ライトノベルで異世界なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのライトノベルで異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月18日の時点で一番のライトノベルで異世界なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.6 1 ライトノベルで異世界なアニメランキング1位
ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (161)
391人が棚に入れました
〈ギルドの受付嬢〉。業務内容は絶対安全。公務だから立場も安定。 可愛い制服に身を包み、カウンター越しに笑顔で冒険者たちをご案内。受付時間が終わったら、のんびりと事務作業を済ませて定時に帰宅。愛しの我が家でくつろいで、さあ、明日も元気に働こうーー。 アリナ・クローバーは、そんな理想の職業に就いたはずだった。しかし。その実態は、理想とは程遠かったー ひとたびダンジョンの攻略が滞れば、カウンターは大混雑。めんどくさい対応を求める冒険者もちらほら。顔で笑って心で泣いて、厄介な顧客をやり過ごしても、今度は大量の書類仕事が待っている。やる気は残ってないけれど、明日に回せばなおしんどい。おかげで来る日も来る日も残業地獄...ああ、もう我慢の限界!! アリナが不満を爆発させると、隠し持った一面が顔を出す。 チームで挑むことすら危険なダンジョンにソロで乗り込み、銀に輝く大鎚【ルビ:ウォーハンマー】で、強大なボスを叩き伏せる――。 何を隠そう彼女こそ、正体不明、神出鬼没、街で噂の凄腕冒険者〈処刑人〉その人だったのだ!! でも、そのことは絶対に隠し通さなければならない。なぜなら受付嬢は副業禁止で、バレたら即刻クビだから...。アリナの平穏な暮らしは、守られるのか!? 第27回電撃小説大賞《金賞》受賞作、待望のTVアニメ化!

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なんだかんだ一番真面目なお嬢さん。

長いタイトルまんまのストーリで始まる本作。

ギルドの受付嬢で主人公のアリナ。
綺麗で華やかに見える職場はきっと現実のそれと近くて
大変なことも多そうです。
それでも
いつも文句を言ってブチ切れてるのに結局残業してまで
諦めずに仕事をやりきる真面目な女の子です。

それの反動でストレス発散の大ハンマーなのでしょうか!?

物語は序盤でネタ晴らしすんじゃったのもあってか
自分的には
なんだかんだすっごい真面目で頑張り屋で可愛い彼女の魅力だけで
先を見てた感ありましたww

一応、白銀の絡んだ冒険物語は進んでいくんだけど
大きな敵の存在も特になくてジェイド達との
クエストが完全におまけな感じがしちゃうんですよね~。

白銀の剣にしたって3人しかいないのに
ジェイドと女魔法使いのルルリとあと赤髪の??ってなっちゃうくらい
印象が弱いです。
カッコイイ容姿で優しくて強い(アリナより弱いけど)
ってだけでは他の受付嬢には人気でも役不足感ありました。

後半はちょっともうバトルはいらないからって言いたくなるくらい
物語的には残念な感じに。
アリナさんがなんで今のようになったのか。OPの絵のような
過去についての話が見たかった・・・。

まあアリナさん見たさで最後まで乗り切った本作だしこんなもんか。

アリナさんの魅力たっぷりな音楽はOP,EDともにお気に入りでした。

OP 310 / 「パーフェクトデイ」
知らない方だったのですけど
オーディションよりデビューした歌い手さんだそうです。
そして本楽曲がデビュー曲とありました。
どこぞの劇場版のOP映像観てるみたいな
本編の雰囲気とはちょっと違う絵が印象的で良いんだよな~。
壮大な世界観の絵が良かったのもあって毎回楽しく聴いてました!


