ヤングガンガンで日常系なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのヤングガンガンで日常系な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番のヤングガンガンで日常系なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.8 1 ヤングガンガンで日常系なアニメランキング1位
その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (758)
2604人が棚に入れました
雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

メタモる者は幸いである。天国は彼らのものなればなり。

もうずいぶん前にアメリカに住む友人から聞いた話なので、
いまはひょっとしたら事情が変わっているかもしれないけれど、
アチラの方々はコスプレをするに際して
  『自分のなりたいキャラになって楽しむ』
という信念をお持ちの方が、かなり多数おられるようであります。

大きなイベント会場に足を運ぶと、
ビヤ樽みたいなおなかを突き出したキラ・ヤマトなんか可愛い方で、
ケツあご筋肉もりもりのおっさんがセ-ラ-ムーンのコスをして、
嬉しそうに『OSHIOKI YO!』とか叫んでポ-ズとってるとか。
いやもう、サバトっすよマジで、心から嫌そうにその友人が言ってました。

  最近は日本でもそういう方がおられるようで、
  まあ、やりたいようにやればいいと思うのですが、
  いやはや、なんだかなであります。

ちなみに、若い頃からいろいろやらかしているワタクシではありますが、
コスプレは経験ありません。
やれと言われたらたいがいのことはやる性格なので、機会がなかっただけですが。

その代わりと言っちゃなんですが、女装は十代後半のときに経験あります。
ただまあ、正直、作品にまるっきり関係ない話なので、
ネタバレで隠しときますね(開く必要ありません、マジで)
{netabare}
男女六人ぐらいで宅飲みしているときに、
部屋主の女の子が「フリは女装したら絶対かわいくなる」と言い出し、
じゃあまあやってみましょうか、みたいなノリになりまして。

  出来の方は、なんと言うかその……
  シャレにならなかったというか、
  『リアルことりちゃん』みたいになっちゃいました。

自分が『女の子顔』をしていることは薄々気づいていたんですが、
(小学校卒業するまで時々女の子に間違われてた)
いやまさか『かわいこちゃん』になるとは……
笑いをとるはずが、怪しげなチェキ会みたいな空気になってしまい、
ノリノリでポ-ズをとってみたり、翌朝、酔いがさめて恥ずか死んだり。

もちろん、それで何かに目覚めることもなく、
いたって平穏かつノーマルに今日を迎えております。
てか、僕のタッパ(180)で女装癖あったらアウトではないかと。
{/netabare}

マクラが長くなってしまいました(自分語りが多い男ってやだわ)。
さて、本作はそんなメタモルフォーゼ、コスプレを題材にした、
ウンチクありいのお色気ありいのといった、ラブコメであります。

人づきあいが苦手なジミ夫くんがクラスのリア充花形女子に引っ張られ、
という感じの作品はかなりたくさんありますが、
この作品はそのなかでも出色のできばえではなかろうかと。

  なんと言っても引っ張られるきっかけが
  『お裁縫の技術目当て』
  というのが、わかりやすくて良き。

コスプレがしたくてたまならいけど自分も周囲にも裁縫力がないヒロインが、
ひな人形職人見習で縫製技術のある同級生(新菜=わかな)と知り合い、
コス衣装をお願いして作ってもらう、というのが物語の骨子であります。
{netabare}
ひな人形が好き、という自分の嗜好を恥ずかしく思っていた新菜が、
そのことをあたりまえのように認めてくれたヒロインに感動し、
彼女の『好き』を叶えてあげたくて奮闘するうち、
自分もコスプレの楽しさにハマりだし、
共同作業を重ねるうちに二人の距離も縮まっていく、という展開ですね。

  この『二人の距離の縮まり方』も、
  なかなか繊細で良き。

新菜には、恋愛感情だの下心だのはありません。
自分の『好き』を初めて認めてくれた『いい人』のお役に立ちたくて、
一所懸命にやっているだけ。
(えっちな夢や妄想はあるけれど、そこは若い男の子だからお目こぼし)

最初に恋愛感情を抱くのはヒロイン、海夢(まりん)の方です。

ただし、最初はほんとに、クラスメイトに無理なお願いをしてるだけ。
 ・参考に渡したエロゲーを真剣に、最後までプレイしてくれた。
 ・めちゃくちゃ細かい三面図を作り、買い物にも付き合ってくれた。
 ・軽く言った言葉を真に受け、寝る時間も削って衣装を作ってくれた。
 ・その衣装が素晴らしい出来で、夢が叶った。
なんてことがあっても、気持ちは『感謝』『いい友だち』のままなんです。
ほんと、全12話のうち5話の終わりまでそんな感じ。

まりんって見かけは「学校にそんなパンツ穿いてくんなよ」的バカ女なんですが、
このあたりの身持ちの堅さ、良きです。
ちょい助けられたとか秘密を守ってくれたとかでホイホイ惚れてしまう、
そのへんのご都合ラブコメヒロインとは一線を画しています。

……が、

新菜が大切にしていた『きれい』という言葉を自分に向けてくれた途端、
彼を異性として意識し始め、
それまでの感謝や友情だった気持ちのベクトルが一斉に恋愛感情へと方向転換することになります。

この『身持ちの堅さ』と『チョロさ』の同居が、実にリアルで良き。
てか、いかにも女の子っぽい。
体温の感じられる、いいキャラクター設定ですよね。

  ただ、ですね……実をいうと新菜くん、
  ウィッグ屋のスワローテイルを訪れたとき、
  わりと簡単に『きれい』とか心の中で思っちゃってるんですよね。

  脚本家は同じ人だから、ミスではなく確信的な演出として。

  だからまあ、それほど深刻に『重い』言葉でもないわけなんですが
  そこはほら、モノローグだから、まりんにわかるわけもなく。
{/netabare}

ちなみにこの作品、メインとなる登場人物は、
主人公の新菜とヒロインのまりん、
そして先輩コスプレイヤーのジュジュと妹で撮影担当の心寿(しんじゅ)の四人のみ。
新菜の師匠であるおじいちゃんとかも出てくるものの、
あくまでも物語を成り立たせるためのサブキャラなんですね。
(いやあ、音響費が安くあがって制作大助かり)

そのジュジュと心寿が登場するのも六話以降。

それまでの丸々五話、ほとんど100分を費やして、
若菜とまりんの人間性やコスプレ、衣装づくりに関する蘊蓄が、
けっこうえっちなイベントやギャグを織り込みながら楽しく語られていきます。

   へえ、コスプレイヤーさんってこんなふうに衣装作ってるんだ、
   そういうニッチな知識が得られるのも良き。

お話的には、六話にジュジュと心寿が登場してきてからは、
さらに深いコスプレのウンチクと写真ウンチクなんかも散りばめられて、
見る人を飽きさせない作りになっています。

  さすがにネタが尽きてきたのか、
  十一話以降はふつうのラブコメに落ち着いてきた感があり、
  もしも二期があるんならどうやって引っ張るんだろうといらん心配もしてみたり。



おすすめ度としては、お気軽ラブコメとして堂々のAランクです。

なんと言っても『大真面目にコスプレをやっている』というのが好感度大。
妄想ラブコメのモチ-フとしてコスプレを拝借するのではなく、
コスプレが主軸で、ラブ要素はそこから二次的に派生しているんですよね。
はあ? コスプレって何なん?
という方にも是非ご覧いただきたい、楽しい作品です。

惚れ要素のないダメ夫に美少女がいきなり寄ってきてキャッキャウフフ、
という『妄想アニメ』に辟易している方も、
この作品ならば、ある程度は納得していただけるのでは。

そもそも新菜くんって、実は『ダメ夫』じゃないんですよね。
性格は確かに地味で内向寄りですが、
『高身長』『明確な夢をもって努力』『真面目で誠実』と、
なにげに高スペックだし、顔も悪くないし。
ゲ-オタと違い、将来設計もきちんとしている優良物件ではないかと。

ヒロインのまりんも、見てくれはバカ女っぽいアレですし、
エロゲ好きだの読モだの既視感ばりばりな設定もナニなんですが、
中身の方は『さばさばしてて、行動力のあるヲタク』に過ぎません。
料理・裁縫などはポンコツですが、
家の中は一人できちんと片づけてますし、女子力がないこともなし。
{netabare}
  ツ-ショットでのエロゲト-クやラブホはOK、
  同じくツ-ショット、しかも室内できわどい水着や衣装、ノーブラもOK。
  全身のサイズをくまなく知られるのもOK。

  いやあんた痴女でしょと思いきや、下着見られるのは恥ずかしいとか、
  破天荒な線の引き方も、一周回って個性としてアリかな、と。

  ナウシカ的な高度清廉性を求める方には無理っぽいけれど、
  一般的には「いやあいつバカだから」の一言でたいてい済まされる、
  わりとどこにでもいる『親近感の持てる女の子』設計なんですよね。
{/netabare}

ジュジュ姉妹、ロりっ子と巨乳美少女も登場しますが、
二人ともオトコよりコスプレ、という『狭い方々』ですので、
変なハ-レム展開にならず、安心して見ていられます。


映像も、時々乱れるものの、全体的にはかなり良き。
ヒロインのまりんのキャラデ、斬新です。
下品と感じる方がいるかもですが、こういう思い切り、大切ですよね。

  ボディラインだの襟足だの、
  オトコゴコロをくすぐりたいところはしっかりくっきり。
  アニメ-タ-さん、魂込めてます。
  かと思えばひな人形の顔がものすごく精緻に描かれていたり、
  要所要所をきっちり締めて、物語に芯を通しています。


お芝居についても、
キャリアの少ない役者さんが多いのに及第点。
みんながんばってます。

  新菜役の石毛翔也さんは、ゴジラSP以来、ほぼ二本目の主演作。
  ただし、劇団四季出身でいまは鈴村さんの事務所に所属するなど、実力は充分の方。
  事務所移ってから確実にお仕事増えているみたいだし、
  スターダスト離れたのは正解だったような。

  まりん役の直田姫奈さんは、アニメではこれが初主演ですよね。
  バカっぽいのびのびした演技が印象的でした。
  ただ『静』の部分の表現は若干の改善余地があるような。
  これからいい役を引ければ、化ける可能性があると思います。
  芸を磨きたいなら、バンドリと縁を切った方がいいんじゃないかしら。

  心寿役の羊宮妃那さんは、セレプロ以来、二本目の主演。
  青二ジュニア所属、期待の若手さんですね。
  上田麗奈さん同様の、ブレス多めのウィスパーボイスが印象的。
  表現力はまだまだ上田さんに遠く及びませんが、
  この基礎声質は需要が多く、研鑽を積めば、重宝されると思います。

