ようす さんの感想・評価
3.9
「あなたをお連れしましょうか?この町の、願いが叶う場所に。」
泣ける名作として名高い「クラナド」。
泣かせることについて右に出るものはいないkey作品。
今回はどんなふうに感動させてくれるのかと期待していました。
本編は全22話です。
● ストーリー
高校生の岡崎朋也(おかざき ともや)は、
通学途中で古河渚(ふるかわ なぎさ)という少女と出会う。
朋也は渚の夢である演劇部復活を手伝いながら、
クラスメイトや女の子たちとの交流を深めていく。
ストーリーは大きく
・伊吹風子(いぶき ふうこ)
・一ノ瀬ことみ(いちのせ ことみ)
・古河渚
この3人の女の子がメインとなる、
3つのストーリーに分けられます。
3人以外にも女の子は登場するのですが、
アニメではこの3人が主となるストーリーで展開されています。
全体的に明るく楽しい雰囲気で進みますが、
とある出来事をきっかけに一気にドラマ路線に突入するなど、
key作品らしさは節々で感じられます。
・{netabare}姉妹の{/netabare}絆
・{netabare}親の{/netabare}愛
・{netabare}家族の{/netabare}夢
がそれぞれのパートのテーマだと思うので、
『家族』が作品のメインテーマだと言えるでしょう。
なんというかもう、感動ポイントをしっかり押さえてきますね。笑
自分の当初の予想とは違い、悲しいストーリーではなく、
きれいで美しいストーリーだと思いました。
“感動”という言葉が似合います。
● 恋心
主人公の朋也くん、かっこいいし頼れるし話しやすいしということで、
女の子からモテモテです。笑
サブテーマとも言えるこのポイントに私は一番感情を揺さぶられました。
特に女の子たちが、朋也が誰を一番に思っているか気付くところなんか、
もう辛くて辛くて…切なかったです;;
● 音楽
【 OP「メグメル ~cuckool mix 2007~」/riya 】
曲の印象としては「ゲームのOPみたい。」です。笑
不思議な雰囲気の曲だと思いました。
【 ED「だんご大家族」/茶太 】
この曲はインパクトが大きかったです。
この作品のメインテーマ曲に、
作中に登場する「だんご大家族」という
キャラクターに関する歌詞がつけられたものです。
「だんご だんご だんご だんご だんご大家族♪」
というフレーズは一度聴いたら忘れられません(笑)
しっとりとした雰囲気で感動を引き立てる音楽に、
このかわいらしい、思わず微笑んでしまうような歌詞。
どう考えてもミスマッチな組み合わせなのに、
しっくりくるのが不思議でならない。笑
何度も聴いているうちに、なんだかじーんとくる歌詞だとさえ感じます。
● まとめ
普段はアニメを観てレビューを書く時、
伝えたいことをいかに簡潔にまとめるかに力を注いでいるのですが、
(「いやいやまとまってないよ。」という指摘は受け付けません。笑)
クラナドのレビューに関しては
『家族がテーマである』『だんご大家族』の2点について書き終わると
それ以上書きたいことが思い浮かびませんでした。
つまり、私にとってはその2点が、
現時点でのクラナドの印象のすべてと言えます。
きっとクラナドの本質を感じるためには
続編の「アフターストーリー」を観る必要があるのだろうな、と
今はぼんやり感じています。
続編の方が号泣してしまうようですし…。
泣く作品はあまり得意でないので(感情移入しすぎて辛くなる^^;)、
若干身構えつつも、視聴を楽しみにしたいと思います。