リメイクでロボットなアニメ映画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のリメイクでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月03日の時点で一番のリメイクでロボットなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.7 1 リメイクでロボットなアニメランキング1位
機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(アニメ映画)

2025年1月17日
★★★★☆ 3.3 (55)
120人が棚に入れました
ТV放送に先駆け、上映用に再構築した劇場版作品
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技クランバトルに巻き込まれる。
エントリーネームマチュを名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

CV.黒沢ともよさん『ガンダム』に巻き込まれる

スタジオカラーの『シン~』シリーズ同様、
事前の情報規制、ネタバレ禁止ムードが醸されていた、
TVアニメ放送に先立った先行上映版。

実際観て、確かに、もったいぶるだけのネタはありました。
公式から本予告PVも出て、少しずつ語り出せる空気にはなりつつありますが、
隠したかったであろう、あのネタは、是非、映画館に足を運んで驚いて下さいということで。
ここでは、そこは極力回避して、今後のTVシリーズの展望、願望を語っていきたいです。


【物語 3.5点】
世界観・設定は、比較的、政情が安定した時代を選択。
武力も戦争リスクとして管理されたスペースコロニーが舞台。
戦闘は当局の監視の目をかいくぐった“クランバトル”なる、地下ギャンブルに隔離。

少女主人公他、子どもたちには、
普段のコロニーでの日常と、クランバトルの非日常を往復し、
自身の進路やアイデンティティについて思い悩む余地が今の所は与えられています。

これが例えば一年戦争のような全面戦争下だと、
子どもたちも自問自答する間もなく、切迫する戦局で、生き残るための対応に追われる内に、
色々、能力が目覚めたり、いつの間にかこんな所に来てしまったのかと呆然となるばかりですが。

本作の場合は、ここではない何処かへ行きたい、何者かになりたいという思春期ならではの悩みが、
地に足が付かないスペースコロニーという寄る辺のない環境でモヤモヤで倍加されて、
それを風呂に入って思い耽る時間くらいはある。

立ち止まって考える間というのは少女の青春ばかりでなく政治、イデオロギーの面でも同様。
人間が宇宙で暮らすという困難性は、地球VSコロニーの大戦の勝ち負けくらいで解決できる問題ではない。
その宇宙で目醒めてしまった新人類たちを既存の政体は受け入れないだろう。
では、何にどう挑んでいけば、覚醒した人々が見た理想は実現するのだろう。
そもそも、進化し過ぎた人々が到達した“キラキラ”した領域に、
鬱屈した主人公少女も惹かれているわけですが。
そのキラキラは果たして人が掴んで良い光なのか。

本作はこれら『ガンダム』シリーズが問いかけてきた諸課題を、
一定の秩序がある地球圏の、青春劇、政治劇の中で、じっくり哲学していくタイプの『ガンダム』なのだと私は感じました。

よって、例えば、本作が令和のファーストガンダムになり得るか?
と問われれば、答えはノー。
『シン・ガンダム』と言うよりは、『シン・ガンダムUC』でも見る心持ちで、
今後予定されているTVアニメ版も視聴してみようと考えています。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・スタジオカラー×サンライズ

レーダーを無効化され、有視界下での白兵戦を強いられたが故のモビルスーツ戦という原点を再定義するバトルアニメーション。
肉眼による索敵からの先手必勝こそ王道ですし、
それを補完し合う二機一組の“M.A.V戦術(マヴ)”こそ戦時下から培われてきたMS戦闘の普遍的な戦法であり、
クランバトルの基本ルールでもある。
この中で勘で間合いが読めちゃう異能とかチート。
こられの要素が、真っ暗な宇宙空間を背景に、よく再現された味わい深いMS戦闘でした。

キャラデザでは主人公少女マチュの虹のような瞳が印象的。
宇宙環境下で目醒めた人間がたどり着く“キラキラ”も思わせて示唆的です。
初回から一民間人では説明が付かない能力を発揮するマチュですが、
“キラキラ”を恐れない度胸も含めて、生い立ちの解答が気になります。


巨大なMSにリアルに大迷惑する住民という描写もカラーらしいと感じました。
あんなデカいビットが街なかを飛び回ったら難民の居住家屋などひとたまりもありません。

一方でやや興ざめだったのが、この時代でも衝撃で画面が割れちゃうスマホが現役だった点。
『ガンダム』をSFとしても楽しみたい私としては、
未来を感じるデバイスを想像して魅せて欲しいとも感じます。
もっとも、これが今後みんなでデバイスの枠を超えてテレパシーできる世の中が来るという伏線だとしたら脱帽しますがw


【キャラ 3.5点】
主人公少女アマテ・ユズリハことマチュはコロニーで塾通いもする一般家庭代表。
非合法な運び屋稼業に手を染めるニャアンは、戦争難民というコロニーの現実を体現する少女。
シュウジは“キラキラ”な?惑星少年w
メイン3人の凸凹で色々掘り起こせそうな期待はあります。

主人公機・GQuuuuuuX(ジークアクス)
ガンダムの系統ではある最新鋭MSと思われますがガンダムは名乗っていないのが何とも不気味。
カラーが絡むということで、早くも、ネット界隈では、どうせモビルスーツじゃなくて人造人間か何かだろうと考察されたりもしていますし、
“マヴ”のシュウジは愛機を人格を持った存在として語ってもいますが。
私はガンダムが自我を持っても精神の平衡が保てるように、
ずっとモビルスーツのアイコンであり続けてくれるザクでも眺めて安心しようと思いますw


【声優 4.0点】
主人公マチュ役の黒沢 ともよさん。
大事に巻き込まれ芸、厄介事に首ツッコミ芸をやらせたら天下一品の声優さん。
彼女が、平穏な生活を送っていた主人公が地球圏の運命に翻弄されていく、
巻き込まれアニメの金字塔『ガンダム』で主役を務める。

そう聞いたら、私は居ても立っても居られないですし。
今後、例え本作が『ガンダム』じゃないとか、『~Beginning』前半がピークだったとか叩かれようと、
ともよさん演じる、この少女の行く末は見届けたいと私は決意しています。
今回見た限りでは、ともよさんも、どちらかと言えば首ツッコミ芸の方が冴えている印象です。

運び屋ニャアン役には石川 由依さん。
シュウジ・イトウ役には土屋 神葉さん。
とメインキャストの掛け合いにはワクワクできそうです。


【音楽 4.0点】
何を言っても核心的なネタバレを踏みそうな本作ですが、
私は劇伴が一番ネタバレな気がします。
開始3秒で、カラーそっちで来ちゃいましたか。
パンドラの箱開けちゃいましたが、火だるまになっても頑張って下さいって感じで、
確信しちゃう主因は音楽だと思います。

