2024年度のミッションTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度のミッション成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の2024年度のミッションTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.9 1 2024年度のミッションアニメランキング1位
異世界スーサイド・スクワッド(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (99)
249人が棚に入れました
犯罪都市、ゴッサム・シティ。 A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラーはある任務のため、ハーレイ・クイン、デッドショット、ピースメイカー、クレイフェイス、キング・シャークを招集。ゴッサムの極悪悪党(ヴィラン)共が送りこまれたのは、ゲートによって繋がった剣と魔法の世界、オークが闊歩しドラゴンが空を翔ける″異世界=ISEKAI″だった!! ISEKAI到着直後から暴走するハーレイ達だったが、王国の兵隊に捕まり監獄送りに。 首に装着された爆弾の爆発まであと72時間…。 タイムリミットが迫るハーレイ達。 女王アルドラとの交渉の末、掴み取った解放の条件は″敵対する帝国軍の征圧″ NO CHOICE !!自由を得るため…ハーレイ達はファンタスティックでデンジャラスな戦地へ向かう!! 逃げても即死!任務失敗でも即死! 命懸けのミッションを背負ったハーレイ達はこのISEKAIを生き抜くことができるのか!? 決死の特殊部隊=スーサイド・スクワッドのド派手な”暴”険譚が今、幕を開ける!LET'S PARTY!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 視聴は断念してますが、確認したところ作画は良かったです。

1話 映像的には期待外れ。ストーリーは期待通り。

{netabare} 作画というか映像に期待していましたが、思ってたより普通でした。

 日本刀使いのお姉さんとの戦闘ですが、迫力というかスピード感がいまいちでした。多分、実写的な映像だと正しい動きなんでしょうけど、アニメ作品としてはどうかなという感じです。エフェクトもあえて抑え目なだけに余計感じました。カーアクションも今一つです。私は映像的にはもっと日本的アニメライクにぶっ飛んでいいのでは?と思いました。

 ブタのクリーチャーと人間の質感の差がありすぎて、違和感がありました。それと構図・カメラワークが平凡で迫力が出せていないです。背景美術がちょっと安っぽいかも。劇場版クオリティでとはいいませんが、岩肌とかかなりチープな感じはしました。
 この構図・カメラ・背景美術・クリーチャーの質感は通常のアニメと比較してもどうかな?と思います。

 とまあ、映像的には否定的なことが多いです。話そのものは期待通りかなという気がします。しかし、本作の期待の大きな部分は映像だと思うので、その点ではがっかりでした。

 内容は、展開が早いので飽きませんが、同じノリだと飽きてくると思うので、2,3話で彼らの目的が決まってくるとストーリーが展開するのでしょう。

 そうですね。映像は期待値9からマイナス3点。ストーリーは期待値8点で期待値通りという感じで、今のところ映像的な不満要素が目立ってしまいました。{/netabare}


2話 ハリウッドに迎合して日本的面白さを捨てた気がします。

{netabare} 無理にハリウッド的なセンスの演出を入れているという感じでしょうか?非常に見づらい気がします。もっとベタな日本的な異世界の演出にすればいいのに…と思います。ハリウッドに迎合してアニメとしての面白さを自分から捨てに行っている気がします。

 話の構造は単純そう…ですが、まあ、王女様で一波乱ありそうですので、そこはいいんですけど、もうちょっとテンポよくならないかなあ…いや、テンポじゃないなあ…なんでしょうね?やっぱり画面に魅力がない?

 ただ、1話よりも話が展開して見られたことは見られました。期待値が大きすぎることを割り引くと切るほどではないですが、3話が勝負です。{/netabare}


3話 DC慣れしてないせいか、キャラに違和感が強いです。異世界転生ものとのズレが少し気持ち悪い。

{netabare} ひょっとして、5人のスーサイドスクワッドのキャラは知っている前提なのでしょうか?まあ、DCとはそういうものかなと思いますが、日本のアニメファンと親和性がどうかという点で第0話などでキャラ説明が欲しかった気がします…と思ったら一応ユーチューブに公式のキャラ紹介があるんですね。それを見てからの方が良かったかな?

