ヤキモチで幼馴染なアニメ映画ランキング 1

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のヤキモチで幼馴染な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のヤキモチで幼馴染なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.3 1 ヤキモチで幼馴染なアニメランキング1位
ずっと前から好きでした。 ~告白実行委員会~(アニメ映画)

2016年4月23日
★★★★☆ 3.7 (158)
967人が棚に入れました
これが最後の練習だから――。桜丘高校3年の榎本夏樹は、幼なじみの瀬戸口優に片思い中。けれど、素直になれず、優を告白の"練習"相手だと言ってしまう。ホントの気持ちをごまかし続ける中、夏樹はクラスメイトの綾瀬恋雪にデートに誘われるけど…?夏樹の"練習"は"本番"をむかえることができるの!?

声優・キャラクター
神谷浩史、戸松遥、梶裕貴、阿澄佳奈、鈴村健一、豊崎愛生、代永翼、麻倉もも、花江夏樹、緑川光、雨宮天

空知 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ハニワ恐るべし。深夜層には知らないセカイがあった

告白実行委員会の第一弾。

2016年4月に公開。
動員数25万人、興行収入3億を突破。

契約しているAT-Xで2017.10.15に放送されたので、観てみました。
本来ならレビューするほどのことのない作品なのですが、
下記に書いてあるように、アニメビジネスとして興味を持ったので、
ちょっと書いてみました。


良質の劇場版を観ていれば、作画は深夜アニメの並の中くらいです。
特に、背景は手抜きを感じます。
(ただ、AT-Xは画質が悪く、ディテールが失われるので、あくまでもAT-X上での感想ですが。)

肝心の作品内容ですが、まあ少しだけキュンとします。
ただ、60分で、これだけ??

ネタバレは避けます。
簡単に言うと、1組の男女が中心に話しが進みますが、その他3組の男女も同時進行します。

見終った後の僕の感想は、

「え?それだけ?これで終わっちゃう?」

深夜番組なら、24分×12回=2時間50分ほどをかけて、少しずつ男女の気持ちを変化していく様子を描いていきます。

焦らしがない!
全くジラられない!

どうしてこれほど人気があったのかをちょっと調べてみました。


な~るほど。


興味ある方のみ↓どうぞ(笑)。








劇場版アニメが20億に届くことも最近は多く、3億ちょっとというのは少ないと感じるかもしれませんが、いろいろ調べてみると、

劇場に足を運んだのは、95%が女子中高生のみ。
料金は、中高生のお財布の中身を考えて、1100円に設定。

それでも、多くの女子中高生が足を運んだ。
どうしてこんなにヒットしたのかをとあるメディアの女性記者(25)が劇場に足を運んで記事にしています。

この記者の記事によると、

「四方八方を中高生に囲まれ、約60分の上映時間中ずっと中高生のすすり泣きや感嘆の息に包まれる……といった状態だった。」


そしてこの記事を読み進めると、深夜帯の傑作ラブコメを好きな層に対するのとは違う戦略を制作委員会が持っていることを知りました。

音楽は、HoneyWorks、通称「ハニワ」。

このハニワはYouTubeで活動しており、女子中高生はYouTubeでハニワの音楽のファン。
映画を観る前から、ハニワの音楽から告白実行委員会の世界は頭の中にできてるんです。

彼女たちには、音楽で前置きができているから、もう十分なんです。
あれこれ細かいやりとりはいらない。

すごい作戦だなぁと驚きました。

女子中高生のみをターゲットとし、広告費の95%をスマホに特化。
そしてお小遣いの少ない女子中高生のために、特典を付けて1100円という低料金。

宣伝プロデューサーはアニプレックスの相川和也氏。
(『心が叫びたがってるんだ。』『四月は君の嘘』も担当されたとのこと)


相川氏曰く、

「女子中高生にとっては、アニメというよりは、西野カナと同じ枠組みに近いと思った」と分析する相川さんにとっても、彼女たちに向けた展開は初チャレンジだった。

「でも、映画の制作発表をしたところ、女子中高生の反響が思っている以上に大きかった。自分が思ったよりも多くの人にリーチするのかもしれない、普段ターゲットとしている深夜アニメファンと規模は同じくらい……むしろより多くの人に届くのかもしれないと感じた」。


