人工知能で戦いなTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の人工知能で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月21日の時点で一番の人工知能で戦いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.0 1 人工知能で戦いなアニメランキング1位
翠星のガルガンティア(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2869)
14385人が棚に入れました
宇宙そらから来た少年、船団都市ガルガンティアと出会う
遠い未来
表面のほとんどを大洋に覆われた星、地球
宇宙で育ち
戦いしか知らなかった少年兵レドは
そこで初めて海を見た
広く、淡い翠に光る海
人々は巨大な船団を組み、
つつましくも生き生きと暮らしていた
通じない言葉
異なる習慣
レドは孤独な異邦人
だが、彼は一人ではなかった
ここで生きてゆくためになにができるのか
そして、なんのために生きるのか
翠の星で過ごす日々が、レドに問いかける

声優・キャラクター
石川界人、金元寿子、茅野愛衣、阿澄佳奈、伊藤静、大原さやか、小西克幸、寺崎裕香、手塚秀彰、早志勇紀、徳井青空、津田英三、星野充昭、保村真、小野友樹、杉田智和、藤村歩
ネタバレ

緑川悠一郎 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

鬱展開は(少なくとも最終回近くまでは)ないと予測する→きやがったwww

{netabare}
ちなみに、「最終回近くまで」という但し書きを入れたのは、地球がいったん滅亡したかのように思われる描写(過去の文明だ…という発言)や、ヒディアーズの伏線があるから。うろぶちは計算して脚本を書く人だという印象があるので、これらの伏線は回収される気がする。

もし、これらが回収されるとすると、鬱ストーリーになる可能性は高い。
{/netabare}

まあ、五話視聴の時点で上記のように予測していたわけだが、基本的には合っていたかな。九話にてちゃんと伏線は回収されました。それも予想以上の鬱鬱したかたちでwww

伏線回収の仕方については、まあさすがうろぶちさんの脳みそはマイナス方向に飛びぬけているな、と思わせるものでした。

{netabare}
ヒディアーズが人間だったとはね。

主義主張の異なる人間(自らを宇宙に適応した生命体に変化させて生き延びようとした人間vsそのような非倫理的な科学を許さなかった人間)同士が、永遠と戦争を続けてきた結果、過去の対立の理由が歪められていき、単に殺し合う関係に変ってしまったという歴史の事実は、深い業を感じて恐ろしいですな。

さすがはうろぶちさんです。
{/netabare}

さて、さらに最終回に向けてどのような展開になるか、ということについて簡単に予測を立てておきます。

{netabare}
多分、後味はスッキリした作品になるのではないか、と予測します。

すなわち、レドは地球においてヒディアーズと人間がちゃんと共生していたことを再認識し、

ヒディアーズとの戦闘をやめて、地球での日常を大切にしながら、エイミーとラブラブノホホンと暮らすことを選択する。

というオチになるのではないかと思います。

というか、そうであって欲しいですね!
{/netabare}

投稿 : 2024/09/21
♥ : 51
ネタバレ

technew さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1話の前半でやめなくて良かったです。

2話まで視聴しました。

1話の開始早々、物語の背景を感じ取る間もなく
使い古されたようなスペースバトルが始まり、全然魅かれる所がなかったので、
危うくテレビを切るところでした。


しかし、それが後半吹き飛び、
2話での展開後も、今後が読めず期待できそうです。
絵もきれいで、世界観も引き込まれそうなので見続けようと思っています。



軽く{netabare}ネタバレ。
2話までは、
ヒロインのエイミーやその弟のべベル以外、
ほとんど皆が短絡的で自分たちの利益しか考えないところにもどかしさを感じました。
今までの双方の生き方に問題がありそうですね。

異世界同士のファーストコンタクトさながらな描写や
異文化コミュニケーションを感じさせる場面も面白く、
もっともっとやってもらっても良かったのですが、
物語の展開的にはもっと劇的な方へと向かうのでしょうか。

主人公にあまりの強さを見せられた後、
お互いを認め合う共栄の道へ進むか、
あるいは謀略や利権などドロドロした争いの道へ転がるか、
不安です。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/21
♥ : 9
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ウォーターワールドで未知との遭遇

ウォーターワールドな世界に進んだ文明の少年がロボットともに漂流し住人との交流をしていくストーリー。

作画もいいですし声優さんも素晴らしいです。

※2話までの感想{netabare}
誰しも分からない者を相手にするのって怖いものです。
「いっぱい話をして仲良くなればいいよね?」っと子供か問いかけていました。
これこそまさに正論なんだけど、
文化習慣が違うので互いに理解するには時間がかかります。

少しずつうまく行きかけていたのですが、
海賊の襲撃から住人を守るためにやり過ぎちゃいましたね。
未来文明でも命の大切さ位は分かりそうなものですが…
やっちゃいましたね。
圧倒的な武力も手伝い恐怖を与えてしまいましたが、
次回以降どうやって仲良くなっていくのか興味深いです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
レドくん命の尊さを学んでますね。
素直に吸収してくれていて物分かりがよいですね。
それにしてもベローズさん道徳の説き方が非常に上手いです。
ラストでつたなくも「ありがとう」と言ったのは大きな一歩です。

セクシーな女海賊の親玉が登場。
またちょっかい出してきそうですが、そのうち和解してくれると読んでいます。
人は分かりあえるというお手本をレドくんに見せつけて欲しいです。
いいキャラなので味方になって欲しいという願望もありますけどね。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今週は大きな動きはなかったのですが、
いつの間にか生きる事や意義をレドくんと一緒に学んでいる気になっていました。

レドくんの今までの人生を知るととても悲しくなります。
人の命の大切さ位分かるだろ?って思ってたのですが、
状況を知るにつれ納得してきました。

何となく名作の予感もしてきたので中後半の盛り上がりに期待しています。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
レドくんはじめてのお使い。
険しい試練を乗り越え見事にババァのタレをGETしました。

みんな本当に良い人でとても豊かな生活を送っています。
そういう人達に触れているレドくんが羨ましくもありました。

女性陣も美女揃いで皆さん水着は大胆。
私の好みはリジットさん。いやー嫁にしたいわー。

とても幸せな日常を描いていてホッとする良いお話でしたが、
その分、今後の展開が怖くもあります。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
レドくん引き続き仕事で稼ぐということを学んでいます。
いっばい働いていっぱい遊んでとても良い生活環境ですね。
エイミーのダンスは上手で趣味を越えていて踊り子としても稼げそう。
ガルガンティアにダンス教室とかあるのかな?

レドくんはサルベージの新米として働くようだけど。
いきなりイカ(クジライカかな?)と交戦でどうなるんでしょうか?
{/netabare}

※7話感想{netabare}
共存共栄という大きな課題が突きつけられるお話になりましたね。

イカ退治の波紋が広がりましたが、戦うレドくんが間違いとも言えない難儀な問題です。
イカと対話が出来ればいいのですがね。
今回の様に群で現れて音すら立てられない様な危うさがあるのなら
対抗手段は必要だと思うけど、
戦っても結局レドくんの世界のように泥沼の戦いになってしまいそうですし。
放って置いてイカが増えすぎても人類の危機になりかねないですし。
うーむ。…色々と考えつつ次週を楽しみに待つとします。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
地味なれどいい話が詰まった1話です。

リジットさんの力不足を感じながらも決意する姿が印象的でした。
頑張っていれば周りはちゃんと見ていてくれているし、手を差し伸べてくれるものですね。
船団長もそういう所をちゃんと見ていて最期に託したのでしょうね。

レドくんの使命感にも地球で出会った者達を守りたい気持ちが上乗せされています。
レドくんの考えが正解なのか分からないけれど、支持はしています。
人の生活を守るために他の生き物を淘汰するのは残酷だけど仕方がないと思います。
共存共栄は理想とは思うけど無理ならば相手を倒すというのも摂理。
人類だって戦い勝ち残ったからこそ今の繁栄があるのだから。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
人類はいつの時代も争いが絶えませんがヒディーアズも元を辿れば人類だった様です。

相手が下等生物ではないのなら対話やコミュニケーション本当に取れないのか
もう一考しないと宇宙の二の舞で争い世界になってしまいそうです。
今までの流れから光や電気で対話出来そうな気もしますが。
今後どうなるのでしょうか?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
相手もヒトと知り葛藤するレドくん…切ない展開になってしまいましたが、
結局は戦争ってそういうものです。悲しいけれど。
今まで通り機械の様に戦う事と自身の意志を持って戦う事は大きな違いがあると思うけど、
一軍人の立場なら身近な者を守る戦いだと割り切るしかないです。
大局では対話や共存共栄の道が見つかると良いのですが…。

次週以降も物語が動いて来そうですが、見応えあって楽しめています。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
ちょっと作画が気になりましたがストーリー重視なのであまり気にしない事にします。

良い予感はしてませんでしたがクーゲル中佐はこの地で
銀河同盟式の統率のとれた王国を作り上げていました。
コレはコレで幸福度が高いと言っていますがどうなんでしょうね?
あまりそう思えないんですが…。

さてさて、ついに次回以降レドくんがガルガンティアで学んだ価値観が試されそうです。
エイミー達の笑顔を守ってくれると信じていますよ!
そして少々嫌な予感がしていますが、レドくん自身も笑顔になれる結末を望んでいます。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
クーゲル中佐が外に出て来ないんで、おかしいなーっと思ってたら、
お亡くなりになってたんですね。

結局はストライカーの意のままだった訳だけど、
これって銀河同盟全体も機械側の価値観を押しつけられてるのかも知れない
と思うとちょっと怖いです。
機械の発展の為に人が使い捨てられている訳ですからね…。