  ジュジュ役の種﨑敦美さんは、この中では『別格』かなと。

  あと、劇中劇の『フラワープリンセス烈!!』で、
  桑島さんと宍戸さんという『時代に合わせた』キャスティングに拍手。
  画面アスペクトも4:3だし、いやあ、芸が細かい。


音楽は、劇伴・OPは楽しくて、世界観にも合っていて問題なし。
EDはちょっと甘々に振りすぎたかな、と。
演出もいささか『狙い過ぎ』と感じられたので、評価がちょい低めです。
ベタ甘にしない方が、作品に芯が通ったと思うんだけど、
まあ、そこはあくまでも好き好きの話で、良し悪しではありません。


ちなみに本作の原作マンガって、
えっちいシーンがやや多めで基本は男性向けかなと思いきや、
女性ファンが三割もいて、さらに増え気味なんですってね。日販調べ。

  もちろん『服飾』がメインモチ-フというのもあるでしょうが、
  決してそれだけではなく、
  やっぱ『共感できる人物造形』ができていることがミソなのでは。

  以前レディコミの編集者さんに教えてもらったのですが、
  女の子にだって性欲も好奇心もあるし、どきどきもしてみたい。
  だけどそこに至るには、結果だけを求めるオトコと違い、
  ちゃんとした『プロセス』と『理由』、
  つまり『エクスキューズ』が必要なわけであります。

  この作品は、そこをしっかり押さえています。
  だから「はあ? このオンナなに発情してんの」的評価にならず、
  一緒にどきどきしたりゲラゲラ笑ったりできるわけで。
  (この辺、さすが原作者が女性だなあ、と)

そんなわけで、本作は性別問わず誰にでもお勧めできる逸品であります。
いささかお下品な部分がないこともないですが、
そこも含めて実に楽しい、お気楽に見て笑える仕上がりになっております。

  ラブコメという名のオタ妄想に食傷気味なあなた、
  コスプレという名のあやしい趣味に懐疑的なあなた、
  洋裁の実習や宿題にトラウマをお持ちのあなた、

  そんな方にもご覧いただきたい、素敵な娯楽作品なのでありますよ。


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ええと、ここからは本編に関係ない洋裁のウンチクをば。

作品では、ひな人形の衣装づくりをしている新菜くんが、
ドレスみたいな制服を仕上げますが、
和装と洋装では縫製技術が根本的に違うんですよね。

リアルに考えると『ムリ』『できたら奇跡』みたいなものなんですが、
そこはほら、アニメだからできちゃうわけで。
それにしても新菜くん、ほんとよくがんばった。

で、何がどう違って難しいのかを、簡単に解説してみようかな、と。
本編にはあまり関係ないのでネタバレで隠しておきますね。
ほんとムダ知識なので、興味のある方だけ、どうぞ。
{netabare}

 和服って、畳んだらぺたんと平面になるけれど、ドレスはなりませんよね。
 (だからハンガーで吊るすわけですが)
 これは、服そのものが立体的になるよう縫われているからなんです。

 具体的には『いせ込み』という技術。
 (ギャザーやタックについては、ややこしくなるから除外します)
 わかりやすく言うと、
 長さ10㎝の布Aと9㎝の布Bを、
 始めと終わりがぴったり合うようにAを押し込みながら縫う技法です。

 これ、ひきつらないよう縫うのは初心者レベルだとかなり大変です。
 この技法というか、概念そのものが和裁にはありませんから、
 新菜くん、縫い合わせるだけでも相当苦労したことと思います。

 そして、ただ縫うだけでも難しいのに、
 その何倍も難しいのが、縫う前のパ-ツ、パターン(型紙)の作成です。

 世間では『立体裁断』なんて言葉が使われていますが、
 平面である布地を立体的に切ることなんか、もちろんできません。
 要するに『縫い合わせたときにきれいな立体になる』よう、
 各パ-ツのいせ込む量を計算して型紙を起こし、裁断することなんです。

 単純なタイトスカートでさえ、狙ったシルエットを出すためには
 プロのパタンナーでも、何度も別布で仮縫いを繰り返して調整します。
 ドレスというのはその何倍もパ-ツ数が多く、
 おまけに分量感の強弱が極端でシルエットも複雑なため、
 初めて手掛けるパターン作成がドレスって、ほとんど死亡フラグなんですよね。

 もう一つ、和装と洋装が決定的に違うのが『地の目』の概念です。

 布地というのは基本的に縦糸と横糸で織り込まれているのですが、
 これがどの部分でどの方向に走っているかによって、
 身体を入れたときにできるドレープ(布の自然なたわみ)が全く変わってきます。

 和裁は基本的に『使う布地量を最小にする』よう各パ-ツを切り出しますが、
 洋裁、特にドレスなどエレガントさが求められるものは、
 いかに自然で優雅なドレープを作るかを考えてパ-ツを切り出します。
 (求められるレベルによって、パ-ツの数も布の用尺も全然変わります)

 他にもクセ取りアイロンによる繊維の調整技術など、
 細かい違いを言い出したらキリがありません。
 要するに、そういうことをまるで知らない和装職人の新菜くんが、
 まともな道具も教えてくれる先生もなく、
 素人向けの本を一冊読んだだけでああいうドレスを作るっていうのは、

          かなりの『無理ゲー』なんです。

 特に最初のドレスは、
 トルソー(胴体だけのマネキン)もないから
 シ-チング(別布による仮縫い・型紙チェック)もできないわけで、
 それであんな難しいもんよく作ったなあ、と。
 まあ、そこは正直、アニメだからとしか言いようがなく。

   ちなみに『明日ちゃん』のお母さんによるセ-ラ-服作り、
   かなり正確な描写になっていました。
   洋裁慣れした人でも、ああしないと作れないんですよ、ほんとは。
   (気になる人は一話Aパ-トをチェック)


 もちろん、どこまでいってもコスプレ衣装。
 あくまでも趣味の範疇なわけですから、
 なにをもって『よし』とするかは人それぞれなわけです。

 僕が言ってるのは『製品レベル』の話であって、
 個人が作って個人が楽しむだけなら、極論、何だっていいわけで。

 本編でジュジュが出来栄えにほれ込んだという設定だから、
 『ある程度以上の出来だった』ということで、
 いやそれは洋裁初心者さんには難しいですよ、というお話に過ぎません。


 たださあ……

   お金を取って売ってる出来合いのコスプレ衣装って、
   正直「なにこれ?」ってレベルのものが多いんですよね。
   袖がペンギンとかフラップがひきつってるとか、マジありえない。

   個人が趣味で作るものと、
   企業が製品として市場に出すものは、
   やっぱ明確な違いが必要なのではと思うワタクシでありました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ギャルの定義は、「己を貫く生き様」 byマツコの知らない世界

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
純粋なラブコメでここまで面白いのは久しぶりですね。

ギャル系のヒロインは苦手なのですが、喜多川さんは、ギャル系のヒロインの中では、過去作で一番好きになりました。1800作品以上観てきて、記録更新です(笑)

そういうこともあり、久々にアニメを心から楽しめたので、「青ブタ」以来のお気に入り棚にinです♪ 当然、今期の覇権ですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュタイですが、「マツコの知らない世界」という番組に、伝説のギャル雑誌『egg』を復活させた、ギャルのカリスマみたいな方が出ていて、「白ギャル」「黒ギャル」「清楚系ギャル」等紹介し、マツコさんが「今のギャルって幅広いのね」と言い、「ていうか、マツコもギャルだよ。ギャルって、周りが何を言っても、自分の好きなファッションとか生き方を貫いている人のことだから」という趣旨の発言をしていて、マツコさん(も私も)「なるほど」と腑に落ちていたことからとりました。

作者がそういう定義を知っていたかは分かりませんが、本作の作風とヒロインの設定がバチっと合っていて、それだけでも素敵なアニメだと思いました。

本作は、ラブとコメディのバランスがすごく良かったのが印象的です。

恋愛面では、「好きになる過程」がしっかり描写されていて、これは女性作家っぽいな~と感じました。男性作家の場合、「好かれる過程」を描いてる感じがしますし、なんなら「好かれた後」「どんな風に愛着表現されるか」がメインで描かれることが多いと思います。一方、少女漫画とかは、ちゃんと尺とって、納得感のある「好き」が生まれます。

特にそれを感じたのは、4話。池袋コスイベ前、喜多川さんの為に自分を追い詰めて衣装を作ったが、「実は焦らなくても良かった」と分かった時、全く怒らず、喜多川さんを責めず、即座に「良かった~」と言って安心した五条くん。彼の人柄、優しさがうまく表現され、ああいうところから好きになっていくのはとても自然だし、女性らしい視点だと思いました(そういう「さりげない素敵シーン」が随所にあったのが凄い)。

2人は全く真逆に見えて、「好きなものをちゃんと好き」で共通しているし、何より、他人の好きを否定せず、先入観を持たずに、相手の好きに興味を持つ。とても素敵な関係だし、2人が次第に惹かれ合っているのが納得できた。

一度好きになると、何でも好意的に捉えられ、「お祖父ちゃんとならめっちゃしゃべるじゃん、可愛い」とかは、ホント、男にはない発想だよなと感心した。

そして、恋愛が深まりそうになると、、、鮮やかにコメディでかわす。

しゅきーー!は、笑ったな~(笑) あれが似合い、ちゃんと萌えに繋がるのは喜多川さんだけな気がします。

凄く質の高いコメディを積み重ねてきただけに、ラストをシンプルな青春恋愛モノにし、美しい花火をしっかり魅せる演出が効いたのだと思いました。

基本、ラブコメはキャラが良ければストーリーは並でも良い、というのが私の持論です。私はとにかく、喜多川さんも五条くんもとても好きです!

