2012年度の三角関係TVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2012年度の三角関係成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月29日の時点で一番の2012年度の三角関係TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 2012年度の三角関係アニメランキング1位
ココロコネクト(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (4676)
22234人が棚に入れました
私立山星高校文化研究部内で次々と起こる実際ではあり得ない不思議な現象、<ふうせんかずら>による謎の企み、それにより主人公八重樫太一をはじめ永瀬、稲葉、桐山、青木の友情が成長していく。

声優・キャラクター
水島大宙、沢城みゆき、豊崎愛生、金元寿子、寺島拓篤、伊藤静、藤原啓治、大亀あすか、佐倉綾音、田中敦子、小野友樹、石原夏織、上坂すみれ、内田真礼、戸松遥
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<17話まで視聴完了> ミチランダムに見たむき出しの感情

<14話~17話 ミチランダム>

心の声というものは、他人には聞こえない。
表情でなんとなく本音がわかる場合もあるけれど
大抵は皆、表には出さない部分があるもので。
それは嘘というものばかりじゃなく、思いやりからだったり
気遣いから来るものなわけだけれど、度が過ぎるとキャラを
演じてるようになってしまう人も出てきたりする。

見せたい自分、相手に求められてる自分を演じきる。
それは時に必要な場面もあるけれど、実際疲れる。
理想と現実、表の自分と裏の自分の距離があればあるほど苦しむ。
もっと、自分の思うままに行動できて、ものが言えたら・・
「ミチランダム」の今回の4話はなかなか濃くて良かったと思う。
登場人物それぞれの心理描写、心の変化、本音むき出しの激しい感情が
ものすごく伝わってきて、リアルだった。

人の本質なんて、本当は自分でさえ気づけてない部分が
あったりするのだよね。
あけすけに何でも言っていいわけじゃないし、時には気遣いも必要。
それでも、できるだけ本音で何でも話し合える友達がいたら
それはとても幸せなことだと思うし、そういう相手は大切にしたい。

伊織中心の今回の話だったが、デレ稲葉も相変わらず可愛かったし
太一の小悪魔風味な妹なんかも面白かった。

ところで・・この作品、まだ続くの?
最終回なのか、なんなのか・・・
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<13話の感想>

14話からはミチランダムが配信という形で始まるようだが
TV版の最終回は観終えたので、一旦区切ろうと思う。
っていうかさ、なんでこのカコランダムを最後に持ってきたかな。
これ、順序変えたほうがもっと爽やかに感動して終われたんじゃないかなぁ?
例えば、カコランダムは「ヒトランダム」のあとに持ってきて
{netabare}
「キズランダム」の稲葉の告白で終わらせたほうが最終回らしく
また、次の「ミチランダム」に繋げやすかったんじゃないの?
まぁでも、伊織の家庭の問題解決が5人の絆を深めることにもなるし
フウセンカズラとの兼ね合いもあるから仕方ないのだろうけれどね。
{/netabare}
でも今回のカコランダムの後にどうせまたミチランダムがくるなら
って、正直思ってしまった。

それだけ、出だしが良くて期待していたからね。
毎回、いろいろ感じさせてくれるストーリーだったし、
彼らのフレッシュな魅力と、さまざまな経験を経て培われていく友情が
観ていてとても好感持てたので。

今回、すごく共感できたのは「どんな過去であっても否定しない」ってこと。
いろいろな過去が人それぞれあって、時には辛かったとしても
それらがあって今現在の自分があるわけで。
過去を否定してしまったら、自分を否定してしまうし
過去をないものにしてしまったら、自分を消去してしまうことになる。
もし、やり直しができる能力をもらったとしても、それでは
せっかくの経験と学習が泡になってしまう。
{netabare}
だから今のままでいい、って決心した伊織は清々しかった。
{/netabare}

そこには、仲間達との強い絆で結ばれた自信が伺えた。

喜び、哀しみ、愛しさ、せつなさ・・それらを経験して
時には激しく衝突し、時にはやさしく労わりながら
お互いを理解しあってきた彼らは、1人1人がすごく成長できたと思う。

辛い部分もあるけれど、100%目をそむけて逃げるのじゃなく
立ち向かうことも必要で、だけどそこで大事なのは・・・
一人だけで何でも背負って解決しようとしないこと。
仲間を頼りにしたっていいのだ、困った時は甘えたっていいのだ。
そんなことを考えながら観て、自分にも言い聞かせていた最終回だった。
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<12話の感想>

今回は青木と唯がメインのお話。
時間退行している間の過去をリアルに見ることで
部員たちそれぞれが理解を深めていくとともに
本人もまた、内面的に成長があるようで。
過去にさかのぼって、その時の自分に会えたら忠告したいと
思うことが時々あるけれど、なんとなくそれに近い感覚。

誰にでもターニングポイントとなった時期が過去にいくつも
あって、でもそれを乗り越えることで強くなったり
今の自分に自信を持てるようになるのだよね。
今回のカコランダムはそれをみんなで共有して
記憶していくことに意義があるのだろうな。

さて太一は次週どうなるか?最終回だったかな?
見逃せません。
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<11話の感想>

今回からは時間退行が始まってしまったようで。
太一以外のメンバーはそれぞれ11歳の頃だったり6歳の頃だったりと
さまざまな何らかの意味がある時期に一定の時間帯だけ退行する。
彼らはその頃の想いや出来事を思い出し、高校生の今とは違う何かに
気づいていっている様子。
しかし太一だけは「ナイト」としての役目があるということで
時間退行体験はない模様。さてこの「ナイト」とは?
当然、彼の今までを見ればわかるけれど、自己犠牲的な性格を
最大限に利用することで、また利用せざるを得ない中で
太一自身にとっても何らかの気づきになるのかも。
それにしても、幼くなった稲葉や伊織たちが可愛かったーw
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<10話の感想>

観ていた日の個人的な気​分と稲葉が重なってしまって、
彼女と同じくらい泣いてしまった。
タイミングよく伊織に欲望開放が起きたからというのもあるけれど、
稲葉に叫ぶようにして言い放った言葉の数々は、自分の心にも突き刺さって。
だけどそれは不愉快じゃなく、むしろすごく嬉しい言葉で。

人には長所も短所もある、大好きな部分もあれば嫌いな部分もある。
でも、ひとまず全部通してその人を受け止め、受け入れる。
それは「ほんとうの友達」として認めるということ。
たとえ恋敵になったとしたって正々堂々と取り合う。
どちらが勝とうが、そんなことで自分達の友情は壊れない。
そう言い切ってくれる鮮やかで熱い友情は、見ていて心地良いし
とても共感できる。

言いたいことを友達に言う以上に、
相手が言いたいことをこの胸に受け止めることのほうが
ずっと深く友情を感じるものなのだなと、あらためて感動した。
幼い子どものように泣きじゃくったり、嬉しそうに笑ったり
そんな稲葉の表情豊かな部分が初めて観れたのも良かった。

伊織もすごくいい子だけれど、さて・・今後の展開はどうなるのかな?
すごく気になる~
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<9話の感想>

そっかーイナバーンの大事な話は次週に持ち越しかー
まぁ観ているこちらは、もう薄々気づいているのだけど。
彼女の葛藤、視線が痛いほどよくわかる。
次週が今からとても楽しみ。

人は誰もみな、望んでいなくとも傷つけあってしまうことが多くて。
そこで亀裂が深く入ったままなら、友情もそこまで。
でも、傷つけられたり傷つけてしまった経験は、人を学習させ成長させる。
それまでどんなに長いこと閉じこもっていたとしても、
ひとりだけではどうにもならない問題もあるからね・・

この作品は、高校生達のフレッシュな日々と暗鬱とした想いとの
ギャップをリアルに見せながら、心開くとはどういうことか、
真の友情とはなんなのかを伝えているような気がしている。
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<8話の感想>

人は誰しも、誰かを傷つけてしまうもの・・なのかも。
傷つけあうことを恐れていては前に進めない。
傷つけられた時以上に、相手を傷つけてしまった時のほうが
ほんとうは絶望感って大きかったりするよね。
そんなことを想いながらの今回のお話。
まずは視野を広げようじゃないかと。
一番大切なものは何か、自分はどうしたいのか?
目先のことに惑わされずに、見極めることが肝心。
{netabare}
一旦、5人はバラバラになってしまったかに見えるけれど
それは今後の結束を高めるための第一歩になるんじゃないかな?
{/netabare}

今回は特に学級委員がいい仕事してた(笑)
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<7話の感想>

相変わらずテーマがブレることなく、深い。
精神医学的な分野からじっくり考察してみたくなるけれど
それは最終回が終了して、私に余裕があったらにしようと思う。
今回は欲望開放というより、衝動開放って感じだったかな。
抑えきれない衝動を吐き出す、普段は理性で抑えることが
できている言葉を、言い換えることなく素のままぶつけてしまう。

{netabare}
結果的に本人は、心が開放されるからスッと落ち着けるものの、
一度口に出した言葉は新たな傷を生み出すし、記憶はそう簡単に
消えてくれはしないから。
でも、彼らにとって唯一の救いは、これが「ふうせんかずら」の仕業である
ってことがわかりあえていること。
責任の所在がハッキリしているから、彼らは結束していられる。
でも、そろそろ大きなシャッフルが出てきてもいい頃かもね、物語的には。
{/netabare}
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<6話の感想>

おぉ・・やっぱり再び登場したか、ふうせんかずら。
今度の現象もなかなか厄介ながら深いところを突いてくるよね。
人の心には必ずといっていいほど、何らかの傷や劣等感があるわけで。
表面では取り繕っているものの、一人になった時
それらはある日突然芽を出し始める。
特に表と内側の差が激しい稲葉や永瀬は危なそう。
ますます次回が見逃せなくなってきたわ。
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<5話の感想>

今回は、いろんな意味でとにかく必見。
後半、うるうるきてしまったけれど、ふうせんかずら・・
アンタ何者なんだ!?
{netabare}
どうやら1話から続いていた人格入れ替わり現象はこれで一段落?
{/netabare}
でも、まだまだ別の現象が起きて、彼らの心をかき乱したりするのかな。
けど、悪いことばかりじゃなく、何かしらそういった体験で
得るものがあるってことに気づいていく彼らなのかもね。
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<1話~4話までの感想>

横浜を舞台に、私立高校文化研究部の部員5人に次々と起こる不思議な現象。
例えば、AさんとBさんの人格が入れ替わって大騒ぎしているとすぐ戻ったり。
今度はCさんとBさんDさん、3人の人格が入れ替わったり。
外見だけは変わらないまま中身が変わるというと、だいぶ昔に
大林監督が撮った小林聡美、尾美としのり主演の映画『同級生』を
思い出さずにいられなかった。

