不死で魔法なおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月23日の時点で一番の不死で魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

58.8 1 不死で魔法なアニメランキング1位
ゲド戦記(アニメ映画)

2006年7月29日
★★★★☆ 3.2 (516)
2613人が棚に入れました
多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。
(シネマトゥデイより引用)

声優・キャラクター
岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

まじめな人が人生初のシナリオ担当をやる、とこういうことになるのか…と。

 もちろんつまらなかった…が、
 宮崎さんのところの息子さんが監督・脚本を手がけた、ということをメタ的に見ると、変わった楽しみ方をすることもできる。



 まず、この作品を「ジブリ作品だ!わーい!」と……という期待をもって鑑賞するのをまず止めるべきだろう。

 「ジブリ」の絵柄には、宮崎駿の急展開するシナリオ、動きの多い絵柄、わけのわからないうちに救世主じみた行動をする主人公…といった、要素をどうしても期待してしまう。
 一方で、このゲド戦記はシナリオは遅々としてすすまず、視聴者を話の渦に巻き込んでいくような息をつかせぬ展開はない。

 これは「ジブリ」ではない。

 しかし、この「ジブリ」だとはとても思えないシナリオラインも、ごく好意的にみれば、破綻はしていない。つまらないだけで、新人クリエイターが丁寧につくったシナリオだと思えば、まあ、及第点といった感じだと思う。まじめな人なんだろうな、という気がする。
 風景と雰囲気だけをゆっくりと見るアニメ、としてのコンテクストを込みで、もう少しうまく紹介できていたらこの作品の印象はもう少し変わるのではないだろうか。まあ、大御所の作品ではなく、ものをつくりはじめてほやほやの新人公募などの部門の作品としてみれば、そこまで悪くはない出来。これが10代の子がつくったものであれば、まったく問題ない。
 いうまでもなく、問題は「人生初」の作品がいきなり、こんなビッグタイトルになってしまった、ということだ。やっぱり、腕ならしに、せめて2,3作品は作ってから、こういうビッグタイトルには望むべきだったろう。



 宮崎さんのところの息子さんの人生設計だとか、宮崎家の事情だとか、そういうものを込みで楽しむようなめんどうな楽しみかたをしたので、わたしは少しは楽しめた…とおもう。

投稿 : 2024/10/19
♥ : 12

ひげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

一子相伝、それがジブリ でもないとおもうが。

ゲド戦記。有名な原作。ダークファンタジーだけど説教くさい。
その昔、宮崎駿が原作のアニメ化を頼み込んでお願いしたのに許可しなかった原作者。
そしてそれに怒って、くやしくて作ったのが本作のもうひとつの原作シュナの旅。
それを映像化したナウシカ・・・
漫画版、アニメ共ネタ元のゲドを完全にオーバーキル。
そして千と千尋で世界の宮崎になるや、やっぱお願いってアニメ化の依頼・・愚かしい・・。作品に書いてることとちげええ。
もちろん宮崎パパさんやりませんでした。
ナウシカと同じにことをやるだけじゃん だそうで。
プライドとか怨嗟てやつだろうけど。

ただ息子と原作者の打ち合わせに出てきて、散々演出ついてひとりで語ってたとか・・笑える。やりたくてしょうがないけど、やるわけにはいかないってか。

で、オファーを受けたのがコクリコでも話題になりましたが元凶は鈴木P。雑誌などでは快く息子は監督の依頼を受け入れたとどこもで書いてありますが・・息子が今年生放送で爆弾発言しましたねw。監督にさせられたのは全部鈴木Pのせいだよってw。
シナリオ、設定改変等にも鈴木さんが大きく介入しているそうです。

程よく原作通りで投げっぱなしの世界観、起承転結ちゃんとついた原作とは違うシナリオ。別にわるいところはなにもないんです。
よいところもなにもない。
演出がかったるい、台詞がつまらん。テンポが悪い。
キャラも立ってないってやつです。せっかくかっこいいゲドもいまひとつ精彩にかける。
作品の焦点もよくわからない。

ゲドはこの時は人間として完成しているので詳しく描いてもしかたねえだろ?と。
演出、脚本がだめなので山場、緩急がなく、その結果説明的な台詞で辻褄をあわせる。この繰り返し→視聴者は寝る。