その他BGMは、照井 順政氏が同じバンドでキーボード担当の蓮尾 理之氏と共作で提供。
本劇場版ではキラキラしたエレクトロ成分のアレンジも目立つSFサウンドとの印象でしたが、
『呪術廻戦』劇伴も手掛けて来た照井氏が、カラーにありがちなグロシーンでどう火を噴くのか、今から戦々恐々です。


主題歌は米津 玄師「Plazma」
大衆に売れることをポジティブに捉えている希少なアーティスト。
俺は大衆に媚びないとやさぐれて刺さらない音楽を出してこられるよりは、
大衆音楽はかくあるべきを実現している米津さんの姿勢は、私は好感しています。
本作でも{netabare} “もしもあの改札の前で 立ち止まらず歩いていれば君の顔も知らずのまま ”{/netabare} とド直球な歌い出しでタイアップにも貪欲。

が、大衆音楽上等な私から見ても。
またピックアップした話数の関係もあるだろうと考慮しても。
挿入歌で米津。EDでもう一発、米津。
というのはゴリ押し感を覚えてしまいます(苦笑)

さらに他のアーティストによる挿入歌も二曲あり。
『ジークアクス』。意外と歌う『ガンダム』になるのかもしれません。
MVと揶揄されない程度に盛り上げて欲しいとは思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シンガンダムではなさそうですが、オタク2次創作になる気はする。

 冒頭の3分の1は嬉しいだまし討ちで、素晴らしい映像でした。この作品がファーストガンダムを前提とした内容であることがはっきりします。映画館なので時間はわかりませんが、多分20~30分かそこらの内容ですが、劇場に足を運んだ甲斐はありました。

 見どころは{netabare}シャアがコロニーに侵入するシーンで始まりV作戦の偵察でガンダムを発見し…で完全に1STのリメイク…かと思ったら、そう来ましたかと言う感じでしたし、クシャトリアVS強化ジェガンを彷彿とさせるバトルシーン{/netabare}は見事でした。

 ただ、です。正直言えばその手に汗握るような映像の冒頭に比べ、残りの時間は普通でした。少なくとも、元の作品の好きなところを拾って「僕の作ったすごいガンダム」的な「シン・ガンダム」ではないです。

 むしろニュータイプのサイコミュを言いように解釈してエヴァ的な描き方にしてしまっています。なんとなくSF的に見せていますが、ガンダム(サイコミュ)をいいようにブラックボックス化して、説明不足というか都合のいい設定をニュータイプでごまかそうとしている気がします。

 その意味ではUCでニュータイプをオカルト化してしまった轍を踏む懸念があります。
 というより、人と人のつながり「マブ」(マブダチのマブだと思います)という用語をキーワードにしているので、逆シャアを言い訳にして兵器としてのガンダムではなく、スーパーロボット的なガンダムにしてしまっている気がします。その点でUC的と言った方がいいかもしれません。

 ベルトーチカチルドレンではなくT字のサイコフレームにした苦し紛れの弊害ですね。冒頭のシーンの最後のところはやっぱり逆シャア的なオカルト感はありました。

 で、なんといっても不満は絵柄ですね。冒頭のすごい画像を見たあとだけに、あのキャラデザは腰が抜けるかと思いました。そのギャップよ。このガンダムは萌え絵というかアニメの記号的なのは全然マッチしません。劇画とまでいいませんが、ファーストガンダムレベル(エヴァでもいいけど)くらいのリアリティラインがキャラデザに必要でしょう。

 そこに加えてサブキャラがテンプレで何度見たんだよ…という感じもガッカリ感はありました。

 それと、ザクを民間用の兵器として払い下げているとか、まあ、パトレイバーみたいな雰囲気を出そうとしているのかもしれませんが、何か、モビルスーツに機械兵器としてのリアリティがないんですよね。

 補給、整備、修繕、運搬、保管…などを描いていないので、兵器として運用をしているように見えません。工房といういか格納庫的なものはなくはないんですけど、単なる謎基地でしかありません。ガンダムはもちろんですけど、ザクもそう感じてしまいました。その原因は見せ方とか世界観もあります。そういう場面をシーンとして入れるべきだと思います。

 原状ではテーマが見えてこないのが何とも…もちろん、この後に続くでしょうから見えなくても当然なんですけど、なんというか深味が出る予感がしないというか… {netabare}ソロモンの破壊作戦{/netabare}のときにザクのエネルギーについての話があったのでそこかなとも思いましたが、それはやらない感じです。

 やっぱりマブ…人のつながり云々という面白くもない今更感のあるのがテーマになるのか。うーん、やっぱりカラーは良くも悪くもオタク集団ですねえ。テーマよりも描きたいものが先行してしまう可能性があります。オタク2次創作ですね。同人誌で薄い本じゃなくて、オリジナルモビルスーツのデザイン本みたいな奴。あんな感じです。お前らこんなの見たかったんだろ?で終わるのかなあ…

 話が大きくなるなら悪い意味での世界系になる気がします。人類補完計画…ニュータイプ版の。つくづくサイコフレームは悪手だったなあと思います。クリエータの創造力不足を補う便利グッズになってしまっているかも。

 まあ、今日見た感じではそんなところです。重ねていいますけど、冒頭の映像はすごかったです。



 追記 いや、やっぱりシン・ガンダムかなあ…僕の考えたガンダムのIF世界を徹底的に作りこんでいる冒頭シーンから言って、その設定は今後につながるのか。うーん、問題はシャアですよね。

 一方で、サイド6の分断から今の世界に繋がるテーマは作れなくはないですからね。宇宙世紀ガンダム、ファースト、Zから逆シャアまで、Vガン以降と富野監督の思想が違いますからね。カラーの人たちが好きそうなのが逆シャアとVガンのあたりです。
 富野氏はガンダムという名称とニュータイプ思想を後に躍起になって否定しました。で、かなり直接的にアニメのみのオタク、教養を持たないガンダムファンを批判的に見てやきもきしていたようです。

 そこを今回のガンダムでどう扱うか。つまり、ファーストを肯定的に扱ってしまうとオタク妄想のシン・仮面ライダーやシン・ウルトラマン的なシンガンダムになります。Vあたりですと、やはり人類補完計画になってしまいます。

 現実に帰れというメッセージが入るならシンエヴァですね。ただし、シンエヴァが現実に帰れといっているようで、庵野氏は結局特撮とガンダムとヤマトですからね。その点でその現実に変えれというメッセージは間違っているのかとも思います。最近は単なる庵野氏とカラーのエヴァからの卒業式だけだった気もします。その点で富野氏のメッセージと気合が違います。

 本作にもどると、やっぱりさっぱりわかりませんね。いい方に裏切ってくれることを祈ります。それにしてもキャラデザだけはなんとかしてほしいなあ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「う、嘘やろ!」、「こんな…、こんな事が許されてええんか!」(初視聴時の気持ち)。ビギニングを放送前に1時間スペシャルで放送希望。

