ヤンデレで転校生なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のヤンデレで転校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月26日の時点で一番のヤンデレで転校生なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.4 1 ヤンデレで転校生なアニメランキング1位
しかのこのこのここしたんたん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (209)
497人が棚に入れました
都立日野南高校に通う女子高生、虎視虎子。 ある日の登校中、彼女は顔に冷たいものが当たるのを感じた。 ふと上を見ると、そこには鼻水をたらし、ツノが電線に引っかかって 身動きが取れなくなっている女の子が――!? うっかり変な『ツノ』の生えた少女・鹿乃子のこを助けたことで、 優等生(の皮を被った)虎視虎子の人生がかき乱されていく...... 一人の少女(元ヤン)が一人のシカ(?)に出会う ガール・ミーツ・シカ物語開幕!!
ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛すべきバ鹿アニメ。令和のボーボボ──と言うより令和の邪神ちゃん

え、邪神ちゃんは令和に2期3期やってるって?
いや、ちょっと僕まだ1期しか観ていないのでねハハハ…
原作者・おしおしお先生は、ホロライブやにじさんじなど女性VTuberの動画を観ていると時たま耳にするお名前ですね。かなたその設定画に『胸が揺れるモーションは入れないでください』、それでも㈱カバー側が勝手に巨乳にした時には『法廷で会おう』『カバーの27億円のスタジオを破壊していいか』とほぼ毎回脅しているという面白い方です(これで別に貧乳過激派というわけではないのがまた面白い笑)。
そんな方が描いている新作ギャグ漫画のアニメ化ということで、まあ最近V配信も楽しんでいる私からすれば期待値大なアニメだったんですよ!!

え、知らんがな?
あにこれやってるならもっとアニメ観ろ?

…………………………




ハィィィィ↓




【ココが面白い:東京都日野市に訪れる空前のシカブーム】
鹿{シカ}と言えば奈良である。奈良公園には実に1200頭もの鹿が放し飼いにされており、敷地内にある春日大社の神様はシカに乗ってやってきたという伝説がある。シカは奈良県民にとって「神の使い」であり、現在もその畏敬の念が込められ手厚く保護されている────というニホンジカの歴史を完全に無視して(笑) 東京という縁も縁も無い場所で「シカ」をテーマにしているところが先ず面白い。まあ今年は江東区や多摩川沿いでシカの目撃情報が多くあったけれどもこれもアニメ化効果よなぁ(嘘です放映前のニュースでした)
シカの角{ツノ}を生やした女子高生・鹿乃子のこ{しかのこ - }の出現・転校を皮切りに、東京都日野市では実写CGのシカが街を闊歩し、学校では『シカ部』が設立され、動物園はシカの大名行列が名物となり、若宮神社や八坂神社よりも『鹿神神社』の方に参拝客が集中するetc.最早モデルの日野市の原型を留めていないんじゃないかと疑ってしまう程の独特な世界観を1クール通して形成している。
こんなムーブメントおかしいだろ!と思う人物もいる。その1人が鹿乃子の相方となる虎視虎子{こし とらこ}だ。高校では優等生を演じている彼女の正体は元ヤンキー。そんな設定とベテラン声優である藤田咲さんの演技によるオラオラ系な女声ツッコミが常に作品世界で木霊する。

のこ『私たちシカ部は鹿せんべいより固い絆で結ばれてるんだから!』

こし『鹿せんべい硬くねぇだろサックサックじゃーん!!!』

他にツッコミをしてくれる人はいない。後に根子ちゃんや燕屋兄などが代打や助太刀をしてくれることもあるが、間もなく2人とも日野のシカワールドに呑まれる。虎子は唯一のツッコミ役として本作に最低限の収拾がつくよう孤軍奮闘していくのだ。

【ココも面白い:キャラ全員でボケていくスタイル】
ツッコミをほぼ全て虎子に任せ、他の登場人物──モブも含めて──全員がボケや奇行を重ねることで1話1話の内容をより濃くしている。これは中々の好感触だ。
名も無きクラスメイトも先生も、生やしたツノで教室を破壊しながら入室する鹿乃子を平然と受け入れており、破壊時の瓦礫やガラス片で思いっきり負傷しているのにまるで気にしない。そして唯1人困惑している虎子の元ヤン疑惑や処女判定には全力で食いつくのである。

