2024年度のヤングマガジンおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のヤングマガジン成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月04日の時点で一番の2024年度のヤングマガジンおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.0 1 2024年度のヤングマガジンアニメランキング1位
ザ・ファブル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (102)
327人が棚に入れました
最強の天才殺し屋...でも殺してはいけない? 幼少期から殺し屋としての英才教育を受け、 どんな敵も 6 秒以内に鮮やかに葬り去る、 無敵の殺しの天才・通称“ファブル”。 ある日、組織のボスから 「1年間誰も殺してはならない」 という突然の指令を受けた彼は、 人殺しをしない全く新しい生活を送ることになる。 佐藤明と名乗り、プロとして初めて過ごす普通の生活。 しかし、平穏な日常の中に蠢く、不穏な空気が明を放っては置かない...。 果たして、この最大にして至難のミッションを遂行することはできるのか!? 寓話と呼ばれし無敵の殺し屋“ファブル”の、 カッコよく、滑稽で、 そして少し風変わりな 1 年間の殺し屋休業生活が始まる!

声優・キャラクター
佐藤明:興津和幸
佐藤洋子:沢城みゆき
清水岬:花澤香菜
海老原剛士:大塚明夫
小島賢治:津田健次郎
ボス:小村哲生
ジャッカル富岡:福島潤
浜田広志:石井康嗣
黒塩遼:岩崎諒太
高橋勝也:三野雄大
砂川宗一:髙橋耕次郎
マツ:水内清光
田高田健二郎:大西健晴
貝沼悦司:朝比奈拓見
マスター:一条和矢
河合ユウキ:梶裕貴
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

累計発行部数2500万部突破は伊達じゃない!

大阪府岸和田市出身、『ナニワトモアレ』で第41回ちばてつや賞準大賞を受賞し漫画家デビューした南勝久の原作漫画は、『週刊ヤングマガジン』(講談社)での連載が2019年に終了(全22巻、原作未読)。
アニメは全25話(2024年)。監督は、御年81歳、『装甲騎兵ボトムズ(1983年)』、『火の鳥(2004年)』などの髙橋良輔。制作は、『マイホームヒーロー』、『アンダーニンジャ』などの手塚プロダクション(以上、Wikipedia参照)。
(2024.12.5 投稿)

一昔前のヤンキー漫画のようなキャラクターデザインと、時代に合わせてマイナーチェンジされてはいるものの「やくざもの」なので人を選びそうではありますが…、実写映画化、累計発行部数2500万部突破は伊達じゃない!
他のアニメのレビューを書いている途中の気分転換で観始めたのに、こっちが先に完走するくらい面白かった!


【あらすじ】
現代日本が舞台。昨今の監視社会、厳重な監視カメラ網を抜け、6年で71人を暗殺、正体に繋がる痕跡を全く残さないため、裏社会でもその存在が都市伝説化し「ファブル」(寓話)と呼ばれる「殺しの天才」が主人公。

主人公は、殺し屋組織の長で育ての親でもあるボスに呼び出され、最近の活躍が目立ちすぎとして、「1年間大阪に移住し、誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」との指示を受ける(※ただ、ほとぼりが冷めるまで身を隠すだけなら、一般人と同じ生活をする必要がない点をいぶかしむ。)。

かくして主人公は、ボスから「佐藤明(アキラ)」(CV.興津和幸)という偽名を与えられ、同じくボスに育てられ、地図を完全記憶できる運転手で仕事のパートナー、アキラの妹という設定で同行することになった「佐藤洋子」(CV.沢城みゆき)と大阪にあるとされる太平市(※岸和田市がモデルのよう)へ。

そこで、古くから組織と付き合いのある地元の暴力団「真黒(まぐろ)組」の庇護の下、幼少期から殺しの技術をボスから叩き込まれ、殺ししかしてこなかった青年が、一般人として新たな生活を始めるのだった…