 ネタバレできないとほぼ書けないので、擬音などでぼかして簡単に書きます(ご容赦ください)。冒頭の効果音でニヤ、本編数分で「ええっ〜!」、某杉田さんでニヤニヤ、まさかあの人がアレにってだけで「うぬ!」、そしてまさかの方向に行くので「おわぁ!!!(賛否両論ありそう)」ということでした、終わり。


 というのだけでは、流石に酷いので庵野さんの影に隠れがちだがガイナックス出身の大好きな監督鶴巻さん論を少々。庵野さんがエヴァで燃え尽き、いちお「カレカノ」やったけどその後は実写に行ってしまった後のガイナックスで気を吐いていたのは何と言っても鶴巻さんの「フリクリ」と「トップ2」だと言いたい。


 もちろん「グレンラガン」もありますが、今石さんはガイナックスにいたからこそあれだけの仕事をやれた気が個人的には…(その後のトリガーでの仕事を見ると)。


 この2つの特徴は、青春と上手くいく「セカイ系」というのが共通項な気がします。どちらも主役の前から大切な人はいなくなってしまうが、ちゃんと成長して「セカイ」から「世界」へと抜け出すことに成功する物語である。この辺が新海さんとは違う!(飛び火)。


 さらに、かなり病んでいた庵野さんが青春ロボものをやっても本人の当時の気持ちが、社会全体の雰囲気が乗っかって「エヴァ」はあんな良くも悪くも物凄い作品に、伝説になってしまった。


 しかしその点、鶴巻さんが青春を描くとビビットでサブカル的なセンスを有しながらも、芯に人は成長しうるという真っ当な価値観がドスンと下支えしているからエンタメとして重心が崩れない。だから両作ともに、ラストは主人公が上を見上げるカットに着地する。


 故に、本作も過去の富野さんのような重くて暗い戦争や人間の業でも、庵野さんがやるように参照的で謎めかしすぎもせず、青春の中で大切なモノを失うがちゃんと成長するエンタメに着地してくれそうな予感がします。ニュータイプによる革新という富野さんが思いつたけど投げちゃったテーマが中心にきそうだし、歴史改変の部分も面白いし、「なんちゅうもんを…以下略」。私の大好きな「山田玲司のヤングサンデー」でも特集やってくれないかなぁ〜。


 それにしても、ネタバレを踏まないで本作を見てキー坊みたいになった衝撃は流石にもう二度とないと思うので、こんな映画体験をさせてもらえただけでこの作品には感謝しかありません。正直ガノタでは全然ない私ですが、もうワクワクが止まらないよぉ〜。



(後記)


 山田玲司先生のシャア=庵野さん、シャリア・ブル=鶴巻さん、マチュたち=鶴巻さんの子供世代説は流石の興味深い説で、凡百の考察勢のワイワイ言ってるのとは違う視点でええのう。島本和彦先生の『宇宙世紀拷問』、玲司先生の『上書きテロ』はパワーワードやなぁ。


 鶴巻さんの今までの作品を考えると、シュウジが消えてマチュが成長し、マチュとニャーンは終盤前くらいに敵対します。しかし、最終的に和解して最後にマチュも消えて最後に残されたニャーンが全てを受け継いで空を見上げるエンド!と予想します。つーか同じような予想してる人がいて嬉しい。まぁ半分ネタな予想ですが。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

64.3 2 リメイクでロボットなアニメランキング2位
ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~(アニメ映画)

2011年3月5日
★★★★☆ 3.8 (64)
316人が棚に入れました
 藤子・F・不二雄原作の人気TVアニメの劇場版通算31作目。ゲスト声優は加藤浩次。これまでの作品で人気の高かった「のび太と鉄人兵団」が、新キャラクターも加わりパワーアップして再登場。ある日、のび太の家の庭に空から巨大ロボットの部品が降ってきた。ドラえもんとのび太はそれを組み立てて巨大ロボット“ザンダクロス”を完成させる。ところが、そんな2人の前にロボットの持ち主だという不思議な少女リルルが現われる。彼女はなんと、惑星メカトピアが地球を征服するために送り込んだスパイロボットだったのだが…。
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3つ目に想う あなたはわたし わたしは…

視聴前 さてリメイクは

視聴後 うん

この話は北極で青いボールを拾う話
ジャンルはドラえもん・ロボット
1986年(以下旧作)のリメイク(以下新作)ですね。ZZガンダムがやっていたぐらいですかね。
私は正直ドラえもんをほとんど知りません。2010年の映画がどんなのだったか知りませんし、1985年も1987年も知りませんし、おそらく見る機会もないでしょう。ではなぜ見たのか。理由はかんたんです
ロボットもとい百式をみるためですよ。正確に言えば旧作を百式目当てで見たから新作をみた、という感じです。
百式を参考にしたって断言しちゃってますからねぇw

約25年もの時を経てリメイクしていったわけです。他の方のレビューをみれば解ると思いますが、賛否両論の嵐です。
リメイクで良くなったという方もいれば、これは改悪だという方もいます。
個人的にはこっちのほうがすきです
大きな改変点はやはりピッポでしょう。旧作では登場してこなかった「ピッポ」というキャラクターはラストシーンまで影響してきます。旧作ではのび太くんが主人公の座をしずかちゃんにとられた感じでしたが、ピッポにより新作の主人公の座を勝ち取ったようです。話によるとそれが狙いだとかなんとか。
このピッポという新キャラの使い方が上手かったです。すべてをリルルに背負わせ、あっけのない終わり方にするのではなく、分散させ儚さを演出させるのはとても良かったです。
{netabare}
旧作ではリルルがしずかちゃんの行動を疑問に思いのび太くんを撃って、寝返ります。が新作ではピッポというリルルの一部を共有する存在を先に寝返らせておくことで「自分でも薄々わかっている」状況を具現化します。特にそれが現れているのが新旧問わずの名シーン、地下鉄階段の脅し、です。
あの場面はよーく見るととんでもなく深いシーンなんですよ。

のび太くんがリルルを探す際「リルル〜!」と叫びながら探していました。当然近くにいるリルルは聞こえたはずです。それにも関わらず奥へ逃げようとしなかったのは自分自身が間違っているかもしれないと気づき始めたからです。自分を攻撃した相手を看病するしずかちゃんや人間に対して優しくなったジュド(どうでもいいですがZZ)がよぎったのでしょう。
そして見つかり、本部へ行くと告げます。間違っているとわかっていながらも自分にはそれしかなく、それこそが使命なのだと言い聞かせるようにはっきりと細かく告げます。向けられる銃口。それに対し、笑顔のリルル。「撃ってみなさい!」ここで撃たれてしまえば意味不明な人間たちによってゆらぎつつある使命から解放され、葛藤する必要もなくなると考えた。駅の階段の段差もおそらくリルルの心象風景でしょう。間違った自分を蔑みから光の指すほうから誰か自分を撃ってくれるのを待っていたのかもしれません。「撃って!」
しかしのび太くんは銃をおろしました。これこそリルルが苦しむ人間の意味不明な行動であり、ようやく救われると思った矢先にこれか、ということで怒りと嘆きを込めて光線を出します。「いくじなし!」。のび太くんにあたるはずの光線は庇ったピッポに当たります。ピッポに当たるということは一部自分にも人間に対する怒りや嘆きのこもった光線があたっているということです。つまり自分も意味不明な人間な心の一部が芽生えてきてるのです。それを自覚してしまったリルルは光の指す方へ登っていき、総長と敵対するのです。