EDたまにOP  ナナヲアカリ / 「明日の私に幸あれ」
アリナ・ルルリ・ライラ
3人娘のマラカスダンスが可愛いんですよね~!
テンポが良くて自然に口ずさんじゃうメロディーに
何より思わず頷いちゃう歌詞が最高です!
明日元気が欲しい時にはこの曲で♪

結論、アニメを観る時間がなくなる残業は嫌なんです!!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

主人公の想いに激しく同意(1話まで視聴して)。

>1話まで視聴して
原作未読です。

本作も、かなり期待していた1作!。

「定時で帰宅できる」。
これってリアルの職業選択においても、占めるウェイトは大きいんじゃないかな?。

残業が終わらないことに対する主人公の叫びは
けっこう胸に響くものがありますww。

そうそう。朝昼間混雑すると、残務がたまる一方なんだよね~。
合間で処理していきたくても、そんな間が一切ナイw。


自分の職場部署でも、残念ながら残業必須です・・><。
ただ、毎日というわけではなく、週○日程度ですが・・(勤務表で事前確定)。
少人数の部署であるため、退職者が出たり病欠等で欠員が出ると
もちろんその日数は跳ね上がります><。

定時で帰れる人はごくわずかで、定時で帰れる日はちょっとした良い日に感じられるまでアリ。

残業日は、その日の営業状況に左右されるのですが
なかなか終われなかった日は、私の通勤距離が結構長いこともあり
夕食が○時開始とかになってしまったりすることもたびたびあり・・
そういう日は「何のために働いているんだろう・・」と
気分がダダ下がりしちゃうんですよね~・・w。


・・と、まあそんなこんなで、思い入れMAXでの視聴開始となりましたが
1話終えての率直な感想としては

まず、作画が綺麗で丁寧だけど、なんか尖ったところやこれぞ!ってのは見当たらず。。

主人公のクズっぽいところや言動は好感!
・・だけど、強すぎるのはチートすぎかな?。
それらの理由付けが今後納得できるものだったらいいな。

残業してるの主人公だけ??。
他の職員は??。こなせているの??。
今日日、不必要な残業は禁止されたりするけど、そうするとたまる一方で苦しくなるよね・・。
エナドリは、怖くて手を出したことないですw。

う~ん、改めて再視聴してみたけど
取調室でのあの立ち振る舞い+言動は、完っ璧だな~。
「残業を減らすために・・」はグッときた^^。
ほれぼれするほどに・・。


なんか1話でいろいろタイトル等回収されてしまったけど
もしかして出オチアニメ??。
今後どうするんでしょ?・・。

白銀に・・入る?。でも入りそうにないよね。
基本ソロな気配。

声優さん、最高だな~。
高橋さんメインに据えて、古賀さん、芹澤さんで脇を固めててる!!!。

某昨季アニメみたいに、海外配置転換とかいわれて偽装結婚・・??。
・・ありえないけど、観てみたくもあるw。


※余談:EDの「ぱっぱっぱらっぱら♪」が耳に入り
    まっさきに思い浮かんだのがコチラ。
    https://www.nicovideo.jp/watch/sm14044008
    ↑全く関係なく関連性もなくてスミマセン><。
    モチロン、本作のED曲も良曲だと思います♪。
  
  

投稿 : 2025/04/12
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

全くの出オチ作品!世界観設定も良く考えていないのが見え見え。ただ、何とかオチをつけたのは高評価です!

 最終話(12話)まで観ました。2025.03.30

 今回の魔人騒動の背後には、あのお方がいるそうですよ!
と、2期への含みを持たせて1期終了です。

 アリナさん、今後は白銀とともにボス討伐する様です。ダブルワークのワーカーホリック万歳ですね!