まだ思春期を卒業していない年頃の男女が入れ替わってしまうって
もうそれだけでセンセーショナルなわけで。
まずは膨らんだ胸を触ってみたり、トイレに駆け込もうと、
女子生徒の姿のまま男子トイレに蟹股で飛び込んでみたりと
描写もなかなかリアル。

そしてどうやら、この物語の見どころは、
1人1人中身を入れ替わってみることで、相手の家庭の事情を知ったり、
トラウマに気づかされたり、今まで表面には見せずにいたそれぞれの
悩みが暴露されていくことにより、それらを部員たちが知って
以前よりいっそう理解を深め合おうとする姿なのかもしれない。

テーマとしてはサイコサスペンスっぽくも演出できる内容だけれど、
OP曲からして朗らかに明るいのも、深く考えれば考えるほど
どっちなんだろう?と気になってくるし、まだもう少し観ないと先が読めない。
そして当然、それが楽しみでもある。

とにかく、5人の人物背景がとても興味深い。

【八重樫太一】
{netabare}
プロレス好きの理由は「受け身の美学」と言う主人公=八重樫太一。
天然で、正直で、生真面目で、困っている人や苦しんでいる人を
助けずにいられない性格で、しかも代わりに自分がその痛みを
背負おえばいいと思ってしまうような面がある。
観ていてこの太一が自分と性格が被る部分があるので
女の子から「自己犠牲野郎」などと呼ばれるとズキンっときてしまう(苦笑)
彼の今後の課題は、「自分」の本音をさらけ出すことかもしれない。
{/netabare}


【永瀬伊織】
{netabare}
なんと母親が次々に夫を代えるものだから、父親になった人が何人もいるという。
さまざまな父親という他人と接する間に、相手に求められているものを即座に
察知する能力が備わり、演技してしまう癖が抜けずにいる。
そのため「自分」がなくなってしまっていることが悩みの種。
学校でもハイテンションな振る舞いをしているが、自宅で1人の時の彼女を
観た感じ、太一ととても似たもの同士な雰囲気がある。
{/netabare}


【稲葉姫子】
{netabare}
歯に衣着せぬ物言いで、ズバズバなのは観てて楽しいけれど、
こういう人間こそ、本当は深い闇があったりするもので。
メンバーの中で一番クールで大人びた印象。言葉遣いは男っぽく、
やや乱暴な感じもするが、感受性は人一倍強いように感じる。
そう思っていたら案の定、4話で「人間不信」が発覚した。
それでも、彼女みたいな人は周囲の人間との交流次第で大きく化けるはず。
付き合い方は難しいが、じっくり腰をすえて縺れた糸をほぐしていきつつ、
ある程度の距離感は必要なんだろうな。。と思う。
{/netabare}


【桐山 唯】
{netabare}
メンバーの女子の中では、一番女子力が強そうでいて、実は男性恐怖症。
空手を習っていたりもしたが、やめた原因も男性恐怖症になった原因も
同じところにあるというが、太一のおかげで徐々に立ち直りつつある感じ。
{/netabare}


【青木義文】
{netabare}
今で言う少しチャらい感じの印象を持つ男子だが、実際は心優しい人であり。
こういう男子ってけっこう純粋で繊細で、一途だったりするのだよね。
ただ、表現方法的に不器用なだけ(笑)
一昔前だと体育会系もこんな感じだよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 129
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これからの人生にヒントをくれるテーマ

原作未読。

文化研究部の5人の元に、「ふうせんかずら」と名乗る人物が現れる。
ふうせんかずらの力で、5人の感情を混乱させる不可解な現象が発生。

・人格入れ替わり
・欲望解放
・時間退行
・感情伝導

どうやってそれに対処していくかが描かれる。


人間の心理を扱った珍しい作品。
かなり挑戦的な内容で、人間の心に詳しくないと描けません。
もちろん、細かく見れば穴はたくさんあったと思います。
しかし、ざっくりと表現されつつも、メッセージは十分に伝わってきました。


テーマは読んで字のごとく、「心」と「つながり」。

・本来持っている自分を知る
・感情の変化へ対処する
・時と場所で性格を使い分ける
・自分が本当に望んでいることを見つける

どれも成長していくうえで大事な要素です。
そのあたりのポイントをしっかり押さえています。


このアニメには、ユニークな5人のキャラが登場します。
私にはそれぞれが「人が持っている性格の一部分」に感じられました。
「性格」というのはどの部分が強く出ているかの違いでしかないのかもしれません。


「その場をうまくやりすごすために、自分を演じる」というセリフがあります。
いわゆる仮面です。

こうやって仮面を被って生きていくことは、社会生活を営むうえで必要不可欠です。
その切り替えが多く発生するほど、本来の自分を見失ってしまいます。
本当の自分を見つけるというのは並大抵のことはありません。
探すだけでも相当なエネルギーを消費します。
{netabare}
ただでさえ仮面をかぶり続けてきた永瀬伊織。
14~17話で、永瀬伊織はエネルギーを完全に使い果たしました。
それを支えてくれたのが周りの仲間たち。
{/netabare}
ですから、自分を客観視してくれる人を見つけるのが理想的です。
そうすれば、自分を見失ってしまったときに助けになります。

まあ、実際には人間の心は簡単に変化しません。
周りの力を借りながら、ゆっくりと変化していくものです。

……ですが、そんな悠長に描いていたら一生かかります。
コンパクトにせざるを得ないのは仕方がないところです。

そこでふうせんかずらの出番というわけです。

ふうせんかずらの学名は「Cardiospermum halicacabum」です。
ギリシャ語の「cardia(心臓)」と「sperma(種子)」からきています。
種がハート型をしているためです。
英語では「heart seed」とも。

ふうせんかずらは、人の心に介入して成長を強引にうながす。
そんなココロの種の役割を果たしているんですね。


17話まで見終わって私の性格をキャラで分析してみました。
{netabare}
八重樫太一:6
青木義文:3
桐山唯:3
永瀬伊織:10
稲葉姫子:2
ふうせんかずら:8

伊織の「仮面をかぶり続けてきた」「ためにためまくっていきなりぶちきれる」。
これ、少し前の私にそっくりなんです。
しかも、「今までの自分があるからこそ、今の自分、そして今の仲間がいる」「過去に戻ってやりなおせるとしても、戻るつもりはない」という信念まで一緒です。
ミチランダムでは、伊織に感情移入しっぱなしでした。
人間観察や感情のコントロールが好きなところは、ふうせんかずらに似ています。
自己犠牲野郎な部分は、太一に似ていますね。
{/netabare}
こんな私ですが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

投稿 : 2024/06/29
♥ : 118
ネタバレ

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

~異路同帰~

平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える―――――


八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文の5人に起こる不思議な現象の数々。
異常現象によって文研部メンバーが抱える様々なトラウマや苦悩が浮き彫りになっていく…。
文研部5人の心の傷を、ときにコミカルに、ときにシリアスに描いた『愛と青春の五角形コメディ』

この作品で最も感心し驚かされたのが、主要キャラ5人を演じる声優陣の力です。
なぜならヒトランダムでは自分が演じるべきキャラクターはもちろんのこと、
他に4人分の役柄を演じ分けなければなりません。
それは人物ごとの話し方の癖であったり語尾のニュアンスであったり…。
視聴者に誰と誰が入れ替わったかを認識させることはとても難しいことです。
と同時に本作のような入れ替わりものが成功する大きなファクターでもあると思います。
そこを見事に表現していた職人芸には舌を巻きました。
キズランダムやカコランダムにおいても素晴らしい演技の数々に魅せられました。

◆ヒトランダム
{netabare}
『視点の転換が、悩みを解決へと導く』

文研部のメンバーが最初に体験した現象、それは「人格入れ替わり」
これによって自分の秘密を知られたり、また相手の秘密を知ってしまう危険が出てきます。
実際、唯、稲葉、伊織の3人は自らのトラウマを他人に知られてしまいました。
しかしこの現象のおかげで結果的にトラウマは解決する方向へ。
なぜなら3人とも悩みを一人で抱え込んでいたからです。
自分にとっては深刻なことのように思えても、周りからすれば案外大したことないかもしれません。
別の視点から見ることによって逆転の発想で悩みは解決できるかもしれない。
ひとりで悩まずに周りの仲間を信頼して相談することの大切さが描かれていました。
「人格入れ替わり」を体験したことによって、文研部の5人はより絆を深めていきます。
{/netabare}


◆キズランダム
{netabare}
 『相手を本当に理解したければ、傷つくことを怖れず真正面からぶつかり合え』

次に文研部メンバーを襲ったのは「欲望解放」
普段は自制している感情が抑えきれなくなるというまたやっかいな現象です。
それぞれが別の方法で文研部の関係性を維持しようとし、余計に亀裂が深まっていきます。
しかし今回は文研部という小さな枠の外にいる人達の意見によって解決への糸口が見えました。
他人の気持ちを完全に理解することなんてできない。
それでも私たちは他人の気持ちを自分の理解に当てはめようとする。
だから人は傷つき、傷つけ合ってしまう。
でもそれを恐れていては何も始まらないし何も進まない。
「ぶつかり合わないと、なかなか本当の友達にはなれないもんだしな」
キズランダムのMVPは間違いなく、藤島さんとごっさんです!
{/netabare}


◆カコランダム
{netabare}
 『昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう』

今回は、12時から17時までのあいだ太一以外の4人がランダムに年齢が退行するという「時間退行」
この現象のポイントは、退行時は記憶も当時のものとなり
さらに退行が終わっても変化していた当時の記憶が鮮明に思い出されるということ。
それは心に閉まっていたはずのトラウマや後悔が再び蘇ってくるということでもあります。
昔好きだった人と唯を重ねて見てたのではないかと悩んでいた青木でしたが、
持ち前の行動力のおかげで自分の気持ちを整理することができました。
今を変えれば過去も変わる。
失敗した自分や後悔した自分、その全ての過去の自分を肯定して今を生きる。
今ある悩みの原因は決して過去にはありません。
一歩一歩しっかりと前に進むことによって、きっと未来も変わってくると思います。
{/netabare}


◆ミチランダム
{netabare}
 『自分らしくある必要なんてない、“らしさ”は後からついてくる』

感情が口に出さなくても他の人に伝わってしまう現象、「感情伝導」
想いが伝わらなくて苦悩することが一般的には多いですが、
この現象では想いが伝わってしまうからこそ生じる苦悩が伊織を中心として描かれていました。
伊織は周りに期待される自分と本当の自分とのギャップに悩み心を閉ざしてしまいます。
周囲に望まれる自分を演じ続けることはとても辛いことです。
ありのままの自分では自信がなくて、他人の目が気になって…
でもそうしないと彼女は自分の居場所を見出すことができませんでした。
しかし本当の伊織を知ってもなお、彼女を受けとめてくれた文研部メンバー。
彼女を信じ、肯定してくれる仲間がいた。
これから伊織は少しずつ自分自身と向き合い、認めてあげる勇気を持つことだと思います。
ありのままの自分を肯定してくれる場所がある、それはとっても幸せなことですね。
{/netabare}



