不殺で漫画原作なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの不殺で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月16日の時点で一番の不殺で漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.5 1 不殺で漫画原作なアニメランキング1位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (889)
5718人が棚に入れました
舞台は明治時代初期の日本。主人公の緋村剣心(ひむら けんしん)はかつて新時代を築く為に活躍した長州派維新志士。戦国時代に端を発する古流剣術「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」を振るい、神速の抜刀術に代表される強さ、非情さと冷徹さ、殺戮が因業ゆえ「人斬り抜刀斎(ばっとうさい)」という志士名で恐れられる。
ある日、神谷活心流の師範代を務める神谷薫(かみや かおる)は、活心流の名を騙る辻斬りを追っていた。辻斬りを見つけ、闘いを挑むものの歯が立たない。そこに、自らを“流浪人”と名乗る剣心が現れる・・・。

声優・キャラクター
涼風真世、藤谷美紀、冨永みーな、うえだゆうじ、鈴置洋孝、安原義人、池田秀一、櫻井智、土井美加、白鳥由里、大塚明夫、大林隆介、田中真弓、家中宏、池田政典、日髙のり子、井上純一、笠原弘子、郷田ほづみ、八木光生、岩男潤子、檜山修之、松本保典、横山智佐、子安武人、優希比呂

テンガロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

侍漫画としては当時は画期的でしたね♪(^^)

ジャンプ愛読者の私は当然読んでおりました(^^)

るろうに剣心が世に出るまでは
チャンバラ漫画は古臭いイメージもありましたが
見事にそれを覆した画期的な漫画だったと思います♪

そのなかでもやはり
「独創的な剣術アクション」が
個人的には衝撃でしたね(笑)

「美形な侍」という面で
女性ファンも獲得し、男女共に人気漫画でしたね♪(^^)

中学生くらいで勉強する「幕末」が舞台なので
これで日本史が好きになりました(笑)

忘れてはならないのが「必殺技」です!
そのどれもが当時のジャンプ漫画には珍しく
「リアルさを感じさせる必殺技」が特徴的でしたね。
技名も当時は斬新でカッコ良かったです(^^)

「二重の極み」は男の子なら一度は
やった事あるんじゃないでしょうかね(^^)
結果、普通のパンチより弱いんですよね(笑)

お話は個人的にはやはり「京都編」が好きですね♪(^^)
見事なまでにジャンプ漫画の展開です(笑)

アニメでもこの京都編の神作画の時は
凄まじくクオリティが高いので
思わず武者震いしちゃいます(笑)

今度この京都編が実写映画化で公開されるので
楽しみです!(^^)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

往年の名作!

久しぶりに見たが、それでも楽しめる!
やはり、この時代のアニメの中ではグンを抜いて良いです!

私が思う見所としては、
①純粋な剣と剣とのぶつかり合い
②本気で行う、男と男の真剣勝負
の2点が挙げられます。

正直な所、現在のアニメでも「剣心」vs「斎藤一」のようなあのアツい剣技の勝負を見れないと思います!!
あとは、時代というんですかね?心に決めたものを守る為にはどんな犠牲も厭わないという、日本古来の男気溢れるアツイ戦いというのは、見ていてワクワクしますよね♪

そう言った点で、私はこの作品を「往年の名作」と評し、お勧めしたいと思います!!

ただ一つ問題は、とにかく長いww
94話(ガッツリ2年分w)という多大な量のある作品は、やはり見るのに根気が要りますねwww

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

カッコいい剣術アニメ

幕末の頃のアニメとして代表的な作品です。
主人公の剣心は優男ではあるけれど、血ぬられた過去が・・・。
次々と登場する剣客を相手にとってもカッコいい剣術戦闘をみせてくれました。
とくに京都編では、白熱した展開で最高でした!
個人的には比古清十郎がカッコよすぎて痺れてしまいました。