その点オマージュのナウシカではユパ様は1つのアクションシーンと最初の時のサブ、モブたちの怯える二つ名だけでどれだけ強いのか説明しちゃてる。子供がみてもわかる。すげえつええ剣士なんだと。あと詳しい中身なんかパンフにかいときゃいいんだよ・・・。


もっと主人公に焦点をあてて彼の成長物語を前面に出すべきかな。原作クラッシュするならも完全にクラッシュしてしまえばよかったし、アクションももうすこし力を入れるべきだったかも。

闇に飲まれて父をころすとか・・
厨二だろ・・鈴木P・・現代社会に適した改変とかアホか・・。
元のように普通に父王の横暴が原因で殺すほうがわかりやすい。トラウマとして。不条理な現実社会の暗喩として。
むしろ宮崎親子の暗喩として残すべきだったw


2時間という決められた時間のなかで視聴者を強制的に拘束する、かつ最後まで飽きさせないか、それは映画の最低限の使命。。。


何も知らない新人が作ったものとしてはすごいもの。
しかし父があまりにも偉大。そしてジブリというスタジオの層の薄さを痛感。。そりゃ優秀な人はからみんなやめちゃうんだから・・。いるわけがない。Pや駿監督のイビリに耐えられるのも息子しかいないって話もある。耳すまのこともありますからね。

駿監督が絵に描いたようにジブリは沈没しかけのボロ船で真の愛弟子、後継者は庵野監督なんでしょう・・・・。

投稿 : 2024/10/19
♥ : 17

チヒロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かなり批判されている作品ですが、おもしろかったです。

あまりにもみんながつまらないというので観ていなかったのですが、ちょっと気が向いて観てみました。


意外なことに、おもしろかったですw


寝る前にちょっと観て、そのままつまらなければ寝てしまおうと思っていたのですが、おもしろくてすぐ2時間過ぎちゃいました。


原作は読んでいません。

だからと言って意味がわからないところもそんなに多くなく、世界観は映画を観ていれば大体わかりました。

ゲド戦記って原作を知らないから良かったのかも知れません。


思うにこの作品は、原作を知っている人がジブリが映画化するという事でかなり期待をしたが、原作を知っている人からすると納得できない出来だった。

だから「つまらない」と批判されまくったのではないでしょうか。

でもこのつまらないは、

・「原作と比較して」つまらない
・「宮崎駿の他の作品と比較して」つまらない


そういうつまらないであって、この映画自体がつまらない作品だって意味ではないと思います。


現に私は楽しめましたからね。


原作を知らない者としては、
とても自然に楽しめましたし、映画に没頭できました。

観ていて、特にここはひどいって感じるところは、そんなにありませんでした。

これが初監督作品って考えると、
宮﨑吾朗って言う監督は、将来有望な監督かも知れないなって思いました。

投稿 : 2024/10/19
♥ : 17

75.4 2 不死で魔法なアニメランキング2位
剣風伝奇ベルセルク-BERSERK-(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (368)
1676人が棚に入れました
戦災孤児のガッツは、傭兵ガンビーノの気まぐれで拾われて育てられた。ガッツはガンビーノの役に立とうと懸命に剣の稽古をする。そして数年後ガンビーノは戦場で両足を失ってしまう。ガッツは一人前の傭兵になりガンビーノの面倒を見ていたが、当のガンビーノはガッツに養われるのは我慢ならなかった。酒におぼれ、ついには寝ているガッツに切りかかる。反応したガッツは、ついガンビーノを殺してしまう。育て親殺しとして追われる身となったガッツは、各地を転々として傭兵として生きていくのであった。身も心もすさんで行くガッツ。そんな時、連戦連勝の噂を持つ傭兵団「鷹の団」を率いるグリフィスと出会う。

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

どうも、原作ファンです。アニメの方も観てみようかと。

劇場版公開に伴い、その比較を兼ねてまず旧アニメ版の方を視聴しました。

こちらの方も、劇場版3部作と同じく黄金時代篇がメイン。
コミックス(原作)でいうと14巻あたりまでの内容となっております。

気になった内容・作画・声優・音楽について触れていきたいと思います。

内容の方で残念だった点↓

1.主人公「ガッツ」の幼年期のエピソードが軽くしか触れられていない。
なので、ガッツの持つ悲壮感が表現しきれていません。育ての親「ガンビーノ」のガッツに頬を切られてカッとなるシーンや、飼い犬を蹴るシーンが省略されたことで、ガンビーノの持つ複雑な心境も伝わり難くなっています。
肉体派オラオラ系で圧倒的な強さにより敵をなぎ倒してゆくキャラは巷に溢れかえっており、ガッツもその部類ですが、薄っぺらさがなくどこか魅力的に感じてしまうのは、過去に絶望を味わってることがその理由のひとつだと思うのです。
なので、ダークヒーロー・ガッツのキャラ付けとして幼年期の忠実な映像化は欠かせないと思います。
でも‘貫通シーン’はさすがに無理なのかな?w

