ラブコメでリメイクなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのラブコメでリメイクな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月20日の時点で一番のラブコメでリメイクなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.7 1 ラブコメでリメイクなアニメランキング1位
劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~(アニメ映画)

2017年11月11日
★★★★☆ 3.7 (77)
297人が棚に入れました
大和和紀「はいからさんが通る」の40周年を記念した作品。

大正時代の東京を舞台に、活発でおてんばな“はいからさん“ こと花村紅緒と、許嫁である陸軍少尉・伊集院忍との波乱万丈な恋模様を描く。

声優・キャラクター
早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶裕貴、瀬戸麻沙美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

モダンガール

劇場版前編、日本アニメーション制作、
大和和紀原作、少女漫画不朽の名作。

時は大正七年、新たな文化が芽吹くも、
まだ女性が恋も仕事も自由に選べなかった時代。
少しずつ変わりゆく時代を懸命に生きる、
はいからさんこと女学生、花村紅緒の青春。
真っ直ぐで、ひたむきな恋の行方。

原作もアニメ版もほとんど記憶にありません。
アニメ版の表題曲とED曲だけはよく覚えていて、
どちらもどこか哀愁があり大好きです。

未来は自分で決める。
じゃじゃ馬で男勝りな紅緒は、
自分の意志で立ち上がり人生を歩み始める。
{netabare}愛のない結婚を阻止しようと奮闘しますが、
たくさんの人との出会いがあり、
やがて恋を知り、思いやりの尊さを学ぶ。{/netabare}
真っ直ぐなテーマとラブロマンスが、
百花繚乱の時代から激動の昭和へ、
歴史を紡いで来た人々の「生」を想うと、
心に響き胸を打つものがあります。

紅緒には笑顔が良く似合う。
素敵な恋が見つかるといいですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

浪漫の香りに満ちたこの東京 時代を超えて進んでいく勇気を私にください

2017年公開の劇場版アニメ 「はいからさんが通る」前編 97分

原作 大和和紀 監督脚本 古橋一浩 キャラデザ 西位輝美 音楽 大島ミチル
制作 日本アニメーション

主題歌「夢の果てまで」竹内まりや 唄 早見沙織

1975年から「週刊少女フレンド」に連載された少女コミックが原作。
当時のコミックは人気のあるなしにかかわらず、初期設定のストーリーで終了する場合が多く、
この作品もその代表格ともいえる文学的コミックだったと思う。

「世界名作劇場」「未来少年コナン」「釣りキチ三平」などを制作し、
20世紀五大制作会社の一つと言われた日本アニメーションによって、
1978年にテレビアニメ化。
4クールの予定であったが、42話で打ち切りで原作のラストは描かれなかった。
その後、三田寛子主演のテレビドラマ版など作られたが、
今回初めて原作のストーリーが最後まで映像化されることになりました。
それも、経営悪化から立ち直った日本アニメーション制作と言うことで感激もひとしおです。

舞台は大正時代、花の都東京の跡無女学館(モデルが跡見学園なので神田かな?現在は大塚)
徳川家旗本の没落した家の娘「花村紅緒」CV早見沙織と、
伯爵伊集院家(名前からして薩摩)の御曹司「伊集院忍」CV宮野真守の恋の物語。

4クールアニメだったものを100分程度の前後編では酷い詰め込みが予想されましたが杞憂でした。
原作に癖がありまして、当時のサブカルチャーをネタにしたギャグが全編を覆っていて、
本筋である日本版「ドクトルジバゴ」とも言うべきラブストーリーの部分は、
この劇場版前後編と言う長さが調度良いと感じました。

もちろん、監督でもある古橋一浩の脚本の出来が素晴らしいのも要因です。

昭和版「はいからさんが通る」は視聴済みのため物語は知っているのですが、
非常に良い出来で、ほろりとする部分もあり大満足の一作でした。
女房はギャグ部分が削られたことに怒っていました。
「牛五郎さんが~」とか訳の分からないことを口走っていましたが、
そんな寒いキャラはどうでもいいのです。

もともと原作や昭和アニメ版に不満があった私としてはこちらのほうがずっといいです。
泥沼の戦争へと向かう日本、ロシアの世界を震わせることになる革命。
大正ロマンに浮かれる日本から始まる美しいラブストーリーの前編は満足のいく作品になりました。
 
後編は2018年公開、初めて映像化されるラストシーンに期待は膨らみます。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 28
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