本作のテーマとしてどのエピソードにも共通して言えることは、
「悩みは一人で抱え込まないで、勇気を持って周りに相談することが大切だ」ということ。
その部分はしっかりと伝わってきました。しかしワンパターンな展開だったことは否めないです。
他の作品では徐々に登場人物のトラウマや葛藤が明らかになっていくのに対し、
本作はその部分が〈ふうせんかずら〉によって無理やり引っ張り出されます。
これにより物語をコンパクトに収めることができた反面、主題が全面に押し出されすぎた感じが…。
とは言いつつも、全体的には楽しく観ることができました。
〈ふうせんかずら〉という存在に違和感を覚える方もいるかもしれませんが、
そこを許容できれば意外と深いテーマに考えさせられ、入り込めるのではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 85

87.2 2 2012年度の三角関係アニメランキング2位
絶園のテンペスト(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (2716)
15179人が棚に入れました
ある日、魔法使いの姫君が、魔法が使えない無人島に閉じ込められた。またある日、一人の少年が復讐のために魔法使いと契約した。復讐と魔法が織り成す前代未聞の戦いが始まる。

声優・キャラクター
内山昂輝、豊永利行、沢城みゆき、花澤香菜、小山力也、水樹奈々、野島裕史、諏訪部順一、吉野裕行、浅沼晋太郎
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「いいから黙って8話まで観ろ!いいか、8話までは絶対観ろよ!!」by俺の友人

友人に「絶縁のテンペスト」はマジ名作だから観ろと強く勧められたので視聴。

あらすじとしては、(知っている方は飛ばしてください)
ある日、魔法使いの姫君である鎖部葉風が魔法を使えない無人島に閉じ込められた。
葉風が海に流したボトルメールの中には小さな人形が入っており、声だけの通信が可能。
それを偶然拾った不破真広は
1年前に妹の愛花を殺した犯人を探す手助けをしてもらうことを条件に
葉風に手を貸すことになる。
一方、街では無数の蝶たちが舞う中、黒鉄病と呼ばれる奇病により人々は金属化していく。
真広の親友、滝川吉野も巻き込まれていき、壮絶な戦いの幕が上がる。

まず、キャラデザを見て友人に文句を言いました。

不破真広は金髪の釣り目でオラオラ系のオレイズム。
頭も切れるし、運動神経バツグン。
「チッしょーがねーな」とか言いつつ子猫を拾うタイプですw

滝川吉野は一見優男風なんですが、
非常に頭が切れ、いざという時は躊躇なく銃の引き金を引ける冷酷さもあり、
芯が強いタイプです。

その他出てくる男キャラ全員が美男ばっかりです。いや、美男しかいません。

俺 「おい、なんだこのイケメンパラダイスは!
   俺が腐女子だったらカップリングはかどりまくりじゃねーか!!」

友人「ポイントはそこじゃねー!ストーリーだ!!」

俺 「ストーリーってどうせ魔法バトルの復讐劇だろ。
   しかもテンペストって。どうせイケメンがシェイクスピア気取りの
   キザいセリフのたまうんだろ?なに?ハムレットもかよ。うぜー!」

友人「いいから黙って8話まで観ろ!いいか、8話までは絶対観ろよ!!
   文句はその後聞いてやる」

俺 「お前は上島竜兵か! そこまで言うなら観てやんよ!!
   だが、つまらなかったら熱々のおでんを鼻から食えよ!!」

ということでのろのろと8話まで視聴したんですけど・・・これは驚愕の展開!!
そこからは全24話のこの作品をほぼノンストップで完走でしたw 友人サーセン!!

この作品では、魔法バトルと言っても火や雷を使うというようなものじゃなく、
加速や防御といった地味なもので鉄パイプとかを武器にして戦うといったものです。
駆け引きや戦術といった面が大きく、バトルそのものもなかなかの迫力です。

ただ、この作品はバトルメインではないのです。
テーマは「運命」もしくは「運命への抗い」
そして一体誰が真広の妹愛花を殺したのか?

伏線の張り方やミスリードさせるような仕掛けが上手く
「続きはよっ!!」とのめり込んでしまうようなおもしろさがあります。
だだ、物語の後半(14話くらい)からはラブコメ要素が強くなる部分もあるのですが、
正直この辺はちょっとダレました。
ピークは8話から前半ラスト、後半は人によっては評価が分かれるでしょうが、
それでも引きつけられる展開だとは思います。
それに物語の幕も綺麗に下ろしてくれたので心地良い余韻に浸れると思います。

いや~おもしろかった~
ここ最近のアニメの中では、相当いい出来の作品だと思います。
今度友人にセブンイレブンのおでんでもおごってあげようと思います。


「ネタバレありの雑感」(未視聴の方は絶対に見ないで下さい)

{netabare}愛花が自殺したのは、吉野と真広の為というのは分かる。
愛花が生きていたら1年後に吉野と真広が生きている保証はないわけだし、
それこそ黒鉄病で死亡してたかもしれないしね。
でもやけにあっさり受け入れちゃったよね。
まぁ愛花らしいと言えば愛花らしいけど。
今思えば愛花の回想シーンがやたら多かったのも
愛花ってそういう人だからと視聴者に納得させる為だったかもね。

あとは絶縁の魔法使いが吉野だと完全に思ってましたw
でも、そっちの方がおもしろかったかもって思ったりします。
最後の戦いでは、吉野も真広もただの傍観者だったしね。
もうちょっと二人の活躍シーンが見たかったです。
でもあの二人が本気の殺し合いをするところなんて見たくないですしね。
難しいところですね。

最後に好きなキャラは鎖部左門です。
彼のリアクション芸はそれこそ上島竜兵、いやカイジばりでしたねw {/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 77
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中盤以降が楽しめました (@´▽`@)

原作 漫画 未読

全24話

簡単に説明すれば、滅亡する世界を救おうとするお話。

ファンタジーなんだけど、推理、恋愛要素も含まれてます。


感想

ダブル主人公なので、ちょっと新鮮味があり、掴みはOKでしたが・・・{netabare}
話が進むにつれ、主人公の2人が死んだ人間(不破 愛花)の為に行動して行く姿に、後ろ向き過ぎて段々つまらなくなりました。
2人とも引きずり過ぎ感が半端ないです。
恋人の吉野はまだ分かるが、真広は単にシスコンでしかない。
まぁ、吉野は真広について行く感じでしたけどね・・・。

それに、シェイクスピアのハムレットとテンペストの話がでてくるのだけど、自分、全然知識ないのでその辺も理解できず楽しめなかったです。
知ってれば、より面白かったのかな?

だけど、中盤以降 俄然面白くなる展開が!

そう、島で2年後に死ぬはずの葉風さんが、生きて2年先の今に現われてからです!

この時の真広、吉野、左門の3人の言葉の駆け引き&心理戦がよかった。

特に、佐門の苦悩に歪んだ顔と、心の言葉には、見てて面白かったです。
それにしても吉野と真広って、高校生なのにあの理詰めには驚かされる。
とても高校生とは思えない。(まぁ、フィクションだからしゃーなしだけど)


この葉風の登場で、一気に面白くなりました。

これにより、もしかしたら、死んだ不破 愛花も生き返るかも!・・・・っていう期待が持てたので。
それに恋愛要素も強くなったしね。
葉風さんが吉野に惚れて、デレたりする所は可愛かったです。

でも、結局生き返る事はなくて残念でした。

終盤で分かったんだけど、愛花ちゃんが自殺だったとはね。。。
自分は葉風さんが過去に行く事になった所で、葉風さんがやむなく愛花ちゃんを殺すものだと思ったので・・・。
(これならつじつまが合うし・・・多分、皆もそれくらい予想できたと思うけど)

それにしても愛花が自分の死をあっさり納得し、それが当たり前の様に受け入れるのには・・・何だかな~でした。
(-ω-)

絶園の魔法使いだった愛花が不憫でしたし、残された吉野も可哀想でした。
(自分は吉野目線で観てたので)


ラストでは、世界が救われ、だれも魔法が使えなくなるのだけど・・・
只のじゃじゃ馬娘になった葉風さんと吉野には上手く行って欲しいと思いました。
{/netabare}

綺麗な終り方で、なかなか楽しめた作品でした。
何方にもオススメできます。


最後に二言
{netabare}
吉野、よく殴られてたね・・・痛そうでした。(> <) 

無職のエヴァンジェリン山本・・・君の存在って・・・?
28歳で、あのミニスカ衣装はよくやるよ!
頑張ったで賞をあげます。φ( ̄∇ ̄o)
{/netabare}


OP:「Spirit Inspiration」歌 - Nothing's Carved In Stone
OP:「大好きなのに」歌 - Kylee

ED:「happy endings」 歌 - 花澤香菜

ED:「僕たちの歌」 歌 - 佐香智久


「僕たちの歌」「大好きなのに」CD購入

「大好きなのに」この曲が特にお気に入りでした。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 67

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悲しくも惹かれるアニメ♡

原作が好きでアニメも観ました!

