乙女ゲームでゲーマーなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの乙女ゲームでゲーマーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月07日の時点で一番の乙女ゲームでゲーマーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.7 1 乙女ゲームでゲーマーなアニメランキング1位
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (190)
637人が棚に入れました
乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。 実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。 しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99 まで上げてしまった。 その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。 平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

残念な要素もありますが、ヒロインが最高でした。

 とても面白かったです。最後アニメ作品として完結させるために無理な1話になってしまいました。魔王の伏線があってゲーム世界の意味に関われれば、かなりの作品になったのかなと思います。

 しかし、強制力と護符という概念で話を作れていたので、ゲーム世界設定の意味はあったのかなと。

 この後も続けようと思えば続く感じがありますが、話として1クールアニメに落とし込めたのは良かったと思います。
 全体感としては、キャラが上手く使いこなせていなかった気もするのが減点要素でしょうか。

 この作品はプロット、ストーリー展開、キャラがよくできていたと思います。残念なのはエピソードです。話の1つ1つがコメディーですが、そこにゲーム要素の意味が、もうちょっとでいいので落とし込めているだけでかなりの作品になっただろう、という気がします。

 キャラはアリシアの作り方は上手かったと思います。ユミエラの対抗軸として機能していました。パトリックはコメディリリーフでしたが、ユミエラの孤独を救うという大切な役割がありましたし。あと2話くらいあって、この2人がもっと活躍できていればかなり面白くなったかな、という気がします。

 そして、なんといってもユミエラ嬢。この人が面白さの8割でした。声優さん…ファイルーズあいさん、非常に良かったです。作画のデキをカバーしたのは、この人の演技でした。

 作画は残念極まりないですが、話の内容的にそこまで足は引っ張らなかった気がします。
 
 隠れた秀作認定をしていましたが、結末から言って秀作は言い過ぎかも。ただ、12回結構どの回も楽しませてもらいました。
 
 評価は作画が残念なので3.8点と低くなりますが、体感的にはかなり面白かった80点の評価です。






1話 なるほど工夫しました。ただ下手すると0.3話切りされそうです。

{netabare} なるほど…そうきましたか。あまりにキャラがテンプレなのと、途中のOPらしき画面にクレジットもないし、何だこりゃ?と思ったら伏線だったわけですね、一応。
 原作がこうなのか、スタッフの工夫なのかわかりませんが、この遊び心は悪くないです。私はちゃんとひっかかりました。
 ただ、私のように情報ゼロで公式サイトすら見ない状態じゃないと、成立しない気もしますが。そして0.3話切りとかされなければいいのですが。

 悪役令嬢ものはカテゴリーとしては爛熟していて、もう内容よりもキャラと設定で見ればいいかなと思っています。その点ではこの作品は悪くないかもしれません。

 頭からっぽにして楽しめそうな感じです。センスが合わなければやめますが、多分見ます。{/netabare}


2話 はめふらのカタリナの逆というコンセプト?面白いと思います。

{netabare} ヒロインのモノローグで「やれやれ」をずっと聞かされる感じですけど、なんかちょっと面白いです。というかひょっとしたら異世界ものの中では一番の期待枠かも。と、同時に陳腐化したらひどいでしょうけど。

 はめふら的なテンプレを逆転させてテンプレではあっても、ヒロインのキャラ込みで上手く作品にしています。

 あの3人の男子が惚れるのか、敵対するのか。その辺が楽しみです。

 それにしてもヒロインの声優さんがなかなかいい演技でしたが、ファイルーズあいさんですか。「ダンベル何キロ」の紗倉ひびき役の筋肉の子ですよね?今年の役柄のラインナップは主役級ばかりですね。演技でここまで来たんだと思います。素晴らしいと思います。{/netabare}



3話 アニメの出来は悪いですが話は面白いので視聴継続します。

{netabare}  異世界モノって、これだけ作っているんだから何か安価で効果的な背景とかモブとかの共通のパーツとか開発できないんですかね?もう何でもいいんじゃね?と言う感じですので。

 まあ、そう思ってしまう程度のアニメの出来ですねえ…ただ、話は相変わらず面白いと思います。今回はちょっと退屈な回でしたがやっぱり最後にアリシアちゃんが出てきて来週へのいいつなぎでした。

 なお、EDは結構面白く作れていると思います。

 ということでレビューを継続するほどではないですが、見ると思います。何か面白い展開があればその時にレビューします。 {/netabare}


5話 アリシアに動きがあって期待が高まります。パトリックの設定と使い方が上手い。

{netabare} パトリックの性格造形に辺境伯という設定が上手く活かせてます。そして、アリシアと3人の男という集団だけで話が推移するのかなと思っていたら、アリシアに何か思惑がありそうです。

 今期の異世界もの本作と「間違った治療魔法」「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」の4作品は設定のズラしだけでなく、ストーリーがちゃんとあるのが良いですね。まだまだキャラ萌え+アルファではありますがちゃんと展開が気になる作りになっています。その中でも本作が一番面白いです。
 まあこの2~3年、俺TUEEEの出落ちで3~5話までは面白いけどその後は…という作品が多いので油断はできませんが。