昭和の作品を平成の時代にリメイクした大正ロマンの名作ラブコメ

「はいからさんが通る」は再放送視聴になります。何せ、この裏で放送していたのが日本昔ばなしでした。テレビが一家に一台しかない時代、ゴールデンタイムに親子で見ることができた作品が優先されました。まぁ、小学校の中学年だったし、少女漫画原作作品なんて、恥ずかしくて見れないというのもありましたけどね…。

再放送で見たのは思春期に入る頃。その時に見た印象は「紅緒が可愛い…」。とにかくおてんばで、でも一途な紅緒に惚れてしまいました。それとストーリーとおちゃらけた場面の面白さがとにかく引き付けて、自分のラブコメ好きはこの作品が原点といっても過言ではありません。ただ、ワケわからないところで終わってしまい、心残りでした。このあと原作は読んだのですが、やっぱり動く紅緒が見たかった…。

あれからウン十年、まさかまさかのはいからさん。なんで今ごろ?という思いはありましたが、楽しみにしてました。が、キャラデザイン見たときに2017流行語大賞のノミネート言葉が真っ先に出てしまい…「ちーがうだ~ろ~‼」。正直、楽しみは不安に変わりました。そして、映画館へ。

不安と違和感は3分で消えてしまいました。そこに描き出されていたのはまさしく「はいからさんが通る」。制作会社が一緒だし、長い間喉に突き刺さったままだった中途半端な作品を仕上げようというスタッフの思いが伝わりました。そして何より中の人たちの演技力、特に紅緒のはやみんは特筆もの。あぁ、紅緒ってこういう子だったなという感じを思い起こしました。

物語は原作にしたがっています。ただ、前半とはいえ、結構なボリュームを90分にまとめてますので、どうしても無理が出ています。例えば{netabare}紅緒と忍がそれぞれ互いを好きになっていく過程や伊集院家での生活、紅緒と蘭丸と環の微妙な関係、忍の出征への過程、忍亡き後(死んではいないが)の伊集院家{/netabare}等々、上げたらきりがないかも…。それでも物語に破綻がないようにうまくまとめたと思いますし、原作も過去アニメも知らない人でも楽しめる内容にはなっていたと思います。また、ギャグになるシーンは懐かしいし、過去アニメ知っている人向けにはラスト付近で流れるインストバージョンのあの曲が涙ものです。

客層はけっこう広い印象でしたが、なかでもドストライク世代であったろう女性の姿が多かったのが他のアニメ映画では見られないなと思います。彼女たちがよみがえったはいからさんを見て、何を感じたのかな…。

大正ロマンを元にしたラブコメの名作。懐かしさも感じつつも、いつの時代にも通じるラブコメだと改めてストーリーの素晴らしさを実感しました。後半も見に行きたいと思いますし、ラブコメ好きな人にはぜひ見てもらいたい作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 25

66.7 2 ラブコメでリメイクなアニメランキング2位
UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (174)
818人が棚に入れました
平穏で退屈な田舎に暮らしている少年・近衛刀太の夢は、都へ行って一旗揚げること。
刀太は都へ行くため、育ての親であり優れた魔法の使い手である雪姫に挑戦する日々を送っていた。だが、戦いながらも仲良く暮らしていた2人の前に現れた賞金稼ぎによって、田舎での平穏な日々は終わりを告げる。

これは、ろくでもないモノになってしまった者達の物語。

声優・キャラクター
高倉有加、松岡由貴、広瀬ゆうき、佐藤利奈、茅野愛衣、小倉唯、白鳥由里、桑谷夏子、神田朱未、渡辺明乃、堀江由衣、佐久間未帆、能登麻美子、皆川純子、石田彰、原田彩楓、鬼頭明里、柿原徹也、咲野俊介、梶裕貴、小山力也、小野大輔

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「育った」エヴァンジェリン登場(笑)!?(ハイペースの原作消費でした…。)

週刊少年マガジン連載の同タイトルのマンガが原作。
(今は別冊少年マガジンに掲載誌を変更。)

タイトルの「UQ(ユーキュー)」は「悠久」と掛けられていて、作中には前作『魔法先生ネギま!』でもおなじみの吸血鬼エヴァンジェリンをはじめとして、いろいろなタイプの「不死者」が登場します。

一応世界観は継続しているものの、「ネギま!」よりは相当に未来であることもありとりあえず「ネギま!」を観ていなくても特に序盤はそれなりにお話にはついていけると思います。

かなりの長期連載ですが、アニメ化でどこらへんのお話までやるのかは、謎…。
== [以上、視聴前レビュー] ==

…ということで、第1話を観ました。原作だと初期は『魔法先生ネギま!』との関係性を強く押し出さずに始まったのですが、最近の原作の現状を考えて最初からネギま!を匂わせる方向なのですね。

第1回放送の前の特番でも、「これまでのネギま!」まとめみたいなノリでしたし。OP/EDに出てたキャラも考えると、序盤の修行パートとかはけっこうハイペースで進むのかな…?

