く別人のゴーストが共存しており、世にも珍しい二重ゴーストの持ち主でありました・・・
彼女を通して描かれる、人類の電脳化への警鐘が今作のテーマです


『ARISEシリーズ』のキャラクター総出演で迎える完結編ですが、今作の後に新作映画の公開が2015年に決定されたので『ARISEシリーズ』はここで一時完結としながらも、素子が正式に9課へ配属されていない点など次回作への伏線は未だ残されており、正直言ってお話の“繋ぎ”である感が拭いきれません;


1つの義体を共有する2つのゴーストが登場する
ラスボスが多脚戦車
素子とバトーがボートの上で2人きりに


などなど、ぶっちゃけ『GIS』のオマージュ・・・というかパロディみたいのが多いためネタとして観るとかなり面白いです
ちなみにスタッフに工藤進が加わったため奇しくも『マルドゥックスクランブル』のタッグが再結成される形となりましたが、border:1とか2の方がよっぽど『マルドゥック』してたと思います
それとクリスマスパーティーには噴き出しましたw


個人的にはborder:1や2はとても面白かったので素直に次回作へ期待、という気分ですね

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

確かに区切りが悪い(汗)

まぁ1時間×4話で各々の1話が中身テンコ盛りですからショウガナイのかもですが、だったら最初から全6話なり7話にすべきすわね(汗)
{netabare}
まぁ軍に端を発した偽りの記憶を利用した犯罪の終焉と二人のハッカーの新しい生のカタチの選択という区切りではあるので、私は素直にハイ判りましたと受け入れますけど。
んでも、評価甘々な私でもちと消化不良には感じると言うか。
続き見ざるを得ないじゃないですか。メンドクサイの嫌いなのにw
 一応、見る以上はシリーズを楽しみたいとは思ってるのでネタバレ・考察は見ないで視聴してますが、プロジェクト2501"人形遣い"とは繋がらない独立したストーリーとして新劇場版で締めるんでしょね?
そこに繋げちゃうんだとしたら"新鮮味の無いシリーズ"という評価が有るのも納得せざるを得ないかもですね。
{/netabare}

前三話と違っていきなり抽象的なセリフ多発で難易度上ったなと思いましたが、ラストで律儀に説明入れてくれる点では制作側の良心感じますわね。

 個人的にはARISEというシリーズにさほど不満は無いです。今のところ。
イマイチ人気無いのも、まぁそうよね とは思いますが。
原作の1.5巻の路線を原作者自身が「この路線なら誰でも続きが書けるし、自分がやる必要はもう無い」と書いてる訳ですが、ARISEはまさにその路線な感じはしましたです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

61.4 6 人形遣いアニメランキング6位
劇場版AIR(アニメ映画)

2005年2月5日
★★★★☆ 3.5 (171)
956人が棚に入れました
 2000年に発売され大ヒットしたPCゲームソフト『AIR』を、「エースをねらえ!」「あしたのジョー」など多くの名作を手掛けてきたアニメ界の重鎮・出崎統監督が映画化したファンタジー・アニメーション。少女と青年が織りなす時空を超えた恋愛物語が、色彩豊かな映像で綴られてゆく。 その海辺の小さな町には、背に白い翼を持った姫君と、彼女を護衛した青年の悲恋の物語が言い伝えられている。姫君は、その異様な姿のため屋敷に閉じ込められていた。ある時、姫君の前に一人の青年が現われ、外の世界のことを話して聞かせ、喜ばせる。しかし、そんな2人には悲しい運命が待っていた…。この町に住む少女、神尾観鈴は、病気がちで学校にも行かず、友だちもいない寂しい日々を送っていた。翼の姫君に自分を重ね合わせる観鈴。そんなある日、人形劇をしながら旅をしている青年、国崎往人が観鈴の前に現われる…。

声優・キャラクター
川上とも子、久川綾、緑川光、西村ちなみ、井上喜久子、神奈延年、三木眞一郎、冬馬由美、今野宏美、永島由子、潘恵子

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アナザーストーリーとしては優秀。絶望や虚無感が弱いかな。

 暑くなってきて「AIR」を思い出して見ようと思い検索したら、なんと劇場版があったんですね。初めて知りました。AIRの神尾観鈴のパートと神奈備命のごく一部だけを切り取り、若干設定を変更したストーリーです。出崎統が監督をしています。

 原作厨の人にとっては唯一無二の作品として、いじられることは耐えられないかもしれません。その気持ちもわかります。ただ、原作にこだわらない視点で見れば、上手に換骨奪胎してアナザーストーリーとして素晴らしい物語に仕上げられたと思います。

 正直言えばストーリーそのものは、いろんな登場人物が錯綜する京アニのTVアニメ版よりも恐らく出来はいいと思います。整合性と言う点で、往人を自然な形で観鈴の家に住ませています。キャラが少ないせいか言動や流れが自然です。最後の前の部分でのそれぞれの決断は、自然故の苦しみ、つまり観鈴を突き放さざるを得ないという苦悩が良く描けていました。
 お祭りや過去の出来事を神社と絡めて、90分の構成、見せ方も上手だったと思います。

 1000年前の描写がかなり短くなっています。本作は観鈴の絵本の朗読や神社の壁画と絡めて短い時間で上手く説明していますが、感情移入と言う点で弱かったかもしれません。運命的な感覚も弱くなってしまいます。

