リヒテンシュタインでポーランドなおすすめアニメランキング 1

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62.4 1 リヒテンシュタインでポーランドなアニメランキング1位
ヘタリア World Series(OVA)

2010年3月26日
★★★★☆ 3.7 (92)
531人が棚に入れました
世界中の問題を、各国で協力して解決するための“世界会議”。その席上で、若くエネルギッシュなアメリカがリーダーシップをとる。\nしかしあまりに個性的なアメリカの提案策をうけ、出席者たちはそれぞれに意見を出しあい、会議は混乱におちいっていく。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

世界の国々を擬人化した歴史コメディ

日丸屋秀和による漫画を原作にしたアニメ作品。

まず、「ヘタリア」というタイトルの語源は、
第二次世界大戦におけるイタリア軍の惰弱さを評して
「へたれなイタリア」の意で用いられたのがはじまり。

よくぞここまで。っていうくらい各国の擬人化がよくできていて、
中には、こんな扱いして良いのだろうか?と心配になりつつも、
ストーリーには無駄がなくて面白い。
それぞれの国の持つ気質とか、国民性や口癖、雰囲気などがそのまま。

例えば日本なら、物静かで真面目、趣味は空気を読むことと機械いじり。
見た目は若くても年配だったりするところや、
長い間の鎖国は「長い間引きこもっていた」と表現され、
自分の意見や感情をあまり表に出さないものの、
食べ物や二次元のオタク話には身を乗り出して豹変する・・といった具合。

世界の歴史が得意な人にはさらに現実味を帯びて楽しめるはずだが、
なにも歴史など知らなくたって、キャラそれぞれの日常も描かれ、
オリジナルエピソードもいっぱいなので、充分楽しめると思う。

また、時折ブラックジョークも散らしながら、
簡潔明瞭に歴史や国際情勢も学べてしまうのがいい。
だけど、ポーランドの描き方にちょっとだけ違和感。
作者にそのあたりの意図をぜひ、お聞きしてみたいところ。

そしてEDがやたら耳に残るのは、一気に観たからか(笑)
相変わらず、中毒になりそうな面白さ。

上品なおぼっちゃまっぽいオーストリア、
質実剛健だけど根は優しいドイツ、
礼儀正しく控えめながら、実は芯が強い日本、
ちょっとナルシストで世渡り上手?なフランス、
けっこう細かい部分も描かれているわりに、かる~く観れてしまう。

イタリア人が観ても喜んで笑ってくれそうなキャラ設定。
特にイタリアの南と北の関係とカラーの違いには、
昔から映画などでもよく語られることなので、ニヤニヤしてしまう。

個人的には、スイス、オーストリア、リヒテンシュタインの中欧編が好きで、
ハンガリーとイタリアの関係には、親近感が湧いてみたり、
北欧の5国の関係はなんだか、友達関係の裏側を見たような気もしてww

1期から3期へと回を追うごとに登場する国々も増え、
把握するために何度も公式サイトを行ったりきたりしながら
本編を観ていたが、人物が多いわりにはちゃんと楽しめた。
ちなみに、登場人物が多い分、声優陣もかなり豪華です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

annabanana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

安定の面白さ

前期に引き続き、安定のおもしろさ(笑)
私は国籍豊かな環境で育ったので、こういう国民性を風刺したジョークをとても身近に感じるうえ、実際あるあるな特徴ばっかりなので、ヘタリアは全作品非常に気に入りました。

一部の大人のお姉さんはキャラクターのカップリングでこの作品をエンジョイしてるので、ホモ作品と言われがちですが{netabare}(実際原作でもちびたりあのストーリーは明らかにホモだし){/netabare}、その要素なしでも十二分に楽しめると思います。

あと、私はあんまり世界史に詳しくないので、これでちょっとだけ勉強させてもらってるっていうのも評価のポイントです(もちろん焦点が偏っていることも、正史の表層しか触れていないことは十分承知です)。
実際これを見て、世界史に興味を沸いたのは事実ですし(笑)
BASARAといい、歴史上の人物とかをイケメンにすると勉強する気が起きるのはなんででしょうか(笑)

ただ今期からキャラクター(国)が増えたので、そこのところはちょっと戸惑いました。
個人的な意見ですが、顔の書き分けがあまり上手じゃないので、非常に似ているキャラが多く(特に主人公級ではないヨーロッパ諸国)、国名とキャラの顔が一致しないことも多々ありました。
でもまあイケメンだから全て許す。

個人的に好きなキャラはロシア、ドイツ、日本です(*^ω^*)

5期の製作が決定しているので、とても楽しみにしています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

擬人化から擬ホニャララ化へ…完全なキャラ遊び

本サイトでは「Axis Powers 第3期」となっているが、実際は3期・4期に当たるヘタリアWorld Seriesのことだと思うので、こちらにレビューを書くことにする。

前期Axis Powersでは、「戦争を笑いのネタにすることには抵抗を感じる」旨のレビューを書いたが、本作では戦争色はかなり薄くなったという印象を受ける。

だが、本来こういう「国」を擬人化したのなら是非描いてほしい、過去の様々な歴史的出来事から現代に脈々と続く「へ~、そうだったんだ~!」的な各国の関係性だとか、風習などを描くエピソードもまた、残念なことに薄くなってしまったように感じる。

では結局、何が最も印象に残ったのかというと、それぞれ個性の異なるキャラクター達が、何やかんやとじゃれ合ったりする様子や、擬人化を通り越して遂に「擬ネコ化」までさせることで、明らかに女子ウケを狙ったな…ということである。

国を擬人化させるというアイデアと、1話5分で「何気に世界の歴史が学べちゃう」と、ストーリー次第では非常に有意義なコンテンツになれそうな作品だけに、一部の視聴者に媚びたような内容になってしまったのは残念の一言に尽きる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
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