アニメ作品の感想を書こうと思ったのですが、この内容でここまで限られた層をターゲットにしてヒットさせたビジネス戦略に驚くとともに、深夜層以外にも裾野が広いアニメもあるんだなと思いました。

恋愛モノ大好きな私でも絶対に足を運ぶことのできない禁断(?)の空間の雰囲気を少し理解できました。

2017.10.22、第2弾の「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」がAT-Xで放送されます。
第1弾で引きつけられた女子中高生は、どうしても第2弾を観たくなる。

多分、第2弾のほうが中身の濃い作品なんじゃないかと僕は想像しています。

薄利多売だけれど、未来への投資ということですね。

*僕も、ハニワの音楽を十分聴いていれば、評価は4.4くらいだったろうなあと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

王道少女マンガらしさをそのままアニメ映画にするというアリそうでなかった一作

ニコニコ動画を中心にボーカロイド楽曲を手掛けたことが発端の制作集団「HoneyWorks(以下、ハニワ)」
彼らが得意とする初恋、告白、青春恋愛といったテーマの楽曲をモチーフに、それら楽曲と関連付けたキャラクターを主役とした漫画、小説などを展開するメディアミックスシリーズ『告白実行委員会』
その1stアルバムでもある『ずっと前から好きでした。』をタイトルに64分のアニメ映画としたシリーズ第1作
一応、続編として3rdアルバムのタイトルを用いた『好きになるその瞬間を。』の公開も予定されてます


あらすじ・・・書いてもネタバレになりそうなので予告動画とか観てください(爆
幼馴染を異性として意識しつつも素直になれない少女の前にイメチェンした男友達が急接近してきたことで少しよじれていく関係を描いた甘酸っぱい青春恋愛群像劇
根本的に恋愛群像劇なので、登場人物が尺の割に多い(こーゆーの大好きです)
友達以上恋人未満から三角関係に、三角関係から四角関係に、さらに倦怠期へ
複数の恋愛模様が目まぐるしく描かれていてとても忙しい(ホントこーゆーの大好き)
でも舞台が高校三年の秋ってホントは進路とかでめっちゃ焦ってる時期だよね・・・何やってんのおめぇらw


キャラの設定、担当する声優、大筋のお話などはこれまでに公開されているハニワの楽曲動画に沿っています
なので原作動画を観てもらうのが手っ取り早いんだけど逆に言うとネタバレになっちゃうので注意も必要です


スタッフは『蒼い世界の中心で』や『精霊使いの剣舞』の柳沢テツヤ監督と藤井まきのキャラデザ
これに成田良美が脚本で加わり、良い意味で90年代~ゼロ年代に朝からやってた集英社「りぼん」誌連載の少女マンガ原作アニメの少し懐かしいテイストの作品に仕上がってます


昨今、少女マンガの映像化は実写映画orテレビアニメという二極化をしていたので、【アニメ映画】という第三の選択肢を選んだ今作の挑戦は高く買いたいです


個人的に胸アツだったのは春輝が美桜と下校するシークエンスと恋雪が夏樹を送り届けるシークエンスがさらっと対比になっているところですね
(美桜は車に轢かれそうになってるのに対して恋雪はちゃんど車道側を歩いて夏樹を守ってる)
本編中でなんも触れられてないんだけどさらっとこーゆーのやるのカッコ良すぎ惚れるw


で、主題歌や挿入歌も当たり前のようにハニワが流れてくる(ボーカルはCHiCO、sana、YURiCa/花たん、そしてボーカロイド)
エンドロールにはスフィアとのコラボ楽曲
これらはさすが楽曲のテーマをそのままアニメ化してるだけあってとても親和性が高い


で、ちょっとオイラが疑問視したいのは劇伴
これもハニワが手掛けているのですがあまりにもエピック過ぎてぶっちゃけ煩いw
オイラは人間ドラマにエピック過ぎるBGMを持ってくるのは陳腐な実写映画みたいで大っ嫌いなんですが(爆)そこは流石の柳沢テツヤ監督(というか20世紀の演出家の癖みたいなもんでしょう)
キャラが大事なこと言ってるシークエンスでは基本的に何も音楽は掛けない、無音なのです
ネ申か、柳沢監督ネ申なのか
もう一生着いていきますわぁ


