タイラーオースティン さんの感想・評価
4.1
がんばれ!!ライオンズ!!
思えばスポーツ選手って、人生の中、限られた期間しか活躍できないけれど、そのスポーツを見る我々の人生の中、あの時期にはこの選手が活躍し、この時期にはあの選手が活躍して、それぞれの選手が、我々の人生のヒトコマの記憶と結びついていたりするもんですね。
この「がんばれ!!タブチくん!!」も、ごく一時期のプロ野球界を描いているに過ぎないと言えば過ぎないけれど、いや、そこにこそプロスポーツの価値があるんだよね、などとつくづく思っちゃうのでした。
で、作品はと言うと、まあ一作目から変わりばえはしないんですが、「タブチくんイジリ」のギャグがますます過激になってきたような気もしてきます。いや、1作目もこんなもんだったっけか。
選手以外で特筆するべきところといえば、おじゃまんが山田くんでもお馴染みのヤクルト応援団長・オカダさんが登場しますが、なぜかライオンズを応援している?と思ったり。
今年のライオンズは現在、目も当てられない成績ではありますが、これもまた、プロ野球の歴史のヒトコマであり、世の中の誰かにとっての将来忘れられない記憶とも結びつくヒトコマなのかもしれない。
がんばれ、ライオンズ!
それにしてもヒロオカさん、この1980年の段階でライオンズの監督を完全に射程に収めてます。怖すぎ。