もっとも、何より面子・プライドを重視する裏社会の人間たちが伝説の殺し屋の存在を知りながら、これを自らの面子とプライドにかけて放置するわけもなく、明は事件に巻き込まれていくことになります。


【日常パートは基本的にコメディ】
裏社会を描いた作品ですが、主人公の明は、部屋の中を素っ裸で過ごしたり、福島潤さん演じる「寒い芸人ジャッカル富岡好き」という世間ずれした、とぼけたキャラとして描かれているので、日常パートは基本的にコメディ(※ただ、コメディといってもブラックジョークもアリ)。

そこに妹設定のはずの洋子が、伝説の殺し屋に臆することもなく、世間知らずの(設定上の)兄に容赦のないツッコミを入れていきます(※ボケとツッコミのセンスは流石の大阪出身。)。

この洋子のキャラが沢城さんの演技と相まって本当に秀逸。見た目は、若くて美人、酒好き優男好きで年相応のチャラさを醸す一方で、伝説の殺し屋のパートナーとして相応しい才能を持ちながら、それをおくびにも出さず、長年裏社会に身を置いてきた年不相応な達観・冷めた内面を隠し持った「化け物」を沢城さんが好演。

特に洋子が優男の口車に簡単に乗せられているように見せて、内心の男に対する冷静な論評が適格で最終的にその男を手玉に取ってしまうシーンには、二人の外見と内面のコントラストが皮肉たっぷりで笑かしてもらいました。
(※特にこのシーンで、他人に見せる筋肉をつける時間があるなら、より実践的な格闘技を習った方がましという発想が、すごい本質的なんですが少なくとも恋する乙女の発想じゃあない(笑))


視聴前は、ビジュアルからもっと裏社会メインの話なんだと思っていました。確かに、殺しや理不尽な話もきっちり描かれていますが、日常生活がベースなので、こういった緩い日常に緊張感ある裏社会の話がピリリと加えられ、そのギャップが程よい感じの仕上がりになっていると思います。


【「サヴァン症候群」について】
さて、明の突飛な行動や、興津さんの演技には賛否ありそうですが、参考までに作中でも言及されている「サヴァン症候群」について、ちょっと触れておきたいと思います。

サヴァン症候群とは、「自閉症スペクトラムなどの発達障害や認知機能の遅れを有しながら、特定の分野で類まれな才能を発揮する症状やその人を指します。」(※GoogleのAI検索結果)
(※ちなみに、サヴァン症候群の能力としては、広い土地の地理や道路などを覚えている、一度しか聴いたことのない曲を演奏できる、何も見なくても正確な時間がわかる、まるで写真のような絵を描くことができるなどが挙げられています。)

というわけで、明については、あのような演技になっているのだと思われます。また、洋子もサヴァン症候群のようなので、組織のボスが彼らを最初から狙って育成していた可能性はありそう。


【明という抜き身の刀を収める「鞘」はあるのか?(※感想)】
{netabare}真黒組の組長から明の世話を任された若頭・海老原(CV.大塚明夫)は、はじめ明が普通の生活を送ることを信用せず、明を「シリアルキラー」(※殺人鬼)ではないかと警戒します(※これは、裏社会の人間としての特別な反応ではなく、むしろ普通の反応だと思います。)。

確かに、シリアルキラーは「快楽殺人犯」をいうので、放置しておくと周囲の人間を無差別に殺していきます。しかし、大量に人間を殺した人が全てシリアルキラーなのかといえばそうではない。

もっとも、明は殺人がダメなことだと認識していても、殺人に対する天賦の才と幼少期から人の命の軽い環境にいたため、対象を6秒以内に確殺するなど殺人に対する躊躇・抵抗感がない。

根が純粋で他人を思いやる気持ちを持っていたとしても、明のこの状況は、持っている才能が才能だけに周囲が危険視し始めるので、何らかの明確な「ストッパー」、「安全弁」がない限り、本人も破滅することになる。
(※だから、ボスはしばらく一般人として平和に暮らしてみろと指示したのでしょう。まあ、本人もインコが30年以上生きることを知った際に、自分が長生きできるとは思っていない様子でしたが…)

