ぺー さんの感想・評価
4.2
一緒に暮らそう
原作既読
親子愛に触れられるとのことで以前から職場の子に薦められてたんです。
あにこれでの評価も高い。原作最後までではないものの一区切りつけて…正確にはキリのいいところで閉じたアニメ版ノイタミナ枠全11話です。
1クールでまとまっててしかも12話標準なところを1話少なかったりとお手軽感あり。ハートウォーミングなものに触れたい気分でしたら候補に挙げても損はないでしょう。
爺さんの通夜で親戚が一同に介した場所から物語は始まる。
死んだ爺さんには6歳になる隠し子がいて実母とは没交渉。たらい回しか?それとも施設か?という局面で、その子りん(CV松浦愛弓)を30歳独身河地大吉(CV土田大)が引き取ることになってからの奮闘記です。
たぶんシンプルな親子愛を描くだけならそれなりの評価は得られるでしょうが、あにこれのランキングでも2ケタ台におわす名作の範囲に入る作品です。しかも原作を完結まで追ってないにもかかわらず。
これには理由があって、そのうち登場する実母吉井正子(CV坂本真綾)が良い意味で複雑に描かれていることに代表される
子育てで直面する様々な葛藤
が描かれているからであろう。 平たく言うと
子供を育てる負のリアル
子供と分かつ幸福のリアル
両面あるのでございます。別に子持ちじゃないとわからないって小難しいもんではないとも思います。
なんて言うんでしょうかね…
例えば主に野郎からの質問で回答しづらいのがこちら↓
「結婚のどこがいいんですかね?」
「子供苦手だしなんちゃらかんちゃら」
おおむね「うーん、おまえもなってみればわかるよ」お茶を濁すのが関の山。
ある意味このアニメが回答になり得るかもしれませんよ。私は引き出しの一つにしちゃいます。
これから視聴される方はシンプルに考えてみてください。
産んだ我が子を相方に預け距離を置くなんて、通常なら悪役まっしぐらなところをそうはなってないことについて。
もちろん物語の中心は大吉とりんとの掛け合いです。
母子手帳すら初めて見るところからの子育てなんて想像を絶するのに。お腹にいる時から相方と一緒に親になる準備を進めていくはずなのにそれすっ飛ばしてますからね。だから奮闘記。そしてリアルということは画面を通して真剣さが伝わってくるのです。
間違いなく良作の部類でしょうね。迷わずオススメできます。
※ネタバレ所感
■女の子から○○へ
リアルな葛藤描写とおとぎ話的なミラクルが入り込んだ物語なのかもしれない。
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■PUFFYときたか!
放送当時2011年時点でさらにその10年ちょっと前に奥田民生プロデュースでシーンを賑わした女性デュオ。本作のOP「SWEET DROPS」を担当。
らしいというかPUFFYっぽい力の抜けようでいい感じ。そのうえ歌詞が作品世界にすこぶるあってる。
本放送からさらにプラス10年で2020年だったりするわけでなおさら懐かしさ全開でPUFFYに目が行くところをじっくり何回も聴いてたらすこぶる良い楽曲に心奪われるという結果に(笑)
作詞・作曲 - 鈴木祥子になんとなく引っ掛かりが!
レビューはお終い。関係ないので畳みます↓
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こういうのうっかりようつべで聴きだすともうアウトね。止まらなくなる。
視聴時期:2020年10月
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2020.11.15 初稿
2021.09.14 修正