 ただ、あの短い紹介はさわりの情報でしかないですから、そうじゃなくてその人間の背景が見えないんですよね。それがDCの戦略かもしれませんが、別の映画を見ないとその人物のバックグラウンド、バックボーンが分からないということ?
 失礼ながらDCやマーベルって、他の作品を知っている前提を続けていけば当然理論的には先細りですよね?まあ、それは映画の話だから良いでしょう。

 日本の異世界転生ものの人物の方がもっと浅いかもしれませんが、引きこもりからのトラック事故で、神様に何かしてもらって…の型になっています。そういう部分がDCのキャラになっているので、その点で違和感がある気がします。そこがちょっと見ていて気持ち悪い理由かもしれません。何を見ればいいのか視点が定まらないというか…
 素直に日本の異世界転生の亜流で見ればいいのでしょうけど、なんかみんな強者の風格なので、キャラに慣れないままここまできてしまいました。

 本編ですが、今まで痛快さがなかったので、やっとかあ、という感じですが、この展開ならまあまあ面白い…というよりDCプラス異世界をどうやって描いてゆくのか興味はあります。
 ただ、全部キャラだよりで攻略というか展開の面白さの水準が上がってきません。見せ方・演出でも攻略方法でもピンチの作り方でもいいですけど、何かがないと飽きる気がします。
 あと、スーサイドスクワッド、異世界の王女さま、アマンダの絡みが少ないので、その辺の物語が始まらない感じに少しじれてきます。

 一応敵側の事情みたいのもあるみたいですが、3話目にきてここまでかあ…テンポが悪いのかなあ…なにか作品に乗れないのは何故なんでしょう?
 そして、ギャグが少し品がないというかなんというか…人の弱点を徹底的にこき下ろす感じですね。

 EDは気をてらったのかも知れませんが、せっかくいい曲なのにアニメに痛快さがないし、演出が自分の好みと違うということかなあ。{/netabare}


追記 現地の言葉って日本語の子音だけいじったのかな?

{netabare} なんか、日本語の文法に聞こえたのでちょっと解読。
話せhanase→natake
はいhai→nari
陛下heika→neria
先のsakino→kaito

なので、日本語のは行がナ行、な行がタ行、さ行がカ行、あ行がラ行、か行が
ア行…のような変換をしたんですね。{/netabare}


4話 まあまあ面白くなりましたが…話にスケール感がなくちまちまやっているだけ

{netabare} この4話が2話くらいのテンポで戦いに入ってほしかったなあ。なんでどうでもいい部分で2話つかっちゃったんでしょう?この4話の冒頭で「あれ?これ見たっけ」という3話と混同したくらいです。

 4話はまあまあ面白かったです。あくまでまあまあですけど。ジョーカーの現世での戦略にもなんの説得力もないし、戦闘自体に面白みがありません。

 話にスケール感がないんですよね。アメリカの現世の組織との関連とか、異世界の世界観とかに大きなものがありません。地方領主の内乱程度にしか見えません。

 うーん、期待しましたがこれは日本の通常のなろう系と五十歩百歩です。一応、最後の女王の表情は気になるので5話の頭は見ますが、これは中断の一歩手前ですね。{/netabare}


5話 異世界なのに現世人VS現世人なの?コンセプト倒れの失敗作かな。

 2時間の映画を1クールでやるくらいの構成・脚本でしょうか。今回が5話目で100分使っています。なのに導入も導入やっとスタートです。通常の映画なら初めの4分の1くらいの構成でしょう。それを5話ですか…そりゃあ間延びします。中間点だとしても60分ですからね。

 で、うーん、やっとスタートしたので興味がなくはないですが、作品のコンセプトがどうもおかしいですよね。なんで異世界で現世人VS現世人をやっているのでしょう?
 それが現地の魔法とかクリーチャーを活かせているならまだいいのですが、本質的には人対人になりそうですからね。しかも、その登場人物のキャラ性はDCをよく知らないこちらは、まったく乗っかれません。