 ギルドにでっかい貸しもあるし、誰も文句は言えませんが、もう少し残業を減らすためのやりようがある気がします。

 出オチでしか無く、構造的な問題を抱えた物語を良くワンクールにまとめたと思います。何だかんだで結構面白かったです。能力の高いアニメ制作会社に当たると、何とかなるもんですね。

 釈然とはしませんが…。アリナさんが可愛かったので、コレでイイのだ!しかし…絶対にパンツは見えませんねぇ…。

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 8話まで観ました。2028.03.03

 冒険者が魔人を呼び出す!エライコッチャ!アリナさん助けて〜!に恋愛要素と脇役冒険者達の掘り下げでシリアスな感じを出すと言う、同じ様な展開を繰り返します。

 ただ、この作品自体がアニメ化し辛い感じなので、ワンクール物語を成立させるために仕方ないのかなぁとも感じます。

 アリナさんは能力の制約的にウォーハンマー縛りがあるので、頭脳戦やら駆け引き等は抜きにした大雑把な戦闘描写しか出来ないし、ギルドの受付職員と言う設定上、冒険者達をシリアスな感じに描かざるを得ないと言うのもわかります。

 受付嬢より冒険者達の方が楽で収入が良さそうだと、この物語が崩壊します。アリナの出オチ設定の矛盾があちこちで噴き出しいて、素直に楽しめません。受付嬢にも寿退社の概念があるのね…。コレは昭和的発想でよろしく無い!

 アニメの後半になっても作画を頑張っているので、糞なろう専門の乞食制作会社じゃないんだから、仕事は選んだ方が良いのになぁ〜と感じます。
………………………………………………………………………
 4話まで観ました。2025.02.01

 アリナさんが暴れて全て解決しました!良かった!強い受付嬢好き〜〜!……しかし、まともな視聴者ならツッコミを我慢出来ないでしょう…。

 若い頃は冒険者やって、引退したら受付嬢で良くね?

 この世界、住民票とかあるのか不明ですが、日本だって明治維新まで、国民が何人いて、誰が何歳だなんて、家族等の回りの人以外には誰もわかりませんでした。

 だから、就職も新卒一括採用の終身雇用なんて、ありえませんでした。役職のある武士なら、子供が元服したり、家督や役職を継がしたりするのに、大体の年齢はありましたが、それだって、そんなにカッチリしていません。
 
 長男死亡で次三男が…になればさらに役職を継ぐ時期はズレてきます。同じ年度産まれが一斉に入学したり就職したりとか、つい最近の話です。

 本作品も、ギルドの業務や職員採用のシステムが不明なので、職にこだわるアリナの行動原理が理解出来ません。一流企業や公務員みたいに何年度生まれまで採用とかあるんですか?誰が年齢の証明すんだよ…。

 識字率は案外高そうなので、初等教育機関くらいはあるのかもしれませんが、欠員が出たら適当に試験して、採用するシステムで何か不都合があるのかな?

 もう、受付嬢は超特権階級で、実はSランク冒険者並に給料出てるけど、タンクの若造が出来る位のレベルの事務能力でOKな給料泥棒集団位の胸糞設定にでもしないと物語として成立しないでしょ…。腐敗した社会主義国家みたい…。賄賂が無いと何も進まない的な!傾国のお役所仕事舐めんなよ!

 EDみたいなキララ的お気楽極楽日常路線と、OP的な痛快冒険譚が上手く同居出来ていない、非常にチグハグな印象を受けるのは、とても残念です。
………………………………………………………………………
 3話まで観ました。2025.01.25

 ギルドの受付嬢のアリナが実は最強の冒険者で、残業が嫌なのでボスをソロ討伐してしまうと言う完全出オチギャグ作品…。なのですが、3話でシリアス展開に…。何か悪手ですね。

 ギルドの受付嬢は公務員的な立場なのか、福利厚生有給も完備の良い職場だけれども、仕事が忙しくて残業が多いとのことですが、そもそも受付嬢が、一生出来る仕事なのか不明です。