しかし京都編後のアニメオリジナルストーリーはイマイチ。
天草四郎の生まれ変わりといわれている剣士が登場する島原編や、西洋の騎士が登場する黒騎士団編など、いくつかのエピソードがありましたが、そのまま普通に原作通りに雪代縁のエピソードを行った方がよかったような気がしました。
確か黒騎士団編に関しては放送当時に「T.M.Revolution」のアーティストが声優を務めた事が結構話題になったような・・・。
でもオリジナルストーリーの中でも、第66話の「薫感激 剣心のぷろぽ~ず!?」は特に良かったエピソードで、この作品のファンなら必見のエピソードかと思います。


このレビューを書くためにこの作品の事を調べてみたら・・・15周年記念プロジェクトとして、なんと9年ぶりに新作が製作されるらしいではありませんか!
今の段階ではTV版の続編なのか、リメイクなのか、劇場版なのか詳細は発表されていませんが、これは実に楽しみであります!


レビュー追加情報・・・
な、なんと!続編は実写映画でしたね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

71.2 2 不殺で漫画原作なアニメランキング2位
トライガン [TRIGUN](TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (320)
2274人が棚に入れました
砂だらけの荒涼たる大地、容赦無く照りつける二重恒星からの日差し……ここは5つの月を従えた砂漠の星。人々は荒れた大地にしがみつき、血と汗で大地を湿らせながら細々と生きている。そのささやかな暮らしも、荒くれどもが銃をぶっ放して台無しにすることもある……ここはそんな世界。その過酷な世界に1人、赤いコートにトンガった金髪の、トラブルメーカーがいた。名をヴァッシュ・ザ・スタンピードという。彼は荒涼としたこの世界を放浪しながら、何かを探している。分かっているのは彼が凄腕のガンマンで、とてつもなくタフで、そして、筋金入りの平和主義者だということ。気のいい青年だが余りの傍迷惑ぶりに、付いた渾名が「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」。とうとう局地災害指定を受ける羽目になった彼には、保険会社からお目付け役が派遣される始末。しかし、彼には幾つもの秘密と、胸に秘めた決意があった。

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おおらか晴天活劇

原作・内藤泰弘、監督・西村聡、脚本・黒田洋介

これも楽しいアニメだったなぁ。
ガンアクションだけど主人公がヘラヘラして柔和、お人好しでお調子者で悟られない器用さがあって腕の立つ奴。だけど実は背負ってるものはデカイぜという格好良さげな設定。
人を殺さずも通った街は何故か破壊してしまう「人間台風」ヴァッシュ・ザ・スタンピードの活劇珍道中と、彼を追う保険屋さんの女の子2人組。

女の子がでかいのとちっこいのがいて、ちっこいのが鶴ひろみさんで世話焼きお姉さんぽさがステキ。
でかいのは雪乃五月さんでおっとりマイペースで和ませられます。

全体に漂うB級感がまた応援したい気持ちを促します。
アクションフィギュアのような設定の、ゴテゴテしたギミックの悪者が多く。
90年代テイストで、今観ると荒い…いや当時観ててもザックリした作画やアイキャッチのやっつけ感やエンディングの音階の危うさは何なんだという気持ちはあったっけ。

しかし何というか気性がおおらかで良いんです。
クライマックス部分では少年漫画のような熱さもあり。
「…なら仕切り直せばいいだろ!
未来への切符は、いつも白紙なんだ。」

基本、人の善い話です。
乾いた大地に繰り広げられる人情味あるガンアクション。
晴天ばかりでうらやましい。今の季節特に。

原作は途中からシリアスみが深くなって…そういえば続きの「トライガンマキシマム」最後の方まで読んでいませんでした。
でも心の中にこの作品は住んでるんだ!
うん、原作今更読みたくなってきたぞ(`・_・´)



劇場版は絵がキレイ。
のびのび動くお馴染みのキャラにお馴染みの声。
動きに重心を感じるわ、冒頭の殴られるシーンがちゃんと殴られてるみたいだわ、これがテレビ番から10年後の世界か、と。