2017.12.20追記:
全話視聴終了。とにかく「ネギま!2も名乗ったことだし、どんどんネギま!キャラを出してやるぜ」とでも言わんばかりに旧作キャラが目白押し。

女性キャラも巻きでバシバシと登場させて、早期にハーレムアニメっぽい雰囲気を作ってましたね。

前作のネギま!よりは修行とか戦闘パートが目立つ原作でしたが、特に修行に関しては大幅に尺カットで一気に原作を消費しました。

ネギま!自体はずっと原作を読んでいたこともあり、もちろんつまらなくはなかったんですが今後あえて人に薦めるほど面白かったかというとそんなこともないかなといった無難な作品に収まってしまった感があります。

OPを『ハッピー☆マテリアル』(前作OP)のカバー曲にしてしまったのも、無難といえば無難でしたがそこはちょっと冒険して欲しかった気がしました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

赤松健が原作とは思えないほど「少年バトル」してる

赤松健といえば、ラブコメ、ハーレムといったオタク丸出しの作品が主なので、「ラブひな」のころからそこまで好きではなかったのですが、

今回の「ネギま2」は思っていた以上に王道の少年漫画で、ある意味驚かされました。こういったのも描けるのだなと。しかしやはりというか、登場人物がやたら女の子だらけなのとお色気要素が多いので根本的な部分は昔と変わらないのと、12話で詰め込みすぎてお話がなんだかわからない方向に向かってしまったのが残念。ちょっと改悪気味です。

作画も丁寧なところと、モブや背景が手抜きなところが多いのでそこまでスタッフの気合が見れなかったのも残念。

「魔法先生ネギま」の事実上続編らしいですが、そもそも「ネギま」自体あまり知らないのでついていけなかったのもあるかと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ネギま」は例外的な奇跡の作品であり、原作者であっても再現は難しい

[文量→大盛り・内容→余談が本論系]

※原作は最新巻まで読んでます。赤松先生大好きレビュアーとして、あえて厳しめのレビューです。ちなみに、自分で言うのもなんですが、私のレビューは思いが強くなり過ぎるとダメになる傾向があります(苦笑)

【総括】
ラブコメ作家の描くバトルもの。SF要素もあり、ある意味では、これまで赤松先生が作り上げてきたものの集大成と言えるのが、本作。

赤松先生の原作の中では、アニメでの作画は良い方かな。

グロい描写もありますが、グロがメインの作品ではないので、それだけで敬遠してもらいたくないな~というのが、赤松ファンとしてのお願いですm(_ _)m

まあ、タイトルから分かるように、完全に「ネギま」ファン向けに作られた、サービスアニメですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、アニメの尺に収まるようにかなり原作を変えていること。これをやると当然賛否はあるんだけど、赤松作品とっては平常運転。なんたって、「オフィシャルで二次創作を認めている漫画家(同人マークの生みの親だ)」からね。

忍との出会いを大胆にカットした部分とか驚いたけど、なるべくたくさんのヒロインを出そうと思えば致し方ないか。赤松作品に限って言えば、アニメは原作のスピンオフみたいなもんだし。

あと、意外とグロ描写がちゃんと(リアルに)あって驚いた。本作は「ネギま」のバトル要素を抽出して、続編として1つの作品にしてしまった、極めてレアな作品ではあるが、赤松さんと言えば基本的にはラブコメ作家。若干作風に合わないとは思った。血がブシャーとか首がスポーンとかは、(原作にもあるけれど)アニメならば、もう少しぼかすか、ギャグテイストにしても良かったと思う。グロがメインの作品ではないのに、(アニメから入った人でグロ苦手な方が)1話目で勘違いしてしまい、本作から離れてしまったとしたら勿体ない。(途中からはぼかしていたけど、1話目はアニメスタッフの失敗だと思う)

「~魔法先生ネギま!2~」という原作にはないサブタイがついていることから分かるように、原作に比べると、明らかに「ネギま」の要素が強い。アニメ制作会社的に、ネギまファンを出来るだけ取り入れたいという狙いが透けて見える(特に最終話のサービスシーン)。もっとも、原作でもその兆候は顕著になりつつあり、始めは「近衛刀太」の物語だったのに、次第に「ネギ=スプリングフィールド」の物語になりつつある。個人的にはそれで嬉しいのだが、果たしてそれで良いのかという疑問も残る。

