モンスターアニメOVAランキング 14

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのモンスター成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月04日の時点で一番のモンスターアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.0 1 モンスターアニメランキング1位
ポンコツクエスト~魔王と派遣の魔物たち~(Webアニメ)

2013年9月23日
★★★★☆ 3.9 (66)
193人が棚に入れました
魔王に仕えるポンコツな魔物「カク」と「イムラ」の、グダグダな日常を描いたコメディアニメ(全19章)。

魔王様に言われるがまま、さまざまな場所に派遣社員の様に飛ばされる二人。その度文句を言ったり、ケンカしたり…。
RPGのようなファンタジーの世界で、現代人のようなグチをこぼす彼らは、果たして立派な魔物になれるのか!?

監督脚本は「ヤイヤイ森のコミー」の松本慶祐。プロデュースは「かよえ!チュー学」などの会話劇アニメを得意とし、様々なキャラクターコンテンツを手がけるPie in the sky。
(公式サイトより)

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ポンコツな魔王軍下っ端たちが、魔王様に派遣されてクエストに出るとこうなる

もともとはyoutubeで配信されていたwebアニメ。

現在はサイトやyoutubeで、
期間限定&数話限定で配信中。TV放送もやっています。

現在(2019年9月)は第5シーズンまで放送されていて、
第6シーズンは2019年10月より放送予定です^^

普段は見終わった作品のレビューしか書いていないのですが、

この作品はまだまだ続きそうなので、
一度区切りとしてレビュー書いておこうかなと。

1話が4分なので、
手軽に観れます♪

第5シーズンまでは、全60話です。


● ストーリー
緑のスライム・イムラ。
角のはえた魔物・カク。

魔王軍に所属する彼らは、
勇者を倒すために与えられた仕事に取り組む。

魔王さまの命令でいろいろな場所に行ったり、
いろいろな魔物に会ったり、
時には勇者と戦闘になったり。

弱い二人だけど、
彼らなりに一生懸命?仕事してます。


全編コメディです。
ボケとツッコミの応酬です。

二人の漫才のようだったり、
他のキャラも巻き込んだコントのようだったり、
形態は様々です。

ボケ・ツッコミ役は回によって変わります。

基本はイムラさんがツッコミで、
カクさんがボケなことが多いですけど。

テンポがよくて
思わず吹き出してしまう笑いも多いですw

逆にウケを狙いすぎてイマイチな回もありますけどw

すごいのは、脚本・作画・声優まで、
ほぼ一人で作っているということ。

いろんなキャラがいてゲスト声優さんも登場しますが、
ほぼすべてのキャラを一人で演じているのがいまだに信じられないw

絵は大きく動きはありませんが、
細かく表情も動いていたり、違和感は全然ありません。

むしろ可愛い♪


≪ RPGな世界観 ≫

魔王軍所属の下っ端ということで、
RPGな世界観です。

死んでしまうこともあるけど、
すぐ生き返れますw

面白いのは、
彼らが弱い下っ端ということですねw

「もし勇者と戦ったら」のシュミレーションから、
「伝説の剣を固定する仕事」「勇者を探す仕事」など、
そんな仕事もあるんかいというところがすでに笑えます。笑

終始のほほんとしていますw
だから、時々戦闘になると緊迫感(常にピンチ)があって、またいいのです♪


● キャラクター
スライムのイムラさん。

可愛い見た目に反して、
結構毒舌ww

でもこの作品の中の常識キャラでもあります。

スライムだから弱いけど、
キャラの個性は強い!!

属性変化や知り合いのスライムたちなど、

彼の秘密が明かされれば明かされるほど、
目の離せなくなるキャラでしたw

初期のころから“爆笑問題の田中さん”なイメージのキャラです。笑


角のある魔物のカクさん。

魔王軍をブラック企業と呼び、
とにかく自分の欲に忠実な男ww

それで痛い目を何度見ても懲りないやつですw

イムラさんと二人の時はボケの立ち位置ですが、
他のキャラが登場すると冷静なツッコミ役にもなっています。

普段は変に強気な彼が、
ピンチな時に泣きながらまくし立てているのが面白かわいいですw


他にも個性的なキャラがたくさん…。

私のお気に入りはイムラの知り合いのスライムたちでしたw
彼らの種類や活躍をもっと見たいw


● まとめ
短い時間の中に笑いとやり取りがぎゅっと詰め込まれていて、
毎話楽しめました♪

1話完結の話が多いので公開中のものだけでも楽しめますが、

話と話は関連していたりするので(特に第5シーズン)、
無料で公開されているもの以外も視聴することをおすすめします^^

これからも彼らがどんなお笑いを…じゃなかった、
どんなお仕事をするのか楽しみです♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

2022/4/1夜9:54から東京MXで放送開始!

<2022/3/31 追記>
宣伝です。
地上波でポンクエの放送が始まるそうです!
2022/4/1夜9:54から東京MXで
第25話から放送するそうですよ。
なんか嬉しい♪♪♪


<2021/10/13 追記>
今夜10/13(水)23:54〜BS211でシーズン7放送開始ですよ!
いつものパターンなら翌日にはYouTubeにも UPされます。
以上、宣伝でした。。

<2021/6/1 追記>
ニュースだよ。
シーズン7が始まるよ。
今秋だそうです。
某レビュアーさん、ナイスな情報ありがとう!!

<2019/11/16 追記>
6期 第2話
「カッターで採血」笑
狂ってるなー 笑
当たり外れでかい作品だけど本話は当たりでした。

<2019/10/7 追記>
さあ今週から6期が始まるザマスよ♪
という番宣でした

<2018/10/2追記>
今月はポンクエ推進月間と自分の心の中で決めたので追加レビューです。

軽く笑えます!
1話3〜4分とお手すきの時に気軽に見れます。
YouTubeで結構見れます。

みなさん、まだの方は是非是非見てね♪
(関係者じゃありません)

<2017/9頃初投稿>

ドラクエ風の世界で、魔王様に派遣契約で雇われた低級モンスターたちの日常。

非常によくできた1話3分のショートコント。
お気に入りです。

これ、脚本、演出、作画、音楽、声優全部 を一人の人がやってるんですよね。
だから月に一作。
だからセリフの掛け合いも抜群にリズムが良い。
ツッコミの被せ方も。

ちなみにお気に入りのゲストキャラは
ヤブキさん
タツカワさん
ニシキノさん
ニシノマコ
ミツイ
ツチダ

<2018/2/12追記>
なんとなく主要キャラを紹介しておきます。

カク:主役。ピンクで二本のツノがある。二足歩行。ボケ担当。性格はゴミクズ野郎。

イムラ:もう一人の主役。ブルーのスライム。ツッコミ担当。性格は割と真面目。手足がないのでなんらかの作業の時は役立たず。

ミツイ:準レギュラー。蝙蝠のような羽と足を持つ三つ目。黄色い。めんどくさくてクズな性格。嫌われ者。ニックネームは「クソ眼鏡」

クロヌマ:準レギュラー。黒魔術が使えて見た目も黒い。ふわふわ浮いてる。性格は大人しくて至って真面目。声が高い。「ヒョード!」

ツチダ:準レギュラー。茶色のモフモフ。豪腕でハンマー振り回す。マイペース。口癖は「ハンマー」。女性人気高し。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 70
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

魔王有限会社の派遣社員の奮闘記?

イムラとカクの魔物コンビが魔王有限会社の派遣社員として、様々なお仕事をこなしていくお話(-_-)
他にも仲間として三つ目のミツイ、ハンマーのツチダ、魔法使いのクロヌマなどがいます。

1話4分くらいのショートアニメなんですが、キャラのブラック風味なボケとツッコミがとても面白くてそれぞれのキャラもそれぞれ特徴があってキャラが立っています。

主人公のカクの毒舌にイムラのとぼけた冷静なつっこみが良いです。
武器屋のヤブキ爺や魔法使いのニシノ婆、あとドラゴン爺とか、お年寄りネタが意外と多いかも。
ニシノ婆登場回のねるねるとか言ってたの聞いて、某練って美味しい菓子を思い出しましたw

勇者が昔のゲームキャラみたいな感じで、とても強くてイムラたちは全く敵わないんだけど、{netabare}魔王が必殺技とか言ってママの掃除機攻撃とかでセーブデータが消えて勇者を倒したのは笑った。
{/netabare}
びっくりしたのは脚本、作画、編集、そしてすべてのキャラの声を松本慶祐さんという方が1人でやっているということです!凄過ぎます。

姉妹品としてヴィンランドサガのパロディのポンコツランドサガも良かったらどうぞ。

10月からなんとシーズン6が始まるみたいですね。こうなったら100話目指して頑張ってもらいたいです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

68.3 2 モンスターアニメランキング2位
虫籠のカガステル(Webアニメ)

2020年2月6日
★★★★☆ 3.5 (105)
438人が棚に入れました
21世紀末、人が巨大な虫になる奇病「カガステル」が発症する。“虫(カガステル)"は理性を失い、人を襲う。だが世界的に“虫"の〈駆除〉が認められたのは、世界人口の三分の二が喰い殺された後だった…。カガステル発生から30年後の西暦2125年。人殺しと言われる無情な〈駆除屋〉の青年キドウは、“虫"の巣窟である“虫籠"に近い黄砂の地で絶命寸前の男を発見し、彼の娘を託された。その娘の名は、イリ。父の死の悲しみに打ちひしがれ動こうとしないイリの頬を叩くキドウ。この出会いが二人を、世界を変える。

声優・キャラクター
細谷佳正、花澤香菜、花江夏樹、櫻井孝宏、浪川大輔、森川智之、興津和幸、諏訪部順一、塩崎智弘、茅野愛衣、白鳥哲、間宮康弘、山下大輝、鬼頭明里、杉田智和、悠木碧、鳥海浩輔
ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作の下地にあるものの上にアニメがある。

前半は未視聴の方後半は視聴済み推奨のためタグで隠しますね。
原作は未読のため、的外れな可能性は多いにあるので、その辺はお察しで。

葛藤と決断。過去と未来。
アニメの語り口ではこの切り口で見せてるのかなと感じました。
感動を呼び起こすような演出が良く、普通におじさんは泣いてしまった。しかも序盤だったのでかなりの不意打ちです。アニメを見てもらう事を意識すると掴みって大事で上手くやられたと思いました。
ちなみに、グロ注意な描写もあるので苦手な方は・・・でも見てほしいとは思います。挑戦する価値はあるかなと。

キャラの背景に時間を割いてしっかり描いています。特に主人公とヒロインの二人には一話づつプレゼントしていますね。これは中盤で物語全体の転換期に合わせて行われるので、キャラの行動原理が後半に向けて意味不明って事にはならないように配慮された上手い構成だと思いました。丁寧な作りだと思います。
しかも、また泣かされるっていう。お前一日で何回泣くの?って自分にツッコミを入れるレベルに痛い人になってました。

音楽は適所に無難なBGMが入ります。これを良いと思うかは個人的な嗜好だと思いますが、二度目に見た時にはちゃんと効果あったと自覚的に感じられたので、音楽としてではなく演出としての良さという点でベリーグッときました。無難である事が最高の演出になっているって事です。壮大すぎると絵が負けてしまうのはありがちな罠。
音という事では剣戟の音や銃弾、戦車のキャタピラなどの音も臨場感あって良いです。こういう所も丁寧な感じしますね。好きなシーンは主人公がRPGをぶっ放すシーンですね、砲弾を追う演出たまらないっす(音含めてね)。

声優は豪華すぎるのでどのキャラも聞いたことあんなみたいな感じ。演技が安定しているのは良いんですけれどね。
その中でもイリ役の花澤香菜さんは二役演じるんですが…スゴイの一言。二役演じる事も凄いんですが、キャラの変化による演技の変化に胸が締め付けられた。
もう一人、出番は少ないですがかなりの印象を与えるキャラの役として杉田智和さんも何かを抑えている演技が胸を締め付けて…ん?何度締め付けられてるんだ私は。

演出なんですけれど、基本的にCGでキャラを動かします。出来が良い悪いはこの際あまり語りません(正直よく分らんし)。ですがダイアローグの最中に視線が動く、キョドったり視線を外したり、逆に見返したり揺れたりする。こういう仕草の中にキャラの性格だったり内面が現れてくる事があるので、無いのと在るのとでは物語の説得力に違いが出る。
それに、まったく絵を使ってないかといえばそれも違う。随所に見せる作画には迫力がある。まぁ一度しか出ないキャラだからとかそういう理由かもしれませんけれどね。
美術背景が最高に良い。ちょくちょくアニメを見ていると、部屋の中などで違和感があったりする場合がある、んでそれを無くそうとしてカットが少なくなったり、簡単なパンもしくはスライドのみでしかカメラが動かない何て事はよくある。つまり定点カメラの多さがスゴイって話です。
これはCGだからできる芸当なのかもしれませんね。