ハリウッドアクション映画のようなベタな展開ではありますが

たくさんの人物が入り乱れての、音と動きのアクションの切り替わりが爽快。会話の飄々さも、テレビ版でこなした分上手くなってた気がします。

でも劇場版のキレイなの観た後でも、こちらのテレビ版のザックリした雰囲気も嫌いじゃないです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

極悪人を許す行為と殺す行為 どちらが正義か悩み葛藤する物語

この物語はガンアクションがありますが、とても温かい内容です。

主人公のヴァッシュ・ザ・スタンピードは、最強と噂される凄腕ガンマンです。
だが彼は平和主義者で、どんな時でも人を殺しません。

不殺の信念を貫く彼は、全身のいたるところに生傷が絶えません。
ときには激しい怒りを感じ、悔しい思いもします。
それでも彼は、自分の信念を捨てることはありません。

私だったら、こんなに体が傷つけられて悔しい思いをするのには耐えられません。
きっと不殺の信念を捨てるでしょう。

ところで、どんな極悪人でも決して殺さない彼の判断は、周りの人をも不幸にしていきます。
なぜならば、彼の行く先で、必ず彼に挑戦し名を上げようとするならず者が現れ、
そのあおりを受けて周りの人が傷ついたり死んだりするためです。

だから彼には「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」というあだ名がつき、彼が通った場所は局地災害指定となります。
しかも彼には600億$$の賞金がかけられます。


ヴァッシュは、3人の仲間(?)と一緒に旅をします。
一人は小柄な女性のメリル・ストライフ。もう一人は大柄な女性のミリィ・トンプソン。
彼女ら二人は、保険協会の災害調査員です。ヴァッシュが事件に巻き込まれ「災害」が発生した際の査定をします。
もう一人は牧師のニコラス・D・ウルフウッドです。

みんなとても温かく、ヴァッシュは3人を信頼し、仲間だと思っています。
だがウルフウッドの本当の目的は、{netabare}ヴァッシュを葬ることでした。{/netabare}

ウルフウッドは牧師ですが、極悪人を平気で殺します。
そうすることで、多くの人を救える確信を、彼は持っています。
実際に、その判断のおかげで、ヴァッシュたちが救われたこともあります。
ウルフウッドの強烈な魅力に、私は圧倒されました。


ウルフウッドの信念とヴァッシュの信念とが異なるところが見ものです。
どちらが牧師なのか、疑ってしまいます(^_^;)

まだ見られていない人は、この物語を見て、おおいに心を葛藤させてください。
きっと心に残る物語となるでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

西部劇(ちょっとSF入り)

叩かれ、陥れられ、傷つけられ、不当に濡れ衣を着せられても、やさぐれず己の信じる正義を頑なに貫く主人公。
普段はトボけて優しくお人好し。それでいて、戦闘になるとめっぽう強い主人公というのは手堅い一種のテンプレート。今時は流行らないですが、愛嬌があって感情移入の対象としては抜群です。
そんな主人公を取り巻く、ガンアクション活劇。
SFも入ってます。


メインストーリーは、主人公の過去にまつわる謎解き、そして復讐劇。
十字架を背負わされながらも、人間の善意を信じている主人公ですが、旅から旅への行く先々で、過去のしがらみまつわる事件に関わってしまいます。
大抵、ヒドイ目や悲しい目に遭うのですが、苦笑してその運命を受け容れる。
ひょうきんなキャラクターの裏に漂う哀愁と彼をそうさせる信念の強さが本作の軸。
一見、コメディ風にみえますが、話自体はシリアスで重いです。

90年代の作品なので、キャラデザ、作画の古臭さは否めません。
ガンアクションとしては、多少大げさで荒唐無稽なところはありますがバトルはそれなりに面白い。
SF設定や物語としては、可も無く不可もなく。微妙に恋愛要素もありますが申し訳程度です。
やはり見せ場はヒューマンドラマ部分。
痛々しくもいつか報われる日がくるんじゃないか、と感情移入しながら見るものではないでしょうか?