 しかもあのアマンダの完全な戦略ミスでその構図を作り出しているので、アマンダにどうしてそういう構図を作り出してしまったかの理由・動機がないと物語になりません。それが物語に絡んでヴィランたちと本当の意味で共闘が生まれるならいいですけど。

 ということで、中断かなあ。キャラが大人でカッコつけている分、余計痛いし馬鹿馬鹿しく感じてしまいます。異世界はその辺を相対化したファンタジーテンプレに乗っかるから荒唐無稽でも見られるのです。リアリティがあるならリアリティがあるバックグラウンドが見えてこないと単なるドタバタ劇です。コンセプト倒れの失敗作に見えます。

 とはいえ、後半で化ける可能性もあるのでチェックは時々するかもしれません。ステータスは途中で断念した、にしておきます。


6話 視聴は断念してますが、確認したところ作画は良かったです。

 ハーレクインがカッコ良く動いていました。画面の見ごたえはありました。でも、それだけですね。話はやっぱり狭い範囲のことで広がりがない感じでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

【失敗作の典型例-7】安易な便乗商法 →「結局出オチだったか・・・」

【レビューNo.144】(初回登録:2024/9/29)
オリジナルアニメで2024年作品。全10話。(大元はアメコミ)
私は知らなかったのですが、
・原作はアメコミのキャラクター組織「スーサイド・スクワッド」で、本家の
 アメリカでは実写版映画・ドラマを始めアニメ化もされてたようで
・今回「スーサイド・スクワッド×異世界」の企画モノとして、日本発の完全
 新作オリジナルアニメとして制作
という経緯のようですね。


(ストーリー)
犯罪都市、ゴッサム・シティ。
ジョーカーと恋人のハーレイ・クインはド派手な犯罪劇を繰り広げるも、追手
のカタナの襲撃によりハーレイ・クインは捕まってしまう。
そんな彼女の前に現れたのは、A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラー。
アマンダの狙いは
・ゲートによってこの世界と異世界が繋がった
 → 異世界は可能性に満ちたフロンティア
・ハーレイ・クインは他のヴィランと共に、異世界での調査及び資源確保機構
 の設立と維持を担当
・見返りは刑期の短縮、しかし彼女達が服従するよう首に爆弾を装着
 → 本部からの信号を72時間以内に受信しないと爆破
自由を得るため、ハーレイ・クイン達は未知なる異世界へと足を踏み入れる。


(評 価)
・出だしは「これ最高かよ!!」と思わず叫んだのだが・・・
 この作品出だしはホントよかったんですよね。
 ・ファンキーさに溢れるメイクと言動 
 ・犯罪劇からのスリルあるカーチェイス
  {netabare}しかも車の運転がピアノを奏でる仕様とか演出も実にクール!{/netabare}
 ・作画も切れ味鋭くよく動く
 冒頭から引き込まれる感じで、スゲー作品が始まったなっと。
 
 声高に己の美学を語るジョーカーと恋愛狂のハーレイ・クイン。
 このコンビでどんな物語が始まるのかと期待してたら・・・
 ・ハーレイ・クインだけ捕まりました!
  → まだ序盤だしそういう意外性もまあア、アリかな(震え声)
 ・ハーレイ・クインは異世界に送り込まれます、しかも他のヴィランとw
  → え―――っ、ジョーカーは置いてけぼり?!なんじゃそりゃ!!
 期待したコンビの早々の解散劇に、テンションダダ下がりだよ( ノД`)


・個人的には尻すぼみという印象
 とはいえ、まだ序盤はよかったんですよ。
 まだ互いの連帯感や足枷となる束縛もなく、それぞれが自由気ままに暴れて
 る感じがヴィランぽかったのですが・・・
 しかし異世界の王国に協力し始めた辺りから雲行きが怪しくなってきて、
 ・善意的に解釈すればアメリカンテイストを馴染みやすく日本風にアレンジ
  したということなんだろうが
 ・その結果コテコテのアメコミ感が薄まり拍子抜けというか
 ・最終的にはいつもの異世界モノに似非アメリカンをぶっ込んだだけの中途
  半端な作品に成り下がったなあっと
 個人的には「アメリカ最高!ヒャッハー!!」的なバカっぽい弾けた作品を
 期待してたんだよなあ。