レドくんは人間らしい決断をしてくれましたし、
(まぁそうじゃなきゃ今までの話なんだったの?って事になりますが)
ガルガンティアも秘密兵器と共に支援しに来ると思うので次回はストライカー退治が
観られるんじゃないかなと思います。
ただ、嫌な予感もちらりと感じますので、
レドくんの無事を祈りつつ最終回を楽しみにしています。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
ガルガンティアの人々の影響を受け学んでいたのはレドくんだけではなく
チェインバーもでした。

数話前からラストでレドくんが死んじゃう予感がチラホラして
最後観るのが少し怖かったんですがチェインバーが犠牲となり
救う展開に安堵と切なさを感じました。
彼自身が相棒の生存を望み最期は人間的な情で動いた様に見え感動を与えてくれました。

戦闘シーンもなかなか迫力、スピード感がありアクションとしても楽しめました。

争いではなくクジライカとの共存共栄の道が開かれ、
レドくんやエイミー、ガルガンティアの仲間達に明るい未来が訪れますように。
{/netabare}

【総評】
1クールでしっかり纏まっていて秀作です。
何の為に生きるのか?生きるとは何なのか?というメッセージも感じさせてくれました。

中盤だけ観ると少し緩めの展開に感じますがそれも含めて最後にビシッと締めていて
1クール総合して納得できる抜群の仕上がりです。

ロボット物というよりもヒューマンドラマになっていますので、
ロボット物が苦手な人でも問題ないと思います。
多くの人にお勧めしたい作品がまた増えました。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 74

94.9 2 人工知能で戦いなアニメランキング2位
STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ](TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1478)
7428人が棚に入れました
いくつもの世界線を巡り、様々な可能性を“なかったこと”にしながら、大切な人たちを守ろうと足掻き続けてきた岡部。その果てに辿り着いたのは“紅莉栖とまゆりのどちらを見殺しにするか”という、ふたつの選択肢だった。苦悩と煩悶の末、岡部は「β世界線」――紅莉栖が自分以外のラボメンと出会わないまま死ぬという運命を選択する。
そして、紅莉栖の死から4ヶ月が経った。再び大学に通い始めた岡部は、真面目に授業に出席し、テニスサークルの合コンに参加するなど、平凡な日常に埋没していく。それでも心の傷は癒しきれず、ラボへ顔を出す機会も減っていった。β世界線上の未来からやってきた鈴羽は、第三次世界大戦が勃発する運命を変えようと岡部を説得。しかし、彼は「世界線の改変は、人間が手を出していい領域ではない」と、運命への介入を否定する。岡部の中で、いつしか白衣をまとったマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」の顔は失われていった。
そんな折、岡部は秋葉原でヴィクトル・コンドリア大のレスキネン教授が主催する、人工知能に関するセミナーに出席する。ふとしたことから、レスキネン教授の助手である比屋定真帆と知り合い、壇上に上がった彼女のスピーチを聴く岡部。その内容は、「人の記憶をデータ化して保存する」という、かつて紅莉栖が提唱した理論と同様のものだった。真帆やレスキネンのチームはその理論をさらに推し進め、人の記憶と感情、そして心を持つ人工知能「アマデウス」を構築していた。

声優・キャラクター
宮野真守、花澤香菜、関智一、今井麻美、後藤沙緒里、小林ゆう、桃井はるこ、田村ゆかり、矢作紗友里、潘めぐみ、山本彩乃、本多真梨子、木野日菜、上田燿司、西村麻弥
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

存在の耐えられない軽さ

WHITE FOX制作。

ヒロイン紅莉栖を救えなかったβ世界線、
その行き着く先には恐怖と絶望が待っている。
あの時の岡部の執念と宮野真守の名演技。
見事なまでの構成力で物語に緩急を付け、
アニメ史に残る怒涛の伏線回収でしたね。

記憶を過去の自分に届けるタイプリープの傑作。

物語は前作の4カ月後から始まり、
岡部は心理療法を受ける欝々しい展開。
キャラの位置関係と世界線の概念は、
知っておくと良いでしょう。

序盤~中盤視聴追記。
シュタゲの楽しさの1つに、
理系学生のラボでのバカ騒ぎがありますが、
岡部に引きずられるように全体が暗い。

19話視聴追記。
{netabare}リーディング・シュタイナー発動、
やっと来た、これぞシュタゲの醍醐味だ。
オペレーションアークライトの成功を祈る。{/netabare}

最終話視聴追記。
やはり後半は群を抜いて面白いです。
{netabare}岡部は鳳凰院凶真こそが真骨頂でしょう。
仕掛けがもう少し早いとキャラの魅力も、
さらに広がったのではと思いますが、
それでも良品なのは間違いないでしょう。{/netabare}

ゼロのゲートはたしかに開いたのです。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 106
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

カリスマ創業者から引き継いだ二代目の苦悩

2018.10.12記


本編に先立ち2011年放送のシュタゲと改変23話を視聴済み。

本作(シュタゲゼロorゼロ)に先立っては、前作(シュタゲ)の視聴が必要条件になるかと思いますので、まだの方はそちらをどうぞ。
※以下、シュタゲのネタバレは隠してないので未視聴の方はご注意ください。


レビュータイトルの通りです。
期待値の高さゆえにその差分が評価に直結したことも多分にあったのかしら、と思わざるを得ない作品。面白いけど“もっとこいや~”的な視聴後の印象です。
細かいこと言うと、ゼロの物語は前作シュタゲで展開されてたものの描写が無かっただけとも捉えられるため、むしろゼロのほうが親じゃんとか、いや並行世界だから兄弟じゃんといった鶏と卵どっちが先だみたいなツッコミを入れられなくもないかと。


前作はラジ館での牧瀬紅莉栖の一件(2010年7月28日)から約1ヶ月くらいのやりとりを描いた物語、傑作の誉れ高いタイムリープものでした。
その時に視聴者に提示された世界線は3つ。

 α世界線:椎名まゆりを救えず世界はCERNに支配されてしまう
 β世界線:牧瀬紅莉栖を救えず第三次世界大戦になってしまう
 STEINS;GATE:シュタゲ視聴済みの方は・・・ね?

本作ゼロはそのうちβ世界線での物語。紅莉栖の死から約1年間くらいのやりとりを描いた物語となります。改変23話視聴推奨という理由がここにあります。タイムリープなので単純に「1ヶ月」「1年」がどうだということはないかもしれませんが、ゼロは1年間をかけて、良く言えば“じっくり”、悪く言えば“間延び”した、の両方が同居する展開だったかと思います。これは仕様上いたしかたないところで、前作との比較で評価を下げるとしたらこの点を挙げます。

{netabare} “限られた時間での岡部の苦悩と選択”

本シリーズの醍醐味は共通しており、シュタゲでは13話以降と2クールめまるまる使って比較的長めのハラハラ展開だったのに対し、ゼロでは19話以降とスパートが遅めでした。{/netabare}


物語はお世辞抜きで良く出来てます。伏線回収が完璧とは言えないまでも並の作品よりは面白い。いや、作画、声優の演技、劇半、演出はさすが期待作の名の通り、凡庸な作品が多い中で頭一つ抜けていたのは確かです。

ありがたかったのは、本作ゼロは前作を踏襲していること。ガラガラポンしたわけではないため、継続しての視聴者が戸惑うことはありません。前作を踏まえてのファンサービス的な展開も押さえてます。

{netabare}なかでもやっぱりいいよなぁこれ↓
・ダルと由希さんのラブストーリー
・鳳凰院凶真の復活
・ちょっとだけα世界線に戻っての生身紅莉栖との邂逅{/netabare}


ざっくり前作との関連は以上です。 ※どうしても前作と比較したくなっちゃうんですよ。それだけ愛されてる作品ですからね。
さて、本作に絞ると、最初から最後まで一貫した軸があります。逃れられざる宿命と言い換えてもよい。それは、

{netabare}『第三次世界大戦の勃発を防ぐために、おかりんよあの日へ戻れ!』{/netabare}

β世界戦からα世界線ではなくSTEINS;GATEを目指す道筋は見えている。(正確には行った先で考えろ!ということにはなるが・・・)あとは岡部の決断だけなのだが、私達は何度もタイムリープした岡部の苦悩と絶望を知っています。それは岡部と視聴者のみが共有する世界。作中の登場人物は知り得ません。

“ユー!さっさと戻って紅莉栖救っちゃいなよ”

それで解決しちゃうのですが、煮え切らない岡部に地団駄踏みたくなるか同情の念を寄せるかは人によるでしょう。私は後者です。
前半は本作の新キャラである{netabare}アマデウス紅莉栖、{/netabare}比屋定真帆、レスキネン教授、椎名かがりの登場と関係説明とそれにまつわるエピソードが多く、同時に適度に伏線が撒かれます。
既存キャラの中では、前作ではある種パターン化していたダルとまゆりあたりが{netabare}(なんとなくおかりんの苦悩と絶望を察し){/netabare}徐々に言動が変わっていくところが見どころ。これまでとは別の一面を見せ始め、それがしごく真っ当な変化だったりするので、うんうん頷きながらの視聴感を得られます。

つまり結末がある程度想定できる中でどう過程を魅せるかといったところでしょうか。またはそれを超える思いもよらない結末を用意するか。
最終的な結末は納得できたので、やはりその過程をどう捉えるか、ここは観てみて各々感じてみましょうね、になるんだろうと思います。
いずれにせよ前作シュタゲを面白く感じたのなら視聴は必須といって差し支えないでしょう。



■おまけ
{netabare}たぶん、最後紅莉栖を救えたと思うのだが、救えた世界線で彼女出てきてたっけ?白衣着た彼女が屋上で「おかべ」とか言って再会してたらわかってても泣いてたと思う。{/netabare}

{netabare}なんでかがりは紅莉栖と似てたんだろうね?説明はなかったと思う。びっくり展開を作れるとしたらここだったと思うのにもったいない。{/netabare}