{/netabare}
えっぐい。子供向け?これ。
他にも深いシーンはいくつか存在しましたが、個人的に一番好きなシーンでもあったのでこれを取り上げました。

あとはリメイクの強みですよね。声優さんもうんと演技力が上がり、作画があがり、音楽の質も良くなった。
声の使い分けにより表情や心情が、作画の向上により迫力・雰囲気・表情が、音楽により臨場感や心象風景が。
要は心情や感情を多彩に表現できるようになったということです。鉄人兵団という作品は一見ロボット主体に見えますが、リルルという少女の成長や葛藤がメインです。故にリルルの細かい変化などが表現されるのは作品の質をぐんと上げている事に繋がるのです。名シーンも新旧比べると差がわかるかもしれません。
特にそれが顕著に出ているのが{netabare}ラストシーンのリルルとピッポが空を舞っているシーン。あれは旧作でははっきりとリルルが書かれているけど、新作では気のせいかもしれないという可能性が広がっていて好き。{/netabare} あれは良い。

原作は藤子・F・不二雄先生。
監督は寺本幸代さん。新魔界大冒険や新人魚大海戦の監督をされた方ですね
脚本は清水東さん。TVアニメ版の脚本も担当されたことがあるみたいです
キャラデザは金子志津枝さん。緑の巨人や新宇宙開拓史のキャラデザをされた方ですね
劇判は沢田完さん。TVアニメ版の劇判もされてた方ですね
アニメ制作はシンエイ動画さん。

作画は普通でした。いつからかは知りませんが、ドラえもんも随分活気のあるうごきになりましたね。
主題歌は藤原基央さん作詞曲、BUMP OF CHICKENさん編曲歌唱の「友達の唄」
個人的には挿入歌の「アムとイムのうた」が狂おしいほど好きです。
声優さんはとても素晴らしかったです。既存のキャラはもちろん新キャラも沢城みゆきさん小林由美子さん。うーん豪華。ものすごくキャラにあっていましたね

総合評価 大人も見るべき

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

2011年My Best Chinema

ドラえもんなんて小さな子供の見る幼稚なもの
そんな風に決めつけてはいないだろうか?
そもそも世間一般では未だアニメというジャンル自体
子供が見るためのものという固定観念がまかり通っている
あなたのお気に入りのアニメを視聴すらしていない連中に
頭ごなしに否定されても甘んじて受け入れるだけの覚悟がないならば
変な先入観で見てすらいない作品に
くだらないレッテルを張るべきではないと思うのだ

なんて偉そうなことを言ってみましたが
実は自らの意志で見に行ったわけではなく
半ば強制連行されたようなものだったので
あまり人のことをとやかく言える立場ではなかったりします
正直なところ仕方なく見に行っただけでした

3月中旬の土曜日の新宿バルト9
劇場内は中高生くらいの女の子二人組がいた以外は
ほとんど未就学児とその付添で構成されていて
正直映画をじっくりと楽しめる環境ではありませんでした

隣の席の二人組は小さな女の子と50がらみの中年男性
上映前から興奮した女の子は座席で足をばたばた
それとは対照的に中年男性のほうは
「おじいちゃん、ドラえもんじゃ眠くなっちゃうなぁ」
などと興を殺ぐような一言
しかし、映画の終盤ボロボロに泣きじゃくっていたのは
なんと少女ではなくおっさんのほうでした

さて、映画の内容に関しても補足しておきましょう
個人的にはどうもいわゆる新ドラキャストというやつが
未だにしっくりこないでいるのですが
違和感を感じたのは最初の数十分だけで
あとは映画に引き込まれるにつれて
そんな些末なことは全く気にならなくなっていました

旧版との最大の違いはピッポという新キャラですが
これがまたなんとも子供受けしそうなフォルム
はいはい、小動物キャラですか?あざといですねー
と思い入れのある作品に突如出現した無粋な闖入者に
斜に構えて不躾な視線を送っていたわけですが
終わってみればこの改変は大成功だったように思います
もはやピッポ無しではこの作品は成り立ちませんね

前作ではしずかちゃんとともに事実上の主役であったリルルも
設定に多少手を加えられており
メッセージ性の高いセリフが幾つか追加されています
メインターゲットである小さな子供たちには少々難しい内容で
そこからも大人が見ても楽しめる作りを意識していることが伺えました
旧作を見ており大まかな話の流れは知っていたにもかかわらず
いや、彼女の迎える結末を知っていたからこそ
リルルのセリフが胸に刺さるんでしょうね

とはいえクライマックスの演出は
看過できるレベルを超えていました
本家ドラえもんの時間移動に関する設定は
いい加減でもギャグ漫画らしくていいと思うのですが
割とシリアスな大長編で何の道具もなしに説明もなく
時空を超えて会話を始めるのはさすがにどうなんだろう

あとBumpのエンディングテーマがいまいちでした
昔はファンというか信者に近い状態だったのですが
最近の彼らは丸くなり過ぎて面白くないですね
むしろその尖ったセンスだけが売りだったのに

さて、映画だけで満足できない方は
映画の封切りに先駆けて刊行された小説版もお勧めです
『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞
『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞した瀬名秀明による
旧作ともリメイクとも一味違った塩梅のノベライズとなっています

どうでもいい話ですが
ここ数年話題になったアニメを年数本見る程度だったのが
今年だけで数十本観るなんてことになったのは
「まどか」とこの作品に立て続けに出会ったのがきっかけで
アニこれに登録したのも劇場から帰ってすぐのことでした
アニこれに参加したことでそれまで全く接点のなかった様々な人と知り合い
ここにいなければ知らずに過ごしていたであろう作品と出会いました
そんなわけでこの映画、私の人生を変えた作品といっても過言ではないでしょう

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

りんご さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

声優変更で避けていたけれど…観てみるもんだな。

声優入れ替えが本当に悲しくて悲しくて、
「新しいドラえもんなんて認めない」と思ってました。
のぶ代こそ私が育ったドラえもんであり、
変更当初はCMすら消音にするくらい、毛嫌いしていました。
自分に子供が出来てからも、新ドラえもんを観せる前に
旧ドラえもんを観せたいと思ってたくらい。