全体を通して丁寧に良く作られていると思います。感動するポイントも前半中盤後半とちゃんと練られているし、どう見せたいのかとかもなんとなくわかる作品なので一本見た時の充実感はあります。ご都合主事的なところも多少見受けられますが、これ位許容しないと楽しめる作品なくなっちまいます。
楽しめる作品ですので、どうぞお召し上がりください。


ここからはネタバレガンガンして内容を掘り下げて行きたい。
{netabare}
さて、どこから語ろうか。

まず今作のテーマ性について書いていきたいと思います。
原作という下地には、不条理、人間のエゴ、人間と虫の境界。

不条理は元々虫になる素質のある者とないものにに分けられている事と、どうしてなってしまうかという明確な理由がなくいつなってしまうかわからないという所ですね。
人間のエゴは虫にならない人は虫籠を作り、安全を確保するためなら、虫になってしまう人を虫にさせて守らせるという事をする。これはその因子を持っているだけですでに虫であるという認識をもっている。悪だなと思うのは、駆除するにあたって決められたルールに翼が生えたら殺して良いって自分たちは間引いてるのによく言うわ、この東邦連合のアドハムさん。
エゴという点ではフランツもなかなかだと思うけれど、このキャラに関しては最後まで正直なところ分からなかった。純粋にカガステルの真実を見つけたい…?自分の無垢を信じる者は他人の罪には残酷だというセリフは自分は無垢ではないと言いたいのか、それとも無垢であり、他人の罪に残酷でありながらそれを自覚しているという事なのか。もっともエゴを自覚してるのはこのキャラだったのかしれないなとか思う次第です。まぁ分かんないんですけれどね。
人間と虫の境界。
翼が生えたら虫でその前に殺したら殺人だという。これは一つの境界の在り方ではあるが、この作品には大きな問題提起としてアハトという存在を生み出している。
主人公の葛藤はここにある。やはりラザロの存在が大きく影響する。育ての親を殺した彼は、それ以降(それ以前も)積極的に自分から他人との仲を深めていこうとしない。最終話で本人から語られる。

「明日誰の首でも落とす覚悟がある。だけどその上で誰かと生きる覚悟はできない。前にそう言ったよな(うんうん)でも本当はそうじゃない。~略~首を落とすのは大抵他人じゃない。それが怖くて少しでも距離を取りたかった、でも取った距離にまた後悔するんだ、何で生きている間にもっと…ってな」
このセリフはカシムの存在がマジで響く。あれありきでしかこの言葉の意味は通じない。そして私はここでもう一度泣いた。
このセリフから私は彼が殺してきたのは虫じゃない、人間なんだってその覚悟が言葉という形になったんだと強く感じた。
本当は境界なんてないんだって。だから一緒にいて大丈夫なんだって。そうイリに言ってるんや(勝手な想像です)。

というのが、この物語全体を通じて感じるポイントでした。

でも、これをアニメにするってなった時に方向性として、この12話の中でどうドラマを演出するか考えたんだろ思う。キャッチーで分かりやすいテーマとして選ばれたのが、葛藤と決断。過去から未来って話なのかなって。これらは作品のテーマ性と大きく重なる部分もあるので良い。
そして、主人公とヒロイン二人がそれぞれ抱える葛藤を振り払い未来へ進む決断をし共に歩んでいく良い話だなぁってなれる分かりやすいストーリーを組み立て、その葛藤を丁寧に演出した結果として原作の中にあるものをしっかりと掬いあげられているのではないだろうか。

カシムについて少し触れたのでついでに語りたい。
ここまで読んでいただいた方はご存じの通り殺されますね。
彼の死は序盤の山場という構成上の役割として、そして主人公の進む道を示す友人としての役割を担っていました。
そんな彼も、過去に悩み今の仕事に葛藤を抱き、未来に対してどうしていくかという考えを持っています。彼の持つ覚悟は地下に侵入した虫との戦いで見せてくれます。カッコ良かったです。
カシムと主人公は最初は敵対している。というのも、カシムは確か親を駆除やに殺されているんだったか、恨みがあったと記憶しています(見直したいけど場所忘れた)。そんなカシムも主人公の事を認めるようになる。主人公もおそらくそんなカシムの変化を嬉しく感じていた。
カシムは人殺しと言われた時の事を後悔はしていないだろうが心のどこかで苦悩していた。それが許されたと思った矢先にカガステル化してしまう。この暴力的な不条理をどうしてくれよう、ご都合主義だと言うのは野暮だろ?そんなこと思う余地は私にはなかった。
主人公はカシムの首を切る。
帰宅し、慟哭する。その姿に私は胸を打たれ、激しく泣いた。この時の慟哭をどういう気持ちでイリは聞いていたのだろう。だからこそ、彼の過去を知りたくなったのだろうか。
「目の前で誰が虫になっても首をはねる覚悟はできてる、だけどその上で誰かと生きていく覚悟はできない」
このセリフには重さがある。

ああ、ヤバい。もう一人語りたい人間がおる。
フランツなんだけれど…フランツってなるとアハトも書きたくなるし、でももう書くの疲れた。
書き始めて3日位この作品の事考えてたんで、とりあえずこの辺にしておきます。
奇跡的にサンキューが50超えたらフランツ追記でもするかな。いや、越えなくても書きたくなったら書きます。んな需要ないって知ってる。

長々書いてしまいましたが、多分この作品で最大の難点は声優にあったと思う。やっぱりCGは作画より表情がのっぺりする、だから表情に変化をつけて感情を伝えさせたりしたんだと思うけれど、やっぱり声って大きい。
どのキャラも素晴らしいけれど、やっぱり花澤さんだし、細谷さんだし諏訪部さんだし森川さんだし櫻井さんなんだよね。
まぁ全員好きだ!

あ、最後にEDのイントロはすっごい好き。曲だけで歌詞なしを一曲聞いてみたいなとか思ったりしました。
{/netabare}

さてそれではここまでです。お疲れ様。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

どうして、こんな世界に生まれてしまったのだろう。どうして、こんな世界でも生きたいと願うのだろう。

この作品の原作は未読です。
私はNETFLIXで視聴しましたが、久々にNETFLIXに入会した旨味を感じた作品だったと思います。
大人の事情による総集編祭りや放送日時の遅延など、TVアニメ放送における需要と供給のバランスが崩れている状況を最近ちょいちょい目にすることがあります。

個人的にはそれら全てが悪いことだとは思いません。
人間のやっていることですから、いくら重厚なバックアップ体制をとっていたとしても綻びが出るのはある意味仕方無いと思います。
インフルエンザや、新型ウィルスなども世の中蔓延していますし…
ただ出来ることなら、放送日の遅延は止む無しとしてもクオリティだけは最後の最後まで頑張ってほしいですけれど。
ただ言いたかったのは、NETFLIXならそんな心配は皆無であるということ…
放送が遅れることも無ければ相応のクオリティが約束されているって、当たり前のことかもしれませんが、視聴する側からすると嬉しい限りです。
NETFLIXの有料会員数が鰻登りで増えているのも分かる気がします。


西暦2125年一人が巨大な虫になる奇病"カガステル"が発症。
虫は理性を失い、人を襲い繁殖し続ける。

これはカガステルを狩る"駆除屋"の青年・キドウと
閉ざされた過去を持つ少女・イリの物語。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

人が虫化するのに前振りはありません。
発症してから完全に虫化するまで約20分…
この間に仕留めないと取り返しのつかない大惨事に発展してしまうのが、この作品の世界観です。

物語は虫に襲われて絶命寸前の男を極東で育った凄腕駆除屋であるキドウが発見するところから始まります。
その男からの最後の伝言は一緒に居た娘のイリを母親のところに連れて行って欲しいとのこと…
こうしてキドウとイリは出会い、物語が動いていきます。

キドウ役に細谷さん、イリ役に香菜ちゃんが起用されていること…
それにかやのんや鬼頭明里ちゃんが登場するのも相まって耳は幸せ一杯でした。
しかし香菜ちゃん…もうどれだけ鬼懸かった演技をするんでしょう。
しかも声質がとても綺麗…もう何度聞き惚れてしまったことか…^^;

ですが、このカガステルの世界は香菜ちゃんのスーパー癒しボイスをひたすら堪能できるほど甘くはありませんでした。
確かに虫の人当たりの厳しさは正直半端ありません。
大の大人ですら、一噛みで絶命させられるほどの強靭な顎と羽を持っていますし、硬い身体は銃弾ですら容易に弾き返すんです。

ですが、個人的にはその虫の脅威の物陰で暗躍する人間の方が怖かったかな…
確かに目的はあったのかもしれない…
けれど、目的と代償の大きさがまるで噛み合っていないのですから堪りません。
そんな理不尽が通用して欲しく無いと本気で思いながら視聴していました。

でも…この物語はそんな痛みだけの作品ではありませんでした。
揺れ動く心…これまでの生き方が言葉や態度を捻じ曲げてしまう…
それでも勇気を振り絞って一歩ずつ歩み入ろうとする姿勢が個人的には大好物でした。

キドウとイリは互いを知って何を選択するのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「Be ZERO」
エンディングテーマは、「臆病な狼 2019」
どちらもHilcrhymeさんが歌っています。
どちらも相当格好良い楽曲だと思いました。

1クール全12話の物語でした。
物語が1クールの中で綺麗に収まっていたと思いますし、見応えも十分だったと思います。
何より地に足の付いた丁寧な仕事っぷりが感じられたのも個人的にはプラスのポイントでした。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

\ムシだー!!/

 ネトフリ限定アニメ。原作は元々WEB公開されていたかなり古めのマンガ。人が巨大な虫になる病、カガステルが蔓延する世界に生きる少年と少女をめぐる終末アクション・ストーリー。

 観ている人が少なそうなので淡々と評価します。

 まず物語ですが、第6話以降は大きく動き、面白くなるのだけど、そこに至るまでが今ひとつ面白くなかったんですよね。ヒロインが虫に襲われているところをカガステルの駆除屋キドウが助け、そこから彼女の母親を探すという導入なのに、ヒロインはキドウの知り合いの店でウェイトレスをして生活することになります。衣食住確保される上に主人公はカガステル駆除のプロで安全まで保証されている。街から移動する必要がなくなる。

 最初の数話は街での主人公のカガステル駆除を生業とする苦悩と、ヒロインが見知らぬ街で友人を作る話なんですよ。母親を探す、という目的はどうした。最後まで観ると、彼女は母親に会いたかったわけではなく平穏な生活を送りたかったことがわかる。結果的に終盤は母親に会いに行く流れになるんですけど、ちょっと違和感がありました。

 後半はアクションシーンが多いので何も考えずに見ていても楽しめるでしょう。ただ、「カガステルは装甲が厚く、銃はきかない」と最初の方で説明されてるのにいつもいつも銃で応戦して結局カガステルに食われる、ってのをずっと繰り返してる軍人たちは頭が悪すぎるんじゃないだろーか。チンパンジーの方が賢い。

 作画は3Dで質は高く満足できる。ただ、台詞と表情が微妙に合ってないシーンがちらほらあってやや気になりました。声優は豪華。スラムの孤児を演じた鬼頭明里と半分カガステルとなった不幸な少年を演じた花江夏樹の演技が特に良かったと思います。ヒロインとヒロインの母親を両方ざーさんが演じてたけど流石にキャスト分けた方が良かったんじゃないだろうか。

 音楽は挿入歌の使い方も含めて刺さらなかったですね。キャラは不幸な境遇ゆえに屈折している人間が多いので、好き嫌いが分かれそうな感じかな。私は主人公のキドウの芝居がかった冷たさがあまり好きになれなかったです。まぁカガステルの蔓延で荒廃した世界なので、ひねくれ者が多いのはリアルといえばリアルですが。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

57.0 3 モンスターアニメランキング3位
i wish you were here あなたがここにいてほしい(OVA)

2001年10月12日
★★★★☆ 3.1 (15)
58人が棚に入れました
『i-wish you were here- あなたがここにいてほしい』は2001年に制作されたアニメ作品でアニメ業界初の試みとして、アニメイトによるブロードバンド番組配信サービスanimate.tvでインターネットストリーミング放送が行われた。
人間をモンスターに変えるウイルス「M34」とそれに対抗する組織「CURE」との戦いを描く。
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

掘り出し物を探して2

Wikiに項目があるんで、その程度は知名度があるのだろう。

原作はGONZO、監督は水島精二(シャーマンキング、ハガレン、
ガンダム00とかの監督っぽ)

声優は有名どころで、

田村ゆかり 玄田哲章 三石琴乃 郷里大輔 飛田展男

あとは声優じゃねーけど、主人公がオダギリジョー


きっと面白いと思うんで、まずは見てくれば良いよ。

30分×4ですぐ終わるし、映画一本分!



