2023年度のヤングマガジンおすすめアニメランキング 1

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2023年度のヤングマガジン成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番の2023年度のヤングマガジンおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.0 1 2023年度のヤングマガジンアニメランキング1位
マイホームヒーロー(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (192)
546人が棚に入れました
「47 年間、一度も刑法を犯さずに生きてきた。だけど、今日から殺人鬼だ。ああ……」 人が人を殺してしまうとき、一体どんな気持ちでいたのかを、しがない会社員、47歳の鳥栖哲雄は、ふつふつと煮えていく死体を前に思っていた──。 さかのぼること、わずか数時間前。哲雄は、反抗期の娘・零花に煙たがられながらも、愛する妻・歌仙と共に、彼女の成長を誰よりも願い、日常を送っていた。 ある日、哲雄が一人暮らしを始めた零花を訪ねると、その顔に殴られたようなアザがあることを見つける。問い詰めても零花は答えない。意を決した哲雄は零花の家に忍び込み、クローゼットに身を隠す。 そこで目にしたのは、零花に手を上げた“半グレ”彼氏・麻取延人。さらに延人は元カノを殴り殺した過去を持ち、ヤクザと共に、零花を貶める“ある計画”を進める超危険人物だった──! 「零花だけは守らなきゃ。たとえ僕たち夫婦に、最悪の結果が訪れても……‼」 愛する家族のため、“ただの弱いおじさん”は、裏社会の猛者たちを相手に、命と知力を賭けた闘いを始める!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

途中からギャグに見えてきます。夫婦以外が頭悪すぎな気が…。

 ラストが気になって、話だけは追っていましたが、結果が見たいだけで集中は出来ていませんでした。

 登場人物たちの動きが自然なのかどうかなのかもわかりません。整合性のチェックは検証するほどしっかり見ていませんので、後でネット等で確認するかもしれませんが、現状そこまで興味が持っていません。
 明らかにあり得ないだろう?と思うのは手錠を外そうとしたところで、骨がある限り外れないでしょう。あるいは外せたとしても皮膚がベロンとなるあるいは骨が見えるような大けがになるでしょう。

 あとはプロの裏稼業の人たちの心理、言葉、行動、判断などが、ちょっと夫婦に騙され過ぎじゃないか?と思わなくはないです。おかげで、夫婦以外の登場人物が、娘を含めて単にバカばっかりに感じてきてしまいます。
 結果、初めの数話にあったドキドキ感が途中でギャグに見えてきました。牛乳のところとか狙っているとしか思えません。そのせいで、ラストの部分も「どうせ…なんだろう?」という感覚が付きまといます。

 夫婦については、母親がオールマイティなプレイヤーになってしまっていた気がします。父親の行動がギャンブル過ぎてご都合主義に見えてきてしまいます。夫婦に悲壮感が無い気がするといっても良さそうです。
 そのせいでぎりぎりの攻防というよりも、どうやって辻褄あわせるだろう?というメタ視点になります。

 父親の守るべき対象として娘が、マイホームの一員として、影で夫妻を助けるような行動があればもっと深みが出て、整合性も取れ取れたかなあという印象を持ちました。まあ、この話の主要なテーマとして「父親=ヒーロー」というウルトラマンのような正体不明にこだわりがあるなら、娘が知らなくていいですけど、なんか娘の使い方がもったいない気がしました。

 全体として、アイデアは悪くないと思いますが、ちょっと12話のストーリーにするには、何か不足していた気がします。

 そして一番気に入らないのが、娘のキャラデザです。コミック版は初めの2,3巻くらいまで読んでいましたが、娘の髪型や造形が大人しそうに見えるのに、いつの間にやることやっている、という感じが父親の悲哀になっていたのに、茶髪であの目つき、言葉使いは駄目でしょう。ここはアニメの制作者の解釈がおかしい気がしました。

 要するに、初めの6話以降は結末が気になるだけの作品になっていましたので、完走はしましたがエンタメ、テーマ、ヒューマンドラマのどの視点でもあまり高い評価はできないかなあ、と思います。
 3は割らないけど、3.5だと付け過ぎかな、という感覚でした。




以下、中間6話時のレビューです。


6話 娘の零花はなぜ茶髪?原作のニュアンスの消化が甘いかなあ。

{netabare} この作品、以前数巻コミックスを読んで気になっていました。で、アニメを見ましたがうーん。なんで娘の零花のキャラ造形、茶髪にしてちょっとスレたような感じにしたんでしょうか?黒髪でつぶらな瞳の一見清楚系に見えるから父としての気持ち=読者の気持ちになるのが良かったのに。このキャラ付けの変更はいただけないです。

 普通のサラリーマンがなぜヒーローになれるか?という部分にとって大事な部分じゃないでしょうか。それに平凡な女子大生の娘がDV男にすでに…という部分が胸に来る部分なだけにここは最重要な部分で失敗していると思います。