でも、時が経つにつれ、
CMを消音にすることもなくなり、
そこまで気にすることもなくなってきて、
世間にもだんだん浸透してきた今日この頃…。

それでも、番宣を見る限り、
ボケ・いじられキャラの立ち位置に成り下がってしまった
新しいドラえもんなんて許せなかった。
新テレビシリーズを観る歳でもなくなったので、
実際のところはどうなのかわかりませんが。

テレビで放映するとのことで、
他に観る番組もなかったので、
どんな感じなのかなと観てみることに。

正直、毛嫌いし過ぎていたと反省しました。
旧ドラえもんのまま終了して、
そのまま忘れ去られてしまうよりも、
新しい時代に合う作風にリメイクして
続いていくことの方が幸せなのかなと思えました。

鉄人兵団に関しては、旧作のレビューにもあるように、
ほぼ記憶に残っていない劇場版。
釣り堀からロボットのパーツが出てくるところ、
しずかちゃんがリルルに薬を塗ってあげるところ、
のび太母が竹箒で球体と乱闘するところ…
くらいしか覚えてませんでした。

劇場版の中でも子どもには難しい話で、
リルルが好きになれなくて、
印象に残らなかったんだと思います。
旧作もう一度観たいなと思って
レンタル屋行ったら貸出中でした。笑

過去にやった劇場版をリメイクした作品ですが、
子どもを取り込めるリメイクがされていて、感心しました。
過去作でのあの球体との絡みなんて、
一切覚えていないけれど、
今作のキャラ作り、素晴らしいと思います。
ひよこ超可愛かった。
のび太の足を泣きながら叩くところ。泣くわー。
あぁいうキャラ作りをすることで、
より別れが寂しくなる。
リルルは完全にピッポに持っていかれましたね。

今のアニメはすごい。
画質も綺麗だし、
動きもドラえもんがポヨポヨしてて可愛かった。
アクションもかっこいい。
昔ではとても出来なかった表現の数々は、
とても見ごたえがありました。
旧作を大切にしながら、リメイクしてくれたと
感じることができました。

これがきっかけで、
新しいドラえもんとも付き合っていけそうです。
今までごめんなさい。そしてありがとう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

68.6 3 リメイクでロボットなアニメランキング3位
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 (アニメ映画)

2022年6月3日
★★★★☆ 3.6 (64)
207人が棚に入れました
ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大戦の片隅で

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
映画館で観てきました。一応、TV版も見直したのですが、これはもう別物ですね(笑)

作画はとても良いです。映画館で観るべきアニメだと思います。

ストーリーには賛否あるでしょうね。私は、わりと好感をもって観ました。まあ、富野ガンダムを期待すると、大分期待はずれでしょうね。

本作は、安彦ガンダムらしい、古くさくて、人間くさくて、心あたたまる、これはこれで素敵なガンダムでした。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「戦争は上層部が起こし、最前線が戦い、民間人が傷つく」

そんな事実が、妙に「今、この瞬間」と重なった。ヒトラーをなぞらえて語ったマ・クベ。民間人の犠牲を全く気にしないゴップ。2人が引き起こそうとした「核戦争」を、1兵士(ククルス・ドアン)が止めようとするのである。

あのシーンなんて、本当に「今」、、、いや、もしかしたらやってくるかもしれない「ごく近い最悪の未来」を見ているようだった。

もちろん、安彦監督は、今のこの状況を想定して作ったわけではなくて、人間が持つ、普遍的な部分を描いたら、妙に時勢とマッチしてしまったのだろう(というかそれは、富野監督が描いた原作からであるが)。

本作の主人公はククルス・ドアンなのかもしれないが、やはり、私自身はアムロ・レイを主人公として観た。

TVシリーズの流れの中では、ガルマを倒して、アムロが母と再開した後であり、ランバ・ラルが死ぬ前に位置するのが、この「ククルス・ドアンの島」である。

TV版は正直、「箸休め」的な部分が大きく、安彦監督も「ファーストガンダム最大の心残り」としたエピソードであるが、その焼き直しには完全に成功していたと思う。

アムロの成長を考えていくとき、最初は「成り行き」で戦ったアムロだが、徐々に「ヒロイズム」に囚われていき、それを、ランバ・ラルに叩き直されるという大きな流れがある。

優しく、虫も殺せないような「少年」だったアムロは、戦争の中で、否応なく「兵士」になっていく。戦争の中では、「大人」になる前に、「兵士」に成らざるを得ないのだ(2話前の、母との再会話から)。

そんな悲しい現実の中、アムロが「少年」から「兵士」に生まれ変わっていく途中に、「人としても少しずつ成長している」ことを、安彦監督はこの「ククルス・ドアンの島」を通して描きたかったのかなと思った。

本作のアムロは、かなりポンコツに描かれている。

モビルスーツの操縦は上手いだけで、畑仕事も満足に出来ない15歳の普通の少年。はじめ、アムロは何にも出来ないので周りからも認められない。

彼が認められたのは、「水道修理」と「電気修理」。水道修理で高所からロープで降りていったのは、間違いなく、アムロが兵士として身に付けたスキルと根性だろう。「電気修理」で生きた機械いじりは、ガンダムに乗る前からのアムロの特技である。

つまりこの2つによって周囲から認められ、受け入れられたのは、「ガンダムに乗る前のアムロの人生の肯定」と、「ガンダムに乗った後のアムロの人生の肯定」ではないだろうか。

アムロはガンダムに乗らなければ多分、父親のような技術者になったのだろう。もしくは、機械いじりが好きなだけのオタクか。

そんな人生と、「連邦のエースパイロット」としての人生の、どちらが幸せなのかは分からないし、それを考えることにも意味はない。

それを望むかどうかは別にして、時間は確実に流れ、その時間の中で得た経験は全てが自分の中に蓄積されている。兵士として得た人殺しの技術も、使い方を変えれば人を救ったり守ったりできる。

本作の中で、アムロがガンダムで生身の敵兵を踏み潰して殺すシーンがある。前後の流れからしても、アムロの性格からしても、違和感のあるシーンだったが、あの優しい安彦監督が満を持して作った本作である。きっと何かの意味はあるのだろう。

TVシリーズで本作の1話前にあたる「時間よ、とまれ」で、アムロは生身の敵兵を殺すことは出来なかった。それがなぜできたか?