{netabare}

普通につまんねー。


<第1話>
とりあえず変なスーツで戦闘から入る訳なんだが、ナノマシン
がどうこう言ってるから、多分舞乙HiMEみたいな理屈で動いてる
のかな。ノアというらしい。

GANTZに出て来るドレッド頭みてーな奴が、多分主人公か。

1話の中盤で顔付きからして変態の博士が、「地球外の~」とか、
このアニメのストーリーで重要そうな話をする訳なんだが、全く
話に付いていけない。

スーツ着て攻殻の光学迷彩みてーな感じで降下、ノアちょっと
カッコイイな。博士が濃い、郷里の声はインパクト強ぇ

巨神兵みたいな生き物が出て来て、よく分からなくなる。
そしてその巨神兵みたいな生き物を倒した生き物が更にイミフ。

何やら地球が宇宙人に侵略されているらしい。そういや濃い博士
がそんな事を言っていた気がする。

・・別にこれ見れなくはねーな。

結構やらかしてくれるGONZOだから爆裂天使級を期待したんだが、
・・爆裂天使も普通にアリな人が結構いるっぽいし、このアニメ
も楽しく見れる人がいんのかも。


<第2話>
面白くなんねー、プチグロい、ある意味安定してる。
オダギリ声1話じゃあまり気にならなかったが、違和感出て来た。

これ4話しかねーのに、2話の最初から20分頃まで何一つ魅せる
(魅せようとしている)シーンがねぇ。

もう、何を売りにしてるのかさっぱり分からん。

あれ・・なんでノア追われてんだろ、つまんなくて話スルーし
過ぎた。けど別に理由とかもうなんでも良いや。

しょぼい戦闘と、オダギリの安っぽい悲鳴しか見所なかった。


<第3話>
ああ、なるほど、ノア隊員が巨神兵モドキのせいでなんか悪い
ものに感染してんのか・・な。

2時間の映画でも最初の1時間はどうしようもねー事結構あるし、
ここから頑張ればまだ挽回出来るはず。頑張れGONZO。

オダギリ「俺達はなんなんです!?」

いや、それをホント聞きたい。なんなんだよ一体

暴走は巨神兵モドキのせいじゃなくナノマシンのせいなのか??

ストーリーが見えて来ない。1話の最後の方の話で、宇宙人と戦う
のかと思ったら、何やら違うっぽい。一体なんなのこれ。

ん~、3話は戦闘多くて結構見応えあった。


<第4話>
なんで田村にフラグ立ってんだろ・・。もう最終話だし、DVDの
表紙に思いっきり使ってるから、恋愛を売りに路線変更なのかな。

博士のキャラが良過ぎて、こんなマイナーなアニメに閉じ込めて
おくには勿体無い。

i wish you were here あなたがここにいてほしい

これまでのところアニメタイトルと全く関係ねー話だったけど、
なんかタイトルっぽい展開になって来た。しかもすげー無理矢理。

あー、すげー最終回っぽい、戦闘シーンも気合入ってる、そして
最後はすげー上手くまとめられたっぽい。

もう一回見ないと話が分からんけど、流石にもう一回は無理よ。


<まとめ>
とりあえず、戦闘だけは悪く無かった。あと俺は全然話が見えて
ないんで、外部のレビューから分かりやすい部分をパクって来た。

---
ウィルスによって人が凶暴化してしまうのやら、ナノマシン治療、
ウィルスの突然変異など、面白い題材を取り入れている。
ウィルスの変異の結果、人間の力では治癒することができなくなり、
一人の少女の力を頼らざるを得なくなってしまう by 新真那 様
---

---
監督自身が「説明不足だった」とダメ出ししていた。
地球外生命体が侵食してきて、女の子が新兵器としてイヤイヤ
戦いに利用される。そして"光の巨人"という超能力を発揮して
敵を倒すらしい。一応、男の方も変身?して戦っている。
by クレドの塔 様
---

ノアで敵を倒していく話だと思ったら、巨神兵モドキがドーン、
少女の出した光の生き物?ドーンで、ノア何の役にも立たないし、
なんか後半追われるしで、とても展開に付いてけねーです。

---
何の脈略もなく一目会ったその日から好感度MAXな主人公と
ヒロインに脱力しました。話の中核なんだろうから2人の話を
ちゃんとやって下さい。by taigi 様
---

いきなりデレる娘は珍しくはないけど、こういう真面目っぽい話
でやられると不自然。


やっぱもっと悲惨な内容じゃねーと、欲求は満たされないな。

こういう「掘り出さなければ良かったもの」じゃなく、掘り出し
た瞬間に圧倒的な負のパワーを感じさせてくれる作品じゃねーと。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

rocknlol さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

裏切られた

2002年初公開されたときに1話の導入部分だけ見たけどすごいショックだった。深刻かつ暗そうな雰囲気、悪くない作画、生身の悲壮な戦闘(特撮物のようですこし滑稽だけど)、何より川井憲次さんの音楽が最高にいい味出していた。
お前は今一気見されるような作品ではない。俺の人生において本当に特別な日に限って見てやろう。
こんな風に見るのが惜しくなり10年も積んでいたが、この間見た残りの部分はそれはそれは酷かった。特にストーリーが酷い。俺の好みじゃないーというレベルじゃない。物語のつながりから演出まで何もかもが粗いとしか言いようがない。
俺が期待しすぎたのか?俺の中で伝説になっていたのかも。それを掘り出してはいけなかったのかも知れない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

pear さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

結局どうなったの主人公の2人

M34というウイルスに感染した人間は
モンスターに変身してしまうという現象が
各地で相次いでいた。
その為にNOAという組織がモンスター追撃を
するも、最後にはその隊員全員がM34に感染してしまう。


グロいところがところどころあるので
苦手な人は見ない方がいいかも。
最後、モンスター退治して
主人公の2人の行方がどうなったか
わからないまま終わった。
あの2人はどうなったのだろうか、、、

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

62.1 4 モンスターアニメランキング4位
テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION(OVA)

2007年6月8日
★★★★☆ 3.7 (98)
518人が棚に入れました
はるかな昔、世界は邪悪な闇の種族ディザイアンたちの引き起こした古代戦争のさなかにあった。伝説の勇者ミトスは聖地カーラーンで女神マーテルと契約を結び、ディザイアンを封印して戦争を終結させ、世界を救った。
時は流れ、封印されたはずのディザイアンの復活により、世界は衰退の一途を辿っていた。
絶望の中、人々は神託を受けた世界再生の鍵を握るとされる“マナの血族”の末裔、少女・コレットに希望を託す。コレットは選ばれし“神子”として世界を再生するために旅立つのだった…。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

未完の大器が響き合うRPG原作OVAシリーズ

※2期、3期も含めた評価、感想。

原作ゲームはゲームキューブ版(2003年)をプレイ。

【物語 3.5点】
原作シナリオは『テイルズ』シリーズおよび平成RPGの王道。
広い意味でシリーズ初代『~ファンタジア』に繋がる前日譚でもある本作。
初代もまた勧善懲悪とは異なる、考えさせられるシナリオだったが、
『~シンフォニア』では鬱化に拍車。

ゼロ年代流行の少女一人に世界の命運を背負わせる薄幸&犠牲シナリオを軸に、
差別や腐敗、人命軽視の惨事や、業を背負った各キャラの葛藤も重ねる。

人間不信を世界不信にまで深刻化させた上で、
それでも世界は守る云々の問答をラスボス戦に向けて集約させていく。


1期(2007年)では尺も短く、やや駆け足の原作紹介レベルだったが、
2期(2010年~)、3期(2011年~)では各巻ほぼ中編の尺を確保。

ゲーム名場面焼き直しだけでなく、アニメーション作品として、
しっかりと演出を施した上で、視聴者に世界の価値を問う。


原作組としては、本編では詳述されなかった
事の発端である4000年前の古代大戦の顛末が、
3期で映像化して披露されたのが貴重。
それを踏まえたラストは原作プレイ時より納得感がありました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ufotable

背景美術、人物作画共にOVAとしては及第点レベル。
これも特に1期では止め絵も散見され、決して枚数も多くはないが、
CG、デジタル技術も交え立体感を探求してみたり、
雨中の殺陣動画を構築してみたり、
それでも美しいこの世界を川のせせらぎや動植物を差し込んで表現してみたり。
と後年ハイレベルな戦闘動画を作り出すチームの片鱗を見せる。

2期、3期では、ゲームバトルでは体感し辛い空中戦についても、
アクロバティックな戦闘動画が実現。
終盤は各キャラ“秘奥義”も乱発され華やか。


キャラデザは外崎 春雄監督の盟友・松島 晃氏。
原作・藤島 康介氏のデザイン再現よりも、
アニメーションでの演出しやすやも考慮した風味。


意外性はEDのアニメじゃないリアル無声人形劇w


【キャラ 4.0点】
シリーズのエポックとして挙げたいのはジーニアス。
(武器はナントけん玉w)
姉リフィルとの、おねショタ・カップリング。
さらに、{netabare}幼女らしきプレセアちゃんへの、のれんに腕押しな、いじらしい初恋アタックw
同世代少年らしきミトスとの友情。{/netabare}
などなど、今、振り返れば、それはまさに、
『テイルズ』シリーズのショタ枠確立の槌(つち)音であったw

キャラの抱えた業という点では、これも2期以降が本領。
特にプレセア&リーガルの過去は切なく、
ゼロス&しいなのアホ神子(みこ)&強がりくノ一漫才はおもろいですw
(勿論、この二人も相応の物を抱えています)


主人公ロイド&ゼロスから感じる信じることを信じ続ける覚悟。
リーガル&リフィルから感じる差別の視線の捉え方。
などカップリングして響き合うキャラクターも上手くピックアップされている。


リフィル先生の{netabare}遺跡マニアの重症ぶり{/netabare}などの小ネタも再現され好感触w


【声優 3.5点】
主人公・ロイド役の小西 克幸さん。
先輩、師匠ボイスも印象的な声優さんですが、
ここでは理不尽な現実に立ち向かう熱血少年ボイスを提供。

壁として受けて立つのが先輩傭兵クラトス役の立木 文彦さん。
この師弟の掛け合いも本作の一つの軸。
それにしても(※重大なネタバレ)
{netabare}印象深い親子関係でした。
ラストでジックリ描かれた剣戟の集大成。
想いが伝わって来てグッと来ました。{/netabare}


ヒロイン・コレット役は水樹奈々さん。
薄幸美少女の健気ボイスは良好。
ただ段差の無い所で躓く貴重なドジっ娘属性ボイスについては、
もう一声欲しかったですw


【音楽 4.0点】
劇伴はZIZZ STUDIO。
ニトロプラスのゲームBGMなどで実績のある音楽制作チーム。

神秘的なコーラスも交えて、世界を呪詛しつつも立ち上がろうとする、
ダークファンタジー風の心情曲も手慣れた物。

主題歌は1期OPの河井 英里さんや、3期ED等の志方 あきこさん等が、
幻想的な楽曲でスケール感を付与。

2期ではヒロイン役の水樹奈々さんが、
3期ではゲーム原作主題歌を歌唱したmisonoさんもMe名義でOPを提供。


ただ原作組とすれば、ゲームの桜庭 統氏のBGMや、
ヒロイン&主人公の気持ちをジャストミートした傑作主題歌を
差し替えてまでやる必要があったかと言えば……。

但し、奈々さん歌唱の挿入歌「うちへ帰ろう」等はプラス要素として評価。



【余談】
外崎 春雄監督×キャラデザ・作画監督・松島 晃氏。
制作プロデューサー・近藤 光社長が率いるufotableのスタッフ。
と言えば『鬼滅の刃』の制作チーム。

