メルヘンでアイドルなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのメルヘンでアイドルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月21日の時点で一番のメルヘンでアイドルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.8 1 メルヘンでアイドルなアニメランキング1位
プリティーリズム・レインボーライブ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★★ 4.1 (96)
388人が棚に入れました
音楽を聴くと「色」が見える不思議な力を持った彩瀬なるはDear Crownのような店のオーナーが夢の中学2年生。原宿に新しく出来る店が公募で店長を決めると聞いてオーディションに参加し、審査を勝ち上がって最終面接のプリズムダンスに臨むことになった。
ダンスを始めたなるの前に、突如としてりんねと名乗る少女が現れて「虹の音楽」について語り始める──。

声優・キャラクター
加藤英美里、小松未可子、芹澤優、佐倉綾音、伊藤かな恵、戸松遥、後藤沙緒里、内田真礼、柿原徹也、前野智昭、増田俊樹、神代知衣、森久保祥太郎
ネタバレ

Prism_Ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

七色ハートでハッピーな~る!

第一作プリティーリズムオーロラドリーム・第二作プリティーリズム・ディアマイフューチャーとは世界線を変えた本作は20世紀で最高の出来事であり、プリティーリズムシリーズの集大成です。本作単品でも楽しめますが前二作を見ることにより更に1000倍くらい楽しめる仕掛けがたくさん施されているので未見の方は前二作を見ることをお薦めします。

【物語】スポ根あり昼ドラありヤンホモありのハピなるでめちゃウマで熱くてメルヘンでにゃにゃにゃにゃ~んで愛・NGでフリーダムでバーニングでジンギスカンなストーリーになっています。全体の出来はとても素晴らしいですが前半には{netabare}蓮乗寺べるがプリズムライブに失敗し観客に嘲笑われる{/netabare}といったハードなシーンも含まれているので見る人を選ぶかもしれません。
【声優】メインキャラは売れっ子声優で固めています また前二作に出ていた声優も両親やゲストキャラなどで出演しています ちなみに森久保祥太郎のEZ DO DANCEが聞けるのはレインボーライブだけ!(多分)
【キャラ】本作は男子キャラに焦点が当たることも多く、特にその中でひときわ輝いていたキャラは絶対アイドル・速水ヒロです。よくヤンホモと揶揄される彼ですがその過去は重く胸を打たれます。45話で勝者じゃなく勇者になったヒロ様は本当に素敵で感動しました!
【作画】時々荒れてる回もありますがあまり気になりませんでした 演出上の関係で遊☆戯☆王並の顔芸が見られる回もあります CGパートは集大成にふさわしく、男子にもCGパートがあるなどタツノコの本気が見受けられました。(DVDBOX特典の男子プリズムショーは必見)
【音楽】前二作に引き続き素晴らしい楽曲が揃っています。この出会いは奇蹟? No It's destiny!

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ジュニア♀向け人気作の一角ですが・・・ED実写パートがケバ過ぎませんか?

レビュー数・お気に入り登録数こそ少ないものの、あにこれの総合評点が ★ 4.1 と、同じジュニア♀向けアニメの良作『レディジュエルペット』(★ 4.1)や『ハートキャッチ・プリキュア!』(★ 4.0)と遜色ない評価であり、本作のあと劇場版も制作され、さらに後継作品として『プリパラ』シリーズが現在も制作されている人気作・・・ということで、気になって視聴してみました。


◆総評

本作の全体的な印象としては、同じファンタジー要素のある音楽ライブ系作品『AKB0048』の低年齢向けバージョンといったところでしょうか。
ただ、準主役級のヒロイン・蓮城寺べるの決めセリフが「無限カレイドスコープ」なので、本作と同じく特殊競技に挑む少女達をテーマとした名作『カレイドスター』も意識しているのかも知れませんね。

『AKB0048』は実在アイドルグループAKB48を下敷きにした設定でしたが、本作の場合は音楽・映像分野の有力企業エイベックスが制作に深く関わっている作品ということで、EDに同社に所属する幾つかの少女グループが歌って踊る実写パートがあります。

作品内容としては、中学2年生の少女達や高校1年生の少年達が、「プリズムショー」という、連続ジャンプの荒業を駆使するアイススケートをしながら、なおかつギターを弾いたりサックスを吹いたりヴァイオリンを弾いたりキーボードを叩いたりして音楽を奏でて、審査員たちの得点を競う特殊競技、の様々な大会で熱戦を繰り広げる・・・という色々欲張りで無謀な設定の作品となっています。
まあ、見始めてしばらくすれば「これはこういう作品なのだ」と気にならなくなってきますけど。

主役ヒロインはピンク髪の頑張り屋の少女・彩瀬なる(中学2年)ということで、これはこの手のファンタジー作品のお約束なのかも知れませんね。

で、全体的な出来としては、第2クールまではまずまず面白かったのですが、その後は結構マンネリっぽい展開でちょっと飽きてきてしまったかな。
終盤は、やはりこの手の作品のお約束なのか、いきなりの「セカイ系」展開で、でも最後はちゃんとハッピーエンドで締めてくれたので良かったです。

ただ、前述した『レディ ジュエルペット』(個人評価 ★ 4.3)や『ハートキャッチ・プリキュア!』(個人評価 ★ 4.1)に比べると、シナリオや作画が色々と粗雑な印象は拭えなかったので、その分、個人的な評価点数が低くなりました。