{netabare}相変わらず私はバイト戦士が大好きだ{/netabare}



シュタゲ観た当初はあれほど鳳凰院凶真をウザったく思ってた私が、その鳳凰院凶真をこれほど切望してたとは知らなんだ。
{netabare}運命の瞬間「キターッ」と叫んだお{/netabare}

{netabare}そして、鳳凰院凶真復活からの最終盤はさすがシュタゲの怒涛の展開でした。お腹いっぱいです。{/netabare}



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2019.04.07追記
《配点を修正》


本放送後、無印をおさらいしたら思いの外良かったことを申し添えておく。
リアタイ時には『溜めて溜めてドーン!』(イメージねイメージ)の印象が、無印から間を開けずにゼロを視聴することで序盤中盤が意味を成してくる感覚を覚えました。
一気見が吉!な作品かもしれません。上方修正します。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 81
ネタバレ

jack さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

敢えて言おう、蛇足であると☆1(1話切の後、気が変わって最終話まで見てしまった感想を追記

2018-8-02
牧瀬紅莉栖を救えなかった世界線だと?ふざけるな
最初に断って置きますが私は前作ファンです。あの終わり方こそが最高の幕引きだと思っています。
前作シュタゲのラスト1話、トマトケチャップと知恵を振り絞る事ができなかった世界線がシュタゲ・ゼロだと?ふざけるな。牧瀬紅莉栖との日々を過ごしてきたオカリンがそんな簡単な事を思い浮かばなかったハズがないんだよ。舐めてるのか?
こんなのはキャラクターが動いているんじない。もっと別の都合で無理やりキャラクターは動かされているんだ。反吐が出る。

2018-10-02 追記
と、思っていたのだがabemaでやっていたので最終話23話まで見た
いや見てしまったただし倍速で。腐ってもシュタゲだとはおもう。
感想箇条書き
15話位の中だるみがひどい
23話までつかって結局無印1話に回帰するしかないっていう
一見矛盾なく無印1話に繋げられたことは素直に感心したが面白かったわけではない
が、どうしても無印1話につなげる規定事項感は感じられてしまう茶番かな

総合すると、やはり三ヶ月前に1話を見たときと感想は変わらない
23話も使って(シュタゲゼロが最高だと思う人には適さない表現→{netabare}安っぽい{/netabare})未来編をやって説明できたのが無印1話のビンタに込められた思いってねえ・・・

投稿 : 2024/09/21
♥ : 5

76.1 3 人工知能で戦いなアニメランキング3位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld 2nd(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (506)
2331人が棚に入れました
「最終負荷実験」という名の、アンダーワールド全土を巻き込んだ「人界」軍と闇の軍勢の戦争。戦局は、「光の巫女」アリスの奪取をもくろむ「ダークテリトリー」軍ガブリエル一派と、アンダーワールドを守ろうとする「人界」軍アスナたちとの戦いへと様相を変えつつあった。未だキリトが精神世界の奥深くで眠り続ける中、「闇神ベクタ」ことガブリエルは、現実世界から幾万もの米国プレイヤーたちをログインさせ、「人界」軍の一挙殲滅を狙う。対するアスナたちは、アンダーワールド創世の神の名を冠する3つのスーパーアカウントで抗戦する。この大戦の行く末は、今は深く眠る一人の少年――「黒の剣士」が握っている。「アリシゼーション」編 、ここに完結!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

Underworldの開発目的は何処へ?

 「てめぇらの血は何色だーーっ」 

今は亡き塩沢兼人さんの名演から早30年

 「魂の色は何色ですか?」

生まれたところや皮膚や目の色ではなく、はたまた人間か人工フラクトライトも関係なく、個々人の在り方が大事だろうよ!と普遍的なテーマを投げかける…はずだった名作になり損ねた大作。寸評だとそうなっちゃいますね。
放送開始前の期待はこういったところでした。↓

・あのSAOの集大成
・アリシゼーション壮大だぜ!の原作既読組の声
・4クールと力の入れようがすごいな
・むしろその尺で収まるのか?

『Ⅱ』も『GGO』も楽しんだ私は期待しかありませんでしたが、『アインクラッド』を頂点に下り坂と捉える一定数のファンですら軒並み期待をもって迎えられた『アリシゼーション』でした。
どうでもいい細かいこと言っとくと、今回のUW第2部期間のCMで新章「ユナイタルリング」の存在を知り「え!?アリシゼーション最後じゃなかったっけ?」とやや興ざめした情報弱者の私です。
“これが最後”のプレミアム感が消えた瞬間でした。

『アリシゼーション』24話と『Underworld』第1部12話を通じて大絶賛とはいかず、様子見でこの最終章全11話に突入した視聴者が多い情勢でもありました。

技術的なのはようわからんので他の方の読んでください。
自分の考えるSAOの魅力は以下2つ。その予実がどうだったかを残しときます。


【SAOの魅力①】様式美と化したキャラクター

“ハーレム”“俺TUEEE”の代名詞的なところがあって、純粋に楽しむファンはもちろんのこと、「またかよ」と苦笑しながら楽しんじゃう“文句言いながらワイドショー観てる”ようなニーズも相当数いる作品。私個人はあまり重きを置いてないですけど、この文脈で語られることが多いため“お約束”の出来が作品評価に直結するといっても過言ではありません。
脇役も脇役然としておらず、脇役で複数話回せるくらいの実力者揃いだったりもしますね。リーファちゃんをAパートの4分の1くらいだけ見せ場を作って次に移るみたいな贅沢な使い方ができてしまう。

⇒結果

やることやるってこと以上に大盤振る舞いしてたと思う。リソースを過剰投入していて、おかげで後述の“魅力②”に割く時間がなくなった。もしくは中途半端にせずにバッサリ切ってバトルに全フリしたとも考えられる。これは逆効果で途中から飽きちゃいました。

{netabare}スターバーストストリームは一回こっきり。譲れない線みたいなのはあるらしい。{/netabare}

困った時の○○を連発したら、ありがたみがなくなるよねって至極真っ当な感覚だと思われ、
キリト→{netabare}ピンチでユージオ。そして撃破の繰り返し。もはや正妻としての安定感すらあるほど。{/netabare}
アスナ→{netabare}2回以上ユウキ使うのはちょっと。しかも得意の連撃ではなく一撃必殺的な締めだったような…{/netabare}

集大成らしく過去キャラ絡ませる展開は劇場版のようでもありました。胸アツなやつも1つありましたよ。でもどうなんでしょうね。メインストーリーに絡むキャラじゃないとこういうのってカンフル剤以上の効果を期待できないものです。せいぜい離したところでスポット投入。どうしても本作は劇薬を複数回投与して本体が弱っちゃった感が否めません。

{netabare}それでも1か所。#17エイジとユナ降臨は胸アツでした。SAOサーバーからのアクセスだからこそできた共演。なによりチートな悪手だった『オーディナルスケール』の彼ではなく、しがない“血盟騎士団のノーチラス”として勇気を振り絞ったのがエライ。そこで想い人ユナからのパフ(バイキルトみたいなもの)サポートがかかっての生前果たせなかった共同作業。まさに魂の色はなにか?の問いに胸を張って答えられるだろう彼の立ち居振る舞いに心が震えました。{/netabare}


【SAOの魅力②】ありえそうな科学技術

後述の魅力②です。私にとっての本丸。
“VRMMO”って面白そうだしありえそう。そんな近未来を想像できるSF設定が良いです。『Ⅰ』『Ⅱ』そして『アリシゼーション』と都度かたちを変えながら、といいますか茅場晶彦の残した“種”をベースに毎回違ったテーマを我々に提供してくれることを楽しみにしてた感じです。茅場が大量殺人を犯した狂人というのも設定に深みをもたらしてますしね。

そしてこの『アリシゼーション』です。これまで以上に仮想と現実の垣根が取り払われてきたこと。そのことで現実国家の関係にも影響を及ぼしてきたこと。一気に風呂敷を拡げてきたことにワクワクしました。詳細は過去の『アリシ24話』『UW第1部12話』のレビューに書いてるので余力あればそちらまで。このシリーズを捉える基本的な考え方になるので迷子になった時はそこに立ち返ることにしてます。
そんな楽しみしていた風呂敷の畳み方についてほぼゼロ回答。うーん…正直しんどい。

⇒結果

↓一応回答らしきもの
{netabare}人間も人工フラクトライトも一緒だよ…です。{/netabare}

{netabare}米軍の特殊部隊?に急襲作戦すらさせておいて、軍事利用はおろか民生利用に関する未来予想図の回答がゼロ。私が先のレビューで危惧していた世界線“無かったことにエンド”でした。魂の色が濁らなければOKというのだけだと物足りなさが残ります。浅い。{/netabare}



とどのつまり、楽しみにしていた【魅力②】はゼロ回答。それほど重きを置いてない【魅力①】は過剰サービスだったということです。
尺が足りないって意見が出てきそうな締め方ではあったのですが自分はバランスの問題かなと捉えてます。シリーズものの強みは作品のなにがウケていたか強みをあらかじめ分かっていることが挙げられるでしょう。目の前に原作があって、予算やら製作側の供給能力その他を考慮しながら決められた尺で視聴者が喜びそうなポイントをおさえた取捨選択をしていく。それが下手くそでした。
パワプロのサクセスモードで広島菊池選手みたいな守備職人を作成しようとして守備にパラメータ全フリしたものの、肩が弱くてゲッツーできなかったり足が遅くてかえって守備範囲狭くなったりと

 結局何したかったんだろうね~

と突っ込み待ち作品と化しました。画や音は低水準ではないし、オールドファンが喜びそうな仕掛けもあるためポッと出の凡庸な作品よりはマシ。でもほんとそれだけ。誠に残念です。




