るぅるぅ さんの感想・評価
2.9
ゲームユーザ&釘宮ファンに送るアニメ
【世界観からみた感想】
アリスの国をモチーフに、イケメン男子に振り回されるアリスが現実に帰ろうとドタバタ奮闘するファンタジー。
登場するキャラはアリス童話だけではなく、お菓子の国も織り交ぜヘンゼルとグレーテルもいる謎の夢の世界です。
登場人物が童話のどの位置づけになるのか配役がピンと来ないですね。
説明があって無いようなキャラ説明・どの国に属しているか・・・と、駆け足で進みます。
夢の国では国同士の争いがあって、その関係性がストーリーの蛇足でもあり不要と感じられましたね。
原作がゲームの再現を重視している為、足枷になったとしか思えない世界観が強いですね;
ゲームユーザーへのサービス映画であり、釘宮理恵、福山潤、子安武人、石田彰さん等の声優が際立つ作品という印象ですね。一見さんお断りと感じましたw
内容としての謎が多く、アリスをこの夢に留まらせたい者・帰れるかは自分次第と諭す者とアリスを巡る彼らの真相が全くわかりません。
アリスの姉が夢の国へ誘ったのか?など伏線ばかりで掘り下げるどころかハードルが上がり続けます・・・。
また、場面背景が直ぐに変わるのですが、これはアリスの望む夢とかけパラドックスとして見せてますが、その区切りがわからず「え」としか言えない気持ちでいっぱいです。
詰め込み要素が多すぎて消化不良もいいところです。
最後に作品のキャッチフレーズは、「心を奪われたら、帰れない。」
{netabare}結末も同じく、その余韻に浸らせることがテーマにもなっています。 アリスがなぜ少し夢に浸るのかという描写が、彼らが居て欲しいと望む気持ちを育んだだけです・・・何もしなくとも時間は進むだけ、夢はいつか覚めるモノと心が揺らぎ夢へ残る決断へ。
最後は迷いの森から出られなかったBAD ED ですね。{/netabare}
題材が好きな童話だけに、なぜ こうなった・・・と、ストーリーが甘すぎですね。
ゲームユーザー・釘宮ファンに送る作品であり視聴はお勧めしません。