2.「髑髏の騎士」が登場しなかったということ。
髑髏の騎士は、重要な見せ場である『蝕』のキーパーソンです。
彼が出てこなかったため、『蝕』が締まりのない中途半端な格好になってしまいました。
あの終り方は正直なんのオチにもなっていません。
どうせ伏線回収しきれないから、という理由からかも知れませんが。

その他の省略された部分はそれほど重要なシーンではなく(個人的な判断ですがw)、それで妥当かなといった感じ。むしろ、上の二点を除けば押さえるべきところはちゃんと押さえており、すごく出来は良いと思います。

作画の方について↓

古い作品なので今のアニメと比較するまでもないのですが、物語が進むにつれてどんどんレベルが上がっていきます。終盤には劇場作品(もちろん当時のレベルでw)と比べても遜色ないカットが増えてくるので興奮します。キャラの表情の描写が丁寧。グリフィスの狂気染みたときの表情が原作通り再現されていた。目の書き方とかもうバッチリ。
でも、戦闘シーンの迫力・疾走感は物足りないです。
昔の作品なので贅沢は言えませんが。ボリュームがあり、見応えは十分です。しかし血が飛び散る描写が多々あり、苦手な方は気持ち悪くなるかもしれないです。私も、コミックスだと全然平気だったのですが、映像で観ると案外気持ちの悪いものだなぁと思ってしまいました。
それでもエログロさは原作に比べると控えめ。てか、忠実に再現されると絶対オエッてなるw
映像化する際には、ある程度控えめにした方が観れる気がします。
なので、バランスは良かったと思います。

次に、声優さん↓

これに関しては、とにかくグリフィス役がすごくよかった!!
品のある二枚目なお声。高すぎず、低すぎず、ホント絶妙としか言いようがない。
グリフィスの中性的な美しさ、気高さ、強さ、脆さ、危うさ。その全てが声にしっかりとこもっている。
ここで声優さんに興味が湧きちょっと調べてみました。(一部、黒ペからのソースなので信用しないで見てねw)

グリフィス役の「森川 智之」さん→(出演作:純情ロマンチカ・世界一初恋…などなど)
って、どこかで聞いたことのある作品名だな…嫌な予感w(´・ω・`;)
と思ったらやっぱりBLの人なのねw しかも、アダ名がBL界の『帝王』だなんて、グリフィス顔負けの大物ぷりだなおいww 経歴見ると本気で大物でしたww 福山潤さんのボスなんですね。
恥ずかしながら、私はこのアニメで初めてその存在に気がつきました。
でも、意識してなかっただけでこの人の出演作品を結構観ていた(BLモノじゃない方ね)ことにも気がつきました。ホントいろんな作品に出てらっしゃるんですね!

そして、ガッツ役の「神奈 延年(のぶとし)」さん→(出演作:Fateのランサー役など)
兄貴声がすごく素敵。実はこの方も‘純情ロマンチカ’に出てらっしゃるんですよねwすごいww
(この方はリアルではないそうですが)
なにこれ、中の人面白すぎでしょーwww

ああっと、いけないベルセルクから話題がずれかけてるw
原作の方もガッツとグリフィス、二人の友情がBL臭く見えなくもないことから、
このキャスティングはキャラとの相性バッチリで、だからしっくりきたのだなと納得しちゃいました。
まあ、ベルセルクのアニメの方が古いので実際のところ関係はないと思いますがw

音楽の方は「平沢 進」さんが担当。脳が浸蝕されるような独特のエレクトロサウンドを展開する彼。
今作の劇中歌『BERSERK 〜Forces〜』でも、その片鱗をうかがうことができます。
平沢さんの曲が好きなので、視聴前から曲だけはよく聴いてました。
ベルセルクの世界観と相性バツグンです。
OPとEDは違う音楽グループによるものですが、力の抜けたダークな感じがなかなか良かったです。

長くなっちゃいましたね。スイマセン。
結局、この作品は原作ファンにとっては観て楽しめるものだと思いますが、原作から抜けてる部分が多いので、知らない人だと全然感情移入できず、つまらないのではないかと思います。
なので、ベルセルクに少しでも興味のある方は原作を読むことをおススメします!

