ライトノベルで魔王なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのライトノベルで魔王な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月29日の時点で一番のライトノベルで魔王なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.8 1 ライトノベルで魔王なアニメランキング1位
魔王2099(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (113)
357人が棚に入れました
未来すらも支配せよ 己が魔王であるために 統合暦 2099 年――新宿市。究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と......その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!第 33 回ファンタジア大賞――異次元の《大賞》受賞作、遂にアニメ化決定!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サイバーパンクな魔王復活物

かつて勇者が魔王を倒したファンタジー世界と、機械文明世界“アース”が融合。
融合世界にて転生した没落魔王が、再び支配者に返り咲くため、近未来の東京にて、
レトロゲーム実況動画配信で“信仰力”を集め、成り上がりを目指したりする、
同名ライトノベル(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
勇者が魔王倒した後で云々、魔王が復活して云々。
このジャンルに対して私は王道から逃げているのでは?という疑念を抱きがち。
よって本作も視聴当落線上で躊躇していましたが。
一方でサイバーパンクは好物ということもあり放送途中から後追い視聴。

見始めてみると、魔王が、悪逆非道な恐怖で下々に圧政を敷く、絶対支配者タイプではなく、
部下想いの漢気のある存在だったこと。
そもそも、本作における魔王VS勇者というのが勧善懲悪ではなく、
不死の支配者である魔王が、定命(じょうみょう)の人間世界を背負って挑んで来る勇者を受けて立つという構図。

魔王ベルトールと勇者グラムの間には、高次元で死力を尽くしてぶつかったからこそ、通じ合える、
強敵(とも)の絆があり。
かつてのファンタジー世界の価値観も廃れた、電子荒廃都市の堕落を憂う視点も共有。
その上での、{netabare} 魔王と勇者の共闘が渋くて熱かったです。{/netabare}

私にとって不得手なジャンルでも、味付けが好みに合ったのか美味しく頂けました。


全体構成は、2部構成。

7話までが原作1巻“新宿編”で、魔王に不敬を働きまくった元・六魔侯・マルキュスにリベンジを図る。

12話までが第2巻“秋葉原編”で、“電脳魔導都市”秋葉原の魔法学園に転向、潜入した魔王一行が、高校デビューしつつ諸問題の解決を目指す。

正直、キリが良い所までと考えたら、“新宿編”を追加エピソードやアニオリで補強して1クールやった方が上策だったのではとも思いました。
というより、今やTVアニメも配信で観る人増えているのだから、7話半クール完結のアニメがあっても良い気もします。

もっとも私はサイバー秋葉原も堪能したかったのと、
“ひじき”こと緋月のキャラが、金髪美少女ハンターの私のセンサーに反応したので、
“秋葉原編”も余興のOVAみたいな感覚で楽しめましたが。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

ファンタジア大賞のアニメ化は商業的にあまり成功しない?
ジンクスを背負った諸作品の中では、まだスタジオに恵まれた部類。

が、同スタジオも2024年秋は、終盤放送延期した『ダンまち』5期も含めた5作も元請けし、
本作も割かれた作画兵力は潤沢とは言えません。

料理の作画も凡庸。
ただ、序盤、力を失った魔王が忠臣マキナのボロアパートに身を寄せた際の粗末な食事は、
作画カロリーの低さも相まって妙な哀愁が漂っていて良かった?ですw

思い返せば、あのボロアパート。
再起を目指して寄り添うベルトールとマキナの素朴さが、
私は一番味わい深かったですね。
{netabare} あそこをマキナ拉致ついでに爆破させたマルキュスは、やはり万死に値しますw{/netabare}


ただし、限られた作画カロリーの中でも懸命に演出しようとする意志は感じました。
バトルシーンでも、アングルを工夫しつつ、瞬間移動の如き映像で、最小限の枚数で高速戦闘を表現してみたり。
あとは、{netabare} 女神の依代となり、自らとは異なる意志の介在に苦悩する緋月の心象世界とか。{/netabare}