まとめると、本作の場合『レディ ジュエルペット』や『ハートキャッチ・プリキュア!』みたいに、終盤や中盤に入って、ここが見どころ!といいたくなるような凄い展開や感動する展開は個人的には見当たらなかったので、結局のところ、最初の数話を見て気に入った人はそのまま見続ければ良い作品・・・ということになるかと思います。


◆EDについて気になった点

・1クール目のEDで、小学3~6年生くらいの少女グループのダンス・ライブ(実写)があるのですが、あくまで個人的な印象ですが、化粧その他の色使いがケバくて余り感心しませんでした←まさに「身の程を知れ!三次元」(by 『この美術部は問題がある!』)状態。
・2クール目のEDも実写ですが、さすがに1クール目の視聴者の評判が悪かったのか、出演者をエイベックス所属のアイドルグループ(i☆Risという18歳以上の少女5人組)に変更し、演出も割と落ち着いた雰囲気に改めています。
・3クール目のEDは、とうとう実写をやめて普通のアニメのEDになりました(これが一番マシな印象でした)。
・4クール目のEDは、また振り出しにもどって実写に。


◆制作情報
{netabare}
原作         タカラトミーアーツ、シンソフィア
監督         菱田正和
シリーズ構成     井内秀治、坪田文
脚本         井内秀治、坪田文、村上桃子、本田雅也、青葉譲
キャラクターデザイン okama(原案)、松浦麻衣、Cha Sang Hoon
音楽         長岡成貢
アニメーション制作  タツノコプロ、DONGWOO ANIMATION{/netabare}


◆クール別評価

1クール目(第1~13話) ☆ 3.7
2クール目(第14~26話) ★ 4.1 ※ここがピーク
3クール目(第27~39話) ☆ 3.5
4クール目(第40~51話) ☆ 3.6
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総合           ☆ 3.6 


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= プリティーリズム・レインボーライブ (2013年4月-2014年3月) ========
{netabare}
 - - - - - OP「BOY MEETS GIRL」、ED「RainBow×RainBow」 - - - - -

第1話 私はなる!店長にな~る! ★ 彩瀬なる(中学2年)プリズムライブ・デビュー(PS店長) ※掴みはOK
第2話 あんにお任せ!ポップンスイーツ ☆ 福原あん(同上)プリズムライブ・デビュー(スイーツ担当)
第3話 クロスがいと?COOL & HOT ☆ 涼野いと(同上)プリズムライブ・デビュー(メイク担当)
第4話 プリズムストーン・イースターにようこそ! ☆ PS初イベント、謎の少女りんね
第5話 私の歌は色 トリドリーム ★ 神浜コウジの歌の提供、なるのマイソング
第6話 クールなハートがビートでヒート! ☆ 速水ヒロ(高1)登場、いとのマイソング
第7話 ガンコ親父にスイートマジック ☆ あん&いとの家庭事情
第8話 男の勝負はダンスバトル ★ 仁科カヅキ(高1、あんの先輩)登場、ダンスバトル(ヒロvs.カズキ)
第9話 プリズムライブは晴れのち嵐 ★ エーデルローズSの挑発、りんねの4連続ジャンプ
第10話 謎の生物 プリズムストーンに現る! ☆ ドリーミングセッションへのエントリー
第11話 Go for ドリーミングセッション! ★ 1回戦(プリズムスト-ンvs.エーデルローズS)、涼野いとvs.小鳥遊おとは
第12話 はばたけ!勇気の羽 ★ 森園わかなvs.福原あん、心の壁 
第13話 心をつなぐ虹のかけ橋 ★ 蓮城寺べるvs.彩瀬なる、ステージの魔物、伝説の7th.コーデ

 - - - - - - - - OP「EZ DO DANCE」、ED「§Rainbow」 - - - - - - - - -

第14話 りんねの秘密 ☆ プリズムワールドからの使者、千里オーナーの中身 ※この設定は流石にちょっとついていけない×
第15話 おとはのメルヘンティーパーティー ☆ おとはのペア友誕生 
第16話 わかな、はっぴーフリーダム!にゃ ★ わかなのペア友誕生 
第17話 気高く強くべるは咲く ★ べるとわかなの過去エピソード、病身のべる熱演、天羽ジュネ初出 
第18話 俺はヒロ!絶対アイドル☆愛・N・G ☆ ヒロのライブ・デビュー ※男の変身シーンもあるんだね笑  
第19話 心を結ぶいと ★ いとの動揺と立ち直り、ヒロとコウジの因縁
第20話 心重ねてときめきセッション! ★ 天羽ジュネ本格登場(べる&なるの品定め)、トリオ大会発表
第21話 2度目のオーディション ★ おとはのエーデルローズ再試験・復帰 ※何故にサキソフォン笑 
第22話 約束とスペシャルサンド ☆ わかなの昔の写真、忘れてしまった約束(あん)
第23話 思い出運ぶプリズムの風 ★ わかなとカズキ・あんの因縁 ※シナリオ自体は無理あり×(親友の瞳の色を忘れることはない)
第24話 ひとりぼっちの女王 ★ べるのプリズムライブへの焦り、ステージ失敗
第25話 さよなら、べる ★★ トリオ・グルービング・セッション開幕、新生ベルローズ、べるのペア友誕生
第26話 虹を呼ぶハッピーレイン ★★ 4連続ジャンプ(無限プリズムフェニックス)、いと&コウジの誤解と解消、なる失恋、新生ハッピーレイン、優勝 