今年のスタートで、お気に入り作品に出会えたことに感謝!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
人形職人の話? 凄いところに目をつけるな。岩槻、埼玉県にある人形の町なんだね。ごめん、痛くなかった?(笑) ラブコメ、良いね。どんなタイトルだよ(笑)

2話目 ☆4
初心者に凌辱系のエロゲを薦めるなや(笑) なんかこう、良いカップルだな(笑) 普通のラブコメ、楽しいな~。水着と下着は違わない(笑) 流石に恥ずかしい(笑) お祖父ちゃん、衝撃(笑)

3話目 ☆5
エロをちゃんとギャグに昇華しているのが良いですね。影から光へ手を引く。池袋駅前にこんな店あるのか。まあ、乙女ロード出来たしな。原作理解度(笑) バイトで金ためたとか、小さな好感度積み重ねるよな。既製品やプロに任せるところは任せる五条、それに素直に言うこと聞く北川さんも、んで、ラーメン食って帰るあたり、共に好感度高い。メトロポリタン口近くの地下通路w お互い、本音の言い合い。

4話目 ☆4
忙しいな~。キャパオーバーする経験も大事。俺も初めてそこで、人に頼ること覚えたし。人間、自分の為だけなら、100%までしか頑張れないしね。そこで他人を責めないのが、優しい人間。こういうのから惚れていくのは、説得力あるよな。その笑顔で、全て報われる。

5話目 ☆4
サンシャインのとこだよな。コスプレの世界は分からないけど、撮りたい人と撮られたい人の要求がばっちり合うわけだな。五条君が好きになる過程も良いよな。からの、「服脱げそう」(笑) 熱中症対策もエロくなる(笑)

6話目 ☆5
不意打ちにより、北川さん、惚れてまうやろ~(笑) からの、揺さぶり笑えない。シュキー(笑) からの女子力のなさ(笑) 「お祖父ちゃんとならめっちゃしゃべるじゃん、可愛い」の発想はないやな。やっぱこれ、原作者、女性? ライバルかな? そこでツルツル思い出すなや(笑) 所々の赤べこが良い(笑) そこで北川さん呼ぶのが五条くんの良さだよな~。ジュジュも良いキャラしてるな(笑)

7話目 ☆4
ちゃんと本業に跳ね返ってるの良いね。カラコンを気にする乙女心(笑) 幻滅してる(笑) こぼしてるのがリアル(笑) まあ、チキンライスまでは誰作ってもそこそこ旨いしな。そして、チャーハンだった(笑) 中学生で178cmは、スポーツ界も注目なんだけどな。

8話目 ☆4
真珠ちゃん、これまでいない、真っ直ぐなピュアキャラか? ちょい闇キャラか? ジュジュ様、いつもストレートだな。一目惚れ、大事だよな。ジュジュ様、ウブ(笑) え? え?(笑) 五条の世界が広がっていく、北川さんの行動力。超ワカメ(笑) そこでギャップの縞パンとかにしないで、黒レースなのが逆に良い。波の作画も頑張ってる。北川さん、勇気出したな~。

9話目 ☆3
水着をみて、色々あった(笑) 見せブラとの違いは、未だによく分からん(笑) そうか、中学生だったな(笑) そうでもない(笑)

10話目 ☆5
姉としての、正しい素敵な対応。好きになるポイントが、妹を大切にしてくれたから。本当は誰にでも色々ある。ホント、その通りだよな。焼きもち焼く北川さん可愛い(笑) 行動力!(笑) 男のロマン(笑) 健康的な下乳を見ると、健康的になれる(笑) 全部大好き過ぎる(笑) 恋は盲目(笑) めっちゃ普通にデートしてるな(笑) 北川さん、嬉しそう(笑) 

11話目 ☆5
シンプルに自分を認めてくれ、自分の可能性を広げてくれ、自分の背中を押してくれる。ちゃんと好きになる過程を見せた直後の、コメディのバランス。そこで、電マに反応するんだ、五条くんも(笑) ゴリゴリのノリツッコミ(笑) ナイスなボケとツッコミ(笑) あれだけ押しといて、乗っかるのが恥ずかしいとか、声出たのが恥ずかしいとか、この辺、北川さんだよな(笑)

12話目 ☆5
最終話は。あえてギャグを廃して作画に力入れ、恋愛面、青春面をフォーカスか。意図は分かるから、アリかな。花火綺麗だったし。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

五条と海夢の凸凹コンビが絶妙で「コスプレ」も面白く魅せていた

【レビューNo.98】(初回登録:2023/12/10)
コミック原作の2022年作品。全12話。
リアタイで視聴してましたがこれも2期決定分ということで、2期に備えてレビュー
しておこうかなっと.

(ストーリー)
祖父の家が雛人形屋で、幼い頃から雛人形の頭師を目指す高校1年生・五条新菜は、
男子ながら雛人形が好きという趣味のためか、小学校からずっと友達がおらず、
ひたすら雛人形と向き合う毎日だった。
そんな五条の秘密の趣味を、クラスの喜多川海夢に知られてしまう。彼女はスクー
ルカースト上位に位置し、五条とは真逆の存在。しかし彼女は
・そんな五条の趣味を素直に肯定。(彼は初めて他人に認められた)
・彼女も実は重度のオタクでコスプレに挑戦中。でも衣装を作れる技量がなく行き
 詰っていた。
そして五条に衣装を作れる技量があることを知ると、「私のコスプレ衣装を作って
欲しい」とお願いしてくるのだった。
(五条は(人の着る衣装を作った経験はないが)雛人形の衣装作りで技術を磨いて
 いた)
突然の展開に戸惑いつつも、五条は海夢の依頼を了承。
こうして凸凹コンビによるコスプレ衣装制作が始まるのだった。

(評 価)
・五条と海夢の凸凹コンビが絶妙
 {netabare}・本作の魅力はやはりヒロイン・喜多川海夢の存在でしょう。
  (ギャル全開なところは好みが分かれそうですが)
  ・美人でスタイル抜群(しかもいろいろとエロいw)
  ・陽キャで皆の人気者。それでいてそれを鼻にかけることなく、五条のような
   陰キャにも分け隔てなく接してくれる。
  ・好きなことには正直で行動力もある。そして重度のオタク。
   (なので他人のオタク度にも理解がある)
  ・それでいて大雑把さや思い付きで軽率な行動を取ってしまうなど、愛すべき
   短所も兼ね備えているw
  と、ある意味「オタク男子の理想」を全て具現化したようなキャラ造形です。
  しかし個人的には、彼女の魅力の本質はそこではない。
  「相手に対し(一人の人間として尊重し)しっかり向き合っている」
  なんというか彼女をみてると、相手に対する親愛や敬意といった人間関係構築
  の本質的な部分がさりげなく描写されてるなあって感じるんですよ。
  これってある意味、原作者さんの人柄や卓越したセンスなんだろうなっと。
  ここにクローバーワークスのレベルの高い作画や「ギャル全開」の直田姫奈さ
  んの熱演も加わり「動いている喜多川海夢」はかなり魅力的です。
 ・一方の五条ですが、主人公ながらもどちらかといえば「動の海夢」をしっかり
  支えるサポート役的な(「静」の)描写が多いという印象ですね。
  ・自己評価が低く、引っ込み思案で自己主張も苦手。でも内にちゃんと秘めた
   るものを持っている。
  ・相手に対し真面目で優しく真摯に対応。そして細やかな気配り。
  ・コスプレという未知の分野にも研究熱心。加えて随所に垣間見れる職人気質。
  ・そして海夢のボケに対する完璧なツッコミw
  この正反対のキャラが絶妙に噛み合って、相乗効果を生み出している様は本当
  に素晴らしい。
 ・物語の構図としては
  ・陰キャのオタク男子のもとに突然ギャル天使が舞い降りた!
   → 自分の世界に閉じこもっていた五条の扉を海夢が開いてくれた
   という感じではあるのですが、むしろ1期では
  ・オタクギャルの夢を叶えてくれる王子様が現れた!
   → 海夢が輝くために五条が最強のサポート
   という色合いの方が強いかも。
  お互いにとって相手がきちんと意義のある存在になっている点が、観ていて微
  笑ましい関係性だなっと。{/netabare}
  
・「コスプレ」もちゃんと面白い
 {netabare}作品の題材となっている「コスプレ」もちゃんと面白く魅せてくれてるなっと。
 ・1-5話が最初のコスプレ衣装作成になるのですが、
  ・採寸
  ・図面起こし(三面図)
  ・素材選び
  ・縫製(はちょっと物足りなかったが)
  ・メイク
  ・初めての試着
  ・初めてのイベント参加
  までを意外と丁寧に時にはコミカルにエッチに、そしてトラブル発生の描写に
  加え、2人の関係性が構築されていく様を交えながら(見直してみたら思わず
  一気してしまう位に)面白く仕上がっているなっと。
 ・6話以降は「ジュジュ様」こと乾紗寿叶と妹でカメラマンの心寿が登場。
  ・「ジュジュ様」のコスプレ衣装作成
  ・コス併せ
  ・本格的な写真撮影
  等また新たなコスプレの魅力を紹介しつつ、新キャラとの関係構築を描きなが
  らストーリー展開に幅を出していくという感じですね。
 ・コスプレ=「究極のキャラ愛」という、オタクのこだわり的なことを語りつつ
  もあまりオタク道に寄り過ぎることもなく、一般ウケする範疇に上手くまとめ
  ている点もやはり原作者の技量の高さを感じますね。{/netabare}
   
・「ラブ」「コメ」「エロ」を上手く描き、テンポもいい
 {netabare}・「ラブ」については明確に恋心が芽生えた描写があるのは海夢だけですが、紗
  寿叶も五条とのやりとりで何か思うところがあるようで・・・
  この辺りの流れもご都合主義ではなく、丁寧かつ自然な感じで上手く描写され
  ているのかなっと。
  また五条はそういうことに疎いのか明確な恋心の描写はありませんが、海夢と
  の2人のシーンは「青春しててエモいなあ」って心に刺さるものがありますね。
 ・「エロ」は結構ぶっ込んできますwでも大体は「コメ」で落とすという形で上
  手く処理されるので、この辺も媚びた作品に成り下がらずにきちんと仕上げて
  いるなという印象ですね。
 ・実はかなりコメディ色の強い作品ですね。そしてこのコメディが非常にテンポ
  がよく、それが作品の面白さや視聴しやすさに繋がっているという印象ですね。{/netabare}

「『コスプレ』を題材にしたラブコメ」ということで、「どんな作品なんや?!」
って感じでしたが、
・丁寧な人物描写やテンポのよいラブコメ展開など基本事項はしっかり押さえつつ
・コスプレの面白さも一般ウケするレベルに上手く調整して乗せてきている
という非常にバランスの取れた作品だったかなと思います。
随所に原作者のセンスのよさを垣間見ることができたかなっと。
そしてクローバーワークスの作画のレべルも高く、作品の魅力を十分に引き出して
いたと高評価ですし。

2期制作も決定しており非常に楽しみですが、ただ「コスプレ」の部分は今後どうみ
せていくのかなっと。
1期で結構やり切った感もあるのでどう上積みしていくんだろうと。
(大きなイベント、新キャラ、ハロウィンで五条もコス挑戦とか?)
まあラブコメ展開はこの先が非常に気になりますし、五条の(人間的な)成長物語
にも伸びしろが十分あるので、作品全体としては期待大ですが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