愛花の死んでいるその姿が悲しくもとても美しい印象です。

私がこの作品で特に好きなのは
吉野と愛花の回想シーンですヽ(*´∪`*)ノ"
愛花の言動や身振り手振りにいちいち癒される私がいました。
なんなら2人の回想をずっと観ていてもいいくらい♡


シェイクスピアを使用していてそこがまたおもしろさを
個人的に増幅させられました。
愛花も大好きですが、吉野も好き♡
吉野の性格が私は大好きでした。
だからこの2人がすごく好き!!本当にお似合いだと思います。

まだまだ魅力的なキャラはいますが・・♪

作画も綺麗ですごくお洒落なアニメだと思いますヽ(´∀`*)ノ+.★
ただちょっと悲しいなって思う部分もあります。

私は、バトルシーンより回想シーンのが好き。
で、原作のが好きだけどアニメも充分良かったと思います♪

読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

投稿 : 2024/06/29
♥ : 61

82.1 3 2012年度の三角関係アニメランキング3位
さんかれあ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (2264)
12308人が棚に入れました
紫陽町に住んでいるゾンビ大好き高校生降谷千紘は、夜ごと怪しげな古文書を片手に、事故死した飼い猫ばーぶの蘇生を試みていた。ある夜、蘇生秘薬を作っていたいた千紘は、川向こうのお嬢様高校に通う美少女、散華礼弥が父に対する恥ずかしい不満を古井戸にぶちまけるところを目撃してしまう。千紘の実験に興味を持った礼弥は、千紘と共に紫陽花の毒を使った秘薬を作成、実験に成功するが、2人とも失敗したと思い、翌日にばーぶの葬儀をすると約束した。礼弥は夜中に出歩いていたことが父親に発覚し家に閉じ込められてしまう。悲嘆した礼弥は、密かに持ち出していた秘薬を「毒が含まれているから」と、蘇生と逆の効果を期待し、服薬してしまう。

翌朝、結局死ぬことができなかったと悲嘆にくれつつも、千紘との約束である「ばーぶの葬儀」に参加するため家を抜け出した礼弥は、その途中で父に遭遇。父の振るった鞭に打たれて崖から転落してしまう。その一部始終を目撃した千紘が駆け寄ると、砂ぼこりの中から礼弥はゾンビとなって起き上がった。ゾンビとなった礼弥は降谷千紘の家に居候し、千紘にとって憧れであったゾンビとの共同生活が始まったのであった。

声優・キャラクター
木村良平、内田真礼、矢作紗友里、井口裕香、荻野晴朗、斎藤志郎、石塚運昇、浅野まゆみ、林沙織、岩瀬周平、福圓美里

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゾンビ×ラブコメ

ゾンビマニアの主人公と
ゾンビになった美少女と
ゾンビになった猫と
活発な幼馴染の女子高生と
落ち着いた雰囲気の妹との青春ラブコメです。

5人の主なキャラのうち2人(匹)が「ゾンビ」です。

いわゆるバイオハザードの「ゾンビ」と
この物語の「ゾンビ」では定義が多少違います。
定義はいろいろと細かい違いがありますが、
大きな違いは「ゾンビに意思があるか否か」です。
この違いだけでゾンビに対する普遍的な
考え方がガラッと変わりました。
とても面白かったです。

なのでバイオハザードや学園黙示録のような
カオスな感じはまったくもって皆無です。


高校生の日常生活に「ゾンビ」という
スパイスが加わって
毎話刺激があってクセになるので
最後まで楽しめました。
でも最終回のあと味がちょっとすっきりしなかったので
続きをやって欲しいと思いました。

日常系アニメにちょっと飽きてきたなぁと
思った人は気分転換に見てみてはどうでしょうか。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 80

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

(2期希望です)タイムリミットサスペンスの要素が全体を引き締めます。もっと鬱でシリアスでよかったかも。一度はぜひ観賞してみてください。

タイムリミットサスペンスの要素が全体を引き締めます。

結ばれないロマンスが心を痛くします。

誠実なヒロインの行動に涙を憶えます。

一部に展開の不自然さみたいなものが気になりました。十分おもしろい素材だと思います。そんなに簡単にゾンビを主人公以外が受け入れるものだろうか?! というのが最初に気になった点(少しは悩んでほしかった)。

それでも、作品世界にはスパッと引き込まれ、これまた一晩で見終えたのです。

主には、物語の通底にある、決して幸福に結ばれることのないラブロマンスの予感に心打たれたからだろうと思う。繰り返しとはいいません。一度はぜひ観賞してみてください。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 52

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

紫陽花の似合うゾンビヒロイン(*´ω`*)

ゾンビをこよなく愛する高校生一年生・降谷 千紘と
とある事情でゾンビになってしまったお嬢様・散華 礼弥の
織り成すラブコメディ作品。原作は漫画。全12話の作品。


ゾンビしか愛せない主人公、ゾンビヒロインと
ちょっと変わった設定や世界観に期待しながらの視聴。
序盤はその期待を裏切らないワクワクな展開でしたが
中盤以降は動きが少ない上にシリアスな展開など
中途半端なお話になってしまった印象が強いです。
主人公とヒロインの恋の展開があまりにも
少なかった事が一番の原因ですかね(´ー`;)

ゾンビヒロインという事でキャラデザにも注目。
想像していた気持ち悪さなどは全くなく
紫陽花の似合う可愛らしいゾンビでした♪
この辺りはすんなり物語に入っていけると思います。
つーか、主人公のあの髪型…どうにかならなかったのw

登場人物は少なく覚えやすいのも良かったですね。
千紘の幼馴染みや妹などはとても個性的で
物語の良いアクセントになっていると思います。

千紘を木村良平、礼弥を内田真礼と個人的に
好きな声優さんが演じたのでちょっと甘めの採点w
礼弥の父親役の石塚運昇も流石の演技力でした。


肝心のラブコメが中途半端になってしまったのが残念。
もう少し関係を発展させて欲しかったですね。
そして一番残念なのが最終回まで中途半端な所かな=3
それ以外はそれなりに楽しめると思いますw
ゾンビファンの方は必見の作品ですよ(*´∀`*)w



《キャスト》
降谷 千紘(CV.木村良平)
散華 礼弥(CV.内田真礼)
左王子 蘭子(CV.矢作紗友里)
降谷 萌路(CV.井口裕香)
降谷 茹五郎(CV.斎藤志郎)
ばーぶ(CV.福圓美里)
散華 団一郎(CV.石塚運昇)



《主題歌》
OP:『絵空事』/nano.RIPE
ED:『Above your hand』/Annabel

投稿 : 2024/06/29
♥ : 52

72.5 4 2012年度の三角関係アニメランキング4位
好きっていいなよ。(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1134)
5554人が棚に入れました
16年間、彼氏も友達も作らずに生きてきて、周りからは暗いやつと思われている、橘(たちばな)めい。ある日、ひょんな誤解から学校一のモテ男・黒沢大和(くろさわやまと)にケガをさせてしまうが、なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言、むりやりケータイ番号を押しつける。めいがストーカーにつきまとわれた時、呼んだらすぐにきてくれた大和は、めいを守るためとキスまでしてきて……!?

声優・キャラクター
茅野愛衣、種田梨沙、櫻井孝宏、島﨑信長、内山夕実、寿美菜子、前野智昭
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

<最終回まで視聴完了> なんだんねんw

いろんな意味で、少女マンガの王道だったかもだね。
誰かの嫉妬から嫌がらせを受けたりして傷ついたり、
ありもしない噂流されたら本人に確認する前に信じちゃったり、
そういう人間くさい愚かな部分を描きつつ、恋を実らせ育んでいく2人。

やきもきしたり、じれったかったり、イラッときたりしながら
最後まで観たわけだけれど、う~ん・・笑っちゃったな。

期待しすぎてしまったのかな。もう少し感動が欲しかったんだと思う。
なぜそこでそう思う・・?ってことがあまりに多くて
それは、めいにも大和にもすごく感じた。
{netabare}
しかも、めいと大和の間に会話はあまりないようで、
お互いがもっといろんなことを何でも話し合ってる仲だったら
こんなことにならないのに、ってことが多かった気がする。
付き合いが浅いからこそ、たくさん話をすべきだし
それがないから、すごく好きなのに信頼関係が浅いってことに
なってしまうんだろうね。
{/netabare}
でも、愛子やあさみっち達のようにいろんなカップルがいるわけで
その2人だけのカラーみたいなものは確かにあるし、
めいと大和も、これまでの経験と教訓を生かしながら
今後はもっともっと会話に花を咲かせたり、信頼関係を深めていくのかも。
そう思わせてくれる可愛く初々しいい話ではあった。

ちなみに、愛子やカイがいてくれたから成り立ってたし
この2人がとても魅力ある人物で、けっこうお気に入りだった。

展開的には前回(12話)のほうがよほど最終回にふさわしい内容で
盛り上がれたような気がするなぁ・・

リアルだなとは思うのだけれど、せっかくのアニメ作品だし
もう少し見せ場が欲しかったのは正直なところ。
それでも、作画は毎回美しかった。
背景がきめ細かく、隅々まできれいに描かれていて
つい見落としそうな小道具や部屋のインテリアや
置いてあるものなんかで、キャラ設定もわかりやすかったし、
そういう行き届いた想いが伝わってくるのは嬉しかった。

それに表情の微妙な変化なんかも細かくて。
あと、OPに岡崎律子の歌が起用されていたことも嬉しかった!
彼女のやさしい歌声とメロディーはとてもピッタリだったと思う。

一応、原作が手元にあるのでこれから読んでみるつもり。
----------------------------------------
<8話の感想>

モテるからって恋愛上手なわけじゃない。
大和は確かに八方美人なところ、あるよね。
誰にでも優しくしてしまうのは、中学時代・・苛められないよう
表面を取り繕ってた時から変わってないんだなぁ。
嫌われたくない思いと、女の子は大事にしたいって思いは
わかるけれど、目先だけで動いてしまうんだろうなぁ。
あとは実際、恋愛経験が少ないから気が付かなさ過ぎてるだけ。
でも本気で好きな子がいるなら、その子を不安にさせちゃダメだよね。
めいみたいな子と出逢ったことで、これから彼もわかっていくんじゃないかな。
めいも大和と出逢って、自分の気持ちを表現するにはって悩みながら
どんどん変わっていってるしね。
新キャラの男の子、大和を昔から知ってるような感じだったし
今後どう絡んでくるのか楽しみ。
-----------------------------------------
<7話の感想>

読モのめぐちゃんは、自分に正直な子。
しっかりしたところもあって決して悪い女の子ではない。
愛子はけっこう冷静に観察しているけど、情に厚い姉御肌。
{netabare}
デリカシーないのか?と思ったあさみっちも、実はちゃんと気づいてた。
大和は、心変わりや裏切りなどしてないし、
めいには誠実なんだけど彼女の本音までは見抜けなかったかもだね。
ずっとメールを待っていためいが、大和からのメールに
「遅かったね」と打ちそうになったのを「おつかれさま」に
変えた気持ちが痛いほどわかる。
{/netabare}
でも、やっぱり気持ちは伝えないと伝わらない。
お互いが本音に気づいてあげられるほどの関係じゃないから、なおさら。
嫌な噂を耳にして、不安が疑惑に変わってしまったり
理解してるつもりで本音を隠し、いい子ちゃんぶってしまう・・
誰にでもよくあることかもしれない。
でもそのままにしておくと、気づかないうちにどんどん歯車がズレていく。
いつのまにか離れてしまってた、なんてことがないように
大切なその自分の想いをまずは信じて、勇気出すしかないのだよね。
{netabare}
愛子やあさみっちに気持ちを打ち明けためい、一歩前進できて良かった。
大和を想う気持ちの分だけ、少しずつ髪が伸びていっているめい。
気持ちをわかってくれる友達もできて、ますます変化が楽しみ。
{/netabare}