 - OP「CRAZY GONNA CRAZY」、ED「I Wannabee myself!! 〜自分らしくいたい!〜」 -

第27話 ピコック先生 怒る! ☆ プリズムショー協会・プリズム界・天羽ジュネそれぞれの思惑
第28話 ジュネ様と一緒にプリズムトーク! ★ コウジの母、天羽ジュネの宣言(プリズムライブ&5連続ジャンプ)
第29話 私はべる!店長にな~る♪ ☆ 店長交代
第30話 誓いのクロスロード ★ いとの家庭事情(両親別居の本当の理由)
第31話 目指すは勇者!フリーダム!! ★ プリズムボーイ3人の事情、勇者カヅキ
第32話 愛に羽ばたく女神 ★ 天羽ジュネ復活セッション、5連続ジャンプ成功
第33話 トライアングル・デートにゃ ☆ わかな・あん・カズキのデート、わかなの家庭事情
第34話 ハピなるなら手をつなごう! ★ なるのショー(伝説の7th.コーデ、りんねと二人組の4連続ジャンプ)
第35話 シャッフルデュオでダメだこりゃ! ☆ デュオ大会開催発表、ペア決定(なる&べる、わかな&あん、いと&おとは)
第36話 お泊り会でふたりはめちゃウマ!? ☆ わかなの家庭事情、わかな&あん組
第37話 哀しみのラッキースター ★ いとの父親とコウジの父親の因縁、いと&おとは組
第38話 聖夜にハッピーベルがなる ☆ べるの家庭事情、なる&べる組、ヒロとベル 
第39話 湯けむり!虹色カッパ伝説 ☆ 恋の進展回(わかな&あん、いと&コウジ)、ジュネのパートナー発表(りんね)

 - - - - OP「Butterfly Effect」、ED「ハッピースター☆レストラン」 - - - -

第40話 W告白?好きです先輩! ★ あん&わかな組の恋心
第41話 星がつなぐ絆 ★ いとの父親とコウジの父親の過去、いと&おとは組
第42話 なるピンチ!消えたラブリン ★ なるの動揺と立ち直り、べる&なる組
第43話 天使の決意 ★★ ジュネ&りんね組 ※ライブの見せ場+裏設定公開回
第44話 虹の救世主は君ジャ! × ジュネの正体 ※ここでセカイ系になるが、展開が色々と稚拙
第45話 薔薇の革命 × エーデルローズ主宰(法月仁)の策謀、氷室会長辞任、ヒロの告白、仁失脚
第46話 開幕!オーバー・ザ・レインボーセッション ☆ 個人ライブ(おとは、あん)
第47話 愛に輝く幸せの星 ☆ コウジの父といとの父親の事故の真相、個人ライブ(いと) ※安直な人情噺に
第48話 私らしく、人間らしく ☆ 個人ライブ(わかな、べる)
第49話 命燃え尽きるまで・・・ ★ ジュネの個人事情、個人ライブ(ジュネ)、プリズムの煌めき消滅
第50話 煌めきはあなたのそばに ★ 個人ライブ(なる)、プリズムシステムの復旧、7人のライブ、りんね昇天
第51話 GIFT ☆ それぞれの後日譚{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)25、☆(並回)21、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2025/02/15
♥ : 15

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

タカラトミーアーツとシンソフィアが共同開発した日本のアーケードゲーム『プリティーリズム』を原作とするテレビアニメの第3シリーズ。

監督は第1シリーズ『プリティーリズム・オーロラドリーム』とその3年後を舞台とする『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』と同様に菱田正和が続投するが、シリーズ構成に前2シリーズのシナリオ陣で参加していた井内秀治、キャラクター原案にokamaが起用されている。
登場人物や世界観は前2シリーズよりほぼ一新されており、前2シリーズの「プリズムショー」に代わってより音楽性を重視した「プリズムライブ」がストーリーの基軸となっている。音楽グループ・TRFのヒットナンバーのカバーバージョンを主題歌に起用したり、メンバーのDJ KOOをモデルにしたキャラクター「DJ COO」が登場するなど1年を通じてコラボレーションを実施する。
製作委員会では小学館が第1シリーズ以来2期ぶりに復帰し、第2シリーズをタツノコプロと共同制作した韓国のDONGWOO ANIMATIONが新たに参加しているが、共に韓国企業で前作の製作委員会に参加していたSBSバイアコムと第1シリーズより参加していたソノコンは本作より製作委員会を外れている。また、前作まで連動データ放送に対応していたが、今作は非対応となっている。
前々作同様、基本的に2Dによる作画だが、ダンスシーンは3DCGによるトゥーンレンダリング描写となっている。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2

61.9 2 メルヘンでアイドルなアニメランキング2位
BanG Dream! Ave Mujica(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (133)
103人が棚に入れました
「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」 豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、 ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。 運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。 彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。 過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。
ネタバレ