「時間よ、とまれ」との最大の違いは、「守るべき者が居たか」ではないだろうか。「時間よ、とまれ」ではガンダムが単独で動いていたが、本作には、カーラやマルコスといった、「守るべき者」がいる。彼らを守るためには鬼にでもなれるというのは、ククルス・ドアンから学んだことではないだろうか。

思えばアムロが初めてガンダムに乗った動機は、「生き残るため」であり、「身近な人を助けるため」であった。そういう初心を思い出した、とするのは、やや恣意的な解釈だろうか。

本作で敵を踏みつけたのは、近くにマルコスがいたからだろう。下手に兵器を使えば、跳弾や崩落などでマルコスを巻き込む可能性がある。直前に、ビームサーベルでコックピットだけを貫いたことからも、マルコスを守るために戦っていることが分かる。

少年だったアムロは、ドアン達との日常の中で人間として成長し、また、兵士としても成長していた。

では、その先に見つめるものは何か。

最終的には、「武器を捨てること」だろう。

ククルス・ドアンは、完全に地に足がついた「大人」として、アムロの前に現れる。ドアンは一流の兵士であり、多くの人を殺したが、その先でも、「素敵な大人」になれた。

今はまだ銃を置くべき時ではない。でも、その時が来たら武器を捨て、穏やかに暮らすこと。

ククルス・ドアンは、アムロにとっての目標となる大人であり、散々人を殺してきた自分もそうなれるという希望だったのかもしれない。その象徴が、最後の「染み付いた戦いの臭いを捨てる」という、「とても良いこと」なのだ。

ちょっとだけ残念だったのは、もう少しロボアクションが観たかった(特に、サザンクロス隊との決戦)ことと、ラストでアムロがガンダムを使って畑を作るシーンくらいは欲しかったかなというところ。数秒でも良いし、なんなら、ホワイトベースから見下ろした背景として、(人力で作った円の畑の中に)ガンダムの指で引っ掻いたような直線的な畑がある、くらいさりげなくても良いからさ。それは、本作の作風にもテーマにも合った、素敵なシーンになったと思うんだけどな。

まあ、本作は、とにかく「ガンダムらしく」はない。ただ、ハッピーエンド好きな私としては、こういう素敵なラストは嫌いじゃない。

賛否両論あるだろうが、私含め、オッサンのガンダムファンは、批判はしても離反はしない。負け続けても応援し続ける阪神ファンみたいなもんである。多分、一生ガンダムファンなのだ。

大事なことは、こういう、新しい、綺麗なガンダムを、若い世代がどう受け止めるかだと思う。是非、若手の意見を聞いてみたい。

余談だが、今日、映画館で私の隣に座っていたのは、可愛らしい女子中学生の2人組だった。個人的には、今回の映画鑑賞でそれが一番嬉しかったりした(いや、JCの隣に座ったことじゃなくてね(汗)。そういう若い女性ファンがこんなコアな作品を観てくれている、ガンダムを好きでいてくれることがね、嬉しかっただけですよ。アセアセ)w
{/netabare}

【余談~舞台挨拶中継から素敵なシーンを~】
{netabare}
ライブビューイングで見られたので、いくつか素敵なシーンを。

①視聴前に司会の方が、「カメラでの撮影はお控え下さい。もし見つけた場合には、高濃度のミノフスキー粒子が散布されます」と、洒落た注意をしたこと。

②森口博子さんの挨拶中にお客さんのスマホが鳴ってしまったのに、すかさず、「大丈夫ですよ。本番前で良かったですね」と、笑顔でフォローしたこと。

③本作でセイラさん役をした潘めぐみさんが、お母さんの潘恵子さん(ララァ)のスカーフを巻いて登壇していたこと。

④マルコス役の内田雄馬さんが、司会の方から「内田裕也さんです」と紹介されたが、笑いながら「大丈夫ですよ。名前だけでも覚えて帰って下さい」と、笑いに変えていたこと。

⑤もうこれでガンダムは最後、とする安彦監督に、古谷さんが何度も「僕はまだ15歳のアムロをやりたいです」「作画に悔いがあるなら、それは次回作で」と、何度も次回作を勧め、安彦さんも困りながらも何だか嬉しそうで、最後には「もう先のことを考えられる年ではないのですが、実は、この中で私が一番年上ではないんですよね(古川登志夫の方が一歳年上)」と、少し前向きになっていたこと。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 21
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

北緯29°24’11″ 西経13°29’18″

2022/10/13 初投稿

「ククルス・ドアンの島」ですと?
ファーストガンダムの話数稼ぎの捨て回のイメージを持っていました。
実は隠れた神回なのか?

早速,テレビシリーズ版を見てみた。
やはり,昔の作品は映像的に忍耐を強いられると感じながら見ていると・・・
どうやら,そういう問題では無いようです^^;
ザクもガンダムもデレているのか変に鼻の下が長いとかいろいろ,設定と異なって描かれているように感じます。
たとえば,苦し紛れのエピソードでシナリオが完成するのにかなり時間を要したのかもしれません,あるいは絵コンテが出来上がるのがかなり遅かったのかも知れません,そういった事情から,とにかく作画にかけられる時間が相当限られていたのかも知れません。それか制作スケジュール的にやむを得ずガンダムについて全く分かっていない外注先に作画を依頼したのかも知れません。調べてみたら作画監督はこの1話しか担当回がありませんでした。
とにもかくにもこの回のガンダムを見ていると,なんか悪い夢でも見ているような気分になってきます。
一視聴者がそう感じるのですから,ガンダムの中核を担うスタッフが見たらトラウマ物であることは予想に難くありません。

どうやらこの作品,四十数年の時を経て,このトラウマと向き合った作品なのだと思います。そういった意味で,富野監督では無く,直接作画に関わっていた安彦氏が総監督を務めているというのも納得出来ます。「自分が作画監督としてあの回を作り直したい!」そんな思いが出発点ではないかと思われます。


なんてことを考え,映画版視聴
酷評注意につき畳んでおきます。読む人は心の準備をしてからクリックして下さい。あくまで個人の感想なので,苦情は受け付けません。反論は高評価のレビューの投稿でお願いします。
{netabare}
率直に言って安彦監督の思いがちょっと強すぎて,空回り気味に感じました。
リアルに書こうとするあまり,逆に違和感が・・・

アムロ:ひ弱な少年のイメージなのですが骨格がしっかりして筋肉も書いてあるのでなんかマッチョアムロになっています。
ブライトさん:テレビシリーズと軍服の色が違います。おそらくリアルに連邦軍での階級を意識しての変更だと思いますが服はキャラクターの体の一部なので髪の毛の色が変わったレベルの違和感を感じます。
セイラさん・ミライさん:これも監督の好みを入れてリアル方向に振ったせいでしょうか?なんかイヤらしく感じます。二人でアイコンタクトを取ってほほえむシーンなんてすごく下品に感じます。

感覚が古く感じるというか・・・例えるなら,昭和の感覚で現代的な絵を描こうとしているような感じです。あくまで個人の感想です。

作り直そうとして,結局作画的に上手くいかなかったように感じます。
本当にあった呪いのアニメレベル,「ククルス・ドアン」それは決して触れてはならない呪いとでもいうのだろうか?