劇場版ではどれだけ進化・改善されているのかとても楽しみです^^

投稿 : 2024/10/19
♥ : 29

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

映画版よりも鋭く繊細です

原作準拠の映画版と比べて余計なシーンが少なく、中だるみ無しで一気に見れます。クライマックスに至るまでの過程については端折りすぎなのではという批評も散見しますが、私個人としては、当時原作を未読であった事もあり、違和感無く視聴出来ました。ただ、余りにも目まぐるしく変化していく展開には戦慄を覚えた記憶があります。

戦闘シーンに関しても描写が極めてスマートで、多くの場面でポリゴンモデルを用いている鈍重な映画版と比べ、スピーディーかつ繊細で無駄がありません。取り分けグリフィスが剣を抜く全てのシーンは華麗の極みです。また本作の特徴の一つでもある凄惨な描写も、取捨選択がきっちりしているのでダダ漏れ感が無く、冷たいナイフの様な鋭さで心をえぐられます。オープニング、エンディング、劇中音楽も軽薄さが無く、作品の世界観との高い親和性が感じられます。

最後に声優についてですが、これは今更この場を借りて評価するまでも無く、キャスティングは非の打ち所無し、演技に関しても超高水準という事で満場一致なのではないでしょうか?

総じて、原作の中途までしか描いていないアニメ作品としては非常に高級かつ完成度の高い作品だと言えます。

投稿 : 2024/10/19
♥ : 16

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

衝撃のラスト

とにかく原作が素晴らしいので、アニメもかなり面白いです
古いアニメなので作画も古め。
まぁグロさと残酷さではアニメ史上でもトップクラス・・・いやトップといってもいいぐらいです
そういうのが苦手な人はおすすめできません
まぁ終盤以外はそう大したことないかも知れませんが

主人公のガッツが成長し最強の戦士となっていくストーリーなのですが・・・
ラストはもはや異常です。原作でいう前半のクライマックスなのですが
原作が未完なので、一番衝撃的なシーンでアニメが終了してしまいましたw

続きが知りたい人は原作で

投稿 : 2024/10/19
♥ : 6

61.2 3 不死で魔法なアニメランキング3位
インフィニット・デンドログラム(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (219)
864人が棚に入れました
2043年7月15日、各々のプレイヤーによって千差万別、否、“無限"のパターンの進化を辿る独自のシステム<エンブリオ>を有するダイブ型VRMMOが発売された。それまでのVRMMOが実現できず、技術的に不可能とされてきた要素を備えていたは瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻した。大学受験を終えて東京で1人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二は、長い受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていたを始めるのだった──。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、大野柚布子、日野聡、小市眞琴、高田憂希、村瀬歩、小倉唯、日笠陽子、悠木碧、春瀬なつみ、井澤詩織、鈴村健一、東山奈央
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

コンマ数%の可能性に俺は賭ける (棒)

原作未読


動機は強いて挙げればVRMMO。特段強いプッシュ材料もなくとりあえず録画したやつ。『SAO』となるかそれとも『七星のスバル』となるか?

結果はもちろん二匹目のドジョウはなかなかいないよね、ということに。
目的は自分で作れ!中で何やってもいい!と自由度かなり高めの仮想世界が舞台。制約の無さは気を緩めればすぐ迷子となるリスクと隣り合わせです。プレイヤーにもアニメ製作陣にも。


 ルールは無い=カオス


なのです。案の定何をやりたいのかさっぱりわからんちんな作品になったと少なくとも私の目には映りました。基本設定自体をミスったのか、フリーダムな仮想世界を乗りこなせてないのは明らかでした。
そんな中で何を楽しみに完走したのかっていうと正直言葉に詰まります。不快なキャラとイタいキャラなら前者のいない作品。ご都合主義も「流せる」なのか「許せん」なのか、これは前者寄りかな。
B級コレクターな観点だとちょっとありかも

 {netabare}小数点の彼方に
 かならずある希望
          byあおちゃんのOP{/netabare}

ほんのわずかな可能性を繋ぎ合わせて大事を成す。そういうことをやりたいんだろうなとキャラのセリフやOPの歌詞からは伝わってきます。
が、そのようにはさっぱり見えません。言ってることとやってることが繋がらないのです。そんなちぐはぐさを生暖かく見守る楽しみみたいなのはあったかもしれません。