よく出来たゲーム原作OVA程度だった本作が、
日本映画史上に残るヒットを飛ばした彼らがかつて、
技と絆を高め合った足跡として振り返りたい作品になってしまうとは。
よもやよもやだw

本来1期だけで終わる予定だった本シリーズを、
自身の強い要望により、5年かけて完結させた外崎監督。
これ!と決めた作品への半端ない執念が、
今後『鬼滅の刃』でどう発揮されるのか?楽しみでなりません。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

かっこいいコレットさんも見たい

原作プレイ済みです。
物語序盤シルヴァランド編をベースにOVA化した作品です。
膨大なゲーム内容をアニメ化するってかなり難しいと思うんです。


・まあOVAだし…
尺の都合を考慮しているのか、ストーリーに最低限支障が出ないように大幅なエピソードをカットし構成しているので、余韻に浸る間もなく次々とお話が展開していきます。
初見の方は「え、そんなんでいいの?」という疑問が湧く事になり、原作プレイ済みの方は、「そこカットしちゃったか…」と思ってしまう、OVAに実に有り勝ちな問題が生じています。
冒険モノに必要不可欠である、旅に出る動機が弱くなっている気がしました。特にジーニアスは何でお前も付いて来るんだ感が凄い。その上、彼の使う武器に関しては始終疑問を抱く事になるでしょう(ゲームプレイしても一向に謎でしたが。
{netabare} マーブルおばさんの鬱々しいイベントがない為、ジーニアスが口にする「人間なんて…汚い…」が聞けないのも残念ですが、人間嫌いの性格が薄くなってしまっています。{/netabare}


・美麗な作画と再現し過ぎた必殺技
ストーリーにチグハグ感があるのは、目を瞑る事にします。
作画は美麗で、草や空等自然物の背景描写が特に顕著です。戦闘もエフェクトは綺麗で動きもあるけど画面の美しさだけが際立っていて迫力があまりなかったのは残念です。肉弾戦で殴り合っていた記憶がない。{netabare}エクスフィアを使用する度、包帯が取れる描写は何回もやり過ぎです。ほとんど「手アップ」→「光る」→「包帯が取れる」の演出だったので他の見せ方もしてほしかったです。 {/netabare}
魔神剣と虎牙破斬は確かに原作に忠実だけれども、そうじゃないんだ。
作画は綺麗…だけども、印象深いシーンがこれと言ってありませんでした。予算も大幅に違う事もありますが、数年前のゲームOPに負けないくらいの引き込まれる映像が見たかったです。


・キャラデザ
丁寧なキャラデザです。製作会社のユーフォーテーブル、もしくは作画監督の松島晃さんの特徴なのか全体的に輪郭が丸っこく童顔っぽいです。年少キャラは可愛くていいですが、クラトスが年長者に見えないのがちょっぴりネックです。色合いも相俟って藤島康介氏のキャラ原案とは遠い絵柄になっている気がしました。目が大きいのかな?うーん。


・「コレットさんかっこいい…」にはならない
キャラデザが可愛らしいのは十二分に素晴らしいんです。
だがしかし…。個人的な意見で申し訳ないですが、ゲームOPムービーで出て来る、金色の草原で微笑むふつくしいコレットさんを見ると今でも巫女さんオーラを感じます。アニメだと可愛い要素が強く、巫女の神々しい要素が薄かった印象でした。
他の方がレビューしている通り、原作だと元気で活発なコレットが徐々に変化していくのが見所なのですが、アニメだと最初からしおらしく、大人しいです。意思表示もあまりせず、何考えているのかよくわからないので、感情移入し辛かったです。コレットのコレジャナイ感も凄い。
クラトスもなあ…クールだけども、もっと面倒見がいい人柄を出してほしかったですね。やれやれ…とは言いそうにないです。


・世界再生の旅の最中でイチャコラはほどほどに!
幼馴染み同士のロイドとコレットのイチャラブが頻繁に出て参ります。ファンサービスかもしれませんが、ちょっとやり過ぎですね。こちらよりもストーリーに本腰を入れてほしいです。お前ら世界再生の旅に行ってるんだからもっと、こう、気を引き締めてさ…そんな声が遠くから聞こえてきそうです…。


・総評
全体的に話を折り畳み過ぎていました。キャラの性格も若干変わっています。テイルズのアニメ作品は絵は申し分なく綺麗なのですが、いまいちストーリーが畳めていないというか、やっつけ具合があります。ファンタジアのOVAが正にそうでした。今回のシンフォニアは、初見の人にも補足説明してくれるけど、やっぱり入り込みにくいかなあ。テレビ版で長くやっても良かったのではないでしょうか。
贅沢を言えばせっかくだから「day after tomorrow」の新しい主題歌が聞きたかったなあ…無理か。
前述した通り、キャラデザは綺麗ですが、あまり好きではなかったので途中で断念してしまいました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

奈々様 キタ━(゚∀゚)━!

この作品の原作は未プレイです。テイルズシリーズのアニメ化作品・・・第5弾です。
ここまでこのシリーズの作品を視聴してきて、キャラデザは少し子供っぽいけど、作画を含めて綺麗で丁寧に作りこまれている・・・という印象を持っています。
次の作品を早く視聴したい・・・そう思える位置付けに昇華した作品だと思っています。

これまでアビスやヴェスペリアには感動を頂きましたが、感動の質は異なっていました。
アビスでは運命に抗うルークとティアに・・・ヴェスペリアではナイレン隊長の雄姿に・・・
これらは物語の進展に伴って現れてくる展開だったので、不意をつかれた・・・とも言える状況でした。

それに引き換えこのシンフォニアは、最初から痛みを抱いていて・・・そこから更なる痛みに向かって歩み続ける・・・そんな作品なので、視聴していて何度も胸が痛くなりました。

物語の舞台は神託の村イセリア・・・世界はかつて封印した邪悪な闇の種族であるディザイアンの再来により、シルヴァラントに住む人々は恐怖のどん底に突き落とされていました。
ディザイアンは、手当たり次第人間を攫っていくからです。
人々は救済を求めていました。
そんな中、主人公ロイドの幼馴染であるヒロインのコレットに神託が降りるんです。
神託が降りたということは「神に選ばれた」という事です。
そして「神に選ばれた」という事は、「人々の救済に応える事ができる」という事です。

少女コレットは考えます・・・今の生活が大切・・・けれど、世界が救えなかったら今の生活だって無くなってしまう・・・
こうしてコレットは自らに課せられた神子としての運命を受け入れ「世界再生の旅」が動いていきます。

コレットの旅は世界各地に点在する4つの封印を解除し、祈りの塔で祈りを捧げる・・・というモノでしたが、正直過酷な旅でした。
世界再生の旅を阻もうとする者・・・
コレットを死に追いやろうとする者・・・
手強いモンスターたち・・・
ロイドが生まれ持つ装着者を進化させるエクスフィアを狙う者・・・
確かに行く道を阻まれたり、生命を狙われたりする危険極まりない旅は過酷であると言えます。

でも、本当の厳しさはコレットが旅を続けることそのもの・・・
封印を解除する度に天使の力を少しずつ授けて貰っていますが、なんの見返りも無く天使が力を与えてくれる筈がありません。

天使はいつもコレットに問いかけます・・・
問いかける、という事は複数の選択肢から一つを選ぶための行為の筈なのですが、コレットに対する天使の問いかけは、最初から選択肢なんかなく、ただ受け入れる事しかできない問いかけなんです。
それをいけしゃあしゃあと「自らの選択で決めた・・・」なんて事がよく言えるモノです。

なんでこんなにも天使を責めるか・・・それは天使の求める見返りがコレットにとって・・・ロイドにとって苦しみ以外の何物でも無いからです。

ですがコレットは代償を支払っても、どんなに激しい痛みがあっても気丈に笑うんです。そして謝るんです・・・
全然コレットが謝ることなんかじゃないのに・・・彼女の心には心配かけたくない・・・その思いが彼女を突き動かすのです・・・

そんなコレットを演じているのが水樹奈々さんです。
たくさんの作品に出演されている奈々様ですが、コレットの繊細な声の役どころを見事に演じきっています。
奈々様だったから、よりコレットに思いが入ったのかもしれません(//∇//)

コレットの姿を見て希望の光を見失わず決して諦めないと誓ったロイドでしたが、事はそんなに単純ではありませんでした。
気になる方は是非本編でご確認下さい。

ファンタジー王道の物語で見応えのある作品でした。
完走して振り返ってみると、コレットに完全に持っていかれたみたいでした(//∇//)

引き続き、「テイルズ オブ ゼスティリア」を視聴したいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

62.1 5 モンスターアニメランキング5位
魔法先生ネギま! もうひとつの世界(OVA)

2009年9月15日
★★★★☆ 3.6 (79)
471人が棚に入れました
麻帆良祭が終わり、夏休みに入った麻帆良学園中等部。魔法使い見習いのネギ・スプリングフィールド率いる3年A組の生徒たちはそれぞれの夏休みを過ごしていた。
夏休みの間、大魔法使いである父親を探しにウェールズに行き、見つかるまで帰らないというネギの言葉を聞いた明日菜は、「みんなでネギのお父さんを捜し出してちゃんと学園に帰ってくるクラブ」――、通称「ネギま部(仮)」を設立する。
生徒ながらも実は吸血鬼のエヴァンジェリンが名誉顧問となった「ネギま部(仮)」は、彼女の提案で部員の証として白い翼の形のバッジを付けることになった。
ほかの3Aのクラスメイトは、そのバッジを奪えば「ネギま部(仮)」に入ってイギリスに行けると聞いて…?

あさみさん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

素晴らしい

ネギま!ファンとして文句のつけようがない出来。
スタジオパストラルの仕事には驚きと感謝の気持ちしかありません。
個人的に一番評価したいのはオープニング・エンディング曲。
特にエンディング曲のGet a Chance!。ネギま!シリーズ最高の神曲だと思ってます。もっと評価されるべき。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

確か千雨のエロ展開見れたはず

この作品で千雨のエロ展開あったはず
モンスターに舐められるやつ

主人公が力を手に入れるところでもあった
原作見てないとまあ分からんと思う

漫画に一緒にアニメが付録で付けられてるみたいなもん
原作見てなくても一応楽しめるかと

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

lg さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

-感想-

鑑賞回数:1回 ※評価はしてません。

【総合】
----------
 これから感想更新していきます「(゚ペ)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

65.1 6 モンスターアニメランキング6位
エイリアン9(OVA)

2001年6月25日
★★★★☆ 3.6 (79)
264人が棚に入れました
第9小学校に通う主人公・大谷ゆりは6年生に進級して早々、危険で気持ち悪くて誰もやりたがらない係「エイリアン対策係」に選ばれてしまった。その活動内容は、ボウグと呼ばれる共生型エイリアンを頭にかぶり、学校に出没するエイリアンを撃退・捕獲すること。対策係となった3人の少女たちは、「エイリアン対策」の日々の中でそれぞれが抱える心の問題に向き合い、絆を深め合っていく。そんな彼女たちをよそに、次々に襲い来るエイリアン達や、学校の大人達は、様々な陰謀を張り巡らせ彼女らを巻き込もうとしていた。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作愛が高じてアニメ化されたような作品

【レビューNo.92】(初回登録:2023/10/28)
コミック原作のOVAで2001-2002年作品。全4話。
交流ある「お茶さん」のレビューが琴線に触れたので、どんな作品なんやと。
>ガッツリと心をえぐってくる怪作(改題前)
なるほどこれは・・・

(ストーリー)
大谷ゆりは第9小学校に通う6年生。
この世界は度々エイリアンが飛来してくるので、学校には「エイリアン対策係」
が存在し、ゆりはその係に選ばれてしまう。
「エイリアン対策係」とは
・「ボウグ」と呼ばれる共生型エイリアンを頭にかぶり、学校に出没するエイ
 リアンを撃退・捕獲
・他のクラスから
 ・川村くみ:優等生でしっかり者。(ずっとやっていた学級委員長に嫌気が
       差し、それを辞めるために自ら志願)
 ・遠峰かすみ:天真爛漫な性格ながらも文武両道の天才児。(好きで志願)
優秀な2人に比べ臆病で泣き虫なゆりは、お荷物状態ながらも辞めることも許さ
れず、時には叱咤され、時には友情を育みながら活動に励むのだった。