抜き身の刀、しかも、その切れ味が抜群であるなら、持ち歩くには、それを収めるためのしっかりとした「鞘」が必要になる(※例えば、『シティーハンター』の冴羽獠における槇村香みたいな存在)。

あくまでフィクションですが、個人的には最終的に明をどういう風に収めるのかが気になる作品でした(※本作は、まだ原作漫画の途中まで)。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハードすぎないコミカルすぎない絶妙なバランス。緩急の上手い作品。

 16話まで見ました。見逃し配信で見ています。4、5~8話を飛ばしてしまいましたが、ほぼコミックス通りなのでレビューします。見逃し配信の最後が9月末なのでその前後でディズニーに1か月は入ろうかな、と思うくらいには面白いです。
 原作は何年か前にどっかの食堂で読んだら面白くてその店にある8巻まで数度通って読みました。ちょうど今やっているあたりだと思います。

 こういう作品ってとっかかりが難しいです。1巻の表紙を見ると「殺し屋イチ」「シマウマ」みたいなドロドロの奴を想像していました。こんなにギャグ…だけではない部分もありますが、面白いとは思いませんでした。
 シリアス部分のハードさは少し前にアニメでやった「マイホームヒーロー」くらいですが面白い部分が本作の方が多いです。といっても「静かなるドン」のようにギャグに振りすぎてません。その辺の緩急のバランスが非常に上手くできています。あるようでなかった新鮮な感覚があります。

 そう…この緩急は非常に上手いです。佐藤洋子というコメディよりのキャラを置いたのがいいです。洋子の酔っ払い男の鑑賞、最高です。活き活きしています。それでいて、只者ではない感がいいです。アニメでは沢城みゆきさんがやっているのが非常にキャラに合っています。

 この緩急に関しては、メインヒロインのミサキは洋子と違う意味でいいです。性格が一般人感覚で結構いい性格だろうと思わせる描写が初期からあるので、自然読者・視聴者が応援したくなるキャラになっています。
 素性として{netabare} もとグラドル、AVもどきのイメージビデオの女優をやったり、ちょっと強制的なエロいシーンなど{/netabare}いろいろありますが、その辺の昔の事を含めてなかなか可愛いキャラに描けています。作中の登場人物からのミサキへの評価は読者目線に近いのではないでしょうか。つまり描写やエピソードが上手いということです。この2人のキャラが秀逸です。

 アキラ自身も新しい場所で今までと違う生活をするという話で、そのドタバタがアキラのコミカルな日常に見えます。見えますが、それはアキラの出自にかかわることだとわかってきます。
 それとアキラに憧れるクロを置くことで、アキラの能力の説明が物語上で自然に理解できていきます。この真骨頂が今やっているキャンプ編です。

 この主要キャラ3人プラスクロ以外は比較的シリアスで、その配置が上手いのでしょう。

 アニメはほぼ原作と同じ水準の面白さがあると思います。会話劇のセリフが多い作品なのでアニメの方が理解しやすいかもしれません。

 作画がいいかどうかというレベルでは動きがないですが、原作からさほど動きがある絵ではないので、違和感はほぼありません。丁寧な作りなので必要十分以上の水準だと思います。サブの「あっちの人たち」の描き分けが良くわからないのも一緒です。




追記 最期までみました。

 原作の一番面白いところで終わりましたね。ヒナコの手紙は一つの文学だと思います。最高ですよね。会いたいけど会わないほうがいいことが分かっている感じ。恨みもないし、後悔もない。その精いっぱいの想いがこもっています。

 全編でこの話が一番いいと思います。ミサキとどうなるの?がないのがちょっと残念ですけど、原作の既読勢からするとここが面白さのピークだと思います。

 総評としては「原作でいいじゃん」がつきまといますけど。一方でアニメは若干のエロシーン以外はほぼ忠実だったので、原作読んでいない人でも十分評価できるのではないかと思います。ですので、4はつけたいなと。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