※ネタバレ所感

■【魅力②】作品からの回答

ゼロ回答としたのは先述の通りです。

{netabare}作品用語“ボトムアップ型AI”すなわち“自身で考える意思を持った人工知能”は軍用/民生用問わず用途は無限です。一例で軍事だったら無人機に搭載するすることを真っ先に考えるでしょう。民生用だったら小規模なUnderworldを作ってテストマーケティングに代わるシミュレーション利用でしょうか。地域限定させ卸や流通に頭下げて試作品置いてもらうコストを考えれば時間/費用どちらも短縮できそうです。クラウド利用して各国の企業にSaaSでサービス提供すれば独占状態ぼろ儲けでしょう。

しかし物語ではこれらの可能性には触れず。最後は“Underworldを守る”と手段が目的化しちゃいます。たしかにUWに住まう者は人間と遜色ない存在として全編通して描かれてきました。そしてそこに生きる人たちの環境そのものが消されようとしている。それはUWの中で生きてる人工フラクトライト達の死を意味してます。そうはさせじと彼らを消す理由を取り除くために考案されたのが“人権を認める”ということでした。そうなると消去は非人道的行為になりますからね。

申し訳程度に抑止力への言及もあるにはありました。“ウォーポテンシャル”そのまんま戦争を遂行出来る能力の意味を指しますが、“世界で唯一AIを軍事転用できる可能性のある”国のポジションを得たとのこと。たしかに間違ってはいませんね。


 アリスも人間と変わらんからみんなで仲良く生きていこうよ


これで納得できるならOKってことです。{/netabare}
ただこれだと全俺からのツッコミ必至で

{netabare}軍事利用も産業利用もしないんだったらなんのために?
税金使ってまで維持運用する必要ある?
原発あるから核抑止力働いてると強弁するのに近いよ?{/netabare}

という至極真っ当なものから

{netabare}重村教授(劇場版)、茅場(アインクラッド)、須郷(フェアリーダンス)と問題ばかり起こしてる研究室の一員だった神代凛子で記者会見するのは逆効果じゃないか?
世間一般の人にとっては新手のバーチャルアイドルデビュー会見となんら変わらんと思われる。{/netabare}

いらぬ心配まで焼きたくなります。やや整合性なんぞ怪しくてもワクワクする未来が見たかった。


■別れた世界線

2012年~2016年。4年越しで原作は刊行されてるようですね。
時代背景の写し鏡みたいなところは強く感じました。

A儲かるし中国との関係大事。いざとなったらドル締めりゃいいので楽勝
B韓国もセットで考えればいいし浮上の芽なさそうな日本はスルーでよくね?
C厳罰ないからどんどん機密情報持ってきな
D沖縄は国内分断の震源として使えるし北海道もいい感じ
E日本人同士やりあわせときゃコントロールしやすい

主語は米国だったり中国だったり、今は違ったりそのままだったりしますがAtoEは当時の情勢です。
米国にとって日本は対中国の防波堤ぐらいになればいいやというのが特に第1期オバマ政権(2009年~2013年)の頃は顕著でした。

{netabare}米中韓3か国同盟で日本を攻撃(AとB)し、柳井がさくっと機密を米NSCに持っていき(C)、PoHヴァサゴが手を下さずとも同士討ちさせときゃいいや(DとE){/netabare}

冗談でもなくこんな世界でしたよ。ご存知2020年の日本を取り巻く環境は違います。AとBは劇的に変化したところかも。基軸通貨握ってるからと高をくくってたのが本格的にヤバいと気づいたのが2015年。あちらさんの基本政策が変わりました。日本も賛否はあれどCにメスいれたり、DとEはそのままだったりと変わるものは変わってきてます。

“今”だけをみると見落としますが、時系列での積み上げで見えてくる部分はあるのです。


作品自体の評価は低くしましたけど、たった10年もしない少し前の日本の置かれた情勢が色濃く出てたなぁと時代の切り取り加減のリアリティという意味では価値あるのかもしれません。
裏を返せばこうしている間も時代は変化してるわけですしね。


昭和日本の「血は何色だ?」と令和日本の「魂は何色ですか?」の本質の部分は一緒です。
それでも微妙に変化しているものがある。

{netabare}もしかすると、茅場憑依のニエモンが“我が人生に一片の悔いなし”ポーズで事切れてたのもそんなことが言いたかったのかもしれませんね(遠い目){/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 

-------

2020.09.20 初稿
2020.11.12 タイトル修正
2021.08.04 修正

投稿 : 2024/09/21
♥ : 61
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

魂の色は何色ですか?勿論黒です!

ソーダイで重厚なストーリーの完結編らしいです。

11話
{netabare}
前半、アリスさんターン。桐ケ谷家に突入。

後半、アンダーワールドに、キリト、アスナ、アリスで、
帰還するも、何故か宇宙戦闘機が…
ここは、平和な世界になりましたとさ。
ENDでいい気がするけど、何故に?

ユージオは転生しないけど、初等錬士のロニエとティーゼは、
転生?アリスやキリトの記憶があるって…

しかも、まだアニメ化するみたい…

どこかの詳しい人のカキコミにもあったけど、
SAOに話数さくより、とあるの方にというのも頷ける。
結構、引っ張らなくても良い話あるよね?

無印で終わっていた方が良い作品かもね。
あと、作者の人、ネットゲはかじった程度の知識なのはね…
{/netabare}

10話
{netabare}
キリトとアスナ、アンダーワールドで、王と王妃になる。
200年耐えれなかった悪役側って…

話の最後に、アリスがメンタル低下みたいなセリフがあったけど、
キリト成分が足りないってこと?
{/netabare}

9話
{netabare}
アメリカの素人集団さん達の撤退。
死体は体調のみだと言った隊員がいたけど、
あと2体は?
また、ラフコフのDQNさん出てくるの?

主人公サイドの2人は、20年経過ぐらいで助けられたので、
廃人死体にならなかったでOKなのかな?
{/netabare}

8話
{netabare}
世界を統べるものキリトさんvs人外魔境石田さん。
申し訳なさげの夜空の3つの星は3女神を表していたのかな?

普通に友との約束ぐらいで銘打っておいてユージオ出せば
違和感ないと思うのだけど。

次回から、後日談?
{/netabare}

7話
{netabare}
ラフコフのDQNさん、世界の神化したキリトさんに敗れ終了。
菊岡、また、無能を晒す回。

クラインパイセン、アスナが行くところ横取りは、
あとでオシオキされちゃいますよw
{/netabare}

6話
{netabare}
ラフコフのDQNさん、ヤンホ〇だった件。

ユウキとユージオのギャラ発生。
アスナではなく、ユージオで目覚めるとは…
ヒロイン、ユージオですね。TVCM(アプリとか)の3女神関係ないじゃんと。
{/netabare}

5話
{netabare}
ラフコフのDQNさん、まさかのアメリカ人!
しかも、SAO事件が明るみに出た後からログインとか、
閉鎖されて出れないけど、入れるの?
そんなガバガバな設計をカヤーバ先生はしないでしょう…

あと、突然マクロスになったし、MAP兵器は出るはと、
元血盟騎士団の人が出た意味とは…

次回、やっと、キリトがイキリトになるようね。
{/netabare}

4話
{netabare}
更に煽るラフコフのDQNさん。
これ、キリト達みたいに国に管理されているんじゃないの?
重要危険人物なのに…自衛隊側も無能ねー
菊岡が無能なのか…
{/netabare}

3話
{netabare}
アメリカにチャイナとキムチが合同研究で、
というラフコフのDQNさん無茶があるだろう。

それに、リーダーアメリカ人だとね?
英語とか話せそうにないキャラだと思うのだけど…

あと、自衛隊側、チェックガバガバだね。
金髪眼鏡君に銃向けたのって、ガンゲイルで、
捕まらなかった残りの1人では?

さすおにの捕まったパイセンに顔が似ていたw
{/netabare}

2話
{netabare}
日本人2,000人(アカウントコンバート)vsアメリカ5万人
これで劣勢とか、モブアカウント弱すぎでしょう。

そして、諏訪部OUT、石田再INと明暗分かれ…

金髪眼鏡君曰く、キリトを復活させるキーとして、
3人の女神(アスナ、シノン、スグハ)という理不尽。
リズとシリカは…
{/netabare}

1話
{netabare}
シノン降臨、そしてスグハは触手要員…この差って。

正妻がいるのに、キリトにキスするシノン凄いよ。

1話の〆がクライン登場とは美味しい所持っていった感。
リアルワールド人が、話数増えるごとにくるのか?