 ということで細かい話ですが、アリシアの動きで期待感が高まりました。今のところ本作と「ダンジョン飯」「僕の心の…」の3作が今期派遣候補かな?{/netabare}


8話 安っぽさナンバー1。作画崩壊云々というレベルでなく同人アニメ。面白いんですけどね。

{netabare} ひどい作画でしたねえ。動くとか動かないとか、崩壊とかそういうレベルを超越した、同人アニメという感じです。ニコニコで10年前に見たMMDの方がレベルが高い気がします。なんといえばいいのか…安っぽい…というのもまだほめ過ぎかもしれません。商業レベルでこれはないでしょう。

 一時安っぽいCG作画で有名だった「蜘蛛ですがなにか?」が普通に見えてくるレベルでした。

 とはいえ、話が面白いから始末に負えません。「なんかやっちゃいました?」がいい味なんですけどね。間が抜けた感じが作画とあっているともいえますが、それにしてもこれが公共電波で流れているというのもすごいですね。
 もうなろう系は極主夫道みたいな色付きモーションアニメにすれば?あるいはもうAIで良くね?という感じです。 {/netabare}


9話 ズラしギャグだけでなく、ストーリーが気になる。面白いです。

{netabare}  魔王を倒すという目標を平民出身のゲームのヒロイン役にやらせるって、多分悪役令嬢ものの基本だとは思うのですが、しかし、面白いですよね。

 一般的には悪役令嬢が無自覚ハーレムを形成してしまうところがそうならないところが面白いのか、ギャグでありながら話の道筋が無いようでしっかりあるところなのか。
 露骨な「はめふら」のズラしという感じですが、そのズラし方が悪役要素を保ったままなのがいい味になっているんですよね。

 ギャグ異世界で言えば「はめふら」「このすば」並みに、もう1回見るか…と言われると微妙な水準ですけど。ただ、1回見ている感じでは、ストーリーが気になるのが秀逸です。決して出落ちだけの設定倒れではないです。面白さではかなりのものだと思います。

 作画については酷評してますけど、この水準の作画だからかえっていいのかもしれません。 {/netabare}


10話 隠れた秀作。設定とキャラが上手くストーリーと絡んで面白いです。

 10話、今週展開がありましたね。アリシアのキャラもいいですね。滅茶苦茶面白かったです。ゲーム設定とダブルヒロインの立ち位置がストーリーと上手く絡んでいました。この先の展開がものすごく気になる、「次が楽しみ」なのがいいと思います。

 このストーリーは「慎重勇者」みたいに1クールで完結みたいなペース配分じゃないのがちょっと残念ですけど、今のところ「最弱テイマー」と並んで…いや、それよりも上を行く面白さだと思います。

 本作はあまり評価されていないようですが、隠れた秀作と言っていいでしょう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「悪役令嬢モノ」の中でも異彩を放つ「どこかズレてるぼっち主人公」

【レビューNo.121】(初回登録:2024/4/28)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。

(ストーリー)
主人公の女性は前世でプレイしていた乙女ゲームのの世界に、悪役令嬢にして
ゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。
ユミエラはバッドエンドを回避するために、目立たぬよう平穏な日々を過ごす
ことを誓うのだったが、王立学園入学時のレベル測定でいきなり「レベル99」
を叩き出してしまう。
ユミエラは不測の事態に備えて、レベル上げを徹底したことから強くなりすぎ
ていたのだった。
こうしてユミエラの前途多難の日々が幕を開ける。

(評 価)
・「悪役令嬢モノ」の中でも個性が際立つ主人公
 通常の「悪役令嬢モノ」だと
 ・転生者の持ち前の社交的な性格で、転生前になかった人望や信頼を取り戻
  し人の輪に囲まれる
 という微笑ましい展開になりますが、本作の主人公ユミエラは
 ・親がダメ貴族の毒親で、親の愛情に恵まれていない
 ・入学早々に強大な力を見せつけるハメになり、周りから恐れられる
  しかもこの世界では忌み嫌われる黒髪の持主
 ・またユミエラの性格も
  ・冷静で表情が乏しく常にほぼ真顔
  ・空気や相手の感情を読むのが苦手で、周りと上手く協調できない
  ・また価値観等が独特(効率重視等)で周りとズレている
   (前世は「人付き合いが苦手な廃ゲーマー」だった模様)
 という、かなり個性的な「ぼっちキャラ」として描かれるというw
 それでいて話が暗く重くなることはなく
 ・真顔でいろいろやらかすのがなかなかにシュール
 ・他人とズレたところが新しい笑いを生み出す
 ・魔法だけでなく腕力も最強、そんな中で繰り出す「ユミエラパンチ」が
  ちゃんとネタになっている
 という感じで、この個性をしっかりコメディに繋げている演出が最高です!
 このユミエラの個性を楽しむだけでも、作品を視聴する価値アリですね。