この作品設定面でブライトさんの軍服以外にも大きな違和感を覚える点が有りました。
スレッガーさんがホワイトベースに搭乗している点,しかもジムまで配備されています。おそらくテレビシリーズ中でジムの登場はジャブロー,スレッガーがホワイトベースに来るのもジャブロー。そもそもオデッサの戦いでMSはほとんど使われていないはず,たぶんホワイトベースのMSとオルテガとガイアのドムくらいしか投入されていないように思います(違ったらゴメンナサイ・・・)
ある意味,オリジナルwの「ククルス・ドアンの島」よりも設定を無視しているかも知れません。

作画畑の監督さんなので作画が良ければいいだろうという感覚なのかも知れません。

ああ・・・相当ひどいこと書いてしまった。作品に関わった皆さんごめんなさいm(_ _)m
{/netabare}


以下おまけコーナー

具体的な地名と地図が出てきたので
グーグルアースでカナリア諸島を見てみました。
なんと「ククルス・ドアンの島」=アレグランサ島 発見!!
ちゃんとクレーター(火口)も灯台もあります!!ちなみにレビューのタイトルは灯台の座標です。物語の舞台に適した島を一生懸命探して決めたんでしょうね!なかなかいい島を見つけたと思います。これは結構な評価ポイント。
そしてたぶん1年戦争当時の地球連邦政府の首都はダカール。
確実に言えるのはZガンダム37話の時点では間違いなくダカールです。
https://www.youtube.com/watch?v=TO4yosfZXxE
首都がラサに移るのは時系列的にはもっと後だと思うのですが違ったらごめんなさい。
物語のセリフから推測するに,連邦軍は首都ダカールに迫ったジオン軍を北に追いやり,ジブラルタル海峡を制圧し前線をヨーロッパまで押し上げようとしていると思われます。
首都がダカールだとすると,ククルス・ドアンの島がカナリア諸島にあるので割と近いと言えなくもないです。(少なくとも遠くはない)なので連邦軍がアレグランサ島の残置諜者の神経をとがらせるのも無理有りません。
あ,でもゴップ元帥が通過するためって言ってたり,その後オデッサの戦いに連れて行くためベルファストに呼ばれたり,割と連邦軍も適当か?ベルファストが連邦勢力圏でジブラルタがジオン勢力圏,連邦の首都がダカール。ジオンの勢力圏はどんな設定になってるんだろう?設定オタクの富野監督なら緻密に設定を考えていそうだけど,この作品はどうなんだろう?

この話テレビシリーズでも劇場版でも最後は唐突にアムロが
{netabare}「あなたに染みついた戦いの臭いを消させて下さい。」的なことを言ってドアンのザクを海に捨てます。{/netabare}
これって,テレビシリーズの20年後に富野監督が描いた,宇宙世紀物の最終到達点であるターンエーガンダムの行き着いた先と同じではありませんか!戦力の不保持による平和の実現。40数年変わらぬガンダムの基本理念を見た思いです。


予言の書にならなければ良いのですが・・・
ロシア軍の侵攻が始まってから常に気になっているのですが,ガンダムではオデッサ(オデーサ)の戦いで核兵器が使用されます。(幸いアムロに撃墜されますが)現在の国際情勢を見るとリアルすぎて恐ろしくなります。
ガンダムの放映当時,オデッサはソビエト連邦の都市だったんですよね。ロシア軍の侵攻以来ソ連時代に戻りたくないというウクライナの方々の思いをひしひしと感じます。ウクライナの平和と核戦争が起こらないことを祈り,このとりとめのない文を終わりたいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ニュータイプという言葉も出てこない地に足のついた素朴なガンダム

『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」(視聴済)を素材に
正味18分程度→100分超にリブートした長編作品。

【物語 4.0点】
一貫して戦時下の人間の業を描いていく『ガンダム』ですが、
ククルス・ドアンの頃はまだアムロも民間人から戦争に深入りする途上。
スレッガーさんなどの“潤滑油”も健在。
悲劇も積み重なって、オールドタイプじゃもう地球はもたない。
人類はニュータイプに進化すべき云々と理想が語られるのも、もう1クール程あとの話。

誰も戦争を望んでいないのに、巨大な組織の一員として戦争に巻き込まれる惨状を自嘲しつつも、
敵味方の立場を越えて、良心に従い、自然を顧みたりすれば、まだ人類はやり直せる。
一筋の光明にすがれる佳作エピソードが詰まっているのがファーストガンダム前半部。


こうした要素に光を当てるため、本劇場版は拡大した尺の多くを島での生活描写に注ぎ込む。
あとは地球圏をたらい回しにされるホワイトベースの立場の解像度アップを企画した政治的背景の詳述などがメイン。
もちろんバトルにも見どころはあるものの二の次といった印象。

長い人生、戦時など一瞬。地に足をつけて、動植物や子供を育む人間活動こそ重要。
ドアンの達観に価値を見いだせるかで明暗は分かれそう。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・サンライズ

決して美女イケメンばかりでない顔立ちが並ぶのも相変わらず。
が、その心情描写は深く、人間観察する価値が大いにある。

特にブライト艦長の円な瞳に中間管理職の悲哀が滲んでいるのがジワジワ来ます。

レビル将軍ら上層部によるホワイトベースへの命令も政治力学上の合理性あってのこと。
が、直下の中間管理職らからすればそれは無茶振り。
そんな事情を胸にしまって部下に当たれば不機嫌だの何だの陰口を叩かれる。
さらにブライトさんも少し前に{netabare}親父にもぶたれたことない少年に手を上げた{/netabare}後ろめたさも引きずっていて……。
戦時の人間組織を解析する脚本の意図を、
ブライトさんの顔立ちがしっかり拾っているのがもう可笑しくてw
そんな彼が心情を吐露できるのはミライさんだけ。
これはもう結婚するしかありませんねw

絵コンテがいぶし銀のいい仕事していると感じます。


古くからのSFには、当時のSF設定が時代遅れになるという課題がつきまとうもの。
だからといって、アナログっぽい計器や分厚いモニターといったオリジナルのコックピットに、
急に空中ディスプレイが乱舞するのも興ざめ。
本作はその辺りのバランスも考慮してオールドファンに訴求。
ブライトさんもカステラみたいな有線受話器に口角泡を飛ばしますw

ベルファストの連邦軍描写からは、
大艦巨砲主義を引きずった旧態依然が、持て余し宙に浮いたホワイトベースの苦難を示唆。

ドアンのザクによるスラスターをフル活用した格闘戦。
ザクの白兵武器は“ヒート”ホークであることを納得させられる加熱描写。
など詰めるところは渋く詰めて来る。


【キャラ 4.5点】
主人公アムロ・レイ。
ガンダムでの激闘、両親との軋轢と、ここに至るまでに既に大きな負荷がかかっていることが、回想で示唆される。
が、この段階ならまだ、島で人間活動をする描写を通じて、土と心を耕せば、
まだ普通の人間の少年として再生できる可能性も示される。