(評 価)
ジャンル的にはSFダークファンタジーの部類に入るんですかね。
JSの緩い日常にエイリアンを登場させ、「鬱アニメ」的な展開をぶっ込んで
くるみたいな。

・原作愛が高じてアニメ化されたような作品
 率直な感想がコレですね。
 {netabare}・人気作だからとかヒットが期待できそうとかではなく
  (って当時のことは知らんけどw)
 ・逆に尖った表現等クリエイター魂を見せるといった気負いとかでもなく
 純粋に「ワイ、この作品めっちゃ好きだからアニメ化しちゃうぞ♡」みたいな?!
 原作愛を感じる制作陣の仕事ぶりだったなあっと。
 (って原作は知らんけどwそういう空気感がある作品かなっと) 
 視聴後の感想としては「鬱アニメ」なので、(ある意味気分は最悪ですがw)
 それ以上のモノが残るって感じですね。{/netabare}

・いろいろとバランスが絶妙
 「鬱アニメ」だからといって、ただ単に「胸くそ絶望展開」を見せればいい
 というのではなく、きちんと面白い作品として成立させるために、いろいろ
 と考えられているなっと。
 {netabare}・JSという設定が絶妙
  例えばこの世界の教師は何か企みがあり、対策係には厳しく当たります。 
  そんな先生は絶対的で逆らえないという従順さ(絶望具合)がいかにもJS
  らしい。
  そしてエイリアンとのバトルシーンなども、JSだからこそ少し緩さが生ま
  れ、この作品として収まりのいいシリアス加減になっているという印象。
  また全体を通して、まだ中学に上がる一歩手前の心の不安定さや純真さ具合
  等も上手く織り込んでいるなというのを感じますね。
 ・ボウグ(共生型エイリアン)のデザイン等が秀逸
  他のエイリアンはそれなりに敵っぽいデザインですが、このボウグは
  ・JSが頭にかぶったときどう見えるかを計算した「キモカワ」具合が絶妙
  ・戦闘形態といった「機能美」的な描写も秀逸
  ・JSと会話出来るのだが、その性格(作品での立ち位置)も巧み
   (ついでにCV:中尾隆聖さんがこれまた名演)
  作品のキモとなるだけに、本当によく考えられているなっと。
 ・陰と陽の使い分けも上手い
  キャラデザや(一見した)世界観は緩い感じなので、鬱展開(陰)だけでなく  
  ・その辺を活かした(陽)の描写だったり
  ・その(陽)があるから次の(陰)がまた映える
  というバランスも上手く取ってるなという印象ですね。{/netabare}

・その他補足
 「鬱アニメ」×「エイリアン」ということで、酷い展開や絶望感、グロ描写
 が多く、この時点でかなり視聴者を選ぶ作品ですが、
 {netabare}・振り返ると主人公ゆりのシーンの8割位は「涙目」描写だったのではw
  しかもグズグズ・ウジウジって感じで結構イライラが募る。
  → でも作品としてはベターな描写になるのかなあ。
 ・原作は完結しているらしいが、アニメは途中で終わる。
  → 個人的には、これはこれで余韻を残す終わり方でアリかなあ。
 ・あとOPはキャラソンなんですが、1話目は微笑ましく聴いてましたが、
  2話目以降は冒頭の歌詞
  「~普通じゃない朝が来て~ナイフが刺さったハートが疼く~♪」
  に何気に心が削られるんだよなw{/netabare}

個人的には
・好みかどうかでいえばあまり好みではないが
・面白かったかどうかでいえば、結構面白かったなあ
・客観的には4話であの完成度はかなり評価できるのでは
という感じですかね。
原作のよさもありますが、制作陣はホントいい仕事してるなと思います。

こんな作品、自分じゃ絶対手を伸ばさないだろうから、心を動かしてくださった
「お茶さん」には感謝ですね。

(追 記)
>原作愛が高じてアニメ化されたような作品
まあ原作は一定のコアなファンがつきそうなんだろうなって印象ですね。
・他の方のレビューを拝読するとやはりそんな感じ。
・原作は本編3巻を始め、続編の中学編やその後日談が連載されるなど、それなり
 に支持されてた様が伺える。
いうても、そういう背景もあったからアニメ化にGOサインが出たのかなっと。

>個人的には、これはこれで余韻を残す終わり方でアリかなあ
下書き後、YOUTUBEに原作のネタバレがアップされてたので視聴したのですが、以降
の話も面白そうだが、「OVAは敢えてここで止めておく」という「制作陣なりの美学」
だったのかなあって感じもしましたね。
(単純に売り上げ等で撤退しただけかもしれんけどw)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

woa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エイリアン=人間になるということ

2001~2002年発売のOVA、全4話。

エイリアンと共生することになった小学生3人の大人へと変わる際の危機的な心理を描く。エイリアンそのもののグロテスクさとその死に際に飛散する血液が小学生の主人公たちに降りかかる様は、需要者層の特殊な嗜好の気味悪さも表しており、二重の意味で不快である。

作中世界において校庭にそびえたつ宇宙人の巣(?)と小学生の日常が調和しているように、主人公たちの心理は異質であり超現実的と思われるが、同時にかすみが自分の兄の偶像をエイリアンに見出していることから、我々視聴者の方も異星人なのかもしれない。ただ主人公たちエイリアン対策係がその活動にいそしむ間、普通の生徒たちはシャッターに守られながら学習を続ける様を見るに、やはり主人公たちの心理も非日常なのだと分かる。

この作品の面白さは本来シャッターに守られて普通の日常を送る側の人間であるゆりが、多数決原理によってエイリアン対策係に任命されてしまうジレンマや緊迫感を味わう不条理だろう。自ら立候補した他の二人と違い、ゆりは対策係に対して、ただ忌まわしい仕事として認識するのみで、良くも悪くも思い入れがないのである。勿論、かすみの好きであるという感情やくみの保護者的存在に支えられて、肯定的に自分の仕事をとらえ直そうとするが、結局その再定義も挫折してしまう点、エヴァに酷似している部分があるように思える。

そのため、共生しているボウグというエイリアンとのET的なコンタクトも成功しているとは言えない。

例えば夏休みが終わることで、夏休み中に育まれた人間関係が一旦リセットされてしまう経験を誰しもすると思うのだが、新学期早々生じた友情関係の破たんの際にゆりがくみとかすみの諍いに対してどちらにも与さずみんなで一緒がいいと言うのは、異質なものが持つ本質的な分かちがたさではないだろうか。

また毎回物語の構造を象徴するかのような夢を主人公のゆりは見るのであるが、彼女が日常で強く感受したと思われる印象の連なりは物語そのものと同じく何も核心にいたる事実は提示してくれないのである。

分かっている事実だけで言うと、最終話のEDで彼女たちが迎える末路は、凄惨であると同時に些末的なものである。結局、ゆりの夢オチとも思える終わり方はどのような結論も求めさせてくれないが故に、絶望的なのだ。

終わり方も相まって、いわゆる胸糞アニメなのであるが、先ほどもいったゆりの夢の中において、あたり一面綺麗な花畑で各キャラクターが唐突な問いや問題を語り掛けてくる不可思議な情景は、そこだけでも見る価値があると思われる。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ズレが生み出す雰囲気

[エイリアン9]

全4話。クラスの中でエイリアン対策係となって3人の少女で(奴隷化=エイリアン化を実は目論まれてる)、次々学校に現れるエイリアンと戦うお話。とりあえず第一印象はこれは名作の予感と感じた。頭に味方側のエイリアンを装備して戦うのです。旧作風でありいい意味で凡庸で、カワイイ、のほほ〜んとした作画との、エイリアンの画とCGは怖いでもなく気持ち悪いでもなく、ウー・マ生物の雰囲気を出していい意味で浮いている風な所がギャップがありシュール。JCとは思えない画力。

エイリアン討伐時は授業を休んで戦うし、倒せない場合は夜通し。子供向けアニメのようで子供には見せてはいけない内容。4話でしかもこれからって所で終わったのが悔やまれます。そもそもかなり端折っているし説明もナッシングwでも惹きつける魅力を持った作品なのは間違いない。画面の切り替えとサントラは見事。サントラ集はプレミア価格が付いてるみたいです。しかしながらテーマ性を含んでいる事は確かなのですが妄想しないといけない演出止まりが難点。

何でも先生が敵エイリアンのようで(ここら辺の説明不足も難)ひたすら無理強いをしてくる体罰教師なの?とも思った。それとも嫌なことを続ける先に何かアル的なものかと期待してましたがハズレ。エイリアンが心を持っていて、先生が敵らしいのでそこら辺を+して本作を視聴してみると案外これはよさげとも感じた。まあ三人の少女が酷い目にあいます。バトルは単調ではなく小型、大型と色々出てくる。バトルは陰湿でもあり、まるで昆虫採集のようでもあり、逆に採集されてる節もあるし、主人公は泣きじゃくる。

全体通して1話1話の世界観のズレ、エイリアンと人間と学校の画のズレ。場面の焦燥感とサントラのズレ。もうズレにズレて堪らなくシュールな雰囲気。雰囲気だけでも味わえる一品。謎や続きの部分は原作買えと言わんばかりの作品でありんす。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22

65.9 7 モンスターアニメランキング7位
メガゾーン23(OVA)

1985年3月9日
★★★★☆ 3.6 (56)
232人が棚に入れました
省吾がB.D.に敗れ去り、何処へともなく去って半年後。軍に智美の殺害容疑を掛けられたという理由もあり、新たな友人のライトニング率いる暴走族「TRASH(トラッシュ)」の元に身を隠していた省吾は、半年ぶりに由唯に再会する。その頃、街では軍に支配されたバハムートにより軍の広告塔と成り果てていたイヴを通して、人々を戦争に駆り立てるメッセージが連日流されていた。しかし、実はバハムートは完全には軍の管理下に落ちてはおらず、本来のイヴとも呼ぶべきもう一人のイヴ(軍によって作り出されたものではない、以前同様のイヴ)が現れ、7Gのオペレーターである省吾に対し、自分にコンタクトして欲しいとの呼び掛けを続けていた。省吾は半年間自分を待ち続けた由唯のわだかまりを身と心で解いて想いを伝えると、本来のイヴに会う為、そして彼女が何を自分に伝えようとしているのかを知る為、TRASHの助けを借りる。その頃、デザルグは本格的なMZ侵攻を開始していた。

声優・キャラクター
久保田雅人、川村万梨阿、荘真由美、冨永みーな、塩沢兼人、宮里久美、高木均、三ツ矢雄二、山寺宏一、鳥海勝美、曽我部和恭、郷里大輔、沢木郁也、板野一郎、小林清志

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

修正版は非推奨。ベッドシーンあり版で。それでも面白くはないです。

 マクロススタッフですねえ…作画・キャラデザ・色彩・動き・セリフ全部です。
 設定もマクロスに似ておりますが、どこが似ているというとネタバレになるので止めておきましょう。簡単にいえばマクロス+マトリックス…です。マトリックスほど電脳世界の話ではないですが、SF的に言って設定もプロットも時代を先取りしたなかなかの水準だと思います。

 ただ、キャラの演技・演出・セリフがなんというかもっさりしているというか、時代を感じさせるというか。キャラに演技をさせたいというスタッフの気持ちは伝わりますが本当にもっさりしていて、無駄な動きが多いです。そこが一番気になりました。

 それとバイク設定がイマイチでした。スピード感があるわけでも、カッコイイ変形ロボなわけでもなく、当時の流行でギミックとして使っていたのだと思いますが、せっかくいいSFの世界観に必然性のないメカをいれたなあという感じがします。

 歌はまあ当時の音楽の中でもレベルは高いほうではないでしょう。キーボードやドラムなどが電子化されていくなかで、ドンチャンやっているだけの魅力がない音楽でした。

 で、本作の有名なベッドシーンですけど配信版はカットされています。なんでそういうことするかなあ、と思います。絵ですよ、絵?何がしたいんでしょうか?別にこんな絵柄のアニメのセックスを見たところで倫理的、道徳的に何が問題なのかさっぱりわかりません。

 そして何より許しがたいのは、この作品。このベッドシーンでの主人公の語りで、SF的世界観を説明します。それが全部カットになってます。これは作品を殺しているだけです。そこのシーンのためにこの作品はスタッフが頑張ったようなところもあります。本当にいい加減にしてほしいです。

 で、肝心の面白さは、ベッドシーンノーカット版で評価したとしても、面白くはないです。設定・世界観等SFとしての出来はいいですけど。OVA作品の世界では名前が知られている方だと思いますが、スタッフの知名度と時代性でしょうね。古典的なアニメオタクを目指すならチェックしておけばいいでしょう。

