らしたー さんの感想・評価
2.3
主人公は誰だ??
美少女変身モノ。全13話。
まあ、順調に面白くないわけですが、キャラクターの設定において、ちょいと疑問符のつく作品でした。
美少女変身モノで、さらに金髪ツインテな主人公が出てきた時点で、どうせ月に代わってお仕置きしたがるアニメなんだろーと誰もが思うところだのに、EDのクレジットの位置を見る限り、主人公の亜麻乃は主人公じゃないんですよね。
クレジットの順位では、普通のアニメでいうところの「サブキャラの中ではそこそこ台詞がある人」程度のなポジションにクレジットされていて(いわゆる「トメ」のポジションでもない)、あくまでもメインは変身七奉行という構造をプッシュしてくる。金髪ツインテ亜麻乃さんは、視点人物ではあるけれど、主人公ではない……。珍しいよね、こういうの。
あ、話が前後しちゃいますが、亜麻乃は基本的に変身しないです。ネタバレでもなんでもなく、設定として。奔走はするけど変身はしない。『ヨルムンガンド』のココが自ら銃把をとらないのとはまた微妙に違うんだけれど、あくまでコーディネーター的な立ち位置で振舞う感じ。
いちおう、最後まで観ると、{netabare}亜麻乃が視点人物でいられなくなる{/netabare}がゆえに、彼女の主役性を剥奪してるのかなと、いろいろ考えてはみたものの、説得力はないよなあ。原作があるらしいので、そのへん読めば答えがあるのでしょうか。ようわからん。
ちなみに、キャストでトップクレジットされているの男性キャラですが、こいつは確実に主人公ではありません。やたらモテモテですが、主人公ではありません。みんなこいつのこと好きでアタックしまくり争奪戦状態ですが主人公ではありません。つまりハーレムとは全く違います。
これ、誰がどういうスタンスで楽しめばよいのだろうか。
いろいろ疑問を残しつつも、べつに知りたいとも思わねーってのがコレを観た人の一致するところではないでしょうか。