ドアンの島の子供たちもモブではなく
一人ひとり、より明確な人格を持ったキャラとして再構築され、
各々が一年戦争の縮図を体現。
さらにドアン家の“母親役”の少女カーラや、
アムロと同年代の少年マルコス辺りは、
アムロに世話を焼き、突っかかることで、
人間アムロの要素を掘り起こす引き立て役としても機能。


サブがメインを引き立てるという意味では、
元ネタでは顔が出なかったザク強襲部隊。
本作では“サザンクロス隊”としてキャラが確立。
戦場でしか生きられない戦闘狂をドアンにぶつけたりすることで、
ドアンの生き様を際立たせる。


ガンダムがまだ“白いやつ”呼ばわりで留まっているのも前半部ムード。
この島で“白い悪魔”と呼ぶべきは、気まぐれな挙動で人間たちを翻弄するヤギのブランカでしょうかw

ただ真に喰えないのは、狐のマ・クベと狸のゴップの化かし合い。


【声優 4.0点】
『ガンダム』も後継声優が馴染んでいく中、
オリジナルから残っているホワイトベース隊はアムロ・レイ役の古谷 徹さんや、
カイ・シデン役の古川 登志夫さんくらいに……。
このお二人も、本作が最後のガンダムと公言する安彦 良和監督と同様、いつまで見られるのか……。

一方、島の子供たちの役には新人の抜擢も目立つ。
特にカーラ役の廣原 ふうさんは錚々たる顔ぶれの中でも、
ドアンに対する複雑な感情などを表現する堂々たる演技。

ドアンは声優界にも種を蒔いています。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は『THE ORIGIN』以来の服部 隆之氏。
昭和を彷彿とさせる金管をアレンジし、
「ガンダム大地に立つ」など往年のBGMリバイバルの土台を整える。

ED主題歌は森口 博子さん「Ubugoe」
『Z』後期OP「水の星へ愛をこめて」の頃からは、流石に声質が変わってはいますが、
齢50を越えて尚、純度の高いボーカルを維持する辺りはお見事。


【感想】
本作もIMAXだの4DXだの様々な規格に対応して興行。
ですが私はこの映画に迫力やアトラクション性などを求めるのは何か違うと思い、
平日夜の閑散とした小規模スクリーンで静かに見届けました。

だから劇場で是非とは敢えて言いません。
BDは既に販売リリースされてますし、各人の目的に応じた方法で、島に潜入すればよいかと。

ニュータイプだけが『ガンダム』じゃないと再認識させられた。
渋い余韻が残った劇場鑑賞でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

71.6 4 リメイクでロボットなアニメランキング4位
映画ドラえもん のび太の月面探査記(アニメ映画)

2019年3月1日
★★★★☆ 3.8 (21)
106人が棚に入れました
国民的アニメ「ドラえもん」の長編劇場版シリーズ39作目。直木賞受賞作「鍵のない夢を見る」、ドラえもんのひみつ道具を各章のタイトルに起用した「凍りのくじら」などで知られる人気作家の辻村深月が、映画脚本に初挑戦し、月面を舞台にドラえもんとのび太たちの冒険を描いた。月面探査機がとらえた白い影がニュースとなり、それを「月のウサギだ」と主張したのび太は、周囲から笑われてしまう。そこで、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側にウサギ王国を作ることにしたのび太。そんなある日、不思議な転校生の少年ルカが現れ、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことになるのだが……。監督は「映画ドラえもん」シリーズを手がけるのは3作目となる八鍬新之介。ゲスト声優に広瀬アリス、柳楽優弥、吉田鋼太郎ら。

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

月の異説が定説になる時

まさか二年連続の『ドラえもん』劇場鑑賞になるとは思っていませんでしたが、
脚本が直木賞作家・辻村 深月氏と言うことで今年も映画館に足を運びました。

辻村氏は兼々、文壇から漫画やアニメ、ゲーム等の趣味、
自著の映画化よりアニメ化の夢を公言して憚らない作家さん。

氏の著作は本屋大賞受賞作の『かがみの孤城』くらいしか、まともに購読したことがありませんが、
読むとなるほど、オタク世界で消費されたシナリオのトレンドは、
一通り押さえられており、その中二病は筋金入りのようでw

その手腕は、氏の原体験の一つ、藤子・F・不二雄原作作品でもある
本作脚本でも遺憾なく発揮されています。


『ドラえもん』も特に“大長編”ともなると、
大人の現実(リアル)世界と子供の夢の世界。その境界線を、ひみつの道具等を駆使して飛び越え、
如何に抵抗なく鑑賞者を夢世界へと旅立たせることができるのか。
プロット構築に意外とSFの力量が求められる印象。

その打開策として本作では、原案が原作コミックから発掘して来た、
ひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」
すなわち、この“異説”は“定説”であると決めた事柄を、
バッジを付けたメンバーだけが真実として知覚共有できる道具。

道具を使用して共有した「月にはウサギが棲んでいる」などと言う異説仮想ファンタジーへのジャンプ。
これらの仮想体験を、本物のSF世界、未知との遭遇に向けた準備運動として効果的に活用。
身近な遊びから世界の命運を左右する一大事へ……
と言う“大長編”の王道が着実に整備されていきます。


ガリレオの地動説も、異説として異端視されて来た。
世界は異説が切り開いて来たのだ。

ドラえもんに代弁させた、夢見る子供に対する白眼視への牽制も十八番で、
次代の夢追い人(中二病患者w)育成もすこぶる順調です。


声にうるさい大きなお友達にとっては、相変わらず、
実力のある声優と、重要どころにキャスティングされたゲストとの落差で、
夢から醒めるリスクはあるもののw

概ね楽しい夢旅行を満喫できるステキな“大長編”だったと思います。


また、今回アニメ映画脚本で一線を越えた、辻村氏については、
今後も二次元世界に出没する可能性があると思うので、
引き続きマークしておきたいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

気球を使って宇宙にでるとは!流石ドラえもん!!考えつかなかった

  何となく見てきたです。毎年やっているなぁと思いながらも見てしまったです。

 ニュースで月の映像を見たのび太が月にウサギがいると信じることから、学校でバカにされドラえもんに泣きつくいつもらしいだったです。

{netabare} この先を見て、思い出す見たことがあったです。アニメでも原作でも見たことのあった異説倶楽部メンバーズバッチの登場!古井戸の先に地底世界があって地底人がいる設定!。(EDでも私が知っていた原作が出てきたです。)
 ここでは月のウサギにリメイクとオリジナルの話を織り交ぜた融合だったです。{/netabare}

 出会いがあって、友情があって、悪い奴が出てきて、めでたしになって、別れと感動があるです。毎回変わらない設定ではあるけど、まさにドラえもんの映画らしいといえば、らしいです。

 悪く言えば設定の使いまわしではあるけど、こんなリメイクも子供が見るにはいいかもしれないです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6
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