88.6 2 ヤングガンガンで日常系なアニメランキング2位
WORKING'!! [ワーキング]2期(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (3845)
21234人が棚に入れました
北海道某所にあるファミリーレストラン「ワグナリア」。あるきっかけで小鳥遊宗太はワグナリアでバイトとして勤務することになった。初日、意気込んでそのワグナリアに初出勤する宗太であったが、店長の白藤やスタッフのまひるをはじめ、一筋縄ではいかない個性的なスタッフたちにただただ狼狽するばかり。しかし、当の宗太も「小さいものがひたすら大好き」という独特の嗜好ゆえに、極めて低身長のぽぷらに惹かれたのでバイトとして働く決断をした、という世間の一般観念とはズレた変わり者であった。ここにひとくせもふたくせもある個性的な面々が集まったこのワグナリアで、今日も騒がしい日常が展開される。

声優・キャラクター
福山潤、阿澄佳奈、藤田咲、喜多村英梨、渡辺久美子、小野大輔、神谷浩史、白石涼子、日笠陽子、伊藤静、斎藤桃子、中田譲治、広橋涼、川瀬晶子、中村悠一、戸松遥、日野聡
ネタバレ

あずき さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ギャグあり萌えありラブコメありの良作

<総評>
日常系の面白さはマンネリの上に成り立つ。マンネリがあるから視聴者は先の展開を予想することができ、作り手がそれをいい意味で裏切ることで笑いが生まれるのだ。ワーキングで言えば、キャラたちがもともと持っているヤバさが、視聴者の予想をこえて突き抜けたときに生まれる笑いがそれにあたる。その意味では二期のMVPは山田と相馬。山田はひたすらその図々しさが光り、相馬も他人のトラブルを面白がる悪趣味っぷりや、他のキャラのすべての情報を把握しているという狂気っぷりに磨きがかかっていた。また特定のキャラ同士の掛け合いも安定した笑いのソースとなっており、自分が好きなのは山田-音尾のクズヘタレペア、山田-杏子のクズクズペア、相馬-佐藤のからかい殴られペア、佐藤-種島のストレス発散ペアなどなど。その他映像的演出による笑いも多数あり、ギャグアニメとしてはとても素晴らしい作品だった。
またラブコメとして見ると、小鳥遊-伊波ペアと相馬-八千代ペアの二つの軸があることが分かるが、前者に関しては6話が、後者に関しては4話と9話が見ごたえある回になっている。またギャグ枠である山田-相馬ペアも8話にてカップルとしての優秀さを見せる(詳細は下の各話の感想にて)。
萌えアニメとしても、キャラ作画が神がかっているおかげでどのキャラにも十分に萌えることができる。特に山田に関しては“クズ可愛い”という新しい感覚を自分にもたらしてくれた。また以外にもよかったのが杏子。これまではただの年増のダメキャラという印象だったが、五話の幼女との絡みでは不覚にも可愛いと思ってしまった(その後はほぼ「飯をくれ」としか言わないマスコットと化していたが、それすらちょっとかわいらしいと思えた)
ただギャグアニメとしてもラブコメとしても萌えアニメとしても、八話あたりまでは異様に面白かったがそれから失速していったという印象。マンネリを突き出たような展開が少なくなり、二つのペアの恋仲もどちらともあまり進展せず、作画クオリティも落ち気味で…といった具合に。ストーリー構成も、八話までは一話を通して一貫したテーマがあったが、それ以降は原作の四コマ漫画の構成が強く出て短編のつなぎ合わせのようになってしまったのが残念だった。三期はぜひ二期の中盤までのクオリティが続くといいな