 ストーリー的にも
 {netabare}・異世界の魔法 VS ヴィランの異能力の激闘か?!
  → 実はハーレイ・クイン達よりも先に送り込まれていたヴィランがいた!
    異世界でヴィラン同士の異能力バトルとか何やねんそれ?!
 ・王国の女王、(国益のため)冷徹無慈悲でなかなかいい味出してるやん
  → 実はリッチーが変装して裏で王国を操っていた!(本物はすでに死亡)
    え―――っ、今までの積み重ねが台無しやん!!
    意外性だけで話を創ろうとしてないか?!
 ・そのリッチーとの最終決戦
  → 苦戦していたハーレイ・クイン達もアイテムで魔法使いになりました!
    いや、各キャラの異能力を駆使して打ち勝つからいいんでしょうに
    それを斜め上から解決とか・・・
 ・最後に実はジョーカーが暗躍してました!みたいな
  → これも制作陣のドヤ顔が目に浮かぶような
    でもとってつけたようなこのオチをどう評価しろと?!{/netabare}
 個人的にはやってることがことごとく裏目に出て、物語の面白さに寄与して
 いないという印象ですね。


聞くところによると『騎士団長 島耕作』や『異世界ひろゆき』とか異世界コラ
ボは結構行われているようですね。
本作もそんな流れで安易な便乗商法に乗っかったものの・・・という感じでし
ょうか。
「×異世界」が新たな面白さを生み出すというより、むしろ足枷になっている
ような印象でしたね。
私が原作既知でキャラに愛着を持っていれば、また評価も違ったのかもしれま
せんが。
最初の期待感MAXから下がり続けたので、10話の寸止めで終わったのがせめて
もの救いですかね。
(その先を描いても更に評価を落とすだけでしょう・・・知らんけどw)


OP『Another World/布袋寅泰』
・まさかの布袋さんで力入ってるなあっと。
ED『Go-Getters/Mori Calliope』
・映像が黒人おばさん(アマンダ)の謎のダンス。
 これが今流行りのポリコレってやつか?!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

こま さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

10話最終回まで視聴。9話で面白くなるからそこまで頑張って観てね‼️…とか言われてた作品。

海外作品のスーサイドスクワットを日本でアニメ化したので合ってるのかな。
それぞれ色んな人が演じてるので人気はあるみたいだね。化粧が全然違うの笑ったw

物語前半部分で飽きなければ観れるとは思う。
今の所ただの海外版異世界転移。

異世界に渡るゲートを開く為の非人道的な人体実験(たぶん能力者)
テロリストの大量殺人とカーチェイス。
この部分で何をしているか分からないと間違いなくつまらない。
そして異世界転移先でモンスターと戦う何時もの。
違うのはステータス表示が今のところ無い、囚人、既に異能持ちが数人、その異能を封じる手錠がある異世界である事くらいか?

そして個人的に何だコレ…とか思ったのがED。アレは誰に向けたものだろうか?
果たして需要があるのかw
3話からはスキップしようと思った。

今の所何とも言えないので4話までは観てみようと思う。

3話感想。EDはスキップ!!
ハーレクインが好みなら観ればいいんじゃない?
首の爆弾爆発を阻止する為墜落したヘリへ向かう。
その為には自由に動けるようにが1番!なので異世界の女王と交渉。
砦を奪還すれば考える→見事破壊に成功するが、犯人は別の異世界人に奪われてしまうのだった。
次は無いと思え…で終わり。

現在ハーレクインもだけど狂ってる感は無いふつうの人達。
異世界人が別の異世界人と戦う流れもありふれたもの。今だと転スラかな。
そして致命的なのがキャデザもだけどヒロイン以外が微妙。そしてED。
なのでヒロインに魅力を感じないなら観る必要無いかなと。

