Baal さんの感想・評価
3.9
殺せんせーにターゲット・オン!
松井優征による漫画を原作とする作品です。全22話
原作未読
ある日突然月の七割が消失し、三日月型になってしまった。
そんな時椚ヶ丘中学校の3年E組に謎の超生物と防衛省の烏間
がやって来て国家機密の一部を知ることになる。この超生物は
このクラスの担任をすると言い出し、国側もそれを了承しこの
クラスにこの超生物の暗殺をさせることとなる。その報酬は
100億円だった。そして3年E組はこの超生物に殺せんせー
という名前を付けるのだった・・・
暗殺者とターゲットそれから生徒と教師。この二つが常に表と
裏に存在し続けて地球を破壊する来年3月という期限の中で
この二つの要素を高める3年E組の生徒たち。新たな仲間やこの
超生物の存在についてのとっかかりの可能性など物語が進むに
つれてどんどん深く面白くなっていました。
キャラとかは掘り下げられたのもあれば名前までしか知らない
というものあったりとばらつきが大きいですがこのクラスに
於いて上で書いた二つが常にあるためにどこに偏る事もありえない
ために物語の進行で重なる部分が見えていたのだろうと思います。
殺せんせーを含めてどんなものなのか今後見えてくる部分が
あればと思います。
でも特殊な環境とはいえ普通の中学生が嬉々として暗殺の事を
お互いに話し合っている異様な光景が広がっていた。この光景
はどこまでが正常でどこからが異常なのだろうか・・・
と一部の事情を知る上でこの空間を外側から見るとそんな風に
感じられる。それも少しずつ学業にせよ暗殺技術にせよ成長する
にしたがって変わっていったのだろうと思います。
OPEDについてOPの方は2曲目の方が好きでした。1曲目の方
も好きではありますが・・・ EDは浄化EDみたいな感じで
いっそはっちゃけてくれた方が面白そうと思いましたがこのOP
とEDでの大きく違ったテンションが奇妙な超生物の暗殺と学業
の全くかけ離れているものがここでは表裏にある。これを表現
しているのかなと思います。
全体としては原作を知っていればある程度予測がつく(アニオリ以外)
のだろうと思うので一部ワクワクするような次何が起こるのかと
思うことが減るので色々思う所も出てくるとは思いますが原作など
一切知らない私にとってはまだまだ物足りないくらいでとても楽しめ
ました。二期も制作決定したようなので楽しみにしたいと思います。
◆個人的点数評価 80.776点