何よりサイバーパンクな新宿、秋葉原の蛍光色重視の背景はテンション上がりました。
また電脳荒廃都市・新宿の東京都庁みたいなきらびやかなツインタワービルを眺めていたら、
昨年の都知事選でも争点となり物議を醸した、
億単位の予算を投じた東京都庁ライトアップを思い出してジワリましたw
誰もが魔法を使える近未来が到来するまで、
金を喰う都庁ライトアップは控え目になさっては如何?とか思ってみたりw


【キャラ 4.0点】
魔王ベルトール。
底辺でも逆境でも常にマイペースなのが彼の威厳であり、笑点でもありw
一番可笑しかったのが、{netabare} 秋葉原編、緋月とのラッキースケベ混浴シーン。
普通なら男の主人公もヒロインの裸を前に狼狽える所。
が、ベルトールは恥じるどころか、余の美しい肉体を見よと陶酔し、
一方的に赤面するのは緋月だけという一風変わった混浴カットでしたw{/netabare}

敵キャラではマルキュスの秘書・木ノ原が渋くて私好み。
ちょっとズレてる感じでカタコト英単語連発する真面目美女が、スーツ姿や“マギノギア”装備で刀剣を“雷光抜刀”する姿がグッと来ます。
{netabare} 錆びついた大剣を振り回す勇者グラムとのマッチアップは、
新旧の価値観が交錯する舌戦も含めて、デリシャスでした。{/netabare}

自称天才美少女スーパーハッカー・高橋。
魔王周りでは貴重な定命の人間キャラ。
電脳都市のナビゲート役として、会話劇の起爆剤として。
作者も使い勝手が良いと語る潤滑油キャラ。
こういうキャラが一体いると便利だなと私も感じました。


【声優 4.0点】
主演・魔王ベルトール役の日野 聡さん。
一人称は余。コミカルでもシリアスでも形態変化しても、
威厳を意識したという演技で作品を支配。

魔王を甲斐甲斐しく世話するマキナ役には伊藤 美来さん。
魔王復活を待ち続けて苦難に耐えた日々をベルトールに労られた際に涙する演技などは特に、
忠義と思慕が滲み出ていて好印象でした。


新宿編ラスボス・マルキュス役の松風 雅也さん
誰もが複雑な詠唱なしに魔法を操れる夢の後頭部挿入デバイス“ファミリア”を開発販売し、
新宿の支配者に成り上がった元・六魔侯。

魔王に不敬なマウント芸を働くデカ過ぎる態度から、
不利になると小物感を丸出しにする。
『半沢直樹』バリな痛快復讐劇を演出したのは松風さんの好演あってこそ。

やはり魔王役・日野 聡さんと互角に掛け合えるのは勇者役の浪川 大輔さんぐらい。
マルキュスでは力不足でしたw


あとは秋葉原魔法学園・学師・マグロいやwマグ=ロサンタ役・日笠 陽子さんの、
絶妙なカタコト感とか。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は加藤 達也氏。
融合世界が舞台ということで、王道ファンタジーなピアノ&ストリングスから、
近未来SFなテクノ、エレクトロまで幅広い対応が求められましたが、
同氏は時に、バンドサウンドやボーカル曲も交える流石の守備範囲で魅せてくれました。

OP主題歌はシユイ「ホロウ」
『水星の魔女』のED「君よ 気高くあれ」でSFタイアップ力も実証済みの同アーティストによる良バラード。

ED主題歌はsekai「スピラ」
静かな電子音のイントロが、どんなパターンの引きにも好対応し、EDを守り抜いた佳作バラード。
こういうEDの仕事。私は評価したいです。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 14

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルから堅い作品を想像したが、蓋を開けてみれば異世界版「はたらく魔王さま!」?w。