『虎視さんが……ヤンキー?』
『まさか虎視さんが……』
『聞き間違いよね……?』

こし(おいィィィィ!!‬‪シカの転校生には反応なしで‬‪何でここに食いつく!?‬)

これを読んでいる貴方も同じツッコミをしたのではないだろうか(笑)
{netabare}ここまで読むと虎子だけがマトモなキャラをしていると思ってしまうだろうが、そんなことはない。
そもそも「中学時代はヤンキーをやっていた」という設定からぶっ飛んでいる上、そういった時代を黒歴史としながらも3話では(事情があるとはいえ)自らノリノリで、創作歌に乗せて暴露してしまったりもする。仮面優等生である彼女のそうとは思えない間抜けな姿がある意味一番ギャグとして面白く、そして可愛らしくもある。{/netabare}

【でもココがつまらない?:ギャグレベルは邪神ちゃん級】
この作品は『邪神ちゃんドロップキック』と同じく笑いを取れるなら何でもするスタイルだ。流石に第1話を原作の途中から始める──所謂『すき焼きショック』──なんてことはしていないが、電線にツノが引っ掛かり上空で首吊り同然の姿になっているのが初登場と十二分にカオスで体の張ったギャグをしている。結局そんなシカのツノを付けたJKはどこからどんな理由で日野市に来たのか、正体はシカなのか人間なのかもハッキリさせない。作品の説明に不足感を漂わせているのはお互い様なのである。
異様にパロネタやメタ演出が多いのも共通しており、第1話の時点でコナン君やはじめちゃんなどの名前も出しまくる上、急に我々視聴者に向けて挨拶をしてきたり「こんなの映していいのか」や「深夜アニメでよかった」などのメタ発言も飛び出す。
ストーリー構成も狂気じみている、基本的には短いエピソードを1話の中に詰めているのだが、6話に限って言えば「18エピソード」も詰めこんでいる。これを狂気と言わずしてなんと言えばいいのか(苦笑)
どう反応して良いやら悩むようなシーンやネタも多く、虎子のヤンキーツッコミが冴え渡っているからこそギャグとして成立している部分もあるが、彼女ですらツッコミを躊躇ってしまうほどのシュールなボケが大半を占めており、怒涛の勢いで叩き込まれる。
逆に絵面の酷いギャグシーンはスロー再生とリプレイで延ばしに引き延ばして異様な「間」を作り上げている。どれくらいかと言うと、ニコニコ動画などのコメント付動画で本作を観た場合、ギャグを見てから「うわああああああああ」や「大☆惨☆事」といった反応コメを打ち込めるくらいはあり、本作の独特な空気感に相乗りしやすい様に作られている。逆にYouTubeや一般サブスクなど、一本通して観てから一言書き込むような場所では頭が冷静になって冷めた感想に陥りやすく、諸刃の剣だ。