・他のキャラも上手く配し機能させていた
 このユミエラの独特な個性に合わせて、他のキャラも上手く配置されていた
 ように思います。
 ・アリシア
  この世界の本当の主人公。周りから好かれる性格で王子等「攻略対象」も
  皆アリシアに夢中。
  魔法の属性の違い(光属性と闇属性)から始まり、「ぼっち」のユミエラ
  に対し、常に対極の存在としてユミエラの個性を上手く際立たせていた。
  (そういう意味では攻略対象の3バカも、アリシアを補完する存在として、
   程よい感じに配置されていたのでは)
 ・パトリック
  辺境伯家の出身。ユミエラの一番の理解者として
  ・ユミエラが物語から浮かないようにしっかり受け止めつつ
  ・ラブコメ要員として笑いもとりながら、ユミエラに認められるために努
   力を惜しまず、最後は王子様役までしっかり昇りつめ、視聴者のハート
   も鷲掴みという
  個性的なユミエラを支える「要」的な役割を担っていたと思います。
 ・エレノーラ
  ユミエラよりも悪役令嬢らしかった。
  (元のゲームではユミエラは彼女のとりまきの一人だった)
  それでいて根は
  ・天然ボケで他人の感情の機微に疎い世間知らずなお嬢さま
   (また他人に利用されやすい性格)
  で憎めないという。
  彼女も単独だと「ちょっとなあ~」って感じのキャラですが、ユミエラと
  絡んだ時の化学反応が凄くて・・・
  この辺は作品のいいアクセントになっていたように思います。

作品としてはユミエラのキャラで魅せるところがあるので、ストーリーの方は
少々味気なさを感じるかも。(特に最終決戦とか)
それでもユミエラの「どこかズレてるぼっちキャラ」は、これまでの「悪役令
嬢モノ」とは一線を画していると思いますし、それをしっかり笑いに繋げるな
ど、本作は独自の面白さをもった作品だと思います。
何気に他のキャラとも上手く相乗効果を生み出していたと思いますし。

OP「LOVE or HATE?/前島麻由」
・やさぐれ感のある歌詞にロックなリズムが前島さんの声とベストマッチで、
 インパク大
ED「好きがレベチ/エレノーラ&ユミエラ」
・まさかのエレノーラがメインだと?!
 2人のキャラを活かしたふわふわでキャッチーな食感がクセになるw

(追 記)
原作とアニメとの違いがYOUUBEにアップされていたのですが、例えばアリシア
は原作だと
{netabare}・ユミエラの寝首をかくために謝罪して油断させる
・自分の命か仲間の命かの選択で、迷わず自分の命を懇願
等結構クズキャラで描かれているようですね。{/netabare}
アニメ化にあたって、この辺りも改変されているわけですが、
「1クールアニメとしてどういう作品したいか」
全体像を考慮の上で、上手くチューニングしているなと評価していいんじゃな
いですかね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。レベル上げに興じていたらうっかり世界最強に…!

この作品の原作は未読です。
最近、異世界転生×乙女ゲーム×悪役令嬢系の作品ってやたら増えてきたのではないでしょうか。

・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
・彼女が公爵邸に行った理由
・悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 等々…。

挙げたらもっと出てくると思います。
どの作品も「悪役令嬢」と謳っておきながら、微塵も悪役っぷりを発揮しないのが特徴であり、売りだと思うんですけれど…
まぁ、総じて楽しめる作品が多いので、個人的には嫌いなジャンルではありません。

そしてそれはこの作品においても然り…


乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。

実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、
レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。

しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。

そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、
ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99まで上げてしまった。
その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。

平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ゲーマー魂(笑)
でもそれって、メッチャ賛同できます。
好きなゲームなら拘りたいし、レアアイテムなんかもゲットしたいと思うのは不思議じゃ無いと思うんですよね。

そーいや、私も学生時代にゲームにハマっていた時期がありましたっけ^^;
何作目かは忘れましたが、「Wizardry」は電源を付けっ放しで数日間ひたすら敵を倒す、なんてことやってました。
直ぐ仲間を呼び寄せる「グレーターデーモン」の習性を活用して、仲間を呼んでは倒しの繰り返し…
経験値がメッチャ貰えるだけでなく、確かSSR級のレアアイテムもゲット出来た様な覚えがあります。

ましてやユミエラの場合は、自身の存在にも深く影響するんです、そりゃ頑張りますよね~^^
ただ、王立学園入学時に、同級生とのレベル差があんなに開いていたとは思いもよりませんでしたけれど…

このユミエラが自身のレベルが99であることを周囲に納得させる下りの物語は本当に面白いです。
必死さ、余裕度とも言うのでしょうか、それがユミエラと周囲の人たちとの間に雲泥の差があるんです。

王立学園には第二王子とその取り巻きも同級生として入学してくるのですが、この方々が事あるごとにユミエラに突っかかってきては敗北するの繰り返し…
個人的には魔法の授業中にレベル99であることを証明するために、とある魔法を披露するシーンは大のお気に入りです。

この作品の面白さに拍車を掛けているのは、主人公であるユミエラを演じたファイちゃんの演技です。
ファイちゃんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫や、「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のラエルザなど、気持ちの熱いキャラを演じるイメージが強かったですが、ユミエラの様な飄々とした感じのキャラもとても良き感じだったのは個人的には新鮮でした。