>3話まで視聴して
原作未読です。

予備知識なしでの視聴だったので
タイトルから、すごく禍々しい内容なのかな?。とおそるおそるの視聴開始でしたが
観進めていくうちに

あれっ?。これ「はたらく魔王さま!」では?とw。

もちろんキャラが全然異なるので同じ訳はないのですが
基本的な構造・骨組みに共通部分が多いですね。

もし、「はたらく魔王さま!」(1期)の続編がうまくいっていたら
「なんだ二番煎じか・・・」
みたいな感想になってたかもですが
自分の場合は、完全な消化不良状態になっていたため
むしろ本作の登場は大歓迎でした!!。

作画自体もスタイリッシュですが、近未来感のセンスも良き♪。
ちょいエロはあっても、度が過ぎないところも好感。

ヒロインの健気な感じがグッとくるし
主人公の動画配信も、何気に楽しい。
勇者のキャストが浪川さんということもあり、今後にも期待が高まる^^。

個人的に、こちらも今期のダークホース。
 
 

投稿 : 2025/03/29
♥ : 9

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

異世界系のアニメとしては大変面白い

なろう系というと、転生して別世界といのが典型だが、これは地続きの物語。
魔王の世界から、現代日本の世界が融合してしまったらしい。
雰囲気的には、マジメというよりはギャグより。
とにかく強い魔王が無双する展開。

それでも魅力的なキャラクターデザインと、
洗練されたセリフ回しのおかげで大変面白い。
アクションシーンも見ごたえがあって、素晴らしかった。
冒頭にはホロライブのトワ様が出演するなど、話題優先の面もあったが、
内容的にも良かったと思います。

続編の情報は無いけど、どうなんでしょう。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 5

77.3 2 ライトノベルで魔王なアニメランキング2位
転生したらスライムだった件(第2期) 第2部(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (438)
1883人が棚に入れました
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国
<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは元人間故の「人間への好意」……
しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。
「何を失いたくないのか」を―― ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良質な異世界なろう系アニメ

【紹介】
今まで視聴を続けてきた転スラファンなら視聴して間違いはないと思います。未視聴の人は一期から見ましょう。
異世界転生系アニメが嫌いじゃないのならオススメです。

【作画・音楽】
相変わらず質が高く、予算がちゃんとついているんだろうなって思う。

【シナリオ】
主人公のチート感とインフレが凄い、とても丁寧に作らていてキャラクターにも愛着が持てる。
シナリオは都合よすぎで、敷かれたレールの上を走っている感じはしますが、そんなこと気にならないくらいの不思議な魅力がある作品。
来る日も来る日も会議ばかりしていたけど、現状を整理するのには必要な回だったと思います。こういう視聴者を置いてけぼりにせずにくどくてもちゃんと説明するところがいい。
相変わらず国造りと、周辺勢力との外交や駆け引きが面白い。

【キャラクター】
どんどん仲間や協力者が増えていき、勢力がにぎやかになっていくのが爽快で、くどいくらいキャラクターの魅力をちゃんと描くところがこの作品の魅力だと思う。
また、これだけキャラクターが多いのに誰これ?ってならないのが凄い。

【総評】
丁寧すぎてちょっとくどいのが難点ではあるけど、丁寧に順を追って説明するマジメさも良い。
最後まで付き合いたい作品です。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 34
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

誰もが認める魔王に

この第2期(第2部)は、正直言って今迄よりも面白みに欠けます。
それは戦いが個人戦主体から集団戦主体へと変わり、リムルの魅力があまり見れなくなったため。
さらには、ラスボスである魔王クレイマンが{netabare} あまりにも弱すぎたためです。{/netabare}
しかし、この物語はリムルの理想国を完成させるために不可欠な話なので、気楽な気持ちで視聴されることをお勧めします。


この物語は魔王クレイマンとの戦いが中心です。
戦いは、今までのような個人の戦いではなく、国と国との戦い。つまり戦争に発展します。
そしてクライマックスは魔王達の宴 ~ワルプルギスでのクレイマンとの戦いです。
誰もが認める魔王となるには、リムルはクレイマンに勝たねばなりません。