 また、コミックス版では極端だけどリアリティがあるかなあと思っていた登場人物たちの行動がアニメにされるとちょっとギャグに見えてくるのが不思議です。暴力は生々しいのにエロ描写がほとんどないのも何となくリアリティの度合いを落としている感じがします。

 これはコミックスにも感じたことですが暴力に対抗する普通のサラリーマンという描写をするのにエロはノイズになるという判断かもしれませんが、せっかく娘を出すなら少しその部分での父親の苦悩をクローズアップさせてほしかったなあ。私の趣味でもありますけど。加えてコミックス版では確かキャバクラのシーンとかもうちょっと生々しい感じがあった気がします。アニメだとなんかサラリとながれてしまいました。

 あとこの手の話は動かなくていいので、1シーン1シーンの画に気を使ってほしいかなあ。雰囲気と言う面で、特に背景美術が安っぽいのと、人物の陰影にもうちょっとこだわって欲しかったです。

 全体的に作品のどこを掬い上げるかですけど…うーん。親離れはしたけど大切に育てた娘を守る父…暴力の世界の暗さと家族生活の明るさの狭間…そういうところですよね。手塚プロダクションかあ。もうちょっとがんばってほしいなあと思います。

 とはいえ、類例はいくつかあるにしてもアニメとしては珍しいジャンルなので興味はあるし、話も普通に面白いんですけどね。wikiによると6巻くらいで1部が完結するみたいなので、スピード感は丁度良くコミックスを全部網羅できるみたいなので、そこはいいと思いますので、結末は見せてもらいます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

不運の巻き込まれ系主人公

{netabare}
ヤクザ絡みのDV彼氏を不意に殺してしまった哲雄が隠蔽工作を謀る話。
ヒーローとタイトルにあるけど、家族にとってのみヒーローという感じで、犯罪行為に次々と手を染めていく。
アニメというよりはドラマでやってそうな内容のように思う。

主に、疑り深い恭一の疑いを晴らすことを目的にあれこれ画策していく。
常に後がないような状況、危機一髪な状態で緊張感がある。
推理小説を熟読しているという設定の主人公だけど、所詮は推理小説を読んでいるだけで結構抜けもあって、恭一とのギリギリの駆け引きが見どころの作品。
設定どおり、手口は推理小説によくありそうなものばかりで、雰囲気があって良かったかな。
多少ガバいところや都合のいいところもあれど、サスペンスとしての出来がいいので特には気にならなかった。

最終回も含めて、隠蔽出来たと思ったらバレての繰り返しで展開としては結構ワンパではあったけど、こういうサスペンスが好きな自分としては楽しめた。
キャラ魅力に関しては恭一さんに少し共感できるぐらいで、主人公側はあまり好きにはなれなかったけど、まあ人殺しな以上そんなもんだよね。
零花もかなりヤバめの人物だしそういう作品なのかな。

全体的に満足な出来だったけど、作画と演出のしょぼさは残念。

私的評価:74点
私的ベスト回:2話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
治安悪すぎ。こっち側の音聞こえんのか。ヤクザと戦う系? はよ殺せ。

2話 ☆9
腐敗臭をよく隠蔽できるな。今度参考にしてみるわ。色がグロすぎる。
覗きに気づけるようにしてあるの有能すぎる。ほんとに一般人か?
ヤクザも知らんことをやってのけてるのかw あっ。


3話 ☆8
前回捕まってた気がするけどどうなった。そりゃ染み取れんわな。
新聞貼ったら臭いとか取れるの? ゲイか?
信人そんな重要な立ち位置なのにしょうもない犯罪するなよw 有能。
鈴木さん実在すんの? 精神病のふりか? 殺すんならなんで拘束を解いた。

4話 ☆9
無実の罪? あいつが戻ってくる可能性もあるのに堂々と話すなぁ。
恭一まではめられてて草。コナンで見た脱出法。

5話 ☆8
こんな動画信頼されるのかw 殺した死体とは。誰? 田畑さん死にそう。
結婚式の映像で主役の顔が映らんってなんだよw
響がグルの可能性もありかねないな。ペットが人の名前だったら笑う。
仲良くなってて草。またぼったくりバーだったらどうするw
同じような境遇。父は大人しいんだな。

6話 ☆8
父はまともなのかよ。猫の名前都合よく口に出してたなw
キャプテンも名前っぽくない。どう見てもネタコメでしかないやん。
てか規約で消されそう。そもそもどうやって発掘したw
チャンネル登録者無駄に多くて草。今この植木鉢を気にかけるんかい。
既に移し替えてそう。明らかな敵対行為見過ごしてくれるのか?

7話 ☆9
次は始末されそう。キーロガー仕組む勇気。ログインしたらバレるやろ。
なんで家に凸るんだよ。同情すんなよ。ダメじゃん。
キーロガーに気づいててメール自体が罠だったか?

8話 ☆8
あっさり隠れとるやん。音はカメラに入らんのか?
電話じゃなくてメールにしろ。謎モザイク草。真似できるからか?
誰かに見られてたら終わりってきついな。ルミノール反応?
なんでそんなに信人に拘ってんだろう。こいつ連れていかなくても良くね?
バラしてその場で殺されんのか?