 周りの同僚も皆若いおねーちゃんで、齢をとった幹部女性職員の描写がありません。キャリアのロールモデルが全く不明です。

 昔の民間企業みたいに、女性職員は30前に寿退職強要されてね?主人公、30年ローンが通って家を購入しているので、40から50代の女性職員の描写は必須です。

 しかも、アリナさん、結婚出産とか考えて家を買ってるのかね?この辺の女性ならではの人生イベントに対する配慮も無い気がします。

 ハッキリ言って、女性描写が記号的で、全く生身の人間を描いていません。出オチギャグならコレでも許容範囲ですが、シリアス展開になったら、色々と矛盾が生じるでしょう。

 まぁ…漫画小説あるあるで、作者含めて原作側にまともな社会人経験のある人間が関わっていないので、こんな珍妙な職場を設定してしまうのでしょうが、どう考えてもおかしいです。

 また、アリナは良く残業していますが、自営業者の冒険者にクエストをアウトソーシングしているだけで、あんなに事務作業生じる?冒険者側にも活動報告を文書で報告させてるの?活動規模と事務作業の量があっていません。

 報酬なんて、約束の額を達成度に応じてリーダーにポンッと渡して、後は勝手に差配せい!で終わりでしょうよ…。

 識字率の低い近世国家でも社会が回るのは、国家が管理する文書行政は最低限にして、ほぼ地域社会に徴税から治安維持まで丸投げで請け負わせているからですよね?

 さらに、主人公がギルドに協力する代わりに受付嬢の増員を要求していますが、そんなに簡単に人員増員が効くほど単純な仕事なの?だったら受付嬢なんて誰でも代替可能な不安定労働でしかないじゃん…。スキル依存の冒険者の方がマシじゃない?

 どうも、冒険者と言う請負+成果主義の前近代的な労働と、時給、日給の概念がある近代的な労働がごちゃ混ぜになった異様な世界が噛み合っていません。

 徒弟制や奉公人等の家内奴隷でもない一般自由労働者は、時間になれば勝手に帰宅するだけです。仕事を終わらしてからなんて近代以降の発想です。

 社畜制が維持出来なくなっているのは、あくまで時代に強制された労働のあり方でしかなく、別に日本の伝統的な労働慣行でも何でも無いからですね。

 せっかく作画も雰囲気も良く、主人公のアリナも可愛いのに、根本的には労働の概念を理解していない原作のせいで、おかしなアニメになっているのが残念です。早く、ハチャメチャ暴力受付嬢ギャグに戻って欲しいです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7

62.2 2 ライトノベルで異世界なアニメランキング2位
日本へようこそエルフさん。(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (75)
235人が棚に入れました
エルフさんは日本の文化に興味津々!? 社会人の北瀬一廣の趣味はとにかく寝ること。 彼は、幼い頃からいつも夢で見る不思議な異世界で、胸躍る冒険をしていた。 ある時、仲良くなったエルフの少女と古代遺跡を探索していた時に、運悪く出くわした魔導竜にブレスで焼かれてしまう。 夢から覚めると、部屋にいるはずのないエルフの少女が隣で眠っていて――

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

う~ん!な感じだか嫌いではない。

物語はとくに面白いわけでもないし、むしろ微妙なのだがエルフさん(マリアーベル)が可愛い。

異世界モノかと思いきや、何やら観光&飯テロアニメな感じ!!

他のレビュアーさんも言っておりますが、ご都合主義だし何ソレ?感が満載ですが、何か嫌いではないんですよね!

作画ですが、マリアーベルは凄く可愛いのですがそれ以外は手抜きな感じがします。
しかし、背景というか、観光地?とか食べ物の作画は良いという不思議!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

マリーを愛でる作品

まきしま鈴木による原作小説は、『小説家になろう』から『HJノベルス』(ホビージャパン)で刊行中(既刊10巻、未読)。
青乃下によるコミカライズは、『コミックファイア』(ホビージャパン)にて連載中(既刊11巻、既読)。
アニメは全12話(2025年冬)。監督は、『理系が恋に落ちたので証明してみた。』などの喜多幡徹。制作は『嘆きの亡霊は引退したい』、『Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます』などのゼロジー(以上、Wikipedia参照)。
(2025.3.7 投稿 3.29 第12話視聴後投稿)