近衛刀太は、ラブコメの主人公として、どうなんだろう? 「神戸ひとし(AI止ま)」や「浦島景太郎(ラブひな)」のような、「冴えないオタク」でもなく、「ネギ=スプリングフィールド(ネギま)」のような、「無邪気な天才少年」でもない。「普通のバトルものの主人公」的である、「近衛刀太」。普通にハイスペックで、普通にイケメンで、普通じゃないくらい鈍感で。よくいるハーレム主人公と何が違うんだろうかと感じる。

(神戸ひとしはともかくとして)「浦島景太郎」は、紆余曲折ある中で、一生懸命努力し、作中で本当に成長してくれたから、各ヒロインズとのデレ展開も、むしろ応援したくなった。「ネギ=スプリングフィールド」は、肉体的にも精神的にも未成熟で、基本的には「お父さんLOVE」な子供だったから、ヒロインズとのデレ展開も、ニヤニヤ眺められた。ちゃんとギャグになっていた。でも、「近衛刀太」は、(彼の出生に理由があるとしても)めちゃくちゃ簡単にサクサク成長しちゃうし、基本的にチートだし、あれだけツンデレだったエヴァンジェリンが簡単に頬を赤く染めたりだとか違和感あった。なんか、刀太が主人公だと、ハーレムがギャグにならないんだよな~。そこが1番の問題点に感じる。

〈まとめ〉
○原作改編は、赤松作品の場合、温かく見守ろう
△作風に合わない、しっかりしたグロ描写
○ネギまファンへのサービス
×近衛刀太の魅力のなさ
{/netabare}

【余談~ 勝手に赤松健の作品論w ~】
{netabare}
剣道部は、赤松作品の大ファンです。中学生の時に「ラブひな」にハマったのが、多分萌えの原点。ファンブックが出る前に、全キャラの登場コマ数とか数えて「正」でカウントしてましたもん。キモいです(汗)

以降、「AIが止まらない!」を読んでみて、やはり好きで、「魔法先生ネギま!」もメチャクチャ好きで、当然、全ての単行本も集めています。「いつだってMyサンタ」とか、マイナーな本も持っています。勿論、「UQ HOLDER!」も最新巻まで読んでいる状況。

自分的な赤松作品の順位付けとしては、ラブひな≧ネギま>>>UQ≧AI止ま>>>陸まお なんですが、陸まおは別物にしても、UQはちょっと、イマイチなんですよね。

正直、サブタイにある「魔法先生ネギま2」としか読んでいないと思います。ネギまのキャラが出てきた時は嬉しいのですが、それ以外は、、、。

ファンとして、やはり感じるのが、「雪姫(エヴァンジェリン)の違和感」と、「刀太の魅力の無さ」ですね。

エヴァは、「ネギま」の中でもトップクラスに好きなキャラでした。そんな彼女が、(精神的にも戦闘力的にも)弱体化しているのは嫌だったし、やはり、ナギ以外にはデレてほしくないです。「ネギま」の中ではネギ君にややデレてましたが、基本的に恋愛面はナギに一途で、ネギ君には親愛とかが複雑に混ざった感じが良かったんですよね。

本作では、エヴァもヒロイン候補の一人ですが、う~ん、やはり師匠的な立場で良かったと思います。最近の原作では、{netabare}キリヱがメインヒロイン化してきて、{/netabare}むしろバランスが良くなってきた印象ですが、最初からその路線で良かった気がします。

それから、エヴァの「多弁」がどうにも引っかかります。「ネギま」でのエヴァは、スーパーアドバイザー的な立場であり、本当に必要な時に、一言二言格言を与えるみたいな感じでしたが、「UQ」のエヴァはよく喋ります。まあ、「ネギま」はエヴァ以外に30名ものクラスメイトがいたし、サブキャラも多かった(話す人がたくさんいた)ので、しょうがない部分はあるけれど、エヴァのミステリアスな魅力は大分損なわれたかなと思います。