<各話感想>
{netabare}
一話「ぽぷらの意地」
背景の書き込みが増えた。キャラデザは目が小さくなり、sao風に(厳密にはこっちのが先)まずはメンバーの性格のおさらいから。山田のずうずうしさはギャグ要員として優秀、「欠損表を高くして私もフォローして」のくだりとか、店長の「お前ら仕事しろ(手にはパフェ)」にかぶせて「さぼりはダメですよ(カウンターにねそべる)」とか。また今回は小鳥遊も、最後の相馬と佐藤が種島に「ヤモリを食べると背が大きくなる」という嘘をつくくだりでの「本当に大きくなったらどうするんですか」という台詞でロリコンが突き抜けた感あって笑った。松本さんの映り込みにはミッケ要素あり。基本的にはキャラそれぞれがいつも通りの行動をとるマンネリだが(マンネリが悪いわけではない。マンネリの中でキャラ作画の可愛さにうなるのも一興)、虫を殺すくだりと、破損報告表に手が届かないくだりの二つでキャラのおさらいを順序良く済ませながら話を進めていく良シナリオ。そしてしれっとワグネリアの前にたどり着いてる音尾の妻(クレジットの役名で判明)という小ネタも忘れない
二話「理想の家族計画」
冒頭、いつも通り小鳥遊に可愛いを連呼される種島を見て伊波がうらやましがる。そのとき横にいた山田は「私も可愛いって言われたい(甘やかされたい)」と別の意味でその光景を捉える。相馬をストーキングする種島と山田のミニキャラ可愛い。ストーキングが一瞬でばれてたい焼きで餌付けされる二人も面白いが、相馬が、二人を怖がらせようと電話越しにサスペンスの犯人風の台詞を吐いたところで、山田に「かわいそうな人」と勘違いされるくだりで、山田だけは相馬に対抗できるという要素が見えてさらに面白い。
音尾さんが帰ってきて店長に挨拶するところ、もはや「お土産は?」と聞くことすらせず、ただ無言で見つめる。しまいには「お土産がないと、音尾ってわからなかった」と言い出す始末。こういう、マンネリを少し先に進めたところに笑いはあるのだと実感する。種島がフレームインしてくるところ、その奥で山田が音尾に抱き着いている、そのやばい光景がしれっと流される感じ好き。山田のずうずうしさに音尾がおどおどする絡みは永遠におもろい、そこに相馬がデジカメもってきて、ぴったりとくっつく二人をフレームに収めながら「最近はまってるんですよね」「奥さん早く見つけるといいですね」と白々しく言う。
三話「スランプの理由」
冒頭からワグネリアにいるなずなと梢、今回は小鳥遊家回。いずみ姉のクズっぷりが明らかに。宗太にバイト先で彼女ができたと傷心中だが、しかし本当に心配なのは自分のことで、家出先であった伊波に「彼女も面倒見てくれるかな」と言い放つ。
度々ワグネリアに手伝いに来るなずな。完璧に仕事をこなすなずな(小学生)に容赦なく「生意気な…」と悪態をつく山田がクズ可愛い。山田の研修バッチ要素もここで活きた。しばらく自分の仕事を押し付ける山田だったが、「頼りになる先輩」と言われて掌を返す、ここまでテンプレ。キャラデザの時点から若干嫌な予感がしていたが、一期では見られなかった作画崩れが…。一生ミニキャラでやってくれてどうぞ。
四話「マンホールスパイラル」
種島への嫌がらせの度合いで、佐藤の心のすさみ具合を察する店員たちの図が微笑ましい。八千代と杏子、二人で生クリームの買い出しに行く途中、音尾の妻に遭遇する。遅れて気づく八千代だったが動揺のあまり言葉がでない。杏子に人見知りと勘違いされて抱きしめられている間に音尾の妻はまた風のようにどこかに行ってしまう。杏子の胸の中でおどおどする八千代可愛い。自分の都合で夫婦の再会の機会をつぶしてしまった八千代は、罪悪感からワグネリアに戻ると山田がいつのまに作った音尾の仏壇に線香をあげる(しれっと遺影からグレードアップしてる感じ好き)。そこから伊波が佐藤→八千代の好意に気づき、また小鳥遊が伊波が佐藤を好きになったと勘違いするというてんやわんやな、しかし見ごたえのある展開に。最終的には小鳥遊が、伊波が自分以外の誰かを好きになったと認知するというところに落ち着く。話は戻って音尾と八千代、佐藤が八千代に「何か音尾さんにやましいいことがあるのか」と詰め寄るところで、「(何があっても)俺はお前のことを嫌いになったりなんかしない」と胸キュン発言が飛び出す。八千代はその言葉に押されてことの顛末を打ち明けるが、音尾さんは無論八千代を責めることなどせず、むしろ「春菜さんにあったの?!すごいね」と関心する始末(ここ笑う)。八千代と佐藤の距離がまた少し縮まったところでめでたしめでたし。ラブコメとしての面白さが垣間見えた。八千代はすっかり元気になって杏子のお世話に励み、佐藤はまたまた告白する機会を逃したもどかしさを相馬への暴力で発散する。いろいろあったけど、結局はいつも通りのワグナリア、というところで締め。さらに調べたところ菊田幸一氏(このすばキャラデ)の一人第一原画and作監小林恵介。文句なしの神回。
五話「ワグナリアの巨大な胃袋」
冒頭からバイトがフロアを掃除するそばでポテチを食い散らかす店長。「どいてください」と言われたら「金をくれ」と返し、食べ終わったポテチの袋を渡すという、常軌を逸したクズっぷりをさらす。小鳥遊の「どいてください」の口調のガチっぽさも相まって笑える。怒りを抑えきれない小鳥遊に、種島が「年上には気を使わないと」諭すが、しかし小鳥遊は「先輩、お姉さんぽくって可愛い」と全く聞いていない様子(この台詞内矛盾笑う)。八千代が小鳥遊に店長のいいところを長々と語り始めようとしたところで、全く関係ない山田が「私のいいところも聞いてください」と割り込んでくる。またみんなが店長の傍若無人っぷりに辟易している中、山田だけは「私も甘やかされたい」と店長に羨望の眼差しを送る。やはり山田は安定しておもろい。相馬がお得意の嘘でくぎを刺し、杏子は仕方なく店のものを食べるのを我慢し空腹に耐える。そんな杏子のもとに、小鳥遊が喜々として連れてきた迷子の幼女が預けられる。死にそうな目で幼女をしばらく見つめたと思ったら、盛大に腹を鳴らす杏子。「お、お前…」と観客がつっこみを入れたところで種島がかけつける。種島が幼女にケーキを与え、杏子はそれを物欲しそうに見つめるも我慢(なおその様子をうらやましそうに見つめる影がもう一つ、ご存じ山田である。迷子の小学生にすら嫉妬し、「山田だって何もできませんよ」と張り合う姿にはもはや脱帽)。そんな杏子に幼女は自分のケーキを一口分けようとするが、杏子は差し出されたスプーンをそっと幼女の口に戻す。外でしとしとと雨が降る中での、この幼女と杏子の無言のやりとりがなんだかいとおしい。その様子を遠くから眺める一行、いたたまれない気持ちになる相馬(佐藤に責任を擦り付けようとするところも地味におもろい)。観念した佐藤は杏子に廃棄寸前の材料でオムライスを作る。キラキラとした目で佐藤を見つめる杏子からは、冒頭で見せたクズさとは対照的ないじらしさが垣間見える。その際の台詞は「食べ物くれる人間はだいたい好きだ、八千代の次に」(佐藤、似たようなこと八千代にも言われてなかったっけ)。しかし最後には“廃棄寸前の材料で”と言ったにも関わらず、食べ終わるとすかさずお代わりを求める杏子に、男三人「やっぱりこの人は…」となったところで締め。シリアスになっても最後はいつも通りに戻るのが日常系のいいところ。
六話「就任、解任、もう堪忍」
まさかの風邪回。佐藤と種島がウイルスの餌食に。その原因である山田は二人に薬をあげようとするが、その拍子にまたまた転んで水をぶっかけてしまう。転んだあとの「ガッシャーン」という効果音が笑いを誘う。仕方なく助っ人として杏子の舎弟を呼ぶという展開に(一期の頃に言ってたことほんとだったんだ)。ぽっと出の舎弟たち(双子の男女)は、案の定不器用でいろいろとやらかす。「それでも山田よりはまし」と言われひっこんでいた山田だったが、しばらくたって下の騒音に業を煮やした様子で屋根裏から飛び降りてくる。「さすがに自分の方が役に立ちます」とでも言いに来たのかなと思いきや、山田が言い放った台詞は「楽しそうだから山田もまぜてください!」と、本日も相変わらずな山田である。そんなこんながあって、最近疲れがたまることばかりと小鳥遊は杏子に直接不満をぶつける。それを受けて杏子は、小鳥遊の負担を減らすという名目で小鳥遊の伊波担当を解任することに。そこから小鳥遊と伊波で、物語始まって以来の深刻な喧嘩に発展。伊波視点では、「これ以上小鳥遊くんを殴らなくて済むなら」と杏子の決定を受け入れたのに、小鳥遊に「男ならなんでも同じサンドバックだもんなと」勘違いされてしまうという不条理がせつなく、また小鳥遊の反応に関しても、“伊波が自分の担当を断ったことに腹を立てる”というのは、視聴者目線小鳥遊の伊波への好意の芽生えととれるのでおいしい、という狂おしい展開。喧嘩に発展する流れも十分に自然だし、またここまでシリアスになっても「先輩は年増に入りませんから」といつものボケも忘れない姿勢、好き。それから一週間、小鳥遊は柄にもなく意固地になって伊波を避け続ける(少しひどいようにも思えるが、この“柄にもなく”という部分で、小鳥遊の場合意固地になればなるだけ伊波への好意の裏付けとなるのでアリ)。どうにも仲直りの糸口をつかめずにいた伊波だったが、種島に背中を押され、小鳥遊に勇気を出して話しかける(なおこのとき山田も二人の仲を取り持つ意欲を見せるが、種島が慌てて止める。普段は似たような立場にいる種島が、山田のやばさを認識していることが分かるという意外と貴重なシーン)(また「(仲直り)したい、したいよ」と涙目になる伊波を見て「伊波かわいい」と思えた)。しかし「寄らないでください、殴られたくないから」と取り付く島を与えない小鳥遊。それをうけて、伊波は耐え切れず泣き出してしてしまう。その勢いで伊波は本心を打ち明け、小鳥遊の伊波に対する好感度が上がったところで一件落着。無論最後のパンチはお約束である。しかしこれは、今までのような「照れ隠しのパンチ」ではなく、続く「でも、これからもお世話してくれるんだよね」という台詞から考えるに、「安心からくるパンチ」とでも言うべきものなのだろう。これまでも十分にぶっ飛んだキャラだった伊波だが、一難去って、より高次元なやばさを手に入れた感がある、いい。
七話「恋のバッドチューニング」
アバンないと思ったら知らないやつがOPに映りこんでいた。今日のメインキャラはこいつか。冒頭、学校で「最近痴漢が出る」と噂を聞く伊波。しかし痴漢の正体は案の定OPに出ていた男で、また「家出した妹を探している」という台詞で山田の兄とお察し。山田兄は伊波のパンチを片手で受けとめる猛者なので、伊波の可愛さに普通に気づくことができ、伊波に惚れる。ワグナリアに帰って伊波は小鳥遊に相談するが、小鳥遊は「あいつの山田は偽名だ」とまじめに取り合わない(そういえばそんな設定あったな)。種島に言われて、伊波を迎えに出る小鳥遊だったが、しかしたまたま会話の流れでいい感じの雰囲気になっている伊波と山田兄に遭遇してしまい、気落ちした様子で引き返す。恋のライバル登場である。しかし当の伊波は「こんな風に男の人と話せるようになったのも小鳥遊君のおかげ」と思っているので安心、例によって小鳥遊の勘違いである。それから落ち込みっぱなしの小鳥遊、その落ち込み具合を“なでなで”の質から察する種島。ワグナリアの面々は小鳥遊を心配するが、事情をなぜか知っている相馬(いつもの)だけは、「お前は何か知らないのか」という佐藤の問いに「知らないよ(後ろを向いて爆笑)」で答える。「そんな面白いことになってんのか」と察する佐藤。一方小鳥遊の落ち込み具合は深刻で、店長が可愛いものグッズを肩にのせまくっても何の反応も示さない。最終手段として店長が種島を引っ張ってきたところで、小鳥遊はついに自分の胸にあるもやもやの正体を理解する。なお視聴者には経験則から、それが「俺って、伊波さんのこと好きなんじゃ」なんてものじゃないことは無論分かっている。今日だけは早退させてくれと家に帰った小鳥遊は、ソファーでうなだれる兄を心配して声をかけてきたなずなに、自分の悩みを吐露する。曰く「俺ってマゾなんじゃないだろうか」。やっぱそんなこったろうと思った、というところで、なずなが兄をMと勘違いしていたという要素が生きる。翌日、伊波に正面切ってマゾじゃない宣言をしたところで一件落着(?)
八話「嗚呼、妹よ」
アバンにて小鳥遊家、鍋を作る宗太とそれを手伝うなずな、いつもの仲睦まじい兄妹の光景だが、いつもと違う所が一つ。それは「なずなの身長が俺に並んでる…!」。これを、宗太が牛乳を飲むなずなを見つめること数秒、それから引き画にして二人の頭上にスーッと点線を引くという演出で。今回のテーマは妹。なずなを妹として見られなくなるかもと危機感を抱き、どういう論理か種島に妹になってくださいとお願いする小鳥遊。店で繰り広げられる仲睦まじい兄妹の光景(狂気)に、店の面々は小鳥遊ついにおかしくなったと憐れみの視線を送る(山田を除く)。一人私も妹にしてくださいと志願しに行く山田だったが速攻で追い返される。ここの、山田が殴られるところを飛ばして、その後のとぼとぼと厨房に戻るところに飛ぶ演出、こういう、分かり切った展開をざっくり飛ばして視聴者にその間を補完させる笑い好き。一方例によって「私も小鳥遊君に可愛いって言われたい」とひそかにためいきをつく伊波のもとに相馬から電話が。伊波の思っていることを一言一句言い当てるところに相馬のやばさの突き抜けが見えて面白い。「女の子のどういうところが可愛いと思う?」という相馬の質問に、佐藤が「笑顔」とピュアな答えを返した後、伊波の電話越しに相馬の吹き出す音と殴られる音が聞こえるというテンプレ。最終手段として伊波は自分の小さいころの写真を小鳥遊に渡す。それが相馬仕込みというこれまた狂気。伊波もしれっと「伊波さんかわいいな~」という小鳥遊の声を録音and鬼リピ。改めてやばいやつしかいない。Bパートでは山田兄がワグナリアに来て山田の捜索。小鳥遊との伊波の取り合いに負け(ここで小鳥遊が実は伊波のパンチを防げるほどの身体能力を持っていたことが明らかになるが、ちょっとかっこよすぎて嫉妬してしまう)、また種島に触っては小鳥遊に殴られ、八千代に触ろうとして佐藤に蹴られと散々な様子。肝心の山田は相馬の計らいで果てしないおつかいへ…。「シャンバリーレはどこですか」とスーパーで店員に泣きつく山田が可愛い。その後も相馬は山田が兄に会わないように色々と手を回す。二人でデパートに向かう道中、相馬が「きり…」と切り出して山田が動揺するところは、このコンビだからこそなせるギャグ。「相馬は全てを知っているんだな…」と視聴者が察せるやりとりにもなっている。「相馬さんが山田についていくなんて珍しい」と話すワグネリアの面々。八千代が「私も昔は杏子さんのおつかいに…」と切り出すと早々に佐藤が種島と小鳥遊を仕事に戻らせるが、その理由は次のカットで引き画にして八千代と佐藤の背中を見たところで明らかに。(相馬が八千代ののろけを聞く役を一人引き受けるいつものやつだなと)。このスピード感が笑える。デパートで相馬が山田兄から山田を隠すパートでは、山田が母親のことを想うようなそぶりを見せ珍しく相馬の心に葛藤が(この時の山田兄のばかっぽさ好き。日野さんはこういうキャラを演じるのがうまい)。しかし山田の「バイトしてよかったなあ」という言葉を聞いてほっこり。意外な二人の間に人間ドラマが見えた。最後は、二人がワグネリアに帰ってきたとき、まだ八千代が佐藤にのろけ話をしているというところで締め。ここはまだ画面上では山田と佐藤にフォーカスしているところで八千代の話し声を遠くから聞こえさせ、カットバックしたときに状況が理解できるようになるという演出。
9話「愛はこんなにグローバル」
八千代のケータイを買いに八千代と佐藤で携帯ショップに。八千代の「店員さんとか苦手で…」という台詞に合わせて映される刀→店員の目線の抜き。帯刀属性の登場久々すぎて笑う。その後車の中で、「佐藤君の(電話番号)教えて」「佐藤君に(メール)してもいい?」と破壊力抜群の声で佐藤に聞く八千代。しかし佐藤は返答に間を置きながら、浮かれまいと杏子のことを考える。ここ片思いのけなげさが漂っていて可愛い。ワグナリアに三話ぶりに姿を見せる元ヤンの双子。陽平は梢に求婚され、美月はちょうど帰ってきた佐藤が、八千代を下の名前で呼び捨てしているのを見て動揺。友達と言い張る八千代に、美月は「男は隙あらば食っちまおうって思ってるんですよ」と佐藤に対する警戒を解かない。しかし八千代は食っちまうの意味が分かっていない様子(可愛い)。美月はさらに杏子に言いに行くが、杏子の方も八千代と全く同じ想像をする(可愛い)。翌日、なぜだか美月、陽平、梢の三人に見守られながら、佐藤は休憩室で居眠りする八千代の肩にそっと服をかける(この二人、推せる…!)。一方店内では山田と小鳥遊が衝突。小鳥遊は視聴者目線山田に厳しすぎるような気がするが、小鳥遊が12歳以上の年増は人と思っていない変態であることを思い出せば自然と受け入れられる。
10話「ケータイ無問題(モーマンタイ)」
まさかの佐藤と伊波の組み合わせ。佐藤の機転で何事もなく収まると、次は小鳥遊が伊波を押し倒す展開に(冒頭のダンボールが伏線)。伊波の警戒度(というか小鳥遊への照れ度)がMAXになるが、小鳥遊は伊波が居眠りしている隙を見て好奇心に打ち勝てず、伊波の頭をなでなでしてしまう。案の定途中で起きる伊波。幸い殴られることはなく伊波は猛ダッシュで逃げていったが、そのままバイトからもしばらくドロップアウト。小鳥遊は伊波の両親のことを考えて小鳥ちゃんになって伊波の家にお見舞いに。無事メアドを交換して終了。今回作画が崩れがちだったが、原画の人数を見ると23人。内容も平凡だったし、やはり力を入れる回と抜く回の差が激しい。
11話「決意ですが、何か?」
今更だけどOPの話。一期のデザインを踏襲したのは正解だと思う。特に最初の山田兄と山田が対照的な動きをするところ面白い。山田は八千代にもらったリボンをぬいぐるみのデイジーに着けようとするが、肝心のデイジーがどっかいった。他のメンバーにも手伝ってもらってなんとか見つけるが、そのときにはリボンがどっかにいっているというオチ。未だ佐藤への警戒を解かない美月。しかし佐藤ははっきりと「(八千代が)好きですが、何か」と言って追い返す。ただそれを遠くから見つめていた八千代は、佐藤のその言葉だけを耳に入れてしまい、そのまましばらく胸にモヤモヤした気持ちを抱えることに…。そんな八千代の調子の変化をパフェの味の違いで感じ取る店長に笑う。八千代を見て、佐藤の方もそろそろ決着をつけるべきか、と悩み始める。そんな佐藤の心情の変化を感じ取るのはいつも髪形をいじられている種島、という対比。種島のアドバイスを聞き、佐藤は告白がダメだったらバイトを辞めると、自分を追い詰めて目標に貪欲になることを決意(ただ、それを八千代に言ってしまうのは、八千代が佐藤の告白を断りづらくなってしまうのであまりフェアではない気が…)。前回は小鳥遊と伊波、今回は八千代と佐藤の恋路が発展したが、その合間にはあまり関係ないエピソードが挟まっていたりと、若干失速気味な印象。
12話「デイジー死す」
伊波が小鳥遊を殴っていない期間が最長記録を更新しているということで、このまま小鳥遊がいないうちに男嫌いを解消してしまおうと特訓することに決めた伊波。男装できる相手を探す下りで、結局自分になるオチおもろい(杏子が店にいる強くて胸が小さいやつといったらお前、と伊波を指さす)。小鳥遊は男嫌いを治す特訓として、伊波にメールのやりとりをすることを提案する(これって名目はそうなってるけど普通に好き合ってるもの同士の会話じゃ…)。小鳥遊が家で伊波からのメールを待つとき、これまで使った色々なシーントランジションのエフェクトをまたいで同じアングルのカットを使う演出を。休憩室においてあるホワイトボードについて、今回は伊波の「男の人殴ってない記録」を書き込むカレンダーが貼られていたが、この前には山田の落書きがあったりと映像上の遊びの要素の一つになっている。特訓の続きとして山田は伊波に店の男の人をめぐるツアーを提案、案の定相馬が殴られそうになったところ、佐藤が機転を利かせたことで代わりに山田のぬいぐるみ、デイジーが犠牲に。自分で殴っておいて白々しく「本気の私になぐられたらもう…」とデイジーをあきらめる伊波が笑える。今回も原作の四コマ漫画の構成を残した短編連作回。
13話「さよならぼぷら」
前回のラストシーン(ポプラが破損報告表に一生懸命手を伸ばして届くところ)がアバンに(すでに書かれている分が全部山田なの笑う)。それはつまり、種島の身長がのびたということ、案の定小鳥遊が異様な動揺を見せる。そして一期同様最終話になって自己紹介モノローグが入る松本、気が立った小鳥遊に年増と吐き捨てられる。種島のことで気をもんでいる小鳥遊を見て、伊波は「もしかして恋?!」とまたモヤモヤと。問題解決屋気取りの山田は、直接種島に話を聞く。受験の話の流れから、種島が「もしかしたらここを辞めなきゃいけなくなるかも」と言ったところで山田は案の定すっとんでみんなに「種島さんバイト辞めるって」と言いふらしに行く。いつも通りのトラブルメーカーっぷりに脱帽。しかしみんなに「将来のことを考えたら、バイト辞めるのもやむなしだよね…」的なことをそれぞれの言葉で言われて、なんだかほんとに辞めなきゃいけない気がしてくる種島。どうしたらいいかわからなくなった先で松本に泣きつき、「でもやめたくないよ」と本心を吐露する。しかしワグナリアの面々の中で一人だけ冷静だった松本はとくに動じることもなく「成績落ちてから考えたらいいじゃないですか」ときっぱり言い放つ。その言葉に安心して休憩室に戻る種島。「やっぱりやめないで下さい」と泣きつく小鳥遊に「私辞めないよ」と返したところで一件落着。ポプラが破損報告表に手が届いた理由も、背伸びスキルがあがっただけだったというオチ {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『WORKING!!!』放送開始記念 13品目「さよならぽぷら」視聴。