------------------------------------
<6話の感想>

ふたりで下校中の夕焼け空を一直線に横切る飛行機雲が、
一途な思いを揶揄しているように見えた。
でも、めいが久しぶりに1人で下校したときの夕焼け空は
どこか淋しげに映った。
だけど彼女は、今まで恋をした経験も友人もいなかったわけで
大和に対しても好意は持ちつつ、まだ自分を見失うほどの情熱には
発展していない段階なのだよね。
大和や他の登場人物の言動によって、自分の気持ちに少しずつ気づいたり
相手のことを信じれるようになったり、全部まだこれからって状態。
そんな中、大和の気持ちが今のところ揺らがずにいてくれてるのが
せめてもの救いだし、安心して観ていられる。
1クールなのかな?だとしたらそんなに話も入り組めないから
めいが今後、心乱されながらも大和と信頼関係を築いて
ほんとうに「好き」って言えるまでを描くのかもしれないね。
-------------------------------------
<5話の感想>

猫を通してさらに距離が縮まっていく流れがいい感じ。
生真面目で優しい、めいのキャラがとてもよく表現された回だった。
そして、大和のちょっとだけ生意気な妹の繊細な気持ちが
いろいろな言動に表れていて、思わず抱きしめたくなった。
オーブン電子レンジからケーキを出すあの後姿が、めちゃ可愛い!
子供の頃の自分と重なる想いやエピソードもあって切なくなったけど
彼女には めいがいてくれて良かった。
-------------------------------------
<4話の感想>

大和の友だちである早川君、音立てて汚い食べ方(苦笑)
イヤ~な奴の描き方がすごくわかりやすいよね。
それぞれの人物の細かな表情の変化、しぐさ、目線、指先。
そういう演出がとても良いと思う。
場面によっては、こっぱずかしくて赤面しそうなんだけど
それは、そのピュアさが今の僕に無くなりつつあるからなのかな。
大和とめいの信頼関係が少しずつ少しずつ深まっていくのは
心地良いし、素直に応援したくなる。
毎回OP聴いてるだけで泣きそうになるんでホント反則だぁw
--------------------------------------

<3話の感想>

この作品、OPがものすごく好きだけれどEDもいいな♪
歌だけでなく、あの紫陽花色のイラストの数々がすごく好きだ。

人には多少なりとも心の傷があったり
罪悪感や劣等感を持ちながら前へ進んでいるよね。
そんな自分の心のうちを大切な人に打ち明けることで
お互いの距離を縮めたり、理解したり、しようとしたり。
大人ならさらっと流してしまうことでも、彼らは高校生。
ひたむきさ、みたいなものが伝わってきて
大和やめいはもちろんだけれど、波乱因子になりそうな愛子のことも、
ちょっと憎めないものを感じた。
それにしても、大和モテすぎだろww
まぁ、実際ああいう人いたけどね(笑)
{netabare}
チャラいようで実は、めいを好きになった理由がちゃんとあったってことが
今回は言いたかったみたいだね。
{/netabare}
-------------------------------------
<2話の感想>
{netabare}
中西くんが意外にいい奴で、初々しくも想いをはっきり伝えてるところ
なんかけっこう好感持てた。
あさみっち、ライバルになるのかと思ったら、
いいお友達になれそうだしホッとした~
にしても、あのチュー攻めは観ててニヤケながら複雑というかw
思わず顔がほてったww いったいどんな展開が待ってるやら。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 63

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やっぱ青春いいねぇ~(* ̄▽ ̄*)ノ"

~あらすじ~
高校生の橘めい(ヒロイン)は、人を信じることができず、
いつも高校生活を1人で過ごしていた。
そんな時、黒沢大和に出会いそこから恋が始まる。

~感想~
キスがめっちゃ多いですねぇ~(*´∇`*)

「最初は少女漫画なんてこんなもんか!」

途中から共感できて面白かったです。

でも、キスが多すぎてトキメくシーンが薄れていまいました。。。

しかし、話としては面白いので、是非、見てくださいm( ̄ー ̄)m

投稿 : 2024/06/29
♥ : 36
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悩み傷つき、愛しくて切なくて、後ろ向きになったり、前向きになったり

原作未読。全13話

ずーと友達がいない主人公 橘 めいにモテモテでカッコいい 黒沢 大和と出会いつきあうところからお話がはじまります。

みんなそれぞれ心の傷が追っているシーンがあって、キャラに感情移入しますね。

どう人に接していいか分からないめいが可愛いですね。

携帯のメールを打ち変えているところなんか、心情が出ていて細かいです。

愛子ちゃんカッコいいですね~同学年とは思えない言動ですw

となりの怪物くんと同じクールにあったんですね~
怪物くんも面白かったですが、どこか浮世離れした感じがしました。
こちらの方が心情がよく表現されていて、等身大に近い感じがしましたね。
{netabare}(もちろん、すごいイケメンやアイドルなどはなかなかいませんがw){/netabare}

キャラの動きやしぐさの描写が好きでしたね^^

めいが少しずつ言葉や雰囲気が可愛くなってくるところもとっても素敵でした。

心がキューとなり心が暖まるいい作品でした。学園もの恋愛ものが好きな方、オススメです。

OP 儚くてやわらかい感じの曲です。
ED スネオヘアーが歌ってます。やさしい曲ですね。12話の曲もお話と合っていて良い曲でした。

12話がどう考えても最終話のような感じでした。それだけ完成度が高いお話でしたね。13話はどちらかというとDVD特典みたいな感じです^^

次回予告のめいとねこが可愛かったですね~

投稿 : 2024/06/29
♥ : 36

70.0 5 2012年度の三角関係アニメランキング5位
夏雪ランデブー(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (864)
3996人が棚に入れました
たむける花も選ばずに、ずっとそばにいるだけでいい ――。目つきは悪いが純情一途な花屋のバイト青年・葉月(はづき)亮介。彼がひそかに想いをよせるのは、店長の島尾六花(ろっか)。一目惚れした六花の花屋に通い詰め、バイト募集を機にそこで働くことに。念願叶ったものの、8つ年上の彼女は恋愛を諦めている様子。目の前にいるのに何もできない自分に歯がゆさが募るばかり。ある日、とある用事で花屋の2階の彼女の自宅に呼ばれて行くと、そこにはなんと上半身裸の男。予期せぬ事態に半ば憤り、半ば呆れる葉月だったが、意外な事実が明らかに。その男は六花の同棲相手ではなく、すでに亡くなった彼女の旦那の幽霊(島尾篤)だという。六花には見えないらしい島尾(幽霊)は何かと葉月の恋路の邪魔をし、葉月もそれに屈せず押しの一点張りで頑張るがなかなか埒が明かない。そんな中、島尾(幽霊)が切り出した予想外の提案とは・・・


声優・キャラクター
中村悠一、大原さやか、福山潤

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

~愛別離苦~

たむける花も選ばずに ずっとそばにいるだけでいい―――――


心の急所に刺さるような切なさが胸を締めつける作品。
心理のうつろいに焦点を当てた演出は独特の空気を醸し出していました。

花屋の店長・島尾六花に恋をした冴えない青年・葉月亮介。
しかしある日、彼女の部屋で一人の男性と出会ってしまう。
それは死んだはずの六花の旦那・島尾篤だった…。

本作は「プレスコ」と呼ばれる、音声を先に収録しそれに映像を乗せていくという手法が用いられています。
これによって会話に独特のリズムや間が生まれ、よりキャラクターをリアルに感じることができます。
例えばそれは、デートシーン。
まるで自身がその現場にいて陰から覗き見しているような不思議な感覚に陥ります。
それほど掛け合いが自然で説得力がありました。
しかしここまでキャラクターの心情をリアルに感じることができたのは、
やはり演じている方々の抜群な演技があったからこそ。
主に3人しか登場人物はいませんが、みなさん素晴らしかったです。
またキャラクターの些細な仕草や行動がとても丁寧に描かれていた点も良かったです。
人物の土台がしっかりしているから何か突拍子もない行動をとってもその理由に納得ができました。
人間臭い掛け合いが心に響いてきて、触れた手の感触までもがこちらに伝わってくるようでした。

「死」は誰しもが必ず訪れるもの。
息を引き取るその瞬間にどのような心持ちでいられたか、それがとても重要だと思います。
自分の生涯に満足することができたなら、自分の死にも満足できるのかもしれません。
死と正面から向き合い、今この時をどうやって生きていくべきか。
本作を観てそんなことをぼんやりと考えたりしました。


心に咲く花は誰の香り?
奇妙な出会いから始まった不思議な三角関係はとても切なくて、とても温かかったです。
誰に感情移入するか、どの角度から見るかによって大きく評価が分かれる作品だと思います。
意外性のある展開が観る人を選ぶかもしれませんが、本作はそれでいいのかなと。
自分の中だけにこっそりと閉まっておきたい…、そんな余韻が残るラブ・ファンタジーでした。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 69
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

<最終話まで視聴完了> 執着と訣別 愛と苦悩を 花のようにさわやかに

<最終話まで観終えて>

★注★この最終話に関しての感想は激しくネタバレしているので、
観終わっていない方は「ネタバレ」リンクを読まないほうがいいです。

葉月のモノローグから始まったから葉月を主人公として
彼に感情移入しやすいストーリー運びだったけれど
途中から3人ともモノローグがあり、主人公を誰にして観るかで
この話の解釈は随分と変わってくると思った。

また謎を残すシーンやセリフが多く、観終えた後もしばらく考え込んでいた。
とにかくこの作品は、何度も見返すたびに新しく気づかされる部分がありそう。
ってことで1話から最後まで3回観て考察したことを下記の通りまとめてみた。

{netabare}

【島尾と六花の約束】

1話からすでに語られていた「約束」は
島尾亡き後は、離婚して彼の遺品をすべて処分すること。
後半で判明する「約束」は、島尾の骨の一部を食べる、
そして散骨するか、どこかに埋めること。(その骨は夏雪草の鉢植えの中)

その「骨を食べる」という話は、生前の島尾と六花が山に行ったときに登場する
六花の母親が作った絵本の話の中に由来している。
主人公の女の子が愛した木の、根を食べて毒死したのち、
木の一部に生まれ変わったというのをハッピーエンドとする発想。
つまり、島尾の骨を「木の根」に見立て、健康な自分が島尾の一部となって
生まれ変われたら幸せだということ。

しかし六花は再婚してもなお、どの約束も遂行できず、そのままで。
島尾が成仏できなかった一番の理由は、ここにあるのだと思う。
なぜなら、六花と葉月が亡くなるまでずっと棲みつき、
彼らの孫にようやくその「約束」を委ねていたから。
あのOPに登場する男の子とその行動の秘密はこれなのだよね。
ただ、再婚した葉月夫婦が亡くなってからはどうやら
地縛霊ではなくなり、店の外でもどこでも悠々と
浮かんでいられるようになったようだし、孫に約束を依頼してから
はるか上空を飛んで小さくなっていったので、あれがもしかしたら
成仏した、という意味だったのかもしれない。