ホビージャパンといえば、『クイーンズブレイド』シリーズ、『ビキニ・ウォリアーズ』、『sin 七つの大罪』での「ファンタジーエロ」路線の印象が強かったのですが、同社からコミックファイアが刊行された後は「エロ」要素が控えめに。

そして、コミックファイア作品は、『百錬の覇王と聖約の戦乙女』、『インフィニット・デンドログラム』から始まり、最近は、『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』、『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。』と次第によくなってきた印象があります。

本作は、コミックファイアで初期から連載されていた作品なので、満を持してアニメ化といったところでしょうか。


【あらすじ】
主人公は現代日本で平凡なサラリーマンをしている25歳の北瀬一廣(CV.小林裕介)。彼は睡眠中に夢にしてはやけにリアルな剣と魔法のファンタジー世界に行くことができるという特殊能力を持っていた。

いつものように夢の世界を冒険していたカズヒホ(※夢の中での一廣の名前)は、既知の仲であったエルフの精霊魔法使いマリアーベル(CV.本渡楓)と共に遺跡を探索中、魔導竜ウリドラ(CV.内山夕実)のブレスにマリー(※マリアーベルの愛称)ともども焼かれてしまう。しかし、これは、あくまで一廣の夢のお話。彼は目覚めれば無事なのだが、起きるといつもとは違って夢の世界の住人であるはずのマリーが傍らで寝息を立てているのだった。

こうして一廣は現代日本でマリーと共同生活を始めることに…


【マリーを愛でる作品】
Youtubeの東映ビデオチャンネルで3月2日に配信された『生配信ですよ、エルフさん』特番では、2024年末に結婚報告があり、その後、初共演作となる小林裕介・内山夕実夫妻がそろって特番に登場ということで作品より話題に(笑)
(※内山さんがこれまでのイメージと違って夫に手料理を振舞っているらしく、そのことを口外してもいいかどうかについて夫婦会議がなされたそう(笑))

もっとも、その特番でちゃんと小林さんが宣伝していたように、本作は「マリーを愛でる作品」。異国の美女を日本で観光案内するというのが一番近いイメージ。見目麗しい異世界人が現代日本の(食)文化に触れてするオーバーめのリアクションを(色々な意味でよだれを垂らしながら)見守る作品となっております。

設定としては、『江戸前エルフ』のエルダと同じで、異世界人が現代日本に転移してくるというファンタジー作品。ただ、異世界に戻れないわけではなく、カズヒホが眠るとマリーも一緒に異世界に戻れるので、現代日本と異世界を行ったり来たりするというところが本作の特徴。


【考察のススメ】
特番で小林さんが、主人公の一廣は、必ずいつも定時に帰宅する25歳の平凡なサラリーマンのはずなのに、スカイツリーの見える高層住宅に住んでいたり自家用車を持っているなど、何の仕事をしているのか謎と言っていました(笑)

確かに、これらを自分で稼いだ金でそろえた前提だと矛盾するので、例えば、両親が亡くなって、その遺産を譲り受けたと考えれば、ご都合主義といわれそうですが一応説明はできます。
(※第11話で、{netabare}一廣は母子家庭だったことが明かされるも父親と離別した理由までは明かされず。{/netabare})

他の設定についても、主人公が一廣なのに「カズヒホ」という変な名前を変えようとしないのが不自然という意見もあるよう。

もっとも、本当に異世界転移なら、Aさんに対して「サトウ」と名乗って、Bさんに対して「スズキ」と偽名を名乗ってもいいわけで、そもそも「カズヒホ」という戸籍に登録したような変更できない名前があることが変なわけです。

これに加えて、第1話で「夢の中のカズヒホ」と「現実の一廣」の姿が違うこと、腕に着けたデバイスから異世界の正確な時刻がわかることを併せて考えると、「一廣は異世界ではなくゲーム世界に転移した」という推測が成り立ちます(※ゲーム世界なら、最初に名前を入力することも納得できる。)。