【でもココが面白い:しかのこVS○○○くん】
個人的に「コノヤロウwww」となったのが11話Cパートと最終話のギャップである。
{netabare}鹿乃子に振り回されながらも世話を焼く日々を「悪くない」と思い始めるようになれた虎子。『ずっとこんな日が続けばいいな』と盛大なフラグを立ててしまう。
そのフラグを回収するかの如くCパートは、鹿乃子が忽然と行方をくらまし周囲が彼女の存在を忘れているという不穏なラストで〆られた。
突然姿を現し日野市をシカワールドに染めた鹿乃子だからこそ突然消えるのもまた必然。そういう納得感もあり、またこれまでギャグとして提供し続けた作品が最後だけシリアスやセンチメンタルな回をやるというのも“稀によくある”パターンである。皆の記憶からも消えてしまった彼女を虎子は如何にして取り戻すのか、普通に気になって1週間を待ち遠しくしてしまった。
それだけに最終話冒頭で『些細なこと』として無かったことにしてきたのには「うわやられた!www」と思ってしまった。ギャグ作品にはこういうパターンもあるのだが、まさか話数を跨いで仕掛けてくるとは思わず気持ち良く騙されてしまったのである。
勿論おちょくられた怒りや嫌悪感というのもあるが、それ以上に「作品が視聴者をおちょくってきた」という事実がプチ漫☆画太郎作品の様でもあり笑えてしまう。{/netabare}
{netabare}そんなことをしてまでじゃあ最終話は何をするんだと思えば、鹿乃子がなんとあの「せんとくん」と対決する(笑) シカといえば奈良、奈良といえばせんとくんだ。シカというものを扱っているこの作品だからこそ向き合わなければならない存在とも言え、ある意味でこれほど最終話に相応しいお話は無い。
先ずは前話Cパートを秒で一蹴しつつ、鹿乃子とシカ系ゆるキャラ養成機関『しかのあな』との対決が始まる。機関は刺客として北海道のキュンちゃんや長崎県のちかまるくんを送り、機関からの脱走者であった鹿乃子を連れ戻そうとする(ついでに観光PRもしてくる)。
もうこの時点でツッコミどころ満載なのだが最後の刺客として、あのキモかわいいを通り越して「気持ち悪い」とド直球な悪口まで受けてきたせんとくんが登場し、鹿乃子と彼のプロレス勝負が始まる(笑)
ゆるキャラ好きの一部からも「気持ち悪い」という言葉を引き出しただけあって、やはりアニメでもせんとくんのビジュアルは凄まじい。しかもアニメ化といってもせんとくんの「着ぐるみ」の方をアニメ化している。一切喋らず表情も変えない彼のキレのあるダンスやランニングはあまりにもシュールであり、見るだけで自然と笑みがこぼれてしまう。
そして無茶苦茶強い(笑) 私たち日本の国技、相撲スタイルから繰り出すツッパリは某星座戦士の如く高速で鹿乃子の顔面を連打し、たった1ラウンドで実質KOしてしまう。追いつめられた鹿乃子は反則や買収で4Rまで粘った挙げ句「シカコプター」で空を飛びながら「ツノ爆弾」で爆撃するというジュゲムの如き外道な戦法に走るのだが、その高低差をロープを使った大ジャンプで埋めてそのまま叩き落としてしまうのだから、最早最終話Bパートに関してはせんとくんが主人公にしか見えない(笑)
最後はせんとくんの広い心で両者優勝(?)となりシカ部は存続、鹿乃子と虎子はこれからも一緒というガールズコメディらしい形で終わる。数あるギャグから「百合」「尊み」といったものが感じられるのも本作が『邪神ちゃんドロップキック』に近いなと思える部分だ。{/netabare}

【総評】
OPイントロ耐久動画や先の展開含む笑い所を詰めたPV2本など、プロモーションに物凄く力を入れてきただけに本編自体は「内容が伴っていない」と書かれ続けてしまった様だが、多くを求めなければ毎度、荒唐無稽かつシュールな内容に度肝を抜かしつつ笑うことができる作品だと私は評する。
ギャグを1キャラに依存させずボケる時は皆でボケる連帯感がポイント。ボケの切り込み隊長は当然主人公の鹿乃子だが、そこから鹿乃子に憧れつつもマイペースにお米や農業を嗜む馬車芽や全肯定面をしておいて割と簡単に梯子を外したり単に性欲まっしぐらだったりする虎子の妹・餡子などの他キャラが持ち前のボケでたたみかけ、周囲はそのシュールな状況を平然と受け入れ展開を盛り上げてしまう。
仮面優等生である虎子は「元ヤンキー」とばれないように新キャラが出てきても悪戦苦闘しつつ、鹿乃子などにも振り回されつつ物語が展開していく。そんな彼女もマンガに影響されやすかったり意外と私利私欲に走る浅はかさなども持ち合わせることでボケのドツボにはまりやすく、単なるツッコミキャラではない面白さがあるのだ。
そういったギャグシーンの数々はWITSTUDIOの作画能力が遺憾なく発揮され、鹿をあえて実写にしつつ時に劇画調に、時にコミカルに、時に限界作画になりと目まぐるしくタッチを変えカットを挟みながら勢いよく展開している。
とはいえ、流石に“令和のボーボボ”という肩書き・タグ付けはちょっと持て囃し過ぎた感も否めないが、最終話の{netabare}せんとくん{/netabare}の登場はとんでもない角度から打ち込まれるような感覚になるほどの衝撃であり、そこだけはボーボボのアフロから飛び出した闇遊戯くらいのインパクトを帯びていただろう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

wu138di さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

とても牛追いの一部です。まだ放送が始まっておらず、直接神を封じている。

この番組は当時中国のbilibili動画で見た予告編でした。私の頭には知らない言葉がありました。これは本当に人が書くことができる脚本ですか? 後から作者の漫画を見に行って、うん、いいね、そういう神経だと気づきました。やはり電波系は分かりにくいですね。今こしかのこのここしたんた。
opすでに中国では神を封じられ、梗百科に加入している。非常にみんなこのアニメを楽しみにしています。彼はまだ放送を開始していませんが、私は彼がもう神を封じたと感じて、彼のアニメ会社は覇権社が作った。覇権社はこの面でも心を砕いて、いくつかのcmを出した。私にもよくわからないものがたくさんあります。とにかくすごい感じです。興味があれば自分でツイッターに行ってみてください。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