西部劇風ガンアクション+哀愁物語。
こういうジャンルがお好きな方にはオススメできます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

59.7 3 不殺で漫画原作なアニメランキング3位
グレネーダー ほほえみの閃士(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (69)
311人が棚に入れました
忌まわしき戦が猛る時代、戦国世紀において銃に長けた武者は「閃士」と呼ばれた。
そして此処にも一人、天才的な射撃の腕を持つ少女が居た。金色の髪、見事なプロポーション、そしてお風呂が大好きな彼女の名は天道琉朱菜(るしゅな)。
旅を続ける途中で知り合ったサムライ・虎島弥次郎と共に、6連発回転式拳銃を唯一の武器にしながら機関銃やライフルを使うならず者の閃士たちを撃退し続ける。天子様の教えを実践するため…。

声優・キャラクター
高橋美佳子、中井和哉、本多知恵子、松岡由貴、小菅真美、中田和宏、永井乃愛、檜山修之、佐久間紅美

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

笑ってません。感動したんです。

西部劇をベースとしたお話です。
黄土色の荒野が作品の雰囲気を象っていました。


女ガンマンの琉朱菜が途中で出会った剣士の弥次郎と共に旅をする物語。
旅の先々で苦難に襲われる彼女らですが、持ち前の銃テクニックでそれらを解決していきます。
テクニックというかもはや無双です。
最強女銃士・琉朱菜の銃スキルは半端なく、観てて爽快でした。
弥次郎もそれなりに名の知れた剣士らしく、彼の剣技も凄いです。
そうです、敵が不憫ですw


と言っても琉朱菜は本来、戦闘せずに勝利を得たい女の子。
↑が作品名の『ほほえみの』の部分です。
これが上手くいかないので無双しちゃうんですけどね。
因みに、戦闘しないで勝つ。の精神を琉朱菜に説いたのが中央天都(琉朱菜の故郷)を統治する天子という女性。
彼女が琉朱菜を旅に行かせた張本人です。
そして、どうやら彼女が物語の鍵を握っていそうです。
ストーリー的にもけっこう楽しめました。


琉朱菜と弥次郎の関係性が好きです。
琉朱菜は弥次郎を『やっちゃん』と呼んでいます。
なんかこのあだ名だけで仲良さそうですよね。
弥次郎をからかう琉朱菜は本当に楽しそうでした。
観てる私も楽しかったです。


OP「KOHAKU」 歌ー下川みくに
ED「悲しみに負けないで」 歌ー下川みくに

OP、イントロ神!
前奏だけなら私が知ってる曲のなかでもトップ20は確実に狙えます。
もちろん、曲全体からしても好きです。
本作/旅アニメの雰囲気に合いすぎて怖いくらいです。
EDもすごくいい感じ。
みくにさんの歌声はやはり素敵ですね。

結論:下川みくに最高。
改めてですが、そう思いました。

※WOWOW版と地上波版でOP,EDが変わるそうです。
私が観たのは前者。
なので、上記の曲はWOWOW版です。



敵の十天閃(四天王の十人ver的なやつ)との闘いはけっこう盛り上がりました。
それに、何より無双琉朱菜が魅力的でした。

旅アニメは好みなので本作も十分に楽しめましたね。
☆の評価以上に面白かったです。

最後に。
見所はなんと言っても琉朱菜の『おっぱいリロード』。
自身の体を回転し遠心力で胸の谷間から銃弾を空中に舞わせ、
それを散発式リボルバーに一瞬で填め込み、速攻で装填完了。
すげぇ…!
え? 決して笑ってなんかいませんよっ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑う門には天下太平

