かんぱり さんの感想・評価
4.0
何かに出会うこと
日暮トツ子はミッションスクールに通う女子校生。他人を色で見ることができる彼女は、素敵な色たちと出会う。
脚本 吉田玲子、音楽 牛尾憲輔、監督 山田尚子
聲の形やリズと青い鳥がお気に入りな私はこれも見に行きたくて、公開初日に時間がとれたので見に行ってきました。
生きていれば、いろんな何かに出会います。
そしてそれは、私の中に大小さまざまな波紋を起こしてくれます。
ましてや思春期の頃に出会うものなんて、ココロに台風並みの波風を起こしてくれることだってあります。
「バンド、やってみませんか?」
それぞれが悩みを抱えていて、そこから飛び出して何かをしたいって気持ちは漠然とあって。
楽器なんてロクに弾いたこともない。
でもこの人たちと何かやってみたい。
もし私が高校生であの古書店にいてそんな風に声をかけられたらやりたい!って言ってたと思います。。
そんなアオハルな気持ちに懐かしさと羨ましさを感じながら、彼女たちのコンサートを見ていました。
トツコもあきもルイも、素敵な人や音楽と出会って、とても大切で忘れられないものを得られたのでしょう。
それから終盤にあきがルイに向かって叫んだ言葉は自分へ向けたものでもあったように感じました。
色使いはカラフルで、リズと青い鳥の、童話パートの絵を思い出しました。
音は結構大きくて、臨場感はすごくあったんですけど、私的にはちょっと大きすぎでした。
余談ですけど、赤、緑、青って光の三原色で、これらの色を組み合わせるとどんな色も出せるんですよね。