しかし…原作は未だ連載中の様ですが、物語は良い感じで締まりましたよね。
ラストの展開はアニオリなんでしょうか?
最終話でラスボスと対峙しましたし…

も、もしや、最終話に登場したラスボスは真のラスボスでは無かったとか…!?
それなら、何となく説明はつきそうですが、そうするとアニメのラストは何だったんだろう、という話になりますよね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、前島麻由さんによる「LOVE or HATE?」
エンディングテーマは、エレノーラ・ヒルローズ(ちゃんりな)とユミエラ・ドルクネス(ファイちゃん)による「好きがレベチ」

1クール全12話の物語でした。
毎週の視聴が楽しみな作品でした。
こういう肩の力を抜いて視聴できる作品は良きですね~。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

66.6 2 乙女ゲームでゲーマーなアニメランキング2位
悪役令嬢転生おじさん(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (87)
279人が棚に入れました
52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎は交通事故で死んだ。 ……はずだったが 目を覚ますとなんと彼は娘がハマっている乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の世界に転生していた!! 転生した人物はゲームの主人公、アンナ・ドールの恋路を邪魔する悪役令嬢、グレイス・オーヴェルヌ。 そこで本来のグレイス同様、悪役令嬢として立ち振る舞おうとするグレイス=憲三郎。 だが、自身の経験値からアンナを包み込むような親目線発言と庶民的な言動を優雅なものに自動変換する能力【優雅変換(エレガントチート)】が相まって自身の評価が爆上がり! さらに意図せずゲーム攻略対象のイケメンたちとフラグが立ちまくりで!? 異世界で生き抜くための武器は剣!?魔法!? いいえ、社会で培ったおじさんスキルです!! おじさん×異世界転生×悪役令嬢でお届けするほのぼのコメディ、堂々開幕(スタート)!
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

【獣】たちの宴、≪蝕≫と前夜祭

●コマネチクィーンの御令嬢

今回違和感を感じたのが木馬とコマ回しでした。

ハプスブルク家のいと高き方々は木馬を{netabare}所有する趣味があったとかいうことです。
しかし公爵家のご身分であらせられる公女殿下が木馬に乗りますでしょうか?

それと「独楽」ですが、コマは昔々から世界各地で使用されていた事例があるらしいです。

しかし、形が日本のものとは違い先の尖った丸太棒のような形状みたいで
鞭で叩いて回すタイプのもの=「ぶちコマ」が多いとのことであります。

血の伯爵夫人に関係あるならば、恐らくは「三角木馬」と「鞭打ち」を
暗示するために木馬とコマが使用されたのではないかと睨んでいます。

特別の意味がないのに木馬とコマに焦点当てますか?という話でございます{/netabare}。

「3馬鹿」トリオみたいないじめっ子キャラが度々出ますが、
「サンバカーニバル」に掛けているのでありましょうか?

ちなみにED映像で「GK38」と表示されますが、「38」はサンバを表し
{netabare}「38」→3+8=11

【11】は【「ボアズ」と「ヤキン」の柱】で【⛩ゲート】を表します。

「男性原理」と「女性原理」の柱からなる【⛩ゲート】の先には異世界が
あるとかなんとかいうのが、某「自衛隊」の話であります。

モニター画面表示の数字はこちらで

GK31
GK32
GK33

【33】は【フリーメイソン】の最高位階級を表しまして、計算式は
11+11+11=33
【ボアズとヤキンの柱】11×3で【三位一体の神】を表します。

「G」はアルファベット7番目
「K」はアルファベット11番目

たし算しますと7+11=18
18=6+6+6=【666】

【666】は【獣の刻印】で【獣】=【ビースト】の種族であることを表します。

31+32+33=96
「96」の「9」と「6」は鏡写しの関係性においては6=9となりますが
9+6=15→1+5=6

以上を踏まえて数秘術の計算をやりますと
(GK×3)+(31+32+33)=(666×3)+6
【獣の刻印】のゾロ目並び「6666666666」ということになります。

【獣の刻印】は悪魔の数字とか言われていまして、サタニストが好んで使う数字であります。

そういうことで【ビースト】の御令嬢は【カーニバル】に酔いしれるわけであります。{/netabare}


●御令嬢の秘密をカタリな!

「破滅のフラグ」主人公の名は「カタリナ」でありますが、
この名前の元ネタは御存じでしょうか?

今から450年前に15歳だった御令嬢【エリザベート・バートリー】
通称「血の伯爵夫人」には{netabare}「カタリン」という名の娘、
他に「アンナ」という名の娘がいました。

カタリンは「はめふら」、アンナは本作の主要キャラに該当します。

【血の伯爵夫人】の父親の名は「エチェディ=バートリ・ジェルジ」
これは本作における皇太子殿下「ヴィルジール・ヴィエルジ」
の元ネタであると考えられます。

アンナは御令嬢の娘の名ですが、本作キャラの名
「アンナ・ドール」の「ドール」とは何でしょう?