北海道某所に存在するファミリーレストラン「ワグナリア」。
小鳥遊宗太(たかなしそうた)がひょんなことからバイトとして働くことになったこの店は、個性的すぎる店員達ばかりが働くファミレスだった。
そんな小鳥遊と店員達が元気に危険に活躍(!?)するファミレスバイトコメディー!!

1品目「ぽぷらの意地」
今日も自分の身長を気にする種島。
そんな種島をいつも通りかわいがる小鳥遊だったが、種島はいつまでも自分を年上と扱わない小鳥遊に対して、絶交を言い渡してしまうのだった・・・。

2品目「理想の家族計画」
理想の家族に憧れる山田は、兄候補の相馬の秘密を知るべく、種島とともに『相馬さんのことをもっと知り隊』を結成!
行動を開始した二人が目撃したのは・・・?

3品目「スランプの理由」
ワグナリアのバイトから帰ったなずなから、バイト先に“宗太と特別な関係の女の子”がいると聞いた泉。
ショックのあまりスランプに陥った泉は、書き置きを残し家出してしまう!

4品目「マンホールスパイラル」
店のものを食べてしまった杏子を連れ、買い出しに出かけた八千代。
その途中、マンホールの中から突然女性が現れた!
驚く二人だったが、八千代はその女性の正体に気付き・・・?

5品目「ワグナリアの巨大な胃袋」
相変わらず働かず食べてばかりの杏子。
小鳥遊や佐藤の説教も全く聞かない様子に、相馬がある一言を告げた。
その言葉に動揺した杏子は初めての我慢をするが・・・?

6品目「就任、解任、もう堪忍」
山田のドジにより風邪をひいてしまった種島と佐藤。
二人の抜けた後の穴を埋めるため、杏子は自分の後輩を助っ人に呼んだが、どうにもこうにもやっかいな二人で・・・?

7品目「恋のバッドチューニング」
学校の友人から、バイト先への通り道に最近痴漢が出るという噂を聞いた伊波。
不安になりながらワグナリアへ向かう途中、噂の痴漢に遭遇してしまい・・・?

8品目「嗚呼、妹よ」
ついになずなが自分の身長に追いついてしまい、ショックを隠しきれない小鳥遊。
落ち込んだ小鳥遊は、あるお願いのために種島を二人っきりになれる場所に呼び出して・・・?

9品目「愛はこんなにグローバル」
機械全般に弱い八千代が、メンバー達の勧めで初めての携帯電話を購入することに。
一方ワグナリアには、先日の落とし前をつけようと真柴兄弟が現れて・・・?

10品目「ケータイ無問題(モーマンタイ)」
今日も小鳥遊を殴ってしまったと後悔する伊波が休憩室へ入ると、そこには佐藤の姿が。
二人きりの密室・・・。
果たして佐藤は、生きて無事に休憩を終えられるのか――!?

11品目「決意ですが、何か?」
今日も杏子にご飯をたかられ、八千代にノロケ話を聞かされ、美月に八千代との会話を邪魔される、佐藤。
そんな佐藤が4年間の片思いに決着をつけるべく、ついにある決心をする-!

12品目「デイジー死す」
“男を殴っていない期間”の最長記録を迎えた伊波!
このまま男嫌いを治せたらと考えた伊波は、種島・山田と共に、小鳥遊に内緒で男嫌いを治すための自主トレを始める。
だがそれは、大きな代償を伴うものだった・・・。

13品目「さよならぽぷら」
ワグナリアに発生した、とある大事件!
皆を動揺させる出来事に、それぞれが新たな決意と想いを抱き始める・・・。
果たしてこの大事件の結末とは-?