 SF設定でストーリーの評価は加点。キャラ造形がデザイン以外はあまり良くないので減点。音楽は…という評価です。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

plum さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

淋しくて眠れない

1985年発売のOVAですので、さすがに古い作品であることは忌めません。
けれど、すごく心に残っている作品です。

マクロスのスタッフが多く、設定はマクロスに近い部分がかなりあります。また、後のゼーガペインにも通じているところもあると思います。
「今が一番いい時代だって気がする」
この作品で最も有名な台詞ですが、実はその世界は・・・。

キャラクターでは、時祭イヴの印象が強いです。あれが現実になるのも、そう遠くはないでしょう。(声は超がつくくらい棒ですが・・・)ヴァーチャルアイドルということでは、初音ミクが近いんでしょうね。

そしてこの作品で忘れてはいけないのは、やはり「歌」です。マクロス同様、歌とロボットと女の子のアニメです。時祭イヴの歌は、当時を象徴する感じの歌ですが、この2曲は忘れることができない曲です。
「背中ごしにセンチメンタル」(宮里久美 イヴの声の人)
「淋しくて眠れない」(タケウチユカ 後の踊るポンポコリンの人)
その一方、BGMは「なぜこのシーンでそのBGM・・・」ということが多いのはご愛嬌で。


今となっては荒削りな作品ではありますが、後に大物になるスタッフも多数参加しており、一見の価値はあると思います。以下、あまり知識のない私でも、聞いたことのある方です。

■声優
 川村万梨阿、塩沢兼人、冨永みーな、三ツ矢雄二、山寺宏一(デビュー作らしい)
■スタッフ
 石黒昇、板野一郎、平野俊弘、美樹本晴彦、梅津泰臣、結城信輝、北爪宏幸、庵野秀明

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5
ネタバレ

涼宮ハルカスキー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

OVAの先駆け的存在

公開当時VHSをレンタルして視聴しました。
あの頃、OVAというジャンルが遂に市民権を得ることが出来て、TV放映では描けないような過激な内容を、映画よりも小回りを効かせて次々と量産していくぞという風潮の中、本作品はリリースされました。

本作品のコメントで、マクロスの二番煎じという内容が散見されますが、そんなのは当たり前のこと。マクロスのスタッフに次の金儲けのタネとして作らせた作品ですから…

内容としては、そのようなトンガッた目的の為に作られたものなので、インパクトのあるシーンは多いものの、全体のストーリーとしては評価しづらいものでした。

ただ、ガーランドはデカくてカッコイイですねー(AKIRAの金田バイクには劣りますが…) ああいう無茶苦茶なバイクには一度乗ってみたいです。

最後に…
{netabare}あの時代に、バーチャルアイドルを出そうと考えたスタッフのアイデアは評価に値すると思います。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

63.5 8 モンスターアニメランキング8位
戦え!!イクサー1(OVA)

1985年10月19日
★★★★☆ 3.5 (27)
98人が棚に入れました
「破邪大星ダンガイオー」や「吸血姫美夕」の平野俊貴(当時は平野俊弘)監督によるSF美少女アクション。ヒーローアニメ、特撮のオマージュが豊富に盛り込まれたこの作品の音楽は、特撮音楽の大御所、渡辺宙明。宇宙の侵略者、クトゥルフの魔の手が地球に迫る中、女子高生加納渚は、イクサー1と名乗る女性に「一緒にクトゥルフと戦ってくれ」と頼まれる。

声優・キャラクター
山本百合子、荘真由美、戸田恵子、安藤ありさ、塩沢兼人
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

映画+アニメ+特撮 それぞれの叡智を結集した傑作

このアニメには実に色々なエッセンスが詰まっています。

美少女が出てきてしかも女の子同士でイチャイチャする、美少女アニメ要素。
巨大ロボットに乗り込んで闘う、ロボットアニメ要素。
不気味な容貌をした化け物に人間たちが襲われる、スプラッター映画要素。
宇宙を股にかける生命体の侵略、SF映画要素。
巨大な敵とビル群を背に闘う、怪獣特撮要素。

このカオスさは80年代のアニメじゃないと味わえない。
イクサー1はそういった時代の象徴だと思います。
いずれも異常なこだわりが感じられて、面白いというか感動すら覚えます。
美少女好きなんだなー、怪獣好きなんだなーというのが見ていて分かります(笑)



ストーリー自体は極めて単純、分かりやすい。大味ながら直球で「愛!」をぶつけてくる辺りが最早清々しいです。


地球人のヒロイン、加納渚が異星人のイクサー1に惚れられて一緒に侵略者である悪の親玉、ビッグゴールドを打倒せんとします。
イクサーロボに二人で乗り込み悪をぶっつぶせ!!

敵も味方も愛ゆえに闘い傷つき倒れていく。そして愛ゆえに立ち上がる。美少女だらけでも完全に燃えアニメです。

燃え、というキーワードの中で力強い声質をもつ渚役の荘真由美さんと主題歌を担当する柿沢美貴さんの功績は偉大です!荘さん最高です!!


女の子は可愛いしロボットはカッコいいし音楽も素晴らしい。
重厚なテーマみたいなものはなく、ただひたすらに娯楽作です。

ちょーっと今見ると異様な雰囲気かな?と思いますので、今のアニメが好きな方には全くオススメできません。
全3話(巻)、次に続きます。


ちょっと思ったこと
{netabare}
この『戦え!!イクサー1』というタイトル。
もしかして『戦え!オスパー』のパロディであったりするのでしょうか。
話は全然関係ないし響きが似てるというだけなので多分違うとは思うのですが。
気になりました。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

80年代ハイクオリティーova+百合=強烈!。

 某新旧アニメ紹介動画で興味をもって視聴。80年代ovaらしく、ハイクオリティーで無駄にグロ+エロだけど、エロが百合要素強し!なのも、80年代デザインだけど古びない可愛いキャラデザで、現代でも十分楽しめる作品。敵も味方も百合カップルって!。


 下手な現代のアニメより、予算があってクオリティーが高くてキャラデザも良い昔の作品のが遥かに萌えも燃えもある。キャラデザの価値は、新旧で決まるんじゃなく、上手いか下手かしかない。塩沢さんが出てるのも嬉しい。モブにカミーユや鉄男がいるセンスは嫌いじゃないわ!。


 これはもうちょっとソフトにして2クールとかでTVアニメで見たかったかも。イクサー2のハカイダー感とかもそこで深められたらより良かったなぁ…。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

タロリン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

タイトルなし

ロボ、美少女、お色気、グロテスクなモンスター、神話など、この後に来るアニメを考えると、売れる要素はしっかり抑えて、時代を先取りしている感じでした。
ただし、話数の短さ故か説明不足な部分が多く、グロが多めなので、人を選ぶ作品だと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

66.8 9 モンスターアニメランキング9位
刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火(OVA)

2020年10月25日
★★★★☆ 3.5 (22)
90人が棚に入れました
御刀で異形の存在<荒魂>を斬って祓う神薙ぎの巫女<刀使>たちの物語!

声優・キャラクター
茜屋日海夏、石原夏織、五十嵐裕美、藤田茜、沼倉愛美、上坂すみれ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」(とじのみこ きざみしいっせんのともしび、略称:とじとも)

この作品は、スマートフォン用アプリゲームに関連するOVAなんだそうです。
「胎動編」と「波瀾編」の2部構成になっているTVアニメ版は視聴済ですが、ゲームは未プレイなので置いてけぼりを食わないか少し心配でした。

ですが、TVアニメ版主人公の衛藤 可奈美(CV:本渡さん)や十条 姫和(CV:大西沙織さん)らも登場するので、全く別の物語を視聴している感覚には陥りませんでした。
それに「荒魂」を巫女が御刀で祓うという世界観は一緒ですしね…

そう言えば、レビューのタイトルにも記載しましたが、この作品には略称があるようです。
TVアニメ本編には略称なんて付いていなかったのに、OVAにだけ略称があるなんて不思議じゃありませんか^^;?


刀使――

それは人の世に災いをもたらす異形の存在『荒魂』を、
古来、御刀で祓ってきた神薙ぎの巫女である。

現代において、ほとんどの刀使は『伍箇伝』と呼ばれる
中高一貫の訓練校で学園生活を送る学生であり、
その一方で任務となれば特別祭祀機動隊という警察組織に属する公務員として、
御刀を手に職務を遂行する。
御刀が持つ特殊な力を引き出して戦う刀使たちの活躍が、
この国の平穏に大きく貢献してきた。

大荒魂タギツヒメによって引き起こされた『年の瀬の大災厄』から数ヶ月。
新たな春を迎え、甚大な被害を受けた東京都内も復興を遂げつつある。
しかし『年の瀬の大災厄』以降、関東一円ではさらに荒魂が頻出するようになり、
特別祭祀機動隊――刀使の力が必要となるケースは後を絶たない。
そんな緊迫した情勢のなか、タギツヒメと刀使の因縁の地である江ノ島で、
非常に強力な荒魂の反応が観測される。

前編のあらすじはこちら…
散逸した御刀の調査蒐集を主な任務とする赤羽刀調査隊。
安桜美炎は、調査隊の仲間と共に職務と鍛錬に励む日々を送っていた。
『年の瀬の大災厄』から数か月後のある日、特別刀剣類管理局は、
江ノ島にて正体不明の荒魂の気配を感知する。
行方をくらました荒魂の居場所を探すため、
美炎たち調査隊は、療養中の鈴本葉菜の補充要員として、
新多弘名という刀使を新たに迎え、捜索任務にあたるが……

後編のあらすじはこちら…
人型の荒魂コヒメは、美炎たち赤羽刀調査隊の面々と過ごす中で、
人間に対して心を開くようになっていた。
しかし「刀使は荒魂を斬って祓うことを使命とする」という事実を突きつけられ、再び心を閉ざしてしまう。
刀使と荒魂は敵対している――そのことに思い悩むコヒメと、そんな彼女を心配する美炎たち。
ある日、調査隊が荒魂討伐の任務に赴いている中、
コヒメは折神家の施設を抜け出して美炎たちの元へ向かうが……。


公式HPのINTRODUCTIONとSTORYを引用させて頂きました。

公式ホームページにはTVアニメ版「胎動編」の総集編のリンクが貼られています。
2020年12月31日までの期間限定配信なので、気になる方は要チェックです。
この総集編のために再編集され、新たに川澄綾子さんのナレーションが吹き込まれているという、気合の入った構成になっているので、懐かしさもひとしおです。

そしてOVA本編も序盤こそゲームから投入されたキャラで占められていますが、程無く可奈美・姫和が登場したと思ったら折神 紫・折神 朱音の折神姉妹の二人までも顔を拝見することができるのですから、ゲーム未プレイ組でも割とすんなり物語には入れる構成になっていたように思います。

それと少しだけ違和感を覚えた点がありました。
それは完走後にwikiをチラ見して気付いたのですが、ゲーム版の主人公である安桜 美炎(CV:茜屋日海夏さん)はTVアニメ版主人公の衛藤 可奈美のライバルとの位置付けなんだそうです。

私は刀使としての安桜 美炎の実力の底を知っている訳ではありません。
ですが、TVアニメ版で死線を何度も潜り抜けたことによって衛藤 可奈美は相当強くなっていると思います。
何せタギツヒメを圧倒する程の実力の持ち主であり、またTVアニメ版の物語終盤では十条 姫和に実力をも圧倒的に上回る剣技をお披露目してくれていましたから…
正直可奈美が本気になれる相手はもういないんじゃないかと思っていたので、この点には違和感を感じたかな^^;

本作のキーパーソンは、ここちゃん演じる「コヒメ」ちゃんです。
これまで居なかった新たな存在という立ち位置なのですが、転び方が見通せないので彼女の立ち振る舞いからは目が離せません。
OVA全2話なので尺はそれほど取れませんでしたが、コヒメの心の葛藤はしっかり描かれていたのではないでしょうか。
だからこそ、後半の展開が大いに盛り上がったんですけどね。

主題歌は、安桜美炎(茜屋日海夏さん)、瀬戸内智恵(石原夏織さん)、七之里呼吹(五十嵐裕美さん)、六角清香(藤田茜さん)、木寅ミルヤ(沼倉愛美さん)、山城由依(すみぺ)による「blurry shadow」
改めて出演されている声優さんの名前をみると、錚々なるメンバーが顔を揃えているのが分かると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
私はしっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