また、ゲーム世界なら、そのゲームを作った存在がいるはずで、第1話で探索することになる古代に文明が発展し住人が謎の失踪を遂げた「ナズルナズル遺跡」は、そのゲームを作った存在と関係があるのではないかという考察もできる。

「カズヒホ」?なにその変な名前で終わってしまうより、こう考えた方が話も広がって愉しいと思うんですよ。

まあ、こういう視聴者の反応をみていると、アニメ制作者が説明過多になるのもわかるんですが、前回の『ダンダダン』のレビューで指摘したように、アニメは基本的に画で伝える媒体。
だから、個人的には、映像としての魅力にもつながると思うので、できるだけ画で伝える工夫を続けて欲しいです(※優秀なアニメーター不足を言葉による説明で補っているとみることもできます)。


もっとも、特に「なろう」原作は、考察するとかえってアラが気になってしまうような作品が多いことも事実。

例えば、本作の第1話だと、ウリドラに燃やされたとき、一廣自身は夢の中で死んでも無事なことを知っていてもマリーまで無事なのか分からないのに、やけに落ち着いていた。一廣は、マリーの安否がわからず少なからず彼女に好意を持っているのなら、マリーを心配するのが普通だと思うので、これはマリーが無事だという結論ありきのご都合主義展開だと思います。
また、一廣は現代日本に転移直後で右も左もわからないマリーを部屋に一人残して外にサイズもわからないマリーの服を買いに行く。とりあえずマリーにTシャツなんかを着せて現状説明が先だと思うので、「マリーの着せ替えシーン」をとにかく早く視聴者に見せたかったんでしょう。これもご都合主義展開だと思いますが、「マリーを愛でる作品」というコンセプトが出たシーンともいえます。

でも、娯楽でストレスためても仕方ないんで、個人的には、間違い探しをするより、どうしたら矛盾せず説明できるか考えながら観た方が愉しくみられるんじゃないかと思ってます。

ちなみに、第1話でラストへの伏線がきちんと張られている作品は良作なことが多いので、視聴する作品を早期に見極めるうえでも、そういう視点があるといいいかもしれません。


【感想】
で、考察を勧めておいてなんですが…、本作は、上でも書いたようにストーリー展開に雑なところがあるので、例えば、第11話で、{netabare}一廣が祖父のことを「あの人」と呼んでいたり、よそよそしい言葉遣いをしたりしていて心理的な距離を感じるのですが、コレ、わざとやっていて何かの伏線なのか、そうじゃなくてただの一廣の素なのかわかんないんですよね…

この辺の情報を補完することは、原作改変にあたらないと思うのでアニメ化にともなって積極的に情報を補って欲しいところでした。


その辺を気にして12話を観ましたが、一廣は、母子家庭だったのに母親にも捨てられ、現実世界ではあまり楽しそうではなく夢の世界に生きるようになったということのよう(※真相はよくわからないですが、普通に一廣の性格形成に影響ありそうなんですけど…)。

祖父が不幸な境遇にあった孫である一廣を温かく見守っていたというのはわかるんですが、一廣がその祖父のことをどう思っていたのかが分からない。
(※漫画を読んでるときは、そこまで気にならなかったんですけど、アニメ化でその辺のアラが気になる作りになってしまってます。)

結局、1クールでみたとき、回想シーンでも祖母や父親に深く触れられておらず、主人公である一廣の掘り下げが弱かった印象。なので、一廣の心理がよくわからず、「一廣とマリーとの恋愛ものというより、どうしても観光案内という印象が強くなってしまう」作品でした。

ちなみに、漫画は続きがあるので、2期あるかも…しれません。{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 6