そして、私はどうにも、本作の主人公「近衛刀太」にイマイチ魅力を感じません。

赤松作品の主人公としては初となる「少年漫画の主人公らしい少年」ですが、これがどうにも(赤松さんの)作風に合わない。

前作の「ネギま」は、元々ラブコメから始まり、途中からバトルに変わり、「ラブコメとバトルが高いレベルで融合した」奇跡的な作品になりました。それを支えたのが、「ネギ=スプリングフィールド」が「ナニをしても許される、無邪気で愛くるしい天才少年」だったからだと思います。ある意味で、「ラブコメキャラでバトル」したからこそ起きた、奇跡の化学反応。

よく、「キャラが勝手に動き出す」と言いますが、私はコレを名作の条件だと思っています。「ネギま」の場合、連載開始時は、絶対にあそこまでバトルに寄せるつもりはなかったのだろうと思います。勿論、バトル展開も想定してのキャラ設定を行っていますが、基本は、「クラス全員とのラブコメ」(過去最多のヒロインのラブコメ)を目指していたはずです(と、なんかで読んだ記憶が)。それが、想定を超えてキャラが動き出し、後半なんかガチバトルにガチシリアスでしたからね。いや~、楽しかった。ほんっっとうに、「キャラが生きている」名作漫画だったと思います。

一方で、「UQ HOLDER!」は、連載前にコンセプトとして、「ラブコメとバトルの融合」「ネギまの完結編」として描かれ始めたと思います。そのためか、どうしてもストーリーや展開ありきでキャラが動かされている印象を受けます。赤松さんって、キャラ作りの天才だと思っているので、ここが違和感の原因かもしれません。

「ネギま」と「UQ HOLDER!」の違いは、「ネギま→ラブコメキャラでバトル」をしたか、「UQ→バトルキャラでラブコメ」をしたかというものだと思います。

微妙なんだけど、確かな違いです。

バトル漫画でのラブコメ展開はよくあります。まあつまり本作は、「別に赤松さんじゃなくても作れる」んじゃないかと。

やはり赤松作品の主人公といえば、「ラブひな」の「浦島景太郎」や、「AI止ま」の「神戸ひとし」のようなダメダメ系が基本ですね。ネギ君は、ホントに例外的なナイスキャラでした。

つまるところ、この作品が「ネギ=スプリングフィールド」の物語なのか、「近衛刀太」の物語なのか、ということだと思います。

どうにも、「近衛刀太」が「ネギ=スプリングフィールド」に負けています。まあ、勝たれても、それはそれで納得いかないんですが、ネギまファンとしては(汗)

前作のファンって、面倒くさい存在ですね(自爆)w
{/netabare}


【各話感想(原作ネタバレ)】
{netabare}
1話目
原作と違い、「ネギま」のシーンを入れてきたね。まあそもそも、魔法使えなくても、エヴァはメッチャ強いんだけどね。う~ん、作風的に、グロは濁しても良いと思うんだけど。

2話目


3話目
地下編やらないのか。忍、キャラ設定が変わったね。本来、10巻くらいの話だよね。流石、赤松さん原作。自由度が高い。ネギまの回想も多い。グロもぼやかされるようになったね。批判あったからかな(にしては対応早すぎ)?

4話目
いやだから、グロに悲鳴は作風に合わないんだよね。

あれ?各話感想が消えた? まあ、いいやw

7話目
雪姫が作戦を知ってる設定に変えた意味は? てか、(なぜかエヴァより弱体化している)雪姫とフェイトなら、五分五分、ややフェイトの方が強い設定じゃなかったっけ?

8話目
これ、フェイト→ネギ の深い愛を知らないと、大分印象が変わるよね。ここでネギ登場は原作にない流れ。

9話目
いいんちょが、エヴァを尋ねるか。やはり、本屋>忍、いいんちょ>みぞれ、刹那>時坂、エヴァ>雪姫、なんだよな。強いて言えば、千雨とキリエが互角くらいってところかな、ヒロイン力的に。刀太のクローンは、エヴァが言うんじゃなくて、やっぱりゆえが言った方が良いな。

10話目
麻帆良祭編。赤松先生のアニメ作品なら、この辺から暴走、いや、独自のラストに向かって話が進むよね。ネギとラカンは強すぎるからな~。

11話目
やはりネギま要素が強いね。エヴァの台詞も微妙だな。「私と共に歩いてくれるか、青空のもとを」なんて言うかな? せめて、「灰色の空のもとを」だと思うんだよな。戦闘シーンがダサいw

12話目
いや、この展開、「ネギま」を知らん人は、ぽかーんでしょw だから、その告白でエヴァは照れんって。「フッ」と笑った後にブッ飛ばすか、「プ、ハハハハ」と上機嫌に笑った後にブッ飛ばすか、どっちかなんだけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 20
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