4話で話しが動かない、つまらないなら切ります。

10話までの感想。9話で動くから面白くなるよ!とか何処かで聞いたので観てみた結果…。
何処かで観たような展開でしたとさ…。

作品に対して言いたい事は色々ある。
首に付けられた爆弾のせいで自由に動けないのマジで要らなくない?
女王の顔が、ドアップがキモすぎとか騎士団の団長?の頭部が…。
これなら敵味方ともに全員イケメン美女で良かった気がする…。
更にこんな状態でエロ要素すら無いからねw

とにかくコレを観たいと思わせる要素が無いしコレである必要が全く無い。
魅力的なキャラが少ないのも。
個人的には賢者の孫の方がマシかもレベル。
賢者の孫でさえいまだに覚えてるのに、この作品は記憶にはほぼ残らないかもね。
もうメンバーの名前忘れかけてるよ…。

覚えてるのは赤ちゃんドラゴンが仲間になったり、何故か大きくなったり、仮面の人が酔って下半身丸出しになったり、何故か仮面取って長髪のカツラ被って自分がエルフになろう!とか言い出したり、けど顔はふつうだったり、エルフに拷問して殺したり、女王が実はモンスターだったり、王女がハーレクインの化粧をしたり、騎士団長が変な鎧を着たり、それを脱がされブーメランパンツ一丁にされたりくらいか?

最後に黒幕出て来たけど、この人こっちにいたのかーとしか思わなかった。
2期来るとも思えないけど来ても観ない。終わり。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

64.2 2 2024年度のミッションアニメランキング2位
真夜中ぱんチ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (68)
199人が棚に入れました
「真夜中なのにおっはよー!真夜中ぱんチです!」 世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」。 3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビになってしまう。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたりぶ。 超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず。 目指せ、チャンネル登録100万人! 現代人共感必至!? 「パリピ孔明」スタッフが贈る、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 話が展開しているようでしていない。「物語」の作り方を思い出してほしい。

1話 導入の完成度が高すぎて驚愕。素晴らしい第1話でした。

{netabare} 今季No1アニメ候補、来ましたね。1話の出来が良くアニメ作品としての完成度(といっても導入としての完成度)が素晴らしいと思います。当然ですがPAの今季3作品の中では本作がダントツで一番面白いというか別次元でした。

 OPのアニメーションの雰囲気は多分エフェクトの関係だと思いますが良かったですね。洋館みたいな建物の雰囲気も良いし。音楽も遊び心があって、流行りのアーティスト頼りでないのも好感が持てます。つまり作品の1部にちゃんとなっています。

 ユーチューバーの様々なあるある…というか問題点のカリカチュアライズが非常に上手いです。テンポの良さでぐいぐい引き込まれます。そして、その思いっきりギャグに振っているように見えて、人の言動が自然です。ライバルも作品の方向性も過不足なく説明しきっている構成の上手さ。

 キャラ造形もいいです。追放ものではありますが自業自得です。でも、その境遇にちょっと応援したくなる何かがあります。過去回想とかがその辺を上手く膨らませているのでしょう。そしてバンパイアの方も登場する時間は短いですが、どういう人?でどういう境遇なのかあっという間に理解させます。先物も今時ですよね。

 もちろんアニメとしてのデフォルメはありますが、アニメストーリーとしての面白さと深さの掛け算が上手くできている気がします。オカルトも入れますが、そこに全く違和感もありません。

 そして画面、演出、カメラワーク…とにかく画面の見せ方が最高です。そして重ねて言いますが、テンポですね。テンポが気持ちがいいし、しかもその中でうまく話が進んでゆきます。これは見ていて本当に心地よかったです。久しぶりに手放しでほめたいアニメが来ましたね。

 今季NO1候補は、今のところ本作と「ダンジョンの中の人」かなと思います。{/netabare}


2話 クオリティは素晴らしい。もうちょっとキャラに焦点が当たってもいいかも。

{netabare} 1話の完成度が高く2話はどうかなと思いましたが、やっぱりいいですね。1話よりも若干間延びは感じましたが、そうはいっても高いレベルで、テンポの緩急のつけ方が絶妙で全く飽きません。このテンポこそ本作の特徴でしょう。OP曲からしてテンポを意識しています。