一気に来るのか分からないけど、アリスの見せ場は無くなっていくのかな?
キリトより普通の主人公していたのに…
{/netabare}

投稿 : 2024/09/21
♥ : 5
ネタバレ

mimories さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

飽きたというより

単純にレベルが落ちたと思う。
アリシゼーションになってから微妙だと感じてたが、WoUになって悪化。
読まないけど、原作が悪いのか脚本が悪いのか…。

意志が乗ってないキャラ。魅力のない敵。モブの動きは酷すぎて作画ですら評価できない…。
良い材料も活かせないし嫌悪感の募る部分が多すぎ。全然面白くなくイライラした。監督は何をしてた?と言いたい。今後この方が監督する作品なら一切観ない。

印象に残ったのは…
{netabare}・キリトがピンチでもザコキャラの剣に怯え見殺すアスナ
・頭を抱えるセンスの宇宙での戦闘シーン
・リーファの触手プレイ{/netabare}
最悪。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 8

68.7 4 人工知能で戦いなアニメランキング4位
NieR:Automata Ver1.1a[ニーアオートマタ](TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (161)
606人が棚に入れました
西暦5012年。 突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。 月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。 しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。 人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へ派遣。 新たに地球へと派遣された<2B>は先行調査員の<9S>と合流し、任務にあたるが、その最中で、数々の不可解な現象に遭遇し……。 これは人類のために戦い続ける、命なき<アンドロイド>の物語――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

キャラが良く動いて面白かったですが、SFとしては凡庸でした。

 途中中断があって、それ以前はまだ見返してない状態です。

 作画、画面、キャラデザは素晴らしかったと思います。CGの出来も良かったと思います。1話だけ雰囲気が違いすぎなのとゲームゲームしていて、嫌いな絵柄なのでどうなることかと思いました。

 2Bはやはり出色のキャラデザでした。リアルよりとはいえやはり日本のアニメ感がある美少女感は最高です。戦闘シーン迫力ありました。色気と言う点でも、レオタードっぽいのがスカートの下からチラチラするのが何とも言えず、絶対領域では「ライザのアトリエ」よりも格段に上だと思います。唇の下のホクロがあざとすぎですし。唯一、目が見えないのが物足りないですけど。
 声優さんは良いんですけど、声質のバリエーションが少ないのか他の作品のキャラとかぶりすぎるのが難点といえば難点でした。

 で、肝心のストーリーなんですけど…SFとして言うなら、単純すぎ?意外性が全然ないと言うか、ロボットの知能化とか宗教とか、人類会議の正体が怪しいとか、結構、過去何度も描かれてきたテーマですし、想像した通り過ぎな気がしました。
 話は展開してるんですけど、場所が途中から固定してしまったせいか、同じ場面を何度も見せられているような停滞感がありました。
 それと9S万能すぎと、いいところに現れすぎなので、ご都合主義感は強かったです。あとA2でしたっけ?彼女はどこ?
 
 ただ、アニメ作品としてのストーリー展開としては、キャラたちの魅力、特に2Bと9Sのコンビの話は良くできていました。それぞれのエピソードの見せ方、謎かけなどは良く機能していて楽しませてもらったと思います。

 ゲームやってないので何ともいないですけどね。ただ、視聴者というのはゲームを見てない人間も沢山いますので、その人間も含めて視聴するのがアニメです。したがって、アニメだけで評価すると、尻切れトンボとSFとしての凡庸さでの減点は大きいですね。
 再視聴したいと思うかといわれると、1話から見返すにはかなり気合がいると思いますので、ストーリーは3でしょう。

 ですがキャラの良さがありますので4.5、作画は1話のマイナスがあるので4.5です。音楽はまあ普通より少しいいかなで4。
 声優は皆さん迫力のある演技でしたが、ちょっと石川由衣さんの声が耳につきすぎて「聖女の力は…」の小鳥遊セイにしか聞こえなくなったのでマイナスして4とします。



1話 期待値の割には…既視感すごいし…ですが、最後でとどまりました。

{netabare} 普段見ている本作のコスプレやイラストのレベルが高いせいか、がんばったんでしょうけど、今回のアニメだとちょっと物足りないですね。拡張デバイスらしきものも3DCG臭いし、そのCGとアンドロイドがうまくなじんでいなかった気がします。

 全体的にゲームのプレイ動画というかそれの劣化版というか、ちょっと魅力という点では、画面に引き付けるものがありません。「不気味の谷」というより「レベルの谷」あるいは「無感動の谷」とでもいうんでしょうか。アニメ、3DCGのどちらから見ても、感じるものがありません。

 変形の時の許可申請に意味があるのか不明だし、そもそも言語での通信もアンドロイドっぽくないし、感情捨てろと言っている2Bが一番感情的だし、何がしたいんだろう?と思ってしまいます。
 どこかのアニメで見たような映像ばかりで、バルキリーみたいなものや工場が巨大ロボットになるなど、SF的造形は今のところ目新しい映像表現はなかったです。エフェクトも安っぽいし。ということでTVアニメの作画としてはかなりレベルは高いのでしょうが、期待値からいって拍子抜け感はありました。
 なお、最初の方で敵の機械兵が機械兵にオイルをかけているところが、SFを感じてここが唯一の見どころだったですね。このセンスで全体が描けるかでしょう。

 11945年3月10日といえば、1945年3月10日が東京大空襲ですから何か意味があるのでしょうか。

 で、まあSF好きとしては見るところは少ないかなあと思ってたら、最後の開き直ったマルチエンディング宣言ですね。これで世界観を明らかにするんですかね?ここの部分での工夫が楽しみです。

 最後のこの部分が無ければ断念でした。何パターンかみたいですね。ただ、目を映さないのは感情移入しずらいなあ。いつか見えるんでしょうか?{/netabare}


2話 これならちゃんと見られます。普通にSF世界観に興味がもてます。

{netabare}  実質これが1話目でしょう。1話目の戦闘シーンばっかりなのは最悪のスタートでしたが、ちゃんとストーリーがあるなら世界観とあいまって物語として見られます。

 1話目は掴みを狙ったんだとは思うんですけど、2話目がまともな話だけに作品の構成は失敗したのでは?正直、私は逆に先週ので視聴断念になるところでした。

 機械側のストーリーはありきたりではありますが、知識の集約が知性あるいは感情を生むような話でした。仲間の死との対比で生命に興味が出たのかもしれません。1話目で唯一引っ掛かった機械兵が機械兵に油をかけるシーンが活きてきます。
 アンドロイドVS機械兵ということで、アンドロイド側の非人間性との対比にはなりそうですね。こういうのがちゃんとできるなら最初からやろうよ、と言いたいです。

 作画の風合いがゲームの3DCG風なのと、地上に取り残された部隊の車両とかアニメ用の安っぽいのが混在していてもうちょっと何とかならないかとも思います。

 アンドロイドの知能・感情設定がまだ良くわかりませんけど、どうなんでしょう?人間が出ていないのがみそなんでしょうか。実は人間でした、人間の脳でした、人間のコピーでした、とかあるんでしょうか?あるいは人類は既に滅びていて、アンドロイド側も知性を獲得した機械の種族だった…とか?

 水がエネルギーというのはまあドラえもんのエネルギーがどら焼きみたいなものでしょう。

 2話の感じならちゃんと見続けます。普通に面白いです。{/netabare}

3話 1話の仕込みはそういうことですか。壮大なSF感が出てきました。

{netabare} 1話の戦闘で2Bと9Sは破壊されてそのデータが軌道上のステーションに送られて新しい個体になった。それを延々と繰り返して1話からかなり時間がたった、という世界観ですね。その間にロボットが更に進化したという設定ということでしょう。油をかけるシーンが活きています。

 2話の人類からの放送も同じデータの繰り返しなんでしょう。ということは月面の人類はもういないか既に文明を喪失しているか。AIか何かが司令を発し続けヨルハ部隊が動いているんでしょうか。

 3話で1話で破壊された巨大ロボットが遺跡にようになっています。これが良かったです。つまり時間経過ですね。かなりのオーダーの時間でしょう。

 最後のほうに出てきた進化したロボットとアンドロイドの合体版みたいのはなでしょうね。復活する様子からいって映像でしょうか。この世界そのものがAIの中のシミュレートの可能性もありますが、それだとありきたりです。ハッキングされた?できれば機械ロボットの進化は実際に起こったほうがSF的に面白いですけど。

 2話でロボットによる親殺しのような映像もありましたので、人間性の獲得でしょうけどどうもまともではない感じです。3話で人間の性行為を機械が真似ていました。人間のタナトスとエロス、破壊衝動と性衝動がゆがんだ形で機械に伝わったような雰囲気もあります。

 一旦原始的な王国が出現した感じです。あるいは宗教国家か。それが「いつか」「どこか」ですね。

 異星人からの影響の部分です。人類の進化を歪な形で機械が踏襲する。マルチエンドの人形劇で2Bたちが動物に乗るという話もあります。人類の発生の起源として類人猿も同じように異星人の影響だった。それと同じ影響が機械に起きたと考えればいいのでしょうか。いずれにせよ、どこかで人類の進化、機械の進化の問題が交錯してるのでしょう。

 SF的な仕込みが結構すごいですね。これは期待できます…が延期ですか。クオリティ落とさないためにはしょうがないでしょう。完パケ…は資金的に難しいのかなあ。{/netabare}


8話 SFをしっかりやろうとしているのがとても良いです。

 延期になって放置してましたが、いつの間に進んでたんですね。

 A2号の髪ってなんで伸びてるんだろう?とか、あの兄弟はどういう存在なのか?機械生命に見られる人間らしさとか、そもそもヨルハの組織とかいろんな仕掛けがあって、想像力をかき立てられる仕掛けが沢山あります。

 もちろん記憶の連続性とか身体の部品の交換などアイデンティティ問題とか2Bに関わる部分もテーマになっています。そして今後はあの兄弟と「知恵」のテーマの部分ですね。これと機械生命・ヨルハの関係が非常に気になるところです。

 初めは目が見えないので感情移入しづらかった2Bですけど、見ているうちに入り込んでいました。で、8話。目を見せる場面がありました。もともと造形はいいキャラなので一つの小さなカタルシスがありました。

 とにかく本格的にSFをやろうという重厚感がたまりません。「VIVY」以来の頭を使うハード系SFですね。間があいたので1話から多分見直すと思います。

 2号とA2の声優さん、ちゃんと同じ声優さんでしたね。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 15
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

機械生命体は真夏の夜の「夢」を見るか?