「ドール」と言えば人形です。
「娘の人形」とはつまりこの「血の御令嬢」が開発した「お人形ちゃん」のことを意味し
それは「鉄の処女」=【アイアンメイデン】を表していると推測されます。

「鉄の処女」とは無数の針が内側に取り付けられた
「お人形ちゃん」の形をした拷問器具であります。

この御令嬢の話は現実世界ではスプラッター&グロ映画のようでありますが、
鏡に映った平行世界ではコメディになるという具合にひっくり返った世界を
異世界転生として描いているのが本作であります。

EDの≪モツ系≫サンバにおいても「♂と♀」が鏡写しの関係で表されていますが
異世界転生で「♂と♀」がひっくり返るということを暗示しているわけであります。

しかしながらひっくり返るのは性別だけでなく、「善と悪」もひっくり返りますので
「血に飢えた猟奇的殺人鬼」が「麗しの貴婦人」にひっくり返るのも当然という理屈になります。

そういうわけで、楽しい「サンバ【カーニバル】」もひっくり返る前の世界では
スプラッターだったということも大いにあり得るといいますか、
【グノーシス主義】というのはむしろそういう思想傾向があるものなのでしょう。

それにしてもまさか「サンバ【カーニバル】」が{/netabare}「ひぐらしのなく頃に」の
「綿流し祭」に繋がるとは思いもよりませんでした。

事実は小説よりも奇でございます。


●酒チ≪肉≫林の宴

すべての謎は「MKサンバ」に隠されていたようです。

「サンバ・カーニバル」の由来は【謝肉祭】ということらしいですが
{netabare}【カーニバル】では仮装したり、乱痴気騒ぎしたりするみたいであります。

古代ローマの祭典【サートゥルナーリア祭】というのも恐らく同じような感じの宴
だったと推測されますが、クリスマスパーティーのルーツがこれでありまして
チキンを≪喰う≫習慣とかまさに【カーニバル】を表しているという話であります。

【マスカレード】は【イニシエーション】でありますから、同じく
「サンバ【カーニバル】」も【イニシエーション】となるわけです。{/netabare}

「グレイス・オーヴェルヌ」の名前の元ネタですが、「約束のネバーランド」に登場する
{netabare}「グレイス=フィールド農園」{/netabare}の管理責任者である「イヴェルク」ではないかと推測いたします。

{netabare}【サートゥルナーリア祭】とは【土星神サターン】を崇め奉る宗教祭りですが
この神は「子供を≪食べる≫【サトゥルヌス】」で有名でございます。

そして「グレイス=フィールド農園」とは「≪食≫肉」を生産する施設であります。

【カーニバル】と≪カニバル≫では語源が違うということらしいですが、
個人的にはルーツは一緒であると考えています。

そんなわけで伝説の悪役令嬢に様々な逸話がありますが、恐らくは御令嬢は
「【カーニバル】クイーン」だったようであります。{/netabare}

今更「MKサンバ」とか違和感あり過ぎて怪しすぎるので調べて見ましたら
やはり「パリ五輪開会式」に繋がるわけであります。

{netabare}【マスカレード】の「【カーニバル】クイーン」というのが{/netabare}
本作が不自然にゴリ推しされる最大の要因のようであります。

そんなわけで大幅減点いたしました。



●レイブパーティクイーン

ざっくり飛ばし見しまして悪役令嬢のルーツが判明しました。

別の人格を持つ、あるいは多重人格の{netabare}悪役令嬢と言えば
【血の伯爵夫人エリザベートバートリー】であります。

当悪役令嬢は「LGBT」でありまして、それを題材にした
【吸血鬼カーミラは悪魔憑き】でありますから、
多重人格の「LGBT」は【悪魔憑き】という関係性が成り立ちそうです。

そんなわけで【血の伯爵夫人】は【サタニスト】と言われるわけであります。

本作EDソングの某MKサンバは【マスカレード】を暗示していましたので
オリジナルの公式サンバを冷ややかにリーピートしながら観察してみましたら
タイトルは「MKサンバ【Ⅱ】」となってることが判明しました。

【Ⅱ】は数秘術の【11】と同じでゲート、【ボアズとヤキンの柱】を意味します。

ダンサーが手に持っているバトン様のものも【Ⅱ】を表しているのでしょう。
黄金の衣装で両手を上げて踊る様は【フェネクス】を表現してるのかもしれません。

歌い手もバックダンサーも皆白粉を塗っていまして「マスク」のように見えます。

一番重要なのが両手を高く「V字」を形成するようにして上げまして、
【プロビデンスの目】を表現することなのでしょう。

この「V字」ポーズは「ナツキスバル」もやってますし、同じように
「【ビースト】小町」の「星野アイ」もダブル「Vサイン」をやっています。

ヒットソングで大事なことは【ハンドサイン】や「シンボル」を掲げることであります。
ピコ太郎という芸人もシンボル掲げて世界的ブレイクの偉業を果たしました。

きっとシンボルが理解できない人にはピコ太郎がうけた理由が
さっぱりわからないことでしょう。

本作のEDを真に受けるなら【血の伯爵夫人】は{/netabare}「禁断のパリピ」
だったことになりそうですね。





悪役令嬢シリーズについては割とよく見ており、それなりに楽しめていましたが
いよいよネタ切れ感がクライマックスを迎えたというべきでありましょうか。

単に当方がコメディとの相性が悪いだけと言われればそれまでなのかもしれません。

子どもに感情移入することは簡単ですが、52歳のおじ様といいますか、
本作の主人公の感覚が掴めなくて苦労しています。

中身が現代の常識人代表みたいなキャラ設定でしょうか?

