リファインおすすめアニメランキング 1

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60.3 1 リファインアニメランキング1位
DRAGONS HEAVEN ドラゴンズ ヘブン(OVA)

1988年2月25日
★★★★☆ 3.3 (20)
39人が棚に入れました
80年代には『機動戦士ガンダムZZ』などでメカデザインを手がけ、21世紀に入ってなお『巌窟王』でもビジュアル面で参加している異才クリエイターの小林誠がストーリーほか、さまざまな面で力を振るった異世界ロボットファンタジーOVA。 地球上で長く続いた人類と機械生命の攻防は、人類側の全地表制圧作戦によってひとまずの終局を迎えることとなった。この結果、思考する人類側戦闘ロボットのシャイアンはオペレーターを失って残骸の中で長い眠りにつく。やがて千年もの歳月が流れるが、近くを一人の少女イクールが通りかかったことでシャイアンは再起動を果たす。様相を変じていたものの、かつての戦いがなおも続いていると知ったシャイアンは、イクールを新たなオペレーターに迎えて再び戦場に立つ。シャイアンは敵対陣営ブラジル軍の中にいる仇敵エルメダインとの決着を望むが。 本作は約30分のアニメパートのほか、模型作家でもある小林誠自身が制作した主人公メカのシャイアンの全高2mにおよぶ立体物などによる実写映像も収録された。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

バブル真っ只中の作品はディストピアすら明るい。時代を考えてしまいます。

 NieR:Automataを見ながら、本作を思い出しました。同じく機械生命体を扱った作品でも全然違うなあと思いました。本作の能天気さの方がテイストが好きです。本作は1988年ですので、バブルまっしぐらの右肩上がりしかない時代ですね。そこで描かれる作品はディストピアですら明るいです。アニメ作品の制作が意図しない時代性というのを考察する場合のいい例になると思います。

 本来、本作の延長戦上にある人間と機械生命体の闘争と協力の行方、それをどう描くかが重要なんですけどね。そこは全無視です。つまりテーマ性はほぼありません。

 また見たいと思って、ユーチューブでも…と思ったらなんとDアニメにありました。それで見てびっくりしたのは実写パートがあるんですね。興味ないのでニメ部分だけ見ました。

 さて、本作のロボット等のデザインはフランスの作家「メビウス」の系統だといわれますが、この作品と直接比べても似ていません。機械のディテールとか柔らかさとかはもちろん似ているんですけど間に、宮崎駿氏や大友克洋氏、永野護氏などの解釈を挟む必要があるでしょう。特に色彩のセンスや日本人のセラミック好きなどによる変化が顕著に表れています。
 
 作品全体は特にジブリの影響は大きいです。ロボットやキャラデザインはZZに非常に近いとも言えますが「幻魔大戦」の影響も受けてるかなと思いました。大友氏がメカまでやったんでしたっけ?頭が四角いロボットや美少女キャラが後半につかうパワードスーツなどからは感じました。

 それ以外の第一印象は下記の前回レビューで書いていますが、やっぱりムッチムッチの髪の毛ボリューム満点の萌えキャラがまぶしすぎてそれ以外に興味が向きづらいです。

 評価3.9は高すぎるので3.7に落とします。ただ、画面を見る価値が高い作品なので、それは問題ではないでしょう。

 

23年1月 ムッチムチのプルツーがパワードスーツに乗って、ジブリ世界で戦う感じ。

 ZZのプルツー(ただしムッチムチ)みたいな娘が、ロボットと共に戦うバディものです。全体的な世界観やセラミック的な機械・ロボットの質感が宮崎駿的です。ただ、ロボットのデザインそのものは独自性があり、特に搭乗型と自律型のロボットのデザインコンセプトに違いが見ものです。

 ヒロインはパワードスーツを着て、ドーベンウルフみたいなビームをぶっ放したりします。パワードスーツのデザインはちょっとマクロスのメルトランディ軍のスーツの影響を感じます。
 ヒロインは戦闘美少女としては明るくカラッとしたこだわらない系です。その分危機感はないですけど。天津甘栗が好物ですが、キャラ付けというほど設定が機能するわけではないです。80年代OVAらしくちゃんとフロに入ったり、下着姿などがあります。健康的すぎてあんまりエロくないですけど、そこがいいという気もします。