またも手塚アニメーションとヤングマガジンのコンビw まあ内容は、うーん

ヤングマガジンの人気作を手塚アニメーションがアニメ化する流れが続いていますね。
マイホームヒーロー、アンダーニンジャ、ファブル…。いつまで続くねん。
いや別に文句があるわけではないのですが。

さて、このファブルですが…。
原作はあまり好きじゃないんですよね。結局今は読み飛ばしてしまっています。

何が悪いのかと言うと…。
まあ改めて見ましたけれど、主人公、ちょっと変で、あまり格好良くは無いです。

見た目は冴えないけれど実際には凄腕の殺し屋、というのは本来格好良いキャラなのですが、それにしても格好良くない部分が多すぎて、なんだかなぁと。
結局、キャラをあまり好きになれないのでした。

まあヤングマガジン全般的に、そういうところはあるのですけれどね。
純粋に格好良いヒーローが出てこない。
弱さとか、情けなさとか、悪さとか、そういう人間の醜さを持った主人公が多くて。
私はそういうところが、ジャンプとか普通の漫画誌と比べてヤングマガジンが好きじゃない部分なのですが、もちろんそこが良いと、一定の人気を博しているのもわかりはします。
私もカイジは好きですし。
弱さ、嫌さが耐えられる範囲なら、面白いと感じられる。あるいは面白さがそれだけずば抜けていれば、欠点はどうでも良くなるし。

カイジは私は初福本伸行で、何だこの絵は、主人公はクズだし、からの、ずば抜けた面白さに一気に魅了されましたよ。

私にとってファブルは、ヤングマガジンの好きじゃない面が強すぎて、ちょっと敬遠している作品でした。
欠点以上の魅力は感じられなかった、ということです。
まあそういうこともありますね。

というわけで、アニメになって、嫌な面がマイルドになって見られるようになっていたら、と期待したものの、そうでは無さそうなので諦めですね。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

65.2 2 2024年度のヤングマガジンアニメランキング2位
魔女と野獣(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (112)
354人が棚に入れました
はじまりは17人の「起源の魔女」。 全ての力をその身に受け継いだものが、現代も世界各地に存在する。 そこに現れたのは、棺桶を背負う男と、獣の目をした少女。 少女は魔女に呪われた過去があり、呪いを解くためにある魔女を探している。 2人の前に現れる魔女は追い求めた獲物か。 そして魔女の呪いを解く方法とは――。 これは悪しき魔女を追い求めた復讐劇。 「獣」が「魔女」を捕らえたとき、物語は大きく動き出す。 華麗にして苛烈なダークファンタジーがここに開幕!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

単純な魔女狩り行脚でも無い、なんとも軸の定まらないアニメでした。

 最終話(12話)まで観ました。2024.04.06

 作画は良くないです。止め絵でも、主人公のギドの顔すらシーン事に違うなど、かなりヤバい感じでした。休止を挟んだら、まぁまぁになりましたが…。

 魔女は基本的にサイコパスで、人間とは別のヤバい生物、フリーレンの魔族みたいなもんだよ!と、最初の方で語られていましたが、味方にも魔女がいたり、保護の対象になったりで世界観が一定しません。

 聖騎士団、魔術師協会、処刑人、警察など、色々な勢力が出てきますが、持て余し気味でした。どいつもこいつも魔術を使い、強いので魔女との差も不明です。

 魔術も対価が大した事無く、其の辺の市民でも魔道具的なモノを使って強力な魔術を使えるので、悪い意味で魔術バトルに緊張感がありませんでした。

 どうせ後出しジャンケンでどうとでもなるんだろ?という印象が最後までつきまといました。

 ダークな雰囲気の割に、スーパーサイヤ人が普通に生活していて、直ぐに楽しい脳筋バトルになる感じなので、物語に没入感が決定的に欠如しています。

 呪いを解きたいギドも、正体が意味不明なので、視聴者的には今のママが一番良い状態です。そのため物語の先も気になりません。

 TSのままでええやん?僕の考えたキン消しみたいな元の姿に戻ってどうするの?しかもナニコレ?ゾンビか人造人間なのか?普段、どうやって暮らしているの?キャラデザがぶっ飛び過ぎです。