●9話以降放送延期・・・

現状では今期№1作品が放送延期となったようです。

今期作品のランキング評価予想は難しかったわけですが
大本命である本作の戦線離脱は痛恨の一撃でございました。



●見ざる聞かざる言わざる

マトリックスと言えば映画のタイトルでありますが、どんな意味があるのか考えてみますと
{netabare}「マス目」であり、アンドロイド目線で考えたら視覚情報に関係あるもの
ということになるように思います。

細かいドットのマスが映像を作り出し、時には視覚を遮ったりもします。

2B曰く「ゴーグル」ということですがどう考えてもあれは目隠しであり、真実を覆い隠す
「ヴェール」であるようにしか見えません。

そして海辺で9sと2Bは目隠しを外します。

これは真実が見えるという暗示でありまして、同じように目隠しされている我々視聴にも
同じことが言えるのだということを意味するのでしょう。

2Bは目隠しを外しますが、髪型の都合で「片目」しか描写されません。
この片目が隠れる髪型もお約束パターンでありまして典型的な「ゲゲゲの鬼太郎」ヘア
ということになります。

他の作品でも探せば腐る程あるバカの一つ覚えのようにありふれたこの髪型ですが、
米須玄師氏もこれと同じ髪型なのを強調しておきましょう。

元ネタはもちろんみんな大好き!?【プロビデンスの目】であります。

花びら【5】枚の「月の涙」は「※願い事」が叶う花です。
なので【8】と【5】と【13】の法則が発動します。

機械生命体の新種である弟のイヴは「カウント」を数えながら本を読んでいますが
読み終えた時のカウントは「198013」であります。

0で区切られている左辺は=1+9+8=【18】であり、右辺は【13】であります。
【13】は「※願い事」を【18】は契約成立を意味しますから、
合わせて解釈すると「死亡フラグ」というようにも考えられます。

アジを食べると死亡するというのも死亡フラグに関係しているような気もいたします。

アダムとイヴの関係性からも導かれる「裏テーマ」の「家族」と死亡フラグが {/netabare}
次回以降の見どころとなるように思います。



●実存は本質に先立つ

草食動物も人類も燃費が悪い。つまり、このままでは{netabare}資源不足の今の社会は滅んでしまう。
これが「SDGs」が意図するものであります。

なので今の社会をぶっ壊し、人間は進化する必要があるという話でございます。

知恵ある者パスカルの両肩には【8】角形のパーツが備え付けられています。
【8】は【八芒星】【イナンナスター】を暗示する数字です。
【イナンナスター】は【金星】と【女神】そして「※願い事」を示すものであります。

機械生命体姉妹の妹が行方不明になり姉は妹の捜索を「※願う」という展開になります。
パスカルは2Bたちに捜索協力を要請し、姉に誓います。「絶対に妹さんは探し出して見せる」と
そのシーンでパスカルは左手を天に向かって指し示し、姉は手を合わせて天に願い祈ります。
何気ないシーンのように見えますが、重要なのが天から「光輪」がパスカルと姉に向かって
差し込んでいるところでございます。

光輪とは「星【❊】の輝き」を表現したもので、【八芒星】の8つのトンガリに相当します。

光輪は【金星】の【光】と【女神】と【願い】に繋がるというわけであります。
光輪が姉に差し込んだ時点で「※願い」は成就したと解釈できますが、代償が付いて回ります。

場面は変わり朽ち果てた先代の王様とその傍らに側近らしきものが佇み、
その手には記憶メディアが握られています。

その中身は「256」年前の記録であります。数字が出たので足してみます。
2+5+6=13

【13】は【8】と同じく、惑星の公転周期運動に関係する数字でありまして
【金星】と関係性が濃厚な数字であります。

【8】【5】【13】の法則といういつものパターンでありますが、
【5】はどこにあったかと言うと冒頭のオペレーターからの定期連絡で「花の画像データ」を
2Bに対して示したシーンであります。

2Bに似合いそうだとして示された「月の涙」という花の花びらの数は【5】枚でありました。
ついでい言うと「月」も【金星】同様に女神を暗示するものだったりしますので
おしゃれがどうだとか唐突で不自然な流れの中にも実は意味があったというわけであります。

王国建国の歴史の回想シーンでは背景に木々や大樹が聳え立っています。
この大樹は、前にも言及した通り【世界樹】=【ユグドラシル】を表しています。

【8】【5】【13】の法則同様、この【ユグドラシル】の表現も何度でも繰り返されます。
ちなみに機械生命体の王が朽ち果てているシーンは「天空の城ラピュタ」のロボット兵に
連動しているものと推測いたします。

今回は姉妹や家族についてクローズアップされております。
例の「アダムとエヴァ」の兄妹と合わせて考えてみると血縁関係に焦点を当てている
ということになるでしょう。

最終的には過去と現在と未来が一本の線で結ばれると思われますが、
ここで少々未来について考えてみることにいたします。

機械生命体の王国を滅ぼした「裏切り者のアンドロイド」は目隠しをしていませんでした。
恐らくは2Bもいずれは目隠しを外すことになるでしょう。

9sは2Bと一緒にデパートにTシャツを買いに行く提案をしましたが、その「※願い事」は
叶わないような気がいたします。
その代わりに2Bは彼のことを「ナインズ」と呼ぶようになるでしょう。

もしかしたらアンドロイドが「※願う」のは、その本質故に在り得るのでなく、
その実在{/netabare}故にそう在るものなのかもしれません。

●アンドロイドはヨルハ部隊の「夢」を見るか?

伏線は完全機能しており致命的欠陥も見受けられないので上方修正。
オール4の好印象評価であります。

伏線をばら撒き過ぎたことにより {netabare}辻褄が合わなくなってるような状況に見えるも
落としどころはやはりそこかという確証みたいなものが浮かび上がって参りました。

但し、状況証拠だけを提示してはっきりとした答えは敢えて描かないとかいう可能性もあり
もしもそうなるとしたら、はやりSF作品というのは【予測プログラミング】
でしかないという結論になるでしょう。

アンドロイドにしても機械生命体にしても「やり過ぎ表現」が多すぎるのは
「察しろ」というメッセージのようにも思えてくるわけであります。

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」というテーゼが答えそのものだと言われたら
答え合わせはそこで終わるというのにも一理ありではありますが、そうなると
古典的SFを知らない視聴者には大いに不満が残るという可能性も否定できません。

まだ物語が終わったわけではありませんが、原作がゲームであるというのは一つの注意点であり
ゲームファンは必ずしもSFファンでないことを考慮すべきなのかもしれません。

「スパイ教室」の花園の「リリィ」と同じく本作でも「リリィ」が登場しますが
「リコリコ」の「リリ【ベル】」との関係性も視野に入れ、その存在の意味するところに
ついては{/netabare}今後も徹底マークしたく思います。

●気になる木

この度9sが「気になるなぁ」という風にして {netabare} 「ご神体の木」が登場しますが
あれは「天空の城ラピュタ」や「リゼロ」にも描かれている【世界樹】であります。

【ユグドラシル】とも呼ばれるこの大樹はアニメではファンタジー作品を中心に
しばしば登場するものであります。

「大雪海のカイナ」の「起動樹」も似たようなものであると推測されます。

大樹には「丸形」の機械のような頭が埋め込まれておりまして、その「丸形」からして
恰も【プロビデンスの目】のように見えるのがみそであります。

【プロビデンスの目】同様【世界樹】もある種の知恵や叡智を暗示するものであり
実際9sがハッキング掛けた際にある種の「アカシックレコード」に接続したというのも
それを裏付ける状況証拠であると理解できるわけであります。

またアダムとエヴァを模倣したような「機械生命体」が登場しますが
2人が齧っていた【林檎】も【大樹】と同じく「知恵」と深い関係があるものであります。

アダムとエバを機械生命体がしかも♂×♂同士で再現するというのが、
ある種の「人類補完計画」であるとも考えられるわけですが
「トランスヒューマニズム」チックな思想傾向がゴリゴリな印象が
如何ともし難いものがあります。

見ようによっては「御神体」の頭はエヴァの使徒のようにも見え
「巨神兵」の再現というこのなのかもしれませんが、
【ユグドラシル】と【巨神兵】そして「アダムとエバ」と揃うなら
本作も「スチームパンク」{/netabare}作品と考えた方がいいのかもしれません。


●狂気の沙汰

やはりどう足搔いても落としどころは{netabare}古き良き時代のSF作品の踏襲
となるしかないのは宿命であるように思います。

伏線は完璧と言える程まで決めてきているような印象を受けます。

だからこそ、落としどころは鉄板ラインに収束していくしか
道が無いとも言えるのかもしれません。

考察し甲斐はあるように思いますが、その結末に視聴者が満足できるか否かは
別の話になるのかもしれません。

ヨルハ部隊の「目隠し」仕様は「ヴェール」を意味しているのだと予想されます。
恐らくは「ヴェール」に覆われた真実が見えていないという暗示なのでしょう。

そして彼女たちはエンディングパートの人形劇で示されている通り「マリオネット」
ということになるのだと思われます。

OPは「Aimer」であり、EDも似たようなタイプのシンガーを起用しており
「ヴェール」との対比を示しているのだと考えられます。

ハッキングが不得意な2Bがリスクを冒して断行するという判断はクールではないと言えますが
真実を暴くには、クールではない選択肢の方がむしろ正解なのでしょう。

今回出てきた特殊個体はなかなかに狂気じみていて、悪趣味かつ頭がおかしいレベルの表現
でしたが、元ネタは現実に存在した吸血鬼=「エリザベート・バートリー」であると思われます。

「血の伯爵夫人」と呼ばれる狂気の連続殺人鬼的人物を敢えてSF作品で扱うというのは、
斬新と言えなくもないですが、それ以上に悪趣味過ぎる表現には、
微妙なものを感じずにはいられません。

今にして思えば「攻殻機動隊」でも意外とグロ表現が多かったように思いますが
個人的にはブルータスの「二の舞い」 {/netabare}みたいなことをやる感覚にはついて行けません。


一見してSFあるいはサイバーパンク系であるようにも見えます。

初回からSF的な伏線が張り巡らされており、そういう意味では良質なSFを求める人には
お勧めできそうでありますが、一方であまりに使い古された古き良き時代の展開になりそうなのも
ある意味仕方がないことなのかもしれません。