テレビアニメシリーズ『WORKING!!』の3期『WORKING!!!』の放送が決定した。2015年7月に放送開始する。

本作は、高津カリノさんの4コママンガが原作。テレビアニメはこれまで、2010年4月からと、2011年10月からの2期放送されている。
今回の3期決定については、2014年8月10日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われた『夏祭りだよ!全員集合』最後の影ナレーションで“さらっ”と発表され、そのまま何も説明がないままにイベントが終了して会場が一時騒然となる出来事があった。

高津カリノ「WORKING!!」約10年の連載に幕、1月から特別編始動
11月7日に発売されたヤングガンガンNo.22(スクウェア・エニックス)にて、高津カリノ「WORKING!!」が最終回を迎えた。

「WORKING!!」は、北海道某所にあるファミレス・ワグナリアに勤務する人々の日常を描く4コママンガ。2004年12月より約10年にわたり連載され、2010年にはTVアニメ化も果たしている。最終13巻は12月25日に発売。通常版に加え、2015年の日めくりカレンダーが付いた初回限定特装版も用意されている。

なお2015年1月5日発売のヤングガンガンNo.02では、「WORKING!! 特別編」がスタート。月イチペースで連載される予定だ。

第3期製作決定をイベント最後にさらっと発表
高津カリノさんのマンガ『WORKING!!』(ヤングガンガン掲載/スクウェア・エニックス刊)を原作にした、アニメ第3期製作決定が、2014年8月10日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われた『夏祭りだよ!全員集合』の最後で発表された。

発表されたのは出演者がステージからはけたあとに流された影ナレーションの中でのこと。雑談の最中、突然第3期決定がさらっと発表された。そしてそのまま何事もなかったかのように、イベント終了のアナウンスが流れイベント全体が終了。あまりの突然の出来事に一時会場は騒然となった。

アニメ『WORKING!!』は2010年4月に第1期、2011年10月に第2期がTOKYO MX他で放送された。原作コミックは12巻まで発売されており、12月25日に最終13巻の発売が決定している。13巻では「2015年日めくりカレンダー」付き初回限定特装版と、「特製チャーム」付き店舗別初回限定特装版が同時発売を予定。

スクウェア・エニックスの漫画雑誌である『ヤングガンガン』の創刊2号にあたる2005年1号から連載されている4コマ漫画。北海道某所にある架空のファミレス「ワグナリア」を舞台に、そこに勤務する登場人物たちの日常を描く。登場キャラクター同士のボケとツッコミの掛け引きは軽快ながら巧みに交わされる。
通常6ページの連載で、時々2話掲載となる。4コマ漫画ではないショートストーリーの場合もある。4コマ形式の時はきちんとオチをつけながらその後のストーリーへつながってく形で構成されている。毎回1ページ目の半分に扉絵に相当する部分があり、掲載時にはそこでキャラクターの独白、あるいは会話が挿入されるが、コミックス収録時には取り払われている。話数は「〜品め」で表される。
元々は作者が自身のウェブサイトで不定期で連載しているWeb4コマ漫画『WORKING!!』を雑誌連載のために舞台設定と登場人物を新たに書き起こしたものが本作である。ファミリーレストランチェーン「ワグナリア」のWeb版とは別店舗の店という設定で、同じ世界観を共有している。店長の旧友や佐藤のバンド仲間などが勤めるなど、設定上のつながりのあるキャラクターも存在する。Web上で連載している方が「猫組」、ヤングガンガンに掲載される方は「犬組」と呼称されている。下記登場人物達も「販促」と称して一部サイトコンテンツに登場しており、登場人物の中には本編よりもサイトでの登場が多いキャラも存在する。
2006年6月30日より携帯コンテンツからの番外編配信も行われている。2007年1月25日からドラマCDが発売されている。また、2010年4月から6月までテレビアニメが放送された。2011年4月2日にアニメ第2期の制作、ブルーレイボックスとキャラクターソングの発売、イベントの開催が決定した。第2期の名称は第1期と区別するため「WORKING'!!」と「'」が加えられている。

2011年10月から12月まで放送された。全13話。小鳥遊宗太が提供クレジット読みをするほか、次回予告には平岡公園が登場せず、代わりにキャラクタが次回の話とほとんど関係ない事を言っている。なお、製作は読売テレビから子会社の読売テレビエンタープライズに移管されている。
2014年8月10日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われた、「WORKING!!」「サーバント×サービス」コラボイベント『夏祭りだよ!全員集合』において第3期の製作決定が発表された。タイトル、放送時期等の詳細は未定。

オープニングテーマ
「COOLISH WALK」(第2話 - 第13話、第1話ED)
第1話はEDとして使用。

エンディングテーマ
「いつものようにLOVE&PEACE!!」(第2話 - 第13話)

BS11で再放送を視聴中(2013年4月~2013年6月)CMにサーバント×サービスが2013年7月に放送と告知があった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ワグナリア新装OPEN!! ワーイ♪ゝ(▽`*ゝ)(ノ*´▽)ノワーイ♪

■ Uo・ェ・oU/゚・:*【祝】2期『ワグナリア』OPEN!! *:・゚\Uo・ェ・oU
2期がこれだけ楽しみな作品も久しぶりかもしれませんね♪
しかも先行で1話放送が早々に観れちゃいましたね!
1期2期で大きく変わった点はまず、監督とシナリオ構成が変更になった事ですよね。
1期の平池芳正監督さんは、あのサトジュンの片腕として共に手腕を発揮してきた方で「あまがみSS」の監督でも有名で、シリーズ構成も自分で行っていた方なのです♪
1期「WORKING!!」ではかなり評価が高かった作品だけに、何故2期から監督を大槻敦史さん、シナリオ構成を吉岡たかをさんに交代してきたのは解りませんけど、新たな挑戦と前向きに受け止めて期待して観ていこうと思ってます♪
 
 
■先行放送された1話を観た印象です(*^o^*)
全体的な印象としては、1期にくらべてCGを多く使用しているので、作画や描写がとってもリアルになった感じがしました。
ただ、逆に言えば背景にキャラが浮いた印象を受けてちょこっと違和感を感じたのと、なんとなく温かく感じられていた印象が1話見た限りだと1期ほど感じられなかったりもしちゃいました。
 
「ワグナリア」の雰囲気は脱ファミレスを計ったような、高級感を感じられるくらいの描写になっていて新生「ワグナリア」って感じでしたね♪
他にも、まひるちゃんになぐられた「たかなし君のほっぺ」がピンク色に輝いていたり、カメラアングルが明らかに1期とは違って多彩になっていて、ポプラちゃんの身長がよりちっちゃく感じられたりもしましたよ・・・( ゚д゚)ハッ!・・・ちっちゃくないからね(>o<")
1期だと上からぽぷらちゃんを描いたカットが多かったのですけど、画面の右下にギリギリ顔が出ているカットなんかがあったりと新鮮に感じられる描写もありました♪
 
とにかく、σ(・・*)アタシ的には秋アニメの中でもかなり期待している作品なだけに多少の不安もありますけど、1期の良さを生かしつつ、新しい魅力を見せてくれる事を祈っています(*^o^*)
 
 
■総評
先行放送を観た時の違和感は本放送ではそれほど感じなかったのでひとまず(´▽`) ホッっとしました♪
ほのぼのコメディーでは1期のようなほんわかした感じの作画が個人的には好きなんですけど、1期の良さを損なわないように配慮して作られている印象が見受けられたので2期も1期同様楽しめました♪
2期では「山田による山田のための山田らしい演出」が全快で見られたのでそれだけで満足です
ε- (´ー`*)フッ
広橋涼さんの良さを抜群に生かしているキャラだと思ってますw
それと、佐藤くんの”ぽぷら盆栽”!?にも磨きがかかっていましたね♪
料理人は手先が器用なんでしょうかw
でも八千代さんの扱い方だけは相変わらず下手っぴですね♪
そこが佐藤くんの可愛い所なんですけど(#^^#)
八千代さんも佐藤くんが気になるようになってきたのかなぁ?ちょっと距離が縮まってきた感じですねw
この二人の関係の結末を見たかったですね♪
見たいといえば、まひるちゃんとかたなしくんの関係も微妙な距離感で終わっちゃいましたね(*^_^*)
山田兄弟も相馬くんの陰謀で会えずじまい・・・w
こずえ姉様と陽平くんも何やら面白い関係に発展してきてますしね( *´艸`)ムフフ
何だか気になる関係がいっぱいですね・・・これは続きがなかったら(/=`◇´)/呪うぞ!!ですねw


■おまけ
・まひるちゃんのヘアピンは1期に引き続き毎話変えていましたねヾ(・ω・*) エライ
・ぽぷらちゃんに色恋沙汰が無いのは、小学生らしさを演出するためなのでしょうかw
 (そんなことないよー!! o(≧∀≦。)ノ byポプラ)


■MUSIC♫
OP曲『COOLISH WALK』
 【歌】種島ぽぷら(阿澄佳奈)、伊波まひる(藤田咲)、轟八千代(喜多村英梨)
 Aメロからサビにかけて盛り上がってきて、「ワグナリア劇場」開演だよー♪って感じですねw
 
ED曲『いつものようにLOVE&PEACE!!』
 【歌】小鳥遊宗太(福山潤)、佐藤潤(小野大輔)、相馬博臣(神谷浩史)
 ミュージカルでも見終わったような感覚にしてくれる華やかなナンバーですね♪
 「ワグナリア劇場」の余韻に浸らせてくれました(#^^#)

※どちらもスカ特有のジャズ・バンド構成で作られていてこのリズム感がたまらなく好きなんです♪
 1期の『SOMEONE ELSE』の様な中毒性は控えめですけど完成度の高さは負けず劣らずですね!
 (#^^#)

2011.09.06・第一の手記
2012.01.08・第二の手記(追加:■総評、■おまけ)
2012.01.14・第三の手記(追加:■MUSIC)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 89

63.8 3 ヤングガンガンで日常系なアニメランキング3位
はなまる幼稚園(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (387)
2077人が棚に入れました
ようこそ、はなまる幼稚園へ!ここでは、元気いっぱいの園児たちが楽しく毎日を過ごしています。
恋する女の子・杏ちゃんは担任の土田先生のことが大好き。その恋を応援するのはクールで物知りな柊ちゃんと、純情可憐な小梅ちゃん。ちょっぴり的はずれなラブアタックをしてみたり、幼稚園の外に出て探偵ごっこをしてみたり…。
ときにはほかの園児たちとケンカをして叱られることもあるけれど、仲良し3人組はすくすくと成長していきます。


声優・キャラクター
真堂圭、高垣彩陽、MAKO、日野聡、葉月絵理乃、廣田詩夢、伊瀬茉莉也、水原薫、若林直美、五十嵐裕美、沼倉愛美、藤村歩、ふじたまみ、吉田真弓、佐藤有世、大亀あすか、恒松あゆみ、小笠原亜里沙、青山桐子、本名陽子、遊佐浩二、斎藤千和、小西克幸

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『はなまる幼稚園』はオススメ出来る、立派なほのぼの&癒し系アニメ。

『はなまる幼稚園』は漫画原作、1クール(全12話)のほのぼの系コメディアニメです。
このアニメはロリコン路線じゃないかと思う人がいるかもしれませんが、そんな余計な偏見は捨てて取り敢えず見てみるべき! 構成も良く出来て、なかなか面白い、私のオススメアニメの一つです♪ 騙されたと思って見てください!