出オチ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

誰が主人公なのか問題

<<7話感想>>
{netabare}
この回は素直に神回ということで。

良かった点。
CRYCHICの復活。居場所が無くても思い出の中でじっとしていた在りし日の記憶のフラッシュバック。あの頃が私の全てというメンバーの懐古にはFNAFシスロケの墓のシーンを思い出すぐらいには心に来る物がある。MyGO!!!!!7話の「なんで春日影をやったの!?」をAve Mujicaの「やるしかないでしょ」に重ねたのも素晴らしい。燈が人間になりたい歌を今でも覚えていた、祥子の台詞を受けて歌詞を改訂したこと、呪いの歌であった春日影が双方にとって祝福の詩へと変わったこと。

悪い点。
7話の評価だけでは作品の評価が覆らないぐらい今までがつまらなすぎた。そして7話がMyGO!!!!!の7話と重ねているのであれば9話、10話で特大ミサイルが投下されること。これを以て、最終的な評価をせざるをえない。
MyGO!!!!!とCRYCHICとの邂逅を前提に描いた今までの6話は悪い意味で"睦とモーティス"、"祥子の忘却"を描いた話であり、Ave Mujicaの話としてはかなり浅薄であること。祥子がバンド活動中に何を思慮していたか、初華がどういう思いで祥子に寄り添ったか、海鈴の元鞘への感情が断捨離され、にゃむ周りの描写と過剰なまでに身の詰まってない演出だけが盛られていて不快感しか生まれなかったこと。そして"モーティス"という物語の核をブラックボックス化してCRYCHIC復活のためのトリガーにしてしまったこと。

7話は確かに快哉を叫ぶほどの神回であったが、7話の祝砲を撃つためだけのこれまでのストーリーメイキングではシュタインズ・ゲート ゼロと変わりない評価になってしまう。

結局、モーティスが"どういう思想で睦を支配"し、"どういう意図で他人の言葉だけで喋って"いたのか、そもそもとして"過去も今も変わらず睦の思念に取り付いていた"理由というのも明かされないままの7話なので腑に落ちない部分もある。

冷静に見返しても、祥子が「睦と出会ったらまた壊れてしまう」も理由付けとしてはかなり弱く、CRYCHICを大切にしていたも睦だけ祥子と一緒なら・・・の側面が強めで感情移入出来ず、バンド壊してごめんの根本原因となるギター/ヴォーカルの才能無しも相まって「お?おぉん?」となってしまうのも、脚本から言わされてる感覚もあるので全体的に観たら話が破綻しているように思える。粗探しするな?いや、MyGO!!!!!って感情の細部に拘った群青劇で売ってきたんでしょ?というか、なんでモーティスは"祥子"には執拗に拘るのに"にゃむ"にはノータッチなんだ?お前の苦労をずっと見てきたポジションなら、アレを思い出すだけでバンシィ・ノルンの搭乗者みたいな顔になるはずだが・・・。

Bパートだけ見れば神回なのだが、全体的に話が破綻しているのは変わらず。次回に期待。
{/netabare}

<<キャラクター紹介>>
{netabare}
●祥子
CRYCHICに謝罪していない事以外は特にやらかしてない人。
にゃむに翻弄されるもアドリブでその場その場を駆け抜け、睦の躁鬱もバンドのアイコニックとして確立する判断力の高さを見せ、モーティスに翻弄されても売れるのならと忍耐強さを見せるも最終的にこの二人に全てを崩壊させられ自分が嫌いになったある意味悲劇のヒロイン。
要所要所の感情が全く描写されず、バンドとして長く太く活動するための努力ばかり描写されているせいで展開の犠牲の犠牲にされている感は否めない。似たような境遇に虎杖悠仁がいるのだが、あっちはとことん曇らせられても要所要所で何が目的か、そのためにはどうするかを提示し、百折不撓の精神が最終的に報われた。こっちは発生するイベントに絶望しながらなし崩しに状況が悪くなり最終的には睦すら知らないと別の意味で忘却を恐れなくなってしまったので血の通っていないキャラクターへと格下げ。
と、思いきや長崎そよの「分かるってばよ・・・」に撃沈し三顧の礼で遂にモーティス、そしてMyGO!!!!!のメンバーと和解。CRYCHICの即席プレイに号泣し生きがいを見出しながら復活劇を終える。
「元鞘ヤリーヨ!」とオファーされ中。

●初華
祥子ちゃんしゅきしゅき。
Sumimiの活動に不満があれど相方が聖人なので6話時点でコンスタントに芸能活動を継続中。祥子ちゃんしゅきしゅきの側面ばかり描写されてるせいでバンドに対するアティチュードが全く見えない人。ここから掘り下げがあるんだろうが、燈の後ろ姿から今にも泣きそうと感じ取ったキャラクターとはとても思えない。
ここ最近出番無し。
絶賛メンヘラ中。

●八幡海鈴
数多のバンドを兼任している実力者。
Ave Mujicaどころか睦の変貌にも思うところはなく、立希に「お前本当に人間か?」の含みで突かれると「何が言いたいんだよ」とキレる人。
数多のバンドの裏事情を眼にしたからこその無感情だとは思うが、崩壊寸前の迷子のバンドから「前の方が忘れられないようなので」と感じ取った彼女はどこに?泣きそうな燈よりモーティスの方がよっぽど違和感たっぷりでは。
春日影にブチギレ中。