原作コミックは未読。

架空の戦国時代と西部劇をミックスしたような世界観の美少女ガンアクションアニメ。
主人公の天道 琉朱菜(るしゅな)は
私にとってはアニメヒロイン像についても色々考えさせられる印象的なキャラクターです。

目に止まらぬ早撃ちや、
巨乳の弾力を活用した驚速弾丸装填スキル“おっぱいリロード”(笑)など、その凄腕も豪快。
でありながら、天子勅命により諸国を旅する彼女が求める道は、
ほほえみにより、相手に心の鎧を脱ぎ捨てさせ、戦を終結へと導く、究極奥義の追及。

彼女が歩くほほえみの道は、力で力を制する天下獲りの不毛さ、復讐の無意味さ。
これらのシナリオ展開によっても説得力を付加されるわけですが……。

一方でその戦士の鎧剥脱術は、
作中、OP、EDと毎度、入浴を欠かさないw
無類のお風呂好きでもある琉朱菜のキャラクターによっても適宜補強。
バディとなる男剣士も、{netabare}露天風呂でいきなり微笑むヒロインの胸元に抱き寄せられ、{/netabare}
文字通り心身を丸裸にされる強烈な体験で旅が始まりますw

こう書き連ねると、ただの変態ヒロイン?とも思えてきますがw
実際、私が視聴していた時は、意外とエロとか、あざとさとかを感じなかった点が、
私が不思議とこのヒロインを忘れられない理由。
“おっぱいリロード”からの連射に至っては、
クールだったとの鮮烈な余韻が先に思い出されます。

入浴以外にも、例えば{netabare}相棒男と脱げたパンツをやり取りするとかw{/netabare}
結構ムフフなハプニングにも遭遇しますし、
コスプレ?も披露しますし、下ネタへの言及もあったりしたはず。

典型的な萌えキャラならば「ふにゅ~」とか赤面して、
ここぞとばかり猛アピール?してくる所。
このヒロインはまだ比較的サバサバしている印象を受けます。

あくまでも天真爛漫キャラを貫いていると言いましょうか……。
現実にはあり得ない、如何にもアニメヒロインといった言動ながら、
画面のこっち側の視聴者にサービス提供しつつも、後の萌えアニメ程は反応を煽らず、
画面の向側で展開する架空世界のフィクションとして振り切ってしまう部分に、
私の中で妙な清々しさが残っています。
但し、いやwむしろ天然なのでは(笑)とツッコまれたら答えに窮しますがw

本アニメ版の放送は2004年秋。
二次元の非実在少女にホンモノも何もないのでしょうが、
琉朱菜には、萌えビジネス様式確立、深化と共に忘れ去られた、
古の少年男子向けのアニメヒロインらしさが詰まっている。
そう感じるのは私の価値観が古いからでしょうかw

その他、日本刀とリボルバー、あとはロボだの風船だのwが対等に渡り合う、
思い切った空想バトルも楽しい。
一方で、その天下太平実現の夢を担う、その微笑みには
心に平和をもたらす安心感も漂う。
メッセージ性も確かに感じられる良作です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

強く、やさしく、美しく…ついでにちょっとエロい?主人公のほほえみは最強の武器

2004年秋アニメ。全12話。
原作漫画は未読です。そちらとは一部内容が違うそうですね。
最後まで視聴してみて、心の温かくなる作品だったと思います。

この世界では銃火器の扱いに長けた人たちは閃士と呼ばれ、主人公の琉朱菜もその一人。
戦国風のオリエンタルと西部劇が混ざったような不思議な世界観です。

この作品の特徴は、やりすぎて逆にいやらしくないエロ要素と、ちょっと馬鹿っぽいノリと、ありえない銃撃戦ですw
そんな作風ですが、ストーリーはいたって真面目で、テーマ消化も堅実でした。