88.3 2 ヤンデレで転校生なアニメランキング2位
ひぐらしのなく頃に(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (4995)
22083人が棚に入れました
舞台は、鹿骨(ししぼね)市にある雛見沢村と呼ばれる、人口2,000人に満たない寂れた村である。過去に、この村はダム建設による村の水没を、村民の団結した行動で阻止しており、村の連帯感は今も強固である。
ダム建設計画の無期限凍結から5年後の昭和58年、前原圭一はこの村に引っ越してくる。彼は、持ち前の性格と明るさで、新たな学校や友人に打ち解けていく。
しかし、そのまま楽しく平和に過ぎていくと思われた日常は、綿流しという祭りの日から、様相を変えていくことになる。
過去4年連続で、綿流しの日に起きたという怪死事件。そもそも、雛見沢村にはどんな秘密があるのか…。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、折笠富美子、小林ゆう、関俊彦、かわむら拓央、鶴岡聡、松元惠、瀧本富士子、尾小平志津香、井上喜久子、廣田行生、こぶしのぶゆき、立木文彦、塚田正昭、樫井笙人、小野大輔、水野理紗、金田アキ、宝亀克寿、くじら、渡辺美佐、松本保典、松井菜桜子、中野元、須加みき

とうふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最後までみるべきアニメ

先に原作のゲームを知っている状態で視聴。
キャラのデザインが残念に思うのは私だけ?なんかバランスが悪い。可愛いけど…

キャラクターは主人公とヒロイン達、その周囲の人達、皆それぞれ良い味出してると思います。ストーリーもよく考えられていると思うし本当に楽しめた。

音楽もアニメなのかゲームなのか記憶が確かではありませんが「ひぐらしのなく頃に」の「you」という曲は大のお気に入りです。

観てない人は
「ひぐらしのなく頃に」は全く知らない状況で観ると鬱・グロ・意味不明の三拍子で辛いかもしれないです。(私はゲームの知識ありでみたので特に辛くはありませんでしたが…ゲームだともっと長くて辛かったです。)

でも前半の意味不明さがあるからこそ後半が非常に面白く、主人公達に頑張ってほしいと思えるので観てない人には是非全て観て欲しい。どうしても辛いなら暇つぶし編か目明しまで、と決めて観てみるとか。
最初だけで観るのを断念するのは勿体ない作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 30

jack555 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正直震えた:(;゙゚'ω゚'):狂気乱舞・・・((((;゚Д゚))))

タイトル通りです。

メジャーな作品ながら観てなかったんですが最近何故か思い立って観てみました。

この作品の存在を知ったのは大学生の頃でした。部活の先輩の家におジャマした際にこの単行本を発見しまして。当初は恥ずかしながら絵的にただの萌え~だと思ってたんですよ。(当時アニメだとかマンガだとかにはほとんど知識がなかったもので・・・)

その先輩からは観てみりゃ分かるよと言われたきり、当時は深夜アニメ、及びそれらの原作にあまり興味がなかったので観ずにそのまま数年が経ちまして・・・つい最近全て観てみたところ

なるほど・・・これはすごいと思いました。アニメ観てて登場人物のキャラだとかその物語の世界観に感動したりすると鳥肌が立つものですが、恐ろしくて鳥肌が立ったのは初めてです。「恐ろしい」、これは個人的には決してオーバーな表現ではないと思うんです。(一応自分怪談話とかホラー映画もほとんど何ともない方の人間なんですよ^^;)

実写の表現には限界があるのに対し、アニメはどんなことでも表現できるからこそ、観る側の精神に純粋に入り込んで来ますよね。だからこそひぐらしはちょっと怖かった・・・。OP、EDは曲とアニメーションが物語の世界観とリンクしすぎてどちらも気に入りました。特にOPの方は瞬時にひぐらしの世界観に引きずり込まれるというか何というか。