【なぜ葉月には霊が見えたのか】

葉月たちの孫が島尾の霊を見ることが出来たように
葉月は少年のようなピュアな心の持ち主だった。
霊である島尾に体を貸すこと自体がそもそも、普通ならリスクを負う
はずなのに彼は「店長にしてやれる最善は・・」と考えており
身体を貸すことに迷いがなかった。
絵本世界に閉じ込められても悲壮感はなく
再会した島尾と六花の会話を聞いているときも、自分と六花が
両思いになっていたことを喜んでしまうほどノーテンキだった。
これは彼の純粋すぎるほどの人間性をあらわし、
そんな葉月に対して島尾は頼りなさを感じながらも、自分の代わりに
六花を愛しぬける人間として最終的には認めた、ということなのかも。

【葉月の献身的な愛があってこそ】

島尾の存在は忘れきれないとしても、葉月の魅力には惹かれていっていた。
がその上で、亡夫である島尾が成仏できずにいたことに気づいた葉月が
六花の中にある島尾の記憶を共有し、受け入れることを、
身をもって証明してくれたからこそ、六花もケリがつけられた。

【一番しあわせになったのは誰?主人公は誰?】

観る人によっての視点で主人公も、しあわせの価値観も違うはずなので
断言はできないけれど、葉月と六花は再婚して娘や孫ができて
ごく一般的なしあわせを手に仲むつまじく人生を送ったようだが
そこは無視されたといっていいほどスルーし、いきなり葉月の葬式後に
話が飛んでいるのを観ると、島尾を主人公に見立てたほうが一番納得がいくし
そのほうが清々しい物語として観終われる。

【謎の多い絵本世界は果たして必要だったのか】

島尾が葉月の身体に憑依するとき、なぜか絵本の中の六花姫の姿だった。
この謎に関しては一切語られていないので、原作を読まない限り不明だが
当初、絵本は島尾が描いたスケッチブックの中の世界だったし
絵本の中の六花の口調は、島尾そのものだったので
島尾が創り出した六花=島尾の内心と理想ということになると思う。

で、リアル島尾⇒葉月の身体でリアル六花と対面を果たす。
リアル葉月⇒島尾の心象風景の中で六花の姿をした島尾の心と向き合う。
結果、島尾は六花と果たせなかった子作りの夢をも手にしてしまう。
ここでもうひとつ忘れてならないのが、六花が図書館で童話を借りており
島尾の未完の絵本を完成させようとしていたふしがあること。
なので絵本世界の中での人魚姫以降の荒れた世界は六花の戸惑う心が反映し
その際に遊園地でのカキ氷を前にして泣いていた記憶が
介入してきて葉月を困惑させ、でもそれもまた中断し、
その後は島尾が描いていたのじゃないかと。
まぁそんなわけで、絵本世界はやはり心象世界として捉えるのが妥当で
きっとこういうメルヘン部分がこの作者の特徴なのだろうけれど、
観る人によっては難解になってしまうか、退屈な部分だったかもしれない。

でも乙女チックな趣味趣向を持つ島尾ならではの発想とシーンであり、
さまざまな絵本や童話の世界が登場するのは、個人的にけっこう楽しめた。
{/netabare}

------------------------------------------

<10話の感想>

絵本の中の世界はまだ続き・・
葉月はどこまでノーテンキなんだ?と、島尾じゃなくても思うよ。
でも逆に言えば、そういう部分が葉月の良いところでもあり
キャラとしての魅力部分なのかもしれない。

さて、山の中の樹の根元に植えようとしていた夏雪草、
そのままになってしまってるけれど、あれでいいわけがない。
{netabare}
なにしろあの鉢の中には、ある秘密が隠されていたのだから。
島尾が成仏するには、六花があることをしないとならないんだと思う。
{/netabare}
だがしかしそれをどう描くか・・誰にやらせるのか、2人でやるのか。
ようやく次週にはそのあたりが観れるかな?
毎回「えーそこでつづくかいな。。」といいところで終わるのでw

ほんと、見せ方次第ではガッカリきそうな不安もあるけれど、
島尾は覚悟を決めているようだし、葉月もあのままじゃピエロなだけだし。

とにかくこの作品は、亡くした相手との過去にどうケリをつけ
喪失感の消えない中、3人が前にどう進もうとするのかが
ポイントだと思う。
最終回も迫ってきていることだし、鮮やかな展開を観たいなぁ。
-------------------------------------

<9話の感想>

前回観終えた後で、いろいろと想う部分があった。
この先の展開も想像したし、島尾、六花の本当の想いや
葉月の状況と今後。あの夏雪草の鉢植えの意味。
それぞれ予想通りな部分もあれば、あぁなるほど!と
予想よりもう少し深い意味にも気づかされたり。
でも、丁寧に描きたいのか次週に持ち越し・・あぁ待ち遠しい。

------------------------------------

<8話までの感想>

観始めたばかりの頃はEDだけが切なく響いていた。
でも、亡き夫である島尾の想いが描かれたここ数話を観ていくと
OPもまたものすごく切なくて、胸が閉めつけられる。
ほんと、わざわざここでネタバレせずともすでに、
OPとEDでかなりのことを語ってしまってるよねこの作品。

誰を主人公にして観ていくかで全く違った見解になるけれど、
いずれにしても・・じわじわくるのは間違いない。
そして今、OPに登場する六花そっくりの目をした
男の子のことが気になって仕方ない。

------------------------------------

<6話までの感想>

いやはや、5話の島尾には相当泣かされてしまったけれど、
島尾が生前描いていたスケッチブックの絵の世界に
入り込んでしまった葉月と六花のかわいい会話が微笑ましく
相変わらず、湿っぽくなりすぎないバランスがいいなと思う。

けっこう大胆な発言をしてしまうくせに、ブレーキかけてしまう六花。
めちゃめちゃわかる、その気持ち(><)
答えは出ていても前に進めないことってあるのだよね。
でもそれで葉月を傷つけてしまってたり、
島尾をなおさら切なくさせてしまったり。
3人それぞれが、本音100%でガンガンいけない事情を持っていて
やっぱりこういうのって、大人ならではの話だと思う。

葉月の片思いから始まった物語だから、つい葉月を応援したくなるけど
島尾の切なる願いも、結果的には葉月と六花を結びつけていくような
言動になっていきそうだし、どっちに転んでも誰かが思い切り切ないという。
{netabare}
「死んだ旦那 言い訳にするのやめて欲しい」って
葉月の身体に憑依した島尾が言ってることにも注目。
{/netabare}

6話は回想シーンでの、指だけで手を繋ぐ六花と島尾が良かったし、
葉月が六花を好きになったきっかけっていうのにも、すごく共感。

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<4話までの感想>

原作は河内遙による漫画で『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、
2009年7月号から2012年1月号まで連載されていたとのこと。
単行本は全4巻。ということはもう完結している物語なのだね。

アニメ作品の場合、できるだけ最終回を観終えるまで原作は読まないのだが
この作品は、読んでしまいたい衝動に駆られる(笑)
毎回、いいところで終わってくれるし、そういう演出はなかなかのもの。

作画もすごく綺麗で、植物の彩りや窓から入る日差しの眩しさや
ふんわり揺れるカーテンの裾とか、ちょっとした表情の変化とか、
舞台が花屋だけになおさら美しさが際立つし、個人的にかなり好み。

物語のあらすじは、えっ?そこまで書いちゃうんだ?ってほど
ここのページのwiki参照が詳しく載っているので、そちらをオススメ。
ざっくり説明すると、早くに夫を亡くして花屋を切り盛りする未亡人・六花が
店にアルバイトとして入ってきた8歳年下の葉月という青年から慕われるも、
彼女の亡夫の幽霊が2人の関係を嫉妬から妨害。
(ちなみに彼女からは亡夫の姿はまったく見えないが、葉月からは見える設定)
諦めない葉月に、幽霊である亡夫はある日、ひとつの提案をする。
受け入れがたい葉月だったが、六花との進展に見込みが感じられずに
自暴自棄に酒に酔ったある夜・・・というところまで今、進んだ感じ。

すぐにもドラマ化や映画化されそうな話ではあるんだけれど、
宙に浮く幽霊が登場する上、彼の百面相的な面白い表情や、
この物語全体を包むコミカルな部分は
アニメじゃないと魅力も面白さも半減してしまうと思う。

物語の深刻な部分だけ抜き取ると、せつなく悲劇的ではあるけれど、
コミカルなシーンやカット、会話がセンス良く散りばめられ
シリアスにならない寸止め加減が、観ていて心地良い。

あと、葉月の声を担当する中村悠一さんの演技がすばらしい。
どこか斜に構えた感じと、若さの残る繊細さや脆さ。
『氷菓』での高校生役を観た後でこの葉月を観ると
折木くんが成長したようにも感じて、なんだか可笑しくなる。

そして彼や六花の心の声と表面に出してる態度との
ギャップなんかも面白いし見どころのひとつかも。

そうなんだ・・この六花のキャラがまたすごく好感持てて。
ひたむきで、まじめなようで実は大胆なところもあって。
しっかりしているようで、少し間が抜けていたり、泣き虫だったり。
もう恋なんてしないんだって思ってるようで本当は待ってる部分もあったり。
だけど、我に返ってみれば亡き夫のことがまだ忘れられなくて。。
つくづく、どこまでも女心全開で正直なのがいい。

とにかく、すごくリアルに彼女の心の揺れとか本音とか、気持ちの変化が
バシバシ伝わってきて胸がキュンキュンしてしまう(笑)
そしてつい、応援したくなってしまう。
だけど、亡き夫の想いにも共感する部分があり、せつなくもあり。。

OPを観るだけでいくつかの謎が湧き上がってくるのだが、
それについてはまだ何も解き明かされていないし、
展開的にもこれからがようやく本題って感じなので、今後も見逃せない。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 64

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

わかってるが多い人達

女性向けらしく、それぞれの登場人物の心情が語られるシーンが多く、視点が交差しました。

後家さんは、幽霊のダンナさんと、横恋慕青年との関係を使って、隙間の形でキャラクター付けがされている感じで、良く捉えると可愛らしく思いやりに満ちている懸命な人。悪くとると個性が見えてこず感情移入がしづらかったです。
ただ、青年の想いが通じるのかという一点のみで、サスペンスの解決を観るのと同じ感じで先が気になりました。