 その他、確かな作画はもちろんですが、構図もいいしカメラワークもいい。背景美術で「20年ぶりに起きた」ということを、レコードやコンポ、ビデオテープなどでちゃんと意識しています。動画サイトのレイアウトなどのリアリティはもちろんです。隅々まで作品の詳細を作りこんでいるので、見ていて大変気持ちがいいです。

 話としても、方向性が明確で今時点でヒロインの輪郭が見えてきています。多少場面としては説明くさいですが、セリフでの説明は比較的少なめです。エピソードがあっという間に始まってあっという間に終わり次に展開するのも、やっぱり演出上のテンポの他、構成上のテンポも計算されていると思います。吸血鬼の社会も裏にあることが数分のシーンだけで自然に説明されていました。

 内容はドタバタ劇ですが、一体ヒロインはどうなるんだろう?という部分がぶれずに展開しているので内容に入り込めるので面白いです。

 欠点としては、テンポが良すぎるのでキャラを咀嚼する間がなく、余韻が少なすぎる気もします。ヒロインはまだその点はいいんですけど、吸血鬼の娘りぶですね。この子にもうちょっと焦点を当ててほしいかな。3話辺りで一旦スローダウンしても良い気もします。{/netabare}


3話 思ってたよりもスケールの小さい話かも。楽しませてもらってますがハッピーエンドがいいかなあ。

{netabare} キャラに焦点を当てるというよりも、ドタバタの果てに逆転で100万再生という話なんでしょうか。それでもいい気はしますけど。2話でバンパイヤ設定を使うというところからズラしましたので、どこに着地するのか興味あります。

 正直何人か集まって身内で、アレやってみましたとか、どっきりとか、クイズとか面白いと思ったことがないので、彼女たちが作る内容それ自体が面白くない、というのはすごくわかります。
 作品内で、その先のすごい企画を見せてくれるなら、このアニメ制作にも企画力が必要となりますのでそこに説得力を持たせるのはものすごいハードルだとは思います。バンパイヤ設定も過去まで深掘りする感じではないですし。

 汚部屋でちょっとした成功があると思ったら、そう来ましたので成功しないエンドでもいいですけどね。ただ、カタルシスは欲しいので、100万人とは違っても何らかのハッピーエンドにはしてほしいですけどね。時間の経過が短いので成長が感じられないとなると、ちょっとスケールが小さい話になっちゃう気もします。

 1話のクオリティが高すぎたので、ちょっと普通感は出てきましたが、それでもなお、気持ちがいいテンポで話が進むので面白く見られています。

 なお、一般人は生ニンニクを食べてはいけません。ラーメン屋で入れるのもごく少量に控えた方がいいでしょう。腸内細菌が全部死にます。最悪、救急搬送されて死にかけることになるでしょう。{/netabare}


4話 エピソードとキャラの積み上げが本筋に収束するのか?ちょっとバラバラ感あり。

{netabare}「いい話」というのは正直それほど難しくありません。もちろんそれを作品にするのはプロの仕事が必要なんでしょう。けど、今回の話は本当に単なる「いい話」です。

 他の作品でも思ったのですが「キャラの深堀り病」に今のアニメ制作は陥っている気がします。そして深掘りしている気になってもそれほど深くはありません。単純に一つのエピソードです。
 2クールで贅沢に遊び回がある時代ならいいですけどね。今は1クールです。しかもオリジナルですよね?