夏樹と優のエピソードにこそ一段落着いた終わり方だったものの、恋愛群像劇としてはまだまだ未完
伏線も多数あり、「俺達の恋愛はこれからだっ!」的な幕切れでしたので続編を素直に楽しみにしてます
ハニワがどーのというよりか、王道少女マンガ好きには是非チェックしてもらいたい一作です


あー、あとひとり恋っぱぐれた恋雪くんはオイラが貰っていきますんで安心して下さい(^q^)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

普通の高校生同士の恋愛

名前だけは知っていて、いつか観ようとしていた作品、見終わりました。

高校3年生の男女の恋愛物語。
最初に思った事は、キャラの名前が覚えにくい事と、ころころ変わる視点の為、誰が主役か分からない。
次に、観ている側としては、誰が誰の事が好きなのか丸分かりなので、うじうじしているキャラ達にイラッ☆

次はキャラ紹介と内容と、ざっくり感想。

{netabare}
・キャラ紹介
[瀬戸口 優]
主役男子。優しく気遣い出来るいい男。幼馴染の夏樹の事が好き。
[榎本 夏樹]
主役女子。口数が多い割に肝心なところでヘタレ。幼馴染の優の事が好き。
[綾瀬 恋雪]
夏樹の事が好きなちょいキモ男子。誰に対しても敬語。
[望月 蒼太]
もじもじ君。あかりの事が好き。
[早坂 あかり]
一番まともで普通の子。誰にでも好かれそうな女の子。
[芹沢 春輝]
美桜と凄く仲がいい男の子。
[合田 美桜]
春輝と凄く仲がいい女の子。

基本はこの7人ですが「綾瀬 恋雪」を除く6人はずっと仲がいいらしく、良く一緒にいます。

・内容
夏樹は優に告白しようとするも、練習練習と言って誤魔化しダラダラ長引いていく。
そんな中、恋雪という男が夏樹をライブに誘ってデートへ。
帰りに彼氏面をして抱きしめるが、優がそこに割り込んでカット!!ナイスカット!
優「綾瀬、お前さぁTPOって言葉知ってる?~~彼氏面するんならコイツの事もっと考えてやれ」
恋雪「その言葉、ブーメランになりません?」
という言い合いの末、優が話を終わらせ夏樹の手を引いて帰るのだが、この時点で「恋雪、君の出番は終わりだ」って思いましたね。

一方で、蒼太はあかりに2年前ぐらいから好きだったらしく、でも会話した事すらない。
そんな状況で初めての会話が朝の挨拶と寝癖の指摘。
二度目の会話では放課後話あるから来てくれと、かなり大胆な行動力をお持ちのようで。
放課後になって告白すると、あっさりOKを貰えて、何というイージーモード。
他のキャラも、蒼太君を見習いなさいよ!

更にもう一方では、春輝と美桜が、両想いっぽいけど、付き合っていないらしいが、これはあんまり関係ないのかな?

再び主役にカメラが戻り、いよいよ夏樹が優に最後の告白するも練習だと思われ(当然だよね)、優はそのまま帰ってしまいそうになるところ、本音をぶちまけ晴れて付き合う事に。

・感想
まずこの夏樹という女の子、超面倒臭い!!
最初に告白しておきながら「なんつってー!びっくりしたー?」とか言われたら、男側からしたら「あー、これ俺からかわれてただけか」って思っちゃうよね。しかも予行練習とか言われたら、他に好きな人がいるって思っちゃうよね。
そしてトドメは
夏樹「もし私に彼氏が出来たらどうする?」
嫌な台詞!
好きな相手が自分の事脈無しと分かっている状況で、こう言われた時、何って答えるのが正解なの?
様子見しすぎ!!

という訳で、キャラに対して愛着が沸かず、特定のキャラに対して不快な気持ちが増すばかり。
そんな不快な気持ちを告白シーンで吹き飛ばしてくれるんだけど、特別目立つ場面も無く、ふつぅ~~~の恋愛もの。
{/netabare}

何というか、特別盛り上がるところもなく、感動する場面も無く、最後も何の問題も無く終わるという普通の恋愛ものでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ページの先頭へ