てか何気に一番鳥肌立ったのはOPの歌詞ですww「この指とまれ 私の指に その指ごと連れてってあげる」この表現の仕方には恐ろしさの中に芸術性を感じました。ヴォーカルエフェクトも文句なしにかっこいい。

各観点を総合的に観た場合素晴らしい作品だといえますが、描写的には要所要所かなりエグいです。もしまだ観てない人なんかいて、よし観よう!って人がいたら観るべき「時間」はわきまえるべきかも。グロ耐性がない人ならば食事中はなるべくやめといた方がベター。

この作品はパラレルワールドのような形式になっており、4,5話ほどで一つのストーリーの完結、そのストーリー一つひとつが〇〇編としておおよそ同じ登場人物でまた違うストーリーの繰り返しといった具合になっています。

さてさてこの調子で次作も観てみようかと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31

woa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

被差別部落の問題

明確に描写されているわけではないが、主人公の移り住んだ寒村、雛見沢は周辺の地域から地理的にも文化的にも一種の隔離状態にある被差別部落であることがうかがえる。ヒロインの一人の回想という形で雛見沢で起きた惨劇を様々な登場人物の異なる視点から描く。主人公は都会の荒廃した生活から雛見沢の牧歌的な風景、人間関係の中に安らぎを見出すが、村人であるクラスメートの内面に触れていく過程で徐々に雛見沢の陰惨な伝説とかつてのダム反対運動によって村民間にしこりのように残っているわだかまりの歴史を知ることとなる。ここで注目するべきなのはクラスメートであるヒロインたちとの穏やかで傍から見ると少々痛々しいやり取りも実は各人のトラウマや村のシリアスな歴史や伝説を覆い隠すためのカモフラージュだということである。日常の脆弱性が非日常の暴虐性と分かちがたく結びついているという認識が彼らの生活の根底にあるのだろう。そして主人公(訪問者)がこの認識をヒロイン(村民)たちと共有せんとする試みの中ですれ違いや事象のすり替えによって歴史と伝説を交互に反復するかのように新たな事件が起き、非日常的な残虐性が牙をむくのである。

よく言われているように物語の語り手によって事件の内容も異なる点も特筆すべき事柄だろう。芥川龍之介の藪の中のようにあくまで主観に基づいた物語であることによって彼らの陰惨な事件には救いがあると同時に行き場が無いという点はエロゲ―というより間接話法の手法だろう。このような形式をとってしまった以上本作の続編、解ののちにも物語が続いていくことが示すように究極的な解というのはこの作品に限ってはあり得ないと思われる。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

73.4 3 ヤンデレで転校生なアニメランキング3位
星空へ架かる橋(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1070)
6355人が棚に入れました
病気がちな弟・歩の転地療養に付き合う形で山比古町に引っ越した主人公・星野一馬。しかし、町の学園「山比古南学園」への転入初日に道に迷ってしまった一馬は偶然同じ学園にかよう中津川初と出会い学園まで案内してもらうことに。しかし初が進むのは道なき道。足を取られた一馬は誤って初を押し倒し、あまつさえキスまでしてしまう。それを初の親友、日向伊吹に見られてしまったことにより一馬の生活は波乱万丈のスタートを切ることになったのだった。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、中村繪里子、青葉りんご、たかはし智秋、大久保藍子、吉田真弓、清水愛、門脇舞以、河原木志穂、羽多野渉、大橋歩夕

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エロゲ・ギャルゲ原作のアニメについて考えさせられた作品です(・・。)ん?

■エロゲ・ギャルゲ原作の王道アニメとは \_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
ゲームだと複数のエンディングに向けてそこに辿り着くまでのルートが複数存在しますよねー。
ゲーム中の複数のヒロインと主人公(自分)が好感度(親密度)を上げながら最終的に一人のヒロインと
エンディングを迎えるわけですよねー。っで!
アニメ化しようとすると、大きく分けて3パターンに分けられると思うのです!!
 