小説が元ネタのアニメって数多くありますが、セリフ回しをそのまま持ってきたかのようにキャラに全部説明させようとする悪例でもありました。
アニメなんだからある程度、セリフ外の作画描写で説明してほしかったです。
うーん、、、イマイチでした。



※ネタバレ雑談

■この職業は凄い

書き忘れてました(^_^;) 主役はレイ・スターリング/椋鳥玲二(CV斉藤壮馬)。パートナーの擬人化武器ちゃんがネメシス(CV大野柚布子)です。武器って!?そのへんの設定には本レビューで触れてませんでしたが、まあプレイヤー一名につき一体いたりいなかったりするパートナーみたいなものです。
その主人公と仲良くなるのがルーク・ホームズ(CV小市眞琴)とバビロン(CV高田憂希)のコンビ。高田さんは私の場合『やがて君になる』の小糸侑役以来ですね。レアです。

{netabare}でルークの職業が“女衒”これでピンプ(pimp)と読ませてましたが、和式では“ぜげん”ですよね。パートナーのバビロンは淫魔{R18}です。ルークが未成年のため限定モードらしいですが、18歳超えるとあんなこともこんなこともできるとのこと。{/netabare}

{netabare}それにしても女衒という単語は穏やかではありません。辞書引けば一発でしょうが要は今でいうところの“キャッチ”です。こんな美少年に似つかわしくない(笑){/netabare}


以下ガチ雑談↓読まんでいい

{netabare}女衒という単語を後にも先にも意識したのは慰安婦にまつわる朝日新聞記事となります。悪徳女衒が跋扈し軍の威信にも響くからしっかり取り締まれとした戦中の新聞記事を引っ張ってきて「慰安婦!軍の関与!」と大々キャンペーンを張ったやつ。今のようなネットの時代なら総ツッコミでしょうが、あたかも軍が強制連行したかのようなフェイクニュースをよりによって宮沢首相(当時)の訪韓直前にぶちまけその後はみなさまご存じの通り。

韓国内で怒り沸騰→宮澤首相謝罪→しばらく両国間でざわつく→内閣退陣の時に河野談話→謝罪を錦の御旗に国連や各国でロビー活動。みたいな流れ。

河野談話の瑕疵について第二次安倍政権で国会で明らかにされましたが朝日は強く抵抗してましたなぁ。なんでだろう…(棒)。

長年の韓国と一部日本人のロビー活動が功を奏し、国連人権委員会で慰安婦に疑義を申し立てようものなら白い目。既成事実化して久しいです。日本人としては忸怩たる思いですが、少しずつ押し返していくべきかと。少なくとも戸塚悦朗、植村隆、福島瑞穂。このあたりはおさえておくべき人物名でしょう。

なお、いま沈静化してるかのような慰安婦問題よりも、ホットであり取り上げたいネタは、『国連なんて働きかけりゃなんとかなる』って事実でしょうか。一部の保守的なもしくはリベラルな日本人しか認知してなかったであろう国連ならびに国連機関のぐだぐだっぷり。コロナ禍で浮き彫りになったのはWHOの体たらくでした。ノンポリ層にもわかりやすくしょぼさが伝わってきました。これ大事っす。国連が白と言ったら白なんでしょと思ってたのは日本国民くらいでしたので、印籠のような使われ方をしていた『国連』に対して疑問符をつけるきっかけに今回の事案はなったんではないでしょうか。


いつも通り脱線しました。“女衒”って悪徳なイメージしかなかったので本作での描かれ方は違和感ありでございました。{/netabare}



■そのルークくんの示唆に富む一言

{netabare}「やってきたことだけ並べて考えればこの先もっとロクでもないことを用意しているのは確実です。僕でなくともそう考えますよ」{/netabare}

{netabare}言動よりも行動で判断。これ真なり。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.19 初稿
2020.10.17 タイトル修正

投稿 : 2024/10/19
♥ : 37

まさお さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

月並みですが、原作はマジで面白い

声優が豪華なうえ、原作も面白いので正直少し残念ですね。

この作品の良さは、よくできた世界観と伏線回収のうまさ、イベントや敵討伐のさいに逆転までの道のりが本当によくできてること、よくあるご都合主義が少ないこと(全くないわけではないがそれに着いても合理的に説明されているし、しっかりペナルティもある。ただし、主人公の豪運は除く)など文書にすることで発揮されるものが多い。そのためアニメでは細かい設定が抜け、伏線も張られないままに進み普通のバトルものになってしまってる。