 ギドの相棒のアシャフも、作中イケメン扱いされていますが、アンガールズの田中がキモメンで、千原ジュニアがイケメンとされているお笑い界の謎ルール並に説得力がありません。どっちもキモメン寄りじゃね?

 なんともチグハグ感しか無い不思議なアニメでした。ギドは今時珍しいギスギスイライラヤンキー少女キャラだったので、もう少し上手く活躍させてやれたら面白くなったのでは?と、残念に思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

厨二カップリングカタログ

厨二ゴシックホラーダークファンタジーお約束大全。
ぼくのかんがえたさいきょうの厨二カップリング大会?

設定厨は観るな。おっさんには全部どっかでみたやつ。美麗作画の美男美女にウットリできればOK。キャラの造形は借り物でペラペラだが、ビジュアルがカッコよければよかろうなのだ!原作ファンから見てもダイジェストPVにしか見えないのでは。

ー03オラオラメスガキのギド&やれやれニコ中のアシャフ
ー05ブロンドアルビノつよつよ魔女のファノーラ&眼帯下僕アンデッドのヨハン

06
剣が喋っちゃったよ

どうでもいいことをベラべラと解説したくせに魔女も聖騎士も教団も特に解像度は上がらない。つまり話が進展してる感がない、そんなことはどうでもいい。世界観の演出に大きく寄与するはずのシーカーのデザインがすこぶるイケてない。そのうえ設定のディティールもすこぶる雑なのが致命的。ああいうのは彗星のパーメットみたいに非人道的なのがお約束でしょうよ。そしてもっと派手にドンパチしてくださいよ。原作漫画はセリフなしのバトルシーンにコマ数割いてるけど、今のアニメはポエム語ってナンボだからなあ。

結局美男美女カップルをやりたいだけならそれでいいのだけれど、仮面の男のキャラもイマイチインパクトがないし、オリジンの魔女なのに浮世離れした感もない。全体的にイラスト映えするデザインはいいのだが、ほぼ全ての人物がキャラクターとして成立してない、シナリオの駒のご都合人形でしかない。きちんとキャラ立ってたのはサブキャラのヘインスくらいでは。魔女のファノーラを先に出して話が散らかってしまったのも悪手。

作画レベルも落ちてきたしもういいかな。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

アニメ散策 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

紳士と野獣

勧善懲悪的な話が多いですが、他の作品なら敵に情けをかけるような場面で、この作品では普通に敵を殺します。だからちょっと面喰いますが、その分リアルです。

主人公の1人ギドはただの粗野な生物(人間?)なので、主人公としては合わない気がします。ですが最終話で示唆しているように徐々にギドが変化していく成長の物語という側面もあるのかもしれません。

ギドの粗暴さともう1人の主人公アシャフの温厚さが対照的で、ギドが作る尖った雰囲気を常識人アシャフの存在がうまく中和しています。

この世界での魔女の置かれている立場、また魔女と他の魔術師を有する組織との関係の説明が少ししかないので、世界の全体像は見えないままです。

作品の本筋だと思われるミステリーはギド絡みなのであまり惹かれませんが、個人的にダークファンタジー的な雰囲気は好きですし、魔術や様々な魔女にそれぞれ能力があって世界各地にいるようなので、その魔女たちに教会と教団と主人公たちがどのように関わって、それが物語の本筋とどう交わっていくのかは興味がわきます。最終話(12話)を観ると、作品世界は広大で長編になりそうなことを予感させる終わり方でした。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0
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