 後は、観鈴の知能指数が高すぎて、無垢性と言う点で庇護対象としては弱くなってしまった気がします。そして、なんといってもどんどん記憶が消える観鈴を見守る絶望感というか無力感、喪失感については、京アニ版やゲーム版には劣るでしょう。
 これは大切な要素です。2005年の時代性を考えると、この作品でなぜ皆泣いたのか、泣くためにゲームをし、アニメを見たかを考えるとここは本作のウイークポイントでしょう。

 ゲーム準拠の京アニ風の絵柄よりも、ちゃんとしています。キャラデザのレベルは高いと思います。ただ、これはキャラですから好みは有るでしょう。オリジナルは目が大きすぎて今見ると不自然なところはありますが、やはり、私は京アニ版がいいかなあ。

 出崎演出は悪くはないですが、うるさい気もします。淡々と時間が流れるのがいいのであって、派手なシーンはいらないと思います。


 ということで、アナザーストーリーとしては、非常に優れた悲恋になっています。よほどのAIRの原作にこだわりがある人以外は、90分でDアニにもあるので、一度見て見ても面白いと思います。

 アニメ作品としての評価は高くしてもいいと思いますが、AIRとしては主観でしょうね。悲恋は描けましたが、運命論的なものとか、絶望感、虚無感、無力感と言う点ではやはり京アニ版でしょう。



 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

困難に立ち向かう人間の強さを描く

この劇場版AIR(東映アニメーション)はTVアニメ版(京都アニメーション)に先駆けて制作したもののTV版に遅れる形で公開され、原作ファンから大顰蹙を買ったあげくTVアニメから入った新規ファンからも叩かれるという散々な評価を受けている作品であります。

出崎監督ならではの原作改変や独特な演出が美少女ゲームの支持層から外れてしまったことが原因かと思うのですが、個人的にはこの映画とても好みです。


本来多数登場するヒロインを排して往人(ゆきと)と観鈴(みすず)の関係をクローズアップさせ、TV版より詳しく現在と過去の行き来を描写することで、より物語の核心に触れることができました。


また、出崎監督の見せるドラマチックなカットと場面構成、そして登場人物の人間臭さは情緒があって見応えがあります。

特に晴子さんに関しては、キャラクターとして強く息づいていて情に訴えかけるものがありました。

観鈴ちゃんに対しても、あえて汚い部分や強引な所を出すことでより現実的なキャラクターに仕上がっていると思います。
往人との間にある障害の大きさを自覚しながらもストレートに自分の好意をぶつけていく彼女には、儚さを超える生命力を感じました。

観鈴ちゃんの語りが過去と現在を上手くリンクさせて、それぞれの神々しさが一体化している様子も綺麗です。

夏の眩しさ、海の美しさ、そして祭りの騒がしさが物語を彩ってくれています。


作画はやや粗い部分も見られますが、それよりも演出面に抵抗のある人が多そうです。

音楽は静かな主張のない作りが特徴だと思います。映像に比べ地味な印象ですが、むしろそこがいいのかも。

声優で、往人はやはり緑川さんが良いです。クールな見掛けの中に秘めた熱さを表現するには適任だと思います。

一本の映画としては非常に筋の通った良作だと思います。AIRの色眼鏡を無しに見てみると楽しめました。

出崎監督の解釈が知れるオーディオコメンタリーも面白かったです。(監督の出崎さんと脚本の中村さんの対談)
特に監督の人生観・恋愛観そして創作への考え方は貴重だと思います。

主人公とヒロインの関係性、そして互いに自身の殻を打ち破ろうとする意志の強さを明確に示した人間ドラマでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

眩しく輝く白い夏の物語

TVアニメ版のほうから観るか、こちらの劇場版を先に観るか
迷ったのだが、とりあえず原作のゲームも未プレイなので
物語の大筋をつかんでおこうと、こちらから視聴。

あらすじは、ここのTOPページに詳しく書いてあるとおり
ある持病を持っている孤独な少女・観鈴と
彼女が住む街に偶然やってきた人形遣いの青年・国崎が出会い
地元に伝わる古い伝説と自分達とを重ね合わせながら
展開していくひと夏の物語。

観鈴の無邪気な愛らしさが、せつなく、哀しい。
話としては複雑なことは何もなく、わかりやすいので
見えている結末へ向かって、どう展開していくのか興味があった。
まず、OP,EDだけでなく全体通して音楽が素晴らしい。

それから、時間によって刻々と変化する海の色や空の色。
すべてが想い出の中の幻に思えてしまいそうな眩しい風景。
夜の闇にほつほつと浮かぶ蛍の小さな光が儚くて印象的だった。

TV版のほうを観ていないため、比較するものがまだないけれど
劇場版だから、だいぶ端折っているのだろうし、
ファンの方から観たら、いろいろ不満もあるかもしれない。
でも、きれいな終わり方だと感じたし、
映画としては、うまくまとめてあったんじゃないかと思う。
ただ確かに、悲しい話のはずなのに感動はものすごく少なかった。

両方ご覧になった方の両方のレビューを拝見させていただくと
やはりTV版とは別物として観た方が良いらしいので
これから引き続き、TVアニメ版のほうを視聴してみるつもり。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ページの先頭へ