伏線の展開も含め「ゾイドシリーズ」某作品を思い出してしまいましたが
「ゾイド」を含めて純粋無垢なSF作品と言うのは実は皆無に
等しいのかもと今になって改めて気づかされたように思います。

本作においても所々で【石】を想起させるような映像表現やデザインが目につき
しかも最後の最後で「黒い」あれですから、これはもう本作も
{netabare}スチームパンク{/netabare}を意識しているのだろうという結論に至ります。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 3

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

一時停止推奨アニメ

人気ゲームの今更のアニメ化。
あまりの古臭さと陳腐さにびっくり。

物語・アニメだと設定の陳腐さがより際立つ
作画・単体ではいいが混ぜるとアウツ
声優・エンタープライズかな
音楽・MONACAに罪はないんだ
キャラ・アニメにするとクサいなあ

OP・あの歌い方なんなの

01・CG浮きまくりでツラい
02・演出がダサすぎてツラい
03・話が古臭すぎてツラい

2話になったら素直に見れる画面。2話からで良かったのでは?1話はアクションで掴みのつもりだったかもだが絵面も演出も酷すぎた。2話冒頭のセリフもモノローグもナレーションのない淡々とした構成は悪くないし嫌いではない。2001年ほどクドくもないし。ただ内容はクソダサい。失笑レベル。

2Bのデザインもゲームで動かす分には気にならないというかおっさん動かすよりは全然こっちのほうがいいのだが、アニメにそのまんま持ってくると気が散ってしょうがない。設定もあまりに陳腐すぎてびっくりした。昭和かな。ソシャゲの爆死続きからもスクエニはもう過去の遺産で食い繋ぐしかできない無能しか残ってないんでしょう。SF(笑)。というか厨二可哀想ポルノかな。

期待してたゆえにガッカリ感が半端ない。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 1

60.3 5 人工知能で戦いなアニメランキング5位
キャプテン・アース(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (439)
2420人が棚に入れました
高校2年生の真夏ダイチは、夏休みが始まる前の晩にテレビで、種子島上空に突如として不思議な丸い虹が浮かぶのを目にする。「僕はあの虹を前に見たコトがある・・・ 」激しい胸騒ぎに突き動かされ、ひとり種子島へと向かうダイチ。父親の事故死の謎。幼き頃出会った不思議な少年少女との記憶。複雑な思いを胸に島に降り立ったダイチは、とある施設で鳴り響く警報の中、"アースエンジン" と出会う。「君はキャプテンか―」その力が問われるダイチ。天王星から襲来する、謎の完全機械生命体 "キルトガング"の目的とは。満天の星が輝くとき、彼らの戦いが今、幕を開ける―。

声優・キャラクター
入野自由、神谷浩史、茅野愛衣、日高里菜、小山力也、鈴村健一、坂本真綾、工藤晴香、内山昂輝、山本希望、潘めぐみ、豊永利行
ネタバレ

Robbie さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

陳腐でつまらないロボットアニメ

スタードライバーの監督、当時全然話題になってなかった(因みにこの年はクロスアンジュ、ダイミダラー、楽園追放、Gレコ、BFT、シドニアの騎士と地味にロボットアニメが熱かった。)ため全く期待せずに視聴した。
取り敢えず視聴を終えた感想としては斬新さが全くなくただただつまらない作品だったということだ。
同じ監督であり同じ制作会社スタードライバーは自分は好きではないがキャラはかなり印象に残ったし斬新さも感じられた、それに戦闘シーン自体のクオリティーも高い。
ただこの作品に関しては作画はまずまずだが戦闘シーンがつまらない。
味方側のパイロットが素人だからなのか敵の目的が同じ回が多いからなのか基本的に単調。
非常に見応えがない。
物語に関してはテンポがとにかく悪い。
安っぽい人間ドラマを詰め込み過ぎ。
それに特に驚く展開もなくずっと悪い意味で平坦。
{netabare}あとろくな伏線もないのに最後の最後に過去の話を入れる作品は大体ダメ(夢の回のこと)。
終盤は勢いが大事だと思う。{/netabare}
尺使って掘り下げた敵キャラは後に空気化する者ばかり。
味方キャラも魅力がない。
特にアカリはへそフォルテだの自称魔法少女発言など普通に気持ち悪いし鬱陶しい。
ハッカーとしての才能もフィクションというのも考慮しても無理がある。
ハナに関してはよく分からない。
後半なんてキャラブレ過ぎ。
普通に情緒不安定なんじゃないのw
大人も見事なまでの無能揃い。
正直誰一人好感が持てない。
声優と音楽に関しては微妙かなー。
特に印象に残らなかった。
furannpuの最初のOPは作品に合ってると思うけど曲単体としては好きじゃない。
自分にとってはこの作品が今後据え置きスパロボに参戦してくれなければ本当に無駄な時間にということになってしまう。
それくらい酷い作品だった。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 6

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

登場キャラが少なすぎる気が・・。(8話まで視聴で一旦断念><)

※★の評価は暫定的なものです。最後まで見終えてから再度つけなおす予定です

>1話まで視聴して
.+:。∩(・ω・)∩゚.+:。ゎ~ぃ。やっと始まりました!。
大好きなスタドラスタッフ様方、五十嵐さん+榎戸さん+ボンズさまのロボットもの?新作として期待大です。

相変わらず吸い込まれそうなほど素敵なビジュアル、背景ですね。
もう星空の1シーンだけでもプルプル震えるほど興奮します。

さりげなく心地よい物語の進行・演出は、やはりさすがですね。
ありがちな展開のシーンも、うまく隠し味が効いてる感じ。

ロボットのところは、実はあまり興味ないのですが、
エキスパンド?合体?、あれって要らないですよねwww(褒め言葉)。
最初から巨大ロボでいいじゃないっすかw。

あ、小岩井さんも出演されてるのですね。エンドロールで初めて知った。これは嬉しい。

オープニングテーマ、挿入歌、ともにしっくりくるいい曲ですね~♪。

何はともあれ、今期の最優先視聴アニメです。

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>ネット先行配信OP映像まで視聴して
(´・ω・):;*。’:;ブッ ←サイトへ行って一言。
先に見た方々が、「○○星って正解書きたくなる」って言ってたワケを理解しましたw。
スタッフ様方が”輝き”を大きなテーマの1つにしてるんだなというのがよく伝わってきます。
こういうちょっとしたことがうれしいな。

ボンズさんの作品って、画面に吸い込まれるせいか、
1つの同じ大きさの画面なのに、すごく広い広い世界に感じられるんですよね。
画面いっぱい使って表現されてるなっていつも感心します。
それに今回は○ブラのオマージュですね。これはズルいw(褒め言葉)←最高の構図だもん。
そうかだからあの形だったんだ!。

それとスタドラスタッフ様方は、音楽と映像の合わせ方・使い方がホントスゴイ!!。
自然に鳥肌立たす達人なんだと思っています。

先日1話の感想で書ききれてませんでしたが、やはりエウレカ、トップ2、スタドラの
いろんなエッセンスが盛り込まれてましたよねw。セルフオマージュ的な?。
どれもσ(o・ω・o)の大好きな作品ばかりなのでうれしいです。
今のところはエウレカ色が強いかな?。でも○○柩っぽいのや、○○バディっぽいのもモロですよね^^。
例の某夫婦共演のキャラは、これも自分の大好きなチャールズ夫妻のようになるのかな?って興味津々だな。
あとやっぱり3者面談のシーンではじっちゃんのことを思い出さずにはいられませんでした(TдT) 。その対比もね。

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>2話まで視聴して
2話の序盤、中盤は淡々と話が進んでいったけど、やっぱ最後でしっかり心揺さぶってくれるなあ。
うれしくてちょっとナミダ出たよ。
大地のやさしさ、前向きさ、明るさ等々。画面でタクトくんとダブりながら見えてる自分です♪。
神谷さんのやさしい口調にもグッときた((o・д・)b♪。
本質的なところで、完全にスタドラの正統後継作品ですな^^。
絶対スタッフさん達、楽しみながらの確信犯ですよね。
夕焼けの海岸シーンだったり、副部長っぽい小動物(鳴き方完全に一致w)、
合体も毎回のお約束シーン確定ですよね~♪。+短時間での戦闘決着w。
あとやはり大注目なのは「3人という関係」ですね。本作でもいろんな組み合わせありそう。
それに「ハナちゃん」ですか!?(意味深)。
ヘッドギアはトップレスのと構造がほぼ同じっぽいなあ(うろ覚え)。

余談1:なんか最近「綺麗」って漢字見ても「綺羅」にしか見えん自分ww。
余談2:あかん、○ブラをちょっと再視聴しようと思って見はじめたら
    本気で止まらなくなってきた。やっぱあの頃の作品は超絶カッコいいなあ!。

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>3話まで視聴して
4人目のあの子は、なかなかいいキャラですね。○○○っ子てのも新鮮^^。
今回はテッペイとハナの見せ場が良かったなー。歌のとこ、もう少し長くてもいい。
やはりここで気になるのは”2人がなぜこの島に来たのか”ですね。

全体的に堅実な作りだけれど、正直ちょっと真面目すぎるかな?w。
スタドラが好きすぎてどうしても比較してしまうσ(o・ω・o)としては、

「もっとバカなセリフぶっこんでほしいw!」ですね、ハイ。

「もっと敵キャラも某十字団的なのがほしい^^」、
あと、「やっぱり学園要素ほしいなー。もしくは日常要素」
野球回や学園祭、唐突なサッカー回とかw、
・・ずっと緊迫した真面目な戦闘対立図式のみだと2クールきついよね。
今後どうもってくるかがとても楽しみです♪。