●若葉睦
3話からのキーパーソン。
祥子を守るために「バンド楽しくない」と解散のトドメを刺したのかと思いきや「ギターヴォーカルの才能が無いから楽しくない」という逆張り展開を見せてくれた。祥子を守ったつもりが、実際は守っていなかった自分に絶望しモーティスに表人格を乗っ取られるも、楽奈の演奏で覚醒。前作1話からの登場キャラでありCRYCHICを紐解くキャラにも関わらず、実態は掘り下げが殆どされていない、ファッションサイコという記号的なキャラクターのまま話の半分を迎えている。
祥子を守りたいという意志で傀儡としての役目を果たしたモーティスは睦へと表人格を渡し、心の奥底へと消えていく。バンドの楽しさを思い出し、MyGO!!!!!時代の彼女へと復帰。
ここから狂うことはないでしょう。

●にゃむ
全ての元凶であり全ての戦犯。
そういう約束で加入した経緯もあるとはいえ、武道館公演で無断で仮面を剥がし睦の精神を崩壊させる、客が観たいものを優先させるためにリハですら演劇重視と我を通し、やらなかったらリーダーの祥子にブチギレ、その過程として覆面バンドではなくタレント志向の方向性にシフトせざるをえず、ギターの弾けないモーティスと対応を決めあぐねている祥子の姿を見てバンドを脱退すると鶴の一声をあげる見上げたプロ精神とお客様ファーストの姿勢。解散後は芸能界で活動を続ける字面だけなら某迷惑系Youtuberとあまり変わらないクズっぷり。方言シーンに某迷惑系Youtuberの画像を貼り付けるだけで一気に不快度が増すと思うよ。
マルチタレントの夢を目指し熊本から上京、Youtuberとしてもドラマーとしても俳優の卵としても研鑽を欠かさない努力家であり家族愛も充分、解散後も芸能界で活動しながらも睦の演技(実際は気絶)に嫉妬し、俳優のオファーを蹴りつつもバラエティ活動に重きを置きながら現在でも実力を高めている。
他のレビュアーも語っているが、なぜコイツだけこんなに深く掘り下げて描写が丁寧なのか。こんだけ掘り下げる時間があるのなら活動期の睦や祥子の感情にフォーカスを当てられたのではないか。展開を俯瞰しても、どうも祐天寺にゃむの浅慮さが元凶である事実を祥子がバンドしか見ていないからに責任転嫁させようとする意図が見える。3話の仙台でのやり取りや睦とモーティスがにゃむに一切触れない違和感とか特にそう。誰も突っ込まないからサジェストに嫌いって出てくるようになったよ。
そして最後まで勝ち逃げしそう。そうなったらホンマもんの駄作。米澤茜がそんなに好きかぁぁぁぁぁぁ!?
絶賛人間火力発電所中。
{/netabare}

<<6話感想>>
{netabare}
ドッピオの猿真似を延々と繰り返しながらMyGO!!!!!との邂逅を重ねていく前半。3日間、学校にもスタジオにも出向かなかった長崎そよはモーティスの下世話を繰り返していたのだが、そこからスタジオ外での奇行も引っくるめて「何か狂ってる」「祥子ちゃんは睦ちゃんを傷つけた」という極所をピックアップする意味の無い描写がひたすら繰り返される。裏を返せばモーティスという設定、二重人格という物語の核心をブラックボックス化し、ケレン味という言葉で包めてお送りするアブストラクトな作風。違和感しか覚えない。

というのも、MyGO!!!!!はケレン味やファンタスティックな二次元要素などなく各々の理念と信念でメンバーと衝突しあい10話の泣きながら演奏を楽しむ4人と心から楽しむ楽奈というフィナーレを迎えた。リアリズムがコンセプトのコンテンツとサイコティックがコンセプトのコンテンツでは噛み合いが悪い。ふるさと納税の返礼品で貰った地方の野菜料理にマキシマムスパイスをかけるようなもんである。

前半も後半も演出重視。とにかく演出重視。出てくる内容はこれまでのあらすじと祥子ちゃんが睦ちゃんとバンドを崩壊させただけ。事あるごとに僕のピアノってぼやきながら死ぬザフト兵かよ。その崩壊させたという言葉も、元を辿れば祐天寺にゃむが元凶なので違和感しかなく、睦がギターとヴォーカル両立出来ないからという葛藤も「いや、祥子が壊れそうだから」という言葉に繋がらないから違和感しかなく、祥子の言葉も「昔は喋ってたのに今はなんで喋らないし味方してくれないの」と全面同意なので同情の余地もなく。

「あんだけ睦が崩壊したりバンドが解散したのに何も思わねぇのおかしいだろ」と言われてキレる海鈴。まぁ崩壊したMyGO!!!!!から前の方が忘れられないと悟ったキャラではないわなw
隙あらばモーティスの演技に憎悪を顕にしてるだけのにゃむ。オルフェンズのイオクぐらいヘイト高いから出なくていいよ。このまま逃げ切り私が立役者ポジションか?だったら駄作よ。
特に何もせずにそのまま延々と曇っていくだけの祥子。とにかく曇らせとけばウケると思ってるのかね。因果応報でもなく最善を尽くしたのにそのままダラダラと堕ちていく主人公とか面白くないんだけど。
Ave Mujica復興のために睦を呼び覚ましたいけど演出過剰すぎて結局何がしたいのか分からないモーティス。祥子抜きでAve Mujicaをやりたいのか?理解したところで面白くなるかというと・・・これ書いてる時に設定眺めてたけどそんなこと無かったよ。