昔々の大昔に公務員を{netabare}やっていた記憶はありますが、52歳の公務員が転生したケースの心中に
ついては計り知れないところが大いにあるとしか言いようがありません。

ギャップが笑いを産むという発想は理解できますが、年は食っても発想や感性が根本から違うと
接点ゼロで、本質的な意味で異世界の事象を眺めている感じがします。

このシリーズがまるでどこぞの貴族に忖度しているようにしか見えないのは
今に始まった話ではありませんが、52歳の公務員が挨拶決めて自画自賛というのは、
上司に媚び打っておけば後は安泰みたいな公務員の本心を晒しているようであり、
そんなんだから「税金分ちゃんと働け」と納税者から小言を言われるんだという話であります。

結局公務員は裏方的存在なので、いい年したおじ様が主役を張るにはいろいろと無理があり
例えばかつて側近だったが後に都知事落選運動の先頭に立ち精力的に活動してるような
男気ある有志ならば兎も角、ただ普通にそこにいるだけみたいな人が出張ってきて
それで何をしようというのでしょうか?

それならむしろアンシャンレジームの貴族たちを粛清し、時の覇王としてのし上がる
ようでないとわざわざ異世界転生する意味が薄れるのではないでしょうか?

百歩譲って転生はいいとして現時点では悪役令嬢になる必然性はないようにしか見えません。{/netabare}

途中で切ったらもしかしたらのどんでん返しを見逃してしまう可能性がありますが
この設定のコメディについて行くのは相当きついものを感じます。

事実上途中で断念状態ですが、さて今後挽回の局面はあるのでしょうか?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話 グレイスの話が進んでいるのがいいです。1話で3回楽しんでます。

第1話 テンプレ構造をメタ的な視点でギャグに落とし込んでいるのが素晴らしい。

{netabare} 通常25時配信は翌日の朝に見るのですが、本作は楽しみで見てしまいました。キャラデザはそのまま上山道郎氏の作風ですね。アニメ化でここまで元絵の再現度が高いのも珍しいですね。力が入っている気がします。演出や作画が丁寧でこれは制作会社…あるいはスタッフは当たりのようですね。

 第1話の感想は非常に面白かったです。24分があっと言う間でした。優雅変換(エレガントチート)素晴らしいです。キャラは本来的な意味でのチート設定ではない感じなんでしょうか。王子の名前が思い出せないときの裏の名前が映画俳優ばかりでしたが、デンドロビウムと言う単語がありました。その辺のスタッフの遊び的なのも散りばめられるのでしょうか。

 やはり視聴前に予想した通り、思いっきりテンプレの構造ですね。それをメタ的に分解して、50代の公務員の視点に落とし込んで世界観を作り出したのはさすがです。物事の本質を抽出する力に長けているのでしょう。あるいは原作者を投射したのが主人公なのかもしれまません。その構造自体をギャグにしたんですね。想像以上にギャグよりです。

 不満があるとすると、もう少し女性としてのグレイスで進行した方が乗っかれるかな、という気がしなくはないですが、まだ1話ですからその辺は2話以降でしょう。

 そして、OPを見る限り元のグレイスが檻に閉じ込められていました。これが内面世界だとするとそこにドラマがありそうです。

 EDアニメは素晴らしかったです。動きと演出がかなりいいのでびっくりしました。曲のチョイスもいいですね。 {/netabare}


第2話 元のグレイスの内面が気になる。本当に性格が悪い娘だったのか?

{netabare} 冒頭3分が延々と52歳のオッサンのモノローグでした。しかも結構作画が良かったりして。もうちょっとグレイスに寄るかと思ったら基本、グレイスはアバターとしての役割で、内面はずっと憲三郎で行くという事なんでしょう。

 というのは、今週は3話あたりで話が展開し始める前に、淡々とキャラ紹介なのかな、と思っていたら元のグレイスに何かありそうな示唆がありました。
 親方のところに昔は遊びに行っていたというのもそうですが、猫耳メイドを過去叱っていたセリフが要するにまともな指導なんですよね。不器用で言い方の問題なんでしょうか。この辺は管理職論でもあります。パワハラと愛のある指導の線引き問題にもなりそうです。

 つまり、内面が憲三郎でないと、元のグレイスの人格を救済するための話にならないのかなという感じがしました。

 漢字とかそろばんとか、構造的にはベタな事をやりながらも、キャラを上手に動かしているので見ごたえがあります。

 作画はいいところはいい、手抜くところは手抜いていて上手く処理しています。手抜きも止め絵をスクロールしてごまかしたり、ずっと見せ続けるのではなく、まして崩れるのではなくて、演出で工夫しているのでアニメとして成立しています。