少し長くなりましたが、このアニメを見て残念だと思った人は是非とも原作で見てほしい!そっちは本当面白いから。特に『チート能力もらって俺つえぇぇえ!』系の話にうんざりしてる方にはおすすめですね。

投稿 : 2024/10/19
♥ : 6

Nine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

(アニメ化が)人類には早過ぎた作品

原作を追い続けて4年が経とうとします。
ケータイ小説はそれなりに読んだと思います。
他の方が陳腐に思われた点に別の視点を付けられたら幸いです。

小説というものは言い訳の連続です。
この言い訳を愉しむこともまた小説を読む愉しみと言えましょう。

Who done it?
How done it?
Why done it?
推理小説で問われるこの命題たちを中心に見ていきましょう。

「誰がした(する)のか?」
「SAO」に代表される様に「ゲームの世界」だからこそ、私たちと同じようなありふれた人物が主人公たりうるのだ、と言えるでしょう。この点は特に目新しいものではありません。

「どのようにした(する)のか?」
本作の特徴的な点の一つです。
それぞれのプレイヤーに「ユニークスキル」があるからこそジャイアントキリングがありえるのだ、と言い訳しています。
ではどのようにしてそのスキルを獲得するのか?それは全プレイヤー等しく個々人の性格、背景、状況に基づいて自動的に設定されるのだ。だからこそ特別なアイテムが無くとも都合の良い局面で都合の良い能力を得られるのだ。
この「性格、背景、状況に基づいて」という言い訳はありきたり(=納得しやすい)ながらも新しいと感じました。
主人公兄の無双状態についてもしっかりと欠点が存在しています。ただアニメ本編ではここまで進まなかった以上、誰に文句を言っても仕方がありません。


そしてこれが後述の事件へと繋がるのです。


「なぜした(する)のか?」
これがある意味最も特徴的な点の一つでしょう。
このゲームのデスペナルティは「24hrsのプレイ禁止」。
でありながらも完璧に構成されたゲーム内の世界。
だからこそプレイヤーには2つの考え方が発生します。
ここは所詮ゲームの世界だとする「遊戯派」
対してこれは現実世界に等しいとする「世界派」
SAOをご覧になった方であれば第1期前半と第2期後半におけるフロアボス攻略へのプレイヤーの考え方の違いを思い浮かべていただけるとイメージしやすいかと思います。
そしてこの2つの考え方について原作者の方はかなり注意して描かれています。

ですがアニメ本編内に登場した遊戯派(として明確に描かれたキャラクター)はほぼ一瞬で消滅した王都封鎖のPKたちくらいでしょう。文章なら兎も角アニメの中でこの説明を入れるのは困難という他ありません。本編において分かりやすい遊戯派として描かれる人物が登場するのはもっと後です。脚本家の方にもう少し頑張りようがあるとは思えますが、酷な話でしょう。

これらを頭に留めた上で第一話を見てください。
ざっと見た感じでほとんど触れられていない問題点があったと思います。
主人公が手の甲に何かを言っている間、敵モンスターは何をしていたのか?
それは大した問題ではありません。そこだけデミドラグワームの動きをゆっくりにしておけばマシにはなったでしょう。
では何が問題だったのか?
そう「ユニークスキル」についてです。
ユニークスキルがジャイアントキリングの言い訳である以上、それをどうにか分かりやすく表現しなければなりません。この第一話で主人公がした攻撃は向かってくる敵に武器を「当てただけ」。それは原作通りです。アニメーターの方々も苦心されたのでしょう、動きをつけようにも主人公は動いていないのですから。主人公を劇的に見せようにも見せようがない。ならどうするか?

そこで出た答えが「右から左に流れる明朝体ポップ」。

もうちょっと何かなかったのでしょうか。具体的には「イナズマイレブン」みたいな。
製作陣も締まらないと気づいたのか途中からスキル名を表示しないようになりました。
こうなってくるとごく普通でありきたりの作品で終わったと感じました。
マイナススタートな分、中の下といったところでしょうか。

原作通りの展開にした結果、この作品のユニーク性が埋もれてしまった。
これをアニメ化が人類には早過ぎた作品と言わずして何と言うのでしょうか?

投稿 : 2024/10/19
♥ : 1
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