①メインヒロインの最良ルートの作品をアニメ化して、サブヒロインルートは一切無しor特典シナリ
 オorスピンオフ作品とする方法。
②メインヒロインの最良ルートの中にサブキャラ毎のショートストーリーを埋め込み一つの作品とし
 てアニメ化する方法。
③全てのルートを並列の時系列で分けて一つの作品としてアニメ化する方法。
 
もちろん上記に当てはまらない作品もあるとは思いますが、「星空へ架かる橋」にいたっては、パタ
ーン②がドンピシャだと思うのですね♪
 
 
■「星空へ架かる橋」の評価できるところ(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
シナリオ構成はいたって普通だと思います。
各キャラの紹介から始まり、サブキャラとのショートストーリー中盤を盛り上げて、メインキャラと
の感動的なエンディングへまっしぐらって感じです♪
作画的には良かったと思います♪
岐阜県可児郡御嵩町の自然豊かな風景を忠実に再現していて、温かいタッチで描かれているのです♪
さすがに女の子のレベルは問題なく合格点です♪弟の歩くんの可愛さは反則ぎみでしたけどね!!
 
エロゲ原作とは言いつつも、そんなにエロ描写は無く、ちょっとエッチなカメラアングルとか、多少
のパンチラがある程度なのでまったく気になりませんでしたよ♪
 
なんと言っても、主人公の星野 一馬(hoshino kazuma)がかなり好青年で一番高評価でした♪
ハーレム設定ではサブヒロインとのショートストーリーでありがちな、過剰な優しさで相手を勘違い
させてあられもない方向へ展開していくパターンが多いのですが・・・(゙ `-´)/ コラッ!!、そうなる前に
しっかり一線を引ける潔さが気持ちよかったですね♪
 
 
■「星空へ架かる橋」の残念だったところ…c(゚^ ゚ ;)ウーン
やっぱり無難に仕上げた感じは否めませんね。
個性が無い為、満足感は得られるのですが、もう一回観たいという気持ちにはならない感じです。
せっかくアニメ化するのであれば、シナリオ・演出・作画等々何か光るものを見せて欲しかった気が
します。
 
■総評
はっきり言って先が読める展開なのでよく言えば安心して観れるのでしょうね。
最後はちょこっと感動しちゃいました(>o<")
でも、もっと制作意欲を見せて欲しかった作品です、内容が薄いのですぐに忘れてしまいそうな気が
してならないのです!
同様なシナリオ構成の「Kanon」と比べると良くわかりますよね><
なので、個人的には楽しめる作品ですけど、人に勧めるなら他の作品を薦めるといった感じですね♪
 
2011.07.23・第一の手記

投稿 : 2024/11/23
♥ : 43

アスクール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和み系恋愛ですー(*_*)

星空へ架かる橋はいいです!本当大好きです。

なんというか重いところがなくて見やすくて気持ちがすごく和みました!

自分的に初(うい)って名前がすごい好きです”

原作はエロゲーですねーどんな感じなんだろう。このアニメはたぶん初のルートがメインだと思うんですが、他のヒロインの恋愛模様がもっとみたくなりました。

田舎舞台で実際たいしたことは起こりませんよ。ファンタジー色はないです。最近なんか三角関係だとかヤンデレ系とか見てたんで、これはすごく和みました^^

萌え系なんですかね(?)

自分的に初がすごくかわいたかったです♪食べるのが好きな子なんですがそれがいいんですよ!

自分的に好きな場面があるんですが初が食べながら「これ食べちゃ(もぐもぐ)ダメだったの?」って言うシーンがあったんですがあれマジ最っっっ高でした。何回も見返しました。

どういう状況かわかりずらかったですよねすいません。

とにかく見やすく萌えるアニメです。ストーリー重視だと見づらいかもしれません。

見てほしいです!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
ネタバレ

こたまろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久々の当たり*\(^o^)/*

12話+ova1話の全13話!
病気がちな弟の療養のため 緑豊かな山比古町に来た 星野一馬。しかし 来て早々 一馬は山で迷子に。そんな時 山菜採りに来ていた中津川初に助けられるのだが 足を滑らせキスを。。。
それを初の親友 日向伊吹に見られ 星野一馬の波乱万丈な学園生活が始まる!!!

作画も物語も自分好みで大満足(*^o^*)
女の子はたくさん出ますが その中で限られており ややこしくなく さっぱりとみれました!!!
最後も綺麗にまとめられており 良かったです(*^o^*)
欲を言うと 最後に選ぶのを{netabare} 日向伊吹 {/netabare}が良かったのですが これはこれでありかなって感じでした(o^^o)
ラブコメハーレム系 ギャルゲとか好きな方には オススメできると思いますので この機会にぜひ(*^o^*)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3
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