 それと次回予告がいいですね。期待させます。トータルで言えば話もアニメも水準が高いレベルだと思います。

 追記 2回目見ていて気が付きましたが、冒頭の出勤時のJR津田沼駅(妻沼田駅)前の歩道橋の上に「ツマヌダ格闘街」のドラエ・ドリャーエフと主人公がいました。これにはうれしくて涙がでました。{/netabare}


第3話 話的にも予算的にも溜めの回だったかな。それでも面白いですけどね。

{netabare} 木曜日の夜…というか金曜日の朝が辛いです。なんで私は無理して1時からみているんでしょう?もちろん面白いからなんですけど。

 今週はまあワンクッションの週だったかなあ。話はあまり展開しませんでした。男を攻略するという進展はありますが「えっ、私の年収低すぎ」のミームとか小ネタのギャグ回という感じでした。

 予算節約回でもあったのかもしれません。止め絵が多くて海外発注回かなあという感じもありました。いずれにせよ、それでも面白いんだから大したものです。やっぱりキャラの魅力を作り出すといいですね。グレイス(憲三郎)だけでなく、アンナも男性キャラも魅力的だなあと改めて思いました。{/netabare}


第4話 展開は想定の範囲内も、ちょっと作画やテンポ、キャラの扱いに不満がある回でした。

{netabare} なんか、作画が紙芝居になった気がします。最後の2分くらいは良かったですけど。今までは止め絵を上手く使って、演出で面白さはキープしていましたが、今週の奥さんのオタク描写の時のカクカク作画は今のところ唯一の失敗だと思います。ただ、次週予告を見ると来週はよさそうなので、このまま悪くなる一方ではないことを祈ります。

 話そのものもちょっとテンポも悪かったし、ゲーム世界のキャラももちろん面白かったんですけど、何となくギャグの量的に物足りない感じでした。展開は予想はしていましたがそうきましたか。娘と奥さんは回想だけにしては存在感がありましたからね。グレイス本体の絡みとどっちが優先するかと言えば、こっちが先でしょうね。ただ、1クールでグレイスと絡むのかなあ…

 ちょっと不安感が出る4話でした。来週頼みます。{/netabare}


5話 十分面白いけど、現世パートでマイナスにならないかは気になります。

{netabare} ちょっととっ散らかった回でしたが、テンポが良かったです。ゲーム内と現世の同じ場面を見せるのも長すぎると飽きる要因でしょうけど、ほどほどの長さでした。他の異世界ものは開始10分で飽きてくることも多いですが、本作は全部見ても体感10分くらいで、あっという間に過ぎ去ります。

 前半に汗やプンプンの漫符(マンガの記号表現。汗が白い水滴で表現されていた)が入ったのがちょっと驚きましたが、演出で担当者によって独自性を出しているのでしょうか。

 魔法の先生と奥さんが似ていますが、同じ人物じゃなかったんですね。その線もちょっと妄想していましたが外れました。現世パートいいんですけど、やっぱりゲーム世界の没入感が減るのがマイナスになるかもしれないなという危惧がちょっとあります。今のところ上手く処理していますが、今後のオリジナルグレイスの使い方と絡んでどうなるか、ですね。

 途中出てきた緑髪の少女の作画が妙に良かったですが、今後重要キャラになるんでしょうか。コミカル路線でしたけどね。

 5話まで来てこのクオリティなら1クールは面白く見られそうですね。ちょっと話が3話までと比べて停滞感はありますが、エピソードが面白いので十分だと思います。{/netabare}


6話 面白いけど、進展が欲しい気もします。

{netabare} 面白い。とても面白いんですけど、なんか想像と違う展開?もうちょっと元グレイスとの絡みと現世復帰に焦点があたるかと思っていましたけど、そこは結構ゆっくり進む感じみたいですね。単行本も人気で結構出ているようなので、1クールだと何か中イベントがあってそれで終わりって感じでしょうか。大きなイベントで元グレイス様をちょっと見たかったんですけどね。

 そして、面白さを維持しているとはいえ、やはり冒頭の2、3話に比べると徐々にマンネリ化します。今週の様々な出来事は以前見たものの繰り返しになってきています。

 そこを補うのが現世な訳ですがやっぱり次の展開が欲しいと思います。魔法の発表で何かあるのでしょうか?あるいは今回あった、ビーストを通じて何か進展があるのか。{/netabare}


7話 この分だと元グレイスは描かないのかな。2期を是非最終回で発表してほしい。

{netabare} 原作が既刊7巻らしいので1クールで終わりまで描くのかなと思いましたが、それほど進めないみたいですね。面白いからいいんですけど、ちょっと元グレイスの話が見たかったなあ。最終回で2期のアナウンスなかったら原作を読もうかなという感じですね。とはいえアニメは丁寧な作りだしキャラに愛着が出てきただけに、早めに2期が見たいですけどね。