{netabare}笑顔によって戦いを終わらせようと旅を続けるガンマン・天道琉朱菜(てんどう るしゅな)は、道中、天子の施政に疑問を持つ剣士・虎島弥次郎と、親の仇を恨む少女・紅みかんに出会い、旅の道連れとなります。
最終的には弥次郎に因縁を持つ開山導師(道化師)、琉朱菜と対等の力と立場を持つ大御堂刹那の、力による天下支配という野望をくじき、天子を助け出します。

「相手の戦意を消すことで勝利する、そのために剥き身(笑顔)でいる」という言葉は、琉朱菜が天子から授けられたもの。
本作のテーマとして第一話から一貫していて、それを実行することで、恨みや負の感情にがんじがらめになっている人たちを琉朱菜は開放し、琉朱菜自身も成長していきます。
天都からの刺客に付け狙われ時に葛藤する琉朱菜、琉朱菜に影響される弥次郎やみかん、サブキャラの行動や心境の変化が丁寧に、過不足なく描かれます。

伏線の張り方も、謎の明かし方も丁寧です。
琉朱菜と刹那が天子の影武者であるということも最終話まで明かされませんが、二話からしっかりと伏線が張られ、刹那が天子に成り代わったタイミングもわかるようになっています。(天子と刹那の二役だった本多知恵子さんはしっかりと演じ分けていて、二人の心理がよく伝わる、素敵な演技でした)

最終二話でそれらが綺麗につながり、最終話の戦闘は最高のカタルシスになりました。
よく似た境遇で同等の力量を持つ閃士、琉朱菜VS刹那。
師弟対決ともいえる、弥次郎VS開山導師。
結果的に刹那とは和解し、開山導師は力に溺れたまま死亡します。
命の重みと心を受け止められた刹那と、命の重みを全身に受けながらも心まで受け入れられなかった開山導師。面白い対比だったと思います。

琉朱菜と刹那の最終戦は演出も作画も素晴らしく、その数分のバトルのためにそこまでのお話があると言っても良いかもしれません。
そこで感動するには、全話きちんと視聴する必要があるのです。


…で、女性キャラ好きな私としては、女性陣がみんなかわいく、またかっこよく、生き生きしていて良かったですね!
お色気要素はありながらも萌えキャラになりきらず、どのキャラクターにも信念があり、自分の意思と考えで行動しています。燃えます。
かわいそうなことに男性キャラがことごとく食われてしまいましたw
なので、弥次郎はもう少し活躍が見たかったかも。

良くないところは、エロ要素…ですかね?ギャグテイストなので突っ込みながら見るのが正解でしょう。好みは別れると思います。
あと、作画には製作状況の厳しさ、そして同時に、作品への愛情とクリエイターの意地も感じられました。{/netabare}


タイトルからはバイオレンスなんだか何なんだかよくわからないまま観て、今ではこのタイトル、すごく納得しています。
圧倒的な実力を備え、常に無双でもするかのように敵を蹴散らす琉朱菜。
でも彼女の本当の武器は、そのやさしい笑顔でした。


【元ネタ・類似作品(?)について】
SKLからガンカタ繋がりで映画「リベリオン」と本作を視聴して、(意図しているかはわかりませんが)SKLとグレネーダーの両作品に、ガンカタというアクションだけでなく、色々な形での「リベリオン」に対するリスペクトを感じ取ることができました。

キャラクターの関係性や心理の変化。
実力を最大限発揮することのできる強敵、主人公と対になるようなキャラクターの登場や武装解禁といった状況の変化。
ラストシーンで最高のカタルシスを得るために各所に入れられた、大小様々な描写の積み重ね。
ラストバトルでの全力解放に至るまでの流れるようなストーリー展開。

「リベリオン」を見たからこそ気づいたことが沢山あって、両作品のスタッフがいかに元ネタの取り入れ方にこだわり、工夫したかに気付かされます。
それでいて、他に見られない強いオリジナリティを持っているのです。

どれも繰り返し見たくなる作品になりました。(2015.7.16)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8
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