このアニメの良いところは、最初にも言ったとおり、舞台が幼稚園、登場人物も園児(大人たちもちゃんと出てきますけど)であり、ある特定の層(ロリコン向け)を狙ったアニメなのかと思った人もいるかもしれませんが、そんなことはなく、内容がしっかりとした立派なほのぼの系アニメであるということです。終盤の方には、ロリコン向けとかそんな気もさらさら感じさせなくなります。きっとこのアニメを見た方は癒されることでしょう。

登場人物たちが様々な特徴・性格を持っており、無駄なキャラのインフレが起こっていないことも良い点です。中には園児とは思えない精神年齢、知能を持ち合わせた子(杏ちゃん・柊ちゃん)もいますが、それはそれで話を面白くしてくれます。 ちゃんと歳相応の精神年齢や知識、動作の子(小梅ちゃんなどなど)もいますし。 取り敢えずひとつ言えることは3人ともとても可愛いです♪ ( ̄ー ̄)ニヤリ
ちなみに基本、他の園児の皆は歳相応ですよ。
そして、忘れられないのが8話と遅い時期に出てきた雛菊ちゃんです。彼女はこのアニメの中でもトップクラスの可愛さです。才色兼備の大和撫子です。出来る子ですw
しかも設定が「組長」の娘、園長じゃありませんよ? (キ▼ヘ▼)アン!?
こんな出来る子が何を血迷ったか、つっちー(土田先生)を好きになりなったと…。そして杏からも熱烈な愛を…。基本ヘタレでゲーマーのつっちーになぜ!?( ・∀;) その他に恋愛などもダメダメなつっちーですけどなぜか憎めない。 私は彼に共感しているのだろうか? いやいや、そんなまさか…。
恋愛に対し、互いに鈍感な山本姉妹も私は好きです。 あの天然っぷりがとてもこのアニメ似合っている気がします♪
また、杏ちゃんの母さんも素晴らしい人格者であり、彼女の夫は幸せ者です。
さつきのツンデレ&ブラコンっぷりもなかなかw 実に可愛らしい妹キャラです。 子供時代の姿も必見。



ここからは感想です♪

杏とつっちーの様々なやり取りを見たり、はなまる幼稚園の無邪気な子供たちを見ていると、子供っていいもんだなぁと私に感じさせてくれました。実際の子供たちがこんな子達ではなくとも…。 最近なぜか幼女もののアニメばかり見てきて薄々と感じ始めてきましたw もちろん、2次元限定だぁとかは言いませんよ。

柊ちゃんのぱんだねこの着ぐるみ姿、小梅ちゃんの「抱いて…」の場面は必見です♪

このアニメは、やたらめったらに『萌え』や、露骨な『エロ』要素を出していないところがとても評価すべき点です。 まぁ幼稚園児に萌え要素を加えるのは何やら危険な香りしかしませんけど。
最近のアニメは無駄に『萌え』『エロ』ばかり求めているアニメが多いです。そんな中でも『萌え』に頼らない、そんなアニメは評価されるべきなのです。

また、ギャグの質を落とさず、作画もずっと変わらず、1クールの間ずっと安定していました。この恒常的に安定したアニメというものも少ないですから、この点も高く評価です

それほど気にならなかったのですけど、、杏や柊、見た目は幼稚園児なのですが、中身は確実に幼稚園の域をはるかに超えていましたね。 特に、杏はつっちーの胸に飛び込むとき、自分の身長の4~5倍の高さを飛んでいましたw 人間の限界を彼女はあっさりと超えてしまいました。 これには驚き! (;゚Д゚)! つっちーはもっと驚くべき。
あと二人の知識量です。杏ちゃんはわからないと言っていることもしばしばありましたが、普通、幼稚園児が知るはずもない言葉を知っていたような…。柊ちゃんに関してはもはや論外ですw □_ヾ(・ ・ )カタカタ

OPの『青空トライアングル』はとても元気あふれるこのアニメらしいOPだと思います♪
EDでは、第2話のED『キグルミ惑星』が私的にはとても良かったです。この時のEDアニメーションも完成度が高かった。

このアニメはとある御方に勧められて見ました。とても面白いアニメでしたよ~。
そして、このアニメの登場人物達には一度見ただけで心を奪われたようなそんな感じです……大人も美人でしたし。

さぁ、ここまで見てくださった『はなまる幼稚園』未視聴の方は是非見てみてください♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

Q質問 A解答 T突っ込み 気合あり

気合ありとは主に好きなアニメで細かく説明するもの
いつもよりわかりやすい

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

A1、細かく追求してください

Q1、おkです。

T1、変なこというなよ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q2、はなまる幼稚園はどんなアニメ?

A2、主人公の杏(あんず)ははなまる元気な幼稚園児。幼稚園の土田先生(つっちー)のことが大大大好き。大好きなつっちーの為に色々な作戦でつっちーの気を引こうと日々奮闘するほのぼのコメディ作品。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q3、登場人物を聞きましょう。

A3、杏 本作品の主人公。アメリカ出身。先生であるつっちーのことが好きで、毎日アプローチを繰り返している。
7月10日生まれのB型。

  柊 杏の友人で、杏の直純へのアプローチを後押ししている。非常に大人びており、幼稚園児とは思えないほど見識が豊か。
10月31日生まれのAB型。

小梅 杏の友人で、仲良しグループ3人の中では一番幼く子供らしい性格。そして俺の嫁
 3月3日生まれのA型。

  土田直純 杏からの激しいアプローチを受け流しつつ、同僚である菜々子に想いを寄せている。基本的にだらしない性格であり、20時間ゲームをしたことがあるようなゲーマーで仕事中にゲームをしている姿をたびたび晒し、受け持ちの園児にそのことを突っ込まれる、男子園児からはナメられて「土田」と呼び捨てられている、妹のさつきにだらしなさをなじられるなど、散々な扱いを受けている。
 9月13日生まれのAB型

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q4、 OPとEDについて詳しく説明して。

 OP 青空トライアングル

作詞 - 只野菜摘
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 杏(真堂圭)
柊(高垣彩陽)
  小梅 (MAKO)

 ED 1話 笑顔ならべて
    
作詞 - 吉田朋代
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 杏(真堂圭)
   柊(高垣彩陽)
   小梅 (MAKO)
   
   2話 キグルミ惑星

作詞 - 只野菜摘
作曲・編曲 - コジマミノリ
歌 - 柊(高垣彩陽)

   3話  草の指輪 花の冠

作詞 - 只野菜摘
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 山本先生(葉月絵理乃)

   4話  発動!!らぶビーム☆

作詞 - 高橋菜々
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 杏(真堂圭)

   5話  あのねきいてね

作詞 - 只野菜摘
作曲・編曲 - WATCHMAN
歌 - 小梅 (MAKO) (神曲ですねw

   6話  ハートの法則

作詞 - 大森祥子
作曲・編曲 - WATCHMAN
歌 - さつき(廣田詩夢)
   
   7話  黒ネコのジャズ

作詞 - NARASAKI
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 土田先生(日野聡)
   さつき(廣田詩夢)

   8話  撫子ロマンス

作詞 - 松浦有希
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 雛菊(伊瀬茉莉也)

   9話  黒糖ドロップ

作詞 - 松浦有希
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 山本先生(葉月絵理乃)
   真弓(斎藤千和)

   10話 僕の忘れもの

作詞 - 只野菜摘
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 土田先生(日野聡)

   11話 Yes, We Can!!

作詞 - 大森祥子
作曲・編曲 - WATCHMAN
歌 - 草野先生(水原薫)
   川代先生(若林直美)

   12話 せかいでいちばん

作詞 - 高橋菜々
作曲・編曲 - NARASAKI
歌 - 杏(真堂圭)
桜(本名陽子)

 
Q5、最後に一言

A5、神アニメ!絶対に見た方がいい。
  見なきゃ損だぞ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

拍手しちゃダメ!

最初タイトル聞いたとき、小学生ならまだしも園児って・・・ペドォ・・・
この業界も行き着くところまで行ってしまったんだと、終わりの始まりを感じたものでした。
結果的には、はなまる幼稚園というタイトルから
そういったイメージをしてしまった自分の心が穢れていたというだけで、
内容は至って平穏な、萌えではなく可愛らしい園児達によるほのぼの日常コメディ。
山本先生の巨乳表現や、ブラコンの高校生の妹といったイレギュラーな要素はありますが
それこそゴールデンタイムに放送しててもおかしくないような、至って健全な内容。
「ぱんだねこ体操」なんか、案外子供たちの間で流行りそうな気もします。

先生達(主人公ツッチーとメインヒロイン山本先生)のラブコメも描かれますが
ツッチーのヘタレっぷりと、山本先生の鈍感っぷりが尋常でないため
もはやもどかしさを通り越して普通にイライラしてくるレベルw
それだけならまだしも、どうせオチなんて読めてるのに、
終盤でそれまでギャグとして描いてたラブコメを、唐突に深刻な雰囲気にさせたのは擁護不能。
結局オチも予想通りなわけで、がっかり。
盛り上がらないラブコメよりも、園児達の日常エピソードをもう少し増やしてほしかったですね。



杏「拍手しちゃダメ!」

{netabare}運動会の話が一番印象に残ってます。不意を突かれたというか、感心させられました。
走るのが苦手な小梅が、特訓の成果を発揮して1位を取れるかというところで転んでしまう。
そして周囲の歓声や拍手を聞いた途端、その場で動けなくなり泣き出してしまう。

意外な展開だと思いました。
でも考えてみれば、ある意味これは相当みじめな気持ちにさせられる。
同情が痛い。逆にプレッシャーになる。
プラスに捉えられる人も当然いるけど、小梅のような気弱な性格だとマイナスにしかならない。
拍手や声援が必ずしも良い結果を生み出さないという、
現実的でシビアな展開を見せてくるとは良い意味で予想外でしたね。

小梅の友達であり、小梅の性格を理解した杏の言葉には
はっとさせられると同時に、何だか妙に感動してしまいました。{/netabare}


原作は既に完結しており、全巻既読済み。
アニメでブラコンの妹キャラが好評だったせいか、後半から明らかに妹の出番が増量していますw
また、アニメではチョイ役だった草野先生にもスポットが当てられてますね。
ラブコメ展開もなかなかにニヤニヤできるので、どちらかと言えばアニメより原作おすすめです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
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