亡くなったのに達観できないダンナさんは生々しいですね。
心残りがあると、成仏するにも時間はかかるんでしょうかね。
夫の死を受け入れて生きている自分を奥さんが受け入れ、新しい生き方を納得するまでの話。


「ここで泣くのはズルいってわかってる」
「倫理的に僕の存在は全否定でしょ。わかってるけど、それは生きている側の話だよね」
「エゴだってわかってる」
切花の残酷さ、それでも枯れる時まで美しく…
など、こっちの腑に落ちないところを内容の中で “わかってる” “わかってる” “わかってる” と言われると、アラ…そうですか…? と見守るしかなく。


内容に対して話数は長いかな…
最後がきれいに済んでいたからいいのか…
とは思いました。
女性のこだわりそうな、男性の背中や喉や眼差しなどのオトコの色気力の描写は丁寧で、細かいです。生々しいですね。ふつうの三角関係だったら結構ドキドキな描写がいっぱいでした。


良い悪いで感じてはいけないデリケートな恋愛のお話に生死観がはさまって、自分にはとても感じ取りにくい話でした。
先が気にはなったんですけどね。酔うには色々不自由で、我にかえってしまいドラマの中で「わかってる」と言っている彼らを外から見守ってる感じでした。

最近、少女漫画原作アニメがとても楽しかったので、恋愛ものがイケる時期なのかもしれないと思い挑戦したのですが。
生死を境にした純愛ドラマで泣きたい方には良作な作品かもしれません。




私は幽霊は見えないんですが、亡くなってしばらくの間、亡くなった方が夢に出て来ることが何度かありました。夢枕に立つというやつですね。
うちのばあちゃんは今だに、亡くなった爺さんがたまに夢枕に立って「じいちゃんが墓掃除しに来いって言っとったから行ってくるわ〜♪」とか言っています。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 40

66.1 6 2012年度の三角関係アニメランキング6位
アルカナ・ファミリア -La storia della Arcana Famiglia-(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (703)
3984人が棚に入れました
地中海に浮かぶ小さな島「レガーロ島」を舞台に、特殊な力を持つ組織「アルカナ・ファミリア<神秘の家族>」のボスの娘・フェリチータ(主人公)を中心とした運命と絆を描く。フェリチータがアルカナ・ファミリアの一員となり3ヶ月が経ったある日、父のモンドは「アルカナ・デュエロの優勝者にボスの座を渡し、俺の娘のフェリチータと結婚してもらう」と宣言する。アルカナにまつわる真実を知るために、フェリチータはデュエロでの勝利を目指す。
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最終回・・・あの謎は今?

<最終回(12話)の感想>

いよいよアルカナデュエロ開催の日がやってきた。
果たして、決着はつくのか・・・と期待に胸膨らませて観始めたw

{netabare}がしかし、うーん、、やっぱりそうなるか。 {/netabare}


強くなければ優しくなれない、優しくなければ・・というセリフ
どこかで聞き覚えが・・で、結局「成長」がテーマだったのかな。
{netabare}
しかし、いくつかの謎が解けてないままだよ~
眠りから目覚めない両親やホムンクルスはどうしたら良いのだ。 {/netabare}

まさか2期で? 2期があったとしても親ばかは健在なのだろうなぁ。

でもこの作品、あらためて音楽だけじっくり聴くと
なかなかOSTは良いのです。
声も豪華だったしね。 でもそれだけだったなぁ。。

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<10話までの感想>

アルカナ能力に秘められた共通点と、フェリチータの葛藤。
パーパの思惑やジョリーの企み。
それぞれが、さまざまに絡み合う中、たぶん今後はあるひとつの
真実に辿り着いて、決着をつけることになるのだろうなぁと。
けっこう先が読めてきた。

恋は一人では成立しない。
ファミリーとは、大切なものを守るためにある。
当たり前のようでいて大切なこの2つが印象に残った。
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<6~8話までの感想>

謎の多いジョリーをはじめ、メインの登場人物1人ずつにスポットをあて
それぞれのアルカナ能力に関してのことや、個々に抱える問題など
展開していっているが、まだ不透明な部分は多い。

しかしジョリー見ていると、話し方といい雰囲気といい
某ミュージシャンそっくりで、なかなか楽しい。
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原作は乙女ゲームということで、ヒロインのほかはほとんどが
男性キャストという逆ハーレムだけど、タロットを元にした
アルカナ能力でバトル展開があったりする。
でも、今のところバトルとはいえすごく平和的に見えるバトルw
女性向けに作られているからなんだろうか・・・?
個人的にはそういう性別による差異をつけるのって、
あまり好みじゃないのだけれど、エログロや血なまぐさいマフィアものに
しないほうが、この物語は良いだろうね。
だってそうしてしまうと、ギャグがあまりに冷え冷えしたものになりすぎるし
目的が別方向にいってしまいそうだしね。

今のところ、新しいボス&娘の結婚相手を決めるためのデュエロを目標に
物語が進んでいるのだろうけれど、結果は見え見えなので(笑)
まさかそれだけでは終わらないだろう、終わらないでくれと、内心期待しつつ
なにはともあれ、耳が一番喜んでいたりする作品。

アルカナに関しては、もう少しキャストの面々がその能力を発揮する
また別の機会に感想とともに書く予定。

ちなみに、これまで観た時点での印象としては、ヒロインより
いろんな個性あふれる男たちのほうが魅力的。
中でも個人的に好きなのは、ルカ(中村悠一)とバーチェ(杉田智和)かなぁ。
ルカの髪型って『氷菓』の折木くんそっくりで、しかも声まで同じ人だから
別のこと考え始めてつい集中できなくなったりするけどw 
ヒロインやバーチェ、デビトと幼馴染で執事というあのキャラは良い♪

それと、ルカの幼馴染であり、ラザニア好きの食いしん坊で、
陽気なメガネくん、バーチェのムードメーカー的なキャラと
ギャップ萌えの期待ができそうなアルカナ能力に、
彼のバトルシーンが今から楽しみだったり。
ああいう普段は不真面目でちゃらんぽらんそうな人が
いざとなるとめちゃ強くてカッコいい展開っていうのが好み。
あーそれって必殺仕事人の主水みたいだけど、おじさんは苦手なのw

欲を言えば、キャラデザとシナリオにもう少しだけクールさがあったほうが
大人っぽくて良いなあと思うのだけど、見慣れれば今のままでも嫌いじゃない。

とりあえず、3話までは何したいのかあんまり見えてこなくて
ダレるものの、5話以降で面白くなってきたからホッとしている。
ちなみに、5話でのヒロインの幼女時代が可愛すぎ!!

投稿 : 2024/06/29
♥ : 29
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白いか、という話の前にまず“萌えるのか”、という話をせざるを得ないぜ・・・(´q`)

原作は乙女ゲー
少年マンガの要素を孕んだアツイ展開が売りの乙女ゲーらしいですが回りくどいこと言うなw
ようはリボーンじゃないかいw


でも単刀直入に言うと同じ乙女ゲー原作ですと代表的成功例の『薄桜鬼』はおろか、低評価が多い『緋色の欠片』の方がまだまだ面白かったですね;
まあお話を二の次、と考えても重要なのは数々のイケメンキャラがかっこよく描けているのか否か
或いは主人公たるフェリチータが可愛いのかどうなのか
っちゅー部分でそ


その辺この作品はからっきしダメダメでした┐(´`)┌
まずもうせっかくフェリチータに能登さんの声まで就けたのにも関わらず、衣装チェンジが回想と妄想の中だけってのが終わってるw
あとは2話だったかのドレスか
いくらスーツ萌えアニメだからって、スーツ姿だけ押されてもぉ・・・ギャップが必要やろ!そこは!
あれは手抜きと受け止めざるを得ない;


それに戦いの中に身を投じるキャラでありながら、フェリチータはイケメン達に守られてばっかなのはいただけない
大体がフェリチータ自身の目論見で戦いに巻き込まれているのにあれはないw
なのに最終回では意味不明に強いっておまw
これじゃただの破天荒娘やろ


イケメン達も同じ
お話の基本はノヴァとリベルタとフェリチータの三角関係、それと各々の過去と能力にまつわるトラウマの克服をめぐる成長劇
特に6話までがそーゆー展開
三角関係はまあ{netabare}(曖昧に終わることがなんとなく目に見えてましたけど){/netabare}w肝心なのはそれぞれトラウマとして深い傷を負ってる割には解決の仕方がかなりあっさりしてたところっすね
もっとドロドロの暗い話でよかったと思います
その方がイケメン達に感情移入でけたんや!


結果、面白かったのはルカ、デビト、パーチェのお笑い担当三人組(+ダンテのおっさん)にまつわる部分だけですw
真面目にw
声優評価とキャラ評価が甘いのはそのせい
特に個人的にはデビトさん、イチイチ面白いぞこんちくしょうw
たまにCパートで入る【懺悔の時間】が至高
あれだけが今回のアニメの功績と言えるw
でもたま~にしかないのよねぇ・・・それが残念ド畜生なのですよ


てか結局これってずっと内輪話でしたよねw
アルカナデュエロで勝てばお嬢様と結婚、っていう何気に重たい問題提起をしといて、アルカナファミリアっていう組織の内部分裂がちょっとづつ起こっていく・・・
でもこれがまずヌルイんよ!w
イタリアンマフィア(劇中ではあくまで自警団ですけどw)をモチーフに持ってくるのなら、もっと抗争劇ってかアウトレイジな話でええやんけw
しかも肝心のアルカナデュエロを最終回まで引っ張っておいて、バトル描写がテキトー
まさに茶番


バンクばっかりですよwどーゆーこと?w
ああ、このアニメ、、、作画がイイのは11話のフェリチータが溺れるところだけっすw
(なんであそこだけ作画いいのかw)
それ以前に事実上J.C作画陣よりもワンパック作画陣の方が仕事してましたし?