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界転移の仕方に独自性があり、エルフも可愛い

異世界転移の仕方がありふれていなくて良いですね。

夜眠ったら異世界の夢を見ている、と思ったら異世界転移していたと。
死んでも現実に戻って目を覚ますだけ、また眠ったら続きが見られる…
なら、まあ夢だと思いますな。

弁当がちゃんとなくなっているなら夢遊病になった自分が食べているのかとか気になると思いますが。
まあ良いか。

そして日本に来ることになったエルフさんが可愛いですね。
日本、そして異世界での2人の冒険が今後も楽しみです。


…どうでもいいですが、主人公めっちゃ上級国民ですね。
25歳で、スカイツリーが見える都内1LDK以上の高層マンションに1人暮らしで住んでいて。買えば億、賃貸なら月20万くらいでしょうか。
車も結構でかいですよね。
年収は一千万程度ですかね。それで毎日定時退社か。親の金かもしれませんが。
お前こんなことなくても結婚相手には困らないだろう、と思いました。

全話感想
地味な作品であったことは否定しませんが、なかなか良かったと思います。
エルフさんことマリアーベルが可愛かったですね。
そしてそれで文句なし、十分です。

ハーレムではなく、他の女性はドラゴンといい日本でも人妻ばかりという。完全一対一ですね。
ハーレムを描く気が無いならそれで良いと思います。
2人の恋模様をゆったり描いていてなかなか良かったと思います。
冒険の方はそんなに活躍するでもなくテンポが良いでもなく、とにかく地味ではありましたが…。

でも、私はこの作品、結構好きでしたよ。

てか転移している間は消えているのね。
そりゃ育ての親にはバレバレですわ。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 3

77.3 3 ライトノベルで異世界なアニメランキング3位
転生したらスライムだった件(第2期) 第2部(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (438)
1887人が棚に入れました
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国
<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは元人間故の「人間への好意」……
しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。
「何を失いたくないのか」を―― ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良質な異世界なろう系アニメ

【紹介】
今まで視聴を続けてきた転スラファンなら視聴して間違いはないと思います。未視聴の人は一期から見ましょう。
異世界転生系アニメが嫌いじゃないのならオススメです。

【作画・音楽】
相変わらず質が高く、予算がちゃんとついているんだろうなって思う。

【シナリオ】
主人公のチート感とインフレが凄い、とても丁寧に作らていてキャラクターにも愛着が持てる。
シナリオは都合よすぎで、敷かれたレールの上を走っている感じはしますが、そんなこと気にならないくらいの不思議な魅力がある作品。
来る日も来る日も会議ばかりしていたけど、現状を整理するのには必要な回だったと思います。こういう視聴者を置いてけぼりにせずにくどくてもちゃんと説明するところがいい。
相変わらず国造りと、周辺勢力との外交や駆け引きが面白い。

【キャラクター】
どんどん仲間や協力者が増えていき、勢力がにぎやかになっていくのが爽快で、くどいくらいキャラクターの魅力をちゃんと描くところがこの作品の魅力だと思う。
また、これだけキャラクターが多いのに誰これ?ってならないのが凄い。

【総評】
丁寧すぎてちょっとくどいのが難点ではあるけど、丁寧に順を追って説明するマジメさも良い。
最後まで付き合いたい作品です。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 34
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

誰もが認める魔王に

この第2期(第2部)は、正直言って今迄よりも面白みに欠けます。
それは戦いが個人戦主体から集団戦主体へと変わり、リムルの魅力があまり見れなくなったため。
さらには、ラスボスである魔王クレイマンが{netabare} あまりにも弱すぎたためです。{/netabare}
しかし、この物語はリムルの理想国を完成させるために不可欠な話なので、気楽な気持ちで視聴されることをお勧めします。


この物語は魔王クレイマンとの戦いが中心です。
戦いは、今までのような個人の戦いではなく、国と国との戦い。つまり戦争に発展します。
そしてクライマックスは魔王達の宴 ~ワルプルギスでのクレイマンとの戦いです。
誰もが認める魔王となるには、リムルはクレイマンに勝たねばなりません。