キレイナセカイ

[文量→中盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
テレビ本編「刀使ノ巫女」から数ヶ月後の世界。勿論、本編の視聴はあった方が良いですが、必須というわけでもなく、簡単な設定(荒魂は人間を襲い、それを倒すのが刀使ノ巫女)だけ入れとけば、とりあえず視聴出来るかと。

レビューでは、本作のテーマについて、「ダンまち3期」や「鬼滅の刃」などを例に出しつつ、色々思うことを。だから、あまりアニメの感想にはなってない(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
人と荒魂(モンスター)は共生できるのか。

私は2020年11月にA-TXで視聴したのだが、ちょうど同じ時期に、「ダンまち3期」が同じテーマで放送しているのが興味深かった。

勿論、(実質2話の本作とは)尺が違うので単純な比較は出来ないけど、本作とは違う終着点になりそうな予感(まだ途中なのでなんとも言えないが)。

本作では、最終的に「受け入れた」。まあ、「人間を害する能力」を保持していることと、「人間を害する意思」を持っていることとでは、当然、後者の方が危険なわけで。「意思」があるならば、人間であっても、銃やら刃物やらで人間を害することはできる。

そんなこと、理屈ではみんな分かっていて、あとは、それを「信じられるか」で。本作では「信じる」ことを選択しましたが、それがちょっと「キレイすぎる」という気はしました。

まあ、それも「作風」なので、「この作品ならこの結論であり」と思いましたが。
{/netabare}


【余談 ~厄災は、滅する? 受け入れる?~】
 {netabare}
「刀使ノ巫女の荒魂」「ダンまち3のモンスター」「鬼滅の刃の鬼」には、共通点があると思う。

人にとっては厄災であり、しかし、相手にも意志があること。

今日のテレビ番組で、ある社会学者が「鬼滅の刃」というタイトルに違和感を感じる、というか、現代の「鬼観」だな~と言っていた。

曰く、「鬼」というのは元来「災い」と近く、「滅する」のではなく、「祓う」ものだった。節分などが分かりやすいが、「鬼は外」と祓う(追い払う)ものの、毎年、鬼はやってくる。「鬼は不滅」というのが、古来の日本人の考え方だった。

「祓う(払う)」とはつまり、「距離をとる」「住み分ける」ということ。元々、日本人は、厄災にすら「神」を感じ、自身の被害を防いだ上で、その存在を認めてきた。

それが、日本人的な「共生」だった。

しかし、欧米の価値観の中では、厄災というのは、制圧するものであり、滅するものだった。一方に「服従」を強いるのが「共生」の形であった時代は長かった(と言ったら、怒られるかもしれないが)。

「鬼滅」というタイトルには、知ってか知らずか、そういう欧米的、現代的な思想が含まれている。そんな指摘だった(いや多分、鬼を文化的なものとして扱っているわけではないので、そんなに深みなくつけたタイトルなのだろうけど)。

鬼滅最後まで読んでないし、ダンまちはまだ放送中だからはっきりは分からないけど、(他作品について){netabare} ダンまちは日本的な「住み分け」に、鬼滅は欧米的な「征服」にあたると思う。 {/netabare}

しかし、現在の「ボーダレス」「グローバル」「違いを尊重」する世界を見渡すと、日本人的な「共生」でも、欧米的な「共生」でもなく、「同じ場所で対等に暮らす」という「共生」。これは、「刀使ノ巫女 一閃の燈火」にも見られて、やはり、現在的だなと思う。

ただ、昨今のコロナ騒動にも見えるが、「人間と野生」「人間と人間」の壁を全て取り払うこと。全ての距離が近づくことが、果たして正しいのだろうか、と、本作の「優しい世界」を観ていて、ちょっとした疑問、違和感を感じたので、レビュータイトルは「ヤサシイセカイ」にしてみた。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
前編☆3
5ヶ月後か。もう大分忘れたな(笑) 主役の2人。まあ、めっちゃ強くなっちゃったから、ストーリー作りにくいよな。

意思をもつ荒魂。ちょうど、ダンまち3期でも同じテーマでやってる。それぞれ、どんな着地にするかな?


後編☆3
過去の色々を踏まえて、結局、人間に対する、というより同族を守ろうとしたコヒメ。ていうか、荒魂からのアプローチなのね。でも、結局許してしまう、ヤサシイセカイ。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

好きなコンテンツだけあって残念!と思ったけど、いつも通り

感想
 なんと調査隊に新キャラを投入!ハナさん(とじとものキャラ)の代わりに入ったとの話
ただ、その新キャラを上手く使えていなかったと私は思います
テレビシリーズの歩ちゃんを思い出す。
しかし、肩透かしをやるのが刀使ノ巫女
なら、仕方ない!
しかし!後半の戦闘で演舞会(とじとものイベント)のbgmが流れたのは非常に良かった!
今回の話はとじともにも関わりそうなんで期待します!

よかった!と思う点
 ここで語りたいのは新キャラの声優、河瀬茉希さんが非常に面白い方でした!
とじらじを見ていただくとわかるのですが
テレビシリーズの主人公の声優かつ、とじラジのパーソナリティの本渡楓さんは、非常に刀使ノ巫女が好きで、
(本作品と関係のないインタビューで聞いてもいないのに語り始めるレベル)
毎回ゲストをそっちのけて、刀使ノ巫女を語り始めるという困ったお方
(むしろそこが面白いのでやめないで!)
どうやら本渡楓さんと河瀬茉希さんは『ゾンビランドサガ』で共演していたためか、非常に仲が良くトークが非常に楽しかったです。
正直、あの二人が揃っただけでも、非常にいいキャストだと思います!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

58.2 10 モンスターアニメランキング10位
極黒の翼バルキサス(OVA)

1989年7月25日
★★★★☆ 3.2 (14)
53人が棚に入れました
『極黒(きょうこく)の翼バルキサス』は、多数のコアファンを擁する、よしもときんじ&amp;うるし原智志コンビによるアニメ。『プラスティックリトル』などの名作を生み出した名コンビの、初期の佳作として有名な本作は、浮遊城バルキサスに潜む魔王に復讐を誓った少女レムネアの冒険を描く。

よると さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

作画は当時としてはすごい

某所で拝見。
うるし原智志で、エロありの作画だけど、当時としては(1980年代か?)すごくて圧倒するのではないかと思う。

私が思うに、シナリオはそんなに悪くはなかった。

男勇者の衣装がちょっとエロいのが気になりますな。
うるし原先生は男キャラも上手いから、絵を描く自分としては参考になります。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

えんな さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

何とも・・・

時代の割に作画はいいけど、正直内容はさっぱり・・・
テンポが速すぎて薄っぺらい、ヒロインもなぜか好きになれなかった
45分くらいの作品です、いちおうファンタジーかな・・・

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ダークファンタジー

微エロあり。物語としてはありきたりの魔王退治で、作画は
手描きにしては美しい方。80年代末の作品だが90年代の作品に比べて丁寧な作りになっていると思う。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

64.4 11 モンスターアニメランキング11位
うたわれるもの(OVA)

2009年6月24日
★★★★☆ 3.8 (192)
968人が棚に入れました
トゥスクル國では、今日も穏やかに時間が流れている。やわらかい風に乗り、遠くから聞こえてくるのは城内を駆ける少女達の足音と、兵士達の訓練の掛け声。そして、赤子の泣き声と子守唄・・・。数日前、城の外へ出掛けたハクオロとウルトリィは、街で赤ん坊を保護することになった。フミルィルと名づけられたその子の身元調査を進める間、城の者達で世話をしているのだ。その中に、とりわけ母親のように世話をするウルトリィがいた。夜、物見櫓に一人佇む者がいた。カルラだ。最近のカルラは、ウルトリィとの晩酌をなかなか実現できずにいた。赤ん坊にかかりきりになっているウルトリィを、ただ、何も言わずに見守るのだった。日に日にフミルィルへの愛情を濃くするウルトリィを他所に、一方ではフミルィルを親元へ返す手筈が進みつつあった。カルラは思う。親子のあるべき姿、家族のあるべき姿を。その矢先、ウルトリィがフミルィルを連れて逃げ出したという報せが入り・・・。トゥスクルに吹く風が運んだ、ひとつの物語。ウルトリィとカルラ、それぞれの想いと葛藤の向こうに酌み交す杯の味は如何なるものか。
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

自分をアニメの世界に引きずり込んだ作品のひとつ。。そのOVAはファンサービスに溢れたものでしたw

 
本編は自分がケモ耳に目覚めた作品であり、ひょっとしたら萌えとか属性とかいうものを初めて強く認識した作品かも。
特にエルルゥとアルルゥが好きでした・・

 原作:AQUAPLUSのゲーム(含18禁)
 1期:2006年放送(全26話)
 2期:2015年放送(全25話)・・偽りの仮面
 本OVA:2009~2010年(全3話)
 制作:カオスプロジェクト、AQUAPLUS
  カオス~の作品としては、
  D.C.〜ダ・カーポ〜、Wake Up, Girls!、
  WHITE ALBUM(ゲーム)が知ってるところかな。
 キャラデザ:桂憲一郎
  マクロス7とかワルキューレロマンツェも担当しているもよう。
 視聴:2021年2月(dアニメ)

原作は未プレイ。
話題作だっただけあって世界観や設定がしっかりしている。
特にキャラが秀逸で各キャラの個性や魅力が強い。
そして、OPとEDがめちゃイイ(特に1期)。

ちなみにどんな設定か・・

■本編あらすじ(あにこれより)
ここではないどこか、今ではないいつか。

時は戦国時代。國は分かれ争い、民草が飢え苦しむ時代。
ある山奥ののどかな辺境の村に、瀕死の怪我を負った男が運び込まれた。
={netabare}
彼は村人に助けられる以前の全ての記憶を失っており、さらに自分が顔につけている仮面はどうやっても外す事の出来ない不可思議で不気味な代物。
彼は村人達に獣のような耳や尻尾がある事や、自分に製鉄や化学肥料などの高度な知識があることを疑問に思い、自分自身と目覚めた世界の微妙な齟齬を訝しつつも、おおらかで穏やかな村人たちの雰囲気に村の暮らしを徐々に受け入れつつあった。

新たに『ハクオロ』という名を村長から授かった彼は、村の生活を豊かに発展させ、村を襲った災厄を退け、村人達の信頼を勝ち取ってゆき、既にこの村の無くてはならない家族となっていた。
しかし戦乱と貧困の風は、この平和な山村にまで吹き付け、人道に反する重い税を押し付けた藩主に反発したことが原因で、村人に強く信頼されていた村長が殺害されてしまう。
{/netabare}=

リアルタイムか再放送か忘れましたが、毎週楽しみに観てました。

■本作のエピソード
お決まり温泉回・・・
~{netabare}
アダルト原作だけあって(?)出すモン出しますねw
ウルトリィは乳を与えているようだけど・・出ているのだろううかw
ウルトリィ vs 怪力カルラ・・ドキドキ。もっと見たかった。
クロウ・・カムチャタールとの恋バナ、安定のニブさw
ベナウィとアルルゥ間の妄想をするエルルゥ・・Good!w
トウカやオボロの間抜けな姿・・貴重w
{/netabare}~
キャラの意外な面を見ることができてニンマリw
1期後すぐに観るともっと楽しめたかも。

■キャラ/キャスト(ほぼ自分用)
~{netabare}
 ハクオロ:小山力也
 エルルゥ:柚木涼香
 アルルゥ:沢城みゆき
 トゥスクル:京田尚子
 オボロ:桐井大介
 べナウイ:浪川大輔
 クロウ:小山剛志
 カルラ:田中敦子
 トウカ:三宅華也
 ウルトリィ:大原さやか
 カミュ:釘宮理恵
 ユズハ:中原麻衣
 ドリィ,グラァ,ハウエンクア:渡辺明乃
 ムックル:下山吉光
 クーヤ:富坂晶
 ゲンジマル:飯塚昭三
 ニウェ:秋元羊介
 ディー:池田秀一

そういえば、アルルゥが・・・
{/netabare}~
沢城みゆきさん!
釘宮さんも中原さんもいたw

未視聴の方は是非、本編から観てみて欲しいです。
アニメの歴史を知る上で必修作品と言わせていただきたいのです。
 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