それとノヴァとリベルタのラストバトルでのつばぜり合い、最後に出した光ってあれなんや?www
君達のアルカナ能力ってそんなんちゃうやろw
なんかもうメチャクチャ\(^O^)/


っていうかその辺はもう目を瞑ります!
イチバン納得いかないのは【三角関係にさらに水を差す存在たるエルモ君(ホムンクルス)の扱いを放り投げやがったことですよw】
あの子フェリチータにときめいてたでしょ!?w
実は隠し攻略可能キャラってオチじゃないの?
もう少し絡ませようよ!お話にさぁ!
ダメだこのアニメ・・・早くナントカしないと・・・;


いやはや;
しかしまあ、ハラダチャンが歌うOPテーマだけはホント素晴らしかったと思いますわ
あれは夏期アニメで最高の曲
でもハラダチャン本編には一切出て無いってェ・・・

投稿 : 2024/06/29
♥ : 19

にしにし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ファミリー内の話ばかりで・・・

レガーロ島を牛耳るマフィア「アルカナファミリア」の内情を描いたアニメなんです。
ファミリー内に関係する話しか出てこず、別の組織がこのレガーロ島の利権を巡って抗争するだの、国家権力と争って島内の住人の利権を守ろうとかいう話は一切無く、ただただ、内輪の中で起こった事を消化していくという感じでした。

そして、このアニメのメインテーマである「アルカナデュエロ」という、次期パーパの座(アルカナファミリアのボスの座)と優勝者に自分の娘を嫁にする権利を賭けたイベントが最終12話にあったんですが、尺の都合か非常に残念な最終回でした。
一言で言えば「雑」です。逆にここまで雑な最終回も珍しいような気もします。

ただ、救いがあるとすれば、登場する男キャラが全員男前なんですよね。
あと、原田ひとみが歌うOP「Magenta Another Sky」がメッチャカッコイイ曲で、個人的にお気に入りです。

以上、この2点がこのアニメのオススメポイントなので、このポイントが気になる方には視聴する価値はあると思いますが、そうでない方にはオススメ出来ないですね。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 15

70.4 7 2012年度の三角関係アニメランキング7位
君と僕。 第2期 (TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (521)
3067人が棚に入れました
熱血からは程遠い、でもこれが青春ってやつですか!? 双子の兄弟、悠太&祐希と要、春は幼稚園からの幼なじみ。 仲がいいのか悪いのかいまいち微妙なところだが、高校生になった今もつるんでいる。最近は転校生の千鶴が仲間に加わり、5人になった彼らのスクールライフもちょっと賑やかに!? 目立った事件や熱血もない毎日だけど、笑ったり、驚いたり、恋をしたり…。たくさんの日常の中で、少しずつ成長する彼らが送る、ほのぼの青春グラフィティ!
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あたたかな想い出

毎週欠かさず観てきた4本のうちの1本。
ついに最終回を迎えてしまった。
男子高校生の仲良しグループが主人公なのだけれど
『男子高校生の日常』と比較すると、こちらはギャグのテンションも
けっこうあえての抑え気味で、唯一ハイテンションな千鶴が
ウザく見えるほどみんな静かな男の子たちなんだよね。

でもそこが、「こういう高校生たちだって多いよな」と思わせ
案外リアルな会話もあったり、懐かしくもあったりで
少女マンガ的などとよく言われてるけれど僕は好きだった。

ごく一般的に認識されているような「イケメン」は登場しないし
それぞれみんなどこにでもいるような平凡さがあって
おそらく幼稚園時代からの友達同士っていう、幼かりし自分らを
知る者だけに許される独特の関係が、しっかり描かれていたのも好感持てた。

{netabare}
1期よりは今回の2期のほうが恋の話が多かったように思うが
結局みんな誰も進展しなかったのは、良いのか悪いのかww
{/netabare}

で、この作品をじっくり観ていると・・恋愛感情というよりは
「憧れ」というものを色濃く打ち出したかったようで、

そのあたりも、純情な高校生として描かれた彼らがなんだか
とてもかわいく思え、その清潔感がこの作品の最大の魅力なのかもしれない。


<7話まで視聴>

今回はヴァレンタインデーにまつわる2日間が描かれた。
相変わらず、要くんのママには爆笑。
子離れできない母親も、あそこまで息子ラブなおバカっぷりを
発揮してくれたら、もう何も言うまい、って感じになる。

春くんに片想い中のまさきちゃんの健気さも可愛く、
彼女をひそかに想う千鶴くんの目線が、いつも
まさきちゃんをいち早くみつけ、窮地を救ったり、励ましたり。
普段はウザいけど、本当はいい奴なんだよね。

で、双子兄弟にしても、まさきちゃんの恋心を知りつつ、
決して煽ることなく、一定の距離を置きながら協力したり
見守ったりしてる友情がまた心地良い。

こんな友達は高校時代にしか作れないような部分があって、
かなりな宝物だよなぁって思う。

{netabare}他校の女の子から告白されて、翌日丁重に断っていた春くん。{/netabare}

彼の本心はどうなんだろう?彼女に興味がないのはわかるけど
恋愛自体に興味がないようにも見えるし、
あの中で一番、自分の高校時代のキャラに似ている彼なので
ちょっと探りたくなる。

それにしても、キュンキュン度高めの今回だったね~♪
「嬉しい。 涙がこぼれるくらい、君が好きで。嬉しい」
ってラストのポエムが良かったよ~

(以下は第1話視聴後の感想)
===========================================
登場人物は1期と同じ。

面倒見がよく、女子からモテる浅羽悠太と、
漫画とアニメが好きでスポーツ万能な浅羽祐希の双子兄弟。
ツッコミ担当にして優等生な塚原要。
趣味と外見が女の子チックな女子キャラ要員の松岡春。
ドイツと日本のハーフでちょっとチャラ男な橘千鶴。

相変わらずの5人。ゆるゆる~な会話で始まり、
時折シーンの心情にマッチした猫の姿が挟まれる演出も健在。

にゃんこがにゃんともカワイイ^~^

そして、要の母キターーーーっ!
息子ベッタリなあの感じは、自分がやられたら死ぬほどいやだけど、
アニメで見ていると平和に笑っていられるのが可笑しい。

要の家に押しかけて強引にお泊まり会してしまった4人の、
くだらない話をしては眠れず深夜のコンビニに出かけたり、
天体望遠鏡覗いたり~の、ギリシャ神話や星座の話を聞かせる春など、
自分にはやっぱりこっちの男子高校生たちのほうが懐かしいやw

OP、EDとも、個人的には1期のほうが好きだったけれど、
OP映像見ていると、今期は女の子の登場が増えそうな気配?

☆評価、レヴューは今後随時 再編集させていただきます。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 37

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「嬉しい。涙がこぼれるくらい、君が好きで…。嬉しい。」

君と僕。2期。
1期と変わらない空気が流れています。

1期よりも恋愛話が多くなったような…♪

考えてみれば、
男の子目線の恋のお話がこんなに多い作品って珍しいかも。

全13話です。


● ストーリー
高校2年生の男の子5人。

◇浅羽悠太(あさば ゆうた)cv.内山昂輝
・・・双子。5人の中で一番人の気持ちを察している。
   
◇浅羽祐希(あさば ゆうき)cv.木村良平
・・・双子。運動神経抜群だけど何事にもエンジンがかかりにくい。
   漫画やアニメが大好き。

◇塚原要(つかはら かなめ)cv.小野友樹
・・・メガネの優等生。大抵イライラしているツッコミ。

◇松岡春(まつおか しゅん)cv.豊永利行
・・・よく女の子に間違えられるお花畑の住人。

◇橘千鶴(たちばな ちづる)cv.入野自由
・・・自由奔放に周りを振り回すムードメーカー。金髪。

過ぎていく時間にちょっぴり不安を感じながら、
今日は何をして過ごそうかなーとぼんやり。


登場人物は千鶴以外、
あまり大騒ぎも大胆な行動もしない人たちなので、おっとり。

千鶴がみんなをかき回すから、
にぎやかになって行動の幅も広がっています(笑)

2期は“青春”の匂いがプンプン!

後輩の茉咲(まさき)ちゃんとの
三角関係を含む恋の話、

もうすぐ高校3年生、そして卒業…
進路はどうすればいいのだろう?

などなど、
等身大の高校生の姿がほんわかと描かれています。

切なかったり、きゅんとしたり、
そんな雰囲気のお話が多いです。

特に2期は恋の話がよかったな~!


そして5人はいつも仲良しで、
とっても楽しそう♪

玉ねぎを切って涙を流しながら、
「食べられることへの最後の抵抗としか思えない。」
「こんなの絶対俺たちだけじゃなくて、全米が涙するもん。」

淡々とした会話の中でも、
こんなやりとりが笑えるww

私は特に祐希の言葉がツボに入ることが多かったw
(上の2つも祐希の台詞です。)


● キャラクター
ストーリーは切なく、
キャラは明るく。

そのバランスの心地よさに
1期以上にハマっていきました♪

ポエムな台詞もちらほらありますが、
声優さんの良い声に癒されて…(*´ω`)

5人はイケメンだから、
目の保養にもなる♪

そしてストーリーに心が洗われる心地。

耳と目と心の癒し。
一石三鳥です♪


● 音楽
【 OP「ずっと」/ 佐香智久 】

今回も切ない曲で来ましたね~!
切ない恋心にぴったり!

EDもいい曲ですが、
私はOPの方がお気に入り♪


【 ED「君と僕の挽歌」/ さかいゆう 】

こちらも切ない曲。

毎回切ない話にきゅんとなって、
その気持ちの仕上げにぴったり。

この曲のおかげで、
毎回がクライマックスのような完成度(笑)


● まとめ
進路に恋に思い悩む高校生の等身大の姿を描き、
何もない日常を楽しむ姿をぼーっと楽しめる。

2期になって、
よりこの作品が好きになりました♪

彼らがどんな進路を選び、
どんな大人になるのか…。

それを見てみたい気もするけれど、
今はこの中途半端な終わり方でも充分満足です。

あ~青春っていいな♪

投稿 : 2024/06/29
♥ : 18

Nagi* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君と僕。第2期

1期に引き続き、ほのぼのしたアニメでした(*^_^*)
男子高校生がメインですが
男女問わず、なんだか…高校時代がなつかしく感じると思います。

1期に比べると、幼少期の思い出を引き出してくることが少なかったですね。
そして、恋愛の描写は増えてました!!

クリスマス回やバレンタイン回では、メリーと子ザルの恋愛模様が
もどかしくて、せつなくて、悲しくて、でも温かくて。

9話のバイト回は雰囲気が一転。
店長、よかったですね~☆
もっと出してほしかった!!!!
店長の声優さんは、贅沢にも三木眞一郎さん。
ハガレン(ロイ・マスタング)や今日からマ王(眞王)で
活躍なさったいい声の持ち主さんですww

12話。メガネ君の恋愛。
すごくよかったです(^o^)
恋焦がれてはいるけれども、そーゆーのじゃない。
けれど好き。そんな複雑な気持ち…
言葉はなかったけれど、彼なりに終わりをきちんとつけられてよかったです。

最終話。高校3年になるとぶつかり立ち止まる進路について。
乙女キャラの彼を励まし、しっかり前を向けと教えてくれたのは
部活の先生。そして幼馴染の彼。

正直、期待せずに見始めたシリーズでしたが
なんだか温かく心に残る作品でした。
言葉はなくても、伝わる感情がすごくきれいに描かれていたと思います。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 15
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