今回はリムルの戦いはあまり見れませんでしたが、可愛い癒し系のシュナの意外な強さや、紅丸の進化した超強大な力、それに紫苑の魔王をも倒すほどの強さを見ることができます。
そしてゴブタは、いつの間にか器用で機転が利くようになり、ゴブリンライダーの隊長の風格が出てきました。これもハクロウの厳しい教えのたまものです。


但し拍子抜けした点もいくつかあります。

戦争の準備のためには会議が必要。それはわかりますが、会議の時間が長い。実に長いですね。
思わず眠くなりました。もう少し短くしてほしかったですね。

ですが、歴史上では戦争で戦う時間よりも、準備のための会議時間がはるかに長いのは常識です。
例えば、本能だけで戦術を練っているように見える織田信長の桶狭間の戦いですら、周到な準備期間があり、厳格な戦い方を皆に徹底させました。
(声を絶対に出さないで戦うこと、今川義元以外の首は不要なので首を切り落とす作業は禁止、など)
集団が統一した意思で戦うためには事前調整に多大な時間が必要なのです。

また、ラスボスのクレイマンが{netabare}あまりにも弱すぎます。魔王なのだから、もっと強いところを見せないと物語のつじつまが合わなくなります。
これだと紫苑や紅丸が魔王級の実力を持っていることになります。{/netabare}


ところで、敵方ですが涙目のピエロのティアが意外とかわいい。素顔は見れませんが彼女は魅力的ですね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「魔王」がいっぱい(笑)!→ 劇場版決定おめでとうございます!

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追加あり。] ==
『転生したらスライムだった件』1期目(2クール)+ 2期目前半クールの続きです。ここまでの本編を観ていないと、お話し的にはさっぱり意味不明なはずです。スピンオフの「転スラ日記」を観ていなくても大丈夫ですが、本編を観ていない人はとりあえずさようなら…。



主人公のリムルはネタ的にモンスターとして最弱クラスの例に挙げられがちな「スライム」に転生していますが、本作開始時点ではスライムなのは完全にネタで、作中でもリムルが最強というわけではないにしろかなり強いです。

1期目でのゴブリンの集落の拡大から周辺の魔物たちを取りまとめての「ジュラ・テンペスト連邦国」の設立やいくつかの既存国家との国交樹立、2期目前半クールでの首都リムルおよび街道の整備などの勢力拡大に伴うファルムス王国との摩擦からの開戦を経て、本作はその戦争の後始末から始まります。

ここまでのお話で作中世界には「魔王」と呼ばれる存在が複数いて、リムルと直接面識があるのがラミリス、ミリム、カリオンの三名、名前を知っているのがシズさんの一件で名を聞いているレオンと直接敵対しているクレイマンの二名、そして別途作中で名前が出ていたフレイの六名が出てきています。

他にも「魔王」がいるらしいのですが、それらは一体何者なのか…?


……ということでちょっと気になったので、今だと「ピッコマ」でアニメ化部分以降も含めて結構原作を読むことができるので、2期目前半クール終盤くらいのところから何となく読み始めてしまったのですがこれが面白くて、たぶん今期アニメ化される以降まで読んでしまっています。

転スラは確かにバトル要素もあるんですが、今期のように(世間では不評との噂も聞く)バトルしていない時期の方が、個人的には好きだったりします。ということで、なかなか話が進まないとじれている向きもあるかとは思いますが、私はけっこう毎週楽しみに観ています。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.9.22追記:
第12話(最終話)まで視聴終了しました。

当初レビューで書いた通り、現存の魔王達が勢揃いする形でキリ良く終わりましたね。クレイマンの「小物界の大物」感が素晴らしかったですね。仲間たちとの回想で盛り上げるのはズルい(笑)。まるで、主人公のようだ…。

魔王であることは絶対的な強さの指標ではなく、魔王という地位なのだということが印象付けられるこのクールでしたね。

劇場版は普通にここまでのストーリーの続きとして制作するなら「聖魔対立編」+α的な内容になるのでしょうかね?

投稿 : 2025/04/12
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