 そうそう、緑の髪の眼鏡の子が活躍してないですよね。後半でどう活躍するんでしょうか。

 しかし、異世界ものであまり目立った作品のない亜細亜堂にしては、丁寧に作りましたねえ。OPの感じだと作品内からの切り抜きっぽい部分があるので、完パケあるいはだいぶ作りためてからのスタートなんでしょうか。であるなら、他の仕事は受注せずこの2期を是非お願いしたいところ。もう半分が過ぎてしまいました。面白い作品は早くすぎさるなあ…{/netabare}


8話 グレイスの話が進んでいるのがいいです。1話で3回楽しんでます。

 停滞しているようで、何となく話が進んでいるんですかね。元のグレイスが努力家で真面目過ぎる故にきつくなったのは、既に伏線というより明言されている感じです。彼女のこころを溶かしきるまで描けるのかどうか。あと4話くらいだとすると駆け足だし、既刊の巻数からいってちょっと厳しいとは思います。あとは母と兄がどういう役割になるのかですか。

 それにしても、それほど高予算作品とは思えませんが、丁寧な作画と演出で非常に見やすくていいです。

 今回もあっという間で体感5分でした。本当に面白い。今回そしてもう1回見て「蠱惑の壺DX」で外国の反応を見て3回楽しめるんですよね。本当にいい作品だと思います。

 




視聴前 「ツマヌダ格闘街」が大好きなので楽しみです。

{netabare} 私は原作の上山道郎氏の「ツマヌダ格闘街」が大好きで全巻揃えています。視点がバキやケンガンアシュラのような筋肉と謎理論でなく、梶原一騎のような気合とマッチョイムズだけでなく、非常に説得力があるディテールが描けていました。
 ディテールの描き方は中国武術マンガの名作「拳児」とも違い独自性がありました。しかも主人公の男女の描く物語が面白いんですよね。特にヒロインは魅力的でした。それ以降活躍がなく残念に思っていたら本作の原作と知って、是非見たいと思っています。

 氏の格闘の描き方から言って独自の視点ながらも、エッセンスをくみ取っていると思います。そして物語をちゃんと入れてくると思います。原作はアニメを数話見てから購入を考えます。がんばっていただきたいです。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

底辺なろうかと思いきや意外に良作

タイトルといかにもなろうそうな作画から舐めてて、しかもおじさんが美少女悪役令嬢。あぁー、またまた「わし可愛い」のキモいなろうTS物かと思ったら予想と全然違った

作画の方は低予算なろう系っぽいけど、基本ギャグアニメなのと、そもそも元からこの感じの絵みたいなので丁寧に作っているみたいね

お話は、交通事故で意識不明の地方公務員のオジサンが、乙女ゲームの悪役令嬢に転生して破滅を回避するために奮闘すると言うなろうの典型パターンなんだけど、その料理の仕方が絶妙に上手い

まず第一に、オジサンが美少女に転生したら、予想できるのはTS物にありがちな「あぁ、トイレどうしよう」「こんな風になってるのか」「あぁ、女物の下着が〜」「女友達との入浴がぁ〜」「生理がぁ〜」って言う気持ち悪いパターン。だけどそのTS物くささが一つもない。むしろ違いは50代と10代の視力の違い。年齢、体力にギャップを持ってくるとは考えた物ですねぇ

そのため性的視点なしで、無害なオジサンが転生した先で息子娘達を見守る感じでそれにまつわるギャグに徹しているので不快感は起こらない。特に、普通なら周りをどんよりとした寒ーい状況に追い込むようなオヤジ的な言動でもグレイスの優美な行動に変換にしてしまうエレガントチート能力によるギャップが面白い

これ、考えてみれば、なろうでよくある主人公がなんでも無いことをしたと思ってるのに、周りからゴイスー、ゴイスーとされるのと大差無いはずなんだけどこれも不思議と気にならない。これはおじさまに厨二臭さが無いからかな?

また彼の家族も奥さんと娘含めてオタク家族で、仲が良さそうなのも好感触。特にこの年代の娘と公務員の父親なんてお互い理解不能かと思いきや、親子として認め合って大切にし合っているのがよく分かる

お話自体はよくあるなろうなのに、主人公の生来の人の良さとグレイスとのギャップ、家族愛やゲームの進行に奥さんと娘が関与できそうなところや、そもそも彼がどうしてこの世界に張り込んでしまったのか、どうしたら抜け出そうなのかとかの謎も見所になってて、切り方一つでこうも面白くなるのかと感心した

と言うわけで個人的には今期トップクラスの評価なんだけど、唯一の心配はこれが2020年に始まった青年漫画雑誌で5年も経ってまだ連載中なこと。青年・少年系の漫画でヒットしたものは不必要に終わりが延ばされて、中だるみや本編から外れたエピソードばっかりになって肝心のお話がうまく決着付かないこと多数。基本、悪役令嬢物って破滅回避が目標な分だけ、お話は一直線、無制限に続けるには向かないので、この点がうまく決着付けられるのかが気になる点かな

投稿 : 2025/03/01
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