てけ さんの感想・評価
4.5
恋は儚い人の夢
「夏目友人帳」の緑川ゆきが原作で、同作品のアニメスタッフによって作成された短編映画です。
恋は儚い人の夢。
蛍の様に光り、白銀の雪のように輝き、やがて……。
誰もが開始3分で「あっ……これは」と思うはず。
分かってるんですよ、分かってるのに30分後には泣いている私がいる。
蛍は裏表のない、明るくも利発な女の子。
ギンは雰囲気こそ神秘的なものがあります。
しかし、その行動は迷い、恋し、決断する、真っ直ぐな男。
ピュアなキャラによるピュアなラブストーリーです。
ネタバレレビューを読む 男子生徒。
蛍からネタバレレビューを読む ギン。
二人がネタバレレビューを読む どんどん距離が縮まっていく。
ちょっとしたシーンにも説得力がありますね。
夏のイメージが強い本作ですが、冬があるからこその夏。
それが夏の風物詩である「蛍」と冬のイメージがある「ギン」という名前に込められた意味なのかもしれません。
そしてラスト。
涙が止まらない。
ネタバレレビューを読む
わずか45分という短くシンプルなストーリー。
それでいながら洗練されていて、温かさ、切なさ、色んな感情が溢れてきます。
美しいお話で完成度が高く、今まで見たアニメ映画の中では一番。
本当に大好きな作品です。