最終的に祥子が何故CRYCHICを脱退したのか、CRYCHICもAve Mujicaも睦も知らないと言った理由が判明。分かるってばよ展開でMyGO!!!!!が来るどー!で締めだが、MyGO!!!!!のクオリティの高さとAve Mujicaのクオリティの低さが顕になるばかり。何かを上げる時は他を下げちゃダメ?しょうがねぇだろ、MyGO!!!!!の続編なんだからさ。
これで話数半分なんだよな。次回予告だと海鈴壊れる予兆があるし、モーティスはまたキレてるし、本当何がしたいんすか?
{/netabare}

<<前回の感想>>
{netabare}
はぁ・・・
考えたくなかったけど、結局こうなるのね。

はい、ここまで話を巻いた理由が分かりました。
瀕死の祥子ちゃんにMyGO!!!!!が助けに来る、どこの界隈でも擦られ尽くしたテンプレートをそっくりそのまま中盤に持ち込むためです。
全ては祥子ちゃんの復活祭のための踏み台なのだと言わんばかりです。
そのMyGO!!!!!が初華との偶発的な遭遇もあったとはいえ、歌詞の中に収まりきらない燈の初期衝動的な行動によりバンドの理解度が深まり万事解決へと道しるべがたてられる味わい深い名作でしたが、こっちは他人任せ。
メンバーがバンドに対するスタンスとかアティチュードとか透明視されているとはいえ記号的なので全く味がない。

Aパートでは元鞘に戻ったメンバーの話。MyGO!!!!!で例えると10話冒頭。現実に戻らんとばかりに耐えられず実家に帰る祥子の話。
BパートはMyGO!!!!!のメンバーの話。海鈴を心配する立希、余りの変貌に流石に憂慮するそよりん、報連相足りとらんのに睦に何しとんねん地獄見せたるさかいのうと祥子の実家にする愛音と睦、あの頃の祥子つまり「幸せとは皆でバンドをやること」を思い出した燈がバンドをやろうという勇猛果敢さを見せて締め。やっぱMyGO!!!!!の魅力はすげぇよ。

で、某所のインタビューではCパートまで観ていただきたいけど金曜日は健康的に過ごしていただきたいと語っていたようなので、どんな衝撃展開が待ち受けているか心ぴょんぴょんにしながらその時を待っていました。モーティスがメディアで専横跋扈?もはや当てつけのように配信者界隈でも金字塔となったのか?若麦の憎悪はそれか?
で、実際のCパート。

ふぁ~~~~~wwwwwジョジョオマージュwwwww

どうやらこの作品はここから面白くなる事は無いようです。
インプレ、バズ、曇らせ、自サークルの商材を売ってほしいがために流行りのコンテンツに食いつき雲行きが怪しくなると端を切るイナゴに「どうや!?これの元ネタぐらい分かるやろ!?さっさとネタ絵を描いて布教せんかい!」とばかりに既視感とネタを提供するバズの伝導師へと変貌したようです。
実際に5話のラストでジョジョ(というよりパッショーネ24時)イラストは大量にTLに流れてくるし、前作なんて微塵も観たことなさそうな実況垢は食いつくし、曇らせ好きはバズ狙いに必死でその目論見は大輪の花を咲かせることに成功。
3話からデジャヴの寄せ集めが悪目立ちしていた訳だが、あたかもこれを狂った祥子と人でなしのメンバー達によるサイコアニメと呼ぶのは流石に無理あるんじゃあないか。淫夢とクッキー☆とエア本で義務教育を終えたオタクが作ったデッドプールみたいな薄ら寒さを感じる。

別にそれだけで面白みが無くなる訳ではないんです。

最後に言わせていただきたいのが新宿の某所での放送記念広告。
人通りが少ない場所ならまだしも人の往来が激しい某所での広告。
そしてその内容がトンデモナイネタバレを詰め込めるだけ詰め込んでること。
現在まで第五話が公開されていますが、そこに一切描写されていない内容、そしてこれからの顛末までの足踏みまでもが描写されています。何なら次回予告を観る限り6話にも該当するカットは無さそう。5話の最後がドッピオだったからってキング・クリムゾンせんでええねん。

これのせいで視聴意欲がもはや皆無に等しいです。
「あぁ、こういう結末ね?」というのが目に見えてます。
ジン・フリークスは「道草を楽しめ」と息子を励ましたが、こっちは道草を食うほどの味わいは今のところ無いです。
そしてネタバレを整理すると、祐天寺にゃむがここから凋落して猛省する展開はほぼほぼ無さそう。Mouthwashingの船長代理みたいに都合の良い幻覚を視ながら「俺が過ちを犯した!そうだろ!マジですまない!祥子!」とか無さそう。地元愛と身内愛と帰巣本能で何やかんや睦を超えるために戻って来るとかそういう感じじゃないかね?5話も努力してます描写が凄かったね。

このアニメには何も期待しないようにします。
ちなみに次回予告には初華が壊れるシーンが無かったので7,8話ぐらいで壊れちゃうんじゃないんですかね。
どうせ祥子に会えないから我妻由乃オマージュでもするんだろうけど。
{/netabare}