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>5話まで視聴して
4話、5話のアレはちょっと(すごく)不快でした><。
こんなの要らないんです・・。ちょっとクドい安易な媚びだなあ。。

なんというか全体的に今一つパッとしないなというのが本音です。
なんだか盛り上がらないというのが1つと、各キャラの魅力があまり伝わってこないです。
1回の話で1人ずつでも深く掘り下げてくれたらグッと愛着わくんだろうけど
なんか広く浅く薄くになってる気が・・。

ちょっと表面的な絵的な見た目?に重点が行ってしまっていて、
肝心の中身がおろそかになってしまっているというか。

あんまり他作品と比べるレビューはよくないと思ってはいるのですが、
期待が大きすぎた分、本作を見れば見るほど、
スタドラの素晴らしさが際立って感じられてしまいます!。
(構成・テンポ・キャラの魅力・会話・音楽・・まあ全てですね)

★の評価、かなり下がってしまいました><

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>8話まで視聴して
すみません。ほんと自分の中で盛り上がらない・・。
本気で主人公が乗ってる機体の名前が覚えられない・・。
キャプテンって呼ばれるより「だいち」の方がいいような気が・・。
(先日だいち2号打ち上げニュースみた時、自分の中で本編より盛り上がった)

敵キャラ、なんであんなに少ないんですか?・・。というか全体的に人が少ない><。
・・ああ、いったん断念扱いにさせていただきます(一応見るケド)。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 21

cubemania さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

こんな企画でよく2クールとおったなあ。。。

1話みて、ああこれは駄目だろうなと思ったけど、ロボット物なので、最後まで見たが、結局最後まで予想を裏切ることはなかった。

とりあえず、設定が粗すぎる。超国家組織と地球外の敵との戦いなのだが、ほとんど主人公周辺の小さな組織しか現れず、組織の大きさはまったく感じない。終盤オーストラリア以降は組織内の対抗勢力がそれなりなんだろうなとは思わせるが、地球の存亡がかかっているのに、担当企業やこの組織が人知れずやっているようじゃ駄目でしょ。セカイ系ということになるのかもしれないが、なんとも世界観がふわふわしていて悪い意味でつかみどころがない。

それを支えているのが、不用意な言葉使いであり、正確な使用でもなければ、略称でもなく、物語の軽薄さに磨きをかける。なんとも言葉遊びがすぎるし、その世界観を構築するに十分な要素としての説明に乏しく、説明するとあまりの空虚さや実在性のなさにしらけるから、いろいろあいまいなままにしておくのかと思ってしまう。あのような使用は製作者がバカなんだろうなとしか視聴者に感じさせないと思うのだが、相手が子供ならともかく、深夜アニメであれはないだろう。子供騙しという言葉がぴったり当てはまる。

加えて、設定がまったく生かせていない。ロボットの戦闘シーンはほぼないに等しいし、展開が超自然的なエネルギーなどと限界のないハッキングに終始するため、基礎設定なぞほとんど意味がない。だから、何も奥行きは深まらないし、何もかもが薄っぺらい。宇宙空間にしても何も生かせてないし、空間設定が生かせたのはオーストラリア関連くらいか。ロボットもそのほかもあまり必然性がない。

必然性がないといえば、遊星歯車装置にしても最初からの二人とせいぜいボスキャラの女の子で十分じゃないの。6人が目覚めるまでのエピソードや終盤の主人公の夢にしても単に尺が稼ぐためだけとしか思えない。6人いる必然性はあったのかな。単独や少人数行動はほぼ最初からの二人で、他の連中は必然性がないというか。2クールは必要なかったのだが、大人の事情から時間稼ぎだったか、単に時間稼ぎとしか思えないんだよな。

主人公の組織加入もいろいろふわふわしているし、父親が絡んでいるにしても昔の話で、ちっぴすぎるし、あっさり加入で気分は秘密基地レベルで、主要人物は誰も死なないし、在籍組織も地球の住民もほとんど危機感がない。最後はおきまりのうわーみたいな展開で大団円で、本当によくこんな企画が通ったと思うよ。

こういう駄作ロボットアニメが何の改善もなく、のんべえだらりと展開するのは製作者の力量、意欲以外に黄金期のものはロボットのプラモデルなどの販売実績によって打ち切りもあるプレッシャーに常にさらされているというシビアな事情もあったのかもしれないと思う。まったく記憶に残らないロボットをみていてふとそう思った。

いいところといえば、ED曲くらい。いつお思うけど、戦闘に子供しかでてこないのは大抵駄作だよな。設定にしても、子供騙しの一つの基準だと思う。あと、面白かったのはヒロインが主人公を元気付けるために無知ゆえに下半身をみせるシーン。本筋ではないが、おおむね退屈なので、それくらいしか記憶に残らなかった。

関係ないけど、BS11で31分枠28分放送だったのはなんだったのだろう。

投稿 : 2024/09/21
♥ : 3

66.5 6 人工知能で戦いなアニメランキング6位
ルパン三世 グッバイ・パートナー(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (24)
172人が棚に入れました
今回ルパンが狙うのは、海底に隠された“タイムクリスタル"。全世界を混乱に陥れるスーパー量子コンピューター。起動の“鍵"を手に入れたルパンの前に、最強の敵・次元大介が立ちはだかる。仲間であるはずの次元の裏切り…。そしてルパンと共謀した罪で逮捕された銭形警部の運命は!?

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、諏訪部順一、寿美菜子、塩田朋子、小山剛志、上田燿司、内田莉紗、内田夕夜、佐々木省三、内野恵理子
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最先端とロマンの激突

アニメ『ルパン三世』のテレビスペシャルシリーズ第26作。2019年1月25日に放送。
好きなアニメ監督が手掛けておられたので視聴しました。

TVスペシャルだけあって全体的なクオリティが高く見やすい作品です。
物語は多数の題材を扱っているため詰め込み感はあるかも。そうした理由が見つけられるとお気に入りになると感じました。
全体的に穏やかで優しい雰囲気なので、アダルトな雰囲気のルパンが好きな人は物足りないかな?

個人的に気に入ったのはコンテ・演出の巧さも理由です。導入からOPがとってもいいですよ!
嫌味な感じもなくてオススメな作品でした。

【総評】
グッバイパートナー、最先端とロマン・レトロの激突ってのが面白いですよね。
様々な題材をこれでもかと詰め込んだ理由はここにある気がします。
{netabare}
ロイにとっては古い形のあるものは全てガラクタ。実物の腕時計をロマンと言った不二子とは対照的に描いている。アリサや音楽家にとって歴史的価値のあるものに対してもロイは興味がない。

面白いのはロイの部下・加藤の最先端AIへの恋はむしろロマンである点ですね。
AIエミルカはショパンの夭逝した妹をモデルにしていて、心でも持ったかのように振る舞い最後にはボディを獲得する。ショパンコンクールファイナルの観客席に加藤と共に座っているのですよね。
美しいと感じたアリサのピアノを聞くことが、AIエミルカが最初に抱いた願いだったのかと思うと、AIエミルカも存在自体がロマンです。

そして西部劇さながらのシチュエーションで次元が早撃ちでロイを葬るシーンもロマン。不可能を技で可能にする五右衛門は言うに及ばず。
ルパンも不二子も最先端を上手に扱い目的を果たしており、作品内で最先端が悪いとかいう描写ではないんですよ。でもその対立のお陰で、次元とロイの両極端な姿が浮かび上がるのは世界観構築の妙と言えるかなと。

ルパンⅢ世という歴史ある作品には通底するテーマなのかもしれません。現実における技術の発展を作品世界に巧く織り込んだ作品だったのではないかと思ます。
濃くて面白かったです。{/netabare}


【ツイッター感想】
{netabare}
バディものとしてルパンと次元が対立→相棒に戻るのがメインの流れ。次に印象強い二人組が不二子とアリサ。ラストでアリサの演奏を聞く加藤とエミルカかなあ。

冒頭のルパンの盗みのシーンから演出良いし、音楽が流石だなと。劇伴は勿論ピアノ楽曲とEDも。音楽のことはさっぱりだけど凝ってるのはわかる。
キャラデザがかなり好み。不二子が良い女タイプの悪女なので、さっぱりした感じよく合ってたと思う。人種の描き分けしっかりしてるのも好きだなあ。

不二子のロイ評が良い。不二子とロイは相手を利用してるのはお互い様なのが楽しい。

浮き輪がビックリドッキリメカみたいなのが面白い。他にも船とか戦闘機とか要塞とか遠距離砲とか誰の発案なんだ…?って思ってしまった(笑)
反面レトロ車への愛情もハンパない。手描き車は愛嬌あって良いよね。

五右衛門がちょっと和みになってるの良いよね。
ルパンって作品ごとに性格が少しずつ違う感じがあるけど、川越監督作品だと全体的に優しいキャラになってる…?

次元の昔の恋人のお話、語りすぎずこの位で納めるのが粋ですな。
カリオストロオマージュで次元が手品を失敗するのも朴訥さがにじみ出ていて良い。

旧ドイツ軍の列車砲ドーラに対して、ルパンの「バカだねえ~!!」が素敵な演技だなあと。
レトロとロマンは使い様・創意工夫と経験による応用で化ける。積み上げられてきた文化と遺物への敬意。

ロイの小物感、野望は大きいけど終わり方はさらっとしているのは狙っているんだろうな。

「影武者とは古風な」と五右衛門が言った時皆が彼の方を見る。(古風なのはお前だろ…)と言わんばかり。最後に馬に乗って帰るのも(笑)。ロマン・レトロの愛おしくなるような滑稽さ、五右衛門の剣技に内包された底の見えなさと奥深さ。

ED曲のカランコエ良かった。{/netabare}
(2022.1.1)

投稿 : 2024/09/21
♥ : 3
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