 それが今後の展開に役立つかどうかですよね。前回が汚部屋掃除、今回が歌ってみた、次回が無人島。まったく一つの方向性に向かってのステップに見えません。1クールで本当に印象に残る作品に仕上げるならこういう無駄を極力行間に押し込める工夫をしてほしいです。

 本作は作画のレベルも高いし、4話は彼女たちの生きる時間のスケールを何気なく感じさせるという要素はありました。また、神出鬼没で距離に制約されない生き物だというのは言葉でなく描けていました。
 ただ、それぞれのキャラの深堀り=特徴やバックグラウンドと動画でやってきた事柄の積み上げが、最後の成功あるいはチャレンジに向かって一つの流れになって収束するようデザインされているかどうかが大事だと思います。

 その点では最後の方まで見ないと判断が付かない作品ですので、現時点ではなんとも言えません。アニメのレベルそのものは高いですし。ですが、4話はちょっと安易なテンプレに逃げたかなあという気はしました。{/netabare}


5話 オリジナルなのに幹がない。何を見せたいかわからない。

{netabare} うーん「物語」がないなあ、という感じです。もちろん本筋として100万再生というのがあるんですけど、吸血鬼を封じたためにキャラが全然活きてきません。幹がないですよね。少なくともオリジナルでやる以上は何を見せたいかをもっと明確しないと、心が全く動きません。

 4話の話はキャラの深堀りとしては必要性は感じませんでしたが、少なくとも吸血鬼の不死性、日光で灰になる、神出鬼没などの特徴を活かしていました。これを単話だけでなく、人間と吸血鬼の種族を超えた物語として真ん中に置かないと作品を見る意味が「単純な面白さ」だけになってしまいます。

 であれば、もっと笑いを取る工夫をする必要があるでしょう。エロネタでもいいですけど、少なくともそういうキャラ造形じゃないですし。

 1話の出来からものすごく期待したんですけど、このままわちゃわちゃして終わりなら、やっぱりPAはもうだめか…となりそうです。「アクアトープ」とかも導入は素晴らしかったですからね。ただ、ストーリーというか「物語」がないんですよね。一番ひどいのが「アキバ冥途戦争」でしたけど。そこが改善しないと何をやっても一緒でしょう。

 ぜひ頑張ってほしいですけど、完パケなんでしたっけ?あと1話付き合います。そこで同じ傾向なら今季のPAは全滅です。アニメのそのほかの要素の出来がいいだけに本当にもったいないです。2018年の「色づく世界の明日から」の後のオリジナルは本当に何が言いたいのかよくわかりません。{/netabare}


6話 話が展開しているようでしていない。「物語」の作り方を思い出してほしい。

 中間なので展開があるかなと思っていたらありました。ありましたが、これが起承転結の転のつもりなでしょうか?100万再生の言い換えをしただけのように見えます。
 バンパイヤ側にも積極的になる要素が補強されたものの本質は彼女たちは、どこでもいいって言っちゃってます。

 せっかくマザーを伏線として寝かせておいたのに使い方がこれではなあ…まあ、100万再生だけが目標というのは若い女性(実際は若くなくても)なら肌をさらす気になればそれほどハードルは高くない気がします。そこが吸血鬼としてどうしてもできないというなら別ですけど、無人島で水着になってますし。

 なんだろうなあ…事件の起こし方、展開の仕方はラノベテイストではあるのですが、どうも進んでいるように見えないというか、本筋に物語がないというか…正直、6話も惰性でみました。さすがに一回切ろうかなあと思います。

 1話の完成度がすばらしくて、この作品には期待していただけにがっかり感も強いです。PAはせっかく質が高い映像を作れるのだから、少し内容を考えないと本当にもったいないです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

コミカルで良いのですが、致命的に題材が良く無い失敗作。

 最終話(12話)まで観ました。2024.10.08

 YouTuberって大変やなぁ…。と、ため息が出そうなアニメでした。

 YouTuberはすぐにスタート出来ますが、経営規模が小さいので、身内でワチャワチャやってる感が強い上に、個人の負担が大きいです。

 芸能事務所や映像制作会社、テレビ局などの中間団体が存在しないエンターテナーと言えます。

 中間団体による中抜き搾取はありませんが、防波堤も無いので何でもダイレクトに影響があることに普通の人間は耐えられない様です。 

 世間の反響が無くても、文壇的な中間団体兼ムラ社会での評価が高ければ、次に繋がったりしますが、そういった緩衝材が無いのはキツイです。愚民たる一般大衆には早すぎたんよ…と、仲間内で慰めてくれないと心が折れます。