ANK2gou さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

タイトルなし

OVA全3巻

巻ノ一:望楼の子守歌
内容はあらすじを参照。
{netabare}
カルラとウルトリィが晩酌したがる訳(何か特別な理由があるのか、単に飲み友達だった二人が拾い子のせいで一緒に飲め無くなったのか)とウルトリィが捨て子に入れ込む理由がよく分からない。

カルラ、ウルトリィ、カミュ、トウカの乳首解禁入浴シーンあり。
{/netabare}
---------------------------------

巻ノ二:秘恋の処方箋
物語:3.5 作画:4.0 声優:4.0 音楽:4.0 キャラ:3.5
あらすじ: {netabare}コンシューマ版追加キャラのカムチャタール一味のノポンとゴムタがカムチャタールの為を思い、エルルゥをトゥスクル城内から転移の術法で密かに連れ去り、若返りの薬を作って欲しいと頼み込んだ事から騒動に発展。

これを言ってはお仕舞だが、ノポンとゴムタがきちんと手続きを踏んでエルルゥに頼べば騒動にならなかった。
Cパートのエルルゥの思い込みにはクスッとした。

モブキャラ女子多数の乳首解禁入浴シーンあり。
サービスシーンとしても不要。
{/netabare}
----------------------------------

巻ノ三:深山の鍔鳴
物語:3.5 作画:4.0 声優:4.0 音楽:4.0 キャラ:3.5
あらすじ:{netabare}ハクオロから渓流のヌシの捕獲を冗談で命じられたトウカは、ヌシと思われる大魚を釣り上げ様と格闘中に、手伝ってくれたアルルゥと共に川に落ちて流され、山中を彷徨う羽目になる。
捜索に来たオボロとドリィは二人を見つけるが、オボロがトウカのアルルゥ以下のサバイバル能力を面白がって直ぐに助けず、陰から見守る事に。
しかし、巨大恐竜並みの大きさのトカゲ?が現れ四人が襲われる事態になり…。

トウカがオオトカゲを退け、大魚を無事に持ち帰り面目を保ててよかった。
オボロは性格悪いなw
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トゥスクルの平和を感じられる温かな外伝です^^;

この作品は、概要の説明無しにいきなり物語が始まるので、「うたわれるもの」本編視聴済の方を対象にした作りになっています。なので、本作品を視聴される場合は、予め本編をご覧いただく事をお薦めします。

本作品は、以下の3本の外伝で構成されています。
それぞれ、スポットを当てている人物が違うので、本編とは違った一面を見る事ができます。


巻ノ一 望楼の子守唄
ウルトリィと赤ちゃんのエピソード。本編の殺伐としたイメージは無く、終始ほんわかした感じの物語です。

巻ノ二 秘恋の処方箋
あ、往年のキャラに似ているような・・・^^;
エルルゥが薬師として大活躍します^^

巻ノ三 深山の鍔鳴
トウカがアルルゥと一緒に山中で一夜を過ごした物語です。
アルルゥの頑張りと優しさを見る事ができます^^


本編からキャラデザが変わっているせいなのでしょうか・・・全体的に柔らかい雰囲気を受けます。

また、本編で共に戦ったトゥスクルの仲間達も平和に過ごしているのですが・・・相変わらずハクオロだけは忙しそうなのが印象的でした^^;

投稿 : 2025/03/01
♥ : 21

62.5 12 モンスターアニメランキング12位
アルスラーン戦記(OVA)

1991年8月1日
★★★★☆ 3.4 (39)
156人が棚に入れました
大陸の東西公路の要所として巨額の富と華麗な文化を誇り、巨大な勢力を持つパルス王国が西方の蛮族ルシタニアの侵攻を受けた。時の国王アンドラゴラス三世率いる大軍は、強力な兵力で他を寄せ付けなかったが、万騎長カーラーンの裏切りによって一日で壊滅。王都は炎上し、ルシタニア軍の足音が高らかに響き渡った。アンドラゴラスは不気味な銀仮面の男に捕らえられ、国王を守ろうとした大将軍ヴァフリーズは殺されてしまう。難を逃れた王太子アルスラーンは、忠誠のもとに集まった強者たちダリューン、ナルサス、ギーヴ、ファランギース、エラムら五人の協力を得て、王国復興のために立ち上がった。

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

善と悪、権力と夢、憎悪と欲望渦巻く、疾風怒濤のスペクタクル英雄絵巻

1991年上映角川作品

原作は田中芳樹による大河ファンタジー小説
中世が舞台の剣と鎧の時代
大陸公路の中心に位置する大国家パルスの皇太子アルスラーンの物語
敵国ルシタニアによって攻め込まれ、奇襲、策略、裏切りにより王都エクバターナが炎上、陥落してしまうところから物語は始まる
なんとか逃げ延びたアルスラーンは万騎長(マルズバーン)の一人である黒衣の騎士ダリューンに護られながら王都奪還を掲げ流浪の旅に出る
アルスラーンは14歳という若さながら不思議なカリスマを持つ少年
その人柄、王としての器に惹かれ
本当は宮廷画家になりたい天才軍師ナルサスや女好きの吟遊詩人であり弓の達人ギーヴなど個性的で強力な仲間を得て軍として、王として成長していく

もともと原作者は銀河英雄伝説の著者なので戦略などのアイディアは超一流
世界観はしっかり設定されてて、作画も綺麗、キャラも魅力的、音楽も素晴らしく極上の作品に仕上がっています
間違いなくお勧めできるタイトルですよ!

レンタルショップにはなぜか置いてないのだが、観る機会があれば是非見て欲しい作品です
僕はAmazonでフランス版のDVD-BOXが安かったので購入
オリジナル日本語版も付いてるので問題ありません
リージョンコードがPALなので日本製のDVD Playerで再生はできません
PCなら問題なく視聴可能です

主人公皇太子アルスラーン演じるは山口勝平さん
犬夜叉や名探偵コナンの怪盗キッドもやってます

黒衣の万騎長ダリューン演じるは井上和彦さん
タッチの新田明夫、夏目友人帳のにゃんこ先生などを演じるベテラン声優さんです

天才軍師のナルサスを演じるは(故)塩沢兼人さん
希代の名優です
ふしぎの海のナディアのネオ皇帝
ゲームスナッチャーではランダム・ハジル
など様々な名キャラを演じてます

アンドラゴラス王演じるは大塚明夫さん
攻殻機動隊のバトーさんですね

古い作品なだけあって有名声優が目白押しで出演しているのも見所の一つです!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

この1話だけではどうしようもないが、1話の質自体は高い。

アニメ業界に大きな一石を投じた
銀河英雄伝説の原作者による、
(原作は)銀英伝よりも長い原作
(しかも今尚終わっていない)のアニメ化。

その為、当時期待も高かったし、
ロードショーもしていた。
劇場版なので1話自体の質は高いが
長い物語の序章なので、物語としての
評価は書きようもない。
(実際出ていない主要人物多数)

いきなり冒頭で、主人公の国が
戦争で負け国王が捕らえられる。
(その戦闘は十分迫力があるし、見ごたえもある。)
ただ、この原作者の最大の良さはキャラが立つ事だが、
1話ではキャラの立ちようもない。
(せいぜいダリューンが不器用だと言う事くらい。
あとナルサスが性格がひねくれているという事くらいか、、)

せいぜい、掴みはOKと言うところ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

夜。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

【memo】

《靴跡の花》
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10367674

遊佐未森

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森

高い星の輝きが欲しくて
君は一人歩き出す
砂にまみれ 揺れる花の色も
遠い眼には映らない

涙ひとつ覚えた朝は
足を止めて 気づいて

道に続く幾つもの足跡
皆んな同じ夢を見た

失くしたもの数えるならば
更多更詳盡歌詞 在 ※ Mojim.com 魔鏡歌詞網
瞼閉じて 忘れて

強い風が過ぎた その傷跡も
いつか埋めるでしょう あの白い花

人の夢は小さな花の
命よりもはかなく

君の歩いた道 その靴跡に
いつか咲くのでしょう あの花が
君の歩いた道 その靴跡に
いつも揺れるでしょう あの白い花

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

63.6 13 モンスターアニメランキング13位
キャノン・バスターズ(Webアニメ)

2019年8月15日
★★★★☆ 3.3 (15)
66人が棚に入れました
「マクロス」シリーズなどで知られるアニメスタジオ・サテライトが、海外の監督や脚本家とともに作り上げる日米合作アニメ。
友情を重んじる女アンドロイド・サムが、王子でありながら国を追われ、逃亡中の親友を捜すため、保守ロボットのケイシーと荒くれ者のフィリーと共に旅に出る!。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

NETFLIXにおけるこの作品へのコメントは「気骨があるエキサイティング」

この作品の原作は未読ですがアメコミのようです。
NETFLIXのオリジナルで、シーズン1が2019年の8月15日に配信が始まった作品です。


友情を重んじる女アンドロイドが、親友の王子を捜す旅に出る。
不死身の荒くれ者フィリー・ザ・キッドを仲間に加え、
変形する巨大キャデラックで目的地を目指せ!


ネトフリックスまとめwikiの概要を引用させて頂きました。
…こんなサイトがあったのは初めて知りました^^;

この作品は「15才未満の未成年者の視聴は推奨しません」に分類されるそうです。
視聴している時には全く気になりませんでしたが、改めてこの表示を見ると
思い当たる節が無い訳ではありません。

それは、全て荒くれ者フィリー・ザ・キッドの「不死身」に起因しています。
彼の不死身な理由は分かりませんが、兎に角どんな事をされても生き返ってくるんです。

例えばズバッと切れた腕が時間が経つとくっつく…
リアルでは有り得ませんが、アニメの設定としては正直ありきたりです。
ですがフィリーにとってそんな芸当は朝飯前…
全身が溶解してしまっても元に戻るのですから、並の生命力ではありません。

だから…なんでしょうが、物語の中で彼は何度も命を落とすんです。
その中には残酷だと思える場面も幾つかありました。
この残酷さがR15指定となった所以じゃないかと思っています。

物凄く独特なキャラで、時には自分の事しか考えない我が儘な一面があっても嫌いになれるキャラじゃないんです。
CVをキレッキレの松岡さんが演じているのも要因かと思いますけど^^

友情を重んじるアンドロイド…サムのCVは矢野妃菜喜さんです。
初めて見かける名前だなぁ…と思いググってみると、私立恵比寿中学に加入していた方なんだそうです。
その後アニメコラボカフェ『SHIROBACO』のキャストとしての活動を経て現在声優、歌手、女優として活躍されているそうです。

彼女のwikiをチラ見すると、出演数は決して多くありませんが、演技に違和感は無かったと思います。
それよりwikiの「出演」欄に本作品が入っていなかったことの方が気になりましたけれど…
もしかして黒歴史だったとか…!?

フィリーに出会う前からサムと同行していたのはロボットのケイシーターンバックル。
CVはしーちゃんなので演技は安定感抜群でした。

この3人のサムの親友の王子を探す旅は波乱万丈である上、様々な思惑が交錯しながら動いていきます。
現在はシーズン1の全12話しかありませんが、物語の内容的には全然終わっていないので、きっと2期が来るんだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

作画にちょっと癖がありますが、慣れれば気にならないレベルだと思います。
私はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キャノン・バスターズ

2020.10.14 視聴完了。

Netflixで配信しているアニメです。
アメリカのグラフィックノベル
(アメリカの漫画の一形態、コミックとはジャンルが違うとされている)
が原作だそうです。

アクション(戦闘)シーンが多く3Dアニメでも良さそうな感じですが
原作に近い2Dにしたのかもしれません。

ただなぜフィリーが不死身なのか等
謎は残ったままで、続きを作るのか気になるところです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

オカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

見れなくはないけど、あまり、、面白くはない

日米合作のNetflixアニメ

不死身の主人公、死ぬと体の数字が増える。
ヒロインはロボット。
滅びた国、ボディカ王国の王子と再会するための旅に出る。
大事な?王子とヒロインアンドロイドの思い出回想とかのアニメーションレベルが学生並み。
ラスボスのデザインが古い。

物語も至って普通の展開。
見れなくはないけど、あんまりな作品。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

計測不能 14 モンスターアニメランキング14位
ぼくのデーモン(Webアニメ)

2023年11月23日
★★★★☆ 3.8 (6)
16人が棚に入れました
核災害後の近未来。母を救いたい心優しき少年は、闇の勢力が迫るなか、大切な友だちの"デーモン"と呼ばれる小さな生物とともに、日本横断の旅にでる。
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