今回はリムルの戦いはあまり見れませんでしたが、可愛い癒し系のシュナの意外な強さや、紅丸の進化した超強大な力、それに紫苑の魔王をも倒すほどの強さを見ることができます。
そしてゴブタは、いつの間にか器用で機転が利くようになり、ゴブリンライダーの隊長の風格が出てきました。これもハクロウの厳しい教えのたまものです。


但し拍子抜けした点もいくつかあります。

戦争の準備のためには会議が必要。それはわかりますが、会議の時間が長い。実に長いですね。
思わず眠くなりました。もう少し短くしてほしかったですね。

ですが、歴史上では戦争で戦う時間よりも、準備のための会議時間がはるかに長いのは常識です。
例えば、本能だけで戦術を練っているように見える織田信長の桶狭間の戦いですら、周到な準備期間があり、厳格な戦い方を皆に徹底させました。
(声を絶対に出さないで戦うこと、今川義元以外の首は不要なので首を切り落とす作業は禁止、など)
集団が統一した意思で戦うためには事前調整に多大な時間が必要なのです。

また、ラスボスのクレイマンが{netabare}あまりにも弱すぎます。魔王なのだから、もっと強いところを見せないと物語のつじつまが合わなくなります。
これだと紫苑や紅丸が魔王級の実力を持っていることになります。{/netabare}


ところで、敵方ですが涙目のピエロのティアが意外とかわいい。素顔は見れませんが彼女は魅力的ですね。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「魔王」がいっぱい(笑)!→ 劇場版決定おめでとうございます!

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追加あり。] ==
『転生したらスライムだった件』1期目(2クール)+ 2期目前半クールの続きです。ここまでの本編を観ていないと、お話し的にはさっぱり意味不明なはずです。スピンオフの「転スラ日記」を観ていなくても大丈夫ですが、本編を観ていない人はとりあえずさようなら…。



主人公のリムルはネタ的にモンスターとして最弱クラスの例に挙げられがちな「スライム」に転生していますが、本作開始時点ではスライムなのは完全にネタで、作中でもリムルが最強というわけではないにしろかなり強いです。

1期目でのゴブリンの集落の拡大から周辺の魔物たちを取りまとめての「ジュラ・テンペスト連邦国」の設立やいくつかの既存国家との国交樹立、2期目前半クールでの首都リムルおよび街道の整備などの勢力拡大に伴うファルムス王国との摩擦からの開戦を経て、本作はその戦争の後始末から始まります。

ここまでのお話で作中世界には「魔王」と呼ばれる存在が複数いて、リムルと直接面識があるのがラミリス、ミリム、カリオンの三名、名前を知っているのがシズさんの一件で名を聞いているレオンと直接敵対しているクレイマンの二名、そして別途作中で名前が出ていたフレイの六名が出てきています。

他にも「魔王」がいるらしいのですが、それらは一体何者なのか…?


……ということでちょっと気になったので、今だと「ピッコマ」でアニメ化部分以降も含めて結構原作を読むことができるので、2期目前半クール終盤くらいのところから何となく読み始めてしまったのですがこれが面白くて、たぶん今期アニメ化される以降まで読んでしまっています。

転スラは確かにバトル要素もあるんですが、今期のように(世間では不評との噂も聞く)バトルしていない時期の方が、個人的には好きだったりします。ということで、なかなか話が進まないとじれている向きもあるかとは思いますが、私はけっこう毎週楽しみに観ています。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.9.22追記:
第12話(最終話)まで視聴終了しました。

当初レビューで書いた通り、現存の魔王達が勢揃いする形でキリ良く終わりましたね。クレイマンの「小物界の大物」感が素晴らしかったですね。仲間たちとの回想で盛り上げるのはズルい(笑)。まるで、主人公のようだ…。

魔王であることは絶対的な強さの指標ではなく、魔王という地位なのだということが印象付けられるこのクールでしたね。

劇場版は普通にここまでのストーリーの続きとして制作するなら「聖魔対立編」+α的な内容になるのでしょうかね?

投稿 : 2025/03/29
♥ : 32
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