 だから、ある意味冒険できず、ウケるものに集約する感じです。しかも、テレビでウケた企画を上書きしているだけで、それ程オリジナルティがあるわけではありません。

 ドル売り、有名YouTuberとのコラボ、私生活の切り売り、エッチな配信とか…。しかも、バズりは先行者利益が大きいです。後は二番煎じに過ぎません。

 本作品は、ヴァンパイアとか色々な要素をぶち込んでいますが、YouTuber自体がテレビの発明した企画を過激にしただけで、本質的には超えておらず、中間団体が無いため、投下資源のタメも無く、テレビ程金も人材もかけられないため、ネタ切れ状態であるのを、更にアニメ化すると言う、どう考えても面白いはずが無いことに挑戦しています。

 キャラは立っており、作画も良かったですが、そもそものお話がアニメ向きではありません。

 VTuberやYouTuberが配信する系アニメが死屍累々なのは必然です。相性が悪すぎる感じしかしません。そもそも、アニメなんて観ずにVTuberやYouTuberを観れば良いですね。

 人気が出て盛り上がっていることの描写がリアルな観客が入ったライブだったりと、YouTuberならではの人気がある状況も表現出来ていません。登録者数何万人!や再生数何万回!とか言われても、ピンと来ません。

 テレビの下位互換でしか無い動画配信なんて、何故ウケているのか誰も分からないでしょう。あくまで、人気があるから人気と言う、バンドワゴン効果状態でしか無く、今後も流行が継続する保証はありません。

 そもそも面白いのかさえ不明です。誰も面白さを分析出来ないものを物語に仕立てても、視聴者は納得しません。

 YouTuberやVTuber自体はこれからも残るでしょうが、バズるために配信してバズるみたいなスタイルは長続きしない気がします。

 YouTuberは、テレビではペイしない、趣味や特技の動画をゆるりと流していったり、宣伝プロモーションのためのサービス以上のものにはなりそうもありません。

 どちらにしても、アニメ側が安易に手を出してはいけない領域な気がします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

よふかし独学

ストリーマー×ヴァンパイアなオリジナルアニメ。

ことぶきつかさ、ファイルーズあい、PAワークスと隙の無い布陣による高品質な美少女アニメ。

OP・今風
ED・今風

01
楽しい画面は文句なし、しかし構成に難あり

レジェンド絵師によるポップで嫌味のないキャラデザが荒唐無稽なお話にマッチ。しかし言われんと気付けんくらい今風。美少女アニメなので頬肩膝はしっかりと赤みを帯びたテカテカでキャラの魅力ゥもバッチリなんでしょう多分。配信者が殴って炎上は前期も見たがしっかりとペナルティは食らってるので可哀想属性付与もヘイト対象装置も全て準備済みと完璧な導入。

特筆すべきはギャグシーンのテンポ感。原作アリのアニメ化は漫画には無いセリフの尺が必要なので、メディアの特性上ギャグが死にがち。しかしアニオリならばそんな問題は発生しない。サクサクと切り替わるカットも併せて心地いいリズムでギャグを畳み掛けてくるキモチよさ。サクサクと絵を切り替えるのもコストがかかるので低予算アニメでは到底出来ない体験。

しかしキャラの説明が退屈なグダグダ感。配信者も吸血鬼も擦られで新鮮味もない。テカテカ美少女のドタバタに価値を見出せないのなら、ギャグシーンのテンポがいいだけに逆に通常時のほうに間延び感を感じてしまう。初回はチーム結成で締めたいだろうから尺調整で引き伸ばしたのかな、と思えばオリジナルだったという。最初に2人の出会いのシーンを入れてヒキを作って、そこから時系列を戻して3人体制のシーンから説明をいれたりとか、もっと情報量を詰め込んでも良かったと思う。

ファイルーズあい氏はやっぱりこういうまんがキャラが似合う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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