 世界観は重厚でディストピアは多分裏設定がちゃんとあるんだろうなあ、という作り込みになっています。ストーリーそのものは極めて単純で、設定がもったいない気がします。テンプレと言えばテンプレです。

 BGMが笑ってしまうくらい80年代でした。

 爆発とか煙の作画がオネアミスやナウシカほどではないですが、丁寧で好感がもてます。作画は全体的に良いですが動きは少ないです。美術はメカの質感の描き分けやデザインコンセプトが楽しめます。

 全世界観、ロボットのデザイン・作画とヒロインの戦闘美少女としてのエロティシズムを堪能するというOVAなんだと思います。戦闘美少女アニメ好きなら見て損はないクオリティでした。

 この作品の設定、コンセプトとキャラデザで1クールでリメイクしたら人気が出る気がします。たまにはこういう痛快なアニメもいいのでは?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

やまだ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

モデラー小林誠の模型PVのオマケアニメ

サムネ見てピンとこなければ見なくていいです。パワードスーツ来た美少女が長砲身ビーム砲をブッっ放す映像に萌えられる方限定。

ZZガンダム、ジ・オ、バウンドドック等のデザインでお馴染み小林誠のファン以外お断り作品。OVA42分の内、1/3程度は大型模型の実写映像(メイキング含)。アニメの内容は世界観こそ凝ってるが、ストーリーは敵が襲って来てやっつけて終わり。自分のメカの模型作りたいだけの企画。メカをカッコいいと思う方は楽しめると思う。作画は独特で今では再現できないような作風。マンガをそのまま動かしたような雰囲気なので一目みて「ふ〜ん」と思うだけでいいのでメカ好きを自認するお方には見て欲しい。

ヒロインの造形は顔面こそアニメ調だが骨格はリアル寄り。現在のアニメに慣れた方は違和感があるかも。安心の入浴シーンも完備。

アニメ全体の雰囲気はいかにも80年代。戦時中の設定なのに皆あっけらかんとした態度。音楽もオッサンからすれば懐かしさがこみ上げる。そうそうこの時代のアニメってこんな音楽ばかりだったよなあ、と。

トゲトゲしてたり羽根生えてたりシャープ過ぎるスーパーロボ然としたメカより隙間に配線が詰まってるようなメカデザインがお好きな方なら。

永野護のFSSは設定資料集書きたいから書いてるマンガですが、これは小林誠が模型作りたいから作ったアニメでしょう。スタッフに韮沢靖の名も。クリーチャーは出ませんが。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

90年代のシューティングゲームのような世界観

~
 「戦え!!イクサー1」や「破邪大星ダンガイオー」で人気を博したアニメスタジオ・AIC(アニメインターナショナルカンパニー)による、美少女キャラクターをアクの強いロボットアニメに落とし込んだOVA群の一作品。特撮によるスタッフロール兼OPが良くも悪くも印象的。というかOPの劇伴が壮大すぎて笑える。人類と機械によるアルマゲドンから1000年後の更地と化した地球が舞台で、人物も背景も同じ手法で描かれた点描風の作画はあまり類を見ない(漫画版ナウシカが近いか?)。設定やビジュアルに反してキャラクターはビックリするくらいにフランクで、人格を持つロボットですらブリブリ(死語)。劇伴もシティミュージックで、なにがなんやらよく分からないが、この手の作品は「デザインと作画さえ問題なければ良いんだよ!」と言わんばかり。特出する部分は平野俊弘(ひらの・としひろ)がデザインした美少女キャラクターと小林誠(こばやし・まこと)によるメカデザイン、あとはロボットの油臭い戦闘描写くらいだろうか。と言うかそれくらいしかない。

個人的評価:★★☆☆☆(2.5点)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
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