9話 ☆9
これは情を移させようとしてるのか本気で言ってるのか。
哲夫さん無慈悲なの面白いわ。これ系はこうでないと。
どうやって金庫あけたんだ。

10話 ☆8
恭一の母に同情してたのに結局迷いなくやるんかい。
アクロバティックな母さん。成功が分かってるから安心感がすごい。
部屋入った時にベランダの鍵を開けておいたのか。
ここでALS再利用は天才だわ。手袋使わなかったら指紋残るくない?
割とガバってるやん。金ばら撒くのコナンか何かで見た。
鍵が侵入後に閉まってた理由の方が謎なのか。

11話 ☆8
単純だからもっとはよ気づけやw 恩を仇で返す。
こいつに伝えるのは頭いいな。けどこいつももう終われる身じゃん。
既視感のある光景。禿てて草。凌遅刑かな。歌詞が変わった。

12話 ☆8
そんな優等生からあんな不良が。
これ簡単に冤罪か正当防衛実証できそうだけど。はよこじ開けろやw
警察ガバガバで草。揉め事が起きてるって通報されてそうだけどw
警察やり過ごしても外に仲間がいるんだよなぁ。
血と臭い消し去るの早すぎんだろ…。やっぱり埋めるのが手っ取り早い。
前回の反省を活かしてるのかなw 毎年史上最大級言ってそう。
土めくれ返るんか?

曲評価(好み)
OP「愛の歌」☆8
ED「Decided」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

グノーシス的ダークヒロイズム

お父さんが娘や家族を愛しているのは、まぁいいでしょう。
そこまではなんとか理解できます。

愛するが故に父さんが立ち向かう相手は、芸能界とズブズブの関係にあった「関東連合」みたいな
{netabare}反社会的半グレ集団の組織でございます。

芸能界にドラッグを流していたのは「関東連合」であると言われていまして
この反社組織と濃厚接触していたのが、広末涼子だったりします。

広末涼子の渋谷のクラブで展開されたエピソードはかなりの衝撃的な内容になっていますが
要するに本作に登場する愛すべき娘も、同じようなオーラが漂っていまして、
反社集団の男と濃厚接触した段階で既にゲームセットのように思えてならないわけであります。

父は娘のために必死に戦うわけですが、愛があるならもっとましな教育をするなり
もっと人を見る目がある人間に育てるべきだったと言わざるを得ません。

スリリングな展開があるのは本作の強みでありますが、主人公率いる3人家族が
尽く人間的魅力に欠け、感情移入がまるでできないのが致命的であります。

大学生の残念な娘に、サイコパスの妻、お父さんは家族を愛するものだとしても
どこかで決定的な選択間違いをしたために、その業を背負ってしまったような因果を感じます。

恋愛するのは個人の自由なのですが、娘が自分自身を大事に出来ないのは
愛されている実感がないからなのでは?という疑念を抱かざるを得ません。

日本のお父さんが勘違いしてる典型例が、家族を愛しているからこそ仕事を頑張り
仕事最優先の仕事人間になることであります。

本人は家族のために自己犠牲の精神を発揮していると信じ込んでいるようですが
自分の娘にそんな独りよがりの愛情表現が通じるとか勘違いも甚だしいと言うしかありません。

日本の典型的お父さんは特に娘とのコミュニケーションが不足気味であるために
娘から毛嫌いされるのもある意味因果応報であると言うしかないでしょう。

本当に愛があるなら、仕事より家族のために時間を費やし日々精進しろという話でございます。

残念ながら本作の主人公もそんな感じで娘とコミュニケーションがうまく図れない
駄目駄目な父さんでありますから、自己満足な正義感に陶酔するわけであります。

本作は家族を守るというロールプレイングを自動的にこなす家族ゲームの主人公が
凶悪半グレ組織と戦う物語であります。

相手は完全なる悪であり、守るべき愛があるならば、ダークヒロイズムの名のもとに
「正義の裁き」は下されるべきということになるのでしょう。

殺人や死体損壊も愛故に止む無き事という論法であります。

それで「ダークヒロイズム」の理屈は通るのかもしれませんが、
道理は通らず、感情移入もできません。

頭蓋骨は【グノーシス主義者】の【スカル&ボーンズ】にとって重要なシンボルでありますので
当然の如く作品内でも象徴的な感じで全面的に押し出されるわけであります。

【グノーシス主義者】は人間の肉体に対して嫌悪感を抱いておりますので、あらゆるやり方で
肉体を蔑むような表現をごり押しするわけであります。

広末涼子という【グノーシス主義的アイドル】と本作の愛すべき娘のイメージが
完全一致するのも意図的なものを感じざるを得ませんし…
主人公を敢えて猟奇的殺人犯に仕立てるのも彼らの思想的好みが反映されている
からなのかもしれません。

とは言え、ダークヒロイズムを正当化しようと必死になったところで、
娘があれではどうにもならないというのが結論であります。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ページの先頭へ