<<前回までの感想>> ※3話まで
{netabare}
結論から言うとつまんないっすね。
3話までにどれだけの視聴者から好奇心を鷲掴みにするか、という観点ならMyGO!!!!!は上手い具合に押し引き出来てたんですが、こっちはマジでそれが出来てないです。MyGO!!!!!の9話の濃度を2話~3話まででやってしまってるので今のうちに初華以外の話は昇華しておきたい含みも見えます。

で、その1話~3話も豊川祥子の苦難の連続やバンド内部のぶつかりあいというより祐天寺にゃむに翻弄されて被害に遭われるメンバーの方々のお話です。祥子の感情とかそれを憂う初華の腹づもりそっちのけでずっと祐天寺にゃむの浅慮な行動と炎上系じみた発言が続きます。尾を引くように3話ではメンバーと軋轢や演劇なのかバンドなのか、コンセプトをどうするかで揉めてます。全部コイツが元凶(マーセナス家)です。最大の被害者である睦がモーティスに喰われる下りまでが先行放映の内容だったらしいですが、全く解決してないのでここから数話ぐらいは「圧倒的カリスマと演技力を誇る英傑モーティス」と「それに嫉妬する祐天寺」の対立構造が展開されるんでしょう。まぁ、興味無いですね。こいつの行動「早期でバズりたい」以外の目的無いし。

似たようなポジションの立希は「凄い嫌な奴だな・・・」→「マジで嫌な奴だな・・・」→「CRYCHICでマジで何かあったんだろうな・・・」という3点バーストを3話までにしっかり決めてきたから後の重責混じりの行動も味があったんですが、こっちは他人を踏み台にする事しか考えてないので因果応報と猛省するんだろうね、ぐらいの感想です。ドンキの駄菓子コーナーにあるガムぐらいの味しかしないです。ドラムが折れるほど練習?演劇の特訓?再生数1万未満でコラボしか求められてないオワコンチャンネル?実は苦労してる?いや知らんがなw

それと「史上最狂のアニメ」とか「鬱ストーリー」とか市井の下馬評や広告では喧伝されてますが、全く鬱じゃないです。狂ってもないです。多分「魔法少女まどか☆マギカ」や「竜騎士07」みたいなサイコティックだったりケレン味を基調にしたかったんだと思います。3話の睦の人形を利用した演出なんかは「チャー研流行ってた頃のニコ動の雰囲気だ」と思いました。
なのであの頃のちょっとハードな作品を完走した事あるのであればMyGO!!!!!もAve Mujicaも余裕だと思います。まぁそういうファン層にマーケティングしてるんじゃないんだろうけど。

惹かれる物?
やっぱ雰囲気と曲が良いぐらいですかね?

祥子もメディアからは令和最大の転落ヒロインと売り込まれていますが、ここまでの流れをしっかり読み込むと報連相不足だったり取った択から始めた物語でもあるので割とギャップ差はあるかな。時代が時代なら「お前が始めた物語だろ」でコラでも作られたんじゃないんでしょうかね。

曲だけは飛び抜けて素晴らしいので、最後まで見るつもりです。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シンフォニー・オブ・デストラクション

バンドリ改めギスドリの真打、アヴェムジカ編。
ギスドリ1期のMYGO編見てないとイミフです。

ブシロもやっと商売が上手くなってきたなあ…とほっこり
爆死したD4DJのメンツがバンド組んだりとかで救済できませんかねえ

OP・ユーベルブラットOPに欲しかったのはこの厨二感、いいですねー
ED・同上。

リアルイベントビジネスのライバルはにじさんじやホロライブか。声優の卵を1年かけて育てたプロジェクトは全方位でクオリティが高く、ファン層を拡大していくのは間違いない。ほぼ素人に7弦ギターや5弦ベースを仕込む鬼畜のブシロード。しかしきちんとモノにしてるメンバーはさすが。

Gt.&Vo.ドロリス/三角初華
ギスドリの良心かと思えばただのヘタレ。相方は聖人。

Gt.モーティス/若葉睦
モーティスはただの邪魔者?彼女の救済はナシか

Ba.ティモリス/八幡海鈴
不動のメンタルってか大概なサイコパス、もしくは大人っていう表現なのか

Dr.アモーリス/祐天寺にゃむ
マジで社会性あるのこいつだけ、高1設定は完全に失敗

Key.オブリビオニス/豊川祥子
結局いつも誰かが拾ってくれる、やっと復活の兆し

07
え?モーティス終わり?まあ萌えアニメだしこれくらいでいいのか

1期の種まきがきちんとカタルシスになってていいのですが、やっぱMYGOが本気だすとエロゲみたいな痛々しさが厳しい。自分に酔いすぎ。初期の新海誠みたいなナルシズム。いやまあそれに酔えるのがアニメの良さですけどね、バンドリシリーズは本来ギャン泣きポルノではなかったので。長期シリーズだからこそのバリエーションでいいのですけど。

感情込み上げてるともりが全然まともに歌えてないの、実にいいですね。わざわざ別録までしてるのにそこをあえてキャラに言わせないし誰も触れない。楽器はともかくあそこで「おまえ歌えてないやん台無し」って流石ににゃむや海鈴でも言えないでしょう。こういうところがブシロアニメの良さ。いくらでもゲームで後付け補足できるからってのもあるだろうけど。

やっぱりどうみても上級国民サマのおままごとでしかないのだが、新海誠作品を観るようにピュアでイノセントなメルヘンマインドで観るべきでしょう。とくにMYGOはそうしないとあまりに痛々しすぎる。

海鈴にとってはムジカが参加バンドの最高位なので復活を望むのもまあそりゃそうでしょう。にゃむも同様に上昇志向ってだけでいい。

まだ7話でこれをやるなら、もう完全にさらなる絶望に突き落とす格好の前フリでしかない。しかし上げて落とす前フリにしては高度が高すぎてえらい角度になってしまった。祥子攻略完了、ラスボスは海鈴か、それとも…。

んでクライシックがなんと!!!!first take出演!!!!

いやーブシロさんビジネス上手くなったやん。アニメバンドをリアルイベントでやるのは真似されまくって独自性がなくなったイノベーションのジレンマ。アニメやゲームでバンドのバックストーリーを語れる利点を最大限に活かしたグレイトなアイデア。今は無きあの伝説のバンドがついに復活!をゼロイチでやれるマッチポンプ。アメージング!!!!これにはマジでやられた。これは誰も真似出来ないし、パクって二番煎じもシラけるだけで成立しない。んでリアルでも2バンド分で3バンド編成が可能。上手い、上手いなー。いやマジでD4DJのメンツもどうにか拾ってください。睦は7弦あってこそなのでMYGOやクライシックにはもったいない

アップの泣き顔だけ手描きなのはマジでなんなの、顔が幼すぎて萎える
そんなに豚をブヒブヒさせたいのか。まあマーケティングとしては正しいのかも

投稿 : 2025/02/15
♥ : 4
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【#1~#3先行上映会感想】初回から呑み込まれる

何かスゲーもんを見せつけられたなという感想が残りました。
公開初日、3話まで劇場鑑賞で観終えた夜、私は興奮して中々寝付けませんでした。
TV放送前でもあるので、極力ネタバレを回避しつつ、この整理できない私の感情も含めて言語化していきたいと思います。


こういう作品を観ると、つくづくエンタメ消費というのは残酷な趣味で、
ミュージシャンや声優まで含めた、広く芸能人というのは己が才能や、技術、プライバシーまで消費者に切り売りする、心身を削る過酷な職業なんだなと思い知らされます。

消費者は、私も含めて、芸能人自身が見せたくない物ほど見たいし、
やっちゃいけないことほど、やられると狂喜する。
芸能人はまさに国民の玩具、“お人形”なのです。
そして、お人形は飽きたら捨てられ、また次、次と消費者の欲求は留まるところを知りません。

その無限の欲望の坩堝(るつぼ)に身を投じる芸能人は、
自分のどこまでなら差し出しても自身を壊さずに済むか、
日々ギリギリの駆け引きを行っているのだと思います。

熟練した芸能人ならば、消費者との駆け引きも手慣れたものでしょうが、
経験不足の若手となると技術のみならず、自分の出し入れも未熟で、
時に自分の支柱となる致命的な部分まで差し出してしまい自壊してしまう。
近年、声優さんも含めて、若手芸能人の
精神疾患による活動休止などが相次いでいるのは、
仕事量のコントロールも含めた、自身と消費者との折り合いの問題も一因なのでは?と私は邪推します。

では、この心身を切り売りする芸能活動は残酷だから、
もう一切止めたほうが良いのかと言うと、そうでもなく。
消費者に何をどこまで差し出すかというギリギリの勝負の中でこそ、
覚醒する才能もあるわけで、捨て難い物があります。


何を長々と自説を垂れ流しているのかというと、
本作はAveMujicaバンドメンバーの本性を暴き出す内輪の“ギスドリ”仮面舞踏会(マスカレード)に留まらず、
作品を視聴し消費する我々が秘める残虐性をも指弾して来る危険物だと言うことです。

鑑賞中、私は、昔の映画だと『ブラック・スワン』、近年だと映画『エルヴィス』、
あとは秋元系のアイドルグループで私が唯一推していた欅坂46が、
平手一強の笑顔を見せないアイドルとして、暗黒方面に覚醒し、ぶっ壊れていく過程などを思い出しながら、
コイツはとんでもないアニメだなと放心していました。


AveMujicaを立ち上げたオブリビオニスこと豊川祥子(さきこ)も、
未熟な少女たちがプロとしてやっていく過酷さは重々承知しており、
プロデビュー後も芸能マネージャーなどの他人に管理を委ねず、
祥子がAveMujicaを自分自身の居場所として守り抜くためのリスクマネジメントも周到だったはずでした。

が、これも初回(※核心的ネタバレ){netabare} 成り上がりのため売名を急ぐ、にゃむ(アモーリス)により、ゴシップによるプライバシーの買い叩きから自分たちを守る防具でもあったマスクが剥がされ、{/netabare} あっけなく箍(たが)が外れ、
AveMujicaもまた祥子の手を離れ、消費者の熱狂の坩堝に呑み込まれていくのです。

前作『~MyGO!!!!!』は不穏な伏線をヒタヒタ張って中盤以降、起爆する感じだったので、
リスクを察知しながら徐々にガードを固めていく感じでしのげましたが。
『~AveMujica』は初回から崩壊のカウントダウンが始まる感じなので、それでは間に合いません。

視聴の際は、初回からガードを固めて行